JP4172623B2 - 凍結防止剤の製造システム - Google Patents

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    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寒冷地等で雪を溶解したり雪や氷の凍結を防ぐための凍結防止剤の製造システムに係り、特に、凍結防止剤としての酢酸カルシウムを製造する凍結防止剤の製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、凍結防止剤として種々の物質が用いられてきており、中でも、塩化物は塩害問題が伴うことから、これに代わって、酢酸塩系の凍結防止剤が使用されるようになってきている。酢酸塩系の凍結防止剤としては、例えば、酢酸カリウム,酢酸ナトリウム,酢酸カルシウム等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、廃棄物の有効利用を図る研究が盛んに行なわれており、特に、青森県においてその生産量の多い、例えば、青果物の廃棄物であるリンゴの搾り粕、あるいは、ホタテ貝の貝殻についても、その研究が行なわれている。
また、青森県は、降雪量も多く寒冷であることから、上記の凍結防止剤の使用量も極めて多いという実情がある。
このような背景から、本願発明者等は、リンゴの搾り粕やホタテ貝の貝殻について、凍結防止剤への利用に関し研究してきている。
しかしながら、リンゴの搾り粕やホタテ貝の貝殻を単に、凍結防止剤技術に利用しようとしても、容易ではない。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、貝殻の廃棄物及び青果物の廃棄物を原料として凍結防止剤を製造できるようにして、廃棄物の有効利用を図った凍結防止剤の製造システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、凍結防止剤としての酢酸カルシウムを製造する凍結防止剤の製造システムにおいて、貝殻を原料として酸化カルシウムを製造するカルシウム製造装置と、青果物の廃棄物を原料として酢酸を製造する酢酸製造装置と、カルシウム製造装置で製造された酸化カルシウムと酢酸製造装置で製造された酢酸とを混合して酢酸カルシウムを製造する酢酸カルシウム製造装置とを備えた構成としている。
【0006】
これにより、凍結防止剤を製造するときは、カルシウム製造装置において、貝殻を原料として酸化カルシウムを製造する。一方、酢酸製造装置において、青果物の廃棄物を原料として酢酸を製造する。そして、酢酸カルシウム製造装置において、カルシウム製造装置で製造された酸化カルシウムと酢酸製造装置で製造された酢酸とを混合して酢酸カルシウムを製造する。そのため、貝殻の廃棄物及び青果物の廃棄物を原料として凍結防止剤を製造できるようになり、廃棄物の有効利用が図られる。
【0007】
そして、必要に応じ、上記カルシウム製造装置を、貝殻を洗浄する洗浄機と、該洗浄された貝殻を粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体にする粉砕機とを備えて構成している。これにより、炭酸カルシウムを容易に供給できるようになる。
また、必要に応じ、上記カルシウム製造装置を、上記炭酸カルシウムの粉粒体を焼成して酸化カルシウムの粉粒体にする焼成機を備えて構成している。これにより、酸化カルシウムを容易に供給できるようになる。
【0008】
そしてまた、必要に応じ、上記酢酸製造装置を、青果物の廃棄物からエタノールを生成するエタノール生成部と、エタノール生成部で生成されたエタノールから酢酸を生成する酢酸生成部とを備えて構成している。青果物の廃棄物をエタノール発酵させて、それから、酢酸発酵させるので、工程が分かれており、そのため、発酵の効率が極めて良くなる。
【0009】
この場合、上記エタノール生成部を、原料にカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株を接種して所定温度で攪拌しながら該原料を発酵させるエタノール発酵槽を備えて構成したことが有効である。
本願発明者等は、リンゴの搾り粕等の青果物からエタノールを製造するために、エタノール生成能が高い性質を有する微生物の研究を行ない、微生物として、カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)に着目した。
特に、微生物としては、経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所の特許生物寄託センターに、寄託番号「FERM P−18829」として寄託されたカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株(変種株)であるカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株が有効である。
【0010】
詳しくは、微生物として、カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株を開発し、特に、リンゴの搾り粕等の比較的グルコース等の発酵源が少ない青果物に有効になるように処理する方法を発明した。
リンゴの搾り粕等から発酵によって酢酸を製造するには、エタノール発酵工程の効率化は非常に重要である。ここでは、Candida Shehatae IAM 12953菌株を親株として、紫外線(UV)にて変異処理を行ない、5.0%エタノールを含んだポテトデキストロース寒天培地で、増殖する菌株多数を得た。
そのうちポテトデキストロース寒天培地で最もエタノール変換率の高い変異株HYO−503株を得た。このHYO−503株を5.0%エタノールポテトデキストロース寒天培地10mLに1%の割合で接種し、30℃で5日間の静置培養した。
【0011】
この操作を繰り返して行ない、5.0%エタノールを含む液体培地で順化した後に、さらに高濃度のエタノールに耐えて、かつ早期に増殖する菌株を得るために、5.25%エタノールを含む液体培地にて7日間の間隔で、培養を繰り返して行ない順化して、5.25%のエタノールに耐性で、リンゴの搾り粕から効率的なエタノール生成能を持つ変異株HYO−503株を得た。
得られた変異株は、5.25%エタノール非含有液体培地にて数度植継した後でも、5.25%エタノール耐性が良好に保存され、かつリンゴの搾り粕からのエタノール生成能が保持された。以上の操作にて、本発明の5.25%エタノール耐性株HYO−503株が得られた。
【0012】
変異株HYO−503株の細菌学的性質を調べた結果(後述の実験例参照)、変異株HYO−503株はCandida Shehatae IAM 12953と同様の性質を示したことから、本菌株はCandida Shehatae IAM 12953と同じくカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)に属するものである。
【0013】
また、カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株は、エタノール耐性が高い点で親株より優れている。
エタノール耐性と言うことは、次に記述することから重要な性質である。それはカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)はエタノールを生産する菌であるが、一定量のエタノールを生産すると、自分で生産したエタノールで死滅する。
このような性質はカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の特有の性質でなく、一般の酒を作る菌にもあてはまるし、その他の性質(エタノールだけでなく何でも、有機酸、抗生物質等)でもその菌で生産するものは一定量以上になると死滅することから、その生産を中止する場合がほとんどである。
そのようなことから、エタノールの収量(生産性)を向上させるには、エタノール濃度が高くても増殖の出来るような(耐性)性質を持った菌株が必要である。
この点、カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株は、エタノール耐性が高く、優れているのである。
【0014】
また、本発明において、必要に応じ、上記酢酸生成部を、原料に酢酸菌を接種して所定温度で攪拌しながら該原料を発酵させる酢酸発酵槽と、該酢酸発酵槽で発酵を終えた原料を遠心分離して酢酸を抽出する遠心分離機と、該遠心分離機で分離された酢酸を貯留する酢酸貯留槽とを備えて構成している。酢酸カルシウム製造装置に、酢酸貯留槽から、純度が高く濃度の高い酢酸を供給でき、製造効率を向上させることができる。
【0015】
更に、上記酢酸カルシウム製造装置を、供給される酸化カルシウムに酢酸を噴霧しかつ加温しながら攪拌する混合ミキサを備えて構成している。混合が円滑に行なわれ、酢酸カルシウムの製造効率を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記酢酸製造装置で酢酸を製造する際に生じる残渣から飼料を製造する飼料製造装置を備えた構成としている。残渣も利用するので、無駄のない廃棄物の有効利用を行なうことができる。
【0016】
また、必要に応じ、青果物の廃棄物として、リンゴの搾り粕を用いている。更に、必要に応じ、貝殻として、ホタテ貝の貝殻を用いている。これらの廃棄物の有効利用を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムを説明する。
実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムは、図1に示すように、凍結防止剤としての酢酸カルシウムを製造するシステムであり、その基本的構成は、貝殻を原料として酸化カルシウムを製造するカルシウム製造装置1と、青果物の廃棄物を原料として酢酸を製造する酢酸製造装置10と、カルシウム製造装置1で製造された酸化カルシウムと酢酸製造装置10で製造された酢酸とを混合して酢酸カルシウムを製造する酢酸カルシウム製造装置40とからなる。
【0018】
この製造システムは、青果物の廃棄物としてリンゴの搾り粕を用いている。リンゴの搾り粕は、市販のリンゴジュースを製造した搾汁残渣で、リンゴジュース製造工場等から得られる。尚、本発明では、リンゴの搾り粕に限定されない。
また、貝殻として廃棄物としてのホタテ貝の貝殻を用いている。天然あるいは養殖したホタテ貝から貝柱を採取した殻であり、ホタテ処理工場等から得られる。尚、本発明では、ホタテ貝に限定されない。
【0019】
カルシウム製造装置1は、図1及び図2に示すように、搬送機2で搬送されて投入された貝殻を水道水で洗浄する洗浄機3と、洗浄機3からコンベア4を介して搬送されて投入されたこの洗浄された貝殻を粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体にする粉砕機5と、粉砕機5からコンベア6を介して搬送されて投入され炭酸カルシウムの粉粒体を焼成して酸化カルシウムの粉粒体にする焼成機7とを備えて構成されている。図2中、符号8a,8bは焼成機7からのガスを処理するサイクロン及び排気ファン、9は酢酸カルシウム製造装置40へ酸化カルシウムの粉粒体を搬送する搬送機である。
【0020】
酢酸製造装置10は、図1,図3及び図4に示すように、青果物の廃棄物としてのリンゴの搾り粕からエタノールを生成するエタノール生成部11と、エタノール生成部11で生成されたエタノールから酢酸を生成する酢酸生成部20とを備えて構成されている。
【0021】
エタノール生成部11は、原料に酵素,水及びカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株を接種して所定温度で原料を攪拌しながら発酵させるエタノール発酵槽12を備えて構成されている。図3中、符号13はリンゴの搾り粕を供給するホッパ、14はエタノール発酵槽12の原料を攪拌する攪拌機、15はエタノール発酵槽12をスチーム及び冷却水により加熱冷却して所定温度に調節する温度調節機、16は発酵を終えた原料を酢酸生成部20に送給するポンプである。
【0022】
エタノール生成部11では、後述するように、例えば、(1)前処理工程,(2)エタノール発酵工程からなる原料の処理を行なう。前処理工程(1)は、(1−1)加熱処理工程,(1−2)酵素処理工程,(1−3)pH調整工程からなる。
【0023】
酢酸生成部20は、図1及び図3に示すように、原料に酢酸菌を接種して所定温度で攪拌しかつエアレーションしながら原料を発酵させる酢酸発酵槽21を備えている。図3中、符号22は無菌エアーを酢酸発酵槽21に供給するエアー供給機、23は酢酸発酵槽21の原料を攪拌する攪拌機、24は冷却水で酢酸発酵槽21内の温度を調節する温度調節機、25は不要なガスを排気するガスベント機、26は発酵を終えた原料を後述の遠心分離機30に送給するポンプである。この酢酸発酵槽21においては、例えば、酢酸発酵を行なうための酢酸菌を、その接種量が1×106 /mLになるように調整して接種し、常時エアレーションをして、温度は25℃で14日間、発酵処理をする。
【0024】
また、酢酸生成部20は、図1及び図4に示すように、酢酸発酵槽21で発酵を終えた原料を遠心分離して酢酸を抽出する遠心分離機30と、遠心分離機30で分離された酢酸を貯留する酢酸貯留槽31とを備えて構成されている。酢酸貯留槽31では氷酢酸を適宜投入して酢酸濃度を例えば40%程度に調整する。
図4中、符号32は酢酸貯留槽31の原料を攪拌する攪拌機、33は冷却水で酢酸貯留槽31内の温度を調節する温度調節機、34は酢酸を酢酸カルシウム製造装置40に送給するポンプ、35はポンプ40からの酢酸を酢酸貯留槽31にバイパスして供給する酢酸の量を調節する調節器である。
【0025】
酢酸カルシウム製造装置40は、図1及び図5に示すように、供給される酸化カルシウムに酢酸を噴霧しかつ加温しながら攪拌する混合ミキサ41を備えて構成されている。図5中、符号42は酸化カルシウムを混合ミキサ41内に供給するホッパ、43はスチームで混合ミキサ41内の温度を調節する温度調節機、44,45は混合ミキサ41からのガスを処理するサイクロン及び排気ファンである。
【0026】
また、本実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムでは、図1及び図6に示すように、酢酸製造装置10で酢酸を製造する際に生じる残渣から飼料を製造する飼料製造装置50が備えられている。飼料製造装置50は、図6に示すように、遠心分離機30で酢酸を分離した残りの残渣を乾燥する乾燥機51を備えて構成されている。図6中、符号52は残渣を搬送して乾燥機51に投入するコンベア、53は乾燥機51に熱源を供給するバーナ装置、54は乾燥機51からの乾燥された残渣を飼料として排出搬送するコンベア、55,56はコンベア54上の飼料からのガスを処理するサイクロン及び排気ファンである。
【0027】
従って、この実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムによれば、以下のようにして凍結防止剤の製造が行なわれる。
先ず、カルシウム製造装置1においては、図1及び図2に示すように、搬送機2で貝殻を搬送して洗浄機3に投入すると、洗浄機3において、投入された貝殻が水道水で洗浄される。その後、洗浄された貝殻は、コンベア4を介して粉砕機5に搬送されて投入され、この粉砕機5で洗浄された貝殻が粉砕されて炭酸カルシウムの粉粒体に形成される。
それから、この炭酸カルシウムの粉粒体は、粉砕機3からコンベア4を介して搬送されて焼成機7に投入され焼成される。これにより、酸化カルシウムの粉粒体が形成される。この酸化カルシウムの粉粒体は、搬送機9によって酢酸カルシウム製造装置40のホッパ42に搬送される。
【0028】
一方、酢酸製造装置10においては、図1及び図3に示すように、エタノール生成部11で、例えば、(1)前処理工程,(2)エタノール発酵工程からなる原料の処理を行なう。前処理工程(1)は、(1−1)加熱処理工程,(1−2)酵素処理工程,(1−3)pH調整工程からなる。以下各工程について説明する。
【0029】
(1)前処理工程
(1−1)加熱処理工程
リンゴの搾り粕に適量(例えば2倍量)の水を加えて流動状にし、例えば、100℃で30分煮沸する。
【0030】
(1−2)酵素処理工程
グルコースを増加させる酵素を添加して酵素処理する。酵素としては、繊維素分解酵素等市販の適宜のものを用いる。
例えば、200rpmの速度で攪拌機を用いて40℃で24時間処理し、酵素処理におけるグルコースの生成量を、例えば、2820mg/Lとする。
尚、その後、酵素の不活化のために、例えば、120℃、10分間の処理を行なっても良い。
【0031】
(1−3)pH調整工程
例えば、重炭酸ナトリウムを用いてpHを5.0〜8.0、好ましくは、7.0±0.5にする。
【0032】
(2)エタノール発酵工程
この工程では、微生物として、上述したように、経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所の特許生物寄託センターに、寄託番号「FERM P−18829」として寄託されたカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株であるカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株を用いる。
カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株の接種菌量を、例えば、1×105 /mLとしてこれを接種するとともに、培養温度を20℃〜37℃にし、例えば、30℃にして、13日間、場合によっては炭酸ガスを吹き込みながら嫌気性培養を行なう。
【0033】
次に、エタノール発酵を終えたならば、図1及び図3に示すように、原料をポンプ16によりが酢酸発酵槽21に送給する。この酢酸発酵槽21においては、例えば、酢酸発酵を行なうための酢酸菌を、その接種量が1×106 /mLになるように調整して接種し、常時エアレーションをして、温度は25℃で14日間、発酵処理をする。
それから、発酵処理を終えたならば、図1及び図4に示すように、原料をポンプ26により遠心分離機30に搬送する。これにより、この遠心分離機30で遠心分離されて酢酸が抽出される。抽出された酢酸は酢酸貯留槽31に貯留されていく。
【0034】
そして、図1及び図5に示すように、酢酸カルシウム製造装置40で処理を行なう。この場合、ホッパ42から混合ミキサ41内に酸化カルシウムを搬送投入する一方、酢酸貯留槽31からポンプ34により酢酸を供給する。混合ミキサ41内では、酢酸が噴霧され、酸化カルシウムと酢酸が加温しながら攪拌され、これにより、互いに反応して酢酸カルシウムが生成されていく。酢酸カルシウムが所要量生成されたならば、混合ミキサ41から排出する。
【0035】
また、飼料製造装置50においては、図1及び図6に示すように、遠心分離機30で酢酸を分離した残りの残渣が乾燥機51に搬送され、乾燥が行なわれる。この乾燥により、残渣が飼料として生成される。
【0036】
尚、上記実施の形態では、カルシウム製造装置1を、酸化カルシウムを製造するように構成したが、本発明の開発過程においては、貝殻を粉砕機5で粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体に形成する構成のみにすることも提案されたので参考のために示す。この場合には、図1のライン(A)に示すように、貝殻を粉砕機5で粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体に形成し、これを、酢酸カルシウム製造装置40に搬送する。酢酸カルシウム製造装置40では、混合ミキサ41内で炭酸カルシウムと酢酸とが反応して酢酸カルシウムが生成される。
【0037】
【実験例】
次に、酢酸製造装置10で使用するカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株に関する実験例を示す。また、酢酸の製造実験例も示す。
【0038】
(実験例1)
カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株(以下「変異株」という)とカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の親株(以下「親株」という)の細菌学的性質を調べた。ポテトデキストロース寒天培地(DIFCO)で、25℃、3日間培養して変異株の形態を観察した。変異株は2.0〜2.7mmの円形、白色コロニーを形成し、不規則の桿状や棒状の菌形を示す。菌の大きさは1.5〜3.5×3.0〜6.5μmである。親株のコロニーの大きさは2.5〜3.0mmで、変異株のコロニーはやや小さいが、他の性状はCandida Shehatae IAM 12953と同一であった。ポテトデキストロース液体培地における培養では、菌体は白濁沈殿し、菌膜やリングを形成しなかった。
【0039】
(実験例2)
また、菌株の生理学的性状を明らかにするため、クレーガー ファン リー(N.J.W.Kreger−van Rij)編のザ イースト ア タキソノミック スタディー第3版(The Yeasts a taxonomic study,3rd revised and enlarged edition)の記述に従って、変異株と親株の炭素源の資化性を調べた。その結果を図7(表1)に示す。
【0040】
上述の菌形、コロニーの形態、菌の増殖性、及び、表1の結果より、コロニーの大きさを除き本発明の菌株はCandida Shehatae IAM 12953と同様の性質を示したことから、本菌株はCandida Shehatae IAM 12953と同じくカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)に属するものである。
【0041】
(実験例3)
変異株が親株より優れていることを調べるため、親株であるIAM 12953株及び変異株HYO−503株を4%グルコース加ポテトデキストロース液体培地にて培養して、それぞれのエタノールの生成能と菌との増殖性及びグルコース消費量を測定して比較試験を行なった。
200mLの液体培地を500mLの三角フラスコに入れ、これに供試菌株を1×105 cell/mLとなるように接種した。これを30℃で静置培養を行ない、経時的に変化を調べた。エタノール濃度量は酵素法(F−キット エタノール、ロッシュ・ダイアグノスティックス社)で、菌量を計測するための培養はポテトデキストロース寒天培地を用い、グルコースの測定は酵素法(F−キットグルコース/果糖、ロッシュ・ダイアグノスティックス社)で行なった。その結果を図8(表2)に示す。
【0042】
表2より、変異株は親株よりも菌の増殖が48時間早く静止期に達し、エタノール生成量も、親株と比較して5日間も早く、最高値17.60g/Lを示した。これはグルコースの消費量から見ても変異株はエタノール生成能が優れていることを説明できる。一般にグルコース1モルから2モルのエタノールを生成できることからも明らかに当該変異株の優位性が説明できる。
【0043】
(実験例4)
カンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)のエタノール耐性試験を行なった。
実験は、300mLのフラスコを4個を用意して、No.1とNo.2のフラスコには5.0%エタノール加ポテトデキストロース液体培地を100mLを入れ、No.3とNo.4のフラスコにはポテトデキストロース液体培地のみを100mL入れた。
No.1とNo.4のフラスコにはカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)HYO−503株を2.0×103 /mL接種、No.2とNo.3のフラスコには親株を4.6×103 /mL接種して、各試験は静置培養で培養温度は30℃で行なった。
各フラスコの菌数を接種後16日間観察した。ポテトデキストロース寒天培地を用いた混釈放法で行ない、そのコロニー数を算定して求めた。
結果を図9のグラフに示す。
【0044】
この結果より、変異株が5.0%エタノール加ポテトデキストロース液体培地で増殖し、通常の培地(ポテトデキストロース液体培地)では、親株と同様に増殖することを証明した。
すなわち、図9に示すように、親株は5.0%エタノール加ポテトデキストロース液体培地で7日目で死滅(生菌がない)すること。しかし、変異株は、同様の培地で通常の培地(エタノール非添加ポテトデキストロース液体培地)での増殖よりは対数増殖期が遅くなるが、増殖可能である(5.0%エタノールに耐性である)。
また、変異株は通常の培地での増殖性は親株と同様、若しくはピーク時の菌数は多く認められた。従って、本菌はエタノールの生産性が高いことが推測され、その生産性が良いことが証明される。
【0045】
(実験例5)
次に、リンゴの搾り粕から変異株を用いたエタノール生成工程を経て、酢酸を製造する実験例について記述する。
ジャーファンメンター装置(東京理化機器株式会社)に、リンゴの搾り粕400gに水800mLを加え、セルラーゼA「アマノ」3(天野エンザイム株式会社)を1040mg添加して、40℃、24時間攪拌後に、変異株を1×105 /mL接種した。エタノール発酵温度は30℃で行なった。次に酢酸発酵を行なうため、酢酸菌の接種量1×106 /mLに調整し、変異株を接種後13日目に接種した。酢酸量の測定は酵素法(Fキット酢酸 ロッシュ・ダイアグノスティックス社)で行なった。酢酸発酵は常時エアレーションをして、温度は25℃で実施した。
その成績を図10に示す。
【0046】
効率的な酢酸発酵を行なうための酢酸菌の接種時期を13日目に実施すれば、最も酢酸の生成が高い結果を得た。すなわち、まだ、グルコース量が少し残っている時期が酢酸菌の増殖を促進し、接種時期として良好である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の凍結防止剤の製造システムによれば、貝殻の廃棄物及び青果物の廃棄物を原料として凍結防止剤を製造できるようになり、廃棄物の有効利用を図ることができる。
そして、カルシウム製造装置を、洗浄機で洗浄された貝殻を粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体にする粉砕機を備えて構成した場合には、炭酸カルシウムを容易に供給できるようになる。
また、カルシウム製造装置を、炭酸カルシウムの粉粒体を焼成して酸化カルシウムの粉粒体にする焼成機を備えて構成した場合には、酸化カルシウムを容易に供給できるようになる。
【0048】
そしてまた、酢酸製造装置を、青果物の廃棄物からエタノールを生成するエタノール生成部と、このエタノールから酢酸を生成する酢酸生成部とを備えて構成した場合には、青果物の廃棄物をエタノール発酵させて、それから、酢酸発酵させるので、工程が分かれており、そのため、発酵効率を向上させることができる。
この場合、上記エタノール生成部を、原料にカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株を接種して所定温度で攪拌しながら原料を発酵させるエタノール発酵槽を備えて構成した場合には、リンゴの搾り粕等の比較的グルコース等の発酵源が少ない青果物の廃棄物に有効に働き、それだけ、製造効率を向上させることができる。
【0049】
また、酢酸生成部を、原料に酢酸菌を接種して所定温度で攪拌しながら原料を発酵させる酢酸発酵槽と、酢酸発酵槽で発酵を終えた原料を遠心分離して酢酸を抽出する遠心分離機と、遠心分離機で分離された酢酸を貯留する酢酸貯留槽とを備えて構成した場合には、酢酸カルシウム製造装置に、酢酸貯留槽から、純度が高く濃度の高い酢酸を供給でき、製造効率を向上させることができる。
【0050】
更に、酢酸カルシウム製造装置を、供給される酸化カルシウムに酢酸を噴霧しかつ加温しながら攪拌する混合ミキサを備えて構成した場合には、混合を円滑に行なうことができ、酢酸カルシウムの製造効率を向上させることができる。
更にまた、酢酸製造装置で酢酸を製造する際に生じる残渣から飼料を製造する飼料製造装置を備えた場合には、残渣も利用するので、無駄のない廃棄物の有効利用を行なうことができる。
また、青果物の廃棄物として、リンゴの搾り粕を用い、貝殻として、ホタテ貝の貝殻を用いた場合には、これらの廃棄物の有効利用を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムを示す全体図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムにおいて、カルシウム製造装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムにおいて、酢酸製造装置のエタノール生成部及び酢酸生成部の一部の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムにおいて、酢酸製造装置の酢酸生成部の一部の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムにおいて、酢酸カルシウム製造装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る凍結防止剤の製造システムにおいて、飼料製造装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の実験例に係り、カンジダ・シャハタエの変異株及び親株の資化性を示す表図である。
【図8】本発明の実験例に係り、カンジダ・シャハタエの変異株及び親株の菌の増殖とグルコース及びエタノール生成量を比較して示す表図である。
【図9】本発明の実験例に係り、カンジダ・シャハタエの変異株及び親株のエタノール耐性試験の結果を示すグラフ図である。
【図10】本発明の実験例に係り、リンゴの搾り粕からの酢酸の生成量の経時変化を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 カルシウム製造装置
2 搬送機
3 洗浄機
4 コンベア
5 粉砕機
6 コンベア
7 焼成機
8a サイクロン
8b 排気ファン
9 搬送機
10 酢酸製造装置
11 エタノール生成部
12 エタノール発酵槽
13 ホッパ
14 攪拌機
15 温度調節機
16 ポンプ
20 酢酸生成部
21 酢酸発酵槽
22 エアー供給機
23 攪拌機
24 温度調節機
25 ガスベント機
26 ポンプ
30 遠心分離機
31 酢酸貯留槽
32 攪拌機
33 温度調節機
34 ポンプ
35 調節器
40 酢酸カルシウム製造装置
41 混合ミキサ
42 ホッパ
43 温度調節機
44 サイクロン
45 排気ファン
50 飼料製造装置
51 乾燥機
52 コンベア
53 バーナ装置
54 コンベア
55 サイクロン
56 排気ファン

Claims (7)

  1. 凍結防止剤としての酢酸カルシウムを製造する凍結防止剤の製造システムにおいて、
    貝殻を原料として酸化カルシウムを製造するカルシウム製造装置と、
    青果物の廃棄物を原料として酢酸を製造する酢酸製造装置と、
    カルシウム製造装置で製造された酸化カルシウムと酢酸製造装置で製造された酢酸とを加温しながら混合して酢酸カルシウムを製造する酢酸カルシウム製造装置とを備え、
    上記カルシウム製造装置を、貝殻を洗浄する洗浄機と、該洗浄された貝殻を粉砕して炭酸カルシウムの粉粒体にする粉砕機と、上記炭酸カルシウムの粉粒体を焼成して酸化カシウムの粉粒体にする焼成機とを備えて構成し、
    上記酢酸製造装置を、青果物の廃棄物からエタノールを生成するエタノール生成部と、エタノール生成部で生成されたエタノールから酢酸を生成する酢酸生成部とを備えて構成したことを特徴とする凍結防止剤の製造システム。
  2. 上記エタノール生成部を、原料にカンジダ・シャハタエ(Candida Shehatae)の変異株を接種して所定温度で攪拌しながら該原料を発酵させるエタノール発酵槽を備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の凍結防止剤の製造システム。
  3. 上記酢酸生成部を、原料に酢酸菌を接種して所定温度で攪拌しながら該原料を発酵させる酢酸発酵槽と、該酢酸発酵槽で発酵を終えた原料を遠心分離して酢酸を抽出する遠心分離機と、該遠心分離機で分離された酢酸を貯留する酢酸貯留槽とを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載の凍結防止剤の製造システム。
  4. 上記酢酸カルシウム製造装置を、供給される酸化カルシウムに酢酸を噴霧しかつ加温しながら攪拌する混合ミキサを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の凍結防止剤の製造システム。
  5. 上記酢酸製造装置で酢酸を製造する際に生じる残渣から飼料を製造する飼料製造装置を備えたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の凍結防止剤の製造システム。
  6. 青果物の廃棄物として、リンゴの搾り粕を用いたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の凍結防止剤の製造システム。
  7. 貝殻として、ホタテ貝の貝殻を用いたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の凍結防止剤の製造システム。
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