JP4172329B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技の状態に応じて複数種類の図柄を変動表示する可変表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、始動口を遊技球が通過することに起因して、遊技盤の略中央部に配設される可変表示装置に数字、文字、絵等を用いた複数種類の図柄を表示し、予め定められた配列で変動表示するパチンコ機が知られている。
【0003】
この種のパチンコ機では、可変表示装置として主に液晶表示機、ブラウン管表示機、ドットマトリクス表示機、ドラム型表示機等が用いられており、遊技者は、これらの可変表示装置内で展開される演出内容に一喜一憂しながら遊技を行っている。また、一般的に、遊技者が遊技を行う場合には、遊技機の対面に配置される椅子に着座しながら遊技を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパチンコ機では、可変表示装置で展開される演出内容と遊技者の動作には、何ら相関関係がなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、遊技者の動作を検出することにより、興趣を飛躍的に高めることができる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用及び効果等についても説明する。
【0007】
本発明に係る遊技機は、
表示装置と、始動条件の検出を行う始動条件検出手段とを備え、該始動条件検出手段の検出に基づいて前記表示装置で変動表示を行い、該変動表示の表示結果が所定の態様となった場合に入賞手段を作動させる遊技機において、
該遊技機は、
遊技内容が記憶された記憶手段と該記憶手段に記憶された前記遊技内容に基づいて前記遊技機を制御する主演算手段とを備え、前記始動条件検出手段の検出に基づいて当否判定及び演出変動判定を行い、前記当否判定及び前記演出変動判定に基づいた信号を出力する主制御手段と、
前記表示装置で表示を行うための複数の画像データが記憶された画像用記憶手段を備え、前記主制御手段からの前記信号に基づいて前記表示装置を制御するサブ制御手段と、
前記主制御手段とは接続されること無く前記サブ制御手段と電気的に接続されると共に、前記遊技機に対面する遊技者の動作に基づいて検出状態が変化する検出手段とを備え、
前記主制御手段と前記サブ制御手段とは、前記主制御手段から前記サブ制御手段に対して一方向にのみ信号が出力されるように電気的に接続され、
前記サブ制御手段は、
前記主制御手段からの前記信号に基づいて、該信号に対応する変動表示を前記表示装置で開始すると共に、
変動表示中における前記検出手段の検出状態を判定して検出情報を取得し、該検出情報を判定することで前記信号に対して行われる当該変動表示において実行し得る複数の表示態様の中から、当該変動表示において実行する表示態様を決定する変動制御手段と、
該変動制御手段で決定した表示態様に対応する画像データを前記画像用記憶手段に記憶された画像データの中から選択して前記表示装置に画像を表示する画像表示手段とを備えることをその要旨としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
手段1.遊技の状態に応じて複数種類の図柄を変動表示すると共に、前記複数種類の図柄が所定の組合せの1つと一致すると遊技者に有利となる特別遊技状態を発生させる可変表示装置を備えた遊技機において、前記遊技機の対面に存在する遊技者の有無を検出すると共に、前記遊技者の位置を検出可能な位置検出手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0009】
手段1によれば、遊技の状態に応じて複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置を備える遊技機であり、前記遊技機内に遊技機の対面に存在する遊技者の有無を検出すると共に、前記遊技者の位置を検出することができる位置検出手段を設ける。そして、この位置検出手段で検出された遊技者の位置情報により、前記遊技機内に設けられる装置等を様々に制御することが可能となる。特に前記可変表示装置で展開される演出内容に変化を持たせるように構成すれば、遊技の興趣を飛躍的に高めることができるものである。
【0010】
手段2.前記位置検出手段は、前記遊技機の対面に位置する遊技者との距離を測定する測距センサであることを特徴とする手段1記載の遊技機。
【0011】
手段2によれば、前記位置検出手段は、前記遊技機とその対面に位置する遊技者との距離を測定することができる測距センサである。したがって、この測距センサで可変表示装置とその対面に位置する遊技者との距離を測定することにより、遊技者の位置を正確に検出することができる。また、この測距センサは、例えば光学測距方式を採用したものであれば、遊技機と遊技者との距離を非接触で測定することが可能であるので遊技の邪魔になるということがない。
【0012】
手段3.前記位置検出手段は、透過部材により前面を覆われると共に、前記透過部材を介して遊技者の位置を検出することを特徴とする手段1、2いずれかに記載の遊技機。
【0013】
手段3によれば、前記位置検出手段は、ガラス板や透明な樹脂製の板等の透過部材により前面を覆われることにより保護されているので、外部からの悪戯等を確実に防止することができる。また、位置検出手段は、距離を非接触で測定することができる光学測距方式を採用しているので、前記透過部材を介しても、遊技者との距離を正確に測定することができる。
【0014】
手段4.前記位置検出手段は、前記透過部材に対して、所定の角度を成すように前記遊技機に取付けられることを特徴とする手段1〜3いずれかに記載の遊技機。
【0015】
手段4によれば、前記位置検出手段は、前記透過部材に対して、所定の角度を成すように前記遊技機に取付けられる。これは、前記位置検出手段は光学測距方式を採用しているためランプ等の光源から光が直接入射すると、正確に距離を測定することができなくなることへの外乱対策であり、前記位置検出手段を所定の角度傾いた状態で前記遊技機に取付けることにより、正確に遊技者の距離を測定することができる。
【0016】
手段5.前記位置検出手段は、前記遊技機の複数箇所に設けられていることを特徴とする手段1〜4のいずれかに記載の遊技機。
【0017】
手段5によれば、前記位置検出手段は、前記遊技機内の複数箇所に設けるようにする。このようにすれば、遊技者が遊技機の対面であればどの位置に存在しようとも正確に遊技者の位置を検出することができる。
【0018】
手段6.前記可変表示装置は、表示部の角度を調節することが可能な表示部可動機構を備え、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記表示部可動機構を作動させるようにしたことを特徴とする手段1〜5いずれかに記載の遊技機。
【0019】
手段6によれば、前記可変表示装置には、表示部の角度を調節することが可能な表示部可動機構を備えている。そして、前記位置検出手段で検出した検出結果に基づいて、前記表示部可動機構を作動させることにより、表示部の角度を遊技者にあった位置に自動的に調節することができるようにする。このようにすれば、遊技者は常に自分にあった位置で可変表示装置を見ることができるので、快適に遊技を行うことができる。
【0020】
手段7.前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部に表示される演出内容を変化させるようにしたことを特徴とする手段1〜6いずれかに記載の遊技機。
【0021】
手段7によれば、前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部に表示される演出内容を変化させるようにする。詳しくは、遊技者が近づいた場合には、リーチ状態の出現確率を高めにしたり、逆に遊技者が遠ざかった場合には、リーチ状態の出現確率を高めたりするようにする。このようにすれば、遊技者の位置によって、遊技演出を変更することが可能となるので、前記位置検出手段を設けることにより遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。
【0022】
手段8.前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部の輝度を変更するようにしたことを特徴とする手段1〜7いずれかに記載の遊技機。
【0023】
手段8によれば、前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部の画像の輝度を変更するようにする。詳しくは、例えば遊技者が可変表示装置に近づいた場合には、表示部の輝度を暗くし、逆に遠ざかった場合には、表示部の輝度を明るくする。このようにすれば、遊技者が近づいた場合であっても遠ざかった場合であっても、表示部の画像を一定の明るさで見ることができるので、遊技者は長時間遊技を行った場合でも快適に遊技を行うことができる。
【0024】
手段9.前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部に何も表示しない状態に対応する待機状態にすることを特徴とする手段1〜7いずれかに記載の遊技機。
【0025】
手段9によれば、前記可変表示装置は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部に何も表示しない待機状態とする。即ち、前記位置検出手段は、遊技者の位置を検出すると共に、遊技者が可変表示装置の対面にいるか否かも検出することができる。これにより、遊技者が可変表示装置の対面にいない場合、要するに遊技機において遊技が行われていない場合には、前記可変表示装置の表示部の画像を消灯して待機状態とする。このようにすれば、遊技が行われていない場合には、消費電力を抑制することが可能となる。
【0026】
手段10.前記位置検出手段の検出結果は、前記可変可変表示装置の表示部に表示される演出内容を制御する表示制御基板に入力されることを特徴とする手段1〜9いずれかに記載の遊技機。
【0027】
手段10によれば、遊技機には、遊技の諸動作を制御する遊技制御基板と可変表示装置の表示部に表示される演出内容を制御する表示制御基板が設けられており、前記位置検出手段の検出結果は、前記可変表示装置内に設けられる表示制御基板に入力されるように構成する。このようにすれば、遊技制御基板に負担をかけることなく、前記位置検出手段を設けることが可能となる。
【0028】
手段11.前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遊技機内に設けられる発光部を有する遊技部品の作動状態を制御することを特徴とする手段1〜10いずれかに記載の遊技機。
【0029】
手段11によれば、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遊技機内に設けられるランプ、LED等の発光部を有する遊技部品の点灯あるいは点滅状態を制御するように構成する。詳しくは、遊技機には、遊技の演出効果を高めるためにランプ、LED等の発光部を内蔵した遊技部品が多数配設されており、これらの遊技部品の発光部の点灯あるいは点滅状態を前記位置検出手段の検出結果に基づいて制御する。例えば、遊技者が近づいた場合には、発光部の明るさを暗くしたり、あるいは速く点滅作動させたりする。また、遊技者が遠ざかった場合には、発光部の明るさを明るくしたり、あるいはゆっくりと点滅作動させたりする。このように、遊技者の位置を位置検出手段で検出することにより、遊技部品の発光部を制御することで、飛躍的に遊技の興趣を高めることができる。
【0030】
手段12.前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遊技機内に設けられる音出力装置の音を制御することを特徴とする手段1〜11いずれかに記載の遊技機。
【0031】
手段12によれば、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遊技機内に設けられるスピーカ等の音出力装置の音を制御するように構成する。詳しくは、遊技機には、遊技の演出効果を高めるためにスピーカ等の音出力装置が設けられており、このスピーカ等から可変表示装置の表示部で展開される演出内容に併せて様々な音を出力するようになっている。そして、この音を前記位置検出手段の検出結果に応じて制御するようにする。例えば、遊技者が近づいた場合には、音量を小さくしたり、効果音を通常時とは異なったものとしたりする。また、遠ざかった場合には、音量を大きくしたり、効果音を通常時とは異なったものとするようにする。このように、遊技者の位置を位置検出手段で検出することにより、音出力装置を制御することで、遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。
【0032】
手段13.上記手段1〜12記載のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として表示装置において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。
【0033】
手段14.上記手段1〜12記載のいずれかにおいて、遊技機はスロットマシーンであること。中でも、スロットマシーンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示させた後に識別情報を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報が開始され、停止用操作ボタン(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時に確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体としてコインを使用すると共に、前記識別情報の変動に際しては所定数のコインを必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くのコインが払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。
【0034】
手段15.上記手段1〜12記載のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機とスロットマシーンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示させた後に識別情報を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作ボタン(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時に確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用すると共に、前記識別情報の変動に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。
【0035】
以下に、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の一実施形態であり、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を彩りうることは言うまでもない。
【0036】
図1はパチンコ機1の正面斜視図である。図1に示すように、このパチンコ機1は、外枠1Aと、該外枠1Aの前部に設けられ、外枠1Aの一側部にて開閉可能に設けられた前面枠1Bとを備えている。また、その前面枠1Bの前面側には、透明板扉枠としてのガラス扉枠1Cが開閉自在に設けられている。ガラス扉枠1Cには、透明板としての一対のガラス板が前後に所定間隔を隔てて取着されている。
【0037】
前記前面枠1Bの後側(ガラス扉枠1Cの奥、外枠1Aの内側)には、樹脂製のミドルプレートを介して遊技盤2が着脱可能に装着されている(ミドルプレートを省略して、直接遊技盤2を装着してもよい)。
【0038】
また、前記ガラス扉枠1Cの下側において、前面枠1Bには、前飾枠1Dが開閉可能に設けられている。前飾枠1Dには、上受皿UDが設けられている。一方、前面枠1Bの下部には、前記上受皿UDよりも下方位置に下受皿BDが設けられているとともに、遊技球発射装置に対応してハンドルHDが設けられている。ハンドルHDの回動操作に基づいて遊技球発射装置から放たれた遊技球は、案内レールによって遊技盤2の上部へと案内され、遊技盤2の遊技領域を落下する。
【0039】
さらに、前記遊技盤2の4箇所の隅角部には、パチンコ機1の対面に着座して遊技を行う遊技者の位置を検出するための位置検出手段である測距センサ40が夫々設けられている。なお、測距センサ40は本発明の要旨であるので、詳細な説明は後述することとする。
【0040】
続いて、遊技盤2の構成について説明する。図2は、遊技盤2の正面図であり、図に示すように、パチンコ機1の遊技盤2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の奥には、シーソー7が設けられており、その右側にはVゾーン8が、左側には入賞通路9が設けられている(左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン8又は入賞通路9のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、該当ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態をなることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口4は閉鎖される。
【0041】
前記大入賞口4の一側部には、シーソー用ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイド10は通常、非励磁状態となっており、この状態においては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソレノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励磁状態となる。
【0042】
遊技盤2の中央部分には、可変表示装置としての特別図柄表示装置13が組み込まれている。この特別図柄表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列としての左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。
【0043】
また、特別図柄表示装置13の上部には、普通図柄表示装置51が併設されている。普通図柄表示装置51は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ52と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部53とを有している。
【0044】
さらに、前記特別図柄表示装置13の左右両側には、一対の通過ゲート54が配設されている。同通過ゲート54を遊技球5が通過すると前記普通図柄表示装置51が作動する。本実施の形態では、普通図柄表示装置51は、「0」〜「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部53にセグメント表示させ、その数字が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合に、作動口3の羽根6を所定秒数開放させる。この開放により、作動口3への入賞が比較的容易なものとなる。普通図柄表示装置51は、遊技球5の通過ゲート54の通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ52でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ52が点灯している状態で遊技球5が通過ゲート54を通過しても保留球としてカウントされず、保留ランプ52が点灯している限り、遊技球5が通過ゲート54を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置51は作動するようになっている。
【0045】
また、特別図柄表示装置13の表示部13aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ18a、18b、18c、18bが組み込まれている。当該保留ランプ18a〜18dは、特別図柄表示装置13の表示部13aで変動表示される図柄の変動回数を記憶するためのものであり、その数は4個である。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。
【0046】
遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤2には、スルースイッチ20、作動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23等がそれぞれ取り付けられている。スルースイッチ20は、遊技球5の通過ゲート54の通過を検出し、作動口用スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出する。また、Vゾーン用スイッチ22は、遊技球5の大入賞口4のうちのVゾーン8への入賞を検出し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出する。
【0047】
本実施の形態では、各スイッチ20〜23の検出結果に基づきソレノイド10、12、特別図柄表示装置13、各保留ランプ18a〜18d、普通図柄表示装置51(7セグ表示部53及び保留ランプ52)、羽根6等をそれぞれ駆動制御するために詳細を後述する制御装置24が設けられている。
なお、この他にも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための他の各種ランプや電飾部材が取り付けられている。これらの電飾部材等は、それぞれ所定の態様において、点減又は点灯させられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生するスピーカ等が設けられている。
【0048】
次に、図3にしたがってパチンコ機1の裏面の構成について説明する。図3はパチンコ機1の裏面図である。図に示すように、パチンコ機1の裏面には、ミドルプレート25が装着されており、該ミドルプレート25には、遊技盤2が着脱自在に装着される。また、ミドルプレート25の一側には、合成樹脂製の機構板26が開閉可能に装着される。
【0049】
前記機構板26の上部には、景品球として排出するための遊技球を貯留する球タンク27が設けられ、パチンコ機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球タンク27に供給される。そして、球タンク7の下方には、誘導樋が形成され、それらの樋に遊技球を流下させるタンクレール28が設けられており、タンクレール28の下流端はカーブ樋29を介して景品球払出装置30に接続される。
【0050】
機構板26の左部分には、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された制御装置24が配設されており、機構板26の中央部分には、特別図柄表示装置13の背面部を保護するための保護カバー31が突出している。また、機構板26の右部分には、景品球を払い出すための景品球払出装置30が設けられている。そして、機構板26の下方、外枠1Aの左下部には、遊技球を発射するための発射装置32が装着されている。また、機構板26の右上隅部には、遊技に関する各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた外部接続端子33が設置されている。
【0051】
続いて、図4にしたがって、上記のように構成されるパチンコ機1の制御について説明する。図4は、パチンコ機1の制御の構成を示すブロック図である。図に示すように、パチンコ機1は、前述した遊技内容を制御する制御基板24と特別図柄表示装置13内に設けられ、表示部13aに表示する表示内容を制御する画像制御基板17とから構成される。
【0052】
制御基板24は、遊技内容が記憶された読出し専用メモリ(ROM)と、それを実行するマイクロプロセッサおよび入出力装置(I/O)とから成る。入出力装置(I/O)の入力側には、スルースイッチ20、作動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23等が接続されている。また、出力側には、画像制御基板17、シーソー用ソレノイド10及び大入賞口用ソレノイド12等が接続されている。
【0053】
画像制御基板17は、制御基板24からの指令を受けてビデオディスプレイプロセッサ(VDP)34および効果音等の音声の音源(音声IC)35を作動させるサブCPU36、および前記ビデオディスプレイプロセッサ34に接続された画像ファイル保存用の読出専用画像データメモリ(ROM)37、音源35に接続された音声ファイル保存用の読出専用音声データメモリ(ROM)38、および音源35の音声出力を増幅してパチンコ機1の前面に設けられるスピーカ19をドライブするアンプ39からなる。また、サブCPU36には、4つの測距センサ40が接続されており、各々の測距センサ40で検出した遊技者の位置情報をサブCPU36に入力するようになっている。
【0054】
ビデオディスプレイプロセッサ34に接続される画像データROM37には、複数種類の特別図柄等の遊技に関する画像ファイル記憶されている。また、音声IC35に接続される音声ROM38には、遊技に使用される効果音等の音声ファイルが記憶されている。そして、これらの画像データROM37および音声ROM38に記憶されているファイルを測距センサ40で検出した遊技者の位置情報に基づいてサブCPU36で様々に制御するよう構成されている。なお、この制御については後述することとする。
【0055】
次に、図5〜図7にしたがって、本発明の要旨である測距センサ40の構成および測距原理について説明する。図5は、測距センサ40の斜視図、図6は、測距センサ40の電気的構成を示す回路図、図7は、測距センサ40の測距原理を説明する図である。
【0056】
まず、測距センサ40の構成について説明する。図5に示すように、測距センサ40は、外観形状を成すケース体40aと、その内部に設けられ、位置検出用のビーム光を投光するためのLED40bと、LED40bより投光されたビーム光を受光するための位置検出素子(PSD)40cと、LED40bおよび位置検出素子(PSD)40cを制御する測距IC40dと、LED40b及び位置検出素子(PSD)40cの夫々の前方に設けられるレンズ40e、40fとにより構成される。そして、LED40bとレンズ40eとにより、遊技者の位置を検出するためのビーム光を投光する発光部を形成し、位置検出素子(PSD)40cとレンズ40fとにより、発光部から投光されたビーム光が反射物、即ち、遊技者にあたって反射してきたビーム光を受光する受光部を形成している。
【0057】
そして、図6に示すように、測距IC40dはLED駆動回路、信号処理回路、出力回路、発振回路および定電圧回路の各回路が内蔵されており、LED駆動回路でLED40bを駆動することによりビーム光を投光し、また、信号処理回路で位置検出素子(PSD)40cに受光されたビーム光を演算処理して、その位置情報を出力回路より画像制御基板17に出力するように構成されている。
【0058】
次に、測距センサ40の測距原理について、図7にしたがって説明する。この測距センサ40は、三角測距の原理を使用したものであり、図7に示すように、LED40bからのビーム光は、レンズ40eを介して前方に投光される。そして、投光されたビーム光が反射物にあたることにより反射し、この反射してきたビーム光を位置検出素子(PSD)40cで受光する。そして、この位置検出素子(PSD)の検出位置により、反射物までの距離を検出する。より詳しくは、反射物がA点にある時と、B点にある時では、位置検出素子(PSD)上のスポット位置が図のように変化する。そして、このスポット位置を信号処理回路で電気的に処理し、一直線上の反射物の位置(距離)を検出するようにしている。
【0059】
次に、上記のように構成される測距センサ40の取付について、図8にしたがって説明する。図8は、測距センサ40を遊技盤2の左下隅角部に取付けた状態の断面図である。図に示すように、遊技盤2には、測距センサ40を取付けるための開口部2aが開口されており、この開口部2aの背面より測距センサ40を挿入し、ケース体40aの両端に設けられるフランジ部をネジ等により螺着して取付けられている。また、開口部2aの両端部、即ち、測距センサ40のフランジ部との当接面の深さは左側が浅く、右側が深くなっている。このため、測距センサ40は、遊技盤2面に対してパチンコ機1の中心方向に所定の角度傾いた状態で取付けられることになる。より詳しくは、図に示すように、遊技盤2面と測距センサ40とのなす角が所定の角度となるようにパチンコ機1の中心方向に傾いた状態で取付けられることになる。なお、この所定の角度とは約15度である。
【0060】
上記のように、測距センサ40を所定の角度傾いた状態で取付けるのは、LED40bから投光されるビーム光にはA〜Cのビームの広がりがあり、このビームの広がりによって、遊技者の位置を正確に検出できないことがあるためである。詳しくは、測距センサ40を遊技盤2面と同一面になるように取付けた場合には、LED40bより投光されたビーム光がガラスを通過する際に反射したビーム光が受光部である位置検出素子(PSD)40cに入射してしまうことがあり、これによって遊技者の位置を正確に検出できなくなることがある。これを防止するために、測距センサ40を所定の角度傾いた状態で取付ければ、ビームAは、ガラスに反射した場合には矢印方向に屈折し、ビームCもガラスに反射した場合には矢印方向に屈折する。したがって、ビームA及びビームCとも受光部である位置検出素子(PSD)40cに入射することはなく、ビームBによって正確に遊技者の位置を検出することができるのである。
【0061】
このように、測距センサ40を遊技盤2に取付ける場合には、遊技盤2面に対して所定の角度傾けた状態で取付けることにより、遊技者の位置を正確に検出することができる。なお、ここでは、遊技盤2の左下隅角部に取付けた場合を代表例として説明したが、遊技盤2の左上隅角部、右上隅角部、右下隅角部に取付けられる測距センサ40についても同様に、各々パチンコ機1の中心部に向いて所定の角度傾いた状態で取付けられている。また、前述したように測距センサ40は、遊技盤2の4箇所の隅角部に各々取付けられているので、図9に示すように、パチンコ機1の遊技領域のほぼ全域にわたって、遊技者の位置を検出することができる。より詳しくは、図9に示すように、遊技盤2の左上隅角部の測距センサ40によってa領域を検出し、同右上隅角部の測距センサ40によってb領域を検出し、同左下隅角部の測距センサ40によってc領域を検出し、同右下隅角部の測距センサ40によってd領域を検出することができる。したがって、遊技者がパチンコ機1の対面であれば、どの位置であっても正確に位置を検出することが可能である。
【0062】
次に、上記の測距センサ40で検出した遊技者位置の検出結果に基づいて、特別図柄表示装置13の表示部13aで展開される演出内容について説明する。測距センサ40で検出された検出結果は、画像制御基板17に入力されることは、すでに説明した。そして、この測距センサ40からの検出信号に基づいて、画像制御基板17において、様々な演出を行うように構成されている。これらの演出とは、例えば、左図柄列14、中図柄列15、右図柄列16(図2に示す)が変動を開始したときの図柄変動演出、左図柄列14と右図柄列16が同一図柄で停止し、中図柄列16が未だ変動中であるときのいわゆるリーチ状態となったときのリーチ演出、大当たり状態となったときの大当たり演出、リーチ状態あるいは大当たり状態の発生を事前に予告する予告演出等があるが、ここでは、リーチ演出を例として説明することとする。
【0063】
図4で説明したように、画像制御基板17の画像データROM37には、遊技に関する様々な画像ファイルが記憶されている。この画像ファイルの中には、リーチ演出に関する画像ファイルも記憶されている。このパチンコ機1のリーチ演出には、5つのリーチパターンが設定されており、この5つのリーチパターンは、「ノーマルリーチ」、「フラッシュリーチ」、「高速リーチ」、「コマ送りリーチ」、「拡大リーチ」がある。
【0064】
「ノーマルリーチ」とは、左図柄列14、右図柄列16が同一図柄で停止後、中図柄15の図柄が何らの変化もなく変動した後停止する。「フラッシュリーチ」とは、左図柄列14、右図柄列16が同一図柄で停止後、中図柄列15の図柄が煌きながら変動した後停止する。「高速リーチ」とは、左図柄列14、右図柄列16が同一の図柄で停止後、中図柄列15の図柄が高速で変動した後停止する。「コマ送りリーチ」とは、左図柄列14、右図柄列16が同一図柄で停止後、中図柄列15の図柄がコマ送りしながら変動した後停止する。「拡大リーチ」とは、左図柄列14、右図柄列16が同一図柄で停止後、中図柄列15の図柄が拡大しながら変動した後停止する。これらのリーチパターンのうちの「ノーマルリーチ」以外の「フラッシュリーチ」、「高速リーチ」、「コマ送りリーチ」、「拡大リーチ」はいわゆる「スーパーリーチ」と呼ばれるものであり、一般的に「ノーマルリーチ」よりも「スーパーリーチ」の方が大当たり状態発生の期待値が高くなるように設定されている。また、「スーパーリーチ」の中でも「フラッシュリーチ」よりも「高速リーチ」の方が、「高速リーチ」よりも「コマ送りリーチ」の方が、「コマ送りリーチ」よりも「拡大リーチ」の方が大当たり状態発生の期待値が高く設定されている。
【0065】
そして、このように設定されるリーチパターンを画像制御基板17に設けられるリーチ演出決定カウンタCTに基づいて決定される。詳しくは、図10に示すように、画像制御基板17には、リーチ演出を決定するためのカウンタであるリーチ演出決定カウンタCTが設定されている。このリーチ演出決定カウンタCTは、所定時間毎に値を所定範囲内で更新し、所定の条件にしたがって乱数として読み出される。
【0066】
リーチ演出決定カウンタCTには、遊技者の位置に応じて3つのテーブルが設定されており、また、これらのテーブルには大当たり時と外れ時の乱数値が夫々設定されている。より詳しくは、遊技者の位置が10〜20センチメートルのテーブルと、遊技者の位置が20〜30センチメートルのテーブルと、遊技者の位置が30センチメートル以上のテーブルとがあり、各々のテーブルに大当たり時と外れ時の乱数値が設定されている。また、これらのテーブルは、遊技者の距離が小さいほど、即ち遊技者がパチンコ機1に近づくほど、「スーパーリーチ」が出現する確率が高くなるように設定されている。そして、これらのテーブルは、測距センサ40からの遊技者位置検出信号に基づいて選択されるようになっている。
【0067】
続いて、図11のフローチャートにしたがって、遊技者の位置に応じて展開されるリーチ演出の制御について説明する。図11は、「リーチ演出制御ルーチン」を示すフローチャートである。図に示すように、まず、ステップ1において大当たりか否かを判定する。この大当たり判定は、制御基板24に設定される大当たりカウンタに基づいて決定されるものである。ステップS1において、肯定判定された場合にはステップS2に移行し、否定判定された場合にはステップS3において、リーチ状態発生か否かを判定する。このリーチ状態発生判定は、制御基板24に設定されるリーチ発生カウンタに基づいて決定されるものである。ステップS3において、肯定判定された場合にはステップS4に移行し、否定判定された場合にはステップS5において、左図柄列14、中図柄列15、右図柄列16の図柄を外れ図柄で停止させ、その後の処理を一旦終了する。
【0068】
また、ステップS1において、肯定判定された場合にはステップS2において、遊技者の位置を検出する。これは、測距センサ40の検出信号により検出することができる。そして、ステップS6において、ステップS2で検出した遊技者の位置に基づきリーチ演出決定カウンタCTより該当する遊技者位置テーブルの大当たり時の乱数値を取得する。その後、ステップS7において、ステップS6で取得された乱数値にしたがったリーチ演出を行い、その後ステップS8において、大当たり図柄を表示するよう制御する。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0069】
ステップS3において、肯定判定された場合には、ステップS4において、遊技者の位置を検出する。これは、測距センサ40の検出信号により検出することができる。そして、ステップS9において、ステップS4で検出した遊技者の位置に基づきリーチ演出決定カウンタCTより該当する遊技者位置テーブルの外れ時の乱数値を取得する。その後、ステップS10において、ステップS9で取得された乱数値にしたがったリーチ演出を行い、その後ステップS11において、外れリーチ図柄を表示するよう制御する。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0070】
次に、上記の「リーチ演出制御ルーチン」を外れリーチ時を例として、より具体的に説明する。制御装置24に設定されるリーチ発生カウンタによって外れリーチ発生と決定されると、その信号が画像制御基板17に入力される。そして、画像制御基板17のサブCPU36は、測距センサ40からの信号により遊技者の現在の位置を判断する。この遊技者の位置が例えば、15センチメートルであれば、リーチ演出決定カウンタCTの10〜20センチメートルのテーブルより、外れ時の乱数値を取得する。そして、取得された乱数値が例えば999であれば、「スーパーリーチ」の中の1つである「拡大リーチ」の演出が特別図柄表示装置13の表示部13aで展開され、その後、中図柄列15の図柄が既に停止している左図柄列14、右図柄列16の図柄とは異なる図柄で停止されることにより、外れリーチ図柄が表示される。
【0071】
また、遊技者の位置が40センチメートルであれば、リーチ演出決定カウンタCTの30センチメートル以上のテーブルより、外れ時の乱数値を取得する。そして、取得された乱数値が0であれば、「ノーマルリーチ」の演出が特別図柄表示装置13の表示部13aで展開され、その後、中図柄列15の図柄が既に停止している左図柄列14、右図柄列16の図柄とは異なる図柄で停止されることにより、外れリーチ図柄が表示される。
【0072】
このように、遊技者の位置によって、「スーパーリーチ」の出現率を変更することができるので、遊技者が近づいた場合には、多彩なリーチ演出を楽しむことができると共に、大当たりへの期待感を高めることができ、遊技の興趣を飛躍的に高めるものである。
【0073】
以上説明したように、パチンコ機1に遊技者の位置を検出することができる測距センサ40を設け、この測距センサ40の検出結果に応じて、特別図柄表示装置13で展開される演出内容を変更するようにしたので、遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。
【0074】
また、上記実施例では、リーチ演出を代表例として説明したが、表示部13aの各図柄列14〜16の変動中における演出を遊技者の位置により変更するようにしても良い。以下、これについて図12にしたがって説明する。
【0075】
図12は、表示部13aの各図柄列14〜16の変動のようすを説明する図であり、(a)は遊技者が通常位置の状態、(b)は遊技者が近づいた位置の状態、(c)は遊技者が遠ざかった位置の状態である。図12に示すように、各図柄列14〜16は、それぞれ複数種類で複数個の図柄で構成されており、各図柄は、それぞれ「1」〜「8」の数字によって構成され、これらの数字は順に配列されている。そして、各々の図柄列14〜16は、各図柄が例えば上から下へとスクロールすることにより変動表示される。
【0076】
(a)に示すように、遊技者が通常の位置、即ち、普通に着座して遊技を行う位置では、表示部13aに表示される各図柄列14〜16の各図柄は通常の大きさで変動表示される。この状態から遊技者が近づいた場合には、(b)に示すように、表示部13aに表示される各図柄列14〜16の各図柄の大きさを通常時よりも小さくして変動表示するようにする。また、逆に遊技者が通常の位置よりも遠ざかった場合には、(c)に示すように、表示部13aに表示される各図柄列14〜16の各図柄の大きさを通常時よりも大きくして変動表示するようにする。このようにすれば、遊技者の位置に拘わらず、各図柄列14〜16の各図柄を一定の大きさで見ることができるので、遊技者の目の疲労を少なくすることができる。即ち、遊技者は、長時間遊技を行っても、快適に遊技を行うことができるという効果を発揮するものである。なお、各図柄列14〜16の大きさの制御は、測距センサ40で検出された遊技者の位置情報に基づいて、画像制御基板17で制御するように構成することにより実現することができる。
【0077】
また、本実施例では、リーチ演出および各図柄列14〜16の変動中の演出を例として説明したが、これに限られるものではなく、例えば、遊技者が近づいた場合には、リーチ予告あるいは大当たり予告出現の確率を高く設定する。また、遊技者が近づいた場合には、大当たり確率を高く設定する等を行っても良い。
【0078】
さらに、パチンコ機1は遊技に合わせて様々な効果音を出力するように構成されており、この効果音を遊技者の位置によって変更するようにしても良い。例えば、遊技者が近づいた場合には、効果音の音量を小さくしたり、あるいは効果音を変更したりする。また逆に遠ざかった場合には、効果音の音量を大きくしたり、あるいは効果音を変更したりするようにしても良い。このような制御は、図4に示した音声ROM38に、遊技者位置用の効果音を設定することにより実現することが可能である。
【0079】
その上、パチンコ機1には、発光部を有する遊技部品が多数配設されており、これらの遊技部品の発光部を遊技に合わせて点滅あるいは点灯制御している。そして、これらの遊技部品の発光状態を遊技者の位置によって変更するようにしても良い。例えば、遊技者が近づいた場合には、遊技部品の発光部を点滅作動させる。また、逆に遠ざかった場合には、遊技部品の発光部を点灯させるというようにしても良い。このような制御は、遊技部品の発光部の作動状態を制御するランプ制御基板(図示せず)に測距センサ40からの検出信号を入力することにより実現することが可能である。
【0080】
また、遊技者の位置に応じて、特別図柄表示装置13の表示部13aの輝度を変更するようにしても良い。詳しくは、遊技者が近づいた場合には、表示部13aの輝度を暗くする。また、逆に遠ざかった場合には、輝度を明るくするようにする。このような制御は、画像制御基板17内に輝度を制御する制御部を設け、この制御部に測距センサ40からの検出信号を入力することにより実現することが可能である。
【0081】
また、測距センサ40は、遊技者の位置を検出するばかりでなく、遊技者がパチンコ機1の対面に存在するか否かも検出することができる。したがって、遊技者が所定時間パチンコ機1の対面に存在しない場合には、特別図柄表示装置13の表示部13aの表示を消して待機状態とするように構成すれば、消費電力を抑制することができると共に、遊技店の経費を節減することもできる。このような制御は、画像制御基板17内にタイマ等を設けることにより実現することが可能である。
【0082】
さらに、遊技者がパチンコ機1の対面に存在しない場合には、遊技者を呼び込む作動を行っても良い。例えば、表示部13aに「いらっしゃいませ」等の表示を行っても良いし、スピーカー19から「いらっしゃいませ」等の音声を出力するようにしても良い。
【0083】
次に、図13、図14にしたがって、特別図柄表示装置13の表示部13aの角度を遊技者の位置に応じて変更する表示部可動機構60について説明する。図13は、特別図柄表示装置13の表示部13aの表示部可動機構60を示す略示図、図14は、表示部可動機構60を制御する制御部のブロック図である。図13に示すように、表示部可動機構60は、中心軸部60aが表示部13aの一方の側部に取り付けられた歯車60bと、該歯車60bと係合した歯車60cと、該歯車60cを駆動するためのモータ60dとを具備している。
また、図14に示すように、表示部可動機構60には、モータ60dを制御するための制御回路60eが設けられている。この制御回路60eには、前述した遊技者の位置を検出するための測距センサ40が夫々接続されており、測距センサ40により検出された遊技者の位置情報が入力される。そして、制御回路60eに入力された遊技者の位置情報に応じて、モータ60dを駆動し、モータの回転方向によって表示部13aが上方または下方に回転し、その表示面の角度を変えることができる。
【0084】
このように、遊技者の位置に応じて、表示部可動機構60を制御することにより、表示部13aの角度を変更することができるようにしたので、遊技者が長時間遊技を行って、大きく姿勢を変えても表示部13aが見にくくなるということがない。しかも、この表示部13aの調節は、測距センサ40により遊技者の位置を検出することで自動的に行われるので、遊技者が遊技を中断することもなく、長時間快適に遊技を行うことができる。なお、制御回路60eにタイマーを設けて、一定時間を越えて遊技者がパチンコ機1の対面に存在しない場合には、表示部13aを初期位置に戻すようにしても良い。また、本実施例では、表示部13aの上下方向の角度の調節を例として説明したが、表示部13aの左右方向の角度を調節するようにしても良い。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、遊技者の有無を検出することができると共に、前記遊技者の動作を検出することができる検出手段を設けたことにより、遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパチンコ機を示す正面斜視図である。
【図2】実施例の遊技盤の正面図である。
【図3】実施例のパチンコ機を示す裏面斜視図である。
【図4】実施例のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】実施例の測距センサの正面斜視図である。
【図6】実施例の測距センサの回路図である。
【図7】実施例の測距センサの測距原理を示す図である。
【図8】実施例の測距センサのパチンコ機への取付状態を示す図である。
【図9】実施例の測距センサの検出範囲を示す図である。
【図10】実施例のリーチ演出決定カウンタの概念を説明する図表である。
【図11】実施例の「リーチ演出制御ルーチン」を示すフローチャートである。
【図12】実施例の遊技者の位置に応じて、表示部に表示される各図柄列の変動表示のようすを示す図である。
【図13】実施例の表示部可動機構を示す略示図である。
【図14】実施例の表示部可動機構の制御を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…作動口、4…大入賞口、5…遊技球、13…特別図柄表示装置、13a…表示部、17…画像制御基板、24…制御装置、40…測距センサ、60…表示部可動機構。

Claims (3)

  1. 表示装置と、始動条件の検出を行う始動条件検出手段とを備え、該始動条件検出手段の検出に基づいて前記表示装置で変動表示を行い、該変動表示の表示結果が所定の態様となった場合に入賞手段を作動させる遊技機において、
    該遊技機は、
    遊技内容が記憶された記憶手段と該記憶手段に記憶された前記遊技内容に基づいて前記遊技機を制御する主演算手段とを備え、前記始動条件検出手段の検出に基づいて当否判定及び演出変動判定を行い、前記当否判定及び前記演出変動判定に基づいた信号を出力する主制御手段と、
    前記表示装置で表示を行うための複数の画像データが記憶された画像用記憶手段を備え、前記主制御手段からの前記信号に基づいて前記表示装置を制御するサブ制御手段と、
    前記主制御手段とは接続されること無く前記サブ制御手段と電気的に接続されると共に、前記遊技機に対面する遊技者の動作に基づいて検出状態が変化する検出手段とを備え、
    前記主制御手段と前記サブ制御手段とは、前記主制御手段から前記サブ制御手段に対して一方向にのみ信号が出力されるように電気的に接続され、
    前記サブ制御手段は、
    前記主制御手段からの前記信号に基づいて、該信号に対応する変動表示を前記表示装置で開始すると共に、
    変動表示中における前記検出手段の検出状態を判定して検出情報を取得し、該検出情報を判定することで前記信号に対して行われる当該変動表示において実行し得る複数の表示態様の中から、当該変動表示において実行する表示態様を決定する変動制御手段と、
    該変動制御手段で決定した表示態様に対応する画像データ前記画像用記憶手段に記憶された画像データの中から選択して前記表示装置に画像を表示する画像表示手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示装置は可動機構に基づいて可動可能であり、前記検出手段の検出状態の変化に基づいて可動することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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