JP4172138B2 - 排水管補修方法及び排水管補修装置 - Google Patents

排水管補修方法及び排水管補修装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、前記管体を補修するための排水管補修方法及び排水管補修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記管体は、土中内に埋設されて排水用として使用されるものであるため、ある程度の強度を必要とするとともに、水を案内する構成であることから、錆等の問題がなく、しかも比較的安価なものとして、従来、コンクリート製のものを排水用の管体として用いていたため、以下に示す不都合が発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、上記のように管体がコンクリート製であると、内面が管体内を流れる水との接触により削れてきたり、外面が土中に存在する水等が接触することにより、老化現象を起こしたり、地震等により発生する振動を受けて、管体の一部が割れたりヒビが入ったりして、管体の水密性が低下する結果、管体による案内機能が低下又は皆無になる不都合が発生していた。
そこで、前記管体を補修するためには、例えば帯状部材を螺旋状に送り出しながら、隣り合う帯状部材の幅方向両端同士を自走式製管機により嵌合させながら管体内に更正管を形成していく。前記管体内に更正管を形成した後、管体の内面と更正管の外面との間の隙間にモルタル等を充填して更正管を固定するようにしている。
又、前記帯状部材に代えて、接続部の上端の開口部から挿入可能な短管を順次接続しながら更正管を形成し、前記のように管体の内面と更正管の外面との間の隙間にモルタル等を充填して更正管を固定することも行われている。
前記2つの補修方法によれば、いずれも更正管を形成するための嵌合作業又は接続作業を必要とし、それら作業は手間のかかる煩わしいものであるだけでなく、嵌合部又は接続部を有することから、その部分でシール不良を発生する可能性があり、信頼性を高めることができないものであった。又、前者の場合には、自走式製管機及びこれを駆動するための油圧ユニット等を必要とし、コストの高騰を招く不都合があった。
因みに、管体の内面にモルタル等を直接塗布して補修することが考えられるが、モルタルを塗布したとしても、一時的な解決策であり、根本的な解決にはなっておらず、改善策が望まれている。
【0004】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、作業の迅速化及びコストの低減化を図ることができると共に、信頼性の高い補修を行うことができるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、水平軸芯周りで回転自在な回転軸を有し、前記接続部の上端開口部付近に配置された、排水案内用の可撓性を有する補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより、該回転体により該回転体から繰り出される補助管を前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定する排水管補修方法であって、前記補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂であり、該補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において該補助管を補助管配置終了側の前記接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により前記補助管との連結が解除されることを特徴とする排水管補修方法を用いる、又、下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、水平軸芯周りで回転自在な回転軸を有し、前記接続部の上端開口部付近に配置された、排水案内用の可撓性を有する補助管が繰り出し自在に巻き付けられた回転体と、該回転体を回転させることにより該回転体により該回転体から繰り出された補助管を移動案内するための案内手段と、前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入するための挿入手段と、前記管体に対して前記補助管を固定する固定手段とを備えた排水管補修装置であって、前記補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂であり、該補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において該補助管を補助管配置終了側の前記接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により前記補助管との連結が解除されることを特徴とする排水管補修装置により管体の補修を行うことによって、従来の問題点を解消することができる。つまり、排水案内用の可撓性を有する補助管を回転体により繰り出して管体の内部全域に渡って連続的に挿入することができ、従来のような嵌合や接続が不要になる。そして、管体に対して補助管を固定して補修作業を完了するのである。
【0006】
前記繰り出される補助管を移動案内するための案内手段を設けることによって、補助管を管体内に蛇行させることなくスムーズに挿入することができる。
【0007】
前記補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂である場合には、該補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において該補助管を補助管配置終了側の前記接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により前記補助管との連結が解除される構成にすることによって、伸びた状態にある補助管を補助管配置終了側の接続部側へ引っ張ることで、補助管を元の状態(長さ)に戻すことができる。そして、引っ張り部材を繰り出し側へ引っ張り操作することにより補助管との連結を解除することができる。
【0008】
管体の内面と前記補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより該管体に該補助管を固定する構成とし、前記充填材を注入する場合に、前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡る長さの充填材補給用の筒体を配置し、その筒体に供給される充填材を該筒体に形成の複数の孔を通して前記隙間内に供給することによって、例え補助管が割れたり、補助管にヒビが入ったとしても、補助管内を流れる排水が管体の内面にまで漏れ出すことを充填材が阻止するとともに、その充填剤により管体の補強又は管体内面の補修を行うことができ、管体自体が割れたり、管体自体にヒビが入ることを少なく又は皆無に近い状態にして長期間に渡って排水の案内機能を良好に維持させることが可能になる。しかも、充填材を筒体を介して隙間内に供給することによって、長い管体の内部全域に渡る隙間への充填材の充填を確実に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、下水や雨水等を案内するための排水管構造を示し、この排水管構造は、配設経路に沿って埋設されたコンクリート製の管体1の複数と、これら管体1,1同士を接続するためのコンクリート製のハンドホールやマンホール等の接続部2の複数とから構成している。図では、前記管体1を約30mの長さのある一本のものから構成しているが、複数の短い管を連結したものから構成してもよい。又、前記接続部2は、強度面やコスト面等からコンクリート製が好ましいが、他の材料で構成してもよい。又、接続部2も同様に他の材料で構成してもよい。尚、図では、接続部2の上方の開口部を塞ぐための蓋(図示せず)を取り外した状態を示している。
【0010】
前記のように構成された管体1を補修する補修方法について説明すれば、まず管体1内の調査をカメラ等により行い、亀裂が発生している等、補修が必要な管体1を探しだす。次に、前記探し出した管体1内を、図2に示すように洗浄車3の高圧ジェット4により洗浄するのである。図2に示す5は、前記高圧ジェット4からの洗浄水が他の管体1に入り込むことがないように止水するための止水栓である。この後、図3に示すように、配設経路で隣り合う2つの接続部2,2のうちの一方の接続部2の上端開口部2A付近に、排水案内用の可撓性を有する約30mの長さの補助管6が巻き付けられた回転体(ドラム)7を配置し、前記補助管6の先端に取り付けた帽子型のキャップの先端に他方の接続部2付近に配置したウインチ9により引っ張り操作されるワイヤー10の先端を固定した後、挿入手段としてのウインチ9を巻き取り作動させることにより、補助管6を接続部2の上方の開口部2Aを通して管体1内に挿入することができるようにしている。
【0011】
前記補助管6は、図5に示すように、前記管体1の内径Sよりも小さい外径Rを有し、その外径Rが286mmで、かつ、内径rが250mmになっているが、この寸法に限定されるものではない。又、前記挿入手段としてウインチ9を用いたが、空気圧等の流体圧を利用して補助管6を挿入してもよく、挿入手段としての具体構成はこれら以外のものでもよい。又、前記回転体7は、図11(a)にも示すように、水平軸芯周りで回転自在な回転軸7Aと、この回転軸7Aに巻き付けられる補助管6の左右方向の巻き付け幅を規制するための左右一対の円盤状の規制板7B,7Bとを主要構成部材としている。図3に示す11,12,13は、前記回転体7から繰り出される補助管6を移動案内するために管体1の入口(挿入)側に設けた案内手段としてのガイドローラであり、前記地上に配置したガイドローラ11,12の上方にアーチ状のガイド部11A,12Aを延出してあり、繰り出される補助管6の左右方向及び上方向への移動を規制するようにしている。又、図3に示す14,15は、前記ワイヤー10を移動案内するために管体1の出口側に設けた案内手段としてのガイドローラであり、前記同様に地上に配置したガイドローラ15の上方にアーチ状のガイド部15Aを延出してあり、ウインチ9により巻き取られるワイヤー10の左右方向及び上方向への移動を規制するようにしている。前記ガイドローラ11,12,13に代えて、図11(a),(b)に示すように接続部2の上方の開口部に装着される円形開口部19Aを備えた案内部材19であってもよい。ここでは、補修が必要な管体1に補助管6を挿入して補修するようにしているが、補修が不要な管体1にも適宜補助管6を挿入して管体1の強度アップ等の目的を図るようにしてもよい。
【0012】
前記補助管6は、図6に示すように、外面に凸部6Aと凹部6Bとが管軸芯方向で交互に位置し、かつ、それらが螺旋状に形成された形状になっているが、凸部6Aと凹部6Bとが環状に形成されたものでもよいし、凹凸のないフラットなものでもよい。尚、図示していないが、前記補助管6の内面は、スムーズな排水が行えるようにフラットに形成している。又、前記補助管6として、高密度ポリエチレン製のものを用いることによって、耐薬品性がコンクリート製の前記管体1に比べて優れ、粗度係数nが前記管体1の場合には0.013であるのに対して高密度ポリエチレン製の補助管6の場合には0.010と低い値になっている。従って、管体1内に補助管6を設けることにより排水径が小さくなってしまっても、排水能力が管体1で流す場合とほとんど変わらない利点があるが、他の合成樹脂や合成ゴム等、可撓性を有するものであれば、どのような材料で構成してもよい。そして、前記補助管6を合成樹脂で構成する場合には、前記ウインチ9により引っ張ることにより補助管6が伸びてしまい、管体1内に補助管6を予定通り収納することができないため、図6に示すように、補助管6の管軸芯方向において特定の複数箇所において補助管6を補助管配置終了側(出口側)の接続部2側へ引っ張ることができる補助管6よりも長い寸法を有する引っ張り部材としての左右一対のロープ(紐)群16A,16A、16B,16B、16C,16C(合計6本)を連結し、繰り出し側(入口側)への引っ張り操作により補助管6との連結が解除される構成にしている。詳述すれば、補助管6の長手方向3箇所に金属製又はゴム製又は合成樹脂製等でなるベルト17を巻き付け固定し、各ベルト17の外周方向2箇所(ほぼ180度異なる箇所)に備えさせているリング部材18,18(図では一方しか見えていない)に前記ロープ(紐)16A,16A、16B,16B、16C,16Cをそれぞれ挿入することによって、伸びた状態にある補助管6を補助管配置終了側の接続部2側(図の矢印X方向)へ引っ張ることで、補助管6を元の状態(長さ)に戻すことができる。
【0013】
前記ロープ16A,16A、16B,16B、16C,16Cにリング体(結び目がかたまりのようになった瘤でもよい)16a,16a、16b,16b、16c,16c(図では一方しか見えていない)を設けることによって、補助管6を補助管配置終了側の接続部2側(図の矢印X方向)へ引っ張ることができながらも、繰り出し側(入口側、図の矢印Y方向)への引っ張り操作により補助管6との連結を解除できるようにしているが、図7に示すように、図において下側にロープ16Aを引っ張ると、ロープ16Aに噛み合って引っ張ることができ、図において上側にロープ16Aを引っ張ると、噛み合わずロープ16Aが抜けていく噛み合い装置20を設けて実施してもよい。前記噛み合い装置は、ロープ16Aを貫通する一対の貫通孔を備えたケーシング20Aと、このケーシング20A内にロープ16Aと直交する方向から挟み込むための一対の噛み合い部材20B,20Cと、前記噛み合い部材20B,20Cを噛み合い側に移動付勢するための複数個のスプリング20Dとからなっているが、他の構成でもよい。又、前記ロープを左右一対設けることにより、補助管6を安定姿勢で引っ張ることができるが、外周方向で等間隔をおいて補助管6に連結された3本以上のロープで引っ張れば更に安定姿勢で引っ張ることができる。又、1本のロープをループ状に設けて引っ張ることによりロープの本数を少なくしてもよい。又、補助管6の長手方向3箇所でロープを連結したが、1箇所、2箇所、4箇所以上連結して実施してもよい。又、1本のロープを補助管6の長手方向複数箇所に連結してもよい。又、ロープに代えて、ワイヤや金属棒等でもよい。
【0014】
前記のように補助管6を管体1内にセットした後、補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間の全域に渡って充填材21を充填することによって、管体1に対して補助管6を固定することができるようにしている(図4参照)。尚、図4では、接続部2,2を挟んで隣り合う2本の管体1,1を含めて3本の管体に対して補助管6を設置した状態を示している。
前記隙間に充填材21を充填する場合には、図8(a),(b)に示すように、長手方向に複数の孔22Aが形成されたストレートな筒体としての断面形状が円形(角形等どのような形状でもよい)のチューブ(ある程度保形性を有するもの)22を補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間に挿入し、充填材21をチューブ22の一端から供給することにより、小さな注入圧でチューブ22の孔22Aを通して隙間内に充填材21を確実に供給することができ、隙間を完全に充填材21により閉塞することができる。前記チューブ22の他端(充填材21を供給する側とは反対側)をキャップ22Bにより閉じておくことによって、チューブ22の他端まで充填材21を確実に移動させるようにしてもよい。尚、図では示していないが、充填前に前記キャップ22B側の補助管6の端面と管体1の端面とで形成される開口を蓋等により閉じておくことになる。前記チューブ22は、補助管6を管体1へ挿入するときに一緒に挿入しておけば、チューブ22を補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間に挿入する作業工程を削除することができる利点がある。この場合、チューブ22を可撓性を有するものから構成しておくことによって、挿入時に管体1の内面との接当によりチューブ22が破損することを回避することができる。
【0015】
又、図9に示すように、前記補助管6の凸部6Aの特定の複数箇所に孔6aを形成すると共に、補助管6の一端に充填材21を注入するための注入口(図示せず)を形成して、注入口から注入した充填材21が螺旋状の凸部6Aの他端側まで移動しつつ、孔6aを通して隙間内に充填材21を充填するようにしてもよい。この場合、孔6aを通して補助管6の凸部6A内に充填された充填材21と隙間内に充填された充填材21とが一体化することによって、補助管6の管体1に対する回り止め効果や移動阻止効果を高めることができる。
【0016】
前記管体1に対して補助管6を固定する固定手段として充填材21を用いる他、図10(a),(b)に示すように、隙間の一部のみを充填して固定するようにしてもよい。つまり、補助管6の凹部6Bの外面に水膨張ゴム23を備えさせ、図10(a)に示すように管体1内に補助管6を挿入した後、水膨張ゴム23に水をかけて膨張させることによって図10(b)に示すように管体1に補助管6を固定することができるようにしている。前記水膨張ゴム23は、一端膨張すると元に戻らない性質を有するものである。このような構成にすることによって、前記のような充填材21の充填作業が不要にすることができる。前記水膨張ゴム23は、複数個設ける他、長尺な一本のものを凹部6Bに螺旋状に設けてもよい。
【0017】
前記充填剤21としては、イソシアネートを主成分とする基剤と、ポリオールを主成分とする硬化剤とを混合したもので構成してもよいし、モルタル等のコンクリート材でもよいし、又、発泡ポリスチレンやポリウレタン発泡体等のプラスチック発泡体(フォーム)や合成樹脂等でもよく、充填した後、時間経過と共に硬化するものであればどのようなものでもよい。又、合成樹脂材やゴム材等を隙間内に挿入して、管体1に補助管6を固定することができるものであればどのようなものでもよい。尚、前記プラスチック発泡体(フォーム)等を用いた場合は、特に地震により発生する振動を良好に吸収して、管体1や補助管6の割れやヒビが入ることを良好に回避することができる。
【0018】
前記のように補助管6を設けることによって、接続部2のインバート2Aの排水案内面2aとの間に段差が発生して、排水を良好に行えないことになるため、図4及び図5に示すように、インバート2Aの排水案内面2aにモルタル(溶融樹脂等でもよい)24を盛ることにより補助管6との高さを同一にしてもよい。前記モルタルに代えて、専用の排水用案内部材(図示せず)を製作し、その排水用案内部材をインバート2Aの排水案内面2a上に固定するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1又は請求項5によれば、排水案内用の可撓性を有する補助管を回転体により繰り出して管体の内部全域に渡って連続的に挿入することができ、従来のような嵌合や接続が不要になり、作業の迅速化を図ることができるだけでなく、従来のような管を形成していくための機械等が不要になり、コストの低減化を図ることができる。しかも、継ぎ目のない補助管であるから、水漏れ等のない信頼性の高い補修を行うことができる。
【0020】
請求項2によれば、繰り出される補助管を移動案内するための案内手段を設けることによって、補助管を管体内に蛇行させることなくスムーズに挿入することができ、作業の迅速化を一層図ることができる。
【0021】
請求項3又は請求項6によれば、補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂である場合には、補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において補助管を補助管配置終了側の接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により補助管との連結が解除される構成にすることによって、伸びた状態にある補助管を補助管配置終了側の接続部側へ引っ張ることで、補助管を元の状態(長さ)に強制的に戻すことができ、例えば補助管が元の状態(長さ)に戻ってから補助管を固定する作業を行うものに比べて、作業時間を短くすることができ、作業能率を高めることができる。
【0022】
請求項4又は請求項7によれば、管体の内面と補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより管体に該補助管を固定する構成とし、前記充填材を注入する場合に、前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡る長さの充填材補給用の筒体を配置し、その筒体に供給される充填材を該筒体に形成の複数の孔を通して前記隙間内に供給することによって、例え補助管が割れたり、補助管にヒビが入ったとしても、補助管内を流れる排水が管体の内面にまで漏れ出すことを充填材が阻止するとともに、その充填剤により管体の補強又は管体内面の補修を行うことができ、管体自体が割れたり、管体自体にヒビが入ることを少なく又は皆無に近い状態にして長期間に渡って排水の案内機能を良好に維持させることができ、信頼性の高い排水構造とすることができる。しかも、充填材を筒体を介して隙間内に供給することによって、大きな注入圧でなくても、長い管体の内部全域に渡る隙間への充填材の充填を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水管構造を示す縦断側面図である。
【図2】管体内を洗浄している状態を示す縦断側面図である。
【図3】補助管を管体内に挿入している状態を示す縦断側面図である。
【図4】補修完了状態の排水管構造を示す縦断側面図である。
【図5】補助管との段差をなくすためにモルタルを盛る範囲を示す正面図である。
【図6】ロープを備えさせた補助管の側面図である。
【図7】ロープの噛み合い装置を示す縦断側面図である。
【図8】管体と補助管との隙間にチューブを挿入した状態を示し、(a)は一部断面にした側面図、(b)は一部断面にした正面図である。
【図9】別の補助管の要部を示す縦断側面図である。
【図10】水膨張ゴムを使用した別の固定方法を示し、(a)は水膨張ゴムが膨張する前の状態を示す要部の縦断側面図、(b)は水膨張ゴムが膨張した状態を示す要部の縦断側面図である。
【図11】接続部に装着した案内部材を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
【符号の説明】
1 管体 2 接続部
2A インバート 2a 排水案内面
3 洗浄車 4 高圧ジェット
5 止水栓 6 補助管
6A 凸部 6B 凹部
6a 孔 7 回転体(ドラム)
7A 回転軸 7B 規制板
8 キャップ 9 ウインチ(挿入手段)
10 ワイヤー
11,12,13,14,15 ガイドローラ
11A,12A,15A ガイド部
16A,16B,16C 引っ張り部材
16a リング体 17 ベルト
18 リング部材 19 案内部材
19A 円形開口部 20 噛み合い装置
20A ケーシング
20B,20C 噛み合い部材 20D スプリング
21 充填材 22 チューブ(筒体)
22A 孔 22B キャップ
23 水膨張ゴム 24 モルタル
r 補助管の内径 R 補助管の外径
S 管体の内径 X,Y 方向

Claims (2)

  1. 下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、水平軸芯周りで回転自在な回転軸を有し、前記接続部の上端開口部付近に配置された、排水案内用の可撓性を有する補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより、該回転体により該回転体から繰り出される補助管を前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定する排水管補修方法であって、前記補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂であり、該補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において該補助管を補助管配置終了側の前記接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により前記補助管との連結が解除されることを特徴とする排水管補修方法。
  2. 下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、水平軸芯周りで回転自在な回転軸を有し、前記接続部の上端開口部付近に配置された、排水案内用の可撓性を有する補助管が繰り出し自在に巻き付けられた回転体と、該回転体を回転させることにより該回転体により該回転体から繰り出された補助管を移動案内するための案内手段と、前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入するための挿入手段と、前記管体に対して前記補助管を固定する固定手段とを備えてなる排水管補修装置であって、前記補助管が管軸芯方向において伸縮性を有する合成樹脂であり、該補助管の管軸芯方向において特定の複数箇所において該補助管を補助管配置終了側の前記接続部側へ引っ張ることができる引っ張り部材を連結し、繰り出し側への引っ張り操作により前記補助管との連結が解除されることを特徴とする排水管補修装置。
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