JP4171981B2 - モータ駆動システム - Google Patents

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本発明はモータ駆動制御システムに係わるものであり、複数のモータを同期制御するシステムに関するものである。本発明のモータ制御システムは、電気自動車、電機建設機械、電気農業器具、電動ロボット制御、電動パワーアシスト装置(例えば、電気自転車、カセットのローディング−イジェクト装置)、電動玩具、電動飛行機等に利用される。
本発明に関連する従来技術として、サーボ制御機構がある。この種のサーボ機構は、人が何らかの対象を操作するとセンサがその操作量に応じた信号をCPUに出力する。CPUはセンサからの出力値に基づいて制御対象量を決定し、これをサーボ機構内の駆動モータのドライバへ駆動信号として出力する。駆動モータは、駆動信号に応じて回転制御され、駆動モータの回転が減速機構を介して操作対象に出力される。なお、この種のサーボ制御機構として、例えば、特開平7−271445号公報に記載されたサーボ制御装置が存在する。
特開平7−271445号公報
従来のサーボ制御機構では、CPUを介して操作量がサーボ制御機構のモータに伝達されているために、手の操作感覚のような微妙な操作をサーボ制御機構に伝達できないという問題がある。また、操作対象の変化を高速に制御対象に伝達することができないという問題がある。そこで、この発明は、例えば、手の操作感覚のような微妙な操作伝達可能で、さらに、操作対象の変化を高速に伝達することができるモータ制御システムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために本発明は、複数のモータを互いに同期駆動させるモータ駆動システムにおいて、各モータは移動子の位置センサを備えるとともに、前記位置センサの出力に同期して駆動信号が制御されてなり、前記モータの少なくとも一つを対象モータとして定め、この対象モータのセンサ出力を他のモータの駆動制御回路に通信回線を介して伝達し、この他のモータの駆動制御回路は受信したセンサ出力によって駆動信号が制御されてなり、各モータは通信回線を介して互いに接続されてなることを特徴としている。
したがって、本発明によれば、操作対象のモータのセンサ出力が他のモータに適用になるために、操作対象のモータに対する操作量や操作感覚を他のモータに正確かつ素早く伝達することが可能となる。本発明においては、複数のモータが通信回線を介して互いに接続されているために、複数あるモータの中から操作対象となるモータを適宜選択可能である。
本発明の形態において、前記モータは、複数相からなり、交互に極性が切り替わる交流信号からなる駆動信号によって励磁される固定子と、この固定との間の磁気の吸引・反発によって回転或いはスライド等移動する移動子と、前記駆動信号を前記固定子に出力する駆動制御回路と、前記移動子の位置センサと、を備えてなり、 前記駆動制御回路は、前記位置センサからの出力に同期させて前記固定子に供給される駆動信号を形成するセンサ追従制御部備えてなる。
前記固定子は、第1の磁性体と第2の磁性体からなり、前記移動子はこの磁性体間に配置され、前記第1及び第2の磁性体に対して所定方向に相対的に移動可能な第3の磁性体からなり、前記第1の磁性体及び第2の磁性体のそれぞれは、交互に異極に励磁可能な複数の電磁コイルを順番に配置してなる構成を備えており、前記第3の磁性体は、交互に異極に着磁された永久磁石を順番に配置してなる構成を備えており、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体は、第1の磁性体の電磁コイルと第2の磁性体の電磁コイルとが互いに配列ピッチ差を持つように配置された構成を備えてなる。
2個の励磁コイルN/S極側とS/N極側を一組とした複数のN組を等間隔に配置した相を形成し、この相を少なくとも2相設け各相の励磁コイル配置に角度差を設けて配置させて此れを前記固定子とし、かつ各相を対面させその間に前記移動子を設けてなる。前記対象モータは最も負荷が大きいモータである。前記対象モータは、ユーザによって直接操作されるモータである。
図1乃至図4は、本発明に係わる励磁駆動されるモータの駆動原理を示す模式図を示したものである。このモータは、第1の磁性体(A相コイル)10及び第2の磁性体(B相コイル)12の間に第3の磁性体14を介在させた構成を備えている。これら磁性体は環状(円弧状、円状)或いは直線状のいずれに構成されても良い。磁性体が環状に形成された場合は、第3の磁性体又は第1・第2磁性体のいずれかがロータとして機能し、磁性体がリニアに形成された場合には、いずれかがスライダとなる。
第1の磁性体10は、交互に異極に励磁可能なコイル16が、所定間隔、好適には、均等間隔を介して順番に配列された構成を備えている。この第1の磁性体の等価回路図を図5に示す。図1−図4によれば、後述のとおり、2相の励磁コイルには、始動回転中(2π)中常時全コイルを既述した極性で励磁させている。したがって、ロータやスライダ等の被駆動手段を高トルクで回転・駆動することが可能となる。
図5(1)に示すように、複数の電磁コイル16(磁性単位)が等間隔に直列に接続されている。符号18Aはこの磁気コイルに周波数パルス信号を印加する励磁回路のブロックである。この励磁回路から電磁コイル16にコイルを励磁させるための励磁信号を流したとき、隣接するコイル間で交互に磁極の向きが変わるように、各コイルが励磁されるように予め設定されている。図5(2)に示すように、電磁コイル16が並列に接続されていても良い。
この励磁回路(駆動制御回路)18Aから第1の磁性体10の電磁コイル16に、供給される励磁電流の極性の方向を所定の周期で交互に切り替えるための周波数を持った信号を印加すると、図1乃至図4に示すように、第3磁性体14の側の極性がN極→S極→N極と交互に変化する磁気パターンが形成される。周波数パルス信号が逆極性になると、第1磁性体の第3磁性体側の極性がS極→N極→S極と交互に変化する磁気パターンが発生する。この結果、第1の磁性体10に現れる励磁パターンは周期的に変化する。
第2の磁性体12の構造は、第1磁性体10と同様であるが、第2磁性体の電磁コイル18は第1磁性体の電磁コイル16に対して位置的にずれて配列されている点が異なる。すなわち、特許請求の範囲に記載されているように、第1磁性体のコイルの配列ピッチと第2磁性体のコイルの配列ピッチとが所定のピッチ差(角度差)を持つように設定されている。このピッチ差は、永久磁石(第3の磁性体)14がコイル16,18に対して励磁電流の周波数の1周期(2π)に対応して動く距離、すなわち、1対のN極とS極の合計距離、それの1/4であるπ/2に対応する距離が好適である。
次に第3磁性体14について説明する。図1乃至図4に示されるように、この第3磁性体14は、第1の磁性体及び第2の磁性体の間に配置されており、交互に逆の極性を持った複数の永久磁石20(黒く塗り潰されている。)が線状(直線或いは円弧状)に、所定間隔、好適には均等間隔を介して配列されている。円弧状とは、完全な円、楕円など閉じられたループの他、不特定環状構造や、半円、扇型をも包含する。
第1の磁性体10と第2の磁性体12とは等距離を介して、例えば平行に配置されており、第1の磁性体と第2の磁性体との中心位置に第3の磁性体14が配置されている。第3の磁性体において個々の永久磁石の配列ピッチは、殆ど第1磁性体10及び第2磁性体12における磁気コイルの配列ピッチと同じである。
次に第1磁性体10と第2磁性体12との間に既述の第3磁性体14が配置された磁気体構造の動作を、図1乃至図4を利用して説明する。既述の励磁回路(図5の18である。後に説明する。)によって、ある瞬間において第1磁性体及び第2磁性体の電磁コイル16,18には、図1の(1)に示すような励磁パターンが発生する。
この時、第1磁性体10の第3磁性体14側に臨む表面の各コイル16には、→S→N→S→N→S→のパターンで磁極が生じ、第2磁性体12の第3磁性体14側に臨む表面のコイル18には、→N→S→N→S→N→のパターンで磁極が生じる。ここで、図中実線で表示される矢印は引力を示し、一点鎖線で表示される矢印は反力を示す。
次の瞬間、(2)に示すように、第1の磁性体に駆動回路18(図5)を介して印加されるパルス波の極性が反転すると、(1)の第1の磁性体10のコイル16に発生する磁極と第3の磁性体14の表面の永久磁石20の磁極との間に反発力が発生し、一方、第2の磁性体12のコイル18に発生している磁極と第3の磁性体14の永久磁石の表面の磁極との間に引力が発生しているために、(1)乃至(5)に示すように、第3の磁性体は、図示右方向に順次移動する。
第2の磁性体12のコイル18に、第1の磁性体の励磁電流とは位相がずれたパルス波が印加されており、(6)乃至(8)に示すように、第2の磁性体12のコイル18の磁極と第3の磁性体14の永久磁石20の表面の磁極とが反発して第3の磁性体14をさらに右方向に移動させる。(1)乃至(8)は永久磁石がπに対応する距離を移動した場合を示しており、(9)乃至(16)が残りのπに対応する距離を移動した場合、すなわち、(1)乃至(16)で電磁コイル16,18に供給される周波数信号の1周期分(2π)に相当する距離を第3の磁性体が第1・第2磁性体に対して相対的に移動する。
このように、第1の磁性体(A相)と第2の磁性体(B相)とに互いに位相が異なる周波数信号をそれぞれ供給することにより、第3の磁性体14をリニアにスライドさせることができるか、或いは第3の磁性体14をロータとして回転させることができる。
第1の磁性体、第2の磁性体、及び第3の磁性体を円弧状にすると、図1に示す磁気構造は回転ロータを構成するものとなり、これら磁性体を直線状に形成すると、この磁気構造はリニアモータを構成するものとなる。すなわち、これら磁性体の構造によって、モータ等の回転駆動体を実現できる。
この磁気構造によれば、第3の磁性体は第1の磁性体及び第2の磁性体から磁力を受けて動くことができるために、第3の磁性体を動かす際のトルクが大きくなり、トルク/重量バランスが優れたものになるので、高トルクで駆動可能な小型モータを提供することが可能となる。
図6は第1の磁性体の電磁コイル(A相電磁コイル)16、及び第2の磁性体の電磁コイル(B相電磁コイル)18に励磁電流を印加するための励磁回路(駆動制御回路)の一例を示すブロック図である。この励磁回路は、A相電磁コイル16及びB相電磁コイル18にそれぞれ制御されたパルス周波数信号を供給するように構成されている。符号30は水晶発振器であり、符号32Iはこの発振周波数信号をM分周して基準パルス信号を発生させるためのD−PLL回路である。
符号34は第3の磁性体(この場合はロータ)14の回転速度に対応した位置検出信号を発生するセンサである。このセンサとしてはホールセンサ(磁気センサ)、光学式のものが好適に選択できる。磁気ロータには永久磁石の数に対応する数のホールが形成され、このホールがセンサに対応すると、センサはホールの箇所を通過する毎にパルスを発生させる。符合34Aは、A相電磁コイルのドライバ回路に検出信号を供給するためのA相側センサであり、符号34Bは、B相電磁コイルのドライバ回路に検出信号を供給するためのB相側センサである。
このセンサ34A,Bからのパルス信号はそれぞれ、第1・第2の磁性体に励磁電流を供給するためのドライバ32に出力されている。符号33はCPUでありD―PLL回路32I及びドライバ32に所定の制御信号を出力する。符合32Gは、A相コイルに励磁信号を出力するA相バッファ、32Hは、B相コイルに励磁信号を出力するB相バッファである。
この駆動制御部は、図7に示すように、A相コイル,B相コイル始動制御部302と、センサ追従制御部304から構成されている。始動制御部は、モータの付加に加わる応力によるモータの始動を制御するものであり、センサ追従制御部はモータの始動後基本波をバッファ部に供給することの必要なしに、各相コイルに供給される信号波を、各相センサからの検出パルスをドライバに帰還させてこれに追従させ、かつこれに同期させて作る動作を実行する。水晶発信器30からの周波数がD−PLL32Iによって分周されて、これが駆動制御部300に供給されている。
図7において、CPU33からの回転開始/停止指示306と回転方向指示308が始動制御部302とセンサ追従制御部304に入力されている。310はマルチプレクサであり、始動制御部からの制御出力とセンサ追従制御部からの出力とを切り換る。前記D−PLL32Iからの出力(基本波)は、始動制御部302に供給されている。マルチプレクサ310には、始動制御部302からの出力、センサ追従制御部304からの出力(A相駆動、B相駆動)と、を切り換る切替指令値が始動制御部302からマルチプレクサの入力端子SELに出力される。始動制御部302は、始動後始動制御フェーズからセンサ追従制御フェーズに制御態様を変換するための出力Tiをマルチプレクサ310及びセンサ追従制御部304へ出力する。
符号312はPWM制御部であり、CPU33からのデューティ比指令値340に基づいて、各相コイルに供給される駆動信号のデューティ比が変更される。
図8は、本発明に係わる磁性体をシンクロナスモータとして具体化したものであり、(1)は当該モータの斜視図、(2)はモータ(第3磁性体)の概略平面図、(3)はその側面図、(4)はA相電磁コイル(第1磁性体)、(5)はB相電磁コイル(第2磁性体)を示したものである。図8に付された符号は、既述の図において対応する構成部分と同じものである。
このモータは、ステータに相当する一対のA相磁性体10とB相磁性体12を備え、そしてモータを構成する既述の第3の磁性体14とを備え、A相磁性体とB相磁性体との間に、円環状のロータ(第3磁性体)14が軸37を中心に回転自在に配置されている。ロータと回転軸は一体に回転するように、回転軸37はロータの中心にある回転軸用開口孔に圧入されている。図8の(2)、(4)、(5)に示すように、ロータには6つの永久磁石が円周方向に均等に設けられ、そして永久磁石の極性は交互に反対になるようになっており、ステータには6つの電磁コイルが円周方向に均等に設けられている。
A相センサ34AとB相センサ34Bとが、特定の距離T(π/2に相当する距離)を介してA相磁性体(第1磁性体)のケース内面側壁に設けられている。A相センサ34AとB相センサ34Bとの距離には、A相コイル16に供給される周波数信号とB相コイル18に供給される周波数信号とに所定の位相差を設けるために相当する値が適用される。
既述のとおり、ロータの円周方向の縁には、均等に複数(例えば、ロータの円周方向に均等に配置してある永久磁石の数分、この実施例では6個)のホール35が形成されている。センサは、発光部と受光部からなる。このホールにはセンサの発光部からの赤外光を常時反射して位置検出時に吸収する部材が適用されている。ロータの本体は、絶縁物あるいは導体によって形成される。
今、A相・B相センサは、ロータ14が回転している間既述のホール35がこのセンサを通過する都度、パルスを発生する。すなわち、ホール35には光を吸収する凹溝又は光吸収材が設けられ、ホールがセンサを通過する都度、センサの受光部は発光部から発光された光を受光しない。したがって、センサは、ロータ14の回転速度とホールの数に応じて所定の周波数でパルス波を発生する。
図9は、デューティ比制御された波形特性図であり、A相,B相の各駆動出力のH期間がCPUからの制御の下でデューティ比が変更される。例えば、モータ(負荷)の最大トルク必要時ではデューティ比を100%とし、それ以外の例えば、モータの定速運転移行後、低負荷時等ではデューティを下げれば良い。CPUは、A相側の磁性体,B相側の磁性体からのセンサ出力を計測することによりモータの負荷変動を求めて、所定のデューティ比をメモリに設定記憶されたテーブルから決定する。
図10は図7の回路における波形図を示すものであり、(1)はD−PLLのパルス波であり、(2)はモータのスタートフラグであり、(3)はA相センサの出力であり、(4)はB相センサの出力であり、(5)はA相センサの出力によって出力されるフィリップフロップの出力であり、(6)B相センサの出力によって出力されるフィリップフロップの出力であり、(7)はA相コイルへの出力パルス波形であり、(8)はB相コイルへの出力パルス波形であり、(9)はモータの始動期間であり、(10)は始動期間に相当するカウンタのカウント値を示すものであり、(1A)は、モータの正転/逆転フラグである。
図7によるマルチプレクサ310は前記(9)の「H」の期間中(始動期間)、始動制御部302からの出力をPWM制御部312に出力し、「L」の期間中(センサ追従期間)、センサ追従制御部の出力をPWM制御部312に出力している。この出力の切換の様子を(7)、(8)に示す。
今、CPUから回転方向及び回転指示が始動制御部302及びセンサ追従制御部304に出力されると、始動制御部は始動期間であることのフラグをメモリ内に立てる(図10(9)参照)。始動制御部302は、D−PLL32Iのパルス波を2π分カウントする(例えば、合計7パルス分)。この期間中(図10(10))は、センサからの出力に追従させることなく、図10の(7)及び(8)に示すように、始動制御部は、A相及びB相の各コイルに対する駆動信号をD−PLLからの周波数から作り、これを各相コイルに出力してモータの始動を開始させる。始動制御部は始動期間終了後既述の始動フラグをリセットする。
モータのスタートフラグは、モータの負荷に応力が加わった際に、CPUは応力検出手段(ポテンショメータ等)によってそれを検出し、所定の値より検出値が高い場合に、アシスト制御必要状態と判定して前記スタートフラグを立てる。
始動期間終了後、センサ追従制御部304は、各相センサの出力(図10(3),(4))からフィリップフロップ(図10(5),(6))を介して各相コイルへの駆動信号を生成する。始動終了後のセンサ追従制御期間中、センサ追従制御部304は各相コイルへの駆動信号を生成することにD−PLLの出力を利用していない。CPUは始動期間終了後、センサ追従制御への切替指令をマルチプレクサ310に出力する。マルチプレクサは、始動制御部からの出力をセンサ追従制御部からの出力に切り換えて、これをPWM制御部312に出力する。PWM制御部では、各相コイルへの駆動出力のデューティ比が変更調整された後、或いは制御されてこれが各相コイルのバッファ回路32G,32Hに送られる。低回転時は、各相センサを用いないで始動期間のみでD−PLLの周波数を変えた回転速度制御をした動作でもよい。
モータの逆転時、逆転指令がCPUから始動制御部或いはセンサ追従制御部に指令されると、逆転フラグが立ち(図10(1A))、センサ追従制御部304はこのフラグ設定後、回転方向変位域期間中のB相センサの出力を1回マスクして(図10(8)参照)、マスクしている期間にB相コイルの正転時励時信号の極性をB相(逆転時)の極性になるように切り換える。これにより、モータの正転から逆転への挙動が円滑になる。又、正転時に逆転フラグをセットし、正転に対する制動効果が得られる。
ここで説明した実施形態によれば、モータの始動後、駆動制御部はA相磁性体及びB相磁性体への励磁信号を、センサの出力に追従させて形成しているために、モータの負荷変動に正確に対応した励磁信号を各相の磁性体に供給することができる。また、それほどモータにトルクが要求されない場合には、安定回転後A相又はB相のどちらかを停止するものでもよい。この場合には、励磁信号が停止された相の磁性体は発電手段,制動制御手段に成り得る。
図11は既述のA相・B相バッファ回路(32G,H)の詳細図を示すものである。この回路は、A相電磁コイル又はB相電磁コイルにパルス波からなる励磁電流を印加する際のスイッチングトランジスタTR1乃至TR4を含んでいる。また、インバーター35Aを含んでいる。
今、信号として「H」がバッファ回路に印加されると、TR1がオフ、TR2がオン、TR3がオン、TR4がオフになり、Ibの向きを持った励磁電流がコイルに印加される。一方、信号として「L」がバッファ回路に印加されると、TR1がオン、TR2がオフ、TR3がオフ、TR4がオンとなり、Ibとは反対のIaの向きを持った電流がコイルに印加される。したがって、A相の電磁コイルとB相の電磁コイルのそれぞれの励磁パターンを交互に変化することができる。このことは図1において説明したとおりである。
図12は、既述のモータの複数M1,M2・・・・Mnが通信回線1200を介して互いに接続されている様子を示すブロック図である。また、図13は、モータ間の通信動作を示すブロックである。図12において、M1をユーザによって操作される操作対象モータとすると、そのモータにおけるセンサの出力が他のモータM2,M3,・・・・Mnの駆動制御回路に送られる。モータの駆動制御回路は送信されたセンサ出力に同期させて(既述の図10参照)、各相コイルに駆動信号を出力する。
操作対象のモータが他のモータに変わった場合には、このモータでのセンサ信号が通信回線1200を介して以前操作対象であったモータM1にも送られ、このモータでは、送信されたセンサ出力に同期してモータM1の各相コイルの駆動信号が形成される。なお、通信回線とは有線あるいは無線でよく、また、インターネットを介した高速通信網でも良いし、電話回線でも良い。
図13において、符号130は双方向の伝送装置である。すなわち、Mが操作対象のモータである場合には、Mのセンサ34A,34Bの出力を、伝送装置130を介して他モータM2に出力する。出力信号は既述のとおり、受信側モータMの双方向伝送装置130で受信され、モータMの駆動制御回路(ドライバ)300に供給される。ドライバ300は受信センサ検出値に基づいて自身の各相コイルへ供給される駆動信号を生成する。一方、モータの操作権がMから他のモータM2に移行された場合には、モータMの双方向伝送装置によって、他のモータM2のセンサ出力が受信される。
ここで説明した実施形態によれば、操作対象のモータのセンサ出力が他のモータで利用されているために、操作対象のモータに対する操作量や操作感覚を他のモータに正確かつ素早く伝達することが可能となる。さらに、複数のモータが通信回線を介して互いに接続されているために、複数あるモータの中から操作対象となるモータを適宜選択可能である。
前記図10ではA相コイル及びB相コイルのいずれにも駆動信号波が供給されるが、これをいずれか一方、あるいはセンサ追従期間の初期はいずれか一方、それ以後は両方、あるいは、負荷状態に応じていずれか一方、又はその両方にするように選択しても良い。駆動制御部がバッファ回路を制御することによって達成される。
モータ構造の模式図と動作原理を示したものである。 図1に続く動作原理を示したものである。 図2に続く動作原理を示したものである。 図3に続く動作原理を示したものである。 電磁コイルの接続状態を示す等価回路図である。 モータのドライバ部のブロック図である。 その詳細ブロック図である。 (1)はシンクロナスモータの斜視図、(2)はモータの概略平面図、(3)はその側面図、(4)はA相電磁コイル(第1磁性部材)、(5)はB相電磁コイル(第2磁性部材)を示したものである。 コイルへ出力される励磁電流のPWM制御波形特性図である。 図27のブロック構成による波形特性である。 A相・B相バッファ回路の詳細図を示すものである。 本発明のモータ制御システムに係わる全体ブロック図である。 二つのモータ間におけるセンサ出力の送受信状態を示すブロック図である。
符号の説明
10:第1磁性部材、12:第2磁性部材、14:第3磁性部材、16,18:電磁コイル、20:永久磁石、300:励磁駆動側モータのドライバ

Claims (1)

  1. 複数のモータを備え、当該複数のモータを互いに同期して駆動させるモータ駆動システムにおいて、

    前記複数のモータのそれぞれは、第1の固定子と、第2の固定子と、当該第1の固定子と第2の固定子との間に配置された移動子と、を備え、
    前記第1の固定子及び第2の固定子は、それぞれ、交互に異極に励磁可能な複数の電磁コイルを順番に配置した構成からなり、
    前記移動子は、交互に異極に着磁された複数の永久磁石を順番に配置した構成をからなり、
    前記第1の固定子と前記第2の固定子は、当該第1の固定子の前記複数の電磁コイルと前記第2の固定子の前記複数の電磁コイルとに、配列ピッチの差が出るように配置され、

    前記モータ駆動システムは、さらに、前記複数の各モータに対してそれぞれ駆動制御部を備え、
    当該駆動制御部は、前記第1の固定子の前記複数の電磁コイル、及び/又は、前記第2の固定子の前記複数の電磁コイルに、交互に極性が切り替わる交流信号からなる駆動信号を供給して、当該駆動信号が供給された前記複数の電磁コイルを交互に異極になるように励磁し、当該複数の電磁コイルと前記移動子の前記複数の永久磁石との間での磁気的な吸引−反発を発生させて前記移動子を回転させ、

    前記複数のモータのそれぞれは、前記移動子の回転を検出するセンサを備え、

    前記駆動制御部は、前記移動子を始動させる始動制御部と、前記移動子が始動した後、前記センサからの検出信号に追従して前記移動子を駆動させるセンサ追従制御部と、前記始動制御部と前記センサ追従制御部とを切り替える切り替え手段と、を備え、
    当該切り替え手段は、
    前記移動子を始動させる際、前記始動制御部を選択して、当該始動制御部から前記駆動信号としての、始動用周波数を持った始動用信号を前記複数の電磁コイルに供給させ、
    前記移動子が始動した後、前記始動制御部を前記追従制御部に切り替えて、当該追従制御部から前記センサの出力信号に同期した前記駆動信号を前記複数のコイルに供給させ、

    前記始動制御部は前記移動子の始動開始指令を受け取ると、基本波周波数信号の所定パルス数分を計測する間、前記センサからの出力に追従することなく、前記始動用信号の周波数を基本波信号の周波数から形成して、当該始動用信号を前記複数の電磁コイルに供給し、
    前記移動子の始動が終了した後、前記追従制御部は、前記基本波周波数信号に依ることなく、前記センサの出力に追従させて、さらにPWM制御によってデューティ比を調整した前記駆動信号を生成して、これを前記複数の電磁コイルに供給し、

    前記モータ駆動システムは、さらに、前記複数の駆動制御部を互いに接続する通信回線を備え、

    前記複数のモータのうち少なくとも1つが、ユーザによって操作される対象モータであり、前記対象モータ以外の残りの1つ又は複数のモータが前記対象モータに同期して駆動する追従モータであり、
    前記対象モータの前記センサの出力を前記追従モータに、前記通信回線を介して伝達し、

    前記対象モータの前記センサの出力を受信した前記追従モータの前記駆動制御部の前記追従制御部は、前記対象モータの前記センサの出力に追従して前記駆動信号を生成し、これを前記追従モータの前記複数の電磁コイルに出力し、

    前記駆動制御部は、前記移動子に掛かる負荷状態に応じて、前記第1の固定子の前記複数の電磁コイル、及び/又は、前記第2の固定子の前記複数の電磁コイルに、前記駆動信号を出力する、モータ駆動システム。
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