JP4171436B2 - 再生骨材製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建築廃棄物などから出たコンクリート廃材から再生骨材を再生する、再生骨材製造装置に関する。
近年、処分場の不足、環境保全、資源の有効利用などの観点から、コンクリート廃材の再利用が強く求められており、これを破砕して骨材を取り出し、構造体コンクリートに再利用する検討が種々なされている。従来公知のコンクリート廃材の再生処理方法は、ジョークラッシャーやインペラークラッシャーなどで粗破砕して、所定の大きさのコンクリート塊とする工程と、コンクリート塊どうしを衝突させて、骨材の表面に付着のモルタル分を除去する擦り揉み工程と、振動ふるいや風ふるい等によって、骨材成分とモルタル分とに分離する篩い分け工程などの組み合わせで行われる。
上記のような再生処理方法において、最も重要な工程は擦り揉み工程であり、例えば特許文献1には、上下に開口を有する垂直円筒体と、該円筒体内で偏心回転自在に設けられたローターとを備える偏心ローター装置を用いて、骨材の表面に付着のモルタル分を除去する装置が記載されている。特許文献2では、偏心ローター装置内へ、コンクリート廃材と共に鉄球を投入することにより、コンクリート塊に作用する圧搾力を増大せしめて、擦り揉み効果の向上を図っている。また、同種の偏心ローター装置は、特許文献3などにも見受けられる。
特開平6−30755号公報(図1) 特開2001−239250号公報(図1) 特開2002−210380号公報(図1)
上記特許文献に記載の再生骨材製造装置は、所謂先入れ・先出し方式であり、垂直円筒体の上端開口部から投入されたコンクリート塊は、自重で円筒体内を落下し、下端開口部から排出される。つまり、当該装置によれば、先入れ・先出し方式で連続的に擦りもみ処理を行うことができるため、短時間に多量のコンクリート塊の処理が可能であり、生産性に優れる点で有用なものではある。
上記装置の問題は、モルタル分の除去が不十分となりやすく、得られた再生骨材の品質が低下しやすいことにある。つまり、円筒体内とローターとの間を自重で落下するコンクリート塊に対して擦りもみ処理を行うため、処理時間の調整が不可能であり、投入されるコンクリート塊の大きさ(粒径)やコンクリートの種別の違いに対応できず、モルタル分の除去が不完全となりやすい。かかる問題は、特に高強度コンクリートから再生骨材を製造する際に顕著となる。これは、第1に高強度コンクリートはモルタル分が多いこと、第2に高強度コンクリートのモルタルは、骨材以上に強度が強いため、比較的脆弱なモルタルを外部エネルギーを加えて剥ぎ取ろうとしても、骨材を抱き込んだモルタルは骨材ごと破壊されやすいこと、第3に砕石骨材は表面積が大きく、骨材とモルタルの付着が強固であるため、上記のような装置ではモルタルと骨材との間で破壊できず、結果的に骨材を破壊してしまい、出来上がった再生骨材が元のコンクリート塊に含まれる原骨材より小さくなってしまうなどの理由による。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、コンクリート塊から、モルタルの付着の少なく、しかも表面が滑らかで粒径の揃った高品質な再生骨材を得ることができる再生骨材製造装置を提供することにある。本発明の目的は、従来の偏心ローター装置に比べて構造が簡素で安価に製造できる再生骨材製造装置を提供することにある。
本発明は、図3ないし図5に示すごとく、有底円筒形の容器本体11と、該容器本体11内に回転自在に支持された円筒形の回転体12とを備え、容器本体11と回転体12との間に投入されたコンクリート塊Bに対して、バッチ方式で所定時間、擦り揉み処理を施すことにより、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の表面に付着のモルタル分2をこそぎ落として再生骨材Cを製造する装置である。そして、回転体12は、その回転中心が容器本体11の円中心と一致した姿勢で、回転自在に支持されており、回転体12の外周面には、該回転体12の高さ寸法と略同一の高さ寸法を有する断面略円弧状の複数個の突起物16が、その円弧面を外方向に向けた姿勢で溶接固定されていることを特徴とする。
突起物16と容器本体11との対向間隔寸法tを、投入されるコンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大外径寸法の1.25倍以上、3.0倍以下に設定したうえで、回転体12を回転速度30〜50rpmで回転させて擦り揉み処理を行うことが好ましい。
突起物16の外周面に、線状体17を上下方向に伸びるように溶接固定することができる。
回転体12の外周面に、容器本体11内に投入されたコンクリート塊Bを攪拌するための攪拌体19を溶接固定することができる
本発明に係る再生骨材の製造装置によれば、従来の先入れ先出し方式の偏心ローター装置を用いた連続式の擦り揉み処理に代えて、バッチ方式の擦り揉み処理により、骨材1の表面に付着のモルタル分2をこそぎ落として、コンクリート塊Bから再生骨材Cを産生するようにしたので、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の大きさに合わせて、突起物16と容器本体11との対向間隔寸法t、回転体12の回転速度などを適宜に調整して、確実な擦り揉み処理が行える。これにて、表面が滑らかで丸みがあり、しかも均一な粒形状を有するとともに、モルタル分2の付着の少ない高品質な再生骨材Cを確実に得ることができる。換言すれば、良好な吸水率値、粗粒率値、実績率値を備える高品質な再生骨材Cを得ることができる。
すなわち、従来の連続式の擦り揉み処理では、短時間で多量のコンクリート塊を処理できるものの、処理時間が数秒〜数十秒程度と極めて短く、しかも投入されたコンクリート塊どうしの衝突具合を制御することは実質的に不可能であるため、モルタル分の除去具合や粒径、粒形状にバラつきが生じることが避けられず、最終的に得られた再生骨材は品質の低いものとならざるを得ない。これに対して本発明のごとくバッチ方式で擦り揉み処理を行うようにしてあると、容器本体11内に投入された全てのコンクリート塊Bに対して、均一条件で精度良く擦り揉み処理を施すことができるので、モルタル分2の除去具体や粒径、粒形状にバラつきは生じ難い。
加えて、バッチ方式の擦り揉み処理によれば、多種の骨材がミックスされることに由来するアルカリ反応性骨材のペシマム現象の発生をよく抑えることができる。ここでペシマム現象とは、単一の骨材では無害であったとしても、複数種の骨材が混じると無害でなくなることを意味する。本発明に係る再生骨材の製造装置ではバッチ方式で擦り揉み処理を行うため、意図的に異なる種類の原コンクリートを一つのバッチとして、バッチ毎にアルカリ骨材反応性試験を行うことで、混合された骨材の無害性を容易に確認できる。これは、雑多な原コンクリートを処理するリサイクル骨材プラントにとっては、極めて有用な効果であり、しかも再生骨材を利用したコンクリート建造物の耐久性向上に大いに貢献し得るものである。また、従来の連続方式の擦り揉み処理では実現不可能な効果でもある。
得られた再生骨材Cは、その表面が滑らかなため、骨材サイロのゲートで詰ることがない。したがって意図的にゲートを大きくする必要がなく、通常の生コンクリートプラントで製造できる。再生骨材Cどうしの滑りがよいため、単位水量が削減でき、施工性もよい。施工表面もバージン品と同等のものが得られる。この装置による製法は、乾式の製造方法であり、したがって湿式のような水処理が不要で、汚泥の処理費用もかからず、格段のコスト削減が可能である点でも有利である。
本発明に係る再生骨材製造装置10は、有底円筒形の容器本体11と、該容器本体11と同心状に回転自在に支持された円筒形の回転体12と、回転体12の外周面に溶接固定された突起物16とからなるものとした。この再生骨材製造装置10は、従来例の偏心ローター装置に比べて構造が簡単で部品点数が少なくて済み、さらにコンパクトな全体構造にできる。したがって安価にして、中小量のコンクリート塊を処理するのに適している。この装置は、生コンクリートを混練するためのパン型ミキサーを改造することによっても得ることができ、その点でも安価に製造できる。
突起物16と容器本体11との対向間隔寸法tを、投入されるコンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大外径寸法の1.25倍以上、3.0倍以下に設定したうえで、回転体12を30〜50rpmの速度で回転させて擦り揉み処理を行うことが好ましい。これは、対向間隔寸法tが1.25倍未満である場合や、回転体12の回転速度が50rpmを超える場合には、コンクリート塊Bに加わる摩擦接触力が大きすぎるため、該コンクリート塊Bに含まれる骨材1が割れるおそれがあり、その結果、粗粒率や実績率の値が、一般的に高品質な生コンクリート用の再生骨材の目安とされる値(粗粒率:6.30〜6.90、実績率:60%以上)を下回ること、および対向間隔寸法tが3.0倍を超える場合や回転体12の回転速度が30rpmを下回る場合には、コンクリート塊Bに加わる摩擦接触力が小さすぎるため、30分程度の処理時間ではモルタル分2の除去が不十分となりやすく、その結果、吸水率が目安値(3.0%)を超えるなどの理由による。これに対して、対向間隔寸法tと回転体12の回転速度の数値範囲の組み合わせを上記のごとくとしてあると、吸水率値、粗粒率値および実績率値ともに申し分のない、高品質な再生骨材Cが得られる。
図3に示すように、突起物16の外周面に線状体17を上下方向に伸びるように溶接固定してあると、コンクリート塊Bが突起物16の外面で滑ることをよく抑えて、擦り揉み処理の精度や処理効率の向上を図ることできる。
回転体12の外周面に、容器本体11内に投入されたコンクリート塊Bを攪拌するための攪拌体19を溶接固定してあると、コンクリート塊Bが容器本体11内の一箇所に留まることを防いで、投入されたコンクリート塊Bの全体に対して均一に擦り揉み処理を施すことができる。したがって、バッチ内において品質にばらつきが生じることを抑えて、高品質な再生骨材Cを確実に得ることができる。攪拌体19は、図4および図5に示すように、回転体3の回転方向(図4の矢印方向)に向かって下り傾斜するような螺旋状を呈するものとすることが好ましく、これにより回転体3の回転に伴ってコンクリート塊Bを下方から上方に向かって掻き揚げて、万遍無く攪拌することができる。
容器本体11の底面に開口部を設けて、骨材1の表面から剥がれ落ちたモルタル分2を除去しながら、擦り揉み処理を行うようにしてあると、剥がれ落ちたモルタル分2がコンクリート塊Bどうしの間に介在することによって、擦り揉み処理精度が低下することをよく防ぐことができる。つまり、剥がれ落ちたモルタル分2が、コンクリート塊Bどうしの間でクッション材のように作用し、その結果、コンクリート塊Bに加わる摩擦接触力が低下することをよく防ぐことができる。
図1に再生骨材の製造方法を、図2に各工程後のコンクリートの状態を示す。かかる再生骨材の製造方法は、コンクリート廃材を破砕する破砕工程、骨材表面に付着のモルタル分をこそぎ取る擦り揉み工程、骨材とモルタル分とを分離する篩い分け処理とに大別できる。
破砕工程は、一次破砕工程(S1)と二次破砕工程(S2)とからなる。一次破砕工程(S1)においては、ジョークラッシャー等を用いて、建築廃棄物などから出たコンクリート廃材を、該コンクリート廃材に含まれる骨材1の最大外形寸法の1.5倍程度の粒径寸法に破砕する(図2(a)参照)。このとき骨材1は、その表面が多量のモルタル分2で覆われた状態となっている。二次破砕工程(S2)においては、インペラークラッシャー等を用いて、一次破砕工程を経たコンクリート廃材Aを、骨材1の最大外形寸法と略同寸法サイズのコンクリート塊Bに破砕する(図2(b)参照)。破砕後のコンクリート塊Bを振動篩いにかけて(S3)、篩い上に残ったコンクリート塊Bを以後の擦り揉み工程(S4)に送る。ここでは、5mmのスリットを有する振動篩いを用いて、篩い分け処理を行った。尤も、篩い上に残ったコンクリート塊Bのうち、著しく粒径寸法の大きなものは再度二次破砕工程(S2)に戻した。
擦り揉み工程(S4)では、容器本体11内に投入されたコンクリート塊Bに対して、所定時間、バッチ方式で擦り揉み処理を施した。ここでバッチ方式とは、非連続的、すなわち間欠式に処理する方式を意味する。かかるバッチ方式の擦り揉み工程(S4)により、図2(c)に示すごとく、骨材1の表面に付着のモルタル分2をこそぎ落として、コンクリート塊Bから再生骨材C(粗骨材製品)を製造した。
擦り揉み工程(S4)においては、図3ないし図5に示すような再生骨材製造装置10を用いた。この再生骨材製造装置10は、生コンクリートを混練するためのパン型ミキサーを改造してなるものであって、有底円筒形の容器本体11と、該容器本体11内で回転自在に支持された円柱形の回転体12とを備える。回転体12の主軸13には、モータ15が連結されており、回転体12は、その回転中心が容器本体11の円中心と一致した姿勢で、垂直姿勢で回転自在に支持されている。回転体12の好適な回転速度は、30〜50rpmである。
図1において符号16は、回転体12の外周面に溶接固定された突起物を示す。突起物16は、回転体12の上下の長さ寸法と略同一の長さ寸法を有する上下方向に長いU字状の半筒体であり、その円弧面を外方向に向けた姿勢で回転体12の外周面に突出状に溶接固定されている。本発明における回転体12に溶接固定される突起物16の好適な個数は2〜8個であり、図示例には、回転体12の円筒の対向壁面位置に、一対の突起物16・16を設けた例を示す。
突起物16の外周面と容器本体11の内壁面との対向間隙寸法、より詳しくは突起物16の円弧面の頂点部と容器本体11の内壁面との対向間隙寸法tは、投入されるコンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大外径寸法の1.25倍以上、3.0倍以下に設定する。例えば、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大外形寸法が20mm程度である場合には、対向間隔寸法tの好適な数値範囲は、25〜60mmである。
各突起物16の外周面には、二本の滑り止め用の鉄筋(線状体)17が溶接固定されている。鉄筋17の上下の長さ寸法は、突起物16のそれと略同一である。鉄筋17・17は、突起物16の円弧面の頂点部を避けて溶接固定されている。
図4および図5において、符号19は回転体3の外周面に溶接固定された、一対の攪拌体を示す。各攪拌体19は、回転体3の回転方向(図4の矢印方向)に向かって下り傾斜するような螺旋状を呈しており、回転体3の回転時にコンクリート塊Bを下方から上方に向かって掻き揚げる。これにて、コンクリート塊Bが容器本体11内の一箇所に留まることを防いで、投入されたコンクリート塊Bの全体に対して均一に擦り揉み処理を施すことができるので、バッチ内において品質にばらつきが生じることを抑えて、高品質な再生骨材Cを確実に得ることができる。
加えて本実施形態に係る再生骨材製造装置10では、容器本体11の底面に直径5mm程度の孔を有する網20を張って、コンクリート塊Bから出たモルタル分2(骨材1の表面から剥がれ落ちたモルタル分2)を、網20を介して容器本体11から排出するようにしている。これにより、コンクリート塊Bどうしの間に剥がれ落ちたモルタル分2が入って、いわばクッション材のように作用することを防ぐことができるので、コンクリート塊Bに作用する摩擦接触力の低下を防いで、擦り揉み処理精度の向上を図ることができる。
以上のような再生骨材製造装置10を用いて、30分〜90分程度、バッチ方式の擦り揉み処理(S4)を行うことにより、図2(c)に示すごとく、骨材1の表面に付着のモルタル分2をこそぎ落として、コンクリート塊Bから丸みのある再生骨材Cを製造することができる。最後に、済み揉み処理された再生骨材Cを、5mmのスリットを有する振動篩いにかけて、5mmオーバーの粒子を再生粗骨材製品とした(S5)。
(実施例1)
再生骨材製造装置10の回転体12の回転数(rpm)、突起物16と容器本体11との対向間隔寸法t(mm)などを以下のNo.1〜15のように変化させて実験を行った。その結果を以下の表1に示す。なお、本実施例においては、内半径寸法が140cmの容器本体11内に、91cmの外半径寸法を有する回転体12が内設された再生骨材製造装置10を用いた。対向間隔寸法tは、回転体12に溶接固定される突起物16を大小に変化させることで調整した。投入されるコンクリート塊Bは、強度24KN/mmに硬化したコンクリート廃材をジョークラッシャーに投入して40mm以下とし、さらにインペラークラッシャーにて25mm以下に粉砕したコンクリート塊B(図2参照)を用いた。コンクリート塊Bの投入量は約60kgとした。処理対象となるコンクリート塊Bに含まれる粗骨材1は大津市産の粘板岩であり、その特性は、粗骨材寸法20mm、粗粒率6.67、実績率59.40%、表乾比重2.68g/cm3 であった。回転体12の外周面に溶接固定される突起物16の個数は8個、製造時間(擦り揉み処理時間)は30分、攪拌体19の個数は二つとし、これら数値は固定とした。
本発明者等は、かかる擦り揉み処理により、吸水率が3.00%以下、祖粒率が6.30〜6.90、実績率が60%以上の再生骨材Cを得ることを目標とした。すなわち、本発明者等は、上記のような特性を有するものが、品質に優れた生コンクリート用の再生骨材Cであると考えており、得られた再生骨材Cにおける各試験値が、上記の数値範囲に含まれるか否かで判定を行った。なお、各試験の試験方法は、吸水率:JISA1110、粗粒率:JISA1102、実績率:JISA1104に準じて行った。
Figure 0004171436
まず、No.1、2のごとく、対向間隔寸法tを、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法(20mm)の1倍以下である15mmとなるようにして、投入されたコンクリート塊Bに対して擦り揉み処理を行った。すなわち、回転体12の外周面に容器本体11の内壁面との対向間隔寸法tが15mmとなるように設定された突起物16を溶接固定して処理を施した。その結果、回転数を30rpmとした場合(No.1)でも、回転数を50rpmとした場合(No.2)でも、得られた再生骨材Cは吸水率は良好な値を示すものの、粗粒率や実績率が目標値を下回ることがわかった。これは、対抗間隔寸法t(15mm)が、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大骨材寸法(20mm)に対して小さいため、該骨材1の表面に付着のモルタル分2を良くこそぎ落とすことができ、したがって吸水率値は良好な値を示すものの、コンクリート塊Bに作用する摩擦接触力が大きすぎるために、骨材1が割れるなどして得られた再生骨材Cの粒が細かくなりすぎ(粗粒率)、また粒形が丸みをおびないものとなったこと(実績率)によると考える。なお、同様の対向間隔寸法tで、回転数を50rpm以上とした場合には、より一層粗粒率や実績率が低下することを本発明者等は確認している。
次に回転体12の外周面に、対向間隔寸法tがコンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法(20mm)の1.25倍である25mmとなるように設定された突起物16を溶接固定して、投入されたコンクリート塊Bに対して擦り揉み処理を施した。そこでは、20〜60rpmに適宜に回転体12の回転数を変化させた。その結果をNo.3〜6に示す。これらより、回転数が20rpmの場合(No.3)には、擦り揉み処理が不十分で吸水率、粗粒率および実績率の各試験値が目標値を下回るが、回転数が30rpmとなると(No.4)、これら試験値が目標値を充足することがわかる。また、回転数が50rpmでは、各試験値は目標値を充足しているが(No.5)、回転数が60rpmとなると(No.6)、粗粒率と実績率が目標値外となることがわかる。
次に、対向間隔寸法tを、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法(20mm)の2.5倍である50mmに設定して擦り揉み処理を施した(No.7〜9)。その結果、回転体12の回転数が30rpmの場合(No.7)、或いは50rpmの場合には(No.8)、各試験値は目標値を充足していたが、回転数が60rpmとなると(No.9)、粗粒率と実績率が目標値外となることが確認できた。
同様に、対向間隔寸法tを、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法(20mm)の3倍である60mmに設定して擦り揉み処理を施した(No.10〜13)。その結果、回転体12の回転数が20rpmの場合(No.10)には、擦り揉み処理が不十分で吸水率が目標値を下回った。回転数が30rpmの場合(No.11)、或いは50rpmの場合には(No.12)、各試験値は目標値を充足していた。回転数が60rpmとなると(No.13)、粗粒率と実績率が目標値外となった。
最後に、対向間隔寸法tを、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法(20mm)の3.5倍である70mmに設定して擦り揉み処理を施した(No.14、15)。その結果、回転体12の回転数が30rpmの場合(No.14)でも、50rpmの場合(No.15)でも、擦り揉み処理が不十分で吸水率が目標値を下回った。
以上より、コンクリート塊Bに含まれる骨材1の最大粒径寸法に対する対向間隔寸法tの好適な値は1.25倍〜3.0倍の範囲にあり、しかも回転体12の好適な値は回転数は30〜50rpmにあることがわかる。すなわち、これら対向間隔寸法tの値と回転数の値との組み合わせにより、本発明の目標とする高品質な再生骨材Cが得られることが確認できた。
(実施例2)
実施例1と同様の再生骨材製造装置10を用いて、擦り揉み処理を行った。本実施例2で処理対象となるコンクリート塊Bに含まれる骨材1は、大津市産の粘板岩であり、その特性は、粗骨材寸法(コンクリート塊Bに含まれる最大骨材寸法)40mm、粗粒率6.91、実績率60.50%、表乾比重2.68g/cm3 であった。再生骨材製造装置10の回転体12の回転数(rpm)、突起物16と容器本体11との対向間隔寸法t(mm)などを以下のNo.16〜34のように変化させて実験を行った。その結果を以下の表2に示す。
Figure 0004171436
表2より、骨材1の最大骨材寸法が40mmの場合でも、対向間隔寸法tの好適な値は、当該最大骨材寸法値の1.25倍〜3.0倍(50〜120mm)の範囲にあり、しかも回転体12の好適な値は回転数は30〜50rpmにあることがわかる。すなわち、これら対向間隔寸法tの値と回転数の値との組み合わせにより、本発明の目標とする高品質な再生骨材Cが得られることが確認できた。
(実施例3)
実施例1と同様の再生骨材製造装置10を用いて、擦り揉み処理を行った。本実施例3で処理対象となるコンクリート塊Bに含まれる骨材1は、京都市産の硬質砂岩であり、その特性は、粗骨材寸法(コンクリート塊Bに含まれる最大骨材寸法)20mm、粗粒率6.71、実績率59.40%、表乾比重2.65g/cm3 であった。再生骨材製造装置10の回転体12の回転数(rpm)、突起物16と容器本体11との対向間隔寸法t(mm)などを以下のNo.35〜49のように変化させて実験を行った。その結果を以下の表3に示す。
Figure 0004171436
表3より、骨材1の種別を変更した場合でも、対向間隔寸法tの好適な値は、当該最大骨材寸法値の1.25倍〜3.0倍(50〜120mm)の範囲にあり、しかも回転体12の好適な値は回転数は30〜50rpmにあることがわかる。すなわち、これら対向間隔寸法tの値と回転数の値との組み合わせにより、本発明の目標とする高品質な再生骨材Cが得られることが確認できた。
上記実施例においては、回転体12に溶接固定される突起物16の個数は8個としたが、当該突起物16の個数は、2〜8個の範囲で適宜に変えることができる。また、突起物16の個数の大小と、必要とされる処理時間との間には、反比例の関係があることも本発明者等は確認している。
生骨材の製造方法を示すフローチャートである。 (a)は一次破砕後のコンクリート廃材、(b)は二次破砕後のコンクリート塊、(c)は擦り揉み処理後の再生骨材の状態を示す。 本発明に係る再生骨材製造装置の縦断側面図である。 再生骨材製造装置の平面図である。 再生骨材製造装置の要部の縦断側面図である。
符号の説明
1 骨材
2 モルタル分
10 再生骨材製造装置
11 容器本体
12 回転体
16 突起物
17 線状体
19 攪拌体
A 一次破砕後のコンクリート廃材
B 二次破砕後のコンクリート塊
C 再生骨材
t 突起物と容器本体との対向間隔寸法

Claims (4)

  1. 有底円筒形の容器本体(11)と、該容器本体(11)内に回転自在に支持された円筒形の回転体(12)とを備え、容器本体(11)と回転体(12)との間に投入されたコンクリート塊(B)に対して、バッチ方式で擦り揉み処理を施すことにより、コンクリート塊(B)に含まれる骨材(1)の表面に付着のモルタル分(2)をこそぎ落として再生骨材(C)を製造する装置であって、
    回転体(12)は、その回転中心が容器本体(11)の円中心と一致した姿勢で、回転自在に支持されており、
    回転体(12)の外周面に、該回転体(12)の高さ寸法と略同一の高さ寸法を有する断面略円弧状の複数個の突起物(16)が、その円弧面を外方向に向けた姿勢で溶接固定されていることを特徴とする再生骨材製造装置。
  2. 突起物(16)と容器本体(11)との対向間隔寸法(t)を、投入されるコンクリート塊(B)に含まれる骨材(1)の最大外径寸法の1.25倍以上、3.0倍以下に設定したうえで、回転体(12)を回転速度30〜50rpmで回転させて擦り揉み処理を行う請求項1記載の再生骨材製造装置。
  3. 突起物(16)の外周面に、線状体(17)が上下方向に伸びるように溶接固定されている請求項2記載の再生骨材製造装置。
  4. 回転体(12)の外周面に、容器本体(11)内に投入されたコンクリート塊(B)を攪拌するための攪拌体(19)が溶接固定されている請求項1又は2又は3記載の再生骨材製造装置
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