JP6164642B2 - 細骨材の再生処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物の解体工事等で発生するコンクリート廃材から骨材を再生処理して回収する骨材再生処理方法に関し、特に良質の細骨材を再生処理して回収する細骨材の再生処理方法に関する。
従来、コンクリート構造物の解体工事等に伴って多量に発生するコンクリート廃材の多くは、破砕装置等にて適宜サイズに破砕処理した後、路盤材や埋め戻し材等として再利用されている。しかしながら、これから更に増大することが予測されるコンクリート廃材の発生量に対し、それに見合うほどの路盤材や埋め戻し材等としての需要量は今後あまり期待できないというのが実状である。
そこで、上記路盤材や埋め戻し材等に代わる用途を考えた場合、コンクリート用の骨材としての再利用というものが容易に想到できるが、例えば、コンクリート廃材を破砕装置等にてただ単に骨材レベルまで破砕処理したとしても、表面に多量のセメントやモルタル分が付着した極めて吸水率の高い骨材しか得られず、このような低品質の骨材を使用してコンクリートを製造しても十分なコンクリート強度を発現させることが困難なため、現実にはコンクリート用の骨材としての再利用はほとんど行われていない。
一方、上記課題を解決しようと試みる提案も幾つかなされており、本出願人も特許文献1(特許5046693号公報)に示されるように、略パン型状の処理槽と、該処理槽の内周壁に沿って回転する略舟形状の羽根体とから成る骨材再生処理装置を提案している。前記骨材再生処理装置によれば、回転する略舟形状の羽根体と処理槽の内周壁等とで形成される狭窄部にコンクリート廃材片を挟み込ませて処理槽内周壁等と繰り返し摺動させることにより、骨材表面のセメントやモルタル分を擦り取るようにして擦り揉み処理することができ、コンクリート用の骨材としても再利用ができる程度に再生処理可能としている。
特許5046693号公報
しかしながら、上記従来装置にあっては、粒径が5mm程度以上の粗骨材については、前記擦り揉み処理によって骨材表面からセメントやモルタル分を効果的に剥離除去でき、コンクリート用の骨材としても十分に再利用可能な程度にまで再生処理できるものの、粒径が0.15〜5mm程度の細骨材については、その粒径の小ささが影響するのか骨材表面からセメントやモルタル分を十分に剥離除去することができず、コンクリート用の骨材として再利用するには不適な低品質のものが多く回収されてしまう傾向があった。
本発明は上記の点に鑑み、コンクリート廃材を擦り揉み処理して回収される再生骨材のうち、特に細骨材の表面に付着するセメントやモルタル分を十分に剥離除去できて、コンクリート用の骨材としても再利用可能な程度にまで再生処理可能とする細骨材の再生処理方法を提供することを課題とする。
ところで、コンクリート廃材を擦り揉み処理する際には多量のセメント・モルタル粉末が発生するが、これを処理槽内に長く留めておくと緩衝材のように作用して擦り揉み効率を低下させたり、骨材への再付着を生じて骨材品質の低下を招く要因にもなるため、処理槽底面部に穿設した多数のスリットより強制的に排出除去するようにしている。そして、このセメント・モルタル粉末には特に適当な用途もなく、現状そのほとんどがそのまま埋め立て処理等によって廃棄処分されており、有効に活用できる適当な用途が模索されている。
そこで、本発明者らは試行錯誤を重ねた結果、表面にセメントやモルタル分が付着残留している細骨材に対し、擦り揉み処理に伴って発生するセメント・モルタル粉末を添加した上で擦り揉み処理を試みたところ、細骨材表面のセメントやモルタル分を効果的に剥離除去することができ、例えばコンクリート用の骨材としても十分に再利用可能な程度まで再生処理できることを見いだした。
上記現象の明確な理由は定かではないものの、従来、粗骨材等の擦り揉み効率を低下させたり、骨材への再付着を生じて品質低下を招くという理由から強制的に排除していたセメント・モルタル粉末が、粒径の比較的小さい細骨材に対しては丁度研磨材のように作用し、細骨材表面のセメントやモルタル分を効果的に剥離除去できるのではないかと考え、本発明を成すに至った。
即ち、本発明に係る請求項1記載の細骨材の再生処理方法では、コンクリート廃材を擦り揉み処理して回収される細骨材に対し、擦り揉み処理に伴って発生するセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理するようにしたことを特徴としている。
また、請求項2記載の細骨材の再生処理方法では、コンクリート廃材を所定粒径以下の廃材片に粗破砕する粗破砕工程と、粗破砕したコンクリート廃材片から微粒分のセメント・モルタル粉末を分離除去しながら擦り揉み処理する一次擦り揉み工程と、該一次擦り揉み工程を経て回収される再生骨材を粗骨材と細骨材とに分級処理する分級工程と、該分級工程にて分級した細骨材に対して一次擦り揉み工程にて分離除去したセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理する二次擦り揉み工程とを有することを特徴としている。
本発明に係る請求項1記載の細骨材の再生処理方法によれば、コンクリート廃材の擦り揉み処理を経て回収される細骨材に対し、擦り揉み処理に伴って生じるセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理するようにしたので、細骨材の表面に付着残留するセメントやモルタル分を効果的に剥離除去でき、コンクリート用の細骨材としても十分に再利用可能な程度に再生処理することができる。また、従来、擦り揉み処理に伴って多量に発生するものの、不要物としてそのまま廃棄処分されていたセメント・モルタル粉末を有効活用することが可能となって好適である。
また、請求項2記載の細骨材の再生処理方法によれば、コンクリート廃材を粗破砕する粗破砕工程と、粗破砕した廃材片から微粒分のセメント・モルタル粉末を分離除去しながら擦り揉み処理する一次擦り揉み工程と、該一次擦り揉み工程を経て回収される再生骨材を粗骨材と細骨材とに分級処理する分級工程と、分級した細骨材に対して一次擦り揉み工程にて分離除去したセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理する二次擦り揉み工程とを有するので、コンクリート廃材の擦り揉み処理を経て回収される細骨材を、同時に発生するセメント・モルタル粉末を用いながらコンクリート用の細骨材として十分に再利用可能な程度にまで再生処理することができ、別途研磨材等を用意する必要もなくて比較的安価に処理できると共に、従来不要物としてそのまま廃棄処分されていたセメント・モルタル粉末を有効活用することが可能となる。
本発明に係る細骨材の再生処理方法を説明する概略説明図である。 一次擦り揉み用の一次擦り揉み処理機の一部切り欠き正面図である。 二次擦り揉み用の二次擦り揉み処理機の一部切り欠き側面図である。 本発明に係る細骨材再生処理方法の処理フローを説明するフロー図である。
本発明の細骨材の再生処理方法にあっては、コンクリート廃材を所定粒径以下のコンクリート廃材片に粗破砕する粗破砕工程と、粗破砕したコンクリート廃材片から微粒分のセメント・モルタル粉末を分離除去しながら擦り揉み処理する一次擦り揉み工程と、該一次擦り揉み工程を経て回収される再生骨材を粗骨材と細骨材とに分級処理する分級工程と、該分級工程にて分級した細骨材に対して一次擦り揉み工程にて分離除去したセメント・モルタル粉末を研磨材として添加した上で再度擦り揉み処理する二次擦り揉み工程とを有している。
そして、コンクリート建造物の解体現場等で発生するコンクリート廃材を上記処理方法にて擦り揉み処理して骨材、特に細骨材を再生処理するときには、先ず、粗破砕工程において、コンクリート廃材を適宜の破砕処理機によって30mm程度以下のコンクリート廃材片に粗破砕し、鉄屑等の異物を磁選機等で分離除去する。次いで、一次擦り揉み工程では、粗破砕したコンクリート廃材片を適宜の一次擦り揉み処理機にて擦り揉み処理し、骨材表面のセメントやモルタル分を剥離して粗骨材や細骨材等の骨材を再生処理していく。また、前記一次擦り揉み処理機には、擦り揉み処理に伴って発生する微粒分のセメント・モルタル粉末を分離除去する分離除去手段を備えており、緩衝材のように作用して擦り揉み効率を低下させたり、骨材への再付着を生じて品質低下を招く要因となるセメント・モルタル粉末を強制的に分離除去するようにしている。なお、この分離除去したセメント・モルタル粉末は廃棄処理せずに別途回収しておく。
次いで、分級工程では、前記一次擦り揉み工程を経て回収される再生骨材を、例えば振動篩等で粒径別に分級処理し、0.15〜5mm程度の細骨材と5〜20mm程度の粗骨材とに分離回収する。なお、ここで回収される粗骨材については、前記のように、セメント・モルタル粉末を排除した状態での擦り揉み処理により、骨材表面からセメントやモルタル分が十分に剥離除去されて、コンクリート用の再生粗骨材としても再利用可能な程度にまで再生処理されている一方、細骨材については、骨材表面にセメントやモルタル分がまだ多く付着残留しており、コンクリート用の再生骨材として再利用するには不適な状態のものが多く残っている。
そして、次の二次擦り揉み工程では、前記分級工程で分離回収された細骨材と、一次擦り揉み工程で分離除去して回収しておいたセメント・モルタル粉末とを適宜の二次擦り揉み処理機に供給し、再度擦り揉み処理していく。このとき、微粒分であるセメント・モルタル粉末は、粒径の比較的小さい細骨材に対しては丁度研磨材のように作用し、細骨材表面のセメントやモルタル分は効果的に剥離除去され、コンクリート用の細骨材として再利用可能な程度にまで再生処理されていく。そして、上記擦り揉み処理を経た材料をエアセパレーター等により細骨材とセメント・モルタル粉末とに分離し、良質な再生細骨材を回収する。
このように、本発明の細骨材の再生処理方法によれば、コンクリート廃材の擦り揉み処理を経て回収される細骨材の表面に付着残留するセメントやモルタル分を、擦り揉み処理時に発生する微粒分のセメント・モルタル粉末を研磨材としながら再度擦り揉み処理することで効果的に剥離除去でき、従来、コンクリート用の再生骨材として再利用するには不適であった細骨材を十分に利用可能な程度にまで再生処理することができる。また、従来、擦り揉み処理に伴って多量に発生するものの、不要物として埋め立て処理等によってそのまま廃棄処分するしかなかったセメント・モルタル粉末の利用用途が広がって好適である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1はコンクリート廃材から細骨材を再生処理する方法を示した概略説明図であって、図中の1はコンクリート建造物の解体現場等から回収されるコンクリート廃材を所定粒径以下、例えば30mm程度以下の廃材片に粗破砕するジョークラッシャーやハンマークラッシャー等の破砕処理機であって、その下流側には破砕処理機1にて粗破砕したコンクリート廃材片を粒径に応じて、例えば0〜30mm程度と30mm程度以上とに篩い分ける振動篩2を備えている。また、前記振動篩2の下流側には、篩網を通過した0〜30mm程度のコンクリート廃材片から異物である鉄筋等の鉄屑を磁力選別にて取り除く磁選機3を備えており、その下流側には磁選機3にて鉄屑が取り除かれたコンクリート廃材片を一時的に貯蔵しておく貯蔵ヤード4を備えている。
図中の5は、前記貯蔵ヤード4より供給されるコンクリート廃材片を一次擦り揉み処理し、廃材片に含まれる骨材表面のセメントやモルタル分を剥離して粗骨材や細骨材を再生処理する一次擦り揉み処理機であって、その下流側には一次擦り揉み処理機5での擦り揉み処理を経て回収される骨材を0.15〜5mm程度の細骨材と5〜20mm程度の粗骨材とに篩い分ける振動篩6を備えている。また、前記振動篩6の下流側には、篩網を通過した細骨材を二次擦り揉み処理し、細骨材表面に付着残留するセメントやモルタル分を剥離してより高度に再生処理する二次擦り揉み処理機7を備えており、その下流側には二次擦り揉み処理機7での擦り揉み処理を経て回収される材料を細骨材とその他微粒分であるセメント・モルタル粉末とに分離するエアセパレーター8を備えている。
図2は前記一次擦り揉み処理機5として好適に採用し得る擦り揉み処理機の一例を示したもので、コンクリート廃材片が供給される略パン型状の処理槽9を備え、該処理槽9内の中心部には駆動軸10を回転自在に立設していると共に、該駆動軸10の周囲には処理槽9と同心で略円筒状の内胴部11を備えている一方、処理槽9内には処理槽を略二分するように同心円状に隔壁12を備え、径方向に二重に、コンクリート廃材片の擦り揉み処理が行われる処理レーン13a、13bを形成している。
なお、このように処理槽9内を隔壁12で区分けして複数の処理レーン13a、13bを形成させることにより、処理槽9内に供給されるコンクリート廃材片の流動域をある程度規制して廃材片同士をより密な状態に保ちながら流動させることができ、それによって廃材片同士を効果的に擦れ合わせることが可能となって擦り揉み処理する上で都合がよいが、何らこれに限定するものではなく、必ずしも隔壁12にて区分けしなくとも良いことは勿論である。
また、前記処理槽9の下位には駆動軸10を所定の速度で回転駆動させる駆動モータ14を備えている一方、駆動軸10の上端部には放射状に配した複数の水平アーム15の基端部を固着しており、各水平アーム15の先端部には処理レーン13a、13b上位を覆うように配された平板状の支持部材16を固着している。前記支持部材16には複数の長孔(図示せず)を処理槽9の径方向及び円周方向に所定間隔にて穿設しており、これらのうち適宜に選択される幾つかの、或いは全ての長孔に対してそれぞれ鋼製のねじ切りロッド17を挿通させて固定ナット18にて固定支持し、各ロッド17を処理槽9の各処理レーン13a、13b内に垂下させている。
前記ロッド17は、処理槽9(処理レーン13a、13b)内のコンクリート廃材片の流動を促すように、その下端部を処理槽9の底壁と近接させている一方、ロッド17下端部を斜めに切断加工して下端方向へ漸次細くなるように形成しており、ロッド17下端部と処理槽9底壁との隙間箇所での骨材の噛み込みを極力抑えて、骨材割れや動力の過負荷等を抑制するように図っている。
また、処理槽9の底壁にはコンクリート廃材片に含まれる骨材が通過し得ない程度の開口幅を有する排出孔19を多数穿設しており、コンクリート廃材片の擦り揉み処理に伴って発生し、緩衝材のように作用して擦り揉み効率を低下させたり、骨材への再付着を生じて骨材品質を低下させる要因となる微粒分のセメント・モルタル粉末を、ロッド17の回転に伴って前記排出孔19より処理槽9外へ強制的に排出させて分離除去するようにしている。
図3は前記二次擦り揉み処理機7として好適に採用し得る擦り揉み処理機の一例を示したもので、一次擦り揉み処理された細骨材が供給される、一端部を開口して他端部を有底構造とした回転ドラム20を備えていると共に、該回転ドラム20を抱持可能なように平面視略コ字形状に形成した傾動用フレーム21を備え、前記回転ドラム20の底部中央に突設した軸体(図示せず)を、傾動用フレーム21に備えた軸受(図示せず)に装着して回転ドラム20を回転自在に枢支している。
二次擦り揉み処理機7を設置する基台22上には一対の支柱フレーム23を所定間隔で立設しており、該支柱フレーム23の上端部と前記傾動用フレーム21の両端部とをそれぞれ支持軸24にて回動自在に軸支している一方、前記基台22上には油圧シリンダー25を備え、該油圧シリンダー25のピストンロッド26先端部を前記傾動用フレーム21と連結しており、ピストンロッド26の伸縮動作に応じて傾動用フレーム21(回転ドラム20)の傾動角度を任意に調整可能としている。
回転ドラム20の底部外周にはドラム回転駆動用のスプロケット27を周設していると共に、該スプロケット27と傾動用フレーム21に取り付けた駆動用モータ28のスプロケット29とを駆動チェーン30にて連結しており、前記駆動用モータ28の駆動に応じて回転ドラム20を所定の回転速度で回転させるようにしている。また、回転ドラム20の内壁面にはドラム内の材料を掻き上げるための棒鋼等から成るリフター31を複数取り付けており、擦り揉み処理媒体としてドラム内に充填される鋼球32や、被処理物である細骨材等を回転ドラム20の回転に伴って適度に掻き上げて流動させられるようにしている。
回転ドラム20の開口部33には、被処理物である細骨材よりも大きく、かつ鋼球32よりも小さい網目サイズを有する網体34と、前記開口部33を開放・閉鎖する蓋体35とをそれぞれ開閉自在に備えている。また、前記蓋体35の中心部には吸引ノズル36を貫通させており、ノズル先端部を回転ドラム20内方へ臨ませている一方、吸引ノズル36の基端部を別途備えた集塵機(図示せず)に連結しており、擦り揉み処理に伴って回転ドラム20内に漂う飛散性の微粉末(セメント・モルタル粉末)を吸引除去可能としている。
次に、図4のフロー図に基づいて、コンクリート建造物の解体現場等で発生するコンクリート廃材を擦り揉み処理して骨材、特に細骨材を再生処理する手順について説明する。なお、図中のS1、S2、…は各ステップを表している。
先ず、各現場より回収してきたコンクリート廃材を破砕処理機1にて30mm程度以下のコンクリート廃材片に粗破砕すると共に、粗破砕した廃材片はその下流に備えた振動篩2にて篩い分け、30mm程度以上のものは前記破砕処理機1に送り返して繰り返し粗破砕する(S1:粗破砕工程)。そして、前記粗破砕工程を経たコンクリート廃材片は、下流の磁選機3に供給して廃材片中に含まれる鉄筋等の鉄屑を取り除いた後、貯蔵ヤード4にて一時的に貯蔵させる。
次いで、下流の一次擦り揉み処理機5では、駆動モータ14を駆動して駆動軸10を所定速度で回転させ、水平アーム15より垂下させた複数のロッド17を処理槽9の各処理レーン13a、13bに沿って回転させつつ、予め粗破砕して前記貯蔵ヤード4に貯蔵しているコンクリート廃材片を前記各処理レーン13a、13b内に所定量ずつ供給する。各処理レーン13a、13bに供給された廃材片は、複数のロッド17によって掻き分けられつつレーンに沿って適度に流動させられ、各廃材片同士は繰り返し擦れ合うようにして徐々に擦り揉み処理されていき、やがて表面からセメントやモルタル分が剥離除去された粗骨材や細骨材等の骨材が再生されていく(S2:一次擦り揉み工程)。
このとき、前記擦り揉み処理に伴って、緩衝材のように作用して擦り揉み効率を低下させたり、骨材への再付着を生じて品質低下を招く要因となる、0〜0.15mm程度の微粒分からなるセメント・モルタル粉末が多量に発生するが、処理槽9の底部に穿設した多数の排出孔19より強制的に分離除去すると共に、このセメント・モルタル粉末は廃棄処理することなく別途回収しておく。
次いで、前記一次擦り揉み処理工程を経て回収される再生骨材を、下流の振動篩6に供給し、0.15〜5mm程度の細骨材と5〜20mm程度の粗骨材とに分級処理して分離回収する(S3:分級工程)。なお、ここで回収される粗骨材については、前記のように、擦り揉み効率を低下させる要因となるセメント・モルタル粉末が排除された状況下での擦り揉み処理により、骨材表面からセメントやモルタル分が十分に剥離除去されており、コンクリート用の再生骨材としても再利用可能な程度にまで再生処理された状態で回収される一方、細骨材については、骨材粒径が小さいことが影響するのか骨材表面にセメントやモルタル分がまだ多く付着残留した状態で回収される。
次いで、下流の二次擦り揉み処理機7では、回転ドラム20の開口部33の蓋体35と網体34とを共に開放し、前記振動篩6での分級工程を経て回収される細骨材と、前記一次擦り揉み工程で分離除去して回収しておいたセメント・モルタル粉末とを前記開口部33より回転ドラム20内に所定量ずつ供給し、蓋体35と網体34とを閉鎖した後、駆動モータ28を駆動して回転ドラム20を所定速度で回転させる。そして、回転ドラム20内に供給した細骨材とセメント・モルタル粉末は、予め充填しておいた鋼球32と共にリフター31によって掻き上げられ、ドラム内を繰り返し流動させられる。このとき、細骨材と鋼球32との間に挟まれる微粒分のセメント・モルタル粉末は、粒径の比較的小さい細骨材に対しては丁度研磨材のように作用し、細骨材表面に付着残留するセメントやモルタル分は効果的に剥離除去され、コンクリート用の細骨材として再利用可能な程度にまで再生処理されていく(S4:二次擦り揉み工程)。
なお、前記セメント・モルタル粉末は0〜0.15mm程度のごく細かい微粉末であるため、二次擦り揉み処理の際に回転ドラム20内を繰り返し流動するうちにその一部が舞い上がって飛散するが、回転ドラム20の開口部33を蓋体35にて閉鎖した状態で回転させているため、二次擦り揉み処理機7周囲への飛散を防止可能としている一方、集塵機を適宜駆動させて吸引ノズル36よりドラム内部に漂うセメント・モルタル粉末を吸引除去可能としている。
そして、上記二次擦り揉み処理を終えると、回転ドラム20の開口部33の網体34は閉鎖したままで蓋体35のみを開放した後、油圧シリンダー25のピストンロッド26を伸長させて回転ドラム20を開口部33側が下方を向くように傾動させ、ドラム内に鋼球32のみを残しつつ、細骨材とセメント・モルタル粉末は開口部33より排出させる。そして、これら細骨材とセメント・モルタル粉末との混合物を下流のエアセパレーター8に供給し、0〜0.15mm程度のセメント・モルタル粉末と、0.15〜5mm程度の再生細骨材とに分級処理して分離回収する。
1…破砕処理機 2…振動篩
3…磁選機 4…貯蔵ヤード
5…一次擦り揉み処理機 6…振動篩
7…二次擦り揉み処理機 8…エアセパレーター

Claims (2)

  1. コンクリート廃材を擦り揉み処理して回収される細骨材に対し、擦り揉み処理に伴って発生するセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理するようにしたことを特徴とする細骨材の再生処理方法。
  2. コンクリート廃材を所定粒径以下の廃材片に粗破砕する粗破砕工程と、粗破砕したコンクリート廃材片から微粒分のセメント・モルタル粉末を分離除去しながら擦り揉み処理する一次擦り揉み工程と、該一次擦り揉み工程を経て回収される再生骨材を粗骨材と細骨材とに分級処理する分級工程と、該分級工程にて分級した細骨材に対して一次擦り揉み工程にて分離除去したセメント・モルタル粉末を研磨材として添加して再度擦り揉み処理する二次擦り揉み工程とを有することを特徴とする細骨材の再生処理方法。
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