JP4170523B2 - 会話支援方法及び会話支援装置 - Google Patents
会話支援方法及び会話支援装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4170523B2 JP4170523B2 JP18580299A JP18580299A JP4170523B2 JP 4170523 B2 JP4170523 B2 JP 4170523B2 JP 18580299 A JP18580299 A JP 18580299A JP 18580299 A JP18580299 A JP 18580299A JP 4170523 B2 JP4170523 B2 JP 4170523B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- user
- terminal
- conversation
- state
- favorite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有し、文字メッセージの送受信による会話を行う会話システムにおいて、コミュニケーションを円滑かつ効率良く行うことを支援する技術に関する。
本発明において、会話システムとは、複数の会話装置を含んで構成され、複数のユーザが会話装置により仮想空間を共有して実質的にリアルタイムで文字メッセージ(以下、単にメッセージという)を送受信可能なシステムを言う。会話システムとしては、例えばチャットシステム、WEB掲示板などの電子掲示板システム、ニフティの電子会議室などを挙げることが出来る。
【0002】
チャットシステムとは、IRC(Internet Relay Chat)プロトコル(RFC1459)に準拠して構築され、チャットサーバとチャットクライアントとから構成される会話システムを言う。チャットサーバは、チャネル内でチャットクライアントからのメッセージを他のチャットクライアントに同報する。チャットクライアントは、チャットサーバを介し、他のチャットクライアントとメッセージの送受信を行う。チャネルとは、チャットシステムにおいて、チャットクライアントが共有する仮想空間を言う。ニックネームとは、チャットシステムにおいて、ユーザを一義的に特定するための識別子を言う。
【0003】
電子掲示板システムとは、利用者が発言した内容を蓄積し、例えば時系列に編集及びリアルタイムに表示するシステムである。
ユーザ状態検出装置とは、種々の方法によりユーザ状態を監視し、ユーザ状態が変化した場合、新たなユーザ状態を外部に送出可能な装置を言う。ユーザ状態の検出方法は、周知の方法を用いれば良く、特に限定されない。例えば、スクリーンセーバの起動状態、アプリケーションにおける入力頻度、予め準備されたユーザスケジュール、赤外線で検知するユーザの位置情報などに基づいて、ユーザ状態を検出することが挙げられる。また、ユーザ自らが、マウスやキーボードなどの入力手段を用い、自状態をユーザ状態検出装置に設定しても良い。
【0004】
【従来の技術】
近年の情報化社会の中で、ユーザは、無線、LAN(Local Area Network)、インターネット、電話回線など、様々なネットワークに接続されている。このような情勢の中、文字メッセージの送受信によるリアルタイムなコミュニケーションをネットワーク上のユーザに提供するサービスが、普及してきている。リアルタイムなコミュニケーションでは、相手の状態を考慮することにより、円滑で効率的なコミュニケーションを行いたいというニーズがある。相手の状態とは、例えば、「在席中」、「今忙しいので話しかけないで欲しい」などである。
【0005】
このようなニーズに応えて、自分が気になる相手がネットワーク上にいるか否かが分かり、かつ簡単なメッセージを送受信できるサービスが提供されている。例えば、ICQ(I seek you)やYahoo Pagerでは、インターネットに接続中のユーザについて、在席状態、多忙か否かなどのユーザ状態を提供している。さらに、接続中のユーザが、互いに一対一の会話を行ったり、ゲームを行ったりするサービスも提供されている。さらに、お気に入りのユーザの登録を受け付け、そのユーザの状態を通知するサービスも提供されている。これらのサービスは、オフィスでのインターネット環境(イントラネット)や、インターネットに常時接続しているSOHO(Small Office Home Office)などにおいて、相手状態に応じてコミュニケーションに行う場合には有用である。なかでも、離れた場所にいる相手と、状態に応じたコミュニケーションを行うのに適している。
【0006】
また、会話システムにユーザ状態検出装置を組み合わせたシステムも既に提案されている。このシステムでは、チャネル内の他のユーザの状態が、会話内容に加えてさらに表示される。他のユーザの状態は、そのユーザへ呼びかけたときに通知され、更新される。別のシステムでは、メッセージにユーザの自状態を埋め込み、仮想空間内の他のユーザにメッセージとともに自状態を通知する。これらのシステムにおいては、ユーザ状態が、アイコンや文字などにより画面上に表示される。
【0007】
さらに、ユーザ状態を管理するサーバを設け、サーバにユーザDBを設けたシステムも提案されている。ユーザDBには、サーバが管理するユーザが蓄積されている。また、ユーザDBには、誰が誰の状態を参照しているかが蓄積されている。例えば、あるユーザAの状態が変化した場合、ユーザAの状態を参照している他のユーザBに、サーバからユーザAの新たな状態が通知される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記ICQなどのシステムでは、ユーザは、インターネット上の他のユーザの状態を把握可能である。しかし、インターネット上の仮想空間に自由に参加/退出可能なユーザに対し、同じ仮想空間内のかつその仮想空間に参加していることが予め予測できないユーザの状態を、リアルタイムで通知するシステムは未だに提供されていない。
【0009】
例えば、前記他のユーザに呼びかけることによりそのユーザ状態を取得するシステムでは、他のユーザに呼びかけない限り、そのユーザの最新の状態が分からない。言い換えれば、ユーザは、仮想空間内の他のユーザに呼びかけない限り、他のユーザの状態が変更されても気付かない。従って、ユーザが仮想空間内の他のユーザの状態をリアルタイムに把握するのは困難である。まして、仮想空間内に数十から数百のユーザがいる場合、全てのユーザの状態を同時に把握するのは不可能に近い。
【0010】
メッセージとともに自状態を通知するシステムでは、ユーザは、他のユーザが発言しない限りそのユーザの最新の状態を把握できない。例えば、新たに仮想空間に参加したユーザは、既に仮想空間にいるユーザが発言するまで他のユーザの状態を把握できない。これでは、リアルタイムに相手の状態を把握した上でコミュニケーションを行うことが難しい。
【0011】
ユーザ状態を管理するユーザDB及びサーバを設けるシステムでは、ユーザDBに登録されているユーザの状態がサーバから通知される。ユーザは、予め参照したいユーザを登録しておけば、そのユーザの最新の状態をサーバから取得できる。しかし、サーバが状態を把握できるユーザは、ユーザDBに登録されているユーザに固定されている。さらに、ユーザは、予め参照先として登録していた他のユーザの状態しか取得できない。
【0012】
通常、仮想空間内のユーザは変化すると考えられる。ユーザの変化に対応可能にするためには、全てのユーザをユーザDBに登録しておく必要がある。これは現実的ではない。その上、ユーザが仮想空間内にいるユーザ全員を参照先として登録することは現実的でない。まして、ユーザが複数の仮想空間に同時に参加しており、1つの仮想空間内のユーザ数が数十から数百に及ぶ場合、全てのユーザ状態をリアルタイムに参照することは困難である。
【0013】
本発明は、仮想空間内において、ユーザがリアルタイムで他のユーザ状態を把握でき、円滑かつ効率的にコミュニケーション可能な技術を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、ネットワーク上に仮想的に設営された空間において、以下の点に着目している。すなわち、仮想空間に対して送出したメッセージは、送出された時点で仮想空間に存在しているユーザ全員が受信可能であることに着目している。
【0015】
具体的に前記課題を解決するために、本願第1発明は、ネットワークに接続され仮想的な会話空間を構成する複数の端末装置間において、各端末を操作するユーザが互いに会話形式での文書交換を行う会話システムに用いられる会話支援方法を提供する。この会話支援方法において、前記各端末は、以下の段階を実行する。
・会話空間に参加している各端末を操作するユーザの状態を表示し、
・新たに会話空間に参加した他の端末を操作するユーザからの通知を受けて前記ユーザの状態を追加表示し、
・自端末が新たに会話空間に参加した場合、自端末を操作するユーザの状態を、前記会話空間に既に参加している端末に自動的に通知し、
・前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶し、
・自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶し、
・前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録し、
・前記自端末を操作するユーザの状態を通知する段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
・前記お気に入りユーザからの通知を受けて、前記お気に入りユーザの状態を追加表示する。
【0016】
ユーザは、会話空間を共有する他のユーザから、そのユーザの最新の状態を通知される。また、新たに会話空間に参加した他のユーザから、そのユーザの状態を通知される。従って、会話空間内の端末が変化しても、会話空間内のユーザは、他のユーザの状態を常にリアルタイムに把握でき、互いの状態に応じたコミュニケーションを行うことが出来る。
【0017】
本願第2発明は、ネットワークに接続され仮想的な会話空間を構成する複数の端末装置間において、各端末を操作するユーザが互いに会話形式での文書交換を行う会話装置に用いられ、記憶手段と、取得手段と、第1通知手段と、第2通知手段と、収集手段と、出力手段と、お気に入りテーブルと、被注目テーブルと、テーブル管理手段と、を備える会話支援装置を提供する。
【0018】
記憶手段は、ユーザの自状態を記憶する。取得手段は、参加している仮想空間または仮想空間の状態を取得する。第1通知手段は、前記会話装置が前記仮想空間に参加したことまたは他の会話装置が仮想空間に参加したことを検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置に対し他のユーザの状態を要求または自状態を通知する。第2通知手段は、前記自状態の変化を検出した場合または他の会話装置からの状態の要求を検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置に対し自状態を通知する。収集手段は、仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置から通知される状態を収集する。出力手段は、前記収集された他のユーザの状態を出力する。お気に入りテーブルは、前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶する。被注目テーブルは、自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する。テーブル管理手段は、前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録する。この装置において、前記第1通知手段または第2通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知する。前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集する。
【0019】
記憶手段は、“多忙”、“不在”などの自状態を記憶している。取得手段は、参加している仮想空間名や仮想空間の中のユーザ一覧などを取得する。第1通知手段は、自端末の会話装置が仮想空間に参加すると、自状態の通知を行う。自状態の通知に加えて、他のユーザの状態を要求する場合もある。また、第1通知手段は、他の会話装置が仮想空間に参加すると、要求に応じてまたは自発的に、自状態を通知する。
【0020】
第2通知手段は、自状態が変化すると、自状態を通知する。また、第2通知手段は、仮想空間に参加した他の会話装置からの要求に応じ、自状態を通知する。前記自状態の通知は、個々の会話装置に対して行ってもよいし、仮想空間に対して行っても良い。収集手段は、仮想空間内の個々のユーザからそれぞれ状態を収集しても良いし、いずれかのユーザからまとめて他のユーザ状態を収集しても良い。
【0021】
ユーザAは、自分が注目するユーザBをお気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに登録する。一方、ユーザBは、自分がお気に入りユーザに指定されていることを、指定元ユーザAから通知される。この通知を受けたユーザBは、テーブル管理手段により指定元ユーザAを被注目テーブルに記録する。ユーザBは、自状態が変化した場合、通知手段により被注目テーブルに登録されている指定元ユーザAに自状態を通知する。仮想空間を共有しているか否かに関わらず、ユーザAは、自分が注目している他のユーザBの状態をリアルタイムに把握することができる。
【0022】
本願第3発明は、前記第2発明において、空間テーブルと、更新手段と、をさらに備えた会話支援装置を提供する。空間テーブルは、前記取得した仮想空間または仮想空間の状態を記憶する。更新手段は、前記空間テーブルを、前記取得された情報に基づいて更新する。この装置においては、取得手段は、前記会話装置がいずれかの仮想空間に参加した場合、前記仮想空間または仮想空間の状態を会話装置から取得する。第1通知手段は、前記空間テーブルに基づいて、他のユーザの状態を要求または自状態を通知する。第2通知手段は、前記空間テーブルに基づいて、自状態を通知する。
【0023】
例えば、空間テーブルには、仮想空間#CH1をユーザ自身と共有する他のユーザが記述されている。更新手段は、他のユーザBが仮想空間#CH1に新たに参加した場合、ユーザBを空間テーブルに登録する。逆に、ユーザBが仮想空間から退出する場合、ユーザBを空間テーブルから削除する。更新手段は、仮想空間に参加しているユーザの変動に従い、空間テーブルの更新を行う。本発明においては、取得手段は、会話装置が仮想空間に参加した場合のみ仮想空間に関する情報を取得する。第1及び第2通知手段は、空間テーブルに記述されているユーザのみに、状態の要求や自状態の通知を行う。
【0024】
本願第45発明は、互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有し、同時にメッセージの送受信を行う会話装置に用いられ、下記段階を実行するための会話支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
・ユーザの自状態を記憶する自状態記憶段階、
・参加している仮想空間または仮想空間の状態を取得する取得段階、
・前記会話装置が前記仮想空間に参加したことまたは他の会話装置が仮想空間に参加したことを検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末に対し他のユーザの状態を要求または自状態を通知する第1通知段階、
・前記自状態の変化を検出した場合または他の会話装置からの状態の要求を検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末に対し自状態を通知する第2通知段階、
・仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末から通知される状態を収集する収集段階、
・前記収集された他のユーザの状態を出力する出力段階、
・前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶するお気に入り記憶段階、
・自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶する非注目記憶段階、
・前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理段階。
【0025】
このプログラムにおいて、前記第1通知段階または第2通知段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知する。前記収集段階では、前記お気に入りユーザの状態を収集する。
前記第2発明における会話支援装置と同様の作用効果を有する。
本願第5発明は、互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置を含む会話システムと共に用いられ、前記会話装置と共に動作する会話支援装置及び少なくとも1つの状態管理装置を備える会話支援システムを提供する。
【0026】
前記会話支援装置は、記憶手段と、通知手段と、収集手段と、出力手段と、お気に入りテーブルと、被注目テーブルと、テーブル管理手段と、を有している。記憶手段は自状態を記憶する。通知手段は、前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、前記状態管理装置に自状態を通知する。収集手段は、前記状態管理装置から通知される他のユーザの状態を収集する。出力手段は、前記収集された他のユーザ状態を出力する。お気に入りテーブルは、前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶する。被注目テーブルは、自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユー ザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する。テーブル管理手段は、前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録する。前記第1通知手段または第2通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知する。前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集する。
【0027】
前記状態管理装置は、ユーザテーブルと、送出手段と、受信手段と、管理手段と、を有している。ユーザテーブルは、前記仮想空間内のユーザ状態と、会話装置が参加している仮想空間と、会話装置とを対応付けて蓄積する。送出手段は、他の会話装置が仮想空間に参加した場合、仮想空間内のかつ他の会話装置以外の会話装置に対応するユーザ状態をユーザテーブルから取得し、前記他の会話装置と共に動作する会話支援装置に送出する。受信手段は、前記仮想空間内の会話装置と共に動作する会話支援装置から状態通知を受信する。管理手段は、受信した状態通知に基づいて、前記ユーザテーブルを更新する。
【0028】
本システムを構成する状態管理装置と会話支援装置とは、それぞれ異なる情報端末上で動作しても良いし、同じ情報端末上で動作してもよい。
会話支援装置においては、通知手段は、自端末の会話装置への参加や自状態の変化が生じる度に、自状態を前記状態管理装置に通知する。この通知は、仮想空間に参加している他の会話支援装置に前記状態管理装置により配信される。なお、会話システムにより、状態管理装置が、他の会話装置の仮想空間への参加を検知可能な場合がある。
【0029】
状態管理装置においては、ユーザテーブルには、各仮想空間に参加しているユーザの状態が蓄積されている。例えば仮想空間への参加が発生すると、受信手段は、参加したユーザの状態を受信する。管理手段は、受信したユーザ状態をユーザテーブルに書き込む。送出手段は、参加したユーザ以外の他のユーザの状態を、参加ユーザに通知する。
【0030】
本願第6発明は、互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置とともに用いられ、記憶手段と、通知手段と、収集手段と、出力手段と、お気に入りテーブルと、被注目テーブルと、テーブル管理手段と、を備える会話支援装置を提供する。
記憶手段は、自状態を記憶する。通知手段は、前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、他の会話装置が動作する情報端末に自状態を通知する。収集手段は、前記他の会話装置が動作する情報端末から通知される他のユーザの状態を収集する。出力手段は、前記収集された他のユーザ状態を出力する。お気に入りテーブルは、前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶する。被注目テーブルは、自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する。テーブル管理手段は、前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録する。この装置において、前記通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知する。前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集する。
【0031】
前記第5発明における会話支援装置と同様の作用効果を有する。
本願第7発明は、互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置とともに用いられ、下記段階を実行するための会話支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
・自状態を記憶する自状態記憶段階、
・前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、他の会話装置が動作する情報端末に自状態を通知する通知段階、
・前記他の会話装置が動作する情報端末から通知される他のユーザの状態を収集する収集段階、
・前記収集された他のユーザ状態を出力する出力段階、
・前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶するお気に入り記憶段階、
・自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶する非注目記憶段階、
・前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理段階。
【0032】
このプログラムにおいて、前記通知段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知する。前記収集段階では、前記お気に入りユーザの状態を収集する。
前記第5発明における会話支援装置と同様の作用効果を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の会話支援装置、状態管理装置及び会話支援システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
<第1実施形態例>
図1は、本発明の第1実施形態例に係る会話支援装置の構成図である。本実施形態例において、会話支援装置1は会話装置2が動作可能なユーザ端末3に設けられている。ユーザ端末3は、ネットワーク4を介して互いに接続され、会話装置2によるメッセージの送受信が可能である。
【0034】
会話支援装置1は、検出部11、通知部12、監視部13、要求部14、収集部15及び表示部16を有している。検出部11は、前記ユーザ状態検出装置に相当する。例えば、検出部11は、ユーザ端末の状態を検出し、ユーザ状態を判断して通知部12に送出する。具体的には、検出部11は、ユーザ端末上でスクリーンセーバの起動を検出すると、ユーザ状態は“不在”と判断する。また、検出部11は、ユーザ端末上でキーボードやマウスによる頻繁な入力を検出すると、ユーザ状態は“多忙”と判断する。さらに、検出部11は、ユーザによる自状態の設定を受け付けても良い。前述したように、ユーザ状態の検出及び判断の方法は特に限定されず、通常用いられる手法を適用可能である。
【0035】
通知部12は、検出部11から送出される最新の自状態を、他の会話支援装置1に通知する。通知部12は、新たな自状態を取得すると、監視部13に仮想空間の状態の取得を指示する。通知部12は、取得された仮想空間の状態に基づいて、最新の自状態が記述された状態通知を送出する。例えば、通知部12は、仮想空間内のユーザリストが取得された場合、ユーザリスト上の他のユーザ端末に状態通知を送信する。さらに、通知部12は、監視部13からの通知に従い、仮想空間からの離脱を他のユーザ端末に通知する。
【0036】
また、通知部12は、他のユーザ端末からの状態要求に応じ、状態通知を要求元のユーザ端末に送信する。本実施形態例では、会話装置を介し個々のユーザ端末に状態通知を送信する。ただし、会話装置を介さず、個々のユーザ端末との間で直接通信パスを張って送信を行うことも可能である。
監視部13は、所定のイベントの発生を監視し、生じたイベントに応じて仮想空間の状態を取得する。所定のイベントとは、本実施形態例においては、自端末上の会話装置の仮想空間への参加、仮想空間からの離脱及び自状態の変化である。前記イベントが生じた場合、監視部13は、仮想空間内のユーザリストを会話装置から取得する。ユーザリストには、イベントが生じた仮想空間内のユーザ端末が記述されている。また、監視部13は、他の会話支援装置1からの状態要求を会話装置を介してまたは直接に受け取り、通知部12に状態通知の送信を指示する。
【0037】
要求部14は、会話装置が新たに仮想空間に参加した場合、ユーザリストを監視部13から取得し、リスト上の全てのユーザ端末にユーザ状態を要求する(以下、状態要求という)。本実施形態例では、会話装置を介して状態要求を送信する。ただし、前記状態通知と同様、各ユーザ端末に直接状態要求を送信することも可能である。
【0038】
収集部15は、会話装置が参加している仮想空間内の他のユーザ端末からの状態通知を受信し、表示部16に送出する。他のユーザ端末から状態通知を受け取る場合には、2つある。1つは、会話装置が新たに仮想空間に参加した場合である。この場合、収集部15は、要求部14からの状態要求に応じて他のユーザ端末から送信されてくる状態通知を受信する。状態通知を受け取るもう1つの場合は、他のユーザ状態が変化した場合である。他のユーザ状態の変化には、他のユーザ端末のネットワークへの参加や離脱も含まれる。この場合、収集部15は、他のユーザ端末から自発的に送信されてくる状態通知を受信し、表示部16に送出する。
【0039】
表示部16は、収集部15が収集した状態通知に基づいて、仮想空間を共有している他のユーザの状態を出力する。図2は、表示部16により画面上に表示されるユーザ状態の表示例を示す。画面上には、ユーザウインドウ161、会話ウインドウ162及び発言ウインドウ163が表示されている。ユーザウインドウ161には、仮想空間に参加しているユーザの状態がアイコンで表示されている。図2の例では、"USER-B"、"USER-D"及び"USER-E" の状態は“在席中”であり、"USER-C"の状態は“多忙”である。表示部16は、他のユーザ端末が仮想空間から離脱する場合、該当ユーザのアイコンを消去する。
【0040】
<処理の流れ>
次に、前記会話支援装置1が行う処理の流れについて、具体的に説明する。
(1)図3は、会話支援装置1が行う状態要求及び状態通知処理の流れを示す説明図である。今、イベントとして、ユーザ端末Aが仮想空間#CH1に参加した場合を例に挙げて説明する。仮想空間#CH1内の他のユーザ端末Bを1つしか示していないが、通常、他のユーザ端末は複数存在する。
【0041】
ユーザ端末Aにおいて、監視部13は、イベントの発生を待機しており、仮想空間#CH1への参加を検知する(#1)。次いで、監視部13は、仮想空間#CH1にその時点で参加しているユーザ端末が記述されたユーザリストを、会話装置から取得する(#2)。次いで、監視部13は、要求部14にユーザリストを送出する。要求部14は、ユーザリストに記述された他のユーザ端末に対し、会話装置を介して状態要求を個別に送信する(#3)。前述したように、他のユーザ端末に直接状態要求を送信しても良い。
【0042】
他のユーザ端末Bでは、監視部13が、ユーザ端末Aからのユーザ状態の要求を受け取る(#4)。ついで、通知部12がその時点での最新の自状態を検出部11から取得し、要求元のユーザ端末Aに状態通知を送信する(#5)。
ユーザ端末Aでは、収集部15がユーザ端末Bからの状態通知を受信し(#6)、表示部16がユーザBの状態を表示する(#7)。次いで要求部14が、ユーザリスト上の全てのユーザ端末に対して状態要求を送信したか否かを判断する(#8)。“No”と判断すると、次のユーザ端末に状態要求を送信する(#3)。“Yes”と判断すると、次のイベントを待機する状態に戻る。
【0043】
ユーザ端末Aでは、ユーザ端末Bからの状態通知(#6)を待たず、状態受信及び状態要求を送信したか否かの判断(#3,#8)を先に行ってもよい。その場合、状態通知の受信及び相手状態の表示(#6,#7)は、ユーザ端末Bからの通知毎に行われる。
(2)図4は、会話支援装置が行う他の状態通知処理の流れを示す説明図である。今、イベントとして、ユーザAの状態が変化した場合を例に挙げて説明する。仮想空間#CH1内の他のユーザ端末Bを1つしか示していないが、通常、他のユーザ端末は複数存在する。また、複数の仮想空間に参加している場合には、全ての仮想空間について以下と同様の処理が行われる。
【0044】
検出部11は、ユーザAの状態変化を検知し、新たな状態を通知部12に通知する(#11)。通知部12は、監視部13に対しユーザリストの取得を指示する。この指示に応じて、監視部13がユーザリストを会話装置から取得し、通知部12に送出する(#12)。通知部12は、ユーザリスト上のユーザ端末に対し、会話装置を介して状態通知を個別に送信する(#13)。
【0045】
他のユーザ端末Bでは、収集部15がユーザ端末Aから状態通知を受信する(#14)。次いで、表示部16が、ユーザAについての状態表示(図2)を更新する(#15)。例えば、表示部16によりユーザAの状態を示すアイコンを変更するなどの処理が行われる。
一方、ユーザ端末Aでは、ユーザ端末Bに状態通知を送信した後、通知部12がユーザリストの全てのユーザ端末に状態通知を送信したか否かを判断する(#16)。“No”と判断すると、残りのユーザ端末への状態通知を行う(#13)。“Yes”と判断すると、次のイベントの発生を待機する状態に戻る。ユーザ端末Aが他のユーザ端末と複数の仮想空間を共有している場合、状態通知を送信するユーザ端末を予めソートし、同一の状態通知が同一のユーザ端末に何度も送信されることを防止する方法を取っても良い。
【0046】
<第2実施形態例>
第2実施形態例に係る会話支援装置は、前記第1実施形態例に係る会話支援装置と同様の構成を有している。ただし、前記第1実施形態例と異なり、本実施形態例では監視部13は、仮想空間の状態として仮想空間名を取得する。状態要求及び状態通知は、仮想空間名を用いることで仮想空間に送出される。
【0047】
具体的には、監視部13は、所定のイベントが生じた場合、仮想空間名を会話装置から取得する。要求部14は、仮想空間名を用いることで、会話装置を介して前記仮想空間に対し状態要求を送出する。状態要求に対する他のユーザ端末からの状態通知は、前記第1実施形態例と同様に個別に送信される。また、この状態通知を仮想空間に送出して他のユーザ端末に同報することも可能である。その場合には、既に仮想空間に参加している他のユーザ端末は、既に取得済みの他のユーザ状態を再度通知されることになる。他のユーザ端末は、通知されたユーザ状態をすでに取得済みか否かを判断し、ユーザ状態の表示の更新を省略しても良い。
【0048】
また、通知部12は、状態通知を仮想空間内に送出する。仮想空間内の他のユーザ端末では、収集部15が会話装置を介し状態通知を取得する。
本実施形態例の通知方法は、会話システムの機能に応じて用いればよい。例えば、チャットシステムでは、チャネルに対して状態通知や状態要求の送出を行うことが可能である。本実施形態例は、仮想空間内の各々のユーザ端末と通信を行う場合に比してネットワーク負荷を軽減でき、また、状態通信装置自体の通信負荷も軽減できる。
【0049】
<第3実施形態例>
図5は、第3実施形態例に係る会話支援装置の構成図である。前記第1及び第2実施形態例においては、会話装置が仮想空間に参加した場合、他のユーザ状態は、状態要求に応じて送信される。しかし、会話システムによっては、会話装置が仮想空間への他の会話装置の参加や離脱を把握可能である。例えば、会話システムにチャットシステムを用いた場合である。その場合、以下の構成及び処理が可能である。
【0050】
本実施形態例において、会話支援装置の構成は、要求部が設けられていないことを除いて前記第1実施形態例と同様である。また、各部の機能も第1実施形態例と同様である。図5において、第1実施形態例と同様の要素については、同一の符号を付している。ただし、監視部13は、仮想空間への他のユーザ端末の参加や離脱をイベントとして監視する点で異なる。監視部13は、他のユーザ端末の参加を検知すると、通知部12に通知する。また、監視部13は、他のユーザ端末の離脱を検知すると、収集部15に通知する。
【0051】
他のユーザ端末が仮想空間に参加した場合の処理の流れは、次の通りである(図示せず)。ユーザ端末Aが仮想空間#CH1に参加すると、仮想空間#CH1内の他のユーザ端末Bの会話支援装置では、監視部13がユーザ端末Aの参加を検知する。監視部13は、仮想空間状態、例えば仮想空間名を取得し、通知部12に通知する。通知部12は、ユーザ端末Aに対し、ユーザBの状態を通知する。この状態通知は、前述のように会話装置を介してまたは直接送信しても、あるいは仮想空間内に送出しても良い。
【0052】
仮想空間#CH1に参加したユーザ端末Aは、状態要求を送信しなくても既に仮想区間#CH1内にいる他のユーザ状態を取得できる。ネットワーク負荷及び状態通信装置の付加が軽減される。
ユーザ端末Aが仮想空間#CH1から離脱する場合、他のユーザ端末Bでは監視部13が収集部15にユーザ端末Aの離脱を通知する。これに従い、他のユーザ端末B上からユーザAの状態表示が削除される。
【0053】
<第4実施形態例>
[構成]
図6は、本発明の第4実施形態例に係る会話支援システムの全体構成図である。本実施形態例の会話支援システム41は、状態管理装置42を有する専用端末43と、会話支援装置44を有するユーザ端末45とが、ネットワーク46で接続されて構成されている。専用端末43及びユーザ端末45では、それぞれ会話装置としてチャットクライアント47が動作可能である。本実施形態例では、状態通知及び状態要求が、チャットクライアントを介して送受信される。また、チャットクライアントは、他のチャットクライアントのチャネルへの参加や離脱を検知可能である。
【0054】
(1)専用端末
専用端末上には、チャットクライアント47及び状態管理装置42が動作可能に設けられている。状態管理装置42は、ユーザDB421、管理部422、受信部423、第2監視部424及び配信部425を有している。専用端末は、チャネル毎に設けられても、また複数チャネルに対して設けられても良い。
【0055】
ユーザDB421には、各チャネル内のユーザ状態と、ユーザが参加しているチャネルとが、ユーザ毎に蓄積されている。
管理部422は、ユーザDB421の管理を行う。具体的には、管理部422は、各会話支援装置44からの状態通知に基づいて、ユーザ状態をユーザDBに書き込む。また、管理部422は、チャネルへのユーザ端末の参加や離脱に応じ、ユーザが参加しているチャネルの書き換えを行う。さらに管理部422は、チャネル内のユーザ状態が変化したりチャネルへの参加が生じた場合、ユーザDBからユーザ状態を読み出し、配信部425に送出する。
【0056】
受信部423は、会話支援装置44から送出される状態通知を受け取り、管理部422に送出する。状態通知は、ユーザ状態が変化した場合またはユーザ端末が新たにチャネルに参加した場合に、会話支援装置44からチャットクライアント47を介して送信される。
第2監視部424は、チャネル内における所定のイベントの発生を監視する。所定のイベントとは、本実施形態例においては、チャネルへの他のユーザ端末の参加または離脱である。第2監視部424は、前記イベントが発生すると、発生したイベントに応じてユーザDBの更新を管理部422に指示する。
【0057】
配信部425は、管理部422がユーザDBから読み出したユーザ状態を、チャットクライアント47を介して会話支援装置44に通知する。具体的には、いずれかのユーザ端末Aが新たにチャネル#CH1に参加した場合、配信部425は、チャネル#CH1に既に参加している他のユーザの状態を、ユーザ端末Aに通知する。この場合、チャットシステムの機能を用いて、ユーザ端末Aに個別に通知することが好ましい。例えば、ユーザ端末に個別に通信可能なCTCP(Client To Client Protcol)を用いることが挙げられる。また、チャネル#CH1内でいずれかのユーザAの状態が変化した場合、変化後のユーザAの状態をチャネル#CH1内の他のユーザ端末に通知する。この場合、ユーザ状態を、チャネル内に送出することにより複数のユーザ端末に同報することが好ましい。会話システムの機能によってチャネル内にユーザ状態を送出できない場合、ユーザ端末に個別に送出すれば良い。
【0058】
(2)ユーザ端末
ユーザ端末45上では、チャットクライアント47とともに会話支援装置44が動作可能である。会話支援装置44は、前記第3実施形態例と同様の構成を有している。また、各部の機能も、以下の点を除き前記第3実施形態例と同様である。図6において、第3実施形態例と同様の要素については同一の符号を付して示している。ただし、本実施形態例では、収集部15は、他のユーザ端末からの状態通知ではなく、状態管理装置42からの他のユーザの状態を収集する点で、実施形態例3と異なっている。
【0059】
<処理の流れ>
次に、前記会話支援システムにおける処理の流れを説明する。説明を容易にするため、ユーザ端末及び専用端末のチャットクライアントは、同じチャネルに参加しているとする。
(1)まず、イベントとして、ユーザ端末Aがチャネル#CH1に参加した場合を例に挙げて説明する。図7は、ユーザ端末Aがチャネル#CH1に参加した場合に、会話支援装置及び状態管理装置が行う状態通知処理の流れを示す説明図である。チャネル#CH1内の他のユーザ端末Bを1つしか示していないが、通常、他のユーザ端末は複数存在する。
【0060】
専用端末43では、状態管理装置の第2監視部424が、チャットクライアントを介し、チャネル#CH1へのユーザ端末Aの参加を検知する(#21)。一方、チャネル#CH1に参加したユーザ端末Aでは、通知部12が状態通知を専用端末43に送信する(#22)。この通知は、専用端末を特定する識別情報を用いて専用コマンドにより個別に行うことが好ましい。専用コマンドとしては、IRCにおけるCTCPコマンドを挙げることが出来る。
【0061】
専用端末43では、受信部423がユーザ端末Aからの状態通知を受信する。管理部422は、ユーザAのエントリをユーザDBに設け、通知されるユーザ状態を登録する。既にユーザAがユーザDBに登録されている場合、ユーザAが参加しているチャネルにチャネル#CH1を追加し、状態を更新する。さらに管理部422は、通知されたユーザAの状態を、配信部425に送出する。配信部425は、既にチャネル#CH1に参加している他のユーザ端末Bに、ユーザAの状態を通知する(#24)。この通知は、チャネル#CH1に送出することによりチャネル#CH1内のユーザ端末に同報することが好ましい。前述と同様、状態通知をチャネル内に送出できない場合は、各ユーザ端末に対し個別に送出すればよい。他のユーザ端末Bでは、収集部15がユーザAの状態を取得し、表示部16が表示する(#25,#26)。
【0062】
次いで、専用端末43の管理部422は、チャネル#CH1に参加中の他の全てのユーザの状態をユーザDBから読み出し、配信部425に送出する(#27)。配信部425は、ユーザ端末Aに対し、チャネル#CH1内の他のユーザ状態を通知する(#28)。この通知は、ユーザ端末Aを特定する識別情報を用い、専用コマンドにより個別に行うことが好ましい。ユーザ端末Aでは、チャットクライアントを介して収集部15がユーザ状態を受け取り、表示部16が他のユーザ状態を表示する(#29、#30)。
【0063】
逆に、ユーザ端末Aがチャネル#CH1から離脱する場合は、以下のような処理が行われる(図示せず)。すなわち、専用端末43の第2監視部424は、ユーザ端末Aのチャネル#CH1からの離脱を検知する。次いで、管理部422が、第2監視部424からの指示に従い、ユーザAが参加しているチャネルからチャネル#CH1を削除する。
【0064】
一方、チャネル#CH1内の他のユーザ端末では、前記第3実施形態例と同様の処理が行われる。すなわち、監視部13が、ユーザ端末Aの離脱を収集部15に通知する。次いで、表示部16が、ユーザAの状態表示を削除する。
(2)次に、イベントとして、ユーザ端末Aの状態が変化した場合を例に挙げて説明する(図示せず)。この場合、前記図7における#22〜#26の処理が行われる。
【0065】
すなわち、ユーザ端末で検出されたユーザAの新たな状態は、通知部12により専用端末43に通知される。専用端末43では、状態通知に基づいてユーザDB421が更新される。次いで、ユーザAの最新の状態が他のユーザ端末Bに通知される。
本実施形態例においては、状態管理装置と会話支援装置との間の通信を、チャットクライアントを介して行う。ただし、両者間の通信はこれに限られない。会話装置や会話システムの構成に応じ、前述の第1実施形態例と同様に、両者間に直接通信パスを張って通信を行っても良い。
【0066】
また、本実施形態例では、状態管理装置及び会話支援装置が仮想空間へのユーザAの参加や離脱を検知可能な場合について説明している。しかし、検知不可能な場合には、会話支援装置から状態管理装置に対し、仮想空間への参加や離脱を通知すればよい。この通知は、前記第1実施形態例と同様に行う。参加の通知には、自状態の通知を含めても良い。仮想空間からの離脱が生じる場合には、状態管理装置は、仮想空間に残る会話支援装置に対して仮想空間から離脱するユーザ端末を通知すればよい。
【0067】
<第5実施形態例>
[構成]
図8は、第5実施形態例に係る会話支援システムの全体構成図である。本実施形態例に係る会話支援システム51は、会話支援装置52を有するユーザ端末53がネットワーク55で接続されて構成されている。ユーザ端末53では、会話支援装置52と共にチャットクライアント54が動作可能である。
【0068】
会話支援装置52は、前記第4実施形態例における状態管理装置及び会話支援装置を含む構成である。図8において、第4実施形態例と同様の要素は、同一の符号を付して示してある。ただし、本実施形態例の監視部13は、前記第4実施形態例における監視部13及び第2監視部424の機能をともに有する。具体的には、監視部13は、他のユーザ端末のチャネルからの離脱が生じると、収集部15に通知する。また、監視部13は、所定のイベントを管理部422に通知する。所定のイベントとは、自己及び他のユーザ端末のチャネルへの参加及び離脱である。すなわち、本実施形態例においては、各ユーザ端末において、チャネル内のユーザ状態が管理されている。
【0069】
本実施形態例においては、前記第4実施形態例の状態管理装置42としての役割(以下、親という)をいずれかの会話支援装置52にもたせる。そのために、任意の方法により親となる会話支援装置を決定する。決定方法は特に限定されない。一つの方法として、チャネルに最初に入ったユーザ端末の会話支援装置を親にすることが挙げられる。会話支援装置は、チャネルに最初に入ったチャットクライアントか否かを、チャットクライアント自身から取得可能である。会話支援装置は、親である場合、後からチャネルに参加してきたユーザ端末にチャネル内のユーザ状態を通知する。また、チャネル内の他の会話支援装置から状態通知を受信し、チャネル内に同報する。自状態の変化が生じた場合も同様である。
【0070】
親を順次変更することも考えられる。例えば、順次チャネルに入ってくるユーザ端末に、親の役割をバトンタッチする。1つのユーザ端末への負担を軽減できるので好ましい。
本実施形態例は、チャットシステムを用いた場合を説明したが、他の会話システムについても同様である。
【0071】
<第6実施形態例>
前記第1実施形態例の会話支援装置は、イベントが生じる度に、仮想空間の状態を取得する。また、会話支援装置が取得できる他のユーザ状態は、仮想空間を共有しているユーザの状態に限られる。しかし、気の合うユーザや重要なユーザ(以下、お気に入りユーザという)については、仮想空間を共有しているか否かに関わらず、状態を把握できると便利である。
【0072】
[構成]
図9は、第6実施形態例に係る会話支援装置61の全体構成図である。本実施形態例に係る会話支援装置は、検出部611、通知部612、監視部13、要求部614、収集部615、表示部616、記憶部617及びリスト管理部618を有している。すなわち、前記第1実施形態例における会話支援装置に、記憶部617及びリスト管理部618が付加されていた構成を有している。
【0073】
記憶部617は、通知リスト及びお気に入りリストを保持している。図10は、通知リスト及びお気に入りリストの概念説明図である。通知リストは、仮想空間を共有し、自状態を通知するユーザの一覧を記憶している。お気に入りリストは、仮想空間を共有するしないに関わらず、状態を通知してくる相手ユーザの一覧を記憶している。図10(a)は、ユーザ端末Aの通知リスト及びお気に入りリストである。図10(b)は、ユーザ端末Bの通知リスト及びお気に入りリストである。通知リストには、通知先ユーザと、参加空間名と、被注目フラグとが対応付けられて記憶されている。
【0074】
「通知先ユーザ」は、自状態を通知する他のユーザ端末を特定する識別子、例えばチャットシステムにおけるニックネームが記述される。「参加空間名」には、通知先ユーザ端末と、ユーザ端末とが共有する仮想空間が記述される。図10では、"USER-A"と"USER-B"とが共有する仮想空間は、#CH2である。
「被注目フラグ」は、"ON"であれば、該当する通知先ユーザが自分をお気に入りユーザとしてお気に入りリストに登録していることを示す。このフラグが"ON"であれば、仮想空間を共有していない場合でも、状態通知が通知先ユーザに送信される。
【0075】
一方、お気に入りリストには、お気に入りユーザのニックネームなどが記憶されている。例えば、“USER−B”のお気に入りリストには、お気に入りユーザ “USER−A”が記憶されている。従って、ユーザAの状態が変化すると、ユーザ端末BにユーザAの新たな状態が通知される。お気に入りリストへの登録は、例えばお気に入りユーザの指定を受け付けるウインドウを表示し、入力を受け付けることにより行う。
【0076】
この例では、ユーザAの状態が変化した場合、"USER-B", "USER-C", "USER-D"に、状態通知が送信される。また、ユーザBの状態は、ユーザBが仮想空間#CH2から離脱しても、ユーザ端末Aに通知される。ユーザBの通知リストにおいて、ユーザAの被注目フラグが"ON"になっているからである。
リスト管理部618は、通知リスト及びお気に入りリストの管理を行う。具体的には、リスト管理部618は、ユーザ端末のチャネルへの参加や離脱に従い、通知リストの更新を行う。また、リスト管理部618は、状態要求の受信に従い、通知リストを更新する。さらに、リスト管理部618は、お気に入りリストへの登録を受け付け、お気に入りユーザとして指定されたユーザ端末にその旨を通知する。逆に、リスト管理部618は、前記通知を受信し、通知リストの被注目フラグの書き換えを行う。
【0077】
検出部611は、前記第1実施形態例と同様、自状態を検出する。
通知部612は、通知リストの通知先ユーザに対し、状態通知を送信する。
監視部613は、会話装置が仮想空間に参加した場合に、仮想空間内のユーザリストを取得する。また、第1実施形態例と同様に他のユーザ端末からの状態要求を受け付け、通知部612に通知する。
【0078】
要求部614は、会話装置が仮想空間に参加した場合、通知リストに新たに登録されたユーザに対し、状態要求を送信する。
収集部615及び表示部616は、前記第1実施形態例と同様、他のユーザ端末からの状態通知を収集し、他のユーザの状態を表示する。
[処理]
次に、通知リストへのエントリの登録について説明する。図11は、通知リストへの登録処理の説明図である。なお、状態通知及び状態要求の処理については、通知先または要求先を通知リストに基づいて行う以外前記第1実施形態例と同様である。
【0079】
まず、ユーザ端末Aが仮想空間#CH1に参加する(#41)。ユーザ端末Aにおいて、監視部613が前述のようにユーザリストを取得する(#42)。次に、リスト管理部618が、ユーザリスト上のユーザを通知先ユーザとして通知リストに登録する(#43)。リスト管理部618は、既にユーザが通知リストに登録されていれば、参加空間として#CH1を追加する。その後、要求部は、新たに通知リストに登録されたユーザ端末に状態要求を送信する(#44)。
【0080】
状態要求を受けた他のユーザ端末Bでは(#45)、リスト管理部618が要求元のユーザ端末Aを通知リストに追加する。要求元が通知リストに登録されていれば、仮想空間#CH1を参加空間として追加する。また、ユーザ端末Bは、要求に応じて状態通知をユーザ端末Aに送信する(#47)。
状態通知を受け取ったユーザ端末Aが、ユーザBの状態を表示する処理については、前記と同様である。なお、通知リストは、ユーザ端末が会話システムとの接続を切断する時にクリアされる。また、共有する仮想空間がなくなった通知先ユーザは、被注目フラグがONでない場合、リスト管理部618により通知リストから削除される。
【0081】
また、通知リストへの被注目フラグの登録は、次のように行われる。ユーザAがユーザBをお気に入りリストに登録している場合、ユーザ端末Aの要求部614は、端末の起動時にユーザ端末Bにお気に入り相手として状態要求を送信する。ユーザ端末Bでは、監視部613が状態要求を受け取り、リスト管理部618が通知リストを更新する。すなわち、リスト管理部618は、お気に入り相手としての状態要求と認識し、要求元ユーザAを通知リストに登録し、被注目フラグを“ON”にする。以後、ユーザ端末Bでは、通知部612が、通知リストに基づいて、ユーザ端末Aに状態通知を送信する。従って、ユーザ端末Aは、ユーザ端末Bと仮想空間を共有しているか否かに関わらず、お気に入りユーザBの状態を取得できる。お気に入りリストへの登録に際しては、相手の許可を得るようにすることも考えられる。
【0082】
なお、お気に入りユーザの端末が会話システムに接続していない場合など何らかの理由により、ユーザ状態を取得できない場合も考えられる。その場合は、所定時間毎に要求を送信する一方、その旨の表示を行うことが好ましい。さらに、会話システムとの接続を切断する場合、リスト管理部618は、お気に入りユーザ端末にその旨を通知することが好ましい。この通知に従い、お気に入りユーザ側では、該当ユーザの被注目フラグを“OFF”に書き換え、無駄な状態通知を行わないですむ。
【0083】
本実施形態例に従えば、イベントが生じる毎に仮想空間の状態を取得する必要がなくなり、ネットワーク付加が軽減される。さらに、ユーザは、お気に入りユーザについては、仮想空間への参加の有無を問わず状態を把握できる。
【0084】
【発明の効果】
本発明を用いれば、仮想空間を共有するユーザ同士が、互いの状態をリアルタイムに把握でき、円滑で効率の良いコミュニケーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施形態例に係る会話支援装置の構成図。
【図2】ユーザ状態の表示例。
【図3】会話支援装置が行う処理の流れを示す説明図(ユーザ端末Aが仮想空間#CH1に参加した場合)。
【図4】会話支援装置が行う処理の流れを示す説明図(ユーザAの状態が変化した場合)。
【図5】第3実施形態例に係る会話支援装置の構成図。
【図6】第4実施形態例に係る会話支援システムの全体構成図。
【図7】会話支援装置及び状態管理装置が行う処理の流れを示す説明図(ユーザ端末Aがチャネル#CH1に参加した場合)。
【図8】第5実施形態例に係る会話支援システムの全体構成図。
【図9】第6実施形態例に係る会話支援装置の全体構成図。
【図10】通知リスト及びお気に入りリストの概念説明図。
(a)ユーザ端末Aの通知リスト及びお気に入りリスト。
(b)ユーザ端末Bの通知リスト及びお気に入りリスト。
【図11】通知リストへの登録処理の説明図。
【符号の説明】
1;会話支援装置
2;会話装置
11;検出部
12;通知部
13;監視部
14;要求部
15;収集部
16;表示部
Claims (7)
- ネットワークに接続され仮想的な会話空間を構成する複数の端末装置間において、各端末を操作するユーザが互いに会話形式での文書交換を行う会話システムに用いられ、
前記各端末は、
会話空間に参加している各端末を操作するユーザの状態を表示し、
新たに会話空間に参加した他の端末を操作するユーザからの通知を受けて前記ユーザの状態を追加表示し、
自端末が新たに会話空間に参加した場合、自端末を操作するユーザの状態を、前記会話空間に既に参加している端末に自動的に通知し、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶し、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶し、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録し、
前記自端末を操作するユーザの状態を通知する段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
前記お気に入りユーザからの通知を受けて、前記お気に入りユーザの状態を追加表示する、
会話支援方法。 - ネットワークに接続され仮想的な会話空間を構成する複数の端末間において、各端末を操作するユーザが互いに会話形式での文書交換を行う会話装置に用いられる会話支援装置であって、
ユーザの自状態を記憶する記憶手段と、
参加している仮想空間または仮想空間の状態を取得する取得手段と、
前記会話装置が前記仮想空間に参加したことまたは他の会話装置が仮想空間に参加したことを検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置に対し他のユーザの状態を要求または自状態を通知する第1通知手段と、
前記自状態の変化を検出した場合または他の会話装置からの状態の要求を検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置に対し自状態を通知する第2通知手段と、
前記仮想空間内の他の会話装置と動作可能な会話支援装置から通知される状態を収集する収集手段と、
前記収集された他のユーザの状態を出力する出力手段と、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶するお気に入りテーブルと、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する被注目テーブルと、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理手段と、を備え、
前記第1通知手段または第2通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元 ユーザに前記自状態を通知し、
前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集する、
会話支援装置。 - 前記取得した仮想空間または仮想空間の状態を記憶する空間テーブルと、
前記空間テーブルを、前記取得された情報に基づいて更新する更新手段と、をさらに備え、
前記取得手段は、前記会話装置がいずれかの仮想空間に参加した場合、前記仮想空間または仮想空間の状態を会話装置から取得し、
前記第1通知手段は、前記空間テーブルに基づいて、他のユーザの状態を要求または自状態を通知し、
前記第2通知手段は、前記空間テーブルに基づいて、自状態を通知する、
請求項2に記載の会話支援装置。 - 互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有し、同時にメッセージの送受信を行う会話装置に用いられる、会話支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
ユーザの自状態を記憶する自状態記憶段階と、
参加している仮想空間または仮想空間の状態を取得する取得段階と、
前記会話装置が前記仮想空間に参加したことまたは他の会話装置が仮想空間に参加したことを検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末に対し他のユーザの状態を要求または自状態を通知する第1通知段階と、
前記自状態の変化を検出した場合または他の会話装置からの状態の要求を検出した場合、前記取得した情報に基づいて、仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末に対し自状態を通知する第2通知段階と、
仮想空間内の他の会話装置が動作可能な情報端末から通知される状態を収集する収集段階と、
前記収集された他のユーザの状態を出力する出力段階と、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶するお気に入り記憶段階と、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶する非注目記憶段階と、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理段階と、を実行し、
前記第1通知段階または第2通知段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
前記収集段階では、前記お気に入りユーザの状態を収集する、
会話支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置を含む会話システムと共に用いられ、
前記会話装置と共に動作する会話支援装置及び少なくとも1つの状態管理装置を備え、
前記会話支援装置は、
自状態を記憶する記憶手段と、
前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、前記状態管理装置に自状態を通知する通知手段と、
前記状態管理装置から通知される他のユーザの状態を収集する収集手段と、
前記収集された他のユーザ状態を出力する出力手段と、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶するお気に入りテーブルと、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する被注目テーブルと、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理手段と、を有し、
前記第1通知手段または第2通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集し、
前記状態管理装置は、
前記仮想空間内のユーザ状態と、会話装置が参加している仮想空間と、会話装置とを対応付けて蓄積するユーザテーブルと、
他の会話装置が仮想空間に参加した場合、仮想空間内のかつ他の会話装置以外の会話装置に対応するユーザ状態をユーザテーブルから取得し、前記他の会話装置と共に動作する会話支援装置に送出する送出手段と、
前記仮想空間内の会話装置と共に動作する会話支援装置から状態通知を受信する受信手段と、
前記受信した状態通知に基づいて、前記ユーザテーブルを更新する管理手段と、を有する、
会話支援システム。 - 互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置とともに用いられ、
自状態を記憶する記憶手段と、
前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、他の会話装置が動作する情報端末に自状態を通知する通知手段と、
前記他の会話装置が動作する情報端末から通知される他のユーザの状態を収集する収集手段と、
前記収集された他のユーザ状態を出力する出力手段と、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとして記憶するお気に入りテーブルと、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて記憶する被注目テーブルと、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理手段と、を備え、
前記通知手段は、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
前記収集手段は、前記お気に入りユーザの状態を収集する、
を備える会話支援装置。 - 互いにネットワーク上に仮想的に設営された空間を共有してメッセージを送受信することにより同時に会話可能な会話装置とともに用いられる会話支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
自状態を記憶する自状態記憶段階と、
前記会話装置が仮想空間に参加した場合または前記自状態の変化を検出した場合、他の会話装置が動作する情報端末に自状態を通知する通知段階と、
前記他の会話装置が動作する情報端末から通知される他のユーザの状態を収集する収集段階と、
前記収集された他のユーザ状態を出力する出力段階と、
前記仮想空間に参加しているユーザが操作する端末であるかどうかとは独立に、指定された端末の識別子を、お気に入りユーザとしてお気に入りテーブルに記憶するお気に入り記憶段階と、
自端末が、前記自端末とは別の端末においてお気に入りユーザに指定されていることを示すフラグと、前記お気に入りユーザの指定を行った指定元ユーザが操作する端末の識別子と、を対応付けて被注目テーブルに記憶する非注目記憶段階と、
前記お気に入りユーザの指定を受け付け、前記お気に入りユーザに対しお気に入りユーザとして指定したことを通知し、かつ前記通知を受信した場合、前記被注目テーブルに指定元ユーザが操作する端末の識別子を登録するテーブル管理段階と、を実行し、
前記通知段階では、前記被注目テーブルに基づいて、前記指定元ユーザに前記自状態を通知し、
前記収集段階では、前記お気に入りユーザの状態を収集する、
会話支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18580299A JP4170523B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 会話支援方法及び会話支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18580299A JP4170523B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 会話支援方法及び会話支援装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014254A JP2001014254A (ja) | 2001-01-19 |
JP4170523B2 true JP4170523B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=16177153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18580299A Expired - Fee Related JP4170523B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 会話支援方法及び会話支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4170523B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7206088B2 (en) | 2001-01-15 | 2007-04-17 | Murata Kikai Kabushiki Kaisha | Relay server, communication system and facsimile system |
JP2003022228A (ja) | 2001-04-24 | 2003-01-24 | Square Co Ltd | 通信システムにおける状態の通知方法、状態通知サーバ、通信システム、記録媒体、及びプログラム |
JP2003030362A (ja) | 2001-04-26 | 2003-01-31 | Square Co Ltd | ユーザ名称切替方法及びシステム、端末、記録媒体並びにプログラム |
EP1257110B1 (en) | 2001-05-11 | 2013-09-18 | Kabushiki Kaisha Square Enix (also trading as Square Enix Co., Ltd.) | Method and device for a messaging address directory |
JP3973399B2 (ja) | 2001-07-09 | 2007-09-12 | 株式会社スクウェア・エニックス | サーバ、情報処理方法、プログラムおよび記憶媒体 |
JP3980421B2 (ja) | 2002-06-27 | 2007-09-26 | 富士通株式会社 | プレゼンス管理方法及び装置 |
US20070233844A1 (en) | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Murata Kikai Kabushiki Kaisha | Relay device and communication system |
JP4222397B2 (ja) | 2006-09-12 | 2009-02-12 | 村田機械株式会社 | 中継サーバ |
EP1926285B1 (en) | 2006-10-11 | 2011-07-13 | Murata Machinery, Ltd. | Relay server |
EP1912404B1 (en) | 2006-10-11 | 2011-06-01 | Murata Machinery, Ltd. | File transfer server |
EP1942634B1 (en) | 2006-11-24 | 2012-08-29 | Murata Machinery, Ltd. | Relay server, relay communication system, and communication device |
US8010647B2 (en) | 2006-12-11 | 2011-08-30 | Murata Machinery, Ltd. | Relay server and relay communication system arranged to share resources between networks |
JP4333736B2 (ja) | 2006-12-19 | 2009-09-16 | 村田機械株式会社 | 中継サーバおよびクライアント端末 |
JP4504997B2 (ja) * | 2007-05-28 | 2010-07-14 | 富士通株式会社 | プレゼンス管理方法及び装置 |
WO2013088815A1 (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-20 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | メッセージ通信システム、情報処理装置、メッセージ通信方法およびプログラム |
-
1999
- 1999-06-30 JP JP18580299A patent/JP4170523B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001014254A (ja) | 2001-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4170523B2 (ja) | 会話支援方法及び会話支援装置 | |
JP3685938B2 (ja) | 通信支援方法及び通信支援システム | |
RU2302033C2 (ru) | Система и способ обеспечения преемственности между клиентами обмена сообщениями | |
JP3831092B2 (ja) | サーバ | |
JP4214941B2 (ja) | プレゼンス情報提供システム、その方法およびサーバ | |
JP3926963B2 (ja) | 状態設定システム及び方法 | |
EP1347606A1 (en) | Message-server, message system, and method of management of presence information | |
US8068866B2 (en) | Group communication server | |
JP2000250826A (ja) | 状態変化通知方法及び状態変化通知システム | |
JP2007534075A (ja) | ネットワークチャット環境におけるスレッドを管理するためのシステム及び方法 | |
JP2006174193A (ja) | プレゼンス統合管理システム、プレゼンスサーバ、及びプレゼンス情報管理プログラム | |
US20050239405A1 (en) | Mechanism for establishing a communications group | |
JP3877738B2 (ja) | 個別に独立して存在するネットワークを接続する装置及び方法 | |
JP2010160542A (ja) | 情報処理システム | |
JP4829245B2 (ja) | 通信ネットワーク内でメッセージを通信する方法および装置 | |
KR20140021157A (ko) | 그룹통화 서비스를 제공하는 장치 및 그 방법 | |
JP4168762B2 (ja) | バディリストの動的生成方法、クライアント、サーバ、システム、プログラム | |
US7415516B1 (en) | Net lurkers | |
JP2013046203A (ja) | 情報配信システム、システム制御装置 | |
JP5512919B2 (ja) | 異なるサービス間でのサービス利用状況の共有方式 | |
JP6202408B2 (ja) | 情報配信システム、システム制御装置 | |
JP2008252177A (ja) | 電子会議システム、情報処理装置およびプログラム | |
JP4513105B2 (ja) | 状態変化通知方法及び状態変化通知システム | |
JP4215098B2 (ja) | 情報処理装置、プレゼンス加工サーバおよび情報処理装置の制御方法 | |
JP2002073512A (ja) | 状況通知ネットワークシステム及びコンピュータ可読媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080805 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080807 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |