JP4169406B2 - 溶接封口電池 - Google Patents

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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型携帯用の溶接封口電池に関し、特に集電タブの形状に特徴を有する溶接封口電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯用の小型密閉型電池においては、例えば特願平7−26710号公報、同8−53032号公報にて本願出願人が開示しているがごとく、発電要素が収納された電池外装缶の開口縁(端)部に封口蓋やその封口板をレーザー溶接して封口するが、この際、発電要素の最外周部分に正極板又は負極板のいずれかの芯体を配置し、更にこの芯体の一部に略U字状の切込み(切断線)を入れて、この切込みを電池外装缶の開口側方向へ切り起こして曲げて集電タブとなし、この集電タブを電池外装缶開口縁と封口蓋との間にはさみ込み、この状態でこれら三つをレーザ溶接することにより封口し、併せて発電要素の正極あるいは負極と電池外装缶との一層の電気的接触を図っている。
【0003】
以下、本発明の趣旨に直接関係するのでこの様子の一例を、図を参照しつつ少し詳しく説明する。
【0004】
図2に、正極板20の構造を示す。
【0005】
本図において(a)は正極板の側面図であり、(b)は正面図である。本図に示すように、正極板は長さ335mm、幅38m、厚さ20μmの細長く薄いアルミ箔製正極芯体21の、原則としてその両面に、LiCoO2 を主成分としその他黒鉛、カーボンブラック、N−メチル−2ピロリドンに溶かしたポリフッ化ビニリデンから成る正極活物質(スラリー)22を塗布し、これを圧延し、真空乾燥により付着させたものである。そして、電池外装缶体内に挿入される、あるいは外装缶体内に挿入された状態では、その最外周となる側の芯体露出部にほぼコの字形の切込み23が設けられている。
【0006】
なお、この切込みを設けた部分の芯体には、当然正極活物質が付着されておらず、更にその近くの電池外装缶側に位置する面に正極活物質が付着されていないのは、この芯体と電池外装缶との一層の電気的接触を図るためである。
【0007】
図3に、負極板の構造30を示す。
【0008】
本図において、(a)は負極板の側面図であり、(b)は正面図である。本図に示すように、負極板は長さ315mm、幅39mm、厚さ18μmの負極芯体31の細長く薄い銅箔の両面に天然黒鉛粉末を主成分とし、その他N−メチル−2ピロリドンに溶かしたポリフッ化ビニリデンからなる負極活物質32を塗布し、乾燥、圧延により付着させ、更に後で説明する巻込中心部の負極芯体の銅箔に直接ニッケルからなるリード33を負極集電体として取り付けたものである。
【0009】
図4に、渦巻電極体40の構造を示す。
【0010】
本図に示すように、渦巻電極体40は、正極板20と負極板30とを両者よりも幅広のポリエチレン製のセパレータ41を介して巻き回したものである。なおこの場合、前述の理由により正極板の正極活物質を塗布していない片面露出部が渦巻電極体の最外周部に位置するように巻回される。そしてこのもとで、巻終部分には粘着テープ(図示せず)が貼られ、また底部は電池缶体との接触防止のため絶縁テープ(図示せず)で被覆される。
【0011】
なおここで、正極集電タブは、図2に示す切込み部を切り起こして形成されるが、この際電池の内部巻込中心側に同一極性の電極板が位置する位置に設けているのは、切込み部のバリにより万一セパレータの損傷が生じても内部短絡が発生しないようにするためである。
【0012】
図5に、封口蓋5の構造を示す。
【0013】
本図において(a)は、電池キャップを除いた封口蓋の部分断面図(側面)である。(b)は、この封口蓋を斜め下方からみた図である。
【0014】
封口蓋50は、中央付近に透孔を有した封口板51と、該透孔に絶縁性ガスケット52を介して配置される金属製の中空キャップ53と、中空キャップの上端に電気的に接続される電池キャップ(図示せず、負極外部端子を兼ねるもの)と、中空キャップに電気的に接続された集電端子板54と、封口板と集電端子板との間に介在されて両者を電気的に絶縁する絶縁板55とよりなる。
【0015】
そして、ガスケット、絶縁板及び集電端子板は、中空キャップの上端及び下端をかしめることによって、封口板に固定されている。また、絶縁板の両端には、スペーサ56が配置されている。このスペーサは、絶縁板と一体成形されたものであり、封口板と渦巻電極体との間に配置されて、渦巻電極体が上下方向に揺動しないようにするものである。また、集電端子板54は、(b)に示すようにその一部が下方向に切り起こされており、この部分に先に説明した負極芯体に接続されたリード33が電気的に接続される。
【0016】
図6に、この電池の組立て手順を示す。
【0017】
(a)電池外装缶底との接触防止、巻きほぐれ防止等のため粘着テープを要所にはった渦巻電極体40の上方に、封口蓋50の封口板51を位置させる。なお、本(a)において、33は負極のリードである。
【0018】
(b)封口蓋に固定された集電端子板と負極リードとを電気的に接続する。
【0019】
(c)他方、渦巻電極体の最外周の正極芯体露出部に形成した切込み部23を切り起こして正極集電タブ24となす。
【0020】
そして、この正極集電タブは、この上から保護テープ25を貼り付けることにより、渦巻電極体の最外周の正極芯体に固定される。
【0021】
(d)(c)の状態の渦巻電極体を、アルミニウム製のほぼ角形の電池外装缶60内に挿入するが、この際、正極集電タブ24を電池外装缶の内壁に沿って開口端にまで延ばしておき、更に封口蓋を電池外装缶の開口縁に被せる際、正極集電タブの先端部24を封口蓋の封口板の外周側面と外装缶の内壁面で挟み込むようにする。
【0022】
(e)電池外装缶と封口板との嵌合部にレーザー光を照射して当該部分を溶接することにより電池を封口する。この際併せて、正極集電タブと電池外装缶とを電気的に強固に接続する。その後、封口板の透孔から電池外装缶の内部に非水電解液を注入し、当該透孔に電池キャップ57を設置する。
【0023】
以上で、電池の組立てが終了する。
【0024】
更に、実際には以上の他種々の改良や変形がなされている。
【0025】
例えば正極板の切り起こし部の形状については、強度向上のため、図7に示すように取り付けた状態で上部蓋側が狭く下側が広い半直角台形とすることがなされている。
【0026】
本図において、(a)は正極芯体21の外周部側にかかる形状の切込み231を設けた状態を示す。(b)は、この切込み部を切り起こして正極の集電タブ240とした状態を示す。なお、230は正極芯体に生じた切り欠き孔である。
また、封口蓋については、図8に示すように、絶縁板と一体成形され、かつ壁部を有するスペーサを含むようにしている等である。
【0027】
図8では、図5の(b)との相違を判り易くするために、壁部58を点線で描いている。この壁部は、渦巻電極体の最外周面に配置された正極芯体露出部から導出された、そして切り込み部を切り起こして形成した正極集電タブが、異なる極性を有する集電端子板等と接触するのを防止するため設けられたものであり、正極集電タブが位置する側に形成されている。そして、正極集電タブは、この壁部の外側と電池外装缶内面との間を通って、封口板の外周縁(電池外装缶の開口端部)にまで延出されて封口板と電池外装缶との溶接部に狭持されることとなる。更にまた、この集電タブは渦巻電極体の巻き方によっては何も正極側でなく、負極側に設けられるようにされていてもよいのは勿論である。
【0028】
更に、絶縁体、スペーサ、負極集電端子板の構造等には種々のものがある。
【0029】
以上の他、本発明出願時点では電池の封口もレーザ溶接が一般的、普通であるが、これも将来の技術開発のもと何か他の溶接に置き換えられるかもしれない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとくこの正極や負極の芯体は、アルミや銅の箔であるだけに、これに切込みを入れ、この切込みを切り起こしてなる集電タブは、本来的に強度がない。
【0031】
このため電池の使用者、ユーザが電池やこの電池を装備した機器を高所や動いている車両等から誤って落としたりしたような場合に問題が生じうる。
【0032】
この場合、渦巻電極体と電池外装缶との間にはわずかではあるが隙間がありあるいは生じ得、また電池外装缶内には、非水電解液と共に気体が存在するため、比較的ではあるが重量、質量の大きな渦巻電極体や非水電解液が動きあるいは揺動しうる。このため、切込み部を切り起こして形成された集電タブは、本来の機械的強度が小さいだけに切断等する危険が生じうる。
【0033】
勿論、現時点においてもかかる事故、誤操作等の場合でも相当の安全性、強度を有しうる形状、構造としているが、近年の電池の用途の拡大、生活に占める重要性の向上を考慮した場合には、かかる事故への配慮、対策等がより一層なされているのが好ましい。
【0034】
さて、かかる強度、安全性向上の対策として、強度の大きいアルミや銅、あるいはそれらの合金、更には他の金属とするのは、コスト以前に内部抵抗の増加となるため好ましくない。
【0035】
また、渦巻電極体とこれを挿入する電池外装缶との隙間を完全になくす、あるいは動かないようにするのは、製造時に渦巻電極体を電池外装缶内に挿入する際等に不便である。
【0036】
また、渦巻電極体下部の絶縁テープや渦巻の終端の粘着テープを例えば両面テープにする等して渦巻電極体を電池外装缶内面に固定する等のことも、作業性のみならず、非水電解質との不測の反応等も生じかねず好ましくない。
【0037】
また、集電タブの形状、構造等にエキスパンダーの如き伸縮部を設ける等過度の工夫をこらすのは、電池の形状の増大や容量の減少、更には滅多にない事故に対して過度のコストをかけることとなるという面から問題である。
【0038】
このため、渦巻電極体外周部の正極芯体あるいは負極芯体の箔に切込みを入れ、この切込みを切り起こして集電タブとし、更にこの集電タブを電池外装缶、電池封口蓋と一体で溶接してなる小型、携帯型の電池において、ユーザによる何等かの過誤等があっても、より損傷し難い、そして勿論コスト、性能もより優れたそして簡単、製造容易な集電タブの、ひいては電池の開発が望まれていた。
【0039】
本発明は、かかる要望を果たすことを目的としてなされたものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明においては渦巻電極体の外周接部の正負いずれかの電極芯体に切込みを入れ、該切込みを切り起こしてなる集電タブを2段構造としている。具体的には、以下の構成としている。
【0041】
請求項1記載の発明は、封口蓋と、正極板と負極板とをセパレータを介して巻いてなる渦巻電極体と、該渦巻電極体を収納する電池外装缶と、上記渦巻電極体の最外周部分に位置する正極板又は負極板の芯体露出部と、を有する溶接封口電池において、前記芯体露出部の一部が集電タブを形成し、前記集電タブは、前記芯体露出部の一部分を封口蓋方向へ略U字状に切り起こしてなる第1段集電小部と、前記第1段集電小部の一部分を封口蓋方向へ略U字状に切り起こしてなる第2段集電小部と、を備え、前記第2段集電小部の封口蓋側端部が前記電池外装缶開口縁部と前記封口蓋との間にはさみ込まれて両者と共に溶接されていることを特徴とする。
【0042】
上記構成により、封口蓋と、正極板と負極板とをセパレータを介して巻いてなる渦巻電極体と、該渦巻電極体を収納する電池外装缶と、上記渦巻電極体の最外周部分に位置する正極板又は負極板の芯体露出部に略U字形(ここに「略U字形」とは、外装缶蓋側へ集電体として切り起こす事が可能、しかもそうした場合に、電極芯体と充分な電気接触を保持しえる形状という意味であり、切り起こした部分は蓋側が広いか狭い台形、蓋側がとがったV字形、コの字状、端部に丸味を有する台形やコの字状等をも含む概念である。)の切込みを入れ該切込みを切り起こして上記電池外装缶の蓋側へ折り曲げ更にこれを電池外装缶開口縁と封口蓋間とにはさみ込みこの状態で両者と溶接された集電タブとを有する溶接封口電池の前記集電タブにおいて、以下の作用がなされる。
【0043】
記集電タブの第1段集電小部は、電池外装缶蓋側が電極芯体とつながった略U字形の巾広の切込みを電池蓋側へ切り起こしてなる。
【0044】
同じく第2段集電小部は、前記第1段集電小部内に設けられた、そして同じく略U字形であるが前記段集電小部とつながった部分が前記第1段集電小部を切り起こしていない状態では反封口蓋側に位置する巾狭の切込みを、電池の完成状態では電池蓋側へ切り起こしてなる。
【0045】
このためユーザの過誤等により電池に不測の衝撃が加わり、集電タブに比較して重い渦巻電極体と電池外装缶とが相対的に動いて両者にずれが生じ、このため集電タブに大きな引張力が加わった場合においては、主に第2段集電小部のつけね部が少し破断あるいは変形してずれを吸収する。
【0048】
請求項2記載の発明は、前記封口蓋と前記渦巻電極体との間には、下部にスペーサ部を有する絶縁板が配置され、前記第2段集電小部と前記第1段集電小部とがつながった部分が、前記電池外装缶の内壁面と、前記渦巻電極体のセパレータ部若しくはセパレータ部より上方にある前記スペーサ部との間に位置することを特徴としている。
【0049】
上記構成により、以下の作用がなされる。
【0050】
第2段集電小部は、それを形成するための切込み開始点(第1段集電小部とつながった部分)が、前記渦巻電極体のセパレータ部若しくはセパレータ部より上方にある前記スペーサ部との間に位置するため、スペース的に楽、かつ作用も発揮し易い。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態に基づいて説明する。
【0052】
なお、実施の形態においては、前述の従来技術と同じ部分については同一の符号を付することにより、その説明は省略する。
【0053】
(第1実施例)
図1に、本発明の第1実施例を示す。本図は、図示しない電池外装缶内へ挿入される直前の渦巻電極体と封口蓋を示す。本図において、40は渦巻電極体である。41は、そのセパレータの上部である。50は、その下部にスペーサ兼絶縁板等を有する封口蓋である。そして渦巻電極体の外周には正極芯体21としてのアルミ箔21がある。
【0054】
なお以上の他、実際にはアルミ箔の外周端辺やその部分の固定用の粘着テープ、渦巻電極下端の絶縁テープ等があり、更には渦巻電極体の収納される電池外装缶等もあるが、これらは本発明の趣旨に直接の関係がないこと、煩雑となることのため本図では省略してある。
【0055】
さて、この渦巻電極体最外周のアルミ箔には正極集電タブを形成するべく切込みが設けられているが、この切込みは封口蓋側で正極芯体とつながった比較的大きな、そしてほぼ直方形の切り起こし部を形成することとなる第1の切込み233と、この第1の切込み内に設けられた、そして反蓋側で第1の切込みにつながった、そしてまたほぼ直方形の切り起こし部を形成することとなる第2の切込み234とが設けられている。
【0056】
図9に、この2つの切込み部を切り起こして正極集電タブを形成する様子を示す。
【0057】
本図は、図1に示す渦巻電極体と封口蓋をその側面から見たものである。
【0058】
本図の(a)、(b)に示すように、第1の切込み部と第2の切込み部とを共に封口蓋側に折り曲げて第1段の集電小部241と第2段の集電小部242とからなる正極集電タブを形成する。そしてこの際、第2の切込み部の折り曲げ部分は丁度電池外装缶と電池封口蓋の絶縁板55の下部のセパレータ41との間に来るようにしている。これを図10に示す。
【0059】
本図において、55は電池封口蓋の絶縁板である。41は、セパレータである。233は、第1の切込みである。2331は、その折り曲げ部分である。241は第1段の正極集電タブである。234は、第2の切込みである。2341は、その折り曲げ部分である。242は、第2段の正極集電タブである。
【0060】
また、25は保護テープである。
【0061】
さて、本図において、矢印Aに示すのが、渦巻電極体を電池外装缶内に完全に収納した際に、本図の下部に示す電池外装缶60の上部開孔端がくる位置である。このため、電池外装缶に渦巻電極を収納し封口蓋をした状態では第2の切込みの折り曲げ部分は丁度渦巻電極体のセパレータ41と電池外装缶の缶壁間、ひいては多少のスペースのある分に位置することとなる。
【0062】
そして、以上の構造により、万が一ユーザの誤操作、過誤等により電池に大きな衝撃が、ひいては集電タブに引張力が作用した場合でも、第2段の切込み部の切り起こし部の曲げがこの衝撃を吸収する、最悪の場合でも少し裂けることにより、集電タブ体の損傷特に完全な破断等を防止することとなる。
【0063】
次に、この実施例の電池の落下試験結果について説明する。
【0064】
コンクリート上1.5mより、電池をその缶体底部を下方として100回落下させる試験を行なった。
【0065】
その結果、従来の電池においては100個のうち34個がその内部抵抗が上昇した。(なお、念のため記すならば、正極芯体露出部と電池外装缶内壁とが接触しているため、たとえ正極集電タブが完全に破断しても、内部抵抗が無限大になることはない。)
一方、本実施例の電池では、100個のうち内部抵抗の上昇したものは1個もなかった。
(第2の実施例)
図11に、本発明の第2の実施例の要部を示す。
【0066】
本図の(a)は、正極芯体を切欠いて正極集電タブを形成している様子を示す側(平)面図であり、(b)は(a)の断面図である。
【0067】
本図に示すように、本実施例では、第2の切込み234の切込み開始端2340より少し内部へ入ったところ2342で切り起こしを行っている。このため、渦巻電極体と電池封口蓋、外装缶との相対的な位置をこの部分に生じる折り重なり部が吸収する。
【0068】
しかもこの際、電池外装缶の内壁面と封口蓋の絶縁体下部のスペーサ56部に折り曲げ部が存在するためスペース的には問題はない。
【0069】
また、集電タブは2段となっているため、折り重なり部があったところで、長さ的に不足が生じるわけでもない。
【0070】
以上、本発明の実施の形態を2つの実施例にもとづいて説明してきたが、本発明は何も以上に限定されないのは勿論である。
【0071】
すなわち、たとえば以下のようにしてもよい。
【0072】
1) 電池外装缶と封口蓋との溶接は、電子ビーム溶接等他の手段としている。
【0073】
2) 電極芯体として、Ni等他の金属を使用している。
【0074】
3) 電極芯体は、箔でなく非常に細い糸からなる薄いメッシュ等である。
【0075】
4) 電極芯体の厚みは、15μm等本実施の形態より更に薄くしてある。
【0076】
5) 正極でなく負極の集電体に実施している。
【0077】
6) 電池の形状は、ノート型、ほぼ円筒型である。
【0078】
7) 電池の電解液、正極や負極の種類は他のものとしている。
【0079】
8) 電池外装缶は、金属以外の材料をも使用している。
【0080】
9) 切込み開始端に丸みを付ける等他の工夫をも採用している。
【0081】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本説明によれば簡単な構造で溶接封口電池の集電タブの耐衝撃性が向上する。
【0082】
ひいては、より耐衝撃性に優れた溶接封口電池となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる溶接封口電池の集電タブの第1実施例の概念構成図である。
【図2】 従来技術に係わる溶接封口電池の正極板の構成図である。
【図3】 従来技術に係わる溶接封口電池の負極板の構成図である。
【図4】 従来技術に係わる溶接封口電池の渦巻電極体の横(水平)断面の構成を示す図である。
【図5】 従来技術に係わる溶接封口電池の封口蓋の1例の構成図である。
【図6】 従来技術に係わる溶接封口電池の、正極集電タブと封口蓋と電池外装缶との溶接等を中心とした組立時の方法を示す図である。
【図7】 従来技術に係わる溶接封口電池の、正極芯体を切込んで形成した集電タブの他の例の図である。
【図8】 従来技術に係わる溶接封口電池の封口蓋の他の例の図である。
【図9】 本発明に係わる溶接封口電池の第1実施例の正極集電タブ形成の様子を説明するための図である。
【図10】 本発明に係わる溶接封口電池の第1実施例の正極集電タブにおける、切り込み、切り起こし部と電池外装缶の開口端、封口蓋との位置関係を説明するための図である。
【図11】 本発明に係わる溶接封口電池の、第2実施例の要部の構成図である。
【符号の説明】
20 正極板
21 正極芯体
22 正極活物質(スラリー)
23 切込み
230 切込み部に生じた孔
231 他の形状の切込み
233 第1の切込み
2331 その折り曲げ部分
234 第2の切込み
2340 その切込み開始端
2341 その折り曲げ部分
2342 その切り起こし点
24 切込みを切り起こした正極集電タブ
241 第1段の集電タブ
242 第2段の集電タブ
25 粘着テープ
30 負極板
31 負極芯体
32 負極活物質
33 リード
40 渦巻電極体
41 セパレータ
50 封口蓋
51 封口板
52 絶縁性ガスケット
53 中空キャップ
54 集電端子板
55 絶縁板
56 スペーサ
57 電池キャップ
60 電池外装缶

Claims (2)

  1. 封口蓋と、正極板と負極板とをセパレータを介して巻いてなる渦巻電極体と、該渦巻電極体を収納する電池外装缶と、前記渦巻電極体の最外周部分に位置する正極板又は負極板の芯体露出部と、を有する溶接封口電池において
    前記芯体露出部の一部が集電タブを形成し、
    前記集電タブは、
    前記芯体露出部の一部分を封口蓋方向へ略U字状に切り起こしてなる第1段集電小部と、前記第1段集電小部の一部分を封口蓋方向へ略U字状に切り起こしてなる第2段集電小部と、
    を備え、
    前記第2段集電小部の封口蓋側端部が前記電池外装缶開口縁部と前記封口蓋との間にはさみ込まれて両者と共に溶接されている、
    ことを特徴とする溶接封口電池。
  2. 前記封口蓋と前記渦巻電極体との間には、下部にスペーサ部を有する絶縁板が配置され、
    前記第2段集電小部と前記第1段集電小部とがつながった部分は前記電池外装缶の内壁面と、前記渦巻電極体のセパレータ部若しくはセパレータ部より上方にある前記スペーサ部との間に位置する、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接封口電池。
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