JP2004273288A - 筒型二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】集電性能を低下させることなく、電池の内部抵抗を従来よりも低下させることが出来る筒型二次電池を提供する。
【解決手段】本発明に係る円筒型二次電池においては、巻き取り電極体4の端部に、電極を構成する芯体の端縁48が突出し、該芯体端縁48には集電板5が接合されている。該集電板5は、円板状の本体51と、該本体51の外周縁に突設された帯状のリード板55とを具え、該リード板55には、基端を前記本体51の外周縁に有すると共に先端を溶接部の近傍に有する複数の切り込み57が互いに平行に施されている。リード板55の先端部は、正極端子部20に連結されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池缶の内部に二次電池要素となる電極体が収容され、電池缶に設けた一対の電極端子部から電極体の発生電力を取り出すことが出来る二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯型電子機器の電源として、エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池が注目されている。又、電気自動車の電源として、大容量の円筒型二次電池が注目されている。
【0003】
例えば図8に示す円筒型二次電池は、封口板(9)と缶本体(11)からなる電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(4)を収容して構成されている。封口板(9)には、電池缶(1)の内圧が所定値を越えたときに開放する弁膜(94)が形成されると共に、該弁膜(94)を覆って正極端子部(90)が取り付けられている。
【0004】
巻き取り電極体(4)は、それぞれ帯状の正極(41)、セパレータ(42)及び負極(43)から構成されており、正極(41)及び負極(43)はそれぞれセパレータ(42)上に幅方向へずらして重ね合わされて、渦巻き状に巻き取られている。これによって、巻き取り電極体(4)の巻き軸方向の両端部の内、一方の端部では、セパレータ(42)の端縁よりも外方へ正極(41)の端縁が突出すると共に、他方の端部では、セパレータ(42)の端縁よりも外方へ負極(43)の端縁が突出している。巻き取り電極体(4)の両端部には集電板(8)(80)が設置され、正極(41)或いは負極(43)の端縁と溶接接合されている。
【0005】
正極側の集電板(8)は、図9に示す如く、円板状の本体(81)と、該本体(81)の円弧状外周縁に突設された帯状のリード板(85)とから構成され、前記本体(81)は巻き取り電極体(4)の外径と略同じ直径を有している。又、集電板(8)の本体(81)には、複数の貫通孔(83)が開設されると共に、中央部に中央孔(84)が開設されており、本体(81)とリード板(85)には、本体(81)の中央部からリード板(85)の先端に向かって伸びる1本のスリット(87)が形成されている。リード板(85)は、図8の如く集電板(8)の内側に向けて折り返され、先端部に設けられた溶接部(86)が封口板(9)にレーザ溶接により接合されている。
一方、負極(43)の端縁に接合されている集電板(80)は、缶本体(11)の底面に接合され、缶本体(11)の底部によって負極端子部(10)を構成している。
上記の構成によって、巻き取り電極体(4)が発生する電力を、正極端子部(90)と負極端子部(10)から外部へ取り出すことが出来る。
【0006】
ところで、この種の円筒型二次電池の出力を増大させるには、内部抵抗を小さくすることが有効である。内部抵抗は、巻き取り電極体(4)が発生する電力が外部に取り出されるまでの電流経路における電気抵抗であり、図8に示す如く、正極側の経路には、集電板(8)の本体(81)、リード板(85)、封口板(9)及び正極端子部(90)が存在している。
【0007】
上述の内部抵抗を小さくする方法として、図10に示す如く、集電板(8)のリード板(85)を拡幅することが考えられる。図10に示す集電板(8)によれば、電流経路となるリード板(85)の断面積が従来よりも大きくなるので、集電板(8)での電気抵抗を従来よりも小さくすることが出来、これによって、円筒型二次電池の内部抵抗が小さくなって、出力が増大する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−243972号公報(
【0001】〜
【0004】、
【図6】)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10の如くリード板(85)の幅が大きな集電板(8)においては、図11の如くリード板(85)を本体(81)の接線位置で折り曲げた場合、リード板(85)の図中Cで示す部分が本体(81)の外周縁から突出することとなり、この部分が電池缶(1)と干渉することになる。
【0010】
そこで、従来は、図12の如く集電板(8)のリード板(85)を本体(81)の接線位置よりも更に本体(81)の内側で折り曲げることが行なわれていた。しかしながら、これによって本体(81)の外周部がリード板(85)と共に折り曲げられることとなり、この結果、集電板(8)と巻き取り電極体(4)の接触面積が従来よりも小さくなり、集電板(8)の集電性能が低下する問題があった。更に、巻き取り電極体(4)の帯状芯体の端縁(48)に対して集電板(8)の本体(81)が偏心して取り付けられることとなるので、外部からの衝撃力が帯状芯体の端縁(48)に偏心して加わることとなり、これによって、集電板(8)の本体(81)と帯状芯体の端縁(48)との溶接部分が剥離する虞があった。
【0011】
そこで本発明の目的は、集電性能を低下させることなく、電池の内部抵抗を従来よりも低下させることが出来る筒型二次電池を提供することである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る円筒型二次電池においては、筒状の電池缶(1)の内部に、それぞれ帯状の正極(41)と負極(43)の間にセパレータ(42)を介在させてこれらを渦巻状に巻き取った巻き取り電極体(4)が収容され、正極(41)及び負極(43)にはそれぞれ、帯状芯体の表面に活物質を塗布して構成され、巻き取り電極体(4)が発生する電力を一対の電極端子部から外部へ取り出すことが出来る。
巻き取り電極体(4)の少なくとも何れか一方の端部には、正極(41)或いは負極(43)を構成する帯状芯体の端縁(48)が突出し、該端縁(48)を覆って集電板(5)が設置され、該集電板(5)は、外周縁の少なくとも一部が円弧状を呈する平板状の本体(51)と、該本体(51)の前記円弧状外周縁に突設された帯状のリード板(55)とを具え、該リード板(55)には、前記本体(51)から離間する方向に伸びる複数本の切り込み(57)が施され、各切り込み(57)は、基端を前記本体(51)の円弧状外周縁又はその近傍に有し、該リード板(55)の先端部は、一方の電極端子部と連結されている。
【0013】
上記本発明の円筒型二次電池において、集電板(5)のリード板(55)は、前記複数本の切り込み(57)によって複数のリード部(58)に分割されているので、該リード部(58)を、個々に切り込み(57)の基端位置から折り曲げることが可能となる。これによって、リード板(55)は、リード部(58)毎に前記本体(51)の円弧状外周縁に沿って折り曲げられることとなり、この結果、前記本体(51)の円弧状外周縁から突出するリード板(55)の突出部分を従来よりも小さくすることが出来る。
従って、集電板(5)は、本体(51)の全表面にて巻き取り電極体(4)の帯状芯体の端縁(48)と接触すると共に、リード板(55)にて電池缶(1)と干渉することはない。又、上述の如くリード部(58)毎に折り曲げることが出来るので、集電板(5)のリード板(55)を折り曲げる作業は従来よりも容易となる。
【0014】
又、具体的構成において、リード板(55)の先端部には、リード板(55)を一方の電極端子部に溶接するための溶接部(56)が設けられており、前記切り込み(57)は、先端を溶接部(56)の近傍に有している。
該具体的構成においては、リード板(55)のリード部(58)は、溶接部(56)にて一体となっているので、リード板(55)を電極端子部に溶接する作業が一度で済む。従って、組立工程の工数が増えることはない。
【0015】
更に具体的な構成において、前記複数本の切り込み(57)は、互いに平行に伸びている。
該具体的構成においては、リード板(55)のリード部(58)の幅は一定であり、これによってリード部(58)の断面積は一定となる。従って、リード部(58)にて局所的に電気抵抗が大きくなることはなく、リード板(55)全体としての電気抵抗が従来よりも増大することはない。
【0016】
【発明の効果】
上記本発明に係る円筒型電池によれば、集電性能を低下させることなく、電池の内部抵抗を従来よりも低下させることが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を円筒型リチウムイオン二次電池に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
【0018】
全体構成
本発明に係る円筒型リチウムイオン二次電池において、電池缶(1)は、図1に示す如く、一方の端部に開口部を有する円筒状の缶本体(11)と、該開口部に固定されて開口部を塞ぐ封口板(2)と、缶本体(11)と封口板(2)の間に介在する電気絶縁性部材(12)とから構成されており、電池缶(1)の内部には巻き取り電極体(4)が収容されている。封口板(2)には、電池缶(1)の内圧が所定値を越えたときに開放する弁膜(24)が形成されると共に、該弁膜(24)を覆って正極端子部(20)が取り付けられている。
【0019】
巻き取り電極体(4)の両端部にはそれぞれ集電板(5)(6)が設置され、両集電板(5)(6)が巻き取り電極体(4)にレーザ溶接により接合されている。正極側の集電板(5)の端部に突設されたリード板(55)の先端は、封口板(2)にレーザ溶接して接続される。負極側の集電板(6)は、缶本体(11)の底部にスポット溶接、超音波溶接或いはレーザ溶接によって接合されており、缶本体(11)の底部によって負極端子部(10)を構成している。
これによって、巻き取り電極体(4)が発生する電力を、正極端子部(20)と負極端子部(10)とから、外部に取り出すことが出来る。
【0020】
巻き取り電極体
巻き取り電極体(4)は、図3に示す如く、それぞれ帯状の正極(41)と負極(43)の間に帯状のセパレータ(42)を介在させて、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極(41)は、アルミニウム箔からなる帯状芯体(45)の両面にリチウム複合酸化物からなる正極活物質(44)を塗布して構成され、負極(43)は、銅箔からなる帯状芯体(47)の両面に炭素材料を含む負極活物質(46)を塗布して構成されている。セパレータ(42)には、非水電解液が含浸されている。
【0021】
正極(41)には、正極活物質(44)の塗布されている塗工部と、正極活物質の塗布されていない非塗工部とが形成されている。又、負極(43)にも、負極活物質(46)の塗布されている塗工部と、負極活物質の塗布されていない非塗工部とが形成されている。
正極(41)及び負極(43)は、それぞれセパレータ(42)上に幅方向へずらして重ね合わせ、正極(41)及び負極(43)の前記非塗工部をセパレータ(42)の両端縁からそれぞれ外側へ突出させる。そして、これらを渦巻き状に巻き取ることによって巻き取り電極体(4)が構成される。該巻き取り電極体(4)においては、巻き軸方向の両端部の内、一方の端部では、正極(41)の非塗工部の芯体端縁(48)が、セパレータ(42)の一方の端縁よりも外方へ突出し、他方の端部では、負極(43)の非塗工部の芯体端縁(48)が、セパレータ(42)の他方の端縁よりも外方へ突出している。
【0022】
集電構造
正極側の集電板(5)は、図3〜図5に示す如く円板状の本体(51)と該本体(51)の外周縁に突設された帯状のリード板(55)とから構成されており、前記本体(51)には、中央孔(54)が開設されている。又、本体(51)には、中央孔(54)を中心として放射状に伸びる複数条(実施例では4条)の円弧状凸部(52)が一体成型され、巻き取り電極体(4)側に突出している。該円弧状凸部(52)は、前記本体(51)の半径線に直交する断面形状が半円の円弧状を呈している。
又、集電板(5)の本体(51)には、隣接する円弧状凸部(52)(52)の間にそれぞれ、複数条(実施例では2条)の切り起し片(53)が形成され、巻き取り電極体(4)側に突出している。該切り起し片(53)の切り起こしに伴って形成された貫通孔は、後述の組立工程にて巻き取り電極体(4)に電解液を含浸させる際の電解液の通路となる。
【0023】
又、図3及び図4に示す如く、集電板(5)のリード板(55)の先端部には、リード板(55)と封口板(2)とを溶接接合するための溶接部(56)が設けられている。又、リード板(55)には、前記本体(51)から溶接部(56)に向かって伸びる複数本(実施例では5本)の切り込み(57)が互いに平行であると共に等間隔となるように施されており、該切り込み(57)は、基端を前記本体(51)の外周縁に有すると共に先端を溶接部(56)の近傍に有している。これによって、リード板(55)は、前記本体(51)の外周縁から溶接部(56)までを複数(実施例では6つ)のリード部(58)に分割されている。
【0024】
図3に示す如く、負極側の集電板(6)は、円板状の本体(61)を具え、該本体(61)の中央部(64)が、缶本体(11)の底部にスポット溶接されることとなる。又、本体(61)には、中央部(64)を中心として放射状に伸びる複数条(実施例では4条)の円弧状凸部(62)が一体成型され、巻き取り電極体(4)側に突出している。該円弧状凸部(62)は、前記本体(61)の半径線に直交する断面形状が半円の円弧状を呈している。
又、集電板(6)の本体(61)には、隣接する円弧状凸部(62)(62)の間にそれぞれ、複数条(実施例では2条)の切り起し片(63)が形成され、巻き取り電極体(4)側に突出している。
【0025】
封口板
封口板(2)は、図2に示す如く、円板状の第1金属板(21)と、該第1金属板(21)よりも厚さが大きい第2金属板(22)とから構成されており、両金属板(21)(22)は、前記第1金属板(21)の上面に第2金属板(22)を重ね合わせ、第1金属板(21)の下面から数箇所をスポット溶接して接合されている。
【0026】
第1金属板(21)の中央部には、該第1金属板(21)の製造工程にて一体成型された薄膜状の弁膜(24)が形成され、第2金属板(22)の中央部には、前記弁膜(24)と対向する位置に、ガス排出孔(26)が開設されている。又、第2金属板(22)の上面には、ガス排出孔(26)を覆って正極端子部(20)が取り付けられている。又、正極端子部(20)の外周面には、複数の通気孔(27)が開設されており、これによって、弁膜(24)の表面が外気に接することとなる。
又、第1金属板(21)及び第2金属板(22)には、前記絶縁性部材(12)と接触する位置に、両金属板(21)(22)の外周部の全周に沿って溝部(28)が形成されている。
【0027】
組立工程
先ず、図1に示す缶本体(11)、図2に示す封口板(2)、図3に示す巻き取り電極体(4)、及び図4に示す集電板(5)をそれぞれ作製する。
次に、巻き取り電極体(4)の両端部に形成されている芯体端縁(48)(48)に集電板(5)(6)を押し付ける。これによって、集電板(5)(6)の円弧状凸部(52)(62)は、巻き取り電極体(4)の芯体端縁(48)(48)に食い込み、円弧状凸部(52)(62)と芯体端縁(48)の間には、円筒面からなる接合面が形成される。又、集電板(5)(6)の切り起し片(53)(63)は、巻き取り電極体(4)の芯体端縁(48)(48)に深く食い込み、芯体端縁(48)(48)と圧着することになる。
この状態で、集電板(5)(6)の円弧状凸部(52)(62)の内周面に向けてレーザビームを照射し、レーザ溶接を施す。この結果、集電板(5)(6)の円弧状凸部(52)(62)と巻き取り電極体(4)の芯体端縁(48)(48)とが、大きな接触面積で互いに接合されると共に、切り起し片(53)(63)と芯体端縁(48)(48)の間の圧着状態が維持されることになる。
【0028】
次に、正極側の集電板(5)のリード板(55)を、図6及び図7の如く本体(51)の内側に向けて折り返す。このとき、リード板(55)の複数本(実施例では5本)の切り込み(57)によって分割された複数(実施例では6つ)のリード部(58)を個々に切り込み(57)の基端位置から折り曲げる。これによって、リード板(55)は、リード部(58)毎に本体(51)の外周縁に沿って折り曲げられることとなる。
【0029】
上述の如く巻き取り電極体(4)の帯状芯体の両端縁(48)(48)に集電板(5)(6)を設置した後、これを缶本体(11)内に収容し、負極側の集電板(6)を缶本体(11)の底部に抵抗溶接する。そして、正極側の集電板(5)のリード板(55)の溶接部(56)を封口板(2)の第1金属板(21)の裏面に溶接する。このとき、正極側の集電板(5)のリード板(55)のリード部(58)は、溶接部(56)にて一体となっているので、リード板(55)を正極端子部となる封口板(2)に溶接する作業は一度で済む。
その後、缶本体(11)内に電解液を注入し、該缶本体(11)の開口部に絶縁性部材(12)を介して封口板(2)をかしめ固定し、本実施例の円筒型リチウムイオン二次電池を完成する。
尚、封口板(2)の両金属板(21)(22)の溝部(28)に絶縁性部材(12)が局所的に食い込むことにより、両金属板(21)(22)の外周部の全周に沿って高い接触圧の線状接触部が形成されることにより、電池缶(1)内は高気密に保たれる。
【0030】
【実施例】
図3に示す如く、厚さ15μmのアルミニウム製の芯体(45)に、LiCoOからなる正極活物質(44)を塗布してなる正極(41)と、厚さ10μmの銅製の芯体(47)に黒鉛からなる負極活物質(46)を塗布してなる負極(43)と、イオン透過性のポリプロピレン製微多孔膜からなるセパレータ(42)とを重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻き取って、巻き取り電極体(4)を作製した。尚、正極(41)及び負極(43)の幅方向の端部には、一定幅の非塗工部が設けられている。
【0031】
又、直径34mm、厚さ0.5mmの円板状の本体(51)に4条の円弧状凸部(52)が放射状に形成されると共に、8条の切り起し片(53)が放射状に形成されたアルミニウム製の集電板(5)を作製し、該集電板(5)を巻き取り電極体(4)の正極側の芯体端縁(48)に被せて、円弧状凸部(52)の内周面に向けてレーザ溶接を施し、集電板(5)を芯体端縁(48)に接続した。集電板(5)には、本体(51)の外周縁に幅21mmのリード板(55)が突設されており、該リード板(55)には前記本体(51)の外周縁から溶接部(56)に向けて5本の切り込み(57)が3.5mm間隔で施されている。この状態で、リード板(55)を、図6及び図7の如く本体(51)の内側に向けて折り返す。このとき、リード板(55)は、複数本(実施例では5本)の切り込み(57)によって複数(実施例では6つ)のリード部(58)に分割されており、各リード部(58)を切り込み(57)の基端位置から折り曲げる。これによって、リード板(55)は、本体(51)の外周縁に沿って折り曲げられることとなる。
又、集電板(6)の材質がニッケルであり、リード板が突設されておらず、中央孔が開設されていないこと以外は正極側の集電構造と同様にして、負極側の集電構造を構成した。
【0032】
次に、中央部に弁膜(24)が形成されたアルミニウム製の円板状の第1金属板(21)の上面に、中央部にガス排出孔(26)が開設されたニッケル製の第2金属板(22)を重ねあわせ、第1金属板(21)の下面から数箇所をスポット溶接することにより両金属板(21)(22)を接合して、封口板(2)を作製した。該封口板(2)の上部には、複数の通気孔(27)が開設されたニッケル製の正極端子部(20)が取り付けられることにより、弁膜(24)は、正極端子部(20)によって覆われる。
【0033】
その後、巻き取り電極体(4)を缶本体(11)内に収容し、負極側の集電板(5)を缶本体(11)の底部に抵抗溶接する。そして、正極側の集電板(5)のリード板(55)の溶接部(56)を封口板(2)を構成するアルミニウム製の第1金属板(21)の裏面に溶接する。
そして、缶本体(11)内にドライボックス中で電解液を注入する。電解液は、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの体積比を1:1とした混合液にLiPFを1mol/l溶解したものである。
最後に、該缶本体(11)の開口部に絶縁性部材(12)を介して封口板(2)をかしめ固定し、本実施例のリチウムイオン二次電池を完成する。
【0034】
上記本発明のリチウムイオン二次電池においては、集電板(5)の本体(51)の円弧状外周縁から突出するリード板(55)の突出部分を従来よりも小さくすることが出来る。従って、集電板(5)は、本体(51)の全表面にて巻き取り電極体(4)の帯状芯体の端縁(48)と接触し、リード板(55)にて電池缶(1)と干渉することはない。又、集電板(5)のリード板(55)を折り曲げる作業は従来よりも容易となる。
又、リード板(55)のリード部(58)の幅は一定であり、これによってリード部(58)の断面積は一定となるので、リード部(58)にて局所的に電気抵抗が大きくなることはなく、リード板(55)全体としての電気抵抗が従来よりも増大することはない。
【0035】
上記本発明に係る円筒型リチウムイオン二次電池によれば、集電性能を低下させることなく、電池の内部抵抗を従来よりも低下させることが出来る。
【0036】
図4に示す実施例の正極側の集電板と従来の正極側の集電板の許容電流を比較し、本発明の効果を確認した。
従来の正極側の集電板として、直径34mm、厚さ0.5mmの円板状本体に4条の円弧状凸部が放射状に形成されると共に、8条の切り起し片が放射状に形成されたアルミニウム製の本体に、幅10mmのリード板(55)が突設されているものを採用した。
【0037】
図4に示す実施例の集電板(5)のリード板(55)の許容電流と、比較例の集電板のリード板の許容電流を計測した。その結果、実施例の集電板(5)のリード板(55)の許容電流は約55Aであるのに対し、比較例の集電板のリード板の許容電流は約44Aであった。
従って、本実施例の集電構造を具えた円筒型リチウムイオン二次電池によれば、従来の集電構造よりも許容電流を約25%向上させることが出来る。
【0038】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、リード板(55)の切り込み(57)の先端をリード板(55)の端部に設け、リード板(55)が完全に複数のリード部(58)に分割されている集電板(5)を具えた円筒型二次電池の構造を採用しても、上記実施例と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒型リチウムイオン二次電池の断面図である。
【図2】該円筒型リチウムイオン二次電池の要部を示す断面図である。
【図3】一部を展開した巻き取り電極体と集電板を示す斜視図である。
【図4】集電板の平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う拡大断面とB−B線に沿う拡大断面を示す図である。
【図6】集電板のリード板を折り曲げた状態を示す平面図である。
【図7】集電板のリード板を折り曲げた状態を示す正面図である。
【図8】従来の円筒型二次電池の断面図である。
【図9】従来の集電板の平面図である。
【図10】他の従来の集電板の平面図である。
【図11】該集電板を折り曲げた状態を示す平面図である。
【図12】該集電板を本体寄りの折り曲げ位置で折り曲げた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
(1) 電池缶
(10) 負極端子部
(11) 缶本体
(12) 絶縁性部材
(2) 封口板
(20) 正極端子部
(4) 巻き取り電極体
(41) 正極
(42) セパレータ
(43) 負極
(5) 集電板
(51) 本体
(55) リード板
(56) 溶接部
(57) 切り込み
(58) リード部

Claims (3)

  1. 筒状の電池缶(1)の内部に、それぞれ帯状の正極(41)と負極(43)の間にセパレータ(42)を介在させてこれらを渦巻状に巻き取った巻き取り電極体(4)が収容され、正極(41)及び負極(43)にはそれぞれ、帯状芯体の表面に活物質を塗布して構成され、巻き取り電極体(4)が発生する電力を一対の電極端子部から外部へ取り出すことが出来る筒型二次電池において、
    巻き取り電極体(4)の少なくとも何れか一方の端部には、正極(41)或いは負極(43)を構成する帯状芯体の端縁(48)が突出し、該端縁(48)を覆って集電板(5)が設置され、該集電板(5)は、外周縁の少なくとも一部が円弧状を呈する平板状の本体(51)と、該本体(51)の前記円弧状外周縁に突設された帯状のリード板(55)とを具え、該リード板(55)には、前記本体(51)から離間する方向に伸びる複数本の切り込み(57)が施され、各切り込み(57)は、基端を前記本体(51)の円弧状外周縁又はその近傍に有し、該リード板(55)の先端部は、一方の電極端子部と連結されていることを特徴とする円筒型二次電池。
  2. リード板(55)の先端部には、リード板(55)を一方の電極端子部に溶接するための溶接部(56)が設けられており、前記切り込み(57)は、先端を溶接部(56)の近傍に有している請求項1に記載の円筒型二次電池。
  3. 前記複数本の切り込み(57)は、互いに平行に伸びている請求項1又は請求項2に記載の円筒型二次電池。
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