JP4169382B2 - 内視鏡画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡に備えられた撮像手段或いは内視鏡に接続された撮像手段により撮像された被写体像の画像データを保存するための内視鏡画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡などで観察した被写体像を撮像手段により光電変換して得られる画像データを保存する内視鏡画像記録装置が従来より使用されている。内視鏡画像記録装置は、例えば内視鏡の操作部に備えられた画像取得スイッチを押下するなどの操作を行うことにより、観察中の被写体像の画像データを取得して保存することができる。
【0003】
しかし、内視鏡を使用中に保存した複数の画像データの内には不要な画像データも含まれることがしばしば起こり、内視鏡による観察を終了後、不要な画像データを削除する作業が発生する場合がある。また、不要な画像を保存してしまうことを避けるために前記画像取得スイッチの操作を躊躇するとシャッタチャンスを逃してしまう場合がある。
【0004】
この問題を解決するために応用できる従来技術として、例えば特開平7−38838号及び特開昭62−39985号で提案されている電子スチルカメラでは、シャッタボタンの操作により被写体の画像データをフレームメモリなどの画像一時記憶手段にに一時記憶し、一時記憶されている画像データを取捨選択する操作を撮影者が行ってから、選択した画像データのみをメモリカードなどの画像保存手段に保存する構成としている。
【0005】
これらの従来技術を応用すれば、内視鏡による被写体の画像データを一時記憶し、一時記憶された画像データの内から必要な画像データを取捨選択するように内視鏡画像記録装置を構成することにより、前記問題を解決することができる。
【0006】
なお、本明細書においては便宜的に、画像取得スイッチの操作によって画像データを取得して保存する画像記録操作方法を画像即時記録操作方法と呼び、画像取得スイッチの操作によって画像データを一時記憶した後にこの一時記憶した画像データを取捨選択して保存する操作を行う画像記録操作方法をを画像選択記録操作方法と呼ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術の例では、画像選択記録操作方法及び画像即時記録操作方法の両方の画像記録操作方法を1個の内視鏡画像記録装置において選択可能な構成となっていないために不都合が生じる場合がある。
【0008】
例えば画像選択記録操作方法のみに対応した内視鏡画像記録装置を患者の診察に使用する場合、画像取得スイッチにより被写体の画像データを一時記憶し、画像データを一時記憶する毎に画像データを取捨選択するための操作を行う必要があるが、患者の数が多く短時間に多くの患者の診察を行わなければならないような場合には、画像即時記録操作方法に対応していないため、診察の効率が悪くなってしまう恐れがある。このような場合、平時は画像選択記録操作方法を使用し、必要に応じて画像即時記録操作方法に切り換えて使用することができれば、診察の効率を向上することができる。
【0009】
このように、内視鏡画像記録装置が単一の画像記録操作方法のみを有する場合には、操作者の多様な使用環境に対応することができない。
【0010】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、複数の画像記録操作方法の内から使用する画像記録操作方法を選択可能な構成とし、操作効率を向上させた内視鏡画像記録装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡画像記録装置は、内視鏡に備えられた撮像手段または内視鏡に接続された撮像手段により撮像された被写体像に係る画像データを保存するための内視鏡画像記録装置において、前記撮像手段により撮像された被写体像の画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理手段から随時出力される画像処理後の画像データを随時更新して記憶可能とする画像一時記憶手段と、前記画像一時記憶手段に一時的に記憶して保持されている画像データを所定のタイミングにおいて転送し記録可能とする画像保存手段と、操作したタイミングにおいて、前記画像一時記憶手段に記憶されている画像データを保持データとして一時的に保持させるための指示を入力するための第1の画像記録指示手段と、操作したタイミングにおいて、前記画像一時記憶手段に保持データとして一時的に保持されている画像データを前記画像保存手段に転送して記録させるための指示を入力する第2の画像記録指示手段と、前記画像一時記憶手段を、前記画像処理手段の出力端と前記画像保存手段に接続されたデータバスのいずれかに接続するセレクタと、前記第1の画像記録指示手段に対する操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持した後に前記画像保存手段に対して転送して記録する第1の画像記録操作方法と、前記第2の画像記録指示手段の操作がなされる以前に操作された前記第1の画像記録指示手段に対する操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持すると共に当該第2の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像一時記憶手段から前記画像データを前記画像保存手段に対して転送して記録する第2の画像記録操作方法との2つの画像記録操作方法の内から一つを選択するための画像記録操作方法選択手段と、前記画像記録操作方法選択手段において前記第1の画像記録操作方法が選択されたときには、前記第1の画像記録指示手段の操作に応じて、前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持した後に前記画像保存手段に対して転送して記録するように、前記画像一時記憶手段を前記画像処理手段の出力端に接続した後に前記画像保存手段に接続されたデータバスに接続するように前記セレクタを制御し、前記画像記録操作方法選択手段において前記第2の画像記録操作方法が選択されたときには、前記第2の画像記録指示手段の操作がなされる以前に操作された前記第1の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持すると共に当該第2の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像一時記憶手段から前記画像データを前記画像保存手段に対して転送して記録するように、前記画像一時記憶手段を前記画像処理手段の出力端に接続した後に前記画像保存手段に接続されたデータバスに接続するように前記セレクタを制御する画像記録制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡画像記録装置の構成を示すブロック図、図2は制御動作の初期動作を示すフローチャート、図3は画像即時記録操作方法に対応する制御動作を示すフローチャート、図4は画像選択記録操作方法に対応する制御動作を示すフローチャート、図5は画像処理部の構成を示すブロック図、図6はフィールド・フレーム変換の動作を説明するための説明図、図7はフィールド・フレーム変換の動作を説明するためのタイムチャート、図8は強調処理の効果を説明するための画面構成図である。
【0013】
図1を使用して、本実施の形態における内視鏡画像記録装置31の構成を説明する。
【0014】
まず、内視鏡画像記録装置31に接続される内視鏡1で撮像した被写体像を内視鏡画像記録装置31に接続される映像表示手段であるモニタ装置16に表示するための構成を説明する。
【0015】
電子内視鏡1は、この電子内視鏡1が撮像した被写体像の映像信号である内視鏡映像信号1cを出力する。
【0016】
この内視鏡映像信号1cは、映像信号処理回路4に入力され、この映像信号処理回路4は、内視鏡映像信号1cを赤・緑・青のRGB方式の映像信号であるRGB映像信号4aに変換する。
【0017】
このRGB映像信号4aは、A/D変換回路5に入力され、このA/D変換回路5は、RGB映像信号5aをアナログ・ディジタル変換して画像データ5aを出力する。
【0018】
この画像データ5aは、画像処理部6に入力され、画像処理部6は、画像データ5aに画像強調などの後記する画像処理を施して画像データ6aを出力する。
【0019】
この画像データ6aは、映像信号出力手段であるD/A変換回路15に入力され、このD/A変換回路15は、画像データ6aをディジタル・アナログ変換して、モニタ装置16に表示可能なRGB方式などのモニタ表示用映像信号15aを出力する。
【0020】
このモニタ表示用映像信号15aはモニタ装置16に入力され、このモニタ装置16は、前記内視鏡1によって撮像された被写体像を表示する。以上により、内視鏡1で撮像した被写体像はモニタ装置16に表示される。
【0021】
次に、画像処理部6から出力される画像データ6aを一時記憶する画像一時記憶手段の構成、及びこの一時記憶手段を制御するための構成を説明する。
【0022】
前記画像処理部6から出力される画像データ6aは、前記D/A変換回路15に入力されるばかりでなく、この画像データ6aを一時記憶するための画像一時記憶手段である2個のフレームメモリ12a、12bを有するメモリ12に入力される。
【0023】
このメモリ12は、メモリ制御部11を介して、内視鏡画像記録装置31の各部の動作を制御するための主要な制御手段であるCPU10からの制御信号10cによって動作を制御されている。
【0024】
2個のフレームメモリ12a、12bの内、CPU10により更新許可状態にされた1個のフレームメモリのみが、画像処理部6からの画像データ6aを新たに一時記憶することができる。また、CPU10により更新許可状態にされた1個のフレームメモリ以外のフレームメモリは、更新禁止状態となっている。更新禁止状態となっているフレームメモリは、更新許可状態であった際に最後に一時記憶した画像データを更新禁止状態の間保持している。
【0025】
画像処理部6とメモリ12との間には、メモリ12の接続先を選択するためのセレクタ18が配設されている。このセレクタ18は、メモリ12の接続先として2つの接続先18a、18bの内いずれか1つの接続先を選択できるようになっている。このセレクタ18において接続先18bが選択されている場合には、メモリ12は画像処理部6からの画像データ6aを入力するようになっている。
【0026】
このセレクタ18における接続先18a、18bの選択は、CPU10からの制御信号10bによって制御される。
【0027】
次に、フレームメモリ12a、12bに一時記憶された画像データを保存するための画像保存手段の構成、及びフレームメモリ12a、12bから画像保存手段へ画像データを転送するための構成を説明する。
【0028】
前記セレクタ18における接続先が接続先18aの状態である場合には、メモリ12はこのセレクタ18を介してCPU10のデータバス8aに接続される。これにより、CPU10は、メモリ12内のフレームメモリ12a、12bに一時記憶されている画像データを読み込むことができる。一方、CPU10のデータバス8aは、画像保存手段である画像記録装置9に接続されているI/Oインタフェース回路8にも接続されており、CPU10は画像記録装置9に画像データを書き込むことができる。これらの構成により、フレームメモリ12a、12bに一時記憶されている画像データを画像記録装置9に転送することができる。
【0029】
次に、画像データ6aをフレームメモリ12a、12bに一時記憶し、画像記録装置9に保存する一連の操作である画像記録操作を行うために、操作者が内視鏡画像記録装置31に対して指示を入力するための画像記録指示手段の構成を説明する。
【0030】
内視鏡1には、画像データ6aをフレームメモリ12a、12bに一時記憶させる指示などを入力するための第1の画像記録指示手段であるレリーズスイッチ1aが配設されている。このレリーズスイッチ1aは、操作者による操作力が加えられていない時にはOFF状態で、操作力が加えられている時にはON状態となる。レリーズスイッチ1aの状態を伝えるための信号1bは、内視鏡スイッチ検出部2によって検出され、UART3によりRS−232C等のシリアルインタフェース信号に変換され、CPU10と周辺装置との入出力インタフェース手段であるI/Oインタフェース回路8に入力される。
【0031】
入力操作部7には、フレームメモリ12a、12bに一時記憶されている画像データを画像記録装置9に転送するための指示を入力するための第2の画像記録指示手段である画像記録スイッチ7aが配設されている。この画像記録スイッチ7aは、操作者による操作力が加えられていない時にはOFF状態で、操作力が加えられている時にはON状態となる。画像記録スイッチ7aの状態を伝えるための信号7bは、I/Oインタフェース回路8に入力される。
【0032】
レリーズスイッチ1a、画像記録スイッチ7aとからなる画像記録指示手段の状態は、I/Oインタフェース回路8から信号線10aを通してCPU10に入力される。従って、CPU10は、レリーズスイッチ1aの状態、及び画像記録スイッチ7aの状態を検出することができる構成となっている。
【0033】
内視鏡画像記録装置31は、画像データ6aをフレームメモリ12a、12bに一時記憶し画像記録装置9に保存するまでの画像記録指示手段に対する一連の操作方法である画像記録操作方法を画像即時記録操作方法及び画像選択記録操作方法の2つの画像記録操作方法の内から選択可能となっている。
【0034】
画像即時記録操作方法が選択されている場合には、レリーズスイッチ1aをON状態にすることのみによって、画像データ6aがフレームメモリ12a、12bに一時記憶され、他の操作を待たずに、一時記憶されている画像データが画像記録装置9に保存される。
【0035】
画像選択記録操作方法が選択されている場合には、レリーズスイッチ1aをON状態にすることによって、画像データ6aがフレームメモリ12a、12bにに一時記憶され、更に画像記録スイッチ7aをON状態にすることによって、一時記憶されている画像データが画像記録装置9に保存される。
【0036】
画像記録操作方法を選択するための画像記録操作方法選択手段の構成を説明する。
【0037】
入力操作部7には、画像記録操作方法選択手段である画像選択記録スイッチ7cが配設されている。画像選択記録スイッチ7をOFF状態にすると画像即時記録操作方法が選択され、画像選択記録スイッチ7をON状態にすると画像選択記録操作方法が選択される。画像選択記録スイッチ7cは、ON状態からOFF状態に切り替える際及びOFF状態からON状態に切り替える際に操作力を必要とし、操作力が加えられていない時には状態が維持される。画像選択記録スイッチ7cがOFF状態の際には画像即時記録操作方法に対応して動作し、ON状態の際には画像選択記録操作方法に対応して動作する。画像選択記録スイッチ7cの状態を伝えるための信号7dは、I/Oインタフェース回路8に入力され、信号線10aを通してCPU10に入力される。従って、CPU10は、画像選択記録スイッチ7cの状態を検出することができる。
【0038】
次に、図2ないし図4を使用して、CPU10による制御動作を処理ステップを追って説明する。なお、図2ないし図4において、S1ないしS24の符号はCPU10による制御動作の処理ステップに対して付与した符号である。
【0039】
図2を使用して、制御動作の初期動作を説明する。
【0040】
先ず、フレームメモリ12aに更新許可を与え、セレクタ18を接続先18bに設定すること(S2参照)により、画像処理部6から次々に画像データ6aが出力される毎に、フレームメモリ12aが更新されるようになる。
【0041】
次に、画像選択記録スイッチ7cの状態を検出し、OFF状態であれば画像即時記録操作方法に対応した制御動作(図3参照)に制御を移し、ON状態であれば以下画像選択記録操作方法に対応した制御動作(図4参照)に制御を移す(S3参照)。
【0042】
図3を使用して、画像即時記録操作方法に対応した制御動作を説明する。
【0043】
先ず、レリーズスイッチ1aがON状態になるのを待つ(S4参照)。レリーズスイッチ1aがON状態になったら、フレームメモリ12aを更新禁止にし、フレームメモリ12bを更新許可にする(S5参照)ことにより、フレームメモリ12aは、レリーズスイッチ1aをON状態にした時点における画像データ6aを一時記憶したまま保持する。
【0044】
ここで、セレクタ18を接続先18aに設定し(S6参照)、フレームメモリ12aに一時記憶された画像データを画像記録装置9に転送する(S7参照)。
【0045】
画像データの転送が完了したら、セレクタ18を接続先18bに戻す(S8参照)。
【0046】
以上の制御動作により、レリーズスイッチ1aをON状態にする操作のみで、画像データ6aがフレームメモリ12aに一時記憶され、他の操作を待たずに画像記録装置9に保存される。
【0047】
図4を使用して、画像選択記録操作方法に対応した制御動作を説明する。
【0048】
先ず、レリーズスイッチ1aがON状態になるのを待つ(S10参照)。
【0049】
レリーズスイッチ1aがON状態になったら、フレームメモリ12aを更新禁止にし、フレームメモリ12bを更新許可にする(S11参照)ことにより、フレームメモリ12aに一時記憶された画像データを保持する。
【0050】
ここで、画像記録スイッチ7aがON状態になるのを待ち(S12、S17参照)、画像記録スイッチ7aがON状態になったら(S12参照)、フレームメモリ12aに一時記憶されている画像データを画像記録装置9に転送する(S13ないしS15参照)ことにより、画像データの保存を完了する。
【0051】
画像記録スイッチ7aがON状態になる前にレリーズスイッチ1aが再度ON状態になった場合には(S12、S17参照)、フレームメモリ12aを更新許可にし、フレームメモリ12bを更新禁止にする(S18参照)ことにより、フレームメモリ12bに一時記憶された画像データを保持する。
【0052】
ここで、画像記録スイッチ7aがON状態になるのを待ち(S19、S24参照)、画像記録スイッチ7aがON状態になったら(S19参照)、フレームメモリ12bに一時記憶されている画像データを画像記録装置9に転送する(S20ないしS22参照)ことにより、画像データの保存を完了する。
【0053】
画像記録スイッチ7aがON状態になる前にレリーズスイッチ1aがON状態になった場合には(S19、S24参照)、再度フレームメモリ12aを更新禁止にし、フレームメモリ12bを更新許可にする(S11参照)ことによって、フレームメモリ12aに一時記憶されている画像データを保持し、以上と同様の処理を繰り返す。
【0054】
図4によって以上説明したように、画像選択記録操作方法を選択している場合には、レリーズスイッチ1aをON状態にすることにより画像データ6aが一時記憶され、画像記録スイッチ7aをON状態にすることにより一時記憶されている画像データが画像記録装置9に保存されるように制御される。
【0055】
また、画像記録スイッチ7aにより画像記録装置9に保存される画像データは、画像記録スイッチ7aがON状態になる前の最も間近の時点でレリーズスイッチ1aがON状態となった際に一時記憶された画像データである。
【0056】
図2ないし図4によって以上説明したように、内視鏡画像記録装置31は、画像選択記録スイッチ7cをOFF状態にすれば画像即時記録操作方法に対応した動作をし、画像選択スイッチ7cをON状態にすれば画像選択記録操作方法に対応した動作をするように制御される。
【0057】
次に、図5を使用して、画像処理部6の構成を説明する。
【0058】
画像処理部6において、画像データ5aが入力されて、画像データ6aが出力されるまでの経路には3つある。
【0059】
第1の経路は、何も画像処理を施さずに、入力された画像データ5aをそのまま画像データ6aとして出力する経路である。
【0060】
第2の経路は、入力された画像データ5aを強調処理回路23に入力し、この強調処理回路23からの出力を画像データ6aとして出力する経路である。
【0061】
第3の経路は、入力された画像データ5aをフィールド・フレーム変換回路42に入力し、このフィールド・フレーム変換回路の出力を強調処理回路23に入力し、この強調処理回路23の出力をフレーム・フィールド変換回路45に入力し、このフレーム・フィールド変換回路45の出力を画像データ6aとして出力する経路である。
【0062】
フィールド・フレーム変換回路42は、図示しない画像メモリ及びこの画像メモリを制御するための図示しない画像メモリ制御回路などにより構成され、インタレース方式の画像データであるフィールド画像データをノンインタレース方式の画像データであるフレーム画像データに変換する機能を有する。
【0063】
フレーム・フィールド変換回路45は、図示しない画像メモリ及びこの画像メモリを制御するための図示しない画像メモリ制御回路などにより構成され、ノンインタレース方式の画像データであるフレーム画像データをインタレース方式の画像データであるフィールド画像データに変換する機能を有する。
【0064】
強調処理回路23は、指定された色彩を強調したり、指定された空間周波数の帯域を強調するなどの強調処理を画像データに施す機能を有する。
【0065】
画像データの経路を選択するために、セレクタ41、43、46、47が設けられている。
【0066】
セレクタ41を接続先41bに設定し、且つセレクタ47を接続先47bに設定することにより、前記第1の経路が選択される。
【0067】
セレクタ41を接続先41bに設定し、且つセレクタ43を接続先43bに設定し、且つセレクタ46を接続先46aに設定し、且つセレクタ47を接続先47aに設定することにより、前記第2の経路が選択される。
【0068】
セレクタ41を接続先41aに設定し、且つセレクタ43を接続先43aに設定し、且つセレクタ46を接続先46bに設定し、且つセレクタ47を接続先47aに設定することにより、前記第3の経路が選択される。
【0069】
各セレクタ41、43、46、47における接続先の設定は、図示しないスイッチなどにより行われる。
【0070】
クロック切換回路48は、図示しないクロック発生回路により発生されたクロック信号φを入力し、このクロック信号φと同じ周波数のクロック信号φX1及び2倍の周波数のクロック信号φX2を生成する機能を有する。これらのクロック信号φX1、φX2は、フィールド・フレーム変換回路42、フレーム・フィールド変換回路45、強調処理回路44に供給されている。
【0071】
図6ないし図7を使用して、フィールド・フレーム変換回路42及びフレーム・フィールド変換回路45におけるフィールド画像データとフレーム画像データとの関係を説明する。
【0072】
図6中の四角枠内は画像データを表示した場合の画像を示し、この画像が走査線51a、52a、51b、52b、51c、…、により構成されている場合を考える。
【0073】
フレーム画像データの場合、走査線51a、52a、51b、52b、51c、…、は、図7(B)のタイムチャートに示すように、走査線51a、52a、51b、52a、51cの順番で時間的に配置されている。公知のように、この時間的な走査線の配置による1コマにより1フレームが構成されている。
【0074】
フィールド画像データの場合には、図7(A)のタイムチャートに示すように、走査線51a、51b、51c、…、52a、52b、…、の順番で時間的に配置されている。公知のように、この時間的な走査線の配置による1コマにより1フィールドが構成されている。
【0075】
つまりフィールド画像データは、1走査線おきに時間的に配置されており、時間的に隣り合う2つのフィールドを重ね合わせることにより1つのフレームが構成されるようになっている。
【0076】
図5及び図7を使用して、フィールド・フレーム変換回路42の機能を説明する。
【0077】
画像処理回路6に入力される画像データ5aがフィールド画像データである場合、このフィールド画像データをそのまま強調処理回路44に入力して強調処理を施そうとすると、各フィールドが1走査線おきに入力されてくるために、走査線の補間処理などを施す必要が発生し、強調処理回路44の構成が複雑になってしまう。
【0078】
従って、画像データ5aがフィールド画像データである場合には、画像処理部6内において前記第3の経路を選択し、強調処理回路44によって強調処理を施す前に、フィールド・フレーム変換回路42によってフィールド・フレーム変換を施す。
【0079】
フィールド画像データはクロック信号φX1によって走査されている。そこで、まずこのクロック信号φX1により、フィールド・フレーム変換回路42内の図示しない画像メモリへフィールド画像データが書き込まれる。この画像メモリは走査線の空間的な配置を組み替えてフレーム画像データを得るためのものである。この時、クロック信号φX1をそのまま使用してフレーム画像データを画像メモリから読み出そうとすると、1つのフレームは2つのフィールドによって構成されているため、時間的な画質の劣化或いは空間的な画質の劣化が発生してしまう。そこで、画質を損なわずに画像メモリからフレーム画像データを読み出すために、画像メモリに書き込んだ時に使用したクロック信号φX1の2倍の周波数であるクロック信号φX2が使用される。このように、フィールド・フレーム変換回路42は、画像データ入力時と出力時においてクロック信号φX1、φX2を切り換えて画像データを走査することにより、図7(A)に示すフィールド画像データを図7(B)に示すフレーム画像データに変換している。
【0080】
また、フレーム・フィールド変換回路45は、フィールド・フレーム変換回路42と逆の動作をさせることにより、図7(B)に示すフレーム画像データを図7(A)に示すフィールド画像データに変換している。
【0081】
図8を使用して、強調処理回路44による強調処理を迂回した方がよい場面を説明する。
【0082】
モニタ装置16に表示される画像61には、被写体像62が表示されている。内視鏡1から出力されるの内視鏡映像信号1cには、この被写体像62の他に、操作者に対するメッセージ63が含まれているる場合がある。このメッセージ63を表示中に前記強調処理回路44により強調処理が施されると、このメッセージ63を構成する文字の形や色が変わってしまい、このメッセージ63を読み辛くなってしまう。このような場合には、画像処理回路6において第1の経路を選択し、フィールド・フレーム変換回路42、強調処理回路44、フレーム・フィールド変換回路45を迂回する。
【0083】
以上述べたように本実施の形態における内視鏡画像記録装置31は、
内視鏡1から入力される画像データを一時記憶するための画像一時記憶手段であるフレームメモリ12a、12bと、
前記画像一時記憶手段であるフレームメモリ12a、12bに一時記憶されている画像データを保存するための画像保存手段である画像記録装置9と、
前記画像一時記憶手段であるフレームメモリ12a、12b及び前記画像保存手段である画像記録装置9に画像データを記録させるための指示を入力するための画像記録指示手段であるレリーズスイッチ1aの信号1b及び画像記録スイッチ7aと、
前記画像記録指示手段であるレリーズスイッチ12a、12b及び画像記録スイッチ7aに対する操作方法である画像記録操作方法を2つの画像記録操作方法である画像即時記録操作方法及び画像選択記録操作方法の内から選択するための画像記録操作方法選択手段である画像選択記録スイッチ7と、
前記2つの画像記録操作方法である画像即時記録操作方法及び画像選択記録操作方法に対応して前記画像一時記憶手段であるフレームメモリ12a、12b及び前記画像保存手段である画像記録装置9に画像データを記録する制御を行うCPU10などからなる画像記録制御手段と、
を具備している。
【0084】
以上述べた本実施の形態による効果を以下に挙げる。
【0085】
本実施の形態により、2つの画像記録操作方法である画像即時記録操作方法及び画像選択記録操作方法の内から使用する画像記録操作方法を選択可能になり、操作効率を向上できる。
【0086】
例えば医療用に使用する場合、1つの内視鏡画像記録装置において2つの画像記録操作方法である画像即時記録操作方法及び画像選択記録操作方法を使い分けることができるため、患者数が多い時には画像即時記録操作方法を使用して画像の取捨選択を後回しにすることで診察時間を短縮し、患者数が多くない時には診察時に画像の取捨選択を行って診察後における画像の取捨選択にかかる時間を短縮することができ、使用する状況に応じて効率のよい診断を行うことができる。
本実施の形態における内視鏡画像記録装置は、画像選択記録操作方法に対応し、電子内視鏡に配設されているレリーズスイッチをON状態にするなどの操作により被写体の画像データを一時記憶した後、画像を記録すべきか適切な判断を行ってから別の画像記録スイッチをON状態にする操作をすることで画像記録装置に保存するように制御するため、確実かつ効率よい記録が可能になる。
【0087】
本実施の形態における内視鏡画像記録装置では、画像選択記録操作方法を選択して画像記録操作を行っている場合においても、取捨選択する画像をモニタ装置に表示しない構成としたため、モニタ装置によって被写体を観察している診断中であっても、画像の取捨選択を行うことによって診断が中断されなくてすむ。
【0088】
(第2の実施の形態)
図9ないし図13は本発明の第2の実施の形態に係り、図9は内視鏡画像記録装置の構成を示すブロック図、図10は制御動作の初期動作の流れを示すフローチャート、図11は画像即時記録操作方法に対応した制御動作を示すフローチャート、図12は画像選択記録操作方法に対応した制御動作を示すフローチャート、図13は選択可能な画像記録操作方法の一覧を表示するためのメニュー画像を示す画面構成図である。なお、本実施の形態で述べていない部位の構成及び動作は第1の実施の形態における構成及び動作と同じである。
【0089】
図9を使用して、内視鏡画像記録装置31の構成を説明する。
【0090】
本実施の形態における内視鏡画像記録装置31の第1の実施の形態と異なる点は、画像記録操作方法選択手段により選択可能な画像記録操作方法の一覧を映像表示手段であるモニタ装置16に表示するための画像データである操作方法一覧画像を生成する操作方法一覧画像生成手段と、操作方法一覧画像生成手段を作動させて操作方法一覧画像をモニタ装置16に出力させる指示を入力するための操作方法一覧画像表示指示手段と、を設けたことである。
【0091】
先ず、操作方法一覧画像表示指示手段の構成を説明する。
【0092】
本実施の形態における内視鏡画像記録装置31の入力操作部7には、画像記録操作方法の一覧を表示する画像である操作方法一覧画像をモニタ装置16上に表示させる指示を入力するための操作方法一覧画像表示手段であるメニュー画像表示スイッチ7eが設けられている。このメニュー画像表示スイッチ7eは、操作者による操作力が加えられていない間にはOFF状態となり、操作力が加えられている間にはON状態となる。メニュー画像表示スイッチ7eの状態を伝える信号は、I/Oインタフェース回路8に入力される。I/Oインタフェース回路は信号線10aを介してCPU10に接続されており、CPU10はメニュー画像表示スイッチ7eの状態を検出することができる。CPU10がメニュー画像表示スイッチ7eのON状態を検出すると、後述する構成により操作方法一覧画像であるメニュー画像がモニタ装置16に表示される。
【0093】
次に、操作一覧画像生成手段の構成を説明する。
【0094】
第1の実施の形態においては、D/A変換回路15を介してモニタ装置16に出力される画像データは画像処理部6の出力である画像データ6aのみであったが、第2の実施形態では、D/A変換回路15を介して出力する画像データを切り換えるためのセレクタ71が設けられている。セレクタ71は、D/A変換回路15の入力側の接続先として2個の接続先71a、71bのいずれかを選択できるようになっている。セレクタ71の接続先の状態は、CPU10からの制御信号10fによって制御される。セレクタ71において接続先71aが設定されている状態では、画像処理部6から出力される画像データ6aがD/A変換回路15に入力される。セレクタ71において接続先71bに設定されている場合には、メニュー画像を生成するための操作方法一覧画像生成手段を構成するメユー画像生成部74の出力74bが、D/A変換回路15に入力される。
【0095】
メニュー画像生成部74は、ROM或いは磁気ディスク等で構成されるデータ記憶装置19に記録されているメニュー画像用データ19aを使ってメニュー画像を生成する。
【0096】
CPU10は、CPU10のデータバス8aに接続されたI/Oインタフェース回路8を介して、データ記憶装置19に接続されており、CPU10はデータ記憶装置19からメニュー画像用データ19aを読み出すことができる。
【0097】
ところで、メモリ12はセレクタ18によって接続先を3つの接続先18a、18b、18cの内から選択できるようになっている。接続先18a、18bは、第1の実施の形態における構成と同じである。CPU10は、セレクタ18において接続先18aを設定することにより、データ記憶装置19から読み出したメニュー画像用データ19aをフレームメモリ12a、12bのいずれか一方に書き込むことができる。
【0098】
本実施の形態におけるセレクタ18は、接続先として接続先18cが追加された点が第1の実施の形態の場合と異なる。セレクタ18において接続先18cが選択されると、メモリ12はメニュー画像用データ19aを記録するためのバッファ記憶部73に接続される。バッファ記憶部73は、セレクタ18を介してメモリ12に接続されると、フレームメモリ12a、12bのいずれかに一時記憶されたメニュー画像用データ19aを読み出し、このバッファ記憶部73内にメニュー画像用データ19aを記録する。メニュー画像生成部74は、CPU10からの制御信号10eによって動作を制御され、バッファ記憶部73内に記録されたメニュー画像用データ19を読み出しながらメニュー画像を生成し、このメニュー画像は、セレクタ71、D/A変換回路15を介してモニタ16に出力される。バッファ記憶部73をメニュー画像生成部74の前段に設けることにより、メニュー画像生成部74がメモリ12を占有してしまうことを防止できる。
【0099】
次に、図10ないし図12を使用して、CPU10による各部に対する制御動作を説明する。なお、図中のS25ないしS55は制御動作の処理ステップに付与した符号である。
【0100】
先ず、図10を使用して制御動作の初期動作を説明する。
【0101】
第2の実施の形態では、セレクタ71が設けられたので、画像処理部6から出力される画像データ6aをD/A変換回路15に伝えるために、セレクタ71を接続先71に設定する処理が追加されている(S26、S30参照)。
【0102】
また、第2の実施の形態では、画像選択記録スイッチ7cの状態を確認してそれぞれの画像記録操作方法に対応した制御動作へ移行する(S33参照)前に、メニュー画像を表示するための制御動作が加えられている。
【0103】
以上の制御動作が追加されたこと以外は、第1の実施の形態の場合と同じ制御動作である。
【0104】
メニュー画像を表示するための制御動作を以下に説明する。
【0105】
先ず、メニュー画像表示スイッチ7eがON状態になるのを待つ(S27参照)。メニュー画像表示スイッチ7eがON状態になったら、セレクタ18を接続先18aに設定する(S28参照)ことにより、データ記憶装置19内のメニュー画像用データ19aをフレームメモリ12aにコピーできる状態にし、データ記憶装置19内のメニュー画像用データ19aをフレームメモリ12aにコピーする(S29参照)。
【0106】
次に、セレクタ71を接続先71bに設定する(S30参照)ことにより、メニュー画像生成部74から出力されるメニュー画像をD/A変換回路15を介してモニタ装置16に出力できるようにする。また、セレクタ18を接続先18cに設定する(S30参照)ことにより、フレームメモリ12aに記録されたメニュー画像用データ19aをバッファ記憶部73が読み出す。そして、メニュー画像生成部74は、バッファ記憶部73に記憶されたメニュー画像用データ19aを使用して、メニュー画像を生成する(S31参照)。以上の制御動作により、メニュー画像がモニタ装置16に表示される(S32参照)。
【0107】
次に、図11を使用して、画像即時記録操作方法に対応した制御動作を説明する。
【0108】
第2の実施の形態では、セレクタ71が設けられたので、画像処理部6から出力される画像データ6aをD/A変換回路15に伝えるために、セレクタ71を接続先71aに設定する処理が追加されている(S34、S39参照)。この処理が追加されたこと以外は、第1の実施の形態の場合と同じ制御動作である。
【0109】
次に、図12を使用して、画像選択記録操作方法に対応した制御動作を説明する。
【0110】
第2の実施の形態では、セレクタ71が設けられたので、画像処理部6から出力される画像データ6aをD/A変換回路15に伝えるために、セレクタ71を接続先71aに設定する処理が追加されている(S41、S47、S54参照)。この処理が追加されたこと以外は、第1の実施の形態の場合と同じ制御動作である。
【0111】
次に、図13を使用して、モニタ装置16に表示されるメニュー画像の例を説明する。
【0112】
図13(A)に示すように、メニュー画像81には、画像記録操作方法の選択肢として、画像選択記録操作方法をON状態にして画像選択記録操作方法を選択する場合と、OFF状態にする場合つまり画像即時記録操作方法を選択する場合と、の2つの選択肢が表示されている。図13(A)は、ON状態を選択した場合の表示である。図13(B)は、OFF状態を選択した場合の表示である。
【0113】
以上述べた本実施の形態における内視鏡画像記録装置31は、
内視鏡画像記録装置31に接続される画像表示手段であるモニタ装置16に映像信号を出力するための映像信号出力手段であるD/A変換回路15と、
画像記録操作方法選択手段である画像選択記録スイッチ7cにより選択可能な画像即時記録操作方法と画像選択記録操作方法とを含む画像記録操作方法の一覧を画像表示手段であるモニタ装置16に表示するための操作方法一覧画像であるメニュー画像を生成するメニュー画像生成部74などからなる操作方法一覧画像生成手段と、
メニュー画像生成部74などからなる操作方法一覧画像生成手段を作動させて操作方法一覧画像であるメニュー画像を映像表示手段であるモニタ装置16へ出力させる指示を入力するための操作方法一覧画像表示指示手段であるメニュー画像表示スイッチ7eと、
を具備している。
【0114】
本実施の形態における内視鏡画像装置31によっても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0115】
なお、本発明は、第1の実施の形態ないし第2の実施の形態で述べた実施の形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0116】
画像データ6aを例えばフレームメモリ12aに一時記憶する方法は、第1の実施の形態のように通常は最新の画像データ6aに更新されているフレームメモリ12aをレリーズスイッチ1aなどの指示によって更新禁止にする方法であってもよいし、レリーズスイッチ1aなどの指示を検出してから画像データ6aをフレームメモリ12aに記録する方法であってもよい。
【0117】
内視鏡画像記録装置31に接続する電子内視鏡1は、電子内視鏡に限らず、光学内視鏡でもよい。光学内視鏡を接続する場合には、光学内視鏡による光学像を撮像して光電変換するための撮像手段を介して接続する。
【0118】
一時記憶手段に一時記憶された画像データはモニタ装置16に表示されない構成となっているが、一時記憶手段に一時記憶された画像データを時分割によって読み出す手段を設けることなどにより、モニタ装置16に表示する構成にしてもよい。
【0119】
フレームメモリ12a、12bは、2個に限らず、3個以上で設けてもよい。この場合、更新許可を与えられるフレームメモリは同時に1個だけであるように構成する。
【0120】
フレームメモリ12a、12bから画像記録装置9への画像データの転送は、CPU10を介してもよいし、I/Oインタフェース回路8内にDMA回路を設けるなどしてCPU10を介さないで転送してもよい。
【0121】
画像記録装置9は、書き込み可能なものであれば媒体を限らない。例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、ミニディスク、フロッピディスク、メモリカードなどでもよい。
【0122】
内視鏡画像記録装置31の用途は、医療用、各種工業用など用途を限らない。
内視鏡1から出力される内視鏡映像信号1cは、インタレース式の映像信号でもノンインタレース式の映像信号でもよい。
【0123】
例えば内視鏡スイッチ検出部2、UART3、映像信号処理回路4などは、外部装置としてもよい。
【0124】
画像記録操作方法選択手段は、スイッチ以外のもの例えば選択式の押しボタン、レバー、キーボード、マウスなどで構成されていてもよい。
【0125】
画像記録指示手段は、内視鏡画像記録装置に配設されたフットスイッチにより構成されていてもよい。
【0126】
[付記]
(1)内視鏡に備えられた撮像手段或いは内視鏡に接続された撮像手段により撮像された被写体像の画像データを保存するための内視鏡画像記録装置において、
前記撮像手段から入力される画像データを一時記憶するための画像一時記憶手段と、
前記画像一時記憶手段に一時記憶されている画像データを保存するための画像保存手段と、
前記画像一時記憶手段及び前記画像保存手段に画像データを記録させるための指示を入力するための1つ以上の画像記録指示手段と、
前記画像記録指示手段に対する操作方法である画像記録操作方法を複数の画像記録操作方法の内から選択するための画像記録操作方法選択手段と、
前記複数の画像記録操作方法に対応して前記画像一時記憶手段及び前記画像保存手段に画像データを記録する制御を行う画像記録制御手段と、
を具備したことを特徴とする内視鏡画像記録装置。
【0127】
(2)前記複数の画像記録操作方法は、
1つの画像記録指示手段に対する操作によって前記画像一時記憶手段に一時記憶される画像データはすべて画像保存手段に保存される第1の画像記録操作方法と、
1つの画像記録指示手段に対する操作によって前記画像一時記憶手段に一時記憶される画像データの内他の1つの画像記録指示手段に対する操作によって選択された画像データのみが前記画像保存手段に保存される第2の画像記録操作方法と、
を含むことを特徴とする付記(1)記載の内視鏡画像記録装置。
【0128】
(3)前記画像記録指示手段は、
前記画像記録操作方法選択手段により前記第1の画像記録操作方法が選択されている場合に前記画像一時記憶手段及び前記画像保存手段に画像データを記録する指示を入力するための第1の画像記録指示手段と、
前記画像記録操作方法選択手段により前記第2の画像記録操作方法が選択されている場合に前記画像一時記憶手段に画像データを一時記憶するための指示を入力するための第2の画像記録指示手段と、
前記画像記録操作方法選択手段により前記第2の画像記録操作方法が選択されている場合に前記画像一時記憶手段に一時記憶されている画像データを選択的に前記画像保存手段に保存する指示を入力するための第3の画像記録指示手段と、
から構成されることを特徴とする付記(2)記載の内視鏡画像記録装置。
【0129】
(4)前記第1の画像記録指示手段及び前記第2の画像記録指示手段は同一のスイッチにより構成されている
ことを特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0130】
(5)前記第1の画像記録指示手段及び前記第2の画像記録指示手段は前記内視鏡に配設されている同一のレリーズスイッチから内視鏡画像記録装置に入力される信号線により構成されている
ことを特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0131】
(6)前記第3の画像記録指示手段は内視鏡画像記録装置に配設された手動スイッチにより構成されている
を特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0132】
(7)前記第3の画像記録指示手段は内視鏡画像記録装置に配設されたフットスイッチにより構成されている
ことを特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0133】
(8)前記第3の画像記録指示手段に指示を入力することによって前記画像保存手段に保存される前記画像一時記憶手段内の画像データは第2の画像記録指示手段に最も間近に入力された指示によって前記画像一時記憶手段に一時記憶された画像データであること
を特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0134】
(9)前記画像一時記憶手段に一時記憶される画像データは第1の画像記録指示手段或いは第2の画像記録指示手段に指示が入力された時点で既に内視鏡画像記録装置に入力されている画像データであること
を特徴とする付記(3)記載の内視鏡画像記録装置。
【0135】
(10)内視鏡画像記録装置に接続される画像表示手段に映像信号を出力するための映像信号出力手段と、
前記画像記録操作方法選択手段により選択可能な前記画像記録操作方法の一覧を前記画像表示手段に表示するための画像データである操作方法一覧画像を生成する操作方法一覧画像生成手段と、
前記操作方法一覧画像生成手段を作動させて前記操作方法一覧画像を前記映像表示手段へ出力させる指示を入力するための操作方法一覧画像表示指示手段と、
を具備することを特徴とする付記(1)記載の内視鏡画像記録装置。
【0136】
(11)前記一時記憶手段に一時記憶されている画像データは画像表示手段に出力されないこと
を特徴とする付記(1)記載の内視鏡画像記録装置。
【0137】
【発明の効果】
内視鏡に備えられた撮像手段或いは内視鏡に接続された撮像手段により撮像された被写体像の画像データを保存するための内視鏡画像記録装置において、
前記撮像手段から入力されてくる画像データを受け取って一時記憶する画像一時記憶手段と、
前記画像一時記憶手段から転送されてくる画像データを受け取ってこの画像データを保存するための画像保存手段と、
前記画像一時記憶手段及び前記画像保存手段に画像データを記録させるための指示を操作入力するための画像記録指示手段と、
前記画像記録指示手段に対する操作手順の異なる複数の画像記録操作方法の内から使用する画像記録操作方法を設定するための画像記録操作方法選択手段と、
を具備したことによって、
複数の画像記録操作方法の内から使用する画像記録操作方法を選択可能な構成とし、操作効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡画像記録装置の構成を示すブロック図
【図2】制御動作の初期動作を示すフローチャート
【図3】画像即時記録方式に対応した制御動作を示すフローチャート
【図4】画像選択記録方式に対応した制御動作を示すフローチャート
【図5】画像処理部の構成を示すブロック図
【図6】インタレース方式とノンインタレース方式との空間的な関係を説明する説明図
【図7】インタレース方式とノンインタレース方式との時間的な関係を説明するタイムチャート
【図8】内視鏡からのメッセージを含んだモニタ表示の例
【図9】図9ないし図13は本発明の第2の実施の形態に係り、図9は内視鏡画像記録装置の構成を示すブロック図
【図10】制御動作の初期動作を示すフローチャート
【図11】画像即時記録方式に対応した制御動作を示すフローチャート
【図12】画像選択記録方式に対応した制御動作を示すフローチャート
【図13】メニュー画像の表示図
【符号の説明】
1…電子内視鏡
1a…レリーズスイッチ
2…内視鏡スイッチ検出部
3…UART
4…映像信号処理回路
5…A/D変換回路
6…画像処理部
7…入力操作部
7a…画像記録スイッチ
7c…画像選択記録スイッチ
7e…メニュー画像表示スイッチ
8…I/Oインタフェース回路
9…画像記録装置
10…CPU
11…メモリ制御部
12…メモリ
12a、12b…フレームメモリ
15…D/A変換回路
16…モニタ装置
18…セレクタ
19…データ記憶装置
71…セレクタ
73…バッファ記憶部
74…メニュー画像生成部
Claims (2)
- 内視鏡に備えられた撮像手段または内視鏡に接続された撮像手段により撮像された被写体像に係る画像データを保存するための内視鏡画像記録装置において、
前記撮像手段により撮像された被写体像の画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理手段から随時出力される画像処理後の画像データを随時更新して記憶可能とする画像一時記憶手段と、
前記画像一時記憶手段に一時的に記憶して保持されている画像データを所定のタイミングにおいて転送し記録可能とする画像保存手段と、
操作したタイミングにおいて、前記画像一時記憶手段に記憶されている画像データを保持データとして一時的に保持させるための指示を入力するための第1の画像記録指示手段と、
操作したタイミングにおいて、前記画像一時記憶手段に保持データとして一時的に保持されている画像データを前記画像保存手段に転送して記録させるための指示を入力する第2の画像記録指示手段と、
前記画像一時記憶手段を、前記画像処理手段の出力端と前記画像保存手段に接続されたデータバスのいずれかに接続するセレクタと、
前記第1の画像記録指示手段に対する操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持した後に前記画像保存手段に対して転送して記録する第1の画像記録操作方法と、前記第2の画像記録指示手段の操作がなされる以前に操作された前記第1の画像記録指示手段に対する操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持すると共に当該第2の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像一時記憶手段から前記画像データを前記画像保存手段に対して転送して記録する第2の画像記録操作方法との2つの画像記録操作方法の内から一つを選択するための画像記録操作方法選択手段と、
前記画像記録操作方法選択手段において前記第1の画像記録操作方法が選択されたときには、前記第1の画像記録指示手段の操作に応じて、前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持した後に前記画像保存手段に対して転送して記録するように、前記画像一時記憶手段を前記画像処理手段の出力端に接続した後に前記画像保存手段に接続されたデータバスに接続するように前記セレクタを制御し、前記画像記録操作方法選択手段において前記第2の画像記録操作方法が選択されたときには、前記第2の画像記録指示手段の操作がなされる以前に操作された前記第1の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像処理手段からの前記画像データを前記画像一時記憶手段に一時的に保持すると共に当該第2の画像記録指示手段の操作に応じて前記画像一時記憶手段から前記画像データを前記画像保存手段に対して転送して記録するように、前記画像一時記憶手段を前記画像処理手段の出力端に接続した後に前記画像保存手段に接続されたデータバスに接続するように前記セレクタを制御する画像記録制御手段と、
を具備したことを特徴とする内視鏡画像記録装置。 - 前記2つの画像記録操作方法の一覧を表示装置に表示するための画像データである操作方法一覧画像を生成する操作方法一覧生成手段と、
前記操作方法一覧画像を前記表示装置に出力させる指示を入力するための操作方法一覧画像表示指示手段と、
を有し、前記操作方法一覧画像表示指示手段に入力された前記指示に応じて前記操作方法一覧画像を生成して前記表示装置に表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡画像記録装置。
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