JP4168878B2 - 床装置および床装置を組み込んだ高層住宅 - Google Patents

床装置および床装置を組み込んだ高層住宅 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば高層住宅や家屋などに採用されるもので、上方に床面が形成される床装置および床装置を組み込んだ高層住宅に関するものである。
従来、この種の床装置としては、鉄製の上弦材と、鉄製の下弦材と、これら上弦材と下弦材とを接合する複数本の鉄製の束材および腹材とにより大引を構成し、そして上弦材の両端に固着した端部固定用プレートを介して布基礎に固定するとともに、下弦材の両端を布基礎に設けられた束石に連結固定し、その後に、上弦材の上に床材を載置する構成が提供されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平5−86714号公報(第2−3頁、図1) 実願昭56−162403号(実開昭58−67026号)のマイクロフィルム 特開2001−295402号公報
しかし、上記した従来の構成によると、布基礎側に対する固定箇所(支持箇所)が、上弦材の両端と下弦材の両端との多数箇所であり、しかもコンクリートからなる束石を設けることから、全体構成が複雑にかつ重量大になるとともに高価になる。しかも、固定箇所が多数であることにより、騒音が伝わり易く、さらに直接の固定により地震などの振動が床材側に直に伝わることになる。
そこで本発明の請求項1〜3記載の発明は、固定部側に対する支持箇所を最少数とし得、しかも全体を軽量化し得るとともに、十分な強度を確保し得、さらに分解除去を容易に行える床装置を提供することを目的としたものである。
また請求項9〜11記載の発明は、請求項1〜3記載の床装置を好適に採用した床装置を組み込んだ高層住宅を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の床装置は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、共通の複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って位置される長さの連結用型板が、それぞれ左右一対に設けられるとともに、その両端部分が上位横行部材や下位横行部材に差し込まれる縦方向部材が設けられて構成され、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を準備し得る。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って連結用型板を位置させるとともに、上位横行部材や下位横行部材に縦方向部材を差し込んだ状態で、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで行える。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数とし得るとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収し得、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化し得るとともに強度を確保し得る。
また本発明の請求項2記載の床装置は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられるとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、前記連結部材は、前記接続手段により接続されたトラス体間に亘って、上位横行部材と下位横行部材との間に配置され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を準備し得る。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間を上位接続体により接続し、下位横行部材の相対向された端部間を下位接続体により接続するとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、容易にかつ強固に行える。そして接続手段により接続したトラス体間を、トラス体間に亘って上位横行部材と下位横行部材との間に配置した連結部材により強固に補強し得る。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数とし得るとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収し得、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化し得るとともに強度を確保し得る。
そして本発明の請求項3記載の床装置は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられて構成されるとともに、上位接続体と下位接続体とが、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を準備し得る。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間を上位接続体により接続し、下位横行部材の相対向された端部間を下位接続体により接続することで、接続手段によるトラス体の接続を、トラス体の長さ方向において位置をずらせた上下の2箇所で行うことになり、以て強度的に不利な接続箇所を長さ方向において分散し得る。さらに、接続手段により接続したトラス体の端部間を、トラス体間に亘って上位横行部材と下位横行部材との間に配置した連結部材により強固に補強し得る。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数とし得るとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収し得、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化し得るとともに強度を確保し得る。
また本発明の請求項4記載の床装置は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、隣接されるトラス体の上位横行部材間に亘って複数のビーム体が架け渡されることを特徴としたものである。
したがって請求項4の発明によると、床装置の分解除去を容易に行える。
そして本発明の請求項5記載の床装置は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、支持手段は、固定部側の上向き面に支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項5の発明によると、載置支持形式により地震などの振動が固定部側に伝わり難くし得る。
さらに本発明の請求項6記載の床装置は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、支持手段は、固定部側の横向き面に設けられた受け体を介して支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項6の発明によると、梁が形成されていない固定部に対して配設し得る。
しかも本発明の請求項7記載の床装置は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成において、トラス体の長さ方向の両端部には、固定部側の横向き面に対向される長さ方向規制手段が設けられ、この長さ方向規制手段は横向き面に当接可能に構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項7の発明によると、長さ方向規制手段を横向き面に当接させることによって、トラス体の長さ方向の両端部の位置を固定状に規制して、固定化(ロック化)し得る。
また本発明の請求項8記載の床装置は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成において、トラス体の長さ方向の両端部には、固定部側の横向き面に対向される長さ方向規制手段が設けられ、この長さ方向規制手段は緩衝部材を介して横向き面に当接可能に構成され、支持手段は、緩衝部材を介して固定部側に支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項8の発明によると、長さ方向規制手段の緩衝部材を横向き面に当接させることによって、弾性変形による緩衝作用を持たせて位置規制を行え、さらに支持手段を、緩衝部材を介して固定部に支持させていることで、その弾性変形による緩衝作用によって、荷重支持をスムースに行えることになる。
しかも本発明の請求項9記載の床装置を組み込んだ高層住宅は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、共通の複数のトラス体は、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って位置される長さの連結用型板が、それぞれ左右一対に設けられるとともに、その両端部分が上位横行部材や下位横行部材に差し込まれる縦方向部材が設けられて構成され、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項9の発明によると、連結用型板や縦方向部材からなる接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供し得、そして床装置を分解して除去し得、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく行える。
また本発明の請求項10記載の床装置を組み込んだ高層住宅は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられるとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、前記連結部材は、前記接続手段により接続されたトラス体間に亘って、上位横行部材と下位横行部材との間に配置され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項10の発明によると、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結した接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供し得、そして床装置を分解して除去し得、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく行える。
そして本発明の請求項11記載の床装置を組み込んだ高層住宅は、型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられて構成されるとともに、上位接続体と下位接続体とが、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴としたものである。
したがって請求項11の発明によると、上位接続体と下位接続体とを、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設した接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供し得、そして床装置を分解して除去し得、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく行える。
上記した本発明の請求項1によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を、簡単かつ容易にして準備できる。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って連結用型板を位置させるとともに、上位横行部材や下位横行部材に縦方向部材を差し込んだ状態で、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで行うことができる。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数にできるとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収して遮音効果を期待でき、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化できるとともに十分な強度を確保できる。
また上記した本発明の請求項2によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を、簡単かつ容易にして準備できる。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間を上位接続体により接続し、下位横行部材の相対向された端部間を下位接続体により接続するとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、容易にかつ強固に行うことができる。そして接続手段により接続したトラス体間を、トラス体間に亘って上位横行部材と下位横行部材との間に配置した連結部材により強固に補強できる。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数にできるとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収して遮音効果を期待でき、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化できるとともに十分な強度を確保できる。
そして上記した本発明の請求項3によると、トラス体を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段により接続することにより、固定部間の長さに対応した長さのトラス体を、簡単かつ容易にして準備できる。その際に接続手段による接続は、上位横行部材の相対向された端部間を上位接続体により接続し、下位横行部材の相対向された端部間を下位接続体により接続することで、接続手段によるトラス体の接続を、トラス体の長さ方向において位置をずらせた上下の2箇所で行うことができ、以て強度的に不利な接続箇所を長さ方向において分散させることができて、トラス体の端部間を容易にかつ強固に接続できる。さらに、接続手段により接続したトラス体の端部間を、トラス体間に亘って上位横行部材と下位横行部材との間に配置した連結部材により強固に補強できる。このようにして構成された複数のトラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させていることで、固定部側に対する支持箇所を最少数にできるとともに、床面に掛かる振動をトラス体群により吸収して遮音効果を期待でき、しかも、型材状に形成した上位横行部材ならびに下位横行部材と複数の連結部材とによりトラス体を構成していることにより、全体を軽量化できるとともに十分な強度を確保できる。
また上記した本発明の請求項4によると、床装置の分解除去を容易に行うことができる。
そして上記した本発明の請求項5によると、載置支持形式により地震などの振動が固定部側に伝わり難くできる。
さらに上記した本発明の請求項6によると、梁が形成されていない固定部に対して容易に配設することができる。
しかも上記した本発明の請求項7によると、長さ方向規制手段を横向き面に当接させることによって、トラス体の長さ方向の両端部の位置を固定状に規制して、固定化(ロック化)できることになる。
また上記した本発明の請求項8によると、長さ方向規制手段の緩衝部材を横向き面に当接させることによって、弾性変形による緩衝作用を持たせて位置規制を行うことができ、さらに支持手段を、緩衝部材を介して固定部に支持させていることで、その弾性変形による緩衝作用によって、荷重支持をスムースに行うことができる。
しかも上記した本発明の請求項9によると、連結用型板や縦方向部材からなる接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供でき、そして床装置を簡単かつ容易に分解して除去でき、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく十分な自由度を持って行うことができる。
また上記した本発明の請求項10によると、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結した接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供でき、そして床装置を簡単かつ容易に分解して除去でき、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく十分な自由度を持って行うことができる。
そして上記した本発明の請求項11によると、上位接続体と下位接続体とを、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設した接続手段を有する床装置を好適に採用した高層住宅を提供でき、そして床装置を簡単かつ容易に分解して除去でき、その際に構造物は梁のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく十分な自由度を持って行うことができる。
本発明は、トラス体を、その両端部に設けた支持手段を介して固定部側に支持させるものである。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、図1〜図8に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、高層住宅1の構造物(躯体)2は、多階層を形成する床スラブ3や室区画の側壁4などによって、小梁のない状態に形成されている。前記床スラブ3と側壁4とからなる下位のコーナ部などには、梁(または逆梁も含み、小梁ではない梁のことである。)5が形成されている。そして多階層の各階において、床スラブ3の上方には床装置10が設けられている。この床装置10は、トラス体11と、ビーム体71と、床板92などにより構成されている。
前記トラス体11は、型材状に一体形成された上位横行部材12ならびに下位横行部材13と、両横行部材12,13間に配置される複数の連結部材24などにより構成されている。すなわち、前記上位横行部材12と下位横行部材13とは同様な構成であって、図1、図4〜図8に示すように、相対向される一対の側板14と、これら側板14の外端間に直角状で位置される外板15と、両側板14の内端から相対向する方向に接近された左右一対の内板16と、これら内板16の内端から直角状で内方に延ばされた左右一対の連結板17などからなり、両連結板17間に挿入部18を有する状態で型材状に一体形成されている。
前記外板15の幅方向の中央部には内方への凹入部19が長さ方向の全長に亘って形成され、この凹入部19の奥板部を形成する外板部分15Aには、長さ方向に沿って長い矩形貫通孔状の係合部20が、長さ方向で所定間隔置きに複数形成されている。ここで、各係合部20の長さ方向の両端において、前記外板部分15Aの幅方向の中央には、相対向する方向へ突出する突起部15aが形成されている。
そして両連結板17における長さ方向の所定の複数位置には連結用孔21が形成されている。また外板15における長さ方向の両端で、凹入部19を挟んでの両側には、接続手段用や端部連結手段用(いずれも後述する。)の連結用孔22が、それぞれ複数箇所に形成されている。
前記連結部材24は、相対向される一対の側板25と、これら側板25の外端間に直角状で位置される外板26とにより、C字型材状に一体形成されている。そして、側板25における長さ方向の両端位置には連結用孔27が形成されている。
前記上位横行部材12と下位横行部材13とは、挿入部18を上下方向において相対向して配置され、そして前記連結部材24は傾斜状として、その端が前記挿入部18に差し込まれて連結用孔21,27間が連通される。この状態で、前記連結用孔21,27に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)28を作用させて、連結板17と側板25とを連結することで、上位横行部材12と下位横行部材13と複数の連結部材24とが一体化される。その際に連結部材24群は、隣接した連結部材24の傾斜方向が逆方向として(全体を波状として)配置されている。
前記上位横行部材12、下位横行部材13、連結部材24は、金属板を折り曲げることで型材状に一体形成されており、その際に溶融亜鉛鍍金を行ったときには、その後の塗装などを不要とし得ることなどにより、先に工場でリベット止めなどを行って一体化されたトラス体11とし得る。以上の12〜28などによりトラス体11の一例が構成される。
このように構成された共通の複数のトラス体11は、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段31により接続されている。すなわち接続手段31は、長方形筒状の縦方向部材32を有し、この縦方向部材32は、その両端部分が前記挿入部18に差し込まれて外板部分15Aの内面に当接される長さに設定されており、そして前記連結用孔21に連通可能な連結用孔33が形成されている。
また、上位横行部材12の相対向された端部間、および下位横行部材13の相対向された端部間に亘って位置される長さの連結用型板34が、それぞれ左右一対に設けられている。これら連結用型板34は、上位横行部材12や下位横行部材13における外板15、側板14、内板16、連結板17に亘っての外面に密状に当て付け可能に曲げ形成されており、そして、前記連結用孔21に連通可能な連結用孔35と、前記連結用孔22に連通可能な連結用孔36とが形成されている。
したがって、縦方向部材32を挿入部18に差し込んで連結用孔33を連結用孔21に連通させ、連結用型板34を当て付けて連結用孔35を連結用孔21に連通させるとともに、連結用孔36を連結用孔22に連通させた状態で、前記連結用孔35,21,33に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)37を作用させるとともに、前記連結用孔36,22に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)38を作用させて、縦方向部材32と連結用型板34群とを上位横行部材12や下位横行部材13に連結することで、上位横行部材12や下位横行部材13の相対向された端部間が、接続手段31により一体状に接続される。
縦方向部材32や連結用型板34群は、金属板を折り曲げることで型材状に一体形成されている。なおボルト・ナット38は、外板15の内面側に位置される板状ナット体38Aと、連結用孔36,22間に通されて外側から螺合操作されるボルト体38Bなどから構成されている。以上の32〜38などにより接続手段31の一例が構成される。
上記のように接続されて使用されるトラス体11、または接続されることなく単体で使用されるトラス体11は、長さ方向の両端部に端部連結手段41が設けられる。すなわち、端部連結手段41の本体は、縦板部分42Aと上横板部分42Bと下横板部分42CとによりC型に曲げ成形された外枠部42と、この外枠部42内に配置されて固定された左右一対の内板部43と、これら内板部43との縁部と下横板部分42Cの縁部とに亘って位置されて固定された三角板状の補強板部44などからなり、両内板部43間にトラス体11の挿入部45が形成されている。
そして、挿入部45に対応される状態で、上横板部分42Bや下横板部分42Cには連結用孔46が形成されている。また両内板部43の外側の位置において、下横板部分42Cには支持手段51用の貫通孔47が形成されるとともに、縦板部分42Aには長さ方向規制手段61用の貫通孔48が形成されている。
上記構成からなる端部連結手段41は、その挿入部45を利用してトラス体11における両横行部材12,13の端間に外嵌されることで、連結用孔46が連結用孔22に連通される。この状態で、前記連結用孔46,22に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)49を作用させて、上横板部分42Bや下横板部分42Cと外板15とを連結することで、トラス体11の端部間が端部連結手段41により連結される。
なおボルト・ナット49は、外板15の内面側に位置される板状ナット体49Aと、連結用孔46,22間に通されて外側から螺合操作されるボルト体49Bなどから構成されている。以上の42〜49などにより端部連結手段41の一例が構成される。
前記トラス体11は、長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段51を介して、梁(固定部の一例)5の上向き面5a側に支持されている。すなわち支持手段51は左右に振り分けて配設されるもので、それぞれ円板状の着床体52と、この着床体52の中央部分から立設されかつ前記貫通孔47に挿通可能なボルト体53と、下横板部分42Cの上下両側においてボルト体53に螺合される一対のナット体54などからなり、螺合操作によって支持位置(トラス体11のレベル)を調整可能に構成されている。そして支持手段51は、着床体52の下面に固着したゴム板(緩衝部材の一例)55を介して、梁5の上向き面5a側に支持されるように構成されている。
前記トラス体11の長さ方向の両端部には、側壁(固定部の一例)4側の横向き面4aに対向される長さ方向規制手段61が設けられ、この長さ方向規制手段61は横向き面4aに当接可能に構成されている。すなわち長さ方向規制手段61は左右に振り分けて配設されるもので、それぞれ円板状の当接体62と、この当接体62の中央部分から連結されかつ前記貫通孔48に挿通可能なボルト体63と、縦板部分42Aの前後両側においてボルト体63に螺合される一対のナット体64などからなり、螺合操作によって規制位置を調整可能に構成されている。そして長さ方向規制手段61は、当接体62の外面に固着したゴム板(緩衝部材の一例)65を介して、側壁4の横向き面4aに当接可能に構成されている。
上述したようにトラス体11は、長さ方向の両端部にのみ設けられた支持手段51を介して梁5側に支持され、さらに、所定の間隔Lを隔てて複数が配設されている。そして、隣接されるトラス体11の上位横行部材12間に亘って複数のビーム体71が架け渡される。
すなわちビーム体71は、中間縦板部72と、この中間縦板部72の上下両端から左右の同方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部73と、これら傾斜板部73の上下両端から上下に伸びる一側端縦板部74と、これら一側端縦板部74の上下両端から左右の同方向で横方向に伸びる横板部75と、これら横板部75の端から相対向した側に伸びかつ前記一側端縦板部74に平行状の他側端縦板部76と、これら他側端縦板部76の端から相対向した側でかつ前記中間縦板部72に向かって伸びる短尺傾斜板部77とからなる。
このビーム体71は、金属板を折り曲げることで型材状に一体形成されている。そして、長さ方向の両端部分において前記中間縦板部72には、それぞれ複数の連結用孔78が形成されている。以上の72〜78などによりビーム体71の一例が構成される。
上記構成のビーム体71の両端には、前記上位横行部材12の係合部20に対して上方向から係脱可能な連結部81が設けられている。すなわち、ビーム体71の端部に位置される連結用型板82が設けられている。この連結用型板82は、ビーム体71における中間縦板部72から両傾斜板部73に亘っての外面に密状に当て付け可能に曲げ形成されており、そして、前記連結用孔78に連通可能な連結用長孔83が、ビーム体71の長さ方向に沿って形成されている。
この連結用型板82の外端に前記連結部81が溶接により一体化されている。ここで連結部81は、上位横行部材12における側板14から外板15に亘っての外面に密状に当て付け可能にかつ凹入部19に嵌入可能に曲げ形成されており、そして凹入部19への嵌入部分には、前記係合部20に上方から嵌入可能でかつ上位横行部材12の長さ方向へのスライドによって外板部分15Aに下方から係合可能なフック状の係合部分81aが一体形成されている。
なお係合部分81aは、4個(1個または複数個)の係合部20に対して同時に係合可能として、所定ピッチで4箇所に形成されており、以て連結部81はそれに相応した長さに設定されている。
このような連結部81が一体化された連結用型板82は、ビーム体71の外面に当て付けて連結用長孔83を連結用孔78に連通させた状態で、これら孔83,78に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)84を作用させることで、ビーム体71側に連結される。その際に連結用長孔83を利用して、ビーム体71に対する係合部分81aの位置を調整し得る。
前記ビーム体71の上面間に亘っては複数の根太材91が配設され、そして根太材91群の上面間に亘って床板92が載置され、以てビーム体71の上方に床面92aが構成される。そして、床スラブ3の上面3aと床板92の下面92bとの間に収納スペース(空間)Sが形成される。なお、前記床板の適所には出し入れ口(図示せず。)が設けられ、この出し入れ口は蓋体によって開閉自在に構成されている。
以上によって前記床装置10が構成される。このように構成された床装置10は、多層階の各階において、前記トラス体11の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段51を介して、小梁のない構造物2側に支持されることになる。
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
床装置10を構成するに、まず所定の複数箇所にトラス体11を配設する。これは、他の場所(工場など)で組み立てられたトラス体11、つまり、接続されて使用されるトラス体11の場合には、一端側のみ端部連結手段41によって連結されるとともに、支持手段51と長さ方向規制手段61とが組み込まれたトラス体11が、目的とする階の床スラブ3上に所定数で運び込まれる。
次いで、端部連結手段41によって連結されていない端部が相対向される状態に一対のトラス体11を直線状に位置させたのち、相対向された端部間を接続手段31により接続する。これにより、長さ方向の両端のみに支持手段51が設けられたトラス体11を構成し得る。このときトラス体11は、両支持手段51、すなわちゴム板55を介して梁5の上向き面5a上に支持され、また長さ方向規制手段61は当接体62が後退動されている。
このようにして接続形成されたトラス体11は、まず所定の位置になるように位置修正し、そして支持手段51におけるナット体54の螺合操作により、着床板52を昇降動させることによって、支持位置(トラス体11のレベル)を調整し得る。次いで、長さ方向規制手段61におけるナット体64の螺合操作により、当接体62を突出動させてゴム板65を側壁4の横向き面4aに当接させることによって、規制位置を調整し得るとともに、その規制位置を固定化(ロック化)し得る。
このような作業の繰り返しによって、複数のトラス体11を、所定の間隔Lを隔てて配設したのち、隣接したトラス体11の上位横行部材12間に亘って複数のビーム体71を架け渡す。すなわちビーム体71は、その両端に設けた連結部81を前記上位横行部材12の外面に密状に当て付けるとともに凹入部19に嵌入させて、フック状の係合部分81a群を係合部20群に上方から嵌入させたのち、上位横行部材12の長さ方向へスライドさせることによって、係合部分81a群を外板部分15Aに下方から係合させ得、以て上位横行部材12間に亘って離脱可能に架け渡し得る。
なお、トラス体11に対して両側にビーム体71を架け渡すとき、1つの係合部20に対して両側の係合部分81aを嵌入させるが、その際に両係合部分81aは、突起部15aによって振り分けられるとともに、位置決めされる。
このようにして、トラス体11群とビーム体71群とからなる枠組み体を形成したのち、ビーム体71群の上面間に亘って複数の根太材91を配設し、そして根太材91群の上面間に亘って床板92を載置することで、床スラブ3と床板92との間に収納スペースSを形成して、床装置10を構成し得る。なお、上述とは逆操作によって、床装置10を分解して除去し得、その際に構造物2は梁5のみで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリホームは、制約されることなく十分な自由度を持って行える。
上述したように構成した床装置10によると、複数のトラス体11を、その両端のみに設けた支持手段51を介して梁5の上向き面5aに支持させていることで、床板92に掛かる振動をトラス体11群により吸収して遮音効果を期待し得る。さらに支持手段51を、ゴム板55を介して上向き面5aに支持させていることで、その弾性変形による緩衝作用によって、荷重支持をスムースに行えるとともに、より遮音効果を期待し得る。
しかも、型材状に形成した上位横行部材12ならびに下位横行部材13と、両横行部材12,13間に配置した複数の連結部材24とによりトラス体11を構成していることにより、全体を軽量化し得るとともに強度を補強し得る。なお、蓋体を開閉動させることで、出し入れ口を通して、収納スペースSに対し物品の出し入れを行える。
また、接続されることなく単体で使用されるトラス体11は、長さ方向の両端部がそれぞれ端部連結手段41によって連結されるとともに、支持手段51と長さ方向規制手段61とが組み込まれた状態で、目的とする階の床スラブ3上に所定数で運び込まれる。その後に、上述と同様にして、トラス体11群とビーム体71群とからなる枠組み体を形成し得る。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、図9に基づいて説明する。
この実施の形態2において、トラス体11は、両支持手段51、すなわちゴム板55を介して床スラブ(固定部の一例)3の上面(上向き面の一例)3a、すなわちコンクリート床面に支持されている。なお構造物2は、梁5を通常の形式(逆梁ではない。)とした構成とされている。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3を、図10〜図12に基づいて説明する。
この実施の形態3において、支持手段51は、側壁(固定部の一例)4側の横向き面4aに設けられた受け体111を介して支持されている。すなわち、トラス体11の端部に設けられる端部連結手段101の本体は、外枠部102と、左右一対の内板部103と、左右一対の取り付け板部104と、左右一対の補強板部105などからなる。
前記外枠部102は、上部幅広、下部幅狭で上下に長尺の縦板部分102Aと、幅広の上横板部分102Bと、幅狭の下横板部分102Cとを有する状態で曲げ成形されている。また左右一対の内板部103は長尺プレート状であって、縦板部分102Aや下横板部分102Cの幅狭に対応した間隔を置いて配置された状態で、外枠部102側に溶接により一体化され、以て内板部103間にトラス体11の挿入部106が形成されている。
そして、左右一対の取り付け板部104は矩形板状であって、上下方向の中間に位置され、内板部103の外面や縦板部分102Aにおける上部幅広の下端部分などに溶接により一体化されている。また左右一対の補強板部105は三角板状であって、内板部103との縁部と取り付け板部104の縁部とに亘って位置されて、溶接により固定されている。両取り付け板部104には支持手段51用の貫通孔107が形成されるとともに、縦板部分102Aにおける上部幅広の箇所には長さ方向規制手段61用の貫通孔108が形成されている。
前記支持手段51を側壁4側の横向き面4aに支持させるために、側壁4の内側面にはアングル状の受け体111が配設される。この受け体111は、縦板部分112Aと上横板部分112BとからなるL字型状の枠部112と、左右両端と中間2箇所に設けられた補強板部113などからなる。そして、中間2箇所の補強板部113間において上横板部分112Bには、前記端部連結手段101における内板部103の挿通を許す凹部114が切り欠き状に形成され、そして中間の補強板部113と両端の補強板部113との間において、縦板部分112Aには連結用孔115が形成されている。
上記構成からなる受け体111は、側壁4にインサートされたボルト・ナット(連結具の一例)116を介して、すなわち、連結用孔115群にボルト群が通されることで、この側壁4に固定されている。
以下に、上記した実施の形態3における作用を説明する。
他の場所で組み立てられたトラス体11、つまり、支持手段51と長さ方向規制手段61とが組み込まれたトラス体11が、目的とする階の床スラブ3上に所定数で運び込まれる。
次いでトラス体11を、長さ方向の両端のみに設けられた支持手段51、すなわちゴム板55を介して受け体111の上横板部分112B上に支持させる。このようにして支持させたトラス体11は、まず所定の位置になるように位置修正し、そして支持手段51におけるナット体54の螺合操作により、着床板52を昇降動させることによって、支持位置(トラス体11のレベル)を調整し得る。次いで、長さ方向規制手段61におけるナット体64の螺合操作により、当接体62を突出動させてゴム板65を側壁4の横向き面4aに当接させることによって、規制位置を調整し得るとともに、その規制位置を固定化(ロック化)し得る。
これにより支持手段51を、側壁4側の横向き面4aに支持させた状態で、トラス体11を配設し得る。この後、前述した実施の形態1と同様の作業によって、ビーム体71の架け渡しや床板92の配設などを行うことで、床装置10を構成し得、また床装置10を分解して除去し得る。
このように構成された床装置10によると、複数のトラス体11の両端のみに設けた支持手段51を、受け体111を介して側壁4の横向き面4a側に支持させていることで、梁5が形成されていない固定部に対して容易に配設し得る。さらに支持手段51を、ゴム板55を介して受け体111に支持させていることで、その弾性変形による緩衝作用によって、荷重支持をスムースに行えるとともに、より遮音効果を期待し得る。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4を、図13、図14に基づいて説明する。
この実施の形態4においては、上述した実施の形態1と同様にして、複数のトラス体11が長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段31により接続され、また上位横行部材12と下位横行部材13との間に連結部材24が配置されている。そして、前記連結部材24とは別に連結部材191が、前記接続手段31により接続されたトラス体11間に亘って、上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置されている。
すなわち連結部材191は、パイプ状の本体部分192と、この本体部分192の両端に一体化されたL形板状の連結板部分193とからなり、これら連結板部分193の縦板部分には連結用孔194が形成されている。そして連結部材191は、前記上位横行部材12と下位横行部材13との外側間に傾斜して位置され、その連結用孔194をトラス体11側の連結用孔21に連通させた状態で、連結用孔194,21に亘ってボルト・ナット28を作用させて、連結板部分193と連結板17とを連結することで、上位横行部材12と下位横行部材13との間に一体化される。
その際に、ボルト・ナット28による上位横行部材12に対する連結部材191の連結は、連結部材24の連結を兼用して行われる。またボルト・ナット28による下位横行部材13に対する連結部材191の連結は、この連結部材191と同様でかつ短尺構成の縦向き連結部材191Aの連結を兼用して行われる。なお、縦向き連結部材191Aの上位横行部材12に対する連結は、連結部材24の連結を兼用して行われる。
このように構成された実施の形態4によると、接続手段31により接続したトラス体11の端部間を、トラス体11間に亘って上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置した連結部材191により強固に補強し得る。
[実施の形態5]
次に、本発明の実施の形態5を、図15、図16に基づいて説明する。
この実施の形態5においては、上述した実施の形態1と同様にして、複数のトラス体11が長さ方向において直線状に位置され、上位横行部材12と下位横行部材13との間に連結部材24が配置されている。そして、相対向された端部間を接続する接続手段201が、上位横行部材12の相対向された端部間を接続する上位接続体202と、下位横行部材13の相対向された端部間を接続する下位接続体203とからなる。さらに1つの連結部材24Aが、前記接続手段201により接続されたトラス体11間に亘って、上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置されている。
すなわち、前記接続手段201の上位接続体202と下位接続体203とはそれぞれ左右一対に設けられている。これら接続体202,203は同様な構成であって、上位横行部材12や下位横行部材13における外板15の外面に密状に当て付け可能な横板部204と、この横板部204に対して直角状に曲げ形成されて側板14の外面に密状に当て付け可能な縦板部205と、この縦板部205の遊端から前記横板部204とは反対側に直角状に曲げ形成された連結板部206などを有する状態で、型材状に一体形成されている。
ここで縦板部205は、両接続体202,203の連結板部206どうしが近接状または当接状となる長さに設定されている。そして、横板部204には連結用孔22に連通可能な連結用孔207が形成され、また連結板部206には上下で互いに連通可能な連結用孔208が形成されている。
したがって、横板部204を外板15の外面に密状に当て付けて連結用孔207を連結用孔22に連通させるとともに、両連結板部206の連結用孔208どうしを連通させた状態で、前記連結用孔207,22に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)38を作用させることで、上位接続体202を上位横行部材12に連結するとともに、下位接続体203を下位横行部材13に連結し、そして前記連結用孔208,208に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)209を作用させることで、両接続体202,203間を連結し、以て上位横行部材12や下位横行部材13の相対向された端部間を、接続手段201により一体状に接続し得る。
前記連結部材24Aは、前記上位横行部材12と下位横行部材13との間に傾斜して位置され、その連結用孔27をトラス体11側の連結用孔21に連通させた状態で、連結用孔27,21に亘ってボルト・ナット28を作用させることによって、上位横行部材12と下位横行部材13との間に一体化される。
このように構成された実施の形態5によると、上位横行部材12と下位横行部材13との外面間に配設された接続手段201により、トラス体11の端部間を容易にかつ強固に接続し得、そして接続手段201により接続したトラス体11の端部間を、トラス体11間に亘って上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置した連結部材24Aにより強固に補強し得る。
[実施の形態6]
次に、本発明の実施の形態6を、図17、図18に基づいて説明する。
この実施の形態5においては、上述した実施の形態1と同様にして、複数のトラス体11が長さ方向において直線状に位置され、上位横行部材12と下位横行部材13との間に連結部材24が配置されている。その際に、上位横行部材12の相対向された端部間と、下位横行部材13の相対向された端部間とが、トラス体11の長さ方向において位置をずらせて構成されている。
そして、相対向された端部間を接続する接続手段211は、上位横行部材12の相対向された端部間を接続する上位接続体212と、下位横行部材13の相対向された端部間を接続する下位接続体213とからなり、以て上位接続体212と下位接続体213とは、トラス体11の長さ方向において位置をずらせて配設されている。さらに1つの連結部材24Aが、前記接続手段211により接続されたトラス体11間に亘って、上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置されている。
前記接続手段211の上位接続体212と下位接続体213とはそれぞれ左右一対に設けられている。これら接続体212,213は同様な構成であって、上位横行部材12や下位横行部材13における外板15の外面に密状に当て付け可能な外板部215と、この外板部215に対して直角状に曲げ形成されて側板14の外面に密状に当て付け可能な側板部214と、この側板部214に対して直角状に曲げ形成されて内板16の外面に密状に当て付け可能な内板部216と、この内板部216に対して直角状に曲げ形成されて連結板17の外面に密状に当て付け可能な連結板部217とを有する状態で、型材状に一体形成されている。そして、外板部215には連結用孔22に連通可能な連結用孔218が形成され、また連結板部217には連結用孔21に連通可能な連結用孔219が形成されている。
したがって、接続体212,213を上位横行部材12や下位横行部材13の外面に密状に当て付けて、連結用孔218を連結用孔22に連通させるとともに、連結用孔219を連結用孔21に連通させた状態で、前記連結用孔218,22に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)38を作用させるとともに、前記連結用孔219,21に亘ってボルト・ナット(連結具の一例で、リベットなどであってもよい。)28を作用させることで、上位横行部材12や下位横行部材13の相対向された端部間を、接続手段211により一体状に接続し得る。
また前記連結部材24Aは、前記上位横行部材12と下位横行部材13との間に傾斜して位置され、その連結用孔27をトラス体11側の連結用孔21に連通させた状態で、連結用孔27,21に亘ってボルト・ナット28を作用させることによって、上位横行部材12と下位横行部材13との間に一体化される。
このように構成された実施の形態6によると、上位横行部材12の相対向された端部間を上位接続体212により接続し、下位横行部材13の相対向された端部間を下位接続体213により接続することで、接続手段211によるトラス体11の接続を、トラス体11の長さ方向において位置をずらせた上下の2箇所で行うことになり、以て強度的に不利な接続箇所を長さ方向において分散させることができて、トラス体11の端部間を容易にかつ強固に接続し得る。さらに、接続手段211により接続したトラス体11の端部間を、トラス体11間に亘って上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置した連結部材24Aにより強固に補強し得る。
[実施の形態7]
次に、本発明の実施の形態7を、図19に基づいて説明する。この実施の形態7では、トラス体11の種々なパターンを示している。
すなわち(a)に示すトラス体11は、上位横行部材12と下位横行部材13とが、波状に配置された連結部材24群により連結され、その際に、連結部材24の隣接した一対の端部が、共通の連結具119を介して上位横行部材12や下位横行部材13に連結されている。
また(b)に示すトラス体11は、上位横行部材12と下位横行部材13とが、一方へ傾斜する連結部材24群と、直交状の連結部材24群とを交互に位置させて連結されている。
そして(c)に示すトラス体11は、上位横行部材12と下位横行部材13とが、波状に配置された連結部材24群と、直交状の連結部材24群とにより連結されている。
[実施の形態8]
次に、本発明の実施の形態8を、図20に基づいて説明する。この実施の形態8では、上位横行部材や下位横行部材の種々な形状を示している。
すなわち(a)に示す横行部材12,13は、第1の実施の形態の形状に対して、外板15や内板16の幅を長くして形成している。また(b)に示す横行部材12,13は、第1の実施の形態の形状に対して、外板15や内板16の幅を短くして形成している。これらによると、トラス体11として、梁5間の長さに対応して広いトラス幅W1の種類や狭いトラス幅W2の種類を準備し得、以て選択して使用することにより、梁5間の長さに対応した強度を有するトラス体11を、簡単かつ容易にして準備し得る。
そして(c)に示す横行部材121は、相対向される一対の側板122と、これら側板122の外端間に直角状で位置される外板123と、両側板122の内端から相対向する方向に接近された左右一対の内板124と、これら内板124の内端から直角状で内方に延ばされた左右一対の連結板125などからなり、両連結板125間に挿入部126を有する状態で型材状に一体形成されている。この横行部材121は、前述した実施の形態1に比べて凹入部が存在しない形状であり、そして係合部は外板123に形成されている。
さらに(d)に示す横行部材131は、相対向される一対の側板132と、これら側板132の外端間に直角状で位置される外板133と、両側板132の内端から鈍角状で相対向する方向に連設された左右一対の内板134と、これら内板134の内端から鈍角状で内方に延ばされた左右一対の連結板135などからなり、両連結板135間に挿入部136を有する状態で型材状に一体形成されている。この横行部材131は、外板133に凹入部137が形成されているが、(c)に示すように凹入部が存在しない形状であってもよい。
[実施の形態9]
次に、本発明の実施の形態9を、図21に基づいて説明する。この実施の形態9では、ビーム体の種々な形状を示している。
すなわち(a)に示すビーム体141は、中間の縦板部142と、この縦板部142の上下両端から左右の同方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部143と、これら傾斜板部143の上下両端から左右の同方向で横方向に伸びる横板部144と、これら横板部144の端から相対向した側でかつ前記縦板部142に向かって伸びる短尺傾斜板部145とからなり、以て型材状に形成されている。
また(b)に示すビーム体151は、左右方向で上下に傾斜する傾斜板部152と、この傾斜板部152の上下両端から左右の異方向に伸びる横板部153と、これら横板部153の端から相対向した側でかつ前記傾斜板部152に向かって伸びる短尺傾斜板部154とからなり、以て型材状に形成されている。
そして(c)に示すビーム体161は、縦板部162と、この縦板部162の上下両端から左右の異方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部163と、これら傾斜板部163の上下両端から左右の異方向で横方向に伸びる横板部164と、これら横板部164の端から相対向した側でかつ前記縦板部162に向かって伸びる短尺傾斜板部165とからなり、以て型材状に形成されている。
さらに(d)に示すビーム体171は、左右一対の縦板部172と、これら縦板部172の上端間および下端間に位置される上下一対の横板部173とからなり、以て四角筒型材状に形成されている。
また(e)に示すビーム体181は、左右一対の縦板部182と、これら縦板部182の上下両端から左右の外方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部183と、これら傾斜板部183の上端間および下端間に位置される上下一対の横板部184とからなり、以て筒型材状に形成されている。
上記した実施の形態1〜6のように、型材状に形成した上位横行部材12ならびに下位横行部材13と、両横行部材12,13間に配置した複数の連結部材24とによりトラス体11を構成し、このトラス体11を、長さ方向の両端部に設けた支持手段51を介して固定部3,4,5側で支持するとともに、間隔Lを隔てて複数を配設し、隣接したトラス体11間に複数のビーム体71を架け渡して、この上方を床面92aとした構成によると、複数のトラス体11を、その両端部に設けた支持手段51を介して固定部3,4,5側に支持させていることで、固定部3,4,5側に対する支持箇所を最少数とし得るとともに、床面92aに掛かる振動をトラス体11群により吸収して遮音効果を期待し得、しかも、型材状に形成した上位横行部材12ならびに下位横行部材13と、両横行部材12,13間に配置した複数の連結部材24とによりトラス体11を構成していることにより、全体を軽量化し得るとともに十分な強度を確保し得ることになる。
上記した実施の形態1〜6のように、隣接したトラス体11の上位横行部材12間に亘って複数のビーム体71を架け渡した構成によると、床装置10の分解除去を容易に行える。
上記した実施の形態1、2のように、支持手段51を、梁5の上向き面5aや床スラブ3の上面3aに支持させた構成によると、載置支持形式により地震などの振動が梁5や床スラブ3側に伝わり難くし得る。
上記した実施の形態3のように、支持手段51を、側壁4側の横向き面4aに設けた受け体11を介して支持させた構成によると、梁5が形成されていない構造物2に対して容易に配設し得る。
上記した実施の形態1〜3のように、トラス体11の長さ方向の両端部に、側壁4側の横向き面4aに対向する長さ方向規制手段61を設け、この長さ方向規制手段61を横向き面4aに当接可能とした構成によると、長さ方向規制手段61を側壁4の横向き面4aに当接させることによって、トラス体11の長さ方向の両端部の位置を固定状に規制して、固定化(ロック化)し得る。
上記した実施の形態1〜3のように、トラス体11の長さ方向の両端部に、側壁4側の横向き面4aに対向する長さ方向規制手段61を設け、この長さ方向規制手段61はゴム板65を介して横向き面4aに当接可能に構成し、支持手段51はゴム板55を介して固定部3,5側で支持する構成によると、長さ方向規制手段61のゴム板65を側壁4の横向き面4aに当接させることによって、弾性変形による緩衝作用を持たせて位置規制を行えるとともに、支持手段51を、ゴム板55を介して上向き面5aに支持させていることで、その弾性変形による緩衝作用によって、荷重支持をスムースに行えることになる。
上記した実施の形態1〜6のように、上位横行部材12と下位横行部材13は、相対向する一対の側板14と、これら側板14の外端間に直角状で位置する外板15と、両側板14の内端から相対向する方向に接近した左右一対の内板16と、これら内板16の内端から内方に延ばした左右一対の連結板17とにより、両連結板17間に挿入部18を有する状態で型材状に形成するとともに、挿入部18を上下方向において相対向して配置し、連結部材24は傾斜状として、その端を挿入部18に差し込んで連結具28により連結板17に連結した構成によると、全体を軽量化し得るとともに十分な強度を確保し得ることになる。
上記した実施の形態1、2のように、上位横行部材12に、矩形貫通孔状の係合部20を長さ方向で所定間隔置きに複数形成し、ビーム体71の両端に、係合部20に対して上方向から係脱可能な連結部81を設けた構成によると、上位横行部材12に対するビーム体71の配設、すなわち床装置10の組み立てを容易に行えるとともに、上位横行部材12からのビーム体71の除去、すなわち床装置10の分解を容易に行える。
上記した実施の形態1、3〜6のように、共通の複数のトラス体11を、長さ方向において直線状に位置し、相対向した端部間を接続手段31,201,211により接続した構成によると、梁5間の長さに対応した長さのトラス体11を、簡単かつ容易にして準備し得る。
上記した実施の形態4〜6のように、複数のトラス体11を長さ方向において直線状に位置させ、相対向した端部間を接続手段31,201,211により接続し、連結部材191,24Aを、接続手段31,201,211により接続したトラス体11間に亘って、上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置した構成によると、接続手段31,201,211により接続したトラス体11の端部間を、トラス体11間に亘って上位横行部材12と下位横行部材13との間に配置した連結部材191,24Aにより強固に補強し得る。
上記した実施の形態6のように、複数のトラス体11を長さ方向において直線状に位置させ、相対向した端部間を接続手段211により接続し、この接続手段211を、上位横行部材12の相対向された端部間を接続する上位接続体212と、下位横行部材13の相対向された端部間を接続する下位接続体213とから構成し、上位接続体212と下位接続体213とを、トラス体11の長さ方向において位置をずらせて配設した構成によると、上位横行部材12の相対向した端部間を上位接続体212により接続し、下位横行部材13の相対向した端部間を下位接続体213により接続することで、接続手段211によるトラス体11の接続を、トラス体11の長さ方向において位置をずらせた上下の2箇所で行うことになり、以て強度的に不利な接続箇所を長さ方向において分散させて、トラス体11の端部間を容易にかつ強固に接続し得る。
上記した実施の形態8のように、トラス体として、梁間の長さに対応してトラス幅が異なる複数種を準備し、選択して使用する構成によると、梁間の長さに対応した強度を有するトラス体11を、簡単かつ容易にして準備し得る。
上記した実施の形態1〜6のように、型材状に形成した上位横行部材12ならびに下位横行部材13と、両横行部材12,13間に配置した複数の連結部材24とによりトラス体11を構成し、このトラス体11は間隔Lを隔てて複数を配設するとともに、隣接したトラス体11間に亘って複数のビーム体71を設け、この上方に床面92aを形成することで床装置10を構成し、この床装置10を多層階の各階において、トラス体11の長さ方向の両端部のみに設けた支持手段51を介して、小梁のない構造物2側で支持した構成によると、床装置10を好適に採用した高層住宅1を提供し得、そして床装置10を簡単かつ容易に分解して除去し得、その際に構造物2は梁5のみなどで、邪魔となり易い小梁がないことから、後のリフォームは、制約されることなく十分な自由度を持って行える。
上記した実施の形態1〜6では、隣接されるトラス体11の上位横行部材12間に亘って複数のビーム体71が架け渡される形式が示されているが、これは下位横行部材13間に亘って複数のビーム体71が架け渡される形式などであってもよい。
上記した実施の形態1〜3では、トラス体11の長さ方向の両端部に、側壁4側の横向き面4aに対向する長さ方向規制手段61が設けられた形式が示されているが、これは長さ方向規制手段61が省略された形式などであってもよい。
上記した実施の形態1〜3では、長さ方向規制手段61はゴム板(緩衝部材)65を介して横向き面4aに当接可能とされ、支持手段51はゴム板(緩衝部材)55を介して固定部3,5側で支持される形式が示されているが、これはゴム板(緩衝部材)65,55のうち、いずれか一方のみが介在された形式、両緩衝手段ゴム板65,55ともに省略された形式などであってもよい。
上記した実施の形態1〜3では、上位横行部材12に、矩形貫通孔状の係合部20が長さ方向で所定間隔置きに複数形成され、ビーム体71の両端に、係合部20に対して上方向から係脱可能な連結部81が設けられた形式が示されているが、これは側方向から係脱可能な連結部が設けられた形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、3では、床スラブ3の上面3aと床板92の下面92bとの間に、梁5の高さに相当する収納スペースSが形成されているが、これは収納スペースが形成されない構成であってもよい。
上記した実施の形態1〜3では、接続手段31として、両横行部材12,13の内部間に位置される縦方向部材32を有する形式が示されているが、これは両横行部材12,13とを、外方に位置される縦方向部材を有する接続手段により接続する形式などであってもよい。また実施の形態4において、接続手段31の縦方向部材32と連結部材191との断面位置関係が逆となった形式などであってもよい。
上記した実施の形態1〜3では、床装置10が組み込まれた高層住宅1が示されているが、これは通常の住宅に床装置10を組み込んだ形式などであってもよい。
本発明の実施の形態1を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の一部切り欠き斜視図である。 同床装置を組み込んだ高層住宅における一部切り欠き側面図である。 同床装置を組み込んだ高層住宅における概略平面図である。 同床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の側面図である。 同装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の平面図である。 同床装置における接続手段部分の正面図である。 同床装置における端部連結手段部分の正面図である。 同床装置におけるビーム体架け渡し部分の正面図である。 本発明の実施の形態2を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における一部切り欠き側面図である。 本発明の実施の形態3を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の側面図である。 同床装置を組み込んだ高層住宅における一部切り欠き側面図である。 同床装置における端部連結手段部分の正面図である。 本発明の実施の形態4を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の側面図である。 同図13におけるA−A矢視図である。 本発明の実施の形態5を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の側面図である。 同図15におけるB−B矢視図である。 本発明の実施の形態6を示し、床装置を組み込んだ高層住宅における床装置の要部の側面図である。 同図17におけるC−C矢視図である。 本発明の実施の形態7を示し、床装置におけるトラス体の種々なパターンを説明する要部の概略側面図である。 本発明の実施の形態8を示し、床装置における横行部材の種々な形状の正面図である。 本発明の実施の形態9を示し、建物の床装置におけるビーム体の種々な形状の正面図である。
符号の説明
1 高層住宅
2 構造物
3 床スラブ(固定部)
3a 上面(上向き面)
4 側壁(固定部)
4a 横向き面
5 梁(固定部)
5a 上向き面
10 床装置
11 トラス体
12 上位横行部材
13 下位横行部材
14 側板
15 外板
16 内板
17 連結板
18 挿入部
19 凹入部
20 係合部
24 連結部材
24A 連結部材
28 ボルト・ナット(連結具)
31 接続手段
32 縦方向部材
34 連結用型板
37 ボルト・ナット(連結具)
38 ボルト・ナット(連結具)
41 端部連結手段
42 外枠部
43 内板部
45 挿入部
49 ボルト・ナット(連結具)
51 支持手段
52 着床体
53 ボルト体
54 ナット体
55 ゴム板(緩衝部材)
61 長さ方向規制手段
62 当接体
63 ボルト体
64 ナット体
65 ゴム板(緩衝部材)
71 ビーム体
81 連結部
81a 係合部分
82 連結用型板
91 根太材
92 床板
92a 床面
101 端部連結手段
102 外枠部
103 内板部
106 挿入部
111 受け体
112 枠部
114 凹部
116 ボルト・ナット(連結具)
119 連結具
121 横行部材
122 側板
123 外板
124 内板
125 連結板
126 挿入部
131 横行部材
132 側板
133 外板
134 内板
135 連結板
136 挿入部
137 凹入部
141 ビーム体
151 ビーム体
161 ビーム体
171 ビーム体
181 ビーム体
191 連結部材
201 接続手段
202 上位接続体
203 下位接続体
211 接続手段
212 上位接続体
213 下位接続体
L 間隔
S 収納スペース(空間)
W1 トラス幅
W2 トラス幅

Claims (11)

  1. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、共通の複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って位置される長さの連結用型板が、それぞれ左右一対に設けられるとともに、その両端部分が上位横行部材や下位横行部材に差し込まれる縦方向部材が設けられて構成され、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴とする床装置。
  2. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられるとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、前記連結部材は、前記接続手段により接続されたトラス体間に亘って、上位横行部材と下位横行部材との間に配置され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴とする床装置。
  3. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられて構成されるとともに、上位接続体と下位接続体とが、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設され、この接続されて使用されるトラス体は、長さ方向の両端部に設けられた支持手段を介して固定部側に支持されるとともに、間隔を隔てて複数が配設され、隣接されるトラス体間に複数のビーム体が架け渡され、この上方に床面が構成されることを特徴とする床装置。
  4. 隣接されるトラス体の上位横行部材間に亘って複数のビーム体が架け渡されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の床装置。
  5. 支持手段は、固定部側の上向き面に支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の床装置。
  6. 支持手段は、固定部側の横向き面に設けられた受け体を介して支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の床装置。
  7. トラス体の長さ方向の両端部には、固定部側の横向き面に対向される長さ方向規制手段が設けられ、この長さ方向規制手段は横向き面に当接可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の床装置。
  8. トラス体の長さ方向の両端部には、固定部側の横向き面に対向される長さ方向規制手段が設けられ、この長さ方向規制手段は緩衝部材を介して横向き面に当接可能に構成され、支持手段は、緩衝部材を介して固定部側に支持されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の床装置。
  9. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、共通の複数のトラス体は、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間、および下位横行部材の相対向された端部間に亘って位置される長さの連結用型板が、それぞれ左右一対に設けられるとともに、その両端部分が上位横行部材や下位横行部材に差し込まれる縦方向部材が設けられて構成され、縦方向部材と連結用型板とを上位横行部材や下位横行部材に連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴とする床装置を組み込んだ高層住宅。
  10. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられるとともに、上位接続体と下位接続体との上下端間を連結することで、上位横行部材や下位横行部材の相対向された端部間が、接続手段により一体状に接続され、前記連結部材は、前記接続手段により接続されたトラス体間に亘って、上位横行部材と下位横行部材との間に配置され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴とする床装置を組み込んだ高層住宅。
  11. 型材状に形成された上位横行部材ならびに下位横行部材と、両横行部材間に配置される複数の連結部材とによりトラス体が構成され、複数のトラス体が、長さ方向において直線状に位置され、相対向された端部間が接続手段により接続され、この接続手段は、上位横行部材の相対向された端部間を接続する上位接続体と、下位横行部材の相対向された端部間を接続する下位接続体とが、それぞれ左右一対に設けられて構成されるとともに、上位接続体と下位接続体とが、トラス体の長さ方向において位置をずらせて配設され、この接続されて使用されるトラス体は間隔を隔てて複数が配設されるとともに、隣接されるトラス体間に亘って複数のビーム体が設けられ、この上方に床面が形成されることで床装置が構成され、この床装置は多層階の各階において、前記トラス体の長さ方向の両端部のみに設けられた支持手段を介して、小梁のない構造物側に支持されることを特徴とする床装置を組み込んだ高層住宅。
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