JP4167887B2 - 肌色改善香料組成物、化粧料、及びそれを用いた肌色改善方法 - Google Patents

肌色改善香料組成物、化粧料、及びそれを用いた肌色改善方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は肌色改善香料組成物、特に気化した有効成分を吸引することにより、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果、及び皮膚温度上昇効果が得られ、視覚的な肌状態を改善することにより、健康的な肌色を演出できるスキンケア性を持った香料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、香料等の芳香物質を吸入させることにより心身のコントロールを行う、いわゆるアロマテラピー(芳香療法)という治療方法が知られている。このアロマテラピーの中で用いられてきた香料は、古来からの伝承をもとにした天然精油が中心であり、ジュニパー、バーチ、ピメント、ブラックペッパー、マジョラム、ユーカリ、ローズマリー等の精油が引赤作用(皮膚に適用した場合、温感と発赤を生じさせる作用)を持つとされている(フレグランスジャーナル社「アロマテラピー辞典」付録B)。
【0003】
しかしながら、前記各香料の引赤作用に関して、詳しい研究結果は発表されておらず、その効果も明確ではなく個人差も大きかった。この原因はアロマテラピーに用いられる天然精油が複雑な多種多様な成分からなることに起因していると考えられる。
また、特開2000−169326号には、ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド等に血流促進効果があることが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの香料は香りが弱く、血流促進効果が十分ではなかった。そして、肌色を改善する効果(肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果)もあまり期待できず、より優れた肌色改善効果を発揮する香料組成物を開発することが要望されていた。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、より優れた肌色改善効果を有する香料組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らは鋭意検討を行った結果、アニス(Pimpinella anisum)の精油に含まれる1成分であるアニスアルデヒドを配合した香料組成物に優れた肌色改善効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明の第一の主題は、アニスアルデヒドを含むことを特徴とする肌色改善香料組成物である。
また、前記香料組成物において、アニスアルデヒドの含有量が、香料成分中、1〜50質量%であることが好適である。
また、前記香料組成物において、さらにアネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、カルボン、ヘリオトロピンから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好適である。
【0007】
また、前記香料組成物において、アネトールを含有し、アニスアルデヒドとアネトールの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
また、前記香料組成物において、オイゲノールを含有し、アニスアルデヒドとオイゲノールの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
また、前記香料組成物において、シンナミックアルデヒドを含有し、アニスアルデヒドとシンナミックアルデヒドの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
【0008】
また、前記香料組成物において、さらにシナモン、スターアニス、クローブ、キャラウェイから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好適である。
また、前記香料組成物において、さらにペッパー、カルダモン、ナツメグから選ばれる1種又は2種以上の香料を含むことが好適である。
【0009】
本発明の第二の主題は、前記香料組成物を配合した化粧料である。
また、前記化粧料において、アニスアルデヒドの含有量が、全化粧料中、0.01〜5質量%であることが好適である。
本発明の第三の主題は、前記香料組成物を用いた肌色改善方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成をさらに詳細に説明する。
本発明において、肌色改善効果とは、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果を意味する。
また、本発明において、肌色改善香料組成物は、有効成分が吸入され、嗅覚受容体を刺激もしくは経気道的に体内に吸収されることにより肌色改善効果を発現する気化吸引用のものである。
【0011】
なお、本発明の配合量の表記において、「香料成分中」という表記を以下用いているが、「香料成分中」というのは香料組成物から溶媒や担体等、香気成分ではない物質を除いた香料成分中ということを意味する。
本発明において特徴的なアニスアルデヒド、すなわちp−メトキシベンズアルデヒドは、力強くて甘く、かすかなクレゾール臭のある枯れ草香気を有する香料として市販されているが、もちろん天然精油から単離精製したものも用いることができる。天然精油としては例えばアニス油やスターアニス油等が挙げられ、アニス油、スターアニス油は通常香料成分中0.5質量%程度のアニスアルデヒドを含有している。本発明の肌色改善香料組成物はアニスアルデヒドを有効成分として含有するものである。
【0012】
本発明にかかるアニスアルデヒドは単独でも強い香りを有しているが、単独では香気があまり良くないため、他の香料と組み合わせて香料組成物として用いることが好ましい。香料組成物の香料成分中におけるアニスアルデヒドの含有量は使用目的などを考慮して適宜決定すればよいが、通常は1〜50質量%、好ましくは1〜20質量%が適当である。含有量が1質量%以上において有効な肌色改善効果を発現することができ、また50質量%を越える量を含有させても構わないが肌色改善効果としては特に顕著な効果の向上が認められず、他の香料とのバランスおよび香気の嗜好性を考慮するとこれ以上加えることは好ましくない。とくに嗜好性という観点からは1〜20質量%が最も好ましく、この配合量で充分肌色改善効果を発揮できる。
【0013】
本発明の肌色改善香料組成物には、有効成分であるアニスアルデヒドの他にアネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、カルボン、ヘリオトロピンから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて配合することにより、肌色改善効果に相乗的な向上をもたらすことができる(以下、「肌色改善相乗効果」という)。これら化合物は合成香料として市販されている。
【0014】
これら化合物を組み合わせて配合する場合、化合物の種類にもよるが香料成分中概ね1〜20質量%が好ましい。これらの配合量の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、1質量%より少ないと特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがあり、20質量%を越えて配合しても効果の向上がそれ程見られない傾向がある。
【0015】
また、アネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒドを選択する場合、相乗的な肌色改善効果をもたらす配合質量比がある程度存在する。例えばアネトールを選択する場合、アニスアルデヒドとアネトールの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。また、オイゲノールを選択する場合、アニスアルデヒドとオイゲノールの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。また、シンナミックアルデヒドを選択する場合、アニスアルデヒドとシンナミックアルデヒドの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。これらの配合質量比の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがある。
【0016】
また、本発明の肌色改善香料組成物には、有効成分であるアニスアルデヒドの他にシナモン、スターアニス、クローブ、キャラウェイ、ペッパー、カルダモン、ナツメグから選ばれる1種又は2種以上の香料を組み合わせて配合することによっても、肌色改善相乗効果をもたらすことができる。これらは通常の香料として市販されている。
肌色改善相乗効果をもたらすことができる各香料は、通常の精油で問題なく特に制限はないが、これらの香料を簡単に説明すればつぎのようになる。
【0017】
シナモンは、錫蘭肉桂<セイロンニッケイ>とも称され、本発明においては例えばクスノキ属のシナモン(Cinnamomum zeylanicum)の樹皮又は葉から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
スターアニスは、大茴香<ダイウイキョウ>、八角茴香、トウシキミとも称され、本発明においては例えばシキミ属のスターアニス(Illicium verum)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0018】
クローブは、丁子<チョウジ>、丁香<チョウコウ>とも称され、本発明においては例えばアデク属のクローブ(Syzygium aromaticum(L.)又はEugenia caryophyllata Thunb.)の開花直前の蕾から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
キャラウェイは、ヒメウイキョウとも称され、本発明においては例えばセリ科の(Carum carvi)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0019】
ペッパーは、胡椒<コショウ>とも称され、本発明においては例えばコショウ属のペッパー(Piper nigrum L.)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができ、白胡椒、黒胡椒ともに用いることができる。
カルダモンは、カルダモームとも称され、この種子はショウズク、ビャクズクと呼ばれている。本発明においては例えばエレタリア属のエレタリア・カルダモムム(Elettaria cardamomum Maton)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0020】
ナツメグは、ニクズク、メースとも称され、本発明においては、例えばニクズク科のナツメグ(Myristica fragrans)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
上記香料のうち、シナモンはシンナミックアルデヒドを、スターアニスはアネトールを、クローブはオイゲノールを、キャラウェイはカルボンを、それぞれ主成分として含有している。
【0021】
また、その他の肌色改善相乗効果をもたらすことができる香料としてジャスミン、カーネーション、エストラゴン、バジル、カスカリラ、ピメントベリー、ジンジャー、カラムス、クミンを挙げることができる。
上記肌色改善相乗効果をもたらすことができる香料の香料成分中の配合量は香料の種類により異なるが概ね1〜20質量%が好ましい。これらの配合量の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、1質量%より少ないと特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがあり、20質量%を越えて配合しても効果の向上がそれ程見られない傾向がある。
【0022】
本発明の肌色改善香料組成物は、必要に応じて補助成分と組み合わせて化粧料全般に用いることができる。例えば、美容液、化粧水、乳液、クリーム、パック、ファンデーション、口紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、洗顔料、ボディー洗浄料、サンスクリーンクリーム、ファンデーション、スプレー、ムース、ジェル、ヘアーリンス、シャンプー、香水、コロン、浴剤、皮膚科用軟膏等、従来化粧料に用いるものであれば何れの形態でも使用することができ、特に制限されないが、肌を隠蔽する性質のある化粧料に用いる場合、肌色改善効果が確認ににくくなるため、透明性の高い基剤中に配合した化粧料に用いることが特に好適である。また、パール剤等の組み合わせることで、メーキャップ効果と合わせ、より美しい肌色を演出することが可能となる。
また、芳香剤、消臭剤などにも用いられる。
【0023】
また、本発明の肌色改善香料組成物を化粧料に配合する場合、アニスアルデヒドの配合量は、全化粧料中、0.01〜5質量%であることが好適である。0.01質量%より少ないと十分な肌色改善効果が得られないことがあり、5質量%を越えて配合しても構わないが肌色改善効果としては特に顕著な効果の向上が認められず、香気の嗜好性を考慮するとこれ以上加えることは好ましくない。
【0024】
さらに繊維、紙、皮革、又は木材等に担持させ、各種雑貨に応用することもできる。繊維材料としては、特に制限はなく、綿、絹、絹、羊毛等の天然繊維、レーヨン、キュプラ、ベンベルグ、レーヨン、アセテート等の再生繊維、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、アクリル、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル繊維等の合成繊維、並びにこれら繊維の複合繊維などが用いられ、その形態としては、編物、織物、不織布などが挙げられる。
【0025】
本発明の肌色改善方法は、本発明の肌色改善香料組成物を吸入し、嗅覚受容体を刺激もしくは経気道的に体内に吸収されることにより肌色改善効果を発現する方法である。該方法において、香料組成物は、前記のように化粧料や各種雑貨に応用し、用いても良い。この肌色改善方法を行う場所は特に限定されないが、肌色改善効果が確認しやすいよう、メイクを落とす場所、例えば自宅、エステ等であることが特に好適である。
【0026】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の技術範囲はこれら実施例により限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。
本発明にかかるアニスアルデヒドと、鎮静効果があるとされるティーローズを含む下記表1の香料組成物による肌色改善効果、皮膚温度上昇効果を試験した。すなわち、成人女性16名を被験者として各香料組成物を吸引してもらい、吸引直後、1.5時間後、3時間後の頬部皮膚温度と頬部の肌色を測定した。また、何も吸引しなかった場合を試験例1とする。結果を図1〜4に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0004167887
【0028】
図1より明らかなように、本発明にかかるアニスアルデヒドには、極めて強い皮膚温度上昇効果があることが確認された。また、ティーローズには明らかな鎮静効果があることが確認された。
そして図2〜4より明らかなように、本発明にかかるアニスアルデヒドには、極めて強い肌色改善効果があることが確認された。
また、アニスアルデヒドを含む試験例2を吸引した場合、見た目にも明らかに肌の赤みが増加し、黄味が低下していることが確認された。
以下、さらに本発明の実施例について記載する。
【0029】
実施例1:肌色改善香料組成物
レモン油 5質量%
ベルガモット油 10
シトロネロール 5
フェニルエチルアルコール 3
ベンジルアセテート 3
メチルジヒドロジャスモネート 20
α−ヘキシルシンナミックアルデヒド 5
ヘキシルサリシレート 5
シス−3−ヘキセニルサリシレート 4
リリーアル 3
ローズベース 4.5
ミュゲベース 4.0
ジャスミンアブソリュート 0.3
ローズ油 0.2
クローブ油 1.0
ペッパー油 1.0
アニスアルデヒド 1
セドレニルメチルケトン 10
ヘリオトロピン 1
クマリン 3
エチレンブラシレート 10
3α,6,6,9α-テトラメチルドデカナストフテン 1

合計 100
【0030】
実施例2:肌色改善香料組成物
レモン油 12質量%
オレンジ油 2
ベルガモット油 25
ネロリ油 2
プチグレンビガラード 1
メチルジヒドロジャスモネート 20
α−ヘキシルシンナミックアルデヒド 6
ゼラニウム油 2
ローズマリー油 2
ラベンダー油 3
ジヒドロミルセノール 8
バジル油 2
エストラゴン油 1
アニスアルデヒド 2
クマリン 2
エチレンブラシレート 5
3α,6,6,9α-テトラメチルドデカナストフテン 2
サンダルウッド油 2
オークモス 1

合計 100
【0031】
Figure 0004167887
【0032】
Figure 0004167887
【0033】
(製法)
(1)の一部に(4)、(5)、(6)、(7)および(8)を溶解する。別に(10)と(1)の残部に(2)、(3)および(9)を溶解する。エタノール相を水相中に添加、可溶化して化粧水を得た。
【0034】
Figure 0004167887
【0035】
(製法)
油相部(1)〜(10)と水相部(11)〜(17)を別々に加熱撹拌溶解する。油相部を水相部に添加し、乳化、冷却して栄養乳液を得た。
【0036】
Figure 0004167887
(製法)
油相部(1)〜(15)と水相部(16)〜(19)を別々に加熱撹拌溶解する。油相部を水相部に添加し、乳化、冷却してクリームを得た。
【0037】
Figure 0004167887
(製法)
精製水を70℃に加熱し、他成分を加え均一に溶解した後、冷却する。
【0038】
Figure 0004167887
(製法)
精製水に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、グリセリンと色素を加え70℃に保ち(水相)、他の成分を混合し、加熱融解し70℃に保つ(油相)。水相に油相を加えホモミキサーで乳化後攪拌しながら冷却する。
【0039】
Figure 0004167887
(製法)
常法により製造した。
【0040】
Figure 0004167887
(製法)
▲1▼部を加熱溶解し80℃に調整した。▲2▼部を加熱溶解し80℃に調整した。攪拌しながら▲1▼部を▲2▼部に加え、ホモジナイザーを用いて乳化した。冷却を行い30℃になった後、▲3▼部を加え均一になるまで攪拌した。
【0041】
Figure 0004167887
(製法)
粉末部分と液状部分をそれぞれ混合し、粉末部は篩を通し、液状部は濾過を行う。粉末部と液状部をそれぞれ容器に充填した。
【0042】
実施例12:浴剤
炭酸水素ナトリウム 70質量部
無水硫酸ナトリウム 28.8
実施例1〜3の肌色改善香料組成物 1
色素Y−202−1 0.2
(製法)
香料を除いた成分をV型ミキサーにて均一になるまで攪拌した後、肌色改善香料組成物を加え、さらに均一になるまで充分に攪拌して浴剤を得た。
【0043】
実施例13:ゲル芳香剤
カラギーナン 3.0質量部
プロピレングリコール 2.0
実施例1〜3の肌色改善香料組成物 5.0
水 89.7
(製法)
カラギーナン、プロピレングリコール及びプロピルパラベンを混合して攪拌しながら水を加え、これを穏やかに攪拌しながら約80℃になるまで加熱した。その後、約65℃とし、これをホモジナイザーを用いて3000rpmで攪拌しながら肌色改善香料組成物を加えて均一な相とした後、所定の容器に流し込み、自然冷却して芳香剤を得た。
【0044】
実施例14:リキッドタイプ芳香剤
95%エタノール 25.0質量部
界面活性剤 5.0
実施例1〜3の肌色改善香料組成物 3.0
水 67.0
(製法)
水を除く各成分を混合し、穏やかに攪拌しながら水を加え、均一にして芳香剤を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−13を用いた。
【0045】
実施例15:リキッドタイプ消臭剤
消臭原液FS-500M(白井松新薬株式会社製) 5.0質量部
95%エタノール 10.0
界面活性剤 10.0
1%アニスアルデヒド(エタノール溶液) 10.0
水 65.0
(製法)
水以外の各成分を混合し、穏やかに攪拌しながら水を加えて消臭剤(リキッドタイプ)を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−10を用いた。
【0046】
実施例16:エアゾールタイプ
消臭原液FS-500M 5.0質量部
95%エタノール 20.0
1%アニスアルデヒド(エタノール溶液) 10.0
水 40.0
液化石油ガス(4.0kg/cm2 20℃) 25.0
(製法)
液化石油ガス以外の成分を混合、攪拌して均一とし、所定の量をエアゾール容器に入れてバルブを取り付けた後、液化石油ガスを注入して消臭剤(エアゾールタイプ)を得た。
【0047】
なお、実施例1〜16を使用した時、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果、及び皮膚温度上昇効果が得られ、自然で健康的な肌色が得られた。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる肌色改善香料組成物によれば、アニスアルデヒドを有効成分とするので、極めて高い肌色改善効果をもつ。そしてそれらを気化、吸引させるのみで肌色改善効果が得られ、使用者に身体的、心理的負担をかけるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】香料組成物吸引後の頬部温度の時間変化を示した図である。
【図2】香料組成物吸引後の頬部肌色(L値)の時間変化を示した図である。
【図3】香料組成物吸引後の頬部肌色(a値)の時間変化を示した図である。
【図4】香料組成物吸引後の頬部肌色(b値)の時間変化を示した図である。
【図5】香料組成物吸引後の頬部肌色(c値)の時間変化を示した図である。

Claims (10)

  1. アニスアルデヒドを含むことを特徴とする肌色改善
  2. 請求項1に記載の肌色改善剤において、アニスアルデヒドの含有量が、香料成分中、1〜50質量%であることを特徴とする肌色改善
  3. 請求項1又は2に記載の肌色改善剤において、さらにアネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、カルボン、ヘリオトロピンから選ばれる1種又は2種以上を含むことを特徴とする肌色改善
  4. 請求項3に記載の肌色改善剤において、アネトールを含有し、アニスアルデヒドとアネトールの配合質量比が、1:10〜1:1であることを特徴とする肌色改善
  5. 請求項3又は4に記載の肌色改善剤において、オイゲノールを含有し、アニスアルデヒドとオイゲノールの配合質量比が、1:10〜1:1であることを特徴とする肌色改善
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の肌色改善剤において、シンナミックアルデヒドを含有し、アニスアルデヒドとシンナミックアルデヒドの配合質量比が、1:10〜1:1であることを特徴とする肌色改善
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の肌色改善剤において、さらにシナモン、スターアニス、クローブ、キャラウェイから選ばれる1種又は2種以上の香料を含むことを特徴とする肌色改善
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の肌色改善剤において、さらにペッパー、カルダモン、ナツメグから選ばれる1種又は2種以上の香料を含むことを特徴とする肌色改善
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の肌色改善剤を配合した化粧料において、アニスアルデヒドの含有量が、全化粧料中、0.01〜5質量%であることを特徴とする肌色改善用化粧料
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の肌色改善剤を用いた肌色改善方法。
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