JP4167392B2 - 燃料噴射量制限ボルトの封印構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限のために配設される締結装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、制限ボルトと固定ナットの後部に螺装する油漏れ防止のための袋ナットに孔を開けて、つづり線で封印する方法や、制限ボルトと固定ナットを特殊形状として上で、ケースから一体で突き出させた円筒部の内部で制限ボルトを固定し、さらに円筒部の口元にわん形プラグを打ち込む方法をとっている。また、燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限構造に用いられる封印構造において、ハウジングに螺装された制限ボルトと、該制限ボルトを固定するナットとを、被装することにより封印を行う構成としては、特公平7−81543号公報に示されるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
つづり線は、封印能力が不充分であり、作業における効率を向上させることが困難である。さらに、ケース一体型の場合には、コストが高く、作業性が低下するものである。特公平7−81543号公報に示される技術においては、封印構造が複雑であり、封印作業の作業性を向上し難いものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決すべく、本発明は次のような手段を用いる。
【0005】
請求項1においては、燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限機構(23)を、制限ボルト(41)と、螺装された状態の前記制限ボルト(41)を固定する固定ナット(42)と、該制限ボルト(41)の後端部に螺装し、制限ボルト(41)を保護する袋ナット(45)により構成し、該制限ボルト(41)と固定ナット(42)と袋ナット(45)を、筒体ケース(46)により被装して封印する燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、該制限ボルト(41)に螺装された固定ナット(42)と、前記袋ナット(45)との間に、該制限ボルト(41)の外周に挿嵌されるロッキングプレート(43)を保持し、該ロッキングプレート(43)に、該固定ナット(42)の側面に沿い、外周に突設する折り曲げ掛止部(51)を設け、該折り曲げ掛止部(51)を、筒体ケース(46)の内面に設けた溝状凹部(46b)に係合させ、該筒体ケース(46)を、前記ロッキングプレート(43)により係止し、該ロッキングプレート(43)の、該固定ナット(42)と袋ナット(45)に当接する当接部(53)に、密封能力のある材料をコーティングし、該ロッキングプレート(43)にシールワッシャの機能を付加したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記ロッキングプレート(43)は当接部(53)と、該当接部(53)から延出される折り曲げ掛止部(51)と、垂直掛止部(52)により構成し、該折り曲げ掛止部(51)と垂直掛止部(52)は間隔をあけ交互に配設し、該折り曲げ掛止部(51)は当接部(53)の当接面に対して外側斜め下方に延出した複数枚舌状板バネに構成し、該折り曲げ掛止部(51)により筒体ケース(46)を均等に係止可能に構成し、該垂直掛止部(52)は、該当接部(53)の当接面に対して垂直方向に延出し、固定ナット(42)の周囲に沿わせたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記筒体ケース(46)の内径側に円周状の段部を設け、該筒体ケース(46)の装着時に、制限ボルト(41)に螺装された袋ナット(45)と筒体ケース(46)に弾性変形状態で当接するOリング(44)を配設し、該Oリング(44)配設部位の内径を、Oリング(44)の外径より小さく構成したものである。
【0008】
請求項4においては、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記制限ボルト(41)が螺装されるガバナハウジング(36)の一部を、円筒形状の被装部(36b)とし、該被装部(36b)により、前記筒体ケース(46)の外側を被装したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
【0010】
図1は燃料噴射ポンプの全体構成を示す側面断面図である。
【0011】
図2はガバナ機構を示す側面断面図である。
【0012】
図3は燃料噴射量制限機構の構成を示す側面断面図である。
【0013】
図4はロッキングプレートの構成を示す斜視図である。
【0014】
図5は同じく平面図、図6はA−A線断面図である。
【0015】
図7はロッキングプレートの展開図である。
【0016】
図8は封印構造の別実施例を示す側面断面図である。
【0017】
本発明の実施形態にかかる燃料噴射ポンプの構成について説明する。図1において、燃料噴射ポンプ1の下部にはカム5を備えたカム軸4が横設され、該カム軸4は本体ハウジング28に回転自在に軸支されている。前記カム5の上方においては、プランジャバレルに上下摺動自在に嵌挿されたプランジャ7が配設され、該プランジャ7の下端にはタペット3が付設されている。プランジャ7及びタペット3はスプリング等の付勢手段により下方へ付勢され、該タペット11がカム5に当接している。そして、カム5の回転によりプランジャ7が上下動するように構成している。
【0018】
このように構成した燃料噴射ポンプ1において、プランジャ7が上下動範囲の下端部に位置すると、前記フィードポンプにより燃料ギャラリへ圧送される燃料が、吸込ポートを通じてプランジャバレル内へ圧送される。プランジャ7がカム5により押し上げられて上昇すると、プランジャバレル内の燃料は、デリベリバルブ18へ圧送され、該デリベリバルブ18に連結された燃料噴射弁から噴射される。
【0019】
そして、プランジャ7は、該プランジャ7外周部の制御スリーブと、軸心を中心にして一体的に回動可能であり、後述するガバナ機構により制御スリーブを回動させることで、プランジャ7に形成されたプランジャリードの位置を変化させて、燃料噴射弁から噴射する燃料量を調節することができるものである。前記プランジャ7及びデリベリバルブ18等は、本体ハウジング28の上部に装着されているものである。
【0020】
ガバナハウジング36内においては、カム軸4の回転にて作動するガバナ機構が組み込まれている。ガバナ機構において、燃料噴射ポンプのカム軸5の一端部が、ガバナハウジング36内に突出している。カム軸5の一端部にはガバナウェイト9が取り付けられ、遠心力によるガバナウェイト9の動きを、スリーブ10を介してガバナレバー11の下端部を押すように構成されている。
【0021】
ガバナレバー11は、上下中間部が回動軸15により回動自在に支持されており、上端部がリンク16を介して燃料噴射ポンプのコントロールラックに連結されている。そして、該ガバナレバー11によりリンク16を介してコントロールラックを移動させることにより、燃料噴射ポンプの燃料噴射量が変化するように構成している。
【0022】
また、テンションレバー12は、上下中間部が回動軸15により回動自在に支持されている。テンションレバー12の近傍にはレバー21が配設されており、レバー21の基端部は回動軸15と平行なレギュレータレバー軸22の一端部に固定されている。レギュレータレバー軸22を回動操作すると、レバー21および図示していないガバナスプリングを介して、テンションレバー12が回動される。これにより、ガバナレバー11が回動され、コントロールラックが移動し、燃料噴射量が変化することとなる。
【0023】
また、テンションレバー12には噴射量制限用当て金27がボルト等により取り付けられている。該噴射量制限用当て金27は、ガバナハウジング36に取り付けられる燃料噴射量制限機構23に当接して、テンションレバー12の回動位置を制限している。(テンションレバー12には当て金27が一体成形されているものもある。なお、図2に示す構成がレバーの唯一の構成ではなく、テンションレバー12と燃料噴射量制限機構23の接触には複数の形態が存在する。)本発明において、燃料噴射量制限機構23は燃料の噴射制限を行うための、位置調節を行うものであり、位置調節の形態を限定するものではない。
【0024】
次に、燃料噴射量制限機構23の構成について、図3を用いて説明する。燃料噴射量制限機構23は、制限ボルト41、固定ナット42、ロッキングプレート43、袋ナット45、ケース46およびOリングにより構成されている。制限ボルト41はガバナハウジング36に螺装されており、該制限ボルト41の先端は噴射量制限用当て金27に当接するものである。該制限ボルト41には固定ナット42が螺装され、該固定ナット42はガバナハウジング36に当接し、制限ボルト41の位置の固定を行うものである。
【0025】
制限ボルト41の後端には袋ナット45が装着され、制限ボルト41を保護するものである。そして、袋ナット45とロックナット42の間にロッキングプレート43が配設されるものである。制限ボルト41には、固定ナット42および袋ナット45が螺装され、該固定ナット42と袋ナット45の外側には、ケース46が配設されるものである。
【0026】
ケース46は固定ナット42および袋ナット45を被装するものであり、該ケース46により袋ナット45に装着されたOリング44を保持するものである。ケース46の内側には凹部46bが構成されており、該凹部46bにロッキングプレート43の端部がはまるものである。これにより、ケース46が装着状態で保持されるものである。さらに、ケース46の内径側には円周状の段部が設けられており、該段部によりOリング44を保持するものである。ロッキングプレート43とケース46の係合時に、該ケース46の段部と袋ナット45とにOリング44が弾性変形した状態で挟持されるものである。ケース46は、Oリング44およびロッキングプレート43により保持されるものである。ケース46に弾性変形して当接する部材を設けたことにより、ケース46を弾性支持でき、振動によるカタツキを防止できる。
【0027】
ケース46において、Oリング44が当接する部分の内径は、Oリング44の外径より、直径差において0.05乃至0.5mm程小さく構成されているものである。これにより、Oリング44をケース46内に挿入し、略固定でき、封印時の作業性が向上するものである。さらに、Oリング44をケース46に接着剤により、固定することも可能である。この場合にも、Oリング44を容易に固定でき、封印時の作業性が向上するものである。
【0028】
ケース46は制限ボルト41に対して後端側より装着されるものであり、ロッキングプレート43の端部は制限ボルト41の先端側に折り曲げられているものである。ケース46を制限ボルト41に装着する際には、ロッキングプレート43の端部の延出方向に沿うようにケース46を移動するため、容易に行うことができる。しかし、ケース46を取り外す場合には、該ケース46の凹部46bにはまったロッキングプレート43の端部の延出方向に逆らって、ケース46を動かす必要がある。
【0029】
ケース46の内側に設けられた凹部46bは、該ケース46の内周に沿って構成されているものであり、ケース46を回動した場合には該ケース46が空回りするものである。このため、ロッキングプレート43により、ケース46を装着し易く、取り外し難いものとすることができ、制限ボルト41や固定ナット42に影響を与えない。さらに、トルクリミット機構の組み立て性を向上できると共に、制限ボルト41の位置が不用意に変更されることが無い。さらに、ガバナハウジング36において、ケース46配設位置近傍は略平坦に構成されており、封印作業において、ケース46の挿入を容易に行うことが可能である。
【0030】
上記構成は燃料噴射ポンプの燃料噴射制限のために配設される制限ボルト41に、係止部材を装着し、該係止部材により封印部材であるケース46を係止するものである。これにより、従来使用している噴射量制限装置の部品を変更することなく利用でき、製造コストを軽減できるものである。本実施例においては、ケース46およびロッキングプレート43の追加により、構成することが可能である。さらに、ケース46を略円筒形状とすることにより、既成の鋼管の追加工で製作可能であり、コストの軽減を容易に行うことが可能である。そして、封印作業は、ケース46を押しこむことにより行うことが可能であり、工具を必要とせず、作業性が高いものである。
【0031】
前記ロッキングプレート43に密封能力のある材料をコーティングし、油漏れ防止用の部材として、従来から設けられているシールワッシャの機能を付加することも可能である。例えば、ロッキングプレート43にゴム等をコーティングし、該ロッキングプレートを制限ボルト41に装着し、ケース46を装着することにより、ロッキングプレート43をケース46の係止部材と油漏れ防止材と兼用させることが可能である。これにより、シールワッシャが不要となり、コスト低減と作業性の向上を両立することができる。また、ロッキングプレート43の両面に銅などの金属塑性変形による密封能のある材料をコーティングまたは配置することが可能である。これにより、耐久性が向上し、度重なる制限調整に耐える部材を構成可能である。
【0032】
次に、図4乃至図7を用いて、ロッキングプレート43の構成を説明する。ロッキングプレート43は当接部53、係止部51・52により構成されるものである。当接部53は、固定ナット42および袋ナット45に当接するものであり、係止部51・52は当接部53の外周より延出された形状となっている。係止部51・52は間隔をあけて配設されており、交互に配設されるものである。係止部51は当接部53の当接面に対して外側斜め下方に延出されており、係止部52は当接部53の当接面に対して垂直方向に延出されている。係止部51・52は図5に示すごとく、左右対象に構成されており、該ロッキングプレート43によりケース46を均等に係止可能に構成しているものである。ロッキングプレート43の直径は、前記ケース46の外径以上に構成されている。これにより、ロッキングプレート43をケース46内に位置させる際には、ロッキングプレート43を内側に弾性変形させて挿入させるものである。そして、弾性力により、ロッキングプレート43の端部がケース46に構成した溝に押しつけられるものである。
【0033】
ロッキングプレート43において、係止部51・52の端部は当接部53に設けた孔の同心円に沿った形状に構成されている。係止部51・52の端部は円弧状に構成されているものである。これにより、係止部51がケース46の凹部46bに係合する際、係止部51はケース46の回動する方向は滑り易く、ケース46を引き抜く方向には引っかかり易くなるものである。さらに、上記の形状より、係止部51・52は板バネとして作用させることが可能であり、該ロッキングプレート43により、ケース46の前部を弾性支持し、振動により、ケース46がカタカタ音をたてることを防止でき、燃料噴射ポンプの静粛性を向上し、噴射量制限装置の耐久性も向上できるものである。
【0034】
次に、制限ボルト41を螺装する部材の一部を延出し、前記ケース46の端部を覆う構成について、図8を用いて説明する。ガバナハウジング36には、外側に延出された被装部36bが設けられている。被装部36bは円筒状に構成されており、該被装部36bの内側にはケース46の前端部が配設されるものである。これにより、外部よりの接触に対するケース46の抵抗性を向上することが可能であり、被装部36bがケース46の挿入時におけるガイドとなり、作業性を向上するものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
【0036】
請求項1に記載のごとく、燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限機構(23)を、制限ボルト(41)と、螺装された状態の前記制限ボルト(41)を固定する固定ナット(42)と、該制限ボルト(41)の後端部に螺装し、制限ボルト(41)を保護する袋ナット(45)により構成し、該制限ボルト(41)と固定ナット(42)と袋ナット(45)を、筒体ケース(46)により被装して封印する燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、該制限ボルト(41)に螺装された固定ナット(42)と、前記袋ナット(45)との間に、該制限ボルト(41)の外周に挿嵌されるロッキングプレート(43)を保持し、該ロッキングプレート(43)に、該固定ナット(42)の側面に沿い、外周に突設する折り曲げ掛止部(51)を設け、該折り曲げ掛止部(51)を、筒体ケース(46)の内面に設けた溝状凹部(46b)に係合させ、該筒体ケース(46)を、前記ロッキングプレート(43)により係止し、該ロッキングプレート(43)の、該固定ナット(42)と袋ナット(45)に当接する当接部(53)に、密封能力のある材料をコーティングし、該ロッキングプレート(43)にシールワッシャの機能を付加したので、従来から使用している燃料噴射量制限機構の部品を変更する必要がなく、プレートおよび筒体を追加することにより、容易に構成できる。そして、筒体は既成の鋼管の追加工により容易に製作することができ、製造コストを低くすることができる。
さらに、封印作業が筒体を押しこむだけで終了するため、作業性が向上する。
また、燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限構造に用いられる封印構造であって、制限ボルトと固定ナットとを被装する筒体を係止するプレートに、密封能力のある材料をコーティングし、該プレートにシールワッシャの機能を付加したので、シールワッシャが不要となり、製造コストを低減でき、作業性が向上する。
【0037】
請求項2に記載のごとく、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記ロッキングプレート(43)は当接部(53)と、該当接部(53)から延出される折り曲げ掛止部(51)と、垂直掛止部(52)により構成し、該折り曲げ掛止部(51)と垂直掛止部(52)は間隔をあけ交互に配設し、該折り曲げ掛止部(51)は当接部(53)の当接面に対して外側斜め下方に延出した複数枚舌状板バネに構成し、該折り曲げ掛止部(51)により筒体ケース(46)を均等に係止可能に構成し、該垂直掛止部(52)は、該当接部(53)の当接面に対して垂直方向に延出し、固定ナット(42)の周囲に沿わせたので、袋ナット締め付けの時のプレートの共回りを防止でき、作業性を向上できる。
【0038】
請求項3に記載のごとく、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記筒体ケース(46)の内径側に円周状の段部を設け、該筒体ケース(46)の装着時に、制限ボルト(41)に螺装された袋ナット(45)と筒体ケース(46)に弾性変形状態で当接するOリング(44)を配設し、該Oリング(44)配設部位の内径を、Oリング(44)の外径より小さく構成したので、筒体ケース(46)の後部を弾性支持でき、振動によるカタカタ音の発生を防止できる。
また、該Oリング(44)の外径より小さく構成したので、Oリングを筒体に固定でき、封印作業の作業性が向上する。
【0039】
請求項4に記載のごとく、請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記制限ボルト(41)が螺装されるガバナハウジング(36)の一部を、円筒形状の被装部(36b)とし、該被装部(36b)により、前記筒体ケース(46)の外側を被装したので、筒体先端に生じる間隙を生めることができ、外部よりの接触に対して筒体の抵抗性を向上でき、筒体のガイドが構成されるため、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料噴射ポンプの全体構成を示す側面断面図。
【図2】 ガバナ機構を示す側面断面図。
【図3】 燃料噴射量制限機構の構成を示す側面断面図。
【図4】 ロッキングプレートの構成を示す斜視図。
【図5】 同じく平面図。
【図6】 A−A線断面図。
【図7】 ロッキングプレートの展開図。
【図8】封印構造の別実施例を示す側面断面図。
【符号の説明】
23 燃料噴射量制限機構
36 ガバナハウジング
42 固定ナット
43 ロッキングプレート
44 Oリング
45 袋ナット
46 ケース
46b 凹部
Claims (4)
- 燃料噴射ポンプの燃料噴射量制限機構(23)を、制限ボルト(41)と、螺装された状態の前記制限ボルト(41)を固定する固定ナット(42)と、該制限ボルト(41)の後端部に螺装し、制限ボルト(41)を保護する袋ナット(45)により構成し、該制限ボルト(41)と固定ナット(42)と袋ナット(45)を、筒体ケース(46)により被装して封印する燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、該制限ボルト(41)に螺装された固定ナット(42)と、前記袋ナット(45)との間に、該制限ボルト(41)の外周に挿嵌されるロッキングプレート(43)を保持し、該ロッキングプレート(43)に、該固定ナット(42)の側面に沿い、外周に突設する折り曲げ掛止部(51)を設け、該折り曲げ掛止部(51)を、筒体ケース(46)の内面に設けた溝状凹部(46b)に係合させ、該筒体ケース(46)を、前記ロッキングプレート(43)により係止し、該ロッキングプレート(43)の、該固定ナット(42)と袋ナット(45)に当接する当接部(53)に、密封能力のある材料をコーティングし、該ロッキングプレート(43)にシールワッシャの機能を付加したことを特徴とする燃料噴射量制限ボルトの封印構造。
- 請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記ロッキングプレート(43)は当接部(53)と、該当接部(53)から延出される折り曲げ掛止部(51)と、垂直掛止部(52)により構成し、該折り曲げ掛止部(51)と垂直掛止部(52)は間隔をあけ交互に配設し、該折り曲げ掛止部(51)は当接部(53)の当接面に対して外側斜め下方に延出した複数枚舌状板バネに構成し、該折り曲げ掛止部(51)により筒体ケース(46)を均等に係止可能に構成し、該垂直掛止部(52)は、該当接部(53)の当接面に対して垂直方向に延出し、固定ナット(42)の周囲に沿わせたことを特徴とする燃料噴射量制限ボルトの封印構造。
- 請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記筒体ケース(46)の内径側に円周状の段部を設け、該筒体ケース(46)の装着時に、制限ボルト(41)に螺装された袋ナット(45)と筒体ケース(46)に弾性変形状態で当接するOリング(44)を配設し、該Oリング(44)配設部位の内径を、Oリング(44)の外径より小さく構成したことを特徴とする燃料噴射量制限ボルトの封印構造。
- 請求項1記載の燃料噴射量制限ボルトの封印構造において、前記制限ボルト(41)が螺装されるガバナハウジング(36)の一部を、円筒形状の被装部(36b)とし、該被装部(36b)により、前記筒体ケース(46)の外側を被装したことを特徴とする燃料噴射量制限ボルトの封印構造。
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