JP4167269B2 - 口座振込システムと口座振込方法 - Google Patents

口座振込システムと口座振込方法 Download PDF

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Description

本発明は、商取引の決済に好適な口座振込システムとATM装置に関するものであり、特に、口座への振込額や、口座への振込時期を判定して、その判定結果に応じた振込処理を行うものである。
商取引の決済手段として口座振込が利用されている。
口座振込によれば、請求人(請求額の受取人)は、請求額と口座番号を請求先(請求額の支払人)に通知するだけで集金が可能となる。一方、支払人は、ATM装置(現金自動預払機)、あるいは、いわゆるネットバンキングサービスを利用可能であれば職場や自宅のパーソナルコンピュータなどから、受取人の口座番号を指定するだけで支払が完了する。
このように口座振込は、受取人と支払人の双方にとって簡便なものであるが、口座番号だけで支払ができてしまうため、振込額が請求額と不一致であったとしても、口座振込は正常に処理されてしまう。その結果、受取人は、振り込まれた金額が不明であった場合、支払人に問い合わせるなど、確認作業が必要となる。
これまでにも、不明瞭な振込を制限することができる振込判定システムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この振込判定システムは、支払人に、振込先の口座番号と共に請求書番号を入力させ、請求書番号に関連付けて記憶されている請求金額を取得して、支払人が振り込もうとする振込金額と請求金額を比較し、両者が一致するときに振込処理を受け付けるものである。このように、この振込判定システムでは、支払人に請求書番号を入力させなければならず、従来の口座振込に比べて、支払の簡便性が損なわれている。
特開2003−58714号公報
本発明は以上のような従来の実情に鑑みてなされたもので、不明瞭な振込を制限することができ、しかも、正常な振込があった旨を受取人に通知することができ、さらには、振込金の引出時期を支払人が指定することができる口座振込システムとATM装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる口座振込システムは、支払者のシステムと通信ネットワークを介して接続し、口座を特定する口座番号と、口座への振込予定額と、口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、振込先の口座を特定する口座番号と口座への振込額を支払者のシステムから受信する手段と、受信した振込額と、受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、を有してなり、以下の処理を実現する手段を備える。
振込額と振込予定額とが一致するとき
(1−1)
受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高に受信した振込額を加算して口座の残高を更新する
(1−2)
振込予定額の振込完了通知を受取者のシステムに送信する
(1−3)
振込額を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を生成し、以下の(a)〜(d)のいずれかを実現する。
(a)受取者のシステムに送信する
(b)振込額と関連付けて記憶部に記憶する
(c)口座を特定する口座番号と関連付けて記憶部に記憶し、口座番号を支払者のシステムから受信し、口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている認証情報を受取者のシステムに送信する
(d)生成した認証情報を口座の残高と関連付けて記憶部に記憶すると共に受取者のシステムに送信し、認証情報と引出額とを受取者のシステムから受信し、受信した引出額と、受信した認証情報と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高と、を比較し、引出額と口座の残高とが一致するとき、認証情報を記憶部から削除する
振込額と振込予定額とが一致しないとき
(2−1)振込額の振込拒否通知を支払者のシステムに送信する
(2−2)振込額を口座の残高に加算して口座の残高を更新すると共に、振込予定額から振込額を減額した額を新たな振込予定額として記憶する
また、本発明にかかる口座振込システムは、支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、口座を特定する口座番号と、口座への振込予定額と、口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、振込先の口座を特定する口座番号と口座への振込額を支払者のシステムから受信する手段と、受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高に受信した振込額を加算して更新する手段と、更新された口座の残高と、受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、を有してなり、更新された口座の残高と振込予定額とが一致するとき、以下の処理を実現する手段を備える。
(3−1)
振込予定額の振込完了通知を受取者のシステムに送信する
(3−2)
振込額を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を生成し、口座を特定する口座番号と関連付けて記憶部に記憶し、口座番号を支払者の端末から受信し、口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている認証情報を受取者のシステムに送信する
さらに、認証情報は口座の残高と関連付けて記憶部に記憶されていて、認証情報と引出額とを受取者のシステムから受信し、受信した引出額と、受信した認証情報と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高と、を比較し、引出額と口座の残高とが一致するとき、認証情報を記憶部から削除する
また、本発明にかかる口座振込システムは、支払者のシステムと通信ネットワークを介して接続し、口座を特定する口座番号と、口座への振込期限と、口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、振込先の口座を特定する口座番号と口座への振込額を支払者のシステムから受信する手段と、支払者のシステムから振込額を受信した際に、受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている振込期限を徒過していないか判定する手段と、を有してなり、以下の処理を実現する手段を備える。
振込期限を徒過していないと判定されたとき
(4−1)
受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高に受信した振込額を加算して口座の残高を更新する
(4−2)
振込予定額の振込完了通知を受取者のシステムに送信する
(4−3)
振込額を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を生成し、以下の(a)〜(d)を実現する。
(a)受取者のシステムに送信する
(b)口座の残高と関連付けて記憶部に記憶する
(c)口座を特定する口座番号と関連付けて記憶部に記憶し、口座番号を支払者のシステムから受信し、口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている認証情報を受取者のシステムに送信する
(d)生成した認証情報を口座の残高と関連付けて記憶部に記憶すると共に受取者のシステムに送信し、認証情報と引出額とを受取者のシステムから受信し、受信した引出額と、受信した認証情報と関連付けて記憶部に記憶されている口座の残高と、を比較し、引出額と口座の残高とが一致するとき、認証情報を記憶部から削除する
振込期限を徒過していると判定されたとき
(5−1)
振込額の振込拒否通知を支払者のシステムに送信する
また、本発明にかかる口座振込システムは、支払者のシステムと通信ネットワークを介して接続し、口座を特定する口座番号と、口座への振込予定額と、口座への振込期限と、を関連付けて記憶している第1記憶部と、振込期限を徒過したときの利息の算定基準を記憶している第2記憶部と、振込先の口座を特定する口座番号を支払者のシステムから受信する手段と、支払者のシステムから口座番号を受信した際に、受信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている振込期限を徒過していないか判定する手段と、を有してなり、以下の処理を実現する手段を備える。
(6−1)
振込期限を徒過していると判定されたとき、受信した口座番号と関連付けて第1記憶部に記憶されている振込予定額と第2記憶部に記憶されている利息の算定基準とを用いて利息を算出し、算出した利息を振込予定額に加算して新たな振込予定額を算出し、新たな振込予定額を支払者のシステムに送信する
(6−2)
振込先の口座への振込額を支払者のシステムから受信し、受信した振込額と、支払者のシステムに送信した新たな振込予定額と、を比較し、振込額と新たな振込予定額とが一致しないとき、振込額の振込拒否通知を支払者のシステムに送信する
本発明にかかるATM装置は、口座を特定する口座番号と、口座への振込予定額と、を関連付けて記憶している記憶部を備えた口座振込システムと通信ネットワークを介して接続した装置であって、振込先の口座を特定する口座番号を受け付ける手段と、受け付けた口座番号を口座振込システムに送信する手段と、送信した口座番号と関連付けて記憶部に記憶されている振込予定額を口座振込システムから受信する手段と、受信した振込予定額を表示する手段と、を有してなる。
また、振込先の口座への振込金を収容する手段と、収容した振込金の金額を特定する手段と、特定した振込金の金額と口座振込システムから受信した振込予定額とを比較する手段と、をさらに備え、以下の処理を実現する手段を備える。
特定した振込金の金額と振込予定額とが一致したとき
(7−1)
振込予定額の振込完了通知を口座振込システムに送信する
特定した振込金の金額と振込予定額とが一致しないとき
(7−2)
収容した振込金を排出する
(7−3)
振込予定額と特定した振込金の金額の差額を算出し、算出した差額を表示する
本発明の口座振込システム及びATM装置によれば、不明瞭な振込を制限することができ、しかも、正常な振込があった旨を受取人に通知することができ、さらには、振込金の引出時期を支払人が指定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる口座振込システムとATM装置の実施の形態について説明する。
以下に説明する実施の形態は、いわゆるネットオークションの利用者間の決済、すなわち、落札者Aから出品者Bへの落札代金(落札額「5万円」)の振込みを例に説明する。つまり、落札者A、出品者B、落札額5万円は、それぞれ支払者、受取者、取引額の例である。
ここで、落札者Aと出品者Bの間の決済は、いわゆるエスクローサービスで実現される。すなわち、出品者Bは、落札者Aが落札代金を所定の口座に振り込んだことを確認した上で、商品を落札者Aに発送する。落札者Aは、出品者Bから受け取った商品に問題が無い(落札した商品に相違ないなど)ことを確認した上で、出品者Bへの落札代金の支払を許可する。出品者Bは、落札者Aの許可があって、はじめて、口座に振り込まれた落札代金を手にすることができる。
図1は、本発明にかかる口座振込システム(以下、「本システム」という)の実施の形態を示すネットワーク構成図である。本システム1は、通信ネットワーク(図示省略)を介して、落札者Aが利用する支払者システム2、出品者Bが利用する受取者システム3、落札者Aと出品者Bの間の取引を仲介する取引者(ネットオークションサービス提供者)の取引システム4と接続する。
取引システム4は、ネットオークションサイト(Webシステム)が動作している取引サーバ400を備えている。
通信ネットワークの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本システム1、支払者システム2、受取者システム3、取引システム4は、図示しない専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークと接続している。
本システム1は、取引システム4から落札額を受信した上で、落札代金の振込先の口座である振込口座1000を生成し、この振込口座を特定する口座番号「1000」を支払者システム2に送信する。
また、本システム1は、支払者システム2から口座番号を含む振込情報を受信し、振込口座への落札代金の振込処理を実施する。
さらに、本システム1は、振込口座に振り込まれた落札代金を引き出す際に用いる認証情報を受取者システム3に送信する。以下に説明する実施の形態では、暗証番号を認証情報の例として用いる。
さらにまた、本システム1は、受取者システム3から認証情報を含む引出情報を受信し、振込口座に振り込まれた落札代金を出品者Bに引き出させる。
(振込口座について)
振込口座の認証情報は、受取者システム3にのみ送信されるため、振込口座の残高を引き出すことができるのは出品者Bのみである。一方、振込口座の口座番号のみ通知された落札者Aは、振込口座に入金することはできるが、振込口座の残高を引き出すことはできない。
振込口座は、落札者Aと出品者Bの取引額の決済用の口座であるから、振込口座に取引額が振り込まれた後には、この振込口座への振込(入金)はない。
振込口座の残高が「0円」、つまり、取引額の全額が引き出されたときには、振込口座はその目的を達しているため、以降、落札者A又は出品者Bが口座番号や暗証番号を用いることはない。
出品者Bが振込口座から落札代金を引き出す態様としては、(1)ATM装置から引き出す、(2)別の口座へ振り込む、などがある。この別の口座の例としては、出品者Bがネットオークションとは無関係に開設して利用可能(残高の引き出しが可能)な自分の口座、あるいは、出品者Bに商品を販売した第三者(出品者Bの支払先)の口座、などがある。
このように、出品者Bは、普段利用している自分の口座番号を落札者Aまたはエスクローサービス提供者などに開示することなく、落札者Aから落札代金を引き出す(受け取る)ことができる。
(支払者システム2の構成について)
支払者システム2は、ATM20と端末200とを備える。
ATM20は、落札者Aが落札代金を振込口座に入金する際に操作するATM装置である。ATM20の表示部はタッチパネルで構成され、後述する振込処理画面が表示され、振込口座の口座番号を入力することができる。また、振込処理画面に入力された情報をATMサーバ10に送信する手段を備える。また、現金の投入口(現金を収容する手段)と、投入された現金の金額を特定(カウント)する手段と、投入された現金が振込予定額(取引額)と一致するか否かを判定する手段と、振込予定額の振込完了通知をATMサーバ10に送信する手段と、投入された現金と振込予定額の差額を算出する手段と、振込処理画面のレイアウト情報やATMサーバ10と送受信する情報を記憶するための記憶手段と、を有してなる。
端末200は、落札者Aが本システム1及び取引システム4と情報交換をする(情報を送受信する)ために用いるパーソナルコンピュータや携帯電話機などの情報処理装置である。すなわち、落札者Aは、端末200を用いて、取引システム4にアクセスしてネットオークションに参加し、出品商品を落札した後には、落札代金の振込先の口座番号を本システム1から受信する。
(受取者システム3の構成について)
受取者システム3は、ATM30と端末300とを備える。
ATM30は、出品者Bが落札代金を引き出す際に操作するATM装置である。ATM30の表示部はタッチパネルで構成されていて、後述する引出処理画面が表示され、振込口座の口座番号と暗証番号並びに引出額を入力することができる。また、現金の排出口と、引出処理画面のレイアウト情報やATMサーバ10と送受信した情報を記憶する記憶手段と、を有してなる。
端末300は、出品者Bが本システム1及び取引システム4と情報交換するために用いるパーソナルコンピュータや携帯電話機などの情報処理装置である。すなわち、出品者Bは、端末300を用いて、取引システム4にアクセスしてネットオークションに参加し、出品商品が落札された後には、落札代金をATM30から引き出す際に用いる暗証番号を本システム1から受信する。
(本システム1の構成について)
本システム1は、ATMサーバ10と振込仲介サーバ100(以下、「サーバ100」という)とを備える。ATMサーバ10とサーバ100とは、通信ネットワーク(図示省略)を介して接続している。
ATMサーバ10は、ATM20とATM30のそれぞれと通信ネットワーク(図示省略)を介して接続している。
サーバ100は、端末200と端末300と取引サーバ400のそれぞれと通信ネットワーク(図示省略)を介して接続している。
サーバ100は、ATMサーバ10を介してATM20やATM30と情報交換をする。
サーバ100は、ATMサーバ10、端末200、端末300、取引サーバ400と通信ネットワークを介して通信することができる情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータなどで実現される。
ここで、サーバ100は、いわゆるWebサーバとして動作して、端末200や端末300と情報交換を行う。すなわち、後述する端末200や端末300に表示される各画面は、サーバ100が後述する各データベース(DB)に記憶されている情報、支払者システム2や受取者システム3から受信した情報をもとに作成して端末200や端末300に送信するWEBページである。サーバ100は、各WEBページのURL(Uniform Resource Locator)を、たとえば、電子メールで端末200や端末300に配信する。落札者Aや出品者Bは、本システム1から受信した電子メールの本文に記載されているURLを端末200や端末300の入力手段(マウス、キーボード、など)を用いて選択することで、選択したURLに対応した画面を閲覧することができる。ただし、サーバ100と端末200や端末300との通信手段は、これに限定するものではなく、本願発明を実現可能なものであればよい。
また、サーバ100と、ATMサーバ10や取引サーバ400との情報交換の手段は、後述するサーバ100とATM10の各処理を実現できるものであればよく、たとえばファイル転送などを用いる。
本システム1では、本発明にかかる口座振込プログラム(以下、「本プログラム」という)が動作して本システム1を構成するサーバ100とATMサーバ10内の各手段を制御することで、以下に説明する本発明にかかる口座振込方法(以下、「本方法」という)を実現する。すなわち、本プログラムの一部の機能はサーバ100で動作し、残りの機能はATMサーバ10で機能する。
ここで、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という)を用いれば、図示しないコンピュータを本システム1と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読取、実行することで、本方法を実現することができる。
(サーバ100の構成について)
図2は、サーバ100の構成の例を示すブロック図である。
サーバ100は、記憶部DB、取引情報受信部101、口座情報生成部102、口座番号送信部103、口座情報更新部106、振込完了通知送信部107、引出許可情報受信部121、認証情報送信部122、認証処理部133、引出処理部138、口座情報削除部150、を有してなる。
記憶部DBは、取引情報、利息情報、口座情報、利用者情報を記憶する手段であり、取引情報を記憶する取引情報DB1と、利息情報を記憶する利息情報DB2と、口座情報を記憶する口座情報DB3と、利用者情報を記憶する利用者情報DB4と、を備える。
取引情報とは、落札者Aと出品者Bとの取引に関する情報であり、取引システム4が発行する取引を特定する取引ID、支払者を特定する支払者ID、支払者の氏名、受取者を特定する受取者ID、受取者の氏名、取引額、取引の対象となる商品名、取引額の支払期限、を含む。
図3は、記憶部DBに記憶されている取引情報の例を示す模式図である。
なお、ここでは、支払者IDは落札者Aの電子メールのアドレス(以下、「メールアドレス」という)とし、受取者IDは出品者Bのメールアドレスとする。
利息情報とは、支払期限(振込期限)を徒過(経過)したときの利息の算定基準に関する情報である。
図4は、記憶部DBに記憶されている利息情報の例を示す模式図である。
なお、ここでは、利息の算定基準は、取引額と、この取引額の支払の遅延日数との組合せに応じて定められた利率(%)とする。すなわち、図4に示すように、たとえば、取引額「5万円」で遅延日数が「3日」であれば利率は「5%」である。
また、図4中の「−」マークは、振込拒否を示す。すなわち、たとえば、取引額「5万円」で遅延日数「61日以上」の場合、振込拒否、つまり、振込口座への取引額の振り込みは禁止される。
口座情報とは、振込口座に関する情報であり、振込口座を特定する口座番号と、振込口座から残高を引き出す際に用いる暗証番号と、取引IDと、振込予定額と、残高と、振込日と、を含む。振込予定額とは、取引情報に含まれる取引額である。
図5は、記憶部DBに記憶されている口座情報の例を示す模式図である。本システム1は、記憶部DBに記憶されている口座情報を、支払者システム2や受取者システム3との情報交換を通じて更新する。
(a)は、振込口座の口座情報が生成されたときの口座情報を示していて、暗証番号や振込日は空欄(情報が無い状態)であり、残高は「0円」である。
(b)は、振込口座に5万円が振り込まれた後の口座情報を示していて、残高欄が「5万円」に更新され、振込日欄に振込日が記憶されている。
(c)は、暗証番号を受取システム3に送信するときの口座情報を示していて、暗証番号欄に暗証番号が記憶されている。
(d)は、残高「5万円」の振込口座から3万円が引き出されたときの口座情報を示していて、残高が「2万円」に更新されている。
利用者情報とは、受取者ごとに付与された認証情報と、この受取者への振込金が振り込まれる振込口座の口座番号を含む情報である。
図6は、記憶部DBに記憶されている利用者情報の例を示す模式図であり、ユーザID「USERB」とパスワード「PASSB」の組合せからなる認証情報と、口座番号800,900,1000が関連付けて記憶されている。
なお、利用者情報を用いるのは、認証情報を受取者ごとに付与する場合であり、振込口座ごとの認証情報は不要とすることができる。したがって、利用者情報を用いる実施の形態の場合、口座情報には暗証番号は不要である。
取引情報受信部101とは、取引システム4を構成する取引サーバ400から取引情報を受信する手段である。
口座情報生成部102とは、口座情報を生成して記憶部DBに記憶する手段である。
口座番号送信部103とは、口座情報に含まれる振込口座の口座番号を端末200に送信する手段である。
口座情報更新部106とは、記憶部DBに記憶されている口座情報を更新する手段である。
振込完了通知送信部107とは、振込完了通知を端末300に送信する手段である。振込完了通知とは、振込口座に落札額が振り込まれた旨の情報であり、取引ID、支払者(落札者)の氏名、落札された商品名、振込額(落札額)、振込日、振込口座の口座番号、などが含まれる。
引出許可情報受信部121とは、引出許可情報を端末200から受信する手段である。引出許可情報とは、落札者Aが、振込口座に振り込んだ落札額を出品者Bが引き出すことを許可する旨の情報であり、振込口座の口座番号などが含まれる。
認証情報送信部122とは、認証情報を生成して端末300に送信する手段である。
認証処理部133とは、ATMサーバ10を介してATM30から受信した認証情報が記憶部DBに記憶されているか否かを判定し、ATMサーバ10を介して判定結果をATM30に送信する手段である。
引出処理部138とは、ATMサーバ10を介してATM30から受信した引出情報に基づいて引出処理を行う手段である。引出処理とは、引出情報に含まれる引出額が振込口座の残高以下であるか否かを判定し、(1)残高以下であると判定したときは、引出額を減額して振込口座の残高を更新すると共に、ATMサーバ10を介して引出許可通知をATM30に送信し、(2)残高以下でないと判定したときは、ATMサーバ10を介して引出不許可通知をATM30に送信する処理をいう。
口座情報削除部150とは、引出処理の結果、振込口座の残高が「0円」となったときに、振込口座の口座情報を記憶部DBから削除する手段である。
図7は、本システム1の動作例を示すシーケンス図である。以下、図7〜19を参照しながら本システム1の動作について説明する。
(口座情報の生成について)
先ず、落札者Aと出品者Bとの間で取引が成立する(S100)。すなわち、落札者Aが、出品者Bの出品した商品を落札する。
図8は、取引成立時にサーバ400から端末200,300に送信される取引成立画面の例を示す模式図である。画面P1には、取引を特定する取引ID、取引成立日、落札者と出品者の氏名(名称)、落札された商品の名称、落札額、落札額の支払期限、などが記載されている。落札者Aと出品者Bは、画面P1を閲覧することで、成立した取引内容を確認することができる。
取引成立後、サーバ100は、取引サーバ400から取引情報を受信し、取引情報DB1に記憶する(S101)。
次に、サーバ100は、受信した取引情報に含まれる落札額の振込先となる振込口座1000に関する口座情報を生成、つまり、口座番号を採番して、取引情報に含まれる落札額と振込期限と関連付けて、口座情報DB3に記憶する(S102)。なお、落札額は振込予定額として口座情報DB3に記憶する。
次に、サーバ100は、生成した振込口座の口座番号を端末200に送信する(S103)。
図9は、端末200に送信された口座番号の例を示す模式図である。口座番号通知画面P2には、口座番号「1000」のほか、取引ID、出品者の氏名、商品、落札額「5万円」、落札額の支払期限「2006年3月1日」、などが記載されている。落札者Aは、画面P2を閲覧することで、落札代金「5万円」を「2006年3月1日」までに口座番号「1000」の口座に振り込まなければならないことを確認することができる。
(振込口座への入金について)
落札者Aは、ATM20を操作して、落札代金を振込口座に振り込む(S104)。図10〜14は、ATM20に表示される振込処理画面の例を示す模式図である。
まず、図10に示す振込処理画面P31に、落札者Aが振込口座の口座番号「1000」を入力してボタンB3Bを選択すると、入力された口座番号が、ATM20内の記憶手段に記憶されると共に、ATM20からサーバ100に送信される。
サーバ100は、ATM20から受信した口座番号を基に(口座番号を検索キーワードとして)記憶部DBを検索し、口座番号と関連付けて記憶されている出品者Bの氏名「Bさん」、振込予定額「5万円」、残高「0円」、支払期限「2006年3月1日」、を読み出す。
次に、サーバ100は、支払期限を徒過していないか判定する。すなわち、サーバ100は、日付判定手段(図示省略)を備えていて、ATM20から口座番号を受信した日(以下、「口座番号受信日」という)の日付を取得することができる。その後、サーバ100は、取得した口座番号受信日と支払期限とを比較して、口座番号受信日が支払期限を徒過していないか判定をする。
サーバ100は、口座番号受信日が支払期限を徒過していないと判定したときには、記憶部DBから読み出した出品者Bの氏名と振込予定額をATM20に送信する。
ATM20には、図11に示す画面P32が表示される。画面P32には、サーバ100から受信した出品者Bの氏名と振込予定額が表示されている。
一方、サーバ100は、口座番号受信日が支払期限を徒過していると判定したときは、図示しない手段を用いて、利息を算出する。利息は、徒過している期間と振込予定額に応じた利率を利息情報DB2から読み出して、取引額に利率を乗じて算出される。たとえば、口座番号受信日が「2006年3月3日」で振込予定額「5万円」の場合、遅延日数は2日(=「3月3日」−「3月1日」)であり、図4に示した利息情報DB2によると、利率は5%である。したがって、利息は「2千5百円」(=振込予定額「5万円」×「5%」)と算出される。
なお、前述のとおり、振込予定額に対する遅延日数によっては、サーバ100は、利息を算出することなく、振込拒否通知をATMサーバ10を介してATM20に送信する。
サーバ100は、算出した利息を振込予定額に加算して新たな振込予定額を算出し、口座情報DB3に記憶されている振込予定額を、算出した新たな振込予定額で更新する
サーバ100は、算出した利息と、新たな振込予定額と、記憶部DBから読み出した出品者Bの氏名と、をATM20に送信する。
ATM20には、図12に示す画面P33が表示される。画面P33には、サーバ100から受信した出品者Bの氏名と新たな振込予定額と利息が表示されている。
落札者Aは、画面P32(または画面P33)に表示された出品者Bの氏名と振込予定額を閲覧して、ボタンB321を選択すると、ATM20の現金の投入口に現金を投入することができる(投入口のカバーが開く)。ATM20は、投入口に投入された現金をカウントし、振込予定額と一致するか否か判定する。その上で、ATM20は、図13に示す画面P34を表示する。ここでは、振込予定額と同額の現金「5万円」が投入されたことを示している。
落札者Aが画面P34のボタンB341を選択すると、ATM20は、カウントされた振込額(入金額)と記憶手段に記憶しておいた口座番号を含む振込情報を、ATMサーバ10に送信する。ATMサーバ10は、ATM20から受信した振込情報をサーバ100に送信する(S105)。
サーバ100は、図5(b)に示したように、受信した振込情報を用いて、振込口座の残高を更新、つまり、振込額を加算して口座情報DB3に記憶されている振込口座の残高を更新する(S106)。
なお、ATM20は、カウントした現金が振込予定額と一致しないと判定したときには、図14に示す画面P35を表示する。画面P35には、不足額「4万円」(=「振込予定額5万円」−「入金額1万円」)が表示されている。
ここで、落札者Aは、画面P35に表示されたボタンを操作して、不足額の補充、または、振込の中止を選択することができる。
すなわち、落札者Aが画面P35のボタンB351を選択すると、ATM20の現金の投入口のカバーが開いて、現金の投入が可能となる。投入口に現金が投入されると、ATM20は、投入された現金をカウントし、不足額と一致するか否かを判定する。
ATM20は、不足額と一致すると判定したときは、図13と同様の画面P34を表示し、不足額と一致しないと判定したときは、さらに不足額を算出して、図35と同様の画面P35を表示する。
落札者Aが画面P35のボタンB352を選択すると、ATM20は、カウントした入金額「1万円」を、ATMサーバ10を介して、サーバ100に送信する。サーバ100は、口座情報DB3に記憶されている振込口座の残高に、受信した入金額を加算して残高を更新する。また、口座情報DB3に記憶されている振込予定額から入金額(残高)を減額して更新し、新たな振込予定額「4万円」を記憶する。
落札者Aは、更新後の振込予定額、つまり、不足額「4万円」を、あとで振り込むこととなる。
落札者Aが画面P35のボタンB353を選択すると、ATM20は、先に投入された現金「1万円」を、現金の排出口から排出する。この現金の排出口は、現金の投入口と共通のものであってもよい。
この場合、口座情報DB3に記憶されている振込口座の残高は更新されず、落札者Aは、振込予定額「5万円」を、あとで振り込むこととなる。
(振込完了通知について)
サーバ100は、口座情報の更新(S106)後、記憶部DBに記憶されている振込口座の振込予定額と残高が一致するか否か判定し、一致すると判定したときは、振込完了通知を端末300に送信する(S107)。
図15は、端末300に表示された振込完了通知画面の例を示す模式図である。画面P4には、取引ID、支払者(振込者)の氏名、商品、振込額、振込日、口座番号、などが記載されている。画面P4を閲覧した出品者Bは、支払者「Aさん」が落札した「パソコン」の落札代金「5万円」が「2006年2月14日」に振り込まれたことなどを確認することができる。
落札代金が振り込まれたことを確認した出品者Bは、落札者Aに落札物を送付する(S110)。
(引出許可通知について)
落札者Aは、出品者Bから送付されてきた商品に問題がない(落札商品と相違しない)ことを確認した上で、引出許可通知をサーバ100に送信する。
図16は、端末200に表示された引出の許可・不許可を指定する画面の例を示す模式図である。
落札者Aが画面P5のボタンB51を選択すると、端末200からサーバ100に引出許可情報が送信される。
サーバ100は、引出許可情報を端末200から受信する(S121)と、暗証番号を生成して、引出許可情報に含まれる振込口座の口座番号と関連付けて口座情報DB3に記憶すると共に、生成した暗証番号を端末300に送信する(S122)。
図17は、端末300に送信された暗証番号の例を示す模式図である。暗証番号通知画面P6には、暗証番号のほか、取引ID、支払者の氏名、商品、落札額、などが記載されている。出品者Bは、画面P6を閲覧することで、「Aさん」が落札した「パソコン」の落札代金「5万円」を引き出す際に用いる暗証番号が「1234」であることを確認することができる。
(振込口座からの引出について)
出品者Bは、ATM30を操作して振込口座に振り込まれた落札代金を引き出す。図18と図19は、ATM30に表示される画面の例を示す模式図である。
出品者Bが、図18に示す引出処理画面P71に、振込口座の口座番号「1000」と暗証番号「1234」を入力して、ボタンB71Bを選択すると、入力された口座番号と暗証番号がATM30からATMサーバ10を介してサーバ100に送信される(S131、S132)。
サーバ100は、認証処理、つまり、受信した口座番号と暗証番号が記憶部DBに関連付けて記憶されているか否かを判定し、ATMサーバを介して判定結果(認証結果)をATM30に送信する(S133、S134)。
口座番号と暗証番号が関連付けて記憶されているとの判定結果の場合、ATM30には、図19に示す振込処理画面が表示される(S135)。
一方、口座番号と暗証番号が関連付けて記憶されていないとの判定結果の場合、ATM30には、口座番号と暗証番号の再入力を促す画面(図示省略)が表示される。
出品者Bが、画面P72に、引出額「3万円」を入力してボタンB72Bを選択すると、入力された引出額を含む引出情報が、ATM30からATMサーバ10を介してサーバ100に送信される(S136、S137)。
サーバ100は、受信した引出情報を用いて引出処理、つまり、引出情報に含まれる引出額と記憶部DBに記憶されている振込口座の残高とを比較して、引出額が振込口座の残高の範囲内であるか否かを判定し、ATMサーバ10を介して判定結果をATM30に送信する(S138、S139)。
引出額が振込口座の残高の範囲内であるとの判定結果の場合、サーバ100は、記憶部DBに記憶されている振込口座の残高を、この残高から引出額を減額した額で更新する。また、ATM30は、引出額に相当する現金を、ATM30の排出口から排出する(S140)。なお、ATM30には、現金を保管しておく金庫と、この金庫から引出額に相当する現金を抽出する手段と、を備えている。
一方、引出額が振込口座の残高の範囲内でないとの判定結果の場合、ATM30は、出品者Bに引出額の再入力を促す画面を表示する。
引出処理(S138)後、サーバ100は、記憶部DBに記憶されている振込口座の残高が「0円」となっているか否かを判定し、残高が「0円」のときには、口座情報を記憶部DBから削除する(S150)。
以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、支払者システム2から受信した振込額と取引システム4から受信した振込予定額とが一致するときにのみ、振込口座の残高を更新するため、不明瞭な振込がなされるのを防止することができる。
また、本システム1は、振込額と振込予定額とが一致するとき、振込完了通知を受取者システム3に送信する。したがって、たとえば、本システム1をエスクローサービスに適用した場合、落札者が落札代金を振り込んだ旨を出品者に通知して、出品者に商品の発送を促すことができる。
さらに、本システム1は、振込期限を徒過して振込口座に振込みがなされるときには、取引額に加えて、振込の遅延期間に応じた利息が振り込まれたときにのみ、振込完了通知を受取者システム3に送信するように構成することもできる。
さらにまた、本システム1は、支払者システム2から引出許可情報を受信したときに、振込口座の認証情報を受取者システム3に送信する。すなわち、支払者は、受取者が振込口座の残高を引き出す時期を指定することができる。したがって、たとえば、本システム1をエスクローサービスに適用した場合、出品者から受け取った商品に問題がないことを確認した落札者が、出品者に対して、落札代金の引出を許可することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、認証情報の生成時期は、本システム1が支払者システム2から引出許可情報を受信した(S121)後であったが、これに代えて、たとえば、口座情報の生成の際(S102)、あるいは、支払者システム2から振込情報を受信して口座情報を更新する際(S106)、であってもよい。
また、以上説明した実施の形態では、口座番号の受取者システム3への通知時期は、振込完了通知(S107)の際であったが、これに代えて、たとえば、認証情報を送信する際(S122)であってもよい。ただし、通信ネットワーク上での盗聴など、情報セキュリティの観点からすると、口座番号と認証情報は、別々に受取者システム3に通知することが望ましい。
さらに、以上説明した実施の形態では、振込口座への入金は、ATM装置に現金を投入して行うものであったが、これに代えて、支払者自身の口座から振込口座に振り込むようにしてもよい。この場合、ATM装置を用いてもよいし、本システムがネットバンキングサービスを提供して、支払者の端末から振込口座への振込指示を送信するようにしてもよい。
さらに、以上説明した実施の形態では、振込口座の認証情報は、本システム1が生成して受取者システム3に送信するものであったが、これに代えて、受取者自身が振込口座の認証情報を指定することができる構成としてもよい。すなわち、たとえば、本システム1は、支払者システム2から引出許可情報を受信したとき、あるいは、受取者システム3から口座番号を含む要求情報を受信したときに、認証情報を指定するための画面を受取者システム3に送信する。受取者がこの画面に入力した認証情報を、本システム1は受取者システム3から受信して、支払者システム2または受取者システム3から受信した口座番号と関連付けて記憶部DBに記憶する。
この構成によれば、受取者は、認証情報そのもの、さらには設定時期を自分で決めることができる。したがって、たとえば、振込口座の残高を引き出す直前に指定することで、認証情報が外部に漏洩して第三者に振込口座の残高を引き出されてしまう、などの被害を回避し得る。
さらに、以上説明した実施の形態では、本システム1は、取引情報を取引システム4から受信するものであったが、これに代えて、取引情報を支払者システム2あるいは受取者システム3から受信する構成としてもよい。
次に、本発明の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる点を中心に説明する。
先に説明した実施の形態は、振込口座に振り込まれた落札代金は、ATM30から引き出されていた。本実施の形態では、振込口座に振り込まれた落札代金を、一旦、出品者Bの口座(出品者Bがネットオークションとは無関係に開設して利用している口座)に振り込んだ後に、この出品者Bの口座から引き出すようにしたものである。
図20は、振込口座1000から出品者Bの口座9000に落札代金が振り込まれる様子を示す模式図である。先に説明した実施の形態と同様、落札者Aは、ATM20を操作して、振込口座1000に落札代金を振り込む。その後、出品者Bは、振込口座1000に振り込まれた落札代金を自身の口座9000に振り込む。その結果、口座9000の残高は、振込口座1000からの振込額が加算されて更新される。その後、出品者Bは、ATM30を操作して、口座9000から現金を引き出す。口座9000から現金を引き出す際には、従来のATM装置による引き出し処理と同様、出品者Bは、口座9000用のキャッシュカードをATM30に挿入すると共に、口座9000用の暗証番号を入力する。
なお、口座9000用の口座番号(前述のキャッシュカードに記憶されている)と暗証番号と残高は、関連付けて記憶部DBに記憶されている。
図21は、本実施の形態を示すシーケンス図であり、図7に示したシーケンス図と同じ部分は、記載を省略している。
以下、図20乃至26を参照しながら、本実施の形態について説明する。
まず、サーバ100は、取引(S110)の後に、端末200から引出情報を受信する(S221)と、認証情報としてのログイン情報を生成して、端末300に送信する(S222)。このログイン情報は、先の実施の形態における暗証番号と同様、振込口座ごとに生成される。
図22は、端末300に送信されたログイン情報の例を示す模式図である。画面P8には、ログイン情報(ログインIDとパスワード)のほか、取引ID、支払者の氏名、商品、落札代金、などが記載されている。出品者Bは、画面P8を閲覧して、ログインID「ABCD」とパスワード「XYZ」を確認する。
出品者Bは、このログイン情報を用いて、落札者Aが口座1000に振り込んだ落札代金を、振込口座1000から自身の口座9000に振り込む。
まず、出品者Bは、端末300からサーバ100にアクセスして、図23に示すログイン画面を端末300に表示させる。出品者Bは、画面P9にログイン情報を入力し、ボタンB9を選択すると、画面P9に入力されたログイン情報がサーバ100に送信される(S223)。
サーバ100は、受信したログイン情報が記憶部DBに記憶されているか否かを判定する認証処理を行う(S224)。認証処理の結果、受信したログイン情報が記憶部DBに記憶されていると判定されたとき、サーバ100は、振込処理画面を端末300に送信する(S225)。
図24は、端末300に表示された振込処理画面の例を示す模式図である。画面P10には、振込先の口座番号と振込額を指定する欄のほか、振込可能額が表示されている。この振込可能額は、記憶部DBに記憶されている振込口座1000の残高である。
出品者Bが、自分の口座9000に落札代金を振り込むために、画面P10に振込先の口座番号「9000」と振込額「5万円」を入力して、ボタンB10を選択すると、振込指示情報が端末300からサーバ100に送信される(S226)。
振込指示情報には、画面P10に入力された振込先の口座番号「9000」と振込額「5万円」が含まれる。
サーバ100は、端末300から受信した振込指示情報を用いて、振込処理を行う(S227)。この振込処理は、振込口座1000から「5万円」を出品者Bの口座9000に振り込む処理である。具体的には、振込口座1000の口座の残高から5万円を減額すると共に、口座9000の口座の残高に5万円を加算する。
出品者Bが指定した振込額が落札額と一致するとき、つまり、振込口座1000の残高が「0」となるとき、サーバ100は、振込口座1000の口座情報を口座情報DB3から削除する(S228)。
振込処理(S227)の終了後、出品者Bは、ATM30を操作して、口座9000に振り込んだ落札代金を引き出すことができる。図25と図26は、ATM30に表示される画面の例を示す模式図である。
出品者Bは、処理内容を選択するためのメニュー画面(図示省略)が表示されているATM30に自分の口座9000のキャッシュカードを挿入して引出処理を選択すると、ATM30には図25に示す引出処理画面が表示される。
出品者Bが、画面P11に口座9000の暗証番号を入力してボタンB11Bを選択すると、画面P11に入力された暗証番号と先に挿入したキャッシュカードに記憶されている口座番号9000が、ATMサーバ10を介してサーバ100に送信される(S231,S232)。
サーバ100は、ATMサーバ10から暗証番号を受信すると認証処理を行い、ATMサーバ10を介して認証結果をATM30に送信する(S233,S234)。認証結果を受信したATM30には、図26に示す引出処理画面が表示される(S235)。画面P12には、口座9000からの引出可能額(口座9000の残高)35万円に対して、出品者Bが引出額20万円を指定していることを示している。なお、口座9000の残高「35万円」には、口座1000から振り込んだ「5万円」が含まれている。
出品者Bが、画面P12のボタンB12Bを選択すると、引出情報がATM30からATMサーバ10を介してサーバ100に送信される(S236,S237)。
サーバ100は、ATMサーバ10から受信した引出情報を基に引出処理、つまり、記憶部DBに記憶されている口座9000の残高を15万円(=「35万円」−「20万円」)に更新し、ATMサーバ10を介して処理結果(引出許可通知)をATM30に送信する(S238,S239)。
引出許可通知を受信したATM30は、引出情報に含まれていた引出金額に相当する現金を排出し(S240)、出品者Bは排出された現金を受け取る。
以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、支払者システム2から引出許可情報を受信したときに、振込口座に振り込まれた振込金を別の口座に振り込む際に必要となる認証情報を生成して受取者システム3に送信する。すなわち、受取者は、自分宛に振り込まれた振込口座の振込金を、振込口座から引き出すことなく、別の口座に振り込むことができる。したがって、たとえば、受取者は、振込口座の残高を、第三者への支払いなどに充てることができる。
次に、本発明のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる点を中心に説明する。
先に説明したログイン情報は振込口座ごとに生成されるものであったが、本実施の形態におけるログイン情報は受取者ごとに生成されるものである。
図27と図28は、本実施の形態における振込口座の残高が出品者Bの口座に振り込まれる様子を示す模式図であり、図27は振込前、図28は振込後、の様子を示す。
図27に示すように、出品者Bがこれまでにネットオークションに出品した3つの商品は、それぞれ落札者Xに8万円,落札者Yに4万円,落札者Aに5万円で落札されている。落札者Xの落札額の振込先の口座は振込口座800、落札者Yの落札額の振込先の口座は振込口座900、落札者Aの落札額の振込先の口座は振込口座1000、である。すなわち、落札者Xは振込口座800に8万円を振り込み、落札者Yは振込口座900に4万円を振り込み、落札者Aは振込口座1000に5万円を振り込んでいる。
なお、先に説明した実施の形態と同様、出品者Bは、振込口座に振り込まれた振込額は引き出す(出品者Bの口座に振り込むなど)ことができ、ここでは、振込口座800の残高は3万円、振込口座900の残高は0円、振込口座1000の残高は5万円、である。
図28は、出品者Bからの指示に基づき、本システム1が振込口座800から1万円、振込口座1000から4万円、を出品者Bの口座9000に振り込み、その結果、振込口座800の残高が2万円、振込口座1000の残高が1万円となったこと、および、口座9000の残高が5万円増額したことを示している。
以下、本システム1による、この振込処理について、説明する。
図29は、本実施の形態の例を示すシーケンス図である。
先ず、サーバ100は、出品者Bが取引を行う前に予め、出品者Bのログイン情報を生成して端末300に送信する(S301)。このログイン情報は、出品者Bがその後にネットオークションに出品した商品が落札されたときに、その落札代金が振り込まれる振込口座への認証情報である。
端末300に送信された出品者Bのログイン情報は、その後に出品者Bが出品した商品の落札代金の振込口座の口座番号と関連付けて利用者情報DB4に記憶される。なお、後述するように、サーバ100は、生成した出品者Bのログイン情報を、出品者Bに振り込まれる落札代金(出品者Bが受け取る取引額)の振込先である振込口座の口座番号と、各振込口座の残高と、関連付けて記憶部DBに記憶する。
ログイン情報受信後、出品者Bは、前述のとおり、3つの商品を出品して、それぞれ落札者X、Y,Aに落札され、落札者Xへの商品の発送(S110x)、落札者Yへの商品の発送(S110y)は終えている。すなわち、落札者Xは振込口座800に落札代金8万円を振込済であり、落札者Yは振込口座900に落札代金4万円を振込済である。
なお、前述のとおり、出品者Bは、振込口座800から5万円を(1回または複数回にわたって)引き出し、振込口座800の残高は3万円となっている。また、出品者Bは、振込口座900から4万円を引き出し、振込口座900の残高は0円となっている。
さらに、落札者Aは、振込口座1000に落札代金5万円を振込済であり、出品者Bから落札者Aへの商品の発送(S110)は終わり、落札者Aは落札代金の引き出しを許可、すなわち、サーバ100は落札者Aの端末200から引出許可情報を受信している(S321)。
図30は、記憶部DBに記憶されている取引情報、口座情報、利用者情報のそれぞれの例を示す模式図である。
(a)に示すように、取引情報DB1には、
落札者Xと出品者Bの取引に関する取引ID「T0X」と取引額「8万円」、落札者Yと出品者Bの取引に関する取引ID「T0Y」と取引額「4万円」、落札者Yと出品者Bの取引に関する取引ID「T01」と取引額「5万円」、が記憶されている。
また、(b)に示すように、口座情報DB3には、取引ID「T0X」に関する振込口座の口座番号「800」と振込予定額「8万円」と口座の残高「3万円」、取引ID「T0Y」に関する振込口座の口座番号「900」と振込予定額「4万円」と口座の残高「0円」、取引ID「T01」に関する振込口座の口座番号「1000」と振込予定額「5万円」と口座の残高「5万円」が記憶されている。
なお、前述のとおり、受取者ごとの認証情報である利用者情報を用いる本実施の形態において、口座情報には、先に説明した実施の形態のように、振込口座ごとの認証情報である暗証番号は含まれていない。
さらに、(c)に示すように、利用者情報DB4には、出品者Bのログイン情報であるユーザID「USERB」とパスワード「PASSB」と、出品者Bに振り込まれる落札代金の振込先である振込口座の口座番号「800」「900」「1000」と、が関連付けて記憶されている。
なお、図示しないが、記憶部DBには、口座9000の口座番号「9000」と残高が関連付けて記憶されている。
このような状況のもと、出品者Bは、落札者X,Y,Aから振り込まれた振込額の残高を閲覧するために、ログイン情報を端末300からサーバ100に送信する(S322)。
図32は、端末300に表示されたログイン画面の例を示す模式図である。出品者Bが、サーバ100から受信(S301)したログイン情報、つまり、ユーザID「USERB」とパスワード「PASSB」を画面P901に入力し、ボタンB901を選択すると、画面P901に入力されたログイン情報は端末300からサーバ100に送信される(S322)。
ログイン情報を受信したサーバ100は、受信したログイン情報が利用者情報DB4に記憶されているか否かの認証処理を行う(S323)。ログイン情報が記憶されているとき、さらにサーバ100は、ログイン情報と関連付けて記憶部DBに記憶されている各振込口座の残高を読み出して端末300に送信する(S324)。
図33は、サーバ100から端末300に送信された振込口座の残高を表示している口座残高閲覧画面の例を示す模式図である。画面P101には、3つの振込口座800,900,1000のそれぞれの残高「3万円」「0円」「5万円」が、口座番号、支払者、落札代金と共に表示されている。また、画面P101には、3つの振込口座の残高の合計額「8万円」も表示されている。
ここで、出品者Bが、振込口座の残高の一部または全部を別の口座に振り込む振込処理を本システム1に指示するために、画面P101のボタンB1011を選択すると、端末300には、図34に示す振込処理画面が表示される(S325)。画面P102は、たとえば、ボタンB1011が選択されたときに、その旨がサーバ100に通知され、サーバ100が画面P102を作成して端末300に送信し、表示されるように構成されている。
出品者Bは、画面P102の振込先の口座番号欄に自分の口座9000の口座番号「9000」と共に、振込金額として、振込口座800から「1万円」、振込口座1000から「4万円」を入力している。
なお、画面P102には、振込合計額「5万円」が表示されている。また、振込口座900は残高「0円」であるから、振込額の入力欄は表示されない。
出品者Bが画面P102のボタンB102を選択すると、振込指示情報が端末300からサーバ100に送信される(S326)。振込指示情報には、画面P102に入力された、振込先の口座番号と、振込元の口座番号と振込額が含まれている。
サーバ100は、振込指示情報を受信すると振込処理を行う(S327)。
ここでの振込処理とは、振込元の口座の残高から振込額を減額して更新すると共に、振込先の口座の残高に振込額を加算して更新する処理である。
図31は、振込処理後の口座の残高を示す模式図である。(b)に示すように、振込処理(S327)の結果、口座番号800の残高は「2万円」(=「3万円」−「1万円」)、口座番号1000の残高は「1万円」(=「5万円」−「4万円」)に更新されている。また、振込処理(S327)の結果、記憶部DBに記憶されている口座9000の残高(図示省略)は、振込合計額「5万円」(=「1万円」+「4万円」)が加算されて更新されている。
図35は、振込処理(S327)後に、出品者Bが閲覧した残高閲覧画面の例を示す模式図である。画面P103には、口座情報DB3に記憶されている振込口座800の残高「2万円」と、振込口座1000の残高「1万円」とが表示されている。
以上説明した実施の形態によれば、受取者は、複数の振込口座に振り込まれた振込金を合算して、別の口座に振り込むことができる。したがって、たとえば、受取者が各振込口座の残高より高額の支払をしたい場合、複数の振込口座の残高の合計額の範囲内であれば、一度の振込指示で、支払先の口座に振込可能である。
なお、これまで説明した実施の形態は、ネットオークションの落札代金の決済を例に説明したが、本システムは、決済額や決済期限が定まっている取引額の決済、たとえば、集金代行サービスにも適用可能である。
本発明にかかる口座振込システムの実施の形態を示す模式図である。 上記口座振込システムを構成する振込仲介サーバの実施の形態を示すブロック図である。 上記振込仲介サーバ内に記憶されている取引情報の例を示す模式図である。 上記振込仲介サーバ内に記憶されている利息情報の例を示す模式図である。 上記振込仲介サーバ内に記憶されている口座情報の例を示す模式図である。 上記振込仲介サーバ内に記憶されている利用者情報の例を示す模式図である。 上記口座振込システムの動作例を示すシーケンス図である。 取引成立画面の例を示す模式図である。 口座番号通知画面の例を示す模式図である。 振込処理画面の例を示す模式図である。 振込処理画面の別の例を示す模式図である。 振込処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 振込処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 振込処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 振込完了通知画面の例を示す模式図である。 引出許可指定画面の例を示す模式図である。 暗証番号通知画面の例を示す模式図である。 引出処理画面の例を示す模式図である。 引出処理画面の別の例を示す模式図である。 振込口座から別の口座への振込の様子を示す模式図である。 上記口座振込システムの別の動作例を示すシーケンス図である。 ログイン情報通知画面の例を示す模式図である。 ログイン画面の例を示す模式図である。 振込処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 暗証番号指定画面の例を示す模式図である。 引出処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 複数の振込口座への振込の様子を示す模式図である。 上記複数の振込口座から受取者の口座への振込の様子を示す模式図である。 上記口座振込システムのさらに別の動作例を示すシーケンス図である。 上記振込前の取引情報、口座情報、利用者情報の例を示す模式図である。 上記振込後の取引情報、口座情報、利用者情報の例を示す模式図である。 ログイン画面のさらに別の例を示す模式図である。 残高閲覧画面の例を示す模式図である。 振込処理画面のさらに別の例を示す模式図である。 残高閲覧画面の別の例を示す模式図である。
符号の説明
1 口座振込システム
2 支払者システム
3 受取者システム
4 取引システム
10 ATMサーバ
20 ATM装置
30 ATM装置
100 振込仲介サーバ
200 支払者の端末
300 受取者の端末
400 取引サーバ

Claims (9)

  1. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座から引き出す際に用いる情報で、かつ、上記支払者のシステムと上記受取者のシステムのうち受取者のシステムにのみ送信される認証情報と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、
    振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信する手段と、
    上記受信した振込額と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、
    上記振込額と振込予定額とが一致するときのみ、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算してこの口座の残高を更新すると共に、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、この口座番号に関連付けて上記記憶部に記憶されている認証情報を上記受取者のシステムに送信する手段と、
    を有してなることを特徴とする口座振込システム。
  2. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、
    振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信する手段と、
    上記受信した振込額と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、
    上記振込額と振込予定額とが一致するときのみ、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算してこの口座の残高を更新すると共に、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、上記振込額を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を指定する画面を上記受取者のシステムに送信し、この画面に入力された認証情報を上記受取者のシステムから受信して上記振込先の口座を特定する口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶する手段と、
    を有してなることを特徴とする口座振込システム。
  3. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座から引き出す際に用いる情報で、かつ、上記支払者のシステムと上記受取者のシステムのうち受取者のシステムにのみ送信される認証情報と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、
    振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信する手段と、
    上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算して更新する手段と、
    上記更新された口座の残高と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、
    上記更新された口座の残高と振込予定額とが一致するときのみ、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、この口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている認証情報を上記受取者のシステムに送信する手段と、
    を有してなることを特徴とする口座振込システム。
  4. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部と、
    振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信する手段と、
    上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算して更新する手段と、
    上記更新された口座の残高と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較する手段と、
    上記更新された口座の残高と振込予定額とが一致するときのみ、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、上記更新された口座の残高を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を指定する画面を上記受取者のシステムに送信し、この画面に入力された認証情報を上記受取者のシステムから受信して上記振込先の口座を特定する口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶する手段と、
    を有してなることを特徴とする口座振込システム。
  5. コンピュータを、請求項1乃至4のいずれかに記載の口座振込システムとして機能させることを特徴とする口座振込プログラム。
  6. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座から引き出す際に用いる情報で、かつ、上記支払者のシステムと上記受取者のシステムのうち受取者のシステムにのみ送信される認証情報と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部を備えたコンピュータシステムにより実行される方法であって、
    上記コンピュータシステムが、振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記受信した振込額と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記振込額と振込予定額とが一致するときのみ、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算してこの口座の残高を更新すると共に、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、この口座番号に関連付けて上記記憶部に記憶されている認証情報を上記受取者のシステムに送信するステップと、
    を有してなることを特徴とする口座振込方法。
  7. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部を備えたコンピュータシステムにより実行される方法であって、
    上記コンピュータシステムが、振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記受信した振込額と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記振込額と振込予定額とが一致するときのみ、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算してこの口座の残高を更新すると共に、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、上記振込額を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を指定する画面を上記受取者のシステムに送信し、この画面に入力された認証情報を上記受取者のシステムから受信して上記振込先の口座を特定する口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶するステップと、
    を有してなることを特徴とする口座振込方法。
  8. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座から引き出す際に用いる情報で、かつ、上記支払者のシステムと上記受取者のシステムのうち受取者のシステムにのみ送信される認証情報と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部を備えたコンピュータシステムにより実行される方法であって、
    上記コンピュータシステムが、振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算して更新するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記更新された口座の残高と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記更新された口座の残高と振込予定額とが一致するときのみ、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、この口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている認証情報を上記受取者のシステムに送信するステップと、
    を有してなることを特徴とする口座振込方法。
  9. 支払者のシステムと受取者のシステムのそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    口座を特定する口座番号と、この口座への振込予定額と、この口座の残高と、を関連付けて記憶している記憶部を備えたコンピュータシステムにより実行される方法であって、
    上記コンピュータシステムが、振込先の口座を特定する口座番号とこの口座への振込額を上記支払者のシステムから受信するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている口座の残高に上記受信した振込額を加算して更新するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記更新された口座の残高と、上記受信した口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶されている振込予定額と、を比較するステップと、
    上記コンピュータシステムが、上記更新された口座の残高と振込予定額とが一致するときのみ、上記振込予定額の振込完了通知を上記受取者のシステムに送信した上で、上記振込先の口座を特定する口座番号を含む引出許可情報を上記支払者のシステムから受信したときのみ、上記更新された口座の残高を振込先の口座から引き出す際に用いる認証情報を指定する画面を上記受取者のシステムに送信し、この画面に入力された認証情報を上記受取者のシステムから受信して上記振込先の口座を特定する口座番号と関連付けて上記記憶部に記憶するステップと、
    を有してなることを特徴とする口座振込方法。
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