JP4166123B2 - 直動軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置等に使用される直動軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
直動軸受は、複数のボールと、これらのボールによって案内軸に移動自在に配置された移動部材とを備えており、移動部材及びこの部材に連結された機械部品が案内軸に沿って移動するのを支承する。ところで、このような直動軸受では、その案内軸は通常、外部に露出した状態で設けられており、案内軸から潤滑剤(潤滑油)が流出して潤滑油の減少を生じ易く、潤滑油の補給を繰り返し行う必要があった。そこで、従来の直動軸受には、上記移動部材の内部に形成した貫通孔内に、ボールが通過できる通路孔を備えた多孔質状の樹脂製パイプ材を挿入するとともに、このパイプ材に潤滑油を含浸させ、上記通路孔内を通過するボールに対して含浸された潤滑油を当該パイプ材から供給するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−161916号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の直動軸受では、その樹脂製パイプ材が長大になるため、押出成形によって製造する必要があり、当該パイプ材、ひいては直動軸受のコストが高くつくとともに、生産性が悪いという問題があった。また、上記通路孔の長さ寸法に応じて、上記パイプ材の長さを変更する必要があるので、パイプ材の種類数が増加するのを防げずに、その生産性が一層悪くなっていた。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、生産性を向上させることができるとともに、低コスト化を図ることができる直動軸受を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の直動軸受は、複数の転動体を介して案内軸に移動自在に支持された移動部材と、前記移動部材内に設けられ、前記転動体が通過するとともに、通過する転動体に対し、含浸された潤滑剤を供給する通路孔とを備えた直動軸受であって、
前記通路孔が、その軸方向に直列に配列された多孔質の複数の筒体によって構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
上記のように構成された直動軸受では、その通路孔が上記多孔質の複数の筒体により構成されているので、通路孔の長さに対して各筒体の長さ寸法を短くすることができる。この結果、上記従来例と異なり、上記通路孔を構成する各筒体を押出成形以外の例えばプレス成形を用いて成形することができ、当該筒体及び直動軸受の低コスト化を図ることができ、かつ直動軸受の生産性を向上させることができる。しかも、筒体数を増減することにより、上記通路孔の長さ寸法を変更することが可能となるので、当該長さ寸法に応じてパイプ材を製作していた上記従来例と比べて、さらに直動軸受の生産性を向上させることができる。
【0008】
また、上記直動軸受において、前記複数の筒体のうち少なくとも1つの筒体の内径寸法を他の筒体の内径寸法よりも小さ場合、上記他の筒体がその内部で複数の転動体が詰まるのを防ぎ、内径寸法を小さくした筒体がその内部を通過する各転動体の挙動を安定させることができる。
【0009】
また、上記直動軸受において、前記複数の筒体のうち少なくとも1つの筒体の気孔率他の筒体の気孔率よりも高場合、気孔率高められた筒体に多量の潤滑剤を含浸させることができ、長期間にわたって潤滑性を維持することができる。
【0010】
また、上記直動軸受において、前記潤滑剤が、フッ素系オイルを主成分とするとともに、セラミックス材、カーボン材、及びフッ素樹脂の少なくとも1つを用いて前記筒体構成されている場合、潤滑剤及び筒体が耐熱性に優れた材料により構成されることとなり、直動軸受の耐熱温度を上昇させて、高温環境下で使用することができる直動軸受を構成することができる。
【0011】
また、上記直動軸受において、前記フッ素系オイルの動粘度が、1000〜2200(cSt)である場合、上記フッ素系オイルの動粘度を1000(cSt)以上とすることによって当該オイルの飛散及び発塵性を抑えることができる。また、動粘度を2200(cSt)以下とすることにより、必要な流動性を確保しつつ、当該オイルの粘性抵抗を制限して転動体の移動を円滑に行わせることができる。
【0012】
また、上記直動軸受において、前記筒体が、その気孔容積に対して30〜50%のフッ素系オイルを含んでいることが好ましい。
この場合、上記フッ素系オイルを30%以上含浸させることによって必要な潤滑性を確保しつつ、50%以下に制限することで当該オイルの発塵性を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の直動軸受の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、高温、真空環境下で使用される半導体製造装置に組み込まれた直動軸受を例示して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る直動軸受の縦断面図であり、図2は図1に示した直動軸受の要部構成を示す同図のII−II線拡大断面図である。図1及び図2において、本実施形態の直動軸受1は、案内軸2と、この案内軸2に複数のボール(転動体)3を介して移動自在に支持された移動部材4とを備えたものであり、直動軸受1はその移動部材4側に接続された上記半導体製造装置の可動部品(図示せず)が案内軸2に沿って直線的に移動できるように支承する。
上記移動部材4は、ハウジング4aと、このハウジング4aの図の左右側方側にそれぞれ着脱可能に取り付けられた側板4b、4cとを備えている。これらのハウジング4a及び各側板4b、4cには、ボール循環路が設けられており、ボール3が上記可動部品及び移動部材4の移動に応じてボール循環路内を移動することによってこれら可動部品及び移動部材4が円滑に移動可能になっている。
【0014】
詳細にいえば、上記ハウジング4aには、案内軸2の表面に対向して配置され、その案内軸表面との間でボール3が転がる負荷転走部4a1(図1)と、当該ハウジング4aを図の左右方向に例えば断面円形状で貫通するように形成され、上記負荷転走部4a1にボール3を戻すリターン通路を構成する第1の通路孔4a2とが設けられている。
また、上記側板4b、4cには、図1に示すように、半円状に湾曲された第2の通路孔4b1、4c1がそれぞれ形成されている。そして、負荷転走部4a1の左右の端部側が上記通路孔4b1、4c1の各一端側に繋がれ、通路孔4a2の左右の端部側が通路孔4b1、4c1の各他端側に繋がれて上記ボール循環路が形成されている。
【0015】
また、上記第1の通路孔4a2は、その軸方向に直列に配列された複数、例えば5つの筒体5a、5b、5c、5d、5eにより構成されている。これらの各筒体5a〜5eは、その内部を通過するボール3に対して、潤滑剤(潤滑油)を供給する潤滑剤供給手段を構成するものであり、多孔質に形成されている。各筒体5a〜5eには潤滑油が含浸されており、上記ボール循環路内を循環するボール3に潤滑油を逐次与えて当該ボール3での潤滑性を維持するようになっている。
上記筒体5a〜5eは、ハウジング4a内部の貫通孔4a3に取外し可能に取り付けられたものであり、潤滑油が案内軸表面等の移動部材外部に飛散するのを極力抑えることができるとともに、潤滑油の補給を適宜行うことが可能となっている。
また、各筒体5a〜5eは、耐熱温度が200℃以上の耐熱性に優れた材料、例えばSiC系のセラミックス材により構成されたものであり、ボール3の直径よりも大きい所定の内径寸法を有するよう形成されている。また、各筒体5a〜5eは、同一の長さ寸法を有している。
【0016】
また、上記各筒体5a〜5eは、プレス成形によって上記セラミックス素材が固められた後、焼結されたものであり、10〜30%程度の気孔率を有するよう形成されている。各筒体5a〜5eには、高温(例えばMax260℃)、真空環境においても油分が蒸発し難い潤滑油として、例えばフッ素系オイルが含浸されており、各筒体5a〜5eは、ボール3が通過するのを許容しつつ、毛細管現象によって内部空間側に上記オイルをしみださせて、当該筒体5a〜5e内を通過するボール3上に付着させ油膜を形成させる。
また、上記オイルには、そのオイル動粘度が1000〜2200(cSt;センチストークス)のものが選択されている。また、このオイルは、溶媒によって希釈したものであり、各筒体5a〜5eの気孔容積に対して30〜50%のフッ素系オイルを容易に含浸できる。このように、オイル動粘度及びオイル容積率を選定することにより、上記高温真空環境下でも、各筒体5a〜5eがボール3に対して適量の油分を供給できるようになっている。
【0017】
詳細には、1000(cSt)以上の動粘度を選択することにより、ボール3の表面に対するフッ素系オイルの付着力(保持性)を高めて、高温真空環境下でも当該オイルの飛散及び発塵性を抑えることができ、オイルによる外部汚染の発生を抑制することができる。また、動粘度を2200(cSt)以下とすることにより、必要な流動性を確保してボール表面上に付着される供給油量が低下するのを防ぐことができるとともに、オイルの粘性抵抗を制限して当該オイルが各筒体5a〜5e内を転動するボール動作を阻害するのを極力抑えることができる。また、各筒体5a〜5eの気孔容積に対して30%以上のオイル容積率を選択することにより、必要な潤滑性を確保して、焼付きなどの発生を防ぐことができ、直動軸受1の寿命を延ばすことができる。また、オイル容積率を50%以下に制限することで当該オイルの発塵性を抑えることができる。
【0018】
尚、動粘度を1000(cSt)未満とした場合や30%未満のオイル容積率を選択した場合では、上記高温真空環境下ではボール表面上で適切な厚みの油膜が形成または維持され難くなって、油分が飛散したり、軸受寿命の低下を招いたりする。また、2200(cSt)を超える動粘度を選択した場合では、各筒体5a〜5eからボール表面側にオイルが供給され難くなって、軸受寿命が低下する。また、オイル容積率が50%を超える場合では、オイル量が多くなりオイル飛散による外部汚染が生じ易くなる。
【0019】
以上のように構成された本実施形態の直動軸受1では、通路孔4a2を構成する上記複数の各筒体5a〜5eを、プレス成形を用いて形成しているので、押出成形によってパイプ材を形成していた上記従来例に比べて、多孔質の筒体5a〜5e及び直動軸受1の低コスト化を図ることができるとともに、当該軸受1の生産性を向上させることができる。しかも、筒体5a〜5eの設置数を増加または減少させることにより、その1つの筒体長さ寸法のn倍(nは1以上の整数)の長さ寸法を有する通路孔4a2を構成することができる。それ故、通路孔4a2の長さ寸法に応じてパイプ材を製作していた上記従来例と比べて、通路孔4a2を形成するための部品の種類を削減することができ、ひいては直動軸受1の生産性を向上させることができる。
【0020】
尚、耐熱性に優れた材料としては、上記のセラミックス材以外に、カーボン(グラファイト)材、これらセラミックス材とカーボン材との複合材やフッ素樹脂があり、セラミックス材、カーボン材、及びフッ素樹脂の少なくとも1つを用いて、各筒体5a〜5eを構成してもよい。上記セラミックス材を用いた場合には、各筒体5a〜5eの耐摩耗性を向上させて通路孔4a2の寿命を延ばすことができる。また、カーボン材またはフッ素樹脂を用いた場合には、各筒体5a〜5eの自己潤滑性を高めることができる。しかも、上記セラミックス材などの非金属材料を用いて各筒体5a〜5eを構成したことから、移動部材4内の上記ボール循環路上において、ボール3との金属接触面積を低減することによって凝着(焼付き)を防止することができる。
【0021】
図3は別の実施形態に係る直動軸受の縦断面図であり、図4は図3に示した直動軸受の要部構成を示す同図のIV−IV線拡大断面図である。この実施形態と図1及び図2に示した実施形態との主な相違点は、上記筒体5a〜5eに代えて、内径寸法及び気孔率が異なる筒体15a〜15eを用いて通路孔4a2を構成したことである。
図3及び図4において、通路孔4a2は、上記フッ素樹脂によって同一寸法形状に構成された3つの筒体15a、15c、15eと、上記セラミックス材によって同一寸法形状に構成され、上記筒体15a、15c、15eよりも長さ寸法が若干長く形成された2つの筒体15b、15dとを備えており、これらの筒体15a〜15eをこの順番で一列に並べて上記貫通孔4a3内に挿入している。
【0022】
上記3つの筒体15a、15c、15eは、その内径寸法(すなわち、通路孔4a2の孔径)が残りの筒体15b、15dのものより数百ミクロン程度小さく形成されたものであり、ボール3の直径よりも百〜数百ミクロン程度大きい寸法に設定されている。これにより、各筒体15a、15c、15eでは、ボール3がその内部を通過するときに当該ボール表面と筒体内面とが確実に転がり接触するようになっており、通過する各ボール3の挙動を安定させることができる。一方、上記2つの筒体15b、15dの各内径寸法は、ボール径よりも百〜数百ミクロン程度大きい値に設定されており、通路孔4a2内で複数のボール3が詰まるのを防げるようになっている。具体的には、ボール3が例えば筒体15c内に詰まった場合でも、その詰まったボール3は直動軸受1の動作に応じて、後方のボール3により筒体15c内からボール循環方向下流側の筒体15bまたは15d側に押し出され、その筒体15bまたは15dが、押し出されたボール3を内部に確実に受け入れることができ、通路孔4a2内で複数のボール3が詰まるのを防止することができる。
【0023】
また、各筒体15a、15c、15eは、その気孔率が50%以上(好ましくは50%〜60%程度)となるように構成されたものであり、10〜30%程度の他の筒体15b、15dに比べて気孔率が高められている。このように、気孔率を高めることにより、各筒体15a、15c、15eでのフッ素系オイルの含有量を増加させることができ、長期間にわたって同オイルを供給することができる。この結果、ハウジング4aから筒体15a〜15eを取外して、それら筒体15a〜15eにオイル補給を必要とする期間を長期間とすることができる。
【0024】
以上のように構成された本実施形態では、通路孔4a2を構成する5つの筒体のうち、3つの筒体15a、15c、15eの内径寸法を他の筒体15b、15dの内径寸法よりも小さくすることにより、当該通路孔4a2内での複数のボール3が詰まるのを防止しつつ、ボール3の挙動を安定させることができるので、直動軸受1に生じる振動を抑制することができ、軸受ノイズを低レベルなものとすることができる。また、上記筒体15a、15c、15eでは、当該筒体表面とボール表面との離間距離が非常に小さくなることから、気孔率をアップすることで含浸油量を高めた点とも相まって、ボール表面に対するフッ素系オイル(潤滑油)の供給圧を大きくさせることができ、ボール3に潤滑油を効率よく供給することができる。
【0025】
尚、上記の説明では、高温真空環境下で使用される半導体製造装置に組み込まれた直動軸受に適用した場合について説明したが、本発明は多孔質の複数の筒体により通路孔を構成したものであればよく、半導体製造装置以外に組み込まれた各種直動軸受に適用することができる。具体的には、例えば軸受使用温度が80℃以下である場合には、上記カーボン材またはフッ素樹脂に代えて、ポリエチレン樹脂を母材とした筒体に、またフッ素系オイルを主成分とする潤滑油に代えて、グリース等の潤滑剤を用いてもよい。
【0026】
また、図3及び図4に示した実施形態では、上記筒体15a〜15eのうち、3つの筒体15a、15c、15eの内径寸法を他の2つの筒体15b、15dに比べて小さくした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の筒体のうち、少なくとも1つの筒体の内径寸法を他の筒体の内径寸法より小さくする構成であればよい。
また、同実施形態では、上記筒体15a、15c、15eの気孔率を高めた場合について説明したが、複数の筒体のうち、少なくとも1つの筒体の気孔率を他の筒体のものより高めて多孔質の筒体における潤滑剤の含浸量を増やしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の直動軸受によれば、押出成形を用いることなく、通路孔を構成する多孔質の筒体を形成しているので、当該軸受の生産性の向上及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る直動軸受の縦断面図である。
【図2】図1に示した直動軸受の要部構成を示す同図のII−II線拡大断面図である。
【図3】別の実施形態に係る直動軸受の縦断面図である。
【図4】図3に示した直動軸受の要部構成を示す同図のIV−IV線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 直動軸受
2 案内軸
3 ボール(転動体)
4 移動部材
4a2 通路孔
5a〜5e、15a〜15e 筒体

Claims (2)

  1. 複数の転動体を介して案内軸に移動自在に支持された移動部材と、前記移動部材内に設けられ、前記転動体が通過するとともに、通過する転動体に対し、含浸された潤滑剤を供給する通路孔とを備えた直動軸受であって、
    前記通路孔が、その軸方向に直列に配列された多孔質の複数の筒体によって構成され、複数の筒体のうちの少なくとも1つの筒体の内径寸法が他の筒体の内径寸法よりも小さいことを特徴とする直動軸受。
  2. 複数の転動体を介して案内軸に移動自在に支持された移動部材と、前記移動部材内に設けられ、前記転動体が通過するとともに、通過する転動体に対し、含浸された潤滑剤を供給する通路孔とを備えた直動軸受であって、
    前記通路孔が、その軸方向に直列に配列された多孔質の複数の筒体によって構成され、前記複数の筒体のうちの少なくとも1つの筒体の気孔率が他の筒体の気孔率よりも高いことを特徴とする直動軸受。
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