JP4165994B2 - プラント監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電所や一般産業のプラント状態を多系統に渡りプラント監視するプラント監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、原子力発電所のようなプラントでは、多くのプラント機器を監視制御するため、ある程度の規模の単位に機器を分割して監視制御を実施しており、これらの単位を系統と呼んでいる。こうしたプラント監視システムでは、系統機器の操作と監視を実施するための系統監視機能と、各系統からの情報を集約してプラント全体の運転を監視するプラント監視機能とが必要とされる。
【0003】
比較的小規模のプラント監視システムでは、各系統を一つの統合的なバスで接続し、すべての系統の情報をプラントのバス経由で入力することで系統監視およびプラント監視を同時に実現することが可能である。このようなプラント監視システムでは、プラントバスに異常が発生した場合には、すべての情報が監視不可能となるという欠点があった。
【0004】
通常は、この欠点を補うためにバスの2重化などを実施するが、原子力発電所のプラント監視システムのように、信頼性を要求されるシステムでは系統単位にバスを分割設置する系統分離構成が採用されている。これにより、ある系統の故障が他系統へ波及することを防止するようにしている。また、他系統への信号をやりとりするプラントバスに対しては伝送処理部を設け、他系統からの信号を選別することで、誤って他系統の故障が自系統に及ばないようにしている。
【0005】
このようなプラント監視システムでは、系統単位の独立性が保たれるため、系統バス故障による影響範囲が限定される。また、プラント全体監視を実施するためのプラントバスを設置し、他系統間のプロセス信号を伝送し、このバスにプラント監視装置を設置することで、プラント全体監視を可能としている。
【0006】
図25は、従来の系統分離構成を採用したプラント監視システムの構成図である。各系統単位に、制御装置1、系統バス2、系統監視装置3を設置し、系統単位で系統監視や操作機能を実現している。そして、伝送処理部4によりプラントバス5とのデータの送受信を行い、プラント監視装置6は各々の系統からのデータに基づきプラント全体を監視するようにしている。各々の系統監視装置3やプラント監視装置6には監視画面を表示するための表示装置部7および表示装置部7を介して操作情報を入力するための座標入力装置部8が接続されている。
【0007】
図26は従来の系統監視装置3の構成図である。系統監視装置3は制御装置1からのプロセス信号をプロセス信号入力処理部9を介して入力し、図示省略の系統監視用プロセス信号DBにデータを保存する。系統監視用プロセス信号DBはプロセス信号番号とプロセス値から構成される。
【0008】
また、オペレータは座標入力装置部8から監視に必要な監視画面を要求する。この要求信号は、座標入力処理部10を介して表示処理部11に入力され、表示処理部11は、その要求内容から画面番号を判定し、その画面番号の監視画面を表示装置部7へ表示要求する。表示装置部7は表示要求された画面番号と、その画面に必要なプロセス信号の番号を判断し、表示に必要なプロセス信号を系統監視用プロセス信号DBから入力して、系統監視画面を表示する。
【0009】
図27は従来のプラント監視装置6の構成図である。プラント監視装置6は伝送処理部からのプロセス信号をプロセス信号入力処理部9を介して入力し、入力したプロセス信号を図示省略のプラント監視用プロセス信号DBにデータを保存設定する。プラント監視用プロセス信号DBは、プロセス信号番号とプロセス値から構成される。
【0010】
また、オペレータは座標入力処理装置部8から監視に必要な画面を要求する。その要求信号は座標入力処理部10で処理され、要求内容から画面番号を判定し、その画面番号を表示処理部11へ表示要求する。表示処理部11は、表示要求された画面番号と、その画面に必要なプロセス信号の番号を判断し、表示に必要なプロセス信号をプラント監視用プロセス信号DBから入力して、プラント監視画面を表示する。
【0011】
また、自動表示判定処理部12はプラント監視用プロセス信号DBを用いて、プラント状態を判定し、表示処理部11に対してそのプラント状態に必要な予め定められた画面の番号を要求する。表示処理部11は要求された画面を表示装置部7に表示する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプラント監視システムでは、全ての系統監視を独立させることにより独立性は向上しているが、各系統監視およびプラント監視において別々にハードウェアを設置する必要があり、また、監視機能を設計、製作および保守を行う必要がある。このことから、ハードウェアおよびソフトウェア共に物量の多いシステムとなっている。
【0013】
系統監視装置3にプラント監視機能を持たせることも考えられるが、その場合には、他系統のプロセス信号を系統バス2に流すことになり、そうすると、他系統の異常による影響を受ける可能性が発生する。
【0014】
逆に、プラント監視装置6で系統監視機能を実現しようとすると、プラントバス5が故障した場合には、すべての系統の監視および操作ができなくなる故障モードが存在することになる。
【0015】
本発明の目的は、系統監視の独立性を維持しつつ、適正に系統監視とプラント監視とができるプラント監視システムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるプラント監視システムは、複数系統からなるプラントの各々の系統からのプロセス信号をそれぞれ系統バスを介して入力し各々の系統を個別に制御する制御装置部と、前記プロセス信号をプラントバスを介して他系統へ受け渡す伝送処理部と、前記系統バスおよび前記プラントバスからプロセス信号を入力し系統を監視する系統監視またはプラント全体を監視するプラント監視を行う統合監視部と、前記統合監視部に接続され系統状態の監視画面またはプラント状態の監視画面を表示する表示装置部と、前記表示装置部に表示する監視画面を選択する座標入力装置部と、前記統合監視部に接続され前記系統監視を行う系統監視モードとプラント全体のプラント監視を行うプラント監視モードとのいずれかに選択的に切替える監視モード切替部とを備え、前記統合監視部は、系統監視モードの場合には自系統の監視項目パラメータを監視し、プラント監視モードの場合には予め定められた優先度に基づいて入力される正常なプロセス値を監視パラメータにて監視することを特徴とする。
【0017】
請求項1の発明に係わるプラント監視システムにおいては、系統バスのプロセス信号を伝送処理部を介してプラントバスに伝送する。統合監視部は、系統バスおよびプラントバスからプロセス信号を入力して、監視モード切替部で系統監視モードが選択されているときは系統監視を行い、プラント監視モードが選択されているときはプラント監視を行う。
【0025】
さらに、請求項1の発明に係わるプラント監視システムにおいては、統合監視部は、系統監視モードの場合には自系統の監視項目パラメータを監視し、プラント監視モードの場合には予め定められた優先度に基づいて入力される正常なプロセス値を監視パラメータにて監視する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図である。プラントを構成する機器からのプロセス信号は制御装置1に入力され、系統バス2を経由して伝送処理部4と統合監視部13へ伝送される。このとき伝送するデータには、系統識別番号が含まれている。系統識別番号は伝送出力した制御装置1に接続される系統を判別する番号である。
【0031】
伝送処理部4は、系統バス2から入力されたプロセス信号をプラントバス5を用いて統合監視部13や図示省略の他系統の統合監視部に対して伝送する。統合監視部13は、系統バス2を介して自系統に関わるプロセス信号を入力し、プラントバス5を介して自系統の信号を含むプラント全体のプロセス信号を入力する。
【0032】
統合監視部13には、プラント状態を表示する表示装置部7および監視画面の画面選択を要求する座標入力装置部8が設けられ、また、系統監視を行う系統監視モードまたはプラント監視を行うプラント監視モードのいずれかの監視モードに切り替える監視モード切替部14が接続されている。すなわち、統合監視部13は系統監視およびプラント監視の双方を行えるようになっており、監視モード切替部14により監視モードが切り替えられる。
【0033】
図2は統合監視部13の構成図である。系統バス2およびプラントバス5からのプロセス信号は、統合監視部13のプロセス信号入力処理部9に入力される。プロセス信号入力処理部9は系統バス2やプラントバス5からのプロセス信号を入力すると、図示省略の統合監視用プロセス信号DBに保存設定する。
【0034】
座標入力処理部10は、オペレータにより座標入力処理装置部8から要求された監視画面を判定し、その画面番号を表示処理部11へ表示要求する。表示処理部11は、表示要求された画面番号と、その画面に必要なプロセス信号の番号を判断し、表示に必要なプロセス信号を統合監視用プロセス信号DBから入力して表示装置部7にプラント監視画面を表示する。
【0035】
図3は、統合監視用プロセス信号DBの説明図である。統合監視用プロセス信号DBは、系統種別、プロセス信号番号、プロセス値から構成されている。
【0036】
次に、統合監視部13のプロセス信号入力処理部9の処理内容を説明する。図4はプロセス信号入力処理部9の処理内容を示すフローチャートである。まず、プロセス信号を入力すると(処理101)、入力されたデータが系統バス2からの信号かどうかを判定する(処理102)。この結果、系統バス2からの信号であった場合については、その信号を統合監視用プロセス信号DBに設定する(処理103)。
【0037】
一方、入力された信号が系統バス2からのものでなく、プラントバス5からのものであった場合は、他系統からの信号か否かを判定し(処理104)、他系統からの信号だった場合は、その信号を統合監視用プロセス信号DBに設定する(処理105)。また、自系統の信号だった場合は、系統側からの信号を設定するためプラントバス5からの信号は設定しない。
【0038】
以上の処理により、系統バス2またはプラントバス5から入力される信号に対して、自系統の信号の場合には系統バス2からの信号を用い、他系統からの信号の場合は、プラントバス5の信号を統合監視用プロセス信号DBに設定する処理を実現する。
【0039】
監視モード切替部14では、プラント全体の監視を可能とするプラント監視モードか、系統監視を優先する系統監視モードかのいずれかを選択して入力し、統合監視部13内の表示処理部11へ監視モードを渡す。座標入力装置部8はオペレータからの画面表示要求を受け付けるための要求情報を入力し、その要求情報を座標入力処理部10へ渡す。座標入力処理部10では、要求内容から予め定められた画面番号を選択して表示処理部11に対して表示要求を行う。
【0040】
第1の実施の形態によれば、系統バス2およびプラントバス5の双方を共有して、自系統の制御装置1からの信号は系統バス2からの信号を使用し、かつ他系統からの信号は、プラントバス5から入力して監視モード切替部14による監視モードに従い、適切な系統レベルの監視およびプラントレベルの監視を行うことができる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、系統に属する機器への操作指令を制御装置1に出力する操作指令部15と、機器の操作を許可する操作許可モードと機器の操作を不許可とする操作不許可モードのいずれかに選択的に切り替える操作制御モード切替部16と、監視モード切替部14にて系統監視モードが選択されかつ操作制御モード切替部16で操作許可モードが選択されているときに操作指令部15からの操作指令を有効とするための操作許可指令信号を制御装置1に出力する操作インターロック処理部と17とを追加して設けたものである。これにより、系統監モードのときのみ操作許可モード選択を可能とし誤操作を防止する。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0042】
オペレータは、操作したい機器が表示される監視画面を座標入力装置部8により表示装置部7に表示する。このとき、オペレータは監視モード切替部14にて系統監視モードを選択する。従って、監視モード切替部14からは系統監視モード信号が操作インターロック処理部17へ出力される。
【0043】
すなわち、監視モード切替部14では、系統監視モードとプラント監視モードとが選択可能で、系統監視モード選択時は系統監視モード信号ON、プラント監視モード選択時は系統監視モード信号OFFを出力する。
【0044】
オペレータは、目的の系統の監視画面を表示した後、操作制御モード切替部16の操作許可モードを選択する。これにより、操作許可信号を操作インターロック処理部17へ出力する。操作制御モード切替部16では、操作許可モードと操作不許可モードが選択可能であり、操作モード選択時には操作許可信号ON、操作不許可モード選択時には操作許可信号OFFを出力する。
【0045】
操作インターロック処理部17は操作制御モード切替部16からの操作許可信号と監視モード切替部14からの系統監視モード信号とを入力し、両方の信号がONの場合のみ、操作許可指令信号を統合監視部13および制御装置1に出力する。従って、操作許可指令信号がON状態の時にプラント監視モードに切り替えると、系統監視モード信号がOFFとなるため、操作許可指令信号はOFFとなり、プラント監視モード選択により操作は抑止される。
【0046】
図6は、第2の実施の形態における統合監視部13の構成図である。オペレータは表示装置部7に表示された監視画面から操作対象機器を選択して座標入力装置部8より操作要求を行う。この操作要求を受けた座標入力処理部10は操作対象機器情報を機器操作処理部18へ渡し、機器操作処理部18は操作インターロック処理部17からの操作許可指令信号ONにより系統監視モードかつ操作許可モード選択状態であるとし、操作対象機器の操作スイッチパネル表示要求を表示処理部11に対し行う。
【0047】
同時に、機器操作処理部18は、操作要求出力処理部19に対して操作対象機器を識別する情報の出力要求を行う。操作要求出力処理部19は、操作対象機器を制御する制御装置1に対して、操作対象機器を識別する情報を出力する。
【0048】
オペレータは、表示された操作スイッチパネルより弁の開または閉、あるいはポンプ等の起動や停止等の機器の操作方向を座標入力装置部8より選択し操作要求を行う。座標入力処理部10は操作対象機器の操作方向情報を座標入力装置部8より受け機器操作処理部18へ渡し、機器操作処理部18は操作インターロック処理部17からの操作インターロック信号より系統監視モードでの操作モード選択状態であると判断したときに、操作方向情報の出力要求を操作要求出力処理部19に対して行う。操作要求出力処理部19は、操作対象機器を制御する制御装置1に対して操作方向情報を出力する。
【0049】
オペレータが操作指令部15から操作指令を出力すると、操作指令信号が操作対象機器を制御する制御装置1に対して出力される。
【0050】
制御装置1は、プロセス信号を入力して伝送処理部4と統合監視部13とへ伝送する機能と、操作インターロック処理部17と統合監視部13と操作指令部15からの信号を受けて、機器に対して操作指令出力する機能とがある。ここでは、後者の操作指令出力機能についての処理内容を図7にて説明する。
【0051】
制御装置1は操作制御処理部20と操作出力処理部21とを備えている。制御装置1の操作制御処理部20は操作インターロック処理部17からの操作指令許可信号ON時に系統監視モードでの操作モード選択状態であると判断し、統合監視部13からの操作対象機器情報、操作方向情報の入力を実施し、すべてが正常に受け付けられた後、操作指令部15からの操作指令要求を受け、この時に操作許可指令信号がONだった場合に、操作指令を操作出力処理部21に対して出力する。操作出力処理部21は、対象操作機器に機器操作指令を出力する。
【0052】
機器操作処理部18も操作制御処理部20も操作インターロック処理部17からの操作共指令信号OFFにより系統監視モードでの操作モード選択以外の状態であると判断したときには処理を行わず、また処理継続中である場合には即時処理を中断する。
【0053】
第2の実施の形態によれば、プラント監視モードで誤って操作モードを要求してしまったり、監視画面で操作モード中に誤ってプラント監視モードを要求した場合であっても誤操作を防止できる。
【0054】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図8は本発明の第3の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、プラントバス5または系統バス2が異常となったとき、監視モード切替部14で選択する系統監視モードまたはプラント監視モードのうち健全な監視モードを選択し、異常となった監視モードの選択を阻止する監視モードインターロック処理部22を追加して設けたものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0055】
図8において、プラントを構成する機器からのプロセス信号は制御装置1より入力され、統合監視部13に入力されると共に、伝送処理部4へ渡され他系統の統合監視部13へのデータ伝送が行われる。統合監視部13では、これらのプラントのプロセス信号を入力し、監視モード切替部14で選択された監視モードでの監視を行う。すなわち、プラントバス5からのプロセス信号を用いた複数系統に渡るプラント監視、または系統バス2からのプロセス信号を用い直結された系統の監視のいずれかを行う。
【0056】
プラント監視インターロック処理部22は、統合監視部13からプラントバス5および系統バス2の伝送状態を入力し、プラントバス5の故障時または系統バス2の故障時には、監視モード切替部14の監視モードを健全側の監視モードに自動切替する。また、故障側の監視モードの選択を許可しないインターロックを持つ。プラントバス異常時や系統バス異常時には、それぞれのプラント監視において情報監視が不可能なままとなっていた。そこで、本発明では、これにより、プラントバス5または系統バス2の異常時に全ての情報監視が不可能になることはなく、健全側のバスでの監視が可能となる。
【0057】
図9は、第3の実施の形態における統合監視部13の構成図である。プラントバス5および系統バス2の伝送状態は、伝送路状態監視入力処理部23に入力され、伝送路状態監視入力処理部23では、その伝送路状態を監視モードインターロック処理部22へ受け渡す。監視モードインターロック処理部22では、監視モード切替部14からの現在の監視モードにより、現在の監視モードでの使用される伝送路異常の場合は、健全側への監視モードへの移行要求を表示処理部11に対して行う。
【0058】
例えば、プラント監視モード中にプラントバス5が故障した場合には、プラント監視モード信号を落とし系統監視モードへ自動切替え行う。この場合の切替指令は表示処理部11に対して行う。これにより、表示処理部11では、伝送路の状態により監視モードを切り替えて表示装置部7に表示する。
【0059】
また、監視モードインターロック処理部22は異常側への監視モードの移行を抑止する。すなわち、プラントバス5の異常時にプラント監視モードへの切替え要求を行ってもプラント監視モードへの切り替えを抑止し、系統監視モードを維持する。同様に、系統監視モード中に系統バスが異常となった場合には、プラント監視への自動切替えが行われ系統監視モードへの移行は抑止される。なお、プラントバス5の同時に系統バス2の異常が発生していた場合は、現在の監視モードを維持するように働く。
【0060】
第3の実施の形態によれば、プラントバス5または系統バス2の故障発生時に、プラント監視または系統監視に自動で切り替わるので、監視性を損なうことなくプラントの監視を継続することができる。
【0061】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図10は本発明の第4の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図である。この第4の実施の形態は、図8に示した第3の実施の形態に対し、系統に属する機器への操作指令を制御装置1に出力する操作指令部15と、機器の操作を許可する操作許可モードと機器の操作を不許可とする操作不許可モードのいずれかに選択的に切り替える操作制御モード切替部16と、監視モード切替部14にて系統監視モードが選択されかつ操作制御モード切替部16で操作許可モードが選択されているときに操作指令部15からの操作指令を有効とするための操作許可指令信号を制御装置1に出力する操作インターロック処理部17とを追加して設けたものである。その他の構成は、図8に示した第3の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0062】
操作制御モード切替部16は、操作許可か操作不許可かのいずれかを選択して操作インターロック処理部17へ操作制御モード信号を渡す。操作許可は、系統バス2から直接プラントのプロセス信号を用い直結された系統の機器操作制御を行う場合に選択される。操作不許可は、機器操作制御を行わず系統の監視のみを行う場合に選択される。
【0063】
一方、監視モード切替部14は、系統分離された系統のみを監視する系統監視モードか、プラント全体の監視を可能とするプラント監視モードかのいずれかを選択する。監視モードインターロック処理部22は、統合監視部13からの伝送路状態を示す信号と監視モード切替部14からの監視モードとを入力し、プラントバス5および系統バス2の双方が正常であるときは選択された監視モードを操作インターロック処理部17に出力し、プラントバス5または系統バス2のいずれかが異常となったときは健全側に切り替えた監視モードを操作インターロック処理部17へ出力する。
【0064】
操作インターロック処理部17は操作制御モード切替部16からの操作制御モード信号と監視モードインターロック処理部22からの監視モードを入力し、系統監視モードでの操作モード選択を識別し、それ以外のときは統合監視部13と制御装置1とに操作を阻止するインターロック信号を出力する。
【0065】
図11は第4の実施の形態における統合監視部13の構成図である。座標入力装置部8から入力されたオペレータによる監視画面の表示要求情報は座標入力処理部10に入力される。座標入力処理部10では、要求内容から予め定められた監視画面番号を選択して表示処理部11に対し表示要求を行う。表示処理部11は表示要求された画面番号から、その画面の表示に必要なプロセス信号をプロセス信号入力処理部9から入力して、表示装置部7に監視画面を表示する。
【0066】
これにより、オペレータは表示装置部7に表示された監視画面から座標入力装置部8より操作対象機器を選択して操作要求を行う。この操作要求を受けた座標入力処理部10は操作対象機器情報を機器操作処理部18へ渡す。伝送路状態監視入力処理部23は、系統バス2およびプラントバス5の伝送路状態信号を監視モードインターロック処理部22へ渡す。
【0067】
機器操作処理部18は操作インターロック処理部17からの操作インターロック信号より、系統監視モードでの操作許可の選択状態であると判断したときに操作対象機器の操作スイッチパネルの表示要求を表示処理部11に対し行う。この表示された操作スイッチパネルより開または閉あるいは起動または停止等の機器の操作方向を座標入力装置部8より選択し操作要求を行う。
【0068】
座標入力処理部10は操作対象機器の操作方向情報を座標入力装置部8より受け機器操作処理部18へ渡し、機器操作処理部18は操作インターロック処理部17からの操作インターロック信号より系統監視モードでの操作モード選択状態であると判断したときに操作対象機器の操作要求を操作要求出力処理部19へ行う。操作要求出力処理部19は制御装置1に対し、機器操作要求を系統バス2を経由して出力する。
【0069】
第4の実施の形態によれば、第2の実施の形態に効果に加え、統合監視部13と制御装置1との伝送路状態を判定し、異常である場合には操作モードへの切替を不可とする処理を有するので、統合監視部13と制御装置1の通信が正常に行えない場合には、統合監視部から機器操作要求信号が出力されることを抑制することが可能となり、制御装置1の不動作または誤動作の可能性を軽減し、より信頼性の高い機器操作制御を行うことができる。
【0070】
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。図12は本発明の第5の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図である。この第5の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態における統合監視部13に対し、表示装置部7に表示された他系統の機器の状態表示を、プラント監視モードでは自系統と同じ表示形態で表示し、系統監視モードでは自系統の機器とは異なる表示形態で表示する系統表示判断処理部24を追加して設けたものである。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0071】
図12において、系統バス2またはプラントバス5からのプロセス信号はプロセス信号入力処理部9に入力され、プロセス信号入力処理部9は入力したプロセス信号を図示省略の統合監視用プロセス信号DBへ設定する。統合監視用プロセス信号DBは、第1の実施の形態と同様に、図3に示したように構成され、系統種別、プロセス信号番号、プロセス値から構成される。
【0072】
監視モード切替部14では、プラント全体の監視を可能とするプラント監視モードか、系統監視を優先する系統監視モードかのいずれかを選択して入力し、統合監視部13内の表示処理部11へ監視モードを入力する。座標入力装置部8ではオペレータにより画面表示要求の要求情報が入力され、この要求情報は座標入力処理部10へ渡される。座標入力処理部10では、要求内容から予め定められた画面番号を選択して表示処理部11に対して表示要求を行う。表示処理部11は系統表示判断処理部24に監視モードを渡す。
【0073】
系統表示判断処理部24では、その監視モード、系統識別番号(TK)、監視用画面データ(D1)および統合監視用プロセス信号DBの系統種別から、表示系統を判断し、表示処理部11に監視モードにより異なる表示要求を行う。
【0074】
図13は、第5の実施の形態における系統表示判断処理部24の処理内容を示すフローチャートである。まず、表示処理部11からの監視モードを受け、監視モードが系統監視モードか否かを判断する(処理501)。この判断の結果、系統監視モードではなくプラント監視モードであるときは、次に処理506を実施する。
【0075】
処理506では、図14に示す監視用画面データを用いて画面を表示する。監視画面データは、表示座標、プロセス信号A、B、表示パターン1、2、3、他系統表示パターンとから構成される。この監視用画面データは弁のシンボルを表示する場合を示しており、プロセス信号の数、表示パターンの数は、表示する機器により異なる。
【0076】
処理506では、監視用データ上のプロセス信号番号An、Bnを読み出し、この番号を用いて、信号の状態を図3に示す統合監視用プロセス信号DBから読み込む。この2信号の状態により、予め定められた表示パターンを1、2、3の中から選択して表示する。
【0077】
この一例では弁の状態表示を用いているので、通常は弁の開状態信号と閉状態信号とが用いられ、たとえば、開信号ON、閉信号OFFでは表示パターン1(開状態表示)、開信号ON、閉信号ONでは表示パターン2(中間開表示)、開信号OFF、閉信号ONでは表示パターン3(閉状態表示)のように状態表示を実施する。
【0078】
処理501での判定で系統監視モードであると判断された場合には処理502が実行される。処理502では、図14に示す監視用画面データ(D1)のプロセス信号番号A、Bと同一のプロセス信号番号を図3の監視用プロセス信号DBのから検索し、検索したプロセス信号番号に対応する系統種別を抽出する(処理502)。
【0079】
すなわち、所属系統番号(TK)を取り出し、系統種別と比較し一致するかどうかを判定し(処理503)、一致する場合には処理504を実施する。処理504は、処理506と同じであり、プロセス信号の状態に応じた状態表示を実施する。一方、処理503での判定で一致しなかった場合は処理505を実施する。処理505では、監視用画面データのプロセス信号番号に対応する他系統表示パターンを抽出し、プロセス値には関係なく他系統表示バターンで表示する。
【0080】
図15は、表示装置部7に表示する監視画面の説明図である。図15(a)はプラント監視モードの場合の表示例であり、図15(b)は系統監視モードの場合の表示例である。
【0081】
たとえば、系統監視モードの図15(b)の場合に、自系統である系統1の弁1と他系統である系統2の弁(V2)を表示する場合、他系統の弁(V2)を破線で状態表示を行うとわかりやすい。
【0082】
すなわち、バターン(B)の系統2の弁(V2)は、統合監視部13が所属する系統1とは異なる系統である他系統2に属する機器であり、所属系統識別番号(TK)=1で系統種別=2となり、処理503=NOで破線表示となる。系統1の弁(V1)は、統合監視部13が所属する系統1と同一の系統の機器であり、所属系統識別番号(TK)=1で系統種別=1となり処理503=YESで、統合監視用プロセス信号DBのプロセス値に対応した実線の表示となる。表示の形態としては、破線の他に色や線の太さを変えるなどして、他系統の機器でありプロセス信号に基づく表示でないことがわかるように表示すると良い。
【0083】
この第5の実施の形態によれば、系統監視モードのときに、他系統に属する機器を自系統の機器とは区別して監視することが可能となる。
【0084】
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。図16は本発明の第6の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図である。この第6の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態における統合監視部13に対し、系統監視モードの場合には自系統の監視項目パラメータを監視し、プラント監視モードの場合には予め定められた優先度に基づいて正常に入力される監視パラメータを監視する監視項目判定処理部25を追加して設けたものである。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0085】
図16において、系統バス2またはプラントバス5からのプロセス信号は、プロセス信号入力処理部9に入力され、プロセス信号入力処理部9はは入力したプロセス信号を図示省略の統合監視用プロセス信号DBへ設定する。
【0086】
図17は、第6の実施の形態における統合監視用プロセス信号DBの説明図である。第6の実施の形態における統合監視用プロセス信号DBは、系統種別、プロセス信号番号、プロセス値、表示優先度から構成され、図3に示した第1の実施の形態における統合監視用プロセス信号DBに対して表示優先度が追加になっている。
【0087】
この表示優先度は、統合監視用プロセス信号DBに予め設定されている。監視項目判定処理部25では、設定された統合監視用プロセス信号Dに基き、監視モード切替部14からの監視モード信号から自己の統合監視部13での監視項目であるか否かを判断し、表示処理部11へ表示要求を行う。表示処理部11では、監視項目判定処理部25から要求された統合監視用プロセス信号DBより対象となる信号を取り出し監視表示を行う。
【0088】
図18は、監視項目判定処理部25の処理内容を示すフローチャートである。まず、表示処理部11に対し監視画面の画面表示要求をし(処理641)、監視モード切替部14からの監視モードを判定する(処理642)。この判定で、監視モードがプラント監視モードであると判定された場合には、統合監視用プロセス信号DBから、優先度Aのプロセス信号が正常に入力されているか否かを判定する(処理643)。優先度Aのプロセス信号が正常の場合には、優先度Aのプロセス信号の表示を表示処理部11へ要求する(処理644)。
【0089】
一方、優先度Aのプロセス信号が正常以外の場合には優先度Bのプロセス信号が正常に入力されているか否かを判定する(処理645)。優先度Bのプロセス信号が正常の場合には、優先度Bのプロセス信号の表示を表示処理部11へ要求する(処理646)。また、優先度Bのプロセス信号が正常以外の場合には、優先度Cのプロセス信号の表示を表示処理部11へ要求する(処理647)。
【0090】
処理642で、プラント監視モード以外と判定された場合には、系統監視モードか否かを判定し(処理648)、系統監視モードと判定された場合には、統合監視用プロセス信号DBから、自己の統合監視部13が接続している系統のプロセス信号の表示を表示処理部11へ要求する(処理649)。
【0091】
第6の実施の形態によれば、監視項目判定処理部25により、系統監視に関しては、その系統で使用するパラメータで監視を行い、統合監視においては各系統から送られてくる複数のパラメータのうち正常で優先度の高いパラメータで監視を行うので、系統の分離を維持しつつ、プラントレベルでの信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0092】
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。図19は本発明の第7の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図である。この第7の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態における統合監視部13に対し、系統監視モードのときは自系統を対象とした監視メニュー選択手段を、プラント監視モードのときはプラントレベルを対象とした監視メニュー選択手段を作成するメニューPB作成処理部26を追加して設けたものである。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0093】
図19において、統合監視部13はメニューPB作成処理部26を有し、このメニューPB作成処理部26は、監視モードに応じてプラント監視メニュー選択手段または系統監視メニュー選択手段を作成し表示処理部11を介して表示装置部7に表示するものである。
【0094】
メニューPB作成処理部26は、各系統を識別するための系統種別メニュー番号を系統別メニューPB作成用DBとして有し、監視モード切替部14からの監視モード、統合監視部13に予め設定された自系統を識別する所属系統識別番号、系統別メニューPB作成用DB上の系統種別を基に、プラント監視モードではプラント全体の監視を目的としたプラント監視メニュー選択手段を、系統監視モードでは自系統に属する系統監視メニュー選択手段を切り替えて表示装置部7に表示する。
【0095】
系統別メニューPB作成DBは、図20に示すように、系統種別とメニュー番号から構成される。系統種別は系統を示す識別情報であり、この一例では1〜9の番号で示されてあり、プラント全体は10としている。メニュー番号は、各系統毎のメニューPBの種類であり、ここでは1〜3の連番の一例を示している。
【0096】
図21は、メニューPB作成処理部26の処理内容を示すフローチャートである。監視モード切替部14により監視モード切替要求が発生すると(処理701)、メニューPB作成処理部26では要求されたモードがプラント監視モードか否かを判定する(処理702)。この判定の結果、プラント監視モードであった場合については、系統別メニューPB作成用DBの系統種別10を検索条件に設定する(処理703)。一方、要求されたモードがプラント監視モードでなく、系統監視モードであった場合は、系統別メニューPB作成用DBの系統種別を統合監視部13に設定された所属系統識別番号と合致するものに条件設定する(処理704)。
【0097】
条件設定の後、系統別メニューPB作成用DBからメニューPBの検索を行う(処理705)。検索結果として、表示するメニューPBの系統種別をメニュー番号の組を系統1の場合であれば1−1、1−2、1−3、プラント監視モードの場合は10−1となる。これらの結果を表示処理部11に渡す(処理706)。表示処理部11は、渡されたデータによりメニュー表示用のPB表示を図22に示すように行う。
【0098】
図22は、メニューPBの表示例であり、図22(a)は系統1の系統監視モード時の系統監視メニュー選択手段を示し、図22(b)はプラント監視モード時のプラント監視メニュー選択手段を示している。
【0099】
以上の処理により、監視モード切替部14からの監視モード切替要求に対しプラント監視時はプラント監視メニュー選択手段を、系統監視時は自系統の系統監視メニュー選択手段を作成することができる。
【0100】
第7の実施の形態によれば、系統監視モードとプラント監視モードでメニューPBを切替えるので、最適なメニューとすることができ、画面選択操作が軽減する。
【0101】
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。図23は本発明の第8の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図である。この第8の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態における統合監視部13に対し、プラント監視モードのときのみにプラント運転状態に応じた監視画面の自動表示切換えを行う自動表示判定処理部27を追加して設けたものである。これにより、系統監視モードでの監視画面の自動表示を防止し、系統監視における機器操作中に監視画面が自動的に表示切り替えされるのを防止する。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0102】
図23において、系統バス2またはプラントバス5からのプロセス信号はプロセス信号入力処理部9に入力され、プロセス信号入力処理部9は入力したプロセス信号を図示省略の統合監視用プロセス信号DBへ保存設定する。統合監視用プロセス信号DBは、図3に示す第1の実施の形態と同様な統合監視用プロセス信号DBであり、系統種別、プロセス信号番号、プロセス値から構成される。
【0103】
自動表示判定処理部27では、設定された統合監視用プロセス信号DBを受け、プラントの状態を判断し監視画面の自動表示タイミングであれば、表示処理部11へ自動表示要求を行う。表示処理部11では、自動表示判定処理部27および座標入力処理部10より表示要求を受け、監視モード切替部14からの監視モード信号により監視対象系統を判断し、プロセス信号入力処理部9で設定された統合監視用プロセス信号DBより対象となる信号を取り出し監視表示を行う。
【0104】
図24は、第8の実施の形態における表示処理部11の処理内容を示すフローチャートである。表示処理部11は、画面表示要求と画面番号とを入力し(処理821)、オペレータからの手動要求か自動表示要求かを判定する(処理822)。手動要求の場合は表示要求された画面番号と、その画面に必要なプロセス信号の番号を判断し、表示に必要なプロセス信号を統合監視用プロセス信号DBから入力して、表示装置部7に監視画面を表示する(処理823)。
【0105】
一方、自動要求の場合は監視モード切替部14からの入力により、プラント監視モードか系統監視モードかを判定し(処理823)、プラント監視モードであれば、表示に必要なプロセス信号を統合監視用プロセス信号DBから入力して、表示装置部7に自動表示用の監視画面を表示する(処理825)。また、系統監視モードであれば、自動表示要求を許可しないために何もしない(処理826)。
【0106】
第8の実施の形態によれば、系統監視においては自動表示を抑止し、プラント監視中では運転状態により自動表示を行うので、運転状態に応じた自動表示が可能となる。
【0107】
【発明の効果】
以上の述べたように、本発明によれば、プラントの監視において制御装置からのプロセス信号を系統バスおよびプラントバスの双方を共有し、系統監視に関しては、その独立性を保ちつつ、統合監視においては特有の監視性を損なうことなく効率よくかつ省スペースでのプラント監視をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における統合監視部の構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における統合監視用プロセス信号DBの説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるプロセス信号入力処理部の処理内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における統合監視部の構成図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における制御装置の操作指令出力機能についての構成図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図。
【図9】本発明の第3の実施の形態における統合監視部の構成図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係わるプラント監視システムの構成図。
【図11】本発明の第4の実施の形態における統合監視部の構成図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図。
【図13】本発明の第5の実施の形態における系統表示判断処理部の処理内容を示すフローチャート。
【図14】本発明の第5の実施の形態における監視用画面データの説明図。
【図15】本発明の第5の実施の形態における表示装置部に表示する監視画面の説明図。
【図16】本発明の第6の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図。
【図17】本発明の第6の実施の形態における統合監視用プロセス信号DBの説明図。
【図18】本発明の第6の実施の形態における監視項目判定処理部の処理内容を示すフローチャート。
【図19】本発明の第7の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図。
【図20】本発明の第7の実施の形態における系統別メニューPB作成DBの説明図。
【図21】本発明の第7の実施の形態におけるメニューPB作成処理部の処理内容を示すフローチャート。
【図22】本発明の第7の実施の形態におけるメニューPBの表示例の説明図であり、図22(a)は系統1の系統監視モード時の系統監視メニュー選択手段の平面図、図22(b)はプラント監視モード時のプラント監視メニュー選択手段の平面図。
【図23】本発明の第8の実施の形態に係わるプラント監視システムにおける統合監視部の構成図。
【図24】本発明の第8の実施の形態における表示処理部11の処理内容を示すフローチャート。
【図25】従来の系統分離構成を採用したプラント監視システムの構成図。
【図26】従来のプラント監視システムにおける系統監視装置の構成図。
【図27】従来のプラント監視システムにおけるプラント監視装置6の構成図。
【符号の説明】
1…制御装置、2…系統バス、3…系統監視装置、4…伝送処理部、5…プラントバス、6…プラント監視装置、7…表示装置部、8…座標入力装置部、9…プロセス信号入力処理部、10…座標入力処理部、11…表示処理部、12…自動表示判定処理部、13…統合監視部、14…監視モード切替部、15…操作指令部、16…操作制御モード切替部、17…操作インターロック処理部、18…機器操作処理部、19…操作要求出力処理部、20…操作制御処理部、21…操作出力処理部、22…監視モードインターロック処理部、23…伝送路状態監視入力処理部、24…系統表示判断処理部、25…監視項目判定処理部、26…メニューPB作成処理部、27…自動表示判定処理部

Claims (1)

  1. 複数系統からなるプラントの各々の系統からのプロセス信号をそれぞれ系統バスを介して入力し各々の系統を個別に制御する制御装置部と、前記プロセス信号をプラントバスを介して他系統へ受け渡す伝送処理部と、前記系統バスおよび前記プラントバスからプロセス信号を入力し系統を監視する系統監視またはプラント全体を監視するプラント監視を行う統合監視部と、前記統合監視部に接続され系統状態の監視画面またはプラント状態の監視画面を表示する表示装置部と、前記表示装置部に表示する監視画面を選択する座標入力装置部と、前記統合監視部に接続され前記系統監視を行う系統監視モードとプラント全体のプラント監視を行うプラント監視モードとのいずれかに選択的に切替える監視モード切替部とを備え、
    前記統合監視部は、系統監視モードの場合には自系統の監視項目パラメータを監視し、プラント監視モードの場合には予め定められた優先度に基づいて入力される正常なプロセス値を監視パラメータにて監視することを特徴とするプラント監視システム。
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