JP2001103680A - 配電系統監視装置 - Google Patents

配電系統監視装置

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JP2001103680A
JP2001103680A JP27399699A JP27399699A JP2001103680A JP 2001103680 A JP2001103680 A JP 2001103680A JP 27399699 A JP27399699 A JP 27399699A JP 27399699 A JP27399699 A JP 27399699A JP 2001103680 A JP2001103680 A JP 2001103680A
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JP27399699A
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Minoru Katsuyama
実 勝山
Masahiro Mori
雅博 毛利
Hiroyuki Yabe
啓之 矢部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
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    • Y04S10/20Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution using protection elements, arrangements or systems

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配電系統の各区間の充停電状態を精度良く推
定する。 【解決手段】 従来の配電系統を構成する開閉器の入切
状態や電源状態を含む情報を入力する状態入力手段11
と、この手段により入力した情報に基づいて配電系統の
各区間の充停電状態を判定する系統判定手段12と、こ
の判定結果を出力する出力手段13に対して、電源情報
系統推定手段121を設け、この系統推定手段により、
配電系統内の一つの開閉器の入切状態あるいは電源状態
の変更することにより入力した情報相互の矛盾が解消す
るか否かを調べ、矛盾が解消する場合は、変更後の入切
状態あるいは電源状態で配電系統の各区間の充停電状態
を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々の開閉器の状
態から配電系統の充停電状態を推定する配電系統監視装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配電系統の状態判定は、開閉器の
入切状態を基に、配電線の電源側から順次その入切状態
が「入」である開閉器でつながる区間を検索し、その範
囲を充電と判定し、その入切状態が「切」である開閉器
により、いずれの電源からも充電されていない区間を停
電として判定していた。開閉器の入切状態は、遠隔制御
可能な開閉器(以下、遠制開閉器という)については遠
方監視制御装置を介して取り込み、手動開閉器について
は、操作員が入力を行っている。
【0003】以下、従来の方式について図3、図4およ
び図31を参照して説明する。図31は従来の配電系統
監視装置の構成を示した図である。この図において、配
電系統監視装置1は、状態入力手段11、系統判定手段
12、出力手段13を有し、計算機により実現されてい
る。状態入力手段11は遠方監視制御装置2または入力
装置3から開閉器の入切状態の情報を受けとり記憶す
る。系統判定手段12は状態入力手段11からの通知を
受け、開閉器の入切状態をもとに配電系統の複数の開閉
器により区切られた各区間が充電状態か停電状態かの判
定を行う。出力手段13は、系統判定手段12により判
定された区間の充停電状態を操作員が認識可能な様式、
例えば配電系統図に変換して出力装置4上に表示する。
【0004】次に、図3と図4を用いて系統判定手段1
2の処理を説明する。図3は配電系統の一例を示した図
である。図3において、FCBは配電線遮断器(以下、
遮断器という)、SW1〜6は開閉器、区間1〜4は遮
断器または開閉器により区切られた区間を示している。
系統判定手段12では配電系統の電源側、すなわち遮断
器(FCB)側から負荷側に対して開閉器の入切状態を
順番に追っていき、区間の充停電を判定する。
【0005】図4は図3における開閉器の入切状態と区
間充停電状態の関係を表にまとめたものである。なお、
遮断器FCB1ないしFCB4はいずれも入状態である
とする。図4のケース4を例に説明すると、遮断器FC
B1から電源が供給されているため、区間1は充電と判
定し、区間1に接続する開閉器SW1が入状態であるた
めその負荷側の区間2も充電と判定する。開閉器SW2
も同様に入状態であるため、区間3も充電となる。区間
3の負荷側開閉器であるSW3は切状態のため、その負
荷側の区間4は停電と判定する。以上のような方法で、
系統判定手段12は配電系統の充停電状態の判定を行っ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方式では、
開閉器の入切状態のみから区間の充停電状態を判定して
いた。このため、遠制開閉器の無応答等により一部の開
閉器の入切状態が入力できない場合には、無応答となる
前の入切状態をもとに充停電状態を判定していた。そし
て、無応答となった区間は、操作員により実際の現場の
充停電状態の確認を行っていた。また、手動開閉器につ
いては、入力装置3を介して操作員が直接入切状態を入
力するが、その際、入力漏れや入力誤りにより、現場と
充停電状態が異なるにも関わらず、それが認識できない
場合もあった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、配電系統の各区間の充停電状態の正確な判定が不
可能な場合にも、精度良く充停電状態の推定を行うこと
のできる配電系統監視装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の[請求項1]に係る配電系統監視装置は、
従来の配電系統を構成する複数の開閉器の少なくとも入
切状態情報を入力する状態入力手段、この入切状態情報
に基づいて配電系統の各区間の充停電状態を判定する系
統判定手段、および、この判定結果を出力する出力手段
に対して、状態入力手段は開閉器の電源状態情報も入力
するようにし、開閉器の入切状態情報と電源状態情報を
もとに配電系統の各区間の充停電状態を推定する系統推
定手段とを備えた。
【0009】[請求項1]記載の発明では、配電系統の
開閉器のうち一つの開閉器の入切状態あるいは電源状態
の変更で入力した情報相互間の矛盾が無くなる場合は、
変更後の入切状態あるいは電源状態で配電系統の各区間
の充停電状態を推定する。
【0010】本発明の[請求項2]に係る配電系統監視
装置は、従来の配電系統を構成する複数の開閉器の入切
状態情報を入力する手段、この入切状態情報に基づいて
配電系統の各区間の充停電状態を判定する系統判定手
段、および、この判定結果を出力する出力手段に加え、
遠制開閉器が無応答であるために、当該遠制開閉器の入
切状態情報を入力することができない場合、当該遠制開
閉器の入切状態を仮定し、または、当該遠制開閉器の電
源側の一の手動開閉器の入切状態を変更することによ
り、配電系統の各区間の充停電状態を推定する系統推定
手段を備えた。
【0011】[請求項2]記載の発明では、遠制開閉器
が無応答であるためにその情報を入力することができな
い場合は、無応答の遠制開閉器の入切状態を仮定する
か、または、無応答の開閉器の電源側に設置されている
一つの手動開閉器の入切状態を変更することにより配電
系統の全区間において充停電状態を矛盾無く把握できる
場合は、この仮定あるいは変更した入切状態で配電系統
の各区間の充停電状態を推定する。
【0012】本発明の[請求項3]に係る配電系統監視
装置は、[請求項1]または[請求項2]の配電系統監
視装置に対して、過去の機器故障情報、過去の運用履歴
情報、配電系統の電流値情報、需要家からの充停電情報
のうち少なくとも一つを記憶する手段と、前記系統推定
手段により推定した充停電状態が複数存在する場合、前
記記憶した情報をもとに可能性の高い充停電状態を選出
する手段とを設けた。
【0013】[請求項3]記載の発明では、[請求項
1]または[請求項2]の系統推定手段により推定した
充停電状態が複数存在する場合は、過去の機器故障情
報、過去の運用履歴情報、配電系統の電流値情報、ある
いは需要家からの充停電情報を用いて、可能性の高い充
停電状態を選び出す。
【0014】本発明の[請求項4]に係る配電系統監視
装置は、[請求項3]の配電系統監視装置において、予
め記憶している、過去の機器故障情報等の情報のうち、
いずれを使用するかを選択する手段を設けた。
【0015】本発明の[請求項5]に係る配電系統監視
装置は、[請求項1]または[請求項2]の配電系統監
視装置に対して、複数の開閉器のうち少なくとも一つの
開閉器の状態が不明であるために配電系統の各区間の充
停電状態が判定できない場合、当該開閉器の周辺の開閉
器を操作し、この開閉操作に伴う他の開閉器の入切状態
や電源状態の変化に基づき充停電状態を推定する手段を
設けた。
【0016】本発明の[請求項6]に係る配電系統監視
装置は、[請求項5]の配電系統監視装置に対して、開
閉器の操作を行なう際に停電が発生する場合は、当該停
電が発生する旨の通知をする手段を設けた。
【0017】本発明の[請求項7]に係る記憶媒体は、
配電系統を構成する複数の開閉器の入切状態や電源状態
を含む情報を入力する状態入力機能と、当該機能により
入力した情報に基づいて配電系統の各区間の充停電状態
を判定する系統判定機能と、この判定結果を出力する出
力機能と、前記入力した情報に矛盾が有るため配電系統
のある区間の充停電状態が判定不能な場合、一の開閉器
の入切状態あるいは電源状態の変更で矛盾が解消するか
否かを調べることにより前記配電系統の各区間の充停電
状態を推定する系統推定機能とをコンピュータに実現さ
せるためのプログラムを記憶した。
【0018】本発明の[請求項8]に係る記憶媒体は、
配電系統を構成する複数の開閉器の入切状態や電源状態
を含む情報を入力する状態入力機能と、当該機能により
入力した情報に基づいて前記配電系統の各区間の充停電
状態を判定する系統判定機能と、この判定結果を出力す
る出力機能と、遠制開閉器が無応答であるためにその情
報を入力することができない場合、当該無応答である遠
制開閉器の入切状態を仮定し、または、当該無応答であ
る開閉器の電源側の一の手動開閉器の入切状態を変更す
ることにより前記配電系統の各区間の充停電状態を推定
する系統推定機能とをコンピュータに実現させるための
プログラムを記憶した。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)([請求項
1]対応) 図1は本発明の第1の実施の形態の配電系統監視装置の
機能ブロック図である。この図において、系統判定手段
12と出力手段13の間に、遠制開閉器の電源状態を用
いて配電系統の各区間の充停電状態を推定する電源情報
系統推定手段121がある。その他については図31と
同一であるので、同一要素には同一符号を付し、説明は
省略する。ここで、遠制開閉器の電源状態とは、遠制開
閉器が、その遠制開閉器の両側の区間のどちらから動作
電源をもらっているかの情報を意味する。電源状態とし
ては、区間の電源側、負荷側の両方から電源をもらって
いる場合(両電源)と、電源側、負荷側のいずれか一方
から電源をもらっている場合(片電源)とがある。な
お、電源側、負荷側のいずれからも電源が供給されない
場合は、遠制開閉器は無応答、すなわち動作電源が無い
ため応答不能状態となる。
【0020】本実施の形態における配電系統監視装置の
動作を説明する。まず、操作員により各開閉器の接続情
報と手動開閉器の入切状態が入力装置3を介して状態入
力手段11に入力、記憶される。また、遠制開閉器の入
切状態と電源状態が遠方監視制御装置2を介して、状態
入力手段11に取り込まれ、記憶される。系統判定手段
12は、状態入力手段11に記憶されている各開閉器の
接続情報と、各開閉器の入切状態から各区間の充停電状
態を判定する。次に、電源情報系統推定手段121の動
作を図2のフローチャートを用いて説明する。電源情報
系統推定手段121は、系統判定手段12により判定し
た充停電状態と状態入力手段11に記憶されている遠制
開閉器の電源状態に矛盾があるか否かを調べ、矛盾があ
る場合は、まず、矛盾のある開閉器をリストアップする
(ステップ201)。次に、リストアップした各開閉器
について、周辺の開閉器も含めて、入切状態や電源状態
を変更することにより矛盾が解消するケースをリストア
ップする(ステップ202)。そして、ステップ202
で得られた結果から一つの開閉器状態を変更することに
より、系統全体について矛盾がなくなるケースを抽出
し、系統は変更後の状態であると推定する。(ステップ
203)
【0021】以下にステップ201からステップ203
の具体的処理を記す。 (1)以下の状態の開閉器を矛盾有りとしてリストアッ
プする(ステップ201)。 電源状態が両電源なのに片側区間が充電でもう一方の
区間が停電 電源状態が両電源なのに両端区間が停電 電源状態が片電源なのに両端区間が充電 電源状態が片電源なのに両側区間で停電
【0022】(2)リストアップした各開閉器につい
て、以下を行う(ステップ202)。 当該開閉器の電源状態が間違っている場合(遠方監視
制御装置からの情報が間違っている)をありうる系統状
態の一つとする。 当該開閉器の電源状態を正とした場合に、区間の充停
電状態が間違っていると仮定する。このとき矛盾を生じ
ない為の区間充停電の状態を作り出すために以下を行
う。 −1 停電である区間が充電なら矛盾が解消する場合 当該区間に入状態の開閉器で接続する区間群を矛盾区間
群とした場合に、矛盾区間群に隣接する切状態の手動開
閉器(または現場状態の取り込み不能となっている開閉
器)をリストアップする。これらの開閉器を入と仮定す
ると矛盾が解消する場合、各開閉器が入である系統状態
を、ありうる系統状態の一つとしてリストアップする。 −2 充電である区間が停電なら矛盾が解消する場合 当該区間から電源側経路上の各開閉器の内、手動開閉器
(または現場状態の取り込み不能となっている開閉器)を
リストアップする。これらの開閉器を切と仮定すると矛
盾が解消する場合、各開閉器が切である系統状態を、あ
りうる系統状態の一つとしてリストアップする。
【0023】(3)ステップ202でリストアップした
結果から、一つの状態の変更で矛盾が全て解消するケー
スを洗い出し、当該ケースにて系統推定を実施する(ス
テップ203)。
【0024】次に、図3の配電系統図の一例を用いて系
統判定手段12と電源情報系統推定手段121の処理を
説明する。まず、系統判定手段12により、開閉器の入
切状態から系統状態を判定する。本例では開閉器SW
1、SW2、SW3が入状態、開閉器SW4、SW5、
SW6が切状態であったと仮定すると、図4のケース1
の区間の充停電状態と判定されることになる。なお、遮
断器FCBは全て入状態であるとする。
【0025】次に電源情報系統推定手段121はステッ
プ201において、系統判定手段12で判定した充停電
判定結果と各開閉器が示す電源状態において矛盾してい
るものをリストアップする。本例では図5に示すように
開閉器SW4とSW5が区間の充停電状態と矛盾してい
る。開閉器SW4、SW5は両電源であるはずだが、遠
方監視制御装置を介して取り込んだ開閉器SW4とSW
5の電源状態は図5に示す如く片電源となっているから
である。
【0026】さらにステップ202において、矛盾を起
こしている開閉器、すなわちSW4とSW5が間違って
情報を上げるケースをリストアップする。考えられるケ
ースとして、開閉器SW4が本来ならば両電源にも係わ
らず片電源と情報を上げている場合と、開閉器SW5が
本来ならば両電源にも係わらず片電源と情報を上げてい
る場合と、開閉器SW3が本来切状態にも係わらず、計
算機上入に設定されている、という3つのケースが上げ
られる。
【0027】ステップ203では、ステップ202でリ
ストアップした状態の組合せのうち、一つの状態を変更
させることですべての矛盾がなくなるケースを抽出す
る。本例では、開閉器SW3を切とするケースを抽出す
ることができる。これにより、開閉器SW3を切状態と
して、現場の配電系統の充停電状態を推定する。
【0028】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、各遠制開閉器の電源状態を用いて配電系統の充停電
状態を推定するため、操作員の計算機への入力誤り等を
是正し、精度の高い充停電状態の推定が可能となる。
【0029】(第2の実施の形態)([請求項2]対
応) 図6は本発明の第2の実施の形態の配電系統監視装置の
機能ブロック図である。第1の実施の形態との違いは、
図1の電源情報系統推定手段121に代えて、無応答情
報系統推定手段120を設けたことである。その他につ
いては図1と同一であるので、同一要素には同一符号を
付し、説明は省略する。
【0030】本実施の形態における配電系統監視装置の
動作を図7を用いて説明する。図7は無応答情報系統推
定手段120の処理の流れを示したフローチャートであ
る。ここで、系統状態判定手段12は、状態入力手段1
1に記憶されている各開閉器の接続情報と、各開閉器の
入切状態から各区間の充停電状態を判定する。このと
き、無応答状態の遠制開閉器が存在する場合は充停電状
態を判定できない区間が発生する。従って、無応答情報
系統推定手段120は、まず、無応答開閉器をリストア
ップする(ステップ701)。次に、ステップ701で
リストアップした開閉器について、無応答発生が機器故
障により発生したものと仮定することで、充停電状態に
矛盾が生じない場合、そのケースをありうる系統状態の
一つとしてリストアップする(ステップ702)。次
に、無応答開閉器の電源側に存在する手動開閉器をリス
トアップする(ステップ703)。ステップ703でリ
ストアップした開閉器について入切状態を見直すことで
開閉器が無応答状態になり得るケースを抽出し、そのケ
ースをありうる系統状態の一つとして、その系統状態に
おける充停電状態を推定する(ステップ704)。
【0031】そして、無応答情報系統状態推定手段12
0によりリストアップしたありうる系統状態の一覧を出
力手段13を介し操作員へ通知する。
【0032】次に、図8の配電系統図の一例を用いて無
応答情報系統状態推定手段120の処理を説明する。各
開閉器の状態は、開閉器SW1、SW2は入状態、開閉
器SW3が無応答の遠制開閉器、開閉器SW4〜6は切
状態と仮定する。なお、遮断器FCBはすべて入状態と
する。まず、系統判定手段12により、開閉器の入切状
態から系統状態の判定を実施する。本例では、開閉器S
W3が無応答であるため、その入切状態が不明であり、
区間3以降の充停電を判定することはできない。
【0033】次に無応答情報系統状態推定手段120
は、ステップ701において、無応答開閉器をリストア
ップする。本例では、開閉器SW3が無応答開閉器であ
るため、SW3がリストアップされる。続いて、ステッ
プ702において、ステップ701でリストアップした
無応答開閉器SW3は機器故障等により入状態で無応答
となったと仮定すると、区間3、4が充電状態と推定で
きる。また、開閉器SW3は機器故障等により切状態で
無応答となったと仮定すると、区間3は充電状態、区間
4は停電状態と推定できる。これらのケースをありうる
系統状態としてリストアップする。
【0034】次にステップ703において、無応答開閉
器の電源側に存在する手動開閉器をリストアップする。
本例では、開閉器SW1、SW2がリストアップされ
る。ステップ704では、ステップ703でリストアッ
プした手動開閉器について、計算機上への設定に誤りが
あるものと推定し、入切状態を変更する。まず、開閉器
SW2を切とした場合、区間3以降は停電状態となり、
区間3以降が停電であれば、開閉器SW3が無応答とな
ることに矛盾が生じないため、このケースをありうる系
統状態の一つとしてリストアップする。同様に開閉器S
W1を切とした場合、区間2以降が停電となり、同じよ
うに開閉器SW3が無応答となることに矛盾は生じな
い。よって、このケースもありうる系統状態の一つとし
てリストアップする。
【0035】このようにして、図9に示すように無応答
開閉器を機器故障として仮定し、あるいは、無応答開閉
器の電源側に存在する一つの手動開閉器の状態が間違っ
ているとして、これを変更することにより、充停電状態
に矛盾が生じないケースを抽出する。
【0036】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、一つの状態を仮定、変更することで充停電状態を推
定することができ、その一覧を操作員へ通知する等によ
り、正しい系統状態を把握することが可能となる。
【0037】さらに、本実施の形態における他の実施例
として、無応答情報系統状態推定手段120により出力
される、ありうる系統状態の一覧の中から、状態入力手
段11を通して操作員の指定したケースのみを出力装置
4上へ表示することもできる。
【0038】図8の配電系統図の系統例にて処理を説明
すると、本系統例における、ありうる系統状態の一覧
は、上述の通り図9に示したようになる。この一覧から
一つのケースを指定する。例としてケース2を指示した
場合は、開閉器SW1を切状態とし、区間1を充電、区
間2〜4を停電とし、充停電状態を表示更新し出力す
る。
【0039】この実施例によれば、操作員が、得られた
複数の系統状態の一覧から一つの系統状態を指定するこ
とで、推定した系統状態の把握が容易となる。
【0040】(第3の実施の形態)([請求項1]ない
し[請求項3]対応) 図10は本発明の第3の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態に対し、電源情報系統推定手段12
1に代えて、故障状態推定手段122と機器故障情報記
憶手段141を設けたものである。その他の構成は、図
1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要
素には同一符号を付してその説明は省略する。
【0041】図10において、故障状態推定手段122
は機器故障情報記憶手段141から、過去の機器故障情
報を得て、この情報から過去の故障発生開閉器を知る。
そして、故障発生開閉器の中に、矛盾が起きている系統
に含まれる開閉器があるかを調べる。該当する開閉器が
存在する場合、この開閉器が故障発生のため誤情報を上
げている可能性があると判断し、系統推定に反映する。
【0042】図12の配電系統例を用いて本実施の形態
における配電系統監視装置の動作を説明する。まず、系
統判定手段12により、開閉器の入切状態から系統状態
の判定を実施する。本例では開閉器SW1、SW2が入
状態、開閉器SW3が切状態であり、図4のケース4の
区間状態と判定する。次に、故障状態推定手段122の
動作を図11のフローチャートを用いて説明する。故障
状態推定手段122は、ステップ1101において、系
統判定手段12で判定した充停電状態と各開閉器が示す
電源情報において矛盾しているものをリストアップす
る。本例では図5に示すように開閉器SW4とSW5が
区間の充停電と矛盾している。
【0043】ステップ1102において、矛盾を起こし
ている開閉器が間違って情報を上げているケースをリス
トアップすると、開閉器SW4が本来ならば両電源にも
係わらず片電源と情報を上げている場合と、開閉器SW
5が本来ならば両電源にも係わらず片電源と情報を上げ
ている場合と、開閉器SW3が本来切状態にも係わら
ず、計算機上入に設定されている、という3つのケース
が挙げられる。
【0044】ステップ1103において、機器故障情報
が図13のようになっているとする。図13には、開閉
器SW3の機器故障発生が故障情報中に含まれている。
これにより、SW3は故障発生状態である可能性がある
と考えることができる。従って、機器故障情報に基づ
き、3つのケースを考えると、開閉器SW3が本来切状
態であるにも係わらず、故障により入状態となっている
と推定する。
【0045】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、過去の機器故障情報から、系統運用上可能性の高い
ケースを推定できるので、系統運用の実際に即した系統
状態の推定ができる。
【0046】なお、図11のステップ1101とステッ
プ1102は、図2に示した電源情報系統推定手段12
1の処理のステップ201とステップ202に相当す
る。この一連の処理を図7に示した無応答情報系統推定
手段120のステップ701からステップ703の処理
に置き換えることも可能であることは明らかである。
【0047】(第4の実施の形態)([請求項1]ない
し[請求項3]対応) 図14は本発明の第4の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図10に示
した第3の実施の形態に対し、故障状態推定手段122
及び機器故障情報記憶手段141に代えて、運用状態推
定手段123と運用履歴情報記憶手段142を設けたも
のである。その他の構成は、図10に示した第3の実施
の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0048】図14において、運用状態推定手段123
は運用履歴情報記憶手段142から、過去の運用履歴情
報を得て、当該情報から矛盾が起きた系統に含まれる機
器の過去の運用履歴を知る。過去の運用履歴から、矛盾
が起きている系統に含まれる機器が実際はどのような運
用状態にある可能性が高いか推定し、系統推定に反映す
る。
【0049】次に、運用状態推定手段123の動作を図
15を用いて説明する。図15のフローチャートにおい
て、ステップ1501とステップ1502は上記故障状
態推定手段122と同様である。ステップ1503は、
運用履歴情報記憶手段142に保存されている運用履歴
情報を考慮して、系統状態推定を行う。例えば、開閉器
の運用履歴情報が図16のようになっているとする。図
16の運用履歴情報から開閉器SW3は常時切状態で運
用されていることがわかる。これにより、開閉器SW3
は切状態である可能性が高いと考えられる。従って、運
用履歴情報に基づき、上記3つのケースを考えると、開
閉器SW3が本来切状態にも係わらず、計算機上誤って
「入」に設定されていると推定する。配電系統監視装置
はこの推定結果であるSW3は実際は切状態という推定
を、出力手段13を通じて、出力装置4へ出力する。
【0050】以上説明したように、この実施例によれ
ば、過去の運用履歴情報から、系統運用上可能性の高い
ケースを推定できるので、系統運用の実際に即した系統
状態の推定ができる。
【0051】(第5の実施の形態)([請求項1]ない
し[請求項3]対応) 図17は本発明の第5の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態において、電源情報系統推定手段1
21に代えて、電流及び電源情報系統推定手段124を
設けたものである。その他の構成は、図1に示した第1
の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号
を付してその説明は省略する。
【0052】図19は、図3の配電系統例における配電
線電流値と区間負荷の関係を示す。図19に示す配電線
電流値は、各ケースに対応した図3の配電系統における
配電線電流値である。区間毎の区間負荷は、区間1が1
0A、区間2が20A、区間3が30A、区間4が40
Aとしている。例えばケース1について見ると、区間
1、2、3、4が全て充電のため、全区間負荷の合計が
配電線電流値となり、10+20+30+40=100
(A)となる。他のケースでも同様に充電区間の区間負
荷合計が配電線電流値となる。
【0053】次に、電流及び電源情報系統推定手段12
4の動作を図18に基づいて説明する。図18におい
て、ステップ1802までは、図2に示した電源情報系
統推定手段121のフローチャートと同様である。すな
わち、ステップ1802において、矛盾を起こしている
開閉器が間違って情報を上げているケースをリストアッ
プし、開閉器SW4が本来ならば両電源にも係わらず片
電源と情報を上げている場合と、開閉器SW5が本来な
らば両電源にも係わらず片電源と情報を上げている場合
と、開閉器SW3が本来切状態にも係わらず、計算機上
入に設定されている、という3つのケースが上げられ
る。
【0054】次に、ステップ1803において、ステッ
プ1802でリストアップした状態の組合せのうち、一
つの状態を変更させることですべての矛盾がなくなるケ
ースとして、開閉器SW3を切とするケースを見つける
ことができる。いま、図3の配電系統において、状態入
力手段11により取り込まれた配電線電流値は60
(A)となっていたとする。図19より配電線電流値は
ケース4に該当することがわかる。ケース4は、区間
1、2、3は充電状態で区間4が停電状態に該当するこ
とから、区間3と区間4を区分する開閉器であるSW3
が切状態であると推定できる。
【0055】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、配電線電流値情報を系統状態推定に反映するので、
系統推定についてより確実性の高い推定を実施できる。
【0056】(第6の実施の形態)([請求項1]ない
し[請求項3]対応) 図20は本発明の第6の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態において、電源情報系統推定手段1
21に代えて、需要家情報系統推定手段125を設けた
ものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施
の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0057】次に、需要家情報系統推定手段125の動
作を図21のフローチャートを用いて説明する。まず、
ステップ2101で、系統判定手段12の充停電状態と
取り込んだ需要家の充停電状態に矛盾があるか否か調
べ、矛盾がある場合は、その区間をリストアップする。
次に、ステップ2102では、ステップ2101でリス
トアップした区間の充停電状態として需要家からの情報
を正として推定する。
【0058】図22の配電系統例にて動作を説明する。
まず、系統判定手段12により、開閉器の入切状態から
系統状態の判定を行う。本例では開閉器SW1、SW
2、SW3が入状態であるため、図4のケース1の区間
状態と判定する。
【0059】次に需要家情報系統推定手段125は、図
21のステップ2101において、系統判定手段12で
判定した充停電状態と取込んだ需要家の充停電情報にお
いて矛盾しているものをリストアップする。本例では図
23に示すように区間4の充停電が矛盾している。
【0060】次に、ステップ2102において、矛盾を
起こしている区間について、取込んだ需要家の充停電情
報を正として、区間の充停電を推定する。本例では、入
切状態による系統状態の判定では、区間4は充電である
が、需要家L2の充停電情報が停電と取込んでいるた
め、区間4を停電として推定する。
【0061】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、取込んだ需要家の充停電情報から現場の系統と一致
した正しい状態に系統状態を推定することができる。
【0062】なお、本実施の形態では、系統判定手段1
2の判定結果に対して、需要家情報系統推定手段125
を適用したが、第1の実施の形態の電源情報系統推定手
段121あるいは第2の実施の形態の無応答情報系統推
定手段120の推定結果として複数の充停電状態のケー
スが存在する場合、これらのケースにに対して需要家情
報系統推定手段125を適用して絞り込むことも可能で
あることは明らかである。
【0063】(第7の実施の形態)([請求項1]ない
し[請求項4]対応) 図24は本発明の第7の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態において、電源情報系統推定手段1
21に代えて、推定手段情報記憶手段15と推定手段選
択手段126を設けたものである。その他の構成は、図
1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要
素には同一符号を付してその説明は省略する。
【0064】ここで、推定手段情報記憶手段15は、使
用する可能性の有る推定手段を予め記憶しておく手段で
ある。図25に推定手段情報記憶手段15に記憶される
情報の例を示す。推定手段選択手段126は、操作員の
指定により、推定手段情報記憶手段15に保存されてい
る複数の推定手段の中から使用する推定手段を選択す
る。例えば、記憶されている推定手段情報の中から故障
状態推定手段122を選択した場合、この手段122を
使用して配電系統の各区間の充停電状態を推定する。な
お、いずれの推定手段も使用しないという選択も可能で
ある。この場合は、従来と同様系統判定手段12による
判定結果が出力されることになる。以上説明したよう
に、本実施の形態によれば、使用する推定手段を選択す
ることができるため、系統運用の実情に即した系統状態
の推定ができる。
【0065】(第8の実施の形態)([請求項1]、
[請求項2]、[請求項5]対応) 図26は本発明の第8の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態に対し、遠方監視制御装置制御手段
21を追加して設けたものである。その他の構成は、図
1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要
素には同一符号を付してその説明は省略する。
【0066】図26において、遠方監視制御装置制御手
段21は配電系統監視装置1から、遠方監視制御装置2
を介して遠制開閉器を遠隔制御するための手段である。
配電系統監視装置1の操作者が、出力装置4に表示され
た配電系統図によって配電系統の状態を認識し、遠制開
閉器の入切操作をする時、入力装置3を介して操作指令
を入力する。この操作指令は遠方監視制御装置制御手段
21により遠方監視制御装置2へ送られ遠制開閉器の入
切動作を実行する。
【0067】図27は本実施の形態を説明する配電系統
の例で、開閉器SW1、SW2は入状態、開閉器SW3
は入切不明状態、開閉器SW4、SW5、SW6は連系
開閉器であり切状態であるとする。但し、開閉器SW3
は系統上実際は切状態であるとする。
【0068】本配電系統の状態を出力装置4を通して認
識した操作者は、開閉器SW3の状態が不明状態である
ことを知り、開閉器SW3の周辺の開閉器を操作し、開
閉器操作に対する配電系統の応動を状態入力手段11を
通じて知ることにより、開閉器SW3の実際の状態を推
定する。
【0069】いま、図27の配電系統を構成する開閉器
は図28に示した状態であるとする。操作者は開閉器S
W3の状態を推定するために、開閉器SW3の電源側に
位置する開閉器SW2に着目し、開閉器SW2を切操作
することで、状態変化を観察する。開閉器SW2を切操
作すると区間3、4は電源を失うので、開閉器状態と区
間充停電の状態は図29のように変化する。この状態変
化の結果は遠方監視制御装置2を介して配電系統監視装
置1に入力され、状態入力手段11を通じて系統判定手
段12、電源情報系統推定手段121によって、第1の
実施の形態で説明した系統状態の推定が行われる。
【0070】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、不明状態の開閉器の周辺の開閉器を遠隔制御し、そ
の結果も系統状態推定に反映するので、系統推定につい
てより確実性の高い推定を実施できる。
【0071】(第9の実施の形態)([請求項1]、
[請求項2]、[請求項5]、[請求項6]対応) 図30は本発明の第9の実施の形態の配電系統監視装置
の機能ブロック図である。本実施の形態は、図26に示
した第8の実施の形態に対し、開閉器操作手段31を追
加して設けたものである。その他の構成は、図26に示
した第8の実施の形態と同一であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0072】配電系統監視装置1の操作者が出力装置4
に出力された配電系統図によって系統状態を認識し、個
別操作の手段によって開閉器の入切をする時、入力装置
3を介して開閉器操作手段31に対して開閉器の入切操
作指示を行う。開閉器操作手段31は指示された開閉器
を切操作する時、結果として停電区間が発生するかを系
統判定手段12によって判定し、停電区間が発生する
時、出力手段13を通じて、出力装置4にその旨表示を
する。これにより、操作者は、停電区間が発生する時
は、操作を中断するか、停電区間が発生しても需要家に
影響がないような事前対策をした上で操作を実施するこ
とができる。
【0073】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、開閉器の操作を行う場合に、停電区間が発生するこ
とが予測できる場合その旨を操作者に事前に通知できる
ので、系統操作上安全性の高い配電系統監視装置を提供
できる。上記した各説明において記載した手段は、コン
ピュータに実行させることのできるプログラムとして、
例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの
記憶媒体に書き込んで、各種装置に適用したり、通信媒
体により、伝送して各種装置に適用することも可能であ
る。中央処理を実現するコンピュータは、記憶媒体に記
憶されたプログラムを読み、このプログラムによって動
作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配電系統
監視装置によれば、開閉器からの応答状態や電源状態と
いった付加情報を用いるため、配電系統の各区間の充停
電状態の推定を精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の配電系統監視装
置の機能ブロック図。
【図2】 図1の電源情報系統推定手段の処理を示すフ
ローチャート。
【図3】 本発明の第1の実施の形態を説明するための
配電系統図。
【図4】 図3の配電系統図における開閉器の入切状態
と区間の充停電状態の関係を示す図。
【図5】 図3の配電系統図における開閉器の入切状態
と電源状態との矛盾を示す図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の配電系統監視装
置の機能ブロック図。
【図7】 図6の無応答情報系統推定手段の処理を示す
フローチャート。
【図8】 本発明の第2の実施の形態を説明するための
配電系統図。
【図9】 図6の無応答情報系統推定手段により、開閉
器の入切状態を仮定、変更したときの区間の充停電状態
との関係を示す図。
【図10】 本発明の第3の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図11】 図10の故障状態推定手段の処理を示すフ
ローチャート。
【図12】 本発明の第3の実施の形態を説明するため
の配電系統図。
【図13】 本発明の第3の実施の形態における機器故
障情報の例。
【図14】 本発明の第4の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図15】 図14の運用状態推定手段の処理を示すフ
ローチャート。
【図16】 本発明の第4の実施の形態における運用履
歴情報の例。
【図17】 本発明の第5の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図18】 図17の系統判定手段と電流及び電源情報
系統推定手段の処理を示すフローチャート。
【図19】 第5の実施の形態における開閉器の入切状
態と各区間の電流値との関係を示す図。
【図20】 本発明の第6の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図21】 図20の需要家情報系統推定手段の処理を
示すフローチャート。
【図22】 本発明の第6の実施の形態を説明するため
の配電系統図。
【図23】 図22の配電系統図における各区間の充停
電状態と需要家の充停電情報との矛盾を示す図。
【図24】 本発明の第7の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図25】 本発明の第7の実施の形態における推定手
段情報の例。
【図26】 本発明の第8の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図27】 本発明の第8の実施の形態を説明するため
の配電系統図。
【図28】 図27の配電系統図における開閉器SW2
切操作前の各開閉器の入切状態と電源状態との矛盾を示
す図。
【図29】 図27の配電系統図における開閉器SW2
切操作後の各開閉器の入切状態と電源状態との矛盾を示
す図。
【図30】 本発明の第9の実施の形態の配電系統監視
装置の機能ブロック図。
【図31】 従来技術における配電系統監視装置の機能
ブロック図。
【符号の説明】
1…配電系統監視装置2…遠方監視制御装置3…入力装
置4…出力装置 11…状態入力手段 12…系統判定手段 13…出力手段 15…推定手段情報記憶手段 21…遠方監視制御装置制御手段 31…開閉器操作手段120…無応答情報系統推定手段 121…電源情報系統推定手段122…故障状態推定手
段123…運用状態推定手段124…電流及び電源情報
系統推定手段125…需要家情報系統推定手段126…
推定手段選択手段141…機器故障情報記憶手段142
…運用履歴情報記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 啓之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G064 AA04 AC10 BA01 BA07 CB06 DA03 5G066 AA08 AA09 AE01 AE05 AE07 AE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電系統を構成する複数の開閉器の少な
    くとも入切状態情報を入力する状態入力手段と、この入
    切状態情報に基づいて配電系統の前記開閉器で区切られ
    た各区間の充停電状態を判定する系統判定手段と、この
    判定結果を出力する出力手段とを有する配電系統監視装
    置において、 前記状態入力手段は開閉器の電源状態情報をも入力し、
    前記入切状態情報と前記電源状態情報をもとに配電系統
    の各区間の充停電状態を推定する系統推定手段を備えた
    ことを特徴とする配電系統監視装置。
  2. 【請求項2】 配電系統を構成する複数の開閉器の少な
    くとも入切状態情報を入力する状態入力手段と、この入
    切状態情報に基づいて配電系統の前記開閉器で区切られ
    た各区間の充停電状態を判定する系統判定手段と、この
    判定結果を出力する出力手段とを有する配電系統監視装
    置において、 遠制開閉器が無応答であるために、当該遠制開閉器の入
    切状態情報を入力することができない場合、当該遠制開
    閉器の入切状態を仮定し、または、当該遠制開閉器の電
    源側の一の手動開閉器の入切状態を変更することによ
    り、配電系統の各区間の充停電状態を推定する系統推定
    手段を備えたことを特徴とする配電系統監視装置。
  3. 【請求項3】 過去の機器故障情報、過去の運用履歴情
    報、配電系統の電流値情報、需要家からの充停電情報の
    うち少なくとも一つを記憶する手段と、前記系統推定手
    段により推定した充停電状態が複数存在する場合、前記
    記憶した情報をもとに可能性の高い充停電状態を選出す
    る手段とを有することを特徴とする請求項1または請求
    項2の配電系統監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の配電系統監視装置において、
    前記記憶した情報のうち、いずれを使用するかを選択す
    る手段を有することを特徴とする配電系統監視装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の開閉器のうち少なくとも一つ
    の開閉器の状態が不明であるために配電系統の各区間の
    充停電状態が判定できない場合、当該開閉器の周辺の開
    閉器を操作し、この開閉操作に伴う他の開閉器の入切状
    態や電源状態の変化に基づき充停電状態を推定する手段
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2の配
    電系統監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の配電系統監視装置において、
    開閉器の操作を行なう際に停電が発生する場合は、当該
    停電が発生する旨の通知をする手段を有することを特徴
    とする配電系統監視装置。
  7. 【請求項7】 配電系統を構成する複数の開閉器の入切
    状態情報を入力する機能と、この入切状態情報に基づい
    て配電系統の前記開閉器で区切られた各区間の充停電状
    態を判定する系統判定機能と、この判定結果を出力する
    出力機能と、開閉器の電源状態情報を入力する機能と、
    前記入切状態情報と前記電源状態情報をもとに配電系統
    の各区間の充停電状態を推定する系統推定機能とをコン
    ピュータに実現させるためのプログラムを記憶したコン
    ピュータ読取可能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】 配電系統を構成する複数の開閉器の入切
    状態情報を入力する機能と、この入切状態情報に基づい
    て配電系統の前記開閉器で区切られた各区間の充停電状
    態を判定する系統判定機能と、この判定結果を出力する
    出力機能と、遠制開閉器が無応答であるために、当該遠
    制開閉器の入切状態情報を入力することができない場
    合、当該遠制開閉器の入切状態を仮定し、または、当該
    遠制開閉器の電源側の一の手動開閉器の入切状態を変更
    することにより、配電系統の各区間の充停電状態を推定
    する系統推定機能とをコンピュータに実現させるための
    プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018110489A (ja) * 2017-01-04 2018-07-12 株式会社東芝 電力系統保全支援システム及び電力系統保全支援方法
CN112907090A (zh) * 2021-03-03 2021-06-04 广东电网有限责任公司 一种配电台区监测数据处理方法、装置、计算机设备和存储介质

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CN112907090B (zh) * 2021-03-03 2023-07-18 广东电网有限责任公司 一种配电台区监测数据处理方法、装置、计算机设备和存储介质

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