JP4164084B2 - 通信システム、中継装置及び車載電話機 - Google Patents
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Description
例えば携帯電話機がインターネット上のCP(Contents Provider)サーバにアクセスする場合、CPサーバ装置側がアクセス元の携帯電話機を識別できるように、アクセス元の携帯電話機の電話番号と1対1で対応するユーザ識別情報(以下、UIDという)を移動通信網からCPサーバ装置に通知するようになっている。このような仕組みにより、ユーザがわざわざユーザIDなどの識別情報を携帯電話機に入力しなくても、CPサーバ装置はアクセス元の携帯電話機を識別できるから、その携帯電話機のユーザ固有のメニュー画面やメッセージなどを携帯電話機に提供することが可能となる。
つまり、前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられた携帯電話機の電話番号を記憶した記憶装置を備え、前記車載電話機は、前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を前記記憶装置に問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせに応じて取得した携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段とを有する。
また、複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、前記車載電話機は、利用電話機として切り替えられた携帯電話機の電話番号を記憶する切替電話機記憶手段と、前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、前記切替電話機記憶手段の記憶内容を参照し、利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を特定する特定手段と、特定された携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段とを有する。
このようにすれば、コンテンツ利用の権限の無いユーザによってそのコンテンツが利用されるような事態を防止することができる。
一方、複数の携帯電話機から1台の車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であるが、これら複数の携帯電話機のそれぞれのユーザを同一とみなしてはいけない場合は、複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、前記識別情報記憶手段は、1台の前記携帯電話機と1台の前記車載電話機に共通のユーザ識別情報を前記1台の携帯電話機の電話番号及び前記1台の車載電話機の電話番号に対応付けて記憶しており、前記通知手段は、車載電話機から前記サーバ装置に対するデータ通信が要求されると、その要求元の車載電話機との間で利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を外部の記憶装置から取得し、取得した携帯電話機の電話番号と前記車載電話機の電話番号に対応付けられて記憶されている前記ユーザ識別情報を前記サーバ装置に通知する。このようにすれば、これら複数の携帯電話機のユーザを全て別々のユーザとしてサーバ装置に知らせることができる。
まず、実施形態の構成について説明する。
(1−1)システム全体の構成
図1に示す通信システムにおいて、車両1にはカーナビゲーション装置2が搭載されている。このカーナビゲーション装置2には車載モジュール3が接続されている。車両1に乗車している複数のユーザは、それぞれ携帯電話機4a,4bを携帯している。これらの携帯電話機4a,4bは、例えばIMT−2000(International Mobile Telecommunucation-2000)方式の携帯電話機であり、移動通信網5によって提供される通信サービスを受けることが可能である。また、車載モジュール3とカーナビゲーション装置2とは互いに連携することによって、上記携帯電話機4a,4bとほぼ同様の電話機として機能し、移動通信網5から提供される通信サービスを受けることができる。以下では、これら車載モジュール3とカーナビゲーション装置2とを合わせて、「車載電話機10」と呼ぶことにする。
ここで、図2のブロック図を参照しながら、携帯電話機4aの構成について説明する。
図2において、音声処理部41aは、マイクロホン42aから出力されてくる音声信号を音声デジタル信号にA/D変換するほか、データ変換部43aから出力されてくる音声デジタル信号を音声信号にD/A変換し、スピーカ44aに出力する。データ変換部43aは、音声処理部41aから出力されてくる音声デジタル信号に対して変調処理を施すほか、無線部45aから出力されてくる信号を復調する。無線部45aは、データ変換部43aによって変調された音声デジタル信号を所定の周波数帯域の搬送波信号によって直交変調し、これを図示せぬアンテナから無線信号として送信する。また、無線部45aは、アンテナによって受信した無線信号を直交復調してデータ変換部43aに出力する。操作部46aは、オンフックやオフフック等の各種機能や、文字・数字などが割り付けられたキーを有しており、各キーに対するユーザの押圧操作に応じて操作信号を制御部47aに出力する。表示部48aは、制御部47aからの指示に基づいて各種の画像を表示する。記憶部49aは、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性記憶手段である。この記憶部49aには、携帯電話機4aに割り当てられた電話番号(MSISDN:Mobile Station International ISDN Number)と、IMUI(International Mobile User Identity)などの携帯電話機4aそのものを一意に識別するための機器識別子と、各種の制御プログラムとが記憶されている。この制御プログラムには、WWW(World Wide Web)ブラウザなどが含まれている。制御部47aは、マイクロプロセッサにより構成されており、記憶部49aに記憶されている制御プログラムを実行することで携帯電話機4aの各部を制御する。
以上が携帯電話機4aの構成である。なお、携帯電話機4bの構成も携帯電話機4aと同様であるため、その説明は省略する。
次に、図3は、車載モジュール3及びカーナビゲーション装置2(つまり車載電話機10)の構成を示すブロック図である。車載モジュール3は、前述した携帯電話機4aと同様の構成である無線部31、データ変換部32及び音声処理部33を備えるほか、マイクロプロセッサからなる制御部34と、ROMやEEPROM等の記憶部35とを備えている。この記憶部35には、車載モジュール3(車載電話機10)に割り当てられた電話番号や、車載モジュール3を車載電話機10として一意に識別するための機器識別子(例えばIMUI)や、各種の制御プログラムが記憶されている。制御部34は、記憶部35に記憶されている制御プログラムを実行することで車載モジュール3の各部を制御する。また、車載モジュール3は、通信インタフェース37を備えており、この通信インタフェース37を介してカーナビゲーション装置2に接続されている。この車載モジュール3及びカーナビゲーション装置2の間の通信接続の形態は、有線接続であっても無線接続であってもよい。有線接続の場合、通信インタフェース37は、通信ケーブルを接続するためのコネクタや通信回路を備えるものであり、無線接続の場合、通信インタフェース37は、ブルートゥース(登録商標)やIrDA等の通信規格に従って通信を行う無線送受信回路を備えるものである。なお、図3に示した構成以外に、車載モジュール3をカーナビゲーション装置2に内蔵するようにしてもよいし、これら車載モジュール3とカーナビゲーション装置2とを、互いのコネクタとコネクタとを直接連結することで通信接続するようにしてもよい。
次に、図4は、ホームロケーションレジスタ6に記憶されている情報の一例を示す図である。ホームロケーションレジスタ6には、契約毎に割り当てられた「契約コード」と、携帯電話機か車載電話機かの別を示す「機器名」と、携帯電話機または車載電話機に割り当てられた「電話番号」と、利用電話機の切替がなされているか否かを表す「切替フラグ」と、利用電話機の切替の対象である携帯電話機を示す「切替対象フラグ」と、車載電話機(車載モジュール)に記憶されている「車載用PINコード」と、携帯電話機または車載電話機(車載モジュール)に割り当てられた「機器識別子」とがそれぞれ対応づけられて記憶されている。これらの情報のうち、「契約コード」、「機器名」、「電話番号」、「車載用PINコード」及び「機器識別子」は、ユーザからの届け出又は通信事業者の取り決めによって、予めホームロケーションレジスタ6に記憶されるものである。そして、「切替フラグ」と「切替対象フラグ」とが、携帯電話機又は車載電話機からの指示に応じて適宜書き換えられて記憶されるものである。
これに対し、電話番号「090-1111-1114」、「090-1111-1115」、「090-1111-1116」の携帯電話機と、電話番号「090-9999-9993」の車載電話機とからなる組については、利用切替フラグ「0」が設定されているから、利用電話機の切替がなされていない場合、つまりいずれの携帯電話機のユーザも車両に乗車していない場合を示している。
次に、図5aは、乗車状態と非乗車状態において、携帯電話機と車載電話機に対して、どの通信サービスがどの電話番号に基づいて提供されるかということを示す概念図である。図中「a」と記された通信サービスは、電話番号aに基づいて提供されることを意味しており、「b」と記された通信サービスは、電話番号bに基づいて提供されることを意味しており、「−」と記された通信サービスは、提供することが許されていないことを意味している。図に示すように、非乗車状態(利用電話機の切替解除の状態)においては、携帯電話機は、自身の電話番号aを用いて音声通信サービス及びデータ通信サービスを受けることができるが、車載電話機10は、これらのサービスをうけることができない。一方、乗車状態(利用電話機の切替を行った状態)においては、利用電話機の切替対象である携帯電話機は通信サービスを受けることができず、車載電話機10は、自身の電話番号bを用いて、音声通信サービス及びデータ通信サービスを受けることができるようになっている。
次に、図6は、ゲートウェイ装置8の構成を示すブロック図である。図6に示すように、ゲートウェイ装置8は、制御部81と、通信部82と、記憶部83とを備えている。制御部81は、CPUなどの演算装置と、ROMやRAMなどの各種メモリとを備えている。通信部82は、移動通信網5やインターネット9に接続するためのインタフェースや通信制御回路を備えている。記憶部83は、例えばハードディスク等の大容量の不揮発性記憶手段である。この記憶部83には、制御部81が後述する処理を実行するための手順が記述された制御プログラム(図示略)のほか、携帯電話機及び車載電話機に割り当てられた電話番号と、各ユーザに割り当てられたユーザ識別情報(UID)とが対応付けられて記憶されている。
以上が本実施形態の構成である。
次に、本実施形態の動作について、次の順番で説明する。
(2−1)非乗車状態において通信サービスを提供する動作
(2−2)利用電話機の切替動作
(2−3)乗車状態において通信サービスを提供する動作
(2−4)利用電話機の切替の動作
(2−5)車載電話機にダウンロードしたコンテンツを利用する動作
なお、携帯電話機4a,4b及び車載電話機10の電話番号は、それぞれ図4に示した「090-1111-1111」、「090-1111-1112」及び「090-9999-9991」とする。また、これらの電話機のUIDは、図6に示したとおり、「uid1111」、「uid1112」及び「uid1111」とする。
移動通信網5は、携帯電話機4aに対しては、その携帯電話機の電話番号「090-1111-1111」を用いて、音声通信サービス及びデータ通信サービスを提供する。例えば携帯電話機4aがCPサーバ装置10aにアクセスするような場合には、図7に示すような動作になる。
次に、利用電話機の切替の動作について説明する。
図8において、ユーザが携帯電話機4aの操作部46aを操作して、音声メッセージ提供装置7の特番へ発呼することを指示する。携帯電話機4aの制御部47aは、この発呼操作を受け付けると(ステップS11)、入力された特番を含む発呼信号を無線部45aから送信する(ステップS12)。これによって、音声メッセージ提供装置7と携帯電話機4aとの間の電話回線が確立される。電話回線が確立されると、音声メッセージ提供装置7は、利用電話機の切替か切替解除かのいずれかを指定するように促す音声メッセージを携帯電話機4aに送信する(ステップS13)。
移動通信網5は、車載電話機10に対しては、その車載電話機の電話番号「090-9999-9991」を用いて、音声通信サービス及びデータ通信サービスを提供する。例えば図9に示すような動作となる。
ユーザが車載電話機10の操作部24を操作してCPサーバ装置10aにアクセスすることを指示すると、車載電話機10の制御部34はこの操作を受け付けて(ステップS31)、CPサーバ装置10a宛のHTTPリクエストを無線部31から送信する(ステップS32)。ゲートウェイ装置8は、このHTTPリクエストを中継する際に移動通信網5から通知される電話番号「090-9999-9991」に基づいて、この電話番号に対応するUIDを記憶部83内でサーチする(ステップS33)。次に、ゲートウェイ装置8は、サーチの結果得られたUID「uid1111」(図6参照)を上記HTTPリクエストに付加してCPサーバ装置10aに送信する(ステップS34)。CPサーバ装置10aは、上記HTTPリクエストに付加されていたUIDに基づいてアクセスしているユーザを識別し、そのユーザに固有のメニュー画面を車載電話機10に表示させるための画面データを生成して(ステップS35)、車載電話機10に送信する(ステップS36)。ユーザは、表示されたメニュー画面を参照しながら車載電話機10において各種操作を行う。
次に、利用電話機の切替解除の動作について説明する。
この場合、図10に示すように、携帯電話機4aの制御部47aは特番への発呼操作を受け付けると(ステップS11)、入力された特番を含む発呼信号を送信する(ステップS12)。音声メッセージ提供装置7と携帯電話機4aとの間の電話回線が確立されると、音声メッセージ提供装置7は、利用電話機の切替か切替解除のいずれかを指定するように促す音声メッセージを携帯電話機4aに送信する(ステップS13)。ここまでは図6と同じである。
次に、車載電話機10にダウンロードしたコンテンツを利用する動作について説明する。図11において、ユーザが車載電話機10の操作部24を操作してコンテンツを利用すること(ここでは音楽コンテンツを再生する場合を想定する)を指示すると、車載電話機10の制御部34は、この操作を受け付けて(ステップS61)、まず、ホームロケーションレジスタ6に対して、現時点で利用電話機の切替対象となっている携帯電話機の電話番号を問い合わせる(ステップS62)。その理由は、CPサーバ装置からコンテンツをダウンロードしたユーザにのみそのダウンロード後のコンテンツ利用の権限がある、という考え方に立てば(例えば有償のコンテンツの場合)、まず、コンテンツを利用しようとしているユーザが誰であるかを判別しなければならないからである。
(3−1)変形例1
図9や図11では、車載電話機10が、切替対象の携帯電話機の電話番号をホームロケーションレジスタ6にその都度問い合わせるようにしていた。しかし、これに限らず、車載電話機10自身が切替対象の携帯電話機の電話番号を常に記憶して管理するするようにしてもよい。
例えば、車載電話機10と携帯電話機4a、4bに、ブルートゥースや赤外線などの近距離無線による通信機能を実装しておく。そして、車載電話機10の制御部34は、この通信機能を用いて近くに存在する携帯電話機に対して定期的に電話番号を問い合わせ、これを記憶部35に記憶しておく。つまり、ここで記憶している電話番号が、利用電話機の切替対象となる携帯電話機の電話番号である。そして、車載電話機10の制御部34は、CPサーバ装置10aとのデータ通信によりコンテンツを取得した場合、その取得時に上記通信機能により得て記憶しておいた携帯電話機の電話番号と、取得したコンテンツとを対応付けて記憶部35に記憶する。記憶部35に記憶されたコンテンツを利用する場合、制御部34は、まず記憶部35の記憶内容を参照し、利用電話機の切替対象となっている携帯電話機の電話番号を特定する。そして、制御部34は、特定した携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツに対応付けて記憶されている携帯電話機の電話番号とが一致するか否かを判断する。一致する場合にはコンテンツの利用を許可し、一致しない場合にはコンテンツの利用を許可しないことになる。
上記の実施形態では、図4及び図6を参照すると理解できるように、複数の携帯電話機と1台の車載電話機に共通のUIDが、これら複数の携帯電話機の電話番号及び車載電話機の電話番号に対応付けられて記憶されている。よって、例えば電話番号「090-1111-1111」の携帯電話機4aから車載電話機10に対して利用電話機の切替がなされた場合であっても、電話番号「090-1111-1112」の携帯電話機4bから車載電話機10に対して利用電話機の切替がなされた場合であっても、車載電話機10を利用する場合は、同一のUID「uid1111」がCPサーバ装置に通知されることになる。これは、車載電話機10を利用する場合においては、これら携帯電話機4a,4bのユーザを全て同一とみなす、という立場に立っているからである。このような考え方は、これら複数の携帯電話機のユーザが例えば家族のような組織に属する場合にはそれほど問題はない。
しかしながら、これら複数の携帯電話機のそれぞれのユーザを同一とみなすべきではない場合も当然ある。このような場合には、切替対象の携帯電話機が異なるのであれば、異なるUIDをCPサーバ装置に通知するようにすべきである。上記の携帯電話機4a,4bと車載電話機10の例でいうと、電話番号「090-1111-1111」の携帯電話機4aから車載電話機10に利用電話機の切替がなされた場合にCPサーバ装置に通知するUIDと、電話番号「090-1111-1112」の携帯電話機4bから車載電話機10に利用電話機の切替がなされた場合にCPサーバ装置に通知するUIDとを異ならせればよい。そのためには、ゲートウェイ装置8は、1台の前記携帯電話機と1台の前記車載電話機にのみ共通のUIDをそれらの電話番号に対応付けて記憶しておく。具体的には、電話番号「090-1111-1111」の携帯電話機4aが利用電話機の切替対象となる場合にCPサーバ装置に通知するUIDを「uid1111」とし、電話番号「090-1111-1112」の携帯電話機4bが利用電話機の切替対象となる場合にCPサーバ装置に通知するUIDを「uid5555」とする。そして、ゲートウェイ装置8の制御部81は、図9のステップS32において、車載電話機10からHTTPリクエストを受け取ると、まずホームロケーションレジスタ6に対して、現時点で利用電話機の切替対象になっている携帯電話機の電話番号を問い合わせる。この結果得られた携帯電話機の電話番号が例えば「090-1111-1112」であるとすると、制御部81は、この電話番号「090-1111-1112」と車載電話機10の電話番号「090-9999-9991」に対応付けられているUID「uid5555」をCPサーバ装置に通知する。このようにすれば、複数の携帯電話機のユーザがそれぞれ車載電話機を利用する場合、これらのユーザを別々のユーザとしてCPサーバ装置に知らせることができる。
利用電話機の切替または切替解除を行う際には、携帯電話機が特番発信し、これに応じてその携帯電話機に音声メッセージを送信してユーザに操作を促すようにしていた。しかし、このような方法に限らず、携帯電話機に予め用意されたメニュー画面を表示させ、ユーザがこのメニュー画面を階層的に辿っていくことで、利用電話機の切替または切替解除のための操作を行うようにしてもよい。
実施形態では、車載モジュール3とカーナビゲーション装置2とが連携して車載電話機として機能していたが、車載電話機を構成する装置はこれらに限定されるものではない。また、携帯電話機は、IMT−2000方式に限定されるものではなく、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communications )方式の携帯電話機であってもよいし、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)方式の簡易携帯電話機であってもよい。
上述した携帯電話機や車載電話機において実行されるプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)−ROM、DVD、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、ネットワークを介して携帯電話機や車載電話機にダウンロードされるような形態であってもよい。
Claims (8)
- サーバ装置とデータ通信を行う携帯電話機と、
前記携帯電話機の電話番号とは異なる電話番号が割り当てられ、前記サーバ装置とデータ通信を行う車載電話機と、
前記携帯電話機及び前記車載電話機と前記サーバ装置との間のデータ通信を中継する中継装置とを備え、
前記中継装置は、
前記携帯電話機及び前記車載電話機に共通のユーザ識別情報を、前記携帯電話機の電話番号及び前記車載電話機の電話番号に対応付けて記憶した識別情報記憶手段と、
前記携帯電話機又は前記車載電話機から前記サーバ装置に対するデータ通信が要求されると、その要求元の電話機の電話番号に対応付けて前記識別情報記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報を前記サーバ装置に通知する通知手段とを有する
ことを特徴とする通信システム。 - 複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、
前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられた携帯電話機の電話番号を記憶した記憶装置を備え、
前記車載電話機は、
前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を前記記憶装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせに応じて取得した携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、両者の電話番号が一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。 - 複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、
前記車載電話機は、
前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられた携帯電話機の電話番号を記憶する切替電話機記憶手段と、
前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、前記切替電話機記憶手段の記憶内容を参照し、前記車載電話機に対して利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を特定する特定手段と、
特定された携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、両者の電話番号が一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。 - それぞれ異なる電話番号が割り当てられた携帯電話機及び車載電話機とサーバ装置との間のデータ通信を中継する中継装置であって、
前記携帯電話機及び前記車載電話機に共通のユーザ識別情報を前記携帯電話機の電話番号及び前記車載電話機の電話番号に対応付けて記憶した識別情報記憶手段と、
前記携帯電話機又は前記車載電話機から前記サーバ装置に対するデータ通信が要求されると、その要求元の電話機の電話番号に対応付けて前記識別情報記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と
を備えることを特徴とする中継装置。 - 複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、
前記識別情報記憶手段は、複数の前記携帯電話機と1台の前記車載電話機に共通のユーザ識別情報を前記複数の携帯電話機の電話番号及び前記1台の車載電話機の電話番号に対応付けて記憶していることを特徴とする請求項4記載の中継装置。 - 複数の前記携帯電話機から1台の前記車載電話機に対して、ユーザが利用する利用電話機としての切替が可能であり、
前記識別情報記憶手段は、1台の前記携帯電話機と1台の前記車載電話機に共通のユーザ識別情報を前記1台の携帯電話機の電話番号及び前記1台の車載電話機の電話番号に対応付けて記憶しており、
前記通知手段は、車載電話機から前記サーバ装置に対するデータ通信が要求されると、その要求元の車載電話機に対して利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を外部の記憶装置から取得し、取得した携帯電話機の電話番号及び前記車載電話機の電話番号に対応付けられて記憶されている前記ユーザ識別情報を前記サーバ装置に通知することを特徴とする請求項4記載の中継装置。 - 携帯電話機との間で利用電話機として切り替えられて利用される車載電話機であって、
サーバ装置とデータ通信を行う通信手段と、
前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に自機に対して利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、自機に対して利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を外部の記憶装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせに応じて取得した携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、両者の電話番号が一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段と
を備えることを特徴とする車載電話機。 - 携帯電話機との間で利用電話機として切り替えられて利用される車載電話機であって、
サーバ装置とデータ通信を行う通信手段と、
自機に対して利用電話機として切り替えられた携帯電話機の電話番号を記憶する切替電話機記憶手段と、
前記サーバ装置とのデータ通信によってコンテンツを取得した場合、取得したコンテンツと、その取得時に自機に対して利用電話機として切り替えられていた携帯電話機の電話番号とを対応付けて記憶したコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段によって記憶されたコンテンツを利用する場合、前記切替電話機記憶手段の記憶内容を参照し、自機に対して利用電話機として切り替えられている携帯電話機の電話番号を特定する特定手段と、
特定された携帯電話機の電話番号と、利用対象のコンテンツと対応付けて前記コンテンツ記憶手段に記憶された携帯電話機の電話番号とが一致する場合には前記コンテンツの利用を許可する一方、両者の電話番号が一致しない場合には前記コンテンツの利用を許可しない判断手段と
を備えることを特徴とする車載電話機。
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