JP4163859B2 - 効果の高い神経弛緩剤を含有する経皮治療システム - Google Patents
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Description
フルフェナジンは、ペルフェナジンのグループに属する三環系の極めて強力な神経弛緩剤である。これらの物質は、特に精神分裂症患者に対し、その意識や知的能力に影響を及ぼすことなく抗精神病作用を発揮する。一日当たりの経口投与量は、通常3〜6mgであり、入院医療を受けている場合には、上限が24mgである(Mutschler E. "Arzneimittelwirkungen", 6th edition, Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft Stuttgart 1991参照)。
【0002】
上記物質の血漿中における半減期は15時間である。経静脈治療には、例えば、極めて長い半減期を有するデカン酸塩やエナンタート(enantate)といったエステル形態が使用可能である。経口治療には、フルフェナジンの二塩化水素化物が用いられている(Rote Liste Win 1997/II Vers. 2.4, ROTE LISTE Service GmbH, ECV Editio Cantor Verlag参照)。
【0003】
精神分裂症を患う患者の治療には、通常、適切な薬剤を慢性的に投与することが必要であり、一生涯にわたる投与を要することも少なくない。上記疾患を患う患者は、多くの場合、部分的または一時的にしか反応を示さず、よって、治療への積極的な協力が得られないことが多い。この結果、患者自身による自主的な薬剤の摂取は、極めて不確実となる。
【0004】
したがって、本発明の目的は、1μg/cm2・d以上の作用物質をヒトの皮膚に放出し、よって、一日1回あるいは複数回に及ぶ経口摂取に代わり、週1〜3回適用すればよいフルフェナジン含有経皮治療システム(TTS)を提供することである。
【0005】
課題の解決は、上記TTSに増強剤を含有させ、かつ純炭化水素(pure hydrocarbons)であるポリマーをベースとする、皮膚と対向する感圧接着層を設けることによって成される。
具体的には、本発明は、裏当て層と、感圧接着特性を任意で有する少なくとも1層の作用物質含有マトリックス層と、取外し可能な保護層とからなる経皮治療システムであって、三環系神経弛緩剤( neuroleptic )と、少なくとも1種の透過増強剤( permeation enhancer )とを含有し、前記透過増強剤が、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコールポリオキシエチルエーテル、脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル、脂肪酸イソプロピルエステル、脂肪酸乳酸エステル、および脂肪アルコール脂肪酸エステルからなる群から選択され、前記脂肪酸が、一般式H 2X+1 C X −COOHおよびH 2X-1 C X −COOH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪酸またはモノ不飽和脂肪酸であり、皮膚に対向する側が感圧接着性で、かつ純炭化水素であるポリマーをベースにした層を備えている。
【0006】
従来、対応する経皮治療システムの開発を妨げていたのは、フルフェナジンや、特にその塩は、皮膚透過率が極めて低いという推測(presumption)であった。
【0007】
したがって、フルフェナジンの二塩化水素化物に関しては、その塩構造およびこれに関連する吸水性(hydrophilia)ゆえに、ヒトの皮膚に対する透過性が低いことを予期しなくてはならない。化合物に関しては、その分子量は437.53Daと比較的高く、さらに三環が立体的に分子に固定されている。
【化1】
【0008】
したがって、1日数ミリグラムの経皮吸収が、最大50cm2の許容可能な適用面(application surface)から行えるということは、ある特定の条件を満足しているからである。
【0009】
その結果、実用に際しての要求事項を満たし、かつ全身作用を有する経皮システムは、いかなる文献にも記載されていない。
【0010】
より正確に説明すると、特許文献に関しては、フルフェナジンについて言及がなされているのは、TTSがある特定の物理化学的性質を有する場合(米国特許第5,474,783号)か、あるいは添加剤を含有する場合(米国特許第5,120,545号)のみであり、これらの文献においても、この作用物質は具体的な実施形態例との関連において記載されていない。これらの特許文献の明細書においては、フルフェナジンは、考えられる限りの作用物質を列挙した、全く理論的なリストに含まれる一作用物質として記載されているに過ぎない。
【0011】
経口投与後のフルフェナジンの薬物動態学的に関するより最近の調査結果が公表されている(Koytchev R et al.: "Absolute Bioavailability of oral immediate and slow release fluphenazine in healthy volunteers", Eur. J. Clin. Pharmacol. 1996; 51: 183-187)。上記調査結果より、経口投与されたフルフェナジンは、投与量の2.5〜3.5%のみが血液中で有効であることがわかる。
【0012】
消化管や、肝臓での初回通過効果を回避した血流への直接投与は、経皮経路を利用することで可能となるが、このような直接投与においては、通常適用されている経口投与量の何分の一かを使用すれば十分である。
【0013】
一日当たりの通常の経皮投与量は90〜180μg、入院治療を受けている場合には上限が840μgであると予想される。
【0014】
調査は全て、フルフェナジン二塩化水素化物(ICNバイオメディカル社(ICN Biomedicals Inc. Ohio, USA))を用いて行った。この物質形態は、治療目的に世界中で広く使用されており、遊離塩基とは対照的に、膨大な量の毒物学や法規制に関連する資料(toxicological and regulatory dossiers)が入手可能である。皮膚透過率の調査は、ウシの乳房の全層皮膚およびヒト表皮を使用して生体外で行った。上記ヒト表皮は、ヒト全層皮膚より熱分離によって分離して得たものである。
【0015】
好適な透過装置(フランツ(Franz)の改良型透過セル(modified Franz cell))中において、32℃で試験を行い、得られたサンプル中におけるフルフェナジンを、好適なHPLC法によって測定した。表示の値は、いずれも3個のサンプルに基づいて得た値である。
【0016】
マトリックスまたは薬剤含有接着剤に関する技術の枠内で、マトリックスとして、まず、ポリ(メタ)アクリレートをベースにした感圧接着性フィルムを用いて調査を行った。
【0017】
このような感圧接着性フィルムとして、市販製品であるデュロタック(Durotak)(登録商標)387−2051、デュロタック(登録商標)387−2287、およびデュロタック(登録商標)387−2353(ナショナルスターチアンドケミカル(National Starch and Chemical Co.))を使用した。
【0018】
このような感圧接着剤は、これらに対する皮膚の耐性が高く、さらにアレルギーを誘発する可能性が低い(low allergising potential)ため、多くの医薬品に使用されている。
【0019】
上記二塩化水素化物塩(dihydrochloride salt)は、このようなポリマーや、加工に要する有機溶媒にほとんど溶解しない。このため、ユードラギット(Eudragit)(登録商標)E100(ロームパーマ社(Roehm Pharma GmbH)製)の添加を、いずれの場合にも行なった。中性のメタクリル酸エステルとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとからなるこのポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、その側鎖(lateral chain)にトリアルキルアミノ基を有し、イオン交換樹脂として機能することができる。このようにして、上記フルフェナジン二塩化水素化物の塩素イオンがユードラギット(登録商標)E100に結合し、同時に陽子も受容されて、ある特定の平衡状態にある遊離塩基としてフルフェナジンが形成される。ここで、ユードラギット(登録商標)E100とフルフェナジン二塩化水素化物とが、少なくとも等モル比(equimolar ratio)で存在すれば、すなわち、水酸化カリウム量として算出した場合に同一の当量を有するこれらの重量が等モル比であれば有利である。しかしながら、好ましくはユードラギット(登録商標)E100のようなポリマーである上記アルカリ性添加剤の量は、水酸化カリウムで表わした上記作用物質含有量の等量の0.5〜1.5倍に相当する量であってもよい。
【0020】
この処理を行うことにより、フルフェナジン二塩化水素化物の溶解度が、デュロタック(登録商標)387−2051に対しては15重量%以上、デュロタック(登録商標)387−2287に対しては10重量%以上と、驚くほど高くなった。
【0021】
それにもかかわらず、ウシの乳房皮膚への透過率は非常に低かった(実施例Flu1〜Flu5;図1および表1参照)。
【0022】
しかしながら、カルボキシル基を含有していないデュロタック(登録商標)387−2287(比較例Flu5)は、カルボキシル基を含有しているデュロタック(登録商標)387−2051よりも明らかに優れていることがわかった(比較例Flu3および比較例Flu5参照)。カルボキシル基は、フルフェナジン塩基との塩形成能ゆえに、フルフェナジンの放出にとっては明らかに有害である。このことは、デュロタック(登録商標)387−2051を、その他の条件は同じにし、等モル量の水酸化カリウムで中和することによって確認できた(比較例Flu2および比較例Flu4参照)。これにより透過値は増加したものの、中性のデュロタック(登録商標)387−2287の透過率には依然及ばなかった。
【0023】
全体的に見て、ポリ(メタ)アクリレートベースの接着性マトリックスに関する調査結果は、フルフェナジンの溶解度は高いが、放出率が低いことを示していた。
【0024】
したがって、特に上記作用物質の量的な潜在効率(quantitative potential efficiency)は極めて低かった。このことは、驚くべきことに、添加剤によって改善することができた。脂肪アルコールである2−オクチルドデカノール(ユータノール(登録商標)G(Eutanol(R) G))、または脂肪酸であるオレイン酸のいずれを添加しても、ウシ乳房皮膚への透過性を著しく向上させることができた(図2および表2参照)。
【0025】
特に上記脂肪酸の及ぼす好影響は顕著であった。これは、上記脂肪酸とフルフェナジン塩基とがイオン対を形成したことによる効果であると考えられる。このようなイオン対錯体が優れた皮膚透過性を有することは、当業者には公知である。
【0026】
ユードラギット(登録商標)E100のような塩基性補助物質とオレイン酸のような酸性補助物質とを同時に使用することにより、このように明らかな利点が得られるものの、ポリ(メタ)アクリレートベースの感圧接着剤のマトリックスとしての適性は、極めて低いと考えられる。
【0027】
そこで、開発した本発明の原理を、その他の使用可能な接着性マトリックスに適用した。
【0028】
驚くべきことに、純炭化水素ベースのポリマーマトリックス(オパノール(Oppanol)(登録商標)B10およびB100)によれば、ウシの乳房皮膚への透過率が極めて著しく向上することがわかった(図3および表3参照)。
【0029】
特に上記実験の初期段階においては、24時間後と32時間後の時点で、比較対照用マトリックスと比べて上記マトリックスがはるかに有利であることが明らかになった。
【0030】
したがって、純炭化水素ポリマーをベースとする感圧接着性製剤は、ポリ(メタ)アクリレートと比べて明らかに有利であり、さらに、驚くべきことに、シリコーン接着剤(バイオPSA Q7−4301(BioPSA Q7-4301)、ダウコーニングケミカル社(Dow Corning Chem. Co.))と比べても有利であった。
【0031】
皮膚に対向する側が感圧接着性を有する層は、実質的に、ポリイソブチレンまたはポリイソプレンであるポリマーによって構成されていることが好ましい。一実施形態は、この層が、分子構造が同じで平均分子量のみが異なる2〜3種類のポリマーを含むことを規定している。
特に、作用物質透過に対する作用物質含有可能量(active substance load)(上記マトリックス層における作用物質は、現在、わずか5重量%であり、好ましくは0.5〜5重量%である)の比率が著しく向上し、よって、上記潜在効果も著しく向上していた。
【0032】
さらなる実験において、最適化した製剤(optimised formulation)を、ついにヒト表皮において試験した。得られたデータは、遅れ時間の短い、ほぼ直線特性を有する優れた透過過程を示していた(図4参照)。
【0033】
最適な結果は、フルフェナジンと、ユードラギット(登録商標)E100と、オレイン酸とが、等モル比(水酸化カリウム量として算出した、それぞれの当量を基準にする)で存在する場合に得られた。
【0034】
オレイン酸の割合、またはユードラギット(登録商標)E100の割合のいずれを増加させた場合にも、それぞれの増加前よりも劣る結果が得られた(図4および表4参照)。
【0035】
フルフェナジン塩基の最大流量(maximum flow rates)は、2.9μg/h・cm2にまで達していた。
【0036】
したがって、一日当たりの予想経皮投与量である90〜180μg(上記参照)のフルフェナジンの投与が、わずか2〜4cm2のTTSによって可能になると考えられる。入院治療において所望されることがある一日当たり840μgの投与量すらも、20cm2に満たないシステムによって経皮的に投与可能と考えられる。
【0037】
これらのデータに基づいて、フルフェナジンを使用した経皮治療が可能となった。本発明の枠内において、さらに驚くほど小さなTTSを使用することも可能である。
【0038】
本発明は、経口投与における所要量よりもはるかに少ない投与量でのフルフェナジンによる経皮治療を可能にする。フルフェナジンによる経皮治療は、投与形態の一選択肢というだけでなく、そのはるかに優れた投与量に関連する効率(dose-related efficiency)ゆえに、一般的に行なわれている経口的な長期療法よりも有利である。
【0039】
以下に示す作用物質は、フルフェナジンとの化学的類似性が強く、同等の薬力学的作用を有し、所要治療用量が同程度で、かつ薬物動態学的類似性が予想される。よって、本発明を、さらにこれらの作用物質にも適用する。
【化2】
フルペンチキソールに関しては、薬力学的力価( pharmacodynamic potency )がより高いシス異性体(α−フルペンチキソール)が好ましい。
【0040】
含有される作用物質は、薬学的に許容可能な塩形態にあってもよく、塩酸塩または二塩化水素化物の形態にあることが好ましい。
したがって、本発明は、特に、裏当て層と、感圧接着特性を任意で有する少なくとも1層の作用物質含有マトリックス層と、取外し可能な保護層とを備えた経皮治療システムに関し、このシステムにより、フルフェナジン、フルペンチキソール、トリフルプロマジンからなる群より選択される神経弛緩剤が、1μg/cm2・d以上の放出率でヒトの皮膚に放出される。
【0041】
本発明は、さらに、極めて強力な神経弛緩剤を、このような作用物質による治療を要している人に投与する方法に関する。上記作用物質はフルフェナジンであり、1μg/cm2・d以上の放出率でヒトの皮膚に放出される。このような方法を用い、フルペンチキソールまたはトリフルプロマジンといった作用物質を、対応する挙動(corresponding manner)と上述の放出率により、ヒトの皮膚に放出することも可能である。
【0042】
したがって、本発明の経皮治療システムは、フルフェナジン、フルペンチキソール、トリフルプロマジンからなる群より選択される極めて強力な神経弛緩剤を、このような作用物質による治療を要している人への投与に使用することができる。
【0043】
上記神経弛緩剤を投与するための本発明の方法、ならびにこれらの神経弛緩剤を投与するための本発明のTTSの使用は、精神病または精神分裂症を患う患者の治療に特に有利である。冒頭で述べたように、一般に長期にわたる薬物療法を要するこれらの患者の場合に特に、薬剤の経口投与が不都合となる。
【0044】
TTSに関し、さらに所望される点を以下に指摘する。
【0045】
フェノチアジン主鎖(backbone)が有する公知の光反応性のため、安定化添加剤(stabilizing additives)の使用が必要となる場合がある。UV照射吸収性物質(UV radiation-absorbing substances)または顔料を別にすると、これらは特に酸化防止剤である。好ましい酸化防止剤として、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンE、および薬学的に許容可能なそのエステル、例えば、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)およびブチルヒドロキシトルオール(butyl hydroxytoluol)(BHT)が挙げられる。さらに、メチオニンまたは無機亜硫酸エステルといった硫黄含有安定剤が必要となる場合もある。また、フェノチアジン用の特定の安定剤として、ヘキサメチレンテトラミン(メテナミン)を使用することも可能である(monography "Phenothiazine" in The Merck Index, 12th edition 1996参照)。
【0046】
このような物質は、通常、上記TTSの作用物質含有マトリックスに1重量%以下の割合で、好ましくは0.01〜1.0重量%以下の割合で添加される。
【0047】
感光性(light sensitivity)を考慮すると、顔料着色(pigmentation)、ラッカー塗装または金属化(metallization)、あるいは対応する複合材料(corresponding composite of materials)によって光透過性にしたフィルムまたはシートの使用がさらに有効である。
本発明のさらなる実施形態は、粘着性付与剤が添加剤としてTTSに含有され、上記粘着性付与剤は、鉱油、あるいは天然または合成樹脂であることが好ましいと規定している。
上述の透過増強剤は、好ましくは、一般式H2X+1CX−COOHおよびH2X-1CX−COOH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪酸またはモノ不飽和脂肪酸、特に、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、またはオレイン酸であってもよい。上記脂肪酸の添加量は、水酸化カリウム量として算出した前記作用物質含有量の当量の0.5〜1.5倍であることが好ましい。
上述の透過増強剤は、一般式H2X+1CX−CH2−OHおよびH2X-1CX−CH2−OH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪アルコールまたはモノ不飽和脂肪アルコール、特に、1−デカノール、1−ドデカノール、オレイルアルコール、または枝分れ鎖アルコール2−オクチルドデカノールであってもよい。上記増強剤は、1〜20重量%割合で上記作用物質含有マトリックス層に含有されていることが好ましい。
さらに、考慮に入れることが好ましい透過増強剤として、脂肪アルコールポリオキシエチルエーテル、脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル、脂肪酸イソプロピルエステル、脂肪酸乳酸エステル、または脂肪アルコール脂肪酸エステルである化合物が挙げられる。上記増強剤は、いずれの場合にも、1〜20重量%の割合で前記作用物質含有マトリックス層に含有されていることが好ましい。
【0048】
(比較例1〜10および実施例11〜13)
本実施例の製剤であるFlu11〜Flu13を、以下に述べる一般的な条件によって調製した。
先に述べた各種デュロタック(登録商標)およびシリコーン接着剤を、製造業者が提供する、有機溶媒に溶解させた溶液の形態で使用した。
ユードラギット(登録商標)E100を、酢酸エチルに溶解させた溶液(60重量%)の形態に加工した。
75重量部のオパノール(Oppnaol)(登録商標)B10と25重量部のオパノール(登録商標)B100との混合物を、特殊沸点ガソリン80〜110に溶解させた溶液(31重量%)の形態で使用した。
【0049】
カルボキシル基含有ポリアクリレート接着剤(デュロタック(登録商標)387−2051および387−2353)を、これら接着剤の溶液をメタノール溶液中の水酸化カリウム(10重量%)と反応させることによって中和した。使用した水酸化カリウムの量は、製造者が各製品に対して明示する水酸化カリウム数(mg KOH/g ポリマー)の下限値に対応させた。
【0050】
表示量のフルフェナジン二塩化水素化物(フルフェナジン2HCL)を、まず上記ユードラギット(登録商標)溶液と混合してから上記感圧接着剤溶液と混合し、最後に、必要に応じて他の成分をさらに添加した。得られた塊を適切な粘度にするため希釈が必要な場合には、酢酸エチルで希釈を行った。
【0051】
均一に攪拌した上記塊を、膜厚100μmの、シリコーン処理を施したポリエチレンテレフタレート(siliconized polyethylene therephthalate)フィルム上にビームアプリケータユニット(beam applicator unit)を用いてコーティングし、ドローイングオフ空気炉(drawing-off air oven)により80℃で5分間乾燥させた。
【0052】
得られた接着性乾燥フィルムを、保護フィルムであるPETフィルム(膜厚15μm)で覆った。
【0053】
得られた接着性マトリックスが、いずれの実施例においても80g/m2の単位面積当たり重量を有するよう、上記コーティングの厚みを適切に選択して調節した。
【0054】
以下の各テーブルに記載する実施例製剤の組成は、上記TTS中の乾燥状態にある作用物質含有層における組成である(テーブル1〜4)。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、時間あたりのフルフェナジンの透過量を示すグラフである。
【図2】 図2は、時間あたりのフルフェナジンの透過量を示すグラフである。
【図3】 図3は、時間あたりのフルフェナジンの透過量を示すグラフである。
【図4】 図4は、時間あたりのフルフェナジンの透過量を示すグラフである。
Claims (24)
- 裏当て層と、感圧接着特性を任意で有する少なくとも1層の作用物質含有マトリックス層と、取外し可能な保護層とからなる経皮治療システムであって、
三環系神経弛緩剤(neuroleptic)と、
少なくとも1種の透過増強剤(permeation enhancer)とを含有し、
前記透過増強剤が、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコールポリオキシエチルエーテル、脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル、脂肪酸イソプロピルエステル、脂肪酸乳酸エステル、および脂肪アルコール脂肪酸エステルからなる群から選択され、
前記脂肪酸が、一般式H 2X+1 C X −COOHおよびH 2X-1 C X −COOH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪酸またはモノ不飽和脂肪酸であり、
皮膚に対向する側が感圧接着性で、かつ純炭化水素であるポリマーをベースにした層を備えていることを特徴とする経皮治療システム。 - 前記三環系神経弛緩剤が、フルフェナジン、フルペンチキソール、またはトリフルプロマジンであることを特徴とする請求項1に記載の経皮治療システム。
- 前記マトリックス層における前記作用物質の濃度が0.5〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の経皮治療システム。
- 前記三環系神経弛緩剤の放出率が、1μg/cm2・d以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
- 含有されている前記作用物質が、薬学的に許容可能な塩の形態で存在することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
- 前記薬学的に許容可能な塩が、塩酸塩(hydrochloride)または二塩化水素化物(dihydrochloride)であることを特徴とする請求項5に記載の経皮治療システム。
- アルカリ性として作用する添加剤(alkaline-reacting additive)を含有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
- 前記アルカリ性として作用する添加剤の量が、水酸化カリウムで表した前記作用物質含有量の当量の0.5〜1.5倍に相当することを特徴とする請求項7に記載の経皮治療システム。
- 前記アルカリ性添加剤がポリマーであることを特徴とする請求項7または8に記載の経皮治療システム。
- 前記ポリマーが、メタクリル酸ジメチルアミノエチル単位とメタクリル酸単位とのコポリマーであることを特徴とする請求項9に記載の経皮治療システム。
- 前記脂肪酸が、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、およびオレイン酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 前記脂肪酸の量が、水酸化カリウム量として算出した前記作用物質含有量の当量の0.5〜1.5倍であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 前記透過増強剤が、一般式H2X+1CX−CH2−OHおよびH2X-1CX−CH2−OH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪アルコールまたはモノ不飽和脂肪アルコールであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 前記脂肪アルコールの量が、前記作用物質含有マトリックス層の1〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 前記透過増強剤が、脂肪アルコールポリオキシエチルエーテル、脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル、脂肪酸イソプロピルエステル、脂肪酸乳酸エステル、または脂肪アルコール脂肪酸エステルの群からの化合物であり、前記透過増強剤の量が、前記作用物質含有マトリックス層の1〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 皮膚に対向する側が感圧接着性である前記層が、実質的に、ポリイソブチレンまたはポリイソプレンであるポリマーで構成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 皮膚に対向する側が感圧接着性である前記層が、分子構造が同じで平均分子量のみが異なる2〜3種類のポリマーで構成されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 粘着性付与剤(tackifier)を補助物質として含有することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の経皮治療システム。
- 前記粘着性付与剤が、鉱油(mineral oils)、天然樹脂および合成樹脂からなる群から選択されることを特徴とする請求項18に記載の経皮治療システム。
- 酸化防止剤およびヘキサメチレンテトラミンからなる群からの安定化添加剤(stabilizing additive)が、前記感圧接着層に含有されていることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
- 前記安定化添加剤が、0.01〜1.0重量%の割合で前記感圧接着層に含有されていることを特徴とする請求項20に記載の経皮治療システム。
- 裏当て層と、感圧接着特性を任意で有する少なくとも1層の作用物質含有マトリックス層と、取外し可能な保護層とからなる経皮治療システムであって、
フルフェナジン、フルペンチキソール、およびトリフルプロマジンからなる群より選択される神経弛緩剤を含有し、
前記マトリックス層が、純炭化水素ベースのポリマー層であり、かつ、少なくとも1つの透過増強剤を含有し、
前記透過増強剤が、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコールポリオキシエチルエーテル、脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル、脂肪酸イソプロピルエステル、脂肪酸乳酸エステル、および脂肪アルコール脂肪酸エステルからなる群から選択され、
前記脂肪酸が、一般式H 2X+1 C X −COOHおよびH 2X-1 C X −COOH(X=5〜17)によってそれぞれ表される飽和脂肪酸またはモノ不飽和脂肪酸であり、
前記経皮治療システムが、前記神経弛緩剤を、1μg/cm2・d以上の放出率でヒトの皮膚に放出することを特徴とする経皮治療システム。 - 精神病または精神分裂症を患う患者の治療的処置(therapeutic treatment)のための請求項1〜22のいずれかに記載の治療システム。
- 裏当て層と、感圧接着特性を有する少なくとも1層の作用物質含有マトリックス層と、取外し可能な保護層とからなる経皮治療システムであって、
前記作用物質含有マトリックス層が、皮膚に対向する側が感圧接着性であり、
前記作用物質含有マトリックス層が、
三環系神経弛緩剤(neuroleptic)と、
一般式CXH2X-1−COOH(X=5〜17)で表わされるモノ不飽和脂肪酸の透過増強剤(permeation enhancer)と、
ポリイソブチレンの特殊沸点ガソリン80〜110に溶解させた溶液と、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル単位とメタクリル酸単位とのコポリマーであるアルカリ性添加剤とを、
用いて調製した作用物質含有マトリックスである経皮治療システム。
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