JP4163621B2 - 自動車におけるアジャスタを制御する方法 - Google Patents

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Description

この発明は自動車のアジャスタ、特に、車両のシートアジャスタを制御する方法に関する。
この種の方法は、第1のストップと第2のストップの間に少なくとも一つの調節経路を有するアジャスタの制御に関するものであり、この制御では、アジャスタの調節位置はユーザの動作によって調節経路内に設定することができる。調節経路内における関連の調節位置が決定され(それ自身周知の位置検出によって)、また(電気的に作動する)保護ストップが調節経路内に設定され、調節位置に応じて調節エネルギ、すなわち、調節運動の運動エネルギの自動的な低減を引き起こす。さらに詳しくは、調節運動に対する機械的障害手段すなわち機械的ブロックの近傍において調節運動を停止させる。機械的ブロックは、一方では、調節経路のリミットにおいて二つの機械式ストップの一つによって、あるいは、他方では、例えば、車両のシートの背後に配置されたドリンクカートンなどの調節経路内おける障害物によって引き起こされる。
ユーザの動作とは、ここでは、調節される車両シート又はその一部の調節位置を変えることができるシートの調節デバイス用の駆動デバイスに対する操作であって、対応する車両シートにいる人間による操作のことを意味している。電気的に動作する保護ストップとは、機械式ストップによって形成されているのではなくて、アジャスタの調節運動に対して電気的に動作してそれにブレーキをかける保護ストップのことを意味している。
今日まで用いられている自動車の調節デバイスの制御プロセスは、車両シートの調節位置を決定するための直接的測定システムを使用している。このために、ポテンショメータによって、調節経路に沿った関連する実際の調節位置を検出している。各調節位置には抵抗値が割り当てられる。この抵抗値と調節運動との間を直接結合することによって、測定値がポテンショメータから誤りなく読み取れるときには、測定された位置と実際の調節位置との間には誤差は生じない。
経路測定のためのポテンショメータにおける大きい摩耗及び追加的に必要となるケーブルのために、今日では、位置を決定するために駆動モータの回転駆動運動を検出するような車両シートアジャスタを制御するための経路検出システムの使用がますます増えている。この目的のために、例えば、モータ電流が評価されたり、センサによって駆動運動が検出されたりする。特に、ホールセンサ(Hall sensors)をこのタイプの検出には使用することができる。しかし、駆動運動を検出することによるこうしたタイプの間接的な調節位置測定は、ここでは相互に大きく異なる可能性のある検出位置と実際の調節位置との間の不正確さのために、測定誤差につながる。これらの不正確さはプログラミング技術によって部分的に低減することしかできない。車両シートのアジャスタが例えばドライバが頻繁に変わることによって繰り返し作動されると、位置の誤差が大きくなる可能性がある。
車両アジャスタ用のこれまでに述べた位置検出システムは、第1の機械式ストップと第2の機械式ストップとの間の調節経路の中に形成することができる予め蓄積されたメモリ位置を制御された形でスタートするために使用される。構成のために、調節経路内の調節位置がこれまでに述べた位置検出システムの一つによって決定される。
このコンフォート機能に加えて、調節システムへの機械的歪みを軽減するために、調節経路の中には機械式ストップの近傍に保護ストップが設定される。こうした保護ストップによって、決定された調節位置に依存して、調節エネルギを自動的に低減することが可能となる。この低減によって、調節運動に対して滑らかなブレーキングが可能となる。理想的な場合には、調節しようとするアジャスタ部分は完全には機械式ストップに達しない。他の要因又は公差を含めてこれをさらに保証するために、駆動モータが、例えば、保護ストップの領域において電気的にブレーキかかけられるか、スイッチオフされ、それによって、アジャスタの調節運動が保護ストップの近傍において停止させられる。
また、前に説明した大きい位置誤差によって、保護ストップの位置が、実際の機械式ストップから、又は機械式ストップの方へ変位(displacement)してしまい、その位置は変位に対して変わらないままである。例えば、特に、負荷のために、保護ストップが機械式ストップの方向におけるオーバーランを防止するようになっていると、保護ストップが望ましくない変位を起こし、機械式ストップからの距離を増大させ、調節経路を著しく短くすることになる。
US PS5081586には、保護ストップに達したときに、対応するスイッチをユーザが操作することによってユーザの動作を介するオーバーランが可能な保護ストップを車両のアジャスタの調節経路に設定することが記載されている。ここでの問題は、この種のユーザ動作によって、調節経路を制限する機械式ストップに対して繰り返し激しい衝突が起きて、アジャスタに歪みが生じることである。
US PS4881020には、(ドライバが乗ったり降りたりするのに応じて)車両のドアを開閉するときに、シートアジャスタにストップを設定することが記載されている。
米国特許第5,081,586号明細書 米国特許第4,881,020号明細書 ドイツ連邦共和国特許第10159136号明細書 ドイツ連邦共和国特許第10219284号明細書 欧州特許公開第0,761,494号明細書 米国特許第5,497,326号明細書 米国特許第5,197,007号明細書 米国特許第4,669,780号明細書 米国特許第5,004,967号明細書
この発明の目的は、機械式ストップにおける調節の数を低減することによって、アジャスタの調節システムにおける機械的歪みを低減するような、自動車におけるアジャスタを制御する方法を提供することである。この方法では、調節経路が著しく制限されることはない。
これは、請求項1の特徴を有する自動車におけるアジャスタ、特に、車両のシートアジャスタを制御する方法によって実現される。
この発明の他の利点については、従属クレームから導くことができる。
これによれば、保護ストップの位置を修正するために、アジャスタの調節運動に依存する条件が満たされたとき、ユーザの動作によって非アクティブ化できない新たな保護ストップが設定される。
ここで、ユーザの動作によって非アクティブ化できない保護ストップとは、調節位置が保護ストップの位置に一致したときに調節運動をスローダウン又は停止させるために、考えられるユーザの動作とは無関係に、調節エネルギ、すなわち、調節運動の運動エネルギを低減させるストップのことを意味している。従って、アジャスタと関係付けられた(associated)駆動デバイスをユーザが操作することによって、保護ストップをオーバーランさせることはできない。従って、ユーザがアジャスタの駆動デバイスを介して保護ストップへ直接に作用して、これを非アクティブ状態にすることはできない。すなわち、調節運動は、考えられるユーザの動作とは無関係に変わらないまま続けられる。
この発明は、ユーザによって非アクティブ化できない保護ストップは、この保護ストップを設定するとき、調節運動に依存するある条件が満たされ、それが、調節経路を不必要に制限することになる箇所に、オーバーラン(非アクティブ化)が不可能な保護ストップを設定しないようにする場合に、ユーザが利用可能な調節経路をあまり厳しく制限することなく、調節システムに対する機械的歪みを低減することが可能であるという認識に基づいている。
保護ストップは電気的に動作する保護ストップであることが好ましく、調節運動のときに、保護ストップの位置に対応する調節位置に達すると、調節エネルギ、すなわち、調節運動の運動エネルギの自動的な低減を引き起こす
この発明の好ましい実施の形態においては、保護ストップは、アジャスタの調節運動を常にモニタして評価する評価用ロジックによってのみ、特に、個々の調節事象の履歴からのみ非アクティブ化が可能である。調節事象とは、特に、調節運動の停止(例えば、保護ストップの結果として、又は機械式ストップの一つあるいはその他のブロックに達したとき)、及び調節運動のスタート(アジャスタのスタートアップ)、又は調節運動の方向の変更である。
評価ロジックを用いた保護ストップの非アクティブ化は、特に、新たな保護ストップを設定すること、従って、保護ストップの位置を修正することを目的として行われる。保護ストップの位置を修正するために満たされなければならない条件は、前述した調節事象の場所、瞬間及び数に関係付けることができる。
保護ストップは、保護ストップによって達成されることを目的とした動作をある調節位置に割り当てる位置パラメータを有していることが好ましい。さらに、保護ストップは、所望の動作に連結された保護ストップの機能をそれに割り当てる動作パラメータを有していることが好ましい。所望の動作とは、例えば、それまでに検出されたブロックの方向における調節エネルギの低減である。反対方向においては、つまり、ブロックからの距離が増大する方向においては、調節エネルギは低減しないことが好ましい。従って、異なる機能モード又は動作モードは、異なる調節モードに関連付けられることが可能である。例として、校正モードにおいて、保護ストップによって条件付けられた停止の後、機械式ストップの一つへゆっくりとした調節速度で走行して、実際の調節位置を再度校正しなおすことが可能である。
従って、特に、保護ストップは、機械式ストップの一つの近傍において調節運動を停止させる。
この発明の一つの側面においては、保護ストップの設定に加えて、この保護ストップに関係付けられた学習領域が決定される。この関係付けによって、保護ストップと学習領域との間にアクティブ関係が形成される。学習領域は、新たな保護ストップを学習するための局所周辺条件を制御して、この学習領域内での保護ストップの設定が許容され、それによって、この新たに設定された保護ストップは関連する機械式ストップに関係付けられ、機械式ストップの方向における調節エネルギの低減を可能にする。保護ストップを設定する可能性は、この領域におけるこの点での新たな保護ストップの設定が他の基準に依存されることが可能であるが、この設定がネガティブな他の基準を排除することによってこの学習領域のリミット間で局所的に実行されることを意味している。
次に、それまでの保護ストップの位置を修正する必要性があるときには、新たな保護ストップが設定される。例として、数値が機械式ストップの実際の位置と反対側にかなり移動して、その結果、保護ストップのそれまでの位置は、調節部分が機械式ストップに接触する前に、調節エネルギの十分な低減を保証しないようになる。これらが学習範囲の範囲限界内の予期される運動であれば、運動は前述したとうりである。保護ストップや機械式ストップの位置の値、又はこれに関係付けられた値がこの学習範囲の外側にあれば、この機械式ストップと関係付けられた保護ストップは設定されない。しかし、他の測定値を取り上げることもできるし、この機械式ストップに関係付けられていない他の保護ストップを設定することもできる。
学習範囲を決定するために、学習範囲の範囲限界は位置の特性に依存して決定される。特に、この位置の特性は関係付けられた機械式ストップ自身の位置であり、学習範囲のリミットは、この機械式ストップの位置から容易かつ小さい公差で計算することができる。また、範囲限界を計算するために、例えば、位置検出器を用いてある調節位置を検出するなど、他の位置特性を使用することもできる。例えば、20mmの学習範囲の幅は機械式ストップの位置に依存して計算され、従って、車両のアジャスタの通常の動作においては、決定された位置と実際の調節位置との間の変位は、一般に、学習範囲の幅よりも小さい。もっと大きい予測できない変位に対しては、制御プロセスは異なる反応を示す可能性がある。
この発明の一つの有用な実施の形態においては、学習範囲を決定するために、機械式ストップの一つにおける調節運動のブロックが決定され、そして、学習範囲の範囲限界が調節運動のブロックと関係付けられた調節位置に依存して計算される。また、位置を計算するために、保護ストップが使用できる。好ましくは、範囲限界は、ブロックの位置が範囲限界上又はその内側にくるように計算される。
この発明の別の発展は、第1の学習範囲が第1の機械式ストップと関係付けられ、第2の学習範囲が第2の機械式ストップと関係付けられ、第1の学習範囲と第2の学習範囲の間にロッキング範囲が設けられることを提案している。このロッキング範囲は、また、保護ストップを設定するための局所周辺条件としての役目を果たし、ロッキング範囲の内側において、機械式ストップに割り当てられた新たな保護ストップの設定が防止される。
この発明の別の発展における構造によれば、調節運動のブロックがロッキング範囲内に決定されたときには、設定された保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化(deactivated)される。この非アクティブ化によって、このそれまでの保護ストップは、関係付けられた機械式ストップの方向において、オーバーランが可能になり、従って、調節エネルギが自動的に低減されない。しかし、引き続いて、その後に、ブロックが学習範囲の内側で検出されると、保護ストップは再びアクティブ化可能であり、再配置も可能である。
もし調節位置がそれまでの学習範囲及びロッキング範囲の外側に決定されると、この発明の別の発展においては、学習範囲及び設定された保護ストップの全てが非アクティブ化される。このことは、学習範囲がアクティブでないため、機械式ストップと関係付けられた新たな保護ストップの設定が局所的に独立であることを意味している。機械式ストップにおいてブロックが検出されると、保護ストップが設定され、関係付けられた学習範囲がコンピュータ装置で計算され、それら二つが不揮発性の形で蓄積される。
この発明の別の発展は、関係付けられた第1の機械式ストップの第1の保護ストップと関係付けられた第2の機械式ストップの第2の保護ストップとの間の距離が最小距離と比較されることを提案している。この目的のために、最小距離がメモリから読み出される。この最小距離は実験値として提供され、例えば、所望の調節経路の80パーセントにするか、又は最小距離は、車両のベルトエンドアセンブリのときの二つの機械式ストップ中への邪魔されずに行われる調節から二つの機械式ストップの距離から計算される。
距離が最小距離と同じか、又はそれより小さければ、保護ストップの少なくとも一つは変更、特に、変位又は非アクティブ化される。現れる位置の誤差がもっと大きい場合には、距離が最小距離と同じか、それよりも小さいときには、保護ストップ及び関係付けられた学習範囲の両方が非アクティブ化されることが好ましい。次に、機械式ストップの一つを介してブロックが検出されると、調節システム、特に、保護ストップが新たに校正される。
この発明のある発展においては、調節速度は少なくとも学習範囲の内側で低減される。保護ストップが設定されないと、調節システムのブロック状態が機械式ストップの一つで発生して、それが、調節システムに大きい機械的負荷を生じさせる可能性が高い。これを軽減するために、機械式ストップに加わる力は、減速によって著しく低減される。
第2の機械式ストップに関係付けられた第2の保護ストップの第2の位置は、第1の機械式ストップに関係付けられた第1の保護ストップの第1の位置の決定に依存して決定される。この発明の別の実施の形態においては、これは、調節経路が仮想的な位置の軸の上に形成されて達成される。第1の保護ストップの位置及びこの第1の保護ストップの位置に依存する第2の保護ストップの位置は、この仮想的な位置の軸上に固定的に設定される。ストップ間における調節デバイスの実際の調節位置は、仮想的な位置の軸上における位置の値が割り当てられる。調節経路に対する仮想的位置の変位が決定されると、この仮想的な位置の軸が調節経路、好ましくは、機械式ストップに揃えられる。
その結果として、二つの保護ストップの位置は相互に常に固定された位置関係にあり、例えば、相互の距離が固定される。仮想軸上における位置の値が変位すると、位置の値は保護ストップに対しても変位して、それによって、この目的のために、保護ストップが仮想軸上で局所的に固定されることが好ましい。
特に、第1の保護ストップを設定することに加えて、この保護ストップに関係付けられた学習範囲も決定される。この関係付けによって、この保護ストップと学習範囲との間にアクティブな関係が提供される。学習範囲は新たな保護ストップを学習するための局所周辺条件を制御し、この学習範囲の内側で、保護ストップの設定が許容され、それによって、この新たに設定された保護ストップが関連する各機械式ストップに関係付けられ、機械式ストップの方向における調節エネルギの低減を可能にする。保護ストップを設定できるとは、この範囲におけるこの点に関する新たな保護ストップの設定が、別の基準に依存しているが、他のネガティブな基準は無視しつつ、この学習範囲の範囲限界の間で局所的に行われることを意味している。
それまでの保護ストップの値を修正する必要性がある場合には、新たな保護ストップが設定される。例えば、数値が機械式ストップの実際の位置と反対側に著しく移動すると、保護ストップのそれまでの位置は、調節部分が機械式ストップへ接触する前に、調節エネルギを十分に低減させることを保証できない。これらが範囲限界内の予測された変位であれば、手順は前述したようなものである。保護ストップ、機械式ストップの位置の値、又はそれに関係付けられた値がこの学習範囲の外側にあると、機械式ストップに関係付けられた保護ストップは設定されない。しかし、他の測定値は取り上げられるか、又はこの機械式ストップと関係付けられた他の保護ストップ、又はユーザによって非アクティブ化が可能な保護ストップは設定することができる。
学習範囲の検出や他の構造については、DE10159136の記述が参照される。
この発明の別の実施の形態においては、保護ストップの一つの位置を修正する必要性が生じたときには、この保護ストップの位置における誤差が決定される。引き続いて、又はそれと同時に、この保護ストップの所望の位置が決定され、修正される。この実際の位置に依存して、他方の保護ストップに関係付けられた他方の保護ストップの位置が決定され、修正される。この発明のこの変形においては、二つの保護ストップの相互に関連する位置が修正される。この関係は固定された距離であることが好ましく、また、この発明の他の設計においては、例えば、調節システムの設定方法を考慮するために、それを越えることも可能な最小距離である。したがって、第1の保護ストップと第2の保護ストップとの間の最小距離は予め決めることも決定することもできる。この決定は、例えば、校正ランの測定に依存して実行することができる。
仮想軸を使用するために、調節位置は調節デバイスの調節に依存した関連付けのために変更される位置の値と関連付けされていることが好ましい。実際には、この関連付けは仮想軸の使用に限定されるわけではなく、ここでは、特に利点のある使用が可能である。実際の調節位置に対する位置の値の変位が決定されると、位置の値は修正される。修正のために、少なくとも一つの保護ストップの位置に対して位置が変更された実際の位置の値が、この実際の調節位置に設定される。しかし、保護ストップは局所的に固定されたままにできる。このために、保護ストップの位置は、修正できない値として、不揮発性の形で蓄積されることが好ましい。修正のために、実際の位置の値がこの実際の調節位置に設定され、それにより、位置の値は、相互に依存する第1の保護ストップ及び第2の保護ストップの位置に対して変更される。
調節位置を位置の値に関係付けるために、位置の値は、この発明のある発展においては、アジャスタのドライブの駆動運動に依存して増加又は減少される数値である。このために、例えば、ホールセンサ又は「リップルカウント(Ripple count)」計測プロセスを使用することが可能である。
位置の値を修正するために、実際の位置の値が、調節運動のブロックと関係付けられた調節位置に依存して計算されるか、メモリのレジスタから読み出され、第1の保護ストップが第1の機械式ストップの領域に配置され、第2の保護ストップが第2の機械式ストップの領域に配置される。
この発明のある発展においては、調節経路における実際の機械式調節運動に対する位置の値の変位が決定されると、保護ストップの少なくとも一つは非アクティブ化される。調節経路に対する仮想的な位置の軸の変位は、調節運動のブロックに関係付けられた調節位置に依存して計算され、第1の保護ストップが第1の機械式ストップの領域に配置され、第2の保護ストップが第2の機械式ストップの領域に配置されることが好ましい。そうした修正の前に、好ましくは、保護ストップの少なくとも一つが、調節経路に対する仮想的な位置の軸の変位が決定されると、すぐに非アクティブ化される。
この発明の別の発展においては、第1の学習範囲が第1の機械式ストップに割り当てられ、第2の学習範囲が第2の機械式ストップに割り当てられる。第1の学習範囲と第2の学習範囲との間はロッキング範囲である。保護ストップの少なくとも一つは、ロッキング範囲の内側で調節運動のブロックが決定されると、非アクティブ化される。好ましくは、学習範囲の範囲限界は、また、固定された位置として蓄積され、各保護ストップ位置に対して固定した関係にある。
この発明の別の側面では、機械的ブロックを検出した場合には、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な保護ストップが設定される。機械的ブロックは、例えば、調節ドライブの駆動軸が停止することによって検出される。検出のために、前に出した例に加えて、調節運動とブロックとを識別可能にする運動、力、電流などのすべてのセンシングを利用することが可能である。この機械的ブロックを検出した場合には、ブロックに対して局所的に配置される保護ストップが調節経路に設定される。この保護ストップは、ユーザの動作によって非アクティブ状態にスイッチングできる機能を有している。従って、ユーザの動作とは、例えば、調節デバイスの位置を移動させたい人による操作デバイスの駆動などの動作である。これは、例えば、長手方向に車両のシートを調節したい車両のドライバである。
保護ストップがユーザによって非アクティブ化されると、その結果、保護ストップの動作は少なくとも一時的に解除される。保護ストップがユーザによって非アクティブ化されると、特に、調節運動が保護ストップによって停止された後には、同じ調節方向においてさらに運動を行うために、ロッキングが解除される。機械装置の保護、従って、特に、ブロックへの調節運動のブロックの保護のための保護ストップ動作の単純なオン、オフのスイッチングと違って、保護ストップの様々な機能モードを切り換えることも可能である。しかし、これは少なくとも一時的にロッキング動作を解除し、ブロックの方向におけるそのロッキング動作における保護ストップを非アクティブ化する。これは、例えば、「オーバープレス(over-pressing)」として実現可能であり、保護ストップにより条件付けられた停止の後に、同じ調節方向において、従って、ブロックの方向において、ユーザにより再開された駆動は、例えば、ブロックによって制限される再開された調節運動をもたらす。
調節運動に依存する条件が満たされると、非アクティブ化が可能なこの保護ストップは、このユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられる。ユーザの動作に無関係な保護ストップはユーザによるブロックの解除を防止し、ユーザの動作によって条件付けられたブロックへのアジャスタの移動は不可能になっている。その結果として、前述した保護ストップは、許容されたユーザ動作及び許容されないユーザ動作において、そのモードが異なる。
この方法は、自動車のアジャスタ、特に、第1の機械式ストップと第2の機械式ストップとの間の調節経路を有する車両のシートアジャスタを制御するために使用することができる。さらに、調節位置が調節経路の内側に決定され、保護ストップをこの調節位置に割り当て、これらの保護ストップの動作の局所依存性に到達させることが必要である。
スイッチング可能な保護ストップを独立な保護ストップによって置き換えることは、調節運動に依存する条件とリンクされる。特に、これらの条件は、調節経路の望ましくない制限を最小限に抑えるための妥当性チェックである。従って、最大限に調節運動の幅を広げられるようにするために、いくつかの組み合わされた条件からも形成することできるこの条件が満たされていることがアルゴリズムによってチェックされる。
様々なタイプの条件が、この発明の補助的な内容として、条件の構成部分として有利に一体に組み合わせることができるいくつかのメインバリエーションに分類される。
この発明は、調節運動の特性を表す調節位置における条件をチェックすることを可能にするものである。このために、この発明の別のメインバリエーションでは、条件は機械式ストップの一つへの調節運動に依存する。こうして、機械式ストップは、調節の可能性が一方の方向に制限されているような重要な調節位置と、機械式ストップの中へ移動するときに調節運動にブレーキをかける結果としての重要な調節特性の両方を有している。
最大の調節経路を得るために、好ましくは、調節経路を形成する機械式ストップの位置が決定される。特に、これらが、相互に関してそれらの相対位置からのみ認識が可能であるときには、このメインバリエーションの別の発展においては、調節経路においてブロックの反対側に設定された機械式ストップの位置が条件として決定される。両方の位置がわかると、二つの機械式ストップにおけるブロックを、例えば、相互に対する相対位置、又は特定の学習範囲におけるブロックの位置からの局所依存性から導くことが可能である。非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えるための条件は、この場合には、満たされる。従って、まず、反対側の機械式ストップか又は実際のブロックに割り当てられた機械式ストップが独立な保護ストップで保護されるかは、どの順番でもよい。
ブロックの局所依存性を評価するために、それとは別に、又はそれと組み合わせて、ブロックにおける調節特性を条件のために使用することも可能である。このために、この発明のある変形においては、ブロックのために、調節変数の経路が評価される。調節変数は、例えば、瞬時速度、加速度、又は速度制御の調節パラメータであり、その展開が時間にわたって、又は進行経路にわたって評価される。条件として、この展開は、機械式ストップに特有の調節変数の展開と関連付けられる。この関連付けは、たとえば、少なくとも二つの進行の比較からの比較結果を与えるコンボリューションその他の数学的アルゴリズムによって解くことができる。
追加のハードウェアを使用することによって、この変形に対する代替策として、ストップの一つにおけるブロックが条件として検出される。このために、機械式ストップ又はアジャスタの移動部分は、機械式ストップの力を検出するセンサを有している。しかし、調節経路における障害物はこのセンサに作用できない。
むしろ、最適な調節からのずれがこの条件チェックの結果に影響を与えないように保証されている。その結果として、この発明の別の変形においては、特定の調節位置の不正確さが、その条件の妥当性チェックのために決定される。不正確さは様々な外的又はシステムに迫った要因によって引き起こされる。この不正確さは、誤差の可能性の結果として、その条件の結果の有効性に対してすでに測定可能な形で影響を与えている可能性がある。条件として、不正確さは最大値を超えてはならない。この最大値によって、進行経路の制限はなおも許容可能な量に制限されている。
この発明の別の発展においては、不正確さに対する測定値として、調節の数が決定される。このために、例えば、駆動の数がユーザによってカウントすることができる。調節運動を開始したりブレーキをかけたりするときに調節システムによって引き起こされる調節位置の誤差の結果、起こり得る不正確さの尺度としてこの数値を使用することができる。条件として、最大値を超える調節の数がチェックされることが好ましい。この最大値を越えると、条件は満たされず、その結果として、非アクティブ化が可能な保護ストップはユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられない。
さらに、不正確さがアジャスタの方向変更の数によって決定されると特に好ましい。調節の方向が変化して、アジャスタの駆動機構が弾性変形する結果、これらの駆動機構は一方の方向から反対の方向へプリテンションがかかる。これら追加的なばね経路が、調節位置の決定における大きい誤差につながり、それによって、独立した保護ストップの局所依存性配置に誤差が生じる。その結果、条件として、調節の方向変更の数が最大値を超えないことが評価される。
さらに、電子回路によって引き起こされる評価自身における誤りによって、保護ストップの誤った配置、従って、走行経路の望ましくない制限につながる。この発明の好ましい設計においては、アジャスタの供給電圧において検出されるブレークを決定することによって不正確さを決定することによって、電子回路のこれらの誤りが条件としてチェックされる。このために、条件として、供給電圧におけるブレークが調節のときに検出されないことが好ましい。供給電圧におけるそうしたブレークは、例えば、中断のときに走行を続けるアジャスタによって、調節位置の誤った検出を引き起こす。電子回路の誤りは、例えば、調節位置の誤った記憶又はコンピュータ装置のプログラム開発における誤りである。
機械式ストップにおける校正によって引き起こされる調節システムに対する機械的負荷がさらに低減されるために、機械式ストップにおける校正が望ましくない場合には、好ましくは、個々又は機械式ストップと組み合わせて、調節運動に依存する他の条件が評価される。この発明の他のメインバリエーションにおいては、条件として、機械式ストップの間の調節経路におけるブロックに無関係な調節位置が検出される。このためには、校正のために調節経路の内側における明確な調節位置を検出するセンサを設ける必要がある。この検出は特定の調節位置を校正するために使用される。他方において、決定された調節位置と校正位置との間の最大のずれを条件として使用することができる。
他の機能が、特に、車両の搭乗者を保護するために利用できれば、この発明の他の変形においては、車両のアジャスタを介する物体又は人のジャミングがジャミング検出器によって検出される。ジャミングの発生のこの検出を使って、機械式ストップの一つにおけるブロックの検出の有効性を条件によってチェックすることが好ましい。このために、条件として、置き換えの前にジャミングが検出されないことである。
アジャスタが物体又は車両搭乗者の体が調節経路中に位置しないように変位できるなら、これが追加的に評価されることが好ましい。この発明の別の変形においては、アジャスタはいろいろな動作モードで動作する。従って、アジャスタは、例えば、工場で、又は車両をロックした状態のときに使用できる校正モードで動作可能である。従って、機械式ストップにおけるブロックは、校正モードにおけるこれらの調節条件に依存する条件として起きる。他の物体におけるブロックをこの校正モードにおいて除外することができる。
保護ストップを置き換えるためには、保護ストップが非アクティブ化されるべきか、また、その結果としてこの保護ストップを越えた調節が行われるべきかについて、ユーザの意図はできる限り容易な方法で決定されるべきである。この発明の他の発展においては、ユーザの意図は操作デバイスの駆動から決定される。ユーザの意図に対応したユーザの動作は、アジャスタを制御するための操作デバイスの手動駆動によって行われることが好ましい。この操作デバイスは、例えば、スイッチから構成されており、これらのスイッチでシートアジャスタの個々の調節経路の調節を制御することができる。このユーザの動作によって、操作デバイスが再び駆動されると、アジャスタは保護ストップを越えて移動する。例えば、ユーザの動作のときに調節経路からすでに取り除かれているバナナボックスによってそれまでにブロックが引き起こされていると、ユーザの動作によって、この保護ストップを越えて、理想的な場合には限界の機械式ストップまで、調節を行うことができる。この場合には、それまでに非アクティブ化が可能な保護ストップは非アクティブ化又はキャンセルが可能である。なぜなら、バナナボックスを介するブロックの仮定はもはや関連しないからである。キャンセル又は非アクティブ化は、例えば、ユーザの動作に依存して行われる。
駆動事象の数がチェックされることが好ましい。好ましくは、ユーザの動作は、非アクティブ化が可能な保護ストップの設定の後に、調節運動方向に関係付けられた操作デバイスの駆動部材を新たに手動で駆動することによって行われる。非アクティブ化が可能な設定された保護ストップがオーバーランさされるというユーザの意図が決定されると、ユーザの動作を分析することによって、保護ストップを越えた走行が所望の位置における停止を伴って、又は伴わずに可能である。従って、ユーザの意図は、保護ストップにより条件付けられた調節運動の停止の後、ブロックの方向における調節の継続がユーザによって望まれているということが推論できる。例として、非アクティブ化が可能な保護ストップにおいて停止せずに進行を可能にする追加ボタンを設けることができる。
不用意に再開された駆動又は誤った駆動が、アジャスタを検出されたブロックへ走行しないようにする場合には、この発明の別の発展においては、ユーザの動作はリリース駆動部材を手動で駆動することによって起こる。このリリース駆動部材は、例えば、追加のスイッチ、又は二重機能で少なくとも他の制御を可能にするいくつかのボタンの組み合わせ駆動でよい。このリリース駆動部材は、例えば、ユーザの動作として保護ストップを越えて走行する前に駆動され、検出されたブロックの方向におけるロッキング動作は解除される。
ユーザの意図に影響を与えることができるようにするために、この発明の別の発展においては、ユーザの動作がアジャスタとユーザとの間の入力装置及び出力装置によって相互作用的に起こることが提案されている。従って、ユーザは調節システムの状態に関する情報を得ることができ、ユーザは、例えば、ストップにおける再校正を可能にするために走行経路中の障害物を取り除くことができる。
保護ストップは調節位置及び少なくとも一つの関係付けを有するとともに所望の動作と別の関係付けを有しているため、非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップで置き換えるための様々なバリエーションが可能である。以下で概要を述べるこの発明の両方のバリエーションに共通の特徴は、二つの保護ストップの一方の最大がアクティブなことである。また、両方の保護ストップはアクティブ化可能であり、それによって、調節エネルギは、二つのアクティブな保護ストップの一方に達したときに、すでに低減されている。
この発明のこの別の発展の変形は、非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップで置き換えるために、この後者の保護ストップが非アクティブ化が可能な保護ストップからユーザの動作に無関係な保護ストップへ変更されることを提案している。しかし、調節位置を変更することは、絶対的な校正が必要ないなら、必ずしも必要なわけではない。しかし、メモリ位置の各位置を調節位置へより容易に関係付けるためには、校正は好ましい。
この発明の別の変形においては、非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えるために、非アクティブ化が可能な保護ストップがキャンセルされる。なぜなら、ユーザの動作に無関係な保護ストップがアクティブ化されるため、機械式ストップの中へ走行する前に、保護のために置き換えられる結果、この保護ストップはもはや必要ない。この独立な保護ストップは機械式ストップから固定された距離に配置することができる。なぜなら、調節位置はこの機械式ストップに対して揃えなおされるからである。
この発明の別の発展においては、第1のブロックに関係付けられた第1の保護ストップを設定すると、機械的ブロックのこの検出に続いて、調節経路におけるブロックとは反対側の機械式ストップに関係付けられた第2の保護ストップが設定される。この第2の保護ストップへ達すると、両方の保護ストップがユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられる。従って、これは特に好ましい。その理由は、保護ストップは、前もってアジャスタの歪みにつながるブロックなしに、すでに設定することが可能なためである。この保護ストップは、前もってブロックされることなく、少なくともある確率で到達することが可能であり、調節システムは十分な走行経路のあることを検出する。この第2の保護ストップに達しない場合には、調節経路において、ブロックが再開された場合、第2の保護ストップは、調節経路において、実際のブロックと反対側に再び設定される。この場合にも、この保護ストップに達する確率が存在し、これが、調節システムを歪ませるさらなるブロックを防止する。好ましくは、設定された保護ストップは、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な保護ストップであり、一時的な障害物がこの保護ストップ箇所における恒久的なブロックをもたらさない。従って、調節運動に依存する条件は、第2の保護ストップへの到達であることが好ましい。好ましくは、調節経路における実際のブロキングとは反対側の保護ストップはある最小距離だけ離れて設定される。予め決定可能又は予め設定される最小距離は、実際のブロック又は設定された第1の保護ストップと反対側の保護ストップとの間を延びている。従って、最小距離は所望の走行経路に依存する。
この最小距離は、例えば、オリジナル校正において決定できるし、又はあるタイプの車両シートに対しては蓄積することができる。この目的のために、最小距離はメモリから読み出される。最小距離は、例えば、実験値として最初に予め決定され、例えば、所望の調節経路の80パーセントにしてもよいし、又は最小距離は、車両の最終組み立て段階のときに、二つの機械式ストップの間の距離から、二つの機械式ストップへ邪魔されずに行われる調節から計算される。距離が最小距離と同じか、それよりも小さければ、非アクティブ化が可能な保護ストップは置き換えられない。しかし、非アクティブ化が可能な保護ストップはキャンセルすることができ、特に、シフト又は非アクティブ化もできる。
ポジションカウンタのオーバーランを避け、シートメモリ位置を実際の調節位置へ容易に割り当てるために、この発明の特に好ましい別の発展においては、調節位置は位置の値が割り当てられる。この位置の値は、調節デバイスの調節に依存した割り当てのために変更され、特に、駆動シャフトの回転又は回転の角度部分が磁気ホールシステムによってカウントされる。例としてすでに説明したように、この割り当ては誤差を生じやすいため、実際の調節位置に関して位置の値の変位が決定されると、位置の値は修正されることが好ましい。位置の値が機械式ストップの調節位置と一致しないと、そうした変位が、例えば、機械式ストップにおいて決定される。従って、修正のために、実際の位置がこの実際の調節位置へ設定され、機械的な調節軸が仮想的な位置の値の軸に対して揃えられることが好ましい。
この発明の別の構造は、調節運動に依存した条件が満たされると、位置の値が修正されることを提案している。従って、位置の誤差を介して、又は機械式ストップとのブロックの誤った関係付けを介して、位置の値が誤った調節位置に対して揃えられ、これらの軸が相互にさらに変位されるという可能性を減らすことが可能である。
この発明の別の発展においては、保護ストップに加えて、この保護ストップに関係付けられた学習範囲が決定される。この学習範囲の範囲限界は、同じ保護ストップ又はブロックに依存して設定される。同じ保護ストップの位置を修正する必要性がある場合において、新たな保護ストップ又はブロックに割り当てられた位置の値がこの学習範囲の内側にあれば、新たな保護ストップの設定が許容される。学習範囲の範囲限界は、学習範囲がユーザの動作に無関係な保護ストップと関係付けられたときに、設定されることが好ましい。
保護ストップと学習範囲との間のこの関係付けは、この保護ストップと学習範囲との間のアクティブ関係に役立つ。学習範囲は、新たな保護ストップを学習するための局所周辺条件を制御し、保護ストップの設定がこの学習範囲の内側で許容される。それによって、この新たに設定された保護ストップが関連する機械式ストップと関係付けられ、そして、機械式ストップの方向において調節エネルギが低減させることが好ましい。保護ストップの設定を可能にするとは、この範囲において、この点に関して、この新たな保護ストップの設定がなおも別の基準に依存可能であり、ネガティブな別の基準は排除しつつ、この学習範囲の範囲限界の間で局所的に起こることを意味している。
今までの保護ストップの値を修正する必要性が存在するか、又はこの機械式ストップに関係付けられた保護ストップが決定されなければ、新たな保護ストップが設定される。例として、数値が機械式ストップの実際の位置に対して著しくシフトされているために、調節部分が機械式ストップへ接触する前に、保護ストップのそれまでの位置は調節エネルギの十分な低減を保証しないことになる。これらが学習範囲のリミット内における予想された変位であれば、手順は前述したとおりである。保護ストップ、機械式ストップの位置の値又はそれと関係付けられた値がこの学習範囲の外側にあるなら、非アクティブ化が可能な保護ストップは一時的に設定されることが好ましい。
学習範囲を決定するために、学習範囲の範囲限界が位置の特性に依存して決定される。特に、この位置の特性は関係付けられた機械式ストップ自身の位置であり、学習範囲のリミットは、機械式ストップのこの位置から容易かつ小さい公差で計算される。また、範囲限界を計算するために、例えば、位置検出器を用いたある調節位置の検出などの他の位置特性を使用することもできる。例えば、20mmの学習範囲の幅は機械式ストップの位置に依存して計算され、従って、車両のアジャスタの通常の動作においては、決定された位置と実際の調節位置との間の変位は、一般に、学習範囲の幅よりも小さい。もっと大きい予測できない変位に対しては、制御プロセスは異なる反応を示す可能性がある。
この発明のある発展においては、学習範囲を決定するために、調節運動のブロックが機械式ストップの一つにおいて決定され、学習範囲の範囲限界が調節運動のブロックに関係付けられた調節位置に依存して計算されることが好ましい。また、位置を計算するために、保護ストップが使用できる。好ましくは、範囲限界は、ブロック位置が範囲限界上又はその内側にくるように計算される。
この発明の別の発展は、第1の機械式ストップは第1の学習範囲が割り当てられ、第2の機械式ストップは第2の学習範囲が割り当てられ、第1の学習範囲と第2の学習範囲との間にロッキング領域が設けられることを提案している。このロッキング領域は、ユーザの動作に無関係な保護ストップを設定するための調節運動に依存する局所条件としての役目を果たし、ロッキング領域においては、ユーザの動作に無関係であるとともに機械式ストップに関係付けられた保護ストップの設定が防止される。
この発明の別の発展においては、調節運動のブロックがロッキング範囲の内側に決定されたとき、ユーザの動作によってスイッチング可能な保護ストップ及びユーザの動作に無関係な保護ストップの両方である設定された保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化される。非アクティブ化はそれまでの保護ストップを関係付けられた機械式ストップの方向においてオーバーランさせ、従って、調節エネルギは自動的には低減されない。しかし、後で学習範囲の内側でブロックが認識されると、非アクティブ化が可能な保護ストップとして保護ストップをアクティブ化するとともに再配置することが可能である。
調節位置がそれまでの学習範囲及びロッキング範囲の外側に決定されると、この発明の別の発展においては、すべての学習範囲及び設定された保護ストップは非アクティブ化される。これは、学習範囲がアクティブでないため、機械式ストップに関係付けられた新たな保護ストップの設定が場所に無関係になる効果を有している。ブロックが検出されると、少なくとも非アクティブ化が可能な保護ストップが設定され、関係付けられた学習範囲がコンピュータ装置で計算され、それら二つは不揮発性の形で蓄積される。
この発明の別の発展においては、調節運動は少なくとも学習範囲の内側で低減される。保護ストップが設定されないと、高い確率で調節システムのブロック状態が機械式ストップの一つで起き、それが、調節システムに大きい機械的歪みを生じさせる。これを低減するために、機械式ストップに加わる力が、速度の低減によって、著しく低減される。
前述したように、プロセスの間に、調節デバイスは第1の機械式ストップと第2の機械式ストップとの間に少なくとも一つの調節経路を有している。調節位置はこの調節経路の内側に決定される。調節位置の決定は、例えば、経路センサによって発生されるインパルスをカウントすることによって行われる。
機械式ストップの一つからの予め決定可能な距離において、保護ストップが調節経路に設定され、それによって、決定された調節位置に依存する保護ストップが、調節運動の機械的ブロックの領域における調節デバイスの調節運動を停止するための調節エネルギの自動的な低減を可能にする。従って、予め決められた距離はメモリの中に登録されており、必要なときにメモリで更新できることが好ましい。
機械的ブロックを検出した場合には、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な第1の保護ストップが設定される。この種のユーザ動作は、例えば、ブロック方向における運動を切ることによるものであり、非アクティブ化が可能な保護ストップの動作は、例えば、ユーザによって手動で解除可能である。
それと同時に、又は引き続いて、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な第2の保護ストップが設定される。この第2の保護ストップは、調節経路におけるブロックとは反対側に設定された機械式ストップに関係付けられており、予め決定可能又は計算された最小距離だけ、第1の保護ストップから離間されている。この最小距離は、例えば、予め定義できる。校正ランの間に、この最小距離のチェックが可能であり、従って、最小距離の両端箇所はスタートアップされなければならない。オリジナル校正によるチェックの間に、走行経路が最小距離よりも小さいと、オリジナル校正が誤りであることが検出され、これがある動作モードを制御したりエラーを表示したりするのに使用できる。同様に、最小距離は、二つの機械式ストップの間の距離から最大走行経路を測定し、この最大走行経路から、関連する機械式ストップに関係付けられた予め決定可能な距離を引くことによって計算できる。
非アクティブ化が可能な第1及び第2の保護ストップは、各々、非アクティブ化が可能な第2の保護ストップの位置へ調節位置が達すると、ユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられる。それに加えて、調節に依存する条件が満たされると、保護ストップが置き換えられることが好ましい。この条件は、例えば、二つの保護ストップの位置の間の調節運動が駆動方向の変更の最大数を越えないことである。また、二つの保護ストップの間の時間が最大値を超えることはできない。条件が満たされないと、条件が起きたときのみ置き換えられる非アクティブ化が可能な保護ストップが使用される。
制御プロセスの制御アルゴリズムのある反応を必要とするプロセス状態が、ここで説明される。制御プロセスにおける反応はこの発明の発展である。
第1のプロセス状態においては、機械的位置と制御デバイスによって決定された位置との間にはまったく又はわずかしか誤差はない。その結果として、アジャスタは二つの保護ストップの間の走行経路にわたって移動が可能である。保護ストップにおいて、前述したような調節エネルギが自動的に低減され、調節される部分は関連する機械式ストップに達する前に停止される。蓄積されたメモリ位置はアクティブであり、アジャスタは、対応するメモリボタンを押すことによって、ユーザによってこれらのメモリ位置へ自動的に調節することができる。しかし、調節期間にわずかな誤差が加え合わされて大きい誤差になり、走行経路がだんだん制約されることがあり得る。これを緩和するため、誤った修正条件が満たされたときに、二つの保護ストップの少なくとも一方が非アクティブ化され、機械式ストップの一方における次のブロックにおいて実際の位置が揃えなおされる。
第2のプロセス状態においては、両方の保護ストップがアクティブ化可能であるけれども、特定の調節位置が、二つの保護ストップの間の範囲の外側にくる。これは、例えば、ソフトウェアのエラー又はメモリ中のビット操作の結果によるカウンタのジャンプによって引き起こされる。この場合には、保護ストップの少なくとも一つ、好ましくは両方の保護ストップが、非アクティブ化されるかキャンセルされる。特定の調節位置のカウンタ状態は、デフォールト値として、走行経路の中央における平均値に再設定される。蓄積されたメモリ位置は、機械式ストップの一つに達するまで、非アクティブ化されるか、同じようにこの平均値へ設定され、それに応じて、保護ストップがアクティブ化され、それまでのメモリ位置が再びアクティブ化されるか、新たなメモリ位置がアクティブ化される。
第3のプロセス状態においては、ブロックが検出される。このブロックは二つの保護ストップの間で、又はこれらがアクティブ化されなければ、二つの保護ストップの間の範囲の外側で、検出可能である。従って、これがすでに起きていなければ、保護ストップは非アクティブ化される。ここで、特定の調節位置がこの機械式ストップに関係付けられた値に設定され、オリジナル校正による保護ストップは再び機械式ストップに対して比例する位置にある。非アクティブ化が可能な第1及び第2の保護ストップが次に設定される。これらの保護ストップのオーバーランは、関連する機械式ストップからの距離が離れる方向においては可能である。これらの保護ストップの一方がここでユーザによって非アクティブ化され、また、調節デバイスがブロックの方向へ移動されると、非アクティブ化が可能な保護ストップは、それまでの箇所でブロックが検出されなければ、非アクティブ化される。
メモリ位置は保護ストップの位置に対して連続的に比例したままである。これらのメモリ位置はブロックの検出によって変更されないが、検出された機械的ブロックに関して、保護ストップと再びいっしょに揃えなおされる。
制御プロセスのより詳細については、DE10219284が参照される。なお、この制御方法は、修正プロセスによって完成されることが好ましい。従って、計数インパルスは、決定された方向に従ってモータ電圧をスイッチオフした後に、評価することができる。また、電圧で検出されるブレークやアジャスタの継続挙動が修正のために決定できる。
以下、図面に示されている実施の形態を参照して、この発明を詳しく説明する。
図1には、車両のシートアジャスタの調節経路VWが示されている。機械的に可能な調節経路VWは第1の機械式ストップMA1(左)から第2の機械式ストップMA2(右)まで延びている。例として、この実施の形態においては、これはシートの長手方向のアジャスタ、頭部拘束アジャスタ、又は、他の並進式アジャスタである。同様に、この制御方法はシートのバックレストの傾斜を調節するなどの回転式アジャスタにも適用することができる。
アジャスタの調節可能部分のそれぞれの時間における実際の位置は、評価デバイスによって決定される。評価デバイスは、この実施の形態においては、インクリメンタルトランスミッタ(incremental transmitter)及び関係付けられたセンサによって調節運動を評価している。調節経路VWは多数のインクリメント(increments)に分割される。図1の図面においては、調節経路VWは番号5を有するインクリメントから番号18を有するインクリメントまで延びている。わかりやすくするために、この表示は極端に簡単化されている。十分な精度で調節位置を決定できるようにするためには、非常に多くのインクリメントが、例えば、数万のインクリメントが必要とされる。このため、この発明はインクリメンタル測定システムの使用に限定されるわけではなく、その他のあらゆる絶対的及び相対的な位置決定方法をこの発明と組み合わせることができる。
調節システムへの機械的な歪みを軽減するために、各機械式ストップMA1及びMA2は、それぞれ、ソフトストップとも呼ばれる保護ストップSS1及びSS2が割り当てられている。これらの保護ストップSS1、SS2は、調節エネルギを低下させることなく、それぞれ関連する関係付けられた機械式ストップMA1及びMA2の方向にはオーバーランされないようになっており、関係付けられた機械式ストップMA1及びMA2のそれぞれもアジャスタのギア又はモータも損傷を被ることはない。このために、モータにブレーキがかけられ、機械式ストップMA1又はMA2の前又はそこで調節運動を停止するか、又は、関連のストップMA1及びMA2に作用する残留力がわずかであるようにされることが好ましい。
しかし、反対方向においては、関連の機械式ストップMA1、MA2からの距離がそれぞれ増大すると、保護ストップSS1、SS2はそれぞれオーバーランしてしまう可能性がある。しかし、関係付けられた機械式ストップMA1、MA2からの保護ストップSS1、SS2の距離は、たとえば、図1における1インクリメントのように、予め固定することができるし、又は、例えば、車両の搭乗者が着座した重さや調節経路VWなどの特性値に依存して、制御デバイスによって形成することができる。
各機械式ストップMA1、MA2には、それぞれ、学習範囲EB1及びEB2が割り当てられている。この学習範囲EB1又はEB2は、関係付けられた機械式ストップに依存して計算されるか予め決められる範囲限界を有している。この例においては、ストップMA1の学習範囲EB1はインクリメント4からインクリメント8に達し、学習範囲EB2はインクリメント15からインクリメント20に達する。範囲限界、従って、学習範囲EB1、EB2の幅は予め固定されるか、それぞれ関連の機械式ストップMA1及びMA2を有する固定された位置に形成されるか、又は、範囲限界は、例えば、学習したパラメータ又は決められた特性値もしくは測定された値に依存して新たに形成される。
アジャスタの調節部分の位置を決定するための評価デバイスの数値は、測定誤差、メモリーエラー又はその他のプログラムエラーによって、決定した実際の位置をアジャスタの調節部分の実際の位置に対してシフトさせることができる。これが、例として、図1aに示されている。それまでに決定された保護ストップSS2は、変位の後は、結果として機械式ストップMA2(インクリメント16)の後ろ、従って、調節経路VWの外側に位置される。そうした場合には、保護ストップSS2は少なくとも新しくされるか更新される(SS2’)。
学習範囲EB1、EB2は、各々が機械式ストップMA1、MA2へ割り当てられている保護ストップSS1及びSS2を設定するための許容可能なリミットを制限する働きをする。評価のために、いくつかのバリエーションが可能である。第1の形は、新たに設定される保護ストップSS2’は学習範囲EB2の中に配置されなければならないことを提案しており、一方で、第2の形は、機械式ストップMA2の新たに決定された位置が学習範囲EB2の範囲限界の内側に位置するときのみ、新たな保護ストップSS2’が許容されることを提案している。ここで、この第2の形を例として説明する。
自動車の中に車両シートを設置した後は、プロセスを制御するための制御デバイスは基本状態にある。位置カウンタが、例えば、12などの初期値にプリセットされる。同様に、すべての保護ストップの位置及び学習範囲EB1、EB2のすべてのリミットが初期値に設定される。
第1段階において、シートの調節デバイスはすべての調節平面を両方の機械式ストップMA1、MA2の中へいったん移動させることによって標準化される。関連の機械式ストップMA1及びMA2にそれぞれ達すると、関係付けられた保護ストップ位置SS1、SS2が計算され、EEPROMの中に不揮発性の形で蓄積される。機械式ストップMA1、MA2のまわりの各サイドにおける距離で、学習範囲EB1及びEB2が計算され、不揮発性の形で蓄積される。例として、ここでの範囲限界は機械式ストップMA1、MA2の位置からのインクリメント値又はパーセント値で離間されている。
機械式ストップの間の測定された経路差が、保護ストップSS1及びSS2の間の最小距離MDを計算し、保護ストップSS1、SS2は次に各調節平面に対して不揮発性の形で別々に蓄積される。最小距離を計算するために、予め決められた許容度を勘案され、好ましくは、最小距離MDが最大調節経路VWの80パーセントを越える値に対応するようにされる。
位置カウンタによって決定された位置が実際の位置に対して若干だけ移動している場合には、機械式ストップMA2が学習範囲EB2内におけるブロックによって検出されることになる。この場合には、保護ストップSS2は新たに計算され、図1aに示されているように、実際の保護ストップSS2’のところで不揮発性の形で蓄積される。それと同時に、又は、それに引き続いて、古い保護ストップSS2はキャンセル又は上書きされる。さらに、図1aに示されているような今までの学習範囲EB2は、範囲限界が機械式ストップMA2の位置に対して同じ比になるまで、移動させられる。
ロッキング範囲SBの内側において、調節のブロックが決定されると、機械式ストップMA1、MA2の一方と関係付けられた保護ストップの設定は許容されない。こうしたブロックは、例えば、キャンペーンボックス又は他のブロックHNによって引き起こされる可能性がある。しかし、これはシート調節の再校正にはつながらない。なぜなら、保護ストップSS2の設定は関連のストップMA2に割り当てられないからである。誤った関係付けは、調節経路VWの移動経路がこの「誤った」保護ストップ「SS2」によって制限されることにつながる。
ロッキング範囲SBの内側における障害物HN又は機械式ストップMA1、MA2の結果として、ブロックが決定されると、制御デバイスにとっては、最初は、それがキャンペーンボックス又は機械式ストップMA1、MA2などの一時的な妨害なのか不明又は認識できない。さらに詳しくは、例えば、ランニングタイムエラーによる位置カウンタの大きい移動は、予期せずに機械式ストップMA1、MA2へ達することになる。この矛盾を解決するために、二つのそれまでの保護ストップSS1及びSS2がキャンセルされるか、又は、非アクティブ化される。従って、しかしながら、それまでの学習範囲EB1、EB2及び最小距離MDはそのままである。ブロック位置が学習範囲EB1、EB2の内側に位置するときは、機械式ストップMA1、MA2の一方の中へ移動すると、保護ストップSS1、SS2は再計算される。この場合には、関係付けられた学習範囲EB1又はEB2はその範囲限界について同様に再計算される。
アジャスタの調節部分が調節経路VWの外側へ移動すると、モータは少なくとも一時的に停止する。位置が学習範囲EB1、EB2の外側でオーバーランUL1、UL2中に決定されると、保護ストップSS1、SS2及び学習範囲EB1、EB2はキャンセルされるか、非アクティブ化される。しかし、蓄積された最小距離MDはそのままである。対応する制御を介した新しい調節でブロックが検出されると、対応する保護ストップSS1又はSS2及び関係付けられた学習範囲EB1及びEB2がそれぞれ再計算され、蓄積される。
関連の調節平面の最小距離MDは、調節の検出されたブロックの後に設定される保護ストップSS1”、SS2”を制御するために絶えず使用される。保護ストップSS1”及びSS2”の間の距離は最小距離MDを越えてはならない。従って、保護ストップ位置SS1”がある調節平面に対してすでに設定されていて、図1bに示されているように、この保護ストップ位置SS1”と次のブロックを認識した後に設定される反対側の保護ストップ位置SS2”との間の距離が最小距離MDよりも小さいと、二つの保護ストップSS1”及びSS2”及び学習範囲EB1及びEB2は非アクティブ化される。この場合には、調節経路VWは少なくとも部分的にブロックされていると結論付けることができる。
しかし、この発明は前述した実施の形態に限定されるわけではない。そうではなく、前述したものとは違った周辺条件のもとで、学習範囲EB1、EB2中に保護ストップSS1、SS2を設定できるようにすることに関して、他の実施の形態が可能である。
図2は車両のシートアジャスタの調節経路VWを示している。機械的に可能な調節経路VWは第1の機械式ストップMA1(左)から第2の機械式ストップ(右)まで延びている。この実施の形態においては、例えば、これはシート長手方向アジャスタ、頭部拘束アジャスタ、又は、他の並進式アジャスタである。同様にして、この方法はシートバックレストの傾斜を調節するなどの回転式アジャスタを制御するためにも使用することができる。
アジャスタの調節部分の関連の実際の位置は、評価デバイスによって決定される。この評価デバイスは、この実施の形態においては、インクリメンタルトランスミッタ及び関係付けられたセンサによって調節運動を評価する。その結果、調節経路VWは多数のインクリメントに分割が可能である。図2の図面においては、調節経路VWは番号5を有するインクリメントから番号18を有するインクリメントまで延びている。この図は、わかりやすくするために、極度に簡略化されている。十分な精度で調節位置を決定できるようにするためには、非常に多くのインクリメント、例えば、数万のインクリメントが必要である。従って、この発明はインクリメンタル測定システムに限定されるわけではなく、その他のすべての絶対的及び相対的位置決定がこの発明と組み合わせ可能である。
調節システムへの機械的な歪みを低減するために、各機械式ストップMA1又はMA2にはソフトストップとも呼ばれる保護ストップSS1又はSS2が割り当てられている。これらの保護ストップSS1、SS2は、調節エネルギを低減することなく、それぞれ関連の関係付けられた機械式ストップMA1、MA2の方向にはオーバーランしないようになっており、関係付けられた機械式ストップMA1又はMA2のそれぞれも、アジャスタのギア又はモータも損傷を受けない。その結果、保護ストップSS1、SS2は、特定の調節位置に依存して、調節運動の機械的ブロックの領域においてアジャスタの調節運動を停止するところまで、調節エネルギの自動的低下をもたらす。このために、モータにブレーキがかけられ、調節運動は、機械式ストップMA1又はMA2もしくは他のある障害物の前か又はそこで停止するか、又は、関連の機械式ストップMA1及びMA2のそれぞれ又は障害物HN2に作用する残留力がわずかであるか又は現れないようになる。
関連の機械式ストップMA1及びMA2それぞれからの距離が増大する反対方向においては、保護ストップSS1、SS2は、他方において、オーバーランする可能性がある。関係付けられた機械式ストップMA1又はMA2までの保護ストップSS1、SS2の距離は、例えば、図2における1インクリメントのうように、予め固定することもできるし、例えば、車両搭乗者の着座した重量又は調節経路VWなどの特性値に依存して制御デバイスによって形成することもできる。
ストップMA1からスタートしてストップMA2の方へ移動する車両シートが、例えば、車両シートと後部のベンチシートとの間に設置されたバナナボックスである障害物HN2に当たると、アジャスタはこの調節位置(HN2)でブロックされる。機械式ストップMA2とバナナボックスHN2との間の識別は即座にできないため、調節システムは、可能な調節経路VWを恒久的に制限することなく、多数のブロックのストレスから機構を保護する決定をしなければならない。このために、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2は、調節位置14にあるバナナボックスから所定の距離にある調節位置13に設定される。この距離は調節エネルギを低減することを可能にし、車両シートは、これがバナナボックスHN2の方向においてインクリメント13よりも小さい調節位置からスタートして再び調節されるならば、バナナボックスHN2に達する前に停止する。
バナナボックスHN2が車両シートとベンチシートとの間の隙間から取り外され、車両シートのユーザが調節位置13を越えてシートを機械式ストップMA2の方へ調節したい場合には、ユーザのこの意志は調節システムによって決定されなければならない。このために、調節位置13において、調節運動を停止した後に同じ方向への調節のためのボタンが再び駆動されると、保護ストップWSS2がオーバープレスされて、その動作がスイッチオフされる。そうすると、シートは機械式ストップMA2まで移動することが可能になる。
図2の実施の形態においては、各機械式ストップMA1又はMA2には学習範囲EB1及びEB2がそれぞれ割り当てられる。この学習範囲EB1及びEB2は、それぞれ関係付けられた機械式ストップMA1及びMA2に依存して計算されるか、予め決められる範囲限界を有している。この実施の形態においては、ストップMA1の学習範囲EB1はインクリメント4からインクリメント8まで達し、学習範囲EB2はインクリメント15からインクリメント20まで達する。範囲限界、従って、学習範囲EB1、EB2の幅は予め固定されるか、それぞれ関連の機械式ストップMA1及びMA2に対する固定位置に設定されるか、又は、範囲限界は、例えば、学習したパラメータ又は決定した特性値もしくは測定値に依存して新たに形成される。
アジャスタの調節部分の位置を決定するための評価デバイスの数値は、測定誤差、メモリーエラー又はその他のプログラムエラーによって、決定された実際の位置をアジャスタの調節部分の実際の位置に対してシフトさせる。これが、図2aに例として示されている。それまでに決定された保護ストップSS2は、変位の後、その結果として、機械式ストップMA2(インクリメント16)の後ろに、従って、調節経路VWの外側に位置される。そうした場合、少なくとも保護ストップSS2は新たに設定されるか、更新される。このために、まず、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2’が設定される。保護ストップWSS2’は、調節システムが、妥当性チェックの満たされた条件の結果として、機械式ストップMA2をそのように認識したときに、オーバープレスとは関係なく、恒久的な保護ストップSS2’と置き換えられる。
学習範囲EB1、EB2は、各々が機械式ストップMA1、MA2に割り当てることができる保護ストップSS1及びSS2をそれぞれ設定するための許容性を制限している。評価のためにいくつかのバリエーションが可能である。第1のバリエーションは、設定される新たな保護ストップSS2’は学習範囲EB2の内側になければならないことを提案しており、一方、第2のバリエーションは、新たな保護ストップSS2’は、機械式ストップMA2の新たに決定された位置が学習範囲EB2の範囲限界の内側に配置されているときにのみ許容されることを提案している。この第2のバリエーションが以下では例として説明される。
自動車の中に車両シートを設置した後は、制御デバイスは手順を制御するための基本状態にある。位置カウンタは、例えば、12などの初期値に予め決められる。同様に、すべての保護ストップの位置及びすべての学習範囲EB1、EB2のリミットは初期値に設定される。
第1段階において、シートのアジャスタが校正される。その場合、すべての調節平面がいったん二つの機械式ストップMA1、MA2の中へ移動される。関連の機械式ストップMA1又はMA2にそれぞれ達すると、関係付けられた保護ストップの位置SS1、SS2が計算され、EEPROMの中に不揮発性の形で蓄積される。学習範囲EB1及びEB2は、機械式ストップMA1、MA2のまわりの各サイドの距離で計算され、不揮発性の形で蓄積される。例として、このために、範囲限界はあるイクリメント値又はパーセント位置だけ機械式ストップMA1、MA2の位置から離間される。
機械式ストップMA1及びMA2の間で測定された経路差は、保護ストップSS1及びSS2の間の最小距離MDを計算する役割を果たし、各調節平面に対して別々に不揮発性の形で順次蓄積される。最小距離を計算するときに予め決められた許容度が勘案され、最小距離MDが最大調節経路VWの80パーセントを越える値に対応するようにされることが好ましい。
位置カウンタによって決定された位置が実際の位置に対して若干移動すると、これによって、機械式ストップMA2は学習範囲EB2内側のブロックされた走行によって検出される。この場合には、保護ストップSS2が再計算され、図2aに示されているように非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2’として設定され、不揮発性の形で蓄積される。古い保護ストップSS2は、それと同時に、又は、引き続いて、非アクティブ化される。ここで、妥当性チェックによって条件が満たされているかどうか決定され、それがここで実際に機械式ストップMA2に関係していることが確認される。次に、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2’はユーザの動作に関係のない恒久的な保護ストップSS2’によって置き換えられる。範囲限界が、機械式ストップMA2の位置に対して、それまでの保護ストップSS2に対するそれまでの関係と同じ関係になるまで、今までの学習範囲EB2は、図2aに示されているように、移動される。
調節のブロックがロッキング範囲SBの内側に決定されると、機械式ストップMA1、MA2の一方と関係付けられた保護ストップの設定は許容されない。非アクティブ化が可能であるとともにこのブロック(HN2)と関係付けられている保護ストップWSS2のみが許容される。そうしたブロック(HN2)は、例えば、前述したバナナボックス又はその他の障害物HN2によって引き起こすことができる。しかし、これはシート調節の再校正にはつながらない。なぜなら、保護ストップSS2の設定は関連の機械式ストップMA2と関係しないからである。誤った関係付けは、この「誤った」保護ストップによって制限される調節経路VWの移動可能経路をもたらす。
障害物HN2又は機械式ストップMA1、MA2の結果として、ロッキング範囲SBの内側にブロックが決定されると、制御デバイスにとっては、最初はそれがバナナボックスHN2又は機械式ストップMA1、MA2などの一時的なブロックHN2にすぎないかどうか不明又は検出できない。特に、例えば、ランニングタイムエラーなどによる位置カウンタの大きい変位は、機械式ストップMA1、MA2への予期しない到着をもたらす可能性がある。この矛盾を解決するために、ユーザの動作と無関係であるそれまでの保護ストップSS1及びSS2の両方がキャンセルされるか、好ましくは、非アクティブ化される。しかし、それまでの学習範囲EB1、EB2及び最小距離MDはそのままである。検出された機械式ストップMA1、MA2の一方へ移動したときには、ブロック位置が学習範囲EB1、EB2の内側に位置すると、保護ストップSS1、SS2が再計算される。この場合には、関係付けられた学習範囲EB1又はEB2は同様にその範囲限界について新たに計算される。
アジャスタの調節な部分が調節経路VWの外側へ移動すると、モータは少なくとも一時的に停止する。学習範囲EB1、EB2の外側の位置がオーバーランUL1、UL2中に決定されると、保護ストップSS1、SS2及び学習範囲EB1、EB2はキャンセルされるか、非アクティブ化される。しかし、蓄積された最小距離MDはそのままである。対応する制御によって再び始められた調節でブロックが検出されると、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2’が設定される。これは、条件に応じて、独立な保護ストップSS2(又はSS1)によって置き換えられ、関係付けられた学習範囲EB2又はEB1が新たに計算され、蓄積される。
調節の検出されたブロックの後に設定される保護ストップWSS1”、WSS2”を制御するために、関連の調節平面の最小距離MDが常に使用される。保護ストップWSS1”及びWSS2”の間の距離は最小距離MDを越えてはいけない。従って、調節平面に対して、保護ストップの位置WSS1”がすでに設定され、この保護ストップの位置WSS1”と次のブロック認識の後に設定される反対側の保護ストップの位置WSS2”との間の距離が、図2bに線図略で示されているように、最小距離MDよりも小さい場合には、両方の保護ストップWSS1”及びWSS2”はユーザの動作と無関係な保護ストップSS1”及びSS2”によって置き換えられず、学習範囲EB1及びEB2は非アクティブ化される。この場合には、調節経路VWは少なくとも部分的に、特に、物体などによってブロックされていると結論付けることができる。従って、条件は満たされない。
図3a及び図3bはフローチャートの形で手順を線図で示している。図3aの左に示されている手順の部分は、ブロック1における初期ブロックに関係している。図3bに示されている手順の第2の部分は、同じように、反対の第2のブロック2における初期ブロックに関係している。従って、これらのブロック1、2は機械式ストップMA1、MA2か、又は、障害物HN1、HN2などの他のタイプのブロックである。以下では、ブロック1に対する手順のみを説明する。なぜなら、手順の第2の部分は機能に関して鏡像対称だからである。実施の形態において前述した学習範囲は図3a及び図3bのこの実施の形態では必要とされないが、組み合わせることができる。ユーザの動作に無関係な保護ストップSS1及びSS2は固定された調節位置に留まり、従って、決定された位置の値1は必要なところで校正される。
自動車の製造プロセスのベルト端部におけるオリジナル校正の後、アジャスタはユーザによってプロセス状態1へ移動される。従って、調節はユーザの動作に無関係な保護ストップSS1及びSS2で停止する。もし、ブロック1が機械式ストップMA1の方向で検出され、これが、障害物HN1、又は、位置の誤差によって実質的に変位した機械式ストップMA1である場合には、ユーザの動作に関係ない保護ストップSS1及びSS2は非アクティブ化されるが、関係付けられた位置で蓄積されたままである。
次に、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1が、調節経路VWにおける邪魔するブロック1から所定の距離に設定され、負荷又は方向変更に対するカウンタがゼロに設定される。すると、プロセス状態2において調節が行われ、そこで、ユーザの動作に無関係な保護ストップSS1及びSS2の非アクティブ化され、従って、非アクティブ状態になり、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1がブロック1中への移動に対しての保護を可能にする。また、負荷又は方向変更がカウントされる。このプロセス状態2は以下の事象の一つが起きると終了する。
第一に、ブロック1は機械式ストップMA1の方向において再び認識され、その結果、機械式ストップMA1は調節経路VWにおいて先のブロック1の前で検出されなければならない。なぜなら、そうでないと、調節運動は非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1において停止されるからである。この新たなブロック1は、非アクティブ化が可能な新たな保護ストップWSS1の新たな設定をもたらす。それによって、非アクティブ化が可能な他方の保護ストップWSS1はキャンセルされるか、上書きされる。
第二に、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1に達すると、保護ストップのカウンタ値C1は1カウンタだけ増加する。このカウンタ値が閾値3を越えると、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1はキャンセルされ、プロセスはプロセス状態4に切り替わる。
第三に、保護ストップWSS1に対するオーバープレスUによって、保護ストップWSS1を非アクティブ状態に切り換えさせられると、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1は、これによって、又は、引き続いてキャンセルされ、そして、この方法はプロセス状態4に移る。
プロセス状態4においては、ユーザの動作に無関係な保護ストップSS1及びSS2がさらに非アクティブ化され、保護ストップWSS1、WSS2がキャンセルされる。ブロック1がストップMA1の方向において検出されると、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1が設定され、プロセス状態2に進む。他方において、ブロック2がストップMA2の方向において検出されると、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2が設定され、プロセス状態3で続けられる(図3b)。
第四に、非アクティブ化が可能な保護ストップWSS1が設定されたプロセス状態2において、邪魔するブロック2がストップMA2の方向において検出される。これは、障害物HN2又は機械式ストップMA2である。最初は、このブロック2には非アクティブ化が可能な保護ストップWSS2が割り当てられる。
次に、条件ベッドがチェックされる。条件が満たされると、プロセスはプロセス状態1で続く。そうでなく、条件ベッドが満たされない場合には、非アクティブ化が可能であるとともに機械式ストップMA1に割り当てられている保護ストップWSS1はキャンセルされ、プロセスはプロセス状態3で続く(図3b)。
この実施の形態においては、この条件ベッドは妥当性チェックから構成されており、その結果、非アクティブ化が可能な二つの保護ストップWSS1及びWSS2の間の距離が最小距離MDよりも大きいか等しく、またそれと同時に、二つのブロック1とブロック2の間にはわずかな負荷変化のみが起こる。従って、負荷変化は調節システムのある位置誤差と直接的な因果関係にあり、それによって、決定された位置の値1はアジャスタの実際の位置からかなりずれている可能性がある。調節位置と最小距離の必要な精度のこれら二つの部分条件が満たされると、機械式ストップMA2における実際の調節位置での位置の値1は再校正され、ユーザの動作に無関係な保護ストップWSS1及びWSS2がアクティブ化され、非アクティブ化が可能な二つの保護ストップWSS1及びWSS2はキャンセルされる。その後、手順は前述したプロセス状態1で続く。
この発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。そうではなく、この発明においては、多数の実施の形態、すなわち、非アクティブ化が可能な保護ストップを、前述したものとは別の周辺条件によってユーザの動作とは無関係な保護ストップによって置き換えたような形態が可能である。
制御のために、測定装置とコンピュータ装置を有するアジャスタの制御デバイスが設けられている。測定装置によって、調節運動に応じた電気信号が発生され、これが、第1の機械式ストップと第2の機械式ストップとの間の調節経路の内側において調節位置が決定する役割を果たす。この信号の評価は、コンピュータ装置、好ましくは、マイクロプロセッサによって行われる。さらに、このマイクロプロセッサは、測定装置とマイクロプロセッサから構成することができる検出器によって機械的なブロックが検出されたとき、非アクティブ化が可能な保護ストップを、調節経路におけるユーザの動作によって置き換えられるようにすることのできる制御機能を有している。さらに、調節運動に応じた条件が満たされたときに、マイクロプロセッサは非アクティブ化が可能な保護ストップを、このユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えるためのコンピュータ手段を有している。また、この条件の依存性は、それによって、コンピュータ装置及び測定装置からこの制御デバイスによって決定することができる。
制御のための位置データを有するアジャスタの調節経路の線図である。 変位した位置データの線図である。 二つの変位した保護ストップの線図である。 制御のための位置データを有するアジャスタの別の調節経路の線図である。 変位した位置データの線図である。 二つの変位した保護ストップの線図である。 フローチャートの形で表されたプロセス発展の線図の第1の部分を示す図である。 プロセス発展の線図の第2の部分を示す図である。

Claims (65)

  1. 1の機械式ストップと第2の機械式ストップとの間に少なくとも一つの調節経路を有する車両のアジャスタを制御するための方法であって、
    アジャスタの調節位置がユーザの動作によって調節経路の内側に設定可能であり、
    調節経路の内側の関連する調節位置が決定され、
    保護ストップが調節経路内に設定され、その保護ストップが、調節運動の機械的ブロックの領域において調節運動を停止させるために、調節位置に依存して、調節エネルギ、すなわち、調節運動の運動エネルギの低減を引き起こし
    保護ストップの位置を修正するために、アジャスタの調節運動に依存する条件が満たされたときには、ユーザの動作とは無関係に調節運動の運動エネルギを低減させる新たな保護ストップが設定される方法。
  2. 保護ストップが、調節運動の個々の調節事象を評価する評価ロジックによって、非アクティブ化可能である請求項1に記載の方法。
  3. 保護ストップの非アクティブ化が、調節事象の履歴の評価を基礎にして行われる請求項2に記載の方法。
  4. 調節運動の調節事象として、調節運動を停止させる結果が評価される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 調節運動の調節事象として、調節運動の開始に対応する結果及び/又は調節運動の方向における変化に対応する調節事象が評価される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 調節運動の個々の調節事象の場所、時間及び/又は数が調節運動に依存する条件として使用される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 調節運動の機械的ブロックの領域におけるアジャスタの調節運動を停止させるための請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の方法であって、
    保護ストップを設定することに加えて、この保護ストップに関係付けられた学習範囲が決定され、この学習範囲の範囲限界、ストップの少なくとも一つの位置に依存して決定され、また、この保護ストップの位置を修正する必要があるときには、新たな保護ストップ又は関係付けられた機械式ストップに関係付けられた位置の値がこの学習範囲の内側に位置する場合、新たな保護ストップの設定が許容される方法。
  8. 学習範囲を決定するために、機械式ストップの一つにおいて調節運動のブロックが決定され、学習範囲の範囲限界が、調節運動のブロックと関係付けられた調節位置に依存して計算される請求項7に記載の方法。
  9. 範囲限界は、ブロック位置が範囲限界上又は範囲限界内にあるように計算される請求項8に記載の方法。
  10. 第1の学習範囲が第1の機械式ストップに割り当てられ、第2の学習範囲が第2の機械式ストップに割り当てられ、第1の学習範囲と第2の学習範囲との間にロッキング範囲が設けられ、機械式ストップの一つに割り当てられた新たな保護ストップがこのロッキング範囲に設定されないようになっている請求項7及び請求項9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 調節運動のブロックがロッキング範囲の内側に決定されると、設定された保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化される請求項10に記載の方法。
  12. 調節位置が今までの学習範囲及びロッキング範囲の外側に決定されると、学習範囲及び設定された保護ストップが非アクティブ化される請求項8もしくは請求項11に記載の方法。
  13. 第1の機械式ストップの第1の保護ストップと第2の機械式ストップの第2の保護ストップとの間の距離が蓄積されたそれらの間の最小距離と比較され、この距離が最小距離に等しいか又はそれより小さい場合には、保護ストップの少なくとも一つが変更される請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 距離が最小距離に等しいか又はそれよりも小さい場合には、保護ストップ及び関係付けられた学習範囲の両方が非アクティブ化される請求項13に記載の方法。
  15. 最小距離がアジャスタに対して予め決定され、比較のために不揮発性メモリから取り出される請求項13もしくは請求項14に記載の方法。
  16. 最小距離が測定された最大調節経路から計算される請求項13から請求項15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 調節の速度が少なくとも学習範囲の内側において低減される請求項7から請求項16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 保護ストップ及び学習範囲がコンピュータ装置で計算され、不揮発性メモリの中に蓄積される請求項7から請求項17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 第1の機械式ストップに割り当てられた第1の保護ストップの第1の位置の決定に依存して、第2の機械式ストップに割り当てられた第2の保護ストップの第2の位置が決定される請求項7から請求項18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 保護ストップの一つの位置を修正する必要性が起きたときに、
    この保護ストップの位置誤差が決定され、
    この保護ストップの所望の位置が決定されて、その後その決定された位置が修正され、
    この実際の位置に依存して、他方の機械式ストップに割り当てられた他方の保護ストップの位置が決定されるとともに修正される請求項19に記載の方法。
  21. 調節位置は、アジャスタの調節に依存して関連付けのために変更される位置の値に割り当てられ、実際の調節位置に対する位置の値におけるシフトが決定されると、この位置の値が修正され、そして、修正のために、少なくとも一つの保護ストップの位置に対する位置が変更された実際の位置の値がこの実際の調節位置へ設定される請求項19に記載の方法。
  22. 修正のために、実際の位置の値がこの実際の調節位置へ設定され、それによって、位置の値が相互に依存する第1の保護ストップと第2の保護ストップの位置に対して変更される請求項19及び請求項21に記載の方法。
  23. 調節位置を位置の値に割り当てるために、その位置の値がアジャスタの駆動装置の駆動運動に依存して増加又は減少される数値である請求項21もしくは請求項22に記載の方法。
  24. 第1の保護ストップの位置及び第2の保護ストップの位置が修正できない値として蓄積される請求項21から請求項23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 位置の値の修正が、調節運動のブロックに属する調節位置に依存して計算され、第1の保護ストップが第1の機械式ストップの領域に配置され、第2の保護ストップが第2の機械式ストップの領域に配置されるようになっている請求項21から請求項24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 調節経路における実際の機械的調節の位置に対する位置の値のシフトが決定されると、保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化される請求項21から25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 第1の保護ストップ及び第2の保護ストップはそれらの間の距離が、予め決定可能又は検出可能な最小距離を越えないように相互に依存して配置される請求項19から請求項26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 調節経路が仮想的な位置の軸上にコピーされ、第1の保護ストップの位置と、第1の保護ストップに依存する第2の保護ストップの位置とがこの仮想的な位置の軸上に固定された状態で配置され、実際の調節位置が仮想的な位置の軸上の所定の位置の値に割り当てられ、調節経路に対する仮想的な位置の軸におけるシフトが決定されると、この仮想的な位置の軸が調節経路と位置合せされる請求項19から請求項27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 調節経路に対する位置の軸におけるシフトが、調節運動のブロックに属する調節位置に依存して計算され、第1の保護ストップが第1の機械式ストップの領域に配置され、第2の保護ストップが第2の機械式ストップの領域に配置されるようになっている請求項28に記載の方法。
  30. 調節経路に対する仮想的な位置の軸におけるシフトが決定されると、保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化される請求項28もしくは請求項29に記載の方法。
  31. 保護ストップにより条件付けられる調節運動の停止の後に、アジャスタがそれまでの調節方向において一度又は数度再び制御されると、保護ストップの少なくとも一つが少なくとも一時的に非アクティブ化される請求項19から請求項30のいずれか一項に記載の方法。
  32. アジャスタの調節が予め決められた数に達すると、保護ストップの少なくとも一つが少なくとも一時的に非アクティブ化される請求項19から請求項31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 第1の学習範囲が第1の機械式ストップに割り当てられ、第2の学習範囲が第2の機械式ストップに割り当てられ、第1の学習範囲と第2の学習範囲の間にブロック範囲が設けられ、調節運動のブロックがこのブロック範囲の内側に決定されると、保護ストップの少なくとも一つが非アクティブ化される請求項19から請求項32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 機械的ブロックを検出したときに、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な保護ストップが設定され、調節運動に依存する条件が満たされると、非アクティブ化が可能な保護ストップがユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられる請求項1から請求項33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 条件が機械式ストップの一つの中への調節運動に依存する請求項34に記載の方法。
  36. 条件として、調節経路におけるブロックと反対側の機械式ストップの位置が決定される請求項35に記載の方法。
  37. 反対側の機械式ストップが二つのブロックの最小間隔から決定される請求項35に記載の方法。
  38. ブロックのために、調節値の経路が評価され、条件として、この経路が機械式ストップに特有の調節値の経路に関連付けられている請求項35から請求項37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 条件として、機械式ストップの一つにおけるブロックが検出される請求項34から請求項38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 特定の調節位置の不正確さが決定され、条件として、その不正確さが最大値を超えない請求項34から請求項39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 不正確さが多数の調節によって決定され、条件として、調節の数が最大値を超えない請求項40に記載の方法。
  42. 不正確さが調節の方向変更の数によって決定され、条件として、調節の方向変更の数が最大値を超えない請求項40から請求項42のいずれか一項に記載の方法。
  43. 不正確さが、アジャスタの供給電圧における検出されたブレークを決定することによって決定され、条件として、供給電圧におけるブレークが調節の際に検出されない請求項40から請求項42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 条件として、機械式ストップの間の調節位置におけるブロックに無関係な調節位置が検出される請求項34から請求項43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 車両におけるアジャスタを介した物体及び/又は人間のジャミングがジャミング検出器によって検出され、条件として、リセットの前にジャミングが検出されない請求項34から請求項44のいずれか一項に記載の方法。
  46. アジャスタが校正モードで作動され、条件として、この校正モードにおいて、ブロックが機械式ストップで実行される請求項34から請求項45のいずれか一項に記載の方法。
  47. ユーザの動作が、アジャスタを制御するための操作デバイスを手動で駆動することによって行われる請求項34から請求項46のいずれか一項に記載の方法。
  48. ユーザの動作が、非アクティブ化が可能な保護ストップを設定した後に、調節運動の方向に割り当てられた操作デバイスの動作要素を新たに手動で駆動することによって行われる請求項47に記載の方法。
  49. ユーザの動作が、(追加の)リリース動作要素を手動で駆動することによって行われる請求項48に記載の方法。
  50. ユーザの動作が、調節デバイスとユーザとの間の入力装置と出力装置によって、相関的に行われる請求項34から請求項49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えるために、この保護ストップが、非アクティブ化が可能な保護ストップからユーザの動作に無関係な保護ストップへと変更される請求項34から請求項50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 非アクティブ化が可能な保護ストップをユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えるために、非アクティブ化が可能な保護ストップがキャンセルされ、ユーザの動作に無関係な保護ストップがアクティブ化される請求項34から請求項51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 機械的ブロックを検出した結果として、(第1の)保護ストップを設定するとき、調節経路におけるブロックに抵抗する機械式ストップと関連する第2の保護ストップが設定され、この第2の保護ストップに達すると、両方の保護ストップがユーザの動作に無関係な保護ストップに置き換えられる請求項34から請求項52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 新たなブロックが起きたときに、この第2の保護ストップに達しないと、第2の保護ストップが調節経路における実際のブロックと反対側に再設定される請求項53に記載の方法。
  55. 設定された保護ストップが、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な保護ストップであり、調節運動に依存する条件が第2の保護ストップへの到達である請求項53もしくは請求項54に記載の方法。
  56. 第2の保護ストップが、調節経路において、ブロックから又は設定された第1の保護ストップから予め決められた又は予め設定された最小距離に設定されて、最小距離が所望の走行経路に依存している請求項53から請求項55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 調節位置が、関連付けのためにアジャスタの調節に依存して変化する位置の値に関連付けられ、その位置の値が実際の調節位置に対する位置の値のシフトが決定されたときに修正され、また、修正のために、実際の位置の値がこの実際の調節位置へ設定される請求項34から請求項56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 調節運動に依存する条件が満たされたときに、位置の値が修正される請求項57に記載の方法。
  59. 保護ストップに加えて、この保護ストップに関係付けられた学習範囲が決定され、その学習範囲の範囲限界が同じ保護ストップの位置に依存して設定され、前記保護ストップの位置を修正する必要性がある場合には、新たな保護ストップ又はブロックに関係付けられた位置の値がこの学習範囲の内側にあると、新たな保護ストップの設定が許容される請求項34から請求項58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 学習範囲がユーザの動作に無関係な保護ストップと関連しているなら、この学習範囲の範囲限界が設定される請求項59に記載の方法。
  61. 機械的ブロックを検出した場合に、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な第1の保護ストップが設定され、ユーザの動作によって非アクティブ化が可能な第2の保護ストップが設定され、これが調節経路におけるブロックと対向して設定された機械式ストップと関係し、予め決められるか又は計算された最小距離を介して第1の保護ストップから取り除かれ、非アクティブ化が可能な第1及び第2の保護ストップの各々が、調節位置が非アクティブ化が可能な第2の保護ストップの位置に達したときに、このユーザの動作に無関係な保護ストップによって置き換えられる請求項7から請求項60のいずれか一項に記載の方法。
  62. 一つ又は複数のメモリ位置が保護ストップに対して設定され、これらのメモリ位置は、アジャスタをこれらのメモリ位置へ自動的に移動させる役目を果たし、ブロックが生じると、保護ストップの新たな設定とともに更新される請求項61に記載の方法。
  63. 調節位置が第1の保護ストップと第2の保護ストップとの間の範囲の外側にある場合には、ユーザの動作に無関係な保護ストップ又はユーザの動作によって非アクティブ化が可能な保護ストップが非アクティブ化され、調節位置が、二つの保護ストップ位置の間の値へ設定される請求項61もしくは請求項62に記載の方法。
  64. メモリ位置が、この場合には、非アクティブ化されるか又は調節位置の実際の値に設定される請求項62もしくは請求項63に記載の方法。
  65. 最小距離が、オリジナル校正に際して、機械式ストップの間の距離から計算される請求項61から請求項64のいずれか一項に記載の方法。
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