JP4163538B2 - Water absorbent resin composition - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸水性樹脂組成物、吸収体、吸収性物品、および吸水性樹脂組成物の製造方法に関する。さらに詳しくは、紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パット等の衛生材料に用いた場合に特に優れた消臭性能を有するとともに吸収性能にも優れた吸水性樹脂組成物、吸収体、吸収性物品、および吸水性樹脂組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸水性樹脂は、体液(尿や血液など)等を吸収させることを目的として、紙おむつ、生理用ナプキン、失禁パット等の衛生材料の主要な構成材料として広く利用されている。
近年、特に高齢化に伴う大人用の紙おむつの需要増大などにより、吸水性樹脂に対する消臭性能の付与、特に硫化水素やメルカプタン類などのイオウ系化合物に由来する悪臭を除去できる消臭性能の要求が高まっている。
吸水性樹脂に消臭性能を付与するため、これまでに吸水性樹脂と各種の消臭剤や抗菌剤との組み合わせが提案されている。例えば、吸水性樹脂とツバキ科植物の葉抽出物とからなる吸水性樹脂組成物(例えば、特許文献1参照)、針葉樹木抽出エキスと特定の性能を有する吸水性樹脂とを含む吸水性樹脂組成物(例えば、特許文献2参照)、吸水性樹脂の内部にゼオライト粒子が分散された消臭性樹脂組成物(例えば、特許文献3参照)、わさび抽出物、からし抽出物、またはイソチオシアン酸アリルの少なくとも1種のパウダーと、該パウダーの抗菌消臭作用を持続させる持続剤としての吸水ゲル化剤とを備えてなる持続性抗菌消臭剤(例えば、特許文献4参照)、吸水性樹脂と、アンモニア産生菌に対して抗菌機能を有する化合物と、アンモニアに対して中和能または中和能と吸着能の両方を有する薬剤とからなる粉末状の消臭性/抗菌性吸水性樹脂組成物(例えば、特許文献5参照)、特定の吸水性樹脂に水溶性消臭剤を含んだ吸水性樹脂組成物(例えば、特許文献6参照)、特定の燐酸塩を含む吸水性樹脂(例えば、特許文献7参照)などが知られている。
【0003】
吸水性樹脂を用いた吸収性物品に消臭性能を付与する検討もなされており、例えば、製茶及び吸水性樹脂を含んでなる吸収性物品(例えば、特許文献8参照)、吸水性樹脂に塩化ベンザルコニウムおよび/またはグルコン酸クロルヘキシジンを含有した樹脂を含む使い捨ておむつ(例えば、特許文献9参照)などが知られている。
しかしながら、従来報告されている上記の方法における消臭性能は十分なものではなく、実使用において発揮させる消臭性能としては満足できるレベルには到達していなかった。
【0004】
また、高い消臭性能を発揮させるために吸収性能を犠牲にしたのでは、体液(尿や血液など)等を吸収させるという吸水性樹脂本来の目的が達成できない。したがって、高い消臭性能を発揮させるとともに吸収性能をも十分に満足できるレベルとすることが重要である。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−158861号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11−241030号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平8−176338号公報
【0008】
【特許文献4】
特開2000―51399号公報
【0009】
【特許文献5】
特開2000−79159号公報
【0010】
【特許文献6】
特開2001−234087号公報
【0011】
【特許文献7】
特開平5−179053号公報
【0012】
【特許文献8】
特開平2−41155号公報
【0013】
【特許文献9】
特開昭63−135501号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、優れた消臭性能、特に硫化水素やメルカプタン類などのイオウ系化合物に由来する悪臭を十分に除去できる消臭性能を有するとともに吸収性能にも優れた吸水性樹脂組成物、吸収体、吸収性物品、および吸水性樹脂組成物の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、まず、吸水性樹脂と亜鉛との組み合わせが消臭性能の発現に有効であることに着目した。そして、消臭性能が向上するとともに優れた吸収性能をも発現できる条件を詳細に検討した結果、亜鉛源として水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を用いること、吸水性樹脂に対する亜鉛の使用割合を特定範囲に調整すること、および、吸水性樹脂として架橋構造を有する吸水性樹脂であって特定の吸収性能を有するものを用いることによって、消臭性能を有するとともに吸収性能にも優れた吸水性樹脂組成物が得られ、上記課題が解決できることに想到した。
【0016】
すなわち、本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分とするポリアクリル酸架橋重合体を表面架橋した吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む吸水性樹脂組成物であって、前記吸水性樹脂組成物の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であり、前記吸水性樹脂組成物の粒度が850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上かつ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、前記吸水性樹脂組成物の平均粒子径が200〜700μmであり、前記亜鉛化合物は、前記吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で含まれることを特徴とする。
本発明にかかる吸収体は、本発明の吸水性樹脂組成物と親水性繊維とを含む。
【0017】
発明にかかる吸収性物品は、本発明の吸収体、液透過性を有する表面シート、液不透過性を有する背面シートを備える。
【0018】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の製造方法は、アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分とするポリアクリル酸架橋重合体を表面架橋した吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む吸水性樹脂組成物の製造方法であって、アクリル酸および/またはその塩を単量体の主成分とする単量体成分を重合する重合工程と、前記重合工程を経て、さらに表面架橋して得られた吸水性樹脂に、亜鉛化合物を、吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で添加する工程とを含み、前記吸水性樹脂の粒度が850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上かつ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、前記吸水性樹脂の平均粒子径が200〜700μmであり、前記重合工程を経て得られた吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1)吸水性樹脂
本発明において用いることができる吸水性樹脂とは、ヒドロゲルを形成しうる水膨潤性水不溶性の架橋重合体のことである。水膨潤性とは、イオン交換水中において必須に自重の5倍以上、好ましくは、50倍から1000倍という多量の水を吸収することをいう。水不溶性とは、吸水性樹脂中の未架橋の水可溶性成分(水溶性高分子)が好ましくは50質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、特に好ましくは15質量%以下、最も好ましくは10質量%以下のことをいう。なお、これらの測定方法は後述の実施例で規定する。
【0020】
なお、本発明の説明において吸水性樹脂基準の含有割合を述べる場合は、吸水性樹脂の固形分(吸水性樹脂1gを用い、例えば、180℃で3時間乾燥させて、含水率を10質量%以下とした場合の質量)を基準としたものである。
本発明では吸水性樹脂として、消臭性能および吸収性能の面から、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂が必須に用いられる。
本発明において用いることができる吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸部分中和物重合体、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリロニトリル共重合体もしくはアクリルアミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、カルボキシル基含有架橋ポリビニルアルコール変性物、架橋イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等の1種または2種以上を挙げることができるが、好ましくは、アクリル酸および/またはその塩(中和物)を主成分とする単量体成分を重合・架橋することにより得られるポリアクリル酸部分中和物重合体が用いられる。
【0021】
本発明において用いることができる吸水性樹脂は、酸基および/またはその塩を有し、好ましくは、酸基含有不飽和単量体を主成分とする単量体成分を重合して得られる。なお、酸基含有不飽和単量体としては、重合後に加水分解を行うことによって酸基となる単量体(例えば、アクリロニトリルなど)も含まれるが、好ましくは、重合時に酸基を含有する酸基含有不飽和単量体である。
本発明においては、単量体成分としてアクリル酸および/またはその塩を主成分とすることが好ましい。
単量体成分としてアクリル酸および/またはその塩を主成分とする場合、その他の単量体を併用してもよい。併用できる単量体としては、併用によっても本発明の効果を発揮できるものであれば特に限定されないが、例えば、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、フマール酸、クロトン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリロキシアルカンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルアセトアミド、(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソブチレン、ラウリル(メタ)アクリレート等の水溶性または疎水性不飽和単量体が挙げられる。
【0022】
本発明においてアクリル酸および/またはその塩以外の単量体を用いる場合には、そのアクリル酸および/またはその塩以外の単量体は、主成分として用いるアクリル酸および/またはその塩の合計量に対して、好ましくは30モル%以下、より好ましくは10モル%以下の割合である。このような割合で用いることにより、得られる吸水性樹脂の吸収性能がより一層向上すると共に、吸水性樹脂をより一層安価に得ることができる。また、本発明の効果を十分に発揮することができる。
本発明において用いることができる吸水性樹脂は架橋構造を有する。かかる架橋構造は、架橋剤を使用しない自己架橋型のものであってもよいが、一分子中に2個以上の重合性不飽和基や2個以上の反応性基を有する架橋剤(吸水性樹脂の内部架橋剤)を共重合または反応させて得られた架橋構造がさらに好ましい。
【0023】
内部架橋剤の具体例としては、例えば、N,N´−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチルロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)アリロキシアルカン、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレンジアミン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ポリエチレンイミン、グリシジル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0024】
内部架橋剤は、単独で用いてもよく、適宜2種類以上を混合して用いてもよい。また、内部架橋剤は、反応系に一括添加してもよく、分割添加してもよい。内部架橋剤を使用する場合には、本発明の効果を十分に発揮させるために、2個以上の重合性不飽和基を有する化合物を重合時に用いることが好ましい。
これら内部架橋剤の使用量は、前記単量体成分(架橋剤を除く)に対して、好ましくは0.001〜2モル%、より好ましくは0.005〜0.5モル%、さらに好ましくは0.01〜0.2モル%、特に好ましくは0.03〜0.15モル%である。内部架橋剤の使用量が0.001モル%よりも少ない場合、あるいは、2モル%よりも多い場合には、得られる吸水性樹脂が十分な吸収特性を発揮できないおそれがあるとともに、本発明の効果が十分に発揮できないおそれもあるので好ましくない。
【0025】
内部架橋剤を用いて架橋構造を重合体内部に導入する場合には、内部架橋剤を、単量体成分の重合前あるいは重合途中、あるいは重合後、または中和後に反応系に添加するようにすればよい。
本発明に用いることができる吸水性樹脂を得るために単量体成分を重合する方法としては、特に限定されず、例えば、水溶液重合、逆相懸濁重合、バルク重合、沈殿重合などが挙げられるが、性能面、重合の制御の容易さ、膨潤ゲルの吸収特性の観点などから、単量体成分を水溶液とすることによる水溶液重合や逆相懸濁重合を行うことが好ましい。
【0026】
単量体成分を水溶液とする場合の該水溶液(以下、単量体水溶液と称することがある)中の単量体成分の濃度は、水溶液の温度や単量体成分の種類によって決まり、特に限定されるものではないが、10〜70質量%の範囲内が好ましく、20〜60質量%の範囲内がさらに好ましい。また、上記水溶液重合を行う際には、水以外の溶媒を必要に応じて併用してもよく、併用して用いられる溶媒の種類は、特に限定されるものではない。
逆相懸濁重合とは、単量体水溶液を疎水性有機溶媒に懸濁させる重合法であり、例えば、米国特許4093776号、同4367323号、同4446261号、同4683274号、同5244735号などの米国特許に記載されている。水溶液重合とは分散溶媒を用いずに単量体水溶液を重合する方法であり、例えば、米国特許4625001号、同4873299号、同4286082号、同4973632号、同4985518号、同5124416号、同5250640号、同5264495号、同5145906号、同5380808号などの米国特許や、欧州特許0811636号、同0955086号,同0922717号などの欧州特許に記載されている。これら重合法に例示の単量体成分や開始剤などを本発明に適用することもできる。
【0027】
上記の重合を開始させる際には、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のラジカル重合開始剤や、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン等の光重合開始剤を用いることができる。これら重合開始剤の使用量は、得られる吸水性樹脂の物性面などを考えると、0.001〜2モル%(対全単量体成分)が好ましく、より好ましくは0.01〜0.1モル%(対全単量体成分)である。
重合を行うことにより、通常、含水ゲル状架橋重合体が得られる。この含水ゲル状架橋重合体を必要に応じて乾燥し、乾燥の前および/または後で好ましくは粉砕し、吸水性樹脂とする。
【0028】
乾燥は、好ましくは60℃〜250℃の温度範囲、より好ましくは100℃〜220℃の温度範囲、さらに好ましくは120℃〜200℃の温度範囲で行われる。乾燥時間は、重合体の表面積、含水率、乾燥機の種類などに依存し、目的とする含水率になるよう選択される。
本発明に用いることのできる吸水性樹脂の含水率(吸水性樹脂中に含まれる水分量で規定され、吸水性樹脂1gを用い、180℃で3時間の乾燥減量で測定)は特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮させるためには室温でも流動性を示す粉末であることが好ましく、含水率として好ましくは0.2〜30質量%、より好ましくは0.3〜15質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%の粉末状態である。
【0029】
なお、吸水性樹脂の含水率をゼロにすることは困難であるため、少量の水(例えば、0.5〜10質量%)を吸水性樹脂に含み粉末として扱える場合、この少量の水を含んだ吸水性樹脂をも本明細書では吸水性樹脂と称する。また、市販の吸水性樹脂(吸水性樹脂組成物)やオムツ中の吸水性樹脂(吸水性樹脂組成物)の場合、例えば乾燥することで、含水率を10質量%以下、好ましくは5±2質量%に調整して、本明細書において規定される物性を測定すればよい。含水率を調整するための乾燥条件としては、吸水性樹脂(吸水性樹脂組成物)の分解や変性が生じない条件ならば特に限定されないが、好ましくは減圧乾燥が良い。
【0030】
本発明で用いることができる吸水性樹脂の粒子形状は、特に限定されず、例えば、球状、破砕状、不定形状などが挙げられるが、粉砕工程を経て得られた不定形破砕状のものが好ましく使用できる。さらに、その嵩比重(JIS K−3362で規定)は、本発明の効果を十分に発揮させるためには、好ましくは0.40〜0.80g/mlの範囲内、より好ましくは0.50〜0.75g/mlの範囲内、さらに好ましくは0.60〜0.73g/mlの範囲内である。
本発明で用いることができる吸水性樹脂は、さらに、表面架橋(二次架橋)されたものが好ましい。
【0031】
表面架橋を行うための架橋剤(表面架橋剤)としては、種々のものがあり、特に限定されないが、得られる吸水性樹脂の物性向上などの観点から、多価アルコール化合物、エポキシ化合物、多価アミン化合物またはそのハロエポキシ化合物との縮合物、オキサゾリン化合物、モノ、ジ、またはポリオキサゾリジノン化合物、多価金属塩、アルキレンカーボネート化合物などが好ましい。
本発明で用いることができる表面架橋剤としては、特に限定されないが、例えば、米国特許6228930号、同6071976号、同6254990号などに例示されている表面架橋剤を用いることができる。例えば、モノ,ジ,トリ,テトラまたはポリエチレングリコール、モノプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2,3,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノールなどの多価アルコール化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテルやグリシドールなどのエポキシ化合物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン等の多価アミン化合物;エピクロロヒドリン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリン等のハロエポキシ化合物;上記多価アミン化合物と上記ハロエポキシ化合物との縮合物;2−オキサゾリジノンなどのキサゾリジノン化合物;エチレンカボネートなどのアルキレンカーボネート化合物等が挙げられ、これらの1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明の効果を十分に発揮するためには、これらの表面架橋剤の中で多価アルコールを必須に用いることが好ましい。多価アルコールとしては、炭素数2〜10のものが好ましく、炭素数3〜8のものがより好ましい。
【0032】
表面架橋剤の使用量は、用いる化合物やそれらの組み合わせ等にもよるが、吸水性樹脂に対して、0.001〜10質量%の範囲内が好ましく、0.01〜5質量%の範囲内がより好ましい。
本発明において表面架橋を行う場合には、水を用いることが好ましい。この際、使用される水の量は、使用する吸水性樹脂の含水率にもよるが、吸水性樹脂に対して0.5〜20質量%の範囲内が好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%の範囲内である。また、水以外に親水性有機溶媒を用いてもよい。親水性有機溶媒を用いる場合、その使用量は、吸水性樹脂に対して0〜10質量%の範囲内が好ましく、より好ましくは0〜5質量%の範囲内、さらに好ましくは0〜3質量%の範囲内である。
【0033】
本発明において表面架橋を行う場合には、水及び/または親水性有機溶媒と表面架橋剤とを予め混合した後、次いで、その水溶液を吸水性樹脂に噴霧あるいは滴下混合する方法が好ましく、噴霧する方法がより好ましい。噴霧される液滴の大きさは、300μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましい。水及び/または親水性有機溶媒と表面架橋剤とを混合する場合には、本発明の効果を妨げない範囲で、水不溶性微粒子粉体や界面活性剤を共存させてもよい。
表面架橋剤を混合後の吸水性樹脂は加熱処理されることが好ましい。加熱温度は、好ましくは100〜250℃の範囲内、より好ましくは150〜250℃の範囲内であり、加熱時間は、1分〜2時間の範囲内が好ましい。加熱温度と加熱時間の組み合わせの好適例としては、180℃で0.1〜1.5時間、200℃で0.1〜1時間である。
【0034】
以上のようにして、好ましくは表面架橋処理を行って得られた吸水性樹脂は、本発明の効果を十分に発揮するために特定の粒度に調整されることが好ましい。粒度の調整は、表面処理前であっても、表面処理後であっても構わない。本発明に使用する吸水性樹脂は、酸基(例えば、カルボキシル基)および/またはその塩を有しているため、例えば、アンモニアなどの塩基性悪臭物質を有効に中和することができる。吸水性樹脂の表面積は、粒子径が細かいものほど大きく、表面積が大きいほど塩基性悪臭物質を中和するには有利であると思われるが、実際の使用(例えば、紙おむつなどの尿のゲル化剤)における本発明の効果は、特定の粒度を有したもののほうが優れることが判った。
【0035】
特定の粒度に調整することによる前記効果の発現の機構については明らかでないが、例えば、吸水性樹脂のゲル状態が影響していると考えられる。粒子径が細かすぎる場合、吸水速度が速すぎるためにゲルブロックをおこし、使用した吸水性樹脂もしくはそれを含む吸水性樹脂組成物に悪臭成分を含んだ液体が到達しにくいことが考えられ、また、粒子径が大きすぎる場合、吸水速度が遅いため、悪臭成分を含んだ液体から悪臭成分が揮発してしまうことが考えられる。
かかる粒度としては、好ましくは、850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上で且つ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、より好ましくは、850μm未満で150μm以上の粒子が全体の95質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上である。また、300μm以上の粒子がより好ましくは65質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、特に好ましくは75質量%以上とされる。
【0036】
本発明で用いることができる吸水性樹脂の質量平均粒子径は、好ましくは200〜700μm、さらに好ましくは300〜600μm、特に好ましくは400〜500μmである。上記の質量平均粒子径は後述の吸水性樹脂組成物にも適用され、吸水性樹脂ないし吸水性樹脂組成物の質量平均粒子径は必要により造粒などで調整してもよい。
本発明で用いることができる吸水性樹脂は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
【0037】
本発明で用いることができる吸水性樹脂は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
本発明の効果を最大限に発揮させるためには、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上で、かつ、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上である特定性能の吸水性樹脂を用いることが特に好ましい。
【0038】
(2)亜鉛化合物
本発明において用いることができる亜鉛化合物は、水中(イオン交換水)で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物である。すなわち、本発明において用いることができる亜鉛化合物には、水溶性あるいは水中解離性の亜鉛化合物が必須であり、例えば、酸化亜鉛などの酸化物や亜鉛末(金属亜鉛)は本発明の亜鉛化合物には含まれず、このような酸化物や亜鉛末(金属亜鉛)を用いても水中で亜鉛イオンが実質生じないために本発明の効果は発揮できない。また、ZnO・Al23(亜鉛スピネル)、(Fe、Zn、Mn)O・(Fe、Mn)23(フランクリナイト)、(Pd、Zn)2(OH)VO4(デグリゾワー石)などの亜鉛鉱物も、水中(イオン交換水)で解離しない場合、本発明の亜鉛化合物には含まれない。
【0039】
本発明においては、亜鉛化合物が1種のみを用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いられる亜鉛化合物中の亜鉛は正2価(Zn2+)であり、亜鉛以外の他の金属成分を含有してもよいが、金属成分中で好ましくは50〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%、さらに好ましくは90〜100質量%の亜鉛を含む。亜鉛以外の金属(金属イオン)成分は、本発明の目的を達成する上で効果がほとんどあるいは全く見られないばかりか、場合によっては吸収性能を低下させるので、好ましくない場合がある。
【0040】
本発明において、水溶性の亜鉛化合物を用いる場合、その水溶性(25℃のイオン交換水あるいは脱酸素の水100gへの溶解度)が亜鉛化合物として好ましくは1g以上、より好ましくは10g以上、さらに好ましくは100g以上、特に好ましくは300g以上の水溶性の亜鉛化合物である。かかる水溶性の亜鉛化合物としては、例えば、ZnH2などの亜鉛の水素化物;ジメチル亜鉛、ジフェニル亜鉛、ヨウ化メチル亜鉛などの有機亜鉛化合物;フタロシアニン亜鉛、1,4,8,11,15,18,22,25−オクタブトキシ−29H,31H−フタロシアニン亜鉛、2,3,9,10,16,17,23,24−オクタキス(オクトキシ)−29H,31H−フタロシアニン亜鉛、1,2,3,4,8,9,10,11,15,16,17,18,22,23,24,25−ヘキサデカフルオロ−29H,31H−フタロシアニン亜鉛、29H,31H−テトラベンゾ(b,g,l,q)ポルフィリン亜鉛、5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリン亜鉛などの亜鉛錯体;などが挙げられるが、本発明の目的を達成する上では、好ましくは、酸と反応させた亜鉛塩、塩基と反応させた亜鉛酸塩(例えば、Na2(Zn(OH)4)、Ba(Zn(OH)4))が挙げられる。
【0041】
本発明において、水中で解離して亜鉛イオンを生じる水中解離性の亜鉛化合物として亜鉛塩を用いる場合、例えば、有機酸と亜鉛とから得られる亜鉛化合物(亜鉛の有機酸塩)や、無機酸と亜鉛とから得られる亜鉛化合物(亜鉛の無機酸塩)が挙げられる。なお、前記原料とされる亜鉛は、金属亜鉛に限定されず、有機酸や無機酸と反応すれば、酸化亜鉛やその他亜鉛誘導体であってもよい。これらの亜鉛化合物の中でも、亜鉛塩(亜鉛の有機酸塩、亜鉛の無機酸塩)が好ましい。有機酸塩としては、スルホン酸塩、カルボン酸塩が好ましく、より好ましくはカルボン酸塩、さらに好ましくは上記水溶性のカルボン酸塩である。また、無機酸塩としては、ハロゲン化物、酸素酸塩が好ましく、より好ましくは酸素酸塩である。また、酸素酸塩として、亜硫酸塩や亜硫酸水素塩を用い、得られる吸水性樹脂組成物の残存モノマーの低減や着色改善などの機能を付与してもよい。
【0042】
前記有機酸や無機酸としては特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮させるためには、pKa(酸解離指数:25℃の水溶液における酸解離定数の逆数の対数値で規定)が6.90以下の有機酸や無機酸が好ましい。pKaが6.90以下の有機酸と亜鉛とから得られる亜鉛化合物や、pKaが6.90以下の無機酸と亜鉛とから得られる亜鉛化合物を用いれば、吸水性樹脂と組み合わせて吸水性樹脂組成物とした際に、吸水性樹脂の有する酸基および/またはその塩(好ましくはカルボキシル基および/またはその塩)への亜鉛の移動が抑制でき、本発明の効果を十分に発揮できるので好ましい。
【0043】
pKaが6.90以下の有機酸としては、例えば、酢酸、クエン酸、フマール酸、アクリル酸、プロピオン酸などが挙げられる。
pKaが6.90以下の無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸などが挙げられる。
上記pKaの値は、好ましくは−11.00〜6.00の範囲内、より好ましくは−10.00〜5.00の範囲内、さらに好ましくは−9.00〜4.00の範囲内である。
したがって、本発明において好ましく用いることができる亜鉛化合物としては、具体的には、例えば、蓚酸亜鉛、蟻酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマール酸亜鉛、アクリル酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、乳酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、酒石酸亜鉛、亜鉛アセチルアセトネート、安息香酸亜鉛、p−フェノールスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸亜鉛、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛などの有機酸亜鉛塩;ピロリン酸亜鉛、ホスフィン酸亜鉛、燐酸亜鉛、テトラフルオロ硼酸亜鉛、塩酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸亜鉛などの無機酸亜鉛塩;Na2(Zn(OH)4)、Ba(Zn(OH)4)などの亜鉛酸塩;などが挙げられ、これらの水溶性亜鉛塩あるいは亜鉛酸塩、特に水溶性亜鉛塩がより好適に用いられる。なお、これらの亜鉛化合物は、添加後に吸水性樹脂の官能基(例えば、カルボキシル基)と反応してもよいし、しなくてもよい。
【0044】
(3)植物成分
本発明において用いることができる植物成分は、ポリフェノール、フラボンおよびその類、カフェインから選ばれる少なくとも1種の化合物を0を越えて100質量%以下含む植物成分であり、好ましくは、前記化合物が、タンニン、タンニン酸、五倍子、没食子および没食子酸から選ばれる少なくとも一種である。
本発明において用いることのできる植物成分を含んだ植物としては、例えば、ツバキ科の植物ではツバキ、ヒサカキ、モッコクなどが挙げられ、アカネ科の植物ではコーヒーなどが挙げられる。
【0045】
本発明において用いることのできる植物成分の形態としては、植物から抽出したエキス(精油)、植物自体(植物粉末)、植物加工業や食物加工業における製造工程で副生する植物滓および抽出滓などが挙げられるが、特に限定されない。本発明において用いることのできる植物成分は、それ自身が粉末の場合、および/または、植物から抽出した植物成分を含んだエキス(精油)を担持させた粉体の場合、その粒子径は、0.001〜1000μmの範囲内が好ましく、1〜600μmの範囲内がより好ましく、質量平均粒子径は、500μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましい。質量平均粒子径が500μmより大きい場合には、尿などと接触した場合、植物成分に含まれる有効成分の作用が不十分となり、安定した消臭性能が付与できないおそれがある。また、吸水性樹脂の質量平均粒子径に対して、植物成分を含んだ粉末の質量平均粒子径が小さい方が、優れた消臭性能および安定性が付与できるため好ましい。
【0046】
本発明において用いることのできる植物成分としては、常温で液体および/または水溶液が好ましい。
(4)吸水性樹脂組成物
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、前述の吸水性樹脂と前述の亜鉛化合物とを含む。すなわち、本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む。
吸水性樹脂組成物中の亜鉛化合物の含有量は、吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で含まれることが重要であり、好ましくは0.001〜1.5質量%の範囲、より好ましくは0.005〜1.0質量%の範囲、特に好ましくは0.01〜0.5質量%の範囲である。吸水性樹脂に対する亜鉛イオンの含有割合が0.0001質量%よりも少ないと、硫化水素やメルカプタン類などのイオウ系化合物に由来する悪臭を十分に除去できる消臭性能を発揮できない。また、吸水性樹脂に対する亜鉛イオンの含有割合が2質量%よりも多いと、吸水性樹脂が有する酸基および/またはその塩同士の間におけるイオン架橋が進み、0.90質量%生理食塩水に対する無加圧下吸収倍率や0.90質量%生理食塩水に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率といった吸収性能が低下してしまう。
【0047】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、亜鉛化合物以外に前述の植物成分をさらに含んでいても良い。植物成分の使用量は、目的とする消臭機能によっても異なるが、吸水性樹脂に対して0.001〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%の範囲である。0.001質量%より少ないと十分な効果が得られず、10質量%を超える場合は、添加量に見合った効果が得られない。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物を製造する方法としては、特に限定されないが、好ましくは、酸基含有不飽和単量体を主成分とする単量体成分を重合して吸水性樹脂を得る重合工程と、前記重合工程を経て得られた吸水性樹脂に、亜鉛化合物を、吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で添加する工程とを含み、前記重合工程を経て得られた吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上である。
【0048】
本発明において、重合工程を経て得られた吸水性樹脂とは、例えば、重合によって得られた表面架橋されていない吸水性樹脂や、重合後にさらに表面架橋された吸水性樹脂など、重合工程を終えた吸水性樹脂を意味する。
酸基含有不飽和単量体を主成分とする単量体成分を重合して吸水性樹脂を得る重合工程については、前述した通りである。
重合工程を経て得られた吸水性樹脂は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
【0049】
重合工程を経て得られた吸水性樹脂は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
本発明の効果を最大限に発揮させるためには、重合工程を経て得られた吸水性樹脂は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上で、かつ、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが特に好ましい。
【0050】
吸水性樹脂に亜鉛化合物を添加する工程においては、本発明の効果をより十分に発揮させるため、重合工程を経て得られた吸水性樹脂に添加することが好ましい。重合工程を経て得られた吸水性樹脂に添加することにより、亜鉛が吸水性樹脂の表面により多く存在することになり、本発明の効果がより十分に発揮できる。重合工程を経て得られた吸水性樹脂に添加する形態としては、例えば、重合、乾燥後に添加する形態や、表面架橋処理時に添加する形態や、造粒時に添加する形態などが挙げられるが、特に限定されない。なお、亜鉛化合物は、重合後に得られた吸水性樹脂のみならず、重合前の単量体成分や、前記重合中の反応物に添加してもよい。
【0051】
亜鉛化合物の添加量は、吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で添加することが重要であり、好ましくは0.001〜1.5質量%の範囲、より好ましくは0.005〜1.0質量%の範囲、特に好ましくは0.01〜0.5質量%の範囲である。吸水性樹脂に対する亜鉛イオンの含有割合が0.0001質量%よりも少ないと、硫化水素やメルカプタン類などのイオウ系化合物に由来する悪臭を十分に除去できる消臭性能を発揮できない。また、吸水性樹脂に対する亜鉛イオンの含有割合が2質量%よりも多いと、吸水性樹脂が有する酸基および/またはその塩同士の間におけるイオン架橋が進み、無加圧下吸収倍率や単層加圧下吸収倍率といった吸収性能が低下してしまう。
【0052】
重合工程を経て得られた吸水性樹脂に添加する形態において、亜鉛化合物が液状の場合、例えば、亜鉛化合物が常温で液体の場合や、水、水蒸気、水性液や各種有機溶剤などに溶解した溶液の場合には、亜鉛化合物を含んだ溶液を吸水性樹脂に所望の量添加されるように噴霧若しくは滴下混合させる方法などが挙げられる。また、亜鉛化合物が粉体の場合には、例えば、吸水性樹脂に所望の量添加されるように吸水性樹脂に直接混合させる方法(例えば粉体同士を混合する場合は、ドライブレンド法)や、かかる方法によって吸水性樹脂に直接混合したものに、水、水性液や各種有機溶剤などを噴霧若しくは滴下混合させる方法などが挙げられる。また、水性液や各種有機溶剤を混合した場合、必要により乾燥してもよい。
【0053】
本発明の効果をより十分に発揮させるためには、亜鉛化合物を粉体で添加するほうが好ましい。粉体とする場合は、前述の植物成分と同様である。
本発明において吸水性樹脂と亜鉛化合物を混合する場合、必要により用いる水、水蒸気、親水性有機溶媒などの水性液や各種有機溶剤の添加量は、吸水性樹脂の種類や粒度によってその最適量は異なるが、水を用いる場合は、吸水性樹脂に対して、10質量%以下が好ましく、より好ましくは1〜5質量%の範囲である。親水性有機溶媒を用いる場合は、吸水性樹脂に対して、10質量%以下が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲である。
【0054】
本発明において吸水性樹脂と亜鉛化合物とを混合する場合に使用する装置としては、通常の装置でよく、例えば、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、高速攪拌型混合機(例えば、タービュライザーなど)、ナウター型混合機、V型混合機、リボン型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、ロールミキサー、転動式混合機、スキ型(鋤型)ショベル羽根式混合機(例えば、レディゲミキサーなど)などを挙げることができ、混合の際の速度は高速、低速を問わない。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物には、前述の通り、植物成分をさらに含んでいても良い。植物成分の添加方法は、特に限定されないが、好ましくは前述の亜鉛化合物の添加方法と同様の方法である。植物成分の添加量は、吸水性樹脂に対して0.001〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%の範囲である。0.001質量%より少ないと十分な効果が得られず、10質量%を超える場合は、添加量に見合った効果が得られない。
【0055】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物には、さらに、無機粉末が含まれていても良い。無機粉末としては、特に限定されないが、例えば、二酸化珪素や酸化チタン等の金属酸化物、天然ゼオライトや合成ゼオライト等の珪酸(塩)、カオリン、タルク、クレー、ベントナイト等が好ましく挙げられる。このうち、二酸化珪素、と珪酸(塩)がより好ましく、コールターカウンター法により測定された平均粒子径が200μm以下の二酸化珪素と珪酸(塩)がさらに好ましい。その使用量は、吸水性樹脂と無機粉体との組み合わせにもよるが、吸水性樹脂に対して0.001〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%の範囲である。吸水性樹脂と無機粉体との混合方法は、特に限定されるものではなく、例えば、粉体同士を混合するドライブレンド法、湿式混合法等を採用できるが、ドライブレンド法がより好ましい。
【0056】
本発明に係る吸水性樹脂組成物の製造方法においては、さらに、必要に応じて、消臭剤、抗菌剤、香料、発泡剤、顔料、染料、可塑剤、粘着剤、界面活性剤、肥料、酸化剤、還元剤、水、塩類、キレート剤、殺菌剤、ポリエチレングリコールやポリエリレンイミンなどの親水性高分子、パラフィンなどの疎水性高分子、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂、ポリエステル樹脂やユリア樹脂などの熱硬化性樹脂等を、吸水性樹脂に対して、好ましくは0〜30質量%、より好ましくは0〜20質量%、さらに好ましくは0〜10質量%添加する等、種々の機能を付与する工程を含んでいてもよい。
【0057】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物中の吸水性樹脂の含有量は特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮させるため、好ましくは、70〜99質量%の範囲、より好ましくは80〜96質量%の範囲、特に好ましくは90〜93質量%の範囲である。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
【0058】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが好ましく、より好ましくは28g/g以上、さらに好ましくは30g/g以上、特に好ましくは32g/g以上である。0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/gよりも小さいと、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
本発明の効果を最大限に発揮させるためには、本発明にかかる吸水性樹脂組成物の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上で、かつ、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であることが特に好ましい。本発明にかかる吸水性樹脂組成物がこのような特定の優れた吸収性能を有することによって、本発明の効果の一つである消臭性能がより十分に発揮できるようになる。
【0059】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の形状は、特に限定されず、例えば、球状、球の凝集体、不定形破砕状の粉末(粒子)などが挙げられるが、繊維への固定性の高さなどから不定形破砕状の粉末(粒子)が好ましく使用できる。さらに、その嵩比重(JIS K−3362で規定)は、本発明の効果を十分に発揮させるためには、好ましくは0.40〜0.80g/mlの範囲内、より好ましくは0.50〜0.75g/mlの範囲内、さらに好ましくは0.60〜0.73g/mlの範囲内である。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の含水率(吸水性樹脂組成物中に含まれる水分量で規定され、吸水性樹脂1gを用い、180℃で3時間の乾燥減量で測定)は特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮させるためには室温でも流動性を示す粉末であることが好ましく、含水率として好ましくは0.2〜30質量%、より好ましくは0.3〜15質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%の粉末状態である。
【0060】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の水可溶分量は、特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮させるためには、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下である。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の着色状態は、YI値(Yellow Index:欧州特許942014号および同1108745号参照)として、好ましくは0〜15、より好ましくは0〜13、さらに好ましくは0〜10、最も好ましくは0〜5であり、さらに、吸水性樹脂組成物中の残存モノマー量は、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下である。
【0061】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の粒度としては、好ましくは、850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上で且つ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、より好ましくは、850μm未満で150μm以上の粒子が全体の95質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上である。また、300μm以上の粒子がより好ましくは65質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、特に好ましくは75質量%以上とされる。
300μm以上の粒子が60質量%より少ない場合、本発明の消臭効果の達成が困難となるおそれがある。粒子径を大きくすると被表面面積が減少するにも拘らず、驚くべきことに、吸水性樹脂組成物の粒子径を大きくその比表面積を減少させるほど消臭効果が向上するのである。
【0062】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物の質量平均粒子径は、好ましくは200〜700μm、さらに好ましくは300〜600μm、特に好ましくは400〜500μmである。吸水性樹脂組成物の質量平均粒子径は必要により造粒などで調整してもよい。
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、優れた消臭性能を有するため、好ましくは、乾式硫化水素残存量が35ppm以下であり、且つ、湿式硫化水素残存量が40ppm以下である。
乾式硫化水素残存量は、より好ましくは25ppm以下であり、さらに好ましくは15ppm以下であり、特に好ましくは5ppm以下である。
【0063】
湿式硫化水素残存量は、より好ましくは35ppm以下であり、さらに好ましくは25ppm以下であり、特に好ましくは15ppm以下である。
乾式硫化水素残存量および湿式硫化水素残存量の測定方法の詳細については後述する。
湿式硫化水素残存量が35ppmより多い場合や、湿式硫化水素残存量が40ppmより多い場合には、本発明にかかる吸水性樹脂組成物の消臭性能が十分に発揮されないおそれがある。
(5)吸収体
本発明にかかる吸水性樹脂組成物は、吸水性樹脂を主成分とし、その形状は通常、粉末である。かかる粉末状の吸水性樹脂組成物を任意の他の吸収材料とともに成形することで吸収体が得られる。吸収体の形状は特に限定されないが、好ましくは、シート状、筒状、フィルム状、繊維状に加工され、特に好ましくはシート状(別称ウェッブ状)に加工されることで吸収体とされる。また、吸水性樹脂組成物がシート状で得られる場合、そのまま吸収体としても良い。
【0064】
本発明にかかる吸収体は、本発明の効果を発揮するために、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物、および親水性繊維を含んでなる吸収体である。
本発明で用いることができる親水性繊維は、特に限定されないが、例えば、粉砕された木材パルプ、その他、コットンリンターや架橋セルロース繊維、レーヨン、綿、羊毛、アセテート、ビニロン等を例示でき、好ましくはそれらをエアレイドしたものである。
かかる吸収体は、前述した本発明にかかる吸水性樹脂組成物と親水性繊維を用いて製造される、本発明にかかる吸水性樹脂組成物と親水性繊維とを含む吸収体でもよいし、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物、および親水性繊維を用いて製造される、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物、および親水性繊維を含んでなる吸収体でもよい。
【0065】
本発明にかかる吸収体が吸水性樹脂組成物と親水性繊維とを含む吸収体である場合、吸水性樹脂組成物と親水性繊維との合計質量に対する吸水性樹脂組成物の含有量(コア濃度)が20〜100%質量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは30〜90質量%の範囲、より好ましくは40〜80質量%の範囲である。コア濃度が20質量%未満の場合は、吸水性樹脂組成物の使用量が少なく、例えば、オムツ全体への消臭性能の付与が十分に行われない場合があり、好ましくない。
本発明にかかる吸収体を吸水性樹脂組成物と親水性繊維とから製造する場合、その製造方法は特に限定されないが、例えば、吸水性樹脂組成物と親水性繊維とを、上述のコア濃度となる割合でミキサー等の混合機を用いて乾式混合し、得られた混合物を例えば空気抄造などによってウェブ状に成形した後、必要により圧縮成形して製造する方法が挙げられる。かかる吸収体は、密度0.001〜0.50g/cc、坪量0.01〜0.20g/cm2の範囲に圧縮成形されることが好ましい。
【0066】
本発明にかかる吸収体が、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物、および親水性繊維を用いて製造される場合、かかる吸収体は、前記吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であり、前記亜鉛化合物は、前記吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で含まれる。吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率、吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率、吸水性樹脂に対する亜鉛イオンの含有量が上記範囲を外れると、吸収体として本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
【0067】
本発明にかかる吸収体が、酸基および/またはその塩と架橋構造を有する吸水性樹脂、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物、および親水性繊維を用いて製造される場合、その製造方法は特に限定されないが、例えば、亜鉛化合物が粉体の場合には、吸水性樹脂と亜鉛化合物と親水性繊維とを、上述のコア濃度となる割合でミキサー等の混合機を用いて乾式混合する方法や、かかる方法によって乾式混合したものに、水、水性液や、各種有機溶剤などを噴霧もしくは滴下混合させる方法などが挙げられる。また、亜鉛化合物が常温で液体の場合や、水、水蒸気、水性液や、各種有機溶剤などに溶解した溶液の場合には、亜鉛化合物を含んだ溶液を親水性繊維に所望の量が添加されるように噴霧もしくは滴下混合したものに、上述のコア濃度となる割合の吸水性樹脂をミキサー等の混合機を用いて混合する方法などが挙げられる。
【0068】
(6)吸収性物品
本発明にかかる吸収性物品は、上記した本発明の吸収体、液透過性を有する表面シート、液不透過性を有する背面シートを備える。
本発明にかかる吸収性物品の製造方法は、特に限定されないが、例えば、吸収体を液透過性を有する基材(表面シート)と液不透過性を有する基材(背面シート)でサンドイッチして、必要に応じて、弾性部材、拡散層、粘着テープ等を装備することで、吸収性物品、例えば、大人用紙オムツや生理用ナプキンとすればよい。
【0069】
本発明にかかる吸水性樹脂組成物や吸収体は、吸収性物品に消臭機能を付与でき、長時間にわたり、優れた消臭性能と吸収特性を示すものである。このような吸収性物品としては、具体的には、近年成長の著しい大人用紙オムツをはじめ、子供用オムツや生理用ナプキン、いわゆる失禁パッド等の衛生材料等が挙げられ、それらに特に限定されるものではないが、吸収性物品の中に存在する吸水性樹脂組成物や吸収体が非常に優れた消臭性を有し、かつ、戻り量も少なく、ドライ感が著しいことにより、装着している本人、介護の人々の負担を大きく低減することができる。
【0070】
【実施例】
以下に本発明の実施例と比較例を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、吸水性樹脂、吸水性樹脂組成物、吸収性物品の諸性能は以下の方法で測定した。
(a)0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)に対する無加圧下吸収倍率
吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)0.20gを不織布製の袋(60mm×60mm)に均一に入れ、25±2℃に調温した0.9質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)中に浸漬した。60分後に袋を引き上げ、遠心分離機を用いて250Gで3分間水切りを行った後、袋の質量W2(g)を測定した。また、吸水性樹脂を用いないで同様の操作を行い、そのときの質量W1(g)を測定した。そして、これら質量W1、W2から、次式に従って、吸収倍率(g/g)を算出した。
【0071】
0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)に対する無加圧下吸収倍率(g/g)=((質量W2(g)−質量W1(g))/吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)の質量(g))−1
(b)0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率
400メッシュのステンレス製金網(目の大きさ38μm)を円筒断面の一辺(底)に溶着させた内径60mmのプラスチック製支持円筒の底の金網上に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)0.20gを均一に散布し、その上に外径が60mmよりわずかに小さく支持円筒との壁面に隙間が生じずかつ上下の動きは妨げられないピストン(cover plate)を載置し、支持円筒と吸水性樹脂とピストンの質量W3(g)を測定した。このピストン上に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)に対して、ピストンを含め1.9kPaの荷重を均一に加えることができるように調整された荷重を載置し、測定装置一式を完成させた。直径150mmのペトリ皿の内側に直径90mmのガラスフィルターを置き、0.9質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)をガラスフィルターの上部面と同レベルになるように加えた。その上に直径9cmの濾紙(トーヨー濾紙(株)製、No.2)を載せて表面が全て濡れるようにし、かつ過剰の液を除いた。
【0072】
上記測定装置一式を上記湿った濾紙上にのせ、液を荷重下で吸収させた。液面がガラスフィルターの上部から低下したら液を追加し、液面レベルを一定に保った。1時間後に測定装置一式を持ち上げ、荷重を取り除いた質量W4(g)(支持円筒と膨潤した吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)とピストンの質量)を再測定した。そして、これら質量W3、W4から、次式に従って、0.90質量%生理食塩水に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率(g/g)を算出した。
0.90質量%生理食塩水に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率(g/g)=(質量W4(g)−質量W3(g))/吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)の質量(g)
(c)質量(重量)平均粒子径
吸水性樹脂ないし吸水性樹脂組成物を、850μm、600μm、500μm、425μm、300μm、212μm、150μm、106μm、75μmなどのJIS標準ふるいで篩い分けし、残留百分率を対数確率紙にプロットした。これにより、質量平均粒子径(D50)を読み取った。
【0073】
篩い分けは吸水性樹脂粉末ないし吸水性樹脂組成物粉末の10.00gを目開き850μm、600μm、500μm、425μm、300μm、212μm、150μm、106μm、75μmなどのJIS標準ふるい(The IIDA TESTING SIEVE:内径80mm)に仕込み、ロータップ型ふるい振盪機((株)飯田製作所製、ES−65型ふるい振盪機)により10分間分級した。なお、質量平均粒子径(D50)とは、米国特許5051259号公報などにあるように一定目開きの標準ふるいで粒子全体の50質量%に対応する標準ふるいの粒子径のことである。
【0074】
(d)消臭テスト(吸水性樹脂または吸水性樹脂組成物)
成人20人より集めた人尿50mlを蓋付きの120mlのポリプロピレンカップに加え、そこに吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)2.0gを添加することにより膨潤ゲルを形成させた。人尿は排泄後2時間以内のものを用いた。この容器に蓋をし、膨潤ゲルを37℃に保った。液吸収から6時間後に蓋を開け、カップの上部から約3cmの位置から成人20名のパネラーが臭いをかぐことにより、消臭効果を判定した。判定は、下記の判定基準を用いて各人6段階で得点を記載し平均値を求めた。なお吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を添加せず人尿だけで、同様の操作を行ったものを標準品とし、その臭いを5として消臭効果を評価した。
【0075】
0:無臭
1:やっと感知できるにおい
2:感知できるが許容できる臭い
3:楽に感知できる臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
(e)吸収性物品の評価(戻り量)
後述する実施例で得られた吸収性物品を用い、吸収性物品の液透過性シートを上面にして平らな台上に広げ、その上に金網(20メッシュ、140mm×500mm)をのせた。さらにその上に、150mm×400mmの大きさで全体質量が22000gである、中心部に直径70mm、高さ80mmの円筒を有した吸収性物品の荷重下性能測定装置を、左右のレッグギャザー間で、且つ、円筒の中心部が吸収性物品の中心になるようにのせた。円筒部より、37℃に調整した人工尿(組成:尿素1.9質量%、塩化ナトリウム0.8質量%、塩化カルシウム0.1質量%、硫酸マグネシウム0.1質量%を含む水溶液)150gを1時間間隔で2回注いだ。2回目に人工尿を注いでから1時間放置後、吸収性物品の荷重下性能測定装置と金網を吸収性物品から除き、ペーパータオル(製造元:王子製紙株式会社、キッチンタオル、エキストラドライ、130mm×450mmに裁断して30枚重ねたもの)を吸収性物品に載せ、その上に、37g/cm2(3.63kPa)の荷重を1分間かけ、ペーパータオルに戻る液量(g)を測定した。
【0076】
(f)吸収性物品の評価(消臭テスト)
後述する実施例で得られた吸収性物品を円形(直径80mm)に切断し、蓋付きの500mlのポリプロピレンカップの底に、液透過性シートを上面にして入れた。この吸収性物品の中心部に、成人20人より集めた人尿20gを入れ、蓋をして容器全体を37℃に保った。6時間後に蓋を開け、カップの上部(約3cmの位置)から成人20名のパネラーが臭いをかぐことにより、消臭効果を判定した。判定は、下記の判定基準を用いて各人6段階で得点を記載し平均値を求めた。なお吸収性物品を入れず人尿だけで、同様の操作を行ったものを標準品とし、その臭いを5として消臭効果を評価した。
【0077】
0:無臭
1:やっと感知できるにおい
2:感知できるが許容できる臭い
3:楽に感知できる臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
(g)乾式硫化水素残存量
ガラスシャーレ(株式会社相互理化学硝子製作所発行のGENERAL CATALOGUE A−8000(2002年発行)に記載、コード:305−08、外径×高さ=150mm×28mm)に、吸水性樹脂組成物5.00gを均一に撒布した。次いで、円形(直径147mm)に切った通気性で通液性のヒートロンペーパー(南国パルプ工業株式会社、品種:GSP−22)で吸水性樹脂組成物を覆い、ヒートロンペーパーの円周3箇所をガラスシャーレ内壁にテープ(10mm×10mm)で固定した。3Lの臭い袋(近江オドエアーサービス(株)製)の一辺を開口し、吸水性樹脂組成物を撒布したガラスシャーレを入れた後、臭い袋の開口部分を隙間がないように閉じた。臭い袋に備えられたガラス管部から、臭い袋内を一旦減圧にした後、所定量の無臭空気(後で注入する硫化水素標準ガスとの合計量が2.5Lとなるように設定した。すなわち、無臭空気量(L)=2.5−硫化水素標準ガスの注入量(L)に従って設定した。)を注入し、シリコンゴム栓で密栓した。この臭い袋内に、所定量V(L)のN(体積%)濃度の硫化水素標準ガスが注入されるように、注射針を有したシリンジで注入し、25℃にて放置した。なお、後述するが、注入する硫化水素量は、吸水性樹脂組成物中に存在する亜鉛量によって変更させた。1時間後、シリコンゴム栓をはずし、外気の混入を防ぎ、ガス採取器((株)ガステック製、GV−100S)およびガス検知管((株)ガステック製、No.4LK、No.4LL、No.4M、No.4H)を用いて雰囲気濃度を測定した。そして、この雰囲気濃度を乾式硫化水素残存量とした。
【0078】
(h)湿式硫化水素残存量
上記(g)の乾式硫化水素残存量の測定において、吸水性樹脂5.00gを125mlの生理食塩水で膨潤させて硫化水素残存量を測定することで、湿式硫化水素残存量とした。すなわち、上記(g)で使用したガラスシャーレ、ヒートロンペーパー、3Lの臭い袋を用いて、上記(g)と同様に吸水性樹脂5.00gを散布したガラスシャーレを臭い袋に入れた後、臭い袋の開口部分を隙間がないように閉じた。臭い袋に備えられたガラス管部から、臭い袋内を一旦減圧にした後、所定量の無臭空気(後で注入する硫化水素標準ガスとの合計量が2.5Lとなるように設定した。すなわち、無臭空気量(L)=2.5−硫化水素標準ガスの注入量(L)に従って設定した。)を注入し、続いて、外気の混入を防ぎながら臭い袋内のシャーレにテフロン(登録商標)チューブを備えたガラス漏斗を用いて、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)125mlを一気に注ぎ、吸水性樹脂組成物を均一に膨潤させ、シリコンゴム栓で密栓した。膨潤させて30分後、この臭い袋内に、所定量V(L)のN(体積%)濃度の硫化水素標準ガスが注入されるように、注射針を有したシリンジで注入し、25℃にて放置した。なお、後述するが、注入する硫化水素量は、吸水性樹脂組成物中に存在する亜鉛量によって変更させた。1時間後、シリコンゴム栓をはずし、外気の混入を防ぎ、上記(g)で用いたガス採取器およびガス検知管を用いて、上記(g)と同様に雰囲気濃度を測定した。そして、この雰囲気濃度を湿式硫化水素残存量とした。
【0079】
(i)乾式硫化水素残存量および湿式硫化水素残存量の測定において注入する硫化水素量
亜鉛の硫化水素除去能力は、これまでの経験から、およそ、亜鉛1mol当たり、硫化水素0.0334molである。よって、吸水性樹脂組成物に含まれる亜鉛の量により、使用する(注入する)硫化水素量を変更した。すなわち、吸水性樹脂組成物5g中に亜鉛がM1mol含まれる場合、用いる硫化水素量M2(mol)=0.0334×M1となり、硫化水素標準ガスの注入量は、下記の理想気体の状態式に従って求めた。ただし、吸水性樹脂組成物5gに含まれる亜鉛が1.53×10-4mol未満の場合は、5.11×10-6molの硫化水素を用い、空試験時の硫化水素の雰囲気濃度を50ppmに設定した。
【0080】
(V×(N/100))/M2=22.4×(T/273)
すなわち、V=(22.4×(T/273))×(M2×(100/N))
V:硫化水素標準ガスの注入量(L)
N:使用する硫化水素標準ガスの濃度(体積%)
2:用いる硫化水素のモル数
T:絶対温度(K)
例えば、今回使用した標準ガス(5.06%N2/Balance(住友精化製のH2S標準ガス:H2S濃度が5.06体積%となるようにN2で調整されたガス))の注入量、雰囲気濃度を以下に示した。
【0081】
吸水性樹脂5gに含まれる亜鉛が1.51×10-4molの場合:
注入量:2.5ml
雰囲気濃度:50ppm
吸水性樹脂5gに含まれる亜鉛が7.41×10-4molの場合:
注入量:12.0ml
雰囲気濃度:240ppm
吸水性樹脂5gに含まれる亜鉛が1.15×10-3molの場合:
注入量:18.6ml
雰囲気濃度:380ppm
吸水性樹脂5gに含まれる亜鉛が2.73×10-3molの場合:
注入量:44.1ml
雰囲気濃度:890ppm
(j)吸水性樹脂組成物に含まれる亜鉛量の測定
吸水性樹脂組成物に含まれる亜鉛量が不明な場合には、吸水性樹脂組成物を燃焼させた際に生じた残渣を誘導結合プラズマ発光分光分析装置で定量分析し、吸水性樹脂組成物に含まれる亜鉛量(質量%)として算出した。
【0082】
〔製造例1〕
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.4gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を窒素ガス雰囲気下で30分間脱気した。次いで、シグマ型羽根を2本有する内容積10Lのジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋を付けて形成した反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46gおよびL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、およそ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜90℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は、その径が約5mmに細分化されていた。この細分化された含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、150℃で90分間熱風乾燥した。得られた乾燥重合体を、振動ミルを用いて粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(a)を得た。
【0083】
得られた吸水性樹脂粉末(a)100質量部に、プロピレングリコール0.5質量部、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.03質量部、1,4−ブタンジオール0.3質量部、水3質量部とからなる表面架橋剤を混合した。上記の混合物を210℃で55分間加熱処理することにより吸水性樹脂(1)を得た。
得られた吸水性樹脂(1)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布を表1に示した。
〔製造例2〕
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度33質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.5gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を製造例1と同様に脱気した。次いで、製造例1と同様の反応器に上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸カリウム2.46gおよびL−アスコルビン酸0.10gを添加し、製造例1と同様に重合した。得られた細分化された含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、150℃で90分間熱風乾燥した。得られた乾燥重合体を、振動ミルを用いて粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(b)を得た。
【0084】
得られた吸水性樹脂粉末(b)100質量部に、プロピレングリコール0.5質量部、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.03質量部、1,4−ブタンジオール0.3質量部、水3質量部とからなる表面架橋剤を混合した。上記の混合物を200℃で55分間加熱処理することにより吸水性樹脂(2)を得た。
得られた吸水性樹脂(2)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布を表1に示した。
〔製造例3〕
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度40質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.6gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を製造例1と同様に30分間脱気した。次いで、製造例1と同様の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸カリウム2.46gおよびL−アスコルビン酸0.10gを添加し、製造例1と同様に重合した。得られた細分化された含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、 150℃で90分間熱風乾燥した。得られた乾燥重合体を、振動ミルを用いて粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(c)を得た。
【0085】
得られた吸水性樹脂粉末(c)を、吸水性樹脂(3)とした。
この吸水性樹脂(3)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布を表1に示した。
〔製造例4〕
アクリル酸を苛性ソーダで中和して得られた、71.3モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液4500g(単量体濃度39質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)14.6gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を製造例1と同様に脱気した。次いで、製造例1と同様の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46gおよびL−アスコルビン酸0.10gを添加し、製造例1と同様に重合した。得られた細分化された含水ゲル状架橋重合体を50メッシュ(目開き300μm)の金網上に広げ、150℃で90分間熱風乾燥した。得られた乾燥重合体を、振動ミルを用いて粉砕しさらに20メッシュ(目開き850μm)の金網で分級および調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粒子(d)を得た。
【0086】
得られた吸水性樹脂(d)100質量部に、プロピレングリコール0.5質量部、1,4−ブタンジオール0.3質量部と、水3質量部とからなる表面架橋剤を混合した。上記の混合物を210℃で55分間加熱処理することにより、吸水性樹脂(4)を得た。
得られた吸水性樹脂(4)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布を表1に示した。
〔実施例1〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部とアクリル酸亜鉛0.63質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、レディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで20秒間攪拌することによって添加混合し、吸水性樹脂組成物(1)を得た。
【0087】
得られた吸水性樹脂組成物(1)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2に示した。
〔実施例2〕
製造例2で得られた吸水性樹脂(2)100質量部とアクリル酸亜鉛0.63質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、マヨネーズ瓶に入れ、分散機(株式会社東洋精機製作所製、No.488試験用分散機)にて1分間震動することによって添加混合し、吸水性樹脂組成物(2)を得た。
【0088】
得られた吸水性樹脂組成物(2)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2に示した。
〔実施例3〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部と酢酸亜鉛0.56質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、レディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで20秒間攪拌すると同時に、植物成分としてツバキ科植物の葉抽出物の3質量%水溶液2.5質量部を噴霧することによって添加混合し、吸水性樹脂組成物(3)を得た。
【0089】
得られた吸水性樹脂組成物(3)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
〔実施例4〕
製造例2で得られた吸水性樹脂(2)100質量部と酢酸亜鉛2.80質量部(亜鉛として1.0質量部)と、無機粉末として二酸化ケイ素(日本アエロジル社製、アエロジル200)0.3質量部とを、マヨネーズ瓶に入れ、スパチュラを用いて3分間手動攪拌することによって添加混合し、吸水性樹脂組成物(4)を得た。
【0090】
得られた吸水性樹脂組成物(4)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
〔実施例5〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部とアクリル酸亜鉛3.17質量部(亜鉛として1.0質量部)とを、レディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで10秒間攪拌すると同時に、植物成分としてツバキ科植物の葉抽出物の1質量%水溶液1.5質量部を噴霧し、さらに、無機粉末として二酸化ケイ素(日本アエロジル社製、アエロジル200)0.3質量部を入れ、330rpmで10秒間攪拌することによって添加混合し、吸水性樹脂組成物(5)を得た。
【0091】
得られた吸水性樹脂組成物(5)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
〔実施例6〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部をレディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで20秒間攪拌すると同時に、アクリル酸亜鉛の20質量%水溶液25質量部(亜鉛として1.6質量部)を噴霧することによって添加混合後、60℃にて減圧乾燥し、吸水性樹脂組成物(6)を得た。
【0092】
得られた吸水性樹脂組成物(6)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
〔比較例1〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)を、比較用吸水性樹脂組成物(1)とした。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(1)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0093】
〔比較例2〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部と酸化亜鉛0.25質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、マヨネーズ瓶に入れ、分散機(株式会社東洋精機製作所製、No.488試験用分散機)にて1分間震動することによって添加混合し、比較用吸水性樹脂組成物(2)を得た。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(2)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0094】
〔比較例3〕
製造例3で得られた吸水性樹脂(3)100質量部とアクリル酸亜鉛0.63質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、レディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで20秒間攪拌することによって添加混合し、比較用吸水性樹脂組成物(3)を得た。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(3)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0095】
〔比較例4〕
製造例4で得られた吸水性樹脂(4)100質量部と酢酸亜鉛0.56質量部(亜鉛として0.2質量部)とを、レディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで20秒間攪拌することによって添加混合し、比較用吸水性樹脂組成物(4)を得た。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(4)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0096】
〔比較例5〕
製造例3で得られた吸水性樹脂(3)100質量部とアクリル酸亜鉛3.17質量部(亜鉛として1.0質量部)とを、マヨネーズ瓶に入れ、スパチュラを用いて3分間手動攪拌することによって添加混合し、比較用吸水性樹脂組成物(5)を得た。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(5)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0097】
〔比較例6〕
製造例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部をレディゲミキサー(レディゲ社製、タイプ:M5R)に入れ、330rpmで30秒間攪拌すると同時に、アクリル酸亜鉛の25質量%水溶液51質量部(亜鉛として4.0質量部)を噴霧することによって添加混合後、60℃にて減圧乾燥し、比較用吸水性樹脂組成物(6)を得た。
得られた比較用吸水性樹脂組成物(6)の無加圧下吸収倍率、単層加圧下吸収倍率、粒度分布、消臭テスト結果、乾式硫化水素残存量、湿式硫化水素残存量を表2にまとめた。
【0098】
〔実施例7〕
実施例1で得られた吸水性樹脂組成物(1)37質量部と、木材粉砕パルプ63質量部とを、ミキサーを用いて乾式混合した。次いで、得られた混合物を、400メッシュ(目の大きさ38μm)に形成されたワイヤースクリーン上にバッチ型空気抄造装置を用いて空気抄造することにより、130mm×400mmの大きさのウェブに成形した。さらに、このウェブを圧力196.14kPaで5秒間プレスすることにより、坪量が約0.05g/cm2の吸収体を得た。
続いて、液不透過性のポリプロピレンからなる、いわゆる背面シート(液不透過性シート)、上記吸収体、および、液透過性のポリプロピレンからなる不織布の表面シート(液透過性シート)を、両面テープを用いてこの順に互いに貼着することにより、吸収性物品(つまり、大人用の紙オムツのパッドタイプ)(1)を得た。この吸収性物品(1)の質量は50gであった。
【0099】
得られた吸収性物品(1)の戻り量、消臭テスト結果を表3にまとめた。
〔実施例8〜12〕
実施例7で用いた吸水性樹脂組成物(1)を、実施例2、3、4、5、6で得られた吸水性樹脂組成物(2)、(3)、(4)、(5)、(6)に変更することにより、吸収性物品(2)、(3)、(4)、(5)、(6)をそれぞれ得た。
得られた吸収性物品(2)、(3)、(4)、(5)、(6)の戻り量、消臭テスト結果を表3にまとめた。
【0100】
〔比較例7〜12〕
実施例7で用いた吸水性樹脂組成物(1)を、比較例1、2、3、4、5、6で得られた比較用吸水性樹脂組成物(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)に変更することにより、比較用吸収性物品(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)をそれぞれ得た。
得られた比較用吸収性物品(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)の戻り量、消臭テスト結果を表3にまとめた。
【0101】
【表1】

Figure 0004163538
【0102】
【表2】
Figure 0004163538
【0103】
【表3】
Figure 0004163538
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた消臭性能、特に硫化水素やメルカプタン類などのイオウ系化合物に由来する悪臭を十分に除去できる消臭性能を有するとともに吸収性能にも優れた吸水性樹脂組成物、吸収体、吸収性物品、および吸水性樹脂組成物の製造方法を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water absorbent resin composition, an absorbent body, an absorbent article, and a method for producing a water absorbent resin composition. More specifically, when used for sanitary materials such as paper diapers, sanitary napkins, incontinence pads, etc., a water-absorbent resin composition, an absorbent body, an absorbent article having excellent deodorizing performance and excellent absorption performance, And a method for producing a water-absorbent resin composition.
[0002]
[Prior art]
Water-absorbing resins are widely used as main constituent materials of sanitary materials such as disposable diapers, sanitary napkins, and incontinence pads for the purpose of absorbing body fluids (such as urine and blood).
In recent years, especially due to increasing demand for disposable diapers for adults due to aging, demand for deodorizing performance for water-absorbing resins, especially removal of malodors derived from sulfur compounds such as hydrogen sulfide and mercaptans Is growing.
In order to impart deodorant performance to water-absorbent resins, combinations of water-absorbent resins with various deodorants and antibacterial agents have been proposed so far. For example, a water-absorbing resin composition comprising a water-absorbing resin and a leaf extract of a camellia plant (see, for example, Patent Document 1), a coniferous tree extract and a water-absorbing resin having specific performance. Product (for example, see Patent Document 2), deodorant resin composition in which zeolite particles are dispersed inside a water-absorbent resin (for example, see Patent Document 3), wasabi extract, mustard extract, or allyl isothiocyanate A long-lasting antibacterial deodorant comprising a water-absorbing gelling agent as a long-lasting agent that maintains the antibacterial deodorant action of the powder (for example, see Patent Document 4), , A powdery deodorant / antibacterial water-absorbent resin composition comprising a compound having an antibacterial function against ammonia-producing bacteria and a drug having neutralizing ability or both neutralizing ability and adsorption ability with respect to ammonia ( For example, see Patent Document 5), a water absorbent resin composition containing a water-soluble deodorant in a specific water absorbent resin (see, for example, Patent Document 6), and a water absorbent resin containing a specific phosphate (for example, Patent Document). 7) is known.
[0003]
Studies have also been made to impart deodorant performance to absorbent articles using water-absorbent resins. For example, absorbent articles comprising tea-making and water-absorbent resins (for example, see Patent Document 8), Disposable diapers (for example, refer to Patent Document 9) containing a resin containing benzalkonium and / or chlorhexidine gluconate are known.
However, the deodorizing performance in the above-described methods reported heretofore is not sufficient, and the deodorizing performance to be exhibited in actual use has not reached a satisfactory level.
[0004]
Moreover, if the absorption performance is sacrificed in order to exhibit high deodorization performance, the original purpose of the water-absorbent resin for absorbing body fluid (such as urine and blood) cannot be achieved. Therefore, it is important that the high deodorizing performance is exhibited and the absorption performance is sufficiently satisfactory.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-60-158861
[0006]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-244103
[0007]
[Patent Document 3]
JP-A-8-176338
[0008]
[Patent Document 4]
JP 2000-51399 A
[0009]
[Patent Document 5]
JP 2000-79159 A
[0010]
[Patent Document 6]
JP 2001-234087 A
[0011]
[Patent Document 7]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-179053
[0012]
[Patent Document 8]
JP-A-2-41155
[0013]
[Patent Document 9]
JP-A-63-135501
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is excellent deodorization performance, in particular, deodorization performance capable of sufficiently removing malodor derived from sulfur compounds such as hydrogen sulfide and mercaptans, and also excellent absorption performance. It is providing the manufacturing method of a water absorbing resin composition, an absorber, an absorbent article, and a water absorbing resin composition.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has intensively studied to solve the above problems. As a result, first, attention was paid to the fact that the combination of the water-absorbent resin and zinc is effective in developing the deodorizing performance. And, as a result of examining in detail the conditions that can improve the deodorization performance and also exhibit excellent absorption performance, use a zinc compound that dissociates in water as a zinc source to generate zinc ions, use of zinc for water-absorbing resin By adjusting the ratio to a specific range and using a water-absorbing resin having a cross-linked structure as the water-absorbing resin and having a specific absorbing performance, it has a deodorizing performance and an excellent absorbing performance. It was conceived that a functional resin composition was obtained and the above problems could be solved.
[0016]
That is, the water-absorbent resin composition according to the present invention is Surface cross-linked polyacrylic acid cross-linked polymer containing acrylic acid and / or its salt as main component of monomer component A water-absorbent resin composition comprising a water-absorbent resin as a main component and containing a zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, wherein the water-absorbent resin composition absorbs a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution without applying pressure. The magnification is 26 g / g or more, the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa against a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more, The particle size of the water-absorbent resin composition is less than 850 μm and the particles of 150 μm or more are 90% by mass or more of the whole and the particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole, and the average particle size of the water-absorbent resin composition is 200 ~ 700 μm, The said zinc compound is contained in 0.0001-2 mass% as zinc ion with respect to the said water absorbing resin, It is characterized by the above-mentioned.
The absorbent body according to the present invention includes the water absorbent resin composition of the present invention and hydrophilic fibers.
[0017]
Book The absorbent article according to the invention includes the absorbent body of the present invention, a top sheet having liquid permeability, and a back sheet having liquid impermeability.
[0018]
The method for producing a water absorbent resin composition according to the present invention includes: Surface cross-linked polyacrylic acid cross-linked polymer containing acrylic acid and / or its salt as main component of monomer component A method for producing a water-absorbent resin composition comprising a water-absorbent resin as a main component and containing a zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, Acrylic acid and / or its salt Polymerize monomer components as main components Do Through the polymerization step and the polymerization step And then surface cross-linking Adding the zinc compound to the obtained water-absorbent resin in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water-absorbent resin, The particle size of the water-absorbent resin is less than 850 μm, and the particles of 150 μm or more are 90% by mass or more of the whole and the particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole, and the average particle size of the water-absorbent resin is 200 to 700 μm , The absorption capacity of the water-absorbent resin obtained through the polymerization step with respect to 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution under no pressure is 26 g / g or more, and under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution. Absorption capacity is 26 g / g or more.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) Water absorbent resin
The water-absorbent resin that can be used in the present invention is a water-swellable water-insoluble crosslinked polymer that can form a hydrogel. Water swellability means to absorb a large amount of water in ion-exchanged water, which is essentially 5 times or more, preferably 50 to 1000 times its own weight. Water-insoluble means that the uncrosslinked water-soluble component (water-soluble polymer) in the water-absorbent resin is preferably 50% by mass or less, more preferably 25% by mass or less, still more preferably 20% by mass or less, and particularly preferably 15%. It means less than mass%, most preferably less than 10 mass%. In addition, these measuring methods are prescribed | regulated by the below-mentioned Example.
[0020]
In the description of the present invention, when the content ratio based on the water absorbent resin is described, the solid content of the water absorbent resin (1 g of the water absorbent resin is used, for example, dried at 180 ° C. for 3 hours, and the water content is 10% by mass. The mass is based on the following.
In the present invention, as the water-absorbing resin, a water-absorbing resin having an acid group and / or a salt thereof and a cross-linked structure is essential from the viewpoint of deodorizing performance and absorption performance.
Examples of the water-absorbent resin that can be used in the present invention include polyacrylic acid partially neutralized polymer, hydrolyzate of starch-acrylonitrile graft polymer, starch-acrylic acid graft polymer, vinyl acetate-acrylic acid ester copolymer One or more of a saponified polymer, a hydrolyzate of acrylonitrile copolymer or acrylamide copolymer, or a crosslinked product thereof, a carboxyl group-containing crosslinked polyvinyl alcohol modified product, a crosslinked isobutylene-maleic anhydride copolymer, etc. Preferably, a partially neutralized polyacrylic acid polymer obtained by polymerizing and crosslinking a monomer component mainly composed of acrylic acid and / or a salt thereof (neutralized product). Used.
[0021]
The water-absorbent resin that can be used in the present invention has an acid group and / or a salt thereof, and is preferably obtained by polymerizing a monomer component mainly composed of an acid group-containing unsaturated monomer. The acid group-containing unsaturated monomer also includes a monomer that becomes an acid group by hydrolysis after polymerization (for example, acrylonitrile). Preferably, the acid group-containing unsaturated monomer contains an acid group at the time of polymerization. It is a group-containing unsaturated monomer.
In the present invention, it is preferable that acrylic monomer and / or a salt thereof be a main component as a monomer component.
When acrylic acid and / or a salt thereof is a main component as a monomer component, other monomers may be used in combination. The monomer that can be used in combination is not particularly limited as long as the effects of the present invention can be exhibited by the combined use. For example, methacrylic acid, (anhydrous) maleic acid, fumaric acid, crotonic acid, itaconic acid, vinyl sulfonic acid 2- (meth) acrylamide-2-methylpropanesulfonic acid, (meth) acryloxyalkanesulfonic acid and its alkali metal salts, ammonium salts, N-vinyl-2-pyrrolidone, N-vinylacetamide, (meth) acrylamide, N-isopropyl (meth) acrylamide, N, N-dimethyl (meth) acrylamide, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, methoxypolyethylene glycol (meth) acrylate, polyethylene glycol (meth) acrylate, isobutylene, lauryl (meth) acrylate Water-soluble or hydrophobic unsaturated monomers and the like.
[0022]
In the present invention, when a monomer other than acrylic acid and / or its salt is used, the monomer other than acrylic acid and / or its salt is the total amount of acrylic acid and / or its salt used as a main component. The ratio is preferably 30 mol% or less, more preferably 10 mol% or less. By using at such a ratio, the absorption performance of the resulting water-absorbent resin can be further improved, and the water-absorbent resin can be obtained at a lower cost. Moreover, the effect of this invention can fully be exhibited.
The water absorbent resin that can be used in the present invention has a crosslinked structure. Such a crosslinked structure may be of a self-crosslinking type that does not use a crosslinking agent, but a crosslinking agent having two or more polymerizable unsaturated groups or two or more reactive groups in one molecule (water absorbing property). A cross-linked structure obtained by copolymerizing or reacting an internal resin cross-linking agent) is more preferable.
[0023]
Specific examples of the internal crosslinking agent include, for example, N, N′-methylenebis (meth) acrylamide, (poly) ethylene glycol di (meth) acrylate, (poly) propylene glycol di (meth) acrylate, trimethylolpropane tri (meta) ) Acrylate, glycerin tri (meth) acrylate, glycerin acrylate methacrylate, ethylene oxide modified trimethylolpropane tri (meth) acrylate, pentaerythritol hexa (meth) acrylate, triallyl cyanurate, triallyl isocyanurate, triallyl phosphate, triallylamine , Poly (meth) allyloxyalkane, (poly) ethylene glycol diglycidyl ether, glycerol diglycidyl ether, ethylene glycol, polyethylene Recall, propylene glycol, glycerol, pentaerythritol, ethylenediamine, ethylene carbonate, propylene carbonate, polyethylenimine, and glycidyl (meth) acrylate.
[0024]
An internal crosslinking agent may be used independently and may be used in mixture of 2 or more types suitably. Further, the internal cross-linking agent may be added to the reaction system all at once or in divided portions. When using an internal cross-linking agent, it is preferable to use a compound having two or more polymerizable unsaturated groups during polymerization in order to sufficiently exhibit the effects of the present invention.
The amount of these internal crosslinking agents used is preferably 0.001 to 2 mol%, more preferably 0.005 to 0.5 mol%, still more preferably based on the monomer component (excluding the crosslinking agent). 0.01 to 0.2 mol%, particularly preferably 0.03 to 0.15 mol%. When the amount of the internal crosslinking agent used is less than 0.001 mol% or more than 2 mol%, the resulting water-absorbent resin may not exhibit sufficient absorption characteristics, and Since there is a possibility that the effect cannot be sufficiently exhibited, it is not preferable.
[0025]
When a cross-linked structure is introduced into the polymer using an internal cross-linking agent, the internal cross-linking agent should be added to the reaction system before or during the polymerization of the monomer component, after the polymerization, or after the neutralization. do it.
The method for polymerizing the monomer component to obtain the water-absorbent resin that can be used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include aqueous solution polymerization, reverse phase suspension polymerization, bulk polymerization, and precipitation polymerization. However, from the viewpoint of performance, ease of control of polymerization, and absorption characteristics of the swollen gel, it is preferable to perform aqueous solution polymerization or reverse phase suspension polymerization by using a monomer component as an aqueous solution.
[0026]
When the monomer component is an aqueous solution, the concentration of the monomer component in the aqueous solution (hereinafter sometimes referred to as a monomer aqueous solution) depends on the temperature of the aqueous solution and the type of the monomer component, and is particularly limited. However, it is preferably in the range of 10 to 70% by mass, more preferably in the range of 20 to 60% by mass. Moreover, when performing the said aqueous solution polymerization, you may use together solvents other than water as needed, and the kind of solvent used together is not specifically limited.
Reverse phase suspension polymerization is a polymerization method in which an aqueous monomer solution is suspended in a hydrophobic organic solvent, such as U.S. Pat. It is described in US patents. The aqueous solution polymerization is a method of polymerizing an aqueous monomer solution without using a dispersion solvent. For example, U.S. Pat. No. 5,264,495, US Pat. No. 5,145,906 and US Pat. No. 5,380,808, and European patents such as European Patents 081636, 09555086, and 0922717. Monomer components and initiators exemplified in these polymerization methods can also be applied to the present invention.
[0027]
When starting the above polymerization, for example, potassium persulfate, ammonium persulfate, sodium persulfate, t-butyl hydroperoxide, hydrogen peroxide, 2,2′-azobis (2-amidinopropane) dihydrochloride, etc. A radical polymerization initiator or a photopolymerization initiator such as 2-hydroxy-2-methyl-1-phenyl-propan-1-one can be used. The amount of these polymerization initiators used is preferably from 0.001 to 2 mol% (vs. the total monomer component), more preferably from 0.01 to 0.1, considering the physical properties of the resulting water-absorbent resin. Mol% (vs. total monomer components).
By carrying out the polymerization, a hydrogel crosslinked polymer is usually obtained. The water-containing gel-like crosslinked polymer is dried as necessary, and preferably pulverized before and / or after drying to obtain a water-absorbing resin.
[0028]
Drying is preferably performed in a temperature range of 60 ° C to 250 ° C, more preferably in a temperature range of 100 ° C to 220 ° C, and still more preferably in a temperature range of 120 ° C to 200 ° C. The drying time depends on the surface area of the polymer, the moisture content, the type of the dryer, etc., and is selected so as to achieve the desired moisture content.
The water content of the water-absorbent resin that can be used in the present invention (specified by the amount of water contained in the water-absorbent resin, measured using 1 g of the water-absorbent resin and measured for loss on drying at 180 ° C. for 3 hours) is not particularly limited. In order to sufficiently exhibit the effects of the present invention, the powder preferably exhibits fluidity even at room temperature, and preferably has a moisture content of 0.2 to 30% by mass, more preferably 0.3 to 15% by mass, More preferably, the powder state is 0.5 to 10% by mass.
[0029]
In addition, since it is difficult to make the water content of the water-absorbent resin zero, when a small amount of water (for example, 0.5 to 10% by mass) is contained in the water-absorbent resin and can be handled as a powder, this small amount of water is included. The water absorbent resin is also referred to as a water absorbent resin in the present specification. In the case of a commercially available water-absorbing resin (water-absorbing resin composition) or a water-absorbing resin in a diaper (water-absorbing resin composition), for example, by drying, the water content is 10% by mass or less, preferably 5 ± 2. What is necessary is just to adjust to the mass% and measure the physical property prescribed | regulated in this specification. The drying conditions for adjusting the moisture content are not particularly limited as long as the water-absorbing resin (water-absorbing resin composition) is not decomposed or modified, but is preferably dried under reduced pressure.
[0030]
The particle shape of the water-absorbent resin that can be used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include a spherical shape, a crushed shape, and an indeterminate shape, but an indeterminate crushed shape obtained through a pulverization step is preferable. Can be used. Further, the bulk specific gravity (specified in JIS K-3362) is preferably within a range of 0.40 to 0.80 g / ml, more preferably 0.50 to fully exhibit the effects of the present invention. It is in the range of 0.75 g / ml, more preferably in the range of 0.60 to 0.73 g / ml.
The water-absorbent resin that can be used in the present invention is further preferably subjected to surface cross-linking (secondary cross-linking).
[0031]
There are various types of crosslinking agents (surface crosslinking agents) for performing surface crosslinking, and are not particularly limited. However, from the viewpoint of improving the physical properties of the water-absorbing resin obtained, polyhydric alcohol compounds, epoxy compounds, polyhydric compounds. Preference is given to amine compounds or their condensates with haloepoxy compounds, oxazoline compounds, mono-, di- or polyoxazolidinone compounds, polyvalent metal salts, alkylene carbonate compounds and the like.
Although it does not specifically limit as a surface crosslinking agent which can be used by this invention, For example, the surface crosslinking agent illustrated by US Patent 6228930, 6071976, 6254990 etc. can be used. For example, mono, di, tri, tetra or polyethylene glycol, monopropylene glycol, 1,3-propanediol, dipropylene glycol, 2,3,4-trimethyl-1,3-pentanediol, polypropylene glycol, glycerin, polyglycerin , 2-butene-1,4-diol, 1,4-butanediol, 1,3-butanediol, 1,5-pentanediol, 1,6-hexanediol, 1,2-cyclohexanedimethanol, etc. Alcohol compounds; epoxy compounds such as ethylene glycol diglycidyl ether and glycidol; ethylenediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, pentaethylenehexamine, polyethyleneimine, polyamide polyamine, etc. Haloepoxy compounds such as epichlorohydrin, epibromhydrin, α-methylepichlorohydrin; condensates of the above polyvalent amine compounds and the above haloepoxy compounds; xazolidinone compounds such as 2-oxazolidinone; ethylene carbo Examples include alkylene carbonate compounds such as nates, and only one of these may be used, or two or more may be used in combination. In order to sufficiently exhibit the effects of the present invention, it is preferable to use a polyhydric alcohol as an essential component among these surface crosslinking agents. As a polyhydric alcohol, a C2-C10 thing is preferable and a C3-C8 thing is more preferable.
[0032]
The amount of the surface cross-linking agent used depends on the compounds to be used and combinations thereof, but is preferably in the range of 0.001 to 10% by mass, and in the range of 0.01 to 5% by mass with respect to the water absorbent resin. Is more preferable.
When performing surface cross-linking in the present invention, it is preferable to use water. At this time, although the amount of water used depends on the water content of the water-absorbing resin to be used, it is preferably in the range of 0.5 to 20% by mass, more preferably 0.5 to It is in the range of 10% by mass. In addition to water, a hydrophilic organic solvent may be used. When a hydrophilic organic solvent is used, the amount used is preferably in the range of 0 to 10% by mass, more preferably in the range of 0 to 5% by mass, and still more preferably 0 to 3% by mass with respect to the water absorbent resin. Is within the range.
[0033]
In the case of performing surface crosslinking in the present invention, it is preferable to mix water and / or a hydrophilic organic solvent and a surface crosslinking agent in advance, and then spray or drop-mix the aqueous solution onto the water-absorbent resin. The method is more preferred. The size of the droplets to be sprayed is preferably 300 μm or less, and more preferably 200 μm or less. In the case of mixing water and / or a hydrophilic organic solvent and a surface crosslinking agent, a water-insoluble fine particle powder or a surfactant may be allowed to coexist within a range not impeding the effects of the present invention.
It is preferable that the water-absorbent resin after mixing the surface cross-linking agent is heat-treated. The heating temperature is preferably in the range of 100 to 250 ° C, more preferably in the range of 150 to 250 ° C, and the heating time is preferably in the range of 1 minute to 2 hours. Preferable examples of the combination of the heating temperature and the heating time are 0.1 to 1.5 hours at 180 ° C. and 0.1 to 1 hour at 200 ° C.
[0034]
As described above, it is preferable that the water-absorbent resin obtained by performing the surface cross-linking treatment is adjusted to a specific particle size in order to sufficiently exhibit the effects of the present invention. The particle size may be adjusted before the surface treatment or after the surface treatment. Since the water-absorbent resin used in the present invention has an acid group (for example, carboxyl group) and / or a salt thereof, for example, a basic malodorous substance such as ammonia can be effectively neutralized. The surface area of the water-absorbent resin is larger as the particle size is smaller, and the larger the surface area, the more effective it is to neutralize basic malodorous substances, but the actual use (for example, urine gelation such as disposable diapers) It has been found that the effect of the present invention in the agent) is superior to those having a specific particle size.
[0035]
Although it is not clear about the mechanism of expression of the effect by adjusting to a specific particle size, for example, it is considered that the gel state of the water-absorbent resin has an influence. If the particle size is too small, the water absorption rate is too high, causing gel blocking, and it is considered that the liquid containing malodorous components is difficult to reach the water absorbent resin used or the water absorbent resin composition containing the same. When the particle diameter is too large, the water absorption rate is slow, and it is considered that the malodorous component volatilizes from the liquid containing the malodorous component.
As such a particle size, particles of less than 850 μm and 150 μm or more are preferably 90% by mass or more of the whole, and particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole, more preferably particles of less than 850 μm and 150 μm or more. It is 95 mass% or more of the whole, More preferably, it is 98 mass% or more. Further, the particle size of 300 μm or more is more preferably 65% by mass or more, further preferably 70% by mass or more, and particularly preferably 75% by mass or more.
[0036]
The mass average particle diameter of the water absorbent resin that can be used in the present invention is preferably 200 to 700 μm, more preferably 300 to 600 μm, and particularly preferably 400 to 500 μm. The above-mentioned mass average particle diameter is also applied to a water absorbent resin composition described later, and the mass average particle diameter of the water absorbent resin or the water absorbent resin composition may be adjusted by granulation, if necessary.
The water-absorbent resin that can be used in the present invention preferably has an absorption capacity without load with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, and still more preferably 30 g / g. g or more, particularly preferably 32 g / g or more. If the absorbency against pressure of 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is less than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
[0037]
The water-absorbent resin that can be used in the present invention preferably has an absorption capacity of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, under a monolayer pressure of 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution. More preferably, it is 30 g / g or more, and particularly preferably 32 g / g or more. When the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is smaller than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
In order to maximize the effects of the present invention, the absorbency against pressure of 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more and 1.9 kPa relative to 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution. It is particularly preferable to use a water-absorbing resin having a specific performance having an absorption capacity of 26 g / g or more under single layer pressure.
[0038]
(2) Zinc compounds
The zinc compound that can be used in the present invention is a zinc compound that dissociates in water (ion exchange water) to generate zinc ions. That is, the zinc compound that can be used in the present invention must be a water-soluble or water-dissociable zinc compound. For example, an oxide such as zinc oxide and zinc dust (metal zinc) are included in the zinc compound of the present invention. Even if such an oxide or zinc powder (metallic zinc) is used, the effect of the present invention cannot be exhibited because zinc ions are not substantially generated in water. ZnO / Al 2 O Three (Zinc spinel), (Fe, Zn, Mn) O. (Fe, Mn) 2 O Three (Franklinite), (Pd, Zn) 2 (OH) VO Four Zinc minerals such as (degrhizolite) are not included in the zinc compound of the present invention when they are not dissociated in water (ion-exchanged water).
[0039]
In the present invention, only one zinc compound may be used, or two or more zinc compounds may be used in combination.
Zinc in the zinc compound used in the present invention is positive divalent (Zn 2+ And may contain other metal components other than zinc, preferably 50 to 100% by mass, more preferably 70 to 100% by mass, and still more preferably 90 to 100% by mass of zinc in the metal component. including. A metal (metal ion) component other than zinc is not preferable because it has little or no effect in achieving the object of the present invention, and in some cases, the absorption performance is lowered.
[0040]
In the present invention, when a water-soluble zinc compound is used, its water-solubility (solubility in 100 g of ion-exchanged water or deoxygenated water at 25 ° C.) is preferably 1 g or more, more preferably 10 g or more, and still more preferably Is a water-soluble zinc compound of 100 g or more, particularly preferably 300 g or more. Examples of such water-soluble zinc compounds include ZnH. 2 Hydrides of zinc such as; organic zinc compounds such as dimethylzinc, diphenylzinc and methylzinc iodide; zinc phthalocyanine, 1,4,8,11,15,18,22,25-octabutoxy-29H, 31H-phthalocyanine Zinc, 2,3,9,10,16,17,23,24-octakis (octoxy) -29H, 31H-phthalocyanine zinc, 1,2,3,4,8,9,10,11,15,16, 17,18,22,23,24,25-hexadecafluoro-29H, 31H-phthalocyanine zinc, 29H, 31H-tetrabenzo (b, g, l, q) porphyrin zinc, 5,10,15,20-tetraphenyl In order to achieve the object of the present invention, a zinc salt or salt reacted with an acid is preferable. Zincate reacted with (e.g., Na 2 (Zn (OH) Four ), Ba (Zn (OH) Four )).
[0041]
In the present invention, when a zinc salt is used as a water dissociable zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, for example, a zinc compound obtained from an organic acid and zinc (an organic acid salt of zinc), an inorganic acid, Zinc compounds (inorganic acid salts of zinc) obtained from zinc can be mentioned. The zinc used as the raw material is not limited to metal zinc, and may be zinc oxide or other zinc derivatives as long as it reacts with an organic acid or an inorganic acid. Among these zinc compounds, zinc salts (organic acid salts of zinc and inorganic acid salts of zinc) are preferable. The organic acid salt is preferably a sulfonate or carboxylate, more preferably a carboxylate, and still more preferably the water-soluble carboxylate. Moreover, as an inorganic acid salt, a halide and an oxyacid salt are preferable, and an oxyacid salt is more preferable. Moreover, you may provide functions, such as reduction of the residual monomer of the water-absorbing-resin composition obtained, and a coloring improvement, using sulfite and bisulfite as an oxyacid salt.
[0042]
The organic acid and the inorganic acid are not particularly limited, but in order to sufficiently exert the effects of the present invention, pKa (acid dissociation index: defined by the logarithm of the reciprocal of the acid dissociation constant in an aqueous solution at 25 ° C.) is 6 .90 or less organic acid or inorganic acid is preferable. If a zinc compound obtained from an organic acid having a pKa of 6.90 or less and zinc or a zinc compound obtained from an inorganic acid having a pKa of 6.90 or less and zinc is used, a water absorbent resin composition combined with the water absorbent resin When the product is made into a product, the movement of zinc to the acid group and / or salt thereof (preferably carboxyl group and / or salt thereof) of the water-absorbent resin can be suppressed, and the effects of the present invention can be sufficiently exhibited.
[0043]
Examples of the organic acid having a pKa of 6.90 or less include acetic acid, citric acid, fumaric acid, acrylic acid, propionic acid, and the like.
Examples of the inorganic acid having a pKa of 6.90 or less include hydrochloric acid, sulfuric acid, nitric acid, carbonic acid, and the like.
The pKa value is preferably in the range of -11.00 to 6.00, more preferably in the range of -10.00 to 5.00, and still more preferably in the range of -9.00 to 4.00. is there.
Therefore, specific examples of the zinc compound that can be preferably used in the present invention include zinc oxalate, zinc formate, zinc acetate, zinc citrate, zinc fumarate, zinc acrylate, zinc propionate, zinc lactate, Organic acid zinc salts such as zinc salicylate, zinc tartrate, zinc acetylacetonate, zinc benzoate, zinc p-phenolsulfonate, zinc p-toluenesulfonate, zinc trifluoromethanesulfonate; zinc pyrophosphate, zinc phosphinate, phosphoric acid Inorganic acid zinc salts such as zinc, zinc tetrafluoroborate, zinc hydrochloride, zinc sulfate, zinc nitrate, zinc carbonate; Na 2 (Zn (OH) Four ), Ba (Zn (OH) Four These water-soluble zinc salts or zinc salts, particularly water-soluble zinc salts are more preferably used. In addition, these zinc compounds may or may not react with a functional group (for example, a carboxyl group) of the water-absorbent resin after addition.
[0044]
(3) Plant components
The plant component that can be used in the present invention is a plant component containing at least one compound selected from polyphenols, flavones and the like, and caffeine in excess of 0 and 100% by mass or less, preferably the compound is It is at least one selected from tannin, tannic acid, pentaploid, gallic acid and gallic acid.
Examples of plants containing plant components that can be used in the present invention include camellia, hisakaki, mokoku and the like for camellia plants, and coffee and the like for Rubiaceae plants.
[0045]
Examples of plant components that can be used in the present invention include extracts extracted from plants (essential oils), plants themselves (plant powders), plant meals and extracted meals that are by-produced in the manufacturing process in the plant processing industry and food processing industry, etc. However, it is not particularly limited. The plant component that can be used in the present invention is a powder and / or a powder carrying an extract (essential oil) containing a plant component extracted from a plant. The range of 0.001 to 1000 μm is preferable, the range of 1 to 600 μm is more preferable, and the mass average particle diameter is preferably 500 μm or less, more preferably 300 μm or less. When the mass average particle diameter is larger than 500 μm, when it comes into contact with urine or the like, the action of the active ingredient contained in the plant component becomes insufficient, and there is a possibility that stable deodorizing performance cannot be imparted. Moreover, since the one where the mass average particle diameter of the powder containing a plant component is smaller with respect to the mass average particle diameter of a water absorbing resin can provide the outstanding deodorizing performance and stability, it is preferable.
[0046]
The plant component that can be used in the present invention is preferably a liquid and / or an aqueous solution at room temperature.
(4) Water absorbent resin composition
The water absorbent resin composition according to the present invention includes the water absorbent resin described above and the zinc compound described above. That is, the water-absorbent resin composition according to the present invention contains a water-absorbent resin having a cross-linked structure with an acid group and / or salt thereof as a main component, and contains a zinc compound that dissociates in water and generates zinc ions.
It is important that the content of the zinc compound in the water absorbent resin composition is contained in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water absorbent resin, preferably 0.001 to 1.5. It is in the range of mass%, more preferably in the range of 0.005 to 1.0 mass%, particularly preferably in the range of 0.01 to 0.5 mass%. If the content ratio of zinc ions with respect to the water-absorbent resin is less than 0.0001% by mass, deodorization performance that can sufficiently remove malodors derived from sulfur compounds such as hydrogen sulfide and mercaptans cannot be exhibited. Further, when the content ratio of zinc ions with respect to the water absorbent resin is more than 2% by mass, ionic crosslinking between the acid groups and / or their salts of the water absorbent resin proceeds, and the 0.90% by mass physiological saline solution. Absorption performance such as the absorption capacity under no pressure and the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to 0.90% by mass physiological saline is deteriorated.
[0047]
The water-absorbent resin composition according to the present invention may further contain the aforementioned plant component in addition to the zinc compound. Although the usage-amount of a plant component changes also with the target deodorizing function, the range of 0.001-10 mass% is preferable with respect to water absorbing resin, More preferably, it is the range of 0.01-5 mass%. . When the amount is less than 0.001% by mass, a sufficient effect cannot be obtained, and when it exceeds 10% by mass, an effect commensurate with the amount added cannot be obtained.
The method for producing the water-absorbing resin composition according to the present invention is not particularly limited, but preferably a water-absorbing resin is obtained by polymerizing a monomer component mainly composed of an acid group-containing unsaturated monomer. A polymerization step, and a step of adding a zinc compound to the water-absorbent resin obtained through the polymerization step in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water-absorbent resin. The absorption capacity of the water-absorbing resin obtained through the above is 0.9 g / g or more for 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution, and the absorption capacity for single layer pressurization at 1.9 kPa for 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more.
[0048]
In the present invention, the water-absorbing resin obtained through the polymerization step is, for example, a water-absorbing resin that has not been surface-crosslinked obtained by polymerization, or a water-absorbent resin that has been further surface-crosslinked after polymerization. Water-absorbing resin.
The polymerization process for obtaining a water-absorbent resin by polymerizing a monomer component containing an acid group-containing unsaturated monomer as a main component is as described above.
The water-absorbing resin obtained through the polymerization step preferably has a non-pressure absorption capacity of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, and still more preferably 30 g / g with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution. g or more, particularly preferably 32 g / g or more. If the absorbency against pressure of 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is less than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
[0049]
The water-absorbing resin obtained through the polymerization step preferably has an absorption capacity of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, under a monolayer pressure of 1.9 kPa with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution. More preferably, it is 30 g / g or more, and particularly preferably 32 g / g or more. When the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is smaller than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
In order to maximize the effects of the present invention, the water-absorbent resin obtained through the polymerization step has an absorption capacity of 26 g / g or more under no pressure with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution, and 0 It is particularly preferable that the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to a 90% by mass sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more.
[0050]
In the step of adding the zinc compound to the water-absorbent resin, it is preferable to add to the water-absorbent resin obtained through the polymerization step in order to fully exhibit the effects of the present invention. By adding to the water absorbent resin obtained through the polymerization step, more zinc is present on the surface of the water absorbent resin, and the effects of the present invention can be more fully exhibited. Examples of the form to be added to the water-absorbent resin obtained through the polymerization step include, for example, a form to be added after polymerization and drying, a form to be added at the time of surface crosslinking treatment, a form to be added at the time of granulation, etc. It is not limited. In addition, you may add a zinc compound not only to the water absorbing resin obtained after superposition | polymerization but to the monomer component before superposition | polymerization and the reaction material in the said superposition | polymerization.
[0051]
It is important that the zinc compound is added in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions to the water-absorbent resin, preferably in the range of 0.001 to 1.5% by mass, and more preferably. Is in the range of 0.005 to 1.0 mass%, particularly preferably in the range of 0.01 to 0.5 mass%. If the content ratio of zinc ions with respect to the water-absorbent resin is less than 0.0001% by mass, deodorization performance that can sufficiently remove malodors derived from sulfur compounds such as hydrogen sulfide and mercaptans cannot be exhibited. In addition, when the content ratio of zinc ions to the water absorbent resin is more than 2% by mass, ion crosslinking between the acid groups and / or salts thereof of the water absorbent resin proceeds, and the absorption capacity or single layer addition under no pressure increases. Absorption performance such as the reduction absorption ratio is reduced.
[0052]
In the form to be added to the water-absorbent resin obtained through the polymerization step, when the zinc compound is liquid, for example, when the zinc compound is liquid at room temperature, or a solution dissolved in water, water vapor, aqueous liquid or various organic solvents In this case, a method of spraying or dropping and mixing so that a desired amount of a solution containing a zinc compound is added to the water-absorbent resin can be used. When the zinc compound is a powder, for example, a method of directly mixing the water-absorbent resin so that a desired amount is added to the water-absorbent resin (for example, a dry blend method when mixing powders), In addition, a method in which water, an aqueous liquid, various organic solvents, or the like is sprayed or dropped and mixed with the water-absorbent resin directly mixed by such a method. Moreover, when mixing an aqueous liquid and various organic solvents, you may dry as needed.
[0053]
In order to fully exhibit the effects of the present invention, it is preferable to add the zinc compound as a powder. In the case of powder, it is the same as the plant component described above.
In the present invention, when the water-absorbent resin and the zinc compound are mixed, the optimum amount of the aqueous liquid such as water, water vapor, hydrophilic organic solvent and various organic solvents to be used depends on the type and particle size of the water-absorbent resin. Although different, when using water, 10 mass% or less is preferable with respect to a water absorbing resin, More preferably, it is the range of 1-5 mass%. When using a hydrophilic organic solvent, 10 mass% or less is preferable with respect to a water absorbing resin, More preferably, it is the range of 0.1-5 mass%.
[0054]
In the present invention, the apparatus used when mixing the water-absorbent resin and the zinc compound may be a normal apparatus, for example, a cylindrical mixer, a screw mixer, a screw extruder, a high-speed stirring mixer ( For example, turbulizer, etc.), Nauter type mixer, V type mixer, ribbon type mixer, double arm type kneader, fluid type mixer, air flow type mixer, rotating disk type mixer, roll mixer, rolling type A mixer, a ski-type (saddle-type) shovel blade type mixer (for example, a Redige mixer, etc.), etc. can be mentioned, The speed at the time of mixing does not ask | require high speed and low speed.
As described above, the water absorbent resin composition according to the present invention may further contain a plant component. The method for adding the plant component is not particularly limited, but is preferably the same method as the method for adding the zinc compound described above. The addition amount of the plant component is preferably in the range of 0.001 to 10% by mass, more preferably in the range of 0.01 to 5% by mass with respect to the water absorbent resin. When the amount is less than 0.001% by mass, a sufficient effect cannot be obtained, and when it exceeds 10% by mass, an effect commensurate with the amount added cannot be obtained.
[0055]
The water absorbent resin composition according to the present invention may further contain inorganic powder. The inorganic powder is not particularly limited, and preferred examples include metal oxides such as silicon dioxide and titanium oxide, silicic acid (salt) such as natural zeolite and synthetic zeolite, kaolin, talc, clay, bentonite and the like. Among these, silicon dioxide and silicic acid (salt) are more preferable, and silicon dioxide and silicic acid (salt) having an average particle diameter measured by a Coulter counter method of 200 μm or less are more preferable. The amount used depends on the combination of the water absorbent resin and the inorganic powder, but is preferably in the range of 0.001 to 10% by mass, more preferably in the range of 0.01 to 5% by mass with respect to the water absorbent resin. It is. The mixing method of the water-absorbent resin and the inorganic powder is not particularly limited, and for example, a dry blend method, a wet mix method, or the like that mixes the powders can be adopted, but the dry blend method is more preferable.
[0056]
In the method for producing a water-absorbent resin composition according to the present invention, if necessary, a deodorant, an antibacterial agent, a fragrance, a foaming agent, a pigment, a dye, a plasticizer, an adhesive, a surfactant, a fertilizer, Oxidants, reducing agents, water, salts, chelating agents, bactericides, hydrophilic polymers such as polyethylene glycol and polyerylenimine, hydrophobic polymers such as paraffin, thermoplastic resins such as polyethylene and polypropylene, polyester resins and Various functions such as adding a thermosetting resin such as a urea resin to the water-absorbing resin, preferably 0 to 30% by mass, more preferably 0 to 20% by mass, and still more preferably 0 to 10% by mass. The process of providing may be included.
[0057]
The content of the water-absorbent resin in the water-absorbent resin composition according to the present invention is not particularly limited, but is preferably in the range of 70 to 99% by mass, more preferably 80 to 80%, in order to sufficiently exhibit the effects of the present invention. It is in the range of 96% by mass, particularly preferably in the range of 90 to 93% by mass.
The water-absorbent resin composition according to the present invention preferably has an absorption capacity without load with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, and still more preferably 30 g / g. As described above, it is particularly preferably 32 g / g or more. If the absorbency against pressure of 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is less than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
[0058]
The water-absorbent resin composition according to the present invention preferably has an absorption capacity of 26 g / g or more, more preferably 28 g / g or more, with a monolayer pressure of 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution. More preferably, it is 30 g / g or more, Most preferably, it is 32 g / g or more. When the absorption capacity under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is smaller than 26 g / g, the effects of the present invention may not be sufficiently exhibited.
In order to maximize the effects of the present invention, the absorption capacity of the water-absorbent resin composition according to the present invention with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more under no pressure and 0.90. It is particularly preferable that the absorption capacity under monolayer pressurization at 1.9 kPa with respect to the mass% sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more. When the water-absorbent resin composition according to the present invention has such specific excellent absorption performance, the deodorization performance, which is one of the effects of the present invention, can be more fully exhibited.
[0059]
The shape of the water-absorbent resin composition according to the present invention is not particularly limited, and examples thereof include spheres, spherical aggregates, and irregularly crushed powders (particles). Therefore, an irregularly crushed powder (particles) can be preferably used. Further, the bulk specific gravity (specified in JIS K-3362) is preferably within a range of 0.40 to 0.80 g / ml, more preferably 0.50 to fully exhibit the effects of the present invention. It is in the range of 0.75 g / ml, more preferably in the range of 0.60 to 0.73 g / ml.
The water content of the water-absorbent resin composition according to the present invention (specified by the amount of water contained in the water-absorbent resin composition, measured using 1 g of the water-absorbent resin and reduced by drying at 180 ° C. for 3 hours) is not particularly limited. However, in order to sufficiently exhibit the effects of the present invention, it is preferably a powder that exhibits fluidity even at room temperature, and preferably has a moisture content of 0.2 to 30% by mass, more preferably 0.3 to 15% by mass. More preferably, the powder state is 0.5 to 10% by mass.
[0060]
The water-soluble content of the water-absorbent resin composition according to the present invention is not particularly limited, but is preferably 25% by mass or less, more preferably 20% by mass or less, in order to sufficiently exhibit the effects of the present invention. Preferably it is 15 mass% or less.
The colored state of the water-absorbent resin composition according to the present invention is preferably 0 to 15, more preferably 0 to 13, more preferably 0 to 0 as the YI value (see Yellow Index: European Patent Nos. 942014 and 1108745). 10, most preferably 0 to 5, and the residual monomer amount in the water absorbent resin composition is preferably 1000 ppm or less, more preferably 500 ppm or less.
[0061]
The particle size of the water-absorbent resin composition according to the present invention is preferably such that particles less than 850 μm and 150 μm or more are 90% by mass or more of the whole and particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole, more preferably , Particles of less than 850 μm and 150 μm or more are 95% by mass or more, more preferably 98% by mass or more of the whole. Further, the particle size of 300 μm or more is more preferably 65% by mass or more, further preferably 70% by mass or more, and particularly preferably 75% by mass or more.
When the number of particles of 300 μm or more is less than 60% by mass, it may be difficult to achieve the deodorizing effect of the present invention. Surprisingly, the deodorizing effect is improved as the particle size of the water-absorbent resin composition is increased and the specific surface area is decreased, although the surface area is reduced when the particle size is increased.
[0062]
The mass average particle diameter of the water absorbent resin composition according to the present invention is preferably 200 to 700 μm, more preferably 300 to 600 μm, and particularly preferably 400 to 500 μm. If necessary, the mass average particle diameter of the water absorbent resin composition may be adjusted by granulation.
Since the water-absorbent resin composition according to the present invention has an excellent deodorizing performance, the dry hydrogen sulfide residual amount is preferably 35 ppm or less and the wet hydrogen sulfide residual amount is 40 ppm or less.
The residual amount of dry hydrogen sulfide is more preferably 25 ppm or less, still more preferably 15 ppm or less, and particularly preferably 5 ppm or less.
[0063]
The residual amount of wet hydrogen sulfide is more preferably 35 ppm or less, still more preferably 25 ppm or less, and particularly preferably 15 ppm or less.
Details of the dry hydrogen sulfide residual amount and the wet hydrogen sulfide residual amount measuring method will be described later.
When the residual amount of wet hydrogen sulfide is more than 35 ppm or when the residual amount of wet hydrogen sulfide is more than 40 ppm, the deodorizing performance of the water absorbent resin composition according to the present invention may not be sufficiently exhibited.
(5) Absorber
The water-absorbent resin composition according to the present invention has a water-absorbent resin as a main component, and its shape is usually a powder. An absorbent body can be obtained by molding such a powdery water-absorbing resin composition together with any other absorbent material. The shape of the absorber is not particularly limited, but is preferably processed into a sheet shape, a cylindrical shape, a film shape, and a fiber shape, and particularly preferably processed into a sheet shape (also called a web shape) to obtain an absorber. Moreover, when a water absorbing resin composition is obtained in a sheet form, it is good also as an absorber as it is.
[0064]
In order to exert the effect of the present invention, an absorbent body according to the present invention is mainly composed of a water-absorbing resin having a cross-linked structure with an acid group and / or a salt thereof, and a zinc compound that dissociates in water and generates zinc ions. And an absorbent comprising hydrophilic fibers.
The hydrophilic fiber that can be used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include pulverized wood pulp, other examples such as cotton linter and crosslinked cellulose fiber, rayon, cotton, wool, acetate, vinylon, etc. They are airlaid.
Such an absorbent may be an absorbent comprising the water-absorbent resin composition according to the present invention and the hydrophilic fiber, which is produced using the above-described water-absorbent resin composition according to the present invention and the hydrophilic fiber. Water-absorbent resin having a crosslinked structure with a group and / or a salt thereof, a zinc compound that is dissociated in water to generate zinc ions, and a hydrophilic fiber, and having a crosslinked structure with an acid group and / or a salt thereof An absorbent body comprising a water-absorbent resin as a main component, a zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, and hydrophilic fibers may be used.
[0065]
When the absorbent body according to the present invention is an absorbent body comprising a water absorbent resin composition and hydrophilic fibers, the content of the water absorbent resin composition relative to the total mass of the water absorbent resin composition and the hydrophilic fibers (core concentration) ) Is preferably in the range of 20 to 100% by mass, more preferably in the range of 30 to 90% by mass, and still more preferably in the range of 40 to 80% by mass. When the core concentration is less than 20% by mass, the amount of the water-absorbent resin composition used is small. For example, the deodorizing performance may not be sufficiently imparted to the entire diaper, which is not preferable.
When producing the absorbent body according to the present invention from the water-absorbent resin composition and the hydrophilic fiber, the production method is not particularly limited. For example, the water-absorbent resin composition and the hydrophilic fiber are mixed with the above-described core concentration. For example, a dry mixing is performed using a mixer such as a mixer, and the resulting mixture is formed into a web shape by, for example, air-making, and then compression-molded if necessary. Such an absorber has a density of 0.001 to 0.50 g / cc and a basis weight of 0.01 to 0.20 g / cm. 2 It is preferable to be compression-molded within the range.
[0066]
When the absorbent according to the present invention is produced using a water-absorbent resin having a crosslinked structure with an acid group and / or a salt thereof, a zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, and hydrophilic fibers, such absorption The body has an absorption capacity of 26 g / g or more under non-pressure with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution of the water-absorbent resin, and a single-layer absorption capacity with 26 g of 1.9 kPa with respect to a 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution. The zinc compound is contained in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water absorbent resin. Absorption capacity without load of 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution of water absorbent resin, absorption capacity of 1.9 kPa with single layer pressurization of 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution of water absorbent resin, zinc ion to water absorbent resin If the content of is out of the above range, the effect of the present invention may not be sufficiently exhibited as an absorber.
[0067]
When the absorbent according to the present invention is manufactured using a water-absorbent resin having a cross-linked structure with an acid group and / or a salt thereof, a zinc compound that dissociates in water to generate zinc ions, and a hydrophilic fiber, the manufacture thereof The method is not particularly limited. For example, when the zinc compound is a powder, the water-absorbent resin, the zinc compound, and the hydrophilic fiber are dry-mixed using a mixer or the like at a ratio of the above core concentration. And a method in which water, an aqueous liquid, various organic solvents, and the like are sprayed or dropped and mixed, etc. In addition, when the zinc compound is liquid at room temperature, or in the case of a solution dissolved in water, water vapor, aqueous liquid or various organic solvents, a desired amount of the solution containing the zinc compound is added to the hydrophilic fiber. A method of mixing the water-absorbing resin in a ratio that achieves the above-mentioned core concentration using a mixer such as a mixer is included in the sprayed or dropped mixture.
[0068]
(6) Absorbent articles
The absorbent article according to the present invention includes the above-described absorbent body of the present invention, a top sheet having liquid permeability, and a back sheet having liquid impermeability.
The manufacturing method of the absorbent article according to the present invention is not particularly limited. For example, the absorbent body is sandwiched between a liquid-permeable base material (surface sheet) and a liquid-impermeable base material (back sheet). If necessary, an absorbent article such as an adult paper diaper or a sanitary napkin may be provided by providing an elastic member, a diffusion layer, an adhesive tape, and the like.
[0069]
The water-absorbent resin composition and absorbent body according to the present invention can impart a deodorizing function to an absorbent article and exhibit excellent deodorizing performance and absorption characteristics over a long period of time. Specific examples of such absorbent articles include adult paper diapers that have grown significantly in recent years, hygiene materials such as diapers for children, sanitary napkins, so-called incontinence pads, and the like, and are particularly limited thereto. Although not a thing, the water-absorbent resin composition and the absorbent body present in the absorbent article have a very excellent deodorizing property, have a small amount of return, and have a remarkable dry feeling. This can greatly reduce the burden on the person and the caregiver.
[0070]
【Example】
EXAMPLES Examples and comparative examples of the present invention will be specifically described below, but the present invention is not limited to the following examples. Various performances of the water absorbent resin, the water absorbent resin composition and the absorbent article were measured by the following methods.
(A) Absorption capacity under no pressure with respect to 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution (physiological saline)
0.9% by mass sodium chloride aqueous solution (physiological saline) in which 0.20 g of water absorbent resin (or water absorbent resin composition) is uniformly put in a non-woven bag (60 mm × 60 mm) and the temperature is adjusted to 25 ± 2 ° C. Soaked in. After 60 minutes, the bag was pulled up, drained at 250 G for 3 minutes using a centrifuge, and then the mass W2 (g) of the bag was measured. Moreover, the same operation was performed without using a water absorbent resin, and the mass W1 (g) at that time was measured. And from these masses W1 and W2, the absorption capacity (g / g) was calculated according to the following formula.
[0071]
Absorption capacity (g / g) under non-pressure with respect to 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution (physiological saline) = ((mass W2 (g) −mass W1 (g)) / water absorbent resin (or water absorbent resin composition) ) Mass (g))-1
(B) Absorption capacity under single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution (saline)
A water-absorbing resin (or water-absorbing resin composition) is formed on a metal mesh at the bottom of a plastic support cylinder having an inner diameter of 60 mm in which a 400-mesh stainless steel mesh (mesh size 38 μm) is welded to one side (bottom) of a cylindrical section. 0.20 g is uniformly sprayed, and a piston (cover plate) on which the outer diameter is slightly smaller than 60 mm is not formed on the wall surface with the support cylinder and the vertical movement is not hindered. The mass W3 (g) of the water-absorbent resin and the piston was measured. On this piston, a load adjusted so that a load of 1.9 kPa including the piston can be uniformly applied to the water absorbent resin (or the water absorbent resin composition) is placed. Completed. A glass filter having a diameter of 90 mm was placed inside a petri dish having a diameter of 150 mm, and a 0.9 mass% sodium chloride aqueous solution (physiological saline) was added so as to be at the same level as the upper surface of the glass filter. A filter paper having a diameter of 9 cm (No. 2 manufactured by Toyo Filter Paper Co., Ltd.) was placed thereon so that the entire surface was wetted, and excess liquid was removed.
[0072]
The set of measuring devices was placed on the wet filter paper, and the liquid was absorbed under load. When the liquid level dropped from the top of the glass filter, the liquid was added to keep the liquid level constant. After 1 hour, the set of measuring devices was lifted, and the weight W4 (g) (the weight of the support cylinder, the swollen water-absorbent resin (or water-absorbent resin composition) and the piston) after removing the load was measured again. And from these masses W3 and W4, the absorption capacity (g / g) under single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to 0.90 mass% physiological saline was calculated according to the following formula.
Absorption capacity (g / g) under single layer pressurization at 1.9 kPa against 0.90% by mass physiological saline (mass W4 (g) -mass W3 (g)) / water absorbent resin (or water absorbent resin composition) ) Mass (g)
(C) Mass (weight) average particle diameter
The water-absorbent resin or water-absorbent resin composition was sieved with JIS standard sieves such as 850 μm, 600 μm, 500 μm, 425 μm, 300 μm, 212 μm, 150 μm, 106 μm, and 75 μm, and the residual percentage was plotted on logarithmic probability paper. Thereby, the mass average particle diameter (D50) was read.
[0073]
For screening, 10.00 g of the water-absorbent resin powder or water-absorbent resin composition powder is a JIS standard sieve such as 850 μm, 600 μm, 500 μm, 425 μm, 300 μm, 212 μm, 150 μm, 106 μm, 75 μm (The IIDA TESTING SIEVE: ID 80 mm), and classified for 10 minutes with a low tap type sieve shaker (manufactured by Iida Seisakusho, ES-65 type sieve shaker). The mass average particle diameter (D50) is a particle diameter of a standard sieve corresponding to 50% by mass of the whole particle with a standard sieve having a constant mesh as described in US Pat. No. 5,051,259.
[0074]
(D) Deodorization test (water absorbent resin or water absorbent resin composition)
50 ml of human urine collected from 20 adults was added to a 120 ml polypropylene cup with a lid, and 2.0 g of a water absorbent resin (or water absorbent resin composition) was added thereto to form a swollen gel. Human urine was used within 2 hours after excretion. The container was capped and the swollen gel was kept at 37 ° C. The lid was opened 6 hours after liquid absorption, and the deodorizing effect was determined by 20 adult panelists smelling from about 3 cm from the top of the cup. For the determination, the score was described in 6 stages for each person using the following criteria, and the average value was obtained. In addition, the deodorizing effect was evaluated with a standard product obtained by performing the same operation using only human urine without adding a water-absorbent resin (or water-absorbent resin composition).
[0075]
0: Odorless
1: The smell that can finally be detected
2: Detectable but acceptable odor
3: Smell that can be easily detected
4: Strong smell
5: Strong smell
(E) Evaluation of absorbent article (return amount)
Using the absorbent article obtained in the examples described later, the absorbent article was spread on a flat table with the liquid-permeable sheet of the absorbent article as the upper surface, and a wire mesh (20 mesh, 140 mm × 500 mm) was placed thereon. In addition, an apparatus for measuring performance under load of an absorbent article having a size of 150 mm × 400 mm and an overall mass of 22000 g and having a cylinder with a diameter of 70 mm and a height of 80 mm at the center is provided between the left and right leg gathers. And it put so that the center part of a cylinder might become the center of an absorptive article. 150 g of artificial urine (composition: aqueous solution containing 1.9% by weight of urea, 0.8% by weight of sodium chloride, 0.1% by weight of calcium chloride and 0.1% by weight of magnesium sulfate) adjusted to 37 ° C. from the cylindrical part. Poured twice at 1 hour intervals. After the artificial urine was poured for the second time and left for 1 hour, the performance measuring device under load of the absorbent article and the wire mesh were removed from the absorbent article, and a paper towel (manufacturer: Oji Paper Co., Ltd., kitchen towel, extra dry, 130 mm x 450 mm) And 30 sheets) are placed on the absorbent article, and 37 g / cm 2 A load (3.63 kPa) was applied for 1 minute, and the amount of liquid (g) returned to the paper towel was measured.
[0076]
(F) Evaluation of absorbent articles (deodorization test)
Absorbent articles obtained in the examples described later were cut into a circle (diameter 80 mm), and a liquid-permeable sheet was placed on the bottom of a 500 ml polypropylene cup with a lid. 20 g of human urine collected from 20 adults was placed in the center of this absorbent article, and the whole container was kept at 37 ° C. with a lid. After 6 hours, the lid was opened, and 20 panelists from the top of the cup (at a position of about 3 cm) smelled to determine the deodorizing effect. For the determination, the score was described in 6 stages for each person using the following criteria, and the average value was obtained. In addition, the thing which performed the same operation only with human urine without putting an absorbent article was made into the standard goods, the smell was set to 5, and the deodorizing effect was evaluated.
[0077]
0: Odorless
1: The smell that can finally be detected
2: Detectable but acceptable odor
3: Smell that can be easily detected
4: Strong smell
5: Strong smell
(G) Residual amount of dry hydrogen sulfide
Glass petri dish (described in GENERAL CATALLOGUE A-8000 (issued in 2002) issued by Mutual Science Glass Co., Ltd., code: 305-08, outer diameter x height = 150 mm x 28 mm), water-absorbing resin composition 5.00 g Was evenly distributed. Next, the water-absorbent resin composition was covered with a breathable and liquid-permeable heatron paper (Nangoku Pulp Industry Co., Ltd., varieties: GSP-22) cut into a circle (diameter 147 mm). Was fixed to the inner wall of the glass petri dish with tape (10 mm × 10 mm). One side of a 3L odor bag (Omi Odo Air Service Co., Ltd.) was opened and a glass petri dish coated with a water-absorbent resin composition was added, and then the opening portion of the odor bag was closed so that there was no gap. The inside of the odor bag was once evacuated from the glass tube part provided in the odor bag, and then set to a predetermined amount of odorless air (total amount of hydrogen sulfide standard gas to be injected later was 2.5 L). That is, the amount of odorless air (L) = 2.5—set according to the injection amount (L) of hydrogen sulfide standard gas.) Was injected and sealed with a silicone rubber stopper. A predetermined amount V (L) of N (volume%) hydrogen sulfide standard gas was injected into the odor bag with a syringe having an injection needle and left at 25 ° C. As will be described later, the amount of hydrogen sulfide to be injected was changed depending on the amount of zinc present in the water absorbent resin composition. After 1 hour, the silicone rubber stopper is removed to prevent the outside air from being mixed, and the gas sampling device (manufactured by Gastec, GV-100S) and the gas detector tube (manufactured by Gastech, No.4LK, No.4LL). No. 4M, No. 4H), and the atmospheric concentration was measured. And this atmospheric concentration was made into dry hydrogen sulfide residual amount.
[0078]
(H) Residual amount of wet hydrogen sulfide
In the measurement of the residual amount of dry hydrogen sulfide in (g) above, the wet hydrogen sulfide residual amount was obtained by measuring 5.00 g of the water-absorbing resin with 125 ml of physiological saline and measuring the residual amount of hydrogen sulfide. That is, using the glass petri dish, heatron paper, and 3L odor bag used in (g) above, after putting the glass petri dish sprayed with 5.00 g of the water-absorbent resin in the same manner as in (g) above, The opening part of the odor bag was closed so that there was no gap. The inside of the odor bag was once evacuated from the glass tube part provided in the odor bag, and then set to a predetermined amount of odorless air (total amount of hydrogen sulfide standard gas to be injected later was 2.5 L). That is, the odorless air amount (L) = 2.5--set according to the injection amount (L) of hydrogen sulfide standard gas.), And then Teflon (registered in the petri dish in the odor bag while preventing the outside air from being mixed) (Trademark) Using a glass funnel equipped with a tube, 125 ml of 0.90 mass% aqueous sodium chloride solution (saline) was poured all at once to swell the water-absorbent resin composition uniformly and sealed with a silicone rubber stopper. After 30 minutes of swelling, a predetermined amount V (L) of N (volume%) hydrogen sulfide standard gas was injected into the odor bag with a syringe having an injection needle, and 25 ° C. Left alone. As will be described later, the amount of hydrogen sulfide to be injected was changed depending on the amount of zinc present in the water absorbent resin composition. After 1 hour, the silicone rubber stopper was removed to prevent external air from being mixed, and the atmospheric concentration was measured in the same manner as in (g) above using the gas sampling device and gas detection tube used in (g) above. And this atmospheric concentration was made into wet hydrogen sulfide residual amount.
[0079]
(I) Amount of hydrogen sulfide injected in measurement of dry hydrogen sulfide residual amount and wet hydrogen sulfide residual amount
The hydrogen sulfide removal capability of zinc is approximately 0.0334 mol of hydrogen sulfide per mol of zinc based on previous experience. Therefore, the amount of hydrogen sulfide used (injected) was changed depending on the amount of zinc contained in the water absorbent resin composition. That is, zinc is contained in 5 g of the water absorbent resin composition. 1 When mol is contained, amount of hydrogen sulfide M used 2 (Mol) = 0.0334 × M 1 Thus, the injection amount of the hydrogen sulfide standard gas was determined according to the following ideal gas state equation. However, zinc contained in 5 g of the water absorbent resin composition was 1.53 × 10 -Four In the case of less than mol, 5.11 × 10 -6 Mol hydrogen sulfide was used, and the atmospheric concentration of hydrogen sulfide during the blank test was set to 50 ppm.
[0080]
(V × (N / 100)) / M 2 = 22.4 × (T / 273)
That is, V = (22.4 × (T / 273)) × (M 2 × (100 / N))
V: Injection amount of hydrogen sulfide standard gas (L)
N: concentration of hydrogen sulfide standard gas used (volume%)
M 2 : Number of moles of hydrogen sulfide used
T: Absolute temperature (K)
For example, the standard gas used this time (5.06% N 2 / Balance (H manufactured by Sumitomo Seika 2 S standard gas: H 2 N so that the S concentration is 5.06% by volume. 2 The injection amount and the atmospheric concentration of the gas) adjusted in the above are shown below.
[0081]
Zinc contained in 5 g of water absorbent resin is 1.51 × 10 -Four For mol:
Injection volume: 2.5ml
Atmospheric concentration: 50ppm
Zinc contained in 5 g of water absorbent resin is 7.41 × 10. -Four For mol:
Injection volume: 12.0ml
Atmospheric concentration: 240ppm
1.15 × 10 5 zinc contained in 5 g of water absorbent resin -3 For mol:
Injection volume: 18.6 ml
Atmospheric concentration: 380ppm
Zinc contained in 5 g of the water-absorbent resin was 2.73 × 10 -3 For mol:
Injection volume: 44.1 ml
Atmospheric concentration: 890ppm
(J) Measurement of the amount of zinc contained in the water absorbent resin composition
When the amount of zinc contained in the water-absorbent resin composition is unknown, the residue generated when the water-absorbent resin composition is burned is quantitatively analyzed with an inductively coupled plasma emission spectrometer, and the water-absorbent resin composition is obtained. It was calculated as the amount of zinc contained (mass%).
[0082]
[Production Example 1]
In 5500 g of an aqueous solution of sodium acrylate having a neutralization rate of 75 mol% (monomer concentration 38 mass%), 3.4 g of polyethylene glycol diacrylate (average added mole number of ethylene oxide 8) was dissolved to obtain a reaction solution. Next, this reaction solution was degassed for 30 minutes in a nitrogen gas atmosphere. Next, the above reaction solution was supplied to a reactor formed by attaching a lid to a stainless steel double-armed kneader with a volume of 10 L having two sigma blades and having a jacket. The gas was replaced. Subsequently, 2.46 g of sodium persulfate and 0.10 g of L-ascorbic acid were added while stirring the reaction solution, and polymerization started about 1 minute later. Then, polymerization was carried out at 30 ° C. to 90 ° C., and the hydrogel polymer was taken out 60 minutes after the start of the polymerization. The obtained hydrogel polymer was subdivided into about 5 mm in diameter. The finely divided hydrogel polymer was spread on a 50 mesh (mesh size: 300 μm) wire net and dried with hot air at 150 ° C. for 90 minutes. The obtained dry polymer is pulverized using a vibration mill, and further classified and prepared with a 20 mesh (mesh size 850 μm) wire mesh to obtain an irregularly crushed water-absorbent resin powder (a). It was.
[0083]
To 100 parts by mass of the obtained water absorbent resin powder (a), 0.5 part by mass of propylene glycol, 0.03 part by mass of ethylene glycol diglycidyl ether, 0.3 part by mass of 1,4-butanediol, 3 parts by mass of water A surface cross-linking agent consisting of The above mixture was heat-treated at 210 ° C. for 55 minutes to obtain a water absorbent resin (1).
Table 1 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single layer pressure, and the particle size distribution of the water-absorbent resin (1) obtained.
[Production Example 2]
3.5 g of polyethylene glycol diacrylate (average added mole number of ethylene oxide 8) was dissolved in 5500 g of an aqueous solution of sodium acrylate having a neutralization rate of 75 mol% (monomer concentration: 33% by mass) to prepare a reaction solution. Next, this reaction solution was degassed in the same manner as in Production Example 1. Next, the reaction solution was supplied to the same reactor as in Production Example 1, and the system was replaced with nitrogen gas while maintaining the reaction solution at 30 ° C. Subsequently, 2.46 g of potassium persulfate and 0.10 g of L-ascorbic acid were added while stirring the reaction solution, and polymerization was conducted in the same manner as in Production Example 1. The obtained finely divided hydrogel polymer was spread on a 50 mesh (mesh size 300 μm) wire net and dried with hot air at 150 ° C. for 90 minutes. The obtained dried polymer is pulverized using a vibration mill, and further classified and prepared with a 20 mesh (mesh size 850 μm) wire mesh to obtain an irregularly crushed water absorbent resin powder (b). It was.
[0084]
To 100 parts by mass of the obtained water absorbent resin powder (b), 0.5 part by mass of propylene glycol, 0.03 part by mass of ethylene glycol diglycidyl ether, 0.3 part by mass of 1,4-butanediol, 3 parts by mass of water A surface cross-linking agent consisting of The above mixture was heat-treated at 200 ° C. for 55 minutes to obtain a water absorbent resin (2).
Table 1 shows the absorption capacity without pressure, the absorption capacity under single-layer pressure, and the particle size distribution of the water-absorbent resin (2) obtained.
[Production Example 3]
3.6 g of polyethylene glycol diacrylate (average added mole number of ethylene oxide 8) was dissolved in 5500 g of an aqueous solution of sodium acrylate having a neutralization rate of 75 mol% (monomer concentration: 40% by mass) to prepare a reaction solution. Next, this reaction solution was degassed for 30 minutes in the same manner as in Production Example 1. Next, the reaction solution was supplied to the same reactor as in Production Example 1, and the system was purged with nitrogen gas while maintaining the reaction solution at 30 ° C. Subsequently, 2.46 g of potassium persulfate and 0.10 g of L-ascorbic acid were added while stirring the reaction solution, and polymerization was conducted in the same manner as in Production Example 1. The finely divided hydrogel polymer thus obtained was spread on a 50 mesh (mesh size 300 μm) wire net and dried with hot air at 150 ° C. for 90 minutes. The obtained dried polymer is pulverized using a vibration mill, and further classified and prepared with a 20 mesh (mesh size 850 μm) wire mesh to obtain an irregularly crushed water absorbent resin powder (c). It was.
[0085]
The obtained water absorbent resin powder (c) was designated as water absorbent resin (3).
Table 1 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single-layer pressure, and the particle size distribution of the water absorbent resin (3).
[Production Example 4]
Polyethylene glycol diacrylate (average addition of ethylene oxide) was added to 4500 g of an aqueous solution of sodium acrylate having a neutralization rate of 71.3 mol% obtained by neutralizing acrylic acid with caustic soda (monomer concentration: 39% by mass). Mole number 8) 14.6 g was dissolved to obtain a reaction solution. Next, this reaction solution was degassed in the same manner as in Production Example 1. Next, the reaction solution was supplied to the same reactor as in Production Example 1, and the system was purged with nitrogen gas while maintaining the reaction solution at 30 ° C. Subsequently, 2.46 g of sodium persulfate and 0.10 g of L-ascorbic acid were added while stirring the reaction solution, and polymerization was performed in the same manner as in Production Example 1. The obtained finely divided hydrogel crosslinked polymer was spread on a 50 mesh (mesh opening 300 μm) wire net and dried with hot air at 150 ° C. for 90 minutes. The obtained dried polymer was pulverized using a vibration mill and further classified and prepared with a 20 mesh (mesh 850 μm) wire mesh to obtain irregularly crushed water-absorbent resin particles (d).
[0086]
A surface cross-linking agent composed of 0.5 parts by mass of propylene glycol, 0.3 parts by mass of 1,4-butanediol and 3 parts by mass of water was mixed with 100 parts by mass of the obtained water absorbent resin (d). The mixture was heat-treated at 210 ° C. for 55 minutes to obtain a water absorbent resin (4).
Table 1 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single layer pressure, and the particle size distribution of the water-absorbent resin (4) obtained.
[Example 1]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 and 0.63 parts by mass of zinc acrylate (0.2 parts by mass as zinc) were added to a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R). The mixture was added and mixed by stirring at 330 rpm for 20 seconds to obtain a water absorbent resin composition (1).
[0087]
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, dry hydrogen sulfide residual amount, and wet hydrogen sulfide residual amount of the water absorbent resin composition (1) thus obtained. .
[Example 2]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (2) obtained in Production Example 2 and 0.63 parts by mass of zinc acrylate (0.2 parts by mass as zinc) are placed in a mayonnaise bottle, and a disperser (Toyo Seiki Seisakusho Co., Ltd.) Manufactured by No. 488 Test Disperser) and added and mixed by shaking for 1 minute to obtain a water absorbent resin composition (2).
[0088]
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, dry hydrogen sulfide residual amount, and wet hydrogen sulfide residual amount of the water absorbent resin composition (2) obtained. .
Example 3
100 parts by mass of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 and 0.56 parts by mass of zinc acetate (0.2 parts by mass as zinc) are put into a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R). The mixture was stirred and stirred at 330 rpm for 20 seconds, and at the same time, 2.5 parts by weight of a 3% by weight aqueous solution of a leaf extract of a camellia plant was sprayed and mixed as a plant component to obtain a water-absorbent resin composition (3).
[0089]
Absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test result, dry hydrogen sulfide residual amount, wet hydrogen sulfide residual amount of the obtained water absorbent resin composition (3) are summarized in Table 2. .
Example 4
100 parts by mass of the water-absorbent resin (2) obtained in Production Example 2, 2.80 parts by mass of zinc acetate (1.0 parts by mass as zinc), and silicon dioxide as inorganic powder (Aerosil 200 manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd.) 0 .3 parts by mass was put into a mayonnaise bottle and added and mixed by manual stirring with a spatula for 3 minutes to obtain a water-absorbent resin composition (4).
[0090]
Table 2 summarizes the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, dry hydrogen sulfide residual amount, and wet hydrogen sulfide residual amount of the water absorbent resin composition (4) obtained. .
Example 5
100 parts by mass of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 and 3.17 parts by mass of zinc acrylate (1.0 parts by mass as zinc) were added to a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R). The mixture is stirred for 10 seconds at 330 rpm, and at the same time, 1.5 parts by weight of a 1% by weight aqueous solution of a leaf extract of a camellia plant is sprayed as a plant component, and silicon dioxide (Nippon Aerosil Co., Ltd., Aerosil 200) as an inorganic powder. 0.3 part by mass was added and mixed by stirring for 10 seconds at 330 rpm to obtain a water absorbent resin composition (5).
[0091]
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, dry hydrogen sulfide residual amount, and wet hydrogen sulfide residual amount of the water absorbent resin composition (5) thus obtained. .
Example 6
100 parts by mass of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 was put into a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R) and stirred at 330 rpm for 20 seconds, and at the same time, 25% by mass of a 20% aqueous solution of zinc acrylate. After adding and mixing by spraying parts (1.6 parts by mass as zinc), the mixture was dried under reduced pressure at 60 ° C. to obtain a water absorbent resin composition (6).
[0092]
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, dry hydrogen sulfide residual amount, and wet hydrogen sulfide residual amount of the water absorbent resin composition (6) obtained. .
[Comparative Example 1]
The water absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 was used as a comparative water absorbent resin composition (1).
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, residual amount of dry hydrogen sulfide, and residual amount of wet hydrogen sulfide of the comparative water absorbent resin composition (1) thus obtained. Summarized.
[0093]
[Comparative Example 2]
100 parts by weight of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 and 0.25 parts by weight of zinc oxide (0.2 parts by weight as zinc) are placed in a mayonnaise bottle, and a disperser (manufactured by Toyo Seiki Seisakusho Co., Ltd.). No. 488 test disperser) was added and mixed by shaking for 1 minute to obtain a comparative water absorbent resin composition (2).
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single layer pressure, the particle size distribution, the deodorization test results, the dry hydrogen sulfide residual amount, and the wet hydrogen sulfide residual amount of the comparative water absorbent resin composition (2) thus obtained. Summarized.
[0094]
[Comparative Example 3]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (3) obtained in Production Example 3 and 0.63 parts by mass of zinc acrylate (0.2 parts by mass as zinc) were added to a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R). The mixture was added and mixed by stirring at 330 rpm for 20 seconds to obtain a comparative water absorbent resin composition (3).
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single layer pressure, the particle size distribution, the deodorization test results, the dry hydrogen sulfide residual amount, and the wet hydrogen sulfide residual amount of the comparative water absorbent resin composition (3) thus obtained. Summarized.
[0095]
[Comparative Example 4]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (4) obtained in Production Example 4 and 0.56 parts by mass of zinc acetate (0.2 parts by mass as zinc) are put into a Redige mixer (manufactured by Redige, type: M5R). The mixture was added and mixed by stirring at 330 rpm for 20 seconds to obtain a comparative water absorbent resin composition (4).
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, the absorption capacity under single layer pressure, the particle size distribution, the deodorization test results, the dry hydrogen sulfide residual amount, and the wet hydrogen sulfide residual amount of the comparative water absorbent resin composition (4) thus obtained. Summarized.
[0096]
[Comparative Example 5]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (3) obtained in Production Example 3 and 3.17 parts by mass of zinc acrylate (1.0 parts by mass as zinc) are placed in a mayonnaise bottle and manually stirred for 3 minutes using a spatula Thus, a comparative water absorbent resin composition (5) was obtained.
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, residual amount of dry hydrogen sulfide, and residual amount of wet hydrogen sulfide of the comparative water absorbent resin composition (5) thus obtained. Summarized.
[0097]
[Comparative Example 6]
100 parts by mass of the water-absorbent resin (1) obtained in Production Example 1 was placed in a Redige mixer (Type: M5R, manufactured by Redige Co., Ltd.) and stirred at 330 rpm for 30 seconds, and at the same time, a 25% by weight aqueous solution of zinc acrylate 51 mass After adding and mixing by spraying parts (4.0 parts by mass as zinc), the mixture was dried under reduced pressure at 60 ° C. to obtain a comparative water absorbent resin composition (6).
Table 2 shows the absorption capacity under no pressure, absorption capacity under single layer pressure, particle size distribution, deodorization test results, residual amount of dry hydrogen sulfide, and residual amount of wet hydrogen sulfide of the comparative water absorbent resin composition (6) thus obtained. Summarized.
[0098]
Example 7
37 parts by mass of the water absorbent resin composition (1) obtained in Example 1 and 63 parts by mass of pulverized wood pulp were dry-mixed using a mixer. Next, the obtained mixture was formed into a web having a size of 130 mm × 400 mm by air-making on a wire screen formed to 400 mesh (mesh size: 38 μm) using a batch type air-making machine. . Further, by pressing the web at a pressure of 196.14 kPa for 5 seconds, the basis weight was about 0.05 g / cm. 2 An absorber was obtained.
Subsequently, a so-called back sheet (liquid-impermeable sheet) made of liquid-impermeable polypropylene, the absorbent body, and a non-woven surface sheet (liquid-permeable sheet) made of liquid-permeable polypropylene, double-sided tape By adhering to each other in this order, an absorbent article (that is, a pad type of an adult paper diaper) (1) was obtained. The mass of this absorbent article (1) was 50 g.
[0099]
The amount of return of the absorbent article (1) obtained and the deodorization test results are summarized in Table 3.
[Examples 8 to 12]
The water absorbent resin composition (1) used in Example 7 was replaced with the water absorbent resin composition (2), (3), (4), (5) obtained in Examples 2, 3, 4, 5, and 6. ) And (6) were obtained to obtain absorbent articles (2), (3), (4), (5), and (6), respectively.
The obtained absorbent articles (2), (3), (4), (5) and (6) are shown in Table 3 with their return amounts and deodorization test results.
[0100]
[Comparative Examples 7-12]
The water-absorbent resin composition (1) used in Example 7 was compared with the comparative water-absorbent resin compositions (1), (2) and (3) obtained in Comparative Examples 1, 2, 3, 4, 5, and 6. ), (4), (5) and (6) to obtain comparative absorbent articles (1), (2), (3), (4), (5) and (6), respectively. It was.
Table 3 summarizes the return amounts and deodorization test results of the obtained comparative absorbent articles (1), (2), (3), (4), (5), and (6).
[0101]
[Table 1]
Figure 0004163538
[0102]
[Table 2]
Figure 0004163538
[0103]
[Table 3]
Figure 0004163538
[0104]
【The invention's effect】
According to the present invention, a water-absorbing resin composition having excellent deodorizing performance, in particular, deodorizing performance capable of sufficiently removing malodor derived from sulfur-based compounds such as hydrogen sulfide and mercaptans, and excellent absorption performance, An absorber, an absorbent article, and a method for producing a water absorbent resin composition can be provided.

Claims (7)

アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分とするポリアクリル酸架橋重合体を表面架橋した吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む吸水性樹脂組成物であって、
前記吸水性樹脂組成物の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であり、
前記吸水性樹脂組成物の粒度が850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上かつ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、
前記吸水性樹脂組成物の平均粒子径が200〜700μmであり、
前記亜鉛化合物は、前記吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で含まれる
ことを特徴とする、吸水性樹脂組成物。
A water-absorbing material containing a zinc compound that generates zinc ions by being dissociated in water, with a water-absorbing resin surface-crosslinked with a polyacrylic acid crosslinked polymer having acrylic acid and / or a salt thereof as a main component . A resin composition comprising:
The absorption capacity of the water-absorbent resin composition with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more under no pressure, and the absorption rate under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to a 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution is 26 g / g. g or more,
The particle size of the water-absorbent resin composition is less than 850 μm, and particles of 150 μm or more are 90% by mass or more and particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole,
The water absorbent resin composition has an average particle size of 200 to 700 μm,
The zinc compound is contained in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water-absorbent resin .
A water-absorbent resin composition characterized by that.
前記亜鉛化合物以外に植物成分をさらに含む、請求項1に記載の吸水性樹脂組成物。  The water-absorbent resin composition according to claim 1, further comprising a plant component in addition to the zinc compound. 前記組成物が、さらに無機粉末を含む、請求項1または2に記載の吸水性樹脂組成物。The water absorbent resin composition according to claim 1, wherein the composition further contains an inorganic powder. 請求項1から3までのいずれかに記載の吸水性樹脂組成物と親水性繊維とを含む、吸収体。The absorber containing the water absorbing resin composition in any one of Claim 1 to 3 , and a hydrophilic fiber. アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分とするポリアクリル酸架橋重合体を表面架橋した吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む吸水性樹脂組成物と、親水性繊維とを含む吸収体であって、
前記吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上であり、
前記吸水性樹脂組成物の粒度が850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上かつ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、
前記吸水性樹脂組成物の平均粒子径が200〜700μmであり、
前記亜鉛化合物は、前記吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で含まれる
ことを特徴とする、吸収体。
A water-absorbing material containing a zinc compound that generates zinc ions by being dissociated in water, with a water-absorbing resin surface-crosslinked with a polyacrylic acid crosslinked polymer having acrylic acid and / or a salt thereof as a main component . An absorber comprising a resin composition and hydrophilic fibers,
Absorption capacity of the water-absorbing resin under 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution under no pressure is 26 g / g or more, and absorption capacity under monolayer pressure of 1.9 kPa with respect to 0.90 mass% sodium chloride aqueous solution is 26 g / g or more. And
The particle size of the water-absorbent resin composition is less than 850 μm, and particles of 150 μm or more are 90% by mass or more and particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole,
The water absorbent resin composition has an average particle size of 200 to 700 μm,
The zinc compound is contained in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions with respect to the water-absorbent resin .
An absorbent body characterized by that.
請求項またはに記載の吸収体、液透過性を有する表面シート、液不透過性を有する背面シートを備えた、吸収性物品。An absorbent article comprising the absorber according to claim 4 or 5 , a top sheet having liquid permeability, and a back sheet having liquid impermeability. アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分とするポリアクリル酸架橋重合体を表面架橋した吸水性樹脂を主成分とし、水中で解離して亜鉛イオンを生じる亜鉛化合物を含む吸水性樹脂組成物の製造方法であって、
アクリル酸および/またはその塩を主成分とする単量体成分を重合する重合工程と、前記重合工程を経て、さらに表面架橋して得られた吸水性樹脂に、亜鉛化合物を、吸水性樹脂に対して亜鉛イオンとして0.0001〜2質量%の範囲で添加する工程とを含み、
前記吸水性樹脂の粒度が850μm未満で150μm以上の粒子が全体の90質量%以上かつ300μm以上の粒子が全体の60質量%以上であり、
前記吸水性樹脂の平均粒子径が200〜700μmであり、
前記重合工程を経て得られた吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する無加圧下吸収倍率が26g/g以上、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの単層加圧下吸収倍率が26g/g以上である
ことを特徴とする、吸水性樹脂組成物の製造方法。
A water-absorbing material containing a zinc compound that dissociates in water and generates zinc ions, mainly composed of a water-absorbing resin whose surface is cross-linked with a polyacrylic acid crosslinked polymer whose main component is acrylic acid and / or a salt thereof . A method for producing a resin composition, comprising:
A polymerization step of polymerizing a monomer component including acrylic acid and / or salts thereof, through the polymerization process, the water-absorbent resin obtained by further surface crosslinking, a zinc compound, a water-absorbent resin And a step of adding in the range of 0.0001 to 2% by mass as zinc ions,
The particle size of the water-absorbent resin is less than 850 μm, and particles of 150 μm or more are 90% by mass or more and particles of 300 μm or more are 60% by mass or more of the whole,
The water absorbent resin has an average particle size of 200 to 700 μm,
The absorption capacity of the water-absorbent resin obtained through the polymerization step with respect to 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution under no pressure is 26 g / g or more, and under a single layer pressurization at 1.9 kPa with respect to 0.90% by mass sodium chloride aqueous solution. Absorption capacity is 26 g / g or more ,
A method for producing a water-absorbent resin composition, comprising:
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