JP4162778B2 - インストルメントパネルの容器ホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インストルメントパネルに設けた容器ホルダに関し、更に詳細には、インストルメントパネルに収納したエアコンユニットから送出される調温空気を空気吹出口へ流通案内する空気案内ダクトに容器ホルダを連通させ、この容器ホルダへ調温空気の一部を供給することで、該ホルダに収容保持した飲料容器内の飲料を加温状態や冷却状態に保持し得るようにする手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に乗用車等の車両における乗員室内の前方には、所要形状に成形されて車幅方向に延在するインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルは、各種車載機器,部材の搭載基体として機能し、スピードメータやタコメータその他各種表示灯等を備えた計器盤が運転席からの視認容易な位置に配設されると共に、身の回りの各種小間物や車検証等を収納するグローブボックスおよびエアバッグ等が必要に応じて助手席側に配設され、更にエアコンユニット用の空調操作ユニットやオーディオユニット等が略中央に位置している。
【0003】
また車両には、乗員室内の温度調節を行なうエアコンユニットが、前記インストルメントパネルに被覆または収納された状態で該乗員室の内部前方に配設され、このエアコンユニットからの調温空気(冷気,暖気)の空気吹出口が、該パネルにおける乗員室側を指向した中央部や左右両側近傍に設けられている。これらエアコンユニットと各空気吹出口は、インストルメントパネルの裏側内部に形成または配設した空気案内ダクトを介して連通接続されている。すなわち、前記空調操作ユニットでの所要スイッチ操作によって温度や吹出位置および吹出量の設定を行なうことにより、前記エアコンユニットで所定温度に調整された調温空気が、前記空気案内ダクト内を通って各空気吹出口から乗員室内へ吹出し、該乗員室の冷・暖房を含めた総合的な空気調温を行ない得るようになっている。
【0004】
更に、前記インストルメントパネルには、コーヒーその他の飲料を乗員室内で飲用する際の利便に供される容器ホルダが、標準の装備として設けられている場合が多い。この容器ホルダは、各車種毎に様々なタイプものもが実施されているが、一般的には、インストルメントパネルの中央部(前記オーディオユニットや空調操作ユニットの近傍)の上方または下方に配設されて、飲料の非飲用時には邪魔にならないように該パネル内に収納し、飲料の飲用時に乗員側へ引き出して使用するようになっている形態のものが多い。なお、前記インストルメントパネルとは別途形成されて乗員室内に設置されるフロアコンソールの上面に、複数本の飲料容器を立て置きする形態の容器ホルダが予め配設されている場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した如き現況において、インストルメントパネルに配設された従来の容器ホルダでは、収容保持している飲料容器内の飲料に対する保温機能が全く具備されていないため、該容器ホルダに飲料容器を収容保持させた場合、次の如き難点が指摘される。例えば夏場に、冷えたジュースを乗員室内で飲用する場合、前記容器ホルダに保持させている間にジュースの温度が上昇し、短時間で呈味変化を来し易い欠点がある。また冬場に、ホットコーヒー等を乗員室内で飲用する場合、前記容器ホルダに保持させている間にコーヒーの温度が短時間で低下してしまう欠点が指摘される。
【0006】
このような場合に対応するものとして、蓄冷剤を入れた冷蔵ボックスや化学反応による発熱を利用した温蔵ボックスが知られているが、蓄冷剤や化学反応剤の補充が面倒であり、また効果の持続時間が短い等の難点がある。しかも、何れの手段にあっても、開封前(飲料前)の飲料容器を好適に収納して保温するためのものであって、飲料中の飲料容器を簡単かつ安定的に保持したり、また保持状態から簡単に取り出し得る等の設計にはなっていないので、前述した問題点を根本的に解決し得るものではなかった。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するために提案されたもので、エアコンユニットと空気吹出口とを連通接続する空気案内ダクトをインストルメントパネルの上面に露出させ、この空気案内ダクトの所要位置に飲料容器の収容保持が可能な容器ホルダを配設し、前記エアコンユニットからの調温空気(冷気,暖気)の一部をこの容器ホルダの容器収容部へ供給することにより、該飲料容器内の飲料を適温に保持し得るインストルメントパネルの容器ホルダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明に係るインストルメントパネルの容器ホルダは、
乗員室内の空調に供されるエアコンユニットを収納した状態で該乗員室の内部前方に組み付けられ、前記エアコンユニットからの調温空気を前記乗員室内へ吹出す空気吹出口を備え、
前記エアコンユニットと前記空気吹出口とを連通接続する空気案内ダクトを、前記インストルメントパネルに一体形成すると共に、該案内ダクトの外壁部を該パネルの上面に露出させ、
前記外壁部の所要位置に、容器収容部に飲料容器を収容した状態で保持する容器ホルダを設けて、前記容器収容部を前記空気案内ダクトの内部に連通させ、
前記エアコンユニットから送出されて空気案内ダクト内を流通する調温空気の一部を前記容器収容部に供給することで、飲料容器内の飲料の温度を所定範囲に保持し得るよう構成したインストルメントパネルの容器ホルダにおいて、
前記容器ホルダは、前記容器収容部を画成する有底円筒状の円筒収容体と、該円筒収容体に開放位置と閉鎖位置とに回動変位自在に外装されるシャッターとから構成され、
前記円筒収容体の壁面に前記空気案内ダクトと容器収容部とを連通可能な開口部が形成されると共に、該壁面の上端縁から水平外方に延出する鍔状の係止部と、該円筒収容体の径方向へ弾性変形可能な係止片とが設けられ、該係止部と係止片とが前記外壁体の表裏両側に係止することで、前記容器ホルダが空気案内ダクトに固定され、
前記シャッターは、前記円筒収容体の外周面に摺接され、シャッターが前記開放位置に変位した際に該円筒収容体の開口部と整合状態になると共に、シャッターが前記閉鎖位置に変位した際に円筒収容体の開口部と非整合状態になる開口部が形成されたリング部と、該リング部に連結されて前記インストルメントパネルの外部に露出する指掛片を有する操作部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るインストルメントパネルの容器ホルダつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は、本発明の好適な一実施例に係る容器ホルダを備えたインストルメントパネルを概略的に示す斜視図であり、また図2は、図1に示すインストルメントパネル20が乗員室10の内部前方に組付けられた状態を、容器ホルダ100の配設位置手前側で破断して示す縦断側面図である。なお、説明の便宜上、図1における左側をインストルメントパネルの「左側」、右側をインストルメントパネルの「右側」と云うと共に、同図の手前側を「前側」、フロントガラス側を「後側」と云うものとする。
【0010】
(インストルメントパネルの概略説明)
乗員室10の内部前方に組み付けられる前記インストルメントパネル20は、エアコンユニット38を収納したセンターユニット部22を中心として下部左側に配設される平面L形の左側基体24と、該ユニット部22の下部右側に配設される平面L形の右側基体26と、上部左側および上部右側に配設される上部蓋体28,28と、これら各部材の間で車幅方向に延在する空気案内ダクト30とから構成されている。また、後で詳述するように、センターユニット部22の上部に設置される計器盤46のフード部材48や上面カバー部材52および前部に取り付けられる前面化粧板58は、乗員室10に露出するようになっている。すなわち、前記左,右側基体24,26、上部蓋体28,28、空気案内ダクト30、およびフード部材48、上面カバー部材52、前面化粧板58とにより、インストルメントパネル20の外郭意匠面が形成される。なお前記左側基体24には、小間物や車検証等を収納可能なグローブボックス32が開閉可能に設置されると共に、前記右側基体26には、ステアリングコラム36の挿通を許容する開口部34が形成されている。また左側の上部蓋体28には、前記リィンフォースバー12に固定される助手席乗員用のエアバッグ14のための蓋板29が設けられている。
【0011】
(センターユニット部)
前記センターユニット部22は、内部に前記エアコンユニット38を収納すると共に、スピードメータやタコメータおよび各種表示灯等を備えた計器盤46や、オーディオユニット54および空調操作ユニット56等の主要車載機器が集約的に設置されている。すなわちセンターユニット部22は、前記エアコンユニット38の熱交換系を内部に収容して前記ファイヤーウォール16に固定されるケース本体40を設置基台として、その左側面にブロア39を内蔵したブロアケース42が設置されている。また、ケース本体40における両側面の後端部には、取付孔44aを形成した取付片44が、上下に所要間隔離間した位置で側外方へ延出した状態で一体成形されており、またファイヤーウォール16の所要位置には、各取付孔44aに対応的に整合するネジ孔18が形成されている。従って、互いに整合させた各取付孔44aとネジ孔18とのに間にボルト19を締め付けることにより、エアコンユニット38を収納したケース本体40が該ファイヤーウォール16に固定される。
【0012】
前記ケース本体40の上部前方側には、フード部材48で覆蓋された前記計器盤46が固定設置されると共に、該ケース本体40の上部後方側には、上面空気吹出部50を有する上面カバー部材52が、前記フード部材48に隣接して固定設置される。この上面空気吹出部50は、図1,図2および図6に示すように、上面から左右側面に亘って細長に延在形成した上面空気吹出口50aと、この上面空気吹出口50aに整合すると共に下端開口部が前記エアコンユニット38の第3空気排出口66に連結される空気案内筒50bが配設してあり、該エアコンユニット38からのデフロスト用の調温空気をフロントガラス11の内側全面に拡散的に吹付案内するようになっている。更に、前記ケース本体40の前部側には、前記オーディオユニット54や空調操作ユニット56等が取付固定される。そしてケース本体40の前部には、前記オーディオユニット54や空調操作ユニット56の操作面に整合する開口部58a,58bを形成し、かつインストルメントパネル20の外郭意匠面を構成する前記前面化粧板58が取り付けられる。
【0013】
(空気案内ダクト)
前記ケース本体40の前面上方の開口部60には、図6に示すように、エアコンユニット38の第1空気排出口62および第2空気排出口64,64が臨んでおり、前記空気案内ダクト30に連結するようになっている。この空気案内ダクト30は、図1〜図3に示すように、インストルメントパネル20の内側(後方側)に配設されて乗員室10へ露出しない内側壁体70と、乗員室10側へ略全面的に露出して前記パネル20の外郭意匠面の一部を形成する外側壁体72とから構成され、これら両壁体70,72における長手方向(車幅方向)の端部同志を接合させることで内部に調温空気用の空気流通路92,94,96が画成される。なお、これら内側壁体70と外側壁体72は、図示しないビス等で互いに接合される。
【0014】
(内側壁体)
前記内側壁体70には、その長手方向における中央部に、エアコンユニット38の前記第1空気排出口62に整合する第1空気流入口74と、この第1空気排出口62の左右両側に位置して該エアコンユニット38の前記第2空気排出口64,64に整合する第2空気流入口76,76が開口形成されている。また内側壁体70の裏側には、図4に示すように、前記リィンフォースバー12の外周面に密着的に整合する断面形状が半円弧状のブラケット78が複数個成形されており、これらブラケット78と整合する該リィンフォースバー12の各ブラケット13との間にボルト15を締め付けることにより、内側壁体70(空気案内ダクト30)がリィンフォースバー12に取付固定されるようになっている。更に内側壁体78の裏側には、前記エアコンユニット38や計器盤46,オーディオユニット54,空調操作ユニット56等の各種車載機器同志や、これら車載機器と他の車載機器とを電気的に接続するワイヤーハーネス82を係止する係止片80が、該内側壁体70と一体に成形されている。
【0015】
(外側壁体)
前記外側壁体72は、乗員室10の上方側から後方側に向かって側面凸形曲面状に形成され、その前面下端部側が前記左側基体24,右側基体26および前面化粧板58の各上端部に連続的に整合すると共に、その上面後端部側が前記左右の上部蓋体28,28および前記フード部材48の前端部に連続的に整合するよう成形されており、これら各部材24,26,58,28,48と共にインストルメントパネル20の外郭意匠面を形成している。そして、乗員室10後方を指向した長手方向中央および左右両端近傍に、上下左右に姿勢変向する風向制御板86を備えて調温空気を後方へ吹出し案内する合計4個の前面空気吹出口84が配設され、また左右両端部に、調温空気を左右へ吹出し案内する2個の側面空気吹出口88が配設されている。
【0016】
また、前記外側壁体72の裏側には、適宜位置にリブ状の隔壁90が一体成形されており、この外側壁体72を前記内側壁体70に整合させた際に、図3および図7に示すように、空気案内ダクト30の内部に合計3個の空気流通路92,94,96を画成するようになっている。このうち第1空気流通路92は、内部下方において長手方向に延在して前記第1空気流入口74と前記各前面空気吹出口84とを連通接続し、第2空気流通路94は、内部上方において長手方向左側に延在位置して前記左側の第2空気流入口76と左側の前記側面空気吹出口88とを連通接続し、第3空気流通路96は、内部上方において長手方向右側に延在位置して前記右側の第2空気流入口76と右側の前記側面空気吹出口88とを連通接続している。
【0017】
このように構成した本実施例の空気案内ダクト30では、エアコンユニット38から前記第1空気排出口62側へ送出された調温空気は、第1空気流入口74を介して第1空気流通路92へ流入した後に各前面空気吹出口84から乗員室10の後方側へ吹出し、後部座席側を含む乗員室10全体の空気調温に供される。また、エアコンユニット38から左側の第2空気排出口64側へ送出された調温空気は、第2空気流入口76を介して第2空気流通路94へ流入した後に左側の側面空気吹出口88から吹出し、左ドアのサイドガラスに対する霜取りに供される。同様に、エアコンユニット38から右側の第2空気排出口64側へ送出された調温空気は、右側の第2空気流入口76を介して第3空気流通路96へ流入した後に右側の側面空気吹出口88から吹出し、右ドアのサイドガラスに対する霜取りに供される。
【0018】
(容器ホルダ)
そして本実施例では、前記空気案内ダクト30を構成する外側壁体72の両端部近傍に、飲料容器124を挿脱自在に収容保持する2個の容器ホルダ100が設けられている。これら容器ホルダ100は、図3および図4に示すように、飲料容器124を収容保持する円筒収容体102と、この円筒収容体102に外装されるシャッター104とから構成されている。
【0019】
(円筒収容体)
前記円筒収容体102は、飲料容器124の直径寸法よりも適宜大きい内径寸法で所要の深さに設定された容器収容部106を画成すると共に、その上端縁から水平外方に延出して装飾を兼ねる鍔状の係止部108とが一体成形され、前記空気案内ダクト30の外側壁体72に開口形成された装着孔98に取着される。この装着孔98は、前記シャッター104の外形寸法より大きく、前記係止部108の外形寸法より小さく設定されており、前記容器ホルダ100の容器収容部106の挿通を許容するようになっている。なお、円筒収容体102の外周面の所要位置には、該収容体102の径方向への弾性変形が可能な係止片110が取着されており、この係止片110と前記係止部108とが外側壁体72の表裏両側に係止することで、容器ホルダ100が空気案内ダクト30に好適に固定される(図3参照)。
【0020】
空気案内ダクト30に装着された容器ホルダ100の円筒収容体102は、図3および図7に示すように、前記第1空気流通路92に連通する空間92aに臨むようになっている。また前記円筒収容体102の壁面には、周方向へ等間隔に配列した合計6個の矩形状の開口部112が形成されており、各開口部112を介して前記空間92aと容器収容部106内とが空間的に連通している。従って、前記エアコンユニット38から第1空気流通路92へ送出された調温空気の一部は、空間92aおよび開口部112を介して容器収容部106へ流入し得るよう構成されている。
【0021】
(シャッター)
前記シャッター104は、前記空間92aと前記容器収容部106との連通および遮断を任意になすためのもので、周方向へ合計6個の開口部116を等間隔に配列形成して前記円筒収容体102の外周面に摺接されるリング部114と、このリング部114の上端面から上方へ延出する操作部118とが一体形成されている。そして前記操作部118は、前記係止部108に形成された円弧状のスリット109を介して該係止部108の上方へ延出し、該スリット109に整合する指掛片120が上端部に形成されている。すなわち、前記指掛片120をスリット109に沿ってスライド変位させることにより、前記リング部114が円筒収容体102の外周面に沿って回動変位するようになる。
【0022】
このように構成された容器ホルダ100では、図5に示すように、前記指掛片120をスリット109に沿ってCLOSE側へスライド変位させると、リング部114に形成された各開口部116と円筒収容体102に形成された各開口部114とが非整合状態となり、前記空間92aから前記容器収容部106への調温空気の流入が阻止される。一方、前記指掛片120をスリット109に沿ってOPEN側へスライド変位させると、リング部114に形成された各開口部116と円筒収容体102に形成された各開口部112とが互いに整合状態となり、前記空間92aから前記容器収容部106への調温空気の流入が許容されるように設定されている。
【0023】
(表皮材)
また、前記空気案内ダクト30における外側壁体72の外郭意匠面には、表面にシボ加工等が施されて適宜の弾力性および断熱性を有する表皮材122が貼着されており、インストルメントパネル20の質感向上と、空気案内ダクト30内部と乗員室10(外部)との温度差によって起こる結露発生を好適に防止するようになっている。この表皮材122は、外側壁体72の成形時または成形後の適時に該外側壁体72に貼着される。なお、前記表皮材108を貼着しないインストルメントパネルにおいては、例えば前記外側壁体72の裏面に適宜の断熱材を装着して結露発生の防止が図られる。
【0024】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例のインストルメントパネルの容器ホルダの作用につき説明する。
【0025】
(インストルメントパネルの組付け)
エアコンユニット38を収納したケース本体40の上部に計器盤46を組み付けたフード部材48と上面カバー部材52を設置し、該ケース本体40の前部にオーディオユニット54,空調操作ユニット56を設置固定すると共に前面化粧板58を取り付ける。このようにモジュール化されたセンターユニット部22を、前記ファイヤーウォール16およびリィンフォースバー12を利用して車体に固定する。また、左側基体24および右側基体26を、前記センターユニット部22の左右両側に組み付ける。
【0026】
また空気案内ダクト30では、表皮材122を貼着した外側壁体72の所要位置に前面空気吹出口84および側面空気吹出口88が装着され、また各装着孔98に別途組み立てられた実施例の容器ホルダ100が装着される。そして、これら空気吹出口84,88および容器ホルダ100を装着した外側壁体72を、前記上部蓋体28,28を一体成形した内側壁体70に組み付けることにより、空気案内ダクト30が形成される。このように組み立てられた空気案内ダクト30は、前記リィンフォースバー12に組み付けられ、これによりエアコンユニット38における第1空気排出口62および第2空気排出口64,64に、第1空気流入口74および第2空気流入口76,76が整合連結する。
【0027】
(空調および霜取り)
前記空調操作ユニット56における所要のスイッチ操作により乗員室10の空調モードに設定した場合は、前記エアコンユニット38からの調温空気が第1空気排出口62側へ送出され、第1空気流入口74を介して第1空気流通路92へ流入した後に各前面空気吹出口84から乗員室10の後方側へ吹出し、後部座席側を含む乗員室10全体の空気調温が行なわれる。また、前記空調操作ユニット56における所要のスイッチ操作によりデフロストモードに設定した場合は、前記エアコンユニット38からの調温空気が、第2空気排出口64および第3空気排出口66側へ送出される。このうち、各第2空気排出口64,64側へ送出された調温空気は、左右の第2空気流入口76,76を介して第2および第3空気流通路94,96へ流入した後に、左右両側の側面空気吹出口88,88から吹出し案内され、左右ドアのサイドガラスに対する霜取りが行われる。一方、第3空気排出口66側へ送出された調温空気は、前記上面空気吹出部50において、空気案内筒50bを介して上面空気吹出口50aから正面扇状に吹出し案内され、フロントガラスに対する霜取りが行われる。
【0028】
(容器ホルダの使用形態)
前記乗員室10内においてジュースやコーヒー等の各種飲料を飲用するに際しては、前記空気案内ダクト30に配設した容器ホルダ100を使用する。すなわち実施例の容器ホルダ100では、飲料容器124を上方から挿入するだけで容器収容部106内へ該飲料容器124を簡単に収容保持させることができると共に、該容器収容部106から簡単に取り出すことが可能である。
【0029】
そして、前記エアコンユニット38による乗員室10内の空調が行われている前提、すなわち調温空気が空気案内ダクト30の第1空気流通路92内に送出されている状態において、容器ホルダ100の前記指掛片120をOPEN側にスライド変位させると、各開口部112と各開口部116とが整合することに伴い、第1空気流通路92から前面空気吹出口84へ流通する調温空気の一部が空間92aから容器収容部106内へ流入する。これにより調温空気は、前記容器収容部106内に収容保持された飲料容器124の側面に接触しながら吹出すので、この際に熱交換がなされて該容器124内の飲料の温度を所定範囲内に保持することができる。
【0030】
なお、前記エアコンユニット38による乗員室10内の空調が行われている際に、容器ホルダ100の前記指掛片120をCLOSE側にスライド変位させると、各開口部116と各開口部112とが非整合することに伴い、前記容器収容部106と前記空間92aとが遮断されて調温空気が容器収容部106内へ流入することがない。従って、容器収容部106内に収容保持された飲料容器124内の飲料に対する保温がなされない。
【0031】
このように実施例の容器ホルダ100では、乗員室10の空調に供されるエアコンユニットからの調温空気の一部を利用して容器収容部106内に収容保持した飲料容器124内の飲料の保温を行なうよう構成したので、蓄冷材や化学反応剤および別途電源等を全く必要とすることなく、飲料の保温を行なうことができる。例えば、冷たい飲料(コーラやジュース等)を飲用する夏場においては、乗員室10の冷房に供される冷気(調温空気)の一部が供給されるので、容器収容部106に収容保持された該飲料の飲料容器124が冷気に接触することによって冷却され、飲料の温度上昇が好適に防止される。また、暖かい飲料(ホットコーヒーや紅茶等)を飲用する冬場においては、乗員室10の暖房に供される暖気(調温空気)の一部が供給されるので、容器収容部106に収容保持された飲料容器124が暖気に接触して加温され、飲料の温度低下が好適に防止される。
【0032】
【変更例】
図8は、本発明に係るインストルメントパネルの容器ホルダの変更例を例示するもので、この変更例に係る容器ホルダ130は、前記前面空気吹出口84と一体化させてユニット化したものである。すなわち容器ホルダ130は、前記容器ホルダ100と同様に、前面空気吹出口84に調温空気を案内する前記第1空気流通路92に臨み、この第1空気流通路92に送出された調温空気の一部を利用するものであり、空気吹出口付き容器ホルダとしてユニット化される。この容器ホルダ130では、前記空気案内ダクト30に対して前面空気吹出口84と同時に装着することが可能となるから、組付け作業の合理化を図り得る。
【0033】
また図示しないが、前記容器ホルダ100を、空気案内ダクト30の前記第2空気流通路94または第3空気流通路96に臨んだ状態に配設して、これら空気流通路94,96に送出されるデフロスト用の調温空気の一部を利用して飲料容器124内の飲料の保温をなすようにしてもよい。また、この場合においても、前記側面空気吹出口88と一体的に形成して、空気吹出口付き容器ホルダとしてユニット化することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るインストルメントパネルの容器ホルダによれば、乗員室の空調に供されるエアコンユニットからの調温空気の一部を利用して収容部内に収容保持した飲料容器内の飲料の保温を行なうよう構成したので、蓄冷材や化学反応剤および別途電源等を全く必要とすることなく、飲料の保温を好適に行なうことができる。なお、空気流通路と収容部の連接部にシャッターを設ければ、エアコンユニットの運転中にあっても飲料容器の保温を中止することも可能となる。更に、隣接して配設される空気吹出口と一体的に形成すれば、組付作業の合理化等を図り得る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る容器ホルダを備えたインストルメントパネルを、乗員室前方に設置した状態で示す概略斜視図である。
【図2】図1に示したインストルメントパネルを、助手席前方の位置で縦断して示す側面図である。
【図3】実施例に係る容器ホルダが装着された空気案内ダクトの縦断側面図である。
【図4】実施例に係る容器ホルダを一部破断して示す斜視図である。
【図5】実施例に係る容器ホルダを開口部の形成部分で破断して示す平面図である。
【図6】エアコンユニットを内蔵したセンターユニット部を示す斜視図である。
【図7】実施例に係る空気案内ダクトの内部構造を一部破断して示す説明図である。
【図8】変更例に係る空気案内ダクトの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 乗員室
20 インストルメントパネル
30 空気案内ダクト
38 エアコンユニット
72 外壁部
84 前面空気吹出口
88 側面空気吹出口
100 容器ホルダ
102 円筒収容体
104 シャッター
106 容器収容部
108 係止部
110 係止片
112 , 116 開口部
114 リング部
118 操作部
120 指掛片
124 飲料容器

Claims (3)

  1. 乗員室(10)内の空調に供されるエアコンユニット(38)を収納した状態で該乗員室(10)の内部前方に組み付けられ、前記エアコンユニット(38)からの調温空気を前記乗員室(10)内へ吹出す空気吹出口(84,88)を備え、
    前記エアコンユニット(38)と前記空気吹出口(84)とを連通接続する空気案内ダクト(30)を、前記インストルメントパネル(20)に一体形成すると共に、該案内ダクト(30)の外壁部(72)を該パネル(20)の上面に露出させ、
    前記外壁部(72)の所要位置に、容器収容部(106)に飲料容器(124)を収容した状態で保持する容器ホルダ(100)を設けて、該容器収容部(106)を前記空気案内ダクト(30)の内部に連通させ、
    前記エアコンユニット(38)から送出されて空気案内ダクト(30)内を流通する調温空気の一部を前記容器収容部(106)に供給することで、飲料容器(124)内の飲料の温度を所定範囲に保持し得るよう構成したインストルメントパネル(20)の容器ホルダにおいて、
    前記容器ホルダ(100)は、前記容器収容部(106)を画成する有底円筒状の円筒収容体(102)と、該円筒収容体(102)に開放位置と閉鎖位置とに回動変位自在に外装されるシャッター(104)とから構成され、
    前記円筒収容体(102)の壁面に前記空気案内ダクト(30)と容器収容部(106)とを連通可能な開口部(112)が形成されると共に、該壁面の上端縁から水平外方に延出する鍔状の係止部 (108) と、該円筒収容体 (102) の径方向へ弾性変形可能な係止片 (110) とが設けられ、該係止部 (108) と係止片 (110) とが前記外壁体 (72) の表裏両側に係止することで、前記容器ホルダ (100) が空気案内ダクト (30) に固定され、
    前記シャッター(104)は、前記円筒収容体(102)の外周面に摺接され、シャッター(104)が前記開放位置に変位した際に該円筒収容体(102)の開口部(112)と整合状態になると共に、シャッター(104)が前記閉鎖位置に変位した際に円筒収容体(102)の開口部(112)と非整合状態になる開口部(116)が形成されたリング部(114)と、該リング部(114)に連結されて前記インストルメントパネル(20)の外部に露出する指掛片(120)を有する操作部(118)とを備えている
    ことを特徴とするインストルメントパネルの容器ホルダ。
  2. 前記容器収容部(106)には前記空気吹出口(84)が一体的に形成され、この単一部材としての容器収容部(106)が前記空気案内ダクト(30)に装着される請求項1記載のインストルメントパネルの容器ホルダ。
  3. 前記容器収容部(106)にはデフロスト用の前記空気吹出口(88)が一体的に形成され、この単一部材としての容器収容部(106)が前記空気案内ダクト(30)に装着される請求項1記載のインストルメントパネルの容器ホルダ。
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