JP4161950B2 - マイクロメカニカル静電アクチュエータ - Google Patents

マイクロメカニカル静電アクチュエータ Download PDF

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
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    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
    • H02N1/008Laterally driven motors, e.g. of the comb-drive type

Description

本発明はマイクロメカニカル静電アクチュエータに係り、特に、共振素子やフィルタ素
子を構成する場合に好適なマイクロメカニカル静電アクチュエータの構造に関する。
近年、世界的な高度情報化社会の到来により、パーソナルユースの携帯電話の普及やイ
ンターネットを媒体とした新しいビジネスの誕生など、通信・マルチメディア市場は飛躍
的な発展を遂げている。その中でも情報化時代の牽引役とも言える携帯電話の機能は単純
な電話としての機能だけでなくなってきた。例えば、音声、文字、静止画に加え、高品質
な音楽、カラー動画像などの高速・大容量データの送受信のように従来の機能から大きく
進化している。このようなこれまでにない機能を携帯電話などに搭載するには、スペース
の制約から各種部品の「小型化・軽量化」が一段と求められる。また、携帯電話の筐体の
小型化傾向は、操作上の制限から限界が現れ始めているが、今後は「薄型化」への要求も
高まるものと考えられる。
上記のような各種の要求を達成する手段としてMEMS(Micro Electro Mechanical S
ystems)テクノロジーがある。このMEMS、すなわち微小な電気機械システムは、半導
体の微細加工技術を基本とした「マイクロマシニング」で作る高付加価値の部品である。
回路を始め、微細構造体やセンサ、さらにアクチュエータやエネルギー源などを小型に集
積化できる。具体的な製品としては、プリンタヘッドやDMD(Digital Micro mirror D
evise)などが市場に登場している。
静電アクチュエータの構造としては、櫛歯構造を有する電極同士が噛み合うように対向
配置された櫛歯型アクチュエータが知られている(例えば、以下の非特許文献1参照)。
例えば、図19に示す静電アクチュエータ10には、基板上に固定された固定部11a及
び固定部11aに接続された支持梁部11b及び11cを備えた支持体11と、この支持
体11によって中央に配置された可動電極12と、その左右に配置された一対の駆動電極
(固定電極)13とが設けられ、可動電極12の櫛歯構造12cと駆動電極13の櫛歯構
造13bとがそれぞれ櫛歯状に噛合した状態で対向配置されている。この静電アクチュエ
ータ10は共振子を構成したものであり、電極対向部が櫛歯構造であるため、電極対向面
積が広く取れ、駆動力が大きくなるために比較的低電圧で駆動できるとともに、変位とキ
ャパシタ変化が線形であるため、線形応答が得られるという利点がある。
WILLIAM C.TANG, TU−CUONG, H.NGUYEN and ROGER T.HOWE "Laterally Driven Resonant Microstructures" Sensors and Actuators,20(1989) p.25−32
しかしながら、前述の櫛歯型の静電アクチュエータ10では、可動電極12の櫛歯構造
を一体に構成するために、左右の櫛歯構造を連結するための連結部12a及び櫛歯構造を
支持する櫛歯支持部12bを設ける必要があり、これらの連結部12a及び櫛歯支持部1
2bは、駆動力を高めるために多数の歯を備えた櫛歯構造を設けるときには、全占有面積
のうちの多くの面積を占めることとなる。これらの連結部12a及び櫛歯支持部12bは
駆動力とは無関係の部分であり、この部分によってアクチュエータの占有面積が大きくな
り、アクチュエータの小型化に反する結果となる。
また、上記の可動電極12を形成する場合には、基板上にPSG(リンドープガラス)
や有機樹脂などで構成される犠牲層を形成し、その上に可動電極12を形成した後に、上
記犠牲層をエッチングなどによって除去する工程が必要になる。しかし、上記のように大
きな面積の連結部12a及び櫛歯支持部12bを有する場合には、犠牲層のエッチングが
困難となり、可動電極12を基板からリリースできないことがあり、製造上の歩留まりが
低くなるという問題点がある。また、犠牲層のエッチングを確実に行うには、連結部12
a及び櫛歯支持部12bに多数のエッチング孔12xを形成する必要があるため、構造設
計が難しいという問題点もある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、高い駆動力を得るこ
とができるとともに、占有面積を低減することができるマイクロメカニカル静電アクチュ
エータの構造を実現することにある。また、他の課題は、可動電極の製造を容易に行うこ
とのできるマイクロメカニカル静電アクチュエータの構造を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明のマイクロメカニカル静電アクチュエータは、基板と、前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通した開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するように配置された独立した複数の駆動電極と、前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、前記可動電極の移動に応じた出力信号を出力する信号出力手段と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、電圧印加手段により可動電極と駆動電極との間に電圧を印加すると
、可動電極の開口縁部と、開口部内に配置された駆動電極との間に静電力が発生し、この
静電力により、可動電極を平面方向に移動させることができ、この可動電極の移動に応じ
て信号出力手段により出力信号が出力される。このとき、可動電極が開口部を備えた枠形
状を有していることにより、静電力が作用する電極対向面積を充分に確保することができ
るとともに、連結構造や支持構造を別途設けなくても剛性を確保することが可能になるた
め、駆動力を低下させずに占有面積を小さくすることができる。また、駆動力を高めるこ
とができるので、駆動電圧の低電圧化を図ることもできる。さらに、可動電極が枠形状を
有することにより、開口部を通して犠牲層のエッチングを容易に行うことができるように
なるなど、可動電極を容易に製造できるようになる。
ここで、前記駆動電極は、前記静電力が生じていない状態で前記開口部の中心からずれ
た位置に配置されていることが好ましい。これによれば、静電力が生じていない初期位置
にある可動電極に対しては、駆動電極と可動電極との間に生ずる静電力が駆動電極のずれ
た方向にある開口縁部に対して主体的に作用するため、駆動開始初期から充分な駆動力を
得ることができる。
また、この発明によれば、一の駆動電極と他の駆動電極の電位を、可動電極の電位に対して相互に反転した状態となるように駆動することにより、例えば、静電斥力と静電引力とを同時に可動電極に作用させて、駆動力を高めるといったことが可能になる。また、開口部の開口縁形状や駆動電極の配列態様を適宜に設定することにより、複数の駆動電極に与える電位の組合せによって2以上の異なる方向に可動電極を移動させることも可能になる。例えば、一の駆動電極を開口部の一の側に対向する開口縁に近接配置させ、他の駆動電極を開口部の他の側(上記一の側とは異なる方向側)に対向する開口縁に近接配置させることで、一の駆動電極と可動電極との間に電圧を印加したときに発生する静電力の方向と、他の駆動電極と可動電極との間に電圧を印加したときに発生する静電力の方向とを相互に異ならせることができるので、一の駆動電極及び他の駆動電極に対する電位付与状態に応じて可動電極の移動方向が異なるように構成できる。
本発明において、前記可動電極の外側に前記可動電極の外縁に対向配置された別の駆動
電極をさらに具備することが好ましい。これにより、可動電極と、その外側に配置された
別の駆動電極との間にも静電力を生じさせることができるため、さらに効率的に可動電極
を駆動することができ、駆動力を高めることができる。
本発明において、前記可動電極には複数の前記開口部が配列されていることが好ましい
。これによれば、複数の開口部が配列されていることにより、静電力が作用する電極対向
面積を増加させることができるので駆動力を高めることが可能になる。また、複数の開口
部を可動電極の占有範囲の全体に亘って均一に配列させる(例えば、可動電極を格子構造
若しくは網目構造とする)ことにより、駆動力のバランスを確保できるとともに、犠牲層
に対するエッチング処理時などにおいて可動電極を基板表面から容易にリリースさせるこ
とができるため、製造時間の短縮や構造精度の向上などを図ることができる。
本発明において、前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列され
ていることが好ましい。これによれば、アクチュエータのコンパクト性を確保しつつ、可
動電極の剛性低下を抑制することができ、また、開口部の配列密度を高めることができる
ので、駆動力をさらに向上させることも可能になる。
また、本発明のマイクロメカニカル静電アクチュエータは、基板と、前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通した開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するように配置された独立した複数の駆動電極と、前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、を具備し、前記複数の駆動電極は、それぞれ前記開口部の異なる方向の内縁部に対して近接配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、可動電極が開口部を備えた枠形状を有していることにより、静電力
が作用する電極対向面積を充分に確保することができるとともに、連結構造や支持構造を
別途設けなくても剛性を確保することが可能になるため、駆動力を低下させずに占有面積
を小さくすることができる。また、駆動力を高めることができるので、駆動電圧の低電圧
化を図ることもできる。さらに、可動電極が枠形状を有することにより、開口部を通して
犠牲層のエッチングを容易に行うことができるようになるなど、可動電極を容易に製造で
きるようになる。しかも、可動電極の開口部内に複数の駆動電極が配置され、これらの複
数の駆動電極が、複数の駆動電極の電位付与態様に応じて可動電極の移動方向を異ならし
めることができる態様で配列されていることにより、可動電極を平面方向の異なる方向に
移動させることが可能になり、例えば、可動電極に複雑な動作を行わせることが可能にな
ったり、共振素子やフィルタ素子として用いる場合には複数の振動モードで動作させるこ
とが可能になったりするなど、動作態様の自由度を高めることができる。
この場合に、可動電極の開口部内には、一の駆動電極が上記平面方向に含まれる一の側
に対向する開口縁に対して近接配置され、他の駆動電極が上記平面方向に含まれる他の側
(上記一の側とは異なる方向の側)に対向する開口縁に対して近接配置されることが望ま
しい。このように構成すると、一の駆動電極と可動電極との間に電圧を印加したときに発
生する静電力の方向と、他の駆動電極と可動電極との間に電圧を印加したときに発生する
静電力の方向とを相互に異ならしめることができるので、一の駆動電極及び他の駆動電極
に対する電位付与状態に応じて可動電極が異なる方向に移動するように構成できる。
本発明において、前記可動電極には複数の前記開口部が配列されていることが好ましい
。この場合、特に、前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列され
ていることが望ましい。
また、本発明のマイクロメカニカル静電アクチュエータは、基板と、前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通するとともに平面に沿って均一に分散配置された複数の開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、
前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するようにそれぞれ配置された独立した複数の駆動電極と、前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、を具備することを特徴とする。

この発明によれば、可動電極が開口部を備えた枠形状を有していることにより、静電力
が作用する電極対向面積を充分に確保することができるとともに、連結構造や支持構造を
別途設けなくても剛性を確保することが可能になるため、駆動力を低下させずに占有面積
を小さくすることができる。また、駆動力を高めることができるので、駆動電圧の低電圧
化を図ることもできる。さらに、可動電極が枠形状を有することにより、開口部を通して
犠牲層のエッチングを容易に行うことができるようになるなど、可動電極を容易に製造で
きるようになる。特に、可動電極には、複数の開口部が均一に分散配置されているので、
可動電極の製造をさらに容易に行うことが可能になる。また、均一に分散配置された複数
の開口部を有することにより、駆動力のバランスを確保することができる。
本発明において、前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列され
ていることが好ましい。

本発明によれば、駆動力の向上、駆動電圧の低減、占有面積の低減、或いは、製造の容
易化と言う優れた効果を奏し得る。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説
明する各実施形態を示す平面図においては、下地部分を構成する基板の外形を省略して示
し、また、断面図においては、基板の外形を図中に収まる適宜の大きさであるものとして
示すが、基板の平面形状及び平面寸法は任意に設定することができる。また、その他の図
面を含め、図中の寸法は図示の都合上適宜の寸法としてあり、特に厚さについては実際の
正確な寸法を示すものではない。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る第1実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータ100の
平面構造を示す平面図、図2(a)は図1のIIa−IIa線に沿った断面構造を模式的に示
す縦断面図、図2(b)は図1のIIb−IIb線に沿った断面構造を模式的に示す縦断面図
である。この静電アクチュエータ100は、支持体101、可動電極102及び駆動電極
103を有し、図2に示す基板100S上に薄膜形成プロセスを用いて形成される。例え
ば、基板100Sとしてのシリコン基板上に絶縁層100Iを形成し、この絶縁層100
I上にポリシリコンなどのある程度のキャリア濃度を有する半導体やアルミニウムなどの
金属などを用いて上記の支持部101、可動電極102及び駆動電極103が薄膜状に構
成される。なお、基板100Sが絶縁基板でない場合、例えば、導電性を有する半導体基
板、導電体基板である場合には、基板100Sの表面にはSiOなどで構成される上記
の絶縁層100Iを形成し、この絶縁層100I上に上記の支持部101、可動電極10
2及び駆動電極103が形成されるが、基板100Sが絶縁基板であれば、絶縁層100
Iは不要である。この静電アクチュエータ100は、MEMS技術を用いて形成した微小
な静電アクチュエータである。
支持体101には、下地面(基板表面或いは絶縁層の表面)上に固定された固定部10
1aと、下地面から離反した状態に形成された支持梁部101bとを有し、支持梁部10
1bは可動電極102に接続されている。図示例では、支持体101には一対の支持梁部
101bが設けられている。また、可動電極102の両側にそれぞれ上記の支持体101
が設けられ、これらの支持体101によって可動電極102の両端が支持されている。
可動電極102は、全体が下地面から離反した状態に形成され、支持体101の支持梁
部101bが変形することによって平面方向(図示例では左右方向)に移動可能に構成さ
れている。可動電極102には垂直方向(図1の紙面と直交する方向)に貫通する開口部
102aが設けられ、これによって可動電極102が枠形状となっている。図示例では、
可動電極102には複数の開口部102aが設けられ、これらの開口部102aが縦横に
マトリクス状に配列されている。すなわち、これらの複数の開口部102aは、可動電極
102の全体に亘って平面方向に均一に分散配置されている。図示例では、開口部102
aは矩形状に開口している。なお、上記平面方向と垂直方向はあくまでも相対的な表現で
あり、静電アクチュエータの設置姿勢によって変化するものではない。また、枠形状とは
、周囲が完全に閉鎖された開口部を有する形状という意味に過ぎず、可動電極の平面形状
としては、窓枠形状であってもよく、網目形状であっても構わない。
駆動電極103は、可動電極102の各開口部102aの内部に配置されている。駆動
電極103としては、第1駆動電極103A及び第2駆動電極103Bが独立して設けら
れ、これらの第1駆動電極103A及び第2駆動電極103Bが各開口部102aの内部
にそれぞれ配置されている。なお、複数の駆動電極が独立して設けられるとは、これらの
駆動電極に相互に異なる電位を与えることができるということを意味する。
ここで、可動電極102と駆動電極103との間に静電力が働いていない状態(図1の
状態)において、第1駆動電極103Aは開口部102aの中心から所定の向き(図示左
側)にずれた位置に配置され、第2駆動電極103Bは開口部102aの中心から所定の
向きとは反対の向き(図示右側)にずれた位置に配置されるように構成されている。すな
わち、第1駆動電極103Aと第2駆動電極103Bとは、開口部102aの中心の両側
に配置されている。
図4は、上記実施形態の可動電極102の一部と駆動電極103との関係を示す部分説
明図である。図4(a)に示すように、可動電極102に電位Vsが印加され、第1駆動
電極103Aには電位Vdaが印加され、第2駆動電極103Bには電位Vdbが印加さ
れる。ここで、電位Vsを基準とした場合に電位VdaとVdbとが逆極性になるように
構成すると、図4(b)及び(c)に示すように、可動電極102aと第1駆動電極10
3Aとの間に働く静電力と、可動電極102と第2駆動電極103Bとの間に働く静電力
とが同じ向きに作用することとなり、可動電極102が強い駆動力を受けるように構成す
ることができる。すなわち、可動電極102と第1駆動電極103Aとの間に静電斥力が
働くときには、可動電極102と第2駆動電極103Bとの間に静電引力が働き、可動電
極102と第1駆動電極103Aとの間に静電引力が働くときには、可動電極102と第
2駆動電極103Bとの間に静電斥力が働くといった具合である。この場合、図4(a)
に点線で示すように、供給される電位Vdに対して一方に電位Vsを基準とした極性反転
回路を介在させることにより、第1駆動電極103Aと第2駆動電極103Bに極性の異
なる電位を印加するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1駆動電極103Aと第2駆動電極103Bのうちいずれ
か一方のみを駆動するようにしてもよい。例えば、図5(a)に示すように、第1駆動電
極103Aに電位Vdを印加し、可動電極102に電位Vsを印加することによって、図
5(b)及び(c)に示すように可動電極102に駆動力を与えることができる。この場
合には、駆動電極103として第1駆動電極103Aのみを形成してもよい。
本実施形態では、枠状の可動電極102に設けた開口部102aの内部に駆動電極10
3を配置することで、静電力の発生する電極対向面積を増大させることができるとともに
、単なる支持部分などを設ける必要がなく、可動電極102のほとんど全てが有効な駆動
部分となるため、占有面積を増大させることなく大きな駆動力を得ることができる。また
、可動電極102自体に駆動用の開口部102aが設けられていることで、犠牲層を用い
た製造プロセスにおける犠牲層除去工程を支障なく実施できるという利点もある。特に、
開口部102aが可動電極102の全体に亘って均一に分散配置されていることにより、
製造プロセスのプロセス時間の短縮や電極構造の形状精度の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態を製造する場合には、例えば、基板100S及び絶縁層100Iな
どで構成される下地上に、スパッタリング法やCVD法などを用いた成膜プロセスとフォ
トリソグラフィ法などを用いたパターニングプロセスとにより支持体101の固定部10
1a及び駆動電極103を形成し、次に、この固定部101a及び駆動電極103以外の
領域にPSG(リンドープガラス)や有機樹脂などで構成される犠牲層(図示せず)を形
成し、さらに、この犠牲層の上に支持梁部101b及び可動電極102を上記と同様の成
膜プロセス及びパターニングプロセスにより形成する。そして、最後に犠牲層をウエット
エッチングなどにより除去することで、支持梁部101b及び可動電極102が基板30
0Sの表面から離反した(リリースされた)状態となる。
[第2実施形態]
次に、図3を参照して、本発明に係る第2実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュ
エータ100′について説明する。この実施形態は、上記第1実施形態と同様の基板上に
形成された支持体101′、可動電極102′及び駆動電極103′を備えている。ここ
で、可動電極102′及び駆動電極103′は基本的に第1実施形態と同様であり、可動
電極102′には複数の開口部102a′が縦横にマトリクス状に配置され、可動電極1
02′の全体に亘って均一に分散配置されている。また、上記開口部102a′内におい
て独立した複数の駆動電極、すなわち、第1駆動電極103A′及び第2駆動電極103
B′が形成されている。
本実施形態において、支持体101′は、固定部101a′及び支持梁部101b′が
設けられている点で上記第1実施形態と同様であるが、支持体101′が可動電極102
′の両側においてそれぞれ独立した一対の固定部101a′及び支持梁部101b′を備
えている点で第1実施形態とは異なる。すなわち、可動電極102′の外縁部のうち、相
互に背反する一対の辺には、それぞれ、当該辺に対して相互に離間した位置に一対の支持
梁部101b′が接続され、これらの支持梁部101b′はそれぞれ別々の固定部101
a′によって基板上に固定されている。
上記のように支持体101′を構成すると、支持体101′を可動電極102′の両側
においてそれぞれ複数任意の位置に接続することができるため、可動電極102′に対す
る支持強度を向上させることができる。したがって、可動電極102′をさらに安定した
姿勢で支持することができるとともに、可動電極102′の移動方向(図3の左右方向)
をさらに正確に設定することが可能になる。なお、上記実施形態では、可動電極102′
の両側にそれぞれ一対の独立した支持体101′が設けられているが、独立した支持体1
01′は複数設けられていればよく、例えば、独立した3以上の支持体101′が可動電
極102′の両側にそれぞれ形成されていてもよい。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して本発明に係る第2実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエ
ータ200について説明する。この静電アクチュエータ200では、上記第1実施形態と
同様の下地面上に、支持体201、可動電極202及び駆動電極203が形成されている
。支持体201には、第1実施形態と同様の固定部201aと支持梁部201bとが設け
られている。また、可動電極202の両端が一対の支持体201によって支持されている
点でも第1実施形態と同様である。
可動電極202には第1実施形態と同様に開口部202aが設けられている。また、可
動電極202が下地面から離反した状態に構成され、平面方向(図示左右方向)に移動可
能に構成されている点でも第1実施形態と同様である。ただし、本実施形態の可動電極2
02には一つの開口部202aのみが形成されている。また、開口部202a内に第1駆
動電極203A及び第2駆動電極203Bが配置されている点では第1実施形態と同様で
あるが、この実施形態では可動電極202の外側にも第3駆動電極203XAと第4駆動
電極203XBが設けられている点で上記第1実施形態とは異なる。
本実施形態では、第1駆動電極203A及び第3駆動電極203XAと可動電極202
との間に静電斥力が発生しているときには、第2駆動電極203B及び第4駆動電極20
3XBと可動電極202との間に静電引力が発生するようにし、第1駆動電極203A及
び第3駆動電極203XAと可動電極202との間に静電引力が発生しているときには、
第2駆動電極203B及び第4駆動電極203XBと可動電極202との間に静電斥力が
発生するようにすることで、4つの駆動電極203により大きな駆動力を発揮できるよう
になっている。
本実施形態のように可動電極202に開口部202aが一つしか形成されない場合、或
いは、より少ない数の開口部しか形成されない場合において、可動電極202の占有面積
を同一としたときには、第1実施形態よりも静電力を発生させる電極対向面積が小さくな
り、駆動力に関して不利になることが考えられる。そこで、本実施形態では、可動電極2
02の開口部202a内だけではなく、可動電極202の外側にも駆動電極203XA,
203XBを設け、占有面積をほとんど増加させずに駆動力を高めるようにしている。
また、本実施形態の可動電極202と駆動電極203(203A,203B,203X
A,203XB)のそれぞれの電極対向面を櫛歯構造とし、相互に対向する櫛歯構造同士
が噛合する態様で対向配置させてある。このため、電極対向面積が増大し、駆動力をさら
に増強することができる。
この実施形態の構造は、一見、従来の櫛歯構造を有するアクチュエータと類似している
ようにも見えるが、その可動電極202を開口部202aが設けられた枠形状とすること
により、可動電極202の剛性の低下を抑制しつつ、可動電極202のうち駆動部分以外
の無駄な支持構造の面積比率を低減することができるので、占有面積の低減と駆動力の向
上を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して本発明に係る第4実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエ
ータ200′について説明する。この静電アクチュエータ200′は、上記第3実施形態
と同様の開口部202a′を備えた可動電極202′及び駆動電極203′(203A′
,203B′,203XA′,203XB′)を備えているので、これらについては説明
を省略する。
この実施形態では、可動電極202′を支持する支持体201′が固定部201a′及
び支持梁部201b′を備えている点では第3実施形態と同様であるが、可動電極202
′の両側にそれぞれ一対の独立した支持体201′が設けられている点では第3実施形態
と異なる。これらの支持体202′は上記第2実施形態と同様の構造を備えている。すな
わち、可動電極202′の外縁部のうち、相互に対向する一対の辺には、それぞれ、当該
辺に対して相互に離間した位置に一対の支持梁部201b′が接続され、これらの支持梁
部201b′はそれぞれ別々の固定部201a′によって基板上に固定されている。
上記のように支持体201′を構成すると、第2実施形態と同様に可動電極202′に
対する支持強度が向上し、可動電極202′をさらに安定した姿勢で支持することができ
るとともに、可動電極202′の移動方向(図7の左右方向)をさらに正確に設定するこ
とが可能になる。なお、上記実施形態では、可動電極202′の両側にそれぞれ一対の独
立した支持体201′が設けられているが、独立した支持体201′は複数設けられてい
ればよく、例えば、独立した3以上の支持体201′が可動電極202′の両側にそれぞ
れ形成されていてもよい。
[第5実施形態]
次に、図8を参照して本発明に係る第5実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエ
ータ300について説明する。この静電アクチュエータ300では、図8(a)及び図9
に示すように、上記第1実施形態と同様の下地面(基板300S及び絶縁層300I)上
に、支持体301、可動電極302及び駆動電極303が形成されている。
本実施形態の支持体301は、下地面上に上方に向けて立設された柱状構造を有し、こ
の柱状構造が撓むことによって可動電極302が平面方向に移動できるように構成されて
いる。具体的には、支持体301の上端は可動電極302の四隅にそれぞれ接続されてい
る。ここで、本実施形態の場合、可動電極302が平面方向のいずれの向きにも移動可能
となるように、支持体301が形成されている。
本実施形態において、可動電極302には開口部302aが形成され、この開口部30
2a内に駆動電極303が配置されている点、及び、上記開口部302aが複数設けられ
、これらが可動電極302の全体に亘って均一に分散配置されている(縦横にマトリクス
状に配列されている)点では上記各実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、図
8(b)に示すように、開口部302a内に4つの駆動電極303、すなわち、第1駆動
電極303A、第2駆動電極303B、第3駆動電極303C及び第4駆動電極303D
、が配置されている。これらのいずれの駆動電極303も、開口部302aの中心の両側
(周囲)に配置されている。また、これらの4つの駆動電極303は、矩形の開口形状を
有する開口部302a内において、可動電極302の開口縁部に設けられた4つの内面(
内縁部)のうちの隣接する2つの内面に臨むように配置されている。
本実施形態において、駆動電極303A及び303Cと可動電極302との間に静電引
力が働き、駆動電極303B及び303Dと可動電極302との間に静電斥力が働くよう
に駆動することにより、図8(c)のように可動電極302が移動し、これとは逆に、駆
動電極303A及び303Cと可動電極302との間に静電斥力が働き、駆動電極303
B及び303Dと可動電極302との間に静電引力が働くように駆動することにより、図
8(d)のように可動電極302が移動する。すなわち、これらの場合には可動電極30
2は図示左右方向に移動する。
また、駆動電極303A及び303Bと可動電極302との間に静電引力が働き、駆動
電極303C及び303Dと可動電極302との間に静電斥力が働くように駆動すること
により、図8(e)のように可動電極302が移動し、これとは逆に、駆動電極303A
及び303Bと可動電極302との間に静電斥力が働き、駆動電極303C及び303D
と可動電極302との間に静電引力が働くように駆動することにより、図8(f)のよう
に可動電極302が移動する。すなわち、これらの場合には可動電極302は図示上下方
向に移動する。
すなわち、本実施形態では、4つの駆動電極を駆動することによって4つの向き(すな
わち図示左右方向及び上下方向の2方向)のいずれにも可動電極302を移動させること
ができる。このように、可動電極302の開口部302aの内側に複数の駆動電極を適宜
に配置し、これらの駆動電極への電位付与態様に応じて可動電極302の移動方向を変え
ることができるようにすること、或いは、可動電極302を複数の移動方向に移動可能に
構成することによって、可動電極302の移動態様の自由度が高められ、より複雑な動作
を可動電極302に行わせたり、或いは、異なる複数の振動モードで振動させたりするこ
とが可能になる。ただし、この実施形態でも、開口部302aの内部に配置された独立し
た駆動電極の数を1つ若しくは2つとしてもよい。また、可動電極302の外側に別の駆
動電極を配置しても構わない。なお、図8(c)〜(f)に示す駆動態様とは別に、例え
ば、第1駆動電極303A、第2駆動電極303B及び第3駆動電極303Cと、第4駆
動電極303Dとに、可動電極302の電位を基準とした逆極性の電位を与えることなど
により、上記4方向以外の方向(図示斜め方向)に可動電極302を移動させることも可
能である。
本実施形態の駆動電極303A〜303Dの配置に関しては、平面視矩形状に形成され
た開口部302aの内部において、第1駆動電極303A及び第2駆動電極303Bが開
口部302aの図示上側の内縁部に近接配置され、第1駆動電極303A及び第3駆動電
極303Cが開口部302aの図示左側の内縁部に近接配置され、第3駆動電極303C
及び第4駆動電極303Dが開口部302aの図示下側の内縁部に近接配置され、第4駆
動電極駆動電極303D及び第2駆動電極303Bが開口部302aの図示右側の内縁部
に近接配置されている。このように、開口部302aの内縁部に対して異なる方向に近接
配置された複数の駆動電極が存在することによって、これらの複数の駆動電極に対する電
位付与態様に応じて可動電極302を異なる2以上の方向に駆動することが可能になる。
この場合、複数の駆動電極に対する電位付与態様には、複数の駆動電極の一部に特定の電
位を付与しない場合や可動電極302と実質的に同じ電位を付与する場合が含まれる。ま
た、本実施形態のように、複数の駆動電極303A〜303Dがそれぞれ相隣り合う2つ
の内縁部に対して共にほぼ同じ距離だけ離間した状態で近接配置される場合も含まれる。
いずれにしても、最低2つの駆動電極が独立して設けられることによって、上記のように
異なる2以上の方向に可動電極を移動させることが可能になる。
図10は、本実施形態の上記駆動電極303A〜303Dに接続される配線構造を示す
平面配置図であり、図11は図10のXI−XI線に沿った断面構造を示す部分断面図であり
、図12は図10のXII−XII線に沿った断面構造を示す部分断面図である。この実施形態
では、上記複数の駆動電極303A〜303Dがそれぞれ独立に構成されている。すなわ
ち、開口部302a内に配置される複数の駆動電極303A〜303Dにはそれぞれ異な
る電位を与えることができるように構成されている。このために、複数の駆動電極303
A〜303Dのそれぞれには独立した配線Ax、Bx、Cx、Dxが導電接続されている
。このとき、配線Ax〜Dxは相互に絶縁されている。具体的には、図11及び図12に
示すように、配線Axの形成された層Ay、配線Bxの形成された層By、配線Cxの形
成された層Cy、及び、配線Dxの形成された層Dyの間にそれぞれ絶縁層I1,I2,
I3が介在し、各配線Ax〜Dxを相互に絶縁している。
上記配線Ax〜Dyは本実施形態の可動電極302の各開口部302a内に設けられた
全ての駆動電極303A〜303Dに導電接続されている。図示例では、配線Ax、Bx
,Cx,Dxが異なる層に形成され、上記駆動電極303A〜303Dは、それぞれの層
に設けられた配線に導電接続された状態で上方にそれぞれ伸び、上記可動電極302の開
口部302a内に突出するように設けられている。また、上層の配線Bx,Dxには、図
10に示すように、それぞれ下層の配線に導電接続される第1駆動電極303A、第3駆
動電極303Cを回避する部分(図示コ字状の部分)Bz,Dzが設けられている。
上記の配線構造は、基板300Sの表層部において絶縁層I1〜I3を介してポリシリ
コンなどの導電性を有する半導体やAlなどの金属等で構成される導電体の層を成膜し、
これをパターニングすることによって形成することができる。これらの製造プロセスは、
通常のスパッタリング法やCVD法などを用いた成膜プロセスと、フォトリソグラフィ技
術などを用いたパターニングプロセスによって実現できる。また、上記配線Ax〜Dxは
、それぞれ図示しない電位供給手段に導電接続され、適宜の電位が供給されるように構成
される。例えば、配線Ax〜Dxをそれぞれ基板300S上に形成された接続パッドに導
電接続し、これらの接続パッドを介して電位を供給するようにしてもよく、或いは、基板
300S内に形成された適宜の給電回路に直接接続するようにしてもよい。
次に、図13を参照して、本発明に係る第6実施形態について説明する。図13は、第
6実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータ300′の平面構造を模式的に示す
概略平面図である。この実施形態では、上記第5実施形態と同様の下地構造上に支持体3
01′を介して可動電極302′が平面方向に移動可能に構成されている。また、可動電
極302′には上記と同様に複数の開口部302a′が全体に亘って均一に分散配置され
、各開口部302a′の内側にはそれぞれ複数の駆動電極303A′、303B′、30
3C′及び303D′が配置されている。
ここで、本実施形態は、可動電極302′が平面方向のいずれの方向にも移動可能とな
るように支持体301′が形成されている点では上記第5実施形態と同様であるが、本実
施形態では、支持体301′は、基板上に固定された固定部301a′と、この固定部3
01a′と可動電極302′との間に平面方向に伸びるように構成された支持梁部301
b′とを備えている点で第5実施形態とは異なる。より具体的には、支持梁部301b′
及び可動電極302′は基板上に間隔を持って配置され、支持梁部301b′が撓むこと
によって可動電極302′が平面方向に移動可能に支持されている。図示例の場合、可動
電極302′の外縁部に複数の支持梁部301b′が接続され、支持梁部301b′が外
側に伸びて固定部301a′に接続されている。ここで、可動電極302′は平面視矩形
状に構成され、この可動電極302′の4つの角部にそれぞれ支持体301′が接続され
ている。また、支持梁部301b′は変形しやすいようにそれぞれ屈折した形状を有して
いる。
本実施形態においても、上記第5実施形態と同様に、基板の表層部に複数の駆動電極3
03A′〜303D′にそれぞれ導電接続された配線が形成されている。これらの配線は
、基板上に形成された接続パッドAt,Bt,Ct,Dtにそれぞれ導電接続されている
。これらの接続パッドAt〜Dtはそれぞれ図示しない接続部材(導電ワイヤなど)を介
して図示しない電源回路に接続されている。
この実施形態では、基本的に上記第5実施形態と同様の動作を行うことができる。この
場合、支持体301′は平面方向に伸びる支持梁部301b′を備えているので、可動電
極302′の平面方向への移動が第5実施形態よりも容易になり、より少ない駆動電圧で
大きな変位量を得ることができる。
[第7実施形態]
次に、図14を参照して本発明に係る第7実施形態について説明する。この実施形態で
は、上記各実施形態と同様の下地構造(基板400S及び絶縁層400I)の上に、支持
体401を介して可動電極402が平面上を回転可能に配置され、この可動電極402に
設けられた開口部402aの内部に、駆動電極403A,403Bが配置されている。こ
の実施形態は、可動電極402が平面方向に移動可能に構成されている点では上記各実施
形態と同じであるが、上記各実施形態では可動電極が平面方向に並進移動可能に構成され
ていたのに対して、本実施形態では支持体401がねじり変形可能に構成され、これによ
り可動電極402が平面上を回動可能に構成されている点で上記各実施形態とは異なる。
本実施形態において、可動電極402の開口部402a内には複数の駆動電極403A
,403Bが配置されている。これらの駆動電極403Aと403Bは、可動電極402
の移動方向である回動方向に配列され、相互に回転方向逆側の内縁部にそれぞれ近接配置
されている。すなわち、駆動電極403Aは開口部402aの中心角度位置よりも図示時
計周りに偏った位置に配置され、駆動電極403Bは上記中心角度位置よりも図示反時計
周りに偏った位置に配置されている。したがって、これらの駆動電極403A,403B
の少なくとも一方と可動電極402との間に電圧を印加することにより、可動電極402
を回動させることが可能になる。
[作用効果]
次に、本発明と従来構造の作用効果を対比して説明する。図15は、従来の櫛歯構造を
有する静電アクチュエータをモデル化した比較例の平面構造を示す平面図であり、図16
は、本発明の静電アクチュエータをモデル化した実施例の平面構造を示す平面図である。
いずれの構造においても、パターニングの最小ルールを1μmとし、比較例においては1
00μm×150μmの占有面積を有する寸法とし、実施例では100μm×100μm
の占有面積を有する寸法とした。
図15に示す比較例10では、中央の可動電極12の両側に一対の駆動電極13,13
が配置され、可動電極12と駆動電極13とがそれぞれ櫛歯構造を有し、これらの櫛歯構
造が相互に噛合する態様で対向配置されている。この可動電極12の移動方向は両側の駆
動電極13間を結ぶ方向(図示左右方向)である。
ここで、対向する櫛歯構造間の移動方向に見た初期状態(静電力が生じていない状態)
における重なり長さを30μm、櫛歯の幅を1μm、可動電極12の移動方向に見た長さ
を100μm、可動電極12及び駆動電極13の移動方向と直交する方向の幅を100μ
m、可動電極12の厚さを10μmとしたとき、可動電極12と一対の駆動電極13,1
3間の電極対向面積は28800μmとなる。
一方、図16に示す実施例20では、可動電極22の開口部22a内に駆動電極23が
配置され、開口部22a及び駆動電極23は図示上下方向に複数配列され、その配列方向
と直交する方向に延長された形状を有する。このとき、可動電極22の移動方向は、開口
部22a及び駆動電極23の配列方向(図示上下方向)である。
ここで、駆動電極23の配列方向に見た幅を1μm、可動電極22の外径寸法を100
μm×100μm、可動電極22の厚さを10μmとしたとき、可動電極22と駆動電極
23間の電極対向面積は、46080μmとなる。
以上のように、実施例20では、比較例10よりも占有面積が小さいにも拘らず、電極
対向面積は逆に比較例10の1.5倍を越える。したがって、実施例は従来構造よりも占
有面積を小さくでき、しかも、大きな駆動力を得ることができることがわかる。また、上
記のように単位占有面積当たりの駆動力を大きくすることができるため、駆動力が同じで
あれば、駆動電圧を低くすることができる。
さらに、図15と図16を比較してみればわかるように、比較例では駆動力の発生に寄
与しない無駄な面積部分が大きいのに対して、実施例では、駆動力の発生に寄与しない無
駄な面積部分をほとんどなくすことができる。これは、可動電極22が枠形状を有するこ
とにより、無駄な面積部分を減らしても或る程度の剛性を確保できるからである。また、
犠牲層を介した製造方法を用いたときに、比較例においては可動電極12の無駄な面積部
分を下地面からリリースさせるのに困難を伴う場合があるが、実施例では、可動電極22
の全面に開口部22aが設けられている(均一に分散配置されている)ため、各開口部2
2aからエッチング作用を均等に犠牲層に対して及ぼすことができるので、可動電極22
の下地面からのリリースに困難が生ずることはない。
[電圧印加手段及び信号出力手段の構成]
次に、図17及び図18を参照して、上記各実施形態のマイクロメカニカル静電アクチ
ュエータに適用可能な電圧印加手段及び信号出力手段の構成について説明する。本発明の
電圧印加手段及び信号出力手段は機能的なものであり、上記のいずれの実施形態にも適用
可能なものであるが、ここでは、上記第1実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエ
ータ100に適用した場合について説明する。
図17は、電圧印加手段110及び信号出力手段120を静電アクチュエータ100に
適用した場合の概略構成を示す概略構成ブロック図である。ここで、電圧印加手段110
は、交流電位若しくは交代電位或いはパルス電位などの時間的に変化する電位を発生する
電源回路111と、接地電位などの基準電位112とを含む。そして、上記可動電極10
2と駆動電極103(図1及び図2に示す103Aと103Bの少なくともいずれか一方
)との間には、電源回路111により出力される駆動電位と基準電位112がそれぞれ供
給され、両電極間に駆動電位と基準電位の差である駆動電圧Vinが印加される。ここで
、結果的に駆動電圧Vinが可動電極102と駆動電極103との間に印加されるのであ
れば、電源回路111により出力される駆動電位は、可動電極102と駆動電極103の
どちらに供給されても構わない。この場合、駆動電圧Vinにより生ずる静電力によって
可動電極102は移動し、これによって可動電極102と駆動電極103の距離が変化す
るので、両電極によって構成される静電容量の容量値も時間とともに変化する。
一方、信号出力手段120は、上記可動電極102と駆動電極103に接続され、両電
極によって構成される静電容量における可動電極の移動による容量変化に応じた出力信号
Voutを出力する。この信号出力手段120は、例えば、上記静電容量の容量変化に応
じて変化する発振周波数を有する発振回路(例えばウィーンブリッジ発振回路)などで構
成できる。この場合、出力信号Voutは上記静電容量に対応する周波数を有する周期信
号となる。また、静電容量の検出回路として利用可能なものであれば、各種のブリッジ回
路などの任意の回路を用いることができる。
図18は、上記とは異なる態様の電圧印加手段及び信号出力手段の適用例を示す概略構
成ブロック図である。ここで、電圧印加手段110及び信号出力手段120そのものは図
17に示すものと同様である。ただし、この適用例では、駆動電圧Vinが可動電極10
2と一方の第1駆動電極103Aとの間に印加される一方、可動電極102と他方の第2
駆動電極103Bが信号出力手段120に接続されている。具体的には、電源回路111
の駆動電位が第1駆動電極103Aに供給され、基準電位112が可動電極102に供給
されるとともに、駆動電位が供給されていない第2駆動電極103Bと可動電極102が
信号出力手段120に接続されている。この場合、第2駆動電極103Bは検出電極とし
て機能する。
このように構成すると、電圧印加手段110により供給される駆動電圧Vinの影響を
ほとんど受けずに、可動電極102の移動に対応する出力信号Voutを得ることができ
る。特に、電圧印加手段110と信号出力手段120に共通に接続される可動電極102
に供給される電位を基準電位(定常電位)とすることで、出力信号Voutに対する駆動
電圧Vinの影響をより完全に防止できる。
なお、図18において、符号を括弧内に示すように、電圧印加手段110からの電位供
給対象を上記第1駆動電極103Aの代わりに駆動電極103(第1駆動電極103A又
は第2駆動電極103Bのいずれか一方)とし、駆動電極103とは別の検出電極105
をさらに設け、この検出電極105を信号出力手段120に接続される駆動電極103B
の代わりに用いることも可能である。この場合、この検出電極105は可動電極102の
移動によって可動電極102との間の静電容量が変化するように設けられていればよいの
で、検出電極105を、上記駆動電極103と同様に可動電極102の開口部内に配置し
てもよく、或いは、可動電極102の外縁に対向するように外側に配置してもよく、さら
には、可動電極102の下方(例えば基板上)若しくは上方に対向するように配置しても
よい。
尚、本発明の静電アクチュエータは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、
上記実施形態では、主として静電アクチュエータの駆動構造に関して言及したが、静電ア
クチュエータに与える駆動電圧の態様によって種々のデバイスを構成することができる。
例えば、可動電極の移動によって順次に駆動力を与える駆動力発生型アクチュエータに限
らず、交代電圧やパルス電圧を印加することなどによって可動電極を振動させることがで
きるため、共振子やフィルタ回路などを構成することも可能である。また、ディジタルミ
ラーデバイスやインクジェットプリンタのインク吐出ヘッドなどを構成することも可能で
ある。
第1実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図。 第1実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの断面構造を示す縦断面図(a)及び(b)。 第2実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図。 第1実施形態の静電アクチュエータの一部を示す拡大平面図(a)及び可動電極の動作状態を示す拡大平面図(b)及び(c)。 第1実施形態の変形例の静電アクチュエータの一部を示す拡大平面図(a)及び可動電極の動作状態を示す拡大平面図(b)及び(c)。 第3実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図。 第4実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図。 第5実施形態の静電アクチュエータの構造を示す斜視図(a)、第5実施形態の変形例の静電アクチュエータの一部を示す拡大平面図(b)及び可動電極の動作状態を示す拡大平面図(c)〜(f)。 第5実施形態の断面構造を図7のIX−IX線に沿った断面で示す縦断面図。 第4実施形態の配線構造を示す概略平面配置図。 第4実施形態の配線構造を図10のXI−XI線に沿った断面で示す縦断面図。 第5実施形態の配線構造を図10のXII−XII線に沿った断面で示す縦断面図。 第6実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図。 第7実施形態のマイクロメカニカル静電アクチュエータの平面構造を示す平面図(a)及び(a)のB−B線に沿った断面構造を示す縦断面図(b)。 比較例の静電アクチュエータの平面構造モデルを示す平面図。 実施例の静電アクチュエータの平面構造モデルを示す平面図。 電圧印加手段及び信号出力手段の適用例を示す概略構成ブロック図。 電圧印加手段及び信号出力手段の他の適用例を示す概略構成ブロック図。 従来の櫛歯構造を有する静電アクチュエータの平面図。
符号の説明
100,200,300…静電アクチュエータ、101,201,301…支持体、10
1a,201a…固定部、101b,201b…支持梁部、102,202,302…可
動電極、102a,202a,302a…開口部、103,103A,103B、203
,203A,203B,203XA,203XB、303,303A,303B,303
C,303D…駆動電極、110…電圧印加手段、120…信号出力手段

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通した開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、
    前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、
    前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するように配置された独立した複数の駆動電極と、
    前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記可動電極の移動に応じた出力信号を出力する信号出力手段と、
    を具備することを特徴とするマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  2. 前記可動電極の外側に前記可動電極の外縁に対向配置された別の駆動電極をさらに具備
    することを特徴とする請求項1に記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  3. 前記可動電極には複数の前記開口部が配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  4. 前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列されていることを特徴
    とする請求項3に記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  5. 前記可動電極と前記駆動電極は、対向部分が相互に噛合する櫛歯状構造を有することを
    特徴とする請求項1又はに記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  6. 基板と、
    前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通した開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、
    前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、
    前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するように配置された独立した複数の駆動電極と、
    前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、
    を具備し、
    前記複数の駆動電極は、それぞれ前記開口部の異なる方向の内縁部に対して近接配置されていることを特徴とするマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  7. 前記可動電極には複数の前記開口部が配列されていることを特徴とする請求項6に記載
    のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  8. 前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列されていることを特徴
    とする請求項7に記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  9. 基板と、
    前記基板と離間した状態で支持され、前記基板の表面に沿った平面方向と直交する垂直方向に貫通するとともに平面に沿って均一に分散配置された複数の開口部を有する枠形状を備えた可動電極と、
    前記基板上に固定部により固定され、前記可動電極を前記平面方向に移動可能に支持する支持体と、
    前記基板上において前記開口部内に前記基板の表面に沿った平面方向において前記可動電極の開口部内縁部と対向するようにそれぞれ配置された独立した複数の駆動電極と、
    前記可動電極と前記複数の駆動電極との間に、前記複数の駆動電極のうちの2つの駆動電極では異なる電位となるように電圧を印加する電圧印加手段と、
    を具備することを特徴とするマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
  10. 前記可動電極には複数の前記開口部が縦横にマトリクス状に配列されていることを特徴
    とする請求項9に記載のマイクロメカニカル静電アクチュエータ。
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