JP4161709B2 - 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法 - Google Patents

車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4161709B2
JP4161709B2 JP2002372171A JP2002372171A JP4161709B2 JP 4161709 B2 JP4161709 B2 JP 4161709B2 JP 2002372171 A JP2002372171 A JP 2002372171A JP 2002372171 A JP2002372171 A JP 2002372171A JP 4161709 B2 JP4161709 B2 JP 4161709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
holding jig
vehicle body
positioning
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002372171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004203106A (ja
Inventor
訓司 木村
幸浩 沖中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2002372171A priority Critical patent/JP4161709B2/ja
Publication of JP2004203106A publication Critical patent/JP2004203106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4161709B2 publication Critical patent/JP4161709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラジエータを有するモジュールを自動車の車体前部に取り付ける場合、該モジュールをロボットを用いて所定の位置に位置決めしつつ取り付けるようにすることが一般的であり、バランスアームと呼ばれる助力装置を用いる方法がある。バランスアームは、車体よりも上方位置から吊り下げられた移動クレーンに支持された可動アーム部を作業者によって任意の方向へ移動できるもので、その可動アーム部の先端にモジュールを保持する保持治具を取り付け、この保持治具を作業者が車体のモジュール搭載位置に向けて上記可動アーム部を利用して移動搬送し、モジュールを車体のモジュール搭載位置に位置決めピン等によって位置決め搭載していた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−30133号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の方法では、車体が常時搬送されている工程においては、常に車体が振動しているため、作業者が上記モジュールを移動させて位置決めピンの嵌合を行うことが難しく、モジュール自体を車体に衝突させたり、あるいは位置決めピンを車体に衝突させたりして、車体やモジュールを傷つける等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モジュール搭載時に保持治具を水平移動及び揺動が可能な状態にして、車体の振動に伴って該モジュールが車体に当たっても、該モジュールに大きな反力が作用することを避けながらモジュールを車体に位置決めして搭載を行うことができるようにした。また、撮像手段によってモジュールがモジュール搭載位置の上方に位置付けられるように、移動手段による保持治具の移動を制御するようにした。
【0006】
すなわち、請求項1に係る発明は、車体前部に搭載する車体前部モジュールを、搬送中の車体のモジュール搭載位置に位置決め搭載するモジュール位置決め搭載装置において、
上記モジュールを保持する保持治具と、
上記保持治具を水平移動可能に且つ揺動可能に支持し、該保持治具を上記モジュールがモジュール供給位置から上記車体のモジュール搭載位置の上方に位置付けられるように移動させる移動手段と、
上記保持治具を上記モジュール搭載位置の上方から上記車体の搭載位置に下降させる昇降手段と、
上記保持治具及び車体のうちの一方に設けられた位置決め孔と、他方に設けられ該保持治具の下降により該位置決め孔に嵌合する位置決め突起とを有してなる位置決め手段と、
上記保持治具の上記移動手段による移動時には該保持治具の上記水平移動を拘束し、上記昇降手段による下降時には該保持治具の上記水平移動を許容する第1拘束手段と、
上記保持治具の上記移動手段による移動時には該保持治具の上記揺動を拘束し、上記昇降手段による下降時には該保持治具の上記揺動を許容する第2拘束手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
従って、本発明によれば、上記保持治具の水平移動及び揺動を許容しながら上記昇降手段によって上記モジュールを上記モジュール搭載位置に下降させて搭載するから、車体の振動に伴って該モジュールが車体に当たっても、該保持治具の水平移動又は揺動によって該モジュールに大きな反力が作用することを避けることができ、車体及びモジュールに無理な負荷又は衝撃を与えることなくモジュールを車体に位置決め及び搭載することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたモジュール位置決め搭載装置において、
上記保持治具に設けられ、上記車体の基準位置を検出する撮像手段と、
上記撮像手段による上記基準位置の検出に基づいて、上記モジュールが上記モジュール搭載位置の上方に位置付けられるように上記移動手段による該保持治具の移動を制御する移動制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
従って、本発明によれば、撮像手段によって車体の基準孔の位置を検出し、その検出に基づいて保持治具の移動を制御しているから、モジュールをモジュール搭載位置の上方へ自動で移動させることができ、作業者が手作業で位置決めをする必要がなくなり作業効率を向上させることができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1及び2に記載されたモジュール位置決め搭載装置において、
上記位置決め手段の位置決め突起が上記保持治具に進退可能に設けられ、
上記モジュール搭載時に、該モジュールの所定箇所が上記車体に当接した状態を検出する当接検出手段と、
上記当接検出手段の検出信号に基づいて、上記位置決め突起を上記位置決め孔に嵌まるように作動させる作動手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】
従って、本発明によれば、モジュールの所定箇所が車体に当接した状態を検出し、それに基づいて位置決め突起を位置決め孔に嵌まるように作動させるから、確実にモジュールと車体との位置決めを行うことができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、車体前部に搭載する車体前部モジュールを、搬送中の車体のモジュール搭載位置に位置決め搭載するモジュール位置決め搭載方法であって、
モジュール搬送用の移動体に水平移動可能に且つ揺動可能に支持された保持治具に上記モジュールを保持し、
上記保持治具の移動体に対する上記水平移動及び揺動を拘束した状態で上記モジュールを上記移動体によりモジュール供給位置から上記モジュール搭載位置の上方へ移動させ、
上記モジュール搭載位置の上方において、上記拘束を解除して上記保持治具の水平移動及び揺動を許容した状態で、上記モジュールを上記保持治具と共に上記モジュール搭載位置に下降させ、
上記保持治具及び車体のうちの一方に設けられた位置決め孔と、他方に設けられた位置決め突起とを嵌合して、上記モジュールを上記車体に位置決めし、該モジュールを該車体に締結することを特徴とする。
【0013】
従って、本発明によれば、上記保持治具の水平移動及び揺動を許容しながら上記昇降手段によって上記モジュールを上記モジュール搭載位置に下降させて搭載するから、車体の振動に伴って該モジュールが車体に当たっても、該保持治具の水平移動又は揺動によって該モジュールに大きな反力が作用することを避けることができ、車体及びモジュールに無理な負荷又は衝撃を与えることなくモジュールを車体に位置決め及び搭載することができる。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載されたモジュール位置決め搭載方法において、
上記保持治具に設けられた上記車体の基準位置を検出する撮像手段により、上記車体の基準位置の検出に基づいて、上記モジュールが上記モジュール搭載位置の上方に位置付けられるように上記移動手段による該保持治具の移動を制御することを特徴とする。
【0015】
従って、本発明によれば、撮像手段によって車体の基準孔の位置を検出し、その検出に基づいて保持治具の移動を制御しているから、モジュールをモジュール搭載位置の上方へ自動で移動させることができ、作業者が手作業で位置決めをする必要がなくなり作業効率を向上させることができる。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項4及び5に記載されたモジュール位置決め搭載方法において、
上記モジュール搭載時に、該モジュールの所定箇所が上記車体に当接した状態を検出する当接検出手段の検出信号に基づいて、上記保持治具に進退可能に設けられた上記位置決め手段の突起を上記位置決め孔に嵌まるように作動させることを特徴とする。
【0017】
従って、本発明によれば、モジュールが車体に当接した状態を検出し、それに基づいて位置決め突起を位置決め孔に嵌まるように作動させるから、確実にモジュールと車体との位置決めを行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
<実施形態>
図1及び図2は、自動車の車体本体1をボディハンガー2に吊り下げて、図で右側から左側に搬送する車体搬送部3と、ラジエータを有する車体前部モジュール4をモジュール供給位置7から車体本体1のモジュール搭載位置に搬送して車体本体1に搭載するモジュール移動手段5とから形成された車体組み立てライン10を示す。ここで、8は作業者を示す。
【0020】
モジュール移動手段5は、車体搬送部3のボディハンガー2と併走して車体本体1の搬送方向に移動可能な縦移動体9と、該縦移動体9に支持され車体本体1の車体幅方向に移動可能な横移動体6と、横移動体6に吊り下げられモジュール4の保持を行うハンド部20とから形成されている。
【0021】
上記車体組み立てライン10には、ボディハンガー2による車体搬送部3と平行に縦送りレール11が設けられており、該縦送りレール11の車体本体1の搬送方向の上流側にはモジュール供給装置12が設けられている。モジュール供給装置12は、モジュール4をモジュール供給位置7に供給する。
【0022】
上記縦送りレール11には縦移動体9が係合されている。また、該縦移動体9には縦送りレール11と直交して車幅方向に延びる横送りレール13が設けられている。そして、該横送りレール13には横移動体6が係合されており、図示しない駆動手段によりモジュール供給位置7から車体搬送ライン上まで車幅方向に移動可能となっている。
【0023】
上記縦移動体9には、ボディハンガー2をクランプするためのクランプ手段14が設けられている。該クランプ手段14は、ボディハンガー2が所定位置に進入した時に発信される同期タイミング信号を受けてボディハンガー2をクランプし、縦移動体9がボディハンガー2と併走可能となるように設けられている。また、縦移動体9には、該クランプ手段14を解除した後、該縦移動体9を原位置に復帰させる図示しない駆動手段が設けられている。
【0024】
図3に示すように、上記横移動体6にはハンド部20が固定されている。ハンド部20は昇降用ガイドレール69を備えており、該昇降用ガイドレール69には、昇降移動体66が昇降自在に係合している。
【0025】
図4又は図5に示すように、昇降移動体66は、左右の縦板66a,66aと、この両縦板66a,66aを連結する連結部材66bとを備え、上下駆動モーター61により駆動されるボールネジ62aとナット機構62b及び昇降補助シリンダ63により上下移動し且つバランス機能を有する上下シリンダ64(昇降手段)のピストンロッドが連結部材66bに結合している。上下駆動モーター61及び昇降補助シリンダ63による上下シリンダ64の昇降時には、昇降用ガイドレール69により上下シリンダ64と共に昇降移動体66が上下する。そして、上下シリンダ64の駆動によって、図6に示すリニアガイド70により上下シリンダ64の上下動作とは独立して昇降移動体66が上下動作可能となっている。
【0026】
上記昇降移動体66の左右の縦板66a,66aの下端には、車体搬送方向に延びるガイドロッド67,67が支持されており、左右のガイドロッド67,67の各々には、第1支持体51,51が前後(車体搬送方向)水平移動自在に支持されている。左右の各第1支持体51は、図3にも示すようにガイドロッド67を挿通するためのボールブッシュを係合した一対の対向する板材51a,51bと、この両板材51a,51bを連結する連結部材51cとから形成されている。
【0027】
また、上記第1支持体51は、図5に示すように、搬送方向拘束手段56により車体搬送方向の移動が拘束又は許容されるようになっている。搬送方向拘束手段56は、昇降移動体66の縦板66a,66aの各々の下端に支持された2つの搬送方向拘束シリンダ53で形成されている。図3及び図5には、片側の搬送方向拘束シリンダ53のみが図示されている。この両搬送方向拘束シリンダ53は、ピストンロッド53aの突出方向が互いに逆向きとなるように車体搬送方向に支持されており、2つの搬送方向拘束シリンダ53のピストンロッド53aはそれぞれ左右の第1支持体51に結合されている。左右の第1支持体51は、後述の第2支持体54との係合により、車体搬送方向における位置が互いに同位置になるように規制されており、左右の搬送方向拘束シリンダ53のピストンロッド53aを互いに逆向きに突出させて付勢することにより車体搬送方向の移動が拘束され、その付勢を解除することにより車体搬送方向の移動が許容されている。
【0028】
図3又は図5に示すように、第2支持体54は、左右方向に延びた断面凹状部材とその両端に配設された端部材43とから形成されており、上記第1支持体51に左右(車幅方向)水平移動自在に支持されている。すなわち、第2支持体54の凹状部材の両側面にはレールが固定されており、この両レールが第1支持体51の前後のスライドブロック55に摺動自在に係合している。
【0029】
また、上記第2支持体54は、車幅方向拘束手段57により車幅方向の移動が拘束又は許容されている。図4に示すように、車幅方向拘束手段57は、第2支持体54より上方へ突出したブラケット58に固定された2つの車幅方向拘束シリンダ52,52から形成されている。該車幅方向拘束シリンダ52,52は、各々のピストンロッド52a,52aが車幅方向の両外側に互いに逆向きに突出するように該ブラケット58に固定されており、この両ピストンロッド52a,52aが左右の第1支持体51の対向する部位に結合している。そうして、この両車幅方向拘束シリンダ52のピストンロッド52aを互いに逆向きに突出させて付勢することにより第2支持体54の車幅方向の移動が拘束され、その付勢を解除することにより車幅方向の移動が許容されている。
【0030】
そして、上記搬送方向拘束手段56と上記車幅方向拘束手段57とによって、ハンド部20の水平方向の移動を拘束する第1拘束手段50が構成されている。
【0031】
図5に示すように、第2支持体54には、保持治具21が後述の自在継手41で揺動(往復角運動)自在に支持されている。
【0032】
図3又は図7に示すように、保持治具21を構成する基枠22は、車幅方向に延び車体搬送方向に間隔をおいて配設された3本の基枠フレーム22a,22b,22cと、該基枠フレーム22a,22b,22cを連結するために車幅方向の両端に結合された連結フレーム22dと、基枠フレーム22a,22bの下面に跨って固着された基枠プレート22eとから形成されている。ここで、基枠フレーム22cは、基枠フレーム22a,22bよりも車幅方向に突出して延びている。
【0033】
図7に示すように、ボールジョイント式の自在継手41は、保持治具21の第2支持体54に取り付けられた垂直軸41aと、搬送方向に延びる水平軸41bとを備えている。垂直軸41aはその上部が第2支持体54に支持されている。一方、水平軸41bは、保持治具21の基枠プレート22eの上面に係合した連結部材41dによって支持されている。なお、垂直軸41aと水平軸41bとの連結部分は球面受部41cに構成されており、この球面受部41cで保持治具21を四方に揺動可能に支持している。また、上記球面受部41cは、モジュール4を保持した保持治具21全体の重心位置に対応させて配置されており、後述の揺動拘束解除時に保持治具21が一方向のみに揺動する(傾く)のを防止している。
【0034】
また、上記保持治具21は、第2拘束手段40により、揺動が拘束又は許容されている。第2拘束手段40は、揺動を拘束する左右の揺動拘束シリンダ42から形成されている。左右の揺動拘束シリンダ42は、第2支持体54の車幅方向の両端の各々から車体搬送方向の逆向きに張り出された端部材43に固定されている。該揺動拘束シリンダ42のピストンロッドには、先端がテーパー形状を有するテーパー雄部44が設けられている。そして、該揺動拘束シリンダ42を延ばした時に該テーパー雄部44と係合する位置に、テーパー孔が設けられたテーパー雌部45が基枠フレーム22cに固定されている。なお、揺動拘束解除時は、図7に示すようにテーパー雄部44とテーパー雌部45との間は所定の間隔に設定されており、必要以上に揺動することを防止している。
【0035】
以下、保持治具21の基枠22に設けられた各要素について説明する。
【0036】
図7に示すように、基枠フレーム22bの車幅方向両端の下面には、下方に突出しその先端が先細となって、モジュール4に設けられた位置決め孔に嵌合して位置決めするモジュール位置決めピン23が設けられている。
【0037】
また、基枠フレーム22cの車幅方向の中央部下面には保持シリンダ24が設けられ、該保持シリンダ24には、該保持シリンダ24のピストンロッド24aに結合している保持アーム25と、該保持アーム25の車幅方向の両端からモジュール4側に突出し、モジュール4の前部に設けられた位置決め保持孔に嵌合して位置決め保持するための保持ピン32とが設けられている。
【0038】
また、基枠フレーム22cの車幅方向の両端には、モジュール4の所定位置が車体本体1(図7では不図示)に当接したことを検出する近接スイッチ26と、車体本体1に設けられた位置決め孔に係合する位置決めピン31と、該位置決めピン31を進退可能にするピンシリンダ34とが設けられている。
【0039】
また、基枠フレーム22aの車幅方向の両外側には、車体本体1に当接するようにピストンロッドを突出させて基枠22と車体本体1との相対位置を固定する位置決めシリンダ30が設けられている。
【0040】
また、図6に示すように、基枠フレーム22cの車体幅方向の略中央部には、図8に示す車体本体1の幅方向一方側の複数の基準孔75の位置を認識する認識カメラ33(撮像手段)が取り付けられている。
【0041】
以下に、本実施形態におけるモジュール位置決め搭載方法について説明する。
【0042】
図1に示すモジュール供給装置12からモジュール供給位置7にモジュール4が供給された後、図5に示す第1及び第2拘束手段50,40によって保持治具21の水平移動及び揺動を拘束した状態で、ハンド部20を自動動作にてモジュール供給位置7まで移動させ、ハンド部20の先端に設けられた保持治具21によってモジュール4を保持する。モジュール4を保持治具21で保持するには、保持治具21をモジュール4に向かって下降させ、図5に示すように、該モジュール4の上面に設けられた位置決め孔(不図示)に保持治具21の下面に設けられたモジュール位置決めピン23を嵌合し、続いて保持シリンダ24により該モジュール4に向かって車体搬送方向に進退可能に設けられた保持アーム25を該モジュール4側に移動させ、保持アーム25に設けられた保持ピン32をモジュール4の前面にあけられた位置決め保持孔(不図示)に嵌合する。
【0043】
次に、図1に示すように、縦移動体9に設けられたクランプ手段14により、ボディハンガー2が所定位置に進入した時に発信される同期タイミング信号を受けてボディハンガー2をクランプし、縦移動体9がボディハンガー2と併走可能な状態にする。
【0044】
次に、図5に示すように、引き続き第1及び第2拘束手段50,40によって保持治具21の水平移動及び揺動を拘束した状態で、上下駆動モーター61及び昇降補助シリンダ63にてモジュール4を持ち上げ、図1に示すように、車体搬送部3のボディハンガー2と共にモジュール移動手段5を移動させ、モジュール供給位置7から車体本体1のモジュール搭載位置の上に搬送する。その際、モジュール4の搬送中に、保持治具21に設けられた認識カメラ33により、図8に示す車体本体1の基準孔75を検出し、予め設定しておいた基準パターンと基準孔75とのずれを検出して位置補正を行うことにより、モジュール4を自動で車体本体1のモジュール搭載位置の上に移動させる。
【0045】
次に、図5に示すように、上下駆動モーター61にて保持治具21を車体本体1(図5には不図示)から例えば20〜30mm程度離れた位置(モジュール搭載位置の上方)まで下降させて停止し、第1及び第2拘束手段50,40の拘束を解除して保持治具21の水平方向及び揺動を許容する。
【0046】
次に、保持治具21の水平方向及び揺動を許容させた状態でバランス機能を有する上下シリンダ64を駆動させ、保持治具21を緩慢に下降させる。その際、搬送中の車体本体1及びモジュール4の振動によりモジュール4が車体本体1に衝突しても、保持治具21が水平移動又は揺動及び上下シリンダ64のバランス機能で上下動することによって該モジュール4に大きな反力が作用することを避けて、車体本体1及びモジュール4が損傷することを防止しながら、車体本体1のモジュール搭載位置にモジュール4を緩慢に下降させる。なお、モジュール4は、車体本体1の搭載位置まで下降させた状態では、車体本体1の動きや振動などに追従できる状態に保たれている。
【0047】
次に、車体本体1にモジュール4の所定箇所すなわちモジュール4の締結部が車体本体1の締結箇所に当接された状態を近接スイッチ26にて検出し、保持治具21に設けられた位置決めシリンダ30及びピンシリンダ34を駆動して、車体本体1に位置決めシリンダ30のピストンロッドを当接して保持治具21と車体本体1との相対位置を固定し、また、ピンシリンダ34のピストンロッドに結合した位置決めピン31を車体本体1に設けられた位置決め孔76(図8に図示)に嵌合して、保持治具21及びモジュール4を車体本体1に位置決め固定する。
【0048】
次に、図1に示すように、作業者8が手作業で車体本体1にモジュール4をボルトにて締結し、モジュール4の取り付けが完了する。そして、作業者8は操作盤(不図示)を操作してモジュール供給位置7にハンド部20を移動させることにより、次の車体本体1に対して上述の作業を繰り返し行う。
【0049】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、保持治具の水平移動及び揺動を許容しながらモジュールを車体のモジュール搭載位置に下降させて搭載するから、車体の振動に伴って該モジュールが車体に当たっても、該保持治具の水平移動又は揺動によって該モジュールに大きな反力が作用することを避けることができ、車体及びモジュールに無理な負荷又は衝撃を与えることなくモジュールを車体に位置決め及び搭載することができる。
【0050】
また、撮像手段により、モジュールとモジュール搭載位置とのずれを自動的に検出してモジュールの位置補正を行うから、モジュール供給位置からモジュール搭載位置の上方までの移動を自動で行うことができ、モジュールの位置決め作業を作業者が手作業で行う必要がなく、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る車体組み立てラインを示す平面概略図。
【図2】本実施形態に係る車体組み立てラインを示す側面概略図。
【図3】本実施形態に係るモジュール搬送用のハンド部を示す斜視図。
【図4】本実施形態に係るモジュール搬送用のハンド部を示す正面図。
【図5】本実施形態に係るモジュール搬送用のハンド部を示す縦断面図。
【図6】本実施形態に係るモジュール搬送用のハンド部を示す平面図。
【図7】本実施形態に係るモジュール搬送用のハンド部を示す縦断面図。
【図8】本実施形態に係るモジュールを車体に搭載した状態を示す平面概略図。
【符号の説明】
1 車体本体
2 ボディハンガー
3 車体搬送部
4 モジュール
5 モジュール移動手段
6 横移動体
7 モジュール供給位置
8 作業者
9 縦移動体
10 車体組み立てライン
11 縦送りレール
12 モジュール供給装置
13 横送りレール
14 クランプ手段
20 ハンド部
21 保持治具
22 基枠
22a 基枠フレーム
22b 基枠フレーム
22c 基枠フレーム
22d 連結フレーム
22e 基枠プレート
23 モジュール位置決めピン
24 保持シリンダ
24a ピストンロッド
25 保持アーム
26 近接スイッチ
30 位置決めシリンダ
31 位置決めピン
32 保持ピン
33 認識カメラ
34 ピンシリンダ
40 第2拘束手段
41 自在継手
41a 垂直軸
41b 水平軸
41c 球面受部
41d 連結部材
42 揺動拘束シリンダ
43 端部材
44 テーパー雄部
45 テーパー雌部
50 第1拘束手段
51 第1支持体
51a 板材
51b 板材
52 車幅方向拘束シリンダ
52a ピストンロッド
53 搬送方向拘束シリンダ
53a ピストンロッド
54 第2支持体
55 スライドブロック
56 搬送方向拘束手段
57 車幅方向拘束手段
58 ブラケット
61 上下駆動モーター
62a ボールネジ
62b ナット機構
63 昇降補助シリンダ
64 上下シリンダ
66 昇降移動体
66a 縦板
66b 連結部材
67 ガイドロッド
69 昇降用ガイドレール
70 リニアガイド
75 基準孔
76 位置決め孔

Claims (6)

  1. 車体前部に搭載する車体前部モジュールを、搬送中の車体のモジュール搭載位置に位置決め搭載するモジュール位置決め搭載装置において、
    上記モジュールを保持する保持治具と、
    上記保持治具を水平移動可能に且つ揺動可能に支持し、該保持治具を上記モジュールがモジュール供給位置から上記車体のモジュール搭載位置の上方に位置付けられるように移動させる移動手段と、
    上記保持治具を上記モジュール搭載位置の上方から上記車体の搭載位置に下降させる昇降手段と、
    上記保持治具及び車体のうちの一方に設けられた位置決め孔と、他方に設けられ該保持治具の下降により該位置決め孔に嵌合する位置決め突起とを有してなる位置決め手段と、
    上記保持治具の上記移動手段による移動時には該保持治具の上記水平移動を拘束し、上記昇降手段による下降時には該保持治具の上記水平移動を許容する第1拘束手段と、
    上記保持治具の上記移動手段による移動時には該保持治具の上記揺動を拘束し、上記昇降手段による下降時には該保持治具の上記揺動を許容する第2拘束手段とを備えていることを特徴とするモジュール位置決め搭載装置。
  2. 請求項1に記載されたモジュール位置決め搭載装置において、
    上記保持治具に設けられ、上記車体の基準位置を検出する撮像手段と、
    上記撮像手段による上記基準位置の検出に基づいて、上記モジュールが上記モジュール搭載位置の上方に位置付けられるように上記移動手段による該保持治具の移動を制御する移動制御手段とを備えていることを特徴とするモジュール位置決め搭載装置。
  3. 請求項1及び2に記載されたモジュール位置決め搭載装置において、
    上記位置決め手段の位置決め突起が上記保持治具に進退可能に設けられ、
    上記モジュール搭載時に、該モジュールの所定箇所が上記車体に当接した状態を検出する当接検出手段と、
    上記当接検出手段の検出信号に基づいて、上記位置決め突起を上記位置決め孔に嵌まるように作動させる作動手段とを備えていることを特徴とするモジュール位置決め搭載装置。
  4. 車体前部に搭載する車体前部モジュールを、搬送中の車体のモジュール搭載位置に位置決め搭載するモジュール位置決め搭載方法であって、モジュール搬送用の移動体に水平移動可能に且つ揺動可能に支持された保持治具に上記モジュールを保持し、
    上記保持治具の移動体に対する上記水平移動及び揺動を拘束した状態で上記モジュールを上記移動体によりモジュール供給位置から上記モジュール搭載位置の上方へ移動させ、
    上記モジュール搭載位置の上方において、上記拘束を解除して上記保持治具の水平移動及び揺動を許容した状態で、上記モジュールを上記保持治具と共に上記モジュール搭載位置に下降させ、
    上記保持治具及び車体のうちの一方に設けられた位置決め孔と、他方に設けられた位置決め突起とを嵌合して、上記モジュールを上記車体に位置決めし、該モジュールを該車体に締結することを特徴とするモジュール位置決め搭載方法。
  5. 請求項4に記載されたモジュール位置決め搭載方法において、
    上記保持治具に設けられた上記車体の基準位置を検出する撮像手段により、上記車体の基準位置の検出に基づいて、上記モジュールが上記モジュール搭載位置の上方に位置付けられるように上記移動手段による該保持治具の移動を制御することを特徴とするモジュール位置決め搭載方法。
  6. 請求項4及び5に記載されたモジュール位置決め搭載方法において、
    上記モジュール搭載時に、該モジュールの所定箇所が上記車体に当接した状態を検出する当接検出手段の検出信号に基づいて、上記保持治具に進退可能に設けられた上記位置決め手段の突起を上記位置決め孔に嵌まるように作動させることを特徴とするモジュール位置決め搭載方法。
JP2002372171A 2002-12-24 2002-12-24 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法 Expired - Fee Related JP4161709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002372171A JP4161709B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002372171A JP4161709B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004203106A JP2004203106A (ja) 2004-07-22
JP4161709B2 true JP4161709B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=32810846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002372171A Expired - Fee Related JP4161709B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4161709B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5508895B2 (ja) 2010-02-22 2014-06-04 本田技研工業株式会社 加工システム及び加工方法
CN116022267A (zh) * 2022-12-27 2023-04-28 广州市斯睿特智能科技有限公司 Fem组装系统的控制方法、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004203106A (ja) 2004-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8406920B2 (en) Work mounting system and method of mounting work
US20180015973A1 (en) Method and apparatus for mounting front end module
US7677382B2 (en) Method and apparatus for assembling and manufacturing
JP3666658B2 (ja) 車両のラジエータモジュールの組付け方法及びその組付け装置
JP2010083457A (ja) 駆動系部品集合体の運搬装置及び車両の組立方法
TW550232B (en) Hanging conveyance equipment and learning system therefor
US7498541B2 (en) Method of assembling motor vehicle body
JP4161709B2 (ja) 車両の車体前部モジュール位置決め搭載装置及びその搭載方法
KR100666248B1 (ko) 차량 바디의 셔틀라인 시스템
JP2896622B2 (ja) ワーク搭載装置
KR101360045B1 (ko) 다차종 차체 조립 시스템의 사이드 패널 얼라인 장치
JP3562008B2 (ja) 部品の組付装置
JPWO2004037635A1 (ja) 車体組立て方法
CN109051628B (zh) 一种上料的方法
JP3104216B2 (ja) 複合式溶接治具とこれを用いた溶接方法
JP6666758B2 (ja) ワーク搭載装置及びワーク搭載方法
JPH092351A (ja) 車体の位置補正装置
JP3719063B2 (ja) ワーク位置決め装置
JP5830083B2 (ja) 組立システム
JP2004203312A (ja) 車両用物品の搭載装置及びその搭載方法
JP2001047338A (ja) 製品組立方法および製品組立装置
CN215325216U (zh) 托架装置和运输系统
CN218253851U (zh) 门体数控加工设备
KR102359949B1 (ko) 차체 부품 정위치 장치
KR102124919B1 (ko) 하드웨어 서포트 자동화장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees