JP4160453B2 - 代金回収方法、代金回収システム及び代金回収用紙 - Google Patents

代金回収方法、代金回収システム及び代金回収用紙 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、代金回収方法、代金回収システム及び代金回収用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、新聞代金の支払いや保険料代金の支払いなどのように、代金回収を行う会社の回収担当者が、顧客を訪問して顧客から代金を回収することが行われている。この場合、回収担当者は、顧客及びその顧客から回収する代金を把握して集金し、顧客に対して領収証を発行する。そして、回収担当者は、回収した代金の出納処理を行う。
【0003】
このような代金回収においては、回収した金額と、伝票の金額とが一致しないという問題が稀にあった。この要因としては、複数の代金回収を連続して行う場合、回収担当者の処理が煩雑となって回収するべき代金とは異なる代金を回収したり、誤った領収証を発行してしまったりすることなどがある。そこで、このような問題を低減させるために、回収担当者の作業を簡易化するための技術が開発されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1においては、回収担当者に、集金予定データを記憶した携帯用端末を携帯させる。そして、代金を回収したときに、回収担当者に携帯用端末から集金データを入力させて、携帯用端末から領収証を印刷させるとともに、そのデータが営業所のクライアント機に転送される。これにより、回収担当者は、代金を受領したときに出納処理を行うことができるというものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−29912号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、回収担当者の出納処理の負担が軽減したとしても、代金の回収時において、携帯用端末を用いて集金データを入力したり、領収証を印刷したりしなければならず、手間がかかっていた。
【0007】
一方、回収担当者は、安全の観点から、回収した代金を長時間持ち歩かないようにするために、例えば自分の会社に頻繁に持ち帰る必要があった。このため、回収担当者は連続して代金回収を行うことができず、業務を効率的に行うことができていなかった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、代金回収を行う回収担当者の負担を軽減し、代金回収を効率よく行うことのできる代金回収方法、代金回収システム及び代金回収用紙を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、代金の払込が可能な複数の払込拠点に配置されたPOS端末に接続されるPOS端末管理コンピュータと、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータとに接続され、代金回収を識別する伝票番号と、この代金回収の回収金額とを含む回収データを記憶する回収データ記憶部を備えた回収管理コンピュータを用いて代金の回収についてのデータ管理を行う代金回収方法であって、前記回収管理コンピュータが、前記回収データ記憶部に記憶された回収データから、伝票番号を表示されるためのデータを含み、代金回収用紙の払込票及び払込受領票の払込金額記載欄及び代金回収用紙の領収証の領収証金額欄に各種データをそれぞれ印刷するための印刷データを生成し、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータに送信する印刷処理段階と、前記POS端末から受信した前記払込票の伝票番号のデータを、回収日データとともに記憶した前記POS端末管理コンピュータから、前記伝票番号のデータ及び回収日データを受信し、受信した伝票番号のデータに基づいて、受信した回収日データを前記回収データ記憶部に記憶する段階とを実行することを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の代金回収方法において、前記POS端末はコードリーダを有するPOS端末であり、前記印刷データに含まれる前記伝票番号を表示されるためのデータは、バーコードとして表示されるためのデータであり、前記POS端末管理コンピュータが、前記POS端末の前記コードリーダを介して前記伝票番号のデータを取得することを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の代金回収方法において、前記回収管理コンピュータが、前記回収データに基づいて、前記領収証の発行に関する納税額を算出する納税額算出段階を更に備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、代金の払込が可能な複数の払込拠点に配設されたPOS端末に接続されるPOS端末管理コンピュータと、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータとに接続され、代金回収を識別する伝票番号と、この代金回収の回収金額とを含む回収データを記憶する回収データ記憶部を備えた回収管理コンピュータを用いて代金の回収についてのデータ管理を行う代金回収システムであって、前記回収管理コンピュータは、前記回収データ記憶部に記憶された回収データから、伝票番号を表示されるためのデータを含み、代金回収用紙の払込票及び払込受領票の払込金額記載欄及び代金回収用紙の領収証の領収証金額欄に各種データをそれぞれ印刷するための印刷データを生成し、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータに送信する印刷処理手段と、前記POS端末から受信した前記払込票の伝票番号のデータを、回収日データとともに記憶した前記POS端末管理コンピュータから、前記伝票番号のデータ及び回収日データを受信し、受信した伝票番号のデータに基づいて、受信した回収日データを前記回収データ記憶部に記憶する手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の代金回収システムにおいて、前記POS端末はコードリーダを有するPOS端末であり、前記印刷データに含まれる前記伝票番号を表示されるためのデータは、バーコードとして表示されるためのデータであり、前記POS端末管理コンピュータが、前記POS端末の前記コードリーダを介して前記伝票番号のデータを取得することを要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の代金回収システムにおいて、前記回収管理コンピュータが、前記回収データに基づいて、前記領収証の発行に関する納税額を算出する納税額算出手段を更に備えていることを要旨とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、顧客から代金を回収する場合に用いられる代金回収用紙であって、前記顧客から前記代金を受領したときに顧客に提供される領収証と、この代金の回収担当者が前記顧客から受領した代金の払い込みが可能な複数の払込拠点において払い込みするための払込票、及び払込拠点において払込が行なわれて代金が受領されたことを証明する払込受領証を備えた払込用紙とが含むとともに、前記領収証、前記払込票及び前記払込受領証には、顧客から回収する代金の金額がそれぞれ印刷されていることを要旨とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の代金回収用紙において、前記払込票及び前記払込受領証には、払込人を表示する払込人欄が設けられ、この払込人欄には、顧客から代金を回収する回収者の連絡先が表示されることを要旨とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の代金回収用紙において、前記払込票には、前記払込拠点におけるコードリーダで読取可能なコード欄が設けられ、このコード欄には、代金回収を識別するための識別情報を意味するコードが表示されることを要旨とする。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか1つに記載の代金回収用紙において、前記顧客に関する連絡先が表示される連絡票が更に含まれていることを要旨とする。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の代金回収用紙において、前記払込票が、前記払込受領証に比べ、前記連絡票に対して分離されやすいようにする分離手段が設けられていることを要旨とする。
【0021】
(作用)
請求項1、4又はに記載の発明によれば、払込拠点に代金を払い込む場合に用いられる払込用紙を用いて、顧客から回収される代金と同じ金額を払い込むことができる。このため、代金を受領した回収担当者は、顧客に領収証を提供した後、より確実に回収した代金を払込拠点から送金することができる。すなわち、回収担当者は、回収した代金を近くの払込拠点に渡すことができ、代金を長時間持ち歩かなくてもよい。このため、回収担当者は、すでに回収した代金を持たずに次の代金回収を連続して行うことができるので、より安全に、かつ効率的に代金回収を行うことができる。
【0022】
また、払込拠点から払い込みされる金額は顧客から回収した代金と同じ額である。このため、回収担当者が払い込みを行うことにより、管理コンピュータは払込処理を通じて代金回収に関する情報を得ることができる。従って、回収担当者は出納処理を行う必要がなくなり、回収担当者の負担を軽減することができ、代金回収を効率よく行うことができる。
【0023】
請求項2、5又はに記載の発明によれば、コードにより表示された代金回収の識別情報を得ることにより出納管理を行う。コードにより表示された識別情報は、容易に変更することができないため、出納管理をより確実に行うことができる。また、コードにより読み込まれるため、迅速に情報を取得することができる。従って、払込拠点における払込処理を短時間で行うことができる。
【0024】
請求項3又は6に記載の発明によれば、管理コンピュータは領収証の発行に関する納税額を算出するため、収入印紙を回収担当者が管理する必要がなくなるとともに、発行された領収証に対する納税額をより確実かつ効率的に納税することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、代金回収用紙において、代金を支払った顧客が受領する領収証と、払込拠点に代金を払い込む際に用いられる払込用紙とが1対1に対応付けされている。このため、顧客に提供した領収証と対になる払込用紙を用いて代金を払い込むことができる。従って、領収証の発行や払込の間違いを少なくすることができる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、代金を払い込んだ後に、不具合が生じた場合には、払込用紙に記載された回収担当者の連絡先に基づいて連絡を行うことができる。すなわち、代金が顧客から回収された後に、不具合が生じた場合には回収者が対応するため、代金を支払った顧客に対応の負担をかけなくて済む。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、回収担当者は、顧客に関する連絡先が表示された連絡票に基づいて顧客に関する連絡先を把握できる。従って、容易に顧客と連絡を取ることができ、効率的に代金回収を行うことができる。
【0028】
請求項11に記載の発明によれば、回収用紙から払込拠点において回収される払込票を容易に分離することができる。このため、払込拠点において代金の払込を行う処理を効率的に行うことができる。更に、連絡票と払込領収証とを一体で保管することが可能になり、遺失を抑制できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、図1の矢印に示すように販売会社の各支店Cの回収担当者が、代金回収用紙50を用いて、集金場所Hにおいて顧客から代金を回収し、払込拠点としてのコンビニエンスストアSHから回収した代金を送金する場合について説明する。
【0030】
図1に示すように、回収担当者が所属する支店Cには、コンピュータ11が設置されている。このコンピュータ11には、タイマが内蔵されているとともに、各種プログラム及び販売に関する情報(販売した商品、販売価格、販売した顧客及びその代金の集金期限など)が記憶されている。そして、このコンピュータ11は、各種プログラムに基づいて、販売に関する情報から抽出したデータを送信したり、後述する用紙印刷処理を行ったりする。また、コンピュータ11には、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14及びプリンタ15が接続されている。そして、コンピュータ11には、キーボード12及びマウス13が操作されることにより販売に関する情報が入力される。また、同コンピュータ11は、各種情報をディスプレイ14に表示する。更に、同コンピュータ11は、印刷データに基づいてプリンタ15を用いて代金回収用紙50を印刷する。
【0031】
各支店Cのコンピュータ11は、ネットワークN1を介して販売会社の販売会社情報管理センタCCの管理コンピュータとしての回収管理コンピュータ21に接続されている。回収管理コンピュータ21は、記憶手段、印刷処理手段、取得手段及び納税額算出手段として機能し、後述する処理(記憶段階、印刷処理段階、取得段階及び納税額算出段階)を行う。また、回収管理コンピュータ21は、回収データ記憶部22を備えており、コンピュータ11から受信したデータに基づく、代金回収情報としての回収データを回収データ記憶部22に記憶する。
【0032】
図2に示すように、回収データ記憶部22には、回収データが、代金回収を識別する伝票番号201毎に記憶されている。具体的には、回収データには、識別子としての伝票番号201のデータ、回収予定日202のデータ、担当者情報210、顧客情報220、回収金額230のデータ、回収日240のデータ及び納税フラグ250が含まれる。
【0033】
伝票番号201は代金回収を識別するために付された伝票の番号である。回収予定日202は、回収担当者が顧客から代金を回収する予定の年月日である。
担当者情報210は、この伝票に基づいて代金回収を行う回収担当者に関する情報であって、本実施形態では、回収担当者の氏名、回収担当者の連絡先及び回収管轄などのデータである。なお、回収管轄とは、回収担当者が所属する支店Cの名前などである。
【0034】
顧客情報220は、回収する代金を支払う顧客に関する顧客情報であって、本実施形態では顧客名のデータ、顧客住所のデータ及び顧客電話番号のデータを含んでいる。回収金額230は、回収担当者がこの伝票によって顧客から回収するべき金額である。回収日240は、実際に回収担当者が回収された年月日である。この回収日240のデータは、他の回収データが回収データ記憶部22に記憶された時点では記憶されず、実際に代金が回収されたときに後から記憶される。納税フラグ250とは、この伝票に基づいて領収証を発行したときに課税される印紙税に関するフラグである。この納税フラグ250は、まだ納税していない場合には「0」、すでに納税した場合には「1」、そして納税する必要がない非課税である場合には「2」のフラグとなる。
【0035】
一方、複数のコンビニエンスストアSHには、POS端末30が設置されている。POS端末30は、コードリーダとしてのバーコードリーダ30aを備え、このバーコードリーダ30aを用いて各種情報を得る。
【0036】
各コンビニエンスストアSHのPOS端末30は、ストア情報管理センタSCのPOS端末管理コンピュータ31に、ネットワークN2を介して接続されている。このPOS端末管理コンピュータ31は、POS端末30からのデータを管理するためのコンピュータであり、POS端末30からバーコードリーダ30aを介して取得した情報を受信する。
【0037】
また、このPOS端末管理コンピュータ31は、タイマ及びPOS端末データ記憶部32を備えている。そして、POS端末管理コンピュータ31は、各POS端末30から受信したデータを、その受信した日時と関連付けして、POS端末データ記憶部32に記憶させる。更に、このPOS端末管理コンピュータ31は、回収管理コンピュータ21に接続されており、POS端末データ記憶部32に蓄積した情報を所定時間毎に回収管理コンピュータ21に送信する。
【0038】
従って、回収管理コンピュータ21は、各コンビニエンスストアSHにおいて取得されたバーコードからの情報と、この情報を受信した受信日との情報を、POS端末30及びPOS端末管理コンピュータ31を介して受信する。
【0039】
次に、本実施形態における代金回収方法に用いる代金回収用紙50について、図5を用いて説明する。
代金回収用紙50は、本実施形態ではA4版の普通紙から構成されている。この代金回収用紙50は、連絡票51、払込用紙52及び領収証53から構成されている。連絡票51は、回収担当者が顧客から代金を回収するために必要な情報が記載され、支店Cに持ち帰るまで携帯される部分である。領収証53は、回収担当者が代金を受領したことを証明する領収書であり、代金を支払った顧客が受け取る部分である。払込用紙52は、回収担当者が受領した代金をコンビニエンスストアSHにおいて払い込むときに用いられる部分である。
【0040】
代金回収用紙50の連絡票51には、伝票番号記載欄61、回収予定日記載欄62、担当者情報記載欄63、顧客情報記載欄64、回収代金記載欄65、顧客確認印欄66及び受領証添付欄67が設けられている。伝票番号記載欄61は、前記回収データ記憶部22に記憶された回収データの伝票番号201が記載される欄である。回収予定日記載欄62は前記回収予定日202が記載される欄である。担当者情報記載欄63は、前記担当者情報210が記載される欄である。顧客情報記載欄64は、前記顧客情報220が記載される欄である。回収代金記載欄65は前記回収金額230が記載される欄である。顧客確認印欄66は、領収証53を発行したときに顧客にそのことを確認してもらうために顧客の印鑑を押す欄である。受領証添付欄67は、後述する払込受領証52cを添付するための欄である。
【0041】
払込用紙52は、コンビニエンスストアSHにおいて公共料金などの払込を行う用紙の形式と同じ形式の用紙である。詳述すると、払込用紙52は、第1払込票52aと、第2払込票52bと、払込受領証52cとから構成されている。第1払込票52aは、払込が行われた後、代金とともに前記ストア情報管理センタSCに送付される払込票である。第2払込票52bはコンビニエンスストアSHに保管される払込票である。また、払込受領証52cは、コンビニエンスストアSHにおいて払込が行われて代金が受領されたことを証明する受領書であり、回収担当者が、払込した後にコンビニエンスストアSHにおいて受け取るものである。
【0042】
第1払込票52a、第2払込票52b及び払込受領証52cには、それぞれ受取人記載欄71、払込金額記載欄72、払込人記載欄73及び受領印欄74が設けられている。受取人記載欄71は、コンビニエンスストアSHにおいて払い込まれた代金を受け取る受取人が記載される欄である。払込金額記載欄72には、コンビニエンスストアSHにおいて支払われる代金の額が記載される欄である。払込人記載欄73は、コンビニエンスストアSHにおいて代金を支払う者、すなわち回収担当者に関する情報が記載される欄である。受領印欄74は、コンビニエンスストアSHにおいて代金の支払いが行われたこと、すなわちコンビニエンスストアSHが代金を受領したことを証明するための受領印が押されるための欄である。
【0043】
更に、第1払込票52aには、バーコードが表示されるためのバーコード表示欄75が設けられている。このバーコード表示欄75に表示されるバーコードには、前記POS端末30によって取得される情報が含まれる。
【0044】
また、払込受領証52cには、伝票番号記載欄76が設けられている。この伝票番号記載欄76は、伝票番号201が記載されるための欄である。
一方、領収証53には、領収宛名欄81、領収証金額欄82、伝票番号記載欄83、領収日記入欄84、領収印85及び収入印紙欄86が設けられている。領収宛名欄81は、代金を支払う顧客の名前が記入される欄である。領収証金額欄82は、顧客が支払った代金の額が表示される欄である。伝票番号記載欄83は、前記伝票番号201が記載される欄である。領収日記入欄84は、領収証53が発行された年月日が記載される欄である。領収印85は、代金を回収し領収証53を発行した会社名、すなわち回収担当者が所属する支店Cの会社名である。
収入印紙欄86は、収入印紙を貼付又は別納を意味する印影を印刷するための欄である。
【0045】
上述した代金回収用紙50は、連絡票51と、払込用紙52と、領収証53とがそれぞれ分離容易となるように、分離手段としてのミシン目を介してこれらが接続されている。また、払込用紙52においては、第1払込票52a、第2払込票52b及び払込受領証52cがミシン目を介してこれらが接続されている。
【0046】
次に、このような代金回収用紙50を用いて行われる代金回収方法について述べる。
まず、代金回収用紙50に印刷を行う用紙印刷処理について図1、図3及び図6を用いて説明する。
【0047】
図1に示すように、各支店Cにおいて、販売に関する情報(販売した商品、販売価格、販売した顧客及びその代金の集金期限など)が適宜コンピュータ11に入力される。そして、コンピュータ11は、蓄積された販売情報に基づいて、代金回収の時期に達した場合、代金回収を行うために必要な回収基礎データを抽出する(ステップS1−1)。抽出された回収基礎データには、回収予定日202のデータ、担当者情報210、顧客情報220及び回収金額230のデータが含まれる。そして、コンピュータ11は、抽出したこれらの回収基礎データを回収管理コンピュータ21にネットワークN1を介して送信する(ステップS1−2)。
【0048】
回収管理コンピュータ21は、受信した回収基礎データに基づいて回収データを記憶する(ステップS1−3)。詳述すると、回収管理コンピュータ21は、まず伝票番号201を回収データに付与する。そして、回収管理コンピュータ21は、付与された伝票番号201に関連付けて、受信した回収基礎データを、回収データとして回収データ記憶部22に記憶する。
【0049】
更に、回収管理コンピュータ21は、回収データとして、回収金額230の額に基づいて「0」又は「2」の納税フラグ250を記憶する。すなわち、回収金額230が所定金額以上の場合には、領収証53が課税対象となるため、税金を納入する必要がありフラグが「0」に設定される。回収金額が所定金額より少ない場合には、領収証53が非課税対象となるため、税金納付が不要となりフラグが「2」に設定される。
【0050】
そして、回収管理コンピュータ21は、回収データ記憶部22に記憶した情報から印刷データを生成し、この印刷データをコンピュータ11に送信する(ステップS1−4)。この印刷データは、代金回収用紙50の各欄61〜65、71〜73、81〜83に、各種データをそれぞれ印刷されるためのデータである。また、この印刷データには、伝票番号201の情報をバーコードとして表示されるためのデータが含まれる。更に、この印刷データには、回収金額が所定金額以上の場合には、別納を意味する印影を印刷するためのデータも含まれる。
【0051】
そして、コンピュータ11は、回収管理コンピュータ21から受信した印刷データに基づいて、代金回収用紙50に対して印刷を行う(ステップS1−5)。詳述すると、図6に示すように、コンピュータ11は、連絡票51の伝票番号記載欄61、回収予定日記載欄62、担当者情報記載欄63、顧客情報記載欄64及び回収代金記載欄65に、それぞれ伝票番号201、回収予定日202、担当者情報210、顧客情報220及び回収金額230を印刷する。
【0052】
また、コンピュータ11は、第1及び第2払込票52a,52b及び払込受領証52cの受取人記載欄71に、代金を回収する回収担当者の会社の名前を印刷する。すなわち、この払込用紙52を用いて、払い込まれた代金を受け取る会社は、回収担当者の会社になる。
【0053】
また、コンピュータ11は、第1及び第2払込票52a,52b及び払込受領証52cの払込金額記載欄72に、顧客から回収する代金と同じ額の金額を印刷する。すなわち、コンビニエンスストアSHにおいて支払われる金額は、顧客から回収された代金と同じになる。
【0054】
更に、コンピュータ11は、第1及び第2払込票52a,52bの払込人記載欄73に、担当者情報210として回収担当者の所属(支店C)名及び氏名などとともに、回収担当者の支店の住所及び連絡先を印刷する。すなわち、コンビニエンスストアSHにおいて、何らかの不具合が生じた場合には、払込人記載欄73に記載された回収担当者の支店の住所及び連絡先に基づいて連絡が行われる。更に、コンピュータ11は、第1払込票52aのバーコード表示欄75に、伝票番号201の情報が含まれたバーコードを印刷する。
【0055】
更に、コンピュータ11は、領収証53の領収宛名欄81に、代金を回収する顧客の名前を印刷する。また、コンピュータ11は、領収証金額欄82及び伝票番号記載欄83に、回収する代金の金額及び伝票番号をそれぞれ印刷する。また、印刷データに別納を意味する印影のデータが含まれていた場合には、コンピュータ11は、収入印紙欄86にそれを示す印影を印刷する。
【0056】
次に、このように印刷された代金回収用紙50を用いて、顧客に対して代金の回収を行う代金回収管理処理について、図1、図4及び図7を用いて説明する。
まず、回収担当者は、連絡票51に印刷された顧客情報220に基づいて顧客と連絡を取る。そして、図7の「a」に示す代金回収用紙50を携帯する回収担当者は、集金場所Hにおいて顧客から代金を回収する。このとき、回収担当者は、顧客から代金を回収すると、領収証53の領収日記入欄84に年月日を記入し、その領収証53を代金回収用紙50から切り離す。そして、図7の「b」に示すように、代金回収用紙50から分離した領収証53を顧客に提供する。
【0057】
次に、代金を回収した回収担当者は、領収証53が切り離された残りの代金回収用紙(連絡票51と払込用紙52)を所持して、その集金場所Hから近いコンビニエンスストアSHに立ち寄る。そこで、回収担当者は、コンビニエンスストアSHにおいて回収した代金を、払込用紙52を用いて払い込みを行う。すなわち、コンビニエンスストアSHにおいて、回収担当者が、払込金額記載欄72に記載された額の代金を添えて、代金回収用紙50の払込用紙52を提出する。この場合、コンビニエンスストアSHにおいては、第1払込票52aのバーコード表示欄75に記載されたバーコードがバーコードリーダ30aにより読み込まれる。そして、代金が払い込まれた場合、第1払込票52a、第2払込票52b及び払込受領証52cの各受領印欄74に受領印が押される。そして、図7の「c」に示すように、コンビニエンスストアSHにおいて払込用紙52の第1及び第2払込票52a,52bが代金回収用紙50より切り離される。その後、回収担当者は、受領印が押された払込受領証52c及び連絡票51を支店Cに持ち帰る。なお、受領印が押された払込受領証52cは、連絡票51の受領証添付欄67に添付されて保存される。
【0058】
一方、コンビニエンスストアSHにおいて、第1払込票52aのバーコード表示欄75に記載されたバーコードがバーコードリーダ30aにより読み込まれた場合、POS端末30は伝票番号201のデータを取得する(図4のステップS2−1)。POS端末30により読み込まれた伝票番号201のデータは、ネットワークN2を介してPOS端末管理コンピュータ31に送信される(ステップS2−2)。
【0059】
POS端末管理コンピュータ31は、受信した伝票番号データを、受信した日のデータ(回収日データ)とともに、POS端末データ記憶部32に記憶する。(ステップS2−3)。そして、POS端末管理コンピュータ31は、所定時間となると、POS端末データ記憶部32に蓄積した伝票番号データ及び回収日データを回収管理コンピュータ21に送信する(ステップS2−4)。
【0060】
回収管理コンピュータ21は、受信した伝票番号データに基づいて、その回収データの回収日240として、受信した回収日データを回収データ記憶部22に記憶する(ステップS2−5)。すなわち、回収日240のデータが記憶された回収データは代金回収を完了したことになる。なお、回収管理コンピュータ21は、回収予定日202を所定期間経過しているにもかかわらず、回収データ記憶部22に回収日240のデータが記憶されていない場合には、代金回収が遅れている旨を支店Cに知らせる。すなわち、回収管理コンピュータ21は、回収予定日202を経過した回収データの伝票番号201を支店Cのディスプレイ14に表示させるように、データをコンピュータ11に送信する。
【0061】
その後、回収管理コンピュータ21は、所定時期毎に納税額を算出する(ステップS2−6)。詳述すると、回収管理コンピュータ21は、回収日240のデータの有無に基づき代金回収が完了した回収データを特定し、その中から納税フラグが「0」である回収データを抽出する。そして、抽出した回収データの回収金額230の金額に基づいて、伝票毎に納税額を決定し、決定された納税額を合計する。この納税額は税金納付時に用いられる。そして、回収管理コンピュータ21は、納税額の算出が終了すると、納税フラグを「1」に変更する。これにより代金回収処理が終了する。
【0062】
本実施形態の代金回収方法によれば、以下のような効果を得ることができる。・本実施形態では、回収管理コンピュータ21は、コンピュータ11及びプリンタ15を介して、代金を支払った顧客に渡される領収証53と、コンビニエンスストアSHから回収した代金を払い込む払込用紙52とを有する代金回収用紙50を印刷させた。このため、回収担当者は、顧客から代金を受領して領収証53を代金回収用紙50から分離した後、回収した代金と同じ金額が記載された代金を近くのコンビニエンスストアSHから払い込みを行って、送金することができる。すなわち、回収担当者は、回収した代金を集金場所Hの近くのコンビニエンスストアSHに渡して、代金を長時間持ち歩かなくてもよい。このため、回収担当者は、すでに回収した代金を持ち歩かずに、連続して次の代金回収を行うことができる。従って、支店Cに代金を持ち帰らずとも安全に代金回収を行うことができるので、代金回収を効率よく行うことができる。
【0063】
また、コンビニエンスストアSHから払い込みされる金額は顧客から回収した代金と同じ額である。このため、回収担当者が払い込みを行うことにより、コンビニエンスストアSHのバーコードリーダ30aから代金回収に関する伝票番号201のデータを回収管理コンピュータ21は取得することができる。従って、回収担当者は、払い込みを行うことにより出納処理を行う必要がないため、負担を軽減することができ、代金回収を効率よく行うことができる。
【0064】
・本実施形態では、代金回収用紙50は、代金を支払った顧客が受領する領収証53と、コンビニエンスストアSHにおいて代金を払込ときに用いられる払込用紙52とをそれぞれ1つずつ有している。すなわち、領収証53と払込用紙52とが1対1に対応付けされている。このため、顧客に提供した領収証53と対になる払込用紙52を用いて代金を払い込むことができるので、領収証53の発行や払込の間違いを少なくすることができる。また、代金回収用紙50に、払込用紙52と領収証53とがそれぞれ設けられているため、これらが異なる金額が表示されている場合には容易に把握することができる。従って、払込用紙52に表示される金額が、領収証53の金額と異なることがほとんどなく、回収した代金をより確実にコンビニエンスストアSHから払込を行うことができる。
【0065】
また、回収担当者は、領収証53のない代金回収用紙50を選択することにより、多数の代金回収用紙50を持ち歩いていても、払込用紙を容易に特定することができる。従って、コンビニエンスストアSHにおける払込処理を効率的に行うことができる。
【0066】
・本実施形態では、コンビニエンスストアSHから回収した代金を払い込むようにした。すなわち、回収担当者の支店や銀行などに比べて数が多いコンビニエンスストアSHから払い込みを行うことができる。このため、回収担当者は、回収した代金をより短い期間だけ持ち歩けばよく、負担を軽減することができるとともに、安全に代金回収を行うことができる。
【0067】
・本実施形態では、代金回収用紙50は、代金を支払う顧客に関する顧客情報220が印刷された連絡票51を含んでいる。このため、回収担当者は、連絡票51に記載された情報に基づいて、顧客と連絡を容易に取ることができるので、代金回収を容易に行うことができる。
【0068】
・本実施形態では、回収管理コンピュータ21は、回収データ記憶部22に記憶された納税フラグ250及び回収金額230のデータに基づいて、納税額を算出した(ステップS2−6)。このため、顧客に提供する領収証53に対して回収担当者が収入印紙を添付する必要がなくなるため、代金回収者は納税処理を簡略化することができる。また、回収管理コンピュータ21が納税額を算出するため、より確実かつ効率的に納税することができる。
【0069】
・本実施形態では、代金回収用紙50の払込用紙52は、代金を払い込んだ回収担当者に提供される払込受領証52cを含んでいる。また、連絡票51には、領収証53を受け取った顧客から印鑑を押してもらうための顧客確認印欄66を設けた。このため、回収した代金に不具合が生じた場合には、これら払込受領証52c及び顧客確認印欄66に基づいて不具合の原因を追跡することができる。
【0070】
・本実施形態では、払込用紙52全体を連絡票51と分離可能な構成とした。そして、分離された払込受領証52cを連絡票51の受領証添付欄67に貼付して保存した。すなわち、コンビニエンスストアSHにて払込に使用される払込用紙52を連絡票51から分離することが容易にできるので、連絡票51をコンビニエンスストアSHにおいて提示する必要がない。従って、連絡票51に記載されている顧客情報220などの情報の漏出する可能性を更に低減することができる。
【0071】
・本実施形態では、受領印が押された払込受領証52cを連絡票51の受領証添付欄67が添付して保存した。すなわち、払込受領証52cと連絡票51とを結合した状態で保存できるので、回収担当者等が、払込受領証52cを紛失する可能性を低減することができる。
【0072】
・本実施形態では、払込用紙52には、払込人記載欄73に、回収担当者が所属する支店Cの住所及び回収担当者の連絡先を印刷した。このため、不具合が生じた場合には、コンビニエンスストアSHにおいて払込用紙52に記載された回収担当者の連絡先に基づいて連絡が行われる。すなわち、代金が顧客から回収された後に、不具合が生じた場合には回収者が対応するため、代金を支払った顧客に対応の負担をかけなくて済む。また、顧客の個人情報を不必要にコンビニエンスストアSHに知られることもない。
【0073】
・本実施形態では、回収データ記憶部22に回収予定日202を記憶させた。このため、回収予定日202に基づいて代金回収が遅れている場合には、これを支店Cに知らせることができる。従って、代金回収をより確実に行うことができる。
【0074】
・本実施形態では、コンビニエンスストアSHで通常払い込みが行われる形式と同じ形式の払込用紙52が代金回収用紙50に設けられている。従って、コンビニエンスストアSHにおいて、各受領印欄74に受領印が押されるといった処理が通常と同様に行われることが期待できる。
【0075】
・本実施形態では、コンビニエンスストアSHのPOS端末30は、払込用紙52にバーコードにより表示された伝票番号201の情報を取得した。バーコードは、バーコードリーダ30aにより短時間で読み取りができるため、コンビニエンスストアSHにおける払込処理を効率的に行うことができる。
【0076】
・本実施形態では、POS端末30により読み込まれた伝票番号201のデータ及び回収日データは、ネットワークN2及びPOS端末管理コンピュータ31を介して、回収管理コンピュータ21に送信される(ステップS2−4)。これにより、回収管理コンピュータ21は代金回収された伝票を特定できる。従って、支店Cにおける出納管理を省略しても、代金の消し込みを確実に行うことができる。
【0077】
・本実施形態では、領収証53と払込用紙52とは、ミシン目を介して接続されている。このため、領収証53を代金回収用紙50から容易に分離することができるので、顧客から代金を受領して領収証53を提供する処理を短時間で行うことができる。
【0078】
・本実施形態では、回収管理コンピュータ21からのデータに基づいて、各支店Cにおいて代金回収用紙50を印刷した。このため、代金回収を行う回収担当者は、印刷された代金回収用紙50を印刷してすぐに持つことができるので、代金回収に必要な代金回収用紙50を印刷し効率的に利用することができる。例えば、回収処理を行う直前まで回収データの調整を行うことができる。
【0079】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、回収管理コンピュータ21は、支店Cのコンピュータ11に送信して、支店Cのプリンタ15において代金回収用紙50を印刷した。これに代えて、代金回収用紙50の印刷は、支店Cのコンピュータ11とは別のコンピュータを用いて行い、印刷された代金回収用紙50を各支店Cに配送してもよい。この場合には、回収管理コンピュータ21は、印刷を行うコンピュータに定期的にデータを送信すればよいので、データ送信を少なく回数で行うことができる。
【0080】
○上記実施形態では、回収管理コンピュータ21は、コンピュータ11に印刷データを送信する(ステップS1−4)ことにより、代金回収用紙50を印刷させた。これに代えて、例えば、支店Cにおいてコンピュータ11が回収データを作成しプリンタ15が代金回収用紙50を印刷した後、その回収データ及び代金回収用紙50を印刷したという情報を回収管理コンピュータ21に送信して、回収管理コンピュータ21にて管理してもよい。この場合、支店Cのコンピュータが管理コンピュータとして機能し、回収管理コンピュータ21は代金回収の管理(例えば回収消し込み)に関する処理のみを行う。
【0081】
○上記実施形態では、回収管理コンピュータ21は、POS端末管理コンピュータ31を介して、POS端末30からのデータを取得した。これに代えて、ストア情報管理センタSCを省略して、POS端末30からネットワークN2を介して回収管理コンピュータ21が直接データを取得してもよい。この場合には、POS端末30からのデータを回収管理コンピュータ21が迅速に取得することができる。
【0082】
○上記実施形態では、払込用紙52全体と連絡票51とを分離可能な構成とした。これに代えて、払込用紙の払込票が、払込用紙の払込受領証に比べて、連絡票に対して分離されやすい分離手段を設けてもよい。例えば、第1及び第2払込票52a,52bと連絡票51との間に分離手段としてのミシン目を設け、かつ払込受領証52cと連絡票51との間にミシン目を設けない構造とする。このような構造にすることにより、払込受領証52cと連絡票51とを結合した状態で保存できるため、回収担当者等が、払込受領証52cを紛失する可能性をより低減することができる。また、第1及び第2払込票52a,52bが払込受領証52cに比べて連絡票51から容易に分離できる。従って、コンビニエンスストアSHにおいて、代金の払込を行う処理を短時間で行うことができる。
【0083】
更に、分離手段の形態は、ミシン目に限定されるものではなく、連絡票51に対して、第1及び第2払込票52a,52bが、払込受領証52cに比べて分離されやすいものであればよい。例えば、連絡票51及び払込用紙52を強固に接着して、これらを一体として保存できるものでもよい。
【0084】
○本実施形態では、図5に示す代金回収用紙50を用いたが、連絡票51、払込用紙52及び領収証53の配置は、上記形態に限定されるものではない。
例えば、図8の「a」に示すような代金回収用紙501を用いてもよい。この代金回収用紙501は、全体として長方形状をしており、領収証53と払込用紙52とが上下に並び、更に領収証53及び払込用紙52の横に連絡票51が配置されるように構成されている。また、連絡票51は、払込受領証52cと一体となって長方形状を成すために逆L字形状をしている。このため領収証53の幅は払込用紙52の第1及び第2払込票52a,52bの合計幅と概略一致させている。そして、図8の「b」に示すように、代金回収用紙501から領収証53を分離し、顧客に提供する。その後、払込時に払込用紙52に受領印を受ける。このとき、第1及び第2払込票52a,52bは、払込受領証52cに比べ、連絡票51に対して分離されやすいように構成されているので、図8の「c」に示すように第1及び第2払込票52a,52bを容易に分離しコンビニエンスストアSHに提供する。これにより、連絡票51及び払込受領証52cが長方形状で残り、これらを一体として保存することができる。
【0085】
また、図9の「a」に示すような代金回収用紙502を用いてもよい。この代金回収用紙502は、全体として長方形状をしており、領収証53と連絡票51とが左右に並んでいるとともに、これらの下側に払込用紙52が配置されるように構成されている。また、連絡票51が第1払込票52aと概略同じ幅を有している。そして、図9の「b」に示すように、代金回収用紙502から領収証53を分離し、顧客に提供する。その後、コンビニエンスストアSHにおける払込時には、連絡票51を払込受領証52cの裏側に折り畳んだ状態で受領印を押してもらう。そして、図9の「c」に示すように第1及び第2払込票52a,52bを分離してコンビニエンスストアSHに提供する。これにより、図9の「c」に示すよう連絡票51及び払込受領証52cを一体として保存することができる。更に、コンビニエンスストアSHにおいて、連絡票51を払込受領証52cの裏側に折り畳んだ状態で押印させることができるので、連絡票51に記載された顧客情報の漏出を極力低減することができる。なお、この場合、連絡票51の面積が小さくなるので、払込受領証52cに記載されている内容は連絡票51に重複して記載しないように構成しておく。
【0086】
○また、代金回収用紙50の大きさや形は、上記実施形態に限定されるものではない。
○上記実施形態では、回収データ記憶部22に記憶する回収データの基となる回収基礎データは、コンピュータ11内に記憶された事項からコンピュータ11が抽出した。これに代えて、回収基礎データをキーボード12、マウス13及びディスプレイ14を用いて任意に作成してもよい。この場合には、顧客からの変更の要求に対しても直ちに対応することができるので、代金回収を迅速に行うことができる。また、回収基礎データを、支店Cのコンピュータ11とは別のデータ管理コンピュータで管理してもよい。
【0087】
○上記実施形態では、販売会社の各支店Cの回収担当者が代金回収用紙50を用いて代金回収を行う場合について説明した。これに代えて、例えば保険などの代金回収など、それ以外における代金回収にも適用可能である。
【0088】
○上記実施形態では、代金回収用紙50の払込用紙52を用いて代金を払い込む払込拠点は、例えば郵便局など、コンビニエンスストアSH以外であってもよい。この場合、地域によってコンビニエンスストアSHが近くになくても、コンビニエンスストアSHの代わりに、郵便局から代金を払い込むことにより、同様の効果を得ることができる。なお、払込用紙52は、公共料金などの支払いを行う形式の用紙であるため、コンビニエンスストアSHからの払込も郵便局からの払込も行える。すなわち、代金回収用紙50の形式を変更しなくても、他の払込拠点において代金を払込ことができる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、回収担当者は、回収した代金を、払込拠点を介して送金し、長時間持ち歩かないようにすることができる。このため、回収担当者は、より安全に代金回収することができる。また、払込拠点から払い込みが行われることにより回収管理コンピュータは代金回収に関する情報を得ることができるので、回収担当者は出納処理を行うことが必要なく、負担を軽減することができる。従って、代金回収を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 代金回収システムの全体構成図。
【図2】 回収データ記憶部に記憶される回収データのデータ構成図。
【図3】 本実施形態における用紙印刷処理の流れ図。
【図4】 本実施形態における代金回収管理処理の流れ図。
【図5】 印刷が行われる前の代金回収用紙。
【図6】 印刷が行われた後の代金回収用紙。
【図7】 印刷された代金回収用紙の分離状態を説明する説明図。
【図8】 別例における代金回収用紙を説明する説明図。
【図9】 別例における代金回収用紙を説明する説明図。
【符号の説明】
SH…払込拠点としてのコンビニエンスストア、21…管理コンピュータとしての回収管理コンピュータ、30…POS端末、50…代金回収用紙、51…連絡票、52…払込用紙、52c…払込受領証、53…領収証。

Claims (11)

  1. 代金の払込が可能な複数の払込拠点に配置されたPOS端末に接続されるPOS端末管理コンピュータと、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータとに接続され、
    代金回収を識別する伝票番号と、この代金回収の回収金額とを含む回収データを記憶する回収データ記憶部を備えた回収管理コンピュータを用いて代金の回収についてのデータ管理を行う代金回収方法であって、
    前記回収管理コンピュータが、
    前記回収データ記憶部に記憶された回収データから、伝票番号を表示されるためのデータを含み、代金回収用紙の払込票及び払込受領票の払込金額記載欄及び代金回収用紙の領収証の領収証金額欄に各種データをそれぞれ印刷するための印刷データを生成し、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータに送信する印刷処理段階と
    前記POS端末から受信した前記払込票の伝票番号のデータを、回収日データとともに記憶した前記POS端末管理コンピュータから、前記伝票番号のデータ及び回収日データを受信し、受信した伝票番号のデータに基づいて、受信した回収日データを前記回収データ記憶部に記憶する段階とを実行することを特徴とする代金回収方法。
  2. 請求項1に記載の代金回収方法において、
    前記POS端末はコードリーダを有するPOS端末であり、
    前記印刷データに含まれる前記伝票番号を表示されるためのデータは、バーコードとして表示されるためのデータであり、
    前記POS端末管理コンピュータが、前記POS端末の前記コードリーダを介して前記伝票番号のデータを取得することを特徴とする代金回収方法。
  3. 請求項1又は2に記載の代金回収方法において、
    前記回収管理コンピュータが、前記回収データに基づいて、前記領収証の発行に関する納税額を算出する納税額算出段階を更に備えたことを特徴とする代金回収方法。
  4. 代金の払込が可能な複数の払込拠点に配設されたPOS端末に接続されるPOS端末管理コンピュータと、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータとに接続され、
    代金回収を識別する伝票番号と、この代金回収の回収金額とを含む回収データを記憶する回収データ記憶部を備えた回収管理コンピュータを用いて代金の回収についてのデータ管理を行う代金回収システムであって、
    前記回収管理コンピュータは、
    前記回収データ記憶部に記憶された回収データから、伝票番号を表示されるためのデータを含み、代金回収用紙の払込票及び払込受領票の払込金額記載欄及び代金回収用紙の領収証の領収証金額欄に各種データをそれぞれ印刷するための印刷データを生成し、代金回収用紙に対して印刷を行なうコンピュータに送信する印刷処理手段と
    前記POS端末から受信した前記払込票の伝票番号のデータを、回収日データとともに記憶した前記POS端末管理コンピュータから、前記伝票番号のデータ及び回収日データを受信し、受信した伝票番号のデータに基づいて、受信した回収日データを前記回収データ記憶部に記憶する手段と
    を備えたことを特徴とする代金回収システム。
  5. 請求項4に記載の代金回収システムにおいて、
    前記POS端末はコードリーダを有するPOS端末であり、
    前記印刷データに含まれる前記伝票番号を表示されるためのデータは、バーコードとして表示されるためのデータであり、
    前記POS端末管理コンピュータが、前記POS端末の前記コードリーダを介して前記伝票番号のデータを取得することを特徴とする代金回収システム。
  6. 請求項4又は5に記載の代金回収システムにおいて、
    前記回収管理コンピュータが、前記回収データに基づいて、前記領収証の発行に関する納税額を算出する納税額算出手段を更に備えていることを特徴とする代金回収システム。
  7. 顧客から代金を回収する場合に用いられる代金回収用紙であって、
    前記顧客から前記代金を受領したときに顧客に提供される領収証と、
    この代金の回収担当者が前記顧客から受領した代金の払い込みが可能な複数の払込拠点において払い込みするための払込票、及び払込拠点において払込が行なわれて代金が受領されたことを証明する払込受領証とを備えた払込用紙とそれぞれ分離できるようにむとともに、
    前記領収証、前記払込票及び前記払込受領証には、顧客から回収する代金の金額がそれぞれ印刷されていることを特徴とする代金回収用紙。
  8. 請求項7に記載の代金回収用紙において、
    前記払込票及び前記払込受領証には、払込人を表示する払込人欄が設けられ、
    この払込人欄には、顧客から代金を回収する回収者の連絡先が表示されることを特徴とする代金回収用紙。
  9. 請求項7又は8に記載の代金回収用紙において、
    前記払込票には、前記払込拠点におけるコードリーダで読取可能なコード欄が設けられ、
    このコード欄には、代金回収を識別するための識別情報を意味するコードが表示されること
    を特徴とする代金回収用紙。
  10. 請求項7〜9のいずれか1つに記載の代金回収用紙において、
    前記顧客に関する連絡先が表示される連絡票が更に含まれていることを特徴とする代金回収用紙。
  11. 請求項10に記載の代金回収用紙において、
    前記払込票が、前記払込受領証に比べ、前記連絡票に対して分離されやすいようにする分離手段が設けられていることを特徴とする代金回収用紙。
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