JP3511595B2 - 商品引換券発券装置 - Google Patents

商品引換券発券装置

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JP3511595B2 JP2001002977A JP2001002977A JP3511595B2 JP 3511595 B2 JP3511595 B2 JP 3511595B2 JP 2001002977 A JP2001002977 A JP 2001002977A JP 2001002977 A JP2001002977 A JP 2001002977A JP 3511595 B2 JP3511595 B2 JP 3511595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め支払われた金
銭の額に相当する額の商品の引き換えが可能な、固有の
券番号と、引き換え可能な商品名とが表示され、且つ、
引き換え可能な商品金額が非表示の商品引換券に関す
る。また、本発明は、該商品引換券を発券する商品引換
券発券装置と、発券された前記商品引換券に係る商品引
換データを参照する商品引換券データ参照装置と、これ
ら2つを備えた商品引換券発券参照装置と、発券された
前記商品引換券を回収する商品引換券回収装置と、前記
商品引換券の発券及び回収する商品引換券発券回収装置
とに関する。更に、本発明は、前記商品引換券の発券方
法と、前記商品引換券に係る商品引換データのデータ参
照方法と、前記商品引換券の回収方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】予め支払われた金銭の額に相当する額の
商品の引き換えが可能な所謂商品券(以下これを、多様
な種類の商品券を包含した広義の意味で「商品引換券」
と言う。)が、贈答用として従来から広く使われてい
る。商品引換券には、通常、引き換えが可能な商品金額
が明示され(例えば、図書券や、デパート等で利用可能
な商品券等)、或いは、引き換え可能な商品自体の名称
及び数量が予め明示されていて(例えば、ビール券
等)、贈与者から商品券を贈られた者は、商品券に表示
された商品金額或いは商品名称及び数量から、その商品
券がどの程度の金銭額に相当するかを容易に伺い知るこ
とができる様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
の商品引換券は、贈られた者が一定の商品カテゴリ内で
自己の好みの商品を選択することができるという面にお
いては、ある商品そのものを直接贈られる場合よりも融
通が利き利便性が良いものであったが、反面、贈答品と
しての商品引換券に贈答者が支払った金銭額が直接的に
或いは間接的に明示される為、世俗的に、贈答品として
はやや「生臭い」或いは「直接的である」等の印象を与
えるものとして避けられる場合があった。
【0004】また、1枚の商品引換券には引き換え可能
な一定の商品金額が予め表示されている為、例えば、引
き換え可能な商品金額(贈答額)が多額になると、それ
に従って券片も多数枚必要になる。その結果、特に商品
引換券の発券者(販売者)及び、贈られた者にとっては
取り扱いが不便となり、更には、贈られる側に「紙幣の
束」と同様な品の無いイメージを抱かせる虞もある。ま
た、これを防止すべく、金銭と同様に多種多様な商品金
額に相当する商品引換券を用意して運用する(例えば、
下限が「1円券」で上限が「1万円券」等の、多種類の
商品引換券を用意して運用する)とすれば、商品引換券
の発券者(販売者)側の管理が煩雑となり、贈られる側
にもまた、金銭そのものを贈られると同様な直接的なイ
メージを与えかねない。
【0005】そこで、本発明は上記問題に鑑みなされた
ものであり、その課題は、商品引換券の発券者側にとっ
て管理が行い易いと同時に、商品引換券を贈る側と贈ら
れる側にとって金銭と直接的に結び付かない印象を与え
て付加価値を高めた商品引換券を発券し、そして運用す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載の商品引換券発券装置は、予め支
払われた金銭の額に相当する額の商品の引き換えが可能
な、固有の券番号と、引き換え可能な商品名とが表示さ
れ、且つ、引き換え可能な商品金額が非表示の商品引換
券を発券する商品引換券発券装置であって、前記固有の
券番号及び前記引き換え可能な商品金額をデータ入力す
る商品引換データ入力手段と、該商品引換データ入力手
段によって入力された前記固有の券番号データ及び前記
引き換え可能な商品金額データを記憶し、且つ、表示装
置を有する商品引換データ表示手段からのこれらデータ
へのアクセス要求を許可することにより、前記商品引換
データ表示手段において、前記固有の券番号を入力する
ことによる、前記固有の券番号に対応する前記引き換え
可能な商品金額データの前記表示装置への表示を実現可
能とする商品引換データ記憶手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】本願請求項1記載の発明によれば、以下の
様な作用を奏することができる。 (1)引き換え可能な商品金額が明示されておらず、商
品引換券を贈られた者は、商品引換券の表示から引き換
え可能な商品金額を伺い知ることができない。 (2)引き換え可能な商品名が表示されていて、商品引
換券を贈られた者は、商品引換券の表示から引き換え可
能な商品を知ることができる。 (3)1枚の商品引換券が持つ固有の券番号及び、該券
番号に対応した引き換え可能な商品金額を、商品引換デ
ータ入力装置を介して商品引換データ記憶手段に記憶さ
せることができる。 (4)商品引換データ表示手段からのアクセスを許可す
るので、商品引換データ表示手段を用いることにより、
1枚の商品引換券が持つ固有の券番号を入力して引き換
え可能な商品金額を知ることができる。
【0008】従って、前記(1)の作用により、以下の
様な効果を奏することができる。即ち、引き換え可能な
商品金額が明示されておらず、従って商品引換券の表示
から引き換え可能な商品金額を伺い知ることができない
ので、商品引換券を贈る側と贈られる側とに金銭に結び
つく直接的なイメージを与えること無く、好感の持てる
贈答を行うことができる。また、前記(2)の作用によ
り、以下のような効果を奏することができる。即ち、前
記(1)の作用により引き換え可能な商品金額が伺い知
ることができなくても、引き換え可能な商品名が表示さ
れていて、商品引換券を贈られた者は、商品引換券の表
示から引き換え可能な商品を知ることができるので、贈
る側の意志、特に、“どの様な店でどの様な商品を購入
する楽しみを贈りたいか”を明確に贈り先に伝えること
ができ、また、贈られる側も、その様な贈る側の意志を
伺い知ることによって商品購入(商品引き換え)の楽し
みをより一層向上させることができる。
【0009】更に、前記(3)の作用により、以下のよ
うな効果を奏することができる。即ち、1枚の商品引換
券が持つ固有の券番号及び、該券番号に対応した引き換
え可能な商品金額を、商品引換データ入力装置を介して
商品引換データ記憶手段に記憶させることができるの
で、1枚の商品引換券によって多様な商品引き換え可能
金額に対応させることができる。より詳しくは、以下の
通りである。1枚の商品引換券は、発券前においては引
き換え可能な商品金額情報を保持していない、いわば何
ら金銭的価値の無い券片となっている。これを、発券行
為を行うことにより、商品引換データ記憶手段に、商品
引換データ入力手段を介して、商品引換券固有の券番号
と引き換え可能な商品金額を対応づけて記憶させる。従
ってこれにより、商品引換券は初めて金銭的価値を得
て、商品引換データ記憶手段に記憶された引き換え可能
な商品金額データが、実際に引き換え可能な商品金額と
なるので、1枚の商品引換券で、どの様な商品金額にも
対応させることができ、以て商品引換券の発券側及び贈
られる側の管理を容易にすることができる。
【0010】加えて、前記(4)の作用により、以下の
ような効果を奏することができる。即ち、商品引換デー
タ表示手段からのアクセスを許可するので、商品引換デ
ータ表示手段を用いることにより、1枚の商品引換券が
持つ固有の券番号を入力して引き換え可能な商品金額を
知ることができ、前記(3)の作用効果、つまり、商品
引換券の券番号と引き換え可能な商品金額とを対応づけ
て記憶する商品引換データ記憶手段の作用効果と相まっ
て、商品引換券の引き換え可能金額の参照を容易に且つ
瞬時に行うことができるので、顧客サービスの向上を図
ることができる。
【0011】尚、引き換え可能な商品となり得るもの
は、形態を有する有体物としての物品のみならず、形態
を有しない所謂「役務」も商品引換券の引き換え対象と
なり得ることは言うまでも無い。また、商品引換券に記
載される商品名は、具体的な商品名であっても良いし、
一定の商品カテゴリ名であっても良いが、贈られた側が
商品金額を伺い知ることができないことが必要となる。
更に、商品引換券の購入者(贈与者)が予め支払った金
銭の額と、引き換え可能となった商品金額とは必ずしも
一致する必要は無く、商品引換券の購入者(贈与者)と
商品引換券の販売者(発券者)との間の取り決めによっ
て、両者の関係が上下しても構わない。
【0012】本願請求項2記載の商品引換券発券装置
は、請求項1において、前記商品引換券に、当該商品引
換券に関する情報を視認可能に記録する記録装置を備え
ていることを特徴とする。本願請求項2記載の発明によ
れば、商品引換券に、当該商品引換券に関する情報を視
認可能に記録する記録装置を備えているので、これによ
って商品引換券に関する種々の情報(発券日、発券者、
その他の識別番号等)の記録を自動化して商品引換券の
発券を容易に行うことができる。
【0013】本願請求項3記載の商品引換券発券装置
は、請求項2において、前記引き換え可能な商品金額を
暗号化する暗号化手段を有し、当該暗号化手段によって
暗号化された前記引き換え可能な商品金額を、前記記録
装置によって前記商品引換券に記録することを特徴とす
る。本願請求項3記載の発明によれば、商品引換券に
は、引き換え可能な商品金額が暗号化手段によって暗号
化された状態で記録表示されるので、これによって商品
引換券の使用者(商品引換券を贈られた者)に引き換え
可能な商品金額を伏せた状態で、且つ、商品引換券の回
収者には前記暗号から引き換え可能な商品金額を認識さ
せることができ、以て更に迅速に引き換え可能な商品金
額を認識させることができると共に、商品引換データ記
憶手段或いは商品引換データ表示手段が機能しなくなっ
た場合においても、回収者は一見して確実に引き換え可
能な商品金額を知ることができる。
【0014】本願請求項4記載の商品引換券発券装置
は、請求項2または3において、発券前に予め表示され
ている前記固有の券番号とは別に、前記商品引換データ
入力手段から入力された券番号を前記記録装置によって
前記商品引換券に記録することを特徴とする。本願請求
項4記載の発明によれば、商品引換データ入力手段によ
って入力されるべき券番号のデータ入力ミスを容易に検
出することが可能となり、以て正確な券番号データを商
品引換データ記憶手段に記憶させることができる。即
ち、商品引換券に固有の券番号と、引き換え可能な商品
金額とが対応付けされて商品引換データ記憶手段に記憶
される為、商品引換券に固有の券番号に入力ミスがある
と、例えば、実際には有効に存在する筈の商品引換券
が、商品引換データ記憶手段上においては有効に存在し
ない商品引換券となり、商品を引き換えに来た顧客に不
快な印象を与えるばかりでなく、その他にもデータ管理
上様々な混乱が想定される。しかし、本願請求項4記載
の発明によれば、商品引換券には商品引換データ入力手
段によって入力された券番号が記録され、表示されるの
で、これによって発券前から商品引換券に表示されてい
た券番号と、入力され記録された券番号とを対比させて
確認することができ、以て券番号データの入力ミスを容
易に検出することができる。
【0015】本願請求項5記載の商品引換券発券装置
は、請求項2から4のいずれか1項において、前記商品
引換データ入力手段から入力された券番号及び引き換え
可能な商品金額を、前記商品引換券とは別の記録媒体に
記録して出力することを特徴とする。本願請求項5記載
の発明によれば、商品引換データ入力手段から入力され
た券番号及び引き換え可能な商品金額を、商品引換券と
は別の記録媒体に記録して出力するので、これによって
データ入力された券番号及び引き換え可能な商品金額に
入力ミスが無いか否かを、目視によってより確実にチェ
ックすることができる。
【0016】本願請求項6記載の商品引換券発券装置
は、請求項1から5のいずれか1項において、前記商品
引換券発券装置がローカル・エリア・ネットワークに接
続され、該ローカル・エリア・ネットワークに接続され
た他のコンピュータ端末から前記商品引換データ記憶手
段にアクセス可能となっていることを特徴とする。本願
請求項6記載の発明によれば、商品引換券発券装置がロ
ーカル・エリア・ネットワークに接続され、該ローカル
・エリア・ネットワークに接続された他のコンピュータ
端末から商品引換データ記憶手段にアクセス可能となっ
ているので、例えば、商品引換券の発券場所(商品引換
券発券装置の設置場所)と、商品引換券の回収場所とが
離れている様な場合でも、当該商品引換券の回収場所に
設置されたコンピュータ端末を用いて、券番号を元に容
易に引き換え可能な商品金額を参照することが可能とな
る。
【0017】本願請求項7記載の商品引換券発券装置
は、請求項1から6のいずれか1項において、前記商品
引換券発券装置がインターネットに接続され、インター
ネットに接続された他のコンピュータ端末から前記商品
引換データ記憶手段にアクセス可能となっていることを
特徴とする。本願請求項7記載の発明によれば、商品引
換券発券装置がインターネットに接続され、インターネ
ットに接続された他のコンピュータ端末から商品引換デ
ータ記憶手段にアクセス可能となっているので、前述し
た本願請求項6記載の発明と同様な作用効果を得ること
ができると共に、更には、必要な場合には商品引換券の
所有者自らが自己のコンピュータ端末から前記商品引換
データ記憶手段にアクセスすることによって、商品引換
券に表示された情報よりも更に詳細な、引き換え可能な
商品に関する情報を、発券者側が商品引換券の所有者に
提供することも可能となる。尚、この場合、必要に応じ
て引き換え可能な商品金額そのものを、商品引換券の所
有者に知らせることも可能である。
【0018】本願請求項8記載の商品引換券データ参照
装置は、予め支払われた金銭の額に相当する額の商品の
引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可能な商
品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金額が非
表示の商品引換券の、商品引換データを参照する商品引
換券データ参照装置であって、前記固有の券番号及び前
記引き換え可能な商品金額が記憶された商品引換データ
記憶手段にアクセス可能に構成され、前記固有の券番号
を入力することにより、入力した前記固有の券番号に対
応する引き換え可能な商品金額データを、前記商品引換
データ記憶手段から読み出して視認可能とする商品引換
データ視認可能化手段を備えていることを特徴とする。
本願請求項8記載の発明によれば、商品引換券に固有の
券番号を入力することによって、当該商品引換券の引き
換え可能な商品金額を参照することができるので、引き
換え可能な商品金額の参照を容易に且つ瞬時に行うこと
ができ、以て顧客サービスの向上を図ることができる。
【0019】本願請求項9記載の商品引換券発券参照装
置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の商品引換
券発券装置と、請求項8記載の商品引換券データ参照装
置とを備えていることを特徴とする。本願請求項9記載
の発明によれば、商品引換券発券装置と、商品引換券デ
ータ参照装置との双方を備えているので、商品引換券の
発券と、当該商品引換券のデータ参照とを同一の装置で
効率的に行うことができる。
【0020】本願請求項10記載の商品引換券回収装置
は、予め支払われた金銭の額に相当する額の商品の引き
換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可能な商品名
とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金額が非表示
の商品引換券を回収する商品引換券回収装置であって、
前記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額が記
憶された商品引換データ記憶手段にアクセス可能に構成
され、前記固有の券番号を入力することにより、入力し
た前記固有の券番号に対応する引き換え可能な商品金額
データを、前記固有の券番号データ及び引き換え可能な
商品金額データが記憶された商品引換データ記憶手段か
ら読み出して表示装置に表示する商品引換データ表示手
段と、前記引き換え可能な商品金額から、引き換え済み
の商品金額を差し引いた額を、前記引き換え可能な商品
金額データの更新データとして、前記引換データ記憶手
段に上書き又は追記する商品引換データ更新手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0021】本願請求項10記載の発明によれば、商品
引換データ記憶手段に記憶された引き換え可能な商品金
額データを更新することができるので、以下の様な作用
効果を奏することができる。先ず、既に引き換えられた
商品の金額に係る情報、換言すると、“商品引き換え券
の使用履歴”を、商品引き換えデータ記憶手段に記憶さ
せることによって、商品引換券の偽造による不正使用を
最小限に止めることができる。つまり、従来の商品引換
券であれば、使用された商品引換券が偽造されたもので
あるか否かは、回収した商品引換券の中に券番号が重複
したものが存在するか否かを、事後的に確認することに
よって調査するが、本発明によれば、商品引換券の回収
者は、商品引換券の回収を行う際に必ずその時点での引
き換え可能な商品金額を参照する。従って、その時点に
おいて引き換え可能な商品金額が少額或いはゼロであれ
ば、商品の引き換えを行うことはできないので、従って
商品引き換え金額が更新されることにより、通常の商品
引換券回収手順の中で不正使用を検出することができ、
以て不正使用を最小限に止めることができる。
【0022】また、当初の引き換え可能な商品金額に対
して少額な商品を引き換えたことによって“余り金”が
生じた場合でも、引き換え可能な商品金額を更新するこ
とによって、新たな商品引換券を発券することなく、以
降の運用を行うことができる。
【0023】本願請求項11記載の商品引換券発券回収
装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の商品引
換券発券装置と、請求項10に記載の商品引換券回収装
置とを備えたことを特徴とする。本願請求項11記載の
発明によれば、請求項1から7のいずれか1項に記載の
商品引換券発券装置と、請求項10に記載の商品引換券
回収装置とを備えているので、前述した本願請求項1か
ら7のいずれかに記載の発明の作用効果及び、本願請求
項10記載の発明の作用効果と同等な作用効果を得るこ
とができる。
【0024】本願請求項12記載の商品引換券は、予め
支払われた金銭の額に相当する額の商品の引き換えが可
能な、固有の券番号と、引き換え可能な商品名とが表示
され、且つ、引き換え可能な商品金額が非表示の商品引
換券であって、前記引き換え可能な商品金額が、前記固
有の券番号を入力することによって、前記固有の券番号
データ及び前記引き換え可能な商品金額データが記憶さ
れた商品引換データ記憶手段からこれらデータを読み出
して表示装置に表示可能とする商品引換データ表示手段
によって視認可能となっていることを特徴とする。本願
請求項12記載の発明によれば、引き換え可能な商品金
額が非表示であって、且つ、当該引き換え可能な商品金
額は、券番号を入力することによって商品商品引換デー
タ表示手段から参照することができるので、前述した本
願請求項1記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0025】本願請求項13記載の商品引換券は、請求
項12において、前記引き換え可能な商品金額が暗号化
されて表示されていることを特徴とする。本願請求項1
3記載の発明によれば、引き換え可能な商品金額が暗号
化されて表示されているので、前述した本願請求項3記
載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
【0026】本願請求項14記載の商品引換券発券方法
は、予め支払われた金銭の額に相当する額の商品の引き
換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可能な商品名
とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金額が非表示
の商品引換券を発券する商品引換券発券方法であって、
請求項1から7のいずれか1項に記載の商品引換券発券
装置を用い、前記商品引換データ入力手段によって、前
記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額をデー
タ入力し、前記固有の券番号に対応する前記引き換え可
能な商品金額データの表示装置への表示を実現可能とす
る商品引換データ表示手段からアクセス可能に前記固有
の券番号データ及び前記引き換え可能な商品金額データ
を前記商品引換データ記憶手段に記憶することを特徴と
する。本願請求項14記載の発明によれば、前述した本
願請求項1記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0027】本願請求項15記載の商品引換データ参照
方法は、予め支払われた金銭の額に相当する額の商品の
引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可能な商
品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金額が非
表示の商品引換券の、前記引き換え可能な商品金額デー
タを参照する商品引換券データ参照方法であって、請求
項8記載の商品引換券データ参照装置を用い、前記固有
の券番号を入力することにより、入力した前記固有の券
番号に対応する引き換え可能な商品金額データを、前記
商品引換データ記憶手段から読み出して表示装置に表示
することにより前記引き換え可能な商品金額を参照する
ことを特徴とする。本願請求項15記載の発明によれ
ば、前述した本願請求項8記載の発明と同様な作用効果
を得ることができる。
【0028】本願請求項16記載の商品引換券回収方法
は、予め支払われた金銭の額に相当する額の商品の引き
換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可能な商品名
とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金額が非表示
の商品引換券を回収する商品引換券回収方法であって、
前記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額が記
憶された商品引換データ記憶手段にアクセス可能に構成
された商品引換券回収装置を用い、前記固有の券番号を
入力することにより、入力した前記固有の券番号に対応
する引き換え可能な商品金額データを、前記商品引換デ
ータ記憶手段から読み出して表示装置に表示し、前記引
き換え可能な商品金額から、引き換え済みの商品金額を
差し引いた額を、前記引き換え可能な商品金額データの
更新データとして、前記引換データ記憶手段に上書き又
は追記することを特徴とする。本願請求項16記載の発
明によれば、前述した本願請求項10記載の発明と同様
な作用効果を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。 〔商品引換券の表示内容〕まず、図1を参照しつつ、本
発明に係る商品引換券(以下、単に「引換券」と言う)
1の表示内容について説明する。図1は本発明に係る商
品引換券の表示内容の一例を示すものであり、(A)は
発券前の状態を、(B)は発券された後の表示状態を示
している。
【0030】引換券1は、通常用いられる従来の商品券
と同様なサイズであり、また、本実施形態においては紙
媒体を使用し、「記録装置」としてのプリンタ等によっ
て記録(印刷)が可能となっている。引換券1は、発券
前の状態においては図1(A)に示す様に、券片左上に
固有の券番号が予め印刷されている。当該固有の券番号
(以下、単に「券番号」と言う)は連番であって、重複
番号が存在しない様に予め管理され、印刷されている。
また、券片右下には、発券者の代表名称(例えば、○○
株式会社)が印刷されている。
【0031】引換券1は、後に詳説する商品引換券発券
装置(以下、単に「発券装置」と言う)100によっ
て、発券時に図1(B)に示す様な発券に係る情報が印
刷される。本実施形態における、引換券1に印刷すべき
発券に係る情報(以下、これを「商品引換データ」と言
う。)は、発券装置100にオペレータ(発券者)が入
力した券番号(券片左下)と、発券日(券片右上)と、
引き換え可能な商品金額を暗号化した暗号(券片右下)
と、引き換え可能な商品名(券片中央)であるが、引き
替え可能な商品金額自体は、引換券1には印刷されず、
当該引き換え可能な商品金額は、後に詳説する「商品引
換データ表示手段」或いは「商品引換データ視認可能化
手段」によって参照することができる様になっている。
従ってこれにより、引換券1を贈与された者は、引換券
1の表示から引き換え可能な商品金額を伺い知ることが
できないので、引換券1を贈る側(贈与者)は、贈られ
る側に金銭に結びつく直接的なイメージを与えること無
く、好感の持てる商品引換券の贈与を行うことができ
る。
【0032】尚、券片右下に印刷される、暗号化された
商品金額は、引換券1の発券者が取り決めた一定の規則
に従って暗号化手段(例えば、発券装置100が備える
ソフトウェア手段:本実施形態においては後に説明する
データベース・ソフト)が暗号化を行うものであり、発
券者(或いは引換券1の回収者)は、引換券1に表示さ
れた当該暗号から、引き換え可能な商品金額が目視で理
解できる様になっている。
【0033】〔ハードウェア及びソフトウェア構成〕次
に、本実施形態に係る発券装置100等のハードウェア
構成及びソフトウェア構成について図2及び図3を参照
しつつ説明する。図2は、本発明に係る発券装置100
等が接続される、ローカル・エリア・ネットワークの接
続構成図であり、図3は、商品引換データの入出力概念
図である。図2において、符号2は、引換券1の発券者
の営業所(店舗)を示していて、営業所2は、一例とし
て1階〜3階の各フロア(フロアA〜フロアC)を有し
ているものとする。尚、本実施形態では、説明の便宜の
為、引換券1の発券者を「洋服仕立販売業者」とし、発
券される引換券1は、主に洋服或いはそれに準ずるもの
が引き換え可能であるとし、フロアA,B,Cは、それ
ぞれ洋服或いはそれに準ずる商品が陳列されている洋服
売り場であるものとする。
【0034】引換券1の発券は、フロアAに備えられた
発券装置100によって行う。発券装置100はサーバ
・コンピュータ101とプリンタ102とから構成さ
れ、また、サーバ・コンピュータ101は、ハブ900
とLANケーブル901によって接続されている。ま
た、フロアBには、商品引換券データ参照装置(以下、
単に「データ参照装置」と言う)200が設置され、更
に、フロアCには、商品引換券回収装置(以下、単に
「回収装置」と言う)300が設置されていて、これら
データ参照装置200及び回収装置300は、サーバ・
コンピュータ101とLANケーブル902,903及
びハブ900を介してネットワーク接続されるクライア
ント・コンピュータによって構成されている。
【0035】尚、本実施形態におけるサーバ・コンピュ
ータ101,データ参照装置(クライアント・コンピュ
ータ)200,回収装置(クライアント・コンピュー
タ)300は、入力インタフェースとしてのキーボー
ド、表示手段としてのディスプレイ装置、データを記憶
する記憶装置、CPU、RAM、etc・・・等を備え
た、一般的な構成のコンピュータ装置を用いているが、
サーバ・コンピュータ101の、入力インタフェースと
してのキーボード(図示せず)は、発券装置100の
「商品引換データ入力手段」を構成し、また、記憶装置
(図示せず:例えば、ハードディスク装置)は、発券装
置100の「商品引換データ記憶手段」を構成してい
る。
【0036】次に、図3を参照しつつ、商品引換データ
の入出力概念について説明する。尚、ここでの商品引換
データとは、前述した引換券1に印刷されるべきデータ
(券番号、引換可能な商品金額、発券日、等々)を含め
た、特定の券番号に対して対応付けられる、商品引換に
関する全てのデータを言うものとする。まず、引換券1
の購入者(主として引換券1の贈与者)は、引換券1に
よって引き替え可能となる商品の名称及び、引き替え可
能とすべき商品金額を発券者(販売者)に伝え、発券者
は、サーバ・コンピュータ101を用い、当該注文内容
に従って商品引換データ入力手段104によって商品引
換データを入力する。
【0037】商品引換データ記憶手段103には、商品
引換データを登録する商品引換データファイル106が
予めストアされている。商品引換データファイル106
は、本実施形態においては、一般的なデータベース・ソ
フトによって、読み出し及び書き込みが行われる。当該
データベース・ソフトは、引換券1の券番号と、当該券
番号に対する商品引換データとを、一対一に対応付けて
商品引換データ記憶手段103に記憶する。ここで、商
品引換データ記憶手段103は、後に説明する商品引換
データ表示手段、商品引換データ更新手段からの、デー
タアクセスを許可する様に設定される。
【0038】尚、当該データベース・ソフトによる、商
品引換データの入力方法及びその他データ更新処理方法
の詳細は、後に具体的画面イメージを参照しつつ説明す
ることとする。商品引換データ入力手段104によって
入力された商品引換データは、前記データベース・ソフ
トによって商品引換データファイル106が更新される
ことにより、商品引換データ記憶手段103に記憶され
る。
【0039】次に、引換券1を贈与された者(顧客)が
来店し、商品引き換えを要求する際には、提示された引
換券1に表示された固有の券番号に対する商品引換デー
タを参照する必要があるが、この際に、前記データベー
ス・ソフトによって商品引換データ記憶手段103から
商品引換データファイル106が読み出され、表示装置
(一般的なディスプレイ装置:図示せず)に表示され
る。従って、「商品引換データ表示手段」は、主として
前記データベース・ソフト及び表示装置によって構成さ
れることとなるが、提示された引換券1に表示された券
番号に対する商品引換データの参照は、図2に示した全
てのフロア(フロアA,B,C)において実行可能であ
ることが望ましいから、発券装置100(サーバ・コン
ピュータ101),データ参照装置200,回収装置3
00は、それぞれ商品引換データ表示手段105,20
1,301を備えていて、従って図2に示したローカル
・エリア・ネットワークを構成する全てのコンピュータ
端末から商品引換データファイル106の読み出しが可
能となっている。尚、「商品引換データ表示手段」は、
引き換え可能な商品金額を視認可能とする「商品引換デ
ータ視認可能化手段」と置き換えることも可能である。
ここで、「商品引換データ視認可能化手段」とは、商品
引換データを視認可能とする全ての手段を言い、例え
ば、プリンタ等の記録装置によって商品引換データを印
刷出力する様な手段であり、「商品引換データ表示手
段」を包含する広義のものである。
【0040】一方で、引換券1が回収されると、商品引
換データを更新する必要がある。この様な商品引換デー
タの更新処理は、会計処理と深く関連があることから、
本実施形態においては会計部門が存在するフロアCに設
置された回収装置300のみに商品引換データ更新手段
302を設けていて、これによって会計部門のみが、商
品引換データファイル106に登録された、商品引換デ
ータの更新処理を行える様になっている。尚、商品引換
データ更新手段302も、商品引換データ表示手段と同
様に前記データベース・ソフトによって構成されてい
る。
【0041】以上により、本実施形態においては、フロ
アAにおいて引換券1の発券を、フロアCにおいて引換
券1の回収を、全てのフロアにおいて引換券1の、商品
引換データ(特に、引き換え可能な商品金額)の参照
を、実行可能な様に構成されている(図2参照)。尚、
この様に本実施形態においては図2に示したフロアA及
びCの各コンピュータ端末に、それぞれ商品引換データ
の入力・更新手段を分散させたが、図2に示した全ての
コンピュータ端末に全ての手段を設け、商品引換データ
の入力・更新実施時に、各コンピュータ端末のオペレー
タに利用ID及びパスワードを入力させることによって
その実施可能なジョブ内容を制限する様に構成しても良
い。
【0042】〔商品引換券発券・データ参照・回収手
順〕次に、図4乃至図11を参照しつつ、引換券1の発
券・データ参照・回収手順について説明する。先ず、図
4乃至図8を参照しつつ、引換券1の発券手順について
説明する。ここで、図4は、引換券1の発券手順を示す
フローチャートであり、図5乃至図7は前記データベー
ス・ソフトの発券時の画面表示の一例を、図8は、出券
票の印刷例を示したものである。尚、以下では、前記デ
ータベース・ソフト及び当該データベース・ソフトを実
行させるハードウェア環境を併せて「システム」と略称
することとする。
【0043】図4において、発券者が引換券1を受注す
ると(ステップ401)、発券者はシステムを立ち上
げ、受注内容に沿って発券装置100に商品引換データ
の入力を行う(ステップ402)。図5は、発券装置1
00におけるシステムの初期画面であり、発券時には
「引換券発行」を選択する。「引換券発行」を選択する
と、図6の様な画面となる。発券者は、図6の画面に従
って、必要項目を入力する。図6では、「オーダーメー
ドワイシャツ」の引換券1を3枚、「オーダーメード背
広上下」の引換券を1枚、併せて計4枚の引換券1を発
券する場合の画面である。
【0044】尚、図6において、「出券番号」とは、同
時に発券する複数の引換券1を包括する番号であり、発
券管理の都合上便宜的に付与され、番号付与は、システ
ムが自動で行う様になっている。また、「引換券番号」
には、図1(A)に示した、白券状態の引換券1の、券
片左上に印刷された券番号を入力する。加えて、「暗
証」の欄には、前述した発券者のみが理解可能な、引き
換え可能金額を暗号化したデータが、発券者が「引換券
番号」「部門」「担当者」を入力して「出券票の印刷」
ボタンをクリックすることによりシステムによって自動
入力される。またこのとき、「発券日付」、「有効期
限」、「発券枚数」、「金額合計」等の欄にもシステム
によってデータが自動入力される。
【0045】必要項目を入力した後、「出券票の印刷」
ボタンをクリックして出券票3を印刷する(ステップ4
03)。出券票3は、図8に示す様な、引換券1とは別
に前述したプリンタ102(図2参照)によって印刷さ
れる紙媒体であり、引換券1に印刷を行う前に、商品引
換データが顧客からの受注内容に沿って正しく入力され
たかどうか確認する為の紙媒体である。即ち、引換券1
へのミスプリントを防止する為に、引換券1への印刷前
に出券票3を印刷し、出券者自らがデータ入力ミス或い
は受注内容との相違を確認する(ステップ404)。
【0046】出券票3の表示が顧客からの受注内容と相
違しない場合は、ステップ405の肯定枝により印刷前
の引換券1(白券:図1(A)に示した状態のもの)に
印刷を行う(ステップ406)。尚、出券票3の表示と
受注内容とが相違していた場合、或いは、データ入力ミ
スがあった場合には、ステップ405の否定枝により商
品引換データの訂正を行う(ステップ501)。図7は
当該商品引換データの訂正画面であって、出券番号を入
力(画面左上)し、フォーカスを移すことによってシス
テムが現在登録されている商品引換データを自動表示す
る。図7では、例として、券番号「AA−314」の引
き換え可能商品が、図6に示した「オーダーメード背広
上下」では無く、「オーダーメードワイシャツ」であっ
た場合の訂正内容を示した。訂正後、再度出券票3の印
刷及びその内容の確認を行う(ステップ403,40
4)。
【0047】次に、引換券1に商品引換データが正しく
印刷されたか否かの確認を、出券者が、引換券1と出券
票3とを照らし合わせることによって行う(ステップ4
07)。このとき同時に、出券者は、元から印刷されて
いた券番号(券片左上:図1(A)参照)と、入力さ
れ、出券時に印刷された券番号(券片左下:図1(B)
参照)とを照合する。これにより、入力した券番号が入
力ミスによって本来の券番号と相違していた場合に、容
易に当該入力ミスを発見することができ、商品引換デー
タの正確な登録を行うことができる。
【0048】出券票3の内容と引換券1との表示内容に
相違が無く、また、引換券1の券番号が正しく入力され
ていた場合は、ステップ408の肯定枝により顧客から
代金を受け取る(ステップ409)。出券票3の内容と
引換券1との表示内容に相違があった場合、或いは、引
換券1への印刷の後に受注内容に変更が生じた様な場合
は、ステップ408の否定枝によって、該当する引換券
1を没券(廃棄)処理し(ステップ502)、システム
上において、該当する引換券1の没券登録を行う(ステ
ップ503)。その後、必要があれば商品引換データの
新規入力を行い(ステップ504)、再度出券票3の印
刷及び引換券1への商品引換データの印刷、更に、出券
票3と引換券1との照合を行う(ステップ505,ステ
ップ406,ステップ407)。
【0049】次に、出券者は、出券票3,引換券1,顧
客から預かった引換券1の代金をレジ担当者へ渡す(ス
テップ410)。これらを受け取ったレジ担当者は、出
券票3と引換券1とを照合し(ステップ411)、両者
の表示内容に相違が無ければ、ステップ412の肯定枝
によって引換券1の裏面に発行印を押印する(ステップ
413)。これにより、引換券1が正式に発行された状
態となり、商品の引き換えが可能な状態となる。即ち、
レジ担当者による、券片裏面への発行印の押印が行われ
ていないものは、引き換え可能な商品等が印刷されてい
ても、有効なものとして取り扱われず、これによって発
券者の不正行為(例えば、代金を受け取らずに引換券1
を発券する行為等)を防止することができると共に、デ
ータの2重チェックにより商品引換データの入力ミスを
確実に防止することができる様になっている。以上が、
引換券1の発券手順である。
【0050】次に、発券した引換券1を顧客が持参して
来店した際に、当該引換券1の引き換え可能な商品金額
を参照する必要がある。当該機能を実現する商品引換デ
ータ表示手段は、前述の様にフロアA〜フロアCに備え
られた全てのコンピュータ端末(発券装置100、デー
タ参照装置200、回収装置300)が備えている。図
9は、当該全てのコンピュータ端末で表示可能な引換券
検索画面であり、各コンピュータ端末のシステムを立ち
上げ、券番号を入力することによって表示することがで
きる。
【0051】更に、引換券1によって実際に商品引き換
えが行われた場合、商品引き換えデータの更新を行う必
要がある。当該機能を実現する商品引換データ更新手段
は、フロアCに備えられた回収装置300のみが備えて
いる。図10は、回収装置300の、システム立ち上げ
画面であり、回収処理(データ更新処理)を行う場合に
は、「引換券回収」ボタンをクリックする。すると、図
11に示す引換券回収確認画面となる。図11において
は、「引換券番号」欄に券番号を入力し、フォーカスを
移すことによって現在登録されている商品引換データ
が、商品引換データ記憶手段103(商品引換データフ
ァイル106)から読み込まれ、表示される。実際に引
き換えられた引き換え商品名等の必要事項を入力し、
「引換券回収日報出力」ボタンをクリックすることによ
って商品引換データファイル106が更新される。以上
が、引換券1の、発券・データ参照・回収の一連の具体
的運用内容となる。
【0052】尚、本実施形態においては、図2に示した
様に、店舗2の内部に構築されたローカル・エリア・ネ
ットワーク内においての運用例を示したが、サーバ・コ
ンピュータ101をインターネットに接続することによ
って、商品引換データ記憶手段103へのアクセスが、
遠隔地に設置されたコンピュータ端末からも可能とな
り、例えば離れた場所に存在する店舗においても商品引
換データの参照が可能となり、引換券1の汎用性を拡げ
ることもでき、或いは、必要な場合には、顧客自らが、
商品引換データの参照を行うことができる様にすること
も可能となる。
【0053】また、本発明においては引換券1に券番号
を視認可能に表示して、当該券番号をデータ参照装置2
00等にキー入力することによって引き換え可能な商品
金額を参照することとしているが、引換券1を磁気カー
ド或いはこれに準ずる記録媒体によって構成し、引き換
え可能な商品金額の引換券1への表示は非表示としつ
つ、券番号或いは引き換え可能な商品金額そのもの等
の、引換券1が保有すべき種々の情報を磁気記憶させる
様な手段を採用可能であることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、以下
の様な作用を得ることができる。 (1)引き換え可能な商品金額が明示されておらず、商
品引換券を贈られた者は、商品引換券の表示から引き換
え可能な商品金額を伺い知ることができない。 (2)引き換え可能な商品名が表示されていて、商品引
換券を贈られた者は、商品引換券の表示から引き換え可
能な商品を知ることができる。 (3)1枚の商品引換券が持つ固有の券番号及び、該券
番号に対応した引き換え可能な商品金額を、商品引換デ
ータ入力装置を介して商品引換データ記憶手段に記憶さ
せることができる。 (4)商品引換データ表示手段からのアクセスを許可す
るので、商品引換データ表示手段を用いることにより、
1枚の商品引換券が持つ固有の券番号を入力して引き換
え可能な商品金額を知ることができる。従って、前記
(1)の作用により、以下の様な効果を奏することがで
きる。即ち、引き換え可能な商品金額が明示されておら
ず、従って商品引換券の表示から引き換え可能な商品金
額を伺い知ることができないので、商品引換券を贈る側
と贈られる側とに金銭に結びつく直接的なイメージを与
えること無く、好感の持てる贈答を行うことができる。
また、前記(2)の作用により、以下のような効果を奏
することができる。即ち、前記(1)の作用により引き
換え可能な商品金額が伺い知ることができなくても、引
き換え可能な商品名が表示されていて、商品引換券を贈
られた者は、商品引換券の表示から引き換え可能な商品
を知ることができるので、贈る側の意志、特に、“どの
様な店でどの様な商品を購入する楽しみを贈りたいか”
を明確に贈り先に伝えることができ、また、贈られる側
も、その様な贈る側の意志を伺い知ることによって商品
購入(商品引き換え)の楽しみをより一層向上させるこ
とができる。
【0055】更に、前記(3)の作用により、以下のよ
うな効果を奏することができる。即ち、1枚の商品引換
券が持つ固有の券番号及び、該券番号に対応した引き換
え可能な商品金額を、商品引換データ入力装置を介して
商品引換データ記憶手段に記憶させることができるの
で、1枚の商品引換券によって多様な商品引き換え可能
金額に対応することができる。加えて、前記(4)の作
用により、以下のような効果を奏することができる。即
ち、商品引換データ表示手段からのアクセスを許可する
ので、商品引換データ表示手段を用いることにより、1
枚の商品引換券が持つ固有の券番号を入力して引き換え
可能な商品金額を知ることができ、前記(3)の作用効
果、即ち、商品引換券の券番号とそれに対応した商品金
額とを関連づけて記憶する商品引換データ記憶手段の作
用効果と相まって、商品引換券の引き換え可能金額情報
の参照を容易に行うことができると共に、商品引換券の
引き換え可能金額情報を瞬時に参照可能となるので、商
品を引き換えに来た顧客を待たせること無くサービスの
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る商品引換券であり、(A)は発券
前、(B)は発券後の状態である。
【図2】本発明に係る商品引換券発券装置等が接続され
る、ローカル・エリア・ネットワークの接続構成図であ
る。
【図3】本発明に係る商品引換データの入出力概念図で
ある。
【図4】本発明に係る商品引換券の発券手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明に係る商品引換券発券装置の、発券時の
画面表示(ジョブ選択画面)である。
【図6】本発明に係る商品引換券発券装置の、発券時の
画面表示(データ入力画面)である。
【図7】本発明に係る商品引換券発券装置の、発券時の
画面表示(データ訂正画面)である。
【図8】本発明に係る商品引換券発券装置によって印刷
された出券票である。
【図9】本発明に係る商品引換券データ参照装置の、デ
ータ参照時の画面表示である。
【図10】本発明に係る商品引換券回収装置の、回収時
の画面表示(ジョブ選択画面)である。
【図11】本発明に係る商品引換券回収装置の、回収時
の画面表示(回収データ入力画面)である。
【符号の説明】
1 商品引換券 100 商品引換券発券装置 101 サーバ・コンピュータ 102 プリンタ 200 商品引換券データ参照装置(クライアント・コ
ンピュータ) 300 商品引換券回収装置(クライアント・コンピュ
ータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07G 1/00 - 5/00 G07B 1/00 - 9/02 G07B 11/00 - 17/04 G06F 17/60 G06F 19/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め支払われた金銭の額に相当する額の
    商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可
    能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金
    額が非表示の商品引換券を発券する商品引換券発券装置
    であって、 前記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額をデ
    ータ入力する商品引換データ入力手段と、 該商品引換データ入力手段によって入力された前記固有
    の券番号データ及び前記引き換え可能な商品金額データ
    を記憶し、且つ、表示装置を有する商品引換データ表示
    手段からのこれらデータへのアクセス要求を許可するこ
    とにより、前記商品引換データ表示手段において、前記
    固有の券番号を入力することによる、前記固有の券番号
    に対応する前記引き換え可能な商品金額データの前記表
    示装置への表示を実現可能とする商品引換データ記憶手
    段と、を備えたことを特徴とする商品引換券発券装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記商品引換券に、
    当該商品引換券に関する情報を視認可能に記録する記録
    装置を備えている、ことを特徴とする商品引換券発券装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記引き換え可能な
    商品金額を暗号化する暗号化手段を有し、 当該暗号化手段によって暗号化された前記引き換え可能
    な商品金額を、前記記録装置によって前記商品引換券に
    記録する、ことを特徴とする商品引換券発券装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、発券前に予
    め表示されている前記固有の券番号とは別に、前記商品
    引換データ入力手段から入力された券番号を、前記記録
    装置によって前記商品引換券に記録する、ことを特徴と
    する商品引換券発券装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれか1項におい
    て、前記商品引換データ入力手段から入力された券番号
    及び引き換え可能な商品金額を、前記商品引換券とは別
    の記録媒体に記録して出力する、ことを特徴とする商品
    引換券発券装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て、前記商品引換券発券装置がローカル・エリア・ネッ
    トワークに接続され、該ローカル・エリア・ネットワー
    クに接続された他のコンピュータ端末から前記商品引換
    データ記憶手段にアクセス可能となっている、ことを特
    徴とする商品引換券発券装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て、前記商品引換券発券装置がインターネットに接続さ
    れ、インターネットに接続された他のコンピュータ端末
    から前記商品引換データ記憶手段にアクセス可能となっ
    ている、ことを特徴とする商品引換券発券装置。
  8. 【請求項8】 予め支払われた金銭の額に相当する額の
    商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え可
    能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品金
    額が非表示の商品引換券の、商品引換データを参照する
    商品引換券データ参照装置であって、 前記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額が記
    憶された商品引換データ記憶手段にアクセス可能に構成
    され、 前記固有の券番号を入力することにより、入力した前記
    固有の券番号に対応する引き換え可能な商品金額データ
    を、前記商品引換データ記憶手段から読み出して視認可
    能とする商品引換データ視認可能化手段を備えている、
    ことを特徴とする商品引換券データ参照装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    商品引換券発券装置と、請求項8記載の商品引換券デー
    タ参照装置とを備えていることを特徴とする商品引換券
    発券参照装置。
  10. 【請求項10】 予め支払われた金銭の額に相当する額
    の商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え
    可能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品
    金額が非表示の商品引換券を回収する商品引換券回収装
    置であって、 前記固有の券番号及び前記引き換え可能な商品金額が記
    憶された商品引換データ記憶手段にアクセス可能に構成
    され、 前記固有の券番号を入力することにより、入力した前記
    固有の券番号に対応する引き換え可能な商品金額データ
    を、前記固有の券番号データ及び引き換え可能な商品金
    額データが記憶された商品引換データ記憶手段から読み
    出して表示装置に表示する商品引換データ表示手段と、 前記引き換え可能な商品金額から、引き換え済みの商品
    金額を差し引いた額を、前記引き換え可能な商品金額デ
    ータの更新データとして、前記引換データ記憶手段に上
    書き又は追記する商品引換データ更新手段と、を備えた
    ことを特徴とする商品引換券回収装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から7のいずれか1項に記載
    の商品引換券発券装置と、請求項10に記載の商品引換
    券回収装置とを備えたことを特徴とする商品引換券発券
    回収装置。
  12. 【請求項12】 予め支払われた金銭の額に相当する額
    の商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え
    可能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品
    金額が非表示の商品引換券であって、 前記引き換え可能な商品金額が、前記固有の券番号を入
    力することによって、前記固有の券番号データ及び前記
    引き換え可能な商品金額データが記憶された商品引換デ
    ータ記憶手段からこれらデータを読み出して表示装置に
    表示可能とする商品引換データ表示手段によって視認可
    能となっている、ことを特徴とする商品引換券。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記引き換え可
    能な商品金額が暗号化されて表示されていることを特徴
    とする商品引換券。
  14. 【請求項14】 予め支払われた金銭の額に相当する額
    の商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え
    可能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品
    金額が非表示の商品引換券を発券する商品引換券発券方
    法であって、 請求項1から7のいずれか1項に記載の商品引換券発券
    装置を用い、 前記商品引換データ入力手段によって、前記固有の券番
    号及び前記引き換え可能な商品金額をデータ入力し、 前記固有の券番号に対応する前記引き換え可能な商品金
    額データの表示装置への表示を実現可能とする商品引換
    データ表示手段からアクセス可能に前記固有の券番号デ
    ータ及び前記引き換え可能な商品金額データを前記商品
    引換データ記憶手段に記憶する、ことを特徴とする商品
    引換券発券方法。
  15. 【請求項15】 予め支払われた金銭の額に相当する額
    の商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え
    可能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品
    金額が非表示の商品引換券の、前記引き換え可能な商品
    金額データを参照する商品引換券データ参照方法であっ
    て、 請求項8記載の商品引換券データ参照装置を用い、 前記固有の券番号を入力することにより、入力した前記
    固有の券番号に対応する引き換え可能な商品金額データ
    を、前記商品引換データ記憶手段から読み出して表示装
    置に表示することにより前記引き換え可能な商品金額を
    参照する、ことを特徴とする商品引換券データ参照方
    法。
  16. 【請求項16】 予め支払われた金銭の額に相当する額
    の商品の引き換えが可能な、固有の券番号と、引き換え
    可能な商品名とが表示され、且つ、引き換え可能な商品
    金額が非表示の商品引換券を回収する商品引換券回収方
    法であって、 請求項10記載の商品引換券回収装置を用い、 前記固有の券番号を入力することにより、入力した前記
    固有の券番号に対応する引き換え可能な商品金額データ
    を、前記商品引換データ記憶手段から読み出して表示装
    置に表示し、 前記引き換え可能な商品金額から、引き換え済みの商品
    金額を差し引いた額を、前記引き換え可能な商品金額デ
    ータの更新データとして、前記引換データ記憶手段に上
    書き又は追記する、ことを特徴とする商品引換券回収方
    法。
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