JP4158700B2 - 圧電振動片および圧電振動デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動片および圧電振動デバイスに関する。
従来の圧電振動子に、例えば、以下に示すような構成からなる水晶振動子がある。
この水晶振動子は、その筐体がパッケージとキャップとから構成されてなる。そして、パッケージ内部には、水晶振動片が搭載されている。
パッケージは、一面を開口させた箱型状体からなる。このパッケージの内部底面の一側部には、水晶振動片を搭載支持する一対の支持体が設けられている。また、この一対の支持体には、下記する水晶振動片の励振電極と導電性接着剤を介して導通する電極が形成されている。
キャップは、板状体からなる。このキャップの外周縁部がパッケージの開口面と接合してパッケージ内部が気密封止される。
水晶振動片は、X軸方向の辺とZ’軸方向の辺とから構成される矩形状の水晶板からなる。水晶振動片の両主面には励振電極と、この励振電極を外部電極(支持体に形成された電極)と導通するための接続電極と、励振電極を接続電極に導通させるための引出電極が形成されている。
ところで、従来の技術に、水晶振動片の両主面上における励振電極の位置を設定するものがある(例えば、特許文献1ご参照。)。
この下記する特許文献1に記載の水晶振動片(特許文献1では水晶素板という)の場合、水晶振動片の両主面に形成された励振電極のX軸方向の中心位置が、接続電極のX軸方向の長さを除いた圧電振動片のX軸方向の長さを二等分する位置に設定されている。
特開2003−17978号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の水晶振動片の構成の場合、直列抵抗値のバラツキが生じる場合がある。これは、水晶振動片の形成時において、水晶板に励振電極を蒸着形成する際に用いる蒸着装置の公差による蒸着バラツキの影響を受けやすいことが原因の一つして挙げられる。
この蒸着装置は、電極用の金属材料の物理蒸着を行なうものであり、真空蒸着法、スパッタリング法により水晶板主面の予め設定した領域に電極を形成するものである。この蒸着装置には、水晶板を配する機械的マスク部が設けられている。この機械的マスク部は、最下部から、磁石を収納する下部シャーシ、下部マスク、水晶板を収納するスペーサ、上部マスク、上部シャーシが順に積層される構成からなる。下部シャーシには位置決めピンが突設され、下部マスク、スペーサ、上部マスクおよび上部シャーシにはそれぞれ位置決めピンを貫通させる同一寸法の貫通孔が設けられている。位置決めピンの貫通孔への貫通により、下部シャーシが他の部材を位置決め保持している。
各貫通孔の寸法は、通常、位置決めピンの寸法より大きく設定されている。そのため、上部マスクおよび下部マスクを介して水晶板の両主面へ電極パターンを形成する際、マスクずれが生じる場合がある。また、複数回蒸着使用による蒸着装置のへたりにより、位置決めピンの貫通孔内の位置ずれや貫通孔の孔径拡大が生じ、その結果、マスクずれが生じる場合がある。すなわち、位置決めピンの位置ずれによるマスク公差や位置決め公差による蒸着バラツキの影響を受けやすくなる。そのため、蒸着バラツキの影響を受けた電極パターンを形成した水晶振動片の直列抵抗値にバラツキが生じる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、直列抵抗値のバラツキを抑制する圧電振動片および圧電振動子を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る圧電振動片は、主面がX軸方向とZ’軸方向とを有する面で構成された板状体であって、両主面の略中央領域に励振電極が形成され、前記両主面の前記X軸方向の一端部に外部と導通するための接続電極が形成され、前記各主面において前記励振電極と前記接続電極とを導通させる引出電極が形成された圧電振動片において、前記励振電極のX軸方向の中心位置は、前記接続電極のX軸方向の長さを除いた前記板状体のX軸方向の長さを二等分する位置より、前記接続電極側にずれた位置に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、励振電極のX軸方向の中心位置は、接続電極のX軸方向の長さを除いた板状体のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極側にずれた位置に設定されるので、蒸着バラツキの影響を受けずに板状体の主面に電極を形成することが可能となり、その結果、圧電振動片の直列抵抗値のバラツキを抑制することが可能となる。具体的に、蒸着装置のマスクずれによるマスク公差と、位置決めピンの位置ずれによる位置決め公差とに関係なく、励振電極の形成を行なうことが可能となる。また、圧電振動片が水晶振動片であることが好ましい。
また、上記構成において、特に、発振が高次オーバートーン発振であることが好ましく、顕著に上記した効果を得ることができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る圧電振動デバイスは、上記した圧電振動片が搭載されたことを特徴とする。
本発明によれば、上記した圧電振動片が搭載されているので、上記した圧電振動片と同様の効果を有することが可能である。また、圧電振動デバイスが、水晶振動子であることが好ましい。
本発明に係る圧電振動片および圧電振動デバイスによれば、直列抵抗値のバラツキを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、圧電振動片として水晶振動片に本発明を適用した場合を示す。
本実施の形態にかかる水晶振動子1を図1に示す。
この水晶振動子1は、筐体であるセラミック製パッケージ2(以下、パッケージという)と、振動部である水晶振動片3と、平板状蓋であるキャップ4とからなる。
パッケージ2は、一面が開放された箱形状からなり、この箱型内部の一側部21には水晶振動片3を載置するための一対の支持体23が設けられている。この一対の支持体23には、電極配線(図示省略)が施されている。また、箱型内部の他側部22には、水晶振動片3を一対の支持体23に載置する際に水晶振動片3を補助的に支持する、アルミナ等からなる補助支持体24が設けられている。通常、この補助支持体24と水晶振動片3との間には、図1に示すように、わずかな間隙が形成されている。そして、このような構成からなるパッケージ2の一面に、接着剤5を介してキャップ4が接合され、パッケージ2内部に載置された水晶振動片3が気密封止される。
水晶振動片3は、ATカット水晶ウエハ(図示省略)から複数個切出し形成された水晶板7をベースとしている。この水晶板7は、各主面73、74(図1、2参照)がX軸方向の辺75とZ’軸方向の辺76とからなる矩形状に形成されている(本願発明でいう板状体)。
この水晶板7の両主面73、74に、蒸着装置(下記参照)を用いてクロム(Cr)及び金(Au)が真空蒸着法、あるいはスパッタリング法等により蒸着されることによって、両主面73、74に電極パターン8が形成されて、水晶振動片3が形成される。なお、この水晶振動片3の発振は、3次オーバートーン発振で行われる。しかしながら、これに限定されるものではなく、基本波であってもよく、他の高次オーバートーン発振であってもよい。
この両主面73、74に形成された電極パターン8は、下記する励振電極81と接続電極84と引出電極85とから構成されている。
励振電極81は、図1、2に示すように、両主面73、74の略中央領域にそれぞれ形成されている。また、両主面73、74のX軸方向の一端部71には支持体の電極配線と導通するための接続電極84が形成されている。また、各主面73、74において励振電極81と接続電極84とを導通させる引出電極85が形成されている。
また、励振電極81のX軸方向の中心位置82は、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶板7のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極84側にずれた位置に設定されている。
ところで、水晶板7の両主面73、74に電極パターン8を形成するために用いる蒸着装置(図示省略)は、真空チャンバ内に蒸着源およびマスク部を備え、マスク部に水晶板を配して、その後に真空チャンバ内を真空状態にし、蒸着源に配した蒸着物である金属材料を真空蒸着法、あるいはスパッタリング法等により、水晶板の両主面に金属材料を蒸着させて電極パターンを形成するものである。
ところで、この蒸着装置に備えるマスク部には、図3に示すようなものがある。
このマスク部9は、図3に示すように、最下部から、下部マスク92を押さえるとともに磁石96を収納する下部シャーシ91、水晶板7の他主面74側の導電パターン8を形成するための下部マスク92、水晶板7を収納するスペーサ93、水晶板7の一主面73側の導電パターン8を形成するための上部マスク94、上部マスク94を押さえる上部シャーシ95が順に積層される構成からなる。
下部シャーシ91には位置決めピン97が突設されている。また、下部マスク92、スペーサ93、上部マスク94、上部シャーシ95には位置決めピン97を貫通させる同一寸法の貫通孔921、931、941、951がそれぞれ設けられている。位置決めピン97の貫通孔921、931、941、951への貫通により、下部シャーシ91が他の部材92、93、94、95を位置決め保持している。
各貫通孔921、931、941、951の寸法は、位置決めピン97の寸法より大きく設定されている。図4に示すように、水晶板7を収納するスペーサ93を例にして、その長手方向の両端部932、933に貫通孔931(931a、931b)が形成されている。貫通孔931aの孔径は、矩形状に形成されている。また、貫通孔931bの孔径は、円形状に形成されている。また、貫通孔931a、931bの寸法を比較すると、貫通孔931aの方が貫通孔931bよりも孔径の寸法が大きい。また、このスペーサ93を用いて電極パターン8を形成する水晶板7の数は、20個である。
なお、本実施の形態では、ATカット水晶ウエハ(図示省略)から水晶板7が複数個切出し形成されているが、これに限定されるものではなく、ATカット水晶ウエハから水晶板単体が切出し形成されてもよい。すなわち、本実施の形態では、図3に示すマスク部9を備えた蒸着装置を用いて20個の水晶板7に対して同時に電極パターン8を蒸着形成可能としているが、これに限定されるものではない。例えば、蒸着装置を用いた1回の蒸着形成は、1個の水晶板7に対して行なってもよい。そのため、本発明は、蒸着装置を用いて任意の水晶板7に対して電極パターン8を蒸着形成可能としている。
そこで、次に、上記したスペーサ93とは異なる1個の水晶板7のみを収納可能なスペーサ93aを用いて、上記した本願発明に係る水晶板7への電極パターン8の蒸着形成と、従来例1の水晶板7への電極パターン8の蒸着形成とを行なう(図5、6参照)。しかしながら、この実施例1の形態は、1個の水晶板7のみ収納可能なスペーサ93aを用いているが、上記したように、これに限定されるものではないことはいうまでもない。すなわち、この実施例1は、本発明の効果を説明するために用いた実施例であり、上記したような複数個(20個)の水晶板7を収納可能なスペーサ93を用いても同様の結果を得ることができる。
図5に示すように、この実施例1で用いる水晶板7の寸法は、1.9mm×1.3mm(X軸方向×Z’軸方向、以下同様)である。また、励振電極81は、1.0mm×0.9mmである。また、接続電極は、0.25mm×0.4mmである。さらに、実施例1で用いる水晶振動片3の発振は、基本波発振であり、その周波数は、約26MHzである。なお、この実施例1で用いる従来例1の水晶板7の寸法も同様の寸法からなる。また、製造する水晶振動子1の直列抵抗最大値を50Ωに設定している。
この実施例1に係る水晶板7への電極パターン8の蒸着形成では、図5に示すように、水晶振動片3の両主面73、74に形成された励振電極81のX軸方向の中心位置82が、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶振動片3のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極84側に25μmずれた位置に設定されている。すなわち、水晶板7の他端部72端面と励振電極81の端面81aとの距離が350μmである。
また、従来例1の水晶板7への電極パターン8の蒸着形成では、図6に示すように、水晶振動片3の両主面73、74に形成された励振電極81のX軸方向の中心位置82が、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶振動片3のX軸方向の長さを二等分する位置に設定されている。
そして、それぞれ電極パターン8が蒸着形成されて形成された実施例1に係る水晶振動片3と従来例1の水晶振動片3との直列抵抗値をそれぞれ測定し、その測定結果を図7に示す。
図7に示すように、図5に示す水晶板7からなる実施例1に係る水晶振動片3の直列抵抗値の平均値は、26.7Ωであり、その直列抵抗値バラツキの標準偏差の3倍が15.5Ωである。これに対し、図6に示す水晶板7からなる従来例1の水晶振動片3の直列抵抗値の平均値は、31.9Ωであり、その直列抵抗値バラツキの標準偏差(σ)の3倍が35.1Ωである。従って、そのため、実施例1に係る水晶振動片3の方が、従来例1の水晶振動片3より直列抵抗値のバラツキが少ないことが分かる。
また、この実施例1では、水晶板7の他端部72端面と励振電極81の端面81aとの距離rが350μmである。そこで、この距離rと直列抵抗値との関係を測定し、その結果を図8に示す。図8から、直列抵抗値は、距離rの増減に伴って増減することが分かり、製造する水晶振動子1の直列抵抗最大値の設定にしたがって、距離rを設定することができる。この実施例1では、直列抵抗最大値を50Ωに設定したため、距離rを340μm以上に設定している。なお、図8に示すA線は、近似線を示している。
次に、上記した実施例1とは異なる寸法からなる本発明に係る水晶振動片3を用いる。なお、実施例1と同一の図面(図5、6)を用いてこの実施例2を説明するが、シャーシ93の水晶板7を収納する寸法をこの実施例2で用いる水晶板7の寸法に対応させている。
図5に示すように、この実施例2で用いる水晶板7の寸法は、2.7mm×1.4mm(X軸方向×Z’軸方向、以下同様)である。また、励振電極81は、1.8mm×1.0mmである。また、接続電極は、0.4mm×0.55mmである。さらに、実施例2で用いる水晶振動片3の発振は、3次オーバートーン発振であり、その周波数は、約50.0MHzである。なお、この実施例2で用いる従来例2の水晶板7の寸法も同様の寸法からなる。
この実施例2に係る水晶板7への電極パターン8の蒸着形成では、図5に示すように、水晶振動片3の両主面73、74に形成された励振電極81のX軸方向の中心位置82が、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶振動片3のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極84側に50μmずれた位置に設定されている。すなわち、水晶板7の他端部72端面と励振電極81の端面81aとの距離が300μmである。
また、従来例2の水晶板7への電極パターン8の蒸着形成では、図6に示すように、水晶振動片3の両主面73、74に形成された励振電極81のX軸方向の中心位置82が、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶振動片3のX軸方向の長さを二等分する位置に設定されている。
そして、それぞれ電極パターン8が蒸着形成されて形成された実施例2に係る水晶振動片3と従来例2の水晶振動片3との直列抵抗値をそれぞれ測定し、その測定結果を図9に示す。
図9に示すように、図5に示す水晶板7からなる実施例2に係る水晶振動片3の直列抵抗値の平均値は、65.0Ωであり、その直列抵抗値バラツキの標準偏差の3倍が10.0Ωである。これに対し、図6に示す水晶板7からなる従来例2の水晶振動片3の直列抵抗値の平均値は、67.5Ωであり、その直列抵抗値バラツキの標準偏差(σ)の3倍が17.3Ωである。従って、そのため、実施例1に係る水晶振動片3の方が、従来例2の水晶振動片3より直列抵抗値のバラツキが少ないことが分かる。
また、上記した実施例1では水晶振動片3の発振が基本波発振であり、この実施例2では水晶振動片3の発振が3次オーバートーン発振である。これら実施例1、2を図8、9を参照して比較してみると、実施例2で用いる水晶振動片3の発振の方が直列抵抗値のバラツキが少ないことが分かる。その結果、本発明は、基本波発振よりも3次オーバートーン発振などの高次オーバートーン発振を行なう水晶振動片に適用することが好ましいことが分かる。
上記したように、本実施の形態に係る水晶振動片3、およびこの水晶振動片3を搭載した水晶振動子1によれば、励振電極81のX軸方向の中心位置は、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶振動片3のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極84側にずれた位置に設定されるので、蒸着バラツキの影響を受けずに水晶板7に電極パターン8を形成することができる。その結果、水晶振動片3の直列抵抗値のバラツキを抑制することができる。具体的に、蒸着装置のマスクずれによるマスク公差と、位置決めピン97の位置ずれによる位置決め公差とに関係なく、励振電極81の形成を行なうことができる。なお、本実施の形態では、圧電振動片に水晶振動片3を用いたため、水晶の直列抵抗値のバラツキを抑制することができたが、これに限定されるものではなく、圧電振動片に用いる材料に応じて、その材料特有の抵抗値のバラツキを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る水晶振動子1によれば、上記した水晶振動片3が搭載されているので、上記した水晶振動片3と同様の効果を有することができる。
また、水晶振動片3がパッケージ2に搭載された際、励振電極81が補助支持体24から離れる方向に、水晶板7に励振電極81が形成されることが好ましい。すなわち、励振電極81と補助支持体24とが離間することで、励振電極81による水晶振動片3の発振が、補助支持体24によって干渉されるのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、例えば、図2に示すように、励振電極81のX軸方向の中心位置82が、接続電極84のX軸方向の長さを除いた水晶板7のX軸方向の長さを二等分する位置より、接続電極84側にずれた位置に設定されている。しかしながら、これに限定されるものではなく、励振電極81の中心位置が、X軸方向であって、接続電極84側にずれていれば、Z’軸方向にもずれていてもよい。すなわち、このZ’軸方向へのずれは、直列抵抗値の変動に直接関係するものではない。例えば、図10に示すように、励振電極81のZ’軸方向の中心位置83が、水晶板7のZ’軸方向の長さを二等分する位置より、どちらか一方の水晶板7のX軸方向の辺75側にずれた位置に設定されたとする。この時のZ’軸方向へのずれの量に対する直列抵抗値を測定し、その測定結果を図11に示す。この図11から分かるように、励振電極81のZ’軸方向へのずれの量に対する直列抵抗値の変動は殆どなく、励振電極81のZ’軸方向へのずれに対して直列抵抗値の変動に直接関係するものではないことが分かる。なお、図11に示すB線は、近似線を示している。
なお、本実施の形態では、圧電振動デバイスに水晶振動子1を用いているが、これに限定されるものではなく、圧電発振器、好ましくは水晶振動板と発振回路を構成する回路素子を有する水晶発振器であってもよい。
また、本実施の形態にかかる水晶板7が、X軸方向の辺75とZ’軸方向の辺76とからなる板状体に形成されているが、これに限定されるものではない。すなわち、主面がX軸方向とZ’軸方向とを有する面で構成され、かつ、励振電極のX方向へのずれを設定可能であれば、主面が円形からなる板状体などの他の形態であってもよい。
また、本実施の形態では、補助支持体24をパッケージ2に一体形成しているが、これに限定されるものではなく、別部材であってもよい。また、図1に示すようなパッケージ2の箱型内部の一側部21端面に接する構成でなくてもよい。
本発明は、電子機器内に備えられる圧電振動片、およびこの圧電振動片を搭載した圧電振動デバイスに適用できる。特に圧電振動片が水晶振動片であるときに好適である。また、圧電振動デバイスが水晶振動子であるときに好ましく利用可能である。
本実施の形態にかかる水晶振動子の内部を公開した側面図である。 本実施の形態にかかる水晶振動片の平面図である。 水晶板に電極パターンを形成するための蒸着装置に備えられたマスク部の平面断面図である。 本実施の形態にかかる水晶振動片のベースとなる水晶板を収納したスペーサの平面図である。 本実施例1にかかる水晶振動片のベースとなる水晶板を収納したスペーサの平面図である。 本実施例1で用いる従来例1にかかる水晶振動片のベースとなる水晶板を収納したスペーサの平面図である。 本実施例1に係る水晶振動片3と従来例1の水晶振動片3との直列抵抗値の測定結果を示すグラフである。 水晶板に形成した励振電極の端面と、水晶板の他端部端面との距離rと直列抵抗値との関係を示したグラフである。 本実施例2に係る水晶振動片3と従来例1の水晶振動片3との直列抵抗値の測定結果を示すグラフである。 水晶板に形成した励振電極の中心位置がZ’軸方向にずれた場合の、水晶振動片の平面図である。 水晶板に形成した励振電極のZ’軸方向へのずれ量と直列抵抗値との関係を示したグラフである。
符号の説明
1 水晶振動子(圧電振動デバイス)
3 水晶振動片(圧電振動片)
7 水晶板(板状体)
71 水晶板の一端部(主面の一端部)
73、74 主面
75 X軸方向の辺
76 Z’軸方向の辺
82 励振電極のX軸方向の中心位置
84 接続電極
85 引出電極
91 励振電極

Claims (3)

  1. 主面がX軸方向とZ’軸方向とを有する面で構成された板状体であって、両主面の略中央領域に励振電極が形成され、前記両主面の前記X軸方向の一端部に外部と導通するための接続電極が形成され、前記各主面において前記励振電極と前記接続電極とを導通させる引出電極が形成された圧電振動片において、
    前記励振電極のX軸方向の中心位置は、前記接続電極のX軸方向の長さを除いた前記板状体のX軸方向の長さを二等分する位置より、前記接続電極側にずれた位置に設定されることを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    発振が、高次オーバートーン発振であることを特徴とする圧電振動片。
  3. 請求項1または2に記載の圧電振動片が搭載されたことを特徴とする圧電振動デバイス。
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