JP4158119B2 - 画像処理装置、複写機及び画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、複写機及び画像処理システム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、複写機及び画像処理システムに関する。
従来より、原稿載置面に載置された原稿を読取部により読み取って得た画像データをコンピュータに出力するスキャナや、読取部からの画像データを印刷部に供給して印刷出力を行うコピー機などの画像処理装置が広く提供されている。こうした画像処理装置においては、近年の技術の進歩により、読取精度や原稿の再現性が向上したため、紙幣や有価証券等の偽造を阻止するための技術も重要視されている。偽造を阻止するための方法としては、一般に、原稿から取得した画像データに出力を禁止すべき特定画像データが含まれるか否かについて判定を行い、画像データに特定画像データが含まれると判定された場合に、出力を停止するなどの処理を行う。
特開2002−300355公報
しかしながら、特にCIS(Contact Image Sensor) 等の焦点深度が浅い読取部を使用した装置では、原稿が原稿載置面から浮き上がっている場合に、読取部の焦点位置と原稿の読取面とのずれによって、読み取った画像データの画質が劣化するため、判定を精度良く行うことができないことがある。このため、ある画像データについて、判定では特定画像データを含むと判定されないが、人が印刷出力された画像を見たときに本物であると間違える事態が生じるおそれがある。
この問題の対策としては、例えば特許文献1のように、原稿の厚みを検出する厚み検出手段を設けて、読取部を検出された原稿の厚みに応じて移動させることで、読取部の焦点位置と原稿の読取面とのずれの解消を図ることが考えられる。しかしながら、原稿の浮き量(原稿載置面と原稿の読取面の距離)は、検出された原稿の厚さ範囲内で変化する可能性があるため、このような構成を採用した場合でも必ずしも焦点位置のずれを解消することはできず、判定の精度を高めるための別の方策が求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、原稿が原稿載置面から浮いている場合でも特定画像の判定を精度良く行うことを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像処理装置は、原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、を備え、前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げるところに特徴を有する。
なお、「原稿との距離に関する検出」とは、例えば、読取部と原稿の読取面との距離の検出、読取部と原稿押さえ部との距離の検出、若しくは原稿の厚みの検出を含む。また、原稿や原稿押さえ部に対する読取部のMTFの測定など、直接的に距離を検出しないものも含む。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1処理部による前記第1処理は、前記検出手段により検出された距離に応じて多段階的に変化するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第1処理部は、前記検出手段の検出結果に基づき、画像データに対し処理結果の異なる第1処理を複数回行い、前記判定手段は、前記第1処理部による各処理結果に対して判定を行うところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記第1処理部は、前記検出手段によって検出された距離が大きくなるのに応じて、前記第1処理を行う回数を増やすところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記読取部によって得られた画像データに対し、前記第1処理とは異なる第2処理を施す第2処理部と、前記第2処理部によって第2処理が施された画像データに基づいて出力用画像データを生成する生成手段と、前記出力用画像データを出力する出力手段と、を備え、前記第2処理は、画像データに対しエッジ強調を行う処理であって、前記第1処理は、前記第2処理よりもエッジ強調の度合いが高いところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記判定手段により画像データ中に特定画像データが含まれると判定された場合に、前記出力手段に対しその出力を停止させるか、あるいは無効化した出力を行わせる禁止手段を備えるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記原稿載置面との間に原稿を挟む原稿押さえ部を備え、前記原稿押さえ部には、距離検出用のチャートが設けられ、前記検出手段は、前記読取部により前記チャートを読み取ることで前記読取部と前記原稿押さえ部との距離の検出を行うところに特徴を有する。
請求項8の発明に係る複写機は、原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、前記読取部によって得られた画像データに対し、第2処理を施す第2処理部と、前記第2処理部によって第2処理が施された画像データに基づいて出力用画像データを生成する生成手段と、前記出力用画像データに基づいた画像を被記録媒体上に印刷出力する印刷手段と、を備え、前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げ、前記第2処理は、画像データに対しエッジ強調を行う処理であって、前記第1処理は、前記第2処理よりもエッジ強調の度合いが高いところに特徴を有する。
請求項9の発明に係る画像処理システムは、原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、を備え、前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第1処理部により、読取部にて得られた画像データに対し、読取部と原稿との距離に応じた第1処理が施され、判定手段によりその画像データに基づいた判定が行われる。これにより、原稿が原稿載置面から浮いている場合、若しくは原稿の浮きが想定されるような場合において、それらを考慮に入れた精度の高い判定を行うことが可能となる。
また、読取部と原稿との距離が大きくなると、画像データの画質が劣化する傾向にあるため、それに合わせて画像データに対するエッジ強調の度合いを上げることにより、判定手段における判定精度の低下を抑えることができる。
<請求項2の発明>
第1処理部における第1処理が検出手段により検出された距離に応じて多段階的に変化することで、画像データの画質の劣化の度合いに応じて的確な判定を行うことが可能となる。
請求項3の発明>
検出手段によって原稿の浮き量を必ずしも正確に把握できるとは限らないため、第1処理部における第1処理の処理内容を変えて複数回を行い、その各処理結果に対して判定を行うことで、判定の信頼度を高めることができる。
請求項4の発明>
検出手段により検出される距離が大きくなるにつれ、実際の原稿の浮き量に幅ができるため、それに応じて第1処理を行う回数を増やすことで、判定の信頼度をより高めることができる。
請求項5の発明>
判定手段に供給される画像データに施される第1処理と、生成手段に供給される画像データに施される第2処理とが異なるため、それぞれの目的に即した処理を実現することができる。
また、第1処理では、画像データに対するエッジ強調の度合いを高めることで、原稿に浮きが生じた場合にも適切に判定を行うことができる。
請求項6の発明>
画像データに特定画像データが含まれると判定された場合に、その出力を停止させるか、あるいは無効化した出力を行わせることで、特定画像が出力され、悪用されることを阻止することができる。
請求項7の発明>
読取部と原稿押さえ部との距離の検出を簡易な構成で行うことができる。
請求項8の発明>
読取部にて読み取った画像データに基づいて印刷を行う複写機において、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項9の発明>
読取部を備えた画像読取装置(スキャナ)と、画像読取装置に接続された情報処理装置(コンピュータ)などから構成される画像処理システムにおいて、請求項1と同様の効果を得ることができる。
<実施形態1>
次に本発明の実施形態1を図1から図7を参照して説明する。
1.全体構成
図1は、本発明の画像処理装置及び複写機の一例である複合機1の外観を示す斜視図であり、図2は、原稿カバー35を上げた状態を示す複合機1の斜視図である。この複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能など各種の機能を備えた多機能周辺装置である。複合機1は、用紙5上に画像を形成する画像形成部10を収容する本体部2と、本体部2の上方に設けられ原稿画像を読み取る原稿読取部3とを備えている。
(本体部)
図3は、本体部2の概略構成を示す断面図である。なお、以下の説明では、同図における左側を前方とする。
本体部2は、略箱形の本体ケーシング4を備えており、この本体ケーシング4内の底部には、画像を形成するための用紙5(被記録媒体の一例)が複数枚積載される給紙トレイ6が前方へ引き出し可能に設けられている。給紙トレイ6の前端上方には、給紙ローラ7が設けられており、この給紙ローラ7の回転により給紙トレイ6内の最上位に積載された1枚の用紙5が、給紙ローラ7の上方に設けられたレジストローラ8に送り出される。レジストローラ8では、その用紙5を所定のタイミングで、後方のベルトユニット11上へ送り出す。
本体ケーシング4内における給紙トレイ6の上方には、画像形成部10(出力手段及び印刷手段の一例)が設けられている。画像形成部10は、ベルトユニット11と、4つのプロセスユニット12M,12C,12Y,12Kと、4つの露光部13と、定着器14とから構成されている。
ベルトユニット11は、前後一対の支持ローラ16,17間に搬送ベルト18を水平に架設してなり、後側の支持ローラ17が回転駆動されることにより循環移動し、その上面に載せた用紙5を後方へ搬送する。搬送ベルト18の内側には、後述のプロセスユニット12が有する各感光ドラム26と対向配置される4つの転写ローラ19が前後に並んで設けられている。
露光部13は、それぞれ画像データの一色分に対応するレーザ光Lを光源から出射し、そのレーザ光Lをポリゴンモータ21により回転駆動されるポリゴンミラー等を介して、感光ドラム26の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスユニット12M,12C,12Y,12Kは、それぞれマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、及びブラック(K)のトナーを収容するトナー収容室23や、供給ローラ24、現像ローラ25、感光ドラム26、スコロトロン型帯電器27等を備えている。
トナー収容室23から放出されたトナーは、供給ローラ24の回転により現像ローラ25に供給され、このとき、供給ローラ24と現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。感光ドラム26の表面は、その回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器27により一様に正帯電された後、露光部13からのレーザ光Lにより露光され、用紙5に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ25の回転により、現像ローラ25上のトナーが感光ドラム26の表面に供給され、静電潜像が可視像化される。その後、感光ドラム26の表面上に担持されたトナー像は、用紙5が感光ドラム26と転写ローラ19との間を通過する間に、転写ローラ19に印加される転写バイアス電圧によって、用紙5に転写される。
定着器14は、熱源を有する加熱ローラ28と、用紙5を加熱ローラ28側へ押圧する加圧ローラ29とを備えており、用紙5上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、定着器14により熱定着された用紙5は、上方へ搬送され、本体ケーシング4の上面に設けられた排出トレイ30上に排出される。
(原稿読取部)
原稿読取部3は、図1及び図2に示すように、透明なガラス板からなる原稿載置部33(原稿載置面)を備えている。この原稿載置部33には、いわゆるフラットベッド方式で原稿の読み取りを行う際に原稿が載置される。また、原稿載置部33の上面は、ADF34を備えた原稿カバー35により開閉可能に覆われている。ADF34は、複数枚の原稿を積載可能な原稿トレイ36を備えている。この原稿トレイ36には、原稿が載置されているか否かを検出するためのフォトセンサ等を利用した原稿検出センサ(図示せず)が設けられている。ADF34は、原稿トレイ36に載置された原稿を一枚ずつ搬送して、その原稿を次に述べるCIS37により読み取らせた後に排出する。
また、原稿カバー35の下面には、原稿載置部33との間に原稿を挟む長方形平板状の原稿押さえ部38が設けられている。この原稿押さえ部38の一端部(左端部)には、後述するように原稿押さえ部38の位置を検出するための距離検出用のチャート40が設けられている。
原稿載置部33の下側には、CIS37(Contact Image Sensor、図4参照、読取部及び検出手段の一例)が設けられている。このCIS37は、前後方向に一列に並んで配置されたフォトダイオードを備えており、光源より原稿に強い光を当てたときの反射光を個々のフォトダイオードで受光し、原稿の画素毎に反射光の光強度(明度)を電気信号に変換する。原稿読取部3では、これをA/D変換器(図示せず)にてデジタルデータ化することで、原稿上に形成された画像を画像データとして読み取ることができる。
原稿の読み取りは、原稿載置部33上に原稿を載置して行う場合と、ADF34を利用する場合とがある。前者の場合、原稿載置部33の板面に沿って左右方向にCIS37が移動され、その際に1ラインずつ、原稿載置部33上の原稿の読み取りが行われる。また、後者の場合には、CIS37が、原稿載置部33の左端位置に固定され、原稿がADF34によってCIS37による読み取りが可能な位置に搬送されることで、原稿の読み取りが1ラインずつ行われる。
また、原稿読取部3の前端部上面には、各種のボタン等からなる操作部39が設けられている。この操作部39により、ユーザが原稿の印刷処理を実行させるための印刷指令など、複合機1を動作させるための各種の指令を入力することができるようになっている。
2.電気的構成
次に、複合機1の電気的構成について説明する。図4は、複合機1の電気的構成を概念的に示すブロック図である。複合機1は、CPU51、ROM52、RAM53、不揮発性メモリ54、制御部55、ネットワークインターフェイス56等を備えて構成された制御装置50を備えている。
ROM52には、複合機1を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM53は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として用いられる。
CPU51は、ROM52から読み出した制御プログラムに従って、その処理結果をRAM53又は不揮発性メモリ54に記憶させながら、制御部55を介して複合機1の各構成要素を制御する。なお、CPU51は、本発明の禁止手段としての機能を有する。
ネットワークインターフェイス56には、外部のコンピュータ58(情報処理装置の一例)が接続され、このネットワークインターフェイス56を介して相互のデータ通信が可能となっている。
制御部55は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)からなり、先に説明した原稿読取部3、画像形成部10、操作部39等の各部と電気的に接続されている。制御部55は、原稿読取部3に接続された共通補正部60と、この共通補正部60に接続された判定用補正部61及び生成用補正部62と、判定用補正部61に接続された判定部63と、生成用補正部62に接続された生成部64とを備えている。
共通補正部60は、原稿読取部3から画像データを受け取り、その画像データにガンマ補正、シェーディング補正、黒補正等の補正処理を施す。判定用補正部61(第1処理部の一例)及び生成用補正部62(第2処理部の一例)では、それぞれ共通補正部60によって補正処理が施された画像データを受け取り、その画像データにエッジ強調処理(第1処理及び第2処理の一例、アンシャープマスクなど)等の処理を行う。
判定部63(判定手段の一例)は、判定用補正部61にて補正処理された画像データを受け取り、その画像データの画像内容に特定画像(紙幣や有価証券等)が含まれている否かを所定の判定条件に基づいて判定する。この判定条件の判定項目としては、例えば、画像データと予め記憶された参照用データとの合致率が用いられる。即ちこの場合、判定部63は、画像データと予め記憶された参照用データとの合致率を算出し、その合致率が所定の閾値以上であるときに、その画像データが特定画像データを含んでいると判定し、その閾値未満であるときに、その画像データは特定画像データを含んでいないと判定する。
生成部64(生成手段の一例)は、生成用補正部62にて補正処理された画像データを受け取り、その画像データ(RGB画像データ)をマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの各色に対応する画像データ(MCYK画像データ)に変換する色変換処理などの処理を行うことで、出力用画像データを生成し、その出力用画像データをRAM53に記憶させる。
さらに、制御部55は、画像形成部10に接続される画像形成制御部65を備えている。この画像形成制御部65は、CPU51の制御により、RAM53に記憶された生成部64により生成された出力用画像データを読み出し、画像形成部10を制御することにより用紙5上にその画像データに基づく画像を印刷し出力する。
3.原稿押さえ部の浮き量検出動作
制御装置50は、以下に説明するように、CPU51の制御により、原稿押さえ部38の原稿載置部33からの浮き量を検出する浮き量検出動作を実行する。
図5は、原稿押さえ部38に設けられた距離検出用のチャート40を示している。このチャート40は、同図に示すように、黒色補正部41と白色補正部42と測定用領域部43とから構成されており、測定用領域部43は、白色の線と黒色の線とが、CIS37の主走査方向へ一定のピッチ(一定の空間周波数)で交互に並んで設けられている。
CPU51は、まずCIS37によりチャート40の黒色補正部41の読み取りを行い、CIS37の出力信号に基づく出力値を、黒基準値としてRAM53に記憶する。続いて、CIS37により白色補正部42の読み取りを行い、その出力値を同様に白基準値として記憶する。CPU51は、さらにCIS37により測定用領域部43を読み取る。このとき、CIS37の出力信号には、交互に配された白線と黒線とに対応して、極大値と極小値とが交互に現れる。CPU51は、これらの値を用いて、MTF(Modulation Transfer Function)を次式(1)により算出する。
MTF=(極大値−極小値)/(白基準値−黒基準値) ...(1)
図6は、チャート40の測定用領域部43に対応した空間周波数におけるMTFと、読取対象物(原稿または原稿押さえ部38)の原稿載置部33からの浮き量との関係を示す特性図である。同図に示すように、MTFは、読取対象物が原稿載置部33から若干浮いたところで最大(即ち焦点が最も良くあった状態)となり、そこから読取対象物の浮き量が大きくなるのに伴って低下する。不揮発性メモリ54には、この特性図に対応する特性データが記憶されており、CPU51は、その特性データを参照して、前述のように求めたMTFから原稿押さえ部38の浮き量を検出する。
4.印刷処理
図7は、CPU51によって実行される印刷処理の流れを示すフローチャートである。ユーザが原稿載置部33に原稿を載せて、操作部39より印刷(コピー)を指示する印刷指令を入力すると、CPU51は、その印刷指令を受けて図7に示す印刷処理を開始する。CPU51は、まず前述した手順で、CIS37によりチャート40の読み取りを行い、原稿押さえ部38の浮き量の検出を行う(S11)。
次に、CPU51は、判定用補正部61が画像データに対するエッジ強調処理の際に用いる補正係数の設定を行う(S12)。この補正係数としては、β1,β2,β3の3つの値が不揮発性メモリ54等に記憶されている。β1<β2<β3であり、補正係数の値が大きくなる程エッジ強調の度合いが大きくなる。ここでCPU51は、原稿押さえ部38の浮き量に応じて、3つの補正係数β1〜β3のうちの一つを選択し、それを判定用補正部61が用いる補正係数として設定する。即ち、図6に示すように、原稿押さえ部38の浮き量が0〜L1の範囲なら補正係数をβ1に設定し、浮き量がL1〜L2の範囲なら補正係数をβ2に設定し、浮き量がL2以上のときには補正係数をβ3に設定する。このため、判定部63に供給される画像データは、原稿押さえ部38の浮き量が大きくなるのに応じて、エッジ強調の度合いが高くなる。
上記の補正係数β1〜β3は、判定部63が原稿の(読取面の)浮き量に応じて最適な判定を行うことができるように調整されている。即ち、原稿載置部33上の原稿は、原稿載置部33から原稿押さえ部38までの間で浮き上がることが想定されるが、判定用補正部61では、画像データに対し想定される原稿の浮き量の範囲に応じたエッジ強調処理を行うことで、判定部63における判定の精度を高めることができる。
なお、原稿の浮き量がL3以上の場合は、MTFが極めて小さくなるため、画像データを印刷出力した際の原稿画像の再現性が低くなる。従って、もとの原稿画像に特定画像が含まれていた場合に、取得された画像データが特定画像を含んでいると判定されなかったとしても、人が印刷出力された画像を本物であると間違える可能性が極めて少ないと考えられる。このため、原稿の浮き量がL3以上の場合は判定部63による判定の精度を上げる必要がないため、補正係数はβ3のまま一定となっている。
また、生成用補正部62のエッジ強調処理における補正係数は、原稿押さえ部38の浮き量(若しくはMTF)に関わらず、一定の値β4に設定される。この補正係数β4は、判定用補正部61が用いる補正係数β1〜β3よりも小さい(β4<β1)。即ち、生成用補正部62における画像データに対するエッジ強調の度合いは、判定用補正部61におけるエッジ強調の度合いに比べて小さくされる。これにより、生成部64においては、もとの画像に忠実な(再現性の高い)出力用画像データが生成される。
上記のように補正係数の設定を行った後、CPU51は、判定部63による判定と画像形成部10による印刷出力とを並行して行う判定・出力並行処理を実行する(S13)。この判定・出力並行処理においては、まず原稿読取部3により原稿画像の読み取り動作が実行される。原稿読取部3によって得られた画像データは、共通補正部60を経た後、判定用補正部61及び生成用補正部62に供給される。判定用補正部61及び生成用補正部62では、それぞれ設定された補正係数を用いて、画像データにエッジ強調処理を施す。
判定部63では、判定用補正部61により処理が施された画像データについて、特定画像データを含んでいるか否かの判定が行われる。また、これに並行して、生成部64では、生成用補正部62により処理が施された画像データに基づいて出力用画像データが生成され、その出力用画像データが順次RAM53に記憶される。
そして、RAM53に記憶される変換処理後の画像データが所定量になると画像形成部10による印刷出力が開始される。即ち、画像形成制御部65によりRAM53に記憶された出力用画像データが順次読み込まれ、画像形成部10によりその画像データに基づく画像が用紙5に印刷され出力される。
この判定・出力並行処理の実行中に、判定部63により画像データが特定画像データを含むと判定された場合には、CPU51は、その画像データに基づく印刷出力を実行させないための禁止処理を実行する。この禁止処理では、例えば、画像形成部10の機械的な動作が停止状態とされ、画像データの印刷出力が停止される。あるいは、この禁止処理では、RAM53に記憶された画像データに改変を加える無効化処理が行われ、画像形成部10によりその無効化処理が施された画像データに基づく画像の印刷出力が実行される。なお、無効化処理が施された画像データに基づく画像とは、例えば、元の画像の上に模様や文字等を重ねたものとしても良く、あるいは、元の画像と全く異なる画像としても良い(塗りつぶし等も含む)。
5.本実施形態の効果
以上のように本実施形態によれば、判定用補正部61により、CIS37にて得られた画像データに対し、CIS37と原稿との距離に応じたエッジ強調処理が施され、判定部63によりその画像データに基づいた判定が行われる。これにより、原稿が原稿載置部33から浮いている場合、若しくは原稿の浮きが想定されるような場合において、それらを考慮に入れた精度の高い判定を行うことが可能となる。
また、判定用補正部61におけるエッジ強調処理がCIS37により検出された距離に応じて多段階的に変化することで、画像データの画質の劣化の度合いに応じて的確な判定を行うことが可能となる。
また、CIS37と原稿との距離が大きくなると、画像データの画質が劣化する傾向にあるため、それに合わせて画像データに対するエッジ強調の度合いを上げることにより、判定部63における判定精度の低下を抑えることができる。
また、判定部63に供給される画像データに施される処理と、生成部64に供給される画像データに施される処理とが異なるため、それぞれの目的に即した処理を実現することができる。即ち、生成部64に供給される画像データに対しては、もとの画像に忠実な出力用画像データを生成させるような処理を施し、判定部63に供給される画像データに対しては、原稿に浮きがあった場合にも適切に判定が行われるような処理を施すように構成することができる。
また、画像データに特定画像データが含まれると判定された場合に、その出力を停止させるか、あるいは無効化した出力を行わせることで、特定画像が出力され、悪用されることを阻止することができる。
また、CIS37により原稿押さえ部38に設けられたチャート40を読み取ることで、CIS37と原稿押さえ部38との距離の検出を行うことにより、距離の検出を簡易な構成で行うことができる。
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2について図8のフローチャートを参照して説明する。なお、複合機1の構成については実施形態1と同様である。
CPU51は、印刷処理を開始すると、まず実施形態1と同様に、原稿押さえ部38の浮き量を検出する(S21)。そして、原稿押さえ部38の浮き量がL1以上か否かを判断する(S22)。原稿押さえ部38の浮き量がL1未満であった場合(S22:No)には、判定用補正部61でエッジ強調処理に用いる補正係数をβ1に設定し(S23)、判定・出力並行処理を開始する(S24)。
ここで、補正係数β1は、原稿の浮き量が0〜L1の範囲のときに、判定部63において精度の高い判定を行うことができるように最適化された値である(実施形態1と同じ値でなくても良い。他の補正係数β2〜β4についても同様。)。なお、生成用補正部62でエッジ強調処理に用いる補正係数は、β4で常に一定である。この判定・出力並行処理において、判定部63により画像データが特定画像データを含むと判定された場合には、実施形態1と同様に禁止処理が実行される。
また、CPU51は、原稿押さえ部38の浮き量がL1以上であった場合(S22:Yes)には、続いて原稿押さえ部38の浮き量がL2以上であるか否かを判断する(S25)。原稿押さえ部38の浮き量がL2未満であった場合(S25:No)には、判定用補正部61で用いる補正係数をβ2に設定し(S26)、判定処理を実行する(S27)。ここで、補正係数β2は、原稿の浮き量がL1〜L2の範囲のときに、判定部63において精度の高い判定を行うことができるように最適化された値である。この判定処理においては、まず原稿読取部3により原稿画像の読み取り動作が実行され、得られた画像データに対し、共通補正部60及び判定用補正部61にてそれぞれの処理が施され、その処理後の画像データについて判定部63にて判定が行われる。なお、ここでは、生成部64による出力用画像データの生成処理や、画像形成制御部65による印刷出力は、実行されない。
続いて、CPU51は、判定部63により画像データが特定画像データを含むとの判定がなされたか否かを判断し(S28)、特定画像データを含むとの判定がなされていた場合には(S28:Yes)、印刷出力を行うことなく処理を終了する。また、特定画像データを含むとの判定がなされなかった場合(S28:No)には、S23に進んで補正係数をβ1に設定し、S24にて判定・出力並行処理を実行する。
このように、原稿押さえ部38の浮き量がL1〜L2の範囲であった場合には、判定用補正部61が、原稿の浮き量が0〜L1の範囲のときに最適化された補正係数β1を用いたエッジ強調処理と、原稿の浮き量がL1〜L2の範囲のときに最適化された補正係数β2を用いたエッジ強調処理とを行う。判定部63では、各エッジ強調処理が施された画像データのそれぞれについて判定を行うため、原稿の浮き量が0〜L1である場合にも、L1〜L2である場合にも精度の高い判定を行うことができる。
S25において、原稿押さえ部38の浮き量がL2以上であった場合(S25:Yes)には、判定用補正部61で用いる補正係数をβ3に設定し(S29)、判定処理を実行する(S30)。ここで、補正係数β3は、原稿の浮き量がL2〜L3の範囲のときに、判定部63において精度の高い判定を行うことができるように最適化された値である。この判定処理においては、まず原稿読取部3により原稿画像の読み取り動作が実行され、得られた画像データに対し、共通補正部60及び判定用補正部61にてそれぞれ各種の補正処理が施され、その処理後の画像データについて判定部63にて判定が行われる。
続いて、CPU51は、判定部63により画像データが特定画像データを含むとの判定がなされたか否かを判断し(S31)、特定画像データを含むとの判定がなされていた場合には(S31:Yes)、印刷出力を行うことなく処理を終了する。また、特定画像データを含むとの判定がなされなかった場合(S31:No)には、S26に進んで補正係数をβ2に設定し、S27にて判定処理を実行する。以下の動作は、前述と同様である。
このように、原稿押さえ部38の浮き量がL2以上であった場合には、判定用補正部61が、原稿の浮き量が0〜L1の範囲のときに最適化された補正係数β1を用いたエッジ強調処理と、原稿の浮き量がL1〜L2の範囲のときに最適化された補正係数β2を用いたエッジ強調処理と、原稿の浮き量がL2〜L3の範囲のときに最適化された補正係数β3を用いたエッジ強調処理とを行う。判定部63では、各エッジ強調処理が施された画像データのそれぞれについて判定を行うため、原稿の浮き量が0〜L3の範囲のどの値であっても精度の高い判定を行うことができる。
本実施形態によれば、CIS37によって原稿の浮き量を必ずしも正確に把握できるとは限らないため、判定用補正部61におけるエッジ強調処理の処理内容を変えて複数回を行い、その各処理結果に対して判定を行うことで、判定の信頼度を高めることができる。
さらに、CIS37により検出される距離が大きくなるにつれ、実際の原稿の浮き量に幅ができるため、それに応じて判定用補正部61においてエッジ強調処理を行う回数を増やすことで、判定の信頼度をより高めることができる。
<実施形態3>
次に本発明の実施形態3について図9のフローチャートを参照して説明する。なお、複合機1の大部分の構成については実施形態1と同様である。
実施形態1では、本発明の検出手段としてCIS37を用いて、原稿押さえ部38の浮き量を検出したが、本実施形態では、検出手段としてCIS37と原稿との距離を測定する距離センサ(図示せず)を用いる。この距離センサは、CIS37に隣接して設けられ、CIS37と一体的に移動可能となっている。距離センサは、レーザ光等を原稿に照射し、その反射光をCCD等の受光部で受光して、原稿までの距離の差により受光部への入光位置が変化することを利用して測定を行う三角測距方式により、原稿までの距離を測定する。
CPU51は、印刷処理を開始すると、まず距離センサを用いてCIS37から原稿までの距離を測定し、それに基づき原稿の浮き量を検出する(S41)。
続いて、CPU51は、原稿の浮き量に応じて、判定用補正部61が用いる補正係数の設定を行い(S42)、その後、判定・出力並行処理を実行する(S43)。
前述の実施形態1のように原稿押さえ部38の浮き量を検出する場合は、想定される原稿の浮き量(実際の原稿の浮き量)に幅ができるため、補正係数をその浮き量の範囲内で適切な値に設定するのみであった。これに対し、本実施形態によれば、原稿そのものの浮き量が検出されるため、補正係数の値を実際の原稿の浮き量に応じて細かく調整することが可能であり、それにより判定部63においてより精度の高い判定を行うことができる。
参考例
次に本発明の参考例について図10のフローチャートを参照して説明する。なお、複合機1の構成については実施形態1と同様である。
CPU51は、印刷処理を開始すると、まず実施形態1と同様に、原稿押さえ部38の浮き量を検出する(S51)。続いて、原稿押さえ部38の浮き量に応じて、判定部63が判定の際に用いる判定条件の設定を行う(S52)。例えば、原稿押さえ部38の浮き量が0〜L1の範囲なら判定条件1、浮き量がL1〜L2の範囲なら判定条件2、浮き量がL2以上のときには判定条件3を用いて判定部63が判定を行うように設定する。
ここで、判定条件1,2,3は、この順で、より画像データが特定画像データを含むと判定されやすくなるような条件となっている。具体的には、例えば、前述の合致率を用いて判定を行う場合には、判定条件2は、判定条件1に比べて特定画像データを含むと判定するための合致率の閾値が低くされ、判定条件3は、判定条件2よりもさらに同合致率の閾値が低くされる。
上記のように判定条件の設定を行った後、CPU51は、判定・出力並行処理を実行する(S53)。
参考例によれば、CIS37と原稿との距離に応じた判定条件に基づいて、画像データが特定画像データを含むか否かがの判定が行われる。これにより、原稿が原稿載置部33から浮いている場合、若しくは原稿の浮きが想定されるような場合において、それらを考慮に入れた精度の高い判定を行うことが可能となる。
また、CIS37と原稿との距離が大きくなると、画像データの画像が劣化するため、それに合わせて特定画像データと判定するための合致率の閾値を下げることで、より特定画像を含むとの判定がされやすくなり、それにより特定画像の出力を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1,2及び参考例では、原稿押さえ部に対するMTFを測定し、その値から原稿押さえ部の浮き量を算出し、その浮き量に基づいて補正係数や判定条件の設定を行うものを示したが、処理上、浮き量を算出せずに、MTFの値に基づいて直接的に補正係数等の設定を行うことも可能である。この場合は、MTFの測定が本発明の「読取部と原稿との距離に関する検出」に相当する。
(2)上記実施形態1,2では、生成用補正部が用いる補正係数β4と、判定用補正部が用いる補正係数β1〜β3との関係が、β4<β1,β2,β3を満たすものを示したが、これらの補正係数は、例えばβ4=β1<β2,β3や、β1<β4<β2,β3を満たす関係であっても良く、その他の関係であっても良い。
(3)上記実施形態では、判定用補正部における補正係数の切替を3段階行うもの、あるいは判定条件の切替を3段階行うものを示したが、これらの切替は2段階や、あるいは4段階以上行うようにしても良い。
(4)上記実施形態では、原稿から取得した画像データを被記録媒体上に印刷出力するものを示したが、本発明は、画像データをネットワークインターフェイス(出力手段の一例)を介して電気信号として外部の情報処理装置(コンピュータ)等に出力するものにも適用することができる。また、出力手段として、例えばUSBインターフェイスやその他のメディア接続部を設けたものにおいて、取得した画像データをフラッシュメモリ等の外部のメディアに出力して記憶させる場合にも本発明を適用することができる。また、ファクシミリ機能を備えた装置において、読取部により取得した画像データを電話回線を介して外部に送信出力する場合にも本発明を適用することができる。
(5)本発明は、読取部を備えた画像読取装置(スキャナ)と、画像読取装置に接続された情報処理装置(コンピュータ)などから構成される画像処理システムにも適用することができる。この場合には、画像読取装置からの画像データを情報処理装置が受け取り、情報処理装置のソフトウエアにより、その画像データに対して各種の補正処理や判定処理等を行うように構成すれば良い。
本発明の画像処理装置及び複写機の一例である複合機の外観を示す斜視図 原稿カバーを上げた状態を示す複合機の斜視図 本体部の概略構成を示す断面図 複合機の電気的構成を概念的に示すブロック図 原稿押さえ部に設けられた距離検出用のチャートを示す図 MTFと、読取対象物(原稿または原稿押さえ部)の浮き量との関係を示す特性図 実施形態1における印刷処理の流れを示すフローチャート 実施形態2における印刷処理の流れを示すフローチャート 実施形態3における印刷処理の流れを示すフローチャート 参考例における印刷処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1...複合機(画像処理装置、複写機)
5...用紙(被記録媒体)
10...画像形成部(出力手段及び印刷手段)
33...原稿載置部(原稿載置面)
37...CIS(読取部、検出手段)
38...原稿押さえ部
40...チャート
51...CPU(禁止手段)
56...ネットワークインターフェイス(出力手段)
61...判定用補正部(第1処理部)
62...生成用補正部(第2処理部)
63...判定部(判定手段)
64...生成部(生成手段)

Claims (9)

  1. 原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、
    前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、
    前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、
    前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    備え、
    前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1処理部による前記第1処理は、前記検出手段により検出された距離に応じて多段階的に変化することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1処理部は、前記検出手段の検出結果に基づき、画像データに対し処理結果の異なる第1処理を複数回行い、
    前記判定手段は、前記第1処理部による各処理結果に対して判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1処理部は、前記検出手段によって検出された距離が大きくなるのに応じて、前記第1処理を行う回数を増やすことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記読取部によって得られた画像データに対し、前記第1処理とは異なる第2処理を施す第2処理部と、
    前記第2処理部によって第2処理が施された画像データに基づいて出力用画像データを生成する生成手段と、
    前記出力用画像データを出力する出力手段と、
    を備え
    前記第2処理は、画像データに対しエッジ強調を行う処理であって、前記第1処理は、前記第2処理よりもエッジ強調の度合いが高いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段により画像データ中に特定画像データが含まれると判定された場合に、前記出力手段に対しその出力を停止させるか、あるいは無効化した出力を行わせる禁止手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記原稿載置面との間に原稿を挟む原稿押さえ部を備え、
    前記原稿押さえ部には、距離検出用のチャートが設けられ、
    前記検出手段は、前記読取部により前記チャートを読み取ることで前記読取部と前記原稿押さえ部との距離の検出を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、
    前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、
    前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、
    前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記読取部によって得られた画像データに対し、第2処理を施す第2処理部と、
    前記第2処理部によって第2処理が施された画像データに基づいて出力用画像データを生成する生成手段と、
    前記出力用画像データに基づいた画像を被記録媒体上に印刷出力する印刷手段と、
    を備え
    前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げ、
    前記第2処理は、画像データに対しエッジ強調を行う処理であって、前記第1処理は、前記第2処理よりもエッジ強調の度合いが高いことを特徴とする複写機。
  9. 原稿載置面に載置された原稿を読み取って画像データを得る読取部と、
    前記読取部と前記原稿との距離に関する検出を行う検出手段と、
    前記読取部によって得られた画像データに対し、前記検出手段による検出結果に応じて変化する第1処理を施す第1処理部と、
    前記第1処理部によって第1処理が施された画像データに特定画像データが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    を備え
    前記第1処理部は、前記第1処理として、画像データに対しエッジ強調処理を行うと共に、前記検出手段によって検出される距離が大きくなるのに応じて、そのエッジ強調の度合いを上げることを特徴とする画像処理システム。
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