JP4157817B2 - 含フッ素共重合体類塗膜の製造方法 - Google Patents

含フッ素共重合体類塗膜の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、汚染除去性、長期における撥水撥油性、耐薬品性、耐候性等に優れ、且つ高硬度、高光沢を有する新規な含フッ素共重合体及びその製造方法に関し、また、該含フッ素共重合体を主成分とするフッ素樹脂塗料、ワニスに関するものである。
また、本発明の他の発明は、汚染除去性、長期における撥水撥油性、耐薬品性に優れ、且つ高硬度、高光沢を有する1液で硬化可能な新規な不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体及びその製造方法に関し、また、該含フッ素共重合体を主成分とするフッ素樹脂塗料、ワニスに関するものである。
従来、フルオロオレフィンとヒドロキシアルキルビニルエーテルを必須成分とする含フッ素共重合体をベースとして、シリコーンオイル等の添加により撥水撥油性を付与したフッ素樹脂塗料が知られているが、長期における維持性が劣る。
そこで本発明者等は、特許文献1、特許文献2及び特許文献3において、長期における撥水撥油性に優れる含フッ素共重合体を提供した。
特開2000−313725号公報 特開2001−206918号公報 特開2001−288216号公報
しかしながら、更に実験を進めた結果、上記特許文献1〜3の含フッ素共重合体を塗布した壁面を屋外で使用したときの防汚性、即ち、外装汚れに対する耐汚染性が若干劣るため、これをさらに向上させる必要があることが分かった。
本発明者等は、上記のような問題点を解決すべく鋭意検討を行ったところ、上記共重合体中にジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートとを重合単位として含有させると、これまでに提供されている前記含フッ素共重合体による塗膜以上の高硬度、高光沢を有し、しかも汚染除去性及び耐候性等にも優れること見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明(本願第1発明)は、フルオロオレフィンと、一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーンと、水酸基含有不飽和単量体と、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートとを重合単位として含み構成されることを特徴とする含フッ素共重合体である。
−[Si(CH)−O]−Si(CH)−R (1)
(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基あるいは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。Rは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。nは1〜420の整数、rは1〜6の整数を示す。)
−Si[OSi(CH) (2)
本発明者等は、また、上記のような問題点を解決すべく鋭意検討を行ったところ、上記特許文献3の共重合体中にジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートとを重合単位として含有させた水酸基含有含フッ素共重合体と、不飽和イソシアネートを反応させることにより生成される不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体が、1液硬化することが可能で、高硬度、高光沢を有し、しかも汚染除去性及び耐薬品性にも優れること見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明(本願第2発明)は、フルオロオレフィンと、一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーンと、水酸基含有不飽和単量体と、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートとを重合単位として含み構成されることを特徴とする水酸基含有含フッ素共重合体[A]に、不飽和イソシアネート[B]を反応させることにより生成される不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体である。
−[Si(CH)−O]−Si(CH)−R (1)
(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基あるいは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。Rは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。nは1〜420の整数、rは1〜6の整数を示す。)
−Si[OSi(CH) (2)
本発明の含フッ素共重合体において、フルオロオレフィンとしては、分子中に1つ以上のフッ素原子を有するオレフィンであって、例えばフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等が好適である。これらのフルオロオレフィンは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
一般式(1)あるいは(2)で示される反応性シリコーンは、片末端がメタクリル変性されたポリジメチルシロキサン、片末端がアクリル変性されたポリジメチルシロキサン、片末端がビニル変性されたポリジメチルシロキサン、両末端がメタクリル変性されたポリジメチルシロキサン、両末端がビニル変性されたポリジメチルシロキサン等が好適である。これらの反応性シリコーンは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。これらの反応性シリコーンの数平均分子量は、200〜30,000が好ましい。
反応性シリコーンとしては、特に次式(3)、(4)、(5)、(6)又は(7)のシリコーンが好ましい。
CH2=C(CH3)-COO-C36-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]p-R (3)
(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基を示す。pは1〜250の整数。)
CH2=CH-COO-C36-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]-R (4)
(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基を示す。sは1〜250の整数。)
-C36-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]q-C36-R (5)
(ここで、Rは−OOC(CH)C=CHあるいは−OOCHC=CHを示す。qは1〜250の整数。)
CH2=C(CH3)-COO-C36-Si[O-Si(CH3)3]3 (6)
CH2=CH-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]t-R (7)
(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基あるいは−CH=CH2を示す。tは1〜250の整数。)
また、水酸基含有不飽和単量体の具体例としては、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、9−ヒドロキシノニルビニルエーテル等が挙げられるが、特に2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルが好適である。これらの水酸基含有不飽和単量体は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
また、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレートあるいはジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートの具体例としては、ジシクロペンタニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、並びにジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート等が挙げられるが、特にジシクロペンタニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレートが好適である。これらの(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明の含フッ素共重合体において、各成分の共重合比率は、フルオロオレフィン15〜85モル%、一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーン0.001〜10モル%、水酸基含有不飽和単量体1〜30モル%、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレート3〜25モル%であることが好ましい。
当該含フッ素共重合体において重合単位フルオロオレフィンが15モル%より少ない場合には、塗料ベースとして使用した場合に、十分な耐汚染性が得られず好ましくない。また、85モル%より多い場合には各種溶媒に対する溶解性が低下し好ましくない。より好ましくは30〜80モル%である。
一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーンの割合が0.001モル%より少ない場合には、長期における十分な撥水撥油性、防汚性が得られず好ましくない。また10モル%より多い場合には十分な耐薬品性、耐候性が得られず好ましくない。また、分子量が大きい(n=200〜420)ものを重合する場合は、製造上その割合を多く出来ない。これらの理由によりその割合はさらに好ましくは0.005〜8モル%である。
また、水酸基含有不飽和単量体が1モル%より少ない場合には、硬化が不十分となり、硬化塗膜の耐薬品性、耐溶媒性が低下し好ましくない。また30モル%より多い場合には、含フッ素共重合体中のフッ素含有量が減少し、十分な耐候性が得られず好ましくない。よって、1〜30モル%の範囲で適宜使用されるが、より好ましくは10〜25モル%である。
さらに、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートの割合が3モル%より少ない場合には、十分な外装汚れに対する耐汚染性が得られず好ましくない。また、25モル%より多い場合には、十分な撥水撥油性が得られず好ましくない。よって、3〜25モル%の範囲で適宜使用されるが、より好ましくは5〜20モル%である。
本発明の含フッ素共重合体は、上記フルオロオレフィン、一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーン、水酸基含有不飽和単量体、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートを必須の重合単位として含んでいるが、さらに不飽和カルボン酸、アルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの内から選択される1種以上の重合単位を残部(20モル%を超えない範囲、特に好ましくは0.1〜10モル%の範囲)として含むこともできる。
上記不飽和カルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、3−ブテン酸、4−ペンテン酸、イタコン酸、2−ヘキセン酸、3−ヘキセン酸、5−ヘキセン酸等が挙げられるが、特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸が好適である。
アルキルビニルエーテルの具体例としては、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、グリシジルビニルエーテル、グリシジルオキシメチルビニルエーテル、グリシジルオキシエチルビニルエーテル、グリシジルオキシブチルビニルエーテル、グリシジルオキシペンチルビニルエーテル、グリシジルオキシシクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
アルキルアリルエーテルの具体例としては、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル、イソブチルアリルエーテル、n−プロピルアリルエーテル、グリセロール−α−モノアリルエーテル等が挙げられる。
アクリル酸エステルの具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、パーフルオロアルキルアクリレート類等が挙げられる。
メタクリル酸エステルの具体例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、パーフルオロアルキルメタクリレート類等が挙げられる。
また、さらに、本発明の含フッ素共重合体は、前記フルオロオレフィン、一般式(1)及び/又は(2)で示される反応性シリコーン、水酸基含有不飽和単量体、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートの必須の重合単位、並びに上記不飽和カルボン酸、アルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの内から選択される1種以上の重合単位に加え、さらに上記構成単位に加えて使用目的などに応じて20モル%を超えない範囲で他の共重合可能な単量体を含むこともできる。
該共重合可能な単量体としては、例えばエチレン、プロピレン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロオレフィン類、酢酸ビニル、n−酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のアルカンカルボン酸とビニルアルコールとのエステル類が挙げられる。
本発明の含フッ素共重合体は、所定割合の単量体混合物を、重合開始剤を用いて共重合させることにより製造することが出来る。
上記重合開始剤としては、重合形式や所望に応じて用いられる溶媒の種類に応じて、油溶性のものあるいは水溶性のものが適宜用いられる。
油溶性開始剤としては、例えばt−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシアセテート等のパーオキシエステル型過酸化物、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジノルマルプロピルパーオキシジカーボネート等のジアルキルパーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等が用いられる。
水溶性開始剤としては、例えば過硫酸カリウム等の過硫酸塩、過酸化水素、あるいはこれらと亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の還元剤との組み合わせからなるレドックス開始剤、さらには、これらに少量の鉄、第一鉄塩、硝酸銀等を共存させた無機系開始剤やコハク酸パーオキサイド、ジグルタル酸パーオキサイド等の二塩基酸塩の有機系開始剤等が用いられる。
これらの重合開始剤の使用量は、その種類、共重合反応条件等に応じて適宜選ばれるが、通常使用する単量体全量に対して、0.005〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%の範囲で選ばれる。
水酸基含有含フッ素共重合体[A]における重合方法については特に制限はなく、例えば塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等を用いることが出来るが、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、トルエン、キシレン、ソルベッソ(登録商標)等の芳香族炭化水素類、t−ブタノール、イソプロパノール等のアルコール類、フッ素原子を1個以上有するハロゲン化飽和炭化水素類等を溶媒とする溶液重合法や水性溶媒中での乳化重合法が好ましい。そして、重合溶液をより均一にするという効果を達成するためには、該含フッ素共重合体を溶液重合法により得る方法が好ましく、そのための特に好ましい溶媒としては、酢酸ブチル、芳香族炭化水素類及びその混合物、メチルエチルケトン、アルコール類が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
水性溶媒中で共重合させる場合(乳化重合法、懸濁重合法)には、通常分散安定剤として懸濁剤や乳化剤を用い、かつ塩基性緩衝剤を添加して、重合中の反応液のpH値を4以上、好ましくは6〜8にすることが望ましい。
これらの共重合反応における反応温度は、−30℃〜150℃での範囲内で重合開始剤や重合媒体の種類に応じて適宜選ばれる。例えば溶媒中で共重合を行う場合には、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜90℃の範囲で選ばれる。また、反応圧力については特に制限はないが、0.1〜10MPa、好ましくは0.1〜5MPaの範囲で選ばれる。さらに、このような共重合反応は、適当な連鎖移動剤を添加して行うことが出来る。
本発明の含フッ素共重合体は、水酸基を有しているので、多価イソシアネート類を用いて効率よく常温で硬化させることができる。該多価イソシアネート類としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の無黄変性ジイソシアネートやその付加物、リジントリイソシアナート(2−イソシアナトエチル 2,6−ジイソシアナトヘキサノアート)などのトリイソシアネート、並びにイソシアヌレート類を有する多価イソシアネートが好ましく用いられるが、これらの中でもイソシアヌレート類を有する多価イソシアネートやリジントリイソシアナートなどのトリイソシアネートが特に有効である。イソシアネート類を用いて常温硬化を行わせる場合には、ジブチル錫ジラウレート等の公知触媒の添加によって硬化を促進させることもできる。
またさらに、メラミン硬化剤、尿素樹脂硬化剤、多基塩基酸硬化剤等を用いて加熱硬化させることもできる。該メラミン硬化剤としては、例えばブチル化メラミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メラミン等が挙げられ、用途に応じて各種変性度のものを適宜用いることができ、また自己縮合度も適宜選ぶことができる。尿素樹脂硬化剤としては、例えばメチル化尿素樹脂やブチル化尿素樹脂等が挙げられる。多基塩基酸硬化剤としては、例えば長鎖脂肪族ジカルボン酸、芳香族多価カルボン酸及びこれらの酸無水物等が挙げられる。
さらに、ブロック化多価イソシアネート類も硬化剤として好適に用いることもできる。また、メラミン硬化剤又は尿素樹脂硬化剤の使用に際しては、酸性触媒の添加によって硬化を促進させることもできる。
本発明の含フッ素共重合体を主成分とするフッ素樹脂塗料又は硬化性フッ素樹脂塗料、又はワニスを製造する場合には、種々の溶媒が使用可能であり、例えばキシレン、トルエン、ソルベッソ(登録商標)等の芳香族炭化水素類およびその混合物類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、エチルセロソルブ等のグリコールエーテル類、メタノール、ブタノール等のアルコール類、市販の各種シンナー等が挙げられるが、酢酸エチル、酢酸ブチルが特に好ましい。また、必要に応じてアクリル樹脂等の各種樹脂を添加することが可能で、これら他樹脂に対して含フッ素共重合体を塗料中に5〜80重量%、特に10〜60重量%含むように調節して使用するのが好ましい。
塗料製造のために、本発明の含フッ素共重合体と溶媒との混合、または各種樹脂との混合を行うに際しては、ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、三本ロールミル、ニーダー等の通常の塗料化に用いられる種々の機器を用いて行うことが出来る。この際、必要に応じて顔料、熱安定剤、分散安定剤、粘度調節剤、レベリング剤、紫外線吸収剤等を添加することも出来る。
また、本発明の含フッ素共重合体を電着塗料用のベース樹脂として用いる場合には、含フッ素共重合体のカルボキシル基の少なくとも一部をモノメチルアミン、トリメチルアミン等のアルキルアミン類、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン類、ピリジン等のピリジン類などの塩基性化合物により中和し、水分散液として用いることが適当である。
水酸基含有含フッ素共重合体[A]と不飽和イソシアネート[B]との反応は、特に限定されるものではないが、水酸基含有含フッ素共重合体を溶媒に溶解した溶液に、不飽和イソシアネートを滴下しながら加え、攪拌下で行うことが好ましい。
水酸基含有含フッ素共重合体[A]と不飽和イソシアネート[B]との反応割合は、NCO基/OH基(水酸基)の比で、0.1〜1.0の範囲で選ばれる。
NCO基/OH基の比が0.1より少ない場合には、二重結合量が低下して充分な硬化が起こらず、硬化塗膜の耐薬品性、耐溶剤性が充分に発揮されず好ましくない。また、1より多い場合には、未反応の不飽和イソシアネートが残存し、塗膜特性を低下させる恐れがあり好ましくない。
不飽和イソシアネートの具体例としては、2−イソシアナトエチル メタクリレート、2−イソシアナトエチル アクリレート、4−イソシアナトブチル メタクリレート、4−イソシアナトブチル アクリレート、不飽和モノアルコール1モルとジイソシアネート化合物1モルとの反応生成物、不飽和モノアルコール2モルとトリイソシアネート化合物1モルとの反応生成物等が挙げられる。不飽和モノアルコールの具体例としては、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、アリルアルコール等が挙げられる。
ジイソシアネート化合物の具体例としては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。トリイソシアネート化合物の具体例としては、イソシアヌレート結合HDI、イソシアヌレート結合IPDI、TMP変性HDI、TMP変性IPDI等が挙げられる。
この時の反応温度としては、10〜130℃、好ましくは25〜85℃の範囲で選ばれる。10℃より低い場合には反応が充分に進行せず、130℃より高い場合には反応時にゲル化が生じ易くなるので好ましくない。
反応に使用する溶媒は、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、キシレン等の芳香族炭化水素類および芳香族炭化水素の混合物等が好ましい。不飽和イソシアネートを使用しているために、水やアルコール類のような水酸基を有する溶媒を使用すると、水酸基含有含フッ素共重合体[A]と不飽和イソシアネート[B]との反応が進行しないため、これらの水酸基を有する溶媒は好ましくない。
反応触媒としてはジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物を使用することが好ましい。
本発明の不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体又はこれを含む組成物は、紫外線又は電子線照射により硬化可能であるため短時間で硬化を完了させることが出来る。従って、あまり熱をかけられないプラスチック等の基材へのコーティングには非常に有用である。また、水酸基含有含フッ素共重合体を常温硬化させようとする場合には、使用時に硬化剤を混合しなければならず、作業上簡便ではない。それに比べ、本発明の不飽和二重結合含有含フッ素共重合体又はこれを含む組成物は1液であり、硬化剤を混合することなく使用できるため作業上簡便で非常に有用である。
また、電子線照射により硬化する場合には、重合開始剤を必要とせず、硬化塗膜中の残存重合開始剤の悪影響を受けない。また、顔料等が混合されている場合にも硬化可能である。用途によって、紫外線硬化と電子線硬化を選択することが好ましい。
不飽和二重結合含有含フッ素共重合体組成物は、不飽和二重結合含有含フッ素共重合体の100重量部に対して、(メタ)アクリレートモノマー、芳香族若しくは脂肪族ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート並びにポリエステルアクリレートのモノマー若しくはオリゴマーの群より選択される1種以上のモノマー及び/又はオリゴマーを5〜70重量部、好ましくは15〜55重量部、さらに好ましくは25〜50重量部の割合で組み合わせることにより用いられる。
ここで用いられる単官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビノール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビノール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチル2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、オキシエチル化フェノールアクリレート、フェノールEO変性(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールEO変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールEO変性(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、2官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸EO変性ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、3官能(メタ)アクリレートモノマーの具体例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリアクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート等が挙げられる。
また、4官能以上の(メタ)アクリレートモノマーの具体例としては、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
また上記以外のものとして、Ebecryl210、Ebecryl8402、Ebecryl1290K(以上、ダイセル・ユーシービー製)等の芳香族及び脂肪族ウレタンアクリレート、KAYARAD EAM−2300、R−190(以上、日本化薬製)、Ebecryl600(以上、ダイセル・ユーシービー製)等のエポキシアクリレート、Ebecryl80、Ebecryl800、Ebecryl810(以上、ダイセル・ユーシービー製)、アロニックスM−7100(以上、東亜合成製)等のポリエステルアクリレート、及びCN−972、CN−978、CN−980(以上、日本化薬製)等のポリエーテルアクリレートが挙げられる。
以上のような(メタ)アクリレートモノマー、芳香族若しくは脂肪族ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート並びにポリエステルアクリレートのモノマー若しくはオリゴマーは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合せてもよい。しかしながら、これらを選択するときは、取り扱い上、皮膚刺激性(P.I.I値)が低い化合物が好ましい。
紫外線照射の場合に使用する光重合開始剤としては、ベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モンフォリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン等が用いられるが、本発明の不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体又はこれを含む組成物で紫外線硬化させる場合には、重合開始剤を混合しなくとも硬化させることができる。
紫外線硬化、電子線硬化は、従来公知の方法により行うことができる。たとえば、紫外線硬化の場合で、高圧水銀ランプを使用するときは、100〜1000mJ/cm2の条件等で硬化可能である。また、電子線硬化の場合は、110kVで30kGy又は200kVで30kGyの条件等で硬化可能である。
熱重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート等が用いられる。
なお、本発明の不飽和二重結合含有含フッ素共重合体およびこれを含む組成物を主成分とする硬化性フッ素樹脂塗料を製造する場合には、種々の溶媒が使用可能であり、例えば、キシレン、トルエン、ソルベッソ(登録商標)等の芳香族炭化水素類あるいは芳香族炭化水素の混合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、エチルセロソルブ等のグリコールエーテル類、t−ブタノール等のアルコール類、市販の各種シンナー類等が挙げられるが、これらの内、酢酸エチル、酢酸ブチル、キシレン、トルエン、メチルエチルケトン、芳香族炭化水素混合物が特に好ましい。
また、必要に応じて非反応性オリゴマー、非反応性モノマー、重合禁止剤、艶消し剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、分散安定剤、顔料、熱安定剤、沈降防止剤等を本発明の目的を損なわない範囲で添加することが可能である。
本発明の不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体又はこれを含む組成物と、所定の溶媒、並びに光硬化性モノマー、光硬化性オリゴマー若しくはその他の添加剤等とを混合するには、ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、ロールミル、ニーダー等の、通常の塗料化に用いられている種々の機器を使用して行うことが出来る。
次に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。尚、以下の例において部は全て重量部を意味する。
実施例1
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、テトラフルオロエチレン(以下TFEと略す)74g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルA(数平均分子量約3,500)8.7g、ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下HBVEと略す)57g、ジシクロペンタニルメタクリレート54g、メタクリル酸メチル(以下MMAと略す)49g、エチルビニルエーテル(以下EVEと略す)35g、酢酸ブチル400g、及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=C(CH3)-COO-C36-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]44-OSi(CH3)3
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体の重合体収量は258g、重合体収率は93%であった。得られた共重合体の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は107mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を次の方法で調べた。結果を表4に示す。
<試験塗膜(1)の作成条件>
上記共重合体の30%酢酸ブチル溶液に、該共重合体の水酸基/NCO基が1/1になるようにコロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製)を加え、ガラス板上に6milアプリケーターにより塗布し、80℃で1時間加熱処理し、試験塗膜(1)を得た。
<試験塗膜(2)の作成条件>
上記共重合体60部に、顔料(酸化チタン)30部、酢酸ブチル10部及びこれらに対して平均粒径1mmのガラスビーズ60部を加え、サンドグラインダー(1500rpm)で3時間攪拌し、顔料分散液を作製した。得られた顔料分散液に、該共重合体の水酸基/NCO基が1/1になるようにコロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製)を加え、JIS−G3141白色塗装鋼板(JIS−G3141鋼板にSOLO(関西ペイント製)で白色に塗装したもの)上に6milアプリケーターにより塗布し、80℃で1時間加熱処理し、試験塗膜(2)を得た。
<光沢>
測定装置として堀場製作所製グロスチェッカIG−330を使用し、上記硬化塗膜(1)の60°光沢を測定した。
<鉛筆硬度>
上記硬化塗膜(1)について、JIS−K5600 5−4:1999(引っかき試験(鉛筆法))に準拠して行い、荷重は1kgで測定した。
<カーボン汚染除去性>
上記(2)の塗膜(白色塗装鋼板)上にカーボン(FW200P)1重量%水分散液を霧吹きで噴射後、80℃で1時間熱処理した。その後、サンプルを水洗(軽くスポンジでこする)し、除去性を評価する。
◎:良くとれる
○:とれる
△:ややとれにくい
×:全くとれない
<耐酸性/耐アルカリ性>
10%HCl溶液、10%NaOH溶液による24時間スポットテスト後の塗膜外観を目視観察する。
◎:異状なし
○:ほとんど変化なし
△:やや侵される
×:侵される
<油性マジックはじき性>
油性マジック(黒・赤・マジックインキ 商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、はじき性を評価する。さらにカーボン汚染除去性を調べた後の、塗膜表面のはじき性を評価する。
◎:良くはじく
○:はじく
△:ややはじく
×:全くはじかない
<油性マジック繰り返し除去性>
油性マジック(黒・赤・マジックインキ 商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、室温で1時間放置後乾拭きにより除去する。さらにカーボン汚染除去性を行った後の、塗膜表面の除去性を評価する。
◎:全く跡が付かない
○:ごくわずか跡が付く
△:かなり跡が付く
×:完全に跡が残る
実施例2
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、フッ化ビニリデン(以下VDFと略す)32g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルC(数平均分子量約4,600)11.4g、HBVE57g、ジシクロペンタニルアクリレート15g、MMA74g、クロトン酸1g、EVE47g、酢酸ブチル200g、ソルベッソ(登録商標)(ソルベッソ100J、エクソン−モービル化学社製)200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=CH-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]60-OSi(CH3)2-CH=CH2
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体の重合体収量は216g、重合体収率は91%であった。得られた共重合体の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は128mgKOH/g樹脂、酸価は3.0mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例1と同様に調べた。結果を表4に示す。
実施例3〜14
表1〜2に示す単量体を用いて前記実施例1の操作に準拠して共重合体を製造し、これらの特性を同様に調べた。結果を表1〜2に示す。また、これら共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例1と同様に調べた。結果を表4〜5に示す。
比較例1
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、VDF55g、TFE74g、前記反応性シリコーンオイルA(数平均分子量約3,500)8.7g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下HEMAと略す)48g、EVE44g、酢酸ブチル200g、n−ブタノール200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体の重合体収量は207g、重合体収率は90%であった。得られた共重合体の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は100mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例1と同様に調べた。結果を表6に示す。
比較例2
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、TFE74g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルB(数平均分子量約5,000)62g、HBVE57g、MMA25g、クロトン酸1g、EVE69g、酢酸ブチル200g、メチルエチルケトン(以下MEKと略す)200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]64-OSi(CH3)2C4H9
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体の重合体収量は262g、重合体収率は91%であった。得られた共重合体の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は105mgKOH/g樹脂、酸価は2.5mgKOH/g樹脂であり、得られた重合液は不均一な溶液であった。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例1と同様に調べた。結果を表6に示す。
比較例3
表3に示す単量体を用いて前記実施例1の操作に準拠して共重合体を製造し、共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例1と同様に調べた。結果を表6に示す。
Figure 0004157817
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Figure 0004157817
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表中、
・BVE:ブチルビニルエーテル
・反応性シリコーンオイルA:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]44-OSi(CH3)3
数平均分子量:約3500
・反応性シリコーンオイルB:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]64-OSi(CH3)2C4H9
数平均分子量:約5000
・反応性シリコーンオイルC:
CH2=CH-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]60-OSi(CH3)2-CH=CH2
数平均分子量:約4600
・反応性シリコーンオイルD:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si-[O-Si(CH3)3]3
数平均分子量:約420
実施例15
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、テトラフルオロエチレン(以下TFEと略す)74g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルA(数平均分子量約3,500)8.7g、ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下HBVEと略す)57g、ジシクロペンタニルメタクリレート54g、メタクリル酸メチル(以下MMAと略す)49g、エチルビニルエーテル(以下EVEと略す)35g、酢酸ブチル400g、及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=C(CH3)-COO-C36-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]44-OSi(CH3)3
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体の重合体収量は258g、重合体収率は93%であった。得られた共重合体(以下[A−1]とする)の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は107mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
次に、暗所中で撹拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗、塩化カルシウム塔をつけた1L丸底三つ口フラスコに、得られた[A−1]の30%酢酸ブチル溶液500gおよびハイドロキノンモノメチルエーテル0.01gを入れた。温度を40℃に保ち撹拌しながら、滴下漏斗にて2−イソシアナトエチル メタクリレート(以下[B−1]とする)44.4g、酢酸ブチル15gを入れた混合溶液を少しずつ滴下した。滴下終了後、2時間攪拌を続け、不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−1)を得た。
上記反応溶液の赤外吸収スペクトルを測定した。その結果、2,260cm-1のNCO基の吸収が完全に消失したことを確認した。これにより、[A−1]の水酸基と[B−1]のNCO基の反応が進行したことが確認された。
この共重合体(I−1)の硬化塗膜の塗膜特性を次の方法で調べた。結果を表10に示す。
<試験塗膜の作成条件>
上記共重合体(I−1)の30%酢酸ブチル溶液67gに、(II)成分としてEbecryl1290K(ダイセル・ユーシービー製)12gと2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モンフォリノプロパノン−1(チバガイギー製)0.3gを加え、JIS−G3141白色塗装鋼板上及びガラス板上に6milアプリケーターにより塗布し、80℃で1分間乾燥した後、空気中で270mJ/cm2の紫外線を照射し、硬化させた。
<光沢>
測定装置として堀場製作所製グロスチェッカIG−330を使用し、上記硬化塗膜(ガラス板)の60°光沢を測定した。
<鉛筆硬度>
JIS−K5600 5−4:1999(引っかき試験(鉛筆法))に準拠して行い、荷重は1kgで測定した。
<カーボン汚染除去性>
上記塗膜(白色塗装鋼板)上にカーボン(FW200P)1重量%水分散液を霧吹きで噴射後、80℃で1時間熱処理した。その後、サンプルを水洗(軽くスポンジでこする)し、除去性を評価する。
◎:良くとれる
○:とれる
△:ややとれにくい
×:全くとれない
<耐酸性/耐アルカリ性>
10%HCl溶液、10%NaOH溶液による24時間スポットテスト後の塗膜外観を目視観察する。
◎:異状なし
○:ほとんど変化なし
△:やや侵される
×:侵される
<油性マジックはじき性>
油性マジック(黒・赤・マジックインキ 商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、はじき性を評価する。さらにカーボン汚染除去性を調べた後の、塗膜表面のはじき性を評価する。
◎:良くはじく
○:はじく
△:ややはじく
×:全くはじかない
<油性マジック繰り返し除去性>
油性マジック(黒・赤・マジックインキ 商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、室温で1時間放置後乾拭きにより除去する。さらにカーボン汚染除去性を行った後の、塗膜表面の除去性を評価する。
◎:全く跡が付かない
○:ごくわずか跡が付く
△:かなり跡が付く
×:完全に跡が残る
実施例16
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、フッ化ビニリデン(以下VDFと略す)32g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルC(数平均分子量約4,600)11.4g、HBVE57g、ジシクロペンタニルアクリレート15g、MMA74g、EVE48g、酢酸ブチル200g、ソルベッソ(登録商標)(ソルベッソ100J、エクソン−モービル化学社製)200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=CH-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]60-OSi(CH3)2-CH=CH2
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体(以下[A−2]とする)の重合体収量は216g、重合体収率は91%であった。得られた共重合体の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は128mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
次に、暗所中で撹拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗、塩化カルシウム塔をつけた1L丸底三つ口フラスコに、得られた[A−2]の30%酢酸ブチル溶液500gおよびハイドロキノンモノメチルエーテル0.02gを入れた。温度を40℃に保ち撹拌しながら、滴下漏斗にて[B−1]42.5g、酢酸ブチル14gを入れた混合溶液を少しずつ滴下した。滴下終了後、2時間攪拌を続け、不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−2)を得た。
上記反応溶液の赤外吸収スペクトルを測定し、[A−2]の水酸基と[B−1]のNCO基の反応が進行したことを確認した。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例15と同様に調べた。結果を表10に示す。
実施例17〜28
表7〜9に示す単量体を用いて前記実施例15の操作に準拠して共重合体を製造し、これらの特性を同様に調べた。結果を表7〜9に示す。また、これら共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例15同様に調べた。結果を表10〜12に示す。
実施例29
不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−1)を(I)成分として使用し、表12に示す組成((I)成分/(II)成分=10/6で混合)の硬化塗膜を下記塗膜作成方法にて得た。硬化塗膜の塗膜特性を実施例15と同様に調べた。結果を表12に示す。
<試験塗膜の作成条件>
(I−1)の30%酢酸ブチル溶液67gに、(II)成分としてEbecryl1290K(ダイセル・ユーシービー製)12gを加え、JIS−G3141白色塗装鋼板上に6milアプリケーターにより塗布し、80℃で1分間乾燥した後、酸素濃度300ppmの雰囲気下で岩崎電気製電子線照射装置EC250/15/180Lにて加速電圧200kV、線量30kGyの条件にて電子線を照射し、試験用硬化塗膜を得た。
実施例30〜33
表12に示す組成の硬化塗膜の塗膜特性を実施例29と同様に調べた。結果を表12に示す。
実施例34
不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−12)60部、顔料(酸化チタン)30部及び酢酸ブチル10部と、これら100部に対して平均粒径1mmのガラスビーズ60部を加え、サンドグラインダー(1500rpm)で3時間攪拌し、顔料分散液を調製した。その分散液をJIS−G3141白色塗装鋼板上に6milアプリケーターにより塗布し、80℃で1分間乾燥した後、酸素濃度300ppmの雰囲気下で岩崎電気製電子線照射装置EC250/15/180Lにて加速電圧200kV、線量30kGyの条件にて電子線を照射し、試験用硬化塗膜を得た。硬化塗膜の塗膜特性を実施例29と同様に調べた。結果を表12に示す。
比較例4
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、VDF55g、TFE74g、前記反応性シリコーンオイルA(数平均分子量約3,500)8.7g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下HEMAと略す)48g、EVE44g、酢酸ブチル200g、メチルエチルケトン(以下MEKと略す)200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体を減圧乾燥により単離した。重合体収量は207g、重合体収率は90%であった。得られた共重合体(以下[A−15]とする)の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は100mgKOH/g樹脂であり、得られた重合溶液は均一であった。
次に、暗所中で撹拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗、塩化カルシウム塔をつけた1L丸底三つ口フラスコに、得られた[A−15]の30%酢酸ブチル溶液500gおよびハイドロキノンモノメチルエーテル0.01gを入れた。温度を40℃に保ち撹拌しながら、滴下漏斗にて[B−1]41.5g、酢酸ブチル14gを入れた混合溶液を少しずつ滴下した。滴下終了後、2時間攪拌を続け、不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−15)を得た。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例15と同様に調べた。結果を表13に示す。
比較例5
内容積1Lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ(耐圧10MPa)に、脱気したのち、TFE74g、下記構造式で示される反応性シリコーンオイルB(数平均分子量約5,000)62g、HBVE57g、MMA25g、EVE70g、酢酸ブチル200g、MEK200g及びt−ブチルパーオキシピバレート3gを入れ、攪拌しながら内温を60℃に昇温した。
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]64-OSi(CH3)2C4H9
その後、攪拌しながら反応を続け、20時間後攪拌を停止し、反応を終了した。得られた共重合体を減圧乾燥により単離した。重合体収量は262g、重合体収率は91%であった。得られた共重合体(以下[A−16]とする)の無水酢酸によるアセチル化法によって測定した水酸基価は105mgKOH/g樹脂であり、得られた重合液は不均一な溶液であった。
次に、暗所中で撹拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗、塩化カルシウム塔をつけた1L丸底三つ口フラスコに、得られた[A−16]の30%酢酸ブチル溶液500gおよびハイドロキノンモノメチルエーテル0.01gを入れた。温度を40℃に保ち撹拌しながら、滴下漏斗にて[B−1]21.8g、酢酸ブチル8gを入れた混合溶液を少しずつ滴下した。滴下終了後、2時間攪拌を続け、不飽和二重結合を含有する含フッ素共重合体(I−16)を得た。
この共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例15と同様に調べた。結果を表13に示す。
比較例6
表9に示す単量体を用いて前記実施例15の操作に準拠して共重合体を製造し、共重合体の硬化塗膜の塗膜特性を実施例15と同様に調べた。結果を表13に示す。
比較例7〜9
表13に示す組成の硬化塗膜の塗膜特性を実施例29と同様に調べた。結果を表13に示す。
Figure 0004157817
Figure 0004157817
Figure 0004157817
Figure 0004157817
Figure 0004157817
Figure 0004157817
Figure 0004157817
表中、
・BVE:ブチルビニルエーテル
・反応性シリコーンオイルA:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]44-OSi(CH3)3
数平均分子量:約3500
・反応性シリコーンオイルB:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]64-OSi(CH3)2C4H9
数平均分子量:約5000
・反応性シリコーンオイルC:
CH2=CH-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]60-OSi(CH3)2-CH=CH2
数平均分子量:約4600
・反応性シリコーンオイルD:
CH2=C(CH3)-COO-C3H6-Si-[O-Si(CH3)3]3
数平均分子量:約420

Claims (1)

  1. フルオロオレフィン15〜85モル%と、下記一般式(1)及び(2)で示される反応性シリコーンの少なくとも1種0.001〜10モル%と、水酸基含有不飽和単量体1〜30モル%と、ジシクロペンタニル基含有(メタ)アクリレート及びジシクロペンテニル基含有(メタ)アクリレートの少なくとも1種3〜25モル%と、を含み構成される水酸基含有含フッ素共重合体の、重合単位を溶液重合法で共重合させることからなり、その溶媒として、酢酸ブチル、芳香族炭化水素及びその混合物、メチルエチルケトン及びアルコール類から選択される1種以上を使用して製造した水酸基含有含フッ素共重合体溶液を、基材に塗布し、多価イソシアネートとの反応により硬化させる、60°光沢が79以上84以下である塗膜の製造方法。
    −[Si(CH)−O]−Si(CH)−R (1)
    (ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基あるいは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。Rは−(CH)−OOC(CH)C=CHあるいは−(CH)−OOCHC=CHあるいは−CH=CHを示す。nは1〜420の整数、rは1〜6の整数を示す。)
    −Si[OSi(CH) (2)
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