JP4157390B2 - 成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯、シームレス加工缶体およびこれらの製造方法 - Google Patents

成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯、シームレス加工缶体およびこれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定したしごき加工を施すことができる金属帯とこれを利用した缶体およびこれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料容器においては低コスト量産が容易なことから、しごき加工缶が幅広く採用されている。これらの缶を製造する方法としては、一般にしごき加工性確保の観点から錫めっき鋼板やアルミ板をその表面に潤滑剤を付与しつつしごき加工する方法が一般的である。外面錆防止と内面耐食性確保のためには、しごき成形後に塗装被覆する必要があるため、成形後に缶単位で潤滑剤をアルカリ等の洗剤で水洗除去、化成処理、塗装する低生産性の工程を経由せねばならないという問題があった。
【0003】
かかる缶単位の低生産性工程を省略し、生産性を改善させる技術として、加工前にあらかじめ金属帯両面に樹脂フィルムをラミネートするか、もしくは樹脂系塗料で塗装する方法が提唱されてきた。ラミネート被覆金属帯の場合、加工に耐え、かつ量産可能なフィルム強度を確保するためには少なくとも膜厚10μm以上のフィルムを用いることが必要であり、この場合にはコストアップを余儀なくされる。また、塗装金属帯の場合には、樹脂皮膜厚の低減は比較的容易であるが、塗膜はフィルム樹脂と異なり、重合度が低いので、耐しごき性が低く、高速安定成形性を確保することが困難であった。
【0004】
しごき成形性改善技術としては、片面にアルミフィラーを含有させた塗料を塗布し、もう一方の面に潤滑剤を付与した塗料を塗布した鋼板を用いる方法が提案されており、アルミフィラーを含有させた塗膜面を缶内面側に適用する技術が、特開平2−303633号公報(特許文献1)に開示されている。しかしながら、缶外面側ではしごき時に板厚減肉に伴う表面変形力が缶内面側の場合よりはるかに高いことから、アルミフィラーを含有させた塗膜面を缶外面側に適用すると、アルミフィラーを含有した塗膜の高しごき部分でアルミフィラーが塗膜表層に露出して、しごき金型に付着する等のトラブルを誘発し、量産連続加工が困難になる場合があった。
【0005】
また、一般的な樹脂皮膜を塗装した金属帯や樹脂フィルムを被覆した金属帯をドライ状態でしごき加工を行う場合のダイス金型の最適条件については、過去から数々の検討がなされ、しごき金型の入口半角と出側半角および、入口半角と出側半角の間のベアリング部分への曲率半径について規定することにより、しごき安定性をめざした技術は開示されているものの〔特開平9−285826号公報(特許文献2)、特開平9−285827号公報(特許文献3)、特開平9−285828号公報(特許文献4)〕、アルミフィラーを用いたメタリック外観の塗膜を有する金属帯については、何ら検討されておらず、メタリック外観の外面塗装鋼板に適した金型最適形状の検討が望まれていた。また、一般的な樹脂皮膜のロール塗装法は従来から確立しているものの、フィラーの塗膜内厚み方向分布を1回のロール塗装で制御し実現する塗装条件については今まで検討されていなかった。
【0006】
【引用文献】
(1)特許文献1(特開平2−303633号公報)
(2)特許文献2(特開平9−285826号公報)
(3)特許文献3(特開平9−285827号公報)
(4)特許文献4(特開平9−285828号公報)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来技術の欠点を改善し、缶外面に金属フィラーを含有した塗膜を有するシームレス缶をしごき加工で成形するにあたり、その加工安定性を向上させた金属帯とこれを用いて製造された缶体およびこれらの製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために、外面の塗料に適切な制御された厚みのアルミ顔料を付与し、かつしごき加工の各工程と母材材質の厳格な制御により片面塗装鋼板の高しごき成形の安定性を飛躍的に高めた成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯、シームレス加工缶体およびこれらの製造方法を提供するものである。その発明の要旨とするところは、
(1)缶しごき加工前に、缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は厚み0.1〜20μmでフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチなる層であることを特徴とする成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
【0009】
(2)缶しごき加工前に、缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は厚み0.3〜10μmでフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチなる層であることを特徴とする成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
(3)缶内面相当側に厚さ8μm以上の樹脂フイルムをラミネートされていることを特徴とする前記(1)または(2)記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
【0010】
(4)缶内面相当側にポリエステルもしくはポリオレフィン樹脂フイルムを有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1に記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
(5)缶外面側塗装膜中にポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1に記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
【0011】
(6)ロール塗装もしくは、グラビヤ塗装において、塗料内のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーと樹脂の重量の和aと塗料溶解用添加有機溶剤の質量bとaの和との比a/(a+b)を20〜45%とし、かつ直径500mmφ以下の塗装ロールを用い、金属帯とロールとの間のロール線圧を3kg/cm以上として塗装することを特徴とする前記(1)記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯の製造方法。
(7)ロール塗装時の塗料の静的粘度を20℃で20〜350センチポアズとすることを特徴とする前記(6)記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯の製造方法。
【0012】
(8)缶外面相当側に塗装乾燥質量比で5%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は少なくとも厚み0.03μm以上でフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチの部分が缶胴部分であることを特徴とするシームレス加工缶体。
(9)缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は少なくとも厚み0.03μm以上でフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチの部分が缶胴部分であることを特徴とするシームレス加工缶体。
【0013】
(10)内面にラミネート樹脂皮膜を有することを特徴とする前記(8)または(9)記載のシームレス加工缶体。
(11)缶外面側にポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種以上の樹脂皮膜を有することを特徴とする前記(8)〜(10)のいずれか1に記載のシームレス加工缶体。
【0014】
12前記(1)〜(5)のいずれか1に記載された金属帯を用いて複数のダイスによる多段しごき成形加工を行うに際し、入口半角が2〜10°であり、入口半角と出口半角の交点が0.02mmφ以上の曲率半径を有する曲面となったしごき加工ダイスを用いることを特徴とするシームレス加工缶体の製造方法。
13前記(1)〜(5)のいずれか1に記載された金属帯を用いて複数のダイスによる多段しごき成形加工を行うに際し、入口半角が2〜18°であり、入口半角と出口半角の交点が0.1mmφ以上の曲率半径を有する曲面となったしごき加工ダイスを用いることを特徴とするシームレス加工缶体の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
まず、本発明の金属帯について説明する。図1は、本発明に係る金属帯の表面断面構造を示す図である。この図に示すように、金属帯1の表面にアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜2、さらにその表面にフィラーフリー層3を構成し、一方他の面には塗膜もしくは樹脂フィルム4から構成されている。この場合の金属帯1の板厚は特に規定するものではないが、一般的に缶用途に適した鋼板として、0.15mmから0.35mmのものが多く使用される。
【0016】
金属帯表面は樹脂との密着性としごき加工性能が確保されるものであれば、特に規定するものでないが、容器用金属帯で従来から幅広く適用されている手法として、密着性確保のためにクロム酸、重クロム酸、燐酸、有機酸等であらかじめ表面処理しておくことが望ましい。適用例としては、アルミニウム、アルミニウム合金、ティンフリー、クロムメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、燐酸処理鋼板、有機燐酸樹脂処理鋼板、錫メッキ鋼板、錫ニッケルメッキ鋼板がある。
【0017】
缶外面相当面には加工前にアルミニウムもしくはアルミニウム合金からなるフィラーを質量比で5%以上、望ましくは20%以上含有した塗膜を有する。フィラーの質量比が20%未満の場合、しごき加工において、フィラー皮膜がしごき加工面の被覆が不十分となり、しごき抵抗ムラを誘発し、かじり等塗膜破損の原因となる。また、フィラーをアルミニウムもしくはアルミニウム合金とする理由は、これらが延展性に優れた金属であり、しごき加工時に変形延展しやすく、外面側のしごき応力による特定部位への応力集中を回避させる効果があるからである。アルミニウムは純度アップや合金、結晶状態、焼鈍処理により、一層加工性を高めることができ、これらによりしごき加工抵抗低減の効果を高めることが可能である。上記効果はフィラーの質量比が20%以上で顕著である。
【0018】
樹脂としては、しごき加工としごきに耐え得る表面硬度を兼ね備えた樹脂であれば、特に限定されるものではないが、良加工性樹脂であるポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれかとすることが望ましい。樹脂表面硬度は、しごき加工前で鉛筆硬度で2H以下が望ましい。樹脂には、アルミ顔料以外の化学系顔料、染料を添加し色彩変化をもたらすことは可能である。
樹脂皮膜内構造は塗膜内の特に金属から遠い側のにフィラーの混入率が質量比で5%以下の部分(以下、フィラーフリー部と称す)が少なくともしごき加工前で厚み0.1μm〜20μm、望ましくは0.3μm〜10μmとなるようフィラー分布を制御する。なお、しごき加工前でのフィラーフリー部(樹脂リッチ部)の厚みは0.1μm以上であるが、しごき加工後の缶胴部におけるフィラーフリー部厚みは0.03μm以上となる。
【0019】
ここで、塗膜中のアルミニウムフィラーの混入率は任意の点から採取した50点以上の薄板片サンプルから撮影された電子顕微鏡による倍率2000倍以上の断面写真に基づき、アルミフィラー部と樹脂部分の面積を測定し、比重補正を行って求めた質量存在比に基づき算定する。フィラーフリー部のしごき加工前厚みが0.1μm未満では、しごき加工時にしごきの板厚変化に伴い発生する表面変形力によりアルミフィラーが加工面表面に露出しやすくなり、安定した高速しごき加工が困難になる。一方で10μm超では、しごき加工力の金属表面への伝播が不均一になりやすく、表面かじり現象を誘発しやすくなる。安定な高速しごき加工を実現するためには、フィラーフリー部の加工前厚みを好ましくは0.3μm以上、さらに好ましくは1〜8μmであることが望ましい。
【0020】
アルミフィラーと金属帯表面の間でのフィラー密度分布については、フィラーと金属帯との密着性が確保されておらず、本発明においては特に規定しない。例えば、アルミフィラー入り塗料の塗装に先立ち、フィラーと金属帯との密着性を向上させる接着性の高い下地樹脂を塗布しても構わない。金属帯の缶内面相当側の被覆は缶しごき加工に耐え、加工後内面耐食性が用途にかなうものであれば、特に問わないが、一般にはポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれかの樹脂を含む塗料を用いた1μm以上の厚みの塗膜を付与するか、もしくは樹脂フィルムをラミネートする。
【0021】
金属帯の材質は、しごき加工に耐える加工性を有するものであれば、その種を問わない。缶内面相当側が塗装面となる場合には、材質硬度がHR30Tで57未満のものを用いることが望ましい。材質硬度がHR30Tで57以上になると、しごき加工抵抗が増大し、表面しごき力アップを誘発し、缶内外面共に塗膜被覆性を確保することが困難になる。外面側の塗膜に、ポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種を使用することで、しごき加工性をより安定させることが出来る。
【0022】
金属帯には、缶内面相当面に加工前にあらかじめ8μm以上の樹脂フィルムのラミネート被覆を施した場合は内面塗装の場合よりも、しごき力がアップ出来るため、より硬質の金属帯を採用出来、板厚低減による缶軽量化がより容易になる。すなわち、金属帯の硬度はHR30Tで73のものまで、適用可能となる。その場合、樹脂ラミネートフィルムはしごき加工に耐える加工性の高いポリエステルもしくはポリオレフィンであるのが望ましい。フィルム厚さは8μm未満となると表面耐カジリ性が低減し、硬質原板の場合しごき加工が不安定となる傾向がある。さらに、金属帯において、外面の塗膜にポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種を使用することで、しごき加工性をより安定させることが出来る。
【0023】
次に、フィラーフリー部分の膜厚を確保する塗装方法について詳細に述べる。図2は、本発明に係る金属帯への塗装工程を示す図である。この図に示すように、金属帯1に樹脂を塗装するに当たり、塗装ロール6に圧下力Lを加えながら塗膜を形成した後乾燥炉5によって乾燥を行う。この場合の塗装においては、塗装時の固形分の有機溶剤と固形分の総和に対する質量比率を20〜45%とする。溶剤は特に規定するものでないが、トルエン、ベンゼン、エーテル等の混合溶剤が用いられる。塗装時の固形分の有機溶剤と固形分の総和に対する質量比率を45%超とすると、塗布粘性が高くなり、高速塗布が困難となる。また、20%未満とすると、フィラーの位置が乾燥過程で不安定となり、フィラーフリー部分が生成しにくく、塗膜厚み方向全体にフィラーが散逸分布しやすくなる。
【0024】
塗装時のフィラーをより金属帯との界面に近い部分に集め、所望の塗膜内フィラー分布を実現するには、塗装時のロールの板抑え面圧力が重要となる。面圧力を定める要素はロール径とロールの線圧である。ここで、ロールの線圧はロール軸受にロードセルを設置し、軸荷重Lを測定し、それを塗装する金属帯の幅Wで除したL/Dで評価した。本発明で求める塗膜実現のためにはロール径を500mmφ以下とし、ロール線圧を3kg/cm以上とする。ロール線圧を確保する方法としては塗装時にバックアップロールを使用する等の手法があるが、本発明においては特に限定するものではない。
【0025】
ロール線圧が3kg/cm未満となると、塗装時のフィラーを金属面へ密着保定させる力が不十分となり塗膜内のフィラーの金属表面に対する平行性が損なわれ塗膜の厚み方向へフィラーが散逸しやすくなる。その結果として、フィラーフリー部分の厚みを確保しにくくなる。また、塗装に際しては、塗料の粘性(静的粘度)は20℃で20〜350センチポアズであることが望ましい。20センチポアズ未満ではアルミニウムフィラーが塗装直後にばらつき外観不良が発生しやすくなり、350センチポアズ超ではフィラーの原板との密着性が低減する。これらは、フィラーフリー部を、一回のロール塗装で生成させる塗装方法であるが、フィラーフリー部を確実に生成させるために、アルミフィラーを5%以上含む塗膜を生成させた後に、再度アルミフィラーの含有率が5%以下の樹脂リッチな層を重ねて塗装しても構わない。
【0026】
次に、本発明金属帯の成形法について述べる。
図3は、本発明に係る金属帯しごき用ダイス金型の断面図である。図3に示すように、缶外面側ダイスとしての上ダイス7と下ダイス8によって、金属帯1を成形する場合の状態を示す。塗装金属帯のしごき成形加工を安定させるには、加工時の表面成形応力を加工温度条件下での樹脂の引張り強度限界と剪断強度限界内に制御する必要がある。一般に塗膜の強度はその成分や、結晶状態や温度により変化するが、塗膜は加工熱により硬化することから、塗膜に採用した樹脂の室温強度限界を基準にして加工制御条件を定めることにより、確実な安定加工出来るしごき限界が算定出来る
【0027】
表層のフィラーフリー層の厚みが確保出来ない状態で、上記のしごき限界を超えて厳しいしごき加工を施すと、表層樹脂がフィラーを十分に被覆できず、フィラーが直接缶最表層に露出し、しごき金型の表面に堆積をはじめるので、しごき加工の生産性を損ねる傾向である。シームレス缶体成形では缶高さ確保と壁の薄肉化加工は一般に、絞り加工、しごき加工、ストレッチ加工を組み合わせて行うが、その中のしごき加工による総しごき率を上記算定した制限内に留めた加工設計を行うことにより、所望の缶高さの缶をしごきによる塗膜損傷や金型トラブルなく安定して量産製造することが出来る。
【0028】
また、上記の缶最外面側にアルミニウムもしくはアルミニウムフィラーの混入が低くなるように制御した塗膜を付与して安定してしごき加工を施せるようにするには、従来の塗装金属帯と異なり、塗膜表面の樹脂へのしごき応力から発生する塗膜とアルミフィラーの間への応力集中を極力回避する必要がある。そのためには入側半角を極力低くし、しごき時の金型入側近傍での塗膜の盛り上がりを抑制する必要がある。その適正条件を検討した結果、入側半角を18°超では、しごき直前の塗膜の盛り上がりを十分に抑制し得ず、かじりやアルミフィラー露出が発生しやすいことを見出した。
【0029】
一方で入側半角2°未満とすると、ダイスと塗膜の接触面積が不安定となり、しごき抵抗のバラツキが発生しやすくなる。その結果として、加工表面にしごきムラ等の外観不良が発生する。出側半角は本発明では特に規定するものでないが、表面光沢の安定性から1〜25°が望ましい。入側半角と出側半角の交点の曲面の曲率は0.1mmφ未満となると、表面接触抵抗が高くなりすぎ、発熱に伴う缶表面等の外観不良が発生しやすくなる。ただし、入側半角を10°以下とすれば、この曲率をさらに0.02mmまで小さくできる。本発明で取り扱うしごき加工は潤滑油を用いないドライな加工を前提にしているが、ワセリン等の固体潤滑剤や潤滑剤を用いたウエットしごき加工に適用しても構わない。
【0030】
以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。
【実施例】
(実施例1)
板厚、0.22mm、ブライト表面仕上げのテンパーT・3、トータルクロム付着量、80mg/m2 のティンフリー材を用い、外面および内面を表1の塗装条件で塗装した鋼板を、表1に示す条件でしごき加工した。その結果の缶の外観を、併せて表1に示す。いずれも本発明の鋼板は、良好な外観を呈していた。
なお、本発明の実施例(表1および表2)中の外観については、任意に抽出した10点個所において光沢度を各々2回測定し、その測定値の最大値と最小値の差が全平均値のプラスマイナス10%以内に全ておさまるものを◎、すなわち、最良品とし、10%を超え15%以内のものを○、すなわち、実質的に使用可能なものとした。光沢度の測定は金属帯への塗料塗布時の進行方向を基準とし60°の角度の反射光を測定することによって行った。
【0031】
(実施例2)
表1中の実施例1の条件において、表2に示す粘度で塗布を実施した。表2中の外観の評価は、実施例1と同様の方法で行った。表2のNo.1〜5は、比較例で塗料の粘度が20センチポアズ未満と低いためフィラーが塗料中を比較的自由に動き回ることが可能であり、塗膜内のフィラーの金属面に対する平行性が損なわれやすく、そのため光沢度のバラツキがやや大きくなる。また、No.11〜15も比較例で、塗料の粘度が350センチポアズを超えるためコーターにおいて塗布厚みのムラが発生しやすく、また、粘度が高いため、発生したムラが重力等でレベリングされにくく光沢度のバラツキがやや大きくなる。No.6〜10は、本発明例に係るものであって、塗料の粘度が20〜350センチポアズの範囲としているため、フィラーの動きによる外観不良と塗布ムラに起因する外観不良の両方を回避することができる。また、ここでいう粘度とは塗料を20℃としてE型粘度計で測定した粘度である。
【0032】
【表1】
Figure 0004157390
【0033】
【表2】
Figure 0004157390
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による外面の塗料を適切に制御された厚みのアルミ顔料を付与し、かつしごき加工の各工程と母材材質の厳格な制御により片面塗装鋼板の高しごき成形の安定性を飛躍的に高めた成形安定性に優れたメタリック外観金属帯、シームレス加工缶体およびこれらの製造方法にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属帯の表面断面構造を示す図である。
【図2】本発明に係る金属帯への塗装工程を示す図である。
【図3】本発明に係る金属帯しごき用ダイス金型の断面図である。
【符号の説明】
1 金属帯
2 塗装膜
3 アルミフィリー層
4 塗膜もしくは樹脂フィルム
5 乾燥炉
6 塗装ロール
7 上ダイス
8 下ダイス

Claims (13)

  1. 缶しごき加工前に、缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は厚み0.1〜20μmでフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチなる層であることを特徴とする成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
  2. 缶しごき加工前に、缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は厚み0.3〜10μmでフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチなる層であることを特徴とする成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
  3. 缶内面相当側に厚さ8μm以上の樹脂フイルムをラミネートされていることを特徴とする請求項1または2記載の成形安定性に優れたメタリック外観金属帯。
  4. 缶内面相当側にポリエステルもしくはポリオレフィン樹脂フイルムを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
  5. 缶外面側塗装膜中にポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯。
  6. ロール塗装もしくは、グラビヤ塗装において、塗料内のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーと樹脂の重量の和aと塗料溶解用添加有機溶剤の質量bとaの和との比a/(a+b)を20〜45%とし、かつ直径500mmφ以下の塗装ロールを用い、金属帯とロールとの間のロール線圧を3kg/cm以上として塗装することを特徴とする請求項1記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯の製造方法。
  7. ロール塗装時の塗料の静的粘度を20℃で20〜350センチポアズとすることを特徴とする請求項6記載の成形安定性に優れたシームレス加工缶体用メタリック外観金属帯の製造方法。
  8. 缶外面相当側に塗装乾燥質量比で5%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は少なくとも厚み0.03μm以上でフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチの部分が缶胴部分であることを特徴とするシームレス加工缶体。
  9. 缶外面相当側に塗装乾燥質量比で20%以上のアルミニウムもしくはアルミニウム合金のフィラーを含む塗装膜を有し、該塗装膜の金属面に接しない最上層は少なくとも厚み0.03μm以上でフィラー混入率が質量比で5%以下の樹脂成分リッチの部分が缶胴部分であることを特徴とするシームレス加工缶体。
  10. 内面にラミネート樹脂皮膜を有することを特徴とする請求項8または9記載のシームレス加工缶体。
  11. 缶外面側にポリエステル、エポキシフェノール、ビニルオルガノゾルのいずれか1種以上の樹脂皮膜を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のシームレス加工缶体。
  12. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された金属帯を用いて複数のダイスによる多段しごき成形加工を行うに際し、入口半角が2〜10°であり、入口半角と出口半角の交点が0.02mmφ以上の曲率半径を有する曲面となったしごき加工ダイスを用いることを特徴とするシームレス加工缶体の製造方法。
  13. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された金属帯を用いて複数のダイスによる多段しごき成形加工を行うに際し、入口半角が2〜18°であり、入口半角と出口半角の交点が0.1mmφ以上の曲率半径を有する曲面となったしごき加工ダイスを用いることを特徴とするシームレス加工缶体の製造方法。
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