JP4156888B2 - 副容器を備えた容器蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、副容器を備えた容器蓋、更に詳しくは、容器内に収容されている内容物を消費する際に、容器蓋に装備された副容器内に収容されている内容物を容器内に流下せしめて容器内に収容されている内容物に混合することができる形態の容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、容器内に水を収容し、容器蓋に装備された副容器内にウイスキーを収容しておけば、副容器内のウイスキーを容器内に落下せしめて容器内の水に混合して新鮮な水割りウイスキーを作成し飲酒することができ、或いは容器内に焼酎を収容し、容器蓋に装備された副容器内にレモン果汁の如き添加液を収容しておけば、副容器内の添加液を容器内に落下せしめて焼酎に混入して焼酎の香り乃至味を改善して飲酒することができる。かような要望に鑑み、従来から副容器を備えた容器蓋が提案されている。副容器を備えた容器蓋を開示している先行文献の典型例としては、下記特許文献1乃至3を挙げることができる。
【0003】
【特許文献1】
実公昭50―18846号公報
【特許文献2】
実公昭50−18848号公報
【特許文献3】
特許第3281730号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、上記実公昭50−18846号公報及び実公昭50−18848号公報に開示されている副容器を備えた容器蓋には、副容器を規定する2個乃至3個の部材の相互組み合わせ様式が比較的複雑であることに起因して、副容器内への内容物の充填及びかかる充填に続く副容器の密封操作が著しく煩雑である、という解決すべき問題が存在する。
【0005】
一方、特許第3281730号公報に開示されている副容器を備えた容器蓋には、副容器に収容されている内容物を容器内に落下せしめる際に、副容器を規定している1個の部材も容器内に落下されてしまう、という解決すべき問題を有する。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、副容器内への内容物の充填及びこれに続く副容器の密封が充分に簡易であり、そしてまた副容器内の内容物を容器内に落下せしめる際に容器蓋を構成している部材が容器内に落下せしめられることがない、新規且つ優れた副容器を備えた容器蓋を提供することである。
【0007】
【課題を達成するための手段】
本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する副容器を備えた容器蓋として、容器の口頸部に装着される蓋部材と、該蓋部材に装着される副容器部材と、副容器閉鎖部材とを具備し、
該蓋部材は環状壁、該環状壁から上方に延びる装着筒壁、及び該装着筒壁よりも半径方向内側にて該環状壁から垂下し且つ少なくとも1個の流出開口が形成されている流出筒壁を有し、
該副容器部材は天面壁、該天面壁から垂下する外側筒壁、及び該外側筒壁よりも半径方向内側にて該天面壁から垂下する内側筒壁を有し、
該副容器部材の該外側筒壁を該蓋部材の該装着筒壁の外周面に昇降自在に装着することによって、該蓋部材に該副容器部材が装着され、
該副容器閉鎖部材は該蓋部材の該流出筒壁及び該副容器部材の該内側筒壁の下端部に装着されて該副容器部材の該内側筒壁の下端を閉塞して、該内側筒壁と協働して閉じた副容器を規定し、
該蓋部材に対して該副容器部材を上昇せしめると、該外側筒壁の下端が該副容器閉鎖部材から上方に離隔せしめられ、該流出筒壁の該流通開口を通して、該副容器内が容器内と連通せしめられる、
ことを特徴とする副容器を備えた容器蓋が提供される。
【0008】
該蓋部材の該装着筒壁の外周面には雄螺条が形成され、該副容器部材の該外側筒壁の内周面には雌螺条が形成されており、該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該蓋部材に該副容器部材が装着されているのが好都合である。好ましくは、容器の口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に配設された複数個のラチェット爪が形成されており、該蓋部材は該流出筒壁よりも半径方向外側にて該環状壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延びる破断可能ラインが形成されており、該スカート壁は該破断可能ラインよりも上方の主部と該破断可能ラインよりも下方の環状裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されている雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成され、該スカート壁の該環状裾部の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されているラチェット爪と協働して該蓋部材が開方向に回転せしめられるのを阻止するラチェット爪が形成されている。該副容器閉鎖部材の周縁部には環状溝が形成されており、該環状溝の内側周面が該副容器部材の該内側筒壁の内周面下端部に密接せしめられるのが好適である。該環状溝の該外側周面には係止突条が形成され、該流出筒壁の外周面下端部にも係止突条が形成され、該環状溝の該外側周面の該係止突条と該流出筒壁の外周面下端部の該係止突条とを係合せしめると、該内側筒壁の内周面下端部が該環状溝の該内側周面に密接せしめられ、該流出筒壁の外周面下端部には該係止突条の下方に位置する補助突条が形成され、又は該環状溝の該外側周面には該係止突条の上方に位置する補助突条が形成されているのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された副容器を備えた容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している図1乃至図5を参照して説明すると、全体を番号2で示す図示の容器蓋は、後に詳述する容器の口頸部に装着される蓋部材4と、蓋部材4に装着される副容器部材6と、副容器閉鎖部材8とを具備している。蓋部材4はポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から成形することができる。副容器部材6及び副容器閉鎖部材8は、これらによって規定される空間(即ち副容器74)内に収容される第一の内容物に適した合成樹脂、例えば内容物がウイスキー或いはレモン果汁等の場合にはポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂から成形することができる。
【0011】
図1乃至図3を参照して説明を続けると、図示の実施形態における蓋部材4は環状壁10、環状壁10から上方に延びる円筒状の装着筒壁12、装着筒壁12よりも半径方向内側にて環状壁10から垂下し且つ少なくとも1個の流出開口14が形成されている略円筒状の流出筒壁16、及び流出筒壁16よりも半径方向外側にて環状壁10から垂下する円筒状のスカート壁18を有している。環状壁10の下面における、スカート壁18と流出筒壁16との間には環状シール部20が配設されており、かかる環状シール部20の下面には筒状シール片22が形成されている。また、環状壁10の上面における内周縁には環状シール部24も形成されている。図示の実施形態における装着筒壁12は環状壁10の上面における半径方向中間部より若干内側から上方に延びており、かかる装着筒壁12の外周面には雄螺条26が形成されている。図示の実施形態における流出筒壁16は環状壁10の下面における内周縁から垂下しており、流出開口14の上端が位置する部位から下方に向かって内径が漸次減少する逆円錐台形状部28と、かかる台形状部28の下端から下方に延びる円筒形状部30とを有している。かように構成された流出筒壁16の外周面下端部には環状係止突条32と、かかる係止突条32の下方に位置する環状補助突条34とが形成されているのが好適である。図示の実施形態における流出開口14は流出筒壁16における逆円錐台形状部28の上端から円筒形状部30の下端まで下方に延びる略矩形状である。そしてまた、図示の実施形態におけるスカート壁18は環状壁10の下面における外周縁から垂下しており、破断可能ライン36よりも上方の主部38と破断可能ライン36よりも下方の環状裾部40とに区画されている。スカート壁18の主部38の内周面には雌螺条42が形成され、スカート壁18の環状裾部40の内周面にはラチェット爪44が複数個形成されているのが好適である。かかるラチェット爪44の各々の、閉回転方向(図2において上方から見て時計方向)に見て前側に位置する前面46は環状裾部40の内周面に対して緩やかな傾斜面を規定し、上記閉回転方向に見て後側に位置する後面48は環状裾部40の内周面に対して切り立った傾斜面を規定している。また、スカート壁18の主部38の外周面には滑り防止用の凸凹形状50が形成されており、スカート壁18の環状裾部40の外周面には把持用突出片52が一体に連結されており、かかる連結の近傍における環状裾部40にはその上端から下端まで軸線方向に延びる薄肉破断ライン(図示していない)が形成されている。
【0012】
図示の実施形態における副容器部材6は円形天面壁54、天面壁54から垂下する円筒状の外側筒壁56、及び外側筒壁56よりも半径方向内側にて天面壁54から垂下する円筒状の内側筒壁58を有している。天面壁54の下面における、外側筒壁56と内側筒壁58との間には環状シール突条60が形成されている。外側筒壁56の外周面には滑り防止用の凸凹形状62が形成されている。また、外側筒壁56の内周面には雌螺条64が形成されているのが好適である。図示の実施形態における内側筒壁58は外側筒壁56の下端を越えて下方に延出せしめられており、内側筒壁58の外径は上記蓋部材4の流出筒壁16における円筒形状部30の内径と実質上同一乃至これより若干小さくせしめられている。
【0013】
図示の実施形態における副容器閉鎖部材8は全体として略円盤形状であり、その周縁部に位置する環状溝66と、かかる環状溝66の内側周面の上端から上方に向かって外径が漸次減少する円錐台形状部68と、かかる円錐台形状部68の上端から実質上水平方向に延びる円形中央部70とを含んでいる。環状溝66の外側周面には係止突条72が形成されているのが好適である。上述するように構成された副容器閉鎖部材8が蓋部材4の流出筒壁16及び副容器部材6の内側筒壁58の下端部に装着されて副容器部材6の内側筒壁58の下端を閉塞すると、容器蓋2には図4に図示する如く閉じた副容器74が規定される。
【0014】
図示の実施形態における蓋部材4、副容器部材6及び副容器閉鎖部材8は、例えば次のとおりにして組み合わされ、容器蓋2の副容器74内に第一の内容物が収容される。最初に、副容器部材6を蓋部材4に被嵌し、次いで閉回転方向、即ち図2において上方から見て時計方向に回転せしめると、副容器部材6の外側筒壁56の内周面に形成されている雌螺条64が蓋部材4の装着筒壁12の外周面に形成されている雄螺条26に螺合せしめられ、副容器部材6は回転に応じて蓋部材4の装着筒壁12に沿って下降せしめられる。しかる後においては、副容器部材6における内側筒壁58の外周面が蓋部材4の環状壁10の上面における内周縁に形成されている環状シール部24に密接せしめられる。副容器部材6を更に閉回転方向に回転せしめると、副容器部材6の内側筒壁58は蓋部材4の環状シール片24に密接された状態で更に下降せしめられ、内側筒壁58の下端は流出筒壁16の円筒形状部30の下端と実質上同一の軸線方向位置に位置せしめられる。一方、副容器部材6における天面壁54の下面及び環状シール突条60の外周面は蓋部材4の装着筒壁12の上端及び上端部内周面に密接せしめられる。副容器部材6が蓋部材4に装着せしめられた後においては、副容器部材6が装着せしめられた蓋部材4を倒立状態にせしめて、副容器部材6の内側筒壁58内にウイスキーでよい第一の内容物を充填し、次いで副容器閉鎖部材8を蓋部材4の流出筒壁16及び副容器部材6の内側筒壁58の下端部に装着する。図示の実施形態における容器蓋2においては、副容器閉鎖部材8の環状溝66の外側周面に形成されている係止突条72が蓋部材4の流出筒壁16の外周面下端部に形成されている補助突条34及び係止突条32を弾性的に乗り越えて、係止突条32に係合せしめられ、副容器部材6の内側筒壁58の内周面下端部が副容器閉鎖部材8の周辺部に形成されている環状溝66の内側周面に密接せしめられる。かくして、蓋部材4、副容器部材6及び副容器閉鎖部材8が組み合わされ、容器蓋2における副容器74内に第一の内容物が収容される。
【0015】
上述したとおりの容器蓋2はガラス或いは適宜の合成樹脂等から成形することができる容器の口頸部に適用される。かかる口頸部76は略円筒形状であり、その外周面には雄螺条78とかかる雄螺条78の下方に配設された複数個のラチェット爪80とが形成されている。かかるラチェット爪80は周知の形態でよく、ラチェット爪80の各々には上述した閉回転方向の反対方向に見て前側に位置する前面は口頸部76の外周面に対して緩やかな傾斜面を規定し、上述した閉回転方向の反対方向に見て後側に位置する後面は口頸部76の外周面に対して切り立った傾斜面を規定している(図示していない)。
【0016】
容器内に第二の内容物を充填した後、第一の内容物を副容器74内に収容した容器蓋2を容器の口頸部76に装着し、口頸部76を密封する際には、容器内に水でよい第二の内容物を充填し、次いで口頸部76に容器蓋2を被嵌して閉回転方向、即ち図2において上方から見て時計方向に回転せしめ、口頸部76の雄螺条78に蓋部材4におけるスカート壁18の内周面に形成されている雌螺条42を螺合せしめる。これによって容器蓋2は回転に応じて口頸部76に沿って下降せしめられる。しかる後においては、蓋部材4における環状壁10の下面に配設された筒状シール片22が口頸部76の円筒状内周面に沿って下降せしめられ、口頸部76に対して容器蓋2が整合、更に詳しくは口頸部76の中心軸線に対して容器蓋2の中心軸線が整合せしめられる。所要トルクで容器蓋2を閉回転方向に回転せしめて、図3乃至4に図示する状態まで雌螺条42を雄螺条78に螺合せしめると、蓋部材4における筒状シール片22は口頸部76の上端部の円筒状内周面に密接せしめられて半径方向内方に幾分撓まされる。その後、口頸部76の環状頂面は容器蓋2の蓋部材4における環状シール部20の下面に密接せしめられ、口頸部76が密封される。かような密封操作の際には、口頸部76に形成されているラチェット爪80は容器蓋2の環状裾部40の内周面に形成されているラチェット爪44に干渉するが、ラチェット爪44の緩やかな前面46とラチェット爪80の緩やかな前面(図示していない)とが相互に作用することによって、容器蓋2の環状裾部40及びこれに形成されているラチェット爪44が弾性的に変形され、ラチェット爪80を乗り越えて周方向に移動せしめられる。図3乃至図4に図示する状態における容器蓋2の蓋部材4を上方から見て反時計方向である開回転方向に回転せんとしても、蓋部材4の環状裾部40の内周面に形成されているラチェット爪44の切り立った後面48と口頸部76の外周面に形成されているラチェット爪80の切り立った後面(図示していない)との協働によって、蓋部材4の開回転方向への回転が阻止される。
【0017】
容器蓋2を容器の口頸部76に装着し、口頸部76を密封した後においては、不正使用を防止するためにシュリンクフィルムで容器蓋2を覆うことが好適である。また、シュリンクフィルムで容器蓋2の外面を覆うことに代えて、副容器部材6の外側筒壁56に周方向に延びる破断ラインを形成し、外側筒壁56を破断ラインよりも上方の上部と破断ラインよりも下方の下部とに区画し、破断ラインよりも下方の下部の内面には係止手段を配設し、蓋部材4の装着筒壁12の外周面における、雄螺条26の下方にも係止手段を形成し、蓋部材4に副容器部材6が装着された状態においては外側筒壁56の係止手段が装着筒壁12の係止手段に係合せしめる形態にすることもできる。
【0018】
図4乃至図5を参照して説明を続けると、副容器74内の第一の内容物を容器内に落下せしめて、第一の内容物と容器内の第二の内容物とを混合せしめる際には、容器蓋2の外面を覆うシュリンクフィルム(図示していない)を容器蓋2の外面から離脱せしめ、次いで副容器部材6を開回転方向、即ち図4において上方から見て反時計方向に回転せしめる。これによって蓋部材4は副容器部材6と共に容器に対して反時計方向に回転せしめられんとするが、蓋部材4の環状裾部40の内周面に形成されているラチェット爪44の切り立った後面48と口頸部76に形成されているラチェット爪80の切り立った後面(図示していない)との協働によって、蓋部材4は口頸部76に対して開回転方向に回転せしめられるのが阻止される。所望ならば、雄螺条78と雌螺条42との螺合強さを雄螺条26と雌螺条64との螺合強さよりも大きくすることによって、蓋部材4が口頸部76に対して開回転方向に回転せしめられるのを阻止することもできる。一方、副容器部材6は蓋部材4が開回転方向に回転せしめられることが阻止されることに起因して、蓋部材4に対して開回転方向、即ち図2において上方から見て反時計方向に回転せしめられ、蓋部材4の装着筒壁12に沿って上昇せしめられる。これによって副容器部材6における天面壁54の下面及び環状シール突条60の外周面が蓋部材4の装着筒壁12の上端及び上端部内周面から離脱せしめられると共に、副容器部材6の内側筒壁58の下端が副容器閉鎖部材8から上方に離隔せしめられ、副容器74内と容器内とが流出開口14を通して連通せしめられる。副容器74内に収容されていた第一の内容物は副容器閉鎖部材8が円錐台形状部68を有することに起因して流出開口14を通して容器内に円滑に落下せしめられ、次いで容器内の第二の内容物に混合せしめられる。かかる混合操作の際には、副容器部材6の内側筒壁58の外周面が蓋部材4の環状壁10の上面における内周縁に形成されている環状シール部24に密接せしめられていることに起因して第一の内容物と第二の内容物との混合物が容器蓋2の外側に漏出ことが阻止される。
【0019】
第一の内容物と第二の内容物とを混合せしめた後に、これらの混合物を消費する際には、図5に図示する容器蓋2の状態から更に、副容器部材6を蓋部材4に対して上記開回転方向に回転せしめ、副容器部材6を蓋部材4から離脱せしめる。これによって蓋部材4の装着筒壁12が開放され、蓋部材4の流出筒壁16に形成されている複数個の流出開口14を通して容器内の第一の内容物と第二の内容物との混合物を消費することができる。
【0020】
上述した、第一の内容物と第二の内容物との混合物を消費する際においては、副容器部材6を蓋部材4から離脱せしめ、流出開口14を通して混合物が消費されたが、これに代えて環状裾部40の外周面に形成されている把持用突出片52を半径方向外方に強制して、環状裾部40に形成されている軸線方向に延びる薄肉破断ライン(図示していない)と、周方向に延びる破断可能ライン36とを破断せしめ、環状裾部40を有端帯状にしてスカート壁18から切り離し、容器蓋2の残留部を容器の口頸部76に対して開回転方向に回転せしめ、容器蓋2の残留部を口頸部76から離脱して混合物を消費することもできる。
【0021】
図5及び図6を参照して説明を続けると、副容器部材6を蓋部材4から一旦離脱せしめて蓋部材4の装着筒壁12を開封した後においても、容器内の第一の内容物と第二の内容物との混合物が全て消費されることなく部分的に残留せしめられている場合には、蓋部材4の装着筒壁12に再び副容器部材6を装着することによって蓋部材4の装着筒壁12を再び密封する。かかる際には、副容器部材6を再び蓋部材4の装着筒壁12に被嵌して、上記閉回転方向に回転せしめる。かくすると、副容器部材6の外側筒壁56の内周面に形成されている雌螺条64が蓋部材4の装着筒壁12の外周面に形成されている雄螺条26に螺合せしめられ、副容器部材6は回転に応じて蓋部材4の装着筒壁12に沿って下降せしめられる。しかる後においては、副容器部材6における内側筒壁58の外周面が蓋部材4の環状壁10の上面における内周縁に形成されている環状シール部24に密接せしめられる。副容器部材6を更に閉回転方向に回転せしめると、副容器部材6の内側筒壁58は蓋部材4の環状シール片24に密接された状態で更に下降せしめられる。一方、副容器部材6における天面壁54の下面及び環状シール突条60の外周面は蓋部材4の装着筒壁12の上端及び上端部内周面に密接せしめられ、副容器部材6の内側筒壁58の内周面下端部は蓋部材4の流出筒壁16の下端部に装着されている副容器閉鎖部材8の環状溝66の内側周面に密接せしめられる。かかる内側筒壁58の内周面下端部と環状溝66の内側周面とが密接せしめられる際に、内側筒壁58の内周面下端部が副容器閉鎖部材8に作用せしめて副容器閉鎖部材8を下方に強制せしめ、副容器閉鎖部材8の係止突条72が副容器部材6の流出筒壁16の係止突条32を弾性的に乗り越えたとしても、流出筒壁16には係止突条32の下方に補助突条34が形成されていることに起因して、副容器閉鎖部材8の係止突条72は補助突条34に係合せしめられ、副容器閉鎖部材8が蓋部材6の流出筒壁16から離脱せしめられ、容器内に落下せしめられることはない。
【0022】
図7は副容器閉鎖部材の変形例を図示している。図示する実施形態における略円盤形状の副容器閉鎖部材108は環状溝166と、かかる環状溝166の内側周面の上端の所要部位から上方に傾斜する円形傾斜面167と、環状溝166の内側周面の上端と円形傾斜面167の周縁との間に介在せしめられている付加傾斜面169とを含んでいる。環状溝166の外側周面には係止突条172が形成されているのが好適である。その他の副容器閉鎖部材108の構成は図1乃至図6に図示する実施形態と実質上同一である。
【0023】
図7乃至図8を参照して説明を続けると、上述されたように構成された副副容器閉鎖部材108が上記蓋部材4及び副容器部材6に装着された容器蓋102の副容器174内に収容された第一の内容物を容器内に落下せしめる際においては、副容器174内に収容されている第一の内容物は副容器閉鎖部材108が傾斜する円形傾斜面167を有することに起因して流出開口14を通して容器内に速やかに落下せしめられ、次いで容器内の第二の内容物に混合せしめられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の容器蓋においては、副容器内への内容物の充填及びこれに続く副容器の密封が充分に簡易であり、そしてまた副容器内の内容物を容器内に落下せしめる際に容器蓋を構成している部材が容器内に落下せしめられることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従がって構成された容器蓋の好適実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す容器蓋の分解断面図。
【図3】図1に示す容器蓋の正面図。
【図4】図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着した状態を示す断面図。
【図5】図1に示す容器蓋に装備された副容器内から内容物を容器内落下せしめている状態を示す断面図。
【図6】副容器閉鎖部材が蓋部材の流出筒壁及び副容器部材の内側筒壁の下端部に装着された状態を示す部分拡大断面図。
【図7】副容器閉鎖部材の変形例の斜視図。
【図8】図7に示す副容器閉鎖部材を図1乃至図6に示す蓋部材及び副容器部材に装着して、副容器内から内容物を容器内落下せしめている状態を示す断面図。
【符号の説明】
2:容器蓋
4:蓋部材
6:副容器部材
8:副容器閉鎖部
10:環状壁
12:装着筒壁
14:流出開口
16:流出筒壁
18:スカート壁
26:雄螺条
32:係止突条
34:補助突条
36:破断可能ライン
38:主部
40:環状裾部
42:雌螺条
44:ラチェット爪
54:天面壁
56:外側筒壁
58:内側筒壁
64:雌螺条
66:環状溝
72:係止突条
74:副容器
76:口頸部
78:雄螺条
80:ラチェット爪
108:副容器閉鎖部材
166:環状溝

Claims (5)

  1. 容器の口頸部に装着される蓋部材と、該蓋部材に装着される副容器部材と、副容器閉鎖部材とを具備し、
    該蓋部材は環状壁、該環状壁から上方に延びる装着筒壁、及び該装着筒壁よりも半径方向内側にて該環状壁から垂下し且つ少なくとも1個の流出開口が形成されている流出筒壁を有し、
    該副容器部材は天面壁、該天面壁から垂下する外側筒壁、及び該外側筒壁よりも半径方向内側にて該天面壁から垂下する内側筒壁を有し、
    該副容器部材の該外側筒壁を該蓋部材の該装着筒壁の外周面に昇降自在に装着することによって、該蓋部材に該副容器部材が装着され、
    該副容器閉鎖部材は該蓋部材の該流出筒壁及び該副容器部材の該内側筒壁の下端部に装着されて該副容器部材の該内側筒壁の下端を閉塞して、該内側筒壁と協働して閉じた副容器を規定し、
    該蓋部材に対して該副容器部材を上昇せしめると、該内側筒壁の下端が該副容器閉鎖部材から上方に離隔せしめられ、該流出筒壁の該流通開口を通して、該副容器内が容器内と連通せしめられる、
    ことを特徴とする副容器を備えた容器蓋。
  2. 該蓋部材の該装着筒壁の外周面には雄螺条が形成され、該副容器部材の該外側筒壁の内周面には雌螺条が形成されており、該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該蓋部材に該副容器部材が装着されている、請求項1記載の副容器を備えた容器蓋。
  3. 容器の口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に配設された複数個のラチェット爪が形成されており、該蓋部材は該流出筒壁よりも半径方向外側にて該環状壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延びる破断可能ラインが形成されており、該スカート壁は該破断可能ラインよりも上方の主部と該破断可能ラインよりも下方の環状裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されている雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成され、該スカート壁の該環状裾部の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されているラチェット爪と協働して該蓋部材が開方向に回転せしめられるのを阻止するラチェット爪が形成されている、請求項1又は2記載の副容器を備えた容器蓋。
  4. 該副容器閉鎖部材の周縁部には環状溝が形成されており、該環状溝の内側周面が該副容器部材の該内側筒壁の内周面下端部に密接せしめられる、請求項1から3までのいずれかに記載の副容器を備えた容器蓋。
  5. 該環状溝の該外側周面には係止突条が形成され、該流出筒壁の外周面下端部にも係止突条が形成され、該環状溝の該外側周面の該係止突条と該流出筒壁の外周面下端部の該係止突条とを係合せしめると、該内側筒壁の内周面下端部が該環状溝の該内側周面に密接せしめられ、該流出筒壁の外周面下端部には該係止突条の下方に位置する補助突条が形成され、又は該環状溝の該外側周面には該係止突条の上方に位置する補助突条が形成されている、請求項1から4までのいずれかに記載の副容器を備えた容器蓋。
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