JP4155907B2 - サッシ枠に対するスクリーン付設機構 - Google Patents
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Description
しかしながら、この種の網戸を用いる場合には、サッシ枠等の上下の横枠部材にガイドさせて左右に移動させるための網戸枠を用いることから、網戸の不使用時においてもいずれかの引き戸に重なる位置に網戸枠が存在し、それにより該引き戸の周囲が雑然となり、引き戸の周囲の美観を損うばかりでなく、網戸枠の存在により網戸を設置するためのコストも高くなるという問題があった。
本発明の他の技術的課題は、引違い戸式に開閉する2枚の引き戸を備えたサッシ枠にスクリーン装置を付設するに際し、スクリーンの両端に該スクリーンの収納框を含む框を取付けてなるスクリーン組立体を簡易に装脱可能にすることにある。
また、上記収納框を、サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に固定的に配設し、スクリーン端の保持框を可動框とすることもできるが、スクリーン端の保持框を、サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に固定的に配設し、収納框を可動框とすることもできる。
更に、本発明の好ましい実施形態では、サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に配設した収納框を、該収納框におけるスクリーンの引出側をスクリーン端の保持框が移動する方向に向けるように上下の回転軸による回転で転向可能に支持させ、その転向した状態で可動框を上下の横枠によりガイド可能に構成される。
更に、本発明の好ましい実施形態では、収納框に、操作子の手動操作でスクリーンの巻取り軸の周囲に設けた係止凹部に係合子を係合させることにより、該巻取り軸の引出側、収納側、あるいは双方の回転を一時的にロックするロック手段が付設される。
本発明においては、そのスクリーンを防虫用のネットとし、展張したネットの周囲に生じる隙間を封止する封止手段を備えたものとして構成することができる。
また、本発明によれば、上記サッシ枠にスクリーン装置を取付けるに際し、スクリーンの両端に該スクリーンの収納框を含む框を取付けたスクリーン組立体を簡易に装脱することができる。
図1及び図2は、本発明に係るサッシ枠に対する網戸付設機構の第1実施例を示し、図3及び図4は、その第2実施例を示している。
上記第1実施例の網戸付設機構は、建物開口部において引違い戸式に開閉する2枚の引き戸2,3を備えたサッシ枠1に、防虫用のネット11を横引き式に開閉するようにした網戸組立体10を、室内納まりとして付設したものである。
また、上記第2実施例は、上記第1実施例と実質的に同様な網戸組立体10を、建物開口部において引違い戸式に開閉する2枚の引き戸2,3を備えたサッシ枠1に、室外納まりとして付設したものである。
なお、ここでは網戸として巻取り式のものを用いる場合について説明しているが、上記ネット11として、交互に逆方向に折り返してアコーディオン状とした折り畳み可能なネットを用い、収納框12として該ネットの全部または一部を収納するようにした框を用いることもできる。
なお、収納框12から導出したネット11は左右いずれかの方向に引き出すため、収納ボックス14からの導出口にはネット11の円滑な導出入を助けるためのガイド等を設けることが望まれる。
また、図3及び図4に示す第2実施例では、上述したブラシ状封止具21a,21b,22a,22bに加えて、保持框15にそれと外側の引き戸3との間の隙間を封止する封止具23を取付けている。
また、ネットの上下端の隙間を封止する封止手段としては、図9に示すように、ネット端にファスナーの半体のような可撓性の係合部材24を取付け、それを係合溝25のスリット状口部25aを通して該係合溝25に係合させるようにした構成を採用することもできる。
この第3実施例では、上記収納框30を、前記実施例と同様に、ネット11を、巻取り軸13に内蔵したスプリングを巻取り用の駆動源として、該巻取り軸13に巻取る巻取り式として構成しているが、該収納框30を、サッシ枠1を設置した建物開口部の中央部に、そのネット11の引出側、すなわち保持框35の受入れ凹部31を、該保持框15がネット11の張設のために移動する左右方向に向け得るように、上下の回転軸32により転向可能に支持させている。
なお、図中、34は封止手段、すなわち、収納框30に設けられ、それと引き戸2との間の隙間を封止するブラシ状封止具を示している。また、その他の構成は前記第1及び第2実施例の場合と実質的に変わるところがないので、同一または相当部分に同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図中、43は封止手段、すなわち、保持框41に設けられ、それと引き戸2との間の隙間を封止するブラシ状封止具を示している。
また、その他の構成は前記第1及び第2実施例の場合と実質的に変わるところがないので、同一または相当部分に同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
なお、この第4実施例の場合も、第1実施例の場合と同様に、網戸組立体を室内納まりとしているが、それを室外納まりとすることもできる。
なお、下方の横枠52にも、上記上方の嵌装部材60と対称形をなす嵌装部材64が設けられ、収納框53の下方の端蓋55にも係合凹部55aが設けられ、収納框53は上下の端蓋54,55において固定されることになる(図23参照)。
従って、図23の(a)に示すように、収納框53における上記収容凹所56に保持框58を収容した状態で、該収納框53を嵌装部材60,64に装着して、同図(b)の状態とし、この状態で保持框58を可動框として、それを上下の横枠51,52にガイドさせて移動させることにより、同図(c)に示すように、ネット11を張設することができる。
このように、網戸組立体50を弾性的に着脱できるようにしておくと、網戸を使用しない時季には簡単に取外すことができ、また、その使用時季には簡単に装着することができる。
なお、下方の横枠82にも、上記上方の嵌装部材90と対称形をなす嵌装部材94が設けられ、保持框83の下端の係合凹部83aに係合して、保持框83が固定されることになる。
従って、図27の(a)に示すように、保持框83を収納框88と共に嵌装部材90,94に装着して、同図(b)の状態とし、この状態で収納框88を可動框として、上下の横枠81,82にガイドさせて移動させることにより、同図(c)に示すように、ネット11を張設することができる。
2,3 引き戸
11 ネット
12,30,42,53,88 収納框
13 巻取り軸
15,35,41,58,83 保持框
16a,16b,17a,17b 横枠
34,43 封止手段
51,52,81,82 横枠
54a,55a,83a 係合凹部
60,64,90,94 嵌装部材
62,92 保持片
70 ロック手段
71 操作子
72 係止凹部
73 係合子
Claims (11)
- 2枚の引き戸によって開閉される建物開口部のサッシ枠に、横引きで開閉自在のスクリーンを備えたスクリーン装置を付設するためのスクリーン付設機構であって、
上記スクリーンの両端に取付ける框の一方を、スクリーンの非張設時に該スクリーンを収納可能にした収納框、他方をスクリーン端の保持框とし、
上記収納框は、スクリーンを左右いずれの方向にも引き出し可能に形成し、
上記スクリーンの両端に設けた框のうちの一方を、上記開口部の中央に固定し、他方の框を上記中央に固定した框の両側における上下の横枠にガイドさせて移動可能にして、この移動する框を上記開口部の左右端に係脱自在とし、
それによって、上記スクリーンを中央に固定した框の両側に選択的に展張可能にした、
ことを特徴とするサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 上記スクリーンを、巻取り軸に内蔵したスプリングを巻取り用の駆動源として該巻取り軸に巻取る巻取り式スクリーン装置として、上記収納框に該巻取り軸を収容した、
ことを特徴とする請求項1に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 収納框を、サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に固定的に配設し、スクリーン端の保持框を可動框とした、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に配設した収納框を、該収納框におけるスクリーンの引出側をスクリーン端保持框が移動する方向に向けるように上下の回転軸による回転で転向可能に支持させ、
その転向した状態で可動框を上下の横枠によりガイド可能にした、
ことを特徴とする請求項3に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 建物開口部におけるサッシ枠の中央部に対応する位置に、収納框をスクリーン端の保持框と共に着脱自在に装着する嵌装部材を設け、該嵌装部材に収納框を装着した状態で、保持框を可動框として上下の横枠にガイドさせて移動可能にした、
ことを特徴とする請求項3に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 収納框を装着する嵌装部材に、該収納框に弾性的に係合してそれを保持する保持片を設けた、
ことを特徴とする請求項5に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - スクリーン端の保持框を、サッシ枠を設置した建物開口部の中央部に固定的に配設し、収納框を可動框とした、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 建物開口部におけるサッシ枠の中央部に対応する位置に、スクリーン端の保持框を収納框と共に着脱自在に装着する嵌装部材を設け、該嵌装部材に保持框を装着した状態で、収納框を可動框として上下の横枠にガイドさせて移動可能にした、
ことを特徴とする請求項7に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - スクリーン端の保持框を装着する嵌装部材に、該保持框に弾性的に係合してそれを保持する保持片を設けた、
ことを特徴とする請求項8に記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - 収納框に、操作子の手動操作でスクリーンの巻取り軸の周囲に設けた係止凹部に係合子を係合させることにより、該巻取り軸の引出側、収納側、あるいは双方の回転をロックするロック手段を付設した、
ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。 - スクリーンを防虫用のネットとし、展張したネットの周囲に生じる隙間を封止する封止手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のサッシ枠に対するスクリーン付設機構。
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