JP4155006B2 - 吸音構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、耳障りな騒音を吸収するための吸音構造体に関する。
【従来の技術】
【0003】
従来から、吸音材の背後に空気層を備えた吸音装置として、略平らな基板と、当該基板と対向するよう設けられた吸音材とを備え、基板と吸音材との間の空気層を複数の格子状のセルに分割する仕切り板を更に備えた吸音装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来の吸音装置は、吸音材背後の空気層の厚さを、吸収すべき音波の波長の1/4倍に設定することにより、音波のエネルギの効率的な減衰を図っている。この従来の吸音装置によれば、特定の周波数成分の吸音率が向上し、高い吸音性能と共に軽量化を実現することが可能となる。
【特許文献1】
特開平11−161282号(第6貢、第16図)
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、吸音構造体を車両に設置する場合、一般的には、エンジンのような音源の周辺や静粛性の必要な車室内に設置することが有効となる。しかしながら、エンジンルーム内にはエンジンを中心として補器類やバッテリー等種々の部品が密集しており、また、乗員空間としての車室空間に関しては、乗員のための快適性や安全性が最優先され、可能な限り広い空間を確保することが最重要視されている。このため、特に車両に設置される吸音構造体に関しては、その設置スペースが非常に限定されるため、或いは、吸音構造体のためだけに新たなスペースを確保することは非常に困難であるため、その限られたスペースを如何に有効に活用して効率的な吸音性能を実現できるかが重要な課題となる。
【0005】
また、車両のエンジンルームや車室内にはエンジンの燃焼音(約1kHz〜3kHz)を主とする広範な周波数域の騒音が存在する。このため、車両のエンジンルーム等においては、ある程度広い周波数域の騒音に対して効果的な吸音がなされる必要がある。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の吸音装置は、吸音材背後の空気層の厚さを所定の値に設定することにより効率的に吸音性能を高めることができるものの、当該空気層の厚さに起因して比較的大きな厚み方向のスペースを必要とするという課題を残している。また、吸音効果が特定の周波数帯域に集中するため、広い周波数域に亘って良好な吸音効果が得られないという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は、コンパクトな形態で、広い周波数帯域において優れた吸音性能を発揮することができる、吸音構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、請求項1に記載する如く、壁体に設ける吸音構造体であって、
前記壁体に一方の端部が支持される所定高さの周壁であって、周囲を囲繞する空間部を形成する周壁と、
前記周壁の少なくとも他方の端部の開口を覆おう吸音材と、
前記周壁内の空間部に設けられ、前記周壁の高さ方向に対して略垂直な面内に延在し、前記壁体から離間した板状部材とを備え、
前記板状部材の周縁の少なくとも一部が、前記周壁から離間しており、前記周壁内の空間部が、前記周壁と前記板状部材の周縁との間の隙間を介して連通する2つの上下の空間へと仕切られることを特徴とする、吸音構造体によって達成される。
【0009】
本発明において、周壁は、中空の筒状部材や互いに交差して配列される複数の板材等により構成される。周壁の内部には、両端で開口する空間部が形成される。尚、周壁の断面形状は、高さ方向で必ずしも一定である必要はなく、例えば壁体側から吸音材に向かって徐々に大きくなる開口面積を有してもよい。空間部の一端の開口は、吸音性のある吸音材により覆われる。空間部の他端の開口は、周壁が支持されるボデーパネル等の壁体により閉塞されるが、壁体と周壁との間に吸音材や基材等を介在させることにより閉塞されてもよい。空間部内には、周壁の高さ方向に対して略垂直な面内(壁体に略平行な面内)に板状部材が延在する。板状部材は、周壁の周面の一部に立設されてよく、周壁との間に隙間が形成されるように、少なくとも縁部の一部が周壁から離間している。
【0010】
以上の構成の吸音構造体に音波が入力されると、(1)板状部材を反射面とする鉛直方向(周壁の高さ方向)に伝播する音波と、(2)板状部材と周壁との間の隙間を通って壁体を反射面とする鉛直方向に伝播する音波と、(3)板状部材の縁部で回折して水平方向に伝播して板状部材より下側の周壁を反射面とする鉛直方向及び水平方向に伝播する音波が生まれる。従って、本発明の吸音構造体によれば、空間部内を伝播する音波の経路長の違いにより、広い周波数域に亘って良好な吸音効果を得ることが可能となる。特に、上記(3)の水平方向に伝播する音波が生まれるので、周壁の高さを大きく設定することを要せずに、低い周波数帯域で吸音効果を高めることができる。従って、上記(1)(2)及び(3)の音波の経路長を適宜設定することにより、高い吸音性能が得られる周波数帯域を可変することも可能である
【発明の実施の形態】
【0011】
図1は、本発明による吸音構造体を示す斜視図である。本実施例の吸音構造体10は、所定の間隔D1を置いて互いに略平行に配列された複数の板材50(以下、「仕切り板50」という)と、仕切り板50と交差するように、所定の間隔D2を置いて互いに略平行に配列された複数の板材40(以下、「交差板40」という)と、仕切り板50及び交差板40により画成される複数の空間70(以下、「吸音セル70」という)を覆うように設けられる吸音材60とを備えている。吸音構造体10は、エンジンルームや車室内において、フロアパネル、ルーフパネル、エンジンアンダーカバー、フードパネル等のような壁体20(図2参照)に設置される。
【0012】
仕切り板50及び交差板40は、所定の高さH1を有しており、この高さH1が吸音構造体10の高さを実質的に定めることになる。仕切り板50及び交差板40は、アルミニウム板や鋼板等により形成され、図1に示すように、外周枠12により両端部を支持されている。但し、仕切り板50、交差板40及び後述する水平板52は、ポリプロピレン系樹脂のような硬質樹脂により一体成形することも可能である。
【0013】
吸音材60は、吸音性を有する材料から形成され、仕切り板50及び交差板40の縁部(及び/又は、外周枠12の縁部)に接着等により固定される。吸音材60は、吸音性を有する材料として、例えばグラスウールやロックウール等の無機質繊維、アルミニウム繊維等の金属繊維材料、ポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂等のような合成樹脂発泡体、ウレタンやゴム系の軟質な材料、多孔質材料等から形成されてよい。
【0014】
図2は、図1の吸音構造体10のI−I断面を示す図である。各仕切り板50には、壁体20に対して略平行に板材52(以下、「水平板52」という)が立設されている。水平板52は、その縁部54が対峙する仕切り板50との間に隙間Gが画成されるように、吸音セル70の幅D1(即ち、隣接する仕切り板50間の間隔D1)に比して小さい幅D3を有している。また、水平板52は、吸音セル70の奥行き寸法D2(即ち、隣接する交差板40間の間隔D2)と略同一の奥行き寸法を有している。従って、吸音セル70内の空間は、隙間Gを介して連通する2つの上下の空間へと水平板52により仕切られている。
【0015】
ところで、図3に示すような略直方体の吸音セルに波長λの音波が入射した場合、当該吸音セル内には、入射波と壁体を反射面とする反射波との合成により定在波が形成される。この定在波は、壁体から波長λの1/4の奇数倍だけ離れた位置で腹を有しており、当該腹で音波の粒子速度が最大となる。従って、粒子速度が最大となる位置に吸音材を設け、最も高い粒子速度を持つ位置で音波を吸音材に通過させれば、最も効率的に音波を減衰させることができる。
【0016】
しかしながら、この吸音セルを用いて、例えば1kHzの周波数で吸音効果を高めるためには、壁体から約85(mm)離間した面内に吸音材を設けることが必要となり、吸音構造体の高さH1が約85(mm)となる。また、比較的広い周波数帯域で高い吸音効果を得るためには、高さの異なる複数の吸音セルを設けることが必要となる。かかる構成の吸音構造体は、エンジンルームや車室内等の限られたスペースを考慮すると、エンジンルーム等に設置する吸音構造体の構成として必ずしも理想的であるといえない。
【0017】
一方、本実施例の吸音構造体10において、吸音セル70内に連続的に音が入力されると、図2に示すように、吸音セル70内には、(1)水平板52を反射面とする音波R1と、(2)壁体20を反射面とする音波R2と、(3)水平板52の縁部54で回折し、水平板52より下側の仕切り板50を反射面とする音波R3が生まれる。従って、本実施例の吸音構造体10によれば、単一の吸音セル70内に、吸音材60の位置を腹とする異なる周波数の定在波が形成されるので、単一の吸音セル70により広い周波数帯域に亘る優れた吸音性能が実現される。
【0018】
より具体的には、吸音セル70内における音波の経路長は、上記(3)の音波R3の経路が最も長く、次いで上記(2)の音波R2の経路が長く、上記(1)の音波R1の経路が最も短くなる。このため、本実施例の吸音構造体10によれば、効果的に減衰される音波R2の周波数成分を中心として、音波R3のより低い周波数成分(吸音材60の位置を腹とする周波数成分)が効果的に減衰され、且つ、音波R1のより高い周波数成分が効果的に減衰される。
【0019】
また、本実施例の吸音構造体10においては、吸音セル70の高さH1及び水平板52の幅D3や高さH2等をパラメータとして、上記(1)、(2)、(3)の音波の各経路長を適切に設定することにより、所望の周波数帯域で吸音性能を高めることも可能である。尚、吸音セル70の開口寸法(即ち、D1及びD2)及び断面寸法は、吸音セル70の周面での反射が生じないように、低減したい騒音の波長λよりも小さく設定されてよい。
【0020】
また、本実施例の吸音構造体10において、上記(3)の音波R3の反射面まで経路長には、水平板52の縁部54で回折した後の水平方向(壁体に平行な方向)の経路長が含まれている。従って、吸音構造体10の高さH1を大きく設定することを要せずに、水平板52の幅D3や高さH2を適切に設定するだけで、低い周波数帯域での吸音効果を高めることが可能である。例えば、本実施例の吸音構造体10において、1kHzの周波数で吸音効果を高めたい場合には、上記(3)の音波R3の反射面までの経路長を約85(mm)に設定すればよく、水平板52の縁部54で回折した後の音波R3の経路長(即ち、水平板52の幅D3)を大きく設定することで、吸音構造体10の高さHが大幅に低減される。
【0021】
以上の通り、本発明による吸音構造体によれば、非常にコンパクトな形態で広い周波数帯域で効果的な吸音性能を発揮することができる。従って、本発明による吸音構造体は、特にスペースが非常に限定される車室空間やエンジンルームに設置するのに好適となる。
【0022】
次に、幾つかの参考例の吸音構造体について図4及び図5を参照して説明する。尚、以下の参考例の吸音構造体10は、上述した実施例に対して、水平板52を含む仕切り板50の断面形状を除いて同一の構成を有するので、図1のI−I断面に相当する断面図を用いて説明する。
【0023】
図4(A)は、第1の参考例に係る吸音構造体10の断面図である。本参考例では、仕切り板50は、上述の実施例の略平らな仕切り板50とは異なり、壁体20に対向する水平面50aを画成するための屈曲部52bを有している。一方、水平板52は、前記水平面50aと連続するように形成されており、水平板52の端部には、垂直方向に板材52aが立設されている。水平板52の板材52aは、吸音材60に当接する位置まで延在している。従って、本参考例では、吸音セル70は、水平板52及び板材52aによって2つの吸音セル70a,70bに仕切られている。
【0024】
参考例においても、上述の実施例と同様に、吸音構造体10に音が入射されると、(1)水平板52及び仕切り板50の水平面50aを反射面とする音波R1と、(2)壁体20を反射面とする音波R2と、(3)水平板52の縁部54で回折し、水平板52より下側の仕切り板50を反射面とする音波R3が生まれる。特に、吸音セル70a,70bに対する音波の斜め入射が、板材52aにより更に制限されるので、上記(1)、(2)、(3)の音波の経路長のとりうる範囲が制限される。これにより、吸音効果が意図した周波数帯域以外に分散するのを防止することができる。
【0025】
図4(B)は、第2の参考例に係る吸音構造体10の断面図である。本参考例では、仕切り板50の水平板52には、板材52aが壁体20に対して垂直方向に立設されている。即ち、仕切り板50は、所定高さから水平方向に立設された水平板52と、水平板52の端部に垂直方向に立設された板材52aとを備えている。水平板52の板材52aは、吸音材60に当接する位置まで延在している。従って、本参考例では、吸音セル70は、水平板52及び板材52aによって2つの吸音セル70a,70bに仕切られている。
【0026】
参考例においても、上述の実施例と同様に、吸音構造体10に連続的に音が入射されると、(1)水平板52を反射面とする音波R1と、(2)壁体20を反射面とする音波R2と、(3)水平板52の縁部54(水平板52の屈曲部)で回折し、水平板52より下側の仕切り板50を反射面とする音波R3の定在波がそれぞれ形成される。特に、吸音セル70a,70bに対する音波の斜め入射が、板材52aにより更に制限されるので、上記(1)、(2)、(3)の音波の経路長のとりうる範囲が制限される。これにより、吸音効果が意図した周波数帯域以外に分散するのを防止することができる。
【0027】
図5(A)は、第3の参考例に係る吸音構造体10の断面図である。本参考例では、仕切り板50には、所定高さから水平方向に水平板52が立設され、仕切り板50の水平板52には、2つの板材52aが垂直方向に立設されている。2つの板材52a、52bは、水平板52の端部及び略中央部から吸音材60に当接する位置まで延在している。従って、本参考例では、吸音セル70は、水平板52及び板材52a、52bによって3つの吸音セル70a,70b,70cに仕切られている。
【0028】
参考例においても、上述の実施例と同様に、吸音構造体10に連続的に音が入射されると、(1)水平板52を反射面とする音波R1と、(2)壁体20を反射面とする音波R2と、(3)水平板52の縁部54(水平板52の屈曲部)で回折し、水平板52より下側の仕切り板50を反射面とする音波R3の定在波がそれぞれ形成される。特に、吸音セル70a,70b,70cに対する音波の斜め入射が、板材52a、52bにより更に制限されるので、上記(1)、(2)、(3)の音波の経路長のとりうる範囲が制限される。これにより、吸音効果が意図した周波数帯域以外に分散するのを防止することができる。
【0029】
図5(B)は、本発明の代替実施例に係る吸音構造体10の断面図である。本実施例では、壁体方向に板材52cが立設された水平板52が、隙間Gが画成されるように、隣接する2つの仕切り板50から離間して配設されている。尚、本実施例の板材52cを備えた水平板52は、吸音構造体10の外周枠12の間に架設されることにより仕切り板50と一体形成されてよい。
【0030】
本実施例においても、上述の実施例と同様に、吸音構造体10に連続的に音が入射されると、(1)水平板52を反射面とする音波R1と、(2)壁体20を反射面とする音波R2と、(3)水平板52の縁部54で回折し、水平板52の板材52bを反射面とする音波R3の定在波がそれぞれ形成される。
【0031】
以上の通り、本発明による代替実施例の吸音構造体によれば、上述した実施例と同様に、吸音セル内において水平板により音波の水平方向の伝播が生ずることになるので、特に高さ方向で大きなスペースを必要とせずに、低い周波数帯域で優れた吸音性能を実現することができる。また、吸音構造体において音波の複数の経路が形成されるので、低い周波数を含む広い周波数帯域で効果的な吸音性能を発揮することができる。
【0032】
尚、上記各実施例においては、「仕切り板50及び交差板40」が、特許請求の範囲に記載の「周壁」に、「吸音セル70」が、特許請求の範囲に記載の「空間部」に、「水平板52」が、特許請求の範囲に記載の「板状部材」に、それぞれ対応している。
【0033】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0034】
例えば、上述した各実施例において、壁体20からの振動の伝達を緩衝するため、仕切り板50及び交差板40は、軟質なゴム等により形成される低ばね材を介して壁体20に設けることも可能である。また、上述した各実施例では、吸音セル70は、複数の板材50、40の交差により画成されているが、吸音セル70は、中空の筒状の部材により画成することも可能である。
【0035】
また、上述した各実施例では、仕切り板50及び交差板40は、互いに直交するように示されているが、これらが種々の角度で交差してもよい。また、上述した各実施例では、仕切り板50に水平板52を立設しているが、交差板40に水平板52を立設することも当然に可能である。
【発明の効果】
【0036】
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。本発明によれば、板状部材の縁部で回折して水平方向に伝播する音波が生まれるので、周壁の高さを大きく設定することを要せずに、低い周波数帯域で吸音効果を高めることができる。また、周壁により囲繞された空間内に複数の音波の伝播経路を画成することができるので、広い周波数域に亘って良好な吸音効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による吸音構造体を示す斜視図である。
【図2】 図1の吸音構造体のI−I断面を示す図である。
【図3】 従来的な吸音セルによる吸音原理の説明図である。
【図4】 参考例の吸音構造体の断面図である。
【図5】 参考例及び本発明による代替実施例の吸音構造体の断面図である。
【符号の説明】
10 吸音構造体
12 外周枠
20 壁体
40 交差板
50 仕切り板
52 水平板
54 水平板の縁部
60 吸音材
70 吸音セル

Claims (1)

  1. 壁体に設ける吸音構造体であって、
    前記壁体に一方の端部が支持される所定高さの周壁であって、周囲を囲繞する空間部を形成する周壁と、
    前記周壁の少なくとも他方の端部の開口を覆おう吸音材と、
    前記周壁内の空間部に設けられ、前記周壁の高さ方向に対して略垂直な面内に延在し、前記壁体から離間した板状部材とを備え、
    前記板状部材の周縁の少なくとも一部が、前記周壁から離間しており、前記周壁内の空間部が、前記周壁と前記板状部材の周縁との間の隙間を介して連通する2つの上下の空間へと仕切られることを特徴とする、吸音構造体。
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