JP4154050B2 - テナントビルの警備システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の事業所が1つの建物内に同居しているビル( 以下、「テナントビル」という) 等の警備システムに関するものであり、特に、入退館用カード等により、各事業所のオフィス( 以下、「テナントオフィス」という) の鍵の貸出しや返却、および、各テナントオフィスの警備モードと解除モードヘの切り換えを行うテナントビルの警備システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の事業所が同居するテナントビル等の警備システムは、建物の入口付近に入力装置( カードリーダやテンキー等) と各テナントオフィスの鍵を収納する鍵収納箱等の鍵保持部を設けている。
そして、操作者( テナント入居者) の操作に応じて入力装置より出力される操作者の身元確認情報をもとに、操作者が正当な操作者であることを確認した後、当該テナント入居者が入退館を許されているテナントオフィスの鍵を収納した鍵収納箱の扉を開放する、あるいは鍵が差し込まれた鍵保持手段から鍵の抜取りや鍵の差し込みを可能にして、当該テナントオフィスの鍵の貸出しや返却を行っている。また、操作者により鍵収納箱内に収納されているテナントオフィスの鍵が取り出される、あるいは、鍵収納箱ヘテナントオフィスの鍵が返却されると、鍵収納箱内の鍵の有無に応じて対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードヘ切り換えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数の事業所が同居するテナントビル等では、テナント入居者以外でテナントオフィスヘの入退館が許される業者( 例えば、清掃業者等) が、作業のために複数のテナントオフィスに入退館する場合がある。
ところが、上記従来の警備システムでは、テナントオフィス毎に鍵収納箱を設け各テナントオフィスの鍵を収納しているため、例えば、操作者の身元確認にカードデータを使用している場合、テナントオフィスヘ入退館する業者は、入退館するテナントオフィス全ての入退館用カードを準備しておき、入退館するテナントオフィス全てについて鍵の出し入れを行わなければならなかった。
【0004】
つまり、従来の警備システムでは、
▲1▼多数の入退館用カードを準備して持ち歩かなければならない。
▲2▼入館時と退館時の双方において、入退館するテナントオフィスの数だけ入退館操作を繰り返さなければならず、手間および時間的に大きな負担となる。
▲3▼取り出した鍵を多数持ち歩かなければならないため管理が面倒であり、さらには紛失のおそれがある。
【0005】
▲4▼退館時に間違った鍵を鍵収納箱へ返却してしまうおそれがある。
という問題があった。
そこで、上記課題を解決するために、テナント入居者が入退館操作を行った場合は、テナントオフィスの鍵の貸出しや返却を行うとともに鍵収納箱内の鍵の有無に応じて警備モードと解除モードの切り換えを行い、業者が入退館操作を行った場合は、鍵の有無にかかわらず予め登録している業者が入退館を許されているテナントオフィスの警備モードと解除モードの切り換えを一括して行うようにした警備システムがある( 特願平7−221934号)。
【0006】
しかし、このようなシステムでは、テナント入居者がテナントオフィスを解除モードに切り換えてからテナントオフィスに入館したにもかかわらず、当該テナントオフィスヘの入館が許可されている業者が入館操作を行った場合や、入退館を許可されているテナントオフィスが重複している複数の業者が同時に入館した場合、お互いの入退館操作により当該テナントオフィスが警備モードに切り換わってしまい、当該テナントオフィスに設置したセンサにより正規のテナント入居者や業者が検出され、監視装置に不要な警報が送信されるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、業者がテナントオフィスで作業を行うために入退館する際の、手続きの手間および時間的な負担を軽減するとともに、鍵の管理を確実かつ容易なものにし、さらに、監視装置へ不要な警報を送信しないテナントビルの警備システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載のテナントビルの警備システムは、
異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
前記制御手段は、
業者の身元確認情報および当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換える
ことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載のテナントビルの警備システムは、
異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
予め業者が入退館を許可されているテナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する業者用鍵保持部を設け、
前記制御手段は、
業者の身元確認情報および当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は業者用鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、業者用鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換える
ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載のテナントビルの警備システムは、
異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
前記制御手段は、
テナントオフィスに入館している業者の身元確認情報を記憶する記憶部を有し、複数の業者の身元確認情報および各業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスであって記憶部に記憶している身元確認情報に対応するテナントオフィスを除くテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換えることを特徴としている。
【0011】
また請求項4に記載のテナンントビル警備システムは、
異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部の扉への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
内部に予め各業者が入退館を許可されているテナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の業者用鍵保持部を設け、
前記制御手段は、
複数の業者の身元確認情報および各業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者に応じた業者用鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、
当該業者用鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスであって対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスのうち、無信号を出力している業者用鍵保持部に対応するテナントオフィスを除くテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換えることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本願のテナントビルの警備システムの実施例を図1、4、6、8のブロック図および図2、3、5、7、9のフローチャートを用いて説明する。
〔実施例1〕
〔構成〕
図1は、本願のテナントビルの警備システムの第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示す本願のテナントビルの警備システムは、カードリーダ1、鍵収納箱2a、鍵収納箱2b、センサ31 〜3n 、制御装置4a、電話回線5、監視装置6とから構成されている。
図1において、カードリーダ1は、操作者の所有する入退館カードに書込まれた操作者の身元確認情報を読取り、当該身元確認情報を出力する入力装置である。なお、本実施例の入退館用カードには、操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを識別するための操作者識別情報およびテナント入居者がいずれのテナントオフィスの入居者であるかを示すテナント情報を含む身元確認情報が書込まれている。また、本実施例では、身元確認情報をカードに書込みこのカードに書込まれたデータにより操作者を識別しているため、入力装置としてカードリーダを使用しているが、操作者を識別することができればよいためこれに限定されるものではなく、暗証番号や指紋、その他の生体情報あるいはこれらの組合せにより操作者の身元を確認する場合は、使用する身元確認情報に応じた入力装置( テンキーや指紋読取装置等) を使用してもよい。
【0014】
鍵収納箱2a、鍵収納箱2bは、それぞれテナントオフィスA、テナントオフィスBの鍵を収納し、それぞれ電気錠21a,21b、扉開閉検出部22a、22b、鍵検出部23a、23bとから構成されている。なお、本実施例では、テナントオフィスを2つとし、各テナントオフィスに対応する2つの鍵収納箱を使用した場合を例に説明しているが、テナントオフィスおよび鍵収納箱の数はこれに限定されるものではなく、テナントオフィスの数に応じて鍵収納箱を設けるようにしてもよい。また、複数のテナントオフィスの入居者が同じ場合は、これらのテナントオフィスの鍵を1つの鍵収納箱に収納するようにし、1 つの鍵収納箱に複数のテナントオフィスを対応させるようにしてもよい。
【0015】
電気錠21a,21bは、鍵収納箱の扉に設置され、制御装置4aからの施錠信号が入力するど施錠状態となり制御装置4aからの解錠信号が入力すると解錠状態となる。なお、本実施例では、電気錠21a,21bは、制御装置4aからの施錠信号の入力により施錠状態となるものを用いた例を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、制御装置4aからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態の戻るものを使用してもよい。また、電気錠は、扉収納箱の扉ではなく、鍵を保持する保持機構からの鍵の装着、着脱を可能とする機構とするようにしてもよい。
【0016】
扉開閉検出部22a、22bは、それぞれ鍵収納箱2a、2bの扉の開閉状態を検出し、扉が開放しているときは制御装置4aに対し開信号を、扉が閉鎖しているときは制御装置4aに対し閉信号を出力する。なお、電気錠21a,21bとして、例えば、制御装置4aからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、この扉開閉検出部22a,22bを設けなくてもよい。
【0017】
鍵検出部23a,23bは、鍵収納箱2a,2b内にそれぞれテナントオフィスA,Bの鍵が有るか否かを検出して鍵が有る場合には制御装置4aに対し有信号を出力し、鍵がない場合には制御装置4aに対し無信号を出力する。本実施例において、前記鍵検出部23a,23bには、テナントオフィスの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより押圧されてONとなるスイッチを用い、スイッチがONとなっている時に有信号、スイッチがOFFとなっている時に無信号を出力する。なお、鍵検出部23a, 23bによる鍵の有無の判別方法としては、次のような手段が採用できる。
【0018】
▲1▼鍵収納箱内部にテナントオフィスの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより接点が遮断されてOFF となるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
▲2▼鍵収納箱内部に鍵を収納した時にその重さによりONとなるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
【0019】
▲3▼収納箱内部にテナントオフィスの鍵により切り換えられる切換えスイッチを設け、テナントオフィスの鍵を差込み、回すことによりスイッチのON/OFFが切替わるような構成にし、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
センサ31 〜3n は、テナントオフィスA,Bに設置され、各テナントオフィスでの火災の発生や人の存在、窓や扉の開放を検出したときに制御装置4aに対し検出信号を出力する。
【0020】
制御装置4aは、制御部41a、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44 、照合データ記憶部45、モード記憶部46とから構成されている。
自動ダイヤル部42は、制御部41aからの起動信号が入力すると、予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42から監視装置の電話番号が入力すると、当該監視装置の電話番号を送受信部44に出力し、送受信部44を介して監視装置との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行い、監視装置6との間の通信回線が接続されると、制御部41aから入力する警報、警備開始信号、警備解除信号を送受信部44に出力する。
【0021】
送受信部44は、通信制御部43からの信号を電話回線を介して監視装置6に送信し、電話回線を介して監視装置6から送信される信号を受信すると当該信号を通信制御部43に出力する。
照合データ記憶部45は、正規の操作者の身元確認情報を照合データとして記憶し、各身元確認情報に対応する鍵収納箱を記憶している。
【0022】
モード記憶部46は、制御部41aから入力する警備モード信号および解除モード信号に応じて各鍵収納箱に対応するテナントオフィスの動作モードを記憶し、制御部41aから入力する業者モード信号および業者モード解除信号に応じて、当該制御装置4a自体の動作モードを記憶する。
制御部41aは、センサ31 〜3n からの検出信号が入力すると、モード記憶部46に記憶している当該センサが設置されているテナントオフィスが警備モードであるか否かを確認し、当該テナントオフィスが警備モードであった場合は、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該検出信号に応じた異常の種類を示す情報を含む警報を通信制御部43に出力する。
【0023】
また、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
この結果、操作者がテナント入居者であった場合は次の処理を行う。
(1)照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱を確認し、当該鍵収納箱の電気錠に解錠信号を出力する。
(2)鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化したかを確認する。
(3)(2)で鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化した場合は、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードであるか否か、および、当該身元確認情報に対応する鍵収納箱が業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されているか否かを確認する。
(4)(3)で鍵収納箱からの入力信号が有信号がら無信号に変化し、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードでない、あるいは、当該身元確認情報に対応する鍵収納箱が業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されていない場合は、モード記憶部46に当該鍵収納箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号を出力し、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を出力する。
(5)(3)で鍵収納箱からの入力信号が無信号から有信号に変化し、モード記憶部4 6 に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードでない場合、または、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードであり、かつ、当該身元確認情報に対応する鍵収納箱が業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されてない場合は、モード記憶部46に当該鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号を出力し、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
(6)(3)で鍵収納箱からの入力信号が有信号がら無信号に、または、無信号から有信号に変化し、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードであり、かつ、当該身元確認情報に対応する鍵収納箱が業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されている場合は、信号は出力せず、当該鍵収納箱に対応するテナントオフィスの動作モードは変更しない。
(7)鍵収納箱からの閉信号が入力すると、当該鍵収納箱に設置した電気錠に施錠信号を出力する。
【0024】
なお、制御装置4aは、電気錠21a,21bとして、例えば、制御装置4aからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、(7)で鍵収納箱2a,2bの扉開閉検出部22a,22bからの閉信号が入力しても電気錠21a,21bに施錠信号を出力する必要はない。また、本実施例では、各テナントオフィスの警備モードヘの切換えは、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bからの信号が無信号から有信号に変化したときに行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、鍵検出部23a, 23bからの信号が無信号から有信号に変化してから所定時間後、あるいは、扉開閉検出部22a,2 2 b からの閉信号が入力したときに警備モードに切り換えるようにしてもよい。
【0025】
また、操作者が業者であった場合は、次の処理を行う。
(1)モード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであるか否かを確認する。
(2)(1)でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードてなければ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(3)(2)で対応する鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、有信号が入力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4a自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力し、また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
(4)(2)で対応する鍵収納箱から有信号が入力しない場合は、動作モードを業者モ一ドに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。
(5)(1)でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであれば、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(6)(5)で対応する鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、有信号が入力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力し、また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する。
(7)(5)で対応する鍵収納箱から有信号が入力しない場合は、業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
【0026】
電話回線5は、制御装置4aと監視装置6との間の通信回線であり、制御装置4aからの信号を監視装置6に送信するとともに監視装置6からの信号を制御装置4aに送信する。
監視装置6は、警備会社等の遠隔の監視センタに設置され、制御装置4aとの間の通信回線の接続動作を行い、制御装置4aから送信される警報、警備開始信号、警備解除信号を受信し、これらの信号の受信を文字や図、音声の少なくとも1つにより報知する。なお、本実施例では、監視装置6は遠隔の監視センタに設置され制御装置4aと電話回線などの通信回線で接続されている場合を例に説明するが、電話回線を介さずにテナントビル内に設けられた警備室等の通報先に異常発生を報知するようにしてもよい。
【0027】
〔動作〕
以下、本願の第1の実施例の動作を図2,3のフローチャートにしたがって説明する。
通常、制御装置4aの制御部41aは、各テナントオフィスに設置したセンサ31 〜3nからの検出信号が入力すると(S109)、モード記憶部46に記憶している当該センサが設置されているテナントオフィスが警備モードであるか否かを確認し(S110)、当該テナントオフィスが警備モードであった場合は、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該検出信号に応じた警報を通信制御部43に出力する。
【0028】
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41aから入力している警報を監視装置6に送信する(S111)。
【0029】
監視装置6は、制御装置4aからの警報を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
次に、当該警備システムを設置したテナントオフィスヘの入退館動作について説明する。
まず、テナント入居者が自己の保有する入退館カードを使ってテナントオフィスに入退館する際の動作について説明する。
【0030】
〔入館時の動作〕
テナント入居者がテナントオフィスに入館する場合、まず、テナント入居者はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4aに対し出力する。
【0031】
制御装置4aの制御部41aは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
この結果、操作者がテナントオフィスAのテナント入居者であった場合は(S102)、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱( ここでは、鍵収納箱2aとする) の電気錠21aに解錠信号を出力する(S103)。
【0032】
鍵収納箱2aの電気錠21aは、制御装置4aからの解錠信号が入力すると解錠状態となる。テナント入居者は、鍵収納箱2aの扉の電気錠21aが解錠すると、内部に収納されているテナントオフィスAの鍵を取出す。
テナント入居者が鍵収納箱2a内に収納されているテナントオフィスAの鍵を取出すと、鍵に取付けられたキーホルダが抜き取られ、鍵検出部23aを構成するスイッチがOFFとなり、制御装置4aに対して無信号が出力される。
【0033】
制御装置4aの制御部41a は、鍵検出部23a からの入力している有信号が無信号に変化すると(S104)、モード記憶部46に記憶している当該制御装置4a自体の動作モードが業者モードであるか否か、および、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応するテナントオフィスの鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されているか否かを確認する。
【0034】
このとき、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードでない、あるいは、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されていなければ、モード記憶部46に当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えるための解除モード信号を出力し、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を出力する。
【0035】
モード記憶部46は、制御部41aからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを解除モードに変更する(S105)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41aから入力している警備解除信号を監視装置6に送信する(S106)。
【0036】
監視装置6は、制御装置4aからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御部41aは、ステップ105で、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードであり、かつ、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されていた場合は、すでに業者が入館しており、テナントオフィスAが解除モードに切り換えられ、監視装置6への警備解除信号の送信も行われているため、テナントオフィスAの動作モードの切り換えおよび監視装置6への信号の送信は行わない。
【0037】
その後、テナントオフィスの鍵を取出したテナント入居者は、鍵収納箱2aの扉を閉める。
すると、扉開閉検出部22a が扉の閉鎖を検出し、制御装置4aに対し閉信号を出力する。
制御装置4aの制御部41aは、鍵収納箱2aに設置された扉開閉検出部22aからの閉信号が入力すると(S107)、当該鍵収納箱2aに設置している電気錠21aに施錠信号を出力する(S108)。
【0038】
電気錠21aは、制御装置4aからの施錠信号が入力すると、施錠状態となる。
なお、制御装置4aの制御部41aは、ステップ103において電気錠21aに解錠信号を出力し、電気錠21aを解錠した後、鍵収納箱2aの扉が開閉されず所定時間経過したときには、電気錠21aに施錠信号を出力し、電気錠21aを施錠するようにしてもよい。
【0039】
また、制御部41aは、テナント入居者が鍵収納箱2aの扉を閉め忘れ、鍵収納箱2aの扉が閉鎖されず電気錠21aを解錠してから所定時間経過しても扉開閉検出部22aから閉信号が入力しない時には、異常発生と判断して自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に警報を出力し、電話回線5を介して監視装置6に警報を送信するようにしてもよい。
【0040】
〔退館時の動作〕
テナント入居者がテナントオフィスAから退館する場合、まず、テナント入居者はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4aに対し出力する。
【0041】
制御装置4aの制御部41aは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
【0042】
この結果、操作者がテナント入居者であった場合は(S102)、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2aを確認し、当該鍵収納箱2aの電気錠21aに解錠信号を出力する(S103)。
鍵収納箱2aの電気錠21aは、制御装置4aからの解錠信号が入力すると解錠状態となる。
【0043】
テナント入居者は、鍵収納箱2aの扉の電気錠21aが解錠すると、テナントオフィスAの鍵を鍵収納箱2a内に収納する。
テナント入居者が鍵収納箱2a内にテナントオフィスAの鍵を収納し、鍵に取付けられたキーホルダを差込むと、鍵検出部23aを構成するスイッチが押圧されてONとなり、制御装置4aの制御部41aに対して有信号が出力される。
制御装置4aの制御部41aは鍵検出部23aからの入力信号が無信号から有信号に変化すると(S114)、モード記憶部46に記憶している制御装置4a自体の動作モードが業者モードであるか否かを確認するとともに、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されているか否かを確認する。
【0044】
このとき、制御部41aは、モード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードでない、あるいは、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されていない場合は、モード記憶部46に当該鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAを警備モードに切り換えるための警備モード信号を出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスAを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
【0045】
モード記憶部46は、制御部41aからの警備モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを警備モードに変更する(S115)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41aから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S116)。
【0046】
監視装置6は、制御装置4aからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御部41aは、ステップ115において、モード記憶部46に記憶している制御装置4a自体の動作モードが業者モードであり、かつ、鍵収納箱2aが業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱として照合データ記憶部45に記憶されている場合は、当該鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAの動作モードは変更せず、ステップ107へ進む。
【0047】
その後、テナント入居者は、テナントオフィスAの鍵を鍵収納箱2aに収納すると、鍵収納箱2aの扉を閉める。
すると、扉開閉検出部22aが扉の閉鎖を検出し、制御装置4aに対し閉信号を出力する。
制御装置4aの制御部41aは、鍵収納箱2aに設置された扉開閉検出部22aからの閉信号が入力すると(S107)、当該鍵収納箱2aに設置している電気錠21aに施錠信号を出力する(S108)。
【0048】
電気錠21aは、制御装置4aからの施錠信号が入力すると、施錠状態となる。
なお、前記入館時の動作と同様に、制御装置4aの制御部41aは、ステップ103において電気錠21aに解錠信号を出力し、電気錠21aを解錠した後、鍵収納箱2aの扉が開閉されず所定時間経過したときには、電気錠21aに施錠信号を出力し、電気錠21aを施錠するようにしてもよい。
【0049】
また、制御部41aは、テナント入居者が鍵収納箱2aの扉を閉め忘れ、鍵収納箱2aの扉が閉鎖されず電気錠21aを解錠してから所定時間経過しても扉開閉検出部22aから閉信号が入力しない時には、異常発生と判断して自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に警報を出力し、電話回線5を介して監視装置6に警報を送信するようにしてもよい。
【0050】
次に、業者( 清掃業者など) が自己の保有する入退館カードを使って予め入退館を認められているテナントオフィスに入退館する際の動作について説明する。なお、業者には予め入退館が許可されているテナントオフィスの鍵が渡され、業者は、この鍵により各テナントオフィスに入退館するものとする。
〔入館時の動作〕
業者が予め入退館を許可されているテナントオフィスに入館する場合、まず、業者はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4aに対し出力する。
【0051】
制御装置4aの制御部41aは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
【0052】
この結果、操作者が業者であった場合(S112)、制御部41aは、モード記憶部46に記憶している制御装置4aの動作モードが業者モードであるか否かを確認する(S201)。
制御部41aは、ステップ201でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードてなければ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱( 本実施例では、業者は鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bに対応するテナントの両方に入館することができるものとする。) の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S206)。
【0053】
例えば、このとき、鍵収納箱2aの電気錠21aから有信号が、鍵収納箱2bの電気錠21bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0054】
制御部41aは、この場合、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAは警備モードであるため当該テナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4a自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
【0055】
モード記憶部46は、制御部41aからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを解除モードに変更し(S207)、また、業者モード信号が入力すると当該制御装置4aの動作モードを業者モードに切り換える(S209)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0056】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41aから入力している警備解除信号を監視装置6に送信する(S208)。
【0057】
監視装置6 は、制御装置4aからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御装置4aの制御部41aは、ステップ206で、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのいずれの鍵検出部2 3 a,23b からも有信号が入力していない、つまり、テナントオフィスA,Bにはすでにテナント入居者が入館しており、鍵収納箱2a,2b内のテナントオフィスの鍵はテナント入居者により取り出されているときには、ステップ209に進み、制御装置4a自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。
【0058】
モード記憶部46は、制御部41aからの業者モード信号が入力すると当該制御装置4aの動作モードとして業者モードを記憶する(S209)。
〔退館時の動作〕
業者がテナントオフィスから退館する場合、まず、業者はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4aに対し出力する。
【0059】
制御装置4aの制御部41aは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
【0060】
この結果、操作者が業者であった場合(S112)、制御部41aは、モード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであるか否かを確認する(S201)。
制御部41aは、ステップ201でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであれば、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bの少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S202)。
【0061】
例えば、このとき、鍵収納箱2aの鍵検出部23aから有信号が、鍵収納箱2bの鍵検出部23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0062】
この場合、制御装置4aの制御部41aは、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応ずるテナントオフィスAを解除モードから警備モードに切り換えるための警備モード信号および制御装置4a自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する(S203)。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAを解除モードから警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する(S204)。
【0063】
モード記憶部46は、制御部41aからの警備モード信号が入力すると、当該テナントオフィスを警備モードに変更し、また、業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4a自体の動作モードとして記憶している業者モードを解除する(S205)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0064】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41aから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する。
監視装置6は、制御装置4aからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
【0065】
なお、制御部41aは、ステップ202で鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bのどちらからも. 有信号が入力していない、つまり、鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bに対応するテナントオフィスA,Bのテナント入居者が入館し、いずれの鍵収納箱にも鍵が収納されてなく有信号が出力されていない場合は、制御装置4a自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
【0066】
モード記憶部46は、制御部41aからの業者モード解除信号が入力すると、当該制御装置4aの動作モードとして記憶している業者モードを消去し、業者モードを解除する(S205)。
〔実施例2〕
〔構成〕
図4は、本願のテナントビルの警備システムの第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【0067】
図4に示す本願のテナントビルの警備システムは、カードリーダ1 、鍵収納箱2a、鍵収納箱2b、センサ31 〜3n 、制御装置4b、電話回線5、監視装置6、業者用鍵収納箱7により構成されている。
図4において、カードリーダ1、鍵収納箱2a,2b、センサ31 〜3n 電話回線5、監視装置6は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
【0068】
業者用鍵収納箱7は、電気錠71、扉開閉検出部72、鍵検出部73により構成されている。
電気錠71は、制御装置4bからの施錠信号が入力すると施錠状態となり、制御装置4bからの解錠信号が入力すると解錠状態となる。なお、本実施例では、電気錠71は、制御装置4bからの施錠信号の入力により施錠状態となるものを用いた例を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、制御装置4bからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用してもよい。
【0069】
扉開閉検出部72は、鍵収納箱7の扉の開閉状態を検出し、扉が開放しているときは制御装置4bに対し開信号を、扉が閉鎖しているときは制御装置4bに対し閉信号を出力する。なお、電気錠71として、例えば、制御装置4bからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、この扉開閉検出部72を設けなくてもよい。
【0070】
鍵検出部73は、鍵収納箱7内に業者が入館を許可されているテナントオフィスA,Bの鍵が有るか否かを検出して当該鍵が有る場合には制御装置4bに対し有信号を出力し、当該鍵がない場合には制御装置4bに対し無信号を出力する。本実施例において、前記鍵検出部73には、テナントオフィスAおよびBの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより押圧されてONとなるスイッチを用い、スイッチがONとなっている時に有信号、スイッチがOFFとなっている時に無信号を出力する。なお、鍵検出部73による鍵の有無の判別方法としては、次のような手段が採用できる。
【0071】
▲1▼鍵収納箱内部にテナントオフィスの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより接点が遮断されてOFFとなるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
▲2▼鍵収納箱内部に鍵を収納した時にその重さによりONとなるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
【0072】
▲3▼収納箱内部にテナントオフィスの鍵により切り換えられる切換えスイッチを設け、テナントオフィスの鍵を差込み、回すことによりスイッチがON/OFFが切替わるような構成にし、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
制御装置4bは、制御部41b、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46とから構成されている。
【0073】
なお、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46は、実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
制御部41bは、センサ31 〜3n からの検出信号が入力した場合、および、カードリーダ1から入力した身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者であると判断したときは、実施例1と同じであるのでここでは説明を省略する。
【0074】
カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致し、かつ、操作者が業者であった場合は次の処理を行う。
(1)照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱を確認し、当該業者用鍵収納箱の電気錠に解錠信号を出力する。
(2)業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化したかを確認する。
(3)(2)で業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化した場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(4)(3)で業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に変化し、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵保管箱の少なくつも1つから有信号が入力していた場合は、当該業者の身元確認情報に対応して記憶している鍵保管箱のうち有信号を出力している鍵保管箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4a自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を出力する。
(5)(3)で鍵収納箱からの入力信号が無信号から有信号に変化し、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵保管箱の少なくつも1つから有信号が入力していた場合は、当該業者の身元確認情報に対応して記憶している鍵保管箱のうち有信号を出力している鍵保管箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および制御装置4a自体の動作モードを通常の動作モードに切り換えるための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43に当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
(6)(3)で鍵収納箱からの入力信号が有信号がら無信号に、または、無信号から有信号に変化し、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する全ての鍵保管箱から無信号が入力していた場合は、信号は出力せず、当該テナントオフィスの動作モードは変更しない。
(7)業者用鍵収納箱からの閉信号が入力すると、当該鍵収納箱に設置した電気錠に施錠信号を出力する。
【0075】
なお、制御装置4bは、電気錠71として、例えば、制御装置4bからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、(7)で業者用鍵収納箱7の扉開閉検出部72からの閉信号が入力しても電気錠71に施錠信号を出力する必要はない。
また、本実施例では、業者の退館時の各テナントオフィスの警備モードヘの切換えは、業者用鍵収納箱7 の鍵検出部73からの信号が無信号から有信号に変化したときに行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、鍵検出部73からの信号が無信号から有信号に変化してから所定時間後、あるいは、扉開閉検出部72からの閉信号が入力したときに警備モードに切り換えるようにしてもよい。
【0076】
〔動作〕
以下、本願の第2の実施例の動作を図2,5のフローチャートにしたがって説明する。
なお、センサ31 〜3n から検出信号が入力した場合の動作、および、テナント入居者が自己の保有する入退館カードを使ってテナントオフィスに入退館する際の動作は、実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0077】
業者( 清掃業者など) が自己の保有する入退館カードを使って予め入退館を認められているテナントオフィスに入退館する際の動作について説明する。
なお、業者が予め入退館を許可されているテナントオフィスの鍵は業者用鍵収納箱に収納されているものとする。
〔入館時の動作〕
業者が予め入退館を許可されているテナントオフィスに入館する場合、まず、業者はカードリーダ1 に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置直4bに対し出力する。
【0078】
制御装置4bの制御部41bは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
【0079】
この結果、操作者が業者であった場合(S112)、制御部41bは、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱7を確認し、当該業者用鍵収納箱7の電気錠71に解錠信号を出力する(S301)。
業者用鍵収納箱7の電気錠71は、制御装置4bからの解錠信号が入力すると、解錠状態となる。
【0080】
業者は、業者用鍵収納箱7の電気錠71が解錠状態となると、当該業者用鍵収納箱7の扉を開放し、箱内に収納されているテナントオフィスの鍵を取出す。すると、業者用鍵収納箱7 の鍵検出部73の出力信号は、有信号から無信号になる。
制御装置4bの制御部41bは、鍵検出部73からの信号が有信号から無信号に変化すると(S309)照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱( 本実施例では、業者は鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bに対応するテナントの両方に入館することができるものとする。) の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S310)。
【0081】
例えば、このとき、鍵収納箱2aの電気錠21aから有信号が、鍵収納箱2bの電気錠21bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0082】
制御部41bは、この場合、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAは警備モードであるため当該テナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4b自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
【0083】
モード記憶部46は、制御部41bからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスを解除モードに変更し(S311)、また、業者モード信号が入力すると当該制御装置4bの動作モードを業者モードに切り換える(S313)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6 の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0084】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41bから入力している警備解除信号を監視装置6に送信する(S312)。
【0085】
監視装置6は、制御装置4bからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御装置4bの制御部41bは、ステップ310で、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのいずれの鍵検出部23a, 23bからも有信号が入力していない、つまり、テナントオフィスA,Bにはすでにテナント入居者が入館しており、鍵収納箱2a,2b内のテナントオフィスの鍵はテナント入居者により取り出されているときには、ステップ313に進み、制御装置4b自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。
【0086】
モード記憶部46は、制御部41bからの業者モード信号が入力すると当該制御装置4bの動作モードとして業者モードを記憶する。
その後、業者が業者用鍵収納箱7からテナントオフィスの鍵を取り出し、業者用鍵収納箱7の扉を閉めると、業者用鍵収納箱7の扉開閉検出部72から閉信号が出力する。
【0087】
制御装置4bの制御部41bは、扉開閉検出部72からの閉信号が入力すると(S307)、当該業者用鍵収納箱に設置した電気錠71に施錠信号を出力する(S308)。
電気錠71は、制御装置4bからの施錠信号が入力すると施錠状態となる。
〔退館時の動作〕
業者は、テナントオフィスから退館する場合、まず、カードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4bに対し出力する。
【0088】
制御装置4bの制御部41bは、カードリーダ1 からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
【0089】
この結果、操作者が業者であった場合(S112)、制御部41bは、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱7を確認し、当該業者用鍵収納箱7の電気錠71に解錠信号を出力する(S301)。
業者用鍵収納箱7の電気錠71は、制御装置4bからの解錠信号が入力すると、解錠状態となる。
【0090】
業者は、業者用鍵収納箱7の電気錠71が解錠状態となると、当該業者用鍵収納箱7の扉を開放し、箱内にテナントオフィスの鍵を収納する。
業者が業者用鍵収納箱7内にテナントオフィスの鍵を収納し、鍵に取付けられたキーホルダを差込むと、鍵検出部73を構成するスイッチが押圧されてONとなり、制御装置4bの制御部41bに対して有信号が出力される。
【0091】
制御装置4bの制御部41bは、鍵検出部73からの信号が無信号から有信号に変化すると(S302)、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bの少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S303)。
例えば、このとき、鍵収納箱2aの鍵検出部23aから有信号が、鍵収納箱2bの鍵検出部23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0092】
制御部41bは、この場合、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAは解除モードであるため当該テナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および制御装置4b自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する。
【0093】
モード記憶部46は、制御部41bからの警備モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを警備モードに変更し(S304)、また、業者モード信号が入力すると当該制御装置4bの動作モードである業者モードを解除する(S306)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0094】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6 の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6 との間の電話回線5が接続されると、制御部41bから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S305)。
【0095】
監視装置6は、制御装置4bからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御装置4bの制御部41bは、ステップ303で、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのいずれの鍵検出部23a, 23bからも有信号が入力していない、つまり、テナントオフィスA,Bにはすでにテナント入居者が入館しており、鍵収納箱2a,2b内のテナントオフィスの鍵がテナント入居者により取り出されているときには、ステップ3066 に進み、制御装置4b自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
【0096】
モード記憶部46は、制御部41bからの業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4aの動作モードである業者モードを解除する。
その後、業者が業者用鍵収納箱7ヘテナントオフィスの鍵を収納し、業者用鍵収納箱7の扉を閉めると、業者用鍵収納箱7の扉開閉検出部72から閉信号が出力する。
【0097】
制御装置4bの制御部41bは、扉開閉検出部72からの閉信号が入力すると(S307)、当該業者用鍵収納箱に設置した電気錠71に施錠信号を出力する(S308)。
電気錠71は、制御装置4bからの施錠信号が入力すると施錠状態となる。
〔実施例3〕
〔構成〕
図6は、本願のテナントビルの警備システムの第3 の実施例の構成を示すブロック図である。
【0098】
図6に示す本願のテナントビルの警備システムは、カードリーダ1、鍵収納箱2a、鍵収納箱2b、センサ31 〜3n 、制御装置4c、電話回線5、監視装置6により構成されている。
図6において、カードリーダ1、鍵収納箱2a.2b、センサ31 〜3n は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施例の入退館用カードに書込まれている身元確認情報には、前記実施例1で記載した操作者識別情報およびテナント情報に加え、業者を識別するための業者情報が含まれている。
【0099】
制御装置4cは、制御部41c、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46、身元確認情報記憶部47とから構成されている。
なお、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46は、実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0100】
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報を記憶し、制御部41cからのクリア信号が入力すると、当該身元確認情報を消去する。
制御部41cは、センサ31 〜3n からの検出信号が入力した場合、および、カードリーダ1から入力した身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者であると判断したときは、実施例1 と同じであるのでここでは説明を省略する。
【0101】
カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致し、かつ、操作者が業者であった場合は次の処理を行う。
(1)モード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであるか否かを確認する。
(2)(1)でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードてなければ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(3)(2)で対応する鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、有信号が入力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4a自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力するとともに、身元確認情報記憶部47に当該業者の身元確認情報を出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
(4)(2)で対応する鍵収納箱から有信号が入力しない場合は、動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力するとともに、当該業者の身元確認情報を身元確認情報記憶部47に出力する。
(5)(1)でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであれば、身元確認情報記憶部47に当該業者以外の身元確認情報が記憶されているか否か、および、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(6)(5)で当該業者以外の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶されてなく、かつ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力している場合は、有信号が入力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力するとともに、身元確認情報記憶部47に当該業者の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する。
(7)(5)で当該業者以外の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶されており、かつ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱のうち有信号が入力している鍵収納箱が、身元確認情報記憶部47に記憶されている当該業者以外の身元確認情報に対応する鍵収納箱と重複していない場合は、有信号が入力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力するとともに、身元確認情報記憶部47に当該業者の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する。
(8)(5)で当該業者以外の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶されており、かつ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱のうち有信号が入力している鍵収納箱が、身元確認情報記憶部47に記憶されている当該業者以外の身元確認情報に対応する鍵収納箱と重複している場合は、有信号が入力している鍵収納箱のうち、当該業者以外の身元確認情報に対応する鍵収納箱を除く鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力するとともに、身元確認情報記憶部47に当該業者の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を通信制御部43に出力する。
(9)(5)で照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力していない場合は、業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力するとともに、身元確認膚報記憶部47に当該業者の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。
【0102】
〔動作〕
以下、本願の第3の実施例の動作を図2、7のフローチャートにしたがって説明する。
なお、センサ31 〜3n から検出信号が入力した場合の動作、および、テナント入居者が自己の保有する入退館カードを使ってテナントオフィスに入退館する際の動作は、実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0103】
業者( 清掃業者など) が自己の保有する入退館カードを使って予め入退館を認められているテナントオフィスに入退館する際の動作について説明する。
なお、本実施例では、テナントオフィスヘ入退館が許可されている業者は業者1および業者2とし、業者1はテナントオフィスAおよびBへ、業者2はテナントオフィスBのみへの入館が許可されているものとする。また、業者には予め入退館が許可されているテナントオフィスの鍵が渡され、業者は、この鍵により各テナントオフィスに入退館するものとする。
【0104】
〔入館時の動作〕
業者1が予め入退館を許可されているテナントオフィスA,Bに入館する場合、まず、業者1はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4cに対し出力する。
【0105】
制御装置4cの制御部41cは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者のいずれであるかを判断する。
この結果、操作者が業者1であった場合(S112)、制御部41cは、モード記憶部46に記憶している制御装置4cの動作モードが業者モードであるか否かを確認する(S401)。
【0106】
制御部41cは、ステップ401でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードてなければ、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱( 本実施例では、業者は鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bに対応するテナントオフィスA,Bの両方に入館することができるものとする。) の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S408)。
【0107】
例えば、このとき、鍵収納箱2aの鍵検出部21aから有信号が、鍵収納箱2bの鍵検出部23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0108】
制御部41cは、この場合、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAは警備モードであるため当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4c自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、当該業者の身元確認情報を身元確認情報記憶部47に出力する。さらに、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
【0109】
モード記憶部46は、制御部41cからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを解除モードに変更し(S409)、また、業者モード信号が入力すると当該制御装置4cの動作モードを業者モードに切り換える(S412)。
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報を記憶する(S411)。
【0110】
自動ダイヤル部42は、制御部41cからの起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6 の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5 の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41cから入力している警備解除信号を監視装置6 に送信する(S410)。
【0111】
監視装置6は、制御装置4cからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御装置4cの制御部41cは、ステップ408で、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのいずれの鍵検出部2 3 a,23bからも有信号が入力していない、つまり、テナントオフィスA,Bにはすでにテナント入居者が入館しており、鍵収納箱2a,2b内のテナントオフィスの鍵はテナント入居者により取り出されているときには、ステップ410に進み、制御装置4c自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、当該業者の身元確認情報を身元確認情報記憶部47に出力する。
【0112】
モード記憶部46は、制御部41cからの業者モード信号が入力すると当該制御装置4cの動作モードとして業者モードを記憶する(S412)。
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報を記憶する。
〔退館時の動作〕
業者1がテナントオフィスA,Bから退館する場合、まず、業者1はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4cに対し出力する。
【0113】
制御装置4cの制御部41cは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者1,2のいずれであるかを判断する。
【0114】
この結果、操作者が業者1であった場合(S112)、制御部41cは、モード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであるか否か(S401)、および、当該業者1の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶されているか否か、つまり、当該業者1がテナントオフィスA,Bから退館することを確認する(S402)。
【0115】
このとき、当該業者1の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶されていなければ、当該ステップ408に進む。
制御部41cは、ステップ401でモード記憶部46に記憶している動作モードが業者モードであり、かつ、ステップ402で当該業者の身元確認情報が身元確認情報記憶部47に記憶している身元確認情報と一致すれば、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bの少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S403)。
【0116】
例えば、このとき、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bから有信号が入力している、つまり、テナントオフィスA,Bは鍵収納箱2a,2bにそれぞれテナントオフィスA,Bの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していない状態にあるものとする。
この場合、制御装置4cの制御部41cは、身元確認情報記憶部47に当該業者1以外の業者2の身元確認情報が記憶されているか否かを確認する(S404)。
【0117】
制御部41cは、身元確認情報記憶部47に業者2の身元確認情報が記憶されていなければ、有信号を出力している鍵収納箱2a,2bに対応するテナントオフィスA,Bを警備モードに切り換えるための警備モード信号および制御装置4c自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
【0118】
また、身元確認情報記憶部47に当該業者1の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力し、さらに、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部4 3 にテナントオフィスA,Bを警備モードに切り換えたことを示す書備開始信号を出力する。
モード記憶部46は、制御部41cからの警備モード信号が入力すると、テナントオフィスA,Bを警備モードに切り換え(S415)、また、業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4c自体の動作モードとして記憶している業者モードを解除する(S417)。
【0119】
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6 の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6 の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41cから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S416)。
【0120】
監視装置6は、制御装置4cからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからのクリア信号が入力すると、記憶している業者1の身元確認情報を消去する(S407)。
なお、制御部41cは、ステップ404で、身元確認情報記憶部47に業者2の身元確認情報が記憶されている、つまり、業者2が予め入退館を許可されているテナントオフィスBに入館している場合は、有信号を出力している鍵収納箱2a,2bのうち照合データ記憶部45に記憶している業者2の身元確認情報に対応する鍵保管箱2bを除く鍵保管箱2aに対応するテナントオフィスAを警備モードに切り換えるための警備モード信号をモード記憶部46に出力する。また、身元確認情報記憶部47に当該業者1の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力し、さらに、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43にテナントオフィスAを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
【0121】
モード記憶部46は、制御部41cからの警備モード信号が入力すると、テナントオフィスAを警備モードに切り換える(S405)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6 との間の電話回線5が接続されると、制御部41cから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S406)。
【0122】
監視装置6は、制御装置4cからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからのクリア信号が入力すると、記憶している業者1の身元確認情報を消去する(S407)。
制御装置4cの制御部41cは、ステップ403で、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスA,Bは鍵収納箱2a,2b内部より鍵が取り出され各テナントオフィスA,Bにはテナント入居者が入館している状態にある場合、身元確認情報記憶部47に当該業者1以外の業者2の身元確認情報が記憶されているか否かを確認する(S413)。
【0123】
制御部41cは、身元確認情報記憶部47に業者2の身元確認情毅が記憶されていなければ、制御装置4c自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。また、身元確認情報記憶部47に当該業者1の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。
モード記憶部46は、制御部41cからの業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4c自体の動作モードとして記憶している業者モードを解除する(S414)。
【0124】
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからのクリア信号が入力すると、記憶している業者1の身元確認情報を消去する(S407)。
なお、制御部41cは、ステップ413で、身元確認情報記憶部47に業者2の身元確認情報が記憶されている、つまり、業者2が予め入退館を許可されているテナントオフィスBに入館している場合は、身元確認情報記憶部47に当該業者1の身元確認情報を消去するためのクリア信号を出力する。
【0125】
身元確認情報記憶部47は、制御部41cからのクリア信号が入力すると、記憶している業者1の身元確認情報を消去する(S407)。
〔実施例4〕
〔構成〕
図9は、本願のテナントビルの警備システムの第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【0126】
図9に示す本願のテナントビルの警備システムは、カードリーダ1、鍵収納箱2a,、鍵収納箱2b、センサ31 〜3n 、制御装置4d、電話回線5、監視装置6、業者用鍵収納箱7a,7bにより構成されている。
図9 において、カードリーダ1 、鍵収納箱2a,2b、センサ31 〜3n 電話回線5、監視装置6は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
【0127】
業者用鍵収納箱7a,7bは、それぞれ電気錠71a,71b、扉開閉検出部72a,72b、鍵検出部73a,73bにより構成されている。
電気錠71a,71bは、それぞれ鍵収納箱7a,7bに設置され、制御装置4dからの施錠信号が入力すると施錠状態となり、制御装置4dからの解錠信号が入力すると解錠状態となる。なお、本実施例では、電気錠71a,71bは、制御装置4dからの施錠信号の入力により施錠状態となるものを用いた例を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、制御装置4dからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用してもよい。
【0128】
扉開閉検出部72a,72bは、それぞれ鍵収納箱7a,7bの扉の開閉状態を検出し、扉が開放しているときは制御装置4dに対し開信号を、扉が閉鎖しているときは制御装置4dに対し閉信号を出力する。なお、電気錠71aとして、例えば、制御装置4dからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、この扉開閉検出部72a,72bを設けなくてもよい。
【0129】
鍵検出部73a,73bは、それぞれ鍵収納箱7a,7b内にそれぞれ業者1,2が入館を許可されているテナントオフィスの鍵が収納されているか否かを検出して当該鍵が収納されている場合には制御装置4dに対し有信号を出力し、当該鍵が収納されていない場合には制御装置4dに対し無信号を出力する。本実施例において、前記鍵検出部73a,73bには、テナントオフィスA,Bの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより押圧されてONとなるスイッチを用い、スイッチがONとなっている時に有信号、スイッチがOFFとなっている時に無信号を出力する。なお、鍵検出部73による鍵の有無の判別方法としては、次のような手段が採用できる。
【0130】
▲1▼鍵収納箱内部にテナントオフィスの鍵が取付けられているキーホルダを差込むことにより接点が遮断されてOFFとなるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
▲2▼鍵収納箱内部に鍵を収納した時にその重さによりONとなるスイッチを設け、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
【0131】
▲3▼収納箱内部にテナントオフィスの鍵により切り換えられる切換えスイッチを設け、テナントオフィスの鍵を差込み、回すことによりスイッチがON/OFFが切替わるような構成にし、このスイッチのON/OFFにより鍵の有無を判別する。
制御装置4dは、制御部41d、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46とから構成されている。 なお、自動ダイヤル部42、通信制御部43、送受信部44、照合データ記憶部45、モード記憶部46は実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0132】
制御部41dは、センサ31 〜3n からの検出信号が入力した場合、および、カードリーダ1から入力した身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者であると判断したときは、実施例1と同じであるのでここでは説明を省略する。
カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致し、かつ、操作者が業者であった場合は次の処理を行う。
(1)照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱を確認し、当該業者用鍵収納箱の電気錠に解錠信号を出力する。
(2)当該業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化したかを確認する。
(3)(2)で当該業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に、または、無信号から有信号に変化した場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力しているか否かを確認する。
(4)(3)で当該業者用鍵収納箱からの入力信号が無信号から有信号に変化し、かつ、当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する。
(5)(4)で当該業者用鍵収納箱を除く全ての業者用鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱のうち有信号を出力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号および業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに、通信制御部43にテナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
(6)(4)で当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから無信号が入力していた場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱であって有信号を出力している鍵収納箱のうち、無信号を出力している業者用鍵収納箱を用いる業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱を除いた鍵収納箱に対応するテナントオフィスを警備モードに切り換えるための警備モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに、通信制御部43にテナントオフィスを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
(7)(3)で当該業者用鍵収納箱からの入力信号が無信号から有信号に変化し、かつ、当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱全てから無信号が入力していた場合は、当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから無信号が入力しているか否かを確認する。
(8)(7)で当該業者用鍵収納箱を除く全ての業者用鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
(9)(3)で当該業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に変化し、かつ、当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する。
(10)(9)で当該業者用鍵収納箱を除く傘での業者用鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱のうち有信号を出力している鍵収納箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに、通信制御部43にテナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を出力する。
(11)(9)で当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから無信号が入力していた場合は、照合データ記憶部45に記憶している当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱であって有信号を出力している鍵収納箱のうち、無信号を出力している業者用鍵収納箱を用いる業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱を除いた鍵収納箱に対応するテナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに、通信制御部43にテナントオフィスを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を出力する。
(12)(3)で当該業者用鍵収納箱からの入力信号が有信号から無信号に変化し、かつ、当該業者の身元確認情報に対応する鍵収納箱全てから無信号が入力していた場合は、当該業者用鍵収納箱を除く業者用鍵収納箱の少なくとも1つから無信号が入力しているか否かを確認する。
(13)(12)で当該業者用鍵収納箱を除く全ての業者用鍵収納箱から有信号が入力していた場合は、業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。
(14)業者用鍵収納箱からの閉信号が入力すると、当該鍵収納箱に設置した電気錠に施錠信号を出力する。
【0133】
なお、制御装置4dは、電気錠71a,71bとして、例えば、制御装置4dからの解錠信号が入力したときに解錠し、その後機械的に施錠状態に戻るものを使用した場合は、(14)で業者用鍵収納箱7a,7bの扉開閉検出部72a,72bからの閉信号が入力しても電気錠71a,71bに施錠信号を出力する必要はない。
【0134】
また、本実施例では、業者の退館時の各テナントオフィスの警備モードへの切換えは、業者用鍵収納箱7a,7bの鍵検出部73a,73bからの信号が無信号から有信号に変化したときに行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、鍵検出部73a,73bからの信号が無信号から有信号に変化してから所定時間後、あるいは、扉開閉検出部72a,72bからの閉信号が入力したときに警備モードに切り換えるようにしてもよい。
【0135】
〔動作〕
以下、本願の第4の実施例の動作を図2,9のフローチャートにしたがって説明する。
なお、センサ31 〜3n から検出信号が入力した場合の動作、および、テナント入居者が自己の保有する入退館カードを使ってテナントオフィスに入退館する際の動作は、実施例1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0136】
業者( 清掃業者など) が自己の保有する入退館カードを使って予め入退館を認められているテナントオフィスに入退館する際の動作について説明する。
なお、本実施例では、テナントオフィスヘ入退館が許可されている業者は業者1および業者2とし、業者1はテナントオフィスAおよびBへ、業者1はテナントオフィスBのみへの入館が許可されているものとする。また、業者1,2が予め入退館を許可されているテナントオフィスA,Bの鍵は、それぞれ業者用鍵収納箱7a,7bに収納され、業者1,2は、この鍵により各テナントオフィスA,Bに入退館するものとする。
【0137】
〔入館時の動作〕
業者1が予め入退館を許可されているテナントオフィスA,Bに入館する場合、まず、業者1はカードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4dに対し出力する。
【0138】
制御装置4dの制御部41dは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者1,2のいずれであるかを判断する。
【0139】
この結果、操作者が業者1であった場合(S112)、制御部41dは、照合データ記憶部45に記憶している当該業者1の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱7aを確認し、当該業者用鍵収納箱7aの電気錠71aに解錠信号を出力する(S501)。
業者用鍵収納箱7aの電気錠71aは、制御装置4dからの解錠信号が入力すると、解錠状態となる。
【0140】
業者1は、業者用鍵収納箱7aの電気錠71aが解錠状態となると、当該業者用鍵収納箱7aの扉を開放し、箱内に収納されているテナントオフィスAおよびBの鍵を取出す。
すると、業者用優収納箱7aの鍵検出部73aの出力信号は、有信号から無信号になる。
【0141】
制御装置4dの制御部41dは、鍵検出部73aからの信号が有信号から無信号に変化すると(S509)、照合データ記憶部45に記憶している当該業者1の身元確認情報に対応する鍵収納箱( 本実施例では、業者は鍵収納箱2aおよび鍵収納箱2bに対応するテナントの両方に入館することができるものとする。) の少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S510)。
【0142】
例えば、このとき、鍵収納箱2aの鍵検出部23aから有信号が、鍵収納箱2bの鍵検出部23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスAは鍵収納箱2aにテナントオフィスAの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していないが、テナントオフィスBは鍵収納箱2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあるものとする。
【0143】
制御部41dは、この場合、有信号を出力している鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAは警備モードであるため当該テナントオフィスを解除モードに切り換えるための解除モード信号および制御装置4d自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部43に出力する。
【0144】
モード記憶部46は、制御部41dからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを解除モードに変更し(S511)、また、業者モード信号が入力すると当該制御装置4dの動作モードを業者モードに切り換える(S513)。
自動ダイヤル部42は、制御部41dからの起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0145】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41dから入力している警備解除信号を監視装置6に送信する(S512)。
【0146】
監視装置6は、制御装置4dからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御装置4dの制御部41dは、ステップ510で、照合データ記憶部45に記憶している当該身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのいずれの鍵検出部2 3 a,23bからも有信号が入力していない、つまり、テナントオフィスA,Bにはすでにテナント入居者が入館しており、鍵収納箱2a,2b内のテナントオフィスの鍵はテナント入居者により取り出されているときには、ステップ513に進み、制御装置4d自体の動作モードを業者モードに切り換えるための業者モード信号をモード記憶部46に出力する。
【0147】
モード記憶部46は、制御部41dからの業者モード信号が入力すると当該制御装置4dの動作モードを業者モードに切り換える(S513)。
なお、制御部41dは、ステップ510で、例えば、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bの両方からから有信号が入力し、かつ、業者用鍵保管箱7bの鍵検出部73bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスA,Bは鍵収納箱2a,2bにテナントオフィスA,Bの鍵が収納された状態でありテナント入居者が入館していないが、業者用鍵収納箱7b内部より鍵が取り出され業者2がテナントオフィスBに入館している状態にあるものとする。この場合、鍵収納箱2bからは有信号が出力されているが、業者2が入館しているため鍵収納箱2bに対応するテナントオフィスBは解除モードとなっており、また、制御装置4d自体の動作モードも既に業者モードになっている。このため、制御部41dは、照合データ記憶部45に記憶している業者1の身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bのうち警備モードである鍵収納箱2aに対応するテナントオフィスAのみを解除モードに切り換えるための解除モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに当該テナントオフィスAを解除モードに切り換えたことを示す警備解除信号を通信制御部4 3 に出力する。
【0148】
モード記憶部46は、制御部41dからの解除モード信号が入力すると、当該テナントオフィスAを解除モードに切り換える(S511)。
自動ダイヤル部42は、制御部41dからの起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41dから入力している警備解除信号を監視装置6に送信する(S512)。
【0149】
監視装置6は、制御装置4dからの警備解除信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
その後、業者1が業者用鍵収納箱7aからテナントオフィスA,Bの鍵を取り出し、業者用鍵収納箱7aの扉を閉めると、業者用鍵収納箱7aの扉開閉検出部72aから閉信号が出力する。
【0150】
制御装置4dの制御部41dは、扉開閉検出部72aからの閉信号が入力すると(S507)、当該業者用鍵収納箱7aに設置した電気錠71aに施錠信号を出力する(S508)。
電気錠71aは、制御装置4dからの施錠信号が入力すると施錠状態となる。
【0151】
〔退館時の動作〕
業者1は、テナントオフィスA,Bから退館する場合、まず、カードリーダ1に自己の保有する入退館カードを挿入する。すると、カードリーダ1は、挿入されたカードに書込まれた身元確認情報を読取り、読取った身元確認情報を制御装置4dに対し出力する。
【0152】
制御装置4dの制御部41dは、カードリーダ1からの身元確認情報が入力すると、当該身元確認情報と照合データ記憶部45に記憶している照合データとを照合し、両者が一致した場合(S101)、まず、当該身元確認情報に含まれる操作者識別情報から操作者がテナント入居者と業者1,2のいずれであるかを判断する。
【0153】
この結果、操作者が業者1であった場合(S112)、制御部41dは、照合データ記憶部45に記憶している当該業者1の身元確認情報に対応する業者用鍵収納箱7aを確認し、当該業者用鍵収納箱7aの電気錠71aに解錠信号を出力する(S501)。
業者用鍵収納箱7aの電気錠71aは、制御装置4dからの解錠信号が入力すると、解錠状態となる。
【0154】
業者1は、業者用鍵収納箱7aの電気錠71aが解錠状態となると、当該業者用鍵収納箱7aの扉を開放し、箱内にテナントオフィスの鍵を収納する。
業者1が業者用鍵収納箱7a内にテナントオフィスの鍵を収納し、鍵に取付けられたキーホルダを差込むと、鍵検出部73aを構成するスイッチが押圧されてONとなり、制御装置4dの制御部41dに対して有信号が出力される。
【0155】
制御装置4dの制御部41dは、鍵検出部73aからの信号が無信号から有信号に変化すると(S502)、照合データ記憶部45に記憶している当該業者1の身元確認情報に対応する鍵収納箱2a,2bの少なくとも1つから有信号が入力しているか否かを確認する(S503)。
例えば、このとき、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bから有信号が入力している、つまり、テナントオフィスA,Bは鍵収納箱2a,2bにそれぞれテナントオフィスA,Bの鍵が収納された状態であり、テナント入居者が入館していない状態にあるものとする。
【0156】
この場合、制御装置4dの制御部41dは、当該業者1の使用する業者用鍵収納箱7aを除く業者用鍵収納箱7bの鍵検出部3bの少なくとも1っからの無信号が入力しているか否かを確認する(S504)。
制御部41dは、業者用鍵収納箱7aを除く全ての業者用鍵収納箱7bの鍵検出部3bから有信号が入力していれば、有信号を出力している鍵収納箱2a,2bに対応するテナントオフィスA,Bを警備モードに切り換えるための警備モード信号および制御装置4d自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43にテナントオフィスA,Bを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
【0157】
モード記憶部46は、制御部41dからの警備モード信号が入力すると、テナントオフィスA,Bを警備モードに切り換え(S516)、また、業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4d自体の動作モードとして記憶している業者モードを解除する(S518)。
自動ダイヤル部42は、起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
【0158】
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの信号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41dから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S517)。
【0159】
監視装置6は、制御装置4dからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
なお、制御部41dは、ステップ504で、業者1の使用する業者用鍵収納箱7aを除く業者用鍵収納箱7bの鍵検出部3bの少なくとも1つからの無信号が入力している、つまり、業者2が予め入退館を許可されているテナントオフィスBに入館している場合は、有信号を出力している鍵収納箱2a,2bのうち照合データ記憶部45に記憶している業者2の身元確認情報に対応する鍵保管箱2bを除く鍵保管箱2aに対応するテナントオフィスAを警備モードに切り換えるための警備モード信号をモード記憶部46に出力する。また、自動ダイヤル部42に起動信号を出力するとともに通信制御部43にテナントオフィスAを警備モードに切り換えたことを示す警備開始信号を出力する。
【0160】
モード記憶部46は、制御部41dからの害備モード信号が入力すると、テナントオフィスAを警備モードに切り替える(S505)。
自動ダイヤル部42は、制御部41dからの起動信号が入力すると予め記憶している監視装置6の電話番号を通信制御部43に出力する。
通信制御部43は、自動ダイヤル部42からの電話番号が入力すると、当該監視装置6の電話番号を電話網に出力し、監視装置6との間の通信回線である電話回線5の接続動作を行う。そして、監視装置6との間の電話回線5が接続されると、制御部41dから入力している警備開始信号を監視装置6に送信する(S506)。
【0161】
監視装置6は、制御装置4dからの警備開始信号を受信すると、当該信号の受信を文字や図、音声などにより監視員に報知する。
制御装置4dの制御部41dは、ステップ503で、鍵収納箱2a,2bの鍵検出部23a, 23bから無信号が入力している、つまり、テナントオフィスA,Bは鍵収納箱2a,2b内部より鍵が取り出されテナント入居者が入館している状態にあり、各テナントオフィスA,Bにはテナント入居者が入館している状態にある場合、業者1の使用する業者用鍵収納箱7aを除く業者用鍵収納箱7bの鍵検出部3bの少なくとも1つからの無信号が入力しているか否かを確認する(S514)。
【0162】
制御部41dは、業者用鍵収納箱7aを除く全ての業者用鍵収納箱7bの鍵検出部3 b からの有信号が入力している、つまり、他の業者が入館していない場合は、制御装置4d自体の動作モードである業者モードを解除するための業者モード解除信号をモード記憶部46に出力する。
モード記憶部46は、制御部41dからの業者モード解除信号が入力すると当該制御装置4d自体の動作モードとして記憶している業者モードを解除する(S515)。
【0163】
その後、業者1が業者用鍵収納箱7aヘテナントオフィスA,Bの鍵を収納し、業者用鍵収納箱7aの扉を閉めると、業者用鍵収納箱7aの扉開閉検出部72aから閉信号が出力する。
制御装置4dの制御部41dは、扉開閉検出部72aからの閉信号が入力すると(S507)、当該業者用鍵収納箱7aに設置した電気錠71aに施錠信号を出力する(S508)。
【0164】
電気錠71aは、制御装置4dからの施錠信号が入力すると施錠状態となる。
【0165】
【発明の効果】
本発明によれば、業者が入退館を行う際は、予め登録された業者用の入退館カードにより業者が入退館するテナントオフィスの警備モードまたは解除モードヘの切換えが一括して行われるので、次のような効果が得られる。
▲1▼業者が入退館用カードを多数準備する必要がなくなる。
【0166】
▲2▼入退館時の操作が一度だけで済み、手間および時間的負担が軽減される。
▲3▼あらかじめ渡されたテナントオフィスの鍵を鍵束にして持ち歩く必要がなくなり、紛失予防の対策を施すことができる。
▲4▼退館時に鍵を間違った収納箱に返却してしまうということがなくなる。
▲5▼監視装置に不要な警報が送信されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテナントビルの警備システムの実施例1のブロック図である。
【図2】実施例1乃至4の制御装置のメイン動作フローチャートである。
【図3】実施例1の業者カード操作時の制御装置の動作フローチャートである。
【図4】本発明のテナントビルの警備システムの実椀例2のブロック図である。
【図5】実施例2の業者カード操作時の制御装置の動作フローチャートである。
【図6】本発明のテナントビルの警備システムの実施例3のブロック図である。
【図7】実施例3の業者カード操作時の制御装置の動作フローチャートである。
【図8】本発明のテナントビルの警備システムの実施例4 のブロック図である。
【図9】実施例4の業者カード操作時の制御装置の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 カードリーダ
2a,2b 鍵収納箱
21a,21b 電気錠
22a,22b 扉開閉検出部
23a, 23b 鍵検出部
31 〜3n センサ
4a,4b,4c,4d 制御装置
41a,41b,41c,41d 制御部
42 自動ダイヤル部
43 通信制御部
44 送受信部
45 照合データ記憶部
46 モード記憶部
47 身元確認情報記憶部
5 電話回線
6 監視装置
7,7a,7b 業者用鍵収納箱
71,71a,72b 電気錠
72,72a,72b 扉開閉検出部
73,73a,73b 鍵検出部
Claims (4)
- 異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
前記制御手段は、
業者の身元確認情報および当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換える
ことを特徴とするテナントビルの警備システム。 - 異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
予め業者が入退館を許可されているテナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する業者用鍵保持部を設け、
前記制御手段は、
業者の身元確認情報および当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は業者用鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、業者用鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換える
ことを特徴とするテナントビルの警備システム。 - 異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
前記制御手段は、
テナントオフィスに入館している業者の身元確認情報を記憶する記憶部を有し、複数の業者の身元確認情報および各業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している業者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスのうち対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスであって記憶部に記憶している身元確認情報に対応するテナントオフィスを除くテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換えることを特徴とするテナントビルの警備システム。 - 異常事態を検出すると検出信号を出力する検出手段と、
操作者の身元確認のための身元確認情報が入力すると当該身元確認情報を出力する入力手段と、
テナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1または複数の鍵保持部と、
前記入力手段からの身元確認情報が入力すると当該身元確認情報と予め登録されたテナント入居者の身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該テナント入居者に応じた鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該鍵保持部に対応するテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換え、かつ警備モードにあるテナントオフィスに設けた検出手段からの検出信号が入力すると警報を外部に出力する制御手段と
を有するテナントビルの警備システムにおいて、
内部に予め各業者が入退館を許可されているテナントオフィスの鍵を収納し、鍵の有無に応じて有信号または無信号を出力する1 または複数の業者用鍵保持部を設け、
前記制御手段は、
複数の業者の身元確認情報および各業者が入退館を許可されているテナントオフィスを予め登録し、前記入力手段から入力した身元確認情報と予め登録している身元確認情報とを照合し、両者が一致した場合は当該業者に応じた業者用鍵保持部への鍵の収納または取出しを可能にし、
当該業者用鍵保持部からの有信号または無信号の入力に応じて当該業者が入退館を許可されているテナントオフィスであって対応する鍵保持部から有信号が入力しているテナントオフィスのうち、無信号を出力している業者用鍵保持部に対応するテナントオフィスを除くテナントオフィスを警備モードまたは解除モードに切り換えることを特徴とするテナントビルの警備システム。
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