JP4153691B2 - 顔画像照合装置及び顔画像照合方法 - Google Patents

顔画像照合装置及び顔画像照合方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、重要施設(部屋、フロア、建物など)の出入り管理コンピュータ及び端末装置のアクセス管理に利用される顔画像照合装置及び顔画像照合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体情報(バイオメトリクス)を利用した個人認証装置としては、指紋、手形、声紋、サイン、網膜、虹彩などの生体情報を利用したものが提案されている。これらの生体情報は、接触型と非接触型に分類される。接触型の生体情報とは、本人が装置に触れることにより得られる生体情報である。また、非接触型の生体情報とは、本人が装置に触れることなく得られる生体情報である。上記の例では、指紋、手形、サインなどが接触型に属する。ただし、サインは本人が署名するという行動を起こさなければならないという点で指紋などとは多少異なる。このような接触型の生体情報は、ユーザが意識して装置に触れるという行為を行わなければならないので、利便性の面で非接触型に劣る。
【0003】
また、声紋、網膜、虹彩などは、非接触型に属する。しかしながら、声紋(音声)照合は、非接触型に属するが本人が意識して声を発する必要があるため、ユーザの利便性の面では接触型と同様であるといえる。また、網膜、虹彩は、カメラから対象部位の詳細な画像を取り込んで処理するため、ユーザが意識してカメラに接近しなければならない。このため、ユーザの利便性の面では接触型に近い。例えば、網膜は眼球の奥に位置するため、網膜を撮影するには眼をレンズにほとんど接触に近い位置にする必要があり、接触型に近い。また、虹彩は、微細パターンであり、眼球の表面に現れている。このため、虹彩を撮影するには、離れた位置からのカメラで入力可能であるが、眼とレンズとの離せる距離にはおのずと限界があり、接触型に近い。
【0004】
これらの生体情報に対して、最近、非接触型のバイオメトリクスとして顔画像を用いた顔画像照合による個人認証技術が注目を集めている。顔画像照合による個人認証に用いられる顔画像は、例えば、虹彩のパターンよりもスケールが大きいため、比較的離れた位置からでも撮影が可能ある。また、顔画像による個人認証は、通常、人間が個人を識別する際に、使われている方法であるため、人間系との親和性が良く、ユーザに違和感なく受入れられやすいという点が大きな特徴である。
【0005】
従来、顔画像を使った顔画像照合装置では、ビデオカメラを適当な位置に設置し、正面または正面に近いユーザの顔画像を取り込んで、あらかじめ同様な条件で登録した顔画像とのパターン照合を行うものである。例えば、従来では、「「顔画像を用いた顔認識システム」、信学技法PRMU97−50、1997年6月;山口、福井、前田著」(文献1)、あるいは、「「形状抽出とパターン照合の組合せによる顔特徴点抽出」、信学論D−II、Vol.J−80−D−II、No.8、1997年8月;福井、山口著」(文献2)に記載されているように、やや下方に設置したカメラから顔画像を取り込んで登録及び照合を行うものが提案されている。
【0006】
しかしながら、従来の顔画像による顔画像照合装置は、ユーザにとって親しみ易く、利便性に優れている反面、以下のような問題がある。
(1)顔画像からの顔パターンにおいて、あるレベルで類似する人どうしが存在する可能性がある。この典型例が双子や兄弟などとである。
(2)顔画像からの顔パターンは、メガネなしの場合、メガネをかけた場合、メガネの種類を変えた場合などでは、明かにパターンが異なっている。このため、これらすべてを辞書登録したとしても照合が複雑になる。
(3)顔画像の入力は非常に容易であるので、未登録者のいたずらや故意の不正アクセスが発生する可能性がある。
(4)顔を用いる最大のメリットは、顔を見せるだけで本人認証(いわゆる「顔パス」)ができる点にあり、このためには、あらかじめ登録されたすべての顔パターンとの総当り照合が必要である。しかしながら、登録者の人数が多くなると照合時間が増える供に、他人とまちがえる確率が増える。
(5)顔パターン照合方式の利点である1対Nの照合モードを優先させながら、1対1の照合モード(グループモードを含む)を混在して、顔パターンの照合を実行させることは、従来、実現されていない。
(6)顔パターン照合を行うためには、あらかじめ利用者の顔パターンデータを登録しておく必要があり、通常は、設置場所において照合時と同様な照明環境で登録を行っている。立ち位置や姿勢などの変動が予想される場合は、所定の試行期間を設け辞書の追加・更新などのフェーズを経た後に、本格稼動とすることもある。しかしながら、登録人数が多くなって来るに従い、登録にかかる手間/時間も増える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような問題点を解決するもので、ユーザへの負担が非常に小さく、利便性が高いという顔照合による認証処理の長所をそこなうことなく、照合性能及びセキュリティレベルを向上させ、かつ、利便性を一層向上させることをができる顔画像照合装置及び顔画像照合方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の顔照合装置は、利用者の顔画像と各利用者ごとに与えられている識別情報とが対応して記憶され、さらに、類似した顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶されている記憶手段と、利用者の識別情報が入力される入力手段と、この入力手段により入力された識別情報に対応する利用者の顔画像を撮影する撮影手段と、前記入力手段により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記撮影手段により撮影された顔画像と前記入力手段により入力された識別情報に対応した前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合度を算出し、算出した類似度が所定の閾値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第1の顔照合手段と、前記入力手段により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記撮影手段により撮影された顔画像と前記記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応する顔画像に類似する各顔画像との照合度を算出し、前記入力手段により入力された識別情報に対応した顔画像との照合度が最大で、かつ、次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2の顔照合手段とを有する。
【0009】
この発明の顔照合装置は、利用者の顔画像が記憶され、さらに、類似する顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶されている記憶手段と、利用者の顔画像を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影された顔画像と前記記憶手段に記憶されている各顔画像との照合度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上であるか否かにより前記撮影手段により撮影された顔画像との照合度が最大となった前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合の成否を判定する第1の顔照合手段と、前記算出手段により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上で、かつ、最大の照合度となった顔画像に類似する各顔画像との照合度のうち次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2に顔照合手段とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、及び図2は、個人認証装置としての顔画像照合装置のユーザインターフェース部10の外観構成例を示す正面図である。図1に示す顔画像照合装置の構成例では、ユーザインターフェース部10に、表示部1、カメラ2、線光源3、及び線光源4が設けられている。また、図2に示す顔画像照合装置の構成例では、ユーザインターフェース部10に、表示部1、カメラ2、線光源3、及び線光源4に加えて、操作部5が設けられている。
【0016】
上記表示部1は、上記カメラ2が撮影中の画像を表示したり、及び利用者に対する案内などを表示する。上記カメラ2は、動画像あるいは連続画像を撮影するものである。このカメラ2は、表示部1の下方に設けられ、表示部1を目視している利用者の顔をやや下側から撮影するようになっている。上記線光源3は、カメラ2の正面に位置する利用者の顔に対して横方向から光を照射するものである。上記線光源4は、カメラ2の正面に位置する利用者の顔に対して斜め下方向から光を照射するものである。なお、上記線光源3及び線光源4などの照明は、顔画像照合装置の設置場所の照明環境が良好な場合、不要である。
【0017】
また、図2に示す顔画像照合装置では、表示部1、カメラ2、線光源3、及び線光源4に加えて、操作部5が設けられている。この操作部5は、テンキーなどで構成される。この操作部5は、例えば、利用者が個人を特定するために各利用者ごとに与えられている識別情報としてのIDコード、あるいは後述するパスワードなどを入力するものである。
【0018】
図3、図4は、顔画像照合装置の設置例を示す側面図である。
図3は、壁掛けタイプのユーザインターフェース部10を有する顔画像照合装置の設置例を示す側面図である。図3では、図1あるいは図2に示すように構成されたユーザインターフェース部10が壁に掛けて設置されている。このユーザインターフェース部10の正面に立つ利用者Hの顔は、下方からカメラ2によって撮影されるようになっている。
【0019】
図4は、据え置きタイプのユーザインターフェース部10を有する顔画像照合装置の設置例を示す側面図である。図4では、ユーザインターフェース部10の正面に立った利用者Hに対して斜め下方にカメラ2が設置される。これにより、利用者Hは、カメラ2を上から覗き込むようになっている。また、図4に示す設置例では、図1あるいは図2に示すように構成される顔画像照合装置のユーザインターフェース部10がケーブル11で接続される処理部12に接続されている。
【0020】
図5は、ドア23、24などの複数の箇所にユーザインターフェース部10が設けられる場合の構成例を示すブロック図である。図5に示す構成例では、ドア23及びドア24に設置されたユーザインターフェース部10が処理部21に接続されている。また、上記処理部21には、保守用のパーソナルコンピュータ(保守パソコン)22が通信ケーブルを介して接続されている。なお、保守パソコンが顔画像照合装置に接続される構成については、後述する第3の実施の形態で詳細に説明する。
【0021】
図6は、顔画像照合装置の制御系統としての全体構成を示す図である。
図6に示すように、顔画像照合装置の処理部30(12、21)は、処理プロセッサ31、ワークメモリ32、プログラムメモリ33、画像メモリ34、キャプチャボード35、記録装置インターフェース36、顔照合用辞書37、記録装置38、表示制御部39、及び照明制御部40を有している。
【0022】
上記処理プロセッサ31は、顔画像照合装置全体の制御を行う。また、上記処理プロセッサ31は、図1あるいは図2に示すユーザインターフェース部10に設けられる表示部1、カメラ2、線光源3、及び線光源4等が接続され、これらの制御を行うようになっている。なお、図2に示すように、ユーザインターフェース部10に操作部5が設けられる場合、操作部5は、処理プロセッサ31に接続される。上記操作部5で入力された情報は処理プロセッサ31に供給されるようになっている。
【0023】
上記ワークメモリ32は、処理中の画像などを一時的に記憶するメモリである。上記プログラムメモリ33は、制御用のプログラムなどが記憶されるメモリである。上記画像メモリ34は、画像データを記憶するメモリである。この画像メモリ34は、例えば、カメラ2で撮影され、上記キャプチャボード35を介して処理部30内に供給された顔画像を記憶する。上記キャプチャボード35は、上記カメラ2で撮影された画像を処理部30内に取り込む際のインターフェースである。
【0024】
上記記録装置インターフェース36は、上記顔照合用辞書(辞書)37及び上記記録装置38のデータの読出し、書込みを行うものである。上記顔照合用辞書(辞書)37は、上記カメラ2で撮影した顔画像との照合用のデータが記憶されるものである。また、上記辞書37には、照合用のデータとして顔画像、ユーザ情報、及び顔の特徴量としての顔の特徴パターン(顔パターン)が各ユーザ毎に登録される。以下の説明では、辞書37に登録される各ユーザ分のデータを顔データとも称するものとする。上記記録装置38は、履歴データとして顔画像や履歴情報を記録するものである。なお、上記顔照合用辞書37及び記録装置38は、処理部30の外に設けられるようにしても良いし、インターフェースを介して通信可能なネットワーク上の他の外部機器に設けられるようにしても良い。
【0025】
上記表示制御部39は、表示部(ディスプレイ)1の表示画面を制御するものである。なお、上記表示部1をタッチパネル内蔵の表示装置で構成する場合、上記表示制御部39は、表示部1に表示する表示画面を制御するとともに、タッチパネルによりユーザが入力した内容を上記処理プロセッサ31へ供給する機能を有するものとなる。上記照明制御部40は、光源3,4を制御するものであり、上記光源3,4にて発光させる光を制御するものである。表示する画面を
ここで、上記カメラ2は、CCDまたはCMOSイメージセンサを用いたモノクロのビデオカメラを使用するものとする。また、上記カメラ2として、カラーカメラを用いる場合、カラー画像からモノクロ画像に変換する処理が追加される。上記キャプチャボード35は、ビデオ信号(アナログデータ)をディジタルデータに変換し(A/D変換)、画像メモリ34に送る(バッファリング)。これにより、画像メモリ34に蓄積された画像データに対しては、処理プロセッサ31がワークメモリ32を使いながら、画像データを順次取り込んで種々の処理を行う。また、上記カメラ2がUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)インタフェースを備えている場合、上記キャプチャボード35には、A/D変換回路が不要であり、USBインタフェースを持たせればよい。また、上記カメラ2がIEEE1394などの他のディジタルインタフェースを備えている場合も同様に、上記キャプチャボード35には、対応するインタフェースをもたせればよい。
【0026】
また、以下の説明では、カメラ2が撮影する1つの顔画像(静止画)を処理対象として説明するが、これに限らず、カメラ2が撮影する複数の顔画像を処理対象としても良い。これは、被撮影者の位置や動き、あるいは照明等の環境変動による撮影条件の変動を考慮して複数の顔画像から良好なデータを得ようとするものである。複数の顔画像は、例えば、一定時間間隔で連続した顔画像(動画像)を取込んで図2のキャプチャーボードの画像メモリにバッファリングするようにする。また、このような動画像は、顔画像の登録処理にのみ用いる場合と、顔画像の登録処理と照合処理との両方において用いる場合の2通りが可能である。また、動画像を処理対象とする場合、顔画像の登録処理あるいは照合処理の流れとしては、複数の顔画像から得られる複数の特徴ベクトル(後述する)から主成分分析などの統計的処理を行って利用者の顔パターン(後述する)を生成し、この顔パターンを登録・照合するようにする。この複数の顔画像からの顔パターンの抽出方法は、例えば文献2に示されている従来方法で良い。
【0027】
また、図5に示すように、ユーザインターフェース部10がドアに設けられる場合、処理部30には、上記ドアの開閉あるいはドアの施錠を開閉するドア制御機構が設けられ、このドア制御機構が処理プロセッサ31に接続される。これにより、顔画像照合装置をドアの開閉を制御する入退出管理システムに適用することが可能となる。
【0028】
次に、上記のように構成される顔画像照合装置の基本的な顔画像の登録処理及び認証処理について説明する。
図7は、処理プロセッサ31が行う顔画像の登録処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、まず、顔画像照合装置30では、管理者などの操作員が図示しないキーボード等の操作部によりユーザのIDコードとユーザのパスワードとの入力を行う(ステップS11)。なお、通常、IDコードは、装置の管理者側が提供し、パスワードは、ユーザが自由に設定するようになっているものとする。
【0029】
IDコード及びパスワードが入力されると、顔画像照合装置30は、ユーザの顔画像の入力処理を行う(ステップS12)。この顔画像の入力処理では、処理プロセッサ31の制御によりカメラ2がユーザの顔画像を撮影し、撮影した画像をキャプチャボード356によって取り込む。撮影した顔画像を取り込むと、処理プロセッサ31は、取り込んだ画像全体から顔画像の領域を探索する(ステップ13)。この際、顔画像の領域が検出できなった場合には、顔画像の入力処理へ戻り、再度、顔画像領域の検出処理を行う。顔画像領域を検出すると、処理プロセッサ31は、検出した顔画像領域から特徴点の抽出処理を行う(ステップS14)。この特徴点の抽出処理は、まず、検出された顔画像領域内において、ほぼ円形領域とみなせる瞳領域と鼻孔領域を検出し、これらの検出した領域の中心位置を顔画像の特徴点として抽出する処理である。
【0030】
上記特徴点を抽出すると、処理プロセッサ31は、順番に特徴点の位置を基準とした照合領域の切出しを行う(ステップS15)。これにより照合領域を切り出すと、処理プロセッサ31は、各照合領域に対して幾何補正による大きさの正規化を行う(ステップS16)。また、処理プロセッサ31は、各照合領域に対して濃度補正による濃度分布の正規化を行う(ステップS17)。これらの処理が完了すると、処理プロセッサ31は、抽出された特徴点に基づいて顔の特徴量としての特徴ベクトル(顔パターン)を算出(生成)する(ステップS18)。特徴ベクトルを算出すると、処理プロセッサ31は、算出した特徴ベクトルを顔画像及びユーザ情報等に対応させて顔照合用辞書37に登録する(ステップS19)。以上の処理により、ユーザ1人分の登録処理が完了し、上記の処理を各ユーザ分行うことにより登録作業が全て完了する。
【0031】
次に、顔画像の照合処理について説明する。
図8は、処理プロセッサが行う顔画像の照合処理を説明するためのフローチャートである。なお、この照合処理は、図7に示すような登録処理と類似しており、図7のステップS12〜S18の処理と図8のステップS22〜S28の処理は同様な処理でるため詳細な説明を省略する。また、ここでは、ユーザがIDコードにより指定する辞書37内の顔データとの照合を行う1対1の照合モード(以下の説明では、単に「1対1照合モード」と呼ぶ)の動作について説明する。
【0032】
すなわち、ユーザは、まず、操作部5によりIDコードを入力する(ステップS21)。これにより、処理プロセッサ31は、入力されたIDコードに対応する辞書37内に登録されている顔画像を特定する。IDコードが入力されると、処理プロセッサ31は、ステップS22〜S28の処理として、IDコードを入力したユーザの顔画像を撮影し、その撮影した顔画像から顔画像の特徴量しての特徴ベクトル(顔パターン)を生成する。撮影した顔画像から顔パターンを生成すると、処理プロセッサ31は、辞書37との照合処理を行う(ステップS29)。
【0033】
この照合処理では、まず、処理プロセッサ31が上記ステップS28で生成した特徴ベクトルと上記ステップS21で入力されたIDコードに対応する顔画像の特徴ベクトルとの照合度(類似度)を算出する。この算出した照合度が所定のしきい値より大きい場合、処理プロセッサ31は、「照合成功」とし、それ以外の場合は「照合失敗」とする。また、照合が失敗した場合、この顔画像照合装置では、パスワードの照合等の代替手段にてユーザの認証処理を行うものとする。なお、顔画像の照合の可否を判定する閾値は、プログラム上で固定するようにしても良いし、辞書37内で各顔パターンに対応させて記憶しておくようにしても良い。
【0034】
次に、IDコード入力を行わない照合処理について説明する。つまり、ここでは、ユーザがIDコードにより辞書内の顔画像を指定することなく、撮影した顔画像と辞書内の全ての顔画像(ここでは、辞書37内に登録されている顔画像の個数をNとする)との照合を行う1対Nの照合モード(以下の説明では、単に「1対N照合モード」と呼ぶ)の動作について説明する。
図9は、1:N照合モードの動作を説明するためのフローチャートである。図9に示すように、まず、顔画像照合装置では、図示しない人間検知センサによりユーザの存在を検出した際に(ステップS31、YES)、ユーザの顔画像の撮影を開始する。以下、撮影した画像を取り込んで顔パターンを生成するまでの処理は、上記ステップS22〜S28と同様である(ステップS32〜S38)。撮影した顔画像から顔パターンを生成すると、処理プロセッサ31は、撮影した顔画像からの顔パターンと辞書37内に登録された全ての顔パターン(総数をNとする)との総当りで照合処理を行う。
【0035】
この照合処理の結果に基づき、処理プロセッサ31は、撮影した顔画像との照合度が最大となり、かつ、この時の照合度が所定の閾値以上のとき照合成功とし、最大の照合度となった顔パターンのIDコードを出力する。これ以外の場合、処理プロセッサ31は、照合失敗とする。また、照合が失敗した場合、この顔画像照合装置では、IDコード及びパスワードの入力を受けつけて本人であるか否かを認証するなどの代替手段にて認証処理を行う。
【0036】
また、上記図8及び図9に示す動作例では、1対1照合モードと1対N照合モードとの動作例について説明したが、これらの照合モードの中間的なモードとして、「グループ照合モード」がある。この「グループ照合モード」では、顔画像の登録時に、いくつかのグループごとに辞書を作成しておくか、各顔画像がどのグループに属するかを示す識別情報を付与しておく。そして、照合処理時の最初のステップで、個人のIDコードではなくグループIDコードを入力し、処理プロセッサ31が、照合対象とする顔画像を絞り込む。そして、処理プロセッサ31は、撮影した顔画像と絞り込んだ顔画像との総当り照合を実行する。これにより、グループ照合モードでは、登録される顔画像がどんなに多くなっても、照合対象とする顔画像を絞り込むことが可能となるので、一定の照合精度を維持することが可能となる。
【0037】
以下、上記のように構成される顔画像照合装置を用いた第1〜第6の実施の形態について説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態では、辞書登録および辞書照合の処理に特徴があり、その詳細な処理の流れを図10に示す。以下、第1の実施の形態としての辞書の登録処理について図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。また、辞書37への登録処理は、基本的には図7に示す手順で行われるものとし、この図10を用いて説明する処理は、図7のステップS19に対応する処理である。
【0038】
すなわち、上記処理プロセッサ31は、上記ステップS11〜18での処理により得られた、IDコード、パスワード及び、顔画像の特徴ベクトルを1つの組として辞書37に書き込む(ステップS41)。これにより、ユーザ1人分(あるいは1つの顔画像分)の辞書37への登録が行われる。処理プロセッサ31は、全ての登録者に対する辞書37への登録が完了したことを判断するまで(ステップS42、NO)、上記ステップS11へ戻り、他の未登録ユーザに対する登録処理を繰返し行う。
【0039】
全ての登録者に対する辞書37への登録処理が完了したと判断した場合(ステップS42、YES)、処理プロセッサ31は、辞書37内に登録されている全ての顔パターン同士の照合度を判定する(ステップS43)。この判定処理による判定結果に基づいて、処理プロセッサ31は、所定の閾値以上の照合度が存在するか否かを判断する。
【0040】
この判断により所定の閾値以上の照合度が存在すると判断した場合、所定の閾値以上の照合度となった顔パターン同士をペアとして組み合わせていく(ステップS44)。所定の閾値以上の照合度となった顔パターンのペアを全て抽出すると、処理プロセッサ31は、さらに、顔パターンが重なるペア同士をグループとしてまとめることにより類似した顔パターンのグループを抽出する(ステップS45)。
【0041】
例えば、図11に示すように、辞書37に登録された複数の顔データとして、A、B、C、D、E、F、…という顔データを想定する。これらの顔データの顔パターンに対して、処理プロセッサ31が、所定の閾値以上の照合度のペアとして、AとB、BとC、DとE、EとF、をそれぞれ抽出したとする(ステップS44)。すると、処理プロセッサ31は、(A、B、C)のグループと、(D、E、F)のグループを類似グループとして抽出する(ステップS45)。
【0042】
このように、類似グループを抽出すると、処理プロセッサ31は、各類似グループに対してID番号(類似顔パターンが有ることを示す情報)を発行する。各類似グループに対するID番号を発行すると、処理プロセッサ31は、各類似グループに対するID番号を各顔データに付与して登録処理を終了する(ステップS46)。また、どの類似グループにも属さない顔データに対しては、類似する顔データが無いことを示す情報を付与するようにしても良い。
なお、ここでは、全てのユーザに対する登録作業がすべて完了した後に、顔パターンが類似する類似グループを抽出するようにしたが、これに限らず、上記のような類似クループの抽出と登録は、どのタイミングで行うようにしても良い。例えば、一定期間ごとに適宜、類似グループを抽出して登録する処理を行うようにしても良い。
【0043】
次に、図10に示すような登録処理により辞書37に登録された顔データに対する照合処理について図12に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ここで説明する撮影した顔データと辞書37に登録されている顔データとの照合処理は、上記ステップS29に対応する処理であるものとする。すなわち、上記処理プロセッサ31は、上記ステップS21でユーザにより入力されたIDコードに対応する顔パターンを辞書37から読み出す。そして、処理プロセッサ31は、上記ステップS22〜28の処理によって、撮影した顔画像から得られた顔パターンと、辞書37から読み出した顔パターンとの照合度を算出する(ステップS51)。
【0044】
照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、ユーザが入力したIDコードに対応する顔パターンに類似する他の顔パターンが辞書37内に存在するか否かを判断する(ステップS52)。この判断は、各顔パターンに付与されている類似パターンが有ることを示す情報の有無により判断されるものである。この判断により類似する顔パターンが存在しないと判断した場合(ステップS52、NO)、処理プロセッサ31は、通常の照合処理(第1の照合処理)を行う。
【0045】
この通常の照合処理において、処理プロセッサ31は、算出した照合度が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS53)。この判断により算出した照合度が所定の閾値以上であると判断した場合、処理プロセッサ31は、照合が成功したものとして、ユーザが本人であることを認証する(ステップS54)。
【0046】
また、算出した照合度が所定の閾値以上でないと判断した場合、処理プロセッサ31は、照合が失敗したと判断する。照合が失敗したと判断した処理プロセッサ31は、顔照合処理の代替手段として、ユーザにパスワードの入力を促し、ユーザからのパスワード入力を受付ける(ステップS55)。これにより、ユーザがパスワードを入力すると、処理プロセッサ31は、入力されたパスワードがIDコードに対応して予め設定されているパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS56)。この判断によりパスワードが一致すると判断した場合、処理プロセッサ31は、ユーザが本人であることを認証する(ステップS54)。また、パスワードが一致しないと判断した場合、処理プロセッサ31は、ユーザが本人であることが認証できなかったものとする(ステップS57)。
【0047】
また、上記ステップS52で、類似パターンが存在すると判断した場合、処理プロセッサ31は、通常の照合処理とは異なる特別処理(第2の照合処理)を行う。この特別処理は、類似する顔パターンが辞書37内に存在する顔パターンに対する特別な処理である。この図12に示す例では、上記特別処理として以下のような処理を行う。
【0048】
すなわち、上記ステップS52で、類似パターンが存在すると判断した場合、処理プロセッサ31は、類似した顔パターンが有ること示すID情報に基づいて、当該顔パターンと同一の類似グループに属する全ての顔パターンを検索する。処理プロセッサ31は、検索した類似グループに属する全ての顔パターンと当該顔パターンとの照合度をそれぞれ算出する(ステップS58)。
【0049】
この算出結果に基づき、処理プロセッサ31は、ユーザが入力したIDコードに対応する顔パターンとの照合度が最大で、かつ、その照合度と次に照合度の高かった顔パターン(第2位)との照合度の差が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS59)。この判断により当該顔パターンとの照合度が最大で、かつ、第2位の照合度との差が所定の閾値以上であった場合、処理プロセッサ31は、照合が成功したのとして、ユーザが本人であることを認証する(ステップS54)。
【0050】
上記例では、1対1照合モードでの動作例について説明したが、1対N照合モードにも応用可能である。例えば、1対N照合モードの場合、処理プロセッサ31は、辞書37内の全ての顔パターンとの照合度をそれぞれ算出し、これらの照合度のうち最大照合度となった顔パターンを判定する。この最大照合度となった顔パターンに対して類似パターンの有りが設定されている場合、処理プロセッサ31は、上記のような特別処理を行うようにする。これにより、1:N照合モードであっても1:1照合モードの場合と同様に、特別処理を含めた照合処理が可能となる。
【0051】
上記のように、第1の実施の形態によれば、類似した顔パターンが辞書に複数登録されている場合、類似した顔パターン同士を類似グループとしてグループ分けし、類似グループに属する顔パターンに対しては、通常の照合処理とは異なる特別処理によって照合の可否を判断するようにしたものである。これにより、辞書内に類似する顔パターンが存在する場合であっても、一定の照合性能及びセキュリティレベルを維持することが可能となる。
【0052】
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。
上記の図12を用いて説明した動作例では、特別処理として、類似顔パターンが存在する場合、当該顔パターンとの照合度が最大で、かつ、当該顔パターンとの照合度と第2位の顔パターンとの照合度との差が所定の閾値以上であるか否かを判断するようにしたが、特別処理は上記例に限られるものではない。例えば、類似パターンが存在しない場合の照合処理に用いられる通常の閾値よりも高い閾値を設定しておき、類似パターンが存在する場合、特別処理として、当該顔パターンとの照合度が上記通常の閾値よりも高い閾値以上か否かを判断するようにしても良い。また、逆に、他のどの顔パターンとの照合度も低い場合(類似顔パターンが存在しない場合)に、通常の閾値よりも低い閾値との比較を行うようにしても良い。
【0053】
すなわち、この変形例では、類似パターンの存在の有無に応じて照合処理の閾値を変更するものであり、辞書37に登録している各顔パターンに対して、他の顔パターンとの照合度の差に応じて各顔パターンごとに照合処理の閾値が設定される場合の動作例について説明する。
【0054】
図13は、上記変形例の動作を説明するためのフローチャートである。この図13に示す動作例では、通常の閾値とは異なる閾値で照合を行う顔パターンに対して閾値を設定しておき、通常の閾値とは異なる閾値が設定されている顔パターンに対しては、設定された閾値で照合処理を行うようにしたものである。なお、図13のステップS61及びステップS63〜S67は、図12のステップS51及びステップS53〜S57と同様であるので説明を省略する。
【0055】
すなわち、図13に示すように、IDコードに対応する辞書37内の顔パターンに通常の閾値とは異なる閾値が設定されている場合(ステップS62、YES)、処理プロセッサ31は、特別処理を行う。ここでの特別処理としては、まず、処理プロセッサ31が、当該顔パターンに対して設定されている閾値を読出す(ステップS68)。
【0056】
そして、処理プロセッサ31は、撮影したユーザの顔パターンとIDコードに対応する辞書37内の顔パターンとの照合度が、当該顔パターンに対して設定されている閾値以上であるか否かを判断する(ステップS69)。この判断により閾値以上と判断した場合、処理プロセッサ31は、照合成功とし、ユーザが認証されたものとする(ステップS64)。また、上記判断により閾値以上と判断しなかった場合、処理プロセッサ31は、照合を失敗とし、ステップS65へ進む。
【0057】
上記のように、第1の実施の形態の変形例では、顔パターンを登録する際に、辞書内の他の顔パターンとの類似度の差異に基づいて各顔パターンに対してそれぞれ照合度の閾値を設定するようにしたため、一定の照合性能を維持しつつ、効率の良い照合処理を行うことが可能となる。
【0058】
次に、第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、同一ユーザに対して、顔パターンを辞書37内に複数登録(追加する)ことを特徴としている。このような辞書37を以下では「マルチエントリ辞書」と呼ぶものとする。このマルチエントリ辞書には、同一ユーザに対して、複数の顔データを登録するため、IDコードの他に付加コードをユーザ情報として登録する。この付加コードは、各顔データにそれぞれ付与される情報であり、顔データを特定するために用いられる。
【0059】
図14は、辞書37に同一ユーザの顔パターンを追加する際の処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、顔画像照合装置30では、管理者などの操作員が図示しないキーボード等の操作部によりIDコード、パスワード及び付加コード等のユーザ情報を入力する(ステップS71)。この際、付加コード以外のIDコードとパスワードは、ユーザが同一人物であるため、初期登録時に入力したもの(既に登録済みのデータ)と同じである必要がある。また、付加IDコードは、ユーザが自由に決めても良いし、管理者が決めても良い。付加コードとしては、例えば、メガネ有りの場合に「megane」というようにあらかじめ決めておくようにしても良い。
【0060】
IDコード、付加コード、及びパスワード等のユーザ情報が入力されると、顔画像照合装置30は、上記ステップS12〜S18と同様に、ユーザの顔画像の入力処理(ステップS72)、顔画像の領域を探索(ステップS73)、特徴点の抽出処理(ステップS74)、照合領域の切出し(ステップS75)、大きさの正規化(ステップS76)、濃度分布の正規化(ステップS77)、特徴ベクトルの生成(ステップS78)等の処理を行う。特徴ベクトル(顔パターン)を生成すると、処理プロセッサ31は、生成した顔パターンと上記ユーザ情報とを対応させて顔照合用辞書37に追加登録する(ステップS79)。以上の処理により、同一ユーザに対する顔パターンが追加される。つまり、上記のような追加登録によって、辞書37には、同一ユーザに対して複数の顔データが登録される。
【0061】
図15は、マルチエントリ辞書に対する照合処理の流れを説明するためのフローチャートである。図15に示すように、まず最初に、ユーザは、操作部5によりIDコードと付加コードを入力する(ステップS81)。これにより、処理プロセッサ31は、入力されたIDコードと付加コードとに対応する辞書37内に登録されている顔パターンを特定する。辞書37内の顔パターンが特定されると、処理プロセッサ31は、上記ステップS12〜S18、あるいは上記ステップS22〜S28の処理と同様に、IDコード及び付加コードを入力したユーザの顔画像を撮影し、その撮影した顔画像から特徴ベクトル(顔パターン)を生成する。撮影した顔画像から顔パターンを生成すると、処理プロセッサ31は、上記ステップS81で入力されたIDコード及び付加コードで特定される辞書37内の顔パターンとの照合処理を行う(ステップS89)。
【0062】
なお、同一ユーザに対して複数の顔データを登録する場合、各ユーザに対してデフォルトで使用する顔データを予め設定するようにしても良い。例えば、上記ステップS81で、付加コードが入力されなかった場合、処理プロセッサ31は、デフォルトとして初期登録された顔パターンを選ぶようにするものとする。また、IDコードに対してデフォルトとして用いられる顔パターンは、辞書37内に登録された顔パターンに対する変更処理、削除処理などの従来方法により容易に変更できるものとする。また、同一ユーザに対して複数の顔パターンが登録されている場合、どの顔パターンをデフォルトで用いるかを設定できるようにしても良い。
【0063】
また、上記例では、1:1照合モードでの処理について説明したが、1;N照合モードであっても、辞書37内に登録されている全ての顔パターンに対して照合処理を行うことにより、同一ユーザに対して複数の顔パターンを登録することが可能である。
【0064】
上記のように、IDコードの加えて付加コードを付与することにより、同一ユーザに対して複数の顔パターンを追加登録し、照合処理の際にIDコードとともに付加コードを指定することにより辞書37内の顔パターンを一意に特定し、撮影したユーザの顔画像から生成される顔パターンとの1対1の照合を行う。これにより、例えば、めがねの有無、めがねの種類等の外的な要因によりユーザの顔パターンが変動してしまうことにも対応でき、各ユーザに対する照合性能及びセキュリティレベル等を一定に保つことが可能となる。
【0065】
次に、第2の実施の形態の変形例について説明する。
第2の実施の形態では、同一ユーザに対して複数の顔パターンを登録することが大きな特徴である。辞書への顔パターンの登録は、ユーザ及び管理者の利便性を考慮すると、できるだけ簡単に行えるものが好ましい。特に、同一ユーザの顔パターンを追加登録する場合、実際に運用されている中でユーザあるいは管理者が特に意識することなく、追加登録されるのが望ましい。以下に説明する変形例では、顔画像照合装置の運用中(照合処理中)にユーザの顔パターンを追加登録する処理を説明する。
【0066】
図16は、第2の実施の形態の変形例を説明するためのフローチャートである。なお、ここで説明する撮影した顔画像と辞書37との照合処理は、例えば、図15の上記ステップS89に対応する処理であるものとする。まず、上記処理プロセッサ31は、上記ステップS81でユーザにより入力されたIDコード及び付加コードに対応する顔パターンが辞書37に存在するか否かを判断する(ステップS90)。ここでは、IDコードが存在しない場合、リジェクトされ、IDコードは存在するが付加コードが存在しない場合にステップS94へ進むものとする。
【0067】
上記ステップS90の判断によりユーザにより入力されたIDコード及び付加コードが存在すると判断した際、上記処理プロセッサ31は、上記ステップS81でユーザにより入力されたIDコード及び付加コードに対応する顔パターンを辞書37から読み出す。そして、処理プロセッサ31は、上記ステップS82〜88の処理によって、撮影した顔画像から得られた顔パターンと、辞書37から読み出した顔パターンとの照合度を算出する(ステップS91)。
【0068】
照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、算出した照合度が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS92)。この判断により算出した照合度が所定の閾値以上であると判断した場合、処理プロセッサ31は、照合が成功したものとして、ユーザが本人であることを認証する(ステップS93)。
【0069】
また、算出した照合度が所定の閾値以上でないと判断した場合、処理プロセッサ31は、照合が失敗したと判断する。照合が失敗したと判断した処理プロセッサ31は、顔照合処理の代替手段として、ユーザにパスワードの入力を促し、ユーザからのパスワード入力を受付ける(ステップS94)。これにより、ユーザがパスワードを入力すると、処理プロセッサ31は、入力されたパスワードがIDコードに対応して予め設定されているパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS95)。
【0070】
この判断によりパスワードが一致しないと判断した場合、処理プロセッサ31は、ユーザが本人であることが認証できなかったものとする(ステップS96)。また、上記判断によりパスワードが一致すると判断した場合、処理プロセッサ31は、上記ステップS90で付加コードが存在すると判断されていれば、当該IDコード及び付加コードに対応する辞書37内の顔パターンの更新処理を行うとともに(ステップS97)、ユーザが本人であることを認証する(ステップS93)。
【0071】
また、上記ステップS90でIDコードは存在するが付加コードが存在しないと判断した場合、上記同様、ユーザからのパスワード入力を受付け(ステップS94)、入力されたパスワードがIDコードに対応して予め設定されているパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS95)。この判断によりパスワードが一致しないと判断した場合、処理プロセッサ31は、ユーザが本人であることが認証できなかったものとする(ステップS96)。また、パスワードが一致すると判断した場合、処理プロセッサ31は、上記ステップS90でIDコードは存在するが付加コードが存在しないと判断されていれば、撮影した顔画像から生成した顔パターンを、入力された付加コードに対応する顔データとして辞書37に追加登録するとともに(ステップS97)、ユーザが本人であることを認証する(ステップS93)。
【0072】
次に、上記ステップS97での辞書の更新処理について詳細に説明する。辞書37内の顔パターンの更新処理は、例えば、撮影した顔画像の顔パターンを辞書に登録済みの顔パターンにマージ(融合)することにより更新用の顔パターンを生成し、辞書37内の顔パターンを書き換える。つまり、撮影した顔画像の顔パターンをパターンiとし、辞書に登録済みの顔パターンをパターンdとすると、更新用の顔パターンd´は、d´=αi+βd(0≦α、β≦1、かつ、α+β=1)となる。ここで、α及びβの値は、更新用の顔パターンに対して、撮影した顔画像の顔パターンと辞書に登録済みの顔パターンとをどのように反映させるかを決めるものである。
【0073】
上記のような更新用の顔パターンd´は、αの値をβの値よりも大きくすれば、撮影した顔画像の顔パターンiの影響が強くなり、βの値をαの値よりも大きくすれば、辞書に登録済みの顔パターンdの影響が強くなるものである。従って、α及びβの値を1/2とすれば、顔パターンiと顔パターンdと平均的な更新用の顔パターンd´が得られるので、辞書37内は顔パターンiと顔パターンdとの平均的な顔パターンで書き換えられる。また、αの値を1とし、βの値を0とすれば、i=d´となるため、辞書37内は顔パターンiに書き換えられる。
【0074】
なお、上記変形例では、1対1照合モードでの処理について説明したが、1対N照合モードにも応用可能である。例えば、1対N照合モードの場合、処理プロセッサ31は、まず、1:N照合モードでの照合処理を行い、この照合処理の結果、ユーザが認証できなかった場合に、IDコードとパスワードによる認証処理を行う。このIDコードとパスワードとによる認証ができた場合、処理プロセッサ31は、入力されたIDコードの顔パターンに対する辞書の更新処理を行うようにする。これにより、1:N照合モードであっても1:1照合モードの場合と同様に、照合処理の流れの中で辞書の更新処理が可能となる。
【0075】
上記のように、この第2の実施の形態の変形例では、顔画像による辞書照合が失敗になり、認証処理の代替手段としてのパスワード入力により認証された場合に、顔照合用辞書の顔データの更新あるいは追加登録を行うものである。これにより、ユーザあるいは管理者が意識することなく、辞書に登録済みの顔パターンの更新処理あるいは登録済みの顔パターンとは異なる同一ユーザの他の顔パターンの追加登録を容易に行うことができる。
【0076】
次に、第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態では、特定の不正アクセス者(未登録者)に対するアラームなどの警報を発するようにするものである。これは、顔画像照合装置が入退出管理システムに適用される場合などに用いられるものである。以下の説明では、入退室を行うドアなどに顔画像照合装置が設けられている場合を想定するものとする。
【0077】
この第3の実施の形態では、図17に示すように、顔画像照合装置30に、履歴データベース38a、特殊辞書38b、スピーカ41、無線通信ボード42、及びLANボード43が追加される。さらに、上記LANボードを介して接続されるLANには、保守用のパーソナルコンピュータ(保守用PC)44が設けられるものとする。上記履歴データベース38a及び特殊辞書38bは、ハードディスクドライブ(HDD)等で構成される記録装置38内に設けられる。なお、上記以外の構成は、図6に示す顔画像照合装置と同様であるため同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
【0078】
上記履歴データベース38aには、照合が失敗した際に、撮影した顔画像、撮影した顔画像から抽出した顔パターン、及び場所や日時などの属性データが履歴データとして記憶される。また、上記特殊辞書38bには、辞書37に登録されていない特定の人物の顔画像から抽出された顔パターンが登録される。上記スピーカ41は、上記処理プロセッサ31からの指示に従ってアラームなどを発するものである。上記無線通信ボード42は、管理者が所持する無線端末などの情報端末へ警報などを報知するための無線通信機能を有している。上記LANボード43は、LANなどを介して保守用PC44と接続するものである。上記保守用PC44は、ディスプレイ44aなどを有し、顔画像照合装置の保守及び管理を行う端末機器である。この保守用PC44は、例えば、管理センサなどに設置され、管理者(監視員)が顔画像照合装置を制御したり、処理状況や動作状態などを監視するようになっている。
【0079】
図18は、履歴データベース38aに履歴データを記憶する処理を説明するためのフローチャートである。なお、図18に示すステップS101〜S105の処理は、図16に示すステップS91〜S95と同様であるための詳細な説明を省略する。
すなわち、顔画像による照合が失敗し、かつ、パスワードも一致しなかった場合(ステップS105、NO)、処理プロセッサ31は、撮影した顔画像、撮影した顔画像から抽出された顔パターン、及び日時等の履歴データを1つの組として履歴データベース38aに記憶する(ステップS106)。この場合、処理プロセッサ31は、当該ユーザが認証されなかったものとする(ステップS107)。
【0080】
ここでは、撮影した顔画像からの特徴ベクトル(顔パターン)の生成処理が成功した場合を前提としているが、実際には、顔パターンを生成するまでの段階で処理に失敗してしまうことがある。このような場合、例えば、以下に示す3つの処理を行う。
(1)顔画像領域の検出に失敗した場合、顔画像及び顔パターンが無いため、履歴を記憶しない。
(2)顔画像領域の検出が成功し、特徴点の検出の段階で失敗した場合、顔パターンは無しとし、検出された顔画像のみを履歴として記憶する。
(3)顔パターンの生成に成功した場合、その顔パターンと特徴点検出が成功した顔画像の両方を履歴データとする。
【0081】
また、上記例では、パスワードによる認証が不成功の場合のみ履歴データを残すようにしているが、成功時にも履歴データを残すようにしても良い。また、パスワードの入力時に立ち去ってしまう可能性があるので、照合が失敗した時点で、ただちに履歴データを記録するようにしても良い。さらに、顔照合では、顔領域の検知または顔画像からの特徴点の抽出を照合の前段で行っているので、これらの処理が失敗した場合に、パスワードの入力さえも受けつけないようにすることによりセキュリティレベルを上げることも可能である。
【0082】
次に、アラーム出力用の特殊辞書38bの作成について説明する。上記のような処理により履歴データベース38aに記憶された履歴データからアラーム出力用の特殊辞書は作成される。すなわち、アラーム出力用辞書の作成は、保守用PC44のディスプレイ44aに履歴データに基づく顔画像を表示させ、管理者が不審者や不正アクセスのいたずらの常習者を選別することにより作成される。これは、通常の辞書登録と同様な処理を管理者が手動で実行させることにより実現可能である。また、保守用PC44が履歴データに基づく顔パターン同士の照合処理を行って、何度も履歴として記録されている者を保守用PC44が判断し、この判断結果に基づいて保守用PC44が特殊辞書38bに登録すべき人物を選別するようにしても良い。なお、特殊辞書38bへの登録は、保守用PC44を用いずに、顔画像照合装置で行うことも可能である。
【0083】
図19は、アラーム出力用の特殊辞書38bによる照合処理を加えた場合の照合処理の流れを説明するためのフローチャートである。すなわち、上記処理プロセッサ31は、ユーザにより入力されたIDコードに対応する顔パターンを辞書37から読み出し、撮影した顔画像からの顔パターン(入力顔パターン)との照合度を算出する(ステップS111)。
【0084】
照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、算出した照合度が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS112)。この判断により照合度が所定の閾値以上であると判断した場合、処理プロセッサ31は、照合が成功したものとして、ユーザが本人であることを認証する(ステップS113)。
【0085】
また、照合度が所定の閾値以上でないと判断した場合、処理プロセッサ31は、入力顔パターンと、アラーム出力用の特殊辞書38b内の全ての顔パターンとの照合度を算出する(ステップS114)。特殊辞書38b内の各顔パターンとの照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、所定の閾値以上の顔パターンが特殊辞書38b内に存在するか否かを判断する(ステップS115)。
【0086】
この判断により所定の閾値以上の顔パターンが存在しないと判断した場合、処理プロセッサ31は、顔照合処理の代替手段として、上記ステップS55、S56と同様に、パスワードによる認証処理を行う(ステップS116、S117)。また、上記判断により所定の閾値以上の顔パターンが存在すると判断した場合、処理プロセッサ31は、ユーザが認証できなかったものとし(ステップS118)、スピーカ41によりアラームを発するとともに、ディスプレイ44aにユーザに対する警告文を表示する(ステップS119)。
【0087】
また、上記例では、スピーカ41によるアラームとともに、ディスプレイ44aにユーザに対する警告文を表示するようにしたが、上記無線通信ボード42あるいは上記LANボード43を介して別の場所にいる管理者に不正アクセスである旨を報知するようにしても良い。例えば、保守用PC44にて管理者に不正アクセスを報知する場合、LANを介して保守用PC44に不正アクセスである旨と撮影した顔画像と送信し、ディスプレイ44a上に表示させる。これにより、保守用PC44を監視している管理者が居る場合には、直に、管理者に不正アクセスを報知できる。また、上記無線通信ボード42を介して管理者に不正アクセスを報知する場合、処理プロセッサ31は、無線通信ボード42により携帯電話など無線端末へ不正アクセスである旨と撮影した顔画像と送信するようにする。これにより、管理者が特定の場所に居なくとも、遠隔の管理者に対して不正アクセスを報知できる。
【0088】
また、上記例では、アラーム出力用の特殊辞書38bとの照合結果に基づいて不正アクセスを報知するようにしたが、顔照合用辞書37に登録されている全ての顔パターンとの照合に失敗した場合に管理者へ知らせるようにしても良い。この場合、アラーム出力用の特殊辞書38bを通常の顔照合用辞書37と別に作成する必要がないため、顔画像照合装置全体としての処理を減らすことが可能となる。
【0089】
また、上記例では、通常の顔照合用辞書37に登録されている顔パターンとの照合処理が失敗した場合に、アラーム出力用の特殊辞書38bとの照合を行うようにしたが、変形例として処理プロセッサ31を2台設けて、通常の顔照合用辞書37による照合処理と、アラーム出力用の特殊辞書38bによる照合処理を並行して行うようにしても良い。この場合、装置の基本構成を単純化したり、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
【0090】
また、上記例では、不正アクセスを検出するための特殊辞書38bを作成して、不正アクセスを報知するようにしたが、他の用途で特定の人物を顔画像で検索するようにしても良い。例えば、顔画像照合装置での利用に有効期限が設定されている場合、有効期限切れ、あるいは有効期限切れが間近の人物の顔パターンを特殊辞書38bに登録しておき、有効期限切れ(あるいは有効期限切れ間近)の人物が検出された際に、ディスプレイ44aに有効期限切れ(有効期限切れが間近)である旨を報知するようにしても良い。これにより、ユーザが有効期限切れ(あるいは有効期限切れ間近)であることを容易に認識することができるようになる。
【0091】
上記のように、第3の実施の形態では、通常の顔照合用辞書とは異なる特殊辞書を作成し、照合処理時に、上記特殊辞書に登録されている人物が検出された場合、当該人物あるいは管理者に所定のメッセージを報知するようにしたものである。これにより、登録者以外の人物による不正アクセスなどを管理者や当該人物に報知することができ、不審者への迅速な対応等が可能となり、セキュリティレベルを向上できる。
【0092】
次に、第4の実施の形態について説明する。
この第4の実施の形態は、図5に示すように、顔画像照合装置を入退室管理システムに適用する場合に、入退室管理と顔画像の照合処理とを連動させて照合性能及びセキュリティレベルの向上を実現するものである。
【0093】
この第4の実施の形態では、図5に示すように、入退室管理を行う1つのドアに対してエリア外側とエリア内側の両面に顔画像照合装置が設置された入退室管理システムを想定するものとする。この入退室管理システムでは、エリア外からのユーザに対して入室の管理を行い、エリア内からのユーザに対して退室の管理を行う。さらに、このような入退室管理に基づき在室者を示す在室者リスト50が、例えば、ワークメモリ32、辞書37あるいは記憶装置38内に作成されるものとする。この在室者リスト50は、ユーザの入退室が有るごとに更新されるものとする。
【0094】
また、入退出管理システムを利用するユーザは、エリア外に設置された顔画像照合装置あるいはエリア内に設置されて顔画像照合装置の何れかで登録を行う。また、顔パターンの辞書37への登録処理は、例えば、図7に示すような通常の登録処理で辞書37にユーザの顔パターンが登録されるものとする。
【0095】
図20は、上記のような入退出管理システムにおける入退出時の照合処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、1対N照合モードでの照合処理について説明する。また、この照合処理は、図9に示すような1:N照合モードでの辞書との照合処理に対応するものであり、ユーザの顔画像を撮影し、撮影した顔画像から顔パターンを生成するまでの処理は、図9と同様であるため説明を省略する。
【0096】
すなわち、図20に示すように、処理プロセッサ31は、入室時の照合処理の照合対象、及び退出時の照合処理の照合対象を上記在室者リスト50に基づいて絞り込むものである。例えば、入室の場合(ステップS121)、処理プロセッサ31は、上記在室者リスト50に基づいて在室者以外の顔パターンを全て照合対象として検索する(ステップS122)。また、退出の場合(ステップS121)、処理プロセッサ31は、在室者のみを照合対象とし、在室者の顔パターンを全て検索する(ステップS123)。
【0097】
このような検索処理により照合対象を全て抽出すると、処理プロセッサ31は、取込んだ顔画像からの顔パターンと全ての照合対象の顔パターンとの照合度を算出する(ステップS124)。全ての照合対象との照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、最大の照合度が所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS125)。この判断により最大の照合度が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS125、YES)、処理プロセッサ31は、顔照合が成功したと判定し、ユーザの入室あるいは退室を許可する(ステップS129)。
【0098】
また、上記判断により最大の照合度が所定の閾値に満たないと判断した場合(ステップS125、NO)、処理プロセッサ31は、顔照合が失敗であると判定し、代替手段としてのパスワード入力を受付ける(ステップS126)。ユーザによりパスワードが入力されると、処理プロセッサ31は、前記検索処理により検索した照合対象の中に、入力されたパスワードと一致するパスワードが存在するか否かを判断する(ステップS127)。
【0099】
この判断により一致するパスワードが存在しなかった場合(ステップS127、NO)、処理プロセッサ31は、ユーザが認証できなかったものとして、ユーザの入室を不可とする(ステップS128)。また、上記判断により一致するパスワードが存在すると判断した場合(ステップS127、YES)、処理プロセッサ31は、ユーザを認証し、当該ユーザの入室あるいは退室を許可する(ステップS129)。
【0100】
ユーザの入室あるいは退室を許可すると、処理プロセッサ31は、図示しない検知センサにて実際にユーザが入室あるいは退室したか否かを監視し、ユーザの入退室を検知した際に、上記在室者リスト50を変更する(ステップS130)。例えば、ユーザが入室した場合、処理プロセッサ31は、当該ユーザを在室者に追加することにより在室者リスト50を変更する。また、ユーザが退室した場合、処理プロセッサ31は、当該ユーザを在室者から削除することにより在室者リスト50を変更する。
【0101】
また、上記例では、1つのドアに対して入退室管理を行う例について説明したが、あるエリアヘの出入り口が複数ある場合に、各出入口にそれぞれ顔画像照合装置を設置し、これらの顔画像照合装置をLANなどでネットワーク接続して1つの在室者リストで当該エリアの入退室を管理することも可能である。
【0102】
また、上記例では、1対N照合モードの場合の動作について説明したが、1対1照合モードであっても同様に実現できる。この場合、ユーザがIDコードを入力した時点で、IDコードに基づいてユーザが照合対象であるか否かを判断できる。つまり、入室時にユーザが入力したIDコードが既に在室している者のIDコードであれば入室を不可とし、退室時にユーザが入力したIDコードが在室者のIDコードでなければ退室を不可とすることができる。このように、1:1照合モードでは、IDコードが入力された時点でユーザが照合対象でないと判断される場合、当該ユーザに対する顔照合を行うことなく入室あるいは退室を不可とすることが可能となる。
【0103】
また、上記例では、入室と退室の両方に顔画像照合装置を設置したが、片方を無線IDカードリーダなど他の個人認証装置にすることも可能である。例えば、入室時にIDカード等の顔照合以外の個人認証を行って、退出時に顔照合による個人認証を行うようにすれば、退出時に照合対象となる顔パターンを大幅に絞り込むことが可能となり、顔照合処理を効率的に行うことが可能となる。また、このようなシステムを、IDカードなどにより入室のみをチェックしているような管理システムに適用すれば、ユーザの利便性を低下させることなく、セキュリティレベルを向上させることができる。
【0104】
上記のように、管理するエリア内の入退室状況を示す情報に基づいて、入室時あるいは退室時の照合対象とする顔パターンを絞り込んで照合処理を行うようにしたものである。これにより、辞書と照合する際の対象人数を限定でき、顔照合処理の効率化、及びセキュリティレベルの向上化を図ることができる。
【0105】
次に、第5の実施の形態について説明する。
この第5の実施の形態では、1:1照合モードと1:N照合モードとを混在させる場合の動作例を示すものである。ここでは、1:N照合モードを優先させながら、1:1照合モードあるいはグループ照合モードを行うものについて説明する。
【0106】
図21は、1:N照合モードを優先させながら1:1照合モードでの照合処理を行う場合の動作例を説明するためのフローチャートである。図21に示すように、まず、処理プロセッサ31は1:N照合モードで動作し、指定キーが押下された場合(ステップS141)、あるいは1:N照合モードでの照合が失敗した場合(ステップS145、NO)、1:N照合モードから1:1照合モードへ移行するようになっている。
【0107】
すなわち、処理プロセッサ31は、図示しない検知センサによりカメラ前の人間(ユーザ)を検知すると、ユーザの顔画像を撮影する。処理プロセッサ31は、前記カメラが撮影した画像から顔画像の領域が検出すると、検出した顔画像から顔パターン(入力顔パターン)を生成する。入力顔パターンを生成すると、処理プロセッサ31は、1:1照合への移行を指定する指定キーが押下されるまで、1:N照合モードで動作する。
【0108】
つまり、前記指定キーが押下されなければ、処理プロセッサ31は、辞書37に登録してある顔パターン(登録顔パターン)を1つずつ抽出し、抽出した登録顔パターンと前記入力顔パターンとの照合度を算出する(ステップS142)。前記指定キーが押下されることなく、全ての登録顔パターンと入力顔パターンとの照合度の算出処理が完了すると(ステップS143、YES)、処理プロセッサ31は、算出した照合度のうち最大照合度が1:N照合用の所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS144)。この判断により最大照合度が1:N照合用の閾値以上であると判断すると、処理プロセッサ31は、ユーザが認証されたものとする(ステップS145)。
【0109】
また、上記ステップS144で最大照合度が1:N照合用の閾値以上でないと判断した場合(ステップS144、NO)、あるいは、全ての登録顔パターンとの照合が完了する前に前記指定キーが押下された場合(ステップS141、YES)、処理プロセッサ31は、1:1照合モードへと移行する。1:1照合モードに移行すると、処理プロセッサ31は、まず、ユーザによるIDコードの入力を受付ける(ステップS146)。ユーザによりIDコードが入力されると、処理プロセッサ31は、辞書37からIDコードに対応する登録顔パターンを検索し、入力顔パターンとIDコードに対応する登録顔パターンとの照合度を算出する(ステップS147)。
【0110】
入力顔パターンとIDコードに対応する登録顔パターンとの照合度を算出すると、処理プロセッサ31は、算出した照合度が1:1照合用の所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS148)。ここで、IDコードに対応する登録顔パターンが1:N照合モードでも照合対象になっていたならば、1:1照合モードでの照合度の算出方法及び閾値が1:N照合モードと同じでは照合結果が同じになってしまう。従って、例えば、1:1照合用の閾値を前記1:N照合用の閾値よりも低くしたり、1:1照合モードでの照合度の算出方法を1:N照合の場合とは異なる方法で行うものとする。なお、後述するように、IDコードに対応する登録顔パターンが1:N照合モードでは照合対象にならない場合は、1:1照合モードでの照合度の算出方法及び閾値が1:N照合モードと同じであっても良い。
【0111】
上記ステップS148で、算出した照合度が1:1照合用の所定の閾値以上であると判断すると、処理プロセッサ31は、ユーザが認証されたものとする。また、上記ステップS148で、算出した照合度が1:1照合用の所定の閾値以上でないと判断すると、処理プロセッサ31は、顔照合によるユーザ認証が失敗したものとし、顔照合の代替手段としてのパスワードによる認証処理を行う(ステップS149、S150)。これにより、処理プロセッサ31は、パスワードにより認証された場合、ユーザを認証し、パスワードでも認証されなかった場合、ユーザが認証できなかったものと判定する。
【0112】
上記のように、1:N照合モードを優先しながら、指定キーが押下された場合あるいは1:N照合モードで照合が失敗した場合に、1:1照合モードあるいはグループ照合モードへ移行して照合処理を行うようにしたものである。これにより、複数の照合モードを混在することができ、セキュリティレベルを維持させながら利便性を向上させることが可能となる。
【0113】
また、上記例では、1対N照合モードを優先させながら、1対1照合モードへ移行するものについて説明したが、1対N照合モードを優先させながら、グループ照合モードへ移行するものも同様に実施することが可能である。この場合、1対N照合用の一つの辞書(この辞書も一つのグループ照合用辞書であり、ディフォルト辞書とみなせる)と、複数のグループごとの複数の辞書をあらかじめ登録しておく。
【0114】
そして、各グループのユーザには、グループを示すIDコード(グループコード)を与える。これにより、クループ照合モードでは、1:1照合モードの際にユーザごとに与えられるIDコード(ユーザコード)の代わりに、グループごとに与えられるIDコード(グループコード)によってユーザがどのグループかを特定するようにする。
【0115】
また、グループ照合モードへ切換えた後、照合に失敗した場合は、ユーザパスワードであってもよいが、同じグループ内で同一のグループパスワードの一致判定を行うように実施できる。また、指定キーをグループIDと対応づけておくことにより、グループIDコードの入力の手間を省いてもよい。なお、指定キーとしては、切換えるモードが一意である場合、任意のキーであってもよい。
【0116】
また、1:N照合モードで照合処理を行うユーザと、1:1照合モードで照合処理を行うユーザとを分けて管理するようにしても良い。この場合、1:N照合用の辞書と1:1照合用の辞書とを設け、1:N照合用の辞書に1:N照合モードで照合処理を行うユーザの顔パターンを登録しておき、かつ、1:1照合用の辞書に1:1照合モードで照合処理を行うユーザの顔パターンを登録しておく。
【0117】
これにより、顔画像照合装置は、1:N照合モードで起動し、1:N照合モードで照合できなかったユーザに対しては、1:1照合モードで照合処理を行うようになる。つまり、1:N照合モードで照合処理を行うユーザは、1:N照合モードで照合されるが、1:1照合モードで照合処理を行うユーザは、1:N照合モードで照合が失敗した際、あるいは1:N照合モードの実行中に指定キーを押下した際に、1:1照合モードで照合されるようになる。
【0118】
例えば、顔照合処理を入退室管理システムに適用する場合、管理者、あるいは日常的に利用するユーザを1:N照合モードで照合処理を行うようにし、入退室の権限は有するが日常的に利用しないユーザを1:1照合モードで照合処理を行うようにする。これにより、管理者あるいは日常的に利用するユーザに対しては、キーなどを接触することなく、いわゆる顔パスで入退室を行うことができ、かつ、日常的に利用しないユーザに対しては、1:1照合による高精度な照合処理を行うことができるようになる。
【0119】
次に、第6の実施の形態について説明する。
この第6の実施の形態では、各ユーザが使用可能なパーソナルコンピュータ(パソコン)あるいは携帯電話などの情報端末で顔画像照合装置で利用する辞書へ登録する顔画像や顔パターンを作成することを特徴する。すなわち、この第6の実施の形態では、各ユーザが自身の顔画像をインターネット等を介して遠隔地から辞書へ登録することに特徴がある。
【0120】
図22は、各ユーザがインターネット等のネットワークを介して顔画像を辞書へ登録するための顔画像登録システム60の構成例を示す図である。
図22に示すように、顔画像登録システム60は、各登録者(ユーザ)が利用可能な複数の情報端末(パソコン、PC1、PC2、PC3、…)61、…、登録サーバ62、保守用PC44及び顔画像照合装置30により構成されている。
【0121】
上記情報端末61は、ユーザに操作案内などを表示するディスプレイ61a、ユーザによる操作を受付ける操作部61b、及びユーザの顔画像を撮影するカメラ61cを有し、インターネットに接続する機能、及び後述する辞書作成プログラムが動作するものであれば良い。
【0122】
以下の説明では、情報端末61が自宅やオフィスの机上などに設置されたカメラ付きパソコンであるものとして説明するが、カメラとインターネット接続機能を有するものであれば、携帯用パソコン、携帯電話あるいは携帯端末などの情報端末であっても良い。
【0123】
また、カメラ付きパソコンや携帯情報機器は、ユーザが所有するものでなく、辞書作成用にレンタルされたものであってもよい。例えば、パーソナルコンピュータに接続可能なカメラなどからなる顔画像取込みシステム一式をレンタルする場合も有り得る。
【0124】
なお、顔画像を撮影するためのカメラ61cは、被撮影画像との相対的な距離、高さ、及び向きなどは、実際の装置でのものとできるだけ同じに設定し、顔画像照合装置の運用時に撮影する顔画像とできるだけ幾何的関係が同等となるようにマニュアル等でユーザに指導するものとする。
【0125】
上記登録サーバ62は、WWW(World Wide Web)サーバもしくはFTP(File Trasfer Protocol)サーバなどのサーバコンピュータである。この登録サーバ62は、インターネットを介して転送される顔画像及び顔パターンなどの顔データを記憶する記憶部を有している。上記保守用PC44は、例えば、図17に示す保守用PC44と同様に構成され、上記登録サーバ62に記憶された顔データから辞書を作成、編集するものである。
【0126】
さらに、上記パソコン61と登録サーバ62とのデータ通信の際、セキュリティ性をより高くするためPKI(Public Key Infrastructure)を併用したり、専用の回線を利用するようにしても良い。
【0127】
次に、上記のように構成される顔画像登録システムでの動作について説明する。
図23は、顔画像登録システムの動作例を説明するためのフローチャートである。まず、ユーザは、登録サーバ62から顔データの初期登録、照合、及び更新を行うプログラム(以下、辞書作成プログラムと称する)を自分のパソコン61にダウンロードする(ステップS161)。この際、ユーザは、自分のパソコン61でWWWブラウザを起動し、WWWプラウザを通じて、上記登録サーバ62によりWWW上に公開される上記辞書作成プログラムをダウンロードするようになっている。
なお、ここでは、プログラムの送付及びインストールをインターネットを介してユーザのパソコンに送信するようにしたが、物理的にCDなどの記録媒体に納め、各登録者に送付するようにしても良い。
【0128】
上記辞書作成プログラムをダウンロードする際、ユーザのパソコン61のディスプレイ61aには、図24に示すようなWWWプラウザの画面が表示される。この画面では、ID番号(IDコード)、氏名、年齢、性別、身長、めがねの有無、パスワード、及びその他などのユーザ情報をユーザが入力されるようになっている。なお、以下の説明では、1つの顔パターンを登録するものとして説明するが、上記第2の実施の形態のように、例えば、メガネ有り/無しを選択することにより、ユーザの顔パターンを複数登録するようにしても良い。この場合、上記第2の実施の形態と同様な方法により、マルチエントリ辞書としてユーザ辞書を作成する。また、上記IDコードは、登録サーバ62が提供するものであっても良いし、ユーザが任意のIDコードを入力し、ユーザが入力したIDコードを登録サーバ62が承認するようにしても良い。
【0129】
上記のようなユーザ情報を入力した後に、ユーザがプログラムのダウンロードを指示するキー71を選択することにより辞書作成プログラムがダウンロードされるようになっている。また、上記のようなユーザ情報の入力は、ユーザのパソコンで作成した辞書をアップロードする際にのみ行うようにしても良い。
【0130】
上記辞書作成プログラムをダウンロードすると、ユーザは、パソコン61で上記辞書作成プログラムを起動させてユーザの顔データ(ユーザ辞書)を作成する(ステップS162)。この辞書作成プログラムが起動すると、パソコン61は、例えば、図25に示すようなメニュー画面のキー選択によるユーザとの対話形式で種々の処理を実行する。すなわち、パソコン61の制御部は、初期辞書の登録処理(ステップS163)、照合処理の試行(ステップS164)、辞書の更新処理(ステップS165)を行って、一定期間内に登録サーバ62へ登録するためのユーザの顔データ(ユーザ辞書)を作成する。
【0131】
この辞書作成プログラムでは、一定期間内で顔照合を繰返し行い、その照合結果に基づいて辞書の更新を繰り返す。これは、照合処理を繰返し行って辞書の更新を繰り返すことにより安定した照合が可能な照合用の顔データが生成されるからである。従って、ユーザが安定した照合が行えるようになったと判断したら、図25に示すようなユーザ辞書の作成を終了するキー84を押下することによりユーザ辞書の作成を完了させる。
【0132】
また、ユーザ辞書が安定した照合が可能か否かは、辞書作成プログラムに基づいてパソコン61の制御部で判定するようにして良い。この場合、ユーザ辞書に対して安定した照合が可能か否かを判断する基準としては、一定期間以上、一定頻度で継続して試行することを前提として、照合失敗率(顔照合の失敗回数/試行回数)が一定値以下になったか否かを判断するようにする。また、照合度が一定値以上になり、それが所定期間(あるいは所定回数)継続したか否かによりユーザ辞書の安定性を判断するようにしても良い。
【0133】
ユーザ辞書の作成が完了すると、ユーザは、図24に示すような画面よりユーザ辞書のアップロードを指示するキー72を押下する。これにより、パソコン61の制御部は、WWWブラウザを通じて作成したユーザ辞書を上記登録サーバ62へアップロードする(ステップS166)。また、ユーザ辞書の作成が完了した時点で、ユーザによる指示が無くとも、パソコン61の制御部が辞書作成プログラムに基づいてユーザ辞書のアップロードを行うようにしても良い。
【0134】
上記登録サーバ62では、パソコンからアップロードされたユーザ辞書を、そのユーザ情報と供に辞書ファイルとして記憶部に蓄積する。これにより、登録サーバ62には、各ユーザからの顔データとユーザ情報とからなる辞書ファイルが記憶部に蓄積される。登録サーバ62では、記憶部に蓄積した各辞書ファイルを統合して辞書を生成する。全てのユーザからのユーザ辞書を統合した辞書を生成した際に、登録サーバ62は、最終の辞書をLANを介して保守用PC44に送る。この保守用PC44は図17の保守用PC44と同様な構成を有するものである。
【0135】
ここでは、全てのユーザの辞書が収集できた時点で、一括して保守用パソコンに転送するようにしたが、ユーザの一部が経時的、経年的に変化する場合、その都度、保守用パソコンに追加して、パソコン上で辞書編集を行うようにすれば良い。
【0136】
次に、辞書作成プログラムによるユーザ辞書の作成処理について詳細に説明する。
図26は、ユーザのパソコン61によるユーザ辞書の作成処理を説明するためのフローチャートである。図26に示すように、パソコン61に辞書作成プログラムをダウンロードした後、ユーザは、辞書作成プログラムを起動させる。この辞書作成プログラムには、ユーザの顔データの初期登録を行う初期登録プログラム、顔照合の試行を行う顔照合プログラム、辞書の更新を行う辞書更新プログラムなどが含まれており、ユーザの選択に応じて各プログラムが起動するようになっている。上記辞書作成プログラムが起動すると、パソコン61のディスプレイ61aには、例えば、図25に示すようなメニュー画面が表示される(ステップS173)。このメニュー画面では、辞書の初期登録を指定するキー81、顔照合の試行を指定するキー82、辞書の更新を指定するキー83、及びユーザ辞書の作成終了を指定するキー84などが表示されている。
【0137】
例えば、上記のようなメニューが画面よりユーザが辞書の初期登録を指示するキー81を選択すると、パソコン61の制御部は、ユーザ辞書への顔パターンの初期登録プログラムを起動させる(ステップS174)。初期登録プログラムが起動すると、パソコン61の制御部は、ユーザの顔データのユーザ辞書への初期登録処理を行う(ステップS175)。この初期登録処理は、パソコン61の制御部の制御に基づいて行われる。すなわち、初期登録処理では、カメラ61cにてユーザの顔画像を撮影し、この撮影した顔画像から顔パターンを生成し、パソコン61内の記憶部にユーザ辞書を作成して登録するものである。この初期登録処理は、図7に示す登録処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0138】
なお、初期登録処理は、辞書作成プログラムの最初に行うべき処理であるので、ダウンロードした辞書作成プログラムを最初に起動させた際に、自動的に初期登録プログラムが起動するようにしても良い。この場合、初期登録が完了しなければ、メニュー画面が表示されずに、他の処理が行われないようにすれば良い。例えば、図26に示すように、初期登録済みが完了していなけば(ステップS171、NO)、初期登録の案内を表示し(ステップS172)、ユーザ辞書の初期登録を行うようにする。
【0139】
上記メニュー画面よりユーザが顔照合の試行を指定するキー82を選択すると、パソコン61の制御部は、顔照合プログラムを起動させる(ステップS176)。この顔照合プログラムが起動すると、パソコン61の制御部は、記憶部内に記憶しているユーザ辞書との顔照合処理を行う(ステップS177)。この顔照合処理は、パソコン61の制御部の制御に基づいて行われる。すなわち、顔照合処理では、カメラ61cにてユーザの顔画像を撮影し、この撮影した顔画像から顔パターンを生成し、撮影した顔画像から生成された顔パターンとパソコン内の記憶部に登録されているユーザ辞書の顔パターンとの照合度を判定するものである。この顔照合処理は、図8に示す照合処理からステップS21のIDコード入力を省いたものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0140】
また、顔照合処理を行った際に、照合結果に基づいて案内表示を行うようにしても良い。つまり、顔照合処理は、一定期間内で安定した照合結果が得られるようなユーザ辞書を作成するために繰返し行われるので、照合結果に基づいて辞書の更新あるいはユーザ辞書の作成終了を案内するようする。例えば、図26に示すように、顔照合処理を行う度に、ユーザ辞書の安定性を判断し(ステップS178)、ユーザ辞書が安定するまでユーザ辞書の更新案内を表示し(ステップS179)、ユーザ辞書が安定したらユーザ辞書の作成終了を案内する(ステップS180)。また、ユーザ辞書の安定性は、上述のように、照合失敗率(顔照合の失敗回数/試行回数)、あるいは、所定値以上の照合度の継続性に基づいて判断される。
【0141】
上記メニュー画面よりユーザが辞書の更新を指示するキー83を選択すると、パソコン61の制御部は、辞書更新プログラムを起動させる(ステップS181)。この辞書更新プログラムが起動すると、パソコン61の制御部は、記憶部内に記憶しているユーザ辞書の更新処理を行う(ステップS182)。この辞書更新処理は、パソコン61の制御部の制御に基づいて行われる。
【0142】
例えば、照合処理の結果が照合失敗であった場合に、パソコン61の制御部は、ディスプレイ61aに辞書更新を促す旨のメッセージを表示する。このメッセージを見てユーザは、辞書の更新を行うか否かを判断する。ユーザが辞書の更新を行うと判断した場合、ユーザは、辞書更新の開始を指示するキー83を押下する。これにより、パソコン61の制御部は、辞書更新プログラムが起動させる。
【0143】
また、照合が失敗した際に辞書更新メッセージを表示する代わりに、自動的に辞書更新を実行させるように実施することもできる。この場合、照合結果に基づいて辞書更新プログラムを起動させる機能を顔照合プログラムに組み込む。これにより、ユーザが何もしなくとも照合結果に基づいて辞書が更新される。
【0144】
辞書更新処理では、上記顔照合処理の結果に基づいてユーザがユーザ辞書に登録してある辞書を更新する判断した場合に、照合処理時に撮影した顔画像から生成した顔パターンに基づいて辞書を更新するものである。この辞書の更新処理は、例えば、上記第2の実施の形態の他の例で説明した更新方法が用いられる。従って、辞書の更新処理については、図16のステップS97で説明した更新処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0145】
上記メニュー画面よりユーザが辞書作成の終了を指示するキー84を選択すると、パソコン61の制御部は、ユーザ辞書の作成を終了し、ユーザ辞書の作成終了案内やユーザ辞書の登録サーバ62のアップロードの案内を表示する(ステップS183)。このような案内に従って、ユーザは、作成したユーザ辞書のアップロードを行うようになっている。
【0146】
また、図26に示すような動作では、辞書登録、照合、辞書更新、及び辞書のアップロード等のすべての機能が統合された辞書作成プログラムの動作について説明としてが、照合プログラム及び辞書更新プログラムを切り離し、例えば、スクリーンセーバのロックの解除などの応用プログラムとして実現するようにしても良い。これによれば、照合処理を試行するユーザの手間が省け、一定の頻度で照合処理を試行することが容易になる。
【0147】
また、ユーザ辞書は、情報端末61あるいは登録サーバ62に接続されるネットワーク上のどこに設置しても良い。つまり、情報端末61ではユーザの顔画像の取り込み処理を行い、登録サーバ62では各ユーザ辞書の統合及び編集を行うものであれば、照合や辞書の更新等の処理は、ネットワーク上のどの装置が行うようにしても良い。従って、辞書登録システムの構成は、ネットワークを構成する各機器の処理能力、あるいはネットワーク回線の通信能力等に基づいて総合的に設計されるものが好ましい。
【0148】
例えば、情報端末61として携帯電話のような処理能力の低いものを用いる場合、ユーザ辞書との照合、ユーザ辞書の更新、登録サーバへのユーザ辞書のアップロードなどの処理を携帯電話で行うようにすると、携帯電話に大きな負荷がかかってしまう。このため、携帯電話が顔画像の取り込みのみを行い、画像圧縮処理を付加して登録サーバ62に画像を転送し、以後の処理は、登録サーバ62側で行うようにしても良い。
【0149】
この場合、ユーザ辞書は、常に登録サーバ62側に置かれる。携帯電話には、顔画像の取り込みプログラムが登録サーバ62からダウンロードされる。顔画像の取り込みプログラムをダウンロードした携帯電話側では、ユーザの顔画像を取込む度に、顔画像のみを登録サーバ62に送信する。携帯電話から顔画像が送信されると、登録サーバ62は、ユーザ辞書との照合処理を行い、照合結果などのメッセージのみを携帯電話へ返送する。この場合、辞書の更新処理は登録サーバ62が行う。この結果、携帯電話での照合処理及び登録サーバ62へのユーザ辞書のアップロード処理も省かれる。このような処理を行うことにより、携帯電話等の処理能力の低い情報端末であっても、ユーザ辞書の作成及び登録等の処理が効率的に行うことができる。
【0150】
上記のように、各ユーザのユーザ辞書を作成するためのプログラムを供給し、各ユーザが作成したユーザ辞書に基づいて顔画像照合装置に用いる辞書を作成するようにしたものである。これにより、登録者数が多数の場合にも効率的かつ低コストに辞書照合が行える。また、装置を設置する以前に辞書登録が完了しているので、すぐに運用開始が行える。
【0151】
また、各ユーザが作成したユーザ辞書をネットワークを介して収集し、各ユーザからのユーザ辞書を登録用のサーバで統合し、保守PC等を介して顔画像照合装置で利用する辞書として登録するようにしたものである。これにより、顔画像照合装置の管理者側あるいは運用者側では、辞書の登録に手間がかからず効率的な辞書の作成が可能となる。
なお、上記した6つの実施の形態は、それぞれが独立した機能および効果をもつが、互いに組み合わせて実施可能であることは言うまでもない。
【0152】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、ユーザへの負担が非常に小さく、利便性が高いという顔照合による認証処理の長所をそこなうことなく、照合性能及びセキュリティレベルを向上させ、かつ、利便性を一層向上させることが可能な顔画像照合装置及び顔画像照合方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に係る顔画像照合装置のユーザインターフェース部の外観構成例を示す正面図。
【図2】顔画像照合装置のユーザインターフェース部の外観構成例を示す正面図。
【図3】顔画像照合装置の設置例を示す側面図。
【図4】顔画像照合装置の設置例を示す側面図。
【図5】ドアなどにユーザインターフェース部が設けられる場合の構成例を示すブロック図。
【図6】顔画像照合装置の制御系統としての全体構成を示す図。
【図7】処理プロセッサ31が行う顔画像の登録処理の流れを示すフローチャート。
【図8】処理プロセッサが行う顔画像の照合処理を説明するためのフローチャート。
【図9】1:N照合モードの動作を説明するためのフローチャート。
【図10】第1の実施の形態としての辞書の登録処理について説明するためのフローチャート。
【図11】この発明の実施の形態を説明するための概略構成を示す図。
【図12】図10の登録処理により辞書に登録された顔データに対する照合処理について説明するためのフローチャート。
【図13】第1の実施の形態に係る変形例を説明するためのフローチャート。
【図14】辞書に同一ユーザの顔パターンを追加する際の処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図15】マルチエントリ辞書に対する照合処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図16】第2の実施の形態に係る変形例を説明するためのフローチャート。
【図17】第3の実施の形態に係る顔画像照合装置30の構成例を概略的に示す図。
【図18】履歴データベースに履歴データを記憶する処理を説明するためのフローチャート。
【図19】アラーム出力用の特殊辞書による照合処理を加えた場合の照合処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図20】入退出管理システムにおける入退出時の照合処理を説明するためのフローチャート。
【図21】1:N照合モードを優先させながら1:1照合モードでの照合処理を行う場合の動作例を説明するためのフローチャート。
【図22】各ユーザがインターネット等のネットワークを介して顔画像を辞書へ登録するための顔画像登録システムの構成例を示す図。
【図23】第6の実施の形態に係る顔画像登録システムの動作例を説明するためのフローチャート。
【図24】WWWプラウザの表示例を示す図。
【図25】辞書作成プログラムによるメニュー画面が表示例を示す図
【図26】辞書作成プログラムの動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…表示部、2…カメラ、3、4…光源、5…入力部、10…ユーザインターフェース部、30(12、21)…顔画像照合装置、31…処理プロセッサ、32…ワークメモリ、33…プログラムメモリ、34…画像メモリ、35…キャプチャボード、36…記録装置インターフェース、37…顔照合用辞書、38…記録装置、39…表示制御部、40…照明制御部、41…スピーカ、44…保守用PC、61…情報端末(パソコン)、62…登録サーバ

Claims (6)

  1. 利用者の顔画像と各利用者ごとに与えられている識別情報とが対応して記憶され、さらに、類似した顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶されている記憶手段と、
    利用者の識別情報が入力される入力手段と、
    この入力手段により入力された識別情報に対応する利用者の顔画像を撮影する撮影手段と、
    前記入力手段により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記撮影手段により撮影された顔画像と前記入力手段により入力された識別情報に対応した前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合度を算出し、算出した類似度が所定の閾値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第1の顔照合手段と、
    前記入力手段により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記撮影手段により撮影された顔画像と前記記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応する顔画像に類似する各顔画像との照合度を算出し、前記入力手段により入力された識別情報に対応した顔画像との照合度が最大で、かつ、次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2の顔照合手段と、
    を有することを特徴とする顔画像照合装置。
  2. 利用者の顔画像が記憶され、さらに、類似する顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶されている記憶手段と、
    利用者の顔画像を撮影する撮影手段と、
    この撮影手段により撮影された顔画像と前記記憶手段に記憶されている各顔画像との照合度を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上であるか否かにより前記撮影手段により撮影された顔画像との照合度が最大となった前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合の成否を判定する第1の顔照合手段と、
    前記算出手段により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上で、かつ、最大の照合度となった顔画像に類似する各顔画像との照合度のうち次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2に顔照合手段と、
    を有することを特徴とする顔画像照合装置。
  3. さらに、前記記憶手段に記憶されている顔画像同士の照合度を算出し、算出した照合度のうち所定値以上の照合度となった顔画像同士が類似する顔画像のグループであることを示す情報を前記記憶手段に登録する登録手段を有する、
    ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の顔画像照合装置。
  4. 利用者の顔画像と各利用者ごとに与えられている識別情報とが対応して記憶され、さらに、類似した顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶手段に記憶される登録工程と、
    利用者の識別情報が入力される入力工程と、
    この入力工程により入力された識別情報に対応する利用者の顔画像を撮影する撮影工程と、
    前記入力工程により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記撮影工程により撮影された顔画像と前記入力工程により入力された識別情報に対応した前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合度を算出し、算出した類似度が所定の閾値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第1の顔照合工程と、
    前記入力工程により入力された識別情報に対応する前記記憶手段に記憶されている顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記撮影工程により撮影された顔 画像と前記記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応する顔画像に類似する各顔画像との照合度を算出し、前記入力工程により入力された識別情報に対応した顔画像との照合度が最大で、かつ、次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2の顔照合工程と、
    ことを特徴とする顔画像照合方法。
  5. 利用者の顔画像が記憶され、さらに、類似する顔画像が存在する顔画像には類似する顔画像を示す情報が記憶手段に記憶される登録工程と、
    利用者の顔画像を撮影する撮影工程と、
    この撮影工程により撮影された顔画像と前記記憶手段に記憶されている各顔画像との照合度を算出する算出工程と、
    前記算出工程により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されていない場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上であるか否かにより前記撮影工程により撮影された顔画像との照合度が最大となった前記記憶手段に記憶されている顔画像との照合の成否を判定する第1の顔照合工程と、
    前記算出工程により算出された照合度のうち最大の照合度となった顔画像に類似する顔画像を示す情報が記憶されている場合、前記最大の照合度が所定の閾値以上で、かつ、最大の照合度となった顔画像に類似する各顔画像との照合度のうち次に大きい照合度との差が所定値以上であるか否かにより照合の成否を判定する第2に顔照合工程と、
    ことを特徴とする顔画像照合方法。
  6. 前記登録工程は、さらに、前記記憶手段に記憶されている顔画像同士の照合度を算出し、算出した照合度のうち所定値以上の照合度となった顔画像同士が類似する顔画像のグループであることを示す情報を前記記憶手段に登録する、
    ことを特徴とする前記請求項4又は5に記載の顔画像照合方法。
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