JP4153103B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の搬送経路に沿って複数の加工領域が設けられた加工ラインの各加工領域間のワークの受け渡しに好適なワーク搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、少量または中量で多品種の製品を加工するいわゆるフレキシブル生産ライン等の加工ラインでは、ワークの搬送方向に沿って工作機械が設けられた複数の加工セルが設けられている。
上記のような加工ラインでは、加工セル間でワークの搬送を行う必要がある。従来においては、たとえば、各加工セルの加工位置がワークの搬送経路に沿って直線的に配置されている場合には、加工ラインに沿ってトランスファバー装置を設け、トランスファバー装置のトランスファバー上に所定の加工が完了したワークを載置して次の加工セルに当該ワークを搬送していた。
また、各加工セルの加工位置がワークの搬送経路に沿って直線的に配置されておらずオフセットしている場合には、たとえば、加工ラインに沿ってローラコンベア等の搬送装置を配設し、搬送装置で各加工セルに搬送されてきたワークをマニュピュレータやパレットチェンジャ等の移載手段によって加工セル内の加工位置に移載していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような搬送方法が適用された加工ラインでは、加工ラインの変更や加工セルの追加、各加工セル間の設置ピッチの変更等を行う場合に、トランスファバー装置や搬送装置は加工ラインの全長に渡って設けられているため、トランスファバー装置や搬送装置自体に変更を加える必要があり、時間、労力、コスト等がかかるという問題があり、加工ラインの変更や加工セルの追加を柔軟に行うことができないという不利益が存在した。
また、上記の加工ラインでは、加工ラインの全長に渡って設けられているため搬送装置の占有する設置面積も大きくなるという不利益も存在した。
【0004】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、複数の加工セルが所定の搬送方向に沿って配設された加工ラインにおいて、各加工セルの加工位置間で直接ワークの移載が可能で、装置寸法が縮小され、各加工セルの加工位置の間隔の変更に容易に対応でき、柔軟にかつ安価に加工ラインを構成することを可能とするワーク搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の搬送方向に沿って位置する複数の加工位置の間でワークを受け渡すワーク搬送装置であって、前記搬送方向に沿って伸びるレール部を有し、鉛直方向に移動自在に保持された昇降部材と、前記昇降部材のレール部に移動自在に保持された第1の移動部材と、前記搬送方向に沿って伸びる第1および第2のレール部を有し、前記第1のレール部が前記第1の移動部材によって移動自在に保持された第2の移動部材と、前記第2の移動部材の第2のレール部に移動自在に保持された前記ワークを載置保持するワーク保持部材と、前記第1の移動部材の移動に連動して、前記第2の移動部材を前記第1の移動部材に対して当該移動方向に移動させる第1の連動機構と、前記第2の移動部材の前記第1の移動部材に対する移動に連動して、前記ワーク保持部材を前記第2の移動部材に対して当該移動方向に移動させる第2の連動機構と、前記第1の移動部材を移動させる移動手段と、前記昇降部材を昇降させる昇降手段とを有する。
【0006】
本発明では、第1の移動部材が移動手段によって所定の移動方向に移動されると、第1の連動機構によって第2の移動部材が第1の移動部材に対して当該移動方向に移動する。
ワーク保持部材は、第2の移動部材の移動にともなって、第2の連動機構によって第2の移動部材に対して当該移動方向に移動する。
ワーク保持部材の移動量は、ワーク保持部材の移動量の第2の移動部材に対する移動量と第1および第2の移動部材のそれぞれの移動量とを合計したものとなる。
ワーク保持部材の最大移動量は装置の搬送方向の寸法より十分大きくとれ、逆に、装置の搬送方向の寸法は、ワーク保持部材の最大移動量よりも十分に狭くすることができる。
また、所定の加工位置に載置されたワークは、昇降手段によってワーク保持部材をワークの下方から上昇させることにより、ワーク保持部材上に載置され、ワーク保持部材上に保持されたワークは、ワークを移載する所定の加工位置に昇降手段によってワーク保持部材を加工させることにより移載される。
さらに、ワーク保持部材の昇降量および水平移動量は、昇降手段および移動手段の駆動量によって調整することができる。
【0007】
前記第1の連動機構は、前記昇降部材に設けられた前記搬送方向に沿って水平方向に伸びる第1のラック部材と、前記第1の移動部材に回転自在に保持され、前記第1のラック部材に噛合するピニオン部材と、前記第2の移動部材に設けられた前記搬送方向に沿って水平方向に伸びる第2のラック部材とを有する。
【0008】
前記第2の連動機構は、前記第2の移動部材の長手方向の両端部に回転自在に保持されたローラ部材と、前記ローラ部材の回りに巻回され、両端部が前記ワーク保持部材と前記第1の移動部材にそれぞれ連結された駆動ベルトとを有する。
【0009】
前記移動手段は、所定の回転軸を中心に旋回可能に保持された旋回アームと、前記第1の移動部材に設けられ、前記旋回アームの先端部と水平方向で係合し、かつ鉛直方向に移動自在に案内する係合部材と、前記旋回アームを旋回させる駆動モータとを有し、前記昇降手段は、前記昇降部材の昇降方向に沿って設けられ、回転運動を直線運動に変換する送り機構と、前記送り機構を駆動する駆動モータとを有する。
【0010】
前記昇降手段は、前記昇降部材に連結され、前記ワークを加工位置間で移載する際の前記昇降部材の一連の昇降動作を規定する昇降用カム機構を有し、前記移動手段は、所定の回転軸を中心に旋回可能に保持された旋回アームと、前記第1の移動部材に設けられ、前記旋回アームの先端係合部と水平方向で係合し、かつ鉛直方向に移動自在に案内する係合部材と、前記ワークを加工位置間で移載する際の前記旋回アームの一連の旋回動作を規定する水平移動用カム機構とを有し、前記昇降用カム機構および水平移動用カム機構をともに駆動する単一の駆動モータとを有する。
【0011】
前記昇降用カム機構は、前記ワーク保持部材の前記ワークとの接触および離間の際に減速制御されるようにカムが形成されている。
【0012】
前記移動手段は、前記旋回アームの先端係合部の前記所定の回転軸からのアーム長を調整可能なアーム長調整手段を有し、前記第1の移動部材の移動範囲は、前記アーム長調整手段によるアーム長によって決定される。
【0013】
前記昇降手段は、前記昇降部材に固定され、前記昇降用カム機構の所定の従動部に係合する係合部材と、前記係合部材の昇降方向の位置を調整可能な調整手段とを有し、前記昇降部材の昇降量は、前記係合部材の位置よって決定される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は本発明の第1の実施形態に係るワーク搬送装置の構成を示す正面図であり、図2は図1のA−A線方向から見た断面図であり、図3は図2のB−B線方向から見た断面図である。
図1〜図3において、ワーク搬送装置1は、ベースBS上に固定されたフレームFLに鉛直方向に移動自在に保持された昇降部11と、昇降部11上に移動自在に保持された第1の移動部31と、第1の移動部31によって移動自在に保持された第2の移動部51と、第2の移動部51に移動自在に保持されたワークを載置保持するワーク保持部材201と、第1の移動部31を水平方向に移動させる水平移動機構部71とを有する。
【0015】
昇降部11は、昇降部材12と、昇降部材12の上部に固定されたレール部材21と、昇降部材12を昇降させる送り機構19と、送り機構19を駆動する駆動モータ22とを有している。
昇降部材12は、フレームFLに鉛直方向に沿って固定された2本のレール部材13上に昇降部材12に固定された保持具14を介して移動自在に保持されている。
【0016】
送り機構19は、ボールネジ軸17と可動部材16とからなる。
ボールネジ軸17は、フレームFLに鉛直方向に沿って設けられた駆動モータ22の出力軸22aとカップリングを介して連結されており、フレームFLに固定された軸受18によって回転自在に保持されている。
可動部材16は、転がりボールを保持し、この転がりボールを介してボールネジ軸17が螺合するネジ部が形成されており、連結部材15によって昇降部材12の下端部に固定されている。
【0017】
レール部材21は、昇降部材12の上端に水平方向に固定保持されており、このレール部材21上には2本の平行なレール部21aが形成されている。
また、レール部材21上には、レール部21aに沿って複数の歯を有するラック部材24が設けられている。
【0018】
第1の移動部31は、第1の移動部材32を有しており、この第1の移動部材32の下部に保持部材33が固着保持されており、保持部材33はレール部材21のレール部21aにレール部材33aを介して移動自在に保持されている。
また、第1の移動部31は、水平方向に回転軸35を保持しており、この回転軸35には上記したラック部材24と噛合する歯が外周に形成されたピニオン部材36が回動自在に保持されている。
第1の移動部材32の上部には第2の移動部51を移動自在に保持する保持部材37が固着されている。
【0019】
第2の移動部51は、第2の移動部材52を有しており、第2の移動部材52は水平方向に沿って下部に2本の平行な下部レール部52aと上部に2本の平行な上部レール部52bとを有しており、下部レール部52aが第1の移動部材32上の保持部材37にレール部材38を介して移動自在に保持されている。
【0020】
第2の移動部材52の各下部レール部52aの間には、第1レール部52aに沿ってラック部材53が固着されており、このラック部材53は上記のピニオン部材36に噛合している。
第2の移動部材52の各上部レール部52bには、ワーク保持部材201を保持する保持部材202がレール部材203を介して移動自在に保持されている。
【0021】
また、第2の移動部材52の両端部には、それぞれ2個の回転ローラ55が回転軸56を中心に回動自在に保持されている。
これら2組の回転ローラ55の外周には、一端部がローラ保持部材201に連結され他端部が第1の移動部材32に連結された駆動ベルトBTがそれぞれ巻回されている。
【0022】
水平移動機構部71は、係合部材41と、旋回アーム42と、回転軸49と、駆動モータ43とを有する。
係合部材41は、鉛直方向に沿って第1の移動部材32の一端部に固着されており、係合部材41の長手方向には案内溝部41aが形成されている。
係合部材41の案内溝部41aには、旋回アーム42の一端に回転自在に保持された従動ローラ43が嵌合している。
旋回アーム42の他端部には連結部42aが形成されており、連結部42aがに回転軸49の一端部に嵌合固着されている。
【0023】
回転軸49は、フレームFLに固定された保持部材40の内周に軸受38および39を介して回動自在に保持されている。
回転軸49の他端部は、カップリング41によって駆動モータ43の出力軸に連結されている。
駆動モータ43は、保持部材40の後端部に固定された固定部材42によって保持部材40に対して固定されている。
【0024】
次に、上記構成のワーク搬送装置1の動作の一例について、図4〜図7を参照して説明する。
ここでは、図示しない一方の加工セル側の載置台F1上の所定の加工位置に載置されたワークWを搬送方向に沿って設けられた図示しない加工セル側の載置台F2上の所定の加工位置に移載する場合について説明する。なお、載置台F1およびF2は、ワーク搬送装置の第2の移動部51と干渉しないように、搬送方向に沿って第2の移動部51を挟むようにワークWの下端部を2ヵ所で保持している。
【0025】
まず、図4に示すように、図示しない一方の加工セル側の載置台F1上の所定の加工位置に載置されたワークWに対して、ワーク保持部材201を水平方向に移動させて、ワーク保持部材201をワークWの下方に位置させる。
ワーク保持部材201の水平方向への移動は、駆動モータ43を所定の向きに所定の回転量で回転させることにより行う。
駆動モータ43が回転すると、旋回アーム42が旋回し、旋回アーム42の先端の従動ローラ43が水平方向において係合部材41の案内溝部41aに係合する。
係合部材41が固定された第1の移動部材32は、昇降部材12の上部に固定されたレール部材21上を移動する。
第1の移動部材32の移動にともなって、第1の移動部材32に回動自在に保持されたピニオン部材36は、レール部材21に固定されたラック部材24と噛合して回転する。
【0026】
ピニオン部材36が回転すると、ピニオン部材36に噛合するラック部材53が固定された第2の移動部材52が第1の移動部材32に対して水平方向に移動する。
したがって、第2の移動部材52は第1の移動部材32の移動量と、第1の移動部材32に対する移動量とを合計した位置まで水平方向に移動する。ラック部材24とラック部材53の歯数が同じとすると、第1の移動部材32が移動すると、第2の移動部材52は第1の移動部材32の移動量の2倍移動することになる。
【0027】
第2の移動部材52の移動にともなって、第2の移動部材52に駆動ベルトBTで連結されたワーク保持部材201は、第2の移動部材52の上部レール部52b上のレール部材203上を水平方向に移動する。
ワーク保持部材201の第2の移動部材52に対する移動量は、第2の移動部材52の第1の移動部材32に対する移動量と等しくなる。
したがって、ワーク保持部材201は、第1の移動部材32の水平方向の移動量の3倍の位置まで移動し、また、ワーク保持部材201は第1の移動部材32の移動速度の3倍の移動速度で移動する。
【0028】
ワーク保持部材201が載置台F1上に載置されたワークWの下方まで移動されると、駆動モータ43の駆動は停止され、駆動モータ22が所定の方向に駆動される。
駆動モータ22が駆動されると、送り機構19を介して昇降部材が上昇し、図5に示すように、ワーク保持部材201がワークWの下部を保持し、ワークW1は所定の位置まで上昇される。
本実施形態では、ワーク保持部材201がワークWの下部に接触する際の衝撃を緩和するために、駆動モータ22の速度制御を行ってワーク保持部材201の上昇速度を減速させる。
また、ワーク保持部材201の上昇位置は、駆動モータ22の回転量によって決定することができる。
【0029】
次いで、図6に示すように、ワーク保持部材201にワークWを保持して状態で、ワーク保持部材201を搬送方向に沿って設けられた加工セルの載置台F2に向けて水平方向の所定の位置まで移動し、ワークWを載置台F2の上方に位置決めする。この動作は、図4において説明して動作と同様である。
【0030】
次いで、ワーク保持部材201を載置台F2に対して所定の位置まで下降させ、図7に示すように、載置台F2上にワークWを載置する。
このときも、上記と同様に、載置台F2とワークWの下部とが接触する際の衝撃を緩和するために、駆動モータ22の速度制御を行ってワーク保持部材201の下降速度を減速させる。
【0031】
以上のように、本実施形態に係るワーク搬送装置1によれば、搬送方向に沿って設けられた各加工位置の間でワークWの保持、水平移動および載置からなる一連の搬送動作を行うことができる。
また、本実施形態によれば、ワーク保持部材201の水平方向の移動速度は、第1の移動部材32の移動速度の3倍とすることができ、ワークWの搬送時間を短縮化することができる。
また、ワーク保持部材201の水平方向の移動量は、ワーク保持部材201の第2の移動部材52に対する移動量と、第2の移動部材52の第1の移動部材32に対する移動量と、第1の移動部材32のレール部材21に対する移動量との合計量であるため、ワーク保持部材201の最大移動量に対してワーク搬送装置1の搬送方向の幅を大幅に縮小することができる。
【0032】
また、本実施形態によれば、昇降部材12を昇降させるための駆動モータ22および第1の移動部材32を水平移動させるための駆動モータ43の回転駆動量を調整することにより、ワークWの水平方向の移動量および昇降量を任意に調整することができる。
このため、本実施形態に係るワーク搬送装置1では、加工セル間の間隔を変更等した場合に容易に対応可能となる。
また、加工位置間でワークWの載置位置の高さが異なる場合にも、容易に対応することができる。
また、本実施形態に係るワーク搬送装置1は、加工ラインへの設置および移動が容易であり、この結果、搬送方向に沿って複数の加工セルを配設した加工ラインを容易に構成、変更することが可能になる。
【0033】
第2実施形態
図8は本発明の第2の実施形態に係るワーク搬送装置の構成を示す正面図であり、図9は図8のD−D線方向の断面図であり、図10は 図9のE−E線方向の断面図である。なお、第1の実施形態に係るワーク搬送装置1と同一構成部分については同一符号で示している。
本実施形態に係るワーク搬送装置501と第1の実施形態に係るワーク搬送装置1とが異なる点は、第1の実施形態に係るワーク搬送装置1では、昇降部11の昇降を送り機構19および駆動モータ22によって行い、第1の移動部材32を水平移動機構部71および駆動モータ43によって水平方向に移動する構成としたが、本実施形態では、昇降部材12の昇降動作を昇降用カム機構401によって行い、第1の移動部材32の水平移動動作を水平移動用カム機構301によって行い、昇降用カム機構401および水平移動用カム機構301を単一の駆動モータ451によって駆動する構成としている。
【0034】
図8〜図10に示すように、ワーク搬送装置501は、フレームFLに鉛直方向に沿って固定された2本のレール部材13上に昇降部材12が保持具14を介して移動自在に保持されており、昇降部材12上に固定されたレール部材21、レール部材21上に設けられた第1の移動部31、第1の移動部31上に設けられた第2の移動部52および第2の移動部52上に設けられたワーク保持部材201については、第1の実施形態に係るワーク搬送装置1と同一構成となっている。
【0035】
水平移動用カム機構301は、第1の移動部材32に固定された係合部材302と、係合部材302に係合する従動ローラ303を回転自在に保持するアーム先端部材304と、旋回アーム306と、平溝カム部材310と、従動リンク330とを有する。
係合部材302は、鉛直方向に沿って第1の移動部材32の一端部に固着されており、係合部材302の長手方向には案内溝部302aが形成されている。
アーム先端部材304の従動ローラ303は、係合部材302の案内溝部302aに嵌合されている。
アーム先端部材304は、旋回アーム306の長手方向に沿って複数の長孔304aを有しており、長孔304aを通じてボルト部材304bによって旋回アーム306の先端に連結されている。
したがって、長孔304aによってアーム先端部材304の旋回アーム306の長手方向に対する固定位置を調整可能となっており、旋回アーム306の旋回軸から従動ローラ303までの距離を調整可能となっている。
【0036】
旋回アーム306は、回転軸321の先端に軸受322を介して回動自在に保持されている。
回転軸321は、フレームFLに固定された保持部材363に軸受364および365を介して回転自在に保持されているとともに、駆動モータ361の出力軸とカップリング362を介して連結されている。
【0037】
平溝カム部材310は、回転軸321に嵌合固着されており、側面に旋回アーム306の旋回動作、すなわち、第1の移動部材32の水平移動動作を規定するカム溝311が形成されている。
平溝カム部材310のカム溝311には、従動リンク330の中途に回動自在に設けられた従動ローラ331が嵌合している。
【0038】
従動リンク330は、基端部がフレームFLに固定された軸351に軸受353および354を介して回動自在に保持された保持部材352に軸受353および354を介して回動自在に保持された回転軸351に保持されており、先端部は従動リンク330に対して直交する方向に伸びるリンク部材332の一端部に連結軸333を介して回動自在に連結されている。
リンク部材332の他端部は、連結軸334を介して旋回アーム306の中途に回動自在に連結されている。
【0039】
昇降用カム機構401は、外周にカム面402aが形成された板カム部材402と、板カム部材402に従動する従動レバー410と、従動レバー410と係合する係合部材421とを有する。
【0040】
板カム部材402は、昇降部材12の昇降動作を規定するカムが外周に形成されており、上記した回転軸321の外周に挿入され、上記の平溝カム部材310の側面に固定されている。
【0041】
従動レバー410は、フレームFLに固定された連結軸411を中心に回動自在に保持されており、連結軸411から所定の半径の位置に板カム部材402の外周のカムに従動する従動ローラ412が回動自在に設けられており、従動ローラ412よりもさらに遠い半径の位置に係合部材421の下端部に係合する係合ローラ413が回動自在に設けられている。
【0042】
係合部材421は、昇降部材12の昇降方向に沿った複数の長孔421aを有しており、係合部材421は長孔421aを通じてボルト部材421bによって昇降部材12に固定部材431を介して固定されている。
したがって、係合部材421は長孔421aによって昇降部材12に対する昇降方向の位置を調整可能となっている。
【0043】
上記構成のワーク搬送装置501における平溝カム部材310のカム溝311および板カム部材402の外周のカム面402aは、たとえば、図11に示すカム線図に従って形成されている。
図11において、(a)は平溝カム部材310が規定するワーク保持部材201の水平移動動作を示しており、(b)は板カム部材402が規定するワーク保持部材201の昇降動作を示している。
同軸に保持された平溝カム部材310および板カム部材402が10度回転すると、平溝カム部材310に従動する従動リンク330によって旋回アーム306が旋回し、ワーク保持部材201が中立位置から後退方向に水平に移動し、45度回転した時点で移動量STの位置に停止する。
【0044】
また、ワーク保持部材201の水平方向への移動動作に重複して、平溝カム部材310および板カム部材402が40度回転した時点で、板カム部材402に従動レバー410が回動を開始し、従動レバー410の係合ローラ413が昇降部材12に固定された係合部材421に係合し、ワーク保持部材201が上昇する。120度回転した時点で昇降量LTの位置に上昇する。
図11では、ワーク保持部材201は直線的に上昇するが、ワーク保持部材201がたとえば、ワークWの下部に当接する前にワーク保持部材201の上昇速度が低下するように、平溝カム部材310のカム溝311を形成することができる。
【0045】
平溝カム部材310がさらに回転すると、ワーク保持部材201が前進方向に向かって水平移動し、平溝カム部材310が240度回転した時点で、ワーク保持部材201は移動量STの位置に移動する。
ここで、再度、板カム部材402によってワーク保持部材201は下降し、板カム部材402が320度回転した時点で昇降量0の位置まで下降する。
図11では、ワーク保持部材201は直線的に下降するが、ワーク保持部材201がたとえば、ワークWを載置台上に載置する際に、載置台とワークWとの衝突による衝撃を抑制するために、ワーク保持部材201の下降速度が低下するように平溝カム部材310のカム溝311を形成することができる。
また、平溝カム部材310がさらに回転すると、ワーク保持部材201は後退方向に水平移動し、360度回転した時点で中立位置に復帰する。
【0046】
ワーク保持部材201の水平方向の移動量STおよび昇降量LTは、平溝カム部材310および板カム部材402のカムによって規定されるが、本実施形態のワーク搬送装置501では移動量STおよび昇降量LTを調整することができる。
すなわち、アーム先端部材304の旋回アーム306に対する連結位置を調整して、従動ローラ303の旋回アーム306の旋回軸321までの距離を調整することにより、第1の移動部材21の可動範囲を調整することができ、この結果移動量STを調整することができる。
【0047】
また、昇降部材12に対する係合部材421の固定位置を調整することにより、昇降量LTを所定の範囲で調整することができる。
最大の昇降量は、従動レバー410の回動範囲によって決定されるが、係合部材421の固定位置を調整することにより、最大の昇降量の範囲内で昇降量LTを調整することができる。
【0048】
以上のように、本実施形態によれば、単一の駆動モータ361によって昇降用カム機構401および水平移動用カム機構301を駆動することにより、第1の実施形態に係るワーク搬送装置1と同様なワーク搬送動作を行うことができ、装置構成を簡素化することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の加工セルが所定の搬送方向に沿って配設された加工ラインにおいて、各加工セルの加工位置間で直接ワークの移載が可能となる。
また、本発明によれば、ワークの搬送距離に比べて搬送方向の装置寸法を縮小することができる。
また、本発明によれば、水平方向の移動量および昇降量を任意に調整できるので、各加工セルの加工位置の間隔の変更に容易に対応できる。
また、本発明によれば、ワーク搬送装置自体を移動できるので、柔軟にかつ安価に加工ラインを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るワーク搬送装置の構成を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線方向から見た断面図である。
【図3】図2のB−B線方向から見た断面図である。
【図4】本発明のワーク搬送装置によるワークの搬送動作の一例を説明するための説明図である。
【図5】図4に続くワークの搬送動作を説明するための図である。
【図6】図5に続くワークの搬送動作を説明するための図である。
【図7】図6に続くワークの搬送動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るワーク搬送装置の構成を示す正面図である。
【図9】図8のD−D線方向の断面図である。
【図10】図9のE−E線方向の断面図である。
【図11】昇降用カム機構および水平移動用カム機構のカム線図である。
【符号の説明】
1、501…ワーク搬送装置
11…昇降部
12…昇降部材
21…レール部材
19…送り機構
22…駆動モータ
31…第1の移動部
32…第1の移動部材
51…第2の移動部材
52…第2の移動部材
71…水平移動機構部
201…ワーク保持部材
301…昇降用カム機構
401…水平移動用カム機構
Claims (6)
- 所定の搬送方向に沿って位置する複数の加工位置の間でワークを受け渡すワーク搬送装置であって、
前記搬送方向に沿って伸びるレール部を有し、鉛直方向に移動自在に保持された昇降部材と、
前記昇降部材のレール部に移動自在に保持された第1の移動部材と、
前記搬送方向に沿って伸びる第1および第2のレール部を有し、前記第1のレール部が前記第1の移動部材によって移動自在に保持された第2の移動部材と、
前記第2の移動部材の第2のレール部に移動自在に保持された、前記ワークを載置保持するワーク保持部材と、
前記第1の移動部材の移動に連動して、前記第2の移動部材を前記第1の移動部材に対して当該移動方向に移動させる第1の連動機構と、
前記第2の移動部材の前記第1の移動部材に対する移動に連動して、前記ワーク保持部材を前記第2の移動部材に対して当該移動方向に移動させる第2の連動機構と、
前記第1の移動部材を移動させる移動手段と、
前記昇降部材を昇降させる昇降手段と
を有し、
前記第1の連動機構は、
前記昇降部材に設けられた前記搬送方向に沿って水平方向に伸びる第1のラック部材と、
前記第1の移動部材に回転自在に保持され、前記第1のラック部材に噛合するピニオン部材と、
前記第2の移動部材に設けられた前記搬送方向に沿って水平方向に伸びる第2のラック部材と
を有し、
前記第2の連動機構は、
前記第2の移動部材の長手方向の両端部に回転自在に保持されたローラ部材と、
前記ローラ部材の回りに巻回され、両端部が前記ワーク保持部材と前記第1の移動部材にそれぞれ連結された駆動ベルトと
を有する
ワーク搬送装置。 - 前記移動手段は、
所定の回転軸を中心に旋回可能に保持された旋回アームと、
前記第1の移動部材に設けられ、前記旋回アームの先端部と水平方向で係合し、かつ鉛直方向に移動自在に案内する係合部材と、
前記旋回アームを旋回させる駆動モータと
を有し、
前記昇降手段は、
前記昇降部材の昇降方向に沿って設けられ、回転運動を直線運動に変換する送り機構と、
前記送り機構を駆動する駆動モータと
を有する
請求項1に記載のワーク搬送装置。 - 前記昇降手段は、前記昇降部材に連結され、前記ワークを加工位置間で移載する際の前記昇降部材の一連の昇降動作を規定する昇降用カム機構を有し、
前記移動手段は、
所定の回転軸を中心に旋回可能に保持された旋回アームと、
前記第1の移動部材に設けられ、前記旋回アームの先端係合部と水平方向で係合し、かつ鉛直方向に移動自在に案内する係合部材と、
前記ワークを加工位置間で移載する際の前記旋回アームの一連の旋回動作を規定する水平移動用カム機構と
を有し、
前記昇降用カム機構および水平移動用カム機構をともに駆動する単一の駆動モータを更に有する
請求項1に記載のワーク搬送装置。 - 前記昇降用カム機構は、前記ワーク保持部材の前記ワークとの接触および離間の際に減速制御されるようにカムが形成されている
請求項3に記載のワーク搬送装置。 - 前記移動手段は、前記旋回アームの先端係合部の前記所定の回転軸からのアーム長を調整可能なアーム長調整手段を有し、
前記第1の移動部材の移動範囲は、前記アーム長調整手段によるアーム長によって決定される
請求項3または4に記載のワーク搬送装置。 - 前記昇降手段は、
前記昇降部材に固定され、前記昇降用カム機構の所定の従動部に係合する係合部材と、
前記係合部材の昇降方向の位置を調整可能な調整手段と
を有し、
前記昇降部材の昇降量は、前記係合部材の位置よって決定される
請求項3〜5のいずれかに記載のワーク搬送装置。
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