JP4152709B2 - Vベルト式無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

Vベルト式無段変速機の変速制御装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Vベルト式無段変速機の変速制御に変速アクチュエータとしてステップモータを用いたVベルト式無段変速機の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
Vベルト式無段変速機は、エンジン回転を入力されるプライマリプーリと、車輪に結合する出力側のセカンダリプーリとを両者のプーリV溝が整列するよう配置して具え、これらプーリのV溝にVベルトを掛け渡して伝動系を構成する。
この伝動系を変速可能にするために、プライマリプーリおよびセカンダリプーリのV溝を形成するフランジのうち一方を固定フランジとし、他方のフランジを軸線方向へ変位可能な可動フランジとする。
これら可動フランジはそれぞれ、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧により固定フランジに向け附勢し、これによりVベルトをプーリフランジに摩擦係合させてプライマリプーリおよびセカンダリプーリ間での動力伝達を可能にする。
【0003】
変速に際しては、変速アクチュエータ(通常はステップモータ)を目標変速比に対応した操作位置(ステップ数)にすることで、上記のプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間に目標変速比対応の差圧を生じさせ、この差圧により両プーリのV溝幅を変更して目標変速比を実現することができる。この場合、上記ステップモータのステップ数(Step)を決定するには、運転状態に応じて求めた到達変速比(ip)をもとに決定した目標変速比(Ip)から図6に例示するような予定のStep-Ip特性を基に当該ステップ数を検索して求めることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−170891号公報(第2図、第3図)
【0005】
ところで、ステップモータなどの変速アクチュエータは、変速アクチュエータが目標変速比Ipのもとに当然あるべき目標変速比対応操作位置に対して実際の操作位置(実操作位置)がずれを生じる場合(ステップモータで言うところの脱調)を考慮して、常に目標変速比Ipをフィードバック制御して変速アクチュエータのズレを補正することが一般的である。
【0006】
しかしながら、車が停止または停止する直前の極低車速域にあっては、フィードバック制御に要する各種センサの精度が低下するなどの理由から、目標変速比Ipをフィードバック制御からオープン制御に切り替えて制御しなければならない。
【0007】
このため、上記のような極低車速域にあっては、例えば目標変速比対応操作位置に対して実操作位置が最低速変速比(最Low変速比)Iminに近い側、即ち、Low側にずれを生じていた場合、そのずれ分のフィードバック補正が行われなくなるため、変速アクチュエータの操作位置を実際には、最低速変速比(最Low変速比)Iminに向かう方向に制御してしまうことがある。
【0008】
こうした状態では、プライマリプーリ圧が低下し続けるため、プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間に掛け渡したVベルトに滑りが生じてベルトの耐久性を低下させるという問題を考慮する必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決すべき課題は、かかる事実認識に基づいてなされたものであって、Vベルト式無段変速機の変速制御に変速アクチュエータとしてステップモータを用いたVベルト式無段変速機の変速制御装置において、変速比の制御がフィードバック制御からオープン制御に切り換わったのちの極低車速域にて生じるステップモータの最低速変速比に向かう方向への過剰な制御を抑制し、もってVベルトの滑りを防止することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明である請求項1に記載のVベルト式無段変速機の変速制御装置は、入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にVベルトを掛け渡して備えると共に、プライマリプーリの可動フランジと変速リンクを介して連結されるステップモータを備え、このステップモータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、変速リンクを可動フランジとの連結部を支点にして揺動させて、変速リンクの中程に連結した変速制御弁を、プライマリプーリ室にライン圧を供給してプライマリ圧を増圧する増圧位置、又は、プライマリプーリ室をドレンすることで減圧する減圧位置に切り替え、当該変速制御弁によりライン圧を元圧として作り出されたプライマリプーリ圧、又は、プライマリプーリ室をドレンすることで作り出されたプライマリプーリ圧と、セカンダリプーリ圧との間の差圧により、両プーリのV溝幅を変更して前記目標変速比を実現するようにしたVベルト式無段変速機の変速制御装置において、変速比の制御がフィードバック制御からオープン制御に切り換わったのちの極低車速を予め設定し、車速が当該極低車速となったとき、ステップモータの操作位置をその時点での目標変速比対応位置よりも最低速変速比側に移動することを禁止することを特徴とするものである。
【0011】
また請求項1に係る発明は、車速が予め設定した極低車速となったとき、その時点よりも所定時間前に検出したプライマリプーリ回転数およびセカンダリプーリ回転数から実回転数比を求め、この実回転数比と予め設定した所定の回転数比との差分で表される第一の変速比と、車速が極低車速となったときに予め設定された変速特性から車両の走行状態をもとに本来到達すべき到達変速比として換算した第二の変速比と、車速が極低車速となったときのステップモータに指令される目標変速比対応操作位置をもとに換算した第三の変速比とを比較して、これら変速比のうちで最も最高速変速比に近い変速比を選択し、この変速比で表される目標変速比をもとに換算した目標変速比対応操作位置を保持して該目標変速比を固定するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
なお本発明において、第一の変速比は、所定時間前の実回転数比と予め設定した所定の回転数比との差分で表されるとしたが、この場合、所定の回転数比は、0(ゼロ)を含めた値であればよい。また第二の変速比を換算するにあたって、車両の走行状態としては、例えばスロットル開度、セカンダリプーリ回転数および車速などがあり、また予め設定された変速特性としては、例えばスロットル開度および車速から目標変速機入力回転数を換算するものがあり、この場合、第二の変速比は、セカンダリプーリ回転数および目標変速機入力回転数から換算することができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明である請求項1に記載のVベルト式無段変速機の変速制御装置は、車速が予め設定した極低車速となったとき、ステップモータの操作位置をその時点での目標変速比対応位置よりも最低速変速比側に移動することを禁止するから、極低車速域にて、ステップモータの実操作位置が目標変速比対応操作位置に比べて最低速変速比にずれていたとしても、ステップモータのその時点での目標変速比対応位置よりも最低速変速比側への操作が禁止されるので、極低車速域においてプライマリプーリ圧の低下することがない。したがって、本発明によれば、ベルト滑りによる耐久性の低下を防止することができる。
【0015】
また請求項1に記載の発明は、車速が極低車速となるよりも所定時間前に実際のプライマリプーリ回転数およびセカンダリプーリ回転数から導き出された第一の変速比と、車速が極低車速となったときに変速特性から車両の走行状態をもとに導き出された第二の変速比と、車速が極低車速となったときのステップモータに指令される目標変速比対応操作位置をもとに導き出された第三の変速比とを比較して、これらのうちで最も最高速変速比に近い変速比を目標変速比として選択し、この目標変速比をもとに換算した目標変速比対応操作位置を保持して該目標変速比を固定する。
【0016】
かかる構成によれば、急減速時などのステップモータの操作位置に対して実変速比が追従しない場合、即ち、極低車速域になったときに目標変速比対応操作位置の方が実変速比に対して最低速側の操作位置となってしまい、目標変速比対応位置のままではプライマリプーリ圧が低下してしまう位置関係になるような場合であっても、最高速側にステップモータが操作されるので、その結果、プライマリプーリ圧の低下を防止することができ、ベルトの滑りを防止することができる。
【0017】
さらに請求項に記載の発明は、上記変速制御装置において、前記極低車速を、変速比の制御がフィードバック制御からオープン制御に切り換わったのちの車速とするから、変速比のフィードバック制御からオープン制御に切り換わる極低車速域にてステップモータの実操作位置が目標変速比対応操作位置に比べて最低速変速比に向かう方向にずれを生じる場合も、フィードバック制御を行うことなく、ステップモータが最低速変速比に向かう方向への制御を抑制することができる。
【0018】
従って請求項に記載の発明によれば、ステップモータのフィードバック制御の有無に関わらず、プライマリプーリ圧が常に補償されるため、Vベルトに滑りを生じさせることなく、Vベルトの耐久性の低下を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図を参照して詳細に説明する。
図1は、Vベルト式無段変速機1の概略を示し、このVベルト式無段変速機はプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を両者のV溝が整列するよう配して具え、これらプーリ2,3のV溝にVベルト4を掛け渡す。
プライマリプーリ2に同軸にエンジン5を配置し、このエンジン5およびプライマリプーリ2間にエンジン5の側から順次ロックアップトルクコンバータ6および前後進切り替え機構7を設ける。
【0020】
前後進切り替え機構7は、ダブルピニオン遊星歯車組7aを主たる構成要素とし、そのサンギヤをトルクコンバータ6を介してエンジン5に結合し、キャリアをプライマリプーリ2に結合する。
前後進切り替え機構7は更に、ダブルピニオン遊星歯車組7aのサンギヤおよびキャリア間を直結する前進クラッチ7b、およびリングギヤを固定する後進ブレーキ7cを具え、前進クラッチ7bの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転をそのままプライマリプーリ2に伝達し、後進ブレーキ7cの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転を逆転減速下にプライマリプーリ2へ伝達するものとする。
【0021】
プライマリプーリ2への回転はVベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転はその後、出力軸8、歯車組9およびディファレンシャルギヤ装置10を経て図示せざる車輪に至る。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間における回転伝動比(変速比)を変更可能にするために、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝を形成するフランジのうち一方を固定フランジ2a,3aとし、他方のフランジ2b,3bを軸線方向へ変位可能な可動フランジとする。これら可動フランジ2b,3bはそれぞれ、詳しくは後述するごとくに制御するライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecをプライマリプーリ室2cおよびセカンダリプーリ室3cに供給することにより固定フランジ2a,3aに向け附勢し、これによりVベルト4をプーリフランジに摩擦係合させてプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間での前記動力伝達を可能にする。
なお本実施の形態においては特に、プライマリプーリ室2cおよびセカンダリプーリ室3cの受圧面積を同じにし、プーリ2,3の一方が大径になることのないようにし、これによりVベルト式無段変速機の小型化を図る。
【0022】
また変速に際しては、後述のごとく目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psec間の差圧により両プーリ2,3のV溝幅を変更して、これらプーリ2,3に対するVベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現することができる。
【0023】
プライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecの出力は、前進走行レンジの選択時に締結すべき前進クラッチ7bおよび後進走行レンジの選択時に締結すべき後進ブレーキ7cの締結油圧の出力と共に変速制御油圧回路11により制御し、この変速制御油圧回路11は変速機コントローラ12からの信号に応答して当該制御を行うものとする。
このため変速機コントローラ12には、プライマリプーリ回転数Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ13からの信号と、セカンダリプーリ回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ14からの信号と、セカンダリプーリ圧Psecを検出するセカンダリプーリ圧センサ15からの信号と、スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ16からの信号と、インヒビタスイッチ17からの選択レンジ信号と、変速作動油温TMPを検出する油温センサ18からの信号と、エンジン5の制御を司るエンジンコントローラ19からの変速機入力トルクに関した信号(エンジン回転数や燃料噴時間)とを入力する。
【0024】
変速制御油圧回路11および変速機コントローラ12は図2に示すごときもので、先ず変速制御油圧回路11について以下に説明する。
この回路は、エンジン駆動されるオイルポンプ21を具え、これから油路22への作動油を媒体として、これをプレッシャレギュレータ弁23により所定のライン圧Pに調圧する。
油路22のライン圧Pは、一方で減圧弁24により調圧されセカンダリプーリ圧Psecとしてセカンダリプーリ室3cに供給され、他方で変速制御弁25により調圧されプライマリプーリ圧Ppriとしてプライマリプーリ室2cに供給される。
なお、プレッシャレギュレータ弁23は、ソレノイド23aへの駆動デューティーによりライン圧Pを制御し、減圧弁24は、ソレノイド24aへの駆動デューティーによりセカンダリプーリ圧Psecを制御するものとする。
【0025】
変速制御弁25は、中立位置25aと、増圧位置25bと、減圧位置25cとを有し、これら弁位置を切り換えるために変速制御弁25を変速リンク26の中程に連結し、該変速リンク26の一端に、変速アクチュエータとしてのステップモータ27を、また他端にプライマリプーリの可動フランジ2bを連結する。
ステップモータ27は、基準位置から目標変速比Ipに対応したステップ数Stepだけ進んだ操作位置にされ、かかるステップモータ27の操作により変速リンク26が可動フランジ2bとの連結部を支点にして揺動することにより、変速制御弁25を中立位置25aから増圧位置25bまたは減圧位置25cとなす。
これにより、プライマリプーリ圧Ppriがライン圧Pを元圧として増圧されたり、またはドレンにより減圧され、セカンダリプーリ圧Psecとの差圧が変化することでハイ(Hi)側変速比へのアップシフトまたはロー(Low)側変速比へのダウンシフトを生じ、目標変速比Ipに向けての変速が生起される。
【0026】
当該変速の進行は、プライマリプーリの可動フランジ2cを介して変速リンク26の対応端にフィードバックされ、変速リンク26がステップモータ27との連結部を支点にして、変速制御弁25を増圧位置25bまたは減圧位置25cから中立位置25aに戻す方向へ揺動する。
これにより、目標変速比Ipが達成される時に変速制御弁25が中立位置25aに戻され、目標変速比Ipを保つことができる。
【0027】
プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティー、減圧弁24のソレノイド駆動デューティー、およびステップモータ27への変速指令(ステップ数Step)は、図1に示す前進クラッチ7bおよび後進ブレーキ7cへ締結油圧を供給するか否かの制御と共に変速機コントローラ12により決定し、このコントローラ12を図2に示すように圧力制御部12aおよび変速制御部12bで構成する。
圧力制御部12aは、プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティー、および減圧弁24のソレノイド駆動デューティーを後述のように決定し、変速制御部12bは以下のようにしてステップモータ27の駆動ステップ数(Step)を決定する。
【0028】
つまり変速制御部12bは先ず、セカンダリプーリ回転数Nsecから求め得る車速VSPおよびスロットル開度TVOを用いて後述の図5に示す如くの予定の変速マップを基に目標入力回転数Nioを求め、これをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算することにより、運転状態(車速VSPおよびスロットル開度TVO)に応じた到達変速比Dratioを求める。
次いで、プライマリプーリ回転数Npriをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算することにより実変速比ipを演算し、上記到達変速比Dratioに対する実変速比の偏差に応じて外乱補償しながら実変速比ipを目標変速速度で到達変速比Dratioから決定される目標変速比Ipに漸近させるための変速比指令を求める。
そして、この変速比指令を実現するためのステップモータ27のステップ数(Step)を求め、これをステップモータ27に指令することで前記の変速動作により目標変速比Ipを達成することができる。但し、ステップモータ27のステップ数(Step)を決定するには、運転状態に応じた目標変速比Ipから図6に例示するような予定のStep-Ip特性を基に当該ステップ数を検索して求める。
【0029】
一方、ステップモータ27は、変速機コントローラ12で認識している目標変速比Ipのもとに当然あるべきステップモータ27のステップ数、つまり変速アクチュエータに指令する目標変速比対応ステップ数Astepに対して脱調などによって実際のステップ数(実ステップ数)Bstepがずれを生じる場合があるが、実変速比ipをフィードバック制御により目標変速比に追従させてそのようなズレを補正している。
【0030】
しかしながら、車両が停止または停止する直前の極低車速域、例えば車速VSPがα=3km/h以下の車速域にあっては、フィードバック制御に要する各種センサの精度が低下するなどの理由から、ステップモータ27をフィードバック制御からオープン制御に切り替えて制御しなければならない。
【0031】
このため、上記のような極低車速域にあっては、目標変速比対応ステップ数Astepに対して実ステップ数Bstepがダウンシフト方向にずれを生じていても、そのずれ分をフィードバック補正しないままで制御を続けるため、例えば、ステップモータ27が脱調しているような場合には、ステップモータ27の実ステップ数Bstepを目標変速比対応ステップ数Astepしたよりも最低速変速比(最Low変速比)Iminに近い側、即ち、ダウンシフト方向に制御してしまうことがある。
【0032】
そこで本実施形態では、変速機コントローラ12では、極低車速α以下でのステップモータ27の目標変速比対応ステップ数Astepを図3および図4に示すように求め、車両が極低車速域にあるときは、この目標変速比対応ステップ数Astepを保持することにより目標変速比Ipを固定する。
【0033】
図3の制御フローチャートでは、ステップ110にて、車両が極低車速TVO=α以下となって目標変速比Ipを固定する変速固定モードであるかどうかを判定する。この判定は、セカンダリプーリ回転センサ14から求めた車速VSPが予め設定した極低車速α(例えば3km/h)以下になったかどうかで行う。
【0034】
ステップ110にて、車速VSPが極低車速α以下でなければ、変速固定モードでない通常の変速制御としてステップ111に移行し、予め設定された変速特性から車両の走行状態をもとに本来到達すべき到達変速比Dratioを換算する。
【0035】
本実施形態では、到達変速比Dratioを換算するにあたって、車両の走行状態として、スロットル開度TVO、セカンダリプーリ回転数Nsecおよび車速VSPを用い、予め設定された変速特性を表すものとしては、スロットル開度TVOおよび車速VSPから目標変速機入力回転数Nioを換算する変速パターンを使用する。
【0036】
具体的には、図5の実線で示すような予定の変速パターンをもとに、車速VSPとそのときのスロットル開度TVOから目標変速機入力回転数Nioを求める。そしてこの目標変速機入力回転数Nioと、このときのセカンダリプーリ回転数Nsecから換算したプーリ比(Nio/Nsec)が到達変速比Dratioとなる。
【0037】
そしてステップ112にて、この到達変速比Dratioから変速機コントローラ12が認識しステップモータ27に指令する目標変速比Ipを算出したのち、ステップ113にて、目標変速比Ipから図6のStep-Ip特性を基に決定したステップモータ27のステップ数を変速速度などを考慮して適宜補正し、この補正ステップ数をステップモータ27の目標変速比対応ステップ数AStepとして算出する。
【0038】
これに対しステップ110にて、車速VSPが極低車速α以下であれば、変速固定モードとしてステップ113に移行し、このステップ113にて、変速固定モードに入ってからの制御が1サイクル目であるかどうかを判定する。このステップ113にて変速固定モードに入ってからの制御が1サイクル目であれば、ステップ114にて、異なる手段で求めた3つの変速比Ip(a),Ip(b),Ip(c)を比較し、これらの変速比Ip(a),Ip(b),Ip(c)のうちで最も最高速変速比(最Hi変速比)Imaxに近い変速比を目標変速比Ipとして選択する。
【0039】
第一の変速比Ip(a)は、車速VSPが極低車速αとなった時点t1よりも所定時間Δt(例えば100msec)前に検出したプライマリプーリ回転数Npriおよびセカンダリプーリ回転数Nsecから実プーリ比、即ち実変速比Iold(=Npri/Nsec)を求め、この実プーリ比Ioldと予め設定した所定の回転数比ΔI(例えば0.26)との差分(Iold−ΔI)で求められる。なお回転数比ΔIは、0(ゼロ)を含めた値であればよく、例えばIp(a)=Ioldをも許容する。
【0040】
次に、第二の変速比Ip(b)は、車速VSPが極低車速αとなったときに予め設定された変速特性から車両の走行状態をもとに本来到達すべき到達変速比Dratio(b)として換算される。
【0041】
本実施形態では、ステップ111と同様、第二の変速比Ip(b)を換算するにあたって、車両の走行状態として、スロットル開度TVO、セカンダリプーリ回転数Nsecおよび車速VSPを用い、予め設定された変速特性を表すものとしては、スロットル開度TVOおよび車速VSPから目標変速機入力回転数Nioを換算する変速パターンを使用する。
【0042】
具体的には、図5の実線で示すような予定の変速パターンをもとに、車速VSP=αとそのときのスロットル開度TVO(例えばTVO=4/8)から目標変速機入力回転数Nio(=N1)を求める。そしてこの目標変速機入力回転数Nioと、車速VSPが極低車速αとなるときのセカンダリプーリ回転数Nsecから換算した到達変速比Dratio(Nio/Nsec)が第二の変速比Ip(b)(=Nio/Nsec)となる。
【0043】
さらに第三の変速比Ip(c)は、車速VSPが極低車速αとなったときのステップモータ27の目標変速比対応ステップ数Astepをもとに逆換算された変速比、即ち、車速VSPが極低車速αとなったときの目標変速比Ipとなる。具体的には、図6に例示するような予定のStep-Ip特性をもとに、車速VSPが極低車速αとなったときの目標変速比対応ステップ数Astepから逆換算した変速比Ipが第三の変速比Ip(c)となる。
【0044】
ステップ115にて、これらの変速比Ip(a),Ip(b),Ip(c)のうちで最も最高速変速比(最Hi変速比)Imaxに近い変速比を目標変速比Ipとして選択すると、ステップ113にて、この選択された目標変速比Ipから図6のStep-Ip特性を基に新たなステップモータ27のステップ数AStepを決定し、フローを終了する。これ以降、ステップ110にて、変速固定モードであると判定されると、ステップ114からステップ116に移行し、このステップ116にて、前回のステップ115で決定された目標変速比Ipを算出したのち、ステップ113にて目標変速比Ipをもとに決定された前回の目標変速比対応ステップ数AStepを保持する。
【0045】
図3の制御プログラムをブロック線図により示すと図4の如くに表され、第一変速比演算部31では、車速VSPが極低車速αとなった時点t1よりも所定時間Δt前の実変速比Ioldから所定値ΔIを差し引いて第一の変速比Ip(a)(=Iold−ΔI)を求める。また第二変速比演算部32では、まず目標変速機入力回転数演算部32aにて車速VSPが極低車速αとなったときの車速VSPおよびスロットル開度TVOの入力から図5に示す如くの変速パターンをもとに目標変速機入力回転数Nioを求め、この目標変速機入力回転数Nioを次の到達変速比演算部32bにて、車速VSPが極低車速αとなったときのセカンダリプーリ回転数Nsecで除算して第二の変速比Ip(b)(=Nio/Nsec)を求める。さらに第三変速比演算部33では、車速VSPが極低車速αになったときの目標変速比対応ステップ数Astepから図6に示す如くのStep-Ip特性を基に第三の変速比Ip(c)を逆換算により求める。
【0046】
セレクトロー選択部34では、3つの変速比Ip(a),Ip(b),Ip(c)のうちで最も最Hi変速比Imaxに近い変速比を目標変速比Ipとして選択し、この目標変速比Ipを保持する。
【0047】
図7に示す極低車速から停止までのタイムチャートにより、上述した変速制御を説明すると、極低車速αとなるまでは、変速機コントローラ12からステップモータ27に指令される実線で示す目標変速比対応ステップ数Astepと破線で示す実際のステップ数(実ステップ数)Bstepとの間に脱調などによるずれΔstepが生じても、そのずれΔstep分を常にフィードバック補正しているが、車速VSPが時間t1にて極低車速αとなると、フィードバック制御からオープン制御となる。
【0048】
このため、時間t1にて、車速VSPが極低車速αとなるよりも所定時間Δt前に実際のプライマリプーリ回転数Npriおよびセカンダリプーリ回転数Nsecから導き出された一点鎖線上の実プーリ比Ioldと所定プーリ比ΔIとの差分となる第一の変速比Ip(a)と、車速VSPが極低車速αとなったときに変速パターンからスロットル開度TVO、車速VSP、セカンダリプーリ回転数Nsecをもとに導き出された二点鎖線上の第二の変速比Ip(b)と、車速VSPが極低車速αとなったときの破線で示す目標変速比対応ステップ数Astepをもとに導き出された第三の変速比Ip(c)とを比較する。
【0049】
本実施形態では、3つの変速比Ip(a),Ip(b),Ip(c)のうちで最も最Hi変速比Imaxに近い変速比が第三の変速比Ip(c)となるため、この第三の変速比Ip(c)を目標変速比Ipとして選択し、時間t1以降は、目標変速比Ip(=Ip(c))をもとに換算した新たなステップモータ27のステップ数Astepを維持して該目標変速比Ip(=Ip(c))を固定する。
【0050】
これにより、プライマリプーリ圧Ppriは、フィードバック制御からオープン制御となったのちも、目標変速比対応ステップ数Astepと実ステップ数BstepとのずれΔstepによってステップモータ27がダウンシフト方向に駆動されることはなく、安定した圧力を保持することができる。
【0051】
かかる構成によれば、極低車速域にてステップモータ27の実ステップ数Bstepが目標変速比対応ステップ数Astepに比べて最Low変速比Imin(最低速変速比)にずれていたとしても、ステップモータ27のその時点での目標変速比対応ステップ数Astepよりも最Low変速比Imin側への操作が禁止されるので、極低車速域においてプライマリプーリ圧Ppriの低下することがない。従ってVベルト4の滑りによる耐久性の低下を防止することができる。
【0052】
また本実施形態は、極低車速域を、変速比の制御がフィードバック制御からオープン制御に切り換わったのちの車速VSP(3km/h以下)とするから、変速比のフィードバック制御からオープン制御に切り換わる極低車速域にてステップモータ27の実ステップ数Bstepが目標変速比対応ステップ数Astepに比べて最Low変速比Iminに向かう方向にずれを生じる場合も、フィードバック制御を行うことなく、ステップモータ27が最Low変速比Iminに向かう方向への制御を抑制することができる。
【0053】
従って本実施形態によれば、ステップモータ27のフィードバック制御の有無に関わらず、プライマリプーリ圧Ppriが常に補償されるため、Vベルト4に滑りを生じさせることがなく、Vベルト4の耐久性の低下を防止することができる。
【0054】
特に本実施形態によれば、車速VSPが極低車速αとなるよりも所定時間Δt前に実際のプライマリプーリ回転数Npriおよびセカンダリプーリ回転数Nsecから導き出された第一の変速比Ip(a)と、車速VSPが極低車速αとなったときに変速特性から車両の走行状態をもとに導き出された第二の変速比Ip(b)と、車速VSPが極低車速αとなったときのステップモータ27に指令される目標変速比対応ステップ数Astepをもとに導き出された第三の変速比Ip(c)とを比較して、これらのうちで最も最Hi変速比Imaxに近い変速比を目標変速比Ipとして選択し、この目標変速比Ipをもとに換算した目標変速比対応ステップ数Astepを保持して該目標変速比Ipを固定するから、急減速時などのステップモータ27の実ステップ数Bstepに対して実変速比ipが追従しない場合、即ち、極低車速域になったときに目標変速比対応ステップ数Astepの方が実変速比ipに対して最Low変速比側のステップ数となってしまい、目標変速比対応ステップ数Astepのままではプライマリプーリ圧Ppriが低下してしまう位置関係になるような場合であっても、最高速側にステップモータ27が操作されるので、その結果、プライマリプーリ圧Ppriの低下を防止することができ、Vベルト4の滑りを防止することができる。
【0055】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば第二の変速比Ip(b)は、図5の変速パターンに替えて、車速VSPおよびスロットル開度TVOから目標エンジン回転数Neを算出する変速パターンを用い、この目標エンジン回転数Neとセカンダリプーリ回転数Nsecとの除算から算出される値であってもよい。さらにスロットル開度TVOは、アクセルペダル踏み込む量APOに置き換えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態になる変速制御装置を備えたVベルト式無段変速機を、その変速制御システムと共に示す概念図である。
【図2】 同変速制御システムの詳細を示すブロック線図である。
【図3】 同実施形態における変速機コントローラの変速制御部が実行し、極低車速域における目標変速比対応ステップ数を換算するための制御プログラムのフローチャートである。
【図4】 目標変速比対応ステップ数を換算するための演算処理を示すブロック図である。
【図5】 到達変速比を換算するのに用いるVベルト式無段変速機の変速パターンを示す線図である。
【図6】 変速用ステップモータの変速比−ステップ数特性を示す線図である。
【図7】 本実施形態における変速制御装置の動作を示すタイムチャート線図である。
【符号の説明】
1 Vベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 Vベルト
5 エンジン
6 ロックアップトルクコンバータ
7 前後進切り替え機構
8 出力軸
9 歯車組
10 ディファレンシャルギヤ装置
11 変速制御油圧回路
12 変速機コントローラ
13 プライマリプーリ回転センサ
14 セカンダリプーリ回転センサ
15 セカンダリプーリ圧センサ
16 スロットル開度センサ
17 インヒビタスイッチ
18 油温センサ
19 エンジンコントローラ
21 オイルポンプ
23 プレッシャレギュレータ弁
24 減圧弁
25 変速制御弁
26 変速リンク
27 ステップモータ(変速アクチュエータ)
31 第一変速比演算部
32 第一変速比演算部
32a 到達変速機入力回転数演算部
32b 到達変速比演算部
33 第三変速比演算部
34 セレクトロー選択部

Claims (1)

  1. 入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にVベルトを掛け渡して備えると共に、プライマリプーリの可動フランジと変速リンクを介して連結されるステップモータを備え、
    このステップモータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、変速リンクを可動フランジとの連結部を支点にして揺動させて、変速リンクの中程に連結した変速制御弁を、プライマリプーリ室にライン圧を供給してプライマリ圧を増圧する増圧位置、又は、プライマリプーリ室をドレンすることで減圧する減圧位置に切り替え、当該変速制御弁によりライン圧を元圧として作り出されたプライマリプーリ圧、又は、プライマリプーリ室をドレンすることで作り出されたプライマリプーリ圧と、セカンダリプーリ圧との間の差圧により、両プーリのV溝幅を変更して前記目標変速比を実現するようにしたVベルト式無段変速機の変速制御装置において、
    変速比の制御がフィードバック制御からオープン制御に切り換わったのちの極低車速を予め設定し、車速が当該極低車速となったとき、
    ステップモータの操作位置をその時点での目標変速比対応位置よりも最低速変速比側に移動することを禁止すると共に、
    その時点よりも所定時間前に検出したプライマリプーリ回転数およびセカンダリプーリ回転数から実回転数比を求め、この実回転数比と予め設定した所定の回転数比との差分で表される第一の変速比と、
    車速が極低車速となったときに予め設定された変速特性から車両の走行状態をもとに本来到達すべき到達変速比として換算した第二の変速比と、
    車速が極低車速となったときのステップモータに指令される目標変速比対応操作位置をもとに換算した第三の変速比とを比較して、
    これら変速比のうちで最も最高速変速比に近い変速比を選択し、この変速比で表される目標変速比をもとに換算した目標変速比対応操作位置を保持して該目標変速比を固定するようにしたことを特徴とするVベルト式無段変速機の変速制御装置。
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