JP4152606B2 - 撮像機能内蔵携帯端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カメラなどの撮像機能を内蔵した携帯電話等の撮像機能内蔵携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話は5800万人という膨大なユーザーを取り込み、電子メールサービスを手始めに、インターネット接続、情報提供サービス、オンラインバンキング(銀行の残高照会・振り込み)など情報携帯端末装置としての地位を固めつつある。
【0003】
一方、従来の携帯電話の中には、携帯電話本体にカメラが内蔵されたものが発売されており、撮像した静止画像を電子メールに添付し送信することができる。以下、従来技術におけるカメラなどの撮像機能を内蔵した携帯電話等の撮像機能内蔵携帯端末装置について説明する。
【0004】
図8は、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置は、撮像部4と、無線電話部(「携帯電話本体部」とも呼ばれる)15と、撮像部4及び無線電話部15にクロック信号S21を供給するクロック信号発生部16と、LCD12とを備えている。
【0005】
撮像部4は、レンズ1と、撮像センサー2と、撮像センサー2を制御する撮像センサー制御部3とを備えている。また、無線電話部15は、撮像部4より出力される撮像画像データS19を記憶する画像用メモリ6と、画像用メモリ6を制御する画像用メモリ制御回路5と、無線電話部15の全体と撮像部4との制御を行うCPU7と、撮像センサー制御部3及びクロック信号発生部16を制御する制御レジスタ8と、プログラムを記憶するROM9と、アドレス張や電子メールなどを記憶するRAM10と、LCD12を駆動するLCD駆動回路11と、無線部回路13と、テンキーなどで構成されており、無線電話部15を操作する際に使用される操作部24と、CPUバス14とを備えている。そして、上述の無線電話部15の構成ブロックのうち、画像用メモリ6以外は、CPUバス14に直接バス接続されている。
【0006】
図9は、上述の無線電話部15における無線部回路13の構成を示すブロック図である。図9に示すように、無線部回路13は、アンテナ30と、アンテナ30によって受信された基地局からの電波信号を復調する受信回路31と、音声信号処理回路33と、音声信号処理回路33からの信号を基地局に送信する電波信号に変調する送信回路32と、外部から入力された音声を電気信号に変換する送話器34と、外部に音声を出力する受話器35と、音声信号処理回路33などを制御する無線部制御回路36と、チャンネル制御回路37とを備えており、無線部制御回路36は、CPUバス14にバス接続されている。
【0007】
次に、上述の図8,9に示される従来の撮像機能内蔵携帯端末装置における撮像動作について詳細に説明する。
【0008】
操作部24より撮像要求がCPU7に入力されると、CPU7は撮像部4に撮像開始を要求する。具体的にはCPU7は制御レジスタ8中に準備された撮像要求レジスタ(図示せず)をセットする。制御レジスタ8の撮像要求レジスタがセットされると、制御レジスタ8より、撮像部4の撮像センサー制御部3に対して、撮像開始要求が制御信号S20として送られる。撮像開始要求を含む制御信号S20を受け取った撮像センサー制御部3は、撮像センサー2を制御し撮像を開始する。以下、撮像時の撮像センサー制御部3の動作を簡単に説明する。
【0009】
撮像センサー制御部3は、撮像センサー2に対して制御信号S18を送り、撮像の開始/停止制御、被写体の明るさに応じて露光時間を制御する自動露光時間制御、および自動ホワイトバランス制御の3つの制御を行う。撮像センサー制御部3は、撮像が開始されると撮像センサー2が出力する撮像画像データS17を所定のデータフォーマットに変換し、その変換結果である撮像画像データS19のR信号,G信号,B信号(以下、まとめて「色信号」と呼ぶことがある)ごとに、色信号の1フレーム内の平均値を求める。具体的には、撮像センサー2には複数の撮像素子(図示せず)が存在し、撮像画像データS19には、その各撮像素子で撮像された色信号が含まれている。そして、R信号、G信号、B信号ごとに、その信号レベルを、1フレーム分、つまり全撮像素子に渡って積算し、その積算値を全撮像素子数で割った値が上述の平均値である。
【0010】
そして、撮像センサー制御部3で求められた撮像画像データS19の各々の平均値が所定の範囲内に収まるように露光時間、および撮像センサー2内に設けられたホワイトバランス制御用のゲインアンプを制御する。
【0011】
また、撮像センサー制御部3は、上述の撮像画像データS19を無線電話部15内の画像用メモリ制御回路5に出力する。ここで、画像用メモリ制御回路5に出力される撮像画像データS19には、データ出力の開始を通知する情報などを含む撮像制御信号が実際には含まれているが、以後「撮像画像データS19」と言えば、当該撮像制御信号は含まず、色信号のみを含むものとする。そして、画像用メモリ制御回路5は、撮像センサー制御部3より出力される撮像画像データS19の書きこみ要求と、CPU7から出力される画像用メモリ6への読み出し、あるいは書き込み要求とを調停する。そして、CPU7から画像用メモリ6への読み出し、あるいは書き込み要求がない期間に、画像用メモリ制御回路5は、撮像センサー制御部3より出力される撮像画像データS19を画像用メモリ6に書き込む。
【0012】
また、撮像センサー制御部3は1フレーム分の撮像画像データS19の出力を完了すると、CPU7に対して撮像画像データS19の転送終了を通知する。本従来例では、撮像画像データS19の転送中に”H”、垂直ブランキング期間に”L”となるフレームパルス信号S22を、撮像センサー制御部3より制御レジスタ8に出力する。CPU7は、フレームパルス信号S22が”L”になったことを制御レジスタ8を介して検出すると、画像用メモリ6中に記憶された1フレーム分の撮像画像データS19をCPU7は読み出し、その撮像画像データS19をLCD駆動回路11に転送する。LCD駆動回路11は、CPU7より転送された撮像画像データS19を所定の形式に変換した後にLCD12に転送し、撮像画像をLCD12上に表示する。
【0013】
次に、図8,9を用いて無線部回路13及びクロック信号発生部16に関係する動作について説明する。
【0014】
無線部回路13での受信動作は以下の流れによって行われる。つまり、アンテナ30で基地局からの電波信号を受信し、その受信した電波信号を受信回路31で復調し、その復調信号を音声信号処理回路33で処理し、その処理結果である音声信号を受話器35に出力し、受話器35から音声を外部に出力する。
【0015】
また、無線部回路13での送信動作は以下の流れによって行われる。つまり、外部から入力された音声を送話器34で音声信号に変換し、その音声信号を音声信号処理回路33で処理し、その処理した信号を送信回路32で変調し、その変調信号をアンテナ30から電波として基地局に出力する。
【0016】
CPU7及び撮像部4は、クロック信号発生部16より出力されるクロック信号S21で動作する。また、無線部制御回路36はCPU7の指令に基づき音声信号処理回路33などの制御を行うとともに、基地局からの指令に基づきチャンネル制御回路37を通して受信回路31及び送信回路32のチャンネル制御を行う。また、無線部制御回路36はプロトコル処理などの制御も行う。
【0017】
ROM9にはCPU7で実行するプログラム、RAM10にはアドレス張、電子メールなどのデータが格納されている。CPU7は無線部制御回路36を介して入力されるチャンネル制御情報に基づき、クロック信号発生部16より出力されるクロック信号S21の周波数を制御レジスタ8を介して調整する。そして、クロック信号S21の周波数を調整する際、各通信チャンネルとの間で干渉を起こさない例えば2種類の周波数のクロック信号S21を、あらかじめクロック信号発生部16にて発生できるように構成しておく。そして、基地局からの指令に基づき選択された各通信チャンネルに対応して、CPU7はクロック信号S21の2種類の周波数を切り換えて、クロック信号発生部16は撮像部4及び無線電話部15へクロック信号S21を供給する。
【0018】
従来の撮像機能内蔵携帯端末装置において、仮にクロック信号の周波数を4.8MHzに固定し、そのクロック信号で無線電話部15を動作させた場合、クロック信号の高調波成分は通信の使用周波数帯域(例えば860〜870MHz)の通信信号と相互干渉を起こし、ビート障害や感度劣化などの通信障害を発生することがある。そのため、クロック信号発生部16では、各通信チャンネルとの間で干渉を起こさない例えば2種類の周波数のクロック信号S21を発生することができる。なお、無線部回路13及びクロック信号発生部16の構成については、例えば特開平7−303079号公報に上述の内容とほぼ同じ内容が記載されている。
【0019】
また、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置では、例えば撮像部4が当該携帯端末装置の背面部に配置されており、撮像部4が配置されている当該背面部には上述の無線部回路13が配置されている。よって、撮像部4に関しても、仮に単一の周波数のクロック信号S21にて駆動した場合、その使用したクロック信号S21の高調波成分が通信の使用周波数帯域の通信信号と相互干渉を起こし、ビート障害や感度劣化などの通信障害を発生することがある。その結果、撮像機能内蔵携帯端末装置の本来の機能である無線電話機能に支障をきたす。従って、本従来例では、上述したように、クロック信号発生部16は、使用する通信チャンネルに対応して周波数が切り換えられるクロック信号を撮像部4に対しても供給する。特に、無線電話部15では、通話中以外にも、あらかじめ定められた時間間隔で基地局と通信しており、上述の通信チャンネルが切り換わることがある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来の撮像機能内蔵携帯端末装置は上述のように構成されているため、被写体の撮像中にクロック信号S21の周波数が切り換わった場合、特に撮像センサー2内の露光時間がクロック信号S21の周波数偏差分(切り換わったクロック信号S21の周波数の比分)だけ変化する。具体的には、撮像センサー2には露光時間制御用レジスタが設けられており、そのレジスタには露光時間を示すクロック信号S21のカウント値が設定されている。つまり、実際の露光時間は、そのカウント値とクロック信号の1周期の時間(1/クロック信号の周波数)との掛算で決定される。そのため、クロック信号S21の周波数が切り換わると、クロック信号S21の1周期の時間も変化するため、撮像センサー2内の実際の露光時間がクロック信号の周波数偏差分だけ変化する。ここで、撮像センサー2内に設定されているクロック信号S21のカウント値は露光時間を間接的に示すため、そのカウント値を「設定露光時間」と呼び、カウント値とクロック信号の1周期の時間との掛算で決定される「実際の露光時間」と区別する。
【0021】
また、特に最近の携帯電話はインターネットへのアクセス機能、あるいはJAVA(登録商標)で作成されたアプリケーションプログラムをCPU7にて実行するため、クロック信号発生部16より出力されるクロック信号S21の周波数は非常に高い。そのため、上述の通信信号と相互干渉を起こしビート障害や感度劣化などの通信障害を回避するため選択される2種類のクロック信号S21(以後、「プライマリークロック信号」及び「セカンダーリクロック信号」と呼ぶ)の周波数の偏差(周波数の変化量)は5%から10%程度有する。なお、本従来例では、プライマリークロック信号の周波数をf1、セカンダリークロック信号の周波数をf2とし(f2>f1)、プライマリークロック信号からセカンダリークロック信号に切り換わった際の周波数偏差をf2/f1−1と定義する。
【0022】
従って、撮像部4に供給されるクロック信号S21がプライマリークロック信号からセカンダリークロック信号に切り換わった場合、撮像センサー2に供給されるクロック信号S21の周波数が高くなるので、実際の露光時間が周波数偏差分短くなる。よって、クロック信号S21が切り換わると、撮像画像が暗くなる。反対に、クロック信号S21がセカンダリークロック信号からプライマリークロック信号に切り換わった場合は、実際の露光時間がクロック信号S21の周波数偏差分だけ長くなり、撮像画像が明るくなる。そして、クロック信号S21の周波数の切り換わりの影響が、現在撮像中のフレームから複数フレームに渡って伝播するといった問題点が発生する。具体的には、被写体の明るさが変化していないにもかかわらず、クロック信号S21の周波数の切り換わりによって、撮像画像の明るさが変化した場合、撮像画像の明るさを元に戻すために複数フレームをかけて、撮像センサー2の設定露光時間を撮像センサー制御部3にて制御する必要があった。なお、以後「撮像画像の明るさ」を「撮像画像の輝度」と呼ぶ場合がある。
【0023】
また、基地局から送られてくるチャンネル制御情報により短い周期でクロック信号S21の周波数が切り換わった場合、撮像画像の明るさがクロック信号S21の周波数の切り換わり周期で変化するため、LCD12上において撮像画像がハンチングしているように見えるといった問題点があった。
【0024】
また、クロック信号発生部16にてクロック信号S21を切り換える際、プライマリークロック信号とセカンダリークロック信号との位相の違いによって、切り換えによるスパイク状のノイズがクロック信号S21に重畳される可能性が有る。CPU7、あるいは撮像センサー制御部3に供給するクロック信号S21に上述のスパイク状のノイズが重畳されると誤動作する可能性がある。図10は、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置におけるクロック信号S21の切り換えの様子を示す図であって、一般的にクロック信号S21の周波数を切り換える場合、図10(a)に示すようにクロック信号S21を所定の期間停止した後にクロック信号S21の切り換えを行ったり、図10(b)に示すようにクロック信号S21が切り換わる際に、例えばプライマリークロック信号及びセカンダリークロック信号よりも周波数が低いクロック信号を経由してクロック信号S21の切り換えを実施する。その際、クロック信号S21の停止期間、あるいは他のクロック信号が入力されている期間に関しても、撮像センサー2における実際の露光時間が変化するため、撮像画像の明るさが変化するといった問題があった。
【0025】
また、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置では、撮像センサー2としてCOMSのイメージセンサーが使用されているが、CMOSのイメージセンサーは消費電力は低いが、電子シャッター機構を有していない。すなわち、撮像センサー2の設定露光時間の制御は1ライン単位で行われる。具体的には、例えば、撮像センサー2が1ラインを露光するために必要な時間を10ms、1ライン分の撮像画像データS17を撮像センサー制御部3に出力するために必要な時間を1msとすると、1ライン目の露光開始後、撮像センサー2が1ライン分の撮像画像データS17を撮像センサー制御部3に出力する際にかかる時間、つまり1ms遅れて、2ライン目の露光開始は開始される。そして、1ライン目の露光開始の10ms後に、1ライン目の露光が完了し、1ライン目の撮像画像データS17が撮像センサー制御部3に出力され始める。1ライン目の撮像画像データS17の出力開始の1ms後に、1ライン目の撮像データS17の出力が完了すると同時に、2ライン目の露光が完了する。そして、2ライン目の撮像データS17の出力が開始される。
【0026】
このように、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置では、1ライン単位で撮像センサー2の設定露光時間が制御されるため、撮像の途中でクロック信号S21が切り換わると、同一のフレーム内で、撮像画像の上側と下側とで明るさが異なるといった問題点が発生する。
【0027】
この発明は上述のような問題を解決するためになされたものであり、基地局から送られてくるチャンネル制御情報によりクロック信号の周波数が切り換わった場合でも、撮像画像の明るさの変化が少なくとも複数フレームにまで伝播せず、視覚的に良好な撮像画像を得ることができる撮像機能内蔵携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この発明のうち請求項1に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、複数の通信チャネルを有し、基地局から指定された通信チャネルで通信する撮像機能内蔵携帯端末装置において、クロック信号を発生し、当該クロック信号の周波数を2種類以上の周波数に切り換え可能なクロック信号発生手段と、前記クロック信号発生手段から出力される前記クロック信号で動作する無線電話部制御手段と、前記クロック信号発生手段から出力される前記クロック信号で動作する撮像手段とを備え、前記無線電話部制御手段は、前記基地局から前記通信チャネルが指摘された際、前記クロック信号の周波数を、前記通信チャネルとの間で干渉を生じない周波数に設定するための制御信号を前記クロック信号発生手段に出力し、前記クロック信号発生手段は、前記クロック信号の周波数を切り換える際、前記撮像手段に対して、前記クロック信号の周波数の切り換わり及び前記クロック信号の周波数を通知し、前記撮像手段は、撮像センサーと当該撮像センサーを制御する撮像センサー制御部とを有し、前記撮像センサーでの露光時間は、当該撮像センサーに設定される露光時間の設定値と前記クロック信号の周波数とに依存し、前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知されると、前記撮像センサーに設定されている前記設定値から前記クロック信号の周波数の変化量に応じて新たな前記設定値を決定し、当該新たな前記設定値を前記撮像センサーに設定するものである。
【0029】
また、この発明のうち請求項2に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項1に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された際、現在撮像中の画像を使用した前記撮像センサーの露光時間及びホワイトバランスの両方の制御を停止するものである。
【0030】
また、この発明のうち請求項3に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際の制御アルゴリズムを通常撮像の際の制御アルゴリズムとは異なるようにするものである。
【0031】
また、この発明のうち請求項4に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項3に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の前記所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際の制御量を通常撮像時と比べ小さくするものである。
【0032】
また、この発明のうち請求項5に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項3及び請求項4のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の前記所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際、当該露光時間の収束を判定する場合の収束判定範囲を通常の収束判定範囲と比較して狭く設定するものである。
【0033】
また、この発明のうち請求項6に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項1乃至請求項5いずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、前記撮像センサー制御部はCPUで構成されており、前記クロック信号の周波数の切り換わりの通知は、割り込みの通知として前記CPUに入力され、前記CPUは前記割り込みを優先して処理するものである。
【0051】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置は、無線電話機能を有する無線電話部15と、撮像部40と、撮像部40及び無線電話部15に対してクロック信号S21を供給するとともに、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を撮像部40に通知するクロック信号発生部101と、LCD12とを備えている。
【0052】
撮像部40は、レンズ1と、例えばCMOSのイメージセンサーが使用され、レンズ1によって結像された被写体の光学象を電気信号に変換する撮像センサー2と、撮像センサー2を制御する撮像センサー制御部100とを備えている。また、無線電話部15は、撮像部40より出力される1フレーム分の撮像画像データS19を記憶する画像用メモリ6と、画像用メモリ6を制御する画像用メモリ制御回路5と、無線電話部15全体と撮像部40との制御を行うCPU(中央処理装置)7と、撮像センサー制御部100及びクロック信号発生部101を制御する制御レジスタ8と、プログラムを記憶するROM9と、アドレス張や電子メールなどを記憶するRAM10と、LCD12を駆動するLCD駆動回路11と、無線部回路13と、テンキーなどで構成されており、無線電話部15を操作する際に使用される操作部24と、CPUバス14とを備えている。そして、上述の無線電話部15の構成ブロックのうち、画像用メモリ6以外は、CPUバス14に直接バス接続されている。
【0053】
図2は、上述の無線電話部15における無線部回路13の構成を示すブロック図である。図2に示すように、無線部回路13は、アンテナ30と、アンテナ30によって受信された基地局からの電波信号を復調する受信回路31と、音声信号処理回路33と、音声信号処理回路33からの信号を基地局に送信する電波信号に変調する送信回路32と、外部から入力された音声を電気信号に変換する送話器34と、外部に音声を出力する受話器35と、音声信号処理回路33などを制御する無線部制御回路36と、チャンネル制御回路37とを備えており、無線部制御回路36は、CPUバス14にバス接続されている。
【0054】
図3は、上述の撮像部40における撮像センサー制御部100の構成を示すブロック図である。図3に示すように、撮像センサー制御部100は、撮像部40の全体を制御する撮像部制御用CPU110と、撮像部制御用CPU110に対して割り込みを発生する割り込みハンドラ111と、撮像センサー2より出力される撮像画像データS17を所定のフォーマットに変換する撮像画像処理回路112と、撮像画像処理回路112より出力される撮像画像データS19を各色信号ごとに積分する積分回路113と、撮像センサー2を制御して、撮像開始/停止制御、設定露光時間の設定、ホワイトバランス制御用のアンプゲインの設定などを行う撮像センサー制御レジスタ114と、無線電話部制御レジスタ115と、撮像部40の制御用のプログラムを記憶する撮像部制御用ROM116と、撮像部制御用RAM117と、撮像部制御用CPU110のCPUバス118とを備えている。そして、撮像センサー制御部100を構成する上述の各ブロックは、CPUバス118に直接バス接続されている。
【0055】
次に、図1〜3を用いて、本実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置における撮像動作について説明する。
【0056】
操作部24より撮像要求がCPU7に入力されると、CPU7は撮像部40に撮像開始を要求する。具体的にはCPU7は制御レジスタ8中に準備された撮像要求レジスタ(図示せず)をセットする。制御レジスタ8の撮像要求レジスタがセットされると、制御レジスタ8より、撮像部40における撮像センサー制御部100の無線電話部制御レジスタ115に対して、撮像開始要求が制御信号S20として送られる。撮像部制御用CPU110は、無線電話部制御レジスタ115に撮像開始要求を含む制御信号S20が入力されると、撮像センサー制御レジスタ114を介して撮像センサー2に制御信号S18を出力し、撮像開始指令を通知する。撮像センサー2にて撮像が開始されると、撮像センサー制御部100では撮像センサー2より出力される撮像画像データS17を撮像画像処理回路112にて所定の画像フォーマットに変換し、積分回路113及び無線電話部15の画像用メモリ制御回路5に、撮像画像データS19として出力する。
【0057】
積分回路113では、撮像画像処理回路112より出力される撮像画像データS19を各色信号ごとに1フレーム期間積分する。具体的には、撮像センサー2には複数の撮像素子(図示せず)が存在し、撮像画像データS19には、その各撮像素子で撮像された色信号が含まれている。そして、R信号、G信号、B信号ごとに、その信号レベルを、1フレーム分、つまり全撮像素子に渡って積算する。そして、撮像センサー2より割り込みハンドラ111に対してフレーム割り込み信号S24が入力されると、撮像部制御用CPU110は積分回路113より1フレーム分の各色信号ごとの積分結果を読み出すとともに、積分回路113内の積分結果を0にクリアする。
【0058】
撮像部制御用CPU110では、上述の各色信号ごとの積分結果から、各色信号ごとの1フレーム内の平均値を求める。具体的には、1フレーム分の積算値を全撮像素子数で割った値が上述の平均値である。そして、撮像部制御用CPU110は、求めた各色信号ごとの平均値を用いて、撮像センサー2を制御する。具体的には、撮像部制御用CPU110は、求めた各色信号ごとの平均値を用いて、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を行う。
【0059】
撮像センサー2には露光時間制御用レジスタ(図示せず)が設けられており、そのレジスタには露光時間を示すクロック信号S21のカウント値(設定露光時間)が設定されている。つまり、実際の露光時間は、そのカウント値(設定露光時間)とクロック信号S21の1周期の時間(1/クロック信号S21の周波数)との掛算で決定される。「自動露光時間制御」とは、上述の各色信号ごとの平均値の和、言い換えれば、R信号の1フレーム内の平均値と、G信号の1フレーム内の平均値と、B信号の1フレーム内の平均値とを足し合わせた値(以後、単に「色信号の平均値の和」と呼ぶ)が、所定の範囲内に収まるように、撮像されたフレームごとの撮像画像データを使用して、撮像センサー2の設定露光時間を制御することである。また、撮像センサー2には、各色信号ごとにホワイトバランス制御用のゲインアンプが設けられており、「自動ホワイトバランス制御」とは、各色信号ごとの平均値の差分、言い換えれば、R信号の1フレーム内の平均値とG信号の1フレーム内の平均値との差分、R信号の1フレーム内の平均値とB信号の1フレーム内の平均値との差分、あるいはG信号の1フレーム内の平均値とB信号の1フレーム内の平均値との差分(以後、まとめて「色信号の平均値の差分」と呼ぶ)が、所定の範囲内に収まるように、撮像されたフレームごとの撮像画像データを使用して、上述のホワイトバランス用のゲインアンプを制御することである。
【0060】
本実施の形態1における自動露光時間制御では、例えば、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷移テーブルを用いる。具体的には、撮像部制御用CPU110は、色信号の平均値の和と、あらかじめ定められた基準値とを比較する。そして、色信号の平均値の和が当該基準値より小さい場合は、撮像センサー2に設定されている設定露光時間と、色信号の平均値の和から当該基準値を引いた値とを用いて、撮像部制御用ROM116に記憶された遷移テーブル内のデータを参照し、設定露光時間の変化量を読み出す。そして、撮像部制御用CPU110は、読み出した設定露光時間の変化量をもとに、次フレームの設定露光時間を求める。撮像部制御用CPU110は、上述の要領で求めた次フレームの設定露光時間を、撮像センサー制御レジスタ114を介して、制御信号S18として撮像センサー2に出力し、撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに次フレームの設定露光時間を設定する。また、撮像部制御用CPU110は、色信号の平均値の差分が所定の範囲内に入るように撮像センサー2内のホワイトバランス用のゲインアンプのゲインを計算し、当該ゲインを撮像センサー制御レジスタ114を介して、制御信号S18として撮像センサー2に出力し、撮像センサー2内のホワイトバランス用のゲインアンプに当該ゲインを設定する。
【0061】
また、無線電話部15内の画像用メモリ制御回路5は、撮像センサー制御部100より出力される撮像画像データS19の書きこみ要求と、CPU7から出力される画像用メモリ6への読み出し、あるいは書き込み要求とを調停する。そして、CPU7から画像用メモリ6への読み出し、あるいは書き込み要求がない期間に、画像用メモリ制御回路5は、撮像センサー制御部100より出力される撮像画像データS19を画像用メモリ6に書きこむ。
【0062】
撮像部制御用CPU110は1フレーム分の撮像画像データS19の出力を完了すると、無線電話部制御レジスタ115を介して、CPU7に撮像画像データS19の転送終了を通知する。本実施の形態1では、撮像画像データS19の転送中に”H”、垂直ブランキング期間に”L”となるフレームパルス信号S22を制御レジスタ8に出力する。CPU7は、フレームパルス信号S22が”L”になったことを制御レジスタ8を介して検出すると、画像用メモリ制御回路5に読み出し要求を出力する。そして、画像用メモリ制御回路5を介して、画像用メモリ6中に記憶された1フレーム分の撮像画像データS19をCPU7は読み出し、その撮像画像データS19をLCD駆動回路11に転送する。LCD駆動回路11は、CPU7より転送された撮像画像データS19を所定の形式に変換した後にLCD12に転送し、撮像画像をLCD12上に表示する。
【0063】
次に、図1〜3を用いて無線部回路13及びクロック信号発生部101に関係する動作について説明する。
【0064】
無線部回路13での受信動作は以下の流れによって行われる。つまり、アンテナ30で基地局からの電波信号を受信し、その受信した電波信号を受信回路31で復調し、その復調信号を音声信号処理回路33で処理し、その処理結果である音声信号を受話器35に出力し、受話器35から音声を外部に出力する。
【0065】
また、無線部回路13での送信動作は以下の流れによって行われる。つまり、外部から入力された音声を送話器34で音声信号に変換し、その音声信号を音声信号処理回路33で処理し、その処理した信号を送信回路32で変調し、その変調信号をアンテナ30から電波として基地局に出力する。
【0066】
CPU7及び撮像部40は、クロック信号発生部101より出力されるクロック信号S21で動作する。また、無線部制御回路36はCPU7の指令に基づき音声信号処理回路33などの制御を行うとともに、基地局からの指令に基づきチャンネル制御回路37を通して受信回路31及び送信回路32のチャンネル制御を行う。また、無線部制御回路36はプロトコル処理などの制御も行う。
【0067】
ROM9にはCPU7で実行するプログラム、RAM10にはアドレス張、電子メールなどのデータが格納されている。クロック信号発生部101はクロック信号S21を周波数切り換え可能に発生することができ、CPU7は無線部制御回路36を介して入力されるチャンネル制御情報に基づき、クロック信号発生部101より出力されるクロック信号S21の周波数を制御レジスタ8を介して調整する。そして、基地局との通信チャンネルは、例えば2チャンネルであって、CPU7がクロック信号S21の周波数を調整する際、各通信チャンネルとの間で干渉を起こさない例えば2種類の周波数のクロック信号S21(プライマリークロック信号、センカダリークロック信号)を、クロック信号発生部101は発生することができる。そして、基地局からの指令に基づき選択された各通信チャンネルに対応して、CPU7はクロック信号S21の2種類の周波数を切り換えるように制御レジスタ8を介してクロック信号発生部101に対して切り換え通知S23を出力する。
【0068】
クロック信号発生部101では、制御レジスタ8より出力されるクロック信号S21の周波数の切り換え通知S23に基づきクロック信号S21の周波数を切り換える。つまり、クロック信号発生部101は、プライマリークロック信号かセカンダリークロック信号へ、あるいはセカンダリークロック信号からプライマリークロック信号へ切り換えて、クロック信号S21を出力する。その際、クロック信号発生部101は、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を撮像センサー制御部100に通知する。ここで、「切り換わり情報」とは、例えば、クロック信号S21の周波数の切り換わりと、選択されているクロック信号S21の種類(周波数)の情報とを含んでいる。
【0069】
図4は本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートであって、特に撮像画像の明るさ、言い換えれば撮像画像の輝度の制御アルゴリズムを示している。次に、図1〜4を用いて、本実施の形態1における撮像部40の動作について詳細に説明する。
【0070】
撮像センサー制御部100に、制御レジスタ8を介してCPU7より撮像開始要求を含む制御信号S20が入力されると、撮像センサー制御部100は、制御信号S18を撮像センサー2に出力し、撮像開始指令を通知する。そして、撮像開始指令を受け取った撮像センサー2は被写体の撮像を開始する(ステップST1)。撮像センサー2が撮像を開始すると、撮像センサー制御部100はCPU7より制御レジスタ8を介して出力される撮像停止要求、具体的には撮像停止要求を含む制御信号S20を監視する(ステップST2)。撮像停止要求が制御レジスタ8を介してCPU7より入力されると、撮像センサー制御部100は現在撮像中のフレームの撮像画像データS19の出力完了後、撮像センサー2に対して制御信号S18を出力し、撮像停止指令を通知する。撮像停止指令の通知を受け取った撮像センサー2は撮像を停止する。
【0071】
CPU7より撮像停止要求が入力されなかった場合、撮像センサー制御部100は、クロック信号発生部101から出力される切り換わり情報S102を検出し、クロック信号発生部101でクロック信号S21の切り換わりが発生したかを確認する(ステップST3)。本実施の形態1では、クロック信号発生部101は、切り換わり情報S102にて、クロック信号S21の周波数の切り換わりと、選択されているクロック信号S21の種類(周波数)とを撮像センサー制御部100に通知している。つまり、「切り換わり情報S102の検出」とは、「クロック信号S21の周波数の切り換わりと、選択されているクロック信号S21の種類(周波数)とを検出すること」と言える。
【0072】
本実施の形態1における切り換わり情報S102とは、具体的には、例えばHiレベルまたはLowレベルを示す信号(以後、「切り換わり信号」と呼ぶ)であって、切り換わり信号がLowレベルを示すとき、クロック信号発生部101においてプライマリークロック信号が選択されており、切り換わり信号がHiレベルを示すとき、クロック信号発生部101においてセカンダリークロック信号が選択されている。つまり、切り換わり信号の信号レベルは、クロック信号発生部101で選択されているクロック信号S21の種類を示している。また、プライマリークロック信号の周波数と、セカンダリークロック信号の周波数とが既知であるとき、切り換わり信号の信号レベルは、結果的にクロック信号発生部101で選択されているクロック信号S21の周波数を示していることになる。そして、切り換わり信号の立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジは、クロック信号S21の周波数の切り換わりを示している。また、プライマリークロック信号の周波数と、セカンダリークロック信号の周波数とが既知であるとき、クロック信号S21の切り換わりから、クロック信号の周波数の変化量を求めることができる。つまり、プライマリークロック信号の周波数と、セカンダリークロック信号の周波数とが既知であるとき、切り換わり信号は、結果的にクロック信号S21の周波数の変化量を示していることになる。
【0073】
図3に示すように、上述の切り換わり情報S102は、撮像センサー制御部100の撮像部制御用CPU110に入力されている。そして、撮像部制御用CPU110は、切り換わり情報S102、つまり本実施の形態1では切り換わり信号の信号レベルを定期的に見に行く動作(ポーリング)を行い、切り換わり情報S102の検出を行っている。撮像部制御用CPU110は、切り換わり信号のLowレベルからHiレベルへの変化を検出したとき、クロック信号S21がプライマリークロック信号から、セカンダリークロック信号に切り換えられたと判断し、切り換わり信号の信号レベルのHiレベルからLowレベルへの変化を検出したとき、クロック信号S21がセカンダリークロック信号から、プライマリークロック信号に切り換えられたと判断する。
【0074】
まず始めに、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出されなかったときの撮像センサー制御部100の動作を説明する。クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出されなかったとき、撮像センサー制御部100は、撮像センサー2より出力される撮像画像データS17の最終を検出し、上述の自動露光時間制御および自動ホワイトバランス制御を実施する(ステップST4)。このとき、自動露光時間制御において使用する遷移テーブルとして、プライマリークロック信号用の遷移テーブル(以下、「遷移テーブルPR」と呼ぶ)と、セカンダリークロック信号用の遷移テーブル(以下、「遷移テーブルSC」と呼ぶ)とが用意されている。そして、ステップST4では、クロック信号発生部101において選択されているクロック信号S21がプライマリークロック信号であれば、そのときの自動露光時間制御においては遷移テーブルPRを使用し、クロック信号発生部101において選択されているクロック信号S21がセカンダリークロック信号であれば、そのときの自動露光時間制御においては遷移テーブルSCを使用する。
【0075】
プライマリークロック信号とセカンダリークロック信号との周波数が異なるため、撮像センサー2に設定する設定露光時間が同じであっても、クロック信号S21にプライマリークロック信号を使用した場合と、セカンダリークロック信号を使用した場合とでは、実際の露光時間が異なる。そのため、クロック信号S21としてプライマリークロック信号が選択されている場合と、セカンダリークロック信号が選択されている場合とで、実際の露光時間について同じような自動露光時間制御を行うためには、遷移テーブルをそれぞれの周波数ごとに用意する必要があり、本実施の形態1では、遷移テーブルPRと遷移テーブルSCが用意されている。
【0076】
次に、ステップST3にてクロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出された場合の撮像センサー制御部100の動作を説明する。ステップST3にて、撮像部40でクロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出されると、その切り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明るさの調整を行う。具体的には、撮像センサー制御部100は撮像センサー2の露光制御用レジスタに設定している現在の設定露光時間を確認する(ステップST5)。そして、ステップST5で確認した設定露光時間、および検出した切り換わり情報S102に含まれているクロック信号S21の周波数をもとに、切り換わり情報S102の検出後の設定露光時間(以後、「新たな設定露光時間」と呼ぶ)を求め(ステップST6)、その新たな設定露光時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。以下、新たな設定露光時間の算出方法に関して説明する。
【0077】
クロック信号S21がプライマリークロック信号(周波数f1)からセカンダリークロック信号(周波数f2)に切り換わった場合に関して説明する。ここで、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した際に撮像中であるフレーム(以後、「現フレーム」と呼ぶ)の設定露光時間、具体的には切り換わり情報S102を検出した際の撮像センサー2内の露光時間制御用レジスタの値(ステップST5で確認した設定露光時間)がCであったとすると、本実施の形態1では下記の式(1)を用いて、新たな設定露光時間を求める。
【0078】
新たな設定露光時間=C×f2/f1・・・(1)
ここで、式(1)の「f2/f1]は、クロック信号S21の周波数の変化量を示しているため、本実施の形態1では、現フレームの設定露光時間とクロック信号の周波数の変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を求めている。
【0079】
撮像センサー制御部100は、ステップST6で求めた新たな設定露光時間を、制御信号S18として撮像センサー2に出力し、その新たな設定露光時間を撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに書き込む(ステップST7)。
【0080】
一般に、設定露光時間を撮像センサー2にセットした場合、その設定露光時間は、現在撮像中のフレームでは有効にならず、その次のフレームから有効になる。従って、現フレームの撮像画像データには、ステップST7で撮像センサー2に設定した新たな設定露光時間が反映されない。よって、現フレームの撮像画像データにはクロック信号S21の周波数の切り換わりの影響が現れ、被写体の明るさが変化していないにもかかわらず、撮像画像データの信号レベルが変化する。つまり、クロック信号S21の周波数が切り換わると、撮像センサー2における実際の露光時間が変化するため、現フレームの撮像画像の明るさが変化する。具体的には、撮像センサー2としてCMOSのイメージセンサーを使用した場合、撮像センサー2では1ライン単位で露光が行われるため、クロック信号S21の周波数が切り換わった際、同一フレーム内の撮像画像の明るさが、クロック信号S21の周波数の切り換わり時点を境にして変化する。
【0081】
一方、電子シャッター機能を備えるCCDセンサーなどを、撮像センサー2に用いた場合には、撮像センサー2ではフレーム単位で露光が行われるため、現フレームの撮像画像全体の明るさが変化する。
【0082】
従って、現フレームの撮像画像データを用いて、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を行うと、当該制御の収束に時間がかかり、撮像画像の明るさの変化が複数フレームにまで及ぶことがあった。具体的には、現フレームの撮像画像データにおける各色信号ごとの平均値がクロック信号S21の周波数の切り換わりの影響を受けているため、色信号の平均値の和、あるいは色信号の平均値の差分は、本来制御するべき値になっていない。そのため、現フレームの撮像画像データを用いて、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を行うと、各制御を収束させるために時間がかかり、撮像画像の明るさの変化が複数フレームにまで及びことがあった。
【0083】
よって、本実施の形態1では、撮像センサー2に対する制御である自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御に、現フレームの撮像画像データを使用しない。具体的には、ステップST7の後に、現フレームの撮像が終了したかどうかを確認する(ステップ8)。そして、現フレームの撮像が終了すれば、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を停止する(ステップST9)。詳細には、例えば現フレームの撮像画像データにおける各色信号の積分結果を破棄(マスク)する。そして、ステップST9の後、現フレームの次のフレーム(以後、「次フレーム」と呼ぶ)の撮像が終了したかどうかを確認し(ステップST10)、次フレームの撮像が終了すれば、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を再開する(ステップST11)。
【0084】
上述の構成を備える本実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、被写体の撮像中にクロック信号S21の周波数が切り換わり、撮像センサー2における現フレームの実際の露光時間が変化した場合でも、撮像センサー制御部100でクロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出し、その切り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明るさを調整するため、クロック信号S21の周波数の切り換わりによって発生する撮像画像の明るさの変化が、複数フレームまで伝播することを防ぐことができる。従って、クロック信号S21の周波数が切り換わった場合でも撮像画像の劣化を視覚的に目立たなくすることができる。
【0085】
また、現フレームの設定露光時間と、クロック信号S21の周波数の変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を求めるため、クロック信号S21の周波数の切り換わりの前後で、設定露光時間によって決定される実際の露光時間が大きく変化することを抑えることができる。そして、その新たな設定露光時時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行うため、クロック信号の周波数の切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大きく変化することを確実に抑えることができる。
【0086】
また、クロック信号S21の周波数の切り換わりの影響を受けている現フレームの撮像画像データを、撮像センサー2の制御、本実施の形態1では、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御に使用しないため、当該制御の収束時間を低減することができる。そのため、撮像画像の明るさの変化が複数フレームまで伝播することを抑えることができ、良好な撮像画像を得ることができる。
【0087】
なお、本実施の形態1では、クロック信号S21の周波数が切り換わった際、撮像センサー2の設定露光時間のみを用いることによって、撮像画像の明るさの調整を行ったが、これに限るものではなく、例えば、フリッカ補正などを行うために設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場合、撮像センサー2内に備えている撮像画像データを増幅する出力アンプ(図示せず)のゲインと、設定露光時間とを組み合わせて、撮像画像の明るさを調整しても良い。
【0088】
以下に、出力アンプのゲインと設定露光時間とを組み合わせて、撮像画像の明るさを調整する場合についての具体例を示す。
【0089】
仮にプライマリークロック信号の周波数f1=10MHz、セカンダリークロック信号の周波数f2=15MHzとする。そして、クロック信号S21がプライマリークロック信号からセカンダリークロック信号に切り換わり、そのときの現フレームの設定露光時間が「5」(クロック信号S102のカウント値)、現フレームの出力アンプのゲインが1倍であったとする。このとき、上述の条件を式(1)に適用すると、新たな設定露光時間は、
Figure 0004152606
となる。撮像画像の明るさを設定露光時間のみで調整する場合、新たな設定露光時間を「7.5」に設定すれば良いが、撮像センサー2の設定露光時間の設定が「1」単位でしか行えない場合、新たな設定露光時間を「7」とし、切り換わり情報S102の検出後の出力アンプのゲイン(以後、「新たなゲイン」と呼ぶ)を7.5/7倍に設定する。そして、この新たな設定露光時間と新たなゲインとを用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。このように、設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場合でも、設定露光時間と出力アンプのゲインとを用いることによって、撮像画像の明るさを細かく調整することができる。その結果、クロック信号の周波数の切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大きく変化することを抑えることができる。
【0090】
また、被写体が非常に暗い状態でクロック信号S21の周波数が切り換わった場合、設定露光時間を可能な限り大きい値に設定し、設定露光時間の設定では足りない部分を出力アンプのゲインでカバーすることによって、撮像画像の明るさを調整しても良い。
【0091】
また、本実施の形態1の自動露光時間制御では、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷移テーブルを用いたが、これに限りものではなく、所定の計算式を使用し、撮像部制御用CPU110で設定露光時間の変化量を求めることによって、自動露光時間制御を行っても良い。
【0092】
実施の形態2.
図5は本実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図であって、特に撮像機能内蔵携帯端末装置の撮像部40における撮像センサー制御部100の構成を示すブロック図である。本実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置は、上述の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置において、切り換わり情報S102の検出方法と、自動露光時間制御の方法が異なるものである。
【0093】
図5に示すように、切り換わり情報S102は、撮像部制御用CPU110に対して割り込みを発生する割り込みハンドラ111に入力されている。つまり、切り換わり情報S102は、フレーム割り込み信号S24と同様に、撮像部制御用CPU110が有する割り込み機能によって検出される。本実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置のその他の構成については、実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成と同じであるため、ここではその説明を省略する。また、無線電話部15及びクロック信号発生部101の動作については、実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作と同じであるため、ここではその説明は省略する。
【0094】
図6は本発明の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートであって、特に撮像画像の明るさ、言い換えれば撮像画像の輝度の制御アルゴリズムを示している。次に、図5,6を用いて、本実施の形態2における撮像部40の動作について詳細に説明する。
【0095】
撮像センサー制御部100に、制御レジスタ8を介してCPU7より撮像開始要求が入力されると、撮像センサー制御部100は、撮像センサー2に撮像開始指令を通知する。そして、撮像開始指令を受け取った撮像センサー2は被写体の撮像を開始する(ステップST1)。撮像センサー2が撮像を開始すると、撮像センサー制御部100はCPU7より制御レジスタ8を介して出力される撮像停止要求を監視する(ステップST2)。撮像停止要求が制御レジスタ8を介してCPU7より入力されると、撮像センサー制御部100は現在撮像中のフレームの撮像画像データS19の出力完了後、撮像センサー2に対して撮像停止指令を通知する。撮像停止指令の通知を受け取った撮像センサー2は撮像を停止する。
【0096】
CPU7より撮像停止要求が入力されなかった場合、撮像センサー制御部100は、クロック信号発生部101から出力される切り換わり情報S102を検出し、クロック信号発生部101でクロック信号S21の切り換わりが発生したかを確認する(ステップST3)。そして、切り換わり情報S102が検出されなかったとき、自動露光時間制御および自動ホワイトバランス制御を実施する(ステップST4)。
【0097】
本実施の形態2における自動露光時間制御では、上述の実施の形態1における自動露光時間制御と同様に、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷移テーブルを用いる。そして、実施の形態1では、2種類の遷移テーブルPR,SCを用いていたが、本実施の形態2では、4種類の遷移テーブルを用いる。具体的には、クロック信号S102としてプライマリークロック信号が選択されているときに使用する通常撮像用遷移テーブル(以後、「遷移テーブルNPR」と呼ぶ)とクロック信号周波数切り換え時用遷移テーブル(以後、「遷移テーブルCPR」と呼ぶ)、クロック信号S102としてセカンダリークロック信号が選択されているときに使用する通常撮像用遷移テーブル(以後、「遷移テーブルNSC」と呼ぶ)とクロック信号周波数切り換え時用遷移テーブル(以後、「遷移テーブルCSC」と呼ぶ)がある。
【0098】
ステップST4における自動露光時間制御では、遷移テーブルNPRと遷移テーブルNSCとが使用される。ステップST4において、クロック信号S102としてプライマリークロック信号が選択されているときには、撮像センサー制御部100は遷移テーブルNPRを使用して、撮像センサー2に対して自動露光時間制御を行い、クロック信号S102としてセカンダリークロック信号が選択されているときには、遷移テーブルNSCを使用して、自動露光時間制御を行う。なお、実施の形態1における遷移テーブルPR,SCと同様に、クロック信号S21としてプライマリークロック信号が選択されている場合と、センカダリークロック信号が選択されている場合とで、撮像センサー2における実際の露光時間について、同じような自動露光時間制御を行うために、クロック信号S21の周波数に対応した遷移テーブルNPRと遷移テーブルNSCとが用意されている。
【0099】
また、ステップST4において、遷移テーブルNPR,NSCを使用した自動露光時間制御の方法は、実施の形態1における遷移テーブルPR,SCを使用した自動露光時間制御の方法と同じである。
【0100】
また、本実施の形態2における自動ホワイトバランス制御は、実施の形態1における自動ホワイトバランス制御と同様に、色信号の平均値の差分を用いて行われている。
【0101】
次に、ステップST3にてクロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出された場合の撮像センサー制御部100の動作を説明する。なお本実施の形態2では、クロック信号発生部101より出力される切り換わり情報S102を割り込みハンドラ111が監視し、割り込みハンドラ111からの割り込み検出通知によって、撮像部制御用CPU110は切り換わり情報S102を検出する。
【0102】
具体的には、切り換わり情報S102は、実施の形態1と同様に、例えばHiレベルまたはLowレベルを示す切り換わり信号であって、その切り換わり信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを割り込みハンドラ111が監視する。そして、割り込みハンドラ111は、切り換わり信号のエッジを検出すると、割り込み検出通知を撮像部制御用CPU110に送る。
【0103】
割り込みハンドラ111から割込み検出通知を受け取ると、撮像部制御用CPU110は、割り込み発生要因を確認する。本実施の形態2では、例えば、切り換わり信号により発生する割り込みを最優先に処理するよう制御する。よって、本実施の形態2では、ステップST3にて、切り換わり信号による割り込みを検出すると、撮像部制御用CPU110は、切り換わり信号の信号レベルによりクロック信号S21の周波数の確認を行い、切り換わり情報S102を検出する。
【0104】
ステップST3にて、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出されると、その切り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明るさの調整を行う。具体的には、撮像センサー制御部100は撮像センサー2の露光制御用レジスタに設定している現在の設定露光時間を確認する(ステップST5)。
【0105】
そして、ステップST5で確認した設定露光時間、および検出した切り換わり情報S102に含まれているクロック信号S21の周波数をもとに、新たな設定露光時間を求め(ステップST6)、その新たな設定露光時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。なお、新たな設定露光時間の算出方法については、実施の形態1と同様である。
【0106】
撮像センサー制御部100は、ステップST6で求めた新たな設定露光時間を、制御信号S18として撮像センサー2に出力し、その新たな設定露光時間を撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに書き込む(ステップST7)。実施の形態1でも述べたが、新たな設定露光時間を撮像センサー2にセットした場合、その設定露光時間は、通常次フレームから有効になる。従って、現フレームのデータには新たな設定露光時間は反映されない。よって、現フレームの撮像画像データはクロック信号S21の周波数の変更の影響が現れる。そのため、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御に、現フレームの撮像画像データを使用しない。具体的には、ステップST7の後に、現フレームの撮像が終了したかどうかを確認する(ステップ8)。そして、現フレームの撮像が終了すれば、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を停止する(ステップST9)。
【0107】
次に、撮像部制御用CPU110は自動露光時間制御に使用する遷移テーブルを、遷移テーブルCPRあるいは遷移テーブルCSCに切り換え(ステップST20)、n=0をセットする(ステップST21)。ここで、ステップST3において、撮像部制御用CPU110が切り換わり情報S102により、クロック信号S21がプライマリークロック信号からセカンダリークロック信号へ切り換えれたと判断した場合、自動露光時間制御として遷移テーブルCSCを使用し、クロック信号S21がセカンダリークロック信号からプライマリークロック信号へ切り換えれたと判断した場合、自動露光時間制御として遷移テーブルCPRを使用する。
【0108】
そして、次フレームの撮像終了を検出すると(ステップST22)、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出してから、所定のフレーム数(aフレーム)の撮像を行ったかを判断する(ステップST23)。ステップST23にて、nがa以下の場合は、ステップST20にて設定された遷移テーブルCPRあるいは遷移テーブルCSCを用いて、自動露光時間制御、および自動ホワイトバランス制御を実施する(ステップST24)。ステップST24にて、自動露光時間制御、および自動ホワイトバランス制御が実施されると、撮像部制御用CPU110はnを1つインクリメントする(ステップST25)。
【0109】
上述のステップST22からステップST25までの動作を所定フレーム数(a+1フレーム)繰り返した後に、撮像部制御用CPU110はステップST26にて、自動露光時間制御に使用する遷移制御テーブルを、遷移テーブルNPRあるいは遷移テーブルNSCに切り換え、自動露光時間制御を実施する(ステップST27)。
【0110】
次に、実施の形態2おける自動露光時間制御方法に関して詳細に説明する。なお、説明の便宜上、切り換わり情報S102の検出後の所定期間(aフレーム期間)、つまり遷移テーブルCPR,CSCを使用して自動露光時間制御を行う期間を「切り換え時」、切り換わり情報S102の検出後の当該所定期間経過後、つまり遷移テーブルNPR,NSCを使用して自動露光時間制御を行う期間を「通常撮像時」と呼ぶ。
【0111】
本実施の形態2において、遷移テーブルCPR,CSCは、遷移テーブルNPR,NSCに対して、制御量を小さく設定している。具体的には、上述したように、撮像部制御用CPU110にて実施する自動露光時間制御は、撮像センサー2に設定されている設定露光時間と、撮像部制御用CPU110にて計算された色信号の平均値の和から基準値を引いた値とを用いて行われる。そして、色信号の平均値の和から基準値を引いた値が負の場合は、設定露光時間を大きくし、正の場合は設定露光時間を小さくする。その際、切り換え時と通常撮像時において、設定露光時間と、色信号の平均値の和から基準値を引いた値とが同一であった場合、切り換え時、言い換えれば切り換わり情報S102を検出した直後のaフレーム期間は、通常撮像時よりも設定露光時間の変化量が小さく制御される。すなわち、設定露光時間と、色信号の平均値の和から基準値を引いた値とが同一であるという条件で、遷移テーブルCPR,CSCから出力される次フレームの設定露光時間の変化量は、遷移テーブルNPR,NSCから出力される設定露光時間の変化量よりも小さい。なお、設定露光時間は撮像画像の明るさを決定するため、設定露光時間の変化量が小さく制御されるということは、撮像画像の明るさの制御量が小さいとも言える。
【0112】
また、本実施の形態2では、自動露光時間制御を行う際の収束判定範囲も、通常撮像時と切り換え時とでは異なるように設定されている。具体的には、切り換え時の自動露光時間制御の収束判定範囲α(以後、「α1」とも呼ぶ)を、通常撮像時の収束判定範囲α(以後、「α2」とも呼ぶ)よりも狭くする。一般に自動露光制御は、撮像したフレームの色信号の平均値の和が、基準値±α(収束範囲)内に収まったとき、自動露光時間制御が収束したと判断する。例えば、R,G,B信号が各々8ビットで量子化されており、色信号の平均値の和が384(128×3)±α内に入った場合、自動露光時間制御が収束したと判断する。収束判定範囲αは、例えば30程度に設定される。すなわち、色信号の平均値の和が354以上414以下であれば、自動露光時間制御に使用されている遷移テーブルは同一の設定露光時間の変化量を出力する。なお、基準値及び収束判定範囲αは、例えば撮像部制御用ROMに記憶されており、撮像部制御用CPU110が基準値及び収束判定範囲αを適宜読み出し、自動露光時間制御の収束を判断する。
【0113】
また、自動露光時間制御は、言い換えれば撮像画像の明るさ制御しているため、自動露光時間制御の収束判定範囲αとは、撮像画像の明るさの収束判定範囲αとも言える。
【0114】
仮に、収束判定範囲αを小さくすると、遷移テーブルの制御量が大きい場合は、自動露光時間制御が収束しにくく、各フレームで設定露光時間が変わり、撮像画像がハンチングをおこす場合ある。従って、遷移テーブルの制御量を小さくする必要がある。しかし、その場合、自動露光時間制御の収束時間が長くなる。一方、収束判定範囲αを大きくすると、遷移テーブルの制御量を大きくすることができるが、収束した際の撮像画像の明るさに非常に大きなばらつきを生じる。
【0115】
上述したように、本実施の形態2では、クロック信号S21の切り換わり情報S102を検出した際、所定のフレーム期間は遷移テーブルの制御量、つまり設定露光時間の変化量を小さくするとともに、自動露光時間制御の収束判定範囲αを狭くする。これは、以下の理由による。
【0116】
クロック信号S21の周波数が切り換わった場合、ステップST5〜ステップST7で新たな設定露光時間を求めて、撮像センサー2に設定するが、その新たな設定露光時間は最適な設定露光時間と比べ誤差を有する場合がある。具体的には、設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場合、式(1)で求めた値をそのまま設定できないことがあるため、最適な設定露光時間(式(1)で求めた設定露光時間)と比べて、実際に撮像センサー2に設定される設定露光時間は誤差を有する場合がある。この誤差を「初期誤差」と呼ぶ。
【0117】
切り換わり情報S102を検出する前における自動露光時間制御の収束値が、例えば収束範囲内であってその下限値付近に位置し、切り換わり情報S102を検出した直後に求めた新たな設定露光時間によって撮像した撮像画像データの色信号の平均値の和が、上述の初期誤差によって、自動露光時間制御の収束範囲の下限値より小さくなった場合、撮像部制御用CPU110は撮像センサー2の設定露光時間を大きくする。このとき、遷移テーブルの制御量が大きければ、次のフレームにて、自動露光時間制御の収束値が収束範囲の上限付近に位置する場合がある。その結果、クロック信号S21の周波数の切り換わり前後にて、撮像画像の明るさが変化する。そして、クロック信号S21の周波数の切り換わりが短い周期で繰り返された場合、撮像画像がハンチングを起こしているように見える。
【0118】
同様に、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出する前の自動露光時間制御の収束値が、例えば収束範囲の上限値付近(収束域内)であり、切り換わり情報S102を検出した直後に求めた新たな設定露光時間によって撮像した撮像画像データの色信号の平均値の和が、上述の初期誤算によって、収束範囲の下限値付近(収束域内)であった場合、撮像部制御用CPU110は自動露光時間制御が収束しているため、撮像センサー2の設定露光時間を変化させない。このとき、自動露光時間制御の収束判定範囲αが大きければ、クロック信号S21の周波数の切り換わり前後にて、撮像画像の明るさが大きく変化する。そして、クロック信号S21の周波数の切り換えが短い周期で繰り返された場合、上述と同様に撮像画像がハンチングを起こしているように見える。
【0119】
一般に周囲の明るさが変化していないのに撮像画像の明るさが短い間隔で切り換わると、その現象は視覚的に非常に目立つ。特に、ローミングエリアが複数の基地局と重なっており、接続する基地局が短い周期で切り換わる場合、上述したようにクロック信号S21の周波数が短い周期で切り換わる場合が発生する。その際、クロック信号S21の周波数の切り換わりに起因する外乱の影響を小さくするため、上述したように遷移テーブルの制御量を小さくするとともに自動露光時間制御の収束判定範囲αを狭くする。
【0120】
本実施の形態2における撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、切り換わり情報S102を検出した後の所定期間(aフレーム期間)は、自動露光時間制御の制御量を低く設定した遷移テーブルCPR,CSCを用い、また自動露光時間制御の際の収束判定範囲αを狭く設定することにより、クロック信号S21の周波数が短い間隔で切り換わった場合でも、自動露光時間制御の収束判定範囲αが狭いため、撮像画像がハンチングを起こしているようには見えない。また、自動露光時間制御の収束判定範囲αを狭くしても、自動露光時間制御の制御量を小さくしているため、自動露光時間制御が収束域範囲内でもハンチング等を起こすことはない。
【0121】
また、本実施の形態2では、撮像部制御用CPU110が有する割り込み機能を利用して、クロック信号の周波数の切り換わり情報S102を検出しているため、切り換わり情報S102を定期的に見に行くことによって検出する方法(ポーリング)よりも、早く切り換わり情報S102を検出することができる。そのため、クロック信号S21の周波数の切り換わりが、撮像画像に影響を与える時間を短くすることができ、その結果、クロック信号S21の切り換わりによって撮像画像の明るさが乱れる時間を低減することができる。
【0122】
なお、遷移テーブルCPR,CSCを用いて自動露光時間制御を行う処理手順(ステップST20,ステップST24)あるいは収束判定範囲α1用いて自動露光時間制御を行う処理手順を第1の制御アルゴリズム、遷移テーブルNPR,NSCを用いて自動露光時間制御を行う処理手順(ステップST26,ステップST27)あるいは収束判定範囲α2を用いて自動露光時間制御を行う処理手順を第2の制御アルゴリズムとすると、自動露光時間制御は、言い換えれば撮像画像の明るさの制御であるため、本実施の形態2では、切り換わり情報S102を検出した後の所定期間は、第1の制御アルゴリズムを使用して撮像画像の明るさを制御し、当該所定期間の経過後は、第2の制御アルゴリズムを使用して、撮像画像の明るさを制御している。
【0123】
また、遷移テーブルCPR,CSCを用いた自動露光時間制御の制御量は、遷移テーブルNPR,NSCを用いた自動露光時間制御の制御量よりも小さいため、第1の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明るさの制御量は、第2の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明るさの制御量よりも小さいと言える。
【0124】
また、切り換え時の収束判定範囲α1は、通常撮像時の収束判定範囲α2よりも狭いため、第1の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明るさの収束判定範囲は、第2の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明るさの収束判定範囲よりも狭いと言える。
【0125】
また、本実施の形態2では、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した際、撮像センサー2の設定露光時間のみを用いることによって、撮像画像の明るさの調整(ステップST5〜ステップST7)、および撮像画像の明るさの制御(ステップST20〜ステップST27)を行ったが、これに限るものではなく、例えば、フリッカ補正などを行うために設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場合、撮像センサー2内に備えている撮像画像データを増幅する出力アンプ(図示せず)のゲインと、設定露光時間とを組み合わせて、撮像画像の明るさの調整・制御を行っても良い。
【0126】
実施の形態3.
図7は本実施の形態3に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態3に係る撮像機能内蔵携帯端末装置は、上述の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置において、図6中のステップST24での動作内容が異なる。そのため、図7ではステップST24の動作を中心に記載している。また、本実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置のその他の構成および動作は、実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置と同一であるため、その説明の記載を省略する。以下、図7を用いて本実施の形態3におけるステップST24の動作について説明する。
【0127】
撮像部制御用CPU110は、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出してから、所定のフレーム数(aフレーム)の撮像を行ったかを判断し(ステップST23)、ステップST23にて、nがa以下の場合は、撮像したフレームにおける撮像画像データの色信号の平均値の和が、所定範囲内であるか確認する(ステップST30)。
【0128】
そして、当該色信号の平均値の和が所定範囲内である場合は、実施の形態2と同様に、切り換わり情報S102の検出時に使用する遷移テーブルCPR,CSCを用いて自動露光時間制御を行う。その際、自動ホワイトバランス制御も実施する(ステップST31)。
【0129】
一方、当該色信号の平均値の和が所定範囲外である場合、撮像部制御用CPU110は、被写体の明るさが変化したと判断し、遷移テーブルを遷移テーブルNPR,NSCに切り換える(ステップST32)。そして、遷移テーブルNPR,NSCを用いて自動露光時間制御を行う(ステップST33)。
【0130】
上述のように、切り換わり情報S102の検出後の所定期間内であっても、撮像したフレームの色信号の平均値の和が示す値によって、遷移テーブルCPR,CSCから遷移テーブルNPR,NSCに切り換えるのは、以下の理由による。
【0131】
クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した場合は、ステップST5からステップST7にて、クロック信号S21の周波数の変化量に基づいた新たな設定露光時間を求めるため、次フレームにおける撮像画像データの色信号の平均値の和は、それほど大きくは変化しない。一方、被写体の明るさが変化した場合、撮像画像データの色信号の平均値の和は、新たな設定露光時間に基づいて撮像したフレーム(次フレーム)の撮像画像データと比べて、大きく変化する。その際、実施の形態2に示すように、制御量を小さくして自動露光時間制御を行うと、被写体の明るさの変化に対して俊敏に追従することができない。よって、本実施の形態3では、ステップST30にて、現在撮像中のフレームの色信号の平均値の和が所定範囲内であるか確認し、所定範囲外の場合、ステップST32にて、自動露光時間制御の遷移データを、制御量が小さい遷移データCPR,CSCから、制御量が大きい遷移データNPR,NSCに切り換え、ステップST33にて遷移テーブルNPR,NSCを使用して自動露光時間制御を実施する。
【0132】
本実施の形態3では、上述のように撮像部40を制御するのでクロック信号S21が切り換わった直後に被写体の明るさが切り換わった場合でも、撮像画像の明るさを俊敏に追随させることができるとともに、クロック信号S21の周波数が短い周期で切り換わるような場合でも、ハンチングしているようなに見える現象を抑えることができる。
【0133】
なお、図7中のステップST31では遷移テーブルCPR,CSCを用いて自動露光時間制御を行い、ステップST33では遷移テーブルNPR,NSCを用いて自動露光時間制御を行っている。また、撮像画像データの色信号の平均値の和は撮像画像の明るさを示すため、本実施の形態3では、切り換わり情報S102を検出した後の所定期間は、撮像画像の明るさが所定範囲内であるとき、第1の制御アルゴリズムを使用して撮像画像の明るさを制御し、撮像画像の明るさが所定範囲外にあるとき、第2の制御アルゴリズムを使用して撮像画像の明るさを制御している。
【0134】
また、実施の形態2および実施の形態3では、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷移テーブルを用いて自動露光時間制御を行う場合について述べたが、これに限るものではなく、所定の計算式を使用し、撮像部制御用CPU110で設定露光時間の変化量を求めることによって、自動露光時間制御を行っても良い。
【0135】
また、本実施の形態3では、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した際、撮像センサー2の設定露光時間のみを用いることによって、撮像画像の明るさの調整(ステップST5〜ステップST7)、および撮像画像の明るさの制御(ステップST20〜ステップST27)を行ったが、これに限るものではなく、例えば、フリッカ補正などを行うために設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場合、撮像センサー2内に備えている撮像画像データを増幅する出力アンプ(図示せず)のゲインと、設定露光時間とを組み合わせて、撮像画像の明るさの調整・制御を行っても良い。
【0136】
また、実施の形態2および実施の形態3では、クロック信号S21の切り換わリ情報S102を検出した後の所定フレーム数、自動露光時間制御の制御アルゴリズム(第1,第2の制御アルゴリズム)を切り換える場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば所定の時間、制御アルゴリズムを切り換えるように構成しても同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0137】
また、本実施の形態1〜3では、クロック信号発生部101がプライマリクロック信号およびセカンダリークロック信号の2種類のクロック信号を切り換えて出力する場合について説明したが、これに限るものではなく、3種類以上のクロック信号S21の周波数を切り換えて出力しても、クロック信号S21の切り換わり情報S102を撮像部40が検出すれば同様の効果を生じる。
【0138】
また、本実施の形態1〜3では、クロック信号発生部101より出力するクロック信号S21の切り換わり情報S102を、1つの信号(切り換わり信号)にて通知していたが、これに限るものではなく、切り換わり情報S102が含んでいるクロック信号S21の切り換わりと、クロック信号S21の種類(周波数)とを、別々の信号として、撮像部40に供給することによっても同様の効果を生じることは言うまでもない。
【0139】
また、本実施の形態1〜3において、無線電話部15に供給されるクロック信号S21(以後、「クロック信号S21a」と呼ぶ)を分周したクロック信号を、撮像部40に供給されるクロック信号S21(以後、「クロック信号S21b」と呼ぶ)に使用しても良い。言い換えれば、クロック信号S21aの周波数と、クロック信号S21bの周波数とは同じである必要は無い。具体的には、例えば、クロック信号S21aの周波数を20MHzとし、当該クロック信号S21aを1/2分周した10MHzのクロック信号をクロック信号S21bとして使用しても良い。このとき、無線電話部15に供給されるクロック信号S21aの周波数が20MHzから21MHzに変化すると、撮像部40に供給されるクロック信号S21bは、10MHzから10.5MHzに変化する。
【0140】
【発明の効果】
この発明のうち請求項1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、クロック信号の周波数の切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大きく変化することを抑えることができる。
【0144】
また、この発明のうち請求項に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、撮像画像の明るさの変化が複数フレームまで伝播することを抑えることができ、良好な撮像画像を得ることができる。
【0146】
また、この発明のうち請求項に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、クロック信号の周波数の切り換わりが短い周期で発生した場合でも、撮像画像を大きく乱すことなく良好な撮像画像を得ることができる
【0148】
また、この発明のうち請求項に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、クロック信号の周波数の切り換わりが短い周期で発生した場合でも、確実に、撮像画像の乱れを低減することができる
【0149】
また、この発明のうち請求項に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、クロック信号の周波数の切り換わりが短い周期で発生した場合でも、確実に、撮像画像の乱れを低減することができる
【0150】
また、この発明のうち請求項に係る撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、CPUの割り込み機能を利用して、クロック信号の周波数の切り換わりを検出するため、切り換わりを定期的に見に行くことによって検出する方法(ポーリング)よりも、早く切り換わりを検出することができる。そのため、クロック信号の周波数の切り換わりによる影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置におけるクロック信号S21の切り換えの様子を示す図である。
【符号の説明】
2 撮像センサー、15 無線電話部、40 撮像部、100 撮像センサー制御部、101 クロック信号発生部、110 撮像部制御用CPU、S17 撮像画像データ、S21 クロック信号、S18 制御信号、S23 切り換わり通知、S102 切り換わり情報。

Claims (6)

  1. 複数の通信チャネルを有し、基地局から指定された通信チャネルで通信する撮像機能内蔵携帯端末装置において、
    クロック信号を発生し、当該クロック信号の周波数を2種類以上の周波数に切り換え可能なクロック信号発生手段と、
    前記クロック信号発生手段から出力される前記クロック信号で動作する無線電話部制御手段と、
    前記クロック信号発生手段から出力される前記クロック信号で動作する撮像手段と
    を備え、
    前記無線電話部制御手段は、前記基地局から前記通信チャネルが指摘された際、前記クロック信号の周波数を、前記通信チャネルとの間で干渉を生じない周波数に設定するための制御信号を前記クロック信号発生手段に出力し、
    前記クロック信号発生手段は、前記クロック信号の周波数を切り換える際、前記撮像手段に対して、前記クロック信号の周波数の切り換わり及び前記クロック信号の周波数を通知し、
    前記撮像手段は、撮像センサーと当該撮像センサーを制御する撮像センサー制御部とを有し、
    前記撮像センサーでの露光時間は、当該撮像センサーに設定される露光時間の設定値と前記クロック信号の周波数とに依存し、
    前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知されると、前記撮像センサーに設定されている前記設定値から前記クロック信号の周波数の変化量に応じて新たな前記設定値を決定し、当該新たな前記設定値を前記撮像センサーに設定する、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  2. 請求項1に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、
    前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された際、現在撮像中の画像を使用した前記撮像センサーの露光時間及びホワイトバランスの両方の制御を停止する、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、
    前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際の制御アルゴリズムを通常撮像の際の制御アルゴリズムとは異なるようにする、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  4. 請求項3に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、
    前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の前記所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際の制御量を通常撮像時と比べ小さくする、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  5. 請求項3及び請求項4のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、
    前記撮像センサー制御部は、前記撮像手段に前記クロック信号の周波数の切り換わりが通知された直後の前記所定期間において、前記撮像センサーの露光時間を制御する際、当該露光時間の収束を判定する場合の収束判定範囲を通常の収束判定範囲と比較して狭く設定する、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であって、
    前記撮像センサー制御部はCPUで構成されており、
    前記クロック信号の周波数の切り換わりの通知は、割り込みの通知として前記CPUに入力され、
    前記CPUは前記割り込みを優先して処理する、撮像機能内蔵携帯端末装置。
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