JP2003008980A - 撮像機能内蔵携帯端末装置及びその輝度制御方法 - Google Patents

撮像機能内蔵携帯端末装置及びその輝度制御方法

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JP2003008980A JP2001192994A JP2001192994A JP2003008980A JP 2003008980 A JP2003008980 A JP 2003008980A JP 2001192994 A JP2001192994 A JP 2001192994A JP 2001192994 A JP2001192994 A JP 2001192994A JP 2003008980 A JP2003008980 A JP 2003008980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック信号の周波数が切り換わった場合で
も、撮像画像の明るさの変化が少なくとも複数フレーム
にまで伝播せず、視覚的に良好な撮像画像を得ることが
できる撮像機能内蔵携帯端末装置及びその輝度制御方法
を提供する。 【解決手段】 無線電話部15と、撮像部40と、撮像
部40及び無線電話部15に対してクロック信号S21
を供給するクロック信号発生部101と、LCD12と
を備えている。被写体の撮像中にクロック信号S21の
周波数が切り換わった際、クロック信号発生部101か
ら撮像部40に対して、切り換わり情報S102が出力
される。撮像部40は切り換わり情報S102を検出
し、その切り換わり情報S102に基づいて、撮像画像
の明るさを調整する。そのため、クロック信号S21の
周波数の切り換わりによって発生する撮像画像の明るさ
の変化が、複数フレームまで伝播することを防ぐことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラなどの撮
像機能を内蔵した携帯電話等の撮像機能内蔵携帯端末装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話は5800万人という膨大なユ
ーザーを取り込み、電子メールサービスを手始めに、イ
ンターネット接続、情報提供サービス、オンラインバン
キング(銀行の残高照会・振り込み)など情報携帯端末
装置としての地位を固めつつある。
【0003】一方、従来の携帯電話の中には、携帯電話
本体にカメラが内蔵されたものが発売されており、撮像
した静止画像を電子メールに添付し送信することができ
る。以下、従来技術におけるカメラなどの撮像機能を内
蔵した携帯電話等の撮像機能内蔵携帯端末装置について
説明する。
【0004】図8は、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置
の構成を示すブロック図である。図8に示すように、従
来の撮像機能内蔵携帯端末装置は、撮像部4と、無線電
話部(「携帯電話本体部」とも呼ばれる)15と、撮像
部4及び無線電話部15にクロック信号S21を供給す
るクロック信号発生部16と、LCD12とを備えてい
る。
【0005】撮像部4は、レンズ1と、撮像センサー2
と、撮像センサー2を制御する撮像センサー制御部3と
を備えている。また、無線電話部15は、撮像部4より
出力される撮像画像データS19を記憶する画像用メモ
リ6と、画像用メモリ6を制御する画像用メモリ制御回
路5と、無線電話部15の全体と撮像部4との制御を行
うCPU7と、撮像センサー制御部3及びクロック信号
発生部16を制御する制御レジスタ8と、プログラムを
記憶するROM9と、アドレス張や電子メールなどを記
憶するRAM10と、LCD12を駆動するLCD駆動
回路11と、無線部回路13と、テンキーなどで構成さ
れており、無線電話部15を操作する際に使用される操
作部24と、CPUバス14とを備えている。そして、
上述の無線電話部15の構成ブロックのうち、画像用メ
モリ6以外は、CPUバス14に直接バス接続されてい
る。
【0006】図9は、上述の無線電話部15における無
線部回路13の構成を示すブロック図である。図9に示
すように、無線部回路13は、アンテナ30と、アンテ
ナ30によって受信された基地局からの電波信号を復調
する受信回路31と、音声信号処理回路33と、音声信
号処理回路33からの信号を基地局に送信する電波信号
に変調する送信回路32と、外部から入力された音声を
電気信号に変換する送話器34と、外部に音声を出力す
る受話器35と、音声信号処理回路33などを制御する
無線部制御回路36と、チャンネル制御回路37とを備
えており、無線部制御回路36は、CPUバス14にバ
ス接続されている。
【0007】次に、上述の図8,9に示される従来の撮
像機能内蔵携帯端末装置における撮像動作について詳細
に説明する。
【0008】操作部24より撮像要求がCPU7に入力
されると、CPU7は撮像部4に撮像開始を要求する。
具体的にはCPU7は制御レジスタ8中に準備された撮
像要求レジスタ(図示せず)をセットする。制御レジス
タ8の撮像要求レジスタがセットされると、制御レジス
タ8より、撮像部4の撮像センサー制御部3に対して、
撮像開始要求が制御信号S20として送られる。撮像開
始要求を含む制御信号S20を受け取った撮像センサー
制御部3は、撮像センサー2を制御し撮像を開始する。
以下、撮像時の撮像センサー制御部3の動作を簡単に説
明する。
【0009】撮像センサー制御部3は、撮像センサー2
に対して制御信号S18を送り、撮像の開始/停止制
御、被写体の明るさに応じて露光時間を制御する自動露
光時間制御、および自動ホワイトバランス制御の3つの
制御を行う。撮像センサー制御部3は、撮像が開始され
ると撮像センサー2が出力する撮像画像データS17を
所定のデータフォーマットに変換し、その変換結果であ
る撮像画像データS19のR信号,G信号,B信号(以
下、まとめて「色信号」と呼ぶことがある)ごとに、色
信号の1フレーム内の平均値を求める。具体的には、撮
像センサー2には複数の撮像素子(図示せず)が存在
し、撮像画像データS19には、その各撮像素子で撮像
された色信号が含まれている。そして、R信号、G信
号、B信号ごとに、その信号レベルを、1フレーム分、
つまり全撮像素子に渡って積算し、その積算値を全撮像
素子数で割った値が上述の平均値である。
【0010】そして、撮像センサー制御部3で求められ
た撮像画像データS19の各々の平均値が所定の範囲内
に収まるように露光時間、および撮像センサー2内に設
けられたホワイトバランス制御用のゲインアンプを制御
する。
【0011】また、撮像センサー制御部3は、上述の撮
像画像データS19を無線電話部15内の画像用メモリ
制御回路5に出力する。ここで、画像用メモリ制御回路
5に出力される撮像画像データS19には、データ出力
の開始を通知する情報などを含む撮像制御信号が実際に
は含まれているが、以後「撮像画像データS19」と言
えば、当該撮像制御信号は含まず、色信号のみを含むも
のとする。そして、画像用メモリ制御回路5は、撮像セ
ンサー制御部3より出力される撮像画像データS19の
書きこみ要求と、CPU7から出力される画像用メモリ
6への読み出し、あるいは書き込み要求とを調停する。
そして、CPU7から画像用メモリ6への読み出し、あ
るいは書き込み要求がない期間に、画像用メモリ制御回
路5は、撮像センサー制御部3より出力される撮像画像
データS19を画像用メモリ6に書き込む。
【0012】また、撮像センサー制御部3は1フレーム
分の撮像画像データS19の出力を完了すると、CPU
7に対して撮像画像データS19の転送終了を通知す
る。本従来例では、撮像画像データS19の転送中に”
H”、垂直ブランキング期間に”L”となるフレームパ
ルス信号S22を、撮像センサー制御部3より制御レジ
スタ8に出力する。CPU7は、フレームパルス信号S
22が”L”になったことを制御レジスタ8を介して検
出すると、画像用メモリ6中に記憶された1フレーム分
の撮像画像データS19をCPU7は読み出し、その撮
像画像データS19をLCD駆動回路11に転送する。
LCD駆動回路11は、CPU7より転送された撮像画
像データS19を所定の形式に変換した後にLCD12
に転送し、撮像画像をLCD12上に表示する。
【0013】次に、図8,9を用いて無線部回路13及
びクロック信号発生部16に関係する動作について説明
する。
【0014】無線部回路13での受信動作は以下の流れ
によって行われる。つまり、アンテナ30で基地局から
の電波信号を受信し、その受信した電波信号を受信回路
31で復調し、その復調信号を音声信号処理回路33で
処理し、その処理結果である音声信号を受話器35に出
力し、受話器35から音声を外部に出力する。
【0015】また、無線部回路13での送信動作は以下
の流れによって行われる。つまり、外部から入力された
音声を送話器34で音声信号に変換し、その音声信号を
音声信号処理回路33で処理し、その処理した信号を送
信回路32で変調し、その変調信号をアンテナ30から
電波として基地局に出力する。
【0016】CPU7及び撮像部4は、クロック信号発
生部16より出力されるクロック信号S21で動作す
る。また、無線部制御回路36はCPU7の指令に基づ
き音声信号処理回路33などの制御を行うとともに、基
地局からの指令に基づきチャンネル制御回路37を通し
て受信回路31及び送信回路32のチャンネル制御を行
う。また、無線部制御回路36はプロトコル処理などの
制御も行う。
【0017】ROM9にはCPU7で実行するプログラ
ム、RAM10にはアドレス張、電子メールなどのデー
タが格納されている。CPU7は無線部制御回路36を
介して入力されるチャンネル制御情報に基づき、クロッ
ク信号発生部16より出力されるクロック信号S21の
周波数を制御レジスタ8を介して調整する。そして、ク
ロック信号S21の周波数を調整する際、各通信チャン
ネルとの間で干渉を起こさない例えば2種類の周波数の
クロック信号S21を、あらかじめクロック信号発生部
16にて発生できるように構成しておく。そして、基地
局からの指令に基づき選択された各通信チャンネルに対
応して、CPU7はクロック信号S21の2種類の周波
数を切り換えて、クロック信号発生部16は撮像部4及
び無線電話部15へクロック信号S21を供給する。
【0018】従来の撮像機能内蔵携帯端末装置におい
て、仮にクロック信号の周波数を4.8MHzに固定
し、そのクロック信号で無線電話部15を動作させた場
合、クロック信号の高調波成分は通信の使用周波数帯域
(例えば860〜870MHz)の通信信号と相互干渉
を起こし、ビート障害や感度劣化などの通信障害を発生
することがある。そのため、クロック信号発生部16で
は、各通信チャンネルとの間で干渉を起こさない例えば
2種類の周波数のクロック信号S21を発生することが
できる。なお、無線部回路13及びクロック信号発生部
16の構成については、例えば特開平7−303079
号公報に上述の内容とほぼ同じ内容が記載されている。
【0019】また、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置で
は、例えば撮像部4が当該携帯端末装置の背面部に配置
されており、撮像部4が配置されている当該背面部には
上述の無線部回路13が配置されている。よって、撮像
部4に関しても、仮に単一の周波数のクロック信号S2
1にて駆動した場合、その使用したクロック信号S21
の高調波成分が通信の使用周波数帯域の通信信号と相互
干渉を起こし、ビート障害や感度劣化などの通信障害を
発生することがある。その結果、撮像機能内蔵携帯端末
装置の本来の機能である無線電話機能に支障をきたす。
従って、本従来例では、上述したように、クロック信号
発生部16は、使用する通信チャンネルに対応して周波
数が切り換えられるクロック信号を撮像部4に対しても
供給する。特に、無線電話部15では、通話中以外に
も、あらかじめ定められた時間間隔で基地局と通信して
おり、上述の通信チャンネルが切り換わることがある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮像機能内蔵携
帯端末装置は上述のように構成されているため、被写体
の撮像中にクロック信号S21の周波数が切り換わった
場合、特に撮像センサー2内の露光時間がクロック信号
S21の周波数偏差分(切り換わったクロック信号S2
1の周波数の比分)だけ変化する。具体的には、撮像セ
ンサー2には露光時間制御用レジスタが設けられてお
り、そのレジスタには露光時間を示すクロック信号S2
1のカウント値が設定されている。つまり、実際の露光
時間は、そのカウント値とクロック信号の1周期の時間
(1/クロック信号の周波数)との掛算で決定される。
そのため、クロック信号S21の周波数が切り換わる
と、クロック信号S21の1周期の時間も変化するた
め、撮像センサー2内の実際の露光時間がクロック信号
の周波数偏差分だけ変化する。ここで、撮像センサー2
内に設定されているクロック信号S21のカウント値は
露光時間を間接的に示すため、そのカウント値を「設定
露光時間」と呼び、カウント値とクロック信号の1周期
の時間との掛算で決定される「実際の露光時間」と区別
する。
【0021】また、特に最近の携帯電話はインターネッ
トへのアクセス機能、あるいはJAVA(登録商標)で
作成されたアプリケーションプログラムをCPU7にて
実行するため、クロック信号発生部16より出力される
クロック信号S21の周波数は非常に高い。そのため、
上述の通信信号と相互干渉を起こしビート障害や感度劣
化などの通信障害を回避するため選択される2種類のク
ロック信号S21(以後、「プライマリークロック信
号」及び「セカンダーリクロック信号」と呼ぶ)の周波
数の偏差(周波数の変化量)は5%から10%程度有す
る。なお、本従来例では、プライマリークロック信号の
周波数をf1、セカンダリークロック信号の周波数をf
2とし(f2>f1)、プライマリークロック信号から
セカンダリークロック信号に切り換わった際の周波数偏
差をf2/f1−1と定義する。
【0022】従って、撮像部4に供給されるクロック信
号S21がプライマリークロック信号からセカンダリー
クロック信号に切り換わった場合、撮像センサー2に供
給されるクロック信号S21の周波数が高くなるので、
実際の露光時間が周波数偏差分短くなる。よって、クロ
ック信号S21が切り換わると、撮像画像が暗くなる。
反対に、クロック信号S21がセカンダリークロック信
号からプライマリークロック信号に切り換わった場合
は、実際の露光時間がクロック信号S21の周波数偏差
分だけ長くなり、撮像画像が明るくなる。そして、クロ
ック信号S21の周波数の切り換わりの影響が、現在撮
像中のフレームから複数フレームに渡って伝播するとい
った問題点が発生する。具体的には、被写体の明るさが
変化していないにもかかわらず、クロック信号S21の
周波数の切り換わりによって、撮像画像の明るさが変化
した場合、撮像画像の明るさを元に戻すために複数フレ
ームをかけて、撮像センサー2の設定露光時間を撮像セ
ンサー制御部3にて制御する必要があった。なお、以後
「撮像画像の明るさ」を「撮像画像の輝度」と呼ぶ場合
がある。
【0023】また、基地局から送られてくるチャンネル
制御情報により短い周期でクロック信号S21の周波数
が切り換わった場合、撮像画像の明るさがクロック信号
S21の周波数の切り換わり周期で変化するため、LC
D12上において撮像画像がハンチングしているように
見えるといった問題点があった。
【0024】また、クロック信号発生部16にてクロッ
ク信号S21を切り換える際、プライマリークロック信
号とセカンダリークロック信号との位相の違いによっ
て、切り換えによるスパイク状のノイズがクロック信号
S21に重畳される可能性が有る。CPU7、あるいは
撮像センサー制御部3に供給するクロック信号S21に
上述のスパイク状のノイズが重畳されると誤動作する可
能性がある。図10は、従来の撮像機能内蔵携帯端末装
置におけるクロック信号S21の切り換えの様子を示す
図であって、一般的にクロック信号S21の周波数を切
り換える場合、図10(a)に示すようにクロック信号
S21を所定の期間停止した後にクロック信号S21の
切り換えを行ったり、図10(b)に示すようにクロッ
ク信号S21が切り換わる際に、例えばプライマリーク
ロック信号及びセカンダリークロック信号よりも周波数
が低いクロック信号を経由してクロック信号S21の切
り換えを実施する。その際、クロック信号S21の停止
期間、あるいは他のクロック信号が入力されている期間
に関しても、撮像センサー2における実際の露光時間が
変化するため、撮像画像の明るさが変化するといった問
題があった。
【0025】また、従来の撮像機能内蔵携帯端末装置で
は、撮像センサー2としてCOMSのイメージセンサー
が使用されているが、CMOSのイメージセンサーは消
費電力は低いが、電子シャッター機構を有していない。
すなわち、撮像センサー2の設定露光時間の制御は1ラ
イン単位で行われる。具体的には、例えば、撮像センサ
ー2が1ラインを露光するために必要な時間を10m
s、1ライン分の撮像画像データS17を撮像センサー
制御部3に出力するために必要な時間を1msとする
と、1ライン目の露光開始後、撮像センサー2が1ライ
ン分の撮像画像データS17を撮像センサー制御部3に
出力する際にかかる時間、つまり1ms遅れて、2ライ
ン目の露光開始は開始される。そして、1ライン目の露
光開始の10ms後に、1ライン目の露光が完了し、1
ライン目の撮像画像データS17が撮像センサー制御部
3に出力され始める。1ライン目の撮像画像データS1
7の出力開始の1ms後に、1ライン目の撮像データS
17の出力が完了すると同時に、2ライン目の露光が完
了する。そして、2ライン目の撮像データS17の出力
が開始される。
【0026】このように、従来の撮像機能内蔵携帯端末
装置では、1ライン単位で撮像センサー2の設定露光時
間が制御されるため、撮像の途中でクロック信号S21
が切り換わると、同一のフレーム内で、撮像画像の上側
と下側とで明るさが異なるといった問題点が発生する。
【0027】この発明は上述のような問題を解決するた
めになされたものであり、基地局から送られてくるチャ
ンネル制御情報によりクロック信号S21の周波数が切
り換わった場合でも、撮像画像の明るさの変化が少なく
とも複数フレームにまで伝播せず、視覚的に良好な撮像
画像を得ることができる撮像機能内蔵携帯端末装置及び
その輝度制御方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置は、クロック信号を
周波数切り換え可能に発生するクロック信号発生部と、
前記クロック信号に基づいて動作する無線電話部と、前
記クロック信号に基づいて動作する撮像部とを備え、前
記無線電話部は、前記クロック信号発生部に対して、前
記クロック信号の周波数の切り換え通知を行い、前記ク
ロック信号発生部は、前記切り換え通知に基づいて、前
記クロック信号の前記周波数を切り換え、前記撮像部
は、前記クロック信号の前記周波数の切り換わり情報を
検出するものである。
【0029】また、この発明のうち請求項2に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項1に記載の撮像機能
内蔵携帯端末装置であって、前記撮像部は、検出した前
記切り換わり情報に基づいて、撮像画像の明るさの調整
を行うものである。
【0030】また、この発明のうち請求項3に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項2に記載の撮像機能
内蔵携帯端末装置であって、前記切り換わり情報は、前
記クロック信号の前記周波数の変化量を含み、前記撮像
部は、前記切り換わり情報を検出した際に撮像中である
フレームの設定露光時間と、前記クロック信号の前記周
波数の前記変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を
求め、前記新たな設定露光時間を用いて、前記撮像画像
の明るさの前記調整を行うものである。
【0031】また、この発明のうち請求項4に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項3に記載の撮像機能
内蔵携帯端末装置であって、前記撮像部は、撮像した第
1の撮像画像データを増幅する出力アンプを有し、前記
切り換わり情報を検出した際に撮像中である前記フレー
ムの前記出力アンプのゲインに更に基づいて、前記新た
な設定露光時間と前記出力アンプの新たなゲインとを求
め、前記新たな設定露光時間と前記出力アンプの前記新
たなゲインとを用いて、前記撮像画像の明るさの前記調
整を行うものである。
【0032】また、この発明のうち請求項5に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項3に記載の撮像機能
内蔵携帯端末装置であって、前記撮像部は、撮像センサ
ーと、撮像センサー制御部とを有し、前記撮像センサー
制御部は、前記撮像センサーで撮像された前記フレーム
ごとの撮像画像データを使用して前記撮像センサーの制
御を行い、前記切り換わり情報を検出した際に前記撮像
センサーで撮像中である前記フレームの前記撮像画像デ
ータを、前記撮像センサーの前記制御に使用しないもの
である。
【0033】また、この発明のうち請求項6に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項4に記載の撮像機能
内蔵携帯端末装置であって、前記撮像部は、前記出力ア
ンプを有する撮像センサーと、撮像センサー制御部とを
備え、前記撮像センサー制御部は、前記撮像センサーの
前記出力アンプが出力する前記フレームごとの第2の撮
像画像データを使用して、前記撮像センサーの制御を行
い、前記切り換わり情報を検出した際に前記撮像センサ
ーで撮像中である前記フレームの前記第2の撮像画像デ
ータを、前記撮像センサーの前記制御に使用しないもの
である。
【0034】また、この発明のうち請求項7に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項2乃至請求項4のい
ずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であっ
て、前記撮像部は、前記切り換わり情報を検出した後の
所定期間は、第1の制御アルゴリズムを使用して、前記
撮像画像の明るさの制御を行い、前記所定期間経過後
は、前記第1の制御アルゴリズムとは異なる第2の制御
アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの前記
制御を行うものである。
【0035】また、この発明のうち請求項8に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項5及び請求項6のい
ずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であっ
て、前記撮像センサー制御部は、前記撮像センサーの前
記制御によって、前記撮像画像の明るさの制御を行い、
前記切り換わり情報を検出した後の所定期間は、第1の
制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの
前記制御を行い、前記所定期間経過後は、前記第1の制
御アルゴリズムとは異なる第2の制御アルゴリズムを使
用して、前記撮像画像の明るさの前記制御を行うもので
ある。
【0036】また、この発明のうち請求項9に記載の撮
像機能内蔵携帯端末装置は、請求項7及び請求項8のい
ずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であっ
て、前記撮像部は、前記切り換わり情報を検出した後の
前記所定期間は、前記撮像画像の明るさが所定範囲内で
あるとき、前記第1の制御アルゴリズムを使用し、前記
撮像画像の明るさが前記所定範囲外であるとき、前記第
2の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明る
さの前記制御を行うものである。
【0037】また、この発明のうち請求項10に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項7乃至請求項9の
いずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であっ
て、前記第1の制御アルゴリズムは、前記第2の制御ア
ルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさの制御量が小
さいものである。
【0038】また、この発明のうち請求項11に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項7乃至請求項9の
いずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であっ
て、前記第1の制御アルゴリズムは、前記第2の制御ア
ルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさの収束判定範
囲が狭いものである。
【0039】また、この発明のうち請求項12に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置は、請求項1乃至請求項11
のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置であ
って、前記撮像部は、割り込み機能を有するCPUを備
えており、前記切り換わり情報を、前記CPUの前記割
り込み機能を利用することによって検出するものであ
る。
【0040】また、この発明のうち請求項13に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、(a)無
線電話に用いるクロック信号を周波数切り換え可能に生
成する工程と、(b)前記工程(a)で生成された前記
クロック信号に基づいて被写体の撮像画像を得る工程
と、(c)前記無線電話の状態に応じて、前記工程
(a)で生成される前記クロック信号の周波数を切り換
える工程と、(d)前記クロック信号の前記周波数の切
り換わり情報を検出する工程と、(e)前記工程(d)
の後に、前記切り換わり情報に基づいて、前記撮像画像
の明るさの調整を行う工程とを備えるものである。
【0041】また、この発明のうち請求項14に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
3に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法で
あって、前記切り換わり情報は、前記クロック信号の前
記周波数の変化量を含み、(f)前記工程(d)と前記
工程(e)との間に、前記切り換わり情報を検出した際
に撮像中であるフレームの設定露光時間と、前記クロッ
ク信号の前記周波数の前記変化量とに基づいて、新たな
設定露光時間を求める工程を更に備え、前記工程(e)
において、前記新たな設定露光時間を用いて、前記撮像
画像の明るさの前記調整を行うものである。
【0042】また、この発明のうち請求項15に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
4に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法で
あって、(g)撮像した第1の撮像画像データの増幅を
行う工程を更に備え、前記工程(f)において、前記切
り換わり情報を検出した際に撮像中であるフレームの前
記増幅のゲインに更に基づいて、前記新たな設定露光時
間と前記増幅の新たなゲインとを求め、前記工程(e)
において、前記新たな設定露光時間と前記増幅の前記新
たなゲインとを用いて、前記撮像画像の明るさの前記調
整を行うものである。
【0043】また、この発明のうち請求項16に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
4に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法で
あって、(h)撮像された前記フレームごとの撮像画像
データを使用して、所定の制御を行う工程を更に備え、
前記工程(h)において、前記切り換わり情報を検出し
た際に撮像中である前記フレームの前記撮像画像データ
を、前記所定の制御に使用しないものである。
【0044】また、この発明のうち請求項17に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
5に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法で
あって、(h)前記工程(g)における前記第1の撮像
画像データの前記増幅の結果である前記フレームごとの
第2の撮像画像データを使用して、所定の制御を行う工
程を更に備え、前記工程(h)において、前記切り換わ
り情報を検出した際に撮像中である前記フレームの前記
第2の撮像画像データを、前記所定の制御に使用しない
ものである。
【0045】また、この発明のうち請求項18に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
3乃至請求項15のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、(i)前記工程
(d)の後の所定期間、第1の制御アルゴリズムを使用
して、前記撮像画像の明るさの制御を行う工程と、
(j)前記工程(i)の後に、前記第1の制御アルゴリ
ズムとは異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、前
記撮像画像の明るさの前記制御を行う工程とを更に備え
るものである。
【0046】また、この発明のうち請求項19に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
6及び請求項17のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、前記工程(h)
において、前記所定の制御によって、前記撮像画像の明
るさの制御を行い、(i)前記工程(d)の後の所定期
間、第1の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像
の明るさの前記制御を行う工程と、(j)前記工程
(i)の後に、前記第1の制御アルゴリズムとは異なる
第2の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明
るさの前記制御を行う工程とを更に備えるものである。
【0047】また、この発明のうち請求項20に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
8及び請求項19のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、前記工程(i)
において、前記撮像画像の明るさが所定範囲内であると
き、前記第1の制御アルゴリズムを使用し、前記撮像画
像の明るさが前記所定範囲外であるとき、前記第2の制
御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの前
記制御を行うものである。
【0048】また、この発明のうち請求項21に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
8乃至請求項20のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、前記第1の制御
アルゴリズムは、前記第2の制御アルゴリズムよりも、
前記撮像画像の明るさの制御量が小さいものである。
【0049】また、この発明のうち請求項22に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
8乃至請求項20のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、前記第1の制御
アルゴリズムは、前記第2の制御アルゴリズムよりも、
前記撮像画像の明るさの収束判定範囲が狭いものであ
る。
【0050】また、この発明のうち請求項23に記載の
撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法は、請求項1
3乃至請求項22のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵
携帯端末装置の輝度制御方法であって、前記工程(b)
は割り込み機能を有するCPUを用いて実行され、前記
工程(d)において、前記切り換わり情報を、前記CP
Uの前記割り込み機能を利用することによって検出する
ものである。
【0051】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロッ
ク図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る
撮像機能内蔵携帯端末装置は、無線電話機能を有する無
線電話部15と、撮像部40と、撮像部40及び無線電
話部15に対してクロック信号S21を供給するととも
に、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報S1
02を撮像部40に通知するクロック信号発生部101
と、LCD12とを備えている。
【0052】撮像部40は、レンズ1と、例えばCMO
Sのイメージセンサーが使用され、レンズ1によって結
像された被写体の光学象を電気信号に変換する撮像セン
サー2と、撮像センサー2を制御する撮像センサー制御
部100とを備えている。また、無線電話部15は、撮
像部40より出力される1フレーム分の撮像画像データ
S19を記憶する画像用メモリ6と、画像用メモリ6を
制御する画像用メモリ制御回路5と、無線電話部15全
体と撮像部40との制御を行うCPU(中央処理装置)
7と、撮像センサー制御部100及びクロック信号発生
部101を制御する制御レジスタ8と、プログラムを記
憶するROM9と、アドレス張や電子メールなどを記憶
するRAM10と、LCD12を駆動するLCD駆動回
路11と、無線部回路13と、テンキーなどで構成され
ており、無線電話部15を操作する際に使用される操作
部24と、CPUバス14とを備えている。そして、上
述の無線電話部15の構成ブロックのうち、画像用メモ
リ6以外は、CPUバス14に直接バス接続されてい
る。
【0053】図2は、上述の無線電話部15における無
線部回路13の構成を示すブロック図である。図2に示
すように、無線部回路13は、アンテナ30と、アンテ
ナ30によって受信された基地局からの電波信号を復調
する受信回路31と、音声信号処理回路33と、音声信
号処理回路33からの信号を基地局に送信する電波信号
に変調する送信回路32と、外部から入力された音声を
電気信号に変換する送話器34と、外部に音声を出力す
る受話器35と、音声信号処理回路33などを制御する
無線部制御回路36と、チャンネル制御回路37とを備
えており、無線部制御回路36は、CPUバス14にバ
ス接続されている。
【0054】図3は、上述の撮像部40における撮像セ
ンサー制御部100の構成を示すブロック図である。図
3に示すように、撮像センサー制御部100は、撮像部
40の全体を制御する撮像部制御用CPU110と、撮
像部制御用CPU110に対して割り込みを発生する割
り込みハンドラ111と、撮像センサー2より出力され
る撮像画像データS17を所定のフォーマットに変換す
る撮像画像処理回路112と、撮像画像処理回路112
より出力される撮像画像データS19を各色信号ごとに
積分する積分回路113と、撮像センサー2を制御し
て、撮像開始/停止制御、設定露光時間の設定、ホワイ
トバランス制御用のアンプゲインの設定などを行う撮像
センサー制御レジスタ114と、無線電話部制御レジス
タ115と、撮像部40の制御用のプログラムを記憶す
る撮像部制御用ROM116と、撮像部制御用RAM1
17と、撮像部制御用CPU110のCPUバス118
とを備えている。そして、撮像センサー制御部100を
構成する上述の各ブロックは、CPUバス118に直接
バス接続されている。
【0055】次に、図1〜3を用いて、本実施の形態1
に係る撮像機能内蔵携帯端末装置における撮像動作につ
いて説明する。
【0056】操作部24より撮像要求がCPU7に入力
されると、CPU7は撮像部40に撮像開始を要求す
る。具体的にはCPU7は制御レジスタ8中に準備され
た撮像要求レジスタ(図示せず)をセットする。制御レ
ジスタ8の撮像要求レジスタがセットされると、制御レ
ジスタ8より、撮像部40における撮像センサー制御部
100の無線電話部制御レジスタ115に対して、撮像
開始要求が制御信号S20として送られる。撮像部制御
用CPU110は、無線電話部制御レジスタ115に撮
像開始要求を含む制御信号S20が入力されると、撮像
センサー制御レジスタ114を介して撮像センサー2に
制御信号S18を出力し、撮像開始指令を通知する。撮
像センサー2にて撮像が開始されると、撮像センサー制
御部100では撮像センサー2より出力される撮像画像
データS17を撮像画像処理回路112にて所定の画像
フォーマットに変換し、積分回路113及び無線電話部
15の画像用メモリ制御回路5に、撮像画像データS1
9として出力する。
【0057】積分回路113では、撮像画像処理回路1
12より出力される撮像画像データS19を各色信号ご
とに1フレーム期間積分する。具体的には、撮像センサ
ー2には複数の撮像素子(図示せず)が存在し、撮像画
像データS19には、その各撮像素子で撮像された色信
号が含まれている。そして、R信号、G信号、B信号ご
とに、その信号レベルを、1フレーム分、つまり全撮像
素子に渡って積算する。そして、撮像センサー2より割
り込みハンドラ111に対してフレーム割り込み信号S
24が入力されると、撮像部制御用CPU110は積分
回路113より1フレーム分の各色信号ごとの積分結果
を読み出すとともに、積分回路113内の積分結果を0
にクリアする。
【0058】撮像部制御用CPU110では、上述の各
色信号ごとの積分結果から、各色信号ごとの1フレーム
内の平均値を求める。具体的には、1フレーム分の積算
値を全撮像素子数で割った値が上述の平均値である。そ
して、撮像部制御用CPU110は、求めた各色信号ご
との平均値を用いて、撮像センサー2を制御する。具体
的には、撮像部制御用CPU110は、求めた各色信号
ごとの平均値を用いて、自動露光時間制御及び自動ホワ
イトバランス制御を行う。
【0059】撮像センサー2には露光時間制御用レジス
タ(図示せず)が設けられており、そのレジスタには露
光時間を示すクロック信号S21のカウント値(設定露
光時間)が設定されている。つまり、実際の露光時間
は、そのカウント値(設定露光時間)とクロック信号S
21の1周期の時間(1/クロック信号S21の周波
数)との掛算で決定される。「自動露光時間制御」と
は、上述の各色信号ごとの平均値の和、言い換えれば、
R信号の1フレーム内の平均値と、G信号の1フレーム
内の平均値と、B信号の1フレーム内の平均値とを足し
合わせた値(以後、単に「色信号の平均値の和」と呼
ぶ)が、所定の範囲内に収まるように、撮像されたフレ
ームごとの撮像画像データを使用して、撮像センサー2
の設定露光時間を制御することである。また、撮像セン
サー2には、各色信号ごとにホワイトバランス制御用の
ゲインアンプが設けられており、「自動ホワイトバラン
ス制御」とは、各色信号ごとの平均値の差分、言い換え
れば、R信号の1フレーム内の平均値とG信号の1フレ
ーム内の平均値との差分、R信号の1フレーム内の平均
値とB信号の1フレーム内の平均値との差分、あるいは
G信号の1フレーム内の平均値とB信号の1フレーム内
の平均値との差分(以後、まとめて「色信号の平均値の
差分」と呼ぶ)が、所定の範囲内に収まるように、撮像
されたフレームごとの撮像画像データを使用して、上述
のホワイトバランス用のゲインアンプを制御することで
ある。
【0060】本実施の形態1における自動露光時間制御
では、例えば、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定
された遷移テーブルを用いる。具体的には、撮像部制御
用CPU110は、色信号の平均値の和と、あらかじめ
定められた基準値とを比較する。そして、色信号の平均
値の和が当該基準値より小さい場合は、撮像センサー2
に設定されている設定露光時間と、色信号の平均値の和
から当該基準値を引いた値とを用いて、撮像部制御用R
OM116に記憶された遷移テーブル内のデータを参照
し、設定露光時間の変化量を読み出す。そして、撮像部
制御用CPU110は、読み出した設定露光時間の変化
量をもとに、次フレームの設定露光時間を求める。撮像
部制御用CPU110は、上述の要領で求めた次フレー
ムの設定露光時間を、撮像センサー制御レジスタ114
を介して、制御信号S18として撮像センサー2に出力
し、撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに次フレ
ームの設定露光時間を設定する。また、撮像部制御用C
PU110は、色信号の平均値の差分が所定の範囲内に
入るように撮像センサー2内のホワイトバランス用のゲ
インアンプのゲインを計算し、当該ゲインを撮像センサ
ー制御レジスタ114を介して、制御信号S18として
撮像センサー2に出力し、撮像センサー2内のホワイト
バランス用のゲインアンプに当該ゲインを設定する。
【0061】また、無線電話部15内の画像用メモリ制
御回路5は、撮像センサー制御部100より出力される
撮像画像データS19の書きこみ要求と、CPU7から
出力される画像用メモリ6への読み出し、あるいは書き
込み要求とを調停する。そして、CPU7から画像用メ
モリ6への読み出し、あるいは書き込み要求がない期間
に、画像用メモリ制御回路5は、撮像センサー制御部1
00より出力される撮像画像データS19を画像用メモ
リ6に書きこむ。
【0062】撮像部制御用CPU110は1フレーム分
の撮像画像データS19の出力を完了すると、無線電話
部制御レジスタ115を介して、CPU7に撮像画像デ
ータS19の転送終了を通知する。本実施の形態1で
は、撮像画像データS19の転送中に”H”、垂直ブラ
ンキング期間に”L”となるフレームパルス信号S22
を制御レジスタ8に出力する。CPU7は、フレームパ
ルス信号S22が”L”になったことを制御レジスタ8
を介して検出すると、画像用メモリ制御回路5に読み出
し要求を出力する。そして、画像用メモリ制御回路5を
介して、画像用メモリ6中に記憶された1フレーム分の
撮像画像データS19をCPU7は読み出し、その撮像
画像データS19をLCD駆動回路11に転送する。L
CD駆動回路11は、CPU7より転送された撮像画像
データS19を所定の形式に変換した後にLCD12に
転送し、撮像画像をLCD12上に表示する。
【0063】次に、図1〜3を用いて無線部回路13及
びクロック信号発生部101に関係する動作について説
明する。
【0064】無線部回路13での受信動作は以下の流れ
によって行われる。つまり、アンテナ30で基地局から
の電波信号を受信し、その受信した電波信号を受信回路
31で復調し、その復調信号を音声信号処理回路33で
処理し、その処理結果である音声信号を受話器35に出
力し、受話器35から音声を外部に出力する。
【0065】また、無線部回路13での送信動作は以下
の流れによって行われる。つまり、外部から入力された
音声を送話器34で音声信号に変換し、その音声信号を
音声信号処理回路33で処理し、その処理した信号を送
信回路32で変調し、その変調信号をアンテナ30から
電波として基地局に出力する。
【0066】CPU7及び撮像部40は、クロック信号
発生部101より出力されるクロック信号S21で動作
する。また、無線部制御回路36はCPU7の指令に基
づき音声信号処理回路33などの制御を行うとともに、
基地局からの指令に基づきチャンネル制御回路37を通
して受信回路31及び送信回路32のチャンネル制御を
行う。また、無線部制御回路36はプロトコル処理など
の制御も行う。
【0067】ROM9にはCPU7で実行するプログラ
ム、RAM10にはアドレス張、電子メールなどのデー
タが格納されている。クロック信号発生部101はクロ
ック信号S21を周波数切り換え可能に発生することが
でき、CPU7は無線部制御回路36を介して入力され
るチャンネル制御情報に基づき、クロック信号発生部1
01より出力されるクロック信号S21の周波数を制御
レジスタ8を介して調整する。そして、基地局との通信
チャンネルは、例えば2チャンネルであって、CPU7
がクロック信号S21の周波数を調整する際、各通信チ
ャンネルとの間で干渉を起こさない例えば2種類の周波
数のクロック信号S21(プライマリークロック信号、
センカダリークロック信号)を、クロック信号発生部1
01は発生することができる。そして、基地局からの指
令に基づき選択された各通信チャンネルに対応して、C
PU7はクロック信号S21の2種類の周波数を切り換
えるように制御レジスタ8を介してクロック信号発生部
101に対して切り換え通知S23を出力する。
【0068】クロック信号発生部101では、制御レジ
スタ8より出力されるクロック信号S21の周波数の切
り換え通知S23に基づきクロック信号S21の周波数
を切り換える。つまり、クロック信号発生部101は、
プライマリークロック信号かセカンダリークロック信号
へ、あるいはセカンダリークロック信号からプライマリ
ークロック信号へ切り換えて、クロック信号S21を出
力する。その際、クロック信号発生部101は、クロッ
ク信号S21の周波数の切り換わり情報S102を撮像
センサー制御部100に通知する。ここで、「切り換わ
り情報」とは、例えば、クロック信号S21の周波数の
切り換わりと、選択されているクロック信号S21の種
類(周波数)の情報とを含んでいる。
【0069】図4は本発明の実施の形態1に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートであっ
て、特に撮像画像の明るさ、言い換えれば撮像画像の輝
度の制御アルゴリズムを示している。次に、図1〜4を
用いて、本実施の形態1における撮像部40の動作につ
いて詳細に説明する。
【0070】撮像センサー制御部100に、制御レジス
タ8を介してCPU7より撮像開始要求を含む制御信号
S20が入力されると、撮像センサー制御部100は、
制御信号S18を撮像センサー2に出力し、撮像開始指
令を通知する。そして、撮像開始指令を受け取った撮像
センサー2は被写体の撮像を開始する(ステップST
1)。撮像センサー2が撮像を開始すると、撮像センサ
ー制御部100はCPU7より制御レジスタ8を介して
出力される撮像停止要求、具体的には撮像停止要求を含
む制御信号S20を監視する(ステップST2)。撮像
停止要求が制御レジスタ8を介してCPU7より入力さ
れると、撮像センサー制御部100は現在撮像中のフレ
ームの撮像画像データS19の出力完了後、撮像センサ
ー2に対して制御信号S18を出力し、撮像停止指令を
通知する。撮像停止指令の通知を受け取った撮像センサ
ー2は撮像を停止する。
【0071】CPU7より撮像停止要求が入力されなか
った場合、撮像センサー制御部100は、クロック信号
発生部101から出力される切り換わり情報S102を
検出し、クロック信号発生部101でクロック信号S2
1の切り換わりが発生したかを確認する(ステップST
3)。本実施の形態1では、クロック信号発生部101
は、切り換わり情報S102にて、クロック信号S21
の周波数の切り換わりと、選択されているクロック信号
S21の種類(周波数)とを撮像センサー制御部100
に通知している。つまり、「切り換わり情報S102の
検出」とは、「クロック信号S21の周波数の切り換わ
りと、選択されているクロック信号S21の種類(周波
数)とを検出すること」と言える。
【0072】本実施の形態1における切り換わり情報S
102とは、具体的には、例えばHiレベルまたはLo
wレベルを示す信号(以後、「切り換わり信号」と呼
ぶ)であって、切り換わり信号がLowレベルを示すと
き、クロック信号発生部101においてプライマリーク
ロック信号が選択されており、切り換わり信号がHiレ
ベルを示すとき、クロック信号発生部101においてセ
カンダリークロック信号が選択されている。つまり、切
り換わり信号の信号レベルは、クロック信号発生部10
1で選択されているクロック信号S21の種類を示して
いる。また、プライマリークロック信号の周波数と、セ
カンダリークロック信号の周波数とが既知であるとき、
切り換わり信号の信号レベルは、結果的にクロック信号
発生部101で選択されているクロック信号S21の周
波数を示していることになる。そして、切り換わり信号
の立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジは、クロック
信号S21の周波数の切り換わりを示している。また、
プライマリークロック信号の周波数と、セカンダリーク
ロック信号の周波数とが既知であるとき、クロック信号
S21の切り換わりから、クロック信号の周波数の変化
量を求めることができる。つまり、プライマリークロッ
ク信号の周波数と、セカンダリークロック信号の周波数
とが既知であるとき、切り換わり信号は、結果的にクロ
ック信号S21の周波数の変化量を示していることにな
る。
【0073】図3に示すように、上述の切り換わり情報
S102は、撮像センサー制御部100の撮像部制御用
CPU110に入力されている。そして、撮像部制御用
CPU110は、切り換わり情報S102、つまり本実
施の形態1では切り換わり信号の信号レベルを定期的に
見に行く動作(ポーリング)を行い、切り換わり情報S
102の検出を行っている。撮像部制御用CPU110
は、切り換わり信号のLowレベルからHiレベルへの
変化を検出したとき、クロック信号S21がプライマリ
ークロック信号から、セカンダリークロック信号に切り
換えられたと判断し、切り換わり信号の信号レベルのH
iレベルからLowレベルへの変化を検出したとき、ク
ロック信号S21がセカンダリークロック信号から、プ
ライマリークロック信号に切り換えられたと判断する。
【0074】まず始めに、クロック信号S21の周波数
の切り換わり情報S102が検出されなかったときの撮
像センサー制御部100の動作を説明する。クロック信
号S21の周波数の切り換わり情報S102が検出され
なかったとき、撮像センサー制御部100は、撮像セン
サー2より出力される撮像画像データS17の最終を検
出し、上述の自動露光時間制御および自動ホワイトバラ
ンス制御を実施する(ステップST4)。このとき、自
動露光時間制御において使用する遷移テーブルとして、
プライマリークロック信号用の遷移テーブル(以下、
「遷移テーブルPR」と呼ぶ)と、セカンダリークロッ
ク信号用の遷移テーブル(以下、「遷移テーブルSC」
と呼ぶ)とが用意されている。そして、ステップST4
では、クロック信号発生部101において選択されてい
るクロック信号S21がプライマリークロック信号であ
れば、そのときの自動露光時間制御においては遷移テー
ブルPRを使用し、クロック信号発生部101において
選択されているクロック信号S21がセカンダリークロ
ック信号であれば、そのときの自動露光時間制御におい
ては遷移テーブルSCを使用する。
【0075】プライマリークロック信号とセカンダリー
クロック信号との周波数が異なるため、撮像センサー2
に設定する設定露光時間が同じであっても、クロック信
号S21にプライマリークロック信号を使用した場合
と、セカンダリークロック信号を使用した場合とでは、
実際の露光時間が異なる。そのため、クロック信号S2
1としてプライマリークロック信号が選択されている場
合と、セカンダリークロック信号が選択されている場合
とで、実際の露光時間について同じような自動露光時間
制御を行うためには、遷移テーブルをそれぞれの周波数
ごとに用意する必要があり、本実施の形態1では、遷移
テーブルPRと遷移テーブルSCが用意されている。
【0076】次に、ステップST3にてクロック信号S
21の周波数の切り換わり情報S102が検出された場
合の撮像センサー制御部100の動作を説明する。ステ
ップST3にて、撮像部40でクロック信号S21の周
波数の切り換わり情報S102が検出されると、その切
り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明るさの
調整を行う。具体的には、撮像センサー制御部100は
撮像センサー2の露光制御用レジスタに設定している現
在の設定露光時間を確認する(ステップST5)。そし
て、ステップST5で確認した設定露光時間、および検
出した切り換わり情報S102に含まれているクロック
信号S21の周波数をもとに、切り換わり情報S102
の検出後の設定露光時間(以後、「新たな設定露光時
間」と呼ぶ)を求め(ステップST6)、その新たな設
定露光時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。
以下、新たな設定露光時間の算出方法に関して説明す
る。
【0077】クロック信号S21がプライマリークロッ
ク信号(周波数f1)からセカンダリークロック信号
(周波数f2)に切り換わった場合に関して説明する。
ここで、クロック信号S21の周波数の切り換わり情報
S102を検出した際に撮像中であるフレーム(以後、
「現フレーム」と呼ぶ)の設定露光時間、具体的には切
り換わり情報S102を検出した際の撮像センサー2内
の露光時間制御用レジスタの値(ステップST5で確認
した設定露光時間)がCであったとすると、本実施の形
態1では下記の式(1)を用いて、新たな設定露光時間
を求める。
【0078】 新たな設定露光時間=C×f2/f1・・・(1) ここで、式(1)の「f2/f1]は、クロック信号S
21の周波数の変化量を示しているため、本実施の形態
1では、現フレームの設定露光時間とクロック信号の周
波数の変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を求め
ている。
【0079】撮像センサー制御部100は、ステップS
T6で求めた新たな設定露光時間を、制御信号S18と
して撮像センサー2に出力し、その新たな設定露光時間
を撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに書き込む
(ステップST7)。
【0080】一般に、設定露光時間を撮像センサー2に
セットした場合、その設定露光時間は、現在撮像中のフ
レームでは有効にならず、その次のフレームから有効に
なる。従って、現フレームの撮像画像データには、ステ
ップST7で撮像センサー2に設定した新たな設定露光
時間が反映されない。よって、現フレームの撮像画像デ
ータにはクロック信号S21の周波数の切り換わりの影
響が現れ、被写体の明るさが変化していないにもかかわ
らず、撮像画像データの信号レベルが変化する。つま
り、クロック信号S21の周波数が切り換わると、撮像
センサー2における実際の露光時間が変化するため、現
フレームの撮像画像の明るさが変化する。具体的には、
撮像センサー2としてCMOSのイメージセンサーを使
用した場合、撮像センサー2では1ライン単位で露光が
行われるため、クロック信号S21の周波数が切り換わ
った際、同一フレーム内の撮像画像の明るさが、クロッ
ク信号S21の周波数の切り換わり時点を境にして変化
する。
【0081】一方、電子シャッター機能を備えるCCD
センサーなどを、撮像センサー2に用いた場合には、撮
像センサー2ではフレーム単位で露光が行われるため、
現フレームの撮像画像全体の明るさが変化する。
【0082】従って、現フレームの撮像画像データを用
いて、自動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御
を行うと、当該制御の収束に時間がかかり、撮像画像の
明るさの変化が複数フレームにまで及ぶことがあった。
具体的には、現フレームの撮像画像データにおける各色
信号ごとの平均値がクロック信号S21の周波数の切り
換わりの影響を受けているため、色信号の平均値の和、
あるいは色信号の平均値の差分は、本来制御するべき値
になっていない。そのため、現フレームの撮像画像デー
タを用いて、自動露光時間制御及び自動ホワイトバラン
ス制御を行うと、各制御を収束させるために時間がかか
り、撮像画像の明るさの変化が複数フレームにまで及び
ことがあった。
【0083】よって、本実施の形態1では、撮像センサ
ー2に対する制御である自動露光時間制御及び自動ホワ
イトバランス制御に、現フレームの撮像画像データを使
用しない。具体的には、ステップST7の後に、現フレ
ームの撮像が終了したかどうかを確認する(ステップ
8)。そして、現フレームの撮像が終了すれば、自動露
光時間制御及び自動ホワイトバランス制御を停止する
(ステップST9)。詳細には、例えば現フレームの撮
像画像データにおける各色信号の積分結果を破棄(マス
ク)する。そして、ステップST9の後、現フレームの
次のフレーム(以後、「次フレーム」と呼ぶ)の撮像が
終了したかどうかを確認し(ステップST10)、次フ
レームの撮像が終了すれば、自動露光時間制御及び自動
ホワイトバランス制御を再開する(ステップST1
1)。
【0084】上述の構成を備える本実施の形態1に係る
撮像機能内蔵携帯端末装置によれば、被写体の撮像中に
クロック信号S21の周波数が切り換わり、撮像センサ
ー2における現フレームの実際の露光時間が変化した場
合でも、撮像センサー制御部100でクロック信号S2
1の周波数の切り換わり情報S102を検出し、その切
り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明るさを
調整するため、クロック信号S21の周波数の切り換わ
りによって発生する撮像画像の明るさの変化が、複数フ
レームまで伝播することを防ぐことができる。従って、
クロック信号S21の周波数が切り換わった場合でも撮
像画像の劣化を視覚的に目立たなくすることができる。
【0085】また、現フレームの設定露光時間と、クロ
ック信号S21の周波数の変化量とに基づいて、新たな
設定露光時間を求めるため、クロック信号S21の周波
数の切り換わりの前後で、設定露光時間によって決定さ
れる実際の露光時間が大きく変化することを抑えること
ができる。そして、その新たな設定露光時時間を用い
て、撮像画像の明るさの調整を行うため、クロック信号
の周波数の切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大
きく変化することを確実に抑えることができる。
【0086】また、クロック信号S21の周波数の切り
換わりの影響を受けている現フレームの撮像画像データ
を、撮像センサー2の制御、本実施の形態1では、自動
露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御に使用しな
いため、当該制御の収束時間を低減することができる。
そのため、撮像画像の明るさの変化が複数フレームまで
伝播することを抑えることができ、良好な撮像画像を得
ることができる。
【0087】なお、本実施の形態1では、クロック信号
S21の周波数が切り換わった際、撮像センサー2の設
定露光時間のみを用いることによって、撮像画像の明る
さの調整を行ったが、これに限るものではなく、例え
ば、フリッカ補正などを行うために設定露光時間がとび
とびの値でしか設定できない場合、撮像センサー2内に
備えている撮像画像データを増幅する出力アンプ(図示
せず)のゲインと、設定露光時間とを組み合わせて、撮
像画像の明るさを調整しても良い。
【0088】以下に、出力アンプのゲインと設定露光時
間とを組み合わせて、撮像画像の明るさを調整する場合
についての具体例を示す。
【0089】仮にプライマリークロック信号の周波数f
1=10MHz、セカンダリークロック信号の周波数f
2=15MHzとする。そして、クロック信号S21が
プライマリークロック信号からセカンダリークロック信
号に切り換わり、そのときの現フレームの設定露光時間
が「5」(クロック信号S102のカウント値)、現フ
レームの出力アンプのゲインが1倍であったとする。こ
のとき、上述の条件を式(1)に適用すると、新たな設
定露光時間は、 新たな設定露光時間=5×15MHz/10MHz =7.5 となる。撮像画像の明るさを設定露光時間のみで調整す
る場合、新たな設定露光時間を「7.5」に設定すれば
良いが、撮像センサー2の設定露光時間の設定が「1」
単位でしか行えない場合、新たな設定露光時間を「7」
とし、切り換わり情報S102の検出後の出力アンプの
ゲイン(以後、「新たなゲイン」と呼ぶ)を7.5/7
倍に設定する。そして、この新たな設定露光時間と新た
なゲインとを用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。
このように、設定露光時間がとびとびの値でしか設定で
きない場合でも、設定露光時間と出力アンプのゲインと
を用いることによって、撮像画像の明るさを細かく調整
することができる。その結果、クロック信号の周波数の
切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大きく変化す
ることを抑えることができる。
【0090】また、被写体が非常に暗い状態でクロック
信号S21の周波数が切り換わった場合、設定露光時間
を可能な限り大きい値に設定し、設定露光時間の設定で
は足りない部分を出力アンプのゲインでカバーすること
によって、撮像画像の明るさを調整しても良い。
【0091】また、本実施の形態1の自動露光時間制御
では、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷
移テーブルを用いたが、これに限りものではなく、所定
の計算式を使用し、撮像部制御用CPU110で設定露
光時間の変化量を求めることによって、自動露光時間制
御を行っても良い。
【0092】実施の形態2.図5は本実施の形態2に係
る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示すブロック図で
あって、特に撮像機能内蔵携帯端末装置の撮像部40に
おける撮像センサー制御部100の構成を示すブロック
図である。本実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末
装置は、上述の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端
末装置において、切り換わり情報S102の検出方法
と、自動露光時間制御の方法が異なるものである。
【0093】図5に示すように、切り換わり情報S10
2は、撮像部制御用CPU110に対して割り込みを発
生する割り込みハンドラ111に入力されている。つま
り、切り換わり情報S102は、フレーム割り込み信号
S24と同様に、撮像部制御用CPU110が有する割
り込み機能によって検出される。本実施の形態2に係る
撮像機能内蔵携帯端末装置のその他の構成については、
実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の構成と
同じであるため、ここではその説明を省略する。また、
無線電話部15及びクロック信号発生部101の動作に
ついては、実施の形態1に係る撮像機能内蔵携帯端末装
置の動作と同じであるため、ここではその説明は省略す
る。
【0094】図6は本発明の実施の形態2に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャートであっ
て、特に撮像画像の明るさ、言い換えれば撮像画像の輝
度の制御アルゴリズムを示している。次に、図5,6を
用いて、本実施の形態2における撮像部40の動作につ
いて詳細に説明する。
【0095】撮像センサー制御部100に、制御レジス
タ8を介してCPU7より撮像開始要求が入力される
と、撮像センサー制御部100は、撮像センサー2に撮
像開始指令を通知する。そして、撮像開始指令を受け取
った撮像センサー2は被写体の撮像を開始する(ステッ
プST1)。撮像センサー2が撮像を開始すると、撮像
センサー制御部100はCPU7より制御レジスタ8を
介して出力される撮像停止要求を監視する(ステップS
T2)。撮像停止要求が制御レジスタ8を介してCPU
7より入力されると、撮像センサー制御部100は現在
撮像中のフレームの撮像画像データS19の出力完了
後、撮像センサー2に対して撮像停止指令を通知する。
撮像停止指令の通知を受け取った撮像センサー2は撮像
を停止する。
【0096】CPU7より撮像停止要求が入力されなか
った場合、撮像センサー制御部100は、クロック信号
発生部101から出力される切り換わり情報S102を
検出し、クロック信号発生部101でクロック信号S2
1の切り換わりが発生したかを確認する(ステップST
3)。そして、切り換わり情報S102が検出されなか
ったとき、自動露光時間制御および自動ホワイトバラン
ス制御を実施する(ステップST4)。
【0097】本実施の形態2における自動露光時間制御
では、上述の実施の形態1における自動露光時間制御と
同様に、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された
遷移テーブルを用いる。そして、実施の形態1では、2
種類の遷移テーブルPR,SCを用いていたが、本実施
の形態2では、4種類の遷移テーブルを用いる。具体的
には、クロック信号S102としてプライマリークロッ
ク信号が選択されているときに使用する通常撮像用遷移
テーブル(以後、「遷移テーブルNPR」と呼ぶ)とク
ロック信号周波数切り換え時用遷移テーブル(以後、
「遷移テーブルCPR」と呼ぶ)、クロック信号S10
2としてセカンダリークロック信号が選択されていると
きに使用する通常撮像用遷移テーブル(以後、「遷移テ
ーブルNSC」と呼ぶ)とクロック信号周波数切り換え
時用遷移テーブル(以後、「遷移テーブルCSC」と呼
ぶ)がある。
【0098】ステップST4における自動露光時間制御
では、遷移テーブルNPRと遷移テーブルNSCとが使
用される。ステップST4において、クロック信号S1
02としてプライマリークロック信号が選択されている
ときには、撮像センサー制御部100は遷移テーブルN
PRを使用して、撮像センサー2に対して自動露光時間
制御を行い、クロック信号S102としてセカンダリー
クロック信号が選択されているときには、遷移テーブル
NSCを使用して、自動露光時間制御を行う。なお、実
施の形態1における遷移テーブルPR,SCと同様に、
クロック信号S21としてプライマリークロック信号が
選択されている場合と、センカダリークロック信号が選
択されている場合とで、撮像センサー2における実際の
露光時間について、同じような自動露光時間制御を行う
ために、クロック信号S21の周波数に対応した遷移テ
ーブルNPRと遷移テーブルNSCとが用意されてい
る。
【0099】また、ステップST4において、遷移テー
ブルNPR,NSCを使用した自動露光時間制御の方法
は、実施の形態1における遷移テーブルPR,SCを使
用した自動露光時間制御の方法と同じである。
【0100】また、本実施の形態2における自動ホワイ
トバランス制御は、実施の形態1における自動ホワイト
バランス制御と同様に、色信号の平均値の差分を用いて
行われている。
【0101】次に、ステップST3にてクロック信号S
21の周波数の切り換わり情報S102が検出された場
合の撮像センサー制御部100の動作を説明する。なお
本実施の形態2では、クロック信号発生部101より出
力される切り換わり情報S102を割り込みハンドラ1
11が監視し、割り込みハンドラ111からの割り込み
検出通知によって、撮像部制御用CPU110は切り換
わり情報S102を検出する。
【0102】具体的には、切り換わり情報S102は、
実施の形態1と同様に、例えばHiレベルまたはLow
レベルを示す切り換わり信号であって、その切り換わり
信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを割り込
みハンドラ111が監視する。そして、割り込みハンド
ラ111は、切り換わり信号のエッジを検出すると、割
り込み検出通知を撮像部制御用CPU110に送る。
【0103】割り込みハンドラ111から割込み検出通
知を受け取ると、撮像部制御用CPU110は、割り込
み発生要因を確認する。本実施の形態2では、例えば、
切り換わり信号により発生する割り込みを最優先に処理
するよう制御する。よって、本実施の形態2では、ステ
ップST3にて、切り換わり信号による割り込みを検出
すると、撮像部制御用CPU110は、切り換わり信号
の信号レベルによりクロック信号S21の周波数の確認
を行い、切り換わり情報S102を検出する。
【0104】ステップST3にて、クロック信号S21
の周波数の切り換わり情報S102が検出されると、そ
の切り換わり情報S102に基づいて、撮像画像の明る
さの調整を行う。具体的には、撮像センサー制御部10
0は撮像センサー2の露光制御用レジスタに設定してい
る現在の設定露光時間を確認する(ステップST5)。
【0105】そして、ステップST5で確認した設定露
光時間、および検出した切り換わり情報S102に含ま
れているクロック信号S21の周波数をもとに、新たな
設定露光時間を求め(ステップST6)、その新たな設
定露光時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行う。
なお、新たな設定露光時間の算出方法については、実施
の形態1と同様である。
【0106】撮像センサー制御部100は、ステップS
T6で求めた新たな設定露光時間を、制御信号S18と
して撮像センサー2に出力し、その新たな設定露光時間
を撮像センサー2の露光時間制御用レジスタに書き込む
(ステップST7)。実施の形態1でも述べたが、新た
な設定露光時間を撮像センサー2にセットした場合、そ
の設定露光時間は、通常次フレームから有効になる。従
って、現フレームのデータには新たな設定露光時間は反
映されない。よって、現フレームの撮像画像データはク
ロック信号S21の周波数の変更の影響が現れる。その
ため、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、自
動露光時間制御及び自動ホワイトバランス制御に、現フ
レームの撮像画像データを使用しない。具体的には、ス
テップST7の後に、現フレームの撮像が終了したかど
うかを確認する(ステップ8)。そして、現フレームの
撮像が終了すれば、自動露光時間制御及び自動ホワイト
バランス制御を停止する(ステップST9)。
【0107】次に、撮像部制御用CPU110は自動露
光時間制御に使用する遷移テーブルを、遷移テーブルC
PRあるいは遷移テーブルCSCに切り換え(ステップ
ST20)、n=0をセットする(ステップST2
1)。ここで、ステップST3において、撮像部制御用
CPU110が切り換わり情報S102により、クロッ
ク信号S21がプライマリークロック信号からセカンダ
リークロック信号へ切り換えれたと判断した場合、自動
露光時間制御として遷移テーブルCSCを使用し、クロ
ック信号S21がセカンダリークロック信号からプライ
マリークロック信号へ切り換えれたと判断した場合、自
動露光時間制御として遷移テーブルCPRを使用する。
【0108】そして、次フレームの撮像終了を検出する
と(ステップST22)、クロック信号S21の周波数
の切り換わり情報S102を検出してから、所定のフレ
ーム数(aフレーム)の撮像を行ったかを判断する(ス
テップST23)。ステップST23にて、nがa以下
の場合は、ステップST20にて設定された遷移テーブ
ルCPRあるいは遷移テーブルCSCを用いて、自動露
光時間制御、および自動ホワイトバランス制御を実施す
る(ステップST24)。ステップST24にて、自動
露光時間制御、および自動ホワイトバランス制御が実施
されると、撮像部制御用CPU110はnを1つインク
リメントする(ステップST25)。
【0109】上述のステップST22からステップST
25までの動作を所定フレーム数(a+1フレーム)繰
り返した後に、撮像部制御用CPU110はステップS
T26にて、自動露光時間制御に使用する遷移制御テー
ブルを、遷移テーブルNPRあるいは遷移テーブルNS
Cに切り換え、自動露光時間制御を実施する(ステップ
ST27)。
【0110】次に、実施の形態2おける自動露光時間制
御方法に関して詳細に説明する。なお、説明の便宜上、
切り換わり情報S102の検出後の所定期間(aフレー
ム期間)、つまり遷移テーブルCPR,CSCを使用し
て自動露光時間制御を行う期間を「切り換え時」、切り
換わり情報S102の検出後の当該所定期間経過後、つ
まり遷移テーブルNPR,NSCを使用して自動露光時
間制御を行う期間を「通常撮像時」と呼ぶ。
【0111】本実施の形態2において、遷移テーブルC
PR,CSCは、遷移テーブルNPR,NSCに対し
て、制御量を小さく設定している。具体的には、上述し
たように、撮像部制御用CPU110にて実施する自動
露光時間制御は、撮像センサー2に設定されている設定
露光時間と、撮像部制御用CPU110にて計算された
色信号の平均値の和から基準値を引いた値とを用いて行
われる。そして、色信号の平均値の和から基準値を引い
た値が負の場合は、設定露光時間を大きくし、正の場合
は設定露光時間を小さくする。その際、切り換え時と通
常撮像時において、設定露光時間と、色信号の平均値の
和から基準値を引いた値とが同一であった場合、切り換
え時、言い換えれば切り換わり情報S102を検出した
直後のaフレーム期間は、通常撮像時よりも設定露光時
間の変化量が小さく制御される。すなわち、設定露光時
間と、色信号の平均値の和から基準値を引いた値とが同
一であるという条件で、遷移テーブルCPR,CSCか
ら出力される次フレームの設定露光時間の変化量は、遷
移テーブルNPR,NSCから出力される設定露光時間
の変化量よりも小さい。なお、設定露光時間は撮像画像
の明るさを決定するため、設定露光時間の変化量が小さ
く制御されるということは、撮像画像の明るさの制御量
が小さいとも言える。
【0112】また、本実施の形態2では、自動露光時間
制御を行う際の収束判定範囲も、通常撮像時と切り換え
時とでは異なるように設定されている。具体的には、切
り換え時の自動露光時間制御の収束判定範囲α(以後、
「α1」とも呼ぶ)を、通常撮像時の収束判定範囲α
(以後、「α2」とも呼ぶ)よりも狭くする。一般に自
動露光制御は、撮像したフレームの色信号の平均値の和
が、基準値±α(収束範囲)内に収まったとき、自動露
光時間制御が収束したと判断する。例えば、R,G,B
信号が各々8ビットで量子化されており、色信号の平均
値の和が384(128×3)±α内に入った場合、自
動露光時間制御が収束したと判断する。収束判定範囲α
は、例えば30程度に設定される。すなわち、色信号の
平均値の和が354以上414以下であれば、自動露光
時間制御に使用されている遷移テーブルは同一の設定露
光時間の変化量を出力する。なお、基準値及び収束判定
範囲αは、例えば撮像部制御用ROMに記憶されてお
り、撮像部制御用CPU110が基準値及び収束判定範
囲αを適宜読み出し、自動露光時間制御の収束を判断す
る。
【0113】また、自動露光時間制御は、言い換えれば
撮像画像の明るさ制御しているため、自動露光時間制御
の収束判定範囲αとは、撮像画像の明るさの収束判定範
囲αとも言える。
【0114】仮に、収束判定範囲αを小さくすると、遷
移テーブルの制御量が大きい場合は、自動露光時間制御
が収束しにくく、各フレームで設定露光時間が変わり、
撮像画像がハンチングをおこす場合ある。従って、遷移
テーブルの制御量を小さくする必要がある。しかし、そ
の場合、自動露光時間制御の収束時間が長くなる。一
方、収束判定範囲αを大きくすると、遷移テーブルの制
御量を大きくすることができるが、収束した際の撮像画
像の明るさに非常に大きなばらつきを生じる。
【0115】上述したように、本実施の形態2では、ク
ロック信号S21の切り換わり情報S102を検出した
際、所定のフレーム期間は遷移テーブルの制御量、つま
り設定露光時間の変化量を小さくするとともに、自動露
光時間制御の収束判定範囲αを狭くする。これは、以下
の理由による。
【0116】クロック信号S21の周波数が切り換わっ
た場合、ステップST5〜ステップST7で新たな設定
露光時間を求めて、撮像センサー2に設定するが、その
新たな設定露光時間は最適な設定露光時間と比べ誤差を
有する場合がある。具体的には、設定露光時間がとびと
びの値でしか設定できない場合、式(1)で求めた値を
そのまま設定できないことがあるため、最適な設定露光
時間(式(1)で求めた設定露光時間)と比べて、実際
に撮像センサー2に設定される設定露光時間は誤差を有
する場合がある。この誤差を「初期誤差」と呼ぶ。
【0117】切り換わり情報S102を検出する前にお
ける自動露光時間制御の収束値が、例えば収束範囲内で
あってその下限値付近に位置し、切り換わり情報S10
2を検出した直後に求めた新たな設定露光時間によって
撮像した撮像画像データの色信号の平均値の和が、上述
の初期誤差によって、自動露光時間制御の収束範囲の下
限値より小さくなった場合、撮像部制御用CPU110
は撮像センサー2の設定露光時間を大きくする。このと
き、遷移テーブルの制御量が大きければ、次のフレーム
にて、自動露光時間制御の収束値が収束範囲の上限付近
に位置する場合がある。その結果、クロック信号S21
の周波数の切り換わり前後にて、撮像画像の明るさが変
化する。そして、クロック信号S21の周波数の切り換
わりが短い周期で繰り返された場合、撮像画像がハンチ
ングを起こしているように見える。
【0118】同様に、クロック信号S21の周波数の切
り換わり情報S102を検出する前の自動露光時間制御
の収束値が、例えば収束範囲の上限値付近(収束域内)
であり、切り換わり情報S102を検出した直後に求め
た新たな設定露光時間によって撮像した撮像画像データ
の色信号の平均値の和が、上述の初期誤算によって、収
束範囲の下限値付近(収束域内)であった場合、撮像部
制御用CPU110は自動露光時間制御が収束している
ため、撮像センサー2の設定露光時間を変化させない。
このとき、自動露光時間制御の収束判定範囲αが大きけ
れば、クロック信号S21の周波数の切り換わり前後に
て、撮像画像の明るさが大きく変化する。そして、クロ
ック信号S21の周波数の切り換えが短い周期で繰り返
された場合、上述と同様に撮像画像がハンチングを起こ
しているように見える。
【0119】一般に周囲の明るさが変化していないのに
撮像画像の明るさが短い間隔で切り換わると、その現象
は視覚的に非常に目立つ。特に、ローミングエリアが複
数の基地局と重なっており、接続する基地局が短い周期
で切り換わる場合、上述したようにクロック信号S21
の周波数が短い周期で切り換わる場合が発生する。その
際、クロック信号S21の周波数の切り換わりに起因す
る外乱の影響を小さくするため、上述したように遷移テ
ーブルの制御量を小さくするとともに自動露光時間制御
の収束判定範囲αを狭くする。
【0120】本実施の形態2における撮像機能内蔵携帯
端末装置によれば、切り換わり情報S102を検出した
後の所定期間(aフレーム期間)は、自動露光時間制御
の制御量を低く設定した遷移テーブルCPR,CSCを
用い、また自動露光時間制御の際の収束判定範囲αを狭
く設定することにより、クロック信号S21の周波数が
短い間隔で切り換わった場合でも、自動露光時間制御の
収束判定範囲αが狭いため、撮像画像がハンチングを起
こしているようには見えない。また、自動露光時間制御
の収束判定範囲αを狭くしても、自動露光時間制御の制
御量を小さくしているため、自動露光時間制御が収束域
範囲内でもハンチング等を起こすことはない。
【0121】また、本実施の形態2では、撮像部制御用
CPU110が有する割り込み機能を利用して、クロッ
ク信号の周波数の切り換わり情報S102を検出してい
るため、切り換わり情報S102を定期的に見に行くこ
とによって検出する方法(ポーリング)よりも、早く切
り換わり情報S102を検出することができる。そのた
め、クロック信号S21の周波数の切り換わりが、撮像
画像に影響を与える時間を短くすることができ、その結
果、クロック信号S21の切り換わりによって撮像画像
の明るさが乱れる時間を低減することができる。
【0122】なお、遷移テーブルCPR,CSCを用い
て自動露光時間制御を行う処理手順(ステップST2
0,ステップST24)あるいは収束判定範囲α1用い
て自動露光時間制御を行う処理手順を第1の制御アルゴ
リズム、遷移テーブルNPR,NSCを用いて自動露光
時間制御を行う処理手順(ステップST26,ステップ
ST27)あるいは収束判定範囲α2を用いて自動露光
時間制御を行う処理手順を第2の制御アルゴリズムとす
ると、自動露光時間制御は、言い換えれば撮像画像の明
るさの制御であるため、本実施の形態2では、切り換わ
り情報S102を検出した後の所定期間は、第1の制御
アルゴリズムを使用して撮像画像の明るさを制御し、当
該所定期間の経過後は、第2の制御アルゴリズムを使用
して、撮像画像の明るさを制御している。
【0123】また、遷移テーブルCPR,CSCを用い
た自動露光時間制御の制御量は、遷移テーブルNPR,
NSCを用いた自動露光時間制御の制御量よりも小さい
ため、第1の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明る
さの制御量は、第2の制御アルゴリズムにおける撮像画
像の明るさの制御量よりも小さいと言える。
【0124】また、切り換え時の収束判定範囲α1は、
通常撮像時の収束判定範囲α2よりも狭いため、第1の
制御アルゴリズムにおける撮像画像の明るさの収束判定
範囲は、第2の制御アルゴリズムにおける撮像画像の明
るさの収束判定範囲よりも狭いと言える。
【0125】また、本実施の形態2では、クロック信号
S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した
際、撮像センサー2の設定露光時間のみを用いることに
よって、撮像画像の明るさの調整(ステップST5〜ス
テップST7)、および撮像画像の明るさの制御(ステ
ップST20〜ステップST27)を行ったが、これに
限るものではなく、例えば、フリッカ補正などを行うた
めに設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場
合、撮像センサー2内に備えている撮像画像データを増
幅する出力アンプ(図示せず)のゲインと、設定露光時
間とを組み合わせて、撮像画像の明るさの調整・制御を
行っても良い。
【0126】実施の形態3.図7は本実施の形態3に係
る撮像機能内蔵携帯端末装置の動作を示すフローチャー
トである。本実施の形態3に係る撮像機能内蔵携帯端末
装置は、上述の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端
末装置において、図6中のステップST24での動作内
容が異なる。そのため、図7ではステップST24の動
作を中心に記載している。また、本実施の形態2に係る
撮像機能内蔵携帯端末装置のその他の構成および動作
は、実施の形態2に係る撮像機能内蔵携帯端末装置と同
一であるため、その説明の記載を省略する。以下、図7
を用いて本実施の形態3におけるステップST24の動
作について説明する。
【0127】撮像部制御用CPU110は、クロック信
号S21の周波数の切り換わり情報S102を検出して
から、所定のフレーム数(aフレーム)の撮像を行った
かを判断し(ステップST23)、ステップST23に
て、nがa以下の場合は、撮像したフレームにおける撮
像画像データの色信号の平均値の和が、所定範囲内であ
るか確認する(ステップST30)。
【0128】そして、当該色信号の平均値の和が所定範
囲内である場合は、実施の形態2と同様に、切り換わり
情報S102の検出時に使用する遷移テーブルCPR,
CSCを用いて自動露光時間制御を行う。その際、自動
ホワイトバランス制御も実施する(ステップST3
1)。
【0129】一方、当該色信号の平均値の和が所定範囲
外である場合、撮像部制御用CPU110は、被写体の
明るさが変化したと判断し、遷移テーブルを遷移テーブ
ルNPR,NSCに切り換える(ステップST32)。
そして、遷移テーブルNPR,NSCを用いて自動露光
時間制御を行う(ステップST33)。
【0130】上述のように、切り換わり情報S102の
検出後の所定期間内であっても、撮像したフレームの色
信号の平均値の和が示す値によって、遷移テーブルCP
R,CSCから遷移テーブルNPR,NSCに切り換え
るのは、以下の理由による。
【0131】クロック信号S21の周波数の切り換わり
情報S102を検出した場合は、ステップST5からス
テップST7にて、クロック信号S21の周波数の変化
量に基づいた新たな設定露光時間を求めるため、次フレ
ームにおける撮像画像データの色信号の平均値の和は、
それほど大きくは変化しない。一方、被写体の明るさが
変化した場合、撮像画像データの色信号の平均値の和
は、新たな設定露光時間に基づいて撮像したフレーム
(次フレーム)の撮像画像データと比べて、大きく変化
する。その際、実施の形態2に示すように、制御量を小
さくして自動露光時間制御を行うと、被写体の明るさの
変化に対して俊敏に追従することができない。よって、
本実施の形態3では、ステップST30にて、現在撮像
中のフレームの色信号の平均値の和が所定範囲内である
か確認し、所定範囲外の場合、ステップST32にて、
自動露光時間制御の遷移データを、制御量が小さい遷移
データCPR,CSCから、制御量が大きい遷移データ
NPR,NSCに切り換え、ステップST33にて遷移
テーブルNPR,NSCを使用して自動露光時間制御を
実施する。
【0132】本実施の形態3では、上述のように撮像部
40を制御するのでクロック信号S21が切り換わった
直後に被写体の明るさが切り換わった場合でも、撮像画
像の明るさを俊敏に追随させることができるとともに、
クロック信号S21の周波数が短い周期で切り換わるよ
うな場合でも、ハンチングしているようなに見える現象
を抑えることができる。
【0133】なお、図7中のステップST31では遷移
テーブルCPR,CSCを用いて自動露光時間制御を行
い、ステップST33では遷移テーブルNPR,NSC
を用いて自動露光時間制御を行っている。また、撮像画
像データの色信号の平均値の和は撮像画像の明るさを示
すため、本実施の形態3では、切り換わり情報S102
を検出した後の所定期間は、撮像画像の明るさが所定範
囲内であるとき、第1の制御アルゴリズムを使用して撮
像画像の明るさを制御し、撮像画像の明るさが所定範囲
外にあるとき、第2の制御アルゴリズムを使用して撮像
画像の明るさを制御している。
【0134】また、実施の形態2および実施の形態3で
は、あらかじめ設定露光時間の変化量が設定された遷移
テーブルを用いて自動露光時間制御を行う場合について
述べたが、これに限るものではなく、所定の計算式を使
用し、撮像部制御用CPU110で設定露光時間の変化
量を求めることによって、自動露光時間制御を行っても
良い。
【0135】また、本実施の形態3では、クロック信号
S21の周波数の切り換わり情報S102を検出した
際、撮像センサー2の設定露光時間のみを用いることに
よって、撮像画像の明るさの調整(ステップST5〜ス
テップST7)、および撮像画像の明るさの制御(ステ
ップST20〜ステップST27)を行ったが、これに
限るものではなく、例えば、フリッカ補正などを行うた
めに設定露光時間がとびとびの値でしか設定できない場
合、撮像センサー2内に備えている撮像画像データを増
幅する出力アンプ(図示せず)のゲインと、設定露光時
間とを組み合わせて、撮像画像の明るさの調整・制御を
行っても良い。
【0136】また、実施の形態2および実施の形態3で
は、クロック信号S21の切り換わリ情報S102を検
出した後の所定フレーム数、自動露光時間制御の制御ア
ルゴリズム(第1,第2の制御アルゴリズム)を切り換
える場合について説明したが、これに限るものではな
く、例えば所定の時間、制御アルゴリズムを切り換える
ように構成しても同様の効果を奏することは言うまでも
ない。
【0137】また、本実施の形態1〜3では、クロック
信号発生部101がプライマリクロック信号およびセカ
ンダリークロック信号の2種類のクロック信号を切り換
えて出力する場合について説明したが、これに限るもの
ではなく、3種類以上のクロック信号S21の周波数を
切り換えて出力しても、クロック信号S21の切り換わ
り情報S102を撮像部40が検出すれば同様の効果を
生じる。
【0138】また、本実施の形態1〜3では、クロック
信号発生部101より出力するクロック信号S21の切
り換わり情報S102を、1つの信号(切り換わり信
号)にて通知していたが、これに限るものではなく、切
り換わり情報S102が含んでいるクロック信号S21
の切り換わりと、クロック信号S21の種類(周波数)
とを、別々の信号として、撮像部40に供給することに
よっても同様の効果を生じることは言うまでもない。
【0139】また、本実施の形態1〜3において、無線
電話部15に供給されるクロック信号S21(以後、
「クロック信号S21a」と呼ぶ)を分周したクロック
信号を、撮像部40に供給されるクロック信号S21
(以後、「クロック信号S21b」と呼ぶ)に使用して
も良い。言い換えれば、クロック信号S21aの周波数
と、クロック信号S21bの周波数とは同じである必要
は無い。具体的には、例えば、クロック信号S21aの
周波数を20MHzとし、当該クロック信号S21aを
1/2分周した10MHzのクロック信号をクロック信
号S21bとして使用しても良い。このとき、無線電話
部15に供給されるクロック信号S21aの周波数が2
0MHzから21MHzに変化すると、撮像部40に供
給されるクロック信号S21bは、10MHzから1
0.5MHzに変化する。
【0140】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係る撮像機能
内蔵携帯端末装置によれば、撮像部は、クロック信号の
周波数の切り換わり情報を検出することができるため、
この切り換わり情報をもとに、例えば、設定露光時間を
制御することができる。従来では、クロック信号の周波
数の切り換わりによって、クロック信号の1カウントの
時間(クロック信号の周期)が変化するため、設定露光
時間が変化していないにもかかわらず、実際の露光時間
(クロック信号の周期×カウント値)は変化していた。
その結果、自動露光時間制御を行ったとしても、複数フ
レームに渡って撮像画像の明るさが変化していた。本発
明では、クロック信号の周波数の切り換わり情報をもと
に、設定露光時間を制御することができるため、クロッ
ク信号の周波数の切り換わりによる撮像画像の明るさの
変化を、複数フレームまで伝播させることがなく、良好
な撮像画像を得ることができる。
【0141】また、この発明のうち請求項2に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置及び請求項13に係る撮像機能内
蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、検出した切り
換わり情報に基づいて、撮像画像の明るさの調整を行う
ため、クロック信号の周波数が切り換わった場合でも、
その切り換わりの前後で、撮像画像の明るさが大きく変
化することを抑えることができる。
【0142】また、この発明のうち請求項3に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項14に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、切り換わ
り情報を検出した際に撮像中であるフレーム(現フレー
ム)の設定露光時間と、クロック信号の周波数の変化量
とに基づいて、新たな設定露光時間を求めるため、クロ
ック信号の周波数の切り換わりの前後で、設定露光時間
によって決定される実際の露光時間が大きく変化するこ
とを抑えることができる。そして、その新たな設定露光
時時間を用いて、撮像画像の明るさの調整を行うため、
クロック信号の周波数の切り換わりの前後で、撮像画像
の明るさが大きく変化することを確実に抑えることがで
きる。
【0143】また、この発明のうち請求項4に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項15に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、新たな設
定露光時間と新たなゲインとを用いて、撮像画像の明る
さの調整を行うため、設定露光時間がとびとびの値でし
か設定できない場合でも、ゲインを調整することによっ
て、撮像画像の明るさを細かく調整することができる。
その結果、クロック信号の周波数の切り換わりの前後
で、撮像画像の明るさが大きく変化することを抑えるこ
とができる。
【0144】また、この発明のうち請求項5に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項16に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、切り換わ
り情報を検出した際に撮像中であるフレームの撮像画像
データを、撮像センサーの制御あるいは所定の制御に使
用しないため、例えば、撮像画像の明るさの変化を複数
フレームまで伝播させることがなく良好な撮像画像を得
ることができる。具体的には、一般的に、CMOSのイ
メージセンサーを使用して被写体を撮像した場合、切り
換わり情報を検出した際に求めた新たな設定露光時間
は、切り換わり情報を検出した際に撮像中であるフレー
ム(現フレーム)ではなく、その次のフレーム(次フレ
ーム)で有効になる。そのため、現フレームの撮像画像
データは、クロック信号の周波数の切り換わりの影響を
受け、被写体の明るさが変化していないにもかかわら
ず、撮像画像データの信号レベルが変化する。そのた
め、現フレームの撮像画像データを使用して、例えば、
被写体の明るさに応じて設定露光時間を制御する自動露
光時間制御を行うと、当該制御が収束状態からはずれ、
再度当該制御を収束させる時間が必要となる。その結
果、撮像画像の明るさの変化が複数フレームまで伝播す
ることがあった。本発明では、現フレームの撮像画像デ
ータを撮像センサーの制御あるいは所定の制御に使用し
ないため、撮像画像の明るさの変化が複数フレームまで
伝播することを抑えることができ、良好な撮像画像を得
ることができる。
【0145】また、この発明のうち請求項6に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項17に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、切り換わ
り情報を検出した際に撮像中であるフレームの第2の撮
像画像データを、撮像センサーの制御あるいは所定の制
御に使用しないため、例えば、上述の請求項5及び請求
項16に係る発明の効果と同様の理由で、撮像画像の明
るさの変化を複数フレームまで伝播させることがなく良
好な撮像画像を得ることができる。
【0146】この発明のうち請求項7及び請求項8に係
る撮像機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項18及び請
求項19に係る撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方
法によれば、切り換わり情報を検出した後の所定期間
は、第1の制御アルゴリズムを使用して撮像画像の明る
さを制御し、所定期間経過後は、第1の制御アルゴリズ
ムとは異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、撮像
画像の明るさを制御するため、クロック信号の周波数の
切り換わりが短い周期で発生した場合でも、所定の第
1,2の制御アルゴリズムを使用することによって、撮
像画像を大きく乱すことなく良好な撮像画像を得ること
ができる。具体的には、例えば、第1の制御アルゴリズ
ムにおける撮像画像の明るさの制御量を第2の制御アル
ゴリズムのそれよりも小さく設定する。切り換わり情報
を検出した直後に調整した撮像画像の明るさは、最適な
明るさと比べ誤差を有する場合がある。そのため、撮像
画像の明るさを一定にするような制御を行っている場
合、クロック信号の周波数を切り換える前までは、当該
制御が収束していたが、クロック信号の周波数を切り換
えた後は、当該制御が収束からはずれることがある。こ
のとき、明るさの制御量が大きいと、撮像画像の明るさ
が急激に変化する。そして、クロック信号の周波数の切
り換わりが短い周期で変化すると、撮像画像がハンチン
グを起こしているように見える。そのため、クロック信
号の周波数が切り換わった後の所定期間は、撮像画像の
明るさの制御量を小さくして、撮像画像を大きく乱すこ
とを防ぐ。
【0147】また、この発明のうち請求項9に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項20に係る撮像機
能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、撮像画像
の明るさが所定範囲内であるとき、第1の制御アルゴリ
ズムを使用し、撮像画像の明るさが所定範囲外であると
き、第2の制御アルゴリズムを使用して、撮像画像の明
るさの制御を行うため、例えば、被写体の明るさの変化
に対して、撮像画像の明るさを俊敏に追従させることが
できる。具体的には、例えば、撮像画像の乱れを低減す
るために、第1の制御アルゴリズムにおける撮像画像の
明るさの制御量を第2の制御アルゴリズムのそれよりも
小さく設定している場合、被写体の明るさの変化に対し
て第1の制御アルゴリズムを使用して撮像画像の明るさ
の制御を行えば、被写体の明るさの変化に対して俊敏に
追従することができなかった。そのため、撮像画像の明
るさに応じて、異なる二つの制御アルゴリズムを使用す
ることによって、撮像画像の乱れを低減しつつ、被写体
の明るさの変化に俊敏に追従することができる。
【0148】また、この発明のうち請求項10に係る撮
像機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項21に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、第1の
制御アルゴリズムは、第2の制御アルゴリズムよりも、
撮像画像の明るさの制御量が小さいため、クロック信号
の周波数の切り換わりが短い周期で発生した場合でも、
確実に、撮像画像の乱れを低減することができる。切り
換わり情報を検出した直後に調整した撮像画像の明るさ
は、最適な明るさと比べ誤差を有する場合がある。その
ため、撮像画像の明るさを一定にするような制御を行っ
ている場合、クロック信号の周波数を切り換える前まで
は、当該制御が収束していたが、クロック信号の周波数
を切り換えた後は、当該制御が収束からはずれることが
ある。このとき、明るさの制御量が大きいと、撮像画像
の明るさが急激に変化する。そして、クロック信号の周
波数の切り換わりが短い周期で変化すると、撮像画像が
ハンチングを起こしているように見える。そのため、ク
ロック信号の周波数が切り換わった後の所定期間は、撮
像画像の明るさの制御量を小さくして、確実に撮像画像
の乱れを低減する。
【0149】また、この発明のうち請求項11に係る撮
像機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項22に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、第1の
制御アルゴリズムは、第2の制御アルゴリズムよりも、
撮像画像の明るさの収束判定範囲が狭いので、クロック
信号の周波数の切り換わりが短い周期で発生した場合で
も、確実に、撮像画像の乱れを低減することができる。
切り換わり情報を検出した直後に調整した撮像画像の明
るさは、最適な設定露光時間と比べ誤差を有する場合が
ある。そのため、クロック信号の周波数が切り換わる前
の当該制御の収束値が収束判定範囲の上限付近に位置
し、クロック信号の周波数が切り換わった後の当該制御
の収束値が収束判定範囲の下限付近に位置する際、撮像
画像の明るさの収束判定範囲が広いと、クロック信号の
周波数が切り換わる前後の収束値の差が大きくなる。そ
の結果、撮像画像の明るさが急激に変化する。そして、
クロック信号の周波数の切り換わりが短い周期で変化す
ると、撮像画像がハンチングを起こしているように見え
る。そのため、クロック信号の周波数が切り換わった後
の所定期間は、撮像画像の明るさの収束判定範囲を狭く
して、確実に撮像画像の乱れを低減する。
【0150】また、この発明のうち請求項12に係る撮
像機能内蔵携帯端末装置あるいは請求項23に係る撮像
機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法によれば、CPU
の割り込み機能を利用して、クロック信号の周波数の切
り換わり情報を検出するため、切り換わり情報を定期的
に見に行くことによって検出する方法(ポーリング)よ
りも、早く切り換わり情報を検出することができる。そ
のため、クロック信号の周波数の切り換わりによる影響
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る撮像機能内蔵携
帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示
すブロック図である。
【図9】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置の構成を示
すブロック図である。
【図10】 従来の撮像機能内蔵携帯端末装置における
クロック信号S21の切り換えの様子を示す図である。
【符号の説明】
2 撮像センサー、15 無線電話部、40 撮像部、
100 撮像センサー制御部、101 クロック信号発
生部、110 撮像部制御用CPU、S17撮像画像デ
ータ、S21 クロック信号、S18 制御信号、S2
3 切り換わり通知、S102 切り換わり情報。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を周波数切り換え可能に発
    生するクロック信号発生部と、 前記クロック信号に基づいて動作する無線電話部と、 前記クロック信号に基づいて動作する撮像部とを備え、 前記無線電話部は、前記クロック信号発生部に対して、
    前記クロック信号の周波数の切り換え通知を行い、 前記クロック信号発生部は、前記切り換え通知に基づい
    て、前記クロック信号の前記周波数を切り換え、 前記撮像部は、前記クロック信号の前記周波数の切り換
    わり情報を検出する、撮像機能内蔵携帯端末装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像部は、 検出した前記切り換わり情報に基づいて、撮像画像の明
    るさの調整を行う、請求項1に記載の撮像機能内蔵携帯
    端末装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換わり情報は、前記クロック信
    号の前記周波数の変化量を含み、 前記撮像部は、 前記切り換わり情報を検出した際に撮像中であるフレー
    ムの設定露光時間と、前記クロック信号の前記周波数の
    前記変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を求め、 前記新たな設定露光時間を用いて、前記撮像画像の明る
    さの前記調整を行う、請求項2に記載の撮像機能内蔵携
    帯端末装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像部は、 撮像した第1の撮像画像データを増幅する出力アンプを
    有し、 前記切り換わり情報を検出した際に撮像中である前記フ
    レームの前記出力アンプのゲインに更に基づいて、前記
    新たな設定露光時間と前記出力アンプの新たなゲインと
    を求め、 前記新たな設定露光時間と前記出力アンプの前記新たな
    ゲインとを用いて、前記撮像画像の明るさの前記調整を
    行う、請求項3に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像部は、 撮像センサーと、 撮像センサー制御部とを有し、 前記撮像センサー制御部は、 前記撮像センサーで撮像された前記フレームごとの撮像
    画像データを使用して前記撮像センサーの制御を行い、 前記切り換わり情報を検出した際に前記撮像センサーで
    撮像中である前記フレームの前記撮像画像データを、前
    記撮像センサーの前記制御に使用しない、請求項3に記
    載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像部は、 前記出力アンプを有する撮像センサーと、 撮像センサー制御部とを備え、 前記撮像センサー制御部は、 前記撮像センサーの前記出力アンプが出力する前記フレ
    ームごとの第2の撮像画像データを使用して、前記撮像
    センサーの制御を行い、 前記切り換わり情報を検出した際に前記撮像センサーで
    撮像中である前記フレームの前記第2の撮像画像データ
    を、前記撮像センサーの前記制御に使用しない、請求項
    4に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像部は、 前記切り換わり情報を検出した後の所定期間は、第1の
    制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの
    制御を行い、 前記所定期間経過後は、前記第1の制御アルゴリズムと
    は異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像
    画像の明るさの前記制御を行う、請求項2乃至請求項4
    のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像センサー制御部は、 前記撮像センサーの前記制御によって、前記撮像画像の
    明るさの制御を行い、 前記切り換わり情報を検出した後の所定期間は、第1の
    制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの
    前記制御を行い、 前記所定期間経過後は、前記第1の制御アルゴリズムと
    は異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像
    画像の明るさの前記制御を行う、請求項5及び請求項6
    のいずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像部は、 前記切り換わり情報を検出した後の前記所定期間は、前
    記撮像画像の明るさが所定範囲内であるとき、前記第1
    の制御アルゴリズムを使用し、前記撮像画像の明るさが
    前記所定範囲外であるとき、前記第2の制御アルゴリズ
    ムを使用して、前記撮像画像の明るさの前記制御を行
    う、請求項7及び請求項8のいずれか一つに記載の撮像
    機能内蔵携帯端末装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の制御アルゴリズムは、前記
    第2の制御アルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさ
    の制御量が小さい、請求項7乃至請求項9のいずれか一
    つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の制御アルゴリズムは、前記
    第2の制御アルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさ
    の収束判定範囲が狭い、請求項7乃至請求項9のいずれ
    か一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置。
  12. 【請求項12】 前記撮像部は、割り込み機能を有する
    CPUを備えており、前記切り換わり情報を、前記CP
    Uの前記割り込み機能を利用することによって検出す
    る、請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の撮
    像機能内蔵携帯端末装置。
  13. 【請求項13】 (a)無線電話に用いるクロック信号
    を周波数切り換え可能に生成する工程と、 (b)前記工程(a)で生成された前記クロック信号に
    基づいて被写体の撮像画像を得る工程と、 (c)前記無線電話の状態に応じて、前記工程(a)で
    生成される前記クロック信号の周波数を切り換える工程
    と、 (d)前記クロック信号の前記周波数の切り換わり情報
    を検出する工程と、 (e)前記工程(d)の後に、前記切り換わり情報に基
    づいて、前記撮像画像の明るさの調整を行う工程とを備
    える、撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  14. 【請求項14】 前記切り換わり情報は、前記クロック
    信号の前記周波数の変化量を含み、 (f)前記工程(d)と前記工程(e)との間に、前記
    切り換わり情報を検出した際に撮像中であるフレームの
    設定露光時間と、前記クロック信号の前記周波数の前記
    変化量とに基づいて、新たな設定露光時間を求める工程
    を更に備え、 前記工程(e)において、前記新たな設定露光時間を用
    いて、前記撮像画像の明るさの前記調整を行う、請求項
    13に記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方
    法。
  15. 【請求項15】 (g)撮像した第1の撮像画像データ
    の増幅を行う工程を更に備え、 前記工程(f)において、前記切り換わり情報を検出し
    た際に撮像中であるフレームの前記増幅のゲインに更に
    基づいて、前記新たな設定露光時間と前記増幅の新たな
    ゲインとを求め、 前記工程(e)において、前記新たな設定露光時間と前
    記増幅の前記新たなゲインとを用いて、前記撮像画像の
    明るさの前記調整を行う、請求項14に記載の撮像機能
    内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  16. 【請求項16】 (h)撮像された前記フレームごとの
    撮像画像データを使用して、所定の制御を行う工程を更
    に備え、 前記工程(h)において、前記切り換わり情報を検出し
    た際に撮像中である前記フレームの前記撮像画像データ
    を、前記所定の制御に使用しない、請求項14に記載の
    撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  17. 【請求項17】 (h)前記工程(g)における前記第
    1の撮像画像データの前記増幅の結果である前記フレー
    ムごとの第2の撮像画像データを使用して、所定の制御
    を行う工程を更に備え、 前記工程(h)において、前記切り換わり情報を検出し
    た際に撮像中である前記フレームの前記第2の撮像画像
    データを、前記所定の制御に使用しない、請求項15に
    記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  18. 【請求項18】 (i)前記工程(d)の後の所定期
    間、第1の制御アルゴリズムを使用して、前記撮像画像
    の明るさの制御を行う工程と、 (j)前記工程(i)の後に、前記第1の制御アルゴリ
    ズムとは異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、前
    記撮像画像の明るさの前記制御を行う工程とを更に備え
    る、請求項13乃至請求項15のいずれか一つに記載の
    撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  19. 【請求項19】 前記工程(h)において、前記所定の
    制御によって、前記撮像画像の明るさの制御を行い、 (i)前記工程(d)の後の所定期間、第1の制御アル
    ゴリズムを使用して、前記撮像画像の明るさの前記制御
    を行う工程と、 (j)前記工程(i)の後に、前記第1の制御アルゴリ
    ズムとは異なる第2の制御アルゴリズムを使用して、前
    記撮像画像の明るさの前記制御を行う工程とを更に備え
    る、請求項16及び請求項17のいずれか一つに記載の
    撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  20. 【請求項20】 前記工程(i)において、前記撮像画
    像の明るさが所定範囲内であるとき、前記第1の制御ア
    ルゴリズムを使用し、前記撮像画像の明るさが前記所定
    範囲外であるとき、前記第2の制御アルゴリズムを使用
    して、前記撮像画像の明るさの前記制御を行う、請求項
    18及び請求項19のいずれか一つに記載の撮像機能内
    蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の制御アルゴリズムは、前記
    第2の制御アルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさ
    の制御量が小さい、請求項18乃至請求項20のいずれ
    か一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方
    法。
  22. 【請求項22】 前記第1の制御アルゴリズムは、前記
    第2の制御アルゴリズムよりも、前記撮像画像の明るさ
    の収束判定範囲が狭い、請求項18乃至請求項20のい
    ずれか一つに記載の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制
    御方法。
  23. 【請求項23】 前記工程(b)は割り込み機能を有す
    るCPUを用いて実行され、 前記工程(d)において、前記切り換わり情報を、前記
    CPUの前記割り込み機能を利用することによって検出
    する、請求項13乃至請求項22のいずれか一つに記載
    の撮像機能内蔵携帯端末装置の輝度制御方法。
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