JP4152392B2 - 荷役作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばパレットに積んだ荷物を運ぶハンドリフトトラック等の荷役作業車の技術に関する。詳しくは、荷台の急下降を防止するための技術に関する。
従来より、先端に走行用前輪を備えたフォーク形荷台、若しくはテーブル形荷台と、下部に後輪を軸支し、前記荷台の後端を支えて昇降させる油圧昇降用シリンダと、前記昇降用シリンダを駆動するプランジャ型油圧ポンプを備えるハンドリフトトラックが公知となっている。該ハンドリフトトラックは、押引操作用ポンピングハンドルを前後に揺動させて前記プランジャ型油圧ポンプを作動させることにより、昇降用シリンダを駆動して前記荷台を上昇さたり、昇降レバーの引き具合(回動角度)によって前記荷台を下降させたり、前記ポンピングハンドルへの押引操作によって移動するものである。
そして、前記従来のハンドリフトトラックは、油圧昇降用シリンダと油圧ポンプと油タンクとを接続する油路を、昇降用シリンダが一体的に配設された油圧ベースに形成するものであり、該油圧ベースには上昇及び下降及び停止操作用の切換バルブや圧力調整用バルブも配設されていた(例えば、特許文献1参照。)。また、従来のハンドリフトトラックでは、昇降レバーの操作の如何に寄らず、一定のスピードで荷台を下降させる技術もある。
特開平10−236313号公報
しかし、従来のハンドリフトトラックでは、昇降レバーによって荷台を下降させるとき、昇降レバーの引き具合(回動角度)によって下降スピードを調整していたため、昇降レバーの操作の間違いにより、前記荷台が急下降して、荷物が崩れてしまう虞があった。また、一定の下降スピードに設定されていると、荷物を載せていないとき等にも早く下降させることができず、次の作業に速やかに移れなかったのである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、荷台(1)を昇降自在に支持する昇降用シリンダ(5)と、該昇降用シリンダ(5)を駆動する油圧ポンプ(15)と、油タンク(14)と、前記昇降用シリンダ(5)と油圧ポンプ(15)と油タンク(14)の接続を切り換えて「上昇位置」及び「停止位置」及び「下降位置」の三位置の切換えを行なう昇降切換バルブ(23)と、を備える荷役作業車(100)において、前記昇降切換バルブ(23)に加えて、急下降防止バルブ(50)を具備し、該急下降防止バルブ(50)は、切欠(51c)を設けたバルブスプール(51)と、前スプリング(52)と、後スプリング(54)と、調節ネジ(78)により構成し、該バルブスプール(51)を、前スプリング(52)と後スプリング(54)の間に配設し、該後スプリング(54)の付勢力を、前スプリング(52)の付勢力よりも強く構成し、両スプリング(52・54)によりバランスがとれた状態とし、該荷台(1)に荷物を載せない無負荷時や、軽い荷物を載せた軽負荷時には、バルブスプール(51)は弁座部(60e)から離れて開いた状態とし、昇降切換バルブ(23)を操作する昇降レバー(37)の操作により昇降切換バルブ(23)を「下降位置」とした状態で、昇降切換バルブ(23)により急速に下降可能とし、該荷台(1)上に重い荷物が載せられている重負荷時には、該バルブスプール(51)のシリンダ側油路(60a)に大きな油圧が掛かり、該バルブスプール(51)は弁座部(60e)側に押されて閉じた状態で、該切欠(51c)からのみ作動油を流出可能な構成とし、前記前スプリング(52)と後スプリング(54)の押圧力を調整する調節ネジ(78)を設け、該調節ネジ(78)により、重負荷によるバルブスプール(51)を閉じる圧力を調節し、急下降防止バルブ(50)の作動荷重を調整可能としたものである。
請求項2においては、請求項1記載の荷役作業車において、前記昇降レバー(37)の操作により、前記昇降切換バルブ(23)の「下降位置」に設けた絞り(32)の絞り量を操作し、前記昇降レバー(37)の操作のみによっても、操作量に比例した流速で作動油を油タンク(14)側へ流し、希望する速度で昇降用シリンダ(5)を退入させて、荷台(1)の下降速度を調節可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、荷台(1)を昇降自在に支持する昇降用シリンダ(5)と、該昇降用シリンダ(5)を駆動する油圧ポンプ(15)と、油タンク(14)と、前記昇降用シリンダ(5)と油圧ポンプ(15)と油タンク(14)の接続を切り換えて「上昇位置」及び「停止位置」及び「下降位置」の三位置の切換えを行なう昇降切換バルブ(23)と、を備える荷役作業車(100)において、前記昇降切換バルブ(23)に加えて、急下降防止バルブ(50)を具備し、該急下降防止バルブ(50)は、切欠(51c)を設けたバルブスプール(51)と、前スプリング(52)と、後スプリング(54)と、調節ネジ(78)により構成し、該バルブスプール(51)を、前スプリング(52)と後スプリング(54)の間に配設し、該後スプリング(54)の付勢力を、前スプリング(52)の付勢力よりも強く構成し、両スプリング(52・54)によりバランスがとれた状態とし、該荷台(1)に荷物を載せない無負荷時や、軽い荷物を載せた軽負荷時には、バルブスプール(51)は弁座部(60e)から離れて開いた状態とし、昇降切換バルブ(23)を操作する昇降レバー(37)の操作により昇降切換バルブ(23)を「下降位置」とした状態で、昇降切換バルブ(23)により急速に下降可能とし、該荷台(1)上に重い荷物が載せられている重負荷時には、該バルブスプール(51)のシリンダ側油路(60a)に大きな油圧が掛かり、該バルブスプール(51)は弁座部(60e)側に押されて閉じた状態で、該切欠(51c)からのみ作動油を流出可能な構成とし、前記前スプリング(52)と後スプリング(54)の押圧力を調整する調節ネジ(78)を設け、該調節ネジ(78)により、重負荷によるバルブスプール(51)を閉じる圧力を調節し、急下降防止バルブ(50)の作動荷重を調整可能としたので、急下降防止バルブが作動することにより、昇降レバーの操作ミスや作業者の不慣れよって荷台が急下降しないようになり、荷崩れが生じたり、荷物や機体に損傷等が生じたりすることを防止できる。また、油路を短くすることができ、バルブを装着するスペースをコンパクトに構成することができる。
また、荷役作業車の使用目的や作業者の技量に応じて、急下降防止バルブの作動圧力を容易に変更することが可能となる。
また、重い荷物を載せた状態で荷台を下降する場合において、急下降しそうなときに下降を停止するのではなく、切欠から作動油をドレンさせることで低速で下降することができ、微妙な下降操作をすることなく荷物を降ろすことができる。また、切欠の大きさを変更することで、荷台の下降する速度の最大値が変更可能となるため、荷役作業車の使用目的や作業者の技量にあった荷台下降速度の設定が可能となる。
請求項2においては、請求項1記載の荷役作業車において、前記昇降レバー(37)の操作により、前記昇降切換バルブ(23)の「下降位置」に設けた絞り(32)の絞り量を操作し、前記昇降レバー(37)の操作のみによっても、操作量に比例した流速で作動油を油タンク(14)側へ流し、希望する速度で昇降用シリンダ(5)を退入させて、荷台(1)の下降速度を調節可能としたので、昇降レバーの引き具合により下降速度を調整し、前記荷台が無負荷であったり、軽荷重の場合等に、荷台を素早く下降させることが可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の荷役作業車の一実施例に関わるハンドリフトトラック100の側面図、図2は油圧ベース10の平面断面図、図3は昇降レバー37とプッシュロッド34のリンク機構を示す斜視図である。
図4は本発明の荷役作業車の一実施例に関わるハンドリフトトラック100の油路構成を示す油圧回路図、図5は急下降防止バルブ50のバルブスプール51を示す斜視図である。
まず、図1を用いて、本発明の荷役作業車の実施の一形態としてのハンドリフトトラック100について説明する。図中1は先端に走行用前輪2・2を下方に突出可能に取付けてなる二又フォーク形荷台、3は下部に走行用後輪4・4を軸支していて、前記荷台1の後端を支えて昇降させるジャッキ装置、5は下端に車軸6を介して走行用後輪4・4を取付ける油圧昇降用シリンダ、7は上端を前記荷台1の山形支え部8下面に当接するラムピストン、10は前記昇降用シリンダ5中間に一体的に固定する油圧ベース、11は前記油圧ベース10下方の昇降用シリンダ5外側部に水平回転自在に設けていて、前記ラムピストン7の上下動に比例させて走行用前輪2を突出させるアーム12及びアーム12から前方に延設される図示しないロッドを連結させる軸受プレートである。14は前記油圧ベース10上面の昇降用シリンダ5外周側に固設する油タンク、15は前記昇降用シリンダ5に圧油を送るプランジャ型油圧ポンプ、16は前記油タンク14の背部上方に固設するポンピングハンドル油圧ベースブラケット、17は前記ブラケット16に図示しない回動支点ピンを介して支持されて前記油圧ポンプ15のプランジャピストン19上端に当接される図示しないプレッシャロールを軸支するポンピングハンドル油圧ベース、21は上端部にループ形握部22が設けられ基端が前記ポンピングハンドル油圧ベース17に連結固定される昇降操作並びに押引操作用ポンピングハンドルである。
そして、図2に示す如く、前記油圧ベース10には、急下降防止バルブ50や圧力調節バルブ70や昇降切換バルブ23が配設されている。図2において、矢印F方向を前方とすると、油圧ベース10の前後中途部に左右方向に昇降切換バルブ23が配置され、該昇降切換バルブ23の前後一側に、急下降防止バルブ50と昇降用シリンダ5のシリンダポートと油タンク14のタンクポートが配置され、前後他側に圧力調節バルブ70と油圧ポンプ15のポンプポート27が配置されている。こうしてコンパクトにバルブを配置する構成として、油路も短くなる構成としている。
図2、図4に示すように、前記油タンク14は出入口のフィルター29を介して油路26と接続され、該油路26に圧力調節バルブ70の一次側と昇降切換バルブ23の二次側が連通されている。昇降切換バルブ23は油圧ベース10の前後中途部を左右方向に貫通した弁孔75内に、プッシュロッド34と復帰バネ35とボール形の吸込用弁体25とボール形の吐出用弁体28と絞り32と背圧バネ31等を順に一直線状に配置して、組み立て易くコンパクトになるように構成している。
昇降切換バルブ23のプッシュロッド34の一端は油圧ベース10より外側に突出されて、後述する操作アーム40の一端と当接可能に配設されている。該プッシュロッド34の他側には復帰バネ35を外嵌してプッシュロッド34を上昇側に付勢し、該他側の先端は吸込用弁体25に当接可能に配設している。吸込用弁体25と吐出用弁体28との間には油路71を設けて、弁孔75を油圧ポンプ15のポンプポート27と圧力調節バルブ70に連通している。該吐出用弁体28の他側には絞り32が配設され、該絞り32は筒状の絞り体46と、該筒状の絞り体46を閉側に付勢するバネ76と、該筒状の絞り体46内に収容する球状の絞り弁体45と、該絞り弁体45を閉側に付勢する背圧バネ31と、弁孔75を閉じて前記バネ76・31を受けるプラグ30から構成されている。
該プラグ30の脱着により、背圧バネ31及び絞り32及び吐出用弁体28及び吸込用弁体25を弁孔75内部に出入させることにより、弁孔75内部の部材が摩耗等で痛んだ場合や、クリーニング等のメンテナンスを行いたい場合に、プラグ30を油圧ベース10から取り外して、弁孔75内部の部材を交換したり、ゴミを取り除いたりできるように構成されている。前記圧力調節バルブ70は圧力を設定するための手段となる調節ネジ77とボール形の弁体73と付勢バネ74とそれらを蓋するためのプラグ72からなり、油圧ポンプ15からの吐出圧が設定値以上となると、弁体73を開き作動油をリリーフして油路26を介して油タンク14に戻すように構成している。
このような構成において、後述する昇降レバー37を上昇位置(図2乃至図4)とした状態において、ポンピングハンドル21を上下操作し、油圧ポンプ15のプランジャピストン19を上昇させると、前記油路71が負圧となり吸込用弁体25が開いて油タンク14内の作動油を油圧ポンプ15のケース内に吸入する。プランジャピストン19を下降させると、前記油路71が高圧となり吸込用弁体25が閉じて、背圧バネ31に抗して吐出用弁体28を開作動させて、油圧ポンプ15のケース内の作動油を油路60を介して昇降用シリンダ5に送り、ラムピストン7を上昇摺動させて荷台1を上昇させるように構成している。
また、昇降レバー37を中立位置(停止位置)とすると、プッシュロッド34は復帰バネ35に抗して弁孔75内へ押入されて、吸込用弁体25を押して吸込用弁体25を弁座から離れた状態として開き、油路26と油路71の間を連通させる。こうすることで、油圧ポンプ15を作動させても作動油は油タンク14と油圧ポンプ15の間を流通するのみで、昇降用シリンダ5へは作動油は送られることなく、昇降することはないのである。つまり、ハンドリフトトラック100を移動させる等のために前記ポンピングハンドル21の押引操作や水平回転操作をしても昇降用シリンダ5は作動しないように構成している。
そして、昇降レバー37を下降位置とすると、前記プッシュロッド34は更に押入されて、吸込用弁体25が吐出用弁体28に当接して、背圧バネ31に抗して絞り弁体45を押して開き、小流量の作動油が油タンク14に戻され、荷台1を少し下ろし始める。そして更にプッシュロッド34を押入させると、バネ76に抗して吐出用弁体28は絞り弁体45の弁座部を閉じて絞り体46を開く。こうして、油路60と油路26が連通され、開弁初期は絞り弁体45の絞り作用によってゆっくり下降し始め、次に絞り体46の絞り作用により下降速度が増し、昇降用シリンダ5の圧油を油タンク14に戻し、荷台1を下降することができ、昇降レバー37の下降位置への回動量を操作することで、下降速度を調節することができる。
次に、図2及び図3を用いて、昇降レバー37によって荷台1を昇降させる昇降切換バルブ23の切換えを行なうための構成について説明する。前記ポンピングハンドル21上端にキャップ36を固定させ、該キャップ36の内部空間に昇降レバー37の基端部を挿入させ、前記キャップ36に固定したピン38に前記昇降レバー37基端を回転自在に軸支させると共に、前記ポンピングハンドル21の内部空間内に懸吊ロッド39を遊嵌挿入させ、前記昇降レバー37に懸吊ロッド39の上端鈎部を係止する。
そして、前記油圧ベース10側面から突出させたプッシュロッド34外側端にL形の操作アーム40の一端を当接させ、該操作アーム40中間は前記油圧ベース10のフランジにピン41を介して軸支すると共に、前記操作アーム40の他端側を油タンク14と油圧ポンプ15を保持する油圧ベース10上方に延設し、該操作アーム40他端に懸吊ボルト42を長さ調節可能に固定させる。前記懸吊ロッド39下端と懸吊ボルト42上端間をチェーン43によって連結させ、該チェーン43をポンピングハンドル21の揺動方向に折曲げ自在に張架させる。
また、図2に示すように、弁孔75と昇降用シリンダ5を連通する該油路60には、急下降防止バルブ50が配設されている。言い換えれば、昇降切換バルブ23と圧力調節バルブ70と急下降防止バルブ50が油圧ベース10に一体的に設けられ、図4に示すように、昇降用シリンダ5と昇降切換バルブ23を繋ぐ油路60の間に急下降防止バルブ50が配設されている。
以下では、急下降防止バルブ50について説明する。弁孔75の絞り弁体45のシリンダ側には前方に向けて油路60が形成されており、弁孔75から該油路60によって油圧ベース10内を前記昇降用シリンダ5まで連通されている。油路60は、図2に示すように、昇降用シリンダ5から側方へ向って形成されるシリンダ側左右油路60aと、該シリンダ側左右油路60aの左部から後方に向って形成されるシリンダ側前後油路60bと、該シリンダ側前後油路60b後部から右方に向って形成されるバルブ側左右油路60cと、該バルブ側左右油路60c右部から後方の弁孔75まで形成されるバルブ側前後油路60dとから構成されるものである。
前記シリンダ側前後油路60bは、後述するバルブスプール51が収まるように、前端の径が大きく形成されて段差(弁座部)60eが形成されている、弁座部60eより後方の径は後述する後スプリング54が収まる径であればよい。
図2に示すように、前記シリンダ側前後油路60b内には後スプリング54が収納され、該後スプリング54の前方にバルブスプール51と前スプリング52が配設され、前記シリンダ側前後油路60bの前方には、油圧ベース10外部からシリンダ側前後油路60bに向って螺装される調節ネジ78とプラグ53が着脱自在に螺挿されている。図5に示すように、バルブスプール51はシリンダ側(前方)に凸部(前筒体51f)を有し前スプリング52の後部に挿入可能とし、油圧ポンプ側(後方)は凹部(中空部51b)を形成して後スプリング54を収納可能に構成して、スプリング52・54が位置ズレしないようにしている。
詳しくは、図5に示すように、バルブスプール51は、径の異なる2つの筒型部材、つまり前筒体51fと後筒体51rとから構成されており、後筒体51rには中空部51bが形成されて後方に開放された形状となっており、該中空部51bには前記後スプリング54の前部が挿入されるのである。こうして、前スプリング52と後スプリング54の間にバルブスプール51が配設され、該バルブスプール51は、前スプリング52によって後方へ付勢され、後スプリング54によって前方へ付勢されてバランスがとれた状態となっているが、後スプリング54は前スプリング52の付勢力よりも強い構成となっている。
つまり、荷台1に荷物を載せない無負荷時や軽い荷物を載せた軽負荷時にはバルブスプール51は弁座部60eから離れて開いた状態となっており、昇降レバー37の操作に合わせて急速に下降することができる。そして、荷台1上に重い荷物が載せられている重負荷時にはシリンダ側左右油路60aに大きな油圧が掛かっているため、バルブスプール51は弁座部60e側に押されて閉じた状態となり、後述する切欠51cからのみ流出可能となる。この負荷によるバルブスプール51を閉じる圧力は調節ネジ78を回動することにより調節できる。つまり、急下降を防止する圧力を調節することができる。
そして、図5に示すように、バルブスプール51には、後端、つまり、油タンク14側外周の一部に切欠51cが形成されており、バルブスプール51後端外周が弁座部60eに当接している場合においても、常に該切欠51cから作動油が流れることができるように構成されている。換言すれば、荷台1上に重い荷物を載せている時に、昇降レバー37を下降操作したときに、昇降用シリンダ5側から油タンク14への作動油の流量は切欠51cを通過できる流量に限られるのである。よって、荷台1の下降速度が切欠51cによって制限されるので、ハンドリフトトラック100の種類や仕様等によって切欠の大きさや数等を変更することにより、下降速度を変更できるようにしている。
本実施例のハンドリフトトラック100は、上記の如く構成しており、昇降レバー37の操作によって、荷台1の昇降を切り換えられるものである。以下、本実施例のハンドリフトトラック100において、昇降レバー37を操作することにより、プッシュロッド34を介して昇降切換バルブ23を切り換えて荷台1を昇降するための手順について説明する。
まず、荷台1を上昇させるための手順について説明する。この場合は、図1乃至図4に示すように、昇降レバー37を下側に回動させることにより、略L字状の操作アーム40をピン41を中心にして図3において半時計方向へ回動させる。プッシュロッド34は復帰バネ35の付勢力により油圧ベース10の外側方向に摺動して、吸込用弁体25からも離れる。そして、プッシュロッド押引操作用ポンピングハンドル21を前記支点ピンを中心に揺動させる、つまり作業者がポンピング操作を行うと、吸込用弁体25を介して、換言すれば吸込用弁体25が図2において左方向へ移動し、油タンク14の作動油が油圧ポンプ15に吸入される。油タンク14への吸入された作動油は、ポンピング操作によって油路71を弁孔75へ向って流れ出し、吸込用弁体25が右方向に移動し、吐出用弁体28及び絞り弁体45を介して、詳しくは吐出用弁体28左方向へ移動して吐出用弁体28に押された絞り弁体45も左方向へ移動し、油圧ポンプ15の圧油が昇降用シリンダ5に圧送され、ラムピストン7が上方へ突出して荷台1を上昇させる。
次に、荷台1をそのままの高さで保持するための手順について説明する。この場合は、図1乃至図4に示すように、昇降レバー37を上下略中央部に回動させて、チェーン43によって略L字状の操作アーム40の一端を引っ張り、ピン41を中心にして図3において時計方向へ回動させる。プッシュロッド34は操作アームの他端部に押されて、復帰バネ35の付勢力に打ち勝ち、油圧ベース10の内側方向に摺動して、吸込用弁体25を吐出用弁体28側へ押し出す。このとき、吸込用弁体25は吐出用弁体28には接していない。そして、この状態においては、上記ポンピングハンドル21を揺動させても油圧ポンプ15からの圧油は油タンク14へ戻る。作業者は。ラムピストン7及び荷台1を一定高さに固定支持したまま、ポンピングハンドル21を押引してリハンドリフトトラックを移動させて荷物の運搬を行なうものである。
次に、荷台1を下降させるための手順について説明する。この場合は、図1乃至図4に示すように、昇降レバー37を上側に回動させて、チェーン43によって略L字状の操作アーム40の一端を引っ張り、ピン41を中心にして図3において前段より更に時計方向へ回動させる。プッシュロッド34は操作アームの他端部に押されて、復帰バネ35の付勢力に打ち勝ち、油圧ベース10の内側方向に摺動して、吸込用弁体25を吐出用弁体28側へ押し出す。このとき、吸込用弁体25は吐出用弁体28に接触して、吐出用弁体28を絞り弁体45側へ押出し、吐出用弁体28が絞り弁体45に接触して絞り弁体45が背圧バネ31側へ押出される。
絞り弁体45外周と絞り体46の間による絞り作用により、前記昇降レバー37操作に比例した流速で昇降用シリンダ5の圧油を油タンク14に戻す。更に昇降レバー37を上方へ回動すると、絞り体46と弁孔75との間が開いて作動油が多く油タンク14側へ流れて急下降することができ、希望する速度でラムピストン7を退入させて荷台1を下降させることができる。このとき、荷物が重い場合には、前述した急下降防止バルブ50が作動して、一定の流量しか流れず、つまり、低速の下降速度で下降させることができ、荷台1が急激に下降しないように下降速度が制限されている。
以上に述べた本発明の荷役作業車100の油路構成をまとめると、図4に示すように、昇降用シリンダ5と昇降切換バルブ23の間に、急下降防止バルブ50が配設されており、該急下降防止バルブ50の流量が調節可能となっている。また、昇降レバー37を操作して、プッシュロッド34を背圧バネ31側へ押し込み、絞り弁体45がプラグ30側へ押出された場合であっても、絞り弁体45をどれだけ背圧バネ31側に押し込むかは作業者の好みで調節可能となっている。つまり、昇降レバー37の回動具合を調節することにより、作業者が昇降用シリンダ5から油タンク14まで流れる圧油の流量を調節することができるのである。
換言すれば、本発明の荷役作業車100では、昇降用シリンダ5と弁孔75の間に取り換え可能なバルブスプール51を有した急下降防止バルブ50を配設したことにより、荷台1の下降速度の上限を設定でき、また該上限の設定を容易に変更できるものであり、加えて、作業者の昇降レバー37の上げ具合によって該設定された上限までの間で下降速度を調節することが可能となっている。
このように、荷台1を昇降自在に支持する昇降用シリンダ5と、前記昇降用シリンダ5を駆動する油圧ポンプ15と、油タンク14と、前記昇降用シリンダ5と油圧ポンプ15と油タンク14の接続を切り換えて上昇及び下降及び停止操作を行なう昇降切換バルブ23と、を備える荷役作業車100において、前記昇降切換バルブ23に急下降防止バルブ50と圧力調節バルブ70を具備し、前記昇降切換バルブ23と、前記急下降防止バルブ50とを油圧ベース10に設けたので、急下降防止バルブ50が作動することにより、昇降レバー37への操作ミスや作業者の不慣れよって荷台1が急下降しないようになり、荷崩れが生じたり、荷物や機体に損傷等が生じたりすることを防止できる。また、油路を短くすることができ、バルブを装着するスペースをコンパクトに構成することができる。
また、前記急下降防止バルブ50の作動荷重を調整可能としたので、荷役作業車100の使用目的や作業者の技量に応じて、急下降防止バルブ50の作動圧力を容易に変更することが可能となる。
また、前記急下降防止バルブ50のバルブスプール51に切欠51cを設け、急下降防止バルブ50が「閉」時に所定量の作動油を油タンク14側に流すようにしたので、重い荷物を載せた状態で荷台1を下降する場合において、急下降しそうなときに下降を停止するのではなく、切欠51cから作動油をドレンさせることで低速で下降することができ、微妙な下降操作をすることなく荷物を降ろすことができる。また、切欠の大きさを変更することで、荷台1の下降する速度の最大値が変更可能となるため、荷役作業車100の使用目的や作業者の技量にあった荷台1下降速度の設定が可能となる。
また、前記荷役作業車100に、前記昇降切換バルブ23を操作する昇降レバー37を設け、前記昇降レバー37の操作によって、荷台1の下降速度を調節可能としたので、昇降レバー37の引き具合により下降速度を調整し、前記荷台1が無負荷であったり、軽荷重の場合等に、荷台1を素早く下降させることが可能となる。
本発明の荷役作業車の一実施例に関わるハンドリフトトラック100の側面図。 油圧ベース10の平面断面図。 昇降レバー37とプッシュロッド34のリンク機構を示す斜視図。 本発明の一実施例に関わる荷役作業車100の油路構成を示す油圧回路図。 急下降防止バルブ50のバルブスプール51を示す斜視図。
符号の説明
1 荷台
5 昇降用シリンダ
14 油タンク
15 油圧ポンプ
10 油圧ベース
23 昇降切換バルブ
37 昇降レバー
50 急下降防止バルブ
51 バルブスプール
51c 切欠
70 圧力調節バルブ
100 荷役作業車(ハンドリフトトラック)

Claims (2)

  1. 荷台(1)を昇降自在に支持する昇降用シリンダ(5)と、該昇降用シリンダ(5)を駆動する油圧ポンプ(15)と、油タンク(14)と、前記昇降用シリンダ(5)と油圧ポンプ(15)と油タンク(14)の接続を切り換えて「上昇位置」及び「停止位置」及び「下降位置」の三位置の切換えを行なう昇降切換バルブ(23)と、を備える荷役作業車(100)において、前記昇降切換バルブ(23)に加えて、急下降防止バルブ(50)を具備し、該急下降防止バルブ(50)は、切欠(51c)を設けたバルブスプール(51)と、前スプリング(52)と、後スプリング(54)と、調節ネジ(78)により構成し、該バルブスプール(51)を、前スプリング(52)と後スプリング(54)の間に配設し、該後スプリング(54)の付勢力を、前スプリング(52)の付勢力よりも強く構成し、両スプリング(52・54)によりバランスがとれた状態とし、該荷台(1)に荷物を載せない無負荷時や、軽い荷物を載せた軽負荷時には、バルブスプール(51)は弁座部(60e)から離れて開いた状態とし、昇降切換バルブ(23)を操作する昇降レバー(37)の操作により、昇降切換バルブ(23)を「下降位置」とした状態で、昇降切換バルブ(23)により急速に下降可能とし、該荷台(1)上に重い荷物が載せられている重負荷時には、該バルブスプール(51)のシリンダ側油路(60a)に大きな油圧が掛かり、該バルブスプール(51)は弁座部(60e)側に押されて閉じた状態で、該切欠(51c)からのみ作動油を流出可能な構成とし、前記前スプリング(52)と後スプリング(54)の押圧力を調整する調節ネジ(78)を設け、該調節ネジ(78)により、重負荷によるバルブスプール(51)を閉じる圧力を調節し、急下降防止バルブ(50)の作動荷重を調整可能としたことを特徴とする荷役作業車。
  2. 請求項1記載の荷役作業車において、前記昇降レバー(37)の操作により、前記昇降切換バルブ(23)の「下降位置」に設けた絞り(32)の絞り量を操作し、前記昇降レバー(37)の操作のみによっても、操作量に比例した流速で作動油を油タンク(14)側へ流し、希望する速度で昇降用シリンダ(5)を退入させて、荷台(1)の下降速度を調節可能としたことを特徴とする荷役作業車。
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