JP4151698B2 - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び/又は再生装置に関し、特にディスク状記録媒体を保持するディスクトレイと装置本体との係合機構に関する。
従来より、ノート型パソコン等の携帯用電子機器においても高機能化が進み、CD−R/RWやDVD−R/RWのドライブが搭載されている。そして、これらの各ドライブは、読み込み速度又は書き込み速度の向上やDVDの再書き込み機能等の付加が求められるようになっている。
また、ノート型パソコンは、携帯して持ち歩くに際してA4サイズよりもB5サイズが実用的であることから、高機能化と共に薄型化や軽量化が進み、搭載されるCD−R/RWやDVD−R/RWのドライブユニットもできるだけ薄く形成されることが求められている。
ところで、CD−R/RWやDVD−R/RWの記録又は再生を行うドライブユニットにおいては、図13に示すものがある。この種のドライブユニット300は、装置本体301と、装置本体301の内外に亘って移動可能に形成され、内部にDVD等の光ディスク302が載置されるディスクトレイ303と、ディスクトレイ303の裏面側より収納され、載置された光ディスク302に対して情報信号の再生を行う光ピックアップユニット304とを有する。
光ピックアップユニット304は、ディスクテーブル313が組み付けられた鉄製のベースシャーシ315と、対物レンズ312を備えたピックアップベース317とを有する。
この光ピックアップユニット304は、光ディスク302の載置面側にカバー部材320がビス等によって取り付けられている。カバー部材320は、開口部321が設けられ、この開口部321より光ピックアップユニット304に設けられた対物レンズ312やディスクテーブル313が臨まされている。なお、光ピックアップユニット304は、下面側に金属製の底板322が設けられ、この底板322がディスクトレイ303の裏面に形成された収納部にビス止めされることにより、底板322とディスクトレイ303とによって狭持される。
ディスクトレイ303は、略矩形状のトレイ本体305の主面部305aに光ディスク302が載置される収納凹部310が形成され、トレイ本体305の裏面部に光ピックアップユニット304が収納される収納部325が形成されている。この収納部325には、カバー部材320が取り付けられた光ピックアップユニット304が収納される。また、収納凹部310には開口部311が形成され、この開口部311よりカバー部材320が臨まされている。これにより、カバー部材320は、収納凹部310の一部を構成する。また、カバー部材320の開口部321からは光ピックアップユニット304に設けられた対物レンズ312や光ディスク302を回転可能に保持するディスクテーブル313が臨まされている。
図14に示すように、ディスクトレイ303の裏面に形成された光ピックアップユニット304の収納部325には、ディスクトレイ303を装置本体301内に保持する保持機構330が形成されている。保持機構330は、ディスクトレイ303を装置本体301外へ付勢する付勢機構331と、装置本体301の下ハーフに突設された係合ピン326と係合されることでディスクトレイ303と装置本体301とを係合させる係合機構332とを有する。
付勢機構331は、装置本体301の背面壁301aに突き当てられることでディスクトレイ303を装置本体301外へ押し出す押出し部材335と、押出し部材335に背面壁301a側への付勢力を付与するコイルバネ336とを有する。
押出し部材335は、略棒状に形成され、長手方向の略中間部にフランジ部335aが形成されている。また押出し部材335は、ディスクトレイ303に形成された収納部338に配設されている。収納部338は、ディスクトレイの一側面近傍に、ディスクトレイ303の挿脱方向に沿って形成されている。この収納部338は、ディスクトレイ303の背面部303aに貫通孔338aが形成され、略中間部に押出し部材335のフランジ部335aが係止される係止段部338bが形成されている。また、収納部338は、係止段部338bからさらにディスクトレイ5の前面部303b側に後述するコイルバネ336の一端部が係止される係止壁339が形成されている。係止壁339は押出し部材335の挿通孔が形成され、さらに前面部303b側には押出し部材335の挿通部340が形成されている。
コイルバネ336は、収納部338の係止段部338bと係止壁339間に配設されている。またコイルバネ336は、中空部に押出し部材335が挿通され、一端を押出し部材335のフランジ部335aに係止されると共に、他端を係止壁339に係止されている。
このような付勢機構331は、コイルバネ336が押出し部材335のフランジ部335aを背面部303a側に付勢することにより、図14に示すように、押出し部材335を背面部303aより突き出している。このとき、押出し部材335のフランジ部335aは、収納部338の係止段部338bに係止される。
この後、ディスクトレイ303が装置本体301内に収納されると、ディスクトレイ303から突き出されている押出し部材335は、装置本体301の背面壁301aに突き当てられ、コイルバネ336の付勢力に対抗してディスクトレイ303の前面部303b側に押し戻される。これにより、コイルバネ336は、押出し部材335のフランジ部335aに押圧され、前面部303b側へ圧縮される。そして、ディスクトレイ303が後述する係合機構332によって装置本体301と係合されると、図15に示すように、コイルバネ336は押出し部材335を背面部303a側へ付勢する付勢力を保持した状態とされる。なお、このとき、押出し部材335は、係止壁339に形成された挿通孔を挿通し、挿通部340へ通されている。
この後、係合機構332によりディスクトレイ303と装置本体301との係合が解除されると、コイルバネ336は、押出し部材335のフランジ部335aを背面部303a側に付勢する。押出し部材335は、貫通孔338aを貫通してディスクトレイ303の背面部303aより突き出され、装置本体301の背面壁301aに突き当てられる。そしてコイルバネ336は、さらに押出し部材335を付勢すると、装置本体301の背面壁301aに突き当てられた押出し部材335のフランジ部335aよりディスクトレイ303の前面部303b側へ伸長していく。従って、コイルバネ336は、係止壁339を前面部303b側へ付勢していくことによりディスクトレイ303を装置本体301外へ排出させる。
次いで、ディスクトレイ303が装置本体301内に挿入されたときに、ディスクトレイと装置本体301とを係合する係合機構332について説明する。
係合機構332は、図16に示すように、上記装置本体301に設けられディスクトレイ303と係合することにより該ディスクトレイ303を装置本体301内に係合保持する係合ピン326と、ディスクトレイ303に設けられ係合ピン326を係合する方向に回動付勢された係合片341とを有する。
係合ピン326は、図13に示すように、装置本体301の下ハーフの一側面部近傍に突設されている。係合ピン326は、略円柱状に形成され、ディスクトレイ303が装置本体301内に挿入されることにより、ディスクトレイ303側に形成された係合片341と係合し、ディスクトレイ303を装置本体301内に保持する。
この係合ピン326を係合する係合片341は、図16に示すように、鉤状に形成され係合ピン326を係合する係合部342と、先端部に係合部342が形成された胴体部343と、胴体部343の基端側に設けられ、係合片341の回動支点となる支柱部344と、後述する排出釦345と接触され係合片341を回動操作する操作部346とを有する。この係合片341は、支柱部344を支点に図16中矢印D方向又は反矢印D方向に回動可能に形成されると共に、この支柱部344に捻りコイルバネ347が巻回されることにより、常時図16中矢印D方向に回動付勢されている。係合片341は、図16中矢印D方向に回動されることにより、装置本体301に突設された係合ピン326の移動軌跡上に係合部342が位置される。
なお、操作部346と接触する排出釦345は、装置本体301の前面部301b側に形成される図示しない操作パネル等に設けられ、ディスクトレイ303を引き出す際にユーザに操作されることによって操作部346を押圧し、係合片341を図16中反矢印D方向に回動させる。
係合片341は、胴体部343の先端側から係合ピン326の進行方向に向かって矢印D方向に膨出する傾斜面343aが形成され、この傾斜面343aの膨出端に鉤状の係合部342が形成されている。また、係合片341は、支柱部344を介して傾斜面343aと反対側に操作部346が形成され、操作部346が排出釦345に押圧されることにより図16中反矢印D方向へ回動される。そして、係合部342は、矢印D方向に回動されることにより、係合ピン326を係合し、ディスクトレイ303を装置本体301内に保持し、反矢印D方向に回動されることにより係合ピン326の係合を解除し、上述したコイルバネ336及び押出し部材335によってディスクトレイ303を装置本体301より排出可能とする。
具体的に、ディスクトレイ303が装置本体301内に挿入されていくと、装置本体301の下ハーフに突設された係合ピン326が図16中矢印H方向に進み、傾斜面343aに突き当てられ、係合片341を反矢印D方向に回動させる。そして、係合ピン326が傾斜面343aの先端部を越えると、係合片341は、捻りコイルバネ347の付勢力によって矢印D方向に回動され、係合部342が再び係合ピン326の移動軌跡上に位置される。これにより係合片341は、係合部342に係合ピン326が係合され、ディスクトレイ303と装置本体301とが係合される。なおこのとき、係合片341は、ディスクトレイ303に設けられた付勢機構331により、係合部342が係合ピン326に対して付勢力をかけた状態となる。
ディスクトレイ303を装置本体301外へ排出させるときは、操作部346を押圧する排出釦345を操作する。この排出釦345により操作部346が押圧されると、係合片341は、図16中反矢印D方向に回動される。係合片341が反矢印D方向に回動されると、係合部342は、係合ピン326の移動軌跡上より退避され、係合ピン326との係合が解除される。これによりディスクトレイ303と装置本体301との係合が解除され、ディスクトレイ303は、上述した付勢機構331によって装置本体301外へ押し出される。
特開2004−234800号公報
ところで、かかるドライブユニット300は、組立後、製造工場から出荷される際や、ノート型パソコン等に搭載されて出荷される際といった流通過程においては、ディスクトレイ303が装置本体301内に挿入され、係合片341によって係合ピン326が係合され、ディスクトレイ303の排出が規制された状態で搬送される。このとき、ドライブユニットやノート型パソコンが誤って落下する事故が起きた場合、通常は梱包材によって落下衝撃が緩和され、故障等の不具合は回避されるが、衝撃方向によっては、係合ピン326に過剰な負荷が加わり、係合ピン326の基端部が装置本体301から剥離し傾く事態が生じうる。
具体的に、係合ピン326は、図17に示すように、装置本体301の下ハーフに穿設された円形の開口部350に挿通、支持されている。この開口部350は、内周面に亘って段差部351が設けられている。そして係合ピン326は、下ハーフの裏面側から挿通されることにより、この段差部351に係止されるフランジ部352と、このフランジ部352が基端部に形成され開口部350に挿通されるピン本体353と、ピン本体353の上面部より突設されることにより下ハーフの表面上に突出され係合片341に係合される係合凸部354とからなる。
そして、ドライブユニット300やノート型パソコンの落下事故が発生し、ディスクトレイ303の搬送方向に衝撃が加わると、係合片341の係合部342を介して係合ピン326に衝撃が伝わる。これにより係合ピン326は、図18及び図19に示すように、係合凸部354に傾きが生ずると共に、フランジ部352が開口部350の段差部351より剥離し、下ハーフの裏面から隆起してしまうことがある。
ここで、かかる係合凸部354の傾きやフランジ部352の剥離等を防止するため、開口部350の径を大きくすると共に、円盤状に形成されたフランジ部352の径を大きくする方策が考えられる。
しかし、ドライブユニット300やノート型パソコンの小型化の要請から、ディスクトレイ303における係合機構332の配置場所にも制約があるため、係合ピン326は下ハーフの側壁近傍に設ける必要がある。したがって、下ハーフに穿設される開口部350や係合ピン326のフランジ部352の径を大きくすることにも、側壁との距離との関係で一定の限界があった。すなわち、あまりに側壁に近接する位置まで開口部を設けてしまうと却って下ハーフの剛性を損ない、係合ピンを強固に保持することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、落下衝撃に強い係合ピンを備えた記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録媒体が載置されるディスクトレイと、上記ディスクトレイを内外に亘って移動自在に支持する装置本体と、上記ディスクトレイを上記装置本体外へ付勢する付勢部材と、上記装置本体の開口部より該装置本体の側壁近傍に立設され上記ディスクトレイと係合することにより該ディスクトレイを装置本体内に係合保持する係合ピンと、上記ディスクトレイに設けられ、上記ディスクトレイが上記付勢部材の付勢力に対抗して上記装置本体内に挿入されることにより、上記係合ピンと係合する係合片とを有し、上記ディスクトレイを上記装置本体内に保持するディスクトレイ保持機構とを備え、上記係合ピンは、上記開口部の内周に形成された凹部に突き当てられるフランジ部が設けられ上記開口部内に挿通されるピン本体と、上記ピン本体より上記装置本体内へ突出し上記係合片に係合される係合凸部とからなり、該係合凸部は、上記ピン本体に対して上記装置本体の側壁側に偏倚していることを特徴とするものである。
本発明に係る記録及び/又は再生装置によれば、係合ピンと装置本体の側壁との距離を保ちつつ凹部及びフランジ部の径を広げて落下衝撃への耐性を向上させ、かつ配置上の制約を受ける係合片に対応した位置に係合凸部を突出させることができる。
以下、本発明が適用された記録及び/又は再生装置(以下、「記録再生装置」という。)について、図面を参照しながら詳細に説明する。この記録再生装置1は、CD(compact disk)、DVD(digital versatile disc)等の光ディスクの記録又は再生用のドライブ装置であり、図1に示すように、ノート型パソコン等のホスト機器2のドライブベイに搭載されるものである。
この記録再生装置1は、図2に示すように、内部にDVD等の光ディスク4が載置されるディスクトレイ5と、ディスクトレイ5に接続され、載置された光ディスク4に対して情報信号の再生を行う光ピックアップユニット6とを有する。また、この記録再生装置1は、搭載されるホスト機器2の小型化、薄型化に対応して、例えば図3に示すように、装置本体7の高さがハードディスクドライブと同じ略9.5mmに形成されている。この厚さ9.5mmの装置本体7の構成部品が占める寸法は、光ディスク4の高さが1.2mm、回転する光ディスク4の面の変動域が±0.5mm、光ピックアップユニット6が接続されたディスクトレイ5の高さ5.2mm、ディスクトレイ5のディスク載置面と光ディスク4とのクリアランスが0.4mm、ディスクトレイ5と装置本体7の底面とのクリアランスが0.4mm、光ディスク4と装置本体7の上面とのクリアランスが0.4mm、装置本体の外筐体を構成する上下一対のハーフの厚さがそれぞれ0.4mm、0.5mmとされている。
このような記録再生装置1の装置本体7は、上下一対のハーフ8,9を突き合わせて形成されている。上下ハーフ8,9は、金属板から打ち抜き成形され、穴開け等の加工が施されて形成される。
装置本体7の下ハーフ9には、記録再生装置1の駆動を制御する制御回路やホスト機器2との接続を図る接続コネクタ等が形成された配線基板17が配設されている。また、下ハーフ9は、ディスクトレイ5が装置本体7外へ引き出される一端側が開放され、この開放端と対向する側に背面壁9aが形成され、これらを挟んだ両側縁部に側壁9b,9cが立ち上がり形成されている。
相対向する側壁9b,9cには、ディスクトレイ5の装置本体7からの挿脱をガイドするガイドレール12が背面壁9a側から開放端にかけて形成されている。ガイドレール12は、断面略コ字状に形成され、コ字状の凹部12aを装置本体7側に向けて配設されている。このガイドレール12は、凹部12aにディスクトレイ5に接続されたガイド部材13が摺動自在に係合されている。また、ガイドレール12は、ディスクトレイ5が所定の長さ以上に装置本体7より引き出されることを防止するため、ガイド部材13の摺動領域を規制するストッパー片14が形成されている。
このガイドレール12に係合されるガイド部材13は、断面略コ字状に形成され、ディスクトレイ5の両側面部を摺動可能に狭持する。そして、ガイド部材13は、ディスクトレイ5が装置本体7から引き出し又は挿入されると、ガイドレール12を摺動して、ディスクトレイ5の移動がスムーズになるようにガイドする。
また、下ハーフ9は、後述するディスクトレイ5を装置本体5内に保持する保持機構18に係合される係合ピン11が立設されている。また下ハーフ9は背面壁9a近傍に駆動回路が形成されている配線基板17が設けられている。配線基板17は、いわゆるリジット基板であり、配線パターンが形成されると共に、外部機器との接続を図るコネクタ等の各種電子部品が実装されている。また、配線基板17は、後述する光ピックアップユニット6と接続されたFPC(flexible printed circuit)23が取り付けられている。
この装置本体7より挿脱されるディスクトレイ5は、光ディスク4が収納される収納凹部15が形成されている。収納凹部15は、略円形の凹部からなり、主面部にディスクトレイ5に収納された光ピックアップユニット6のディスクテーブル及び対物レンズを光ディスク4側に臨ませる開口部16が形成されている。開口部16は、収納凹部15の略中央部からディスクトレイ5の前面5a側にかけて形成されている。そして、開口部16は、光ピックアップユニット6のベースシャーシ101に取り付けられたカバー部材90と、ベースシャーシ101に取り付けられカバー部材90を介して上方に臨まされたディスクテーブル102及び対物レンズ108が光ディスク4側に臨まされている。
このディスクトレイ5は、PPE(ポリフェニレンエーテル)にガラスを20%含有させた剛性を有する材料を用いて形成されている。ディスクトレイ5の主面5b側には、光ディスク4が載置される略円形状の凹部からなる収納凹部15が設けられ、裏面5c側には、図4に示すように、後述する光ピックアップユニット6が収納される収納部21及びディスクトレイ5を装置本体7内に係合保持する保持機構18が形成されている。
収納部21には、光ピックアップユニット6と係合される複数の係合突起25が突設されている。収納部21は、係合突起25が光ピックアップユニット6のベースシャーシ101に設けられた複数の係合孔111と係合されることにより光ピックアップユニット6と接続される。
このディスクトレイ5は、装置本体7からの挿脱方向に亘って、ガイド部材13に係合されるガイド突条22が形成されている。ガイド突条22は、上述したガイド部材13に摺動自在に狭持され、装置本体7に対する挿脱がガイドされる。また、ガイド突条22は、装置本体7側である背面5d側の端部及びディスクトレイ5の引き出し方向である前面5a側の端部に、詳細を省略するストッパー片が設けられ、ガイド部材13からの抜けや、ガイド部材13の前面5a側への突き出しが防止されている。
このディスクトレイ5には、ディスクトレイ5を装置本体7内に保持する保持機構18が設けられている。保持機構18は、ディスクトレイ5の裏面5c側の一側縁部近傍に形成され、ディスクトレイ5を装置本体7外へ付勢する付勢機構19と、ディスクトレイを装置本体7内に係合する係合機構20とを有する。
先ず、ディスクトレイ5を装置本体7外へ付勢する付勢機構19について説明する。
この付勢機構19は、図4に示すように、ディスクトレイ5の裏面5cに設けられ、ディスクトレイ5を装置本体7より押し出すコイルバネ28が用いられる。コイルバネ28は、一のガイド突条22近傍にディスクトレイ5の挿脱方向に沿って形成されたバネ収納部29に収納されている。コイルバネ28の中空部には棒状の押出し部材30が挿通されている。この押出し部材30は、バネ収納部29の背面5d及び前面5a側の収納壁29aに穿設された挿通孔29bを挿通可能とされている。また、押出し部材30は、長手方向の略中腹にフランジ部30aが形成されている。押出し部材30は、フランジ部30aの一面がコイルバネ28の端部に押圧されることにより、背面5d側に付勢され、フランジ部30aの他面がバネ収納部29の背面5d側に形成された段差部29cに係止されている。このとき押出し部材30は、フランジ部30aより背面5d側に延在する部分がバネ収納部29の収納壁29aに穿設された挿通孔29bを挿通して装置本体7側に突き出されている。
押出し部材30は、ディスクトレイ5が装置本体7側に挿入されると、装置本体7側に突き出された部分が下ハーフ9の背面壁9aにつき当てられる。さらにディスクトレイ5が挿入されると、図5に示すように、押出し部材30は、背面壁9aから押し戻されて前面5a側に移動し、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に圧縮する。このときコイルバネ28は、前面5a側の端部がバネ収納部29の収納壁29aに係止されているため、フランジ部30aに押圧されて圧縮することにより、フランジ部30aを背面5d側に付勢する付勢力が保持される。その後、ディスクトレイ5に設けられた後述する係合機構20によりディスクトレイ5が装置本体7内に係合保持されると、コイルバネ28は、フランジ部30aを背面5d側に付勢する付勢力を保持した状態とされる。
この後、係合機構20によるディスクトレイ5の係合が解除されると、コイルバネ28に付勢されている押出し部材30は、コイルバネ28の付勢力と同等の反力を背面壁9aから受けて、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に押し戻す。コイルバネ28は、前面5a側端部がコイル収納部29の収納壁29aに係止されているため、この収納壁29aを前面5a側に押し出しながら伸長していく。これによりディスクトレイ5は、装置本体7の開放端側に押し出され、前面5a側が装置本体7の開放端側に突出されて、引き出し可能とされる。なお、押出し部材30は、フランジ部30aがコイルバネ28に背面5d側へ付勢されることにより、図4に示すように、フランジ部30aより背面5d側に延在する部分がバネ収納部29の収納壁29aに穿設された挿通孔29bを挿通して装置本体7側に突き出される。
次いで、ディスクトレイ5を装置本体7内に係合する係合機構20について説明する。この係合機構20は、図4〜図7に示すように、上記装置本体7に設けられディスクトレイ5と係合することにより該ディスクトレイ5を装置本体7内に係合保持する係合ピン11と、ディスクトレイ5に設けられ係合ピン11を係合する方向に回動付勢された係合片42と、係合片42と接触し、係合片42の回動範囲を規制することにより係合片42を係合ピン11と係合させ又は係合ピン11との係合を解除させる回動片43と、回動片43と係合すると共に鉄芯コイル44内に挿通され、回動片43を回動させるプランジャー45と、係合ピン11に押圧されることにより回動片43と接触され、回動片43を係合片42が係合ピン11に係合する方向に押圧する押圧片46とを有する。
係合ピン11は、図2に示すように、上述した下ハーフ9に設けられ、ガイドレール12の開放端側近傍に突設されている。係合ピン11は、ディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されることにより、ディスクトレイ5側に形成された係合片42と係合し、ディスクトレイ5を装置本体7内に保持するためのものである。具体的に、この係合ピン11は、図8に示すように、装置本体7の下ハーフ9に穿設された開口部31に挿通、支持されている。
この下ハーフ9に穿設された開口部31は、ガイドレール12が形成された側壁9cの開放端側近傍であって、後述する係合片42との係合位置に対応した位置に形成されている。開口部31は、例えば円形に形成されており、下ハーフ9の裏面側には内周面に沿って段差部32が形成され係合ピン11が係止される凹部33が設けられている。凹部33の略中央には係合ピン11が挿通される開口31aが形成されている。
係合ピン11は、下ハーフ9の裏面側から開口部31に挿通されることにより、開口部31の凹部33に係止されるフランジ部34と、このフランジ部34が基端部に形成され開口31aに挿通されるピン本体35と、ピン本体35の上面部より突設されることにより下ハーフ9の表面上に突出され係合片42に係合される係合凸部36とからなる。ピン本体35は、開口部31の開口31aと略同一の径を有する円柱体からなる。また、ピン本体35の基端部に形成されたフランジ部34は、凹部33に応じて円盤状に形成されている。ピン本体35の上面部より突設されている係合凸部36は、ピン本体35よりも小径の円柱体からなる。
かかる係合ピン11は、下ハーフ9の裏面側から開口部31に挿通される。このとき、係合ピン11は、フランジ部34が凹部33に係止され、ピン本体35が開口31aを挿通し、係合凸部36が下ハーフ9の表面上に突出される。なお、このときフランジ部34は、開口部31の段差部32によって下ハーフ9の裏面と略面一とされる。
以上のような開口部31及び係合ピン11は、係合凸部36が係合片42に係合された状態で、記録再生装置1が落下した場合に係合片42を介して伝わる衝撃に対して十分な耐性を持つ大きさで形成されている。すなわち、図8に示すように、開口部31の凹部33及び係合ピン11のフランジ部34の径を大きくすることにより、係合片42を介して係合ピン11に伝わるディスクトレイ5のスライド方向へフランジ部34を拡径させ、落下衝撃への耐性を向上させるものである。
これは、記録再生装置1やこれを組み込んだノート型パソコン等を搬送する際、ディスクトレイ5は装置本体7内に収納され、装置本体7に設けられた係合ピン11にディスクトレイ5に設けられた係合片42が係合されていることが通常であるから、搬送中に記録再生装置1やノート型パソコンが落下する等の事故が起きた場合、係合片42を介して係合ピン11に落下衝撃が伝わる。このとき、後述するようにディスクトレイ5には光ピックアップユニット6が取り付けられていることから相当の重量を有し、係合ピン11にはかかるディスクトレイ5の落下に伴う強い衝撃が伝わる。また、係合ピン11に伝わる衝撃は、係合凸部36と係合片42の係合部48との接点を介して、ディスクトレイ5のスライド方向に伝わる。
かかる落下衝撃は係合凸部36からフランジ部34へ伝わり、開口部31の凹部33と接合しているフランジ部34を凹部33から剥離させ、これにより係合ピン11に傾きが生じる。したがって、係合ピン11のフランジ部34と開口部31の凹部33とが接する面積を、ディスクトレイ5のスライド方向へ広く設けることで、ディスクトレイ5に設けられた係合片42から伝わる落下衝撃への耐性を向上させることができる。
ここで、記録再生装置1やこれを組み込んだノート型パソコンの小型化の要請等から、ディスクトレイ5における係合機構20の配置場所にも制約が生じるため、係合ピン11は下ハーフ9の側壁9cの近傍に設ける必要がある。したがって、下ハーフ9に穿設される開口部31の凹部33や係合ピン11のフランジ部34の径を大きくすることにも側壁9cとの距離との関係で一定の限界があった。すなわち、あまりに側壁9cに近接する位置まで開口部31の凹部33を設けてしまうと却って下ハーフ9の剛性を損ない、係合ピン11を強固に保持することができなくなってしまう。一方、側壁9cと反対側には開口部31や係合ピン11を配置するのに障害となるようなものはなく、十分にスペースを確保することができる。
そこで、記録再生装置1では、落下衝撃への耐性を確保するのに十分な径を備える開口部31を側壁9cと必要な距離を隔てた位置に設けるとともに、係合ピン11の係合凸部36を係合片42に対応してピン本体35に対して側壁9c側に偏倚した位置に設けている。具体的に、開口部31は、円形の凹部33及び円形の開口31aを備え、係合ピン11は、円柱状のピン本体35の基端部に円盤状のフランジ部36を設け、かつピン本体35のフランジ部34が形成された側と反対側の上面には、円柱状の係合凸部36がピン本体35の上面の中心から側壁9c側に偏倚した位置に突設されている。開口部31及び係合ピン11は、凹部33及びフランジ部34のいずれもが、落下衝撃への耐性を確保するのに十分な接触面積を確保しうる径を備える。かかる係合ピン11は、開口部31に挿通されることにより、拡径されたフランジ部34が、同じく拡径された開口部31の凹部33に係止され、ピン本体35が開口31aを挿通し、係合凸部36が側壁9cの近傍に突出される。これにより、記録再生装置1は、係合ピン11と側壁9cとの距離を保ちつつ凹部33及びフランジ部34の径を広げて落下衝撃への耐性を向上させ、かつ配置上の制約を受ける係合片42に対応した位置に係合凸部36を突出させることができる。
また、係合ピン11及び開口部31は、フランジ部34及び凹部33を円形に形成する以外にも、図9に示すように、側壁9c側が切り欠かれた略D字状に形成してもよい。図9に示す開口部37は、記録再生装置1の落下衝撃への耐性を確保するのに十分なフランジ部41との接触面積を有する略D字状の凹部38を備える。なお、開口部37は、凹部38を円形とした場合の同心円状に係合ピン39が挿通される開口37aが形成されている。
また図9に示す係合ピン39は、円柱の側壁9c側を切り欠いて略D字状としたピン本体の下端部に凹部38と同様に側壁9c側が切り欠かれた略D字状のフランジ部41が形成されている。この係合ピン39は、フランジ部41が、該フランジ部41を円形とした場合に、円柱とした場合のピン本体と同心円状となるように形成されている。また、フランジ部41は、凹部38に係止されると記録再生装置1の落下衝撃への耐性を確保するのに十分な面積を有する。またピン本体の上面には同心円状の係合凸部40が形成されている。この係合凸部40はピン本体よりも小径の円柱体からなり、平面から見るとピン本体に対して、切欠き面側に偏倚して立設されている。
かかる係合ピン39は、開口部37に挿通されると、フランジ部41が凹部38に係止され、ピン本体が開口37aを挿通し、係合凸部40が側壁9cの近傍に突出される。かかる図9に示す係合ピン39及び開口部37によっても、記録再生装置1は、係合ピン39と側壁9cとの距離を保ちつつ凹部38及びフランジ部41の径を広げて落下衝撃への耐性を向上させ、かつ配置上の制約を受ける係合片42に対応した位置に係合凸部40を突出させることができる。さらに、図9に示す構成では、凹部38、フランジ部41及び係合凸部40とが同心円上に形成されているため、係合凸部40に衝撃が伝わるディスクトレイ5のスライド方向に亘ってフランジ部41と凹部38とを広く形成することができ、より落下衝撃への耐性を向上することができる。
なお、係合ピン及び開口部は、凹部及びフランジ部を、図10に示すように、側壁9c及び側壁9cと反対側を切り欠くことにより略小判型に形成してもよい。図10に示す構成によっても、係合凸部に衝撃が伝わるディスクトレイ5のスライド方向に亘ってフランジ部と凹部とを広く形成することができ、落下衝撃への耐性を向上することができる。
この係合ピン11を係合する係合片42は、図6に示すように、鉤状に形成され係合ピン11を係合する係合部48と、先端部に係合部48が形成された胴体部49と、胴体部49の基端側に設けられ、係合片42の回動支点となる支柱部50と、後述する回動片43と接触される当接部51とを有する。この係合片42は、支柱部50を支点に図6中矢印D方向又は反矢印D方向に回動可能に形成されると共に、この支柱部50に捻りコイルバネ52が巻回されることにより、常時図6中矢印D方向に回動付勢されている。
係合片42は、胴体部49の先端側から係合ピン11の進行方向に向かって矢印D方向に膨出する傾斜面49aが形成され、この傾斜面49aの膨出端に鉤状の係合部48が形成されている。また、係合片42は、支柱部50を介して傾斜面49aと反対側に当接部51が形成され、当接部51が回動片43に当接されることにより図6中矢印D方向への回動領域が規制されている。そして、係合部48は、矢印D方向に回動されることにより、係合ピン11を係合し、ディスクトレイ5を装置本体7内に保持し、反矢印D方向に回動されることにより係合ピン11の係合を解除し、上述したコイルバネ28及び押出し部材30によってディスクトレイ5を装置本体7より排出可能とする。
この係合片42の回動領域を規制する回動片43は、係合片42の当接部51を押圧して回動領域を規制する規制突部55と、回動片43の回動支点となる支柱部56と、押圧片46と接触し押圧される接触部57と、プランジャー45と接続された接続部58とを有する。
この回動片43は、支柱部56を支点に図6中矢印E方向又は反矢印E方向に回動可能に形成されると共に、この支柱部56に捻りコイルバネ59が巻回されることにより、常時図6中矢印E方向に回動付勢されている。
規制突部55は、係合片42が図6中矢印D方向に付勢されることにより当接部51と常に当接され、矢印E方向又は反矢印E方向に回動されることにより当接部51を介して係合片42の回動領域を規制する。
接触部57は、押圧片46との当接箇所に膨出部60が形成されている。膨出部60は、押圧片46に押圧されることにより、回動片43を反矢印E方向に回動させる。
プランジャー45が接続されている接続部58は、一面側にプランジャー45に形成された接続孔45aに挿通された突起部58aが形成されている。そして接続部58は、回動片43が押圧片46によって反矢印E方向に回動されると、プランジャー45を鉄芯コイル44側に移動させる。そして、プランジャー45が鉄芯コイル44内に保持されると、回動片43は反矢印E方向に保持される。
また、接触部57と接続部58との間にはスリット61が形成され、押圧片46に押圧される接触部57を弾性変位可能としている。従って、回動片43は、接触部57に膨出部60を設け確実に押圧片46が回動片43を回動させプランジャー45を鉄芯コイル44内に保持させるとともに、接触部57が押圧片46に過剰に押圧されたときにはスリット61を設けることで接触部57を撓ませて押圧力を吸収できるようにしている。
この回動片43は、捻りコイルバネ59により図6中矢印E方向に付勢されることにより、係合片42の当接部51と当接している規制突部55が矢印E方向に回動され、係合片42を反矢印D方向に回動させている。これにより係合片42の係合部48と装置本体7の下ハーフ9に立設された係合ピン11との係合が解除され、ディスクトレイ5が装置本体7より排出される。
また、回動片43は、ディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されて接触部57が後述する押圧片46に押圧されて反矢印E方向に回動され、且つ接続部57に接続されたプランジャー45が鉄芯コイル44内に保持されると、規制突部55が反矢印E方向に回動され、係合片42を図7に示す矢印D方向に回動させる。これにより係合片42の係合部48と係合ピン11とが係合され、ディスクトレイ5が装置本体7内に保持される。
この回動片43を反矢印E方向に保持するプランジャー45は、略U字状の磁性体からなり、鉄芯コイル44内に挿入される一対の挿入軸63を有し、その基端部に接続孔45aが形成されている。プランジャー45は、接続孔45aに回動片43の接続部58に設けられた突起部58aが挿通されることにより回動片43と接続されている。
プランジャー45の挿通軸63が挿通される鉄芯コイル44は、中空状の鉄芯65にコイル66が巻回されて形成され、その中空部に挿通軸63が挿通されている。また、鉄芯コイル44は、挿通軸63の挿入端と反対側に挿通軸63を図6中矢印F方向に磁気吸引する図示しないマグネットが内蔵されている。そして、鉄芯コイル44は、回動片43が反矢印E方向に回動されプランジャー45の挿通軸63が深く挿通されると、図7に示すように、マグネットによって挿通軸63を鉄芯コイル44に保持する。また、鉄芯コイル44は、コイル66に電流が供給されることにより、挿通軸63を磁気吸引しているマグネットの磁力をキャンセルし、プランジャー45をフリーな状態にする。プランジャー45がフリーとなることにより、回動片43は捻りコイルバネ59の付勢力によって矢印E方向に回動可能となる。
回動片43の接触部57に当接され、回動片43を押圧する押圧片46は、装置本体7側に立設された係合ピン11に押圧されるアーム部70と、アーム部70の基端部に設けられ、押圧片46の回動支点となる支柱部71と、回動片43の接触部57を押圧し回動片43を回動させる押圧部72とを有する。
この押圧片46は、支柱部71を支点に図6中矢印G方向又は反矢印G方向に回動可能に形成されると共に、この支柱部71に捻りコイルバネ73が巻回されることにより、図6に示す、係合ピン11の移動軌跡上にアーム部70が交差する位置に保持されている。即ち、押圧片46は、アーム部70が係合ピン11に押圧されて矢印G方向に回動されて回動片43を反矢印E方向に回動させた後や、回動片43が矢印E方向に回動されたときに接触部57が衝突して反矢印G方向に回動されたときにおいても、捻りコイルバネ73により元の位置に戻される。
この押圧片46の位置規制を図る捻りコイルバネ73は、支柱部71に巻回されると共に、一端が押圧片46に係止され、他端をディスクトレイ5の裏面5cに形成された係止部材75に係止されている。係止部材75は、半円形の係止片75a及び矩形の係止片75bとが一定のクリアランスを隔てて形成されている。そして、捻りコイルバネ73は、他端をクリアランスに通し、半円形の係止片75a側に巻回されて掛けられている。このとき、捻りコイルバネ73は、係止片75aが半円形に形成されているのに対して係止片75bが矩形に形成されているため、係止片75b側に巻回することができず、必ず半円形の係止片75aに掛けられる。従って、捻りコイルバネ73は、最適な付勢力を押圧片46に与え、押圧片46が係合ピン11や回動片43に押圧されて矢印G方向又は反矢印G方向に回動されたときにおいても、係合ピン11の移動軌跡上にアーム部70が交差する元の位置に戻される。
なお、アーム部70が回動する領域の反矢印G方向側近傍には、アーム部70の過剰な回動を止めるストッパー80が形成されている。ストッパー80は、例えば円柱状の突起がディスクトレイ5の裏面5cに突設されている。押圧片46は、回動片43が矢印E方向に回動されたときに接触部57が衝突して反矢印G方向に回動されたときに、図6において点線で示すように、アーム部70がストッパー80に規制されて、反矢印G方向に過剰に回動することが防止されている。これにより、押圧片46は、アーム部70が係合ピン11の移動軌跡上に戻らなくなることが防止されている。
すなわち、仮にアーム部70が係合ピン11の移動軌跡上に戻らなくなると、ディスクトレイ5の装置本体7内への挿入時に係合ピン11がアーム部70を回動させないため、押圧片46は、回動片43を矢印E方向に回動させることができず、係合片42を係合ピン11を係合する矢印D方向に回動させることができなくなる。このため、押圧片46は、アーム部70が必ず係合ピン11の移動軌跡上に戻るようにストッパー80が設けられることにより、アーム部70の回動領域が規制されている。
以上のような係合ピン11と、係合片42と、回動片43と、プランジャー45と、押圧片46とを有する係合機構20は、ディスクトレイ5が装置本体7外へ排出された状態において、図6に示すように、回動片43が矢印E方向に付勢されて、ディスクトレイ5に設けられたストッパー壁81に係止されて矢印E方向への回動が規制されている。また、係合片42は、回動片43の規制突部55によって当接部51が反矢印D方向に回動され、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上より退避された位置に保持されている。従って、係合ピン11が立設された装置本体7の下ハーフ9とディスクトレイ5との係合は解除されており、ディスクトレイ5に設けられたコイルバネ28の付勢力を受けた押出し部材30が下ハーフ9の背面壁9aを付勢して、ディスクトレイ5が装置本体7から排出されている。
ディスクトレイ5の収納凹部15に光ディスク4が収納され、ユーザによってディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されると、下ハーフ9に立設された係合ピン11が図6中矢印H方向に進み、押圧片46のアーム部70と接触して、アーム部70を図7中矢印G方向に回動させる。アーム部70が回動することにより押圧片46の押圧部72が回動片43の接触部57を押圧して、回動片43を図7中反矢印E方向に回動させる。回動片43の接続部58に接続されているプランジャー45は、挿通軸63が鉄芯コイル44内に深く挿入されて、鉄芯コイル44内に配設されたマグネットに磁気吸着される。
このとき、押圧片46の押圧部72と接触する接触部57には膨出部60が形成されているため、押圧片46は、膨出部60を押圧することにより確実に回動片43を反矢印E方向に回動させ、プランジャー45を鉄芯コイル44に内蔵されたマグネットと吸着させることができる。また、回動片43は、接触部57と接続部58との間にスリット61が形成され、接触部57が弾性変位可能とされているため、接触部57が押圧片46に過剰に押圧されたときにも接触部57を撓ませて押圧力を吸収できる。
これによりプランジャー45及び回動片43は、捻りコイルバネ59の図7中矢印E方向への付勢力に対抗して図7中反矢印E方向に回動され保持される。係合片42は、回動片43の規制突部55が反矢印E方向に回動されることにより、矢印D方向へ回動領域が広がり、捻りコイルバネ52の図7中矢印D方向への付勢力によって、図7に示すように、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上に位置される。
さらにディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されると、係合ピン11は、係合片42の胴体部49の先端に設けられた傾斜面49aを反矢印D方向に回動させながら図7中矢印H方向に進み、係合部48に係合される。これにより、ディスクトレイ5と装置本体7の下ハーフ9とが係合される。
このとき、押出し部材30は、図5に示すように、下ハーフ9の背面壁9aから押し戻されて、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に圧縮しながら前面5a側に移動する。コイルバネ28は、前面5a側の端部がバネ収納部29の収納壁29aに係止されているため、フランジ部30aに押圧されて圧縮することにより、フランジ部30aを背面5d側に付勢する付勢力を保持している。即ち、ディスクトレイ5は、下ハーフ9を背面5d側に付勢しながら下ハーフ9に突設されている係合ピン11を係合片42で係合することにより装置本体7内に保持されている。
ここで、記録再生装置1は、上述したように、開口部31の凹部33と係合ピン11のフランジ部34との接触面積を、落下衝撃への耐性を十分備える程度の径とし、また開口部31を側壁9cと必要な距離を隔てた位置に設けるとともに、係合ピン11の係合凸部36を係合片42に対応してピン本体35に対して側壁9c側に偏倚した位置に設けている。したがって、記録再生装置1は、係合ピン11と側壁9cとの距離を保ちつつ凹部33及びフランジ部34の径を広げて落下衝撃への耐性を向上させ、かつ配置上の制約を受ける係合片42に対応した位置に係合凸部36を突出させることができる。
これにより、記録再生装置1は、ディスクトレイ5が装置本体7内に保持された状態で搬送される際に、落下事故などによる衝撃が加わった場合でも、係合ピン11が傾く事態を防止することができる。
ディスクトレイ5を装置本体7より排出する際には、ディスクトレイ5の操作部から操作信号を受けた制御回路によって鉄芯コイル44に電流が供給され、鉄芯コイル44に内蔵されたマグネットの磁力がキャンセルされることによりプランジャー45がフリーとなる。従って、回動片43は、捻りコイルバネ59の付勢力によって、図6中矢印E方向に回動される。係合片42は、規制突部55が矢印E方向に回動されることによって、反矢印D方向へ回動され、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上から退避される。これにより、係合部48から係合ピン11が外れ、ディスクトレイ5と装置本体7の下ハーフ9との係合が解除される。
このとき、先端部を下ハーフ9の背面壁9aに突き当てられている押出し部材30は、コイルバネ28の付勢力と同等の反力を背面壁9aから受けて、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に押し戻す。コイルバネ28は、前面5a側端部がコイル収納部29の収納壁29aに係止されているため、この収納壁29aを前面5a側に押し出しながら伸長していく。これによりディスクトレイ5は装置本体7の開放端側に押し出され、前面5a側が装置本体7の開放端側に排出される。
なお、回動片43が矢印E方向に回動されることにより、押圧片46の押圧部72が回動片43の接触部57と衝突して反矢印G方向に回動されたときにも、アーム部70がストッパー80に係止されるため、過剰にアーム部70が過剰に回動して係合ピン11の移動軌跡上に位置されなくなる事態は防止される。また、押圧片46に巻回された捻りコイルバネ73は、ディスクトレイ5の裏面5cに形成された係止部材75によって係止位置が適正な位置に規制され、最適な付勢力を押圧片46に与えている。従って、押圧片46は、係合ピン11や回動片43に押圧されて矢印G方向又は反矢印G方向に回動されたときにおいても、図6において実線で示すように、係合ピン11の移動軌跡上にアーム部70が交差する元の位置に戻される。
なお、上述した回動片43の接触部57に形成された膨出部60は、押圧片46の押圧部72側に形成してもよく、若しくは回動片43及び押圧片46の両方に形成してもよい。
次いで、このディスクトレイ5の裏面5c側に設けられた収納部21内に組み付けられる光ピックアップユニット6について説明する。
この光ピックアップユニット6は、図11に示すように、ユニット本体を構成するベースシャーシ101と、ベースシャーシ101と一体的に形成され、光ディスク4が取り付けられるディスクテーブル102と、ディスクテーブル102に載置された光ディスク4に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップ装置103と、光ピックアップ装置103を光ディスク4の径方向に亘って移動させるピックアップ移動機構104と、光ピックアップ装置103のピックアップ移動機構104による移動をガイドする一対のガイド軸105,106と、ガイド軸105,106の傾きを調整することにより光ピックアップ装置103に設けられた対物レンズ108と光ディスク4の信号記録面との相対的な傾きを調整するスキュー調整機構109とを有する。
ベースシャーシ101は、鉄製のフレーム110を有し、フレーム110は、略矩形状に形成され、光ピックアップ装置103の対物レンズ108を光ディスク4の信号記録面側に臨ます開口部112が形成されている。開口部112は、略矩形状に形成され、長手方向に亘って光ピックアップ装置103を移動させるピックアップ移動機構104と、一対のガイド軸105,106と、ガイド軸105,106に支持された光ピックアップ装置103が配設されている。また、開口部112は、長手方向の一端側に略円弧状の切欠部113が形成され、光ディスク4が載置される円形のディスクテーブル102及びディスクテーブル102を回転駆動する図示しないスピンドルモータが配設されている。
フレーム110には、ディスクトレイ5の裏面5cに形成された収納部21内に複数設けられた係合突起25にベースシャーシ101を係合させる係合孔111が複数形成されている。フレーム110は、係合孔111が係合突起25にそれぞれ係合することにより収納部21内に収納される。
ディスクテーブル102に載置された光ディスク4に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップ装置103は、略矩形の筐体からなるピックアップベース114を備え、このピックアップベース114に、少なくとも、半導体レーザなどの図示しない光源と、この光源から照射した光ビームを光ディスク4の信号記録面に収束させて照射する対物レンズ108と、光ディスク4の記録面から反射の戻り光を検出する図示しない光検出器と、対物レンズ108を光ディスク4のフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動させる駆動系が配設されている。また光ピックアップ装置103は、ピックアップベース114の長手方向の一端側114aに後述するガイド軸105が挿通される挿通孔116が形成され、他端部114bに後述するガイド軸106に係合する係合片117が形成されている。ピックアップベース114には、対物レンズ108の駆動系を制御する駆動回路等が形成されたフレキシブル配線基板119が取り付けられている。
また、光ピックアップ装置103は、ガイド軸105と隣接して設けられ、ピックアップベース114を移動させるピックアップ移動機構104のリードスクリュー140と係合する係合部材120が形成されている。
そして、光ピックアップ装置103は、ベースシャーシ101の開口部112の相対向する側縁部に配設された一対のガイド軸105,106に支持されることにより、光ディスク4の内外周に亘る移動をガイドされると共に対物レンズ108が開口部112より光ディスク4の信号記録面と対峙される。
この光ピックアップ装置103の移動をガイドする一対のガイド軸105,106は、ベースシャーシ101の開口部112に相対向して配設されている。ガイド軸105,106は、両端部が胴体部分よりも細く、例えば略1.2mmに形成され、この両端部がスキュー調整機構109に支持され、このスキュー調整機構109によって上下方向の傾きが調整される。このガイド軸105,106は、導電性を有する材料によって形成され、同じく導電性を有する後述する調整ネジがアース接地されることによってガイド軸105,106に帯電した電化を除去することができる。
ガイド軸105と隣接して設けられ、光ピックアップ装置103を光ディスク4の径方向に亘って移動させるピックアップ移動機構104は、図11に示すように、ガイド軸105に隣接してこのガイド軸105と平行に光ディスク4の径方向に亘ってベースシャーシ101に取り付けられているリードスクリュー140と、リードスクリュー140を回転駆動する送りモータ141とを有する。
リードスクリュー140は軸部にネジ溝が形成され、ピックアップベース114に設けられた係合部材120がこのネジ溝を摺動可能に係合されている。リードスクリュー140は、送りモータ141に回転駆動されることにより、係合部材120を介してピックアップベース114を光ディスク4の径方向に亘って移動させることができる。
このリードスクリュー140を回転駆動する送りモータ141は、直流モータが用いられ、ステッピングモータとして構成されている。そして、送りモータ141は、矩形波によりステップ送りされることによってリードスクリュー140を回転駆動して、ピックアップベース114を光ディスク4の径方向に亘って移動させる。
また、ベースシャーシ101は、図11に示すように、駆動回路が形成されている配線基板161が接続されている。配線基板161は、いわゆるリジット基板であり、配線パターンが形成されると共に、装置本体7の下ハーフ9に配設された配線基板17に取り付けられたFPC23が接続されるコネクタ162等の各種電子部品が実装されている。
以上のような光ピックアップユニット6は、図2及び図12に示すように、ベースシャーシ101の上面側にカバー部材90がビス止めされ、下面側に底板91がディスクトレイ5にビス止めされることによってカバー部材90及び底板91に狭持される。
カバー部材90は、光ピックアップ装置103に形成された対物レンズ108及びディスクテーブル102を上方に臨ませる開口部166が形成されている。そしてカバー部材90は、ベースシャーシ101の上面側にネジ止めされることにより、開口部166よりディスクテーブル102及びピックアップベース114の対物レンズ108を上方に臨ませる。
また、底板91は、アルミニウムの板状体を打ち抜き成形することにより形成されている。底板91は、所定のビス孔が形成され、ディスクトレイ5の収納部21内に収納されたベースシャーシ101の下面側より収納部21にビス止めされることによりベースシャーシ101を狭持してディスクトレイ5に接続される。
次に、以上のように構成された記録再生装置1におけるディスクトレイ5の開閉動作について説明する。
記録再生装置1は、予め一対のガイド軸105,106の各両端部を支持しているスキュー調整機構109によってガイド軸105,106の傾きが調整され、対物レンズ108から照射される光ビームが垂直に光ディスクの信号記録面に入射するようにされている。
そして、記録再生装置1は、光ディスク4をディスクトレイ5に載置するためにディスクトレイ5が装置本体7外へ排出される。このとき、装置本体7は、図6に示すように、回動片43が矢印E方向に付勢されて、ディスクトレイ5に設けられたストッパー壁81に当接されている。また、係合片42は、回動片43の規制突部55によって当接部51が反矢印D方向に回動され、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上より退避された位置に保持されている。従って、係合ピン11が立設された装置本体7の下ハーフ9とディスクトレイ5との係合は解除され、ディスクトレイ5に設けられたコイルバネ28の付勢力を受けた押出し部材30が下ハーフ9の背面壁9aを付勢してディスクトレイ5が装置本体7から排出される。
ディスクトレイ5の収納凹部15に光ディスク4が載置され、ユーザによってディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されると、下ハーフ9に立設された係合ピン11が図6中矢印H方向に進み、押圧片46のアーム部70と接触して、アーム部70を図7中矢印G方向に回動させる。アーム部70が回動することにより押圧片46の押圧部72が回動片43の接触部57を押圧して、回動片43を図7中反矢印E方向に回動させる。回動片43の接続部58に接続されているプランジャー45は、挿通軸63が鉄芯コイル44内に深く挿入されて、鉄芯コイル44内に配設されたマグネットに磁気吸着される。
このとき、押圧片46の押圧部72と接触する接触部57には膨出部60が形成されているため、押圧片46は、膨出部60を押圧することにより確実に回動片43を反矢印E方向に回動させ、プランジャー45を鉄芯コイル44に内蔵されたマグネットと吸着させることができる。また、回動片43は、接触部57と接続部58との間にスリット61が形成され、接触部57が弾性変位可能とされているため、接触部57が押圧片46に過剰に押圧されたときにも接触部57を撓ませて押圧力を吸収できる。
これによりプランジャー45及び回動片43は、捻りコイルバネ59の付勢力に対抗して図7中反矢印E方向に回動され保持される。係合片42は、回動片43の規制突部55が反矢印E方向に回動されることにより、矢印D方向へ回動領域が広がり、図7に示すように、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上に位置される。
さらにディスクトレイ5が装置本体7内に挿入されると、係合ピン11は、係合片42の胴体部49の先端に設けられた傾斜面49aを反矢印D方向に回動させながら図7中矢印H方向に進み、係合部48に係合される。これにより、ディスクトレイ5と装置本体7の下ハーフ9とが係合される。
このとき、押出し部材30は、図5に示すように、下ハーフ9の背面壁9aから押し戻されて、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に圧縮しながら前面5a側に移動する。コイルバネ28は、前面5a側の端部がバネ収納部29の収納壁29aに係止されているため、フランジ部30aに押圧されて圧縮することにより、フランジ部30aを背面5d側に付勢する付勢力を保持している。即ち、ディスクトレイ5は、下ハーフ9を背面5d側に付勢しながら下ハーフ9に突設されている係合ピン11を係合片42で係合することにより装置本体7内に保持されている。
次に、光ディスク4のイジェクト操作がされたときの動作について説明する。記録再生装置1は、イジェクト釦が押されたことを検出すると、プランジャー45を磁気吸引するマグネットの磁力をキャンセルさせるために鉄芯コイル44に電力を供給してディスクトレイ5の係合機構20と装置本体7の係合ピン11との係合を解除する。すると、光ディスク4が装着されているディスクトレイ5は、コイルバネ28の付勢力によって装置本体7外に排出される。
具体的に、ディスクトレイ5を装置本体7より排出する際には、ディスクトレイ5の操作部から操作信号を受けた制御回路によって、鉄芯コイル44に内蔵されたマグネットの磁力をキャンセルするような電流を供給するように制御される。従って、回動片43は、捻りコイルバネ59の付勢力によって、図6中矢印E方向に回動される。係合片42は、規制突部55が矢印E方向に回動されることによって、反矢印D方向へ回動され、係合部48が係合ピン11の移動軌跡上から退避される。これにより、係合部48から係合ピン11が外れ、ディスクトレイ5と装置本体7の下ハーフ9との係合が解除される。
このとき、押出し部材30は、コイルバネ28の付勢力と同等の反力を背面壁9aから受けて、フランジ部30aによりコイルバネ28を前面5a側に押し戻す。コイルバネ28は、前面5a側端部がコイル収納部29の収納壁29aに係止されているため、この収納壁29aを前面5a側に押し出しながら伸長していく。これによりディスクトレイ5は装置本体7の開放端側に押し出され、前面5a側が装置本体7の開放端側に排出される。
なお、回動片43が矢印E方向に回動されることにより、押圧片46の押圧部72が回動片43の接触部57と衝突して反矢印G方向に回動されたときにも、アーム部70がストッパー80に係止されるため、過剰にアーム部70が過剰に回動して係合ピン11の移動軌跡上に位置されなくなる事態は防止される。また、押圧片46に巻回された捻りコイルバネ73は、ディスクトレイ5の裏面5cに形成された係止部材75によって係止位置が適正な位置に規制され、最適な付勢力を押圧片46に与えている。従って、押圧片46は、係合ピン11や回動片43に押圧されて矢印G方向又は反矢印G方向に回動されたときにおいても、係合ピン11の移動軌跡上にアーム部70が交差する元の位置に戻される。
ここで、光ディスク4をイジェクトするとき、振動によって収納されている光ディスク4ががたつくことがある。このがたつきに伴う光ディスク4の変位量は、外周側の方が大きい。そこで、記録再生装置1は、光ピックアップ装置103をがたつきに伴う変位量が小さい光ディスク4の内周側に位置させておくことで、光ディスク4と光ピックアップ装置103の対物レンズ108等が互いに接触し損傷しないようにしている。
以上、本発明が適用された記録再生装置について説明したが、本発明は上述した構成の他に、例えば光ディスクとして、CD(compact disk)、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM、DVD−RAMの記録及び/又は再生装置について適用してもよい。
また、本発明が適用された記録再生装置が搭載されるホスト機器としては、ノート型パソコンやPDA(personal digital assistant)等の携帯型記録再生装置、デスクトップ型パソコンやサーバ装置等の据置型記録再生装置又は車載用の記録再生装置等に適用してもよい。
また、上述した本発明が適用された記録再生装置における各寸法は例示であり、他の寸法により本件発明を構成してもよい。
本発明に係る記録及び/又は再生装置が搭載されたノート型パソコンを示す斜視図である。 本発明に係る記録及び/又は再生装置を示す分解斜視図である。 本発明に係る記録及び/又は再生装置を示す断面図である。 ディスクトレイの裏面を示す平面図である。 ディスクトレイの裏面を示す平面図である。 係合機構を示す平面図である。 係合機構を示す平面図である。 係合ピンを示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。 他の係合ピンを示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。 係合ピンを示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。 光ピックアップユニットを示す平面図である。 スライド自在に支持されたディスクトレイ及び装置本体を示す斜視図である。 従来のドライブユニットを示す分解斜視図である。 従来のディスクトレイを裏面側から示す平面図である。 従来のディスクトレイを裏面側から示す平面図である。 従来の係合機構を示す平面図である。 従来の係合ピンを示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。 従来の係合ピンが傾いた様子を示す斜視図である。 従来の係合ピンが傾いた様子を示す断面図である。
符号の説明
1 記録再生装置、2 ホスト機器、4 光ディスク、5 ディスクトレイ、6 光ピックアップユニット、7 装置本体、9 下ハーフ、11 係合凸部、12 ガイドレール、15 収納凹部、16 開口部、17 配線基板、18 保持機構、19 付勢機構、20 係合機構、21 収納部、22 ガイド突条、23 FPC、28 コイルバネ、29 バネ収納部、30 押出し部材、31 開口部、41 係合片、42 回動片、44 鉄芯コイル、45 プランジャー、46 押圧片、48 係合部、49 胴体部、51 当接部、52 捻りコイルバネ、55 規制突部、57 接触部、58 接続部、60 膨出部、61 スリット、65 鉄芯、66 コイル、70 アーム部、72 押圧部、75 係止部材、80 ストッパー、90 カバー部材、91 底板、101 ベースシャーシ、102 ディスクテーブル、103 光ピックアップ装置、104 ピックアップ移動機構、105,106 ガイド軸、108 対物レンズ、109 スキュー調整機構、110 フレーム、114 ピックアップベース、120 係合部材、140 リードスクリュー、141 送りモータ、161 配線基板、162 コネクタ、166 開口部

Claims (4)

  1. 記録媒体が載置されるディスクトレイと、
    上記ディスクトレイを内外に亘って移動自在に支持する装置本体と、
    上記ディスクトレイを上記装置本体外へ付勢する付勢部材と、上記装置本体の開口部より該装置本体の側壁近傍に立設され上記ディスクトレイと係合することにより該ディスクトレイを装置本体内に係合保持する係合ピンと、上記ディスクトレイに設けられ、上記ディスクトレイが上記付勢部材の付勢力に対抗して上記装置本体内に挿入されることにより、上記係合ピンと係合する係合片とを有し、上記ディスクトレイを上記装置本体内に保持するディスクトレイ保持機構とを備え、
    上記係合ピンは、上記開口部の内周に形成された凹部に突き当てられるフランジ部が設けられ上記開口部内に挿通されるピン本体と、上記ピン本体より上記装置本体内へ突出し上記係合片に係合される係合凸部とからなり、
    該係合凸部は、上記ピン本体に対して上記装置本体の側壁側に偏倚していることを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  2. 上記ピン本体及び上記開口部は略円形に形成され、円柱状の上記係合凸部が上記ピン本体に対して上記装置本体の側壁側に偏倚していることを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 上記ピン本体及び上記開口部は上記装置本体の側壁側が切り欠かれた略D字状に形成され、上記係合凸部が上記ピン本体の切欠き面側に偏倚して形成されていることを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  4. 上記ディスクトレイ保持機構は、
    上記係合片と接触し、該係合片の回動範囲を規制することにより該係合片を上記係合凸部と係合させ又は上記係合凸部との係合を解除させる回動片と、
    上記回動片と係合すると共に磁気コイル内に挿通され、上記回動片を回動させるプランジャーと、
    上記係合凸部に押圧されることにより上記回動片と接触され、上記係合片が上記係合凸部に係合する方向に上記回動片を押圧する押圧片とを有し、
    上記ディスクトレイが上記付勢部材の付勢力に対抗して上記装置本体内に挿入されることにより、上記係合凸部が上記押圧片を押圧し、上記押圧片と接触した上記回動片が上記係合片を上記係合凸部と係合する方向に回動されて、上記係合片と係合凸部とが係合することにより上記ディスクトレイを上記装置本体内に保持し、また、上記プランジャーが上記回動片を回動させることにより上記係合片を上記係合凸部との係合を解除する方向に付勢し、上記付勢部材の付勢力により上記ディスクトレイを上記装置本体外へ排出することを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
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