JP4151545B2 - ヒータランプ - Google Patents
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Description
係る炭素繊維からなる発熱体は、水の吸収帯と重なる2〜5μmの近赤外領域放射エネルギーに優れ人体に対しては暖め易く冷め難いという特徴を有しており、例えば暖房器具や家庭用調理器、その他工業用加熱装置等の分野で有用といわれている。
しかも、発熱体の最外端部の断面積をA、保持部材の筒状保持部内部の断面積Bとしたとき、B/Aの値が0.5≦B/Aであるので、発熱体の保持部における異常な温度上昇がなく、ヒータの長さ方向で均一な発熱状態が得られるようになり、発熱体の異常発熱を抑制することができる。よって、ランプの短寿命化を回避でき、使用寿命が長いヒータランプを提供することができる。
また、上記B/Aの値がB/A≦0.8であるので、発熱体が筒状保持部から抜け落ちることがなく、該発熱体を確実に安定的に保持することができる。
したがって、発熱体が弾性を有する炭素繊維からなるヒータランプであっても、生産性が良好で、発熱不良などの異常が発生することがなく、使用寿命の長い、汎用性に富むヒータランプを提供することができるようになる。
また、炭素繊維の繊維径も特に限定されるものではないが、発熱機能を有効に発揮させる観点からは、1〜50μm程度であることが好ましく、より好ましくは5〜20μm程度である。
緩衝部32,32’は、発熱体20,20’の最外端部20a,20a’に内接しないようコイル径が比較的大きく形成されており、また、適当な伸縮性を具備している。したがって、発熱体20,20の温度が上昇してガラスバルブとの間に熱膨張差が生じたとしても、この緩衝部32,32’を構成するコイルが伸縮することにより、当該発熱体20,20’が発熱体収納空間内で撓むようなことがなく、熱放射特性が偏倚することを回避することができる。
その結果、発熱体20の異常発熱を抑制できてランプの短寿命化を回避でき、使用寿命が長いヒータランプを提供できるようになる。しかも、上記B/Aの値がB/A≦0.8であるので、発熱体20が筒状保持部31,31’から抜け落ちることがなく、確実に安定的に保持することができ、信頼性高い、高生産性を有するヒータランプを提供できる。
例えば、上記実施形態における保持部材に緩衝部を設けることは必須ではない。例えばランプ点灯時における発熱体とガラスバルブ間の熱膨張差を無視できるものであれば係る構成は不要である。無論、緩衝部を設ける場合もコイル状のものに限定されることなく適宜である。
また、筒状保持部の断面形状も略円形に近似した形状であれば円形に限定されるものではなく例えば多角形でもよいし長円形とすることも可能で、更には、筒状保持部内部の断面形状または寸法が長さ方向で変化していても構わない。
〔保持部材〕
保持部材(30)は、筒状保持部(31,31')、緩衝部(32,32')及び軸部(33,33')を一体に、素線径がφ0.4mmのモリブデンからなる線材を用いて作製した。この線材の先端部に内径が3.1mm、コイルピッチ0.4mm、10ターン巻回して小コイル部を形成して筒状保持部(31,31')を設け、その後方に、小コイル部の軸と同軸となるよう内径が6.5mm、コイルピッチ0.5mmで10ターン巻回して大コイル部を形成して緩衝部(32,32')を設けた。緩衝部(32,32')の後方には小コイル部及び大コイル部の軸と略同軸に延伸する軸部(33,33')を長さ30mm設けた。軸部(33,33')における基端部に、予め外部リード棒(35,35')が接続されたモリブデン製の金属箔(34,34')の一端部を溶接して接続し、組立体を作製した。
〔発熱体〕
発熱体(20)には密度が70mg/cm3の炭素繊維からなる不織布を用いた。発熱体(20)は、保持部材(30,30')を装着していない段階において、断面形状が縦3mm、横3mmの正方形であり、長さが160mmの角柱状であった。
この実施例では、発熱体(20)の断面積が9mm2であり、保持部材(30,30')における筒状保持部(31,31')の内部断面積が4.9mm2であり、つまり、発熱体の断面積に対する筒状保持部の内部断面積の割合が0.54であった。
なおこの実施例のランプはその製造中及び完成品とした後も発熱体が保持部から外れるような不具合を発生することはなかった。
筒状保持部を構成する小コイル部の寸法を変えたことの他は、実施例と同様にしてヒータランプの作製を試み、更に発熱体の保持状態を確認した。また、作製したヒータランプを実際に点灯して発熱状態を確認した。この結果を、「筒状保持部内部の断面積/発熱体の断面積」の値とあわせて図4にまとめて示す。
係る筒状保持部内部の断面積/発熱体断面積の値が0.5以上であれば、発熱体の保持部における異常な温度上昇が発生せず、ヒータの長さ方向で均一な発熱状態が得られた。またこの値が0.8以下であると、作業中及びランプの点灯中も発熱体が筒状保持部から抜け落ちることがなく、確実に安定的に保持することができると判明した。
筒状保持部内部の断面積/発熱体断面積の値が0.8を超えると、一部のランプに筒状保持部から発熱体の抜けが発生し、安定的に発熱体を保持することが困難であることが分かった。つまり、ランプ作製が不可であると認められた。
更に筒状保持部内部の断面積/発熱体断面積の値を大きくし、0.9を超えた場合には、発熱体は筒状保持部から容易に抜け落ちてしまいヒータランプを作製することができなかった。
11,11’ 気密シール部
20 発熱体
20a,20a’ 最外端部
30,30’ 保持部材
31,31’ 筒状保持部
32,32’ 緩衝部
33,33’ 軸部
34,34’ 金属箔
35,35’ 外部リード棒
Claims (1)
- ガラスバルブ内に発熱体が配置されたヒータランプであって、
前記発熱体は弾性を有する炭素繊維からなり、該発熱体はその端部において、筒状の保持部を有し外部リード棒と電気的に接続された金属製の保持部材に、該発熱体の最外端部が前記筒状保持部よりも軸方向外部に突出するように該筒状保持部内に挿入されて、保持されており、
前記発熱体の最外端部の断面積をA、保持部材の筒状保持部内部の断面積Bとしたとき、
B/Aの値が0.5≦B/A≦0.8であることを特徴とするヒータランプ。
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