JP4150639B2 - 掛け具 - Google Patents

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JP4150639B2
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昭次 黒田
育久 谷口
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近畿用品製造株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被取付面に取り付けて被掛物を掛ける掛け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から壁面等の被取付面に取り付けて小物等の被掛物を掛ける掛け具として種々形態のものが提供されており、例えば、図10に示す如く、可撓弾性を有するゴムや合成樹脂等から成形された吸盤体50と、該吸盤体50の背面に突設された連結杆51と、該連結杆51が遊貫挿されて吸盤体50の背面側に配設された押圧体52と、該押圧体52の背面側に突出した前記連結杆51に軸線を直交させて取り付けられる軸体53と、被掛物を吊り下げ可能に形状設定され、前記軸体53を介して連結杆51に回転可能に連結されたフック体54とで構成されたものが知られている。
【0003】
前記押圧体52は、剛性を有しており、吸盤体50は覆うことができるように外径が設定されており、吸盤体50と対向する面の周縁部に環状凸部55が形成されている。前記フック体54は、押圧体52を押圧可能に連結杆51に連結される押圧部56と、該押圧部56の一端に連設され、被掛物が掛けられるフック部57とで構成されている。
【0004】
前記押圧部56は、他端側が前記軸体53周りで回転する変心カム状に形成され、これにより、連結杆51の軸線方向に位置して起立状態にあるフック部57を傾伏状態にするように、フック体54を回転させることで、押圧体52の背面を摺動して徐々に押圧する凸状の湾曲面58を備えている。また、該押圧部56は、前記湾曲面58の湾曲方向一端に接続され、フック部57が傾伏状態となった際に、押圧部56の背面に略平行に対向する平部59を備えており、該平部59と前記湾曲面58との接続部分に係止用凸部60が形成されている。これにより、軸体53と押圧体52に対する押圧部56の押圧位置との相対位置関係により、スナップアクションを伴って押圧部56の回転を規制し、フック体54が傾伏状態で維持されるように構成されている。
【0005】
上記構成の掛け具は、吸盤体50を被取付面Wに押し付けた状態で、図11に示す如く、軸体53を支点にしてフック体54を傾伏状態にすることで、押圧部56の作用により押圧体52と軸体53とを相対的に離間させ、環状凸部55が吸盤体50にめり込むように押圧体52で吸盤体50の背面周縁部を押圧し、環状凸部55のめり込んだ部分に押圧力を集中させて吸盤体50の周縁部からの空気の流入を確実に防止するとともに、軸体52及び連結杆51を介して吸盤体50の中央部を押圧体52側に弾性変形させ、被取付面Wと吸着盤1との間の負圧状態を高めて高い吸着能力を得るようにしている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第2568453号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の掛け具は、可撓弾性を有する吸盤体50の背面周縁部を押圧する押圧体52の内面に環状凸部55が形成されているため、長期に亘って被取付面に取り付けたままにしたり、着脱を繰り返したりすると、吸盤体50に環状凸部55のめり込んだ型が残ってしまうことがある。
【0008】
そうすると、掛け具を取り外して再度被取付面に取り付ける際には、押圧体52が吸盤体50の背面周縁部を押圧しても、環状凸部55は残った型内に入り込んだだけの状態となり、新品の時のように押圧体52の押圧力を集中的に吸盤体50に作用させることができず、吸盤体50の外周からの空気の流入防止作用を発揮させることができない場合があった。そのため、吸盤体50の外周縁部から経時的に空気が流入し、被取付面から脱落することがあった。
【0009】
また、該掛け具は、上述の如く、押圧部56を連結杆51に軸着する軸体53と、押圧部56の押圧体52に対する押圧位置との相対位置関係により、押圧部56の回転を規制してフック体54の倒伏状態を維持し、押圧体52による吸盤体50の外周縁部に対する押圧状態、及び吸盤体50の強制的な引動状態を維持させるように構成されているため、軸体53周りで回転させる荷重がフック体54に作用すると、フック体54の傾伏状態が解除されてしまう場合がある。
【0010】
そうすると、押圧体52による吸盤体50の外周縁部に対する押圧状態が解除されるとともに、吸盤体50の強制的な引動状態が解除され、被取付面Wと吸盤体50との間の負圧状態を維持することができずに、掛け具が被取付面から脱落する場合があった。
【0011】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、被掛物を掛けるフック体の起伏状態に関係なく、被取付面に対する吸盤体の吸着状態を維持することができる掛け具を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、可撓弾性を有する吸盤体と、該吸盤体の背面に突設された連結杆と、該連結杆が遊貫挿された押圧体と、該押圧体の背面側に突出した前記連結杆に、軸線を直交させて連結された軸体と、該軸体回りで回転可能に設けられたフック体とを備えてなり、押圧体及び連結杆を該連結杆の軸線方向、且つ離間方向に相対移動させることで、吸盤体の背面周縁部を押圧体で押圧し、且つ吸盤体を弾性変形させるように構成された掛け具であって、フック体は、押圧体と軸体との間に介装される介装部と、該介装部に連設されて被掛物が掛けられるフック部とを備え、該介装部は、連結杆及び軸体の軸線に対して交差方向で押圧体と相対摺動する第一摺接部と、前記交差方向で軸体と相対摺動する軸摺接部と、前記交差方向の一方側で第一摺接部に連設されて押圧体と相対摺動する円弧状の第二摺接部と、前記交差方向の一方側で軸摺接部に隣接して形成され、軸体が第一摺接部側に向けて入り込む軸受凹部とを備え、第一摺接部と軸摺接部との連結杆の軸線方向の間隔が、前記交差方向の一方側に向けて拡大するように設定され、第二摺接部は曲率半径が略一定に設定され、軸受凹部は入り込んだ軸体の軸線が第二摺接部の曲率中心と略一致するように構成されてなることを特徴とする。
【0017】
上記構成の掛け具によれば、フック体が押圧体と軸体との間に介装される介装部と、該介装部に連設されて被掛物が掛けられるフック部とを備え、第一摺接部と軸摺接部との連結杆の軸線方向の間隔が、前記交差方向の一方側に向けて拡大するように設定されているので、押圧体及び軸体に対して介装部(フック体)を前記交差方向の他方側に相対移動させると、押圧体及び軸体は、第一摺接部と軸摺接部との間隔の変化に伴って、間隔が押し広げられるように相対的に離間することになる。
【0018】
そうすると、押圧体と軸体との相対移動に伴って、押圧体は、吸盤体の背面周縁部を押圧するとともに、軸体が取り付けられた連結杆が軸線方向に移動し、吸盤体が押圧体側に引動されて弾性変形することになる。なお、この状態において、吸盤体の弾性復元力により、軸体を押圧体側に引き寄せようとする引っ張り力が作用している。
【0019】
そして、介装部は、前記交差方向の一方側で軸摺接部に隣接して形成されて軸体が第一摺接部側に向けて入り込む軸受凹部を備えているので、介装部をさらに前記交差方向の他方側に向けて移動させると、軸摺接部と相対摺動している軸体が前記引っ張り力により軸受凹部内に入り込み、介装部は、前記交差方向での移動がロックされた状態となり、フック部に被掛物を掛けることができるようになる。
【0020】
そして、介装部は、前記交差方向の一方側で第一摺接部に連設されて押圧体と相対摺動する円弧状の第二摺接部を更に備え、第二摺接部は曲率半径が略一定に設定され、軸受凹部は入り込んだ軸体の軸線が第二摺接部の曲率中心と略一致するように構成されているので、フック体が軸体周りで回転しても、第二摺接部における押圧体に対する接触(押圧)位置から軸体の軸心までの距離が略一定であり、吸盤体に対する押圧体の押圧状態、及び吸盤体の弾性変形状態が一定に保たれることになる。これにより、被掛物を掛けるフック体(フック部)の起伏に関係なく、被取付面に対する吸盤体の吸着状態を維持することができる。
【0021】
また、請求項記載の如く、前記第一摺接部及び軸摺接部のそれぞれが、真っ直ぐな面で形成されることが好ましい。このようにすれば、介装部は前記第一摺接部と軸摺接部との間が楔状を呈することになり、フック体を介装部の一端側(フック部側)に円滑に移動させることができ、また、押圧体と軸体とを円滑に相対移動させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の参考例にかかる掛け具について、添付図面を参酌しつつ説明する。
【0023】
参考例にかかる掛け具は、図1及び図2に示す如く、壁面等の被取付面Wに吸着させる吸盤体1と、該吸盤体1の背面に突設された棒状の連結杆2と、該連結杆2が遊貫挿されて該吸盤体1の背面側に配設された押圧体3と、小物や袋等の被掛物(図示しない)を掛けるフック体4と、該フック体4を連結杆2の先端部に連結する軸体5とで構成されている。
【0024】
前記吸盤体1は、可撓弾性を有するゴムや合成樹脂等を平面視円形をなす皿状に成形したものであり、凹面が前記被取付面Wに当接させて吸着させる吸着面Sに設定され、凸面側が背面Rに設定されている。
【0025】
該吸盤体1は、吸着面Sの略全面を被取付面Wに当接させることで、皿状に戻ろうとする自己弾性復元力によって、吸着面Sと被取付面Wとの間が負圧になって、被取付面Wに吸着できるようになってなっており、被取付面Wへの吸着面Sの当接のし易さ、及び自己弾性復元力を考慮して、平面視中央部から周縁部に向けて肉厚が漸減するように形成されている。また、吸盤体1の背面Rの周縁部(以下、背面周縁部という)には、押圧体3に向けて突出した環状凸部10が形成されている。該環状凸部10は、当該吸盤体1を成形する際に一体成形されたものであり、可撓弾性を有している。
【0026】
前記連結杆2は、棒状の連結杆本体20と、該連結杆本体20の基端部に同心で連設された円板状の抜止部21とで構成されている。前記連結杆本体20は、先端部に前記軸体5を挿通する挿通穴200が貫通して穿設されており、該抜止部21は、連結杆本体20が吸盤体1と同心となるように、吸盤体1の成型時において前記吸盤体1の平面視略中央部に埋設されている。これにより、連結杆2は、連結杆本体20が吸盤体1の背面Rから突出した態様となっている。
【0027】
前記押圧体3は、剛性を有した皿状の樹脂成形品であり、平面視中央部が円形平板状に形成されており、吸盤体1の背面Rを覆うことができるように外径が設定されている。また、該押圧体3は、平面視略中央部に前記連結杆2(連結杆本体20)を遊挿する貫通穴30が穿設されるとともに、外周縁部に平板環状部31が形成されおり、吸盤体1の背面周縁部を押圧できるよう構成されている。
【0028】
該押圧体3は、吸盤体1と対向する前記平板環状部31の内面に吸盤体1の環状凸部10が凹凸嵌合する環状凹部32が形成されている。該環状凹部32は、環状凸部10の突出量よりもやや浅い深さに設定されており、押圧体3(平板環状部)で吸盤体1の背面周縁部を押圧した際に、環状凹部32に嵌合した環状凸部10が押圧されて変形するようになっている。
【0029】
前記フック体4は、押圧体3と同様に、剛性を有する樹脂成型品であり、連結杆2に軸体5を介して連結され、押圧体3の背面を押圧する押圧部41と、該押圧部41の一端に連設され、被掛物を吊り下げ可能に形状設定されたフック部42とで構成されている。
【0030】
前記押圧部41は、前記連結杆本体20を介在させ得る間隔を有して対向する一対の押圧板410,410で構成されており、前記フック部42は、一対の押圧板410,410の一端同士を連結するように連設されている。一対の押圧板410,410には、前記軸体5を挿通する貫通穴411が穿設されており、各押圧板410,410は、該貫通穴411の穴心を回転中心に設定された変心カム状に形成されている。
【0031】
該押圧部41は、変心カム状に形成されることで、フック体4が傾伏状態となるように、フック体4を軸体5周りで一方向に回転させた際に、押圧体3の背面を摺動して該押圧体3を徐々に押圧する凸状の湾曲面412が端面に形成されている。また、該押圧部41は、前記湾曲面412の湾曲方向一端に接続され、フック体4が傾伏状態となった際に、押圧部41の背面に略平行に対向する平部413を備えており、該平部413と前記湾曲面412との接続部分に係止用凸部414が形成されている。これにより、押圧体3に対する押圧部41の押圧位置と軸体5との相対位置関係により、スナップアクションを伴って押圧部41の回転を規制し、フック体4が傾伏状態で維持されるように構成されている。
【0032】
前記軸体5は、連結杆2の挿通穴200に挿通した状態で、両端部が連結杆2から突出するように構成されており、該両端部は、一対の押圧板410,410の貫通穴411,411に挿入できる外径に設定されている。なお、本参考例にかかる軸体5は、一端から他端に向けて外径が漸減したテーパピン状に形成されており、連結杆2の挿通穴200に挿入した際に、両端部が連結杆2から突出するとともに、挿通穴200に圧入された状態となるように構成されている。
【0033】
以上構成の掛け具を被取付面Wに取り付けるには、まず、押圧部41(押圧板410,410)の湾曲面412の曲率半径が最小となる部分を押圧体3の背面に対向させるように、フック体4を起立状態にする。この状態で、押圧部41は、押圧体3に圧接した状態になっておらず、押圧体3は、フック体4と吸盤体1との間で移動できる状態となっている。
【0034】
そして、吸盤体1の吸着面Sが略全面に亘って被取付面Wに当接するように、吸盤体1を被取付面Wに押し付け、この状態で、図3に示す如く、フック体4を軸体5周りに回転させる。そうすると、上述の如く、フック体4の押圧部41の湾曲面412の曲率半径の変化に伴って、押圧部41が押圧体3の背面を押圧して押圧体3が吸盤体1に向けて押圧されるとともに、連結杆2が軸線方向に引動されて吸盤体1の略中央部が押圧体3側に引っ張られることになる。そうすると、吸盤体1の吸着面Sと被取付面Wとの間が負圧状態になり、吸盤体1が被取付面Wに吸着した状態となる。そして、係止用凸部414が押圧体3の背面を押圧して後に、平部413が押圧体3の背面と対向した状態になると押圧体3による吸盤体1に対する押圧、及び連結杆2の引導状態を維持したまま、押圧部41における軸体5周りの回転が規制され、フック体4は、傾伏状態で維持することになる。
【0035】
この状態で、図4に示す如く、吸盤体1の環状凸部10は、押圧体3の環状凹部32に嵌め合わされた態様となり、押圧体3による吸盤体1の押圧により、環状凸部10が不均一に押し潰されることなく、環状凹部32の形状に即して変形している。したがって、吸盤体1の周縁部における吸着面Sは、吸盤体1の周縁部の全周に亘って被取付面Wに均一な状態で密接しており、被取付面Wと吸盤体1(吸着面S)との間への気体の流入が防止された状態となっている。
【0036】
以上のように、上記構成の掛け具によれば、吸盤体1の背面周縁部に環状凸部10が突設されているので、押圧体3で吸盤体1の背面周縁部を押圧した際に、環状凸部10は押し潰された態様となり、押圧体3による押圧力を環状凸部10の形成領域に集中させることができる。これにより、環状凸部10の形成領域に対応する吸盤体1の吸着面Sが、その他の領域の吸着面Sよりも密接な状態となり、被取付面Wと吸着面Sとの間への気体の流入を確実に防止することができ、吸着体の被取付面Wに対する吸着状態を長期に亘って維持することができる。
【0037】
さらに、前記押圧体3に前記環状凸部10と凹凸嵌合する環状凹部32が形成され、該環状凹部32は、押圧体3で吸盤体1を押圧した際に環状凸部10を押圧可能に深さ設定されているので、押圧体3で吸盤体1を押圧した際に、吸盤体1に突設された環状凸部10は、環状凹部32の内周形状に即して弾性変形することになり、不均一に押し潰されることがない。これにより、環状凸部10の不均一な変形に伴う吸盤体1の変形を抑制し、吸盤体1の周縁部を全周に亘って被取付面Wに均一な状態で密接させることができるので、安定した吸着を実現することができる。
【0039】
上記参考例において、押圧体3の平板環状部31に吸盤体1の環状凸部10と凹凸嵌合させる環状凹部32を形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、環状凹部32を形成することなく、平板環状部31で直接吸盤体1の環状凸部10を押圧するようにしてもよい。このようにしても、環状凸部10の存在により、押圧体3による押圧力が環状凸部10に集中的に作用することになり、該環状凸部10の形成部分が被取付面Wに密接状態となる。したがって、上記参考例と同様に、吸着面Sと被取付面Wとの間に負圧状態を長期に亘って維持することができる。
【0040】
上記参考例において、吸盤体1を皿状に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、吸盤体1を円形平板状に形成してもよい。このようにしても、フック体4を傾伏状態にすることで、吸盤体1の中央部が押圧体3側に引かれることになり、被取付面Wと吸着面Sとの間を負圧状態にすることができる。
【0041】
また、上記参考例において、押圧体3を吸盤体1の背面Rを覆うことができる外径に設定したが、吸盤体1の外径を押圧体3の外径よりも大きくし、押圧体3で吸盤体1の背面Rを押圧した(覆った)状態で、吸盤体1の外周縁部の一部が押圧体3から外部に露呈するように構成してもよい。ただし、上記環状凸部10は、押圧体3に押圧され得る配置にすることは勿論のことである。このようにすれば、環状凸部10から吸盤体1の外周縁まで距離が長くなり、被取付面Wに対する接触面積を広くすることができ、さらなる空気の流入防止を図ることができる。その上、該掛け具を被取付面Wから取り外すに際し、押圧体3による吸盤体1の押圧を解除した状態で、押圧体3から外方に出た吸盤体1の外周縁を容易に反り返すことができるので、被取付面Wと吸盤体1との間に空気を容易に流入させることができ、吸盤体1の吸着を容易に解除することができる。
【0042】
上記参考例において、フック体4を一つ設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示す如く、連結杆2を基準にして左右振り分け状態となるように長尺な軸体5を連結杆2及び押圧板410,410に挿通し、上記フック体4とは別に該軸体5の両端部にフック体4a,4bを設けるようにしてもよい。この場合、軸体5の両端部に取り付けたフック体4a,4bには、上記参考例にかかるフック体4の如き押圧部41等を形成する必要するはない。
【0043】
次に、本発明の実施形態にかかる掛け具について、添付図面を参酌しつつ説明する。なお、本実施形態にかかる掛け具は、上記参考例と同一構成の吸盤体1、連結杆2、及び押圧体3を有しているので、以下説明において、これらの構成について同一の名称及び符号を付して説明を割愛し、上記参考例と相違するフック体4についてのみ説明する。
【0044】
本実施形態にかかる掛け具のフック体4は、図6及び図7に示す如く、軸体5を介して連結杆2に連結される連結部45と、連結部45に垂設されたフック部42とで構成されている。
【0045】
前記連結部45は、所定間隔(連結杆2の外径よりやや広い間隔)を有して対向配置された一対の連結板45a,45bで構成されており、前記一対の連結板45a,45bは、同一の構成を有している。該一対の連結板45a,45bの各一端面(後述する介装部47の一端)は、前記フック部42に接続され、他端面は円弧面状に形成されて後述する第二摺接部48cを構成している。
【0046】
さらに、各連結板45a,45bには、連結杆本体20から突出した軸体5の端部を挿入する挿入穴49が、一端側から他端側に延びて長穴状に形成されており、後述する第一摺動部48aを構成する一側端面に対して他端側が離間して傾斜状態で形成されている。このように挿入穴49を形成することで、押圧体3及び軸体5に対して相対移動可能に押圧体3の背面と軸体5との間に介装される介装部47が、連結板45a,45bの一側端面(第一摺動部48a)及び他端面(第二摺接部48c)と、挿入穴49との間に形成されている。
【0047】
前記介装部47について具体的に説明すると、該介装部47は、連結杆2(連結杆本体20)及び軸体5の軸線と直交方向に移動させる際に、連結杆2及び軸体5の軸線に対して交差方向(以下、単に交差方向という)で押圧体3の背面と相対摺動する前記第一摺接部48aと、前記交差方向で軸体5と相対摺動する軸摺接部48bとを備えている。
【0048】
第一摺接部48aは、前記交差方向(本実施形態においては直交方向)に連結板45a,45bの一端側から他端側に向けて真っすぐ延びる平面で構成されており、本実施形態においては上述の如く連結板45a,45bの一側端面から構成されている。
【0049】
軸摺接部48bは、連結板45a,45bの一端側から他端側に延びる面で構成されており、本実施形態においては、前記挿入穴49を形成する第一摺動部48a側の平面状の内周面で構成されている。
【0050】
前記第一摺接部48a及び軸摺接部48bは、連結杆本体20の軸線方向における間隔が、連結板45a,45bの他端(前記交差方向の一方側)に向けて拡大するように形成され、介装部47における第一摺接部48aと軸摺接部48bとの間の部分が、連結板45a,45bの一端側ほど先細りした楔状を呈している。
【0051】
第一摺接部48aと軸摺接部48bとの間隔について、具体的に説明すると、連結板45a,45bの一端側における前記第一摺接部48aと軸摺接部48bとの間隔(最小間隔W2)は、押圧体3を吸盤体1に対して非押圧状態にした際における、押圧体3の背面から軸体5までの距離と略同等、或いはそれよりも短くなるように設定され、連結板45a,45bの他端側における前記第一摺接部48aと軸摺接部48bとの間隔(最大間隔W1)は、最小間隔W2に対して吸盤体1の背面周縁部が押圧体3で押圧された状態で、吸盤体1が弾性変形することにより連結杆2が軸線方向で先端側に移動できる略最大移動量分だけ広くなるように設定されている。従って、上述の如く第一摺接部48a及び軸摺接部48bは、平面状に形成されているので、これらは、相対的に傾斜した状態となっている。
【0052】
さらに、該介装部47は、前記交差方向の一方側にある第一摺接部48aの一端に連続して形成された円弧状の前記第二摺接部48cを備えている。該第二摺接部48cは、上述の如く、連結板45a,45bの他端面からなり、曲率半径Rが略一定に設定されている。したがって、第一摺接部48a及び第二摺接部48cは、連続面を形成している。
【0053】
さらに、該介装部47は、該介装部47を一端側(フック体4をフック部42側)に移動させた際に、軸摺接部48bと相対摺動する軸体5が第一摺接部48a側に向けて入り込むように、該介装部47の他端側(前記交差方向の一方側)で軸摺接部48bに隣接して軸受凹部48dが形成されている。
【0054】
該軸受凹部48dは、軸摺接部48bの面直交方向、且つ第一摺接部48a側に連結板45a,45bを切り欠いて形成されており、軸摺接部48bを基準面にして軸体5の半径以上の深さ(本実施形態においては軸体5の外径よりやや深い深さ)に設定されている。また軸受凹部48dは、奥部の内周面が半円弧面状に形成されおり、該奥部の内周面に軸体5が摺動可能に面接触した状態で収容されるようになっている。
【0055】
さらに、該軸受凹部48dは、上記態様で収容された軸体5の軸線が、前記第二摺接部48cの曲率中心と略一致するように形成されている。また、該軸受凹部48dは、第一摺接部48aと面直交する方向で、第一摺接部48aから該軸受凹部48dに収容した軸体5の軸線までの距離が、前記最大間隔W1よりもやや短く、且つ前記最小間隔W2より長くなるよう設定されている。これにより、軸受凹部48dは、押圧体3で押圧された吸盤体1が弾性変形させ得る位置で軸体5を収容できるように形成されている。したがって、軸摺接部48bと軸受凹部48dの内周面とは、連続して形成され、本実施形態にかかる軸受凹部48dは、挿入穴49とともL字状の穴を形成している。
【0056】
上記構成の掛け具を、被取付面である壁面Wに取り付ける場合、まず、軸体5が挿入穴49の一端側に位置するようにしておく。そして、図8(イ)に示す如く、フック部42を連結部45よりも下方に位置させた状態で、吸盤体1の吸着面Sを壁面Wに当接させ、吸盤体1を壁面Wに向けて押し付ける。この状態で、皿状に形成された吸盤体1は、弾性変形して略平板状をなし、吸着面Sと壁面Wとの間の空気が略無くなった状態となるとともに、吸盤体1が自己弾性復元力により皿状に戻ろうとして吸着面Sと壁面Wとの間が負圧状態になる。
【0057】
そして、この状態を維持したまま、図8(ロ)に示す如く、フック体4を下方に引っ張ると、フック体4の介装部47が前記交差方向で押圧体3及び軸体5に対して相対移動することになる。つまり、介装部47の第一摺動部48aが押圧体3の背面と相対摺動するとともに、軸摺接部48bが軸体5の外周面に対して相対摺動することになる。そうすると、上述の如く、第一摺動部48aと軸摺接部48bとの間の介装部47は楔状に形成されているので、フック体4を下方(前記交差方向の他方側)に引っ張るにつれ、介装部47が押圧体3の背面と軸体5との間隔を広げるように作用することになる。すなわち、第一摺動部48aと軸摺接部48bとの間の介装部47が、前記交差方向の他方側に押圧体3及び軸体5に対して相対移動することで、押圧体3及び軸体5が連結杆2の軸線方向で相対的に離間することになる。
【0058】
そうすると、第一摺動部48aと軸摺接部48bとの間隔が広がるにつれ、第一摺接部48aが押圧体3の背面に対して押圧した状態になって吸盤体1の背面周縁部が押圧体3に押圧されるとともに、軸体5を介して連結杆2が軸線方向で先端側に移動して、吸盤体1の中央部が押圧体3側に引かれて弾性変形することになる。
【0059】
そして、図8(ハ)に示す如く、押圧体3の背面と軸体5との間に介装部47の前記最大間隔W1部分が位置すると、吸盤体1の背面Rが押圧体3の内面に近づくため、吸盤体1の弾性変形の限界、すなわち連結杆2の軸線方向での移動が略限界に近づくことになる。そうすると、吸盤体1の弾性力によって連結杆2が抜止部21側(押圧体3側)に引っ張られた状態となっているため、フック体4を下方に向けて引っ張ると、図8(ニ)に示す如く、軸体5が軸受凹部48dと軸摺接部48bとの接続部分を乗り越え、軸受凹部48dに入り込み、フック体4における前記交差方向での移動が規制され、該掛け具の取り付けが完了する。
【0060】
この状態で、軸体5は、押圧体3で押圧された吸盤体1を弾性変形させ得る位置に形成された軸受凹部48d内に収容されているので、吸盤体1は、自己の弾性復元力のみで壁面Wに吸着しているのではなく、連結杆2の強制的な引動による吸盤体1の弾性変形によって吸着面Sと壁面Wとの間の負圧状態が高まった状態で、壁面Wに吸着した状態となっている。なお、吸盤体1の環状凸部10と押圧体3の環状凹部32とは、凹凸嵌合した状態となっており(図4参照)、第一実施形態と同様に作用している。
【0061】
そして、被掛物をフック部42に掛けた際に、フック体4が軸体5周りで回転すると、図9(イ)に示す如く、第二摺接部48cが押圧体3の背面を摺接することになるが、上述の如く、第二摺接部48cは、曲率半径Rが一定で、且つ曲率中心が軸受凹部48dに収容された軸体5の軸線と一致しているので、フック体4が回転して第二摺接部48cが押圧体3の背面上を摺動しても、軸体5と押圧体3の背面までの相対距離が変化することがなく、第一摺接部48aが押圧体3を押圧しているときと同様に、第二摺接部48cが押圧体3の背面を押圧するとともに、軸体5を介して連結杆2が引導され、吸盤体1を弾性変形させた状態で維持させた状態となる。
【0062】
そして、上記掛け具を壁面Wから取り外すには、図9(ロ)に示す如く、フック部42が連結杆2よりも上方に位置するまでフック体4を回転させると、挿入穴49の他端側が軸受凹部48dよりも押圧体3側に位置することになり、図9(ハ)に示す如く、吸盤体1の自己弾性復元力により連結杆2が抜止部21側に引かれて軸体5が軸受凹部48dから挿入穴49に移動することになる。そうすると、図9(ホ)に示す如く、軸体5の軸線から押圧体3の背面に対向する第二摺接部48c、或いは、該第二摺接部48cに接続された連結板45a,45bの他側端までの距離W3が、第二摺接部48cの曲率半径Rよりも短くなり、連結杆2に対する強制的な引動、及び押圧体3に対する押圧が解除され、当該掛け具を壁面Wから取り外すことができる。
【0063】
以上のように、上記構成の掛け具によれば、押圧体3の背面と軸体5との間に介装される介装部47が、フック体4を前記交差方向の他方側に向けて引っ張った際に、前記交差方向で押圧体3の背面と相対摺動する第一摺接部48aと、前記交差方向で軸体5と相対摺動する軸摺接部48bとを備え、前記第一摺接部48a及び軸摺接部48bは、介装部47を前記交差方向の他方側(被掛物の吊り下げ方向)に移動させることで、押圧体3及び軸体5の間隔を相対的に押し広げるように、連結杆2の軸線方向の間隔が、一端側より他端側ほど広く設定されているので、フック体4を引っ張るだけで、押圧体3で吸盤体1の背面周縁部を押圧することができるとともに、連結杆2を引動して吸盤体1を弾性変形させ、被取付面Wと吸盤体1の吸着面Sとの間の負圧状態を高めることができる。
【0064】
また、介装部47には、軸摺接部48bの他端に隣接して軸受凹部48dが形成されているので、軸体5が該軸受凹部48dに入り込むことで、介装部47(フック体4)の前記交差方向での移動を規制することができる。また、被取付面Wと吸盤体1の吸着面Sとの間の負圧状態を高めた状態、すなわち、押圧体3で吸盤体1の背面周縁部を押圧するとともに、連結杆2を引動して吸盤体1を弾性変形させた状態で維持させることができる。
【0065】
さらに、第一摺接部48aに連続して形成された第二摺接部48cが、曲率半径Rを一定にして、曲率中心を軸受凹部48dに入り込んだ軸体5の軸線と一致させて形成されているので、フック体4を軸体5周りで回転させても、押圧体3の背面と軸体5との相対距離を一定に保つことができ、押圧体3に対する押圧状態、連結杆2に対する引動状態を一定に保つことができる。これにより、吊り下げた被掛物の形態等に起因してフック体4を軸体5周りに回転しても、被取付面Wに対する取付状態を長期に亘って保つことができる。したがって、上記構成の掛け具は、被取付面に取り付けて小物等を掛けるように用いるだけでなく、例えば、対向する壁面(被取付面)のそれぞれに上記構成の掛け具を取り付け、壁面間にロープを張る等といった用途にも使用することができる。
【0066】
尚、本発明の掛け具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0067】
上記実施形態において、連結板45a,45bに挿入穴49を形成することで、軸体5が摺動する軸摺接部48bを形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、上記構成の介装部を連結板として構成し、該介装部の先細りした一端部にフック部42を連設するようにしてもよい。つまり、介装部47に上記構成の第一摺接部48a、第二摺接部48c、軸摺接部48b、及び軸受凹部48dを形成していれば、押圧体3の背面と軸体5との間隔を相対的に押し広げることができ、軸体5を軸受凹部48dに収容した状態で、第二摺接部48cを押圧体3の背面に摺接させることができ、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0068】
上記実施形態において、軸摺接部48bを真っ直ぐな面で構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、円弧面などであってもよい。ただし、該円弧面からなる第二摺動部48cの一端及び他端の配置は、上記実施形態と同様の配置となるようにすることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、請求項にかかる発明によれば、可撓弾性を有する吸盤体と、該吸盤体の背面に突設された連結杆と、該連結杆が遊貫挿された押圧体と、該押圧体の背面側に突出した前記連結杆に、軸線を直交させて連結された軸体と、該軸体回りで回転可能に設けられたフック体とを備えてなり、押圧体及び連結杆を該連結杆の軸線方向、且つ離間方向に相対移動させることで、吸盤体の背面周縁部を押圧体で押圧し、且つ吸盤体を弾性変形させるように構成された掛け具であって、フック体は、押圧体と軸体との間に介装される介装部と、該介装部に連設されて被掛物が掛けられるフック部とを備え、該介装部は、連結杆及び軸体の軸線に対して交差方向で押圧体と相対摺動する第一摺接部と、前記交差方向で軸体と相対摺動する軸摺接部と、前記交差方向の一方側で第一摺接部に連設されて押圧体と相対摺動する円弧状の第二摺接部と、前記交差方向の一方側で軸摺接部に隣接して形成され、軸体が第一摺接部側に向けて入り込む軸受凹部とを備え、第一摺接部と軸摺接部との連結杆の軸線方向の間隔が、前記交差方向の一方側に向けて拡大するように設定され、第二摺接部は曲率半径が略一定に設定され、軸受凹部は入り込んだ軸体の軸線が第二摺接部の曲率中心と略一致するように構成されているので、被掛物を掛けるフック体の起伏状態に関係なく、被取付面に対する吸盤体の吸着状態を維持することができる。
【0072】
また、請求項にかかる発明によれば、前記第一摺接部及び軸摺接部のそれぞれが、真っ直ぐな面で形成されているので、フック体を介装部の一端側(フック部側)に円滑に移動させることができ、また、押圧体と軸体とを円滑に相対移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例にかかる掛け具の断面側面図を示す。
【図2】 同参考例にかかる掛け具の正面図を示す。
【図3】 同参考例にかかる掛け具を被取付面に取り付けた状態の断面側面図を示す。
【図4】 同参考例にかかる掛け具の部分断面図であって、押圧体による吸盤体の押圧状態を説明する説明図を示す。
【図5】 他参考例にかかる掛け具の正面図を示す。
【図6】 本発明の一実施形態にかかる掛け具の断面側面図を示す。
【図7】 同実施形態にかかる掛け具の正面図を示す。
【図8】 同実施形態にかかる掛け具の取り付け工程図を示す。
【図9】 同実施形態にかかる掛け具のフック体を回転させた際の状態説明図を示す。
【図10】 従来の掛け具の断面側面図を示す。
【図11】 従来の掛け具を被取付面に取り付けた状態の断面側面図を示す。
【符号の説明】
1…吸盤体、2…連結杆、3…押圧体、4…フック体、5…軸体、10…環状凸部、20…連結杆本体、21…抜止部、30…貫通穴、31…平板環状部、32…環状凹部、41…押圧部、42…フック部、45a,45b…連結板、45…連結部、47…介装部、48a…第一摺動部、48d…軸受凹部、48c…第二摺接部、48b…軸摺接部、49…挿入穴、200…挿通穴、410…押圧板、411…貫通穴、412…湾曲面、413…平部、414…係止用凸部、R…背面、S…吸着面、W…被取付面

Claims (2)

  1. 可撓弾性を有する吸盤体と、該吸盤体の背面に突設された連結杆と、該連結杆が遊貫挿された押圧体と、該押圧体の背面側に突出した前記連結杆に、軸線を直交させて連結された軸体と、該軸体回りで回転可能に設けられたフック体とを備えてなり、押圧体及び連結杆を該連結杆の軸線方向、且つ離間方向に相対移動させることで、吸盤体の背面周縁部を押圧体で押圧し、且つ吸盤体を弾性変形させるように構成された掛け具であって、フック体は、押圧体と軸体との間に介装される介装部と、該介装部に連設されて被掛物が掛けられるフック部とを備え、該介装部は、連結杆及び軸体の軸線に対して交差方向で押圧体と相対摺動する第一摺接部と、前記交差方向で軸体と相対摺動する軸摺接部と、前記交差方向の一方側で第一摺接部に連設されて押圧体と相対摺動する円弧状の第二摺接部と、前記交差方向の一方側で軸摺接部に隣接して形成され、軸体が第一摺接部側に向けて入り込む軸受凹部とを備え、第一摺接部と軸摺接部との連結杆の軸線方向の間隔が、前記交差方向の一方側に向けて拡大するように設定され、第二摺接部は曲率半径が略一定に設定され、軸受凹部は入り込んだ軸体の軸線が第二摺接部の曲率中心と略一致するように構成されてなることを特徴とする掛け具。
  2. 第一摺接部及び軸摺接部のそれぞれが、真っ直ぐな面で形成されてなる請求項記載の掛け具。
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