JP4150113B2 - 自動チャンネルプリセット方法および装置および記録媒体 - Google Patents

自動チャンネルプリセット方法および装置および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動チャンネルプリセット方法および装置に関し、より特定的には、テレビジョン受像機等のテレビ放送信号を受信する機器において、放送されているチャンネルを自動的に検出してプリセット(設定)を行う自動チャンネルプリセット方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビジョン受像機等における自動チャンネルプリセット方法として、地域設定方法、オートサーチ方法、および地域設定方法とオートサーチ方法とを併用した方法の3種類の自動チャンネルプリセット方法が一般的に用いられている。
【0003】
地域設定方法は、数年前から採用され始めた方法であり、次のようなものである。予め日本全国を幾つかの地域に分割して、各地域ごとに受信できそうな放送波の周波数一覧を作成し、この周波数一覧の情報をテレビジョン受像機のメモリ等に記憶しておく。そして、テレビジョン受像機は、チャンネルプリセット動作の際に、ユーザにテレビジョン受像機設置場所の該当地域(以下、ユーザ地域という)を選択指示させ、この選択指示された地域の周波数をメモリ等から読み出すことで放送チャンネルを一義的にプリセットする。
【0004】
オートサーチ方法は、自動微調整回路(AFT回路)を用いた方法であり、次のようなものである。テレビジョン受像機は、チャンネルプリセット動作を指示されると、受信周波数を日本国内であれば1ch(91.25MHz)から62ch(765.25MHz)まで(以下、これらの各チャンネルを総称してチャンネルプランという)連続的に変化させ、各々のチャンネルにおいて同調したときに発生するAFT電圧が得られたか否かを判断する。そして、同調したときに発生するAFT電圧が得られたチャンネルには放送波が存在すると判断して、当該チャンネルのみをプリセットする。
図5に、従来のオートサーチ方法を用いた自動チャンネルプリセット装置の構成を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した地域設定方法、オートサーチ方法および地域設定方法にオートサーチ方法を併用した方法のいずれにおいても、ユーザ地域で実際に放送されているチャンネルを正確に選択することができないという場合が発生している。
【0006】
まず、地域設定方法においては、ユーザの所在地が放送エリアの境目に位置するような場合、ユーザの所在地の立地条件・環境によっては、地域分割により予め設定した放送波の一部が届かないことがあり、この場所において地域設定方法によるチャンネルプリセット動作を行うと、受信できていないチャンネルがプリセットされるという問題が生じる。また、このような場合、ユーザの所在地の立地条件・環境によっては、選択指示したユーザ地域に隣接する他の地域の放送波が届くことがあり、この場所において地域設定方法によるチャンネルプリセット動作を行うと、受信できているチャンネルがプリセットされないという問題が生じる。
【0007】
この地域設定方法における問題を解決する手法として、日本全国のチャンネル受信状況を完璧に把握して分割する地域をさらに細分化するということが考えられるが、この場合、分割する地域があまりにも膨大な数となってしまい現実的には不可能である。
【0008】
次に、オートサーチ方法においては、弱電界時の誤動作や妨害波(テレビ放送のチャンネルプランに関係のない信号)をテレビ放送と誤って受信する誤動作や、隣接チャンネル妨害による誤動作等が発生するという問題がある。しかも、オートサーチ方法では、AFT回路が必要不可欠であり、チャンネルプリセット回路のコストアップに加え、製造工程において精密な調整が必要という課題も残っている。
【0009】
また、地域設定方法にオートサーチ方法を併用した方法においては、いずれの方法を先に実行するかが関係し、確かに先に実行した方法の問題点は緩和されるが、後に実行した方法の問題が依然残っているのが現状である。
【0010】
それ故、本発明の目的は、AFT回路を用いることなく簡単な回路構成によって、誤動作を生じることのないテレビジョン受像機等の自動チャンネルプリセット方法および装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット方法であって、
第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
周波数fNで選局した場合、周波数(fN+α)で選局した場合、および周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、第Nチャンネルが有放送チャンネルであると判断するステップと、
有放送チャンネルであると判断したチャンネルのみをプリセットするステップとを有する。
【0012】
上記のように、第1の発明によれば、弱電界での不安定な状態での周波数の判別を行わなくて済む。また、受信信号の有無を同期信号で判別するため、判別のための周波数特性も広い帯域を必要とせず雑音による誤動作の可能性も大きく軽減できる。さらに、受信周波数を特定周波数分ずらすことにより、その付近の他のチャンネルのスプリアス成分を誤って受信することによる同期判別の誤動作も軽減出来る。従って、上記従来の方法に比べ、より高速でかつ正確なチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において、周波数fNにおける選局動作時の電界強度を検出するステップと、
周波数fNにおける選局動作によって得られる信号について、水平・垂直同期
信号のノイズ量を検出するステップと、
電界強度が強電界であって、かつ、ノイズ量が多い場合には、周波数(fN+α)および周波数(fN−β)における選局動作時の信号増幅利得を下げるステップとをさらに有する。
【0014】
上記のように、第2の発明によれば、第1の発明において、AGC電圧が低く、かつノイズ量が多い時にノイズ量が少なくなるように信号増幅利得を制御することで当該方法を用いる装置内での混変調の発生を防止し、誤動作(誤検出)の発生を回避すると共に、減衰するステップでの減衰量のバラツキによる誤動作の発生をも回避することができる。従って、上記第1の発明に比べ、さらに精度の高いチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0015】
第3の発明は、第1および第2の発明において、予め定めた周波数αは、第Nチャンネルの映像搬送波と下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波との周波数差である1.5MHzであり、予め定めた周波数βは、映像中間周波増幅回路の特性に基づいた周波数であることを特徴とする。
上記のように、第3の発明は、第1および第2の発明における典型的な周波数設定および判断手法を特定したものである。
【0016】
第4の発明は、テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット方法であって、
第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、および当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
周波数fNで選局した場合、および周波数(fN+α)で選局した場合で選局した場合のそれぞれにおいて、減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、第Nチャンネルが有放送チャンネルでないと判断するステップとを有する。
【0017】
上記のように、第4の発明によれば弱電界での不安定な状態での周波数の判別を行わなくて済む。また、受信信号の有無を同期信号で判別するため、判別のための周波数特性も広い帯域を必要とせず雑音による誤動作の可能性も大きく軽減できる。さらに、受信周波数を特定周波数分ずらすことにより、その付近に存在している何らかの信号、すなわち、妨害波を誤って受信することによる同期判別の誤動作も軽減出来る。従って、上記従来の方法に比べ、より高速でかつ正確なチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0018】
第5の発明は、テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット装置であって、
チューナに対し、第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行うように指示する選局制御マイコンと、
選局制御マイコンの指示に従って、対応する選局周波数における選局動作を行って信号を受信するチューナと、
チューナが受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるトラップ手段と、
周波数fNで選局した場合、周波数(fN+α)で選局した場合、および周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、トラップ手段が出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別する同期判別手段とを備え、
選局制御マイコンは、周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、第Nチャンネルが有放送チャンネルであると判断し、当該判断した有放送チャンネルのみをプリセットすることを特徴とする。
【0019】
上記のように、第5の発明によれば、AFT回路の削除によるコストダウンが図れると共に、弱電界での不安定な状態での周波数の判別を行わなくて済む。また、受信信号の有無を同期信号で判別するため、同期判別手段の周波数特性も広い帯域を必要とせず雑音による誤動作の可能性も大きく軽減できる。さらに、受信周波数を特定周波数分ずらすことにより、その付近の他のチャンネルのスプリアス成分を誤って受信することによる同期判別の誤動作も軽減出来る。従って、上記従来の方法に比べ、より高速でかつ正確なチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0020】
第6の発明は、第5の発明において、チューナは、選局制御マイコンに対し、周波数fNにおける選局動作時の電界強度を通知し、
周波数fNにおける選局動作によって受信する信号について、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出するノイズ検出手段をさらに備え、
選局制御マイコンは、電界強度が強電界であって、かつ、ノイズ量が多い場合には、チューナの信号増幅利得を下げて周波数(fN+α)および周波数(fN−β)における選局動作を行うことを特徴とする。
【0021】
上記のように、第6の発明によれば、第5の発明において、AGC電圧が低く、かつノイズ量が多い時にノイズ量が少なくなるようにチューナの信号増幅利得を制御することで自己の装置内での混変調の発生を防止し、誤動作(誤検出)の発生を回避すると共に、トラップ手段での減衰量のバラツキによる誤動作の発生をも回避することができる。従って、上記第5の発明に比べ、さらに精度の高いチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0022】
第7の発明は、第5および第6の発明において、予め定めた周波数αは、第Nチャンネルの映像搬送波と下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波との周波数差である1.5MHzであり、予め定めた周波数βは、映像中間周波増幅回路の特性に基づいた周波数であることを特徴とする。
上記のように、第7の発明は、第5および第6の発明における典型的な周波数設定および判断手法を特定したものである。
【0023】
第8の発明は、テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット装置であって、
チューナに対し、第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、および当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行うように指示する選局制御マイコンと、
選局制御マイコンの指示に従って、対応する選局周波数における選局動作を行って信号を受信するチューナと、
チューナが受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるトラップ手段と、
周波数fNで選局した場合、および周波数(fN+α)で選局した場合のそれぞれにおいて、トラップ手段が出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別する同期判別手段とを備え、
選局制御マイコンは、周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、第Nチャンネルが有放送チャンネルでないと判断することを特徴とする。
【0024】
上記のように、第8の発明によれば、AFT回路の削除によるコストダウンが図れると共に、弱電界での不安定な状態での周波数の判別を行わなくて済む。また、受信信号の有無を同期信号で判別するため、同期判別手段の周波数特性も広い帯域を必要とせず雑音による誤動作の可能性も大きく軽減できる。さらに、受信周波数を特定周波数分ずらすことにより、その付近に存在している何らかの信号、すなわち、妨害波を誤って受信することによる同期判別の誤動作も軽減出来る。従って、上記従来の方法に比べ、より高速でかつ正確なチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0025】
第9の発明は、テレビ放送信号を受信する機器において実行され、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットするためのコンピュータプログラムを記録した媒体であって、
第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
周波数fNで選局した場合、周波数(fN+α)で選局した場合、および周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、第Nチャンネルが有放送チャンネルであると判断するステップと、
有放送チャンネルであると判断したチャンネルのみをプリセットするステップとを含む動作環境を、機器上で実現するためのコンピュータプログラムを記録している。
【0026】
第10の発明は、第9の発明において、周波数fNにおける選局動作時の電界強度を検出するステップと、
周波数fNにおける選局動作によって得られる信号について、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出するステップと、
電界強度が強電界であって、かつ、ノイズ量が多い場合には、周波数(fN+α)および周波数(fN−β)における選局動作時の信号増幅利得を下げるステップとをさらに含む。
【0027】
上記のように、第9および第10の発明は、上記第1および第2の発明の自動チャンネルプリセット方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体である。これは、既存の機器に対し、上記第1および第2の発明の自動チャンネルプリセット方法を、ソフトウエアの形態で供給することに対応させたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の自動チャンネルプリセット方法および装置は、テレビ放送信号を受信する機器に用いることができるが、以下、地上波を受信するテレビジョン受像機に用いた場合を一例に挙げて説明する。
【0029】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成を示すブロック図である。図1において、自動チャンネルプリセット装置は、アンテナ1と、チューナ2と、検波回路3と、同期判別回路4と、選局制御マイコン5と、メモリ6とを備える。また、検波回路3は、隣接トラップ31と、映像検波回路32と、音声検波回路33とを備える。
なお、テレビジョン受像機の基本的な構成および動作は、すでに周知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0030】
アンテナ1は、テレビ放送チャンネルの地上波(放送波)を受信する地上波用アンテナである。チューナ2は、シンセサイザ方式の地上波用チューナであり、選局制御マイコン5の指示する受信周波数の信号をアンテナ1が受信する放送波から取り出し、増幅および中間周波信号に変換して出力する。隣接トラップ31は、隣接する下側チャンネルの音声搬送波を減衰させるSAWフィルタで構成されるトラップ回路である。映像検波回路32は、中間周波信号の映像検波を行って映像検波出力信号(輝度信号,搬送色信号,同期信号など)を抽出する。同期判別回路4は、映像検波回路32が抽出した信号に同期信号があるか否かを判別し、判別結果を選局制御マイコン5へ出力する。選局制御マイコン5は、チューナ2の選局周波数の制御、同期判別回路4から入力する同期判別結果に基づいたチャンネルの有無の判定、および判定結果をメモリ6に書き込む動作を行う。
【0031】
以下、上記構成による自動チャンネルプリセット装置において行う第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を、さらに図2を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
ユーザからの指示によりチャンネルプリセットが開始されると、選局制御マイコン5は、選局するチャンネル番号を示すカウンタN(Nは、日本国内の地上波受信においては、チャンネルプランに対応した1〜62の範囲をとる)およびチャンネルを記憶するポジション番号を示すカウンタPにそれぞれ「0」を入力して初期化する(ステップS201)。初期化が終わると、選局制御マイコン5は、カウンタNに「1」を加えた後(最初のフローではN=1となる)(ステップS202)、チューナ2に対して第Nチャンネルを選局するように、すなわち、第Nチャンネルの周波数fNで選局するように指示する(ステップS203)。
【0033】
チューナ2は、選局制御マイコン5が指示する第Nチャンネルを選局し、得られた受信信号を検波回路3へ出力する。検波回路3は、まず、チューナ2から入力する受信信号を隣接トラップ31を通して、第Nチャンネルの下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波を減衰させる。次に、検波回路3は、隣接トラップ31で減衰させた受信信号を映像検波回路32に入力して映像検波を行い、検波出力信号を得る。この検波出力信号は、ローパスフィルタ(図示せず)を介して、すなわち、水平・垂直同期信号だけが抽出されて同期判別回路4へ入力される。同期判別回路4は、検波回路3がローパスフィルタを介して出力する信号を入力し、水平・垂直同期信号があるか否かを判別して、当該判別の結果(以下、第1の同期結果という)を選局制御マイコン5へ出力する(ステップS204)。
【0034】
上記ステップS204の判別において、水平・垂直同期信号がないという第1の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在しないと判断する。なぜならば、第1の同期結果が水平・垂直同期信号は存在しないということは、第Nチャンネル付近に放送波が無いということに他ならないからである。
この結果の場合、選局制御マイコン5は、上記ステップS202に戻って次のチャンネル(最初のフローでは第2チャンネル)の選局に移行する。
【0035】
一方、上記ステップS204の判別において、水平・垂直同期信号があるという第1の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在する可能性があると判断し、続いて(第Nチャンネルの周波数fN+1.5MHz)の周波数で選局を行うようにチューナ2に対して指示する(ステップS205)。このように、さらに別の周波数で選局を行うのは、通常の検波回路3が送信系の問題や受信機側の温度特性等で搬送周波数や中間周波数がずれることを考慮して搬送波や中間周波数が幾分ずれても検波できるように設計されていることに鑑み、同期した信号が第Nチャンネルの信号なのか、テレビのチャンネルプラン上存在し得ない、つまり、混変調等により発生したスプリアス成分などの妨害波なのかを判断するためである。
なお、この周波数fNに加算する1.5MHzは、第Nチャンネルの映像搬送波と下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波との周波数差である。
【0036】
この選局制御マイコン5からの(fN+1.5MHz)の周波数による選局指示に対し、チューナ2、検波回路3および同期判別回路4は、上述と同様の処理を行い、判別の結果(以下、第2の同期結果という)を選局制御マイコン5へ出力する(ステップS206)。
【0037】
上記ステップS206の判別において、水平・垂直同期信号があるという第2の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、結局第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在しないと判断する。なぜならば、選局する周波数を+1.5MHzずらしても水平・垂直同期信号があるということは、第Nチャンネルの信号は隣接トラップ31によって減衰して受信できないはずであるにもかかわらず、第Nチャンネル周波数付近に存在している何らかの信号、すなわち、妨害波を受信して同期したと判断できるからである。
この結果の場合、選局制御マイコン5は、上記ステップS202に戻って次のチャンネル(最初のフローでは第2チャンネルとなる)の選局に移行する。
【0038】
一方、上記ステップS206の判別において、水平・垂直同期信号がないという第2の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在する可能性があると判断し、さらに続いて(第Nチャンネルの周波数fN−1.0MHz)の周波数で選局を行うようにチューナ2に対して指示する(ステップS207)。
なお、この周波数fNから減算する1.0MHzは、一具体例であって映像中間周波増幅回路の特性に合った値にする必要がある。
【0039】
この選局制御マイコン5からの(fN−1.0MHz)の周波数による選局指示に対し、チューナ2、検波回路3および同期判別回路4は、上述と同様の処理をさらに行い、判別の結果(以下、第3の同期結果という)を選局制御マイコン5へ出力する(ステップS208)。
【0040】
上記ステップS208の判別において、水平・垂直同期信号がないという第3の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、最終的に第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在しないと判断する。なぜならば、選局する周波数を−1.5MHzずらして水平・垂直同期信号がないということは、第Nチャンネルの信号はもちろんのこと、妨害波の信号すら存在しないと判断できるからである。
この結果の場合、選局制御マイコン5は、上記ステップS202に戻って次のチャンネル(最初のフローでは第2チャンネルとなる)の選局に移行する。
【0041】
一方、上記ステップS208の判別において、水平・垂直同期信号があるという第3の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、第Nチャンネル(最初のフローではN=1となる)の放送波は存在すると最終的に判断し、カウンタPに「1」を加えた後(最初のフローではP=1となる)(ステップS209)、第Pポジションに第Nチャンネルを記憶する(ステップS210)。
この後、選局制御マイコン5は、上記ステップS202に戻って次のチャンネル(最初のフローでは第2チャンネルとなる)の選局に移行する。
【0042】
このように、上記ステップS202〜S210までの処理を第1チャンネル〜第62チャンネル(ただし、日本国内における地上波受信の場合である)についてそれぞれ行うことで、誤動作のないチャンネルプリセットが完了する。
【0043】
次に、上記ステップS202〜S210までの処理を行うことで、誤動作のないチャンネルプリセットが可能となることを、第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を用いることで最も効果を発揮する「第Nチャンネルの放送波(周波数fN)は存在しないが、第Nチャンネルの放送波に近い周波数で妨害波が存在する」という電波状況の場合を一例に挙げて具体的に説明する。
【0044】
上記電波状況において、周波数fNの上側の周波数に妨害波がある場合、まず、第Nチャンネルの周波数fNで選局を行うと、第Nチャンネルの周波数fNが存在しないにもかかわらず、近い周波数である妨害波の同期を拾ってしまい、第1の同期結果として水平・垂直同期信号があると判別される。次に、周波数をずらして(fN+1.5MHz)の周波数で選局を行っても、やはり妨害波の同期を拾ってしまい、第2の同期結果として水平・垂直同期信号があると判別される。従って、この条件の場合、第1および第2の同期結果ともに同期ありという判定が出されるため、正確に第Nチャンネルの放送波は存在しないと判断できる。
一方、上記電波状況において、周波数fNの下の周波数に妨害波がある場合、第Nチャンネルの周波数fNで選局を行うと、下側の周波数の妨害波は隣接トラップ31により減衰してしまうため、言うまでもなく第1の同期結果として水平・垂直同期信号がないと判別される。
【0045】
以上のように、第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法によれば、AFT回路の削除によるコストダウンが図れると共に、弱電界での不安定な状態での周波数の判別を行わなくて済む。また、受信信号の有無を同期信号で判別するため、判別回路の周波数特性も広い帯域を必要とせず雑音による誤動作の可能性も大きく軽減できる。さらに、受信周波数を特定周波数分(+1.5MHz,−1.0MHz)ずらすことにより、その付近の他のチャンネルのスプリアス成分を誤って受信することによる同期判別の誤動作も軽減出来る。
従って、第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法は、上記従来の方法に比べ、より高速でかつ正確なチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0046】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成を示すブロック図である。図3において、自動チャンネルプリセット装置は、アンテナ1と、チューナ2と、検波回路3と、同期判別回路4と、選局制御マイコン5と、メモリ6と、ノイズ検出回路7とを備える。また、検波回路3は、隣接トラップ31と、映像検波回路32と、音声検波回路33とを備える。
【0047】
図3に示すように、第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置は、上記第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成に、ノイズ検出回路7をさらに加えた構成である。
なお、第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置のその他の構成は、上記第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成と同様であるため、以下当該その他の構成部分については同一の参照番号を付して説明を省略する。
【0048】
ノイズ検出回路7は、映像検波回路32が映像検波によって抽出した映像検波出力信号の水平・垂直同期信号を入力し、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出して選局制御マイコン5へ伝える。選局制御マイコン5は、上記第1の実施形態において述べた動作に加え、さらにノイズ検出回路7から受けるノイズ量を判断して、チューナ2が受信する信号の増幅利得をRF−AGCディレー信号によって制御する。また、選局制御マイコン5は、チューナ2が行う増幅利得値をフィードバックされるRF−AGC信号によって確認する。
【0049】
以下、上記構成による自動チャンネルプリセット装置において行う第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を、さらに図4を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法の処理手順を示すフローチャートである。なお、図4において、上記図2と同じステップ番号で示されている各ステップは、上記第1の実施形態において説明した処理と同様の処理を行うため、以下の説明は省略する。
【0050】
チューナ2は、選局制御マイコン5が指示する第Nチャンネルを選局し、得られた受信信号を検波回路3へ出力する。また、チューナ2は、現状の電界強度レベルをRF−AGC信号として選局制御マイコン5へ出力する。検波回路3は、チューナ2から入力する受信信号から隣接トラップ31および映像検波回路32を介して得た検波出力信号を、ローパスフィルタを介して同期判別回路4およびノイズ検出回路7へ出力する。同期判別回路4は、検波回路3がローパスフィルタを介して出力する信号を入力し、水平・垂直同期信号があるか否かを判別して、当該判別の結果(以下、第1の同期結果という)を選局制御マイコン5へ出力する(ステップS204)。
【0051】
上記ステップS204の判別において、水平・垂直同期信号があるという第1の同期結果を同期判別回路4から受けた場合、選局制御マイコン5は、まず、チューナ2から受けるRF−AGC信号を確認し、現状の電界強度レベルが強電界なのか弱電界なのかを判断する(ステップS401)。このステップS401において現状の電界強度レベルが弱電界であると判断した場合、選局制御マイコン5は、自己の回路内での混変調等は発生していないと判断し、ステップS205へ進んで以下上記第1の実施形態で述べたのと同様に処理を行う。
【0052】
一方、上記ステップS401において現状の電界強度レベルが強電界であると判断した場合、選局制御マイコン5は、次にノイズ検出回路7から受けるノイズ量を判断する(ステップS402)。このステップS402の判断においてノイズ量が少ないと判断した場合、選局制御マイコン5は、自己の回路内での混変調等は発生していないと判断し、ステップS205へ進んで以下上記第1の実施形態で述べたのと同様に処理を行う。一方、上記ステップS402の判断においてノイズ量が多いと判断した場合、選局制御マイコン5は、自己の回路内での混変調等が発生している可能性があると判断し、誤動作を回避するためチューナ2に対してRF−AGCディレー信号をチューナ2の信号増幅利得を下げる方向に制御する(ステップS403)。
なお、チューナ2の信号増幅利得を下げる率は、一義的に決定されるものではなく、チューナ2の回路特性等を判断して任意に決定することができる。
【0053】
そして、その後、選局制御マイコン5は、チューナ2の信号増幅利得を下げた状態で、以下のステップS205〜S210の処理を上記第1の実施形態で述べたのと同様に行う。
【0054】
以上のように、第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法によれば、強電界時において、ノイズ量が少なくなるように強制的にチューナ2の増幅利得を制御することで自己の回路内での混変調の発生を防止し、誤動作(誤検出)の発生を回避すると共に、隣接トラップ31の減衰量のバラツキによる誤動作の発生をも回避することができる。
従って、第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法は、上記第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法に比べ、さらに精度の高いチャンネルプリセット動作を行うことができる。
【0055】
なお、典型的には、上記第1および第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法は、所定のプログラムデータが格納された記憶装置(ROM,RAM,ハードディスク等)と、当該プログラムデータを実行するCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)とによって実現される。この場合、各プログラムデータは、CD−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体を介して導入されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る自動チャンネルプリセット方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】従来の自動チャンネルプリセット方法を実行する自動チャンネルプリセット装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…アンテナ
2…チューナ
3…検波回路
4…同期判別回路
5…選局制御マイコン
6…メモリ
7…ノイズ検出回路
10…AFT
31…隣接トラップ
32…映像検波回路
33…音声検波回路

Claims (10)

  1. テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット方法であって、
    第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
    前記選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
    前記周波数fNで選局した場合、前記周波数(fN+α)で選局した場合、および前記周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、前記減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
    前記周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、前記周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、前記周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、前記第Nチャンネルが前記有放送チャンネルであると判断するステップと、
    前記有放送チャンネルであると判断したチャンネルのみをプリセットするステップとを有する、自動チャンネルプリセット方法。
  2. 前記周波数fNにおける選局動作時の電界強度を検出するステップと、
    前記周波数fNにおける選局動作によって得られる信号について、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出するステップと、
    前記電界強度が強電界であって、かつ、前記ノイズ量が多い場合には、前記周波数(fN+α)および前記周波数(fN−β)における選局動作時の信号増幅利得を下げるステップとをさらに有する、請求項1に記載の自動チャンネルプリセット方法。
  3. 前記予め定めた周波数αは、第Nチャンネルの映像搬送波と下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波との周波数差である1.5MHzであり、前記予め定めた周波数βは、映像中間周波増幅回路の特性に基づいた周波数であることを特徴とする、請求項1または2に記載の自動チャンネルプリセット方法。
  4. テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット方法であって、
    第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、および当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
    前記選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
    前記周波数fNで選局した場合、および前記周波数(fN+α)で選局した場合で選局した場合のそれぞれにおいて、前記減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
    前記周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、前記周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、前記第Nチャンネルが前記有放送チャンネルでないと判断するステップとを有する、自動チャンネルプリセット方法。
  5. テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット装置であって、
    チューナに対し、第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行うように指示する選局制御マイコンと、
    前記選局制御マイコンの指示に従って、対応する前記選局周波数における選局動作を行って信号を受信する前記チューナと、
    前記チューナが受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるトラップ手段と、
    前記周波数fNで選局した場合、前記周波数(fN+α)で選局した場合、および前記周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、前記トラップ手段が出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別する同期判別手段とを備え、
    前記選局制御マイコンは、前記周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、前記周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、前記周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、前記第Nチャンネルが前記有放送チャンネルであると判断し、当該判断した有放送チャンネルのみをプリセットすることを特徴とする、自動チャンネルプリセット装置。
  6. 前記チューナは、前記選局制御マイコンに対し、前記周波数fNにおける選局動作時の電界強度を通知し、
    前記周波数fNにおける選局動作によって受信する信号について、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出するノイズ検出手段をさらに備え、
    前記選局制御マイコンは、前記電界強度が強電界であって、かつ、前記ノイズ量が多い場合には、前記チューナの信号増幅利得を下げて前記周波数(fN+α)および前記周波数(fN−β)における選局動作を行うことを特徴とする、請求項5に記載の自動チャンネルプリセット装置。
  7. 前記予め定めた周波数αは、第Nチャンネルの映像搬送波と下側である第(N−1)チャンネルの音声搬送波との周波数差である1.5MHzであり、前記予め定めた周波数βは、映像中間周波増幅回路の特性に基づいた周波数であることを特徴とする、請求項5または6に記載の自動チャンネルプリセット装置。
  8. テレビ放送信号を受信する機器に用いられ、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットする自動チャンネルプリセット装置であって、
    チューナに対し、第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、および当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行うように指示する選局制御マイコンと、
    前記選局制御マイコンの指示に従って、対応する前記選局周波数における選局動作を行って信号を受信する前記チューナと、
    前記チューナが受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるトラップ手段と、
    前記周波数fNで選局した場合、および前記周波数(fN+α)で選局した場合のそれぞれにおいて、前記トラップ手段が出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別する同期判別手段とを備え、
    前記選局制御マイコンは、前記周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、前記周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、前記第Nチャンネルが前記有放送チャンネルでないと判断することを特徴とする、自動チャンネルプリセット装置。
  9. テレビ放送信号を受信する機器において実行され、オートサーチ手法によって放送波が受信可能なチャンネル(以下、有放送チャンネルという)を自動的にプリセットするためのコンピュータプログラムを記録した媒体であって、
    第N(Nは、1〜チャンネルプランにおける最大チャンネル数)チャンネルの周波数fN、当該周波数fNから予め定めた周波数α分を上側にシフトした周波数(fN+α)、および当該周波数fNから予め定めた周波数β分を下側にシフトした周波数(fN−β)のそれぞれを選局周波数として選局動作を行い、信号を受信するステップと、
    前記選局動作によって受信する信号のうち、当該信号の選局周波数から予め定めた周波数α分下側となる周波数帯域の信号成分を減衰させるステップと、
    前記周波数fNで選局した場合、前記周波数(fN+α)で選局した場合、および前記周波数(fN−β)で選局した場合のそれぞれにおいて、前記減衰させるステップが出力する信号のうちの水平・垂直同期信号の有無をそれぞれ判別するステップと、
    前記周波数fNで選局した際に水平・垂直同期信号が有り、かつ、前記周波数(fN+α)で選局した際に水平・垂直同期信号が無く、かつ、前記周波数(fN−β)で選局した際に水平・垂直同期信号が有る場合に、前記第Nチャンネルが前記有放送チャンネルであると判断するステップと、
    前記有放送チャンネルであると判断したチャンネルのみをプリセットするステップとを含む動作環境を、前記機器上で実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
  10. 前記周波数fNにおける選局動作時の電界強度を検出するステップと、
    前記周波数fNにおける選局動作によって得られる信号について、水平・垂直同期信号のノイズ量を検出するステップと、
    前記電界強度が強電界であって、かつ、前記ノイズ量が多い場合には、前記周波数(fN+α)および前記周波数(fN−β)における選局動作時の信号増幅利得を下げるステップとをさらに含む、請求項9に記載の記録媒体。
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