JP4149940B2 - 文書処理装置、文書処理方法、および文書処理プログラム - Google Patents

文書処理装置、文書処理方法、および文書処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、主に複数ページからなる印刷物の構成や組版、該印刷物に掲載される文書の編集、修正、さらには、2つの文書の差分抽出などを行う文書処理装置に関する。
既存の文書を改訂して新たな文書を作成する必要が生じた場合、記述内容の大部分に変更がないのであれば、変更対象となった部分のみを差し替えるのが効率的である。ある文書が、あらかじめ規定された書式等に従って記述された(構造化された)文書データにより表現される構造化文書である場合、これを構成する任意の文の改訂を効率的に行う技術は、既に公知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、ある文書の内容を他の言語(自然言語)に翻訳した文書が作成されている場合、翻訳元の文書の改訂に応じて、翻訳された文書の改訂が必要となることがある。例えば、ある製品が自国内のみならず国外でも販売される場合には、当該製品の国内販売用のマニュアルを翻訳して、海外販売用のマニュアルが用意される。係る場合、製品のスペック変更やバージョンアップなどに伴ってマニュアルを改訂する必要が生じるが、その必要性は使用する言語には無関係であるので、原文(翻訳元文書)のマニュアルのみならず、翻訳されたマニュアルをも改訂することになる。改訂前後の翻訳元文書の文書データ(旧原文と新原文)と、改訂前の翻訳文書の文書データ(旧訳文)とを用いて、翻訳元の改訂に対応した翻訳文書の改訂を行う技術は、既に公知である(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−345783号公報 特開平8−297675号公報
特許文献1に開示されている技術は、文書を構成する1つ1つの文を位置タグとテキストとスタイルとを関連づけた形式にて表す文書データをあらかじめ記憶しておき、文書内容の変更は、該当箇所の位置タグを指定して、当該位置タグに関連付けられたテキストやスタイルを変更することで、位置タグ単位でこれを行うものである。しかしながら、当該特許文献1は、文より大きな単位(節、項、目など)で文章の挿入や削除を行う場合について、その処理を効率化する技術を開示するものではない。また、位置タグそのものの付与の仕方についても、具体的な開示はなされておらず、文書の編集段階において位置タグを利用した処理が可能かどうかも明確ではない。
特許文献2に開示されている技術は、翻訳元となる文書の文書データが部分的に変更された場合に、その変更箇所(差分)を差分率や類似度なる概念に基づいて抽出(差分抽出)し、当該変更箇所を翻訳に供するものである。しかしながら、係る技術は、また、旧原文と新原文との間の差分率や類似度を算出しその結果に基づいて変更の要否を判断するという処理を、文書を構成する全ての文について、一文ずつ順次に行うものであるので、ページ数が多いわりに変更箇所が少ないような文書の場合、必ずしも効率的に処理を行えるものではない。また、変更箇所をつねに正確に判断できるとは限らない。さらに、その原理上、旧原文と新原文と旧訳文との3つの文書がその処理の上で必須である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、文書の修正・編集や、差分抽出などを効率的に行える文書処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、構造化された文書データを作成および編集する処理を行う装置であって、(a) 処理対象となる文書データと、構造化文書の階層構造を定義したデータであり、前記文書データに構造識別記号を付して構造化する際に参照される構造化参照データとを記憶する記憶手段と、(b) 前記記憶手段に記憶されている文書データに対し、1) 前記構造化参照データに従って前記文書データの文書構造に対応した前記構造識別記号を付するとともに、2) 前記文書データを構成するそれぞれの文を一意に識別する識別番号と、前記文書データに前記構造識別記号が付与された時刻を示す時刻情報とを含む識別情報を前記それぞれの文を表す前記構造識別記号にその属性として付する構造化処理を行うことによって、構造化文書データを作成する構造化処理手段と、(c) 前記構造化文書データに対し記述内容の変更および追加を含む編集処理を行う編集処理手段と、(d) 前記編集処理の結果、前記構造化文書データに新たな文が挿入される場合には、当該文を一意に識別する識別番号と当該文が確定した時刻を示す時刻情報とを当該文に付し、前記構造化文書データの既存の文が変更される場合には、前記既存の文に付されている前記時刻情報を変更内容が確定した時点を示す新たな時刻情報に更新する識別情報更新処理手段と、(e) 前記構造化処理手段によってあらかじめ作成されてなる同一の階層構造を有する前記構造化文書データをそれぞれに含む第1印刷物データと第2印刷物データとを比較し、ある前記識別番号が付された文が双方に存在する場合であって、当該双方の文の時刻情報を対比した結果、前記第2印刷物データに存在する文の方が新しい場合と判断される場合に、前記第1印刷物データに含まれていた文を前記第2印刷物データに含まれていた同一の前記識別記号が付与されていた文で置換することにより、新たな印刷物データを生成する際に用いるベースデータを生成するベースデータ生成手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の文書処理装置であって、(f)差替データと前記ベースデータとを合成して、新たな印刷物データを生成する合成処理手段、をさらに備え、前記ベースデータ生成手段は、前記ベースデータの生成に際して、当該ベースデータを構成するそれぞれの文が、前記第1印刷物データと前記第2印刷物データとのいずれに由来する文であるかを識別する属性情報を、当該ベースデータを構成するそれぞれの文に付与しており、前記差替データは、前記文書処理装置に付随するあるいは前記文処理装置外部に備わる差替データ作成手段によって、前記ベースデータを構成する文のうち前記第1印刷物データに由来する文を前記識別情報および前記属性情報を維持しつつ書き換えることにより作成されるデータであり、前記合成処理手段は、前記差替データと前記ベースデータとに記述されている前記識別番号と前記属性情報とのそれぞれを照合し、前記差替データにおいて書換処理の対象となった文にて、前記ベースデータにおいて同一の前記識別番号を有する文を差し替えることにより、前記新たな印刷物データを生成する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の文書処理装置であって、(g)前記ベースデータから前記構造識別記号のうち文を表す前記構造識別記号以外を削除して簡易化データを生成する簡易化処理手段、をさらに備え、前記差替データが、前記簡易化データに基づいて作成されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の文書処理装置であって、前記編集処理手段は、(h)前記構造化文書データの編集処理時に、編集処理画面上のキーワード入力フィールドに入力されたキーワードを含む前記構造化文書データを前記記憶手段に記憶されている前記構造化文書データを検索対象として検索する検索処理を行う検索処理手段、をさらに備え、前記検索処理手段は、処理対象である前記構造化文書データにおいて前記検索処理の実行指示がされた時点で前記編集処理の対象とされていた文が属する階層を表す構造識別記号と、前記検索対象となる前記構造化文書データの構造識別記号と、を照合することにより、前記検索対象である前記構造化文書データにおいて、前記編集処理の対象とされていた文が属する階層と同一の階層に属する文のみを検索範囲として定める、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、(a)文書データを含んだ一次印刷物データに基づいて、新たな印刷物データを生成する際に用いるベースデータを生成するベースデータ生成工程であって、前記文書データが、構造化文書の階層構造を定義したデータに従って前記文書データの文書構造に対応した構造識別記号が付されているとともに、前記文書データを構成するそれぞれの文を一意に識別する識別番号と、前記構造化文書データに前記構造識別記号が付与された時刻を示す時刻情報とを含む識別情報を前記それぞれの文を表す前記構造識別記号にその属性として付する構造化処理が施された構造化文書データであり、(a-1)前記一次印刷物データと同一の階層構造を有するように作成された構造化文書データである二次印刷物データと、最新の前記一次印刷物データと、を比較して、ある識別番号が付された文が双方に存在し、当該双方の文の時刻情報を対比した結果、前記二次印刷物データに存在する文の方が新しい場合に、前記最新の一次印刷物データの文を当該二次印刷物データの文で置換することによって前記ベースデータを生成する置換比較工程と、(a-2)当該ベースデータを構成するそれぞれの文が、前記最新の一次印刷物データと前記二次印刷物データとのいずれに由来する文であるかを識別する属性情報を、当該ベースデータを構成するそれぞれの文に付与する属性情報付与工程と、を備えてなるベースデータ生成工程と、(b)前記ベースデータを構成する文のうち前記最新の一次印刷物データに由来する文を前記識別情報および前記属性情報を維持しつつ書き換えることにより差替データを作成する差替データ作成工程と、(c)前記差替データと前記ベースデータとに記述されている前記識別番号と前記属性情報とのそれぞれを照合し、前記差替データにおいて書換処理の対象となった文にて、前記ベースデータにおいて同一の前記識別番号を有する文を差し替えることにより、新たな二次印刷物データを生成する合成処理工程と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の文書処理方法であって、(d)前記ベースデータから前記構造識別記号のうち文を表す前記構造識別記号以外を削除して簡易化データを生成する簡易化処理工程、をさらに備え、前記差替データが、前記簡易化データに基づいて作成されることを特徴とする。
請求項7の発明は、コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれかの文書処理装置として機能させることを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータに、請求項5または請求項の文書処理方法を実行させることを特徴とする。
請求項1ないし請求項の発明によれば、文書を構成するそれぞれの文の単位で、その修正・変更の状況を把握し、管理することが容易となる。
特に、請求項1ないし請求項の発明によれば、例えば、第2印刷物データが所定の一次印刷物データに基づいて作成された二次印刷物データであり、第1印刷物データが二次印刷物データの作成後に更新がなされた一次印刷物データである場合に、ベースデータにおいて更新が必要な箇所と不要な箇所とが対比されて示されるので、一次印刷物データの更新に対応させて二次印刷物データを更新することが容易となる。より具体的には、二次印刷物データが一次印刷物を原文とする翻訳文である場合に、原文の更新に対応して翻訳文を更新することが容易となる。
特に、請求項2および請求項の発明によれば、書換処理の対象となったか否かを示す属性情報を各文ごとに付与し、ベースデータと、書換処理により得られたデータとの双方においてこれを維持するので、ベースデータに書換処理により得られたデータを合成する際にこれらの属性情報を照合することで、新たな印刷物データを生成することが容易に行える。
また、請求項5および請求項6の発明によれば、ベースデータにおいて更新が必要な箇所と不要な箇所とが対比されて示されるので、一次印刷物データの更新に対応させて二次印刷物データを更新することが容易となる。書換処理の対象となったか否かを示す属性情報を各文ごとに付与し、ベースデータと、書換処理により得られたデータとの双方においてこれを維持するので、ベースデータに書換処理により得られたデータを合成する際にこれらの属性情報を照合することで、新たな二次印刷物データを生成することが容易に行える。例えば、二次印刷物データが一次印刷物を原文とする翻訳文である場合に、原文の更新に対応して翻訳文を更新することが容易となる。
また、請求項および請求項の発明によれば、書換処理に必要な情報だけを簡易化データとして書換処理に供することができるので、構造識別記号に誤って変更を加えることがなく、また、データ容量を低減できる。例えば書換処理が翻訳処理である場合であれば、翻訳すべき文が明確になる。
また、請求項の発明によれば、ある用語について記述を行う際に、すでに作成した文書データの文章を流用したい場合など、記述を行いたい階層と同一の階層にある文章のみを探し出すことができるので、文書編集処理の効率化が図られる。
また、請求項および請求項の発明によれば、コンピュータを用いて上記それぞれの装置または方法を実現可能である。

<装置およびシステムの概略構成>
図1は、本実施の形態に係る文書処理装置1の構成を模式的に示す図である。文書処理装置1は、例えば製品マニュアルなど、主に複数ページからなる印刷物の構成や組版、該印刷物に掲載される文書の編集、修正、さらには、2つの文書の差分抽出などを行うための装置である。文書処理装置1においては、ドキュメント記述言語の1つであるXML(eXtensible Markup Language)を用いて、印刷物を表現する文書データ(印刷物データ)が構造化されたうえで表現され、管理され、処理される。
文書処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータによって実現されるものである。すなわち、文書処理装置1は、CPU11a、ROM11b、およびRAM11cから構成され、後述する各機能を実現する制御部11と、ハードディスクなどにより構成され、種々のデータやプログラムを記憶する記憶部12と、オペレータが各種の指示を入力するためのマウス13aやキーボード13bなどからなる操作部13と、ディスプレイ等の表示部14と、MO、CD−R、DVD−RAMなど種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うためのR/W部15と、他の装置等との間でデータの受け渡しを行うためのインターフェースとしての通信部16と、時刻情報を与えるタイマ17とを、主として備えている。また、文書処理装置1には、印刷物データDPや、文書データDD、画像データDG、表データDTなどを大量に蓄積・保存可能な大記憶容量のデータベースサーバ18(図2参照)が付属していてもよい。これらのデータば、記憶部12に蓄積・保存される態様でも構わないが、本実施の形態においては、データベースサーバ18に蓄積・保存されるものとして説明する。
また、文書処理装置1は、所定のネットワークNに接続され、該ネットワークN上に存在するクライアントコンピュータC(C1、C2、・・・Cn)からアクセス可能とされていることが好適である。これにより、クライアントコンピュータCから文書処理装置1にアクセスして、文書処理装置1の諸機能を利用することが可能となる。この場合、文書処理装置1は、ASP(Application Service Provider)サーバーとしての役割を果たすことになる。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)などのイントラネットでも、インターネットでも、両者を共に含む態様でもよい。ネットワークNに接続される場合、セキュリティ確保のため、図示しないファイアウォールを適宜に設けるとともに、例えばハードウェアキーなどを用いて、各クライアントコンピュータC1〜Cnごとに必要に応じたアクセス制限を設定する態様が好ましい。
図2は、文書処理装置1の制御部11において実現される機能を説明するための図である。制御部11においては、記憶部12に記憶されている所定のプログラム12pが実行されることにより、CPU11a、ROM11b、およびRAM11cの作用によって、データ管理処理部21と、ドキュメント処理部22と、二次印刷物更新用データ生成部23と、二次印刷物更新処理部24と、テキストデータ編集部25と、認証処理部26と、PDF作成処理部27とが主として実現される。
なお、文書処理装置1においては、処理対象となる文書データや印刷物データなどの内容や種々の処理メニューを表示部14に表示させつつ、オペレータがマウス13aにより所定のメニューボタン等をクリック操作したり、アイコン等をドラッグアンドドロップ操作するなどして実行指示を与えることにより、所定の処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部11、操作部13、表示部14などの機能により実現されている。制御部11に実現される各部の処理も、このGUIを用いて行われる。
データ管理処理部21は、文書処理装置1において処理される種々のデータの管理に必要な処理を担う。データ管理処理部21は、データ登録処理部211と、構造化処理部212とを主として備える。
データ登録処理部211は、印刷物の作成に供するために、クライアントコンピュータCからアップロードされたり、R/W部15において所定の記憶媒体から読み込まれる文書データや画像データを、文書処理装置1において取り扱い可能に、記憶部12あるいはデータベースサーバ18に記憶する処理、および、印刷物データの保存や更新のための処理を担う。それぞれの印刷物データには、識別のためのタイトルが付されている。例えば、データ登録処理部211が図示しない管理データベースを備え、該管理データベースによって各文書データ等の格納箇所やデータ内容、データ形式などを管理する態様などが好適である。この場合、編集処理の際に該管理データベースを参照することで、処理対象となる文書データ等を選択するなどの態様も可能となる。
構造化処理部212は、データ登録処理部211における登録処理に際して、種々のデータ形式を用いて作成されている文書データを、その表現体裁を維持しつつXML形式で構造化された文書データに変換する処理を担う。データ登録処理部211において登録される全ての文書データについて、係る構造化処理を施したうえで登録処理を行うことにより、後段の種々の処理において取り扱われるあらゆる文書データは、全てXML形式で記述された、構造化文書データである。以降の説明においては、特段の断りがない限り、文書処理装置1で処理される文書データとは、この構造化された文書データを指し示すものとする。
なお、構造化処理部212は、構造化処理の際に、文書データを構成する個々の「文」を識別するための識別情報を付与する処理も、併せて行う。印刷物データおよび文書データの構造の詳細については後述する。
ドキュメント処理部22は、文書データを用いた印刷物の構成や編集などの組版処理や、修正処理を担う。ドキュメント処理部22は、ドキュメント選択部221と、ドキュメント構成処理部222と、編集処理部223と、検索処理部224と、要素追加処理部225と、識別情報更新処理部226とを主として備える。
ドキュメント選択部221は、すでにいったんデータベースサーバ18に記憶されている印刷物データを、編集処理の対象として選択する処理を担う。表示部14に表示された所定の入力フィールド上に、選択したい印刷物データのタイトルに含まれる何らかのキーワードを操作部13を介して入力すると、該キーワードと合致する、あるいは該キーワードを含有するタイトルを有する印刷物データが、後述する検索処理部224の作用によって検索され、その検索結果が表示される。オペレータは、この表示された検索結果に基づいて、一の印刷物データを選択することが可能となる。ただし、後述するように、印刷物のタイトルはバインドデータDBに記述されているので、実際には、バインドデータDBの記述内容が検索対象となることになる。あるいは、保存されているデータを一覧表示して、一の印刷物データを選択する態様であってもよい。
ドキュメント構成処理部222は、新たな印刷物を作成する際に、印刷物データのアウトラインを形成する処理を担う。編集処理部223は、ドキュメント選択部221において選択された印刷物データの内容を、編集する処理を担う。検索処理部224は、文書処理装置1において、種々の場面において行われる検索処理を担う。すなわち、検索処理部224は、所定の入力フィールドに入力されたキーワードの情報を受け取って、そのキーワードを含む印刷物データや文書データを検索し、その検索結果を各部に受け渡す処理を担う。要素追加処理部225は、所定の階層位置に、あらかじめデータベースサーバ18に登録されている画像データDGや表データDTを、追加挿入する処理を担う。識別情報更新処理部226は、印刷物データや文書データの各文の記述内容が修正・変更された際に、構造化処理部212においてあらかじめ付与されている識別情報を、その修正・変更処理に対応して更新する処理を担う。
なお、ドキュメント処理部22の各部の作用に基づく主要な処理の詳細については、後述する。
二次印刷物更新用データ生成部23と二次印刷物更新処理部24は、ある言語(自然言語)を用いて表現された印刷物(一次印刷物)の内容に基づいて作成された二次印刷物の印刷物データ(二次印刷物データ)を、一次印刷物の修正、変更、改訂などに応じて更新する処理を担う。例えば、ある言語(自然言語)を用いて表現された印刷物(一次印刷物)の内容を、別の言語に翻訳した印刷物(二次印刷物)を作成する様な場合や、一般向けの印刷物に基づいて、内容を保ちつつ表現をわかりやすくしたり用字(使用漢字)を制限したりした子供用の印刷物を作成するような場合が、この処理に該当する。これらの場合、元になる一次印刷物の内容を更新したことに伴って、対応する二次印刷物を更新する必要が生じる。このような場合に、一次印刷物において変更のなかった箇所は二次印刷物においてもそのままにしておき、一次印刷物において変更された箇所だけを変更する処理が、効率的で望ましいことは言うまでもない。二次印刷物更新用データ生成部23においては、係る更新処理を行う際に用いる二次印刷物更新用データを生成する処理が実現される。また、二次印刷物更新処理部24は、二次印刷物更新用データに基づいて作成される差替データを用いて、二次印刷物データの一部を差し替えることにより、二次印刷物を更新する処理を担う。
なお、後述するように、更新処理ばかりでなく、一次印刷物から、全く新規に二次印刷物を作成する場合も、これら二次印刷物更新用データ生成部23と二次印刷物更新処理部24の機能が用いられる。係る処理においては、一次印刷物のある文に対応する二次印刷物の文(例えば、ある文の原文と訳文)には、元になった一次印刷物の文と同一の識別ID(識別番号)が付されるように処理がなされる。
二次印刷物更新用データ生成部23は、処理対象選択部231と、比較判定処理部232と、簡易化処理部233とを主として備える。
処理対象選択部231は、対応する二次印刷物の更新を行う一次印刷物の印刷物データ(一次印刷物データ)と更新対象とされる二次印刷物の印刷物データ(二次印刷物データ)とを、データベースサーバ18から選択する処理を担う。
比較判定処理部232は、一次印刷物データの記述内容と処理対象データの記述内容とを後述する所定の条件に従って比較し、その結果に基づいて、新たに生成される二次印刷物のデータのベースとなるベースデータを生成する。ベースデータにおいては、更新が必要な箇所と不要な箇所とが対比されて示される。ベースデータは、二次印刷物更新用データを生成する前段のデータとしても用いられる。
簡易化処理部233は、ベースデータに簡易化処理を施して二次印刷物更新用データを生成する処理を担う。ここで、簡易化処理とは、階層構造を有するベースデータから階層構造を与えている構造情報を削除する処理である。すなわち、二次印刷物更新用データは、識別情報と文章だけからなる(構造情報を有さない)簡易化されたデータとして与えられる。すなわち、二次印刷物更新用データは、ベースデータを抽出元として、二次印刷物の更新に最低限必要なデータだけを抽出したデータであるといえる。
二次印刷物更新処理部24は、処理対象選択部241と、差替データ合成部242と、識別情報更新処理部243とを主として備える。
処理対象選択部241は、二次印刷物更新用データに基づいて作成された差替データと、これを合成する際の合成先となるベースデータとを選択する処理を担う。
差替データ合成部242は、後述する所定の判断基準に従って差替データの内容をベースデータに合成することにより、二次印刷物データを生成する処理を担う。
識別情報更新処理部243は、二次印刷物データにおいて更新された文や追加された文がある場合に、これらを識別するための識別情報を付与する処理を担う。すなわち、識別情報更新処理部243は、識別情報更新処理部226と同様の作用を奏する。
二次印刷物更新用データ生成部23と二次印刷物更新処理部24との作用に基づく二次印刷物の更新処理の詳細については、後述する。
テキストデータ編集部25は、文書処理装置1において直接に、(構造化されていない)文書データ(テキストデータ)を作成・編集するための処理を担う。すなわち、テキストデータ編集部25はいわゆるテキストエディタ機能を実現する。テキストデータ編集部25で新規に作成された文書データは、データ登録処理部211において登録処理され得る。また、後述する書換処理を、テキストデータ編集部25の作用により行える態様であってもよい。
認証処理部26は、ネットワークNを介して接続されたクライアントコンピュータC(図1)から文書処理装置1へとアクセスする際の認証処理を担う。記憶部12には、各クライアントコンピュータCごとのログオンIDやログオンパスワード、アクセス権限などがあらかじめ認証データDCとして登録されており、認証処理部26は、その記述内容を参照して、クライアントコンピュータCからのアクセスの許否を判断する。
PDF作成処理部27は、XML形式で記述されている印刷物データに基づいて、PDF作成形式のデータを作成する処理を担う。PDF作成処理によって、実際の印刷物に近い表示形式のデータを得ることができる。
<印刷物データおよび文書データの構造>
図3は、本実施の形態において一の印刷物を表現する印刷物データDPの階層構造(ツリー構造)STを例示する図である。図4は、文書データDDの記述内容を例示する図である。
図3および図4においては、製品マニュアルについて、「部」→「章」→「節」→「項」→「目」(→「文」)という階層構造で構成する場合を示している。「部」を表すのが<body>タグ、「章」を表すのが<chapter>タグ、「節」を表すのが<clause1>タグ、「項」を表すのが<clause2>タグ、「目」を表すのが<clause3>タグ、「文」を表すのが<txt>タグである。これらのタグによって、各階層が識別されることになる。すなわち、これらのタグは、文書データにおいて構造識別記号としての役割を果たすものである。本実施の形態においては、係る階層構造を定義するDTD(Document Type Definition:文書型定義)に相当する構造化参照データDRがあらかじめ作成され、記憶部12に記憶されている。構造化処理部212が文書データを構造化する際には、該構造化参照データDRの定義内容を参照しつつこれを行う。
なお、上述のように、構造化処理の際には、構造化処理部212の作用により、文書データを構成する個々の「文」を識別するための識別情報を付与する処理も、併せて行う。具体的には、「文」を表現する<txt>タグに、各文を識別するためにユニークに与えられる識別IDと、当該タグが付された「文」の書き込みが確定した時刻を表す時刻情報とが属性として付与される。該時刻情報は、タイマ17から取得される。なお、編集処理時にある「文」がコピーされ他の箇所に貼り付けられるような場合は、貼り付けられた文には、新たな識別情報が付されることになり、同じ識別IDが異なる文に付されることはない。このように識別情報を与えることにより、文書を構成するそれぞれの文の単位で、その修正・変更の状況を把握し、管理することが容易となる。
図4の場合であれば、文T1〜文T4の4つにそれぞれ1〜4の識別IDが付されている。さらに、それぞれの文が「1月15日」に作成されたことを示す情報が付与されている。なお、識別IDは、各文を区別できれば必ずしも図4のように文書の初めの方から順に付される必要はない。また、本実施の形態においては、説明の簡単のために時刻情報として日付のみを与える態様を示しているが、時分秒さらにはそれ以下の単位までの値が与えられていてもよい。
また、本実施の形態においては、一の印刷物を表現する印刷物データDPを、「章」単位で記述された単位文書データDUと、表紙や奥付等を表現する付属データDAと、これらを関連付け、順序付ける構成情報や、印刷物のタイトルなどを含むバインドデータDBとによって構成する(図2)。ここで、単位文書データDUとは、文書データのうち、特に、1つの「章」以下の構造を記述内容として有する文書データを指し示している。つまり、図3の階層構造STのうち上位階層STHについての構造を表す内容が、バインドデータDBに記述され、単位文書データDUには、下位階層STLについての構造を表す内容が記述される。例えば、印刷物のある「部」が「第1章」から「第3章」の3章で構成されるものであれば、それぞれの「章」ごとに、計3つの単位文書データDUが作成され、バインドデータDBと関連付けられていることになる。
<印刷物データの新規作成>
上記のように、本実施の形態においては、印刷物データDPは「章」単位の単位文書データDUの組合せにてなるものであるので、新たな印刷物データDPの形成は、構成要素となるそれぞれの単位文書データDUを作成する処理と、単位文書データDUを選択して配列する処理とがその主たる作業となる。前者の処理は、上記のようなテキストデータ編集部25用いて行えるほか、例えば文書処理装置1の外部においても、ワードプロセッサやテキストエディタなどのソフトウェアを用いることにより行うことができる。一方、後者の処理は、ドキュメント構成処理部222の作用によって実現される。すなわち、ドキュメント構成処理部222は、新規に印刷物データDPを作成する際に、すでに保存されている単位文書データDUの中から、新たに作成する印刷物に用いる単位文書データDUを選択し、その配列順序を決定して、これを記述するバインドデータDBを生成する処理を担う。
ただし、選択の対象となるのは、新たな印刷物データDPのために新たに作られた単位文書データDUのみとは限らず、すでに特定の印刷物データに用いられている単位文書データDUでもよい。例えば、既存の製品マニュアルに相当する印刷物データに用いられている単位文書データのうち、似たような構成や記述を有するものを、新たな印刷物の単位文書データDUとしてとりあえず選択して「仮の」印刷物データDPをいったん作成しておき、必要な箇所だけを後から再編集することも可能である。ある製品の後継機種となる製品のマニュアルなど、基本的な構成は従前のものと大差がなく、ある「章」の特定の「節」だけその内容が大きく異なるような印刷物を作成するような場合、この方法を用いることで、新たな印刷物データを効率的に作成することができる。
なお、単位文書データDUの選択は、保存されているデータの一覧から行う態様であってもよいし、検索処理部224の作用により、所定の入力フィールドに入力されたキーワードを含有する単位文書データDUを検索し、その結果に基づいて行う態様であってもよい。
<印刷物データの編集>
すでに保存されている印刷物データについてさらに編集処理を行う場合、まず、ドキュメント選択部221の作用により、対象とする印刷物データDPが選択される。図5は、選択された印刷物データDPの一部が表示部14に表示された状態の一例を示す図である。本実施の形態においては、印刷物データDPはXML形式で記述されているので、例えば、所定のHTMLブラウザなどで表示すること可能である。また、本実施の形態においては、図5に示すように、選択した印刷物データの内容として、文章のみならず、その文章が配置される階層に対応するタグも左方に表示されるので、どの階層の文章について処理を行っているのかが容易に判断できる。
一の印刷物データDPが選択されてその内容が表示部14に表示されると、編集処理が可能となる。本実施の形態においては、印刷物データDP、具体的には各単位文書データDUは、これを構成するタグの単位で編集処理が可能である。例えば、図5の場合において、文T5を編集したい場合であれば、文5が配置されている<para>タグと対応する領域ARのどこかをマウス13aでダブルクリックなどして、文5を選択すると、編集処理部223の作用により、編集画面に移行する。
図6は、文T5が編集可能な状態となった場合の編集画面例を示す図である。図6に示すように、編集画面においては、編集処理部223の作用により、選択された文T5の下方に、編集フィールドF1とメニュー選択フィールドF2とが表示される。図6に示すように、編集フィールドF1には、編集対象として指定された文T5が編集可能に表示される。編集フィールドF1においては、文の変更、挿入、追加などといったいわゆる文章編集が可能とされる。適宜に修正を行った後に「修正」ボタンB1をクリックすることで、修正が反映されて、対応する単位文書データDUの内容が更新されるとともに、編集画面を終了して、図5と同様の、ただし内容が更新された表示画面に移行する。修正を取りやめるときは「キャンセル」ボタンB2をクリックすることで、修正前の状態に戻る。
また、メニュー選択フィールドF2は、編集フィールドF1の上部に現れる、種々の処理を行う際の処理メニューをプルダウン方式で表示するフィールドである。一の処理メニューを選択して「選択」ボタンB3をクリックすることで、その選択結果に応じた処理が実行されることになる。図7は、処理メニューが一覧表示された状態を例示する図である。ただし、図7においては、<base>タグの箇所が編集対象となっているが、この<base>タグは節の本文が配置される位置を指し示すタグであって、文章が記述されるタグではないので、メニュー選択フィールドF2のみが表示されている。処理メニューが選択されると、編集処理部223の作用によって、それぞれの処理メニューに応じた処理が実行される。「兄(上)の追加」、「弟(下)の追加」、「子(最初)の追加」、あるいは「子(最後)の追加」というメニューは、同一階層または下の階層に何らかのタグで表される構成要素を追加するメニューである。これらが選択されると、その選択内容に応じたタグが単位文書データDUに追加されるとともに、表示部14に表示される。必要であれば、その新たなタグの箇所を選択して、文章を入力することができる。「属性の変更」とは、文字フォントや文字色などを変更するメニューである。「削除する」とは、編集対象として選択したタグの位置に配置されている文章をタグと共に丸ごと削除するメニューである。「表に変更」とは、選択した文章を表形式に変更するメニューである。「全文検索」とは、入力されたキーワードを含む文を、データベースサーバ18に記憶されている単位文書データDUおよび文書データDDの中から検索する処理を行うメニューである。処理メニューの選択は、選択ボタンB4をクリックすることによって行われる。選択を中止する場合、「キャンセル」ボタンB5をクリックすると、元の表示画面に復帰する。「全文検索」は、次述する検索機能を利用することで実現される。
編集対象となった「文」に何らかの変更が施され、修正ボタンB1(図3)がクリックされてこれが確定されるとき、識別情報更新処理部226の作用により、<txt>タグの中に記述されている識別情報のうちの時刻情報が、確定時点のものに更新される。また、新たな「文」が挿入される場合は、識別IDと時刻情報とが付与される。既存の「文」を変更する場合は、時刻情報のみが書き換えられる。このように、印刷物データDPを構成する単位文書データDUの各「文」が変更・追加されるたびに、識別IDと時刻情報とが更新されることから、後述するように、該印刷物データDPに対応する二次印刷物データをこれに合わせて更新する際に、変更・追加箇所を容易に見つけだすことができるようになる。
<検索処理>
文書処理装置1における種々の処理において用いられる検索機能は、検索処理部224の作用により実現されるものであり、所定の入力フィールドに入力されたキーワードの情報を受け取って、そのキーワードを含む印刷物データDP(厳密にはバインドデータDB)や文書データDD(単位文書データDU含む)を、データベースサーバ18から探し出して、その検索結果を各部に受け渡す処理を担う。
ここでは、図7におけるメニュー選択フィールドF2において「全文検索」が選択された場合の検索処理について説明する。図8は、係る選択がなされた場合に表示される画面例を示す図である。すなわち、全文検索が選択されると、図8に示すように、キーワード入力フィールドF3が表示される。該キーワード入力フィールドF3に適宜にキーワードが入力され、全文検索ボタンB6がクリックされることにより、検索が実行される。
ただし、本実施の形態においては、検索処理部224の作用による検索処理が実行される際に、入力されたキーワードのみならず、検索結果を反映させる階層に着目し、その階層と対応するタグをも、検索対象とする。換言すれば、検索結果を反映させる階層と同等のレベルの階層のみが検索の対象となることになる。
いま、図8のキーワード入力フィールドF3に「ここ」という語が検索対象として入力され、全文検索ボタンB6がクリックされて検索の実行が指示された場合を例に説明する。図9は、この場合の検索対象としてデータベースサーバ18に記憶されている複数の文書データDDの一部として、2つの文書データDD1、DD2を例示する図である。図9(a)には、文T11と文T12とに「ここ」という語を含む文書データDD1が例示されており、図9(b)には、文T13と文T14と文T15とに「ここ」という語を含む文書データDD2が例示されている。なお、図9においては、図示の簡略化のため、<txt>タグに本来付されるべき識別情報を省略している。
図8においては、<base>タグの位置において全文検索メニューが選択されている。この<base>タグは、図3に示すように「節の本文」が配置されることを指し示すタグであるので、この場合、検索対象となる文書データDDにおいて「節の本文」として記載がなされている箇所、つまりは、図3において破線にて示す部分階層ST1に相当する箇所が検索の対象となる。従って、検索処理部224は、構造化参照データDRを参照して<base>タグが配置される階層の情報を取得したうえで、データベースサーバ18に存在し検索対象となる全ての文書データDDについて、「節の本文」の位置に相当する<base>タグをサーチする。そして、該当する<base>タグが記述されている場合に、該<base>タグと</base>タグとで挟まれた範囲に、「ここ」という語が含まれているか否かをサーチする。
図9に示す場合であれば、文書データDD1の破線で囲んだデータ範囲D1と、文書データDD2の破線で囲んだデータ範囲D2およびD3が検索対象となる。従って、検索結果としては、データ範囲D1に含まれる文T11と、データ範囲D2に含まれる文T14と、データ範囲D3に含まれる文T15とが、条件に合致するものと判断されることになる。文T12は、「節」よりも1階層下の「項」に属するので対象外と判断され、文T13は、「節」よりも1階層上の「章」に属するので、対象外とされる。
図10は、このようにして検索が実行された場合の検索結果を表示する画面例を示す図である。図10に示すように、検索条件に該当する文は、検索結果テーブルTBL1として一覧表示される。それぞれの文に付随する「表示」ボタンB8をクリックすると、その文の内容がプレビュー表示される。また、いずれかの文をラジオボタンB9で選択し、「コピー」ボタンB10をクリックすると、選択された文の文章が、全文検索を指定した位置にそのままコピーされる。処理を取りやめる場合は、「キャンセル」ボタンB11をクリックする。また、キーワードを変えて再度の検索を行う場合は、キーワード入力フィールドF4に適宜にキーワードを入力して、「検索」ボタンB12をクリックすることにより、新たなキーワードに対して、上述のような処理が再び行われることになる。
なお、ドキュメント選択部221における印刷物データの選択の際には、上述のように、バインドデータDBに記述されているタイトルが検索対象となるが、この場合にも、<intro>タグをサーチして、キーワード入力された検索対象のタイトルが<intro>タグの位置に含まれるか否かで対象であるか否かを判断する、などの態様が可能である。また、ドキュメント構成処理の際に、単位文書データDUを、キーワード入力によって検索する場合も、同様の処理を行える。
このように、本実施の形態においては、検索処理部224の作用による検索処理が実行される際に、入力されたキーワードのみならず、検索結果を反映させる階層に着目し、その階層と対応するタグをも、検索対象とする。換言すれば、検索結果を反映させる階層と同等のレベルの階層のみを検索範囲とする。これにより、ある用語について記述を行う際に、すでに作成した印刷物データDPや文書データDDの文章を流用したい場合など、記述を行いたい階層と同一の階層にある文章のみを探し出すことができる。例えば、製品マニュアルなど、一定の構成パターンに従って記述がなされるような印刷物を作成する際には、ある階層で記述したい用語が、既に作成されている他の製品マニュアルにおいても、同様の階層において、しかもこれから記述したい内容と同様の内容で説明されているような場合が少なからずあるが、本実施の形態に係る文書処理装置1においては、上述した検索処理を行うことで、当該記述箇所を容易に見つけだすことができる。これにより、文書編集処理の効率化が図られる。
<二次印刷物更新用データの生成>
図11は、上述した二次印刷物更新用データ生成部23と、二次印刷物更新処理部24との作用に基づいて、一次印刷物の一部が更新された場合に、二次印刷物の対応する部分を該更新内容に応じて差し替えることにより更新する処理の手順を説明する図である。ここでは、一次印刷物が日本語で記述された文書(原文)であり、二次印刷物がこれを英語に翻訳した文書(訳文)である場合を中心に説明する。図12は、係る場合の処理の途中において用いられる、あるいは生成されるデータを例示する図である。
まず、処理対象選択部241の作用により実現される所定のメニュー画面の表示に従い、オペレータが、対応する二次印刷物を更新しようとする原文のデータ、すなわち一次印刷物データDP1_new(図12(a))を選定する(ステップS1)。ここで、一次印刷物データDP1_newは、あらかじめ作成されていた印刷物データDPの一部を改訂したものである。係る選定は、データベースサーバ18において格納されている印刷物データDPの情報を、一覧表示させ、その中から一の印刷物データDPを選択する態様でなされても良いし、検索処理部224により実現される検索機能を利用して、キーワードに該当する印刷物データDPを検索することによりなされてもよい。
図12(a)の場合、一次印刷物データDP1_newには識別IDによって互いに識別される文J1〜文J4が記述されている。これらの4つの文のうち、ID=1が付された文J1とID=3が付された文J3とはともに、「0115」なる値を時刻情報として有している。これは、当該文が「1月15日」に確定されたことを示すものである。対して、ID=2が付された文J2とID=5が付された文J4とには、それぞれ「0127」、「0126」なる値が記述されていることから、それぞれ、「1月27日」、「1月26日」に確定された文であることを示している。すなわち、文J2と文J4とは、少なくとも、文J1と文J3とが作成され確定されたよりも後日に、確定された文であることになる。
次に、どのような方法で二次印刷物のデータを生成するか、翻訳を行う場合であれば、どの言語で翻訳を行うかのが、オペレータによって選定される(ステップS2)。係る選定も、所定のメニュー画面の表示に従い行われる。いま、ここでは、英語による翻訳が選択されるものとする。
これらの選定がなされると、処理対象選択部231は、その内容に応じて、これから更新すべき従前の二次印刷物データDP2_oldが、データベースサーバ18に存在するか否かを検索する(ステップS3)。係る検索は、あらかじめ定められた一次印刷物データのファイル名と二次印刷物データのファイル名との記名ルールを参照して行う態様や、一次印刷物データと二次印刷物データとを図示しないデータベースにて関連付けておき、係る関連付けに基づいて行う態様などにより実現される。
従前の二次印刷物データDP2_oldが存在する場合(ステップS3でYES)、該二次印刷物データDP2_oldが、以降の更新処理の処理対象データとなる(ステップS4)。従前の二次印刷物データDP2_oldが存在しない場合(ステップS3でNO)は、これまで一次印刷物データに基づいて二次印刷物データが作成されたことがないか、あるいは、少なくともデータベースサーバ18に対応する二次印刷物データが存在しない場合であるので、この場合は、新たに一から二次印刷物データを作成することになる。この場合については、後述する。
いま、検索の結果、一次印刷物データDP1_newに対応する従前の二次印刷物データDP2_oldとして、図12(b)のように記述されたデータが得られ、これが処理対象データとなったものとする。この二次印刷物データDP2_oldの場合、識別IDによって互いに識別される文E1〜文E4が記述されている。これらの4つの文は全て、「0120」なる値を時刻情報として有している。すなわち、当該4つの文は「1月20日」に確定されたものである。このことは、一次印刷物データDP1_newの4つの文のうちの文J2と文J4とは、二次印刷物データDP2_oldの4つの文が作成され確定した日よりも後に作成されていることを意味している。
処理対象選択部231の作用によって、一次印刷物データDP1_newと二次印刷物データDP2_oldとが定まると、比較判定処理部232は、両者の記述内容を比較照合して、その結果に基づいて、ベースデータDP_bを生成する(ステップS5)。
ここで、ベースデータDP_bは、一次印刷物データDP1_newの構造情報がそのまま与えられる構造化文書データであるが、<txt>タグを用いて記述される各文の内容は、一次印刷物データDP1_newの各文の識別情報と、二次印刷物データDP2_oldの各文の識別情報との比較照合結果に応じて定められるデータである。より詳細には、一次印刷物データDP1_newと二次印刷物データDP2_oldとを比較し、ある識別IDが付された文が双方に存在し、かつ二次印刷物データDP2_oldに存在する文の方が新しい場合に、一次印刷物データDP1_newの文を二次印刷物データDP2_oldの文で書き換えることにより得られる、合成データである。換言すれば、ベースデータにおいて更新が必要な箇所と不要な箇所とが対比されて示されることになる。また、各文の<txt>タグの中には、該比較照合結果に応じて、書換属性情報が付与される。ここで、書換属性情報とは、個々の文に対して、所定の書換処理を行う必要があるか否かを示す情報である。ベースデータDP_bにおいては、従前の二次印刷物とこれから作成しようとする新たな二次印刷物との差分に相当する内容を、書換処理属性情報によって識別可能に表示されることになる。
原文から訳文を作成する場合であれば、比較判定処理部232の作用によって、ベースデータDP_bには、翻訳後に原文が修正・変更された文、つまりは新たに翻訳を要する文については修正された原文が記述され、原文に変更がない文については、訳文が記述されることになる。すなわち、ベースデータDP_bにおいて原文で記述されている箇所が、新たに翻訳を要する箇所ということになる。また、ベースデータDP_bには、後段の処理で個々の文が翻訳を要するのか否かを識別するための指標として、<txt>タグの中に、翻訳の要否を示す属性(Trans属性)が、書換属性情報として付与されるので、その属性に応じて翻訳の要否を判断することも可能である。「Trans=on」は、当該文が翻訳の対象となる文であること示しており、「Trans=off」は、翻訳の対象とならないことを示している(図12(c)参照)。
図13は、比較判定処理部232におけるこのような処理の流れを示す図である。図13においては、識別IDが「k」である文について考える(ステップS11)。
まず、ID=kなる識別IDが与えられている文が、一次印刷物データDP1_newに存在するか否か、つまり更新後の原文に存在するか否かが判断される(ステップS12)。
該当する文が存在する場合(ステップS12でYES)、続けて、ID=kと識別IDが与えられている文が、2次印刷物データDP2_oldに存在するか否か、つまり従前の訳文に存在するか否かが判断される(ステップS13)。
ここで、該当する文が存在する場合(ステップS13でYES)、さらに、両者の時刻情報が比較される(ステップS14)。ここで、一次印刷物データDP1_newの文の方が新しいか同日の時刻情報を有する場合(ステップS14でYES)、係るID=kが付された文が以前に翻訳された時よりも後に、原文が修正、変更されている場合に相当する。この場合は、一次印刷物データDP1_newに記述されているID=kが付された文がまだ翻訳されていない文であるので、これがベースデータDP_bの該当箇所にコピーされる(ステップS15)とともに、当該文の<txt>タグには、「Trans=on」という属性が付与される(ステップS16)。図12の場合であれば、ID=2が付された文がこの場合に相当する。図12(a)に示す一次印刷物データDP1_newに記述されている原文の方が、時刻情報が新しいので、図12(c)に示すように、ベースデータDP_bの該当箇所には、原文から文J2がコピーされることになる。
一方、ID=kが付された文が双方に存在するが(ステップS12でYESかつステップS13でYES)、二次印刷物データDP2_oldの文の方が新しい時刻情報を有する場合(ステップS14でNO)は、係るID=kが付された文が以前に翻訳されて以来、原文には修正、変更がなされていない場合である。この場合、当該文についての翻訳は不要であるので、二次印刷物データDP2_oldの文がベースデータDP_bの該当箇所にコピーされる(ステップS19)とともに、当該文の<txt>タグには、「Trans=off」という属性が付与される(ステップS20)。図12の場合であれば、ID=1およびID=3が付された文がこの場合に相当する。いずれも、図12(b)に示す二次印刷物データDP2_oldに記述されている訳文の方が、時刻情報が新しいので、図12(c)に示すように、ベースデータDP_bの該当箇所には、訳文から文E1および文E3がコピーされることになる。
また、ID=kが付された文が一次印刷物データDP1_newには存在する(ステップS12でYES)が、二次印刷物データDP2_oldには存在しない(ステップS13でNO)場合、当該文は、原文に新たに追加された文であるので、当然に翻訳が必要である。従って、当該文が、ベースデータDP_bの該当箇所にコピーされる(ステップS15)とともに、当該文の<txt>タグには、「Trans=on」という属性が付与される(ステップS16)。図12の場合であれば、ID=5が付された文がこの場合に相当する。すなわち、ID=5が付された文は、図12(a)に示す一次印刷物データDP1_newには存在するが二次印刷物データDP2_oldには存在しないので、図12(c)に示すように、ベースデータDP_bの該当箇所には、原文から文J4がコピーされることになる。
なお、ID=kが付された文が、一次印刷物データDP1_newに存在しない場合(ステップS12でNO)、つまり更新後の原文には当該IDを有する文が存在しない場合は、係るIDを有する文は、新たな二次印刷物にも掲載される必要はない。すなわち、たとえ従前の二次印刷物データDP2_oldにID=kが付された文が存在するとしても、新たな原文においては不要な文ということになるので、当該IDが付された文が、ベースデータDP_bにコピーされることはない。図12の場合であれば、ID=4が付された文がこの場合に相当する。すなわち、ID=4が付された文は、図12(a)に示す二次印刷物データDP2_oldには存在するが一次印刷物データDP1_newには存在しないので、図12(c)に矢印で示すように、ベースデータDP_bの対応位置には、文E4はコピーされない。
ID=kが付された文について、このような判定処理を行った後、まだ他に判定すべき文が存在する場合(ステップS17でNO)は、引き続き他の識別IDについて判定処理に移行する(ステップS18)。全ての文について判定が終了すれば(ステップS17でYES)、係る比較判定処理は終了する(ステップS19)。
このような比較判定処理によってベースデータDP_bが生成されると、簡易化処理部233の作用により、ベースデータDP_bに基づいて二次印刷物更新用データDP_sが生成される(図11のステップS6)。これにより、階層構造を有する構造化文書データであるベースデータDP_bから、階層構造を与えている情報、つまりは図3に示すようなタグが削除されて、<txt>タグとこれに属性として付与されている識別情報や書換属性情報と、それぞれの<txt>タグの位置に既述された文のみからなるテキストデータである、二次印刷物更新用データDP_sが生成される。
このようにして得られた二次印刷物更新用データDP_sは、所定の書換処理、例えば、翻訳処理や、用字の変更処理などに供される。そして、書換属性情報が「on」である箇所について、該書換処理が施されることにより、従前の二次印刷物データDP2_oldの対応箇所の内容を更新するための差替データDP_r(図15(a)参照)が生成される(ステップS7)。書換処理は、文書処理装置1に備わるテキストデータ編集部25の機能を利用することにより行われてもよいし、ネットワークNに接続されたクライアントコンピュータCに備わるテキストエディタ等を用いて行う態様であってもよい。
図12(d)は、図12(c)に示すベースデータDP_bから生成された二次印刷物更新用データDP_sを示す図である。図12(c)に示すベースデータDP_bの記述内容やTrans属性の内容によっても、新たに翻訳すべき文がJ2とJ4であることは識別可能ではあるが、翻訳に際しては構造情報は不要であり、これを含まない方が、翻訳すべき箇所がよりわかりやすくなるので、簡易化処理が施された後の二次印刷物更新用データDP_sが翻訳に供される。図12(d)に示す二次印刷物更新用データDP_sの場合であれば、これを受け取った翻訳処理者は、原文である日本語で記述された(Trans=onの)文J2と文J4とを翻訳することになる。その際に、文J2と文J4の訳文は、それぞれ、原文が記載されていた<txt>タグの位置に上書きするようにする(図15(a)参照)。
なお、翻訳処理者が文書処理装置1とは物理的に離れた地点に存在し、翻訳処理者が原文の編集処理者とが別人であることは少なからずあり、翻訳のためのデータを、ネットワークNを介して翻訳処理者の有するクライアントコンピュータCにより受け取る場合や、いったんR/W部15においてなんらかの記録メディアなどに記録されたうえでこれを受け取る場合も少なくない。係る場合に、翻訳すべき箇所がどこであるのかが明確に示されていることは、処理の確実さの点で重要である。また、不要な構造情報が削除されていることは、取り扱うデータの容量を低減することができるという点や、構造情報を誤って削除してしまうおそれがないことからも好ましい。なお、既に翻訳済みの箇所についても、二次印刷物更新用データDP_sに含めない態様は可能ではあるが、当該箇所を残しておく方が、文書の前後関係の整合を維持しつつ翻訳を行うことが容易となる点で好ましいといえる。
また、書換処理として翻訳処理を行う場合は、原文と訳文とは文の記述内容そのものによって識別できるので、必ずしも書換属性情報(この場合はTrans属性)を参照しなくてもよいが、他の書換処理の場合は、必ずしも各文ごとの更新の要否は文そのものから識別容易とも限らないので、係る場合には、書換属性情報に基づいて書換処理の要否が各文ごとに判断されることになる。
<二次印刷物データの更新>
次に、書換処理によって得られた差替データDP_rを用いて、従前の二次印刷物データの内容を更新する処理について説明する。なお、係る処理に先だっては、処理対象選択部241の作用により、更新処理に供する差替データDP_rと、更新の対象となるベースデータDP_bとが選択されるが、係る選択の便宜のため、従前の二次印刷物データDP2_oldと、ベースデータDP_bと、二次印刷物更新用データDP_r、さらには差替データDP_rそれぞれのデータファイル名を、あらかじめ所定の記名ルールに従って命名しておくか、あるいは所定のデータベースによって関連付けておくことが好ましい。
図14は、二次印刷物データの更新処理の手順を説明するための図である。また、図15は、係る場合の処理の途中において用いられる、あるいは生成されるデータを例示する図である。図15(a)には、図13(d)のように与えられた二次印刷物更新用データDP_sにおいて書換属性情報が「on」である文に対し、所定の書換処理、この場合は翻訳処理が施された、差替データDP_rが例示されている。ここでは、識別IDが「k」である文に着目して、更新処理を説明する(ステップS31)。
まず、差替データ合成部242の作用によって、ID=kなる識別IDが与えられている文の書換属性情報が「on」であるか否か、つまりは、当該文が、書換処理を施された文であるか否かが判断される(ステップS32)。なお、書換処理として翻訳が行われた場合であっても、差替データDP_rにおいてはもはや、全ての文は翻訳後の言語で記述されている。そのため、新たに翻訳された文であるか否かは、書換属性情報を用いて判別せざるを得ない。
ID=kなる識別IDが与えられている文の書換属性情報が「on」である場合(ステップS32でYES)、差替データ合成部242の作用によって、当該文を、書換処理に先だつ簡易化処理に供され、二次印刷物更新用データDP_sの生成元となったベースデータDP_bの、同一の識別IDを有する文の箇所に上書き合成する(ステップS33)。ここで、差替データにおいて書換属性情報が「on」である文とは、もともとはベースデータDP_bにおいてその属性情報を付された上で、簡易化処理及び翻訳処理に供された文であるので、ベースデータDP_bにおいて同じID=kなる同一の識別IDを有する文とはすなわち、その翻訳元となった原文に他ならない。すなわち、ステップS33における処理は、翻訳前の原文を翻訳後の訳文で置換する処理にあたることになる。
図15の場合であれば、(a)に示す差替データDP_sにおいて「Trans=on」である文によって、(b)に示すベースデータDP_b(図12(c)と同一)の同一ID箇所における文が上書きされることになる。いま文R1と文R2とが「Trans=on」の属性を有する文、すなわち、新たに翻訳された文である。前者にはID=2が付されているので、(b)においてID=2が付された文J2に上書きされることになる。後者は、IにD=5が付されているので、(b)においてID=5が付された文J4に上書きされることになる。
この置換処理がなされると、識別情報更新処理部243の作用により、ベースデータDP_bにそれまで書き込まれていた時刻情報が、当該置換処理の時点の時刻情報に更新される(ステップS34)。
一方、ID=kなる識別IDが付されている文の書換属性情報が「off」である場合(ステップS32でNO)、当該文は、以前に翻訳されており、すでにベースデータDP_bに書き込まれている文であるので、当該文については特段の処理を行うことはない。
他に処理すべき文が存在する場合(ステップS35でNO)、引き続いて次の識別IDが付された文の処理がなされる(ステップS36)。全ての文について処理がなされた場合(ステップS35でYES)、つまり、新たに翻訳すべき文についての上書き合成処理が終了した場合、全ての文に付されていた書換属性情報が削除される(ステップS37)。これにより、新たな二次印刷物データDP2_newが作成されたことに、つまりは二次印刷物データが更新されたことになるので、処理は終了する(ステップS38)。
図15(c)は、このようにして作成された新たな二次印刷物データDP2_newを例示する図である。文N2と文N4とが、上記のようにして更新された文であり、それぞれには、時刻情報として「DATE=0129」なる属性が付されている。すなわち、「1月29日」に係る更新処理がなされたことを示している。一方、文N1と文N3とは、従前の二次印刷物データDP2_oldにおいて同一IDが付されて記述されていた文E1およびE3と変わっていないので、これらが作成された「1月20日」を示す時刻情報である「DATE=0120」なる属性が付されている。
<二次印刷物データの新規作成>
上述したように、本実施の形態においては、これまで説明した二次印刷物の更新処理における処理内容を、新たに二次印刷物を作成する際にも、ほぼそのまま適用できる。次にこれを説明する。
何らかの一次印刷物がある場合に、これに基づく二次印刷物の作成が、新規に作成する処理であるのか、それとも従前の二次印刷物を更新する処理であるのかは、当然ながら、一次印刷物に対応する二次印刷物が既に存在しているのか否かによる相違である。一方、本実施の形態に係る文書処理装置1における二次印刷物の更新処理は、書換処理を要する文(翻訳の場合は原文)に「on」という書換属性情報を付することで、書換処理の対象を定める処理である。よって、新規に二次印刷物を作成する場合、一次印刷物に記述された全ての文に「on」という書換属性情報を付与すれば、後は、上記の更新処理と同様に処理を行えることになる。
具体的な手順について説明すると、まず、対象となる一次印刷物に対応する従前の二次印刷物が存在しない場合、図11のステップS3においてNOと判断されることになる。この場合、比較判定処理部232において二次印刷物データを比較判定処理の処理対象データとすることができないので、これに代わり、二次印刷物を作成しようとする一次印刷物データそのもののコピーを生成して、これを処理対象データとみなすこととする(ステップS8)。
処理対象データが定まると、比較判定処理を行ってベースデータDP_bを生成することになる(ステップS9、図13)が、この場合、図13においては、全ての識別IDの文について必ずステップS12でYES、ステップS13でYES、ステップS14でNOと判断されることになるので、全ての文が一次印刷物データからコピーされ(ステップS15)、書換属性情報が「on」と与えられたベースデータDP_bが生成されることになる。
ベースデータDP_bが生成されれば、以降の処理においては上述の更新処理と同様に、簡易化処理によって二次印刷物更新用データが生成され、翻訳処理等の書換処理が全文についてなされる。そして、差替データをベースデータDP_bに合成する際には、全ての文が、ベースデータDP_bにおいて同一のIDが付された文に上書き合成されることになる。これはすなわち、一次印刷物データのそれぞれの文と同一の識別IDを有するように、二次印刷物データのそれぞれの文が生成されたことを意味する。係る合成がなされ、時刻情報が更新されることによって、一次印刷物データの各文と同一の識別IDが付されており、時刻情報は新しい文からなる、二次印刷物データの新規作成が行われたことになる。
すなわち、一次印刷物データのコピーによって仮の処理対象データを作成することを除けば、以降の処理は、処理の対象が全文となるだけで、処理内容そのものは、更新処理の場合と同じように行えることになる。その後、一次印刷物データに何らかの変更が加えられた場合は、上述の更新処理と同様の処理がなされることになる。
なお、作成された二次印刷物データDP2_newも、1つの印刷物データDPであることに代わりはないので、直接にその内容が修正、変更される場合もあり得るが、その場合には、上述した編集処理部223により実現される編集機能に基づいて処理することが可能であることはいうまでもなく、変更が確定されるたびに、新たな識別情報が付されることになるのも、上述の場合と同様である。
以上、説明したように、本実施の形態に係る文書処理装置1においては、印刷物データを構成する個々の文に識別IDと時刻情報とを付して管理するので、該印刷物データ(例えば原文)に基づいて二次印刷物データ(例えば訳文)を作成あるいは更新する際に、処理対象(例えば翻訳対象)となる文(差分)を容易に抽出して、必要な書換処理(例えば翻訳)に供することができる。特に、一次印刷物の更新に伴って二次印刷物を更新する場合には、更新前の一次印刷物データがなくとも、更新対象となる箇所を抽出することができる。
また、書換処理の対象となったか否かを示す属性情報を各文ごとに付与し、抽出元となったデータと、書換処理により得られたデータとの双方においてこれを維持するので、抽出元のデータに書換処理により得られたデータを合成して、新たな二次印刷物を生成することが容易に行える。
従って、例えば、原文の修正・変更に基づいて翻訳文を修正・変更する必要が生じた場合に、その処理を効率化することができる。
<変形例>
上述の実施の形態においては、識別情報や書換属性情報を全て、<txt>タグの中に直接記述していたが、これに代わり、<txt>タグの中には識別IDだけを付して、時刻情報や書換属性情報は、別データにおいて該識別IDと関連付けておき、必要に応じて、これを参照し書き換える態様であってもよい。また、別の構造化参照データDR野中に、これらを記述する別のタグを定義して、文書データの中に記述する態様であってもよい。
上述の実施の形態においては、ドキュメント記述言語として、XMLを用いた場合について説明しているが、同様の構造化が実現され、識別情報や書換属性情報情報を同様に取り扱える態様であれば他のドキュメント記述言語が用いられてもよい。
また、上述の実施の形態においては、識別情報更新処理部243の作用により、ステップS34にて、置換処理が施された文の時刻情報を更新する態様となっているが、これに代わり、識別情報更新処理部243に代わる処理部が適宜に設けられ、二次印刷物更新用データDP_sを書換処理に供する際に、その時点における時刻情報に更新する態様が実現されていてもよい。例えば、ネットワークNに接続されたクライアントコンピュータCを用いて翻訳などの書換処理が行われる場合であれば、該二次印刷物更新用データDP_sが文書処理装置1からクライアントコンピュータCへとダウンロードされる際に、翻訳対象となる文について時刻情報が更新されることになる。このような態様をとる場合、二次印刷物の更新処理等において基準となる時刻の与え方は上述の実施の形態と異なることになるが、更新処理の内容に違いが生じることなはなく、同様の効果を得ることができる。
本実施の形態に係る文書処理装置1の構成を模式的に示す図である。 文書処理装置1の制御部11において実現される機能を説明するための図である。 印刷物データDPの階層構造(ツリー構造)STを例示する図である。 文書データDDの記述内容を例示する図である。 印刷物データDPの一部が表示部14に表示された状態の一例を示す図である。 文T5が編集可能な状態となった場合の編集画面例を示す図である。 処理メニューが一覧表示された状態を例示する図である。 「全文検索」が選択された場合に表示される画面例を示す図である。 検索対象としてデータベースサーバ18に記憶されている複数の文書データDDの一部を例示する図である。 全文検索が実行された場合の検索結果を表示する画面例を示す図である。 一次印刷物の一部が更新された場合に、二次印刷物の対応する部分を差し替えることにより更新する処理の手順を説明する図である。 二次印刷物の更新処理途中において用いられる、あるいは生成されるデータを例示する図である。 比較判定処理部232における処理の流れを示す図である。 二次印刷物データの更新処理(合成処理)の手順を説明するための図である。 二次印刷物データの更新処理途中において用いられる、あるいは生成されるデータを例示する図である。
符号の説明
1 文書処理装置
17 タイマ
18 データベースサーバ
21 データ管理処理部
22 ドキュメント処理部
23 二次印刷物更新用データ生成部
24 二次印刷物更新処理部
25 テキストデータ編集部
26 認証処理部
27 PDF作成処理部
AR 領域
DB バインドデータ
DD 文書データ
DP_b ベースデータ
DP_s 二次印刷物更新用データ
DP 印刷物データ
DP_r 差替データ
DP1_new (更新された)一次印刷物データ
DP2_old (更新されていない従前の)二次印刷物データ
DP2 (更新された)二次印刷物データ
DU 単位文書データ

Claims (8)

  1. 構造化された文書データを作成および編集する処理を行う装置であって、
    (a) 処理対象となる文書データと、構造化文書の階層構造を定義したデータであり、前記文書データに構造識別記号を付して構造化する際に参照される構造化参照データとを記憶する記憶手段と、
    (b) 前記記憶手段に記憶されている文書データに対し、
    1) 前記構造化参照データに従って前記文書データの文書構造に対応した前記構造識別記号を付するとともに、
    2) 前記文書データを構成するそれぞれの文を一意に識別する識別番号と、前記文書データに前記構造識別記号が付与された時刻を示す時刻情報とを含む識別情報を前記それぞれの文を表す前記構造識別記号にその属性として付する構造化処理を行うことによって、構造化文書データを作成する構造化処理手段と、
    (c) 前記構造化文書データに対し記述内容の変更および追加を含む編集処理を行う編集処理手段と、
    (d) 前記編集処理の結果、前記構造化文書データに新たな文が挿入される場合には、当該文を一意に識別する識別番号と当該新たな文が確定した時刻を示す時刻情報とを当該新たな文に付し、前記構造化文書データの既存の文が変更される場合には、前記既存の文に付されている前記時刻情報を変更内容が確定した時点を示す新たな時刻情報に更新する識別情報更新処理手段と、
    (e) 前記構造化処理手段によってあらかじめ作成されてなる同一の階層構造を有する前記構造化文書データをそれぞれに含む第1印刷物データと第2印刷物データとを比較し、ある前記識別番号が付された文が双方に存在する場合であって、当該双方の文の時刻情報を対比した結果、前記第2印刷物データに存在する文の方が新しい場合と判断される場合に、前記第1印刷物データに含まれていた文を前記第2印刷物データに含まれていた同一の前記識別記号が付与されていた文で置換することにより、新たな印刷物データを生成する際に用いるベースデータを生成するベースデータ生成手段と、
    を備えることを特徴とする文書処理装置。
  2. 請求項1に記載の文書処理装置であって、
    (f) 差替データと前記ベースデータとを合成して、新たな印刷物データを生成する合成処理手段、
    をさらに備え、
    前記ベースデータ生成手段は、前記ベースデータの生成に際して、当該ベースデータを構成するそれぞれの文が、前記第1印刷物データと前記第2印刷物データとのいずれに由来する文であるかを識別する属性情報を、当該ベースデータを構成するそれぞれの文に付与しており、
    前記差替データは、前記文書処理装置に付随するあるいは前記文処理装置外部に備わる差替データ作成手段によって、前記ベースデータを構成する文のうち前記第1印刷物データに由来する文を前記識別情報および前記属性情報を維持しつつ書き換えることにより作成されるデータであり、
    前記合成処理手段は、
    前記差替データと前記ベースデータとに記述されている前記識別番号と前記属性情報とのそれぞれを照合し、
    前記差替データにおいて書き換えの対象となった文にて、前記ベースデータにおいて同一の前記識別番号を有する文を差し替えることにより、前記新たな印刷物データを生成する、
    ことを特徴とする文書処理装置。
  3. 請求項2に記載の文書処理装置であって、
    (g) 前記ベースデータから前記構造識別記号のうち文を表す前記構造識別記号以外を削除して簡易化データを生成する簡易化処理手段、
    をさらに備え、
    前記差替データが、前記簡易化データに基づいて作成されることを特徴とする文書処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の文書処理装置であって、
    前記編集処理手段は、
    (h) 前記構造化文書データの編集処理時に、編集処理画面上のキーワード入力フィールドに入力されたキーワードを含む前記構造化文書データを、前記記憶手段に記憶されている前記構造化文書データを検索対象として検索する検索処理を行う検索処理手段、
    をさらに備え、
    前記検索処理手段は、
    処理対象である前記構造化文書データにおいて前記検索処理の実行指示がされた時点で前記編集処理の対象とされていた文が属する階層を表す前記構造識別記号と、
    前記検索対象である前記構造化文書データの前記構造識別記号と、
    を照合することにより、前記検索対象である前記構造化文書データにおいて、前記編集処理の対象とされていた文が属する階層と同一の階層に属する文のみを検索範囲として定める、
    ことを特徴とする文書処理装置。
  5. (a) 文書データを含んだ一次印刷物データに基づいて、新たな印刷物データを生成する際に用いるベースデータを生成するベースデータ生成工程であって、
    前記文書データが、構造化文書の階層構造を定義したデータに従って前記文書データの文書構造に対応した構造識別記号が付されているとともに、前記文書データを構成するそれぞれの文を一意に識別する識別番号と、前記構造化文書データに前記構造識別記号が付与された時刻を示す時刻情報とを含む識別情報を前記それぞれの文を表す前記構造識別記号にその属性として付する構造化処理が施された構造化文書データであり、
    (a-1) 前記一次印刷物データと同一の階層構造を有するように作成された構造化文書データである二次印刷物データと、最新の前記一次印刷物データと、を比較して、ある識別番号が付された文が双方に存在し、当該双方の文の時刻情報を対比した結果、前記二次印刷物データに存在する文の方が新しい場合に、前記最新の一次印刷物データの文を当該二次印刷物データの文で置換することによって前記ベースデータを生成する置換比較工程と、
    (a-2) 当該ベースデータを構成するそれぞれの文が、前記最新の一次印刷物データと前記二次印刷物データとのいずれに由来する文であるかを識別する属性情報を、当該ベースデータを構成するそれぞれの文に付与する属性情報付与工程と、
    を備えてなるベースデータ生成工程と、
    (b) 前記ベースデータを構成する文のうち前記最新の一次印刷物データに由来する文を前記識別情報および前記属性情報を維持しつつ書き換えることにより差替データを作成する差替データ作成工程と、
    (c) 前記差替データと前記ベースデータとに記述されている前記識別番号と前記属性情報とのそれぞれを照合し、前記差替データにおいて書換処理の対象となった文にて、前記ベースデータにおいて同一の前記識別番号を有する文を差し替えることにより、新たな二次印刷物データを生成する合成処理工程と、
    を備えることを特徴とする文書処理方法。
  6. 請求項5に記載の文書処理方法であって、
    (d) 前記ベースデータから前記構造識別記号のうち文を表す前記構造識別記号以外を削除して簡易化データを生成する簡易化処理工程、
    をさらに備え、
    前記差替データが、前記簡易化データに基づいて作成されることを特徴とする文書処理方法。
  7. コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれかの文書処理装置として機能させることを特徴とする文書処理プログラム。
  8. コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータに、請求項5または請求項6文書処理方法を実行させることを特徴とする文書処理プログラム。
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