JP4149717B2 - 旋盤における振れ止め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主軸の軸心に設けた中空孔を通して供給された棒材が加工中に振れ回るのを防止する装置に関するもので、主軸の反チャック側に装着する振れ止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旋盤で小型の部品を多数製造する場合に、主軸軸心の中空孔を通して供給された棒材の先端を加工し、加工した部分を切り落とすという動作を繰り返す方法が採用される。この場合の棒材の供給には、バーフィーダが用いられる。バーフィーダは、棒材の後端を把持して軸方向に移動するプッシャを備えており、従って加工中のバー材は、先端部を旋盤のチャックで把持され、後端をプッシャのチャックで把持された状態で回転する。また、バーフィーダは、棒材を包み込む円筒を備えており、この円筒内に潤滑油を供給することで、加工中における棒材の振れ回りを防止している。
【0003】
バーフィーダは、1個の製品が加工される毎に間欠的に1個の製品の加工に必要な長さ分だけ棒材を送り込む。棒材を送り込むときは、旋盤の主軸チャックが開かれていなければならない。そのため、この種の加工を行う旋盤は、主軸の後端にチャックシリンダを設け、このチャックシリンダの動きをドローバーでチャックに伝達することにより、チャックを自動開閉するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
棒材の後端がバーフィーダ内にあるときは、棒材の後端がバーフィーダのプッシャで把持され、かつ潤滑油が供給されているガイド筒で棒材が案内されているので、加工中の棒材の振れが抑制されている。しかし、製品が加工されるにしたがって棒材の長さが短くなり、棒材の後端がバーフィーダから離れると、棒材の先端部分が旋盤のチャックで把持されただけの状態となるので、ワーク加工時に振れ回りが発生し、ワークを振動させるという問題が生ずる。バーフィーダは、旋盤の主軸軸線の延長上に設けられるが、バーフィーダと旋盤の主軸との間には、残材の排出等のためにある程度の空間が設けられるので、バーフィーダ側でこの振動を抑制することは困難である。
【0005】
この発明は、バーフィーダで供給される棒材の後端がバーフィーダから離れた後の棒材後端に生ずる振動を有効に抑制する技術手段を得ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では、旋盤の主軸の後端(反チャック端部)に供給する棒材の径に対応する内径のガイド円筒(ライナー)15を回転不能に設け、このライナー15の内径側に切削液を供給して主軸2の中空孔22内で回転する棒材23の振動を抑制するようにしている。バー材を加工する旋盤は、通常主軸チャックを開閉するチャックシリンダ3を主軸2の後端に設けており、かつライナー15は供給される棒材の径が変ったときに交換する必要が生ずるので、ライナー15は取付部材16、17を介してチャックシリンダ3の後端に着脱自在に固定する構造とするのが好ましい。
【0007】
従って上記課題を解決したこの発明の棒材の振れ止め装置は、旋盤の主軸の後端に装着したチャックシリンダ3と、主軸の軸心に形成された棒材供給用の中空孔22の後端に位置するガイド円筒15と、このガイド円筒に切削液を供給する配管19とを備え、旋盤に供給する棒材を前記ガイド円筒15で案内する旋盤における棒材の振れ止め装置において、主軸後端に軸受9で支持されたチャックシリンダケース10を備え、このチャックシリンダケースの下端に設けたドレン配管用の継手12が主軸台1から延びる回り止め板13の先端の回り止め孔14に緩く挿通され、主軸の後端に設けた前記ガイド円筒が当該チャックシリンダケース10の後端に着脱自在に固定されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態を説明する。図1は、この発明の振れ止め装置を装着した旋盤の主軸の後端部を示した図である。図1において、1は旋盤の主軸台、2は主軸、3はチャックシリンダ、4はチャックシリンダ3のピストンの動きを図示されていないチャックに伝達するプルロッド、5は振れ止め装置である。
【0010】
主軸2の後端は主軸台1から突出しており、この突出した主軸後端にチャックシリンダ3のシリンダ部材6が固定されている。チャックシリンダ3のピストン7は、主軸2に挿通された円筒形のプルロッド4に一体に形成され、シリンダ部材6との間で回り止めピン24で相対回転不能になっている。従って、シリンダ部材6及びピストン7は、主軸2と共に回転する。
【0011】
シリンダ部材6の反主軸側には、チャックシリンダへの油圧供給ブロック8が軸受9、9で支持され、この油圧供給ブロック8にチャックシリンダのケース10が固定されている。油圧供給ブロック8の上部には、チャックシリンダケース10を貫通して、ピストンを図の左右へ作動させる油圧供給配管11a、11bが接続されている。一方、チャックシリンダケース10の下端には、ドレン配管用の継手12が設けられている。
【0012】
このドレン配管用の継手12は、主軸台1に固定されて、水平に延びる回り止め板13の先端の回り止め孔14に緩く挿通されている。すなわち、チャックシリンダケース10は、主軸後端に固定したシリンダ部材6に軸受9で支持され、その回転が回り止め板13で固定された状態となっている。
【0013】
振れ止め装置5は、棒材をガイドするガイド円筒15と、このガイド円筒とチャックシリンダケース10との間に介装された取付フランジ16及び取付板17とを備えている。取付板17は、ボルトでチャックシリンダケース10に固定され、この取付板に取付フランジ16がボルトで固定されている。ガイド円筒15は、その中間に設けた外フランジ15a部分で取付フランジ16にボルト18で着脱自在に固定されている。
【0014】
チャックを開閉するプルロッド4の後端は、チャックシリンダ3から後方に突出しており、この突出部分は、取付フランジ16の内側に収容され、かつガイド円筒15の先端側は、プルロッド4の内径後端部に挿入されている。プルロッド4は、チャックシリンダの動作によって軸方向に移動するが、上記構造となっているため、プルロッド4が移動しても、ガイド円筒15との間に隙間が生ずることがない。
【0015】
ガイド円筒15には、その内径側に切削油を供給するための供給口19と排出口20とが設けられ、円筒部分長さの中間位置の内径に切削油溜りとなる溝25が設けられている。また、取付フランジ16と取付板17には、プルロッド4の後端を回り込んで漏出した切削液を排出するためのドレン抜き孔21a、21bが設けられている。
【0016】
図示しないバーフィーダを用いて主軸の中心を通して棒材を供給するときは、供給する棒材の外径に対応した内径のガイド円筒15を取付フランジ16に装着し、このガイド円筒を通して棒材を供給する。そして、主軸2を回転してワークを加工するとき、ガイド円筒15に切削液を供給する。回転する棒材は、潤滑作用する切削液の介在下でガイド円筒15により支持されて、回転中の振れ回りが防止される。棒材が短くなってバーフィーダから離れたときには、当該棒材の後端部分がこのガイド円筒で支持されるため、棒材後端の振れ回りが防止されて、ワークの振動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面側面図
【符号の説明】
3 チャックシリンダ
15 ガイド円筒
16 取付フランジ
19 供給口
21a,21b ドレン抜き孔
22 中空孔
Claims (1)
- 旋盤の主軸の後端に装着したチャックシリンダ(3)と、主軸の軸心に形成された棒材供給用の中空孔(22)の後端に位置するガイド円筒(15)と、このガイド円筒に切削液を供給する配管(19)とを備え、旋盤に供給する棒材を前記ガイド円筒(15)で案内する旋盤における棒材の振れ止め装置において、
主軸後端に軸受(9)で支持されたチャックシリンダケース(10)を備え、このチャックシリンダケースの下端に設けたドレン配管用の継手 (12) が主軸台 (1) から延びる回り止め板 (13) の先端の回り止め孔 (14) に緩く挿通され、主軸の後端に設けた前記ガイド円筒が当該チャックシリンダケース(10)の後端に着脱自在に固定されていることを特徴とする、棒材の振れ止め装置。
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- 2002-03-08 JP JP2002063140A patent/JP4149717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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