JP4149360B2 - データ駆動型情報処理装置およびデータフロープログラムの実行制御方法 - Google Patents

データ駆動型情報処理装置およびデータフロープログラムの実行制御方法 Download PDF

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Description

本発明はデータ駆動型情報処理装置およびデータフロープログラムの実行制御方法に関し、特に、演算中の状態を保持したままのデータパケットを外部に出力するための機能を有するデータ駆動型情報処理装置およびデータフロープログラムの実行制御方法に関する。
近年、画像を含むマルチメディアデータ処理では多量のデータを高速に処理することが要求されている。特に画像のデータ処理では高速に多量の演算を実行することが要求される。このような要求に応えるためにデータ駆動型情報処理装置が提案されている。データ駆動型情報処理装置では、ある処理に必要なデータがすべて揃いかつその処理に必要な演算装置などの資源が割当てられたときに処理が行なわれるという規則に従って処理が進行する。データ駆動型の情報処理動作に従うデータ処理装置には、非同期のハンドシェイク方式を採用したデータ伝送装置が用いられる。このようなデータ伝送装置では、複数のデータ伝送路が順次に接続され、それらのデータ伝送路がデータの転送要求信号(以下、SEND信号と称する)およびデータの転送を許可するか否かを示す転送許可信号(以下、ACK信号と称する)を互いに送受信しながら、自律的なデータ転送が行なわれる。
図7には従来のデータ駆動型情報処理装置のブロック構成が示される。図7において、データ駆動型情報処理装置Peは、合流部(JNC)109、発火制御部(FC)106、演算部(FP)102、データフロープログラムを記憶するプログラム記憶部(PS)104、分岐部(BRN)105、これら各部間のデータ転送のための複数個のパイプラインレジスタ4a〜4cおよびパイプラインレジスタ4a〜4cのそれぞれに対応して設けられたC素子2a〜2cを備える。データパケットはデータ駆動型情報処理装置Peの図面左側から入力して右側に出力される。
C素子2a〜2cそれぞれは、前段(該C素子よりも図面の左側)C素子と後段(該C素子よりも図面の右側)C素子とのパケット転送パルス(信号CI,CO,RIおよびRO)のやり取りによって、対応するパイプラインレジスタにデータをラッチさせるためのクロックパルスCPを出力する。パイプラインレジスタ4a〜4cそれぞれは対応のC素子からのクロックパルスCPの入力に応じて、前段の処理部(FC,FP,PSなど)より与えられるデータを取込んで保持し、出力段に導出し、かつ次のクロックパルスCPの入力までこのデータを保持する。これにより、処理部(FC,FP,PS)についてのデータ転送が制御される。
図8には、従来および本発明に適用されるデータ駆動型情報処理装置をフローするデータパケットの構成が示される。図8のデータパケット110は、命令コード111を格納するためのフィールドF1、行先情報112を格納するためのフィールドF2、HSTフラグ(ホスト転送フラグ)113を格納するためのフィールドF3、CTLフラグ114を格納するためのフィールドF4およびオペランドデータなどのデータ115を格納するためのフィールドF5を含む。
命令コード111は、演算部102でデコードされる。デコード結果は演算部102における演算内容を指示する。行先情報112は、データパケット110の行先を区別するための情報である。HSTフラグ113は0または1の値をとる。分岐部105はデータパケット110を入力するとHSTフラグ113を参照する。参照結果、HSTフラグ113が0である場合にはデータパケット110を行先情報112に従って合流部101またはデータ駆動型情報処理装置Peの外部に出力し、1である場合にはデータパケット110を無条件に外部に出力する。CTLフラグ114は、従来は外部からプログラム記憶部104へのデータフロープログラムの転送時、またはプログラム記憶部104からデータ駆動型情報処理装置の外部にデータフロープログラムを読出すときなどの特殊モードで使用されるけれども、通常のプログラム実行動作時には参照されることはない未使用の情報であり、‘0’と設定される。CTLフラグ114は本発明の場合には、命令を区別するために利用されるが、詳細は後述する。
図7のデータ駆動型情報処理装置Peにデータパケット110が入力されると、入力データパケット110はまず合流部101を通り、発火制御部106に与えられる。発火制御部106は入力データパケット110の行先情報112に基づいて、行先情報112が一致する異なる2つのデータパケット110が入力したことを検出すると、検出された一方のデータパケット110のデータ115を他方のデータパケット110のフィールドF5に追加して格納して、この他方のデータパケット110を演算部102に出力する。対データの検出のためにデータパケットの待合わせをする。入力データパケットの命令コード111が2項演算命令などの2つのオペランドデータを必要とする命令コードであると判定したときは待合わせをするが、そうでない命令コードであると判定したときは該入力データパケットはそまま出力される。
演算部102は与えられるデータパケット110を入力し、その入力データパケット110の命令コード111に基づいて該入力データパケット110の内容に対して所定の演算を行ない、演算結果を該入力データパケット110のフィールドF5にデータ115として格納し、該入力データパケット110をプログラム記憶部104に出力する。
プログラム記憶部104は与えられるデータパケット110を入力すると、入力データパケット110の行先情報112に基づいて、プログラム記憶部104に予め記憶されているデータフロープログラムから次位の行先情報112と次位の命令コード111を読出して、読出された行先情報112および命令コード111を該入力データパケット110のフィールドF2およびF1にそれぞれ格納して、該入力データパケット110を分岐部105に出力する。
分岐部105はデータパケットを入力すると、該入力データパケット110を、その行先情報112に基づいて装置の外部に出力するか、または再度、装置内部で処理するために合流部101へ出力する。
図9には、図7のデータ駆動型情報処理装置Peにおけるデータ伝送路の構成が示される。データ伝送路は、C素子(自己同期型の転送制御回路)3aおよびパイプラインレジスタ(Dタイプフリップフロップからなるデータ保持回路)3bを含む。C素子3aは図7のC素子2a〜2cのそれぞれに対応し、パイプラインレジスタ3bは図7のパイプラインレジスタ4a〜4cのそれぞれに対応する。C素子3aはパルスを受けるパルス入力端子CI、転送の許可または転送の禁止を示す転送許可信号を出力する転送許可出力端子RO、パルスを出力するパルス出力端子CO、転送の許可または転送の禁止を示す転送許可信号を受ける転送許可入力端子RI、およびパイプラインレジスタ3bのデータ保持動作を制御するクロックパルスを与えるためのパルス出力端子CPを有する。
図10(A)から(E)には図9に示したC素子の動作を説明するためのタイミングチャートが示される。C素子3aは端子CIから図10(A)に示すパルス信号を受取ると、端子RIに図10(E)に示すような入力の転送許可信号が許可状態であれば、端子COから図10(D)に示すパルスを出力するとともに、端子CPからパイプラインレジスタ3bに図10(C)に示すパルスを出力する。パイプラインレジスタ3bは与えられるデータパケットをC素子3aから与えられるパルスに応答して入力して保持し、その保持したデータパケットを出力する。
図11には図9に示したデータ伝送路を所定のロジック回路を介してシーケンスに接続した例が示される。図7のデータ駆動型情報処理装置Peには図11に示したデータ転送路が含まれる。図11において、入力されるデータパケットは、パイプラインレジスタ4a→4b→4cと順に転送されていく間に、ロジック回路6aおよび6bでシーケンスに処理される。たとえばパイプラインレジスタ4aがデータパケットを保持した状態である場合、後段のパイプラインレジスタ4bがデータパケット保持状態にあれば、パイプラインレジスタ4aからパイプラインレジスタ4bにデータパケットは送られない。
また、後段のパイプラインレジスタ4bがデータパケットを保持していない状態であれば、またはデータパケットを保持していない状態になれば、少なくとも予め設定された遅延時間をかけて、データパケットはパイプラインレジスタ4aからロジック回路6aに与えられてロジック回路6aで処理されてパイプラインレジスタ4bに与えられる。このように接続された隣のパイプラインレジスタとの間でCI端子とCO端子を介して入出力されるSEND信号およびRI端子とRO端子で入出力されるACK信号に従って、非同期に、かつ少なくとも予め設定された遅延時間をかけてデータ伝送を行なう。このような制御は自己同期型転送制御と称されて、自己同期型転送制御を実施するための回路を自己同期型転送制御回路と呼ぶ。
図12には図9に示したC素子の具体的な回路が示される。この回路はたとえば特許文献1に開示される。図12において、パルス入力端子CIは前段(図面の左側)からのパルス信号であるSEND信号(転送要求信号)を受けると、転送許可出力端子ROは前段にACK信号(転送許可信号)を出力する。パルス出力端子COは後段(図面の右側)にパルス信号であるSEND信号を出力し、転送許可入力端子RIは後段からACK信号を受ける。
マスタリセット入力端子MRはパルス信号であるマスタリセット信号を受ける。マスタリセット入力端子MRに「H」レベルのマスタリセット信号が与えられると、該マスタリセット信号はインバータ5fで反転されたのちに、フリップフロップ5aと5bに与えられるので、フリップフロップ5aと5bはリセットされて、その結果、該C素子3aが初期化される。このとき、パルス出力端子COおよび転送許可出力端子ROはともに初期状態として「H」レベルの信号を出力する。転送許可出力端子ROの出力信号が「H」レベルであることは転送許可状態を示し、逆に「L」レベルであることは転送禁止状態を示している。また、パルス出力端子COの出力が「H」レベルであることは、後段にデータ転送を要求していない状態を示し、逆に「L」レベルであることは後段にデータ転送を要求しているまたはデータを転送している状態を示している。
パルス入力端子CIに「L」レベルの信号が入力されると、すなわち前段からデータ転送が要求されるとフリップフロップ5aはセットされるので、その出力Qに「H」レベルの信号を出力する。この「H」レベル信号はインバータ5gで反転されるので、転送許可力端子ROから「L」レベル信号が前段に出力され、前段に対してさらなるデータ転送を禁止する。一定時間後、パルス入力端子CIに「H」レベルの信号が入力され、前段から当該C素子3aへのデータのセットが終了する。この状態でかつ転送許可入力端子RIに後段から「H」レベル信号が入力されている、すなわち後段に対するデータ転送を許可されている状態で、かつパルス出力端子COが「H」レベル信号を出力している、すなわち後段へデータ転送している途中でない状態(データ転送を後段に要求していない状態)であれば、NANDゲート5cはアクティブ状態となり、「L」レベル信号を出力する。
その結果、フリップフロップ5aと5bはともにリセットされるので、フリップフロップ5bは遅延素子5eを介して「H」レベル信号をパルス出力端子CPからパイプラインレジスタ3bへ出力する。この出力とともに、遅延素子5dを介して後段のC素子へ「L」レベルのSEND信号をパルス出力端子COから出力する、すなわち後段へデータ転送を要求する。「L」レベルのSEND信号を受けた後段のC素子は、そのC素子に対してさらなるデータ転送が行なわれないように転送禁止を示すACK信号を「L」レベルにしてRO端子から出力する。C素子3aは転送許可入力端子RIから「L」レベルのACK信号を入力すると、該入力信号によりフリップフロップ5bがセットされる。その結果、「L」レベル信号が遅延素子5eを介してパルス出力端子CPからパイプラインレジスタ3bへ出力され、また遅延素子5dを介して「H」レベルのSEND信号がパルス出力端子COから後段へ出力され、その結果、データ転送は終了する。
ところで、データ駆動型情報処理装置Peを使用したシステムのために、実際のデータ駆動型情報処理装置を用いてプログラムをデバッグする(以下、実機デバッグと称す)場合には、プログラム中の指定部分を通過(フロー)するデータパケットを監視する、または演算中の状態を保持したままのデータパケットの内容をダンプすることは有効である。しかし、従来のデータ駆動型情報処理装置ではデータパケットのダンプが簡単ではなかった。
たとえば、実機デバッグの対象として図13(A)のようなデータフローグラフで示されるプログラムを想定する。このデータフローグラフは、データパケットを入力するための入力ノード201および202、演算のためのノード203および204、ならびにデータパケットを出力するための出力ノード205を有する。各ノード間を接続するラインはデータパケットがフローする経路を示す。ノード203にはデータ駆動型情報処理装置Peの演算部102で実行される乗算のための命令コード‘mul’が割当てられ、ノード204にはサブプログラムを表すモジュール‘modl’が割当てられる。
図13(A)のモジュールノード204に割当てられたサブプログラムをデータフローグラフに展開したものが図13(B)に示される。該データフローグラフは、形式的入力ノード206および207、命令コード‘mul’が割当てられたノード208、加算のための命令コード‘add’が割当てられたノード209、定数(‘3’)が割当てられたノード210、および形式的出力ノード211を有する。
ここで、図13(A)と(B)のプログラムを実機デバッグするために、サブプログラムの矢印212で示す箇所を通過するデータパケットのダンプ結果を取得することにより、動作を解析したいといった要求があったと想定する。
たとえば特許文献2に開示のデータ駆動型情報処理装置では、実機デバッグのためにデータパケットをダンプするには、プログラム中の指定の箇所から外部にデータを出力しているが、そのために、プログラムの該指定箇所にデータを出力するための経路を特別に作成する必要があった。
また、たとえば特許文献3に開示の装置では、データパケットをダンプするけれども、ダンプ対象のデータパケットは限定されている。つまり、データ駆動型情報処理装置のハードウェア構成に着目し、ハードウェアの特定箇所(ホスト転送フラグ操作回路がパイプラインレジスタに入力される箇所)に到達したデータパケットをダンプするものである。
特開平6−83731号公報 特開平9−114664号公報 特開2001−306546号公報
特許文献2に開示のダンプ方法では、ダンプ結果を取得したいプログラムの部分に変更を加えるだけでなく、プログラムの他の部分にも変更を加える必要があった。これを図14(A)と(B)を用いて説明する。
図14(B)のデータフローグラフは図13(B)のデータフローグラフの矢印212の箇所を通過するデータパケットをダンプするための経路312を特別に設けている。経路312はノード308から出力されたデータパケットを新たに設けられた形式的出力ノード313に導出するために設けられている。図13(B)と図14(B)を参照してわかるように、矢印212の箇所を通過するデータパケットをダンプするために、ノード208の命令はデータパケットを経路312にも出力可能な機能を有する命令に変更されて、プログラムには形式的出力ノード313が新たに追加されている。また、図13(A)と図14(A)を参照してわかるようにノード204の命令は経路314にもデータパケットを出力可能な命令のノード304に変更されて、ノード313に導出されたデータパケットを外部に出力するためにノード315および経路314がプログラムに追加されている。
この例のようにプログラムをデバッグするために該プログラムについて変更が必要となると、その分の手番も必要となり、またヒューマンエラーに起因したバグも生じやすい。したがって、デバッグの対象がオリジナルのプログラムから上述のように変更後のプログラムに変わってしまい、プログラムデバッグの本来の目的を達成することが困難となる。図13(A)と(B)では説明を簡単にするために「トッププログラム―サブプログラム」の2階層の場合を示しているが、実際には、データ駆動型情報処理装置で実行されるプログラムは3階層以上の構造を含むものが多いことは言うまでもないから、この問題はより顕著となろう。
特許文献3の方法は、ハードウェアの特定箇所に到達したデータパケットをダンプするものである。この特定箇所は、ハードウェアの設計段階で、あらかじめ固定して設計される必要があるため、ハードウェア作成完了後にダンプしたい箇所を変更することはできなかった。また、このダンプの特定箇所はプログラム上での位置とは直接には対応しないのでプログラムのデバッグのためのダンプとしては使いづらかった。更に、データパケットのダンプを指令する命令のためのデータパケットとダンプの対象となるデータパケットとを識別しながら扱う制御部をデータ駆動型情報処理装置に新たに追加する必要があった。これは、プログラムデバッグに使用するだけの機能であるにもかかわらず、データ駆動型情報処理装置において該機能を実現するには規模が大きい追加であり現実的でなく、またコストもかかる。
それゆえに、この発明の目的は、データフロープログラムの実行途中の内容を容易に取得できるデータ駆動型情報処理装置およびデータフロープログラムの実行制御方法を提供することである。
この発明のある局面に従うデータ駆動型情報処理装置は、命令情報を格納する命令フィールド、行先情報を格納する行先フィールドおよびデータを格納するデータフィールドを有するデータパケットを入力して、データフロープログラムに従う演算を実行するデータ駆動型情報処理装置であって、
データパケットを入力して、該入力データパケットの行先情報に基づくアドレス指定により、予め記憶したデータフロープログラムから次位の行先情報および次位の命令情報を読出して、該入力データパケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納
して、該入力データパケットを出力するプログラム記憶部と、
データパケットを入力して、該入力データパケットの命令情報に基づき、対となるデータを検出して該入力データパケットのデータフィールドにデータ対を格納して該入力データパケットを出力するか該入力データパケットをそまま出力する発火制御部と、
発火制御部からデータパケットを入力して、入力データパケットの命令情報を解読して、解読結果に基づき入力データパケットの内容に対して演算処理を施し、該演算結果を該入力データパケットに格納して該入力データパケットをプログラム記憶部に出力する演算部と、
プログラム記憶部から入力したデータパケットの内容に基づいて該入力データパケットをデータ駆動型情報処理装置の外部または発火制御部に出力する入出力部とを備え、
データパケットは制御情報をさらに格納し、
データフロープログラムには、データパケットの内容を保持してデータ駆動型情報処理装置の外部に該データパケットを出力するためのパケット出力指令を示す命令情報が含まれて、
演算部は、入力データパケットのパケット出力指令を示す命令情報についての演算処理として、該入力データパケットの制御情報を転送指示を示すように設定するパケット出力指令処理部を有し、
入出力部は入力データパケットの制御情報が転送指示を示すとき、該入力データパケットを前記外部に出力する。
したがって、次位の命令情報としてパケット出力指令を示す命令情報を格納したデータパケットの制御情報は、演算部のパケット出力指令処理部により転送指示を示すように設定されて、制御情報が転送指示を示すように設定されているデータパケットは入出力部により外部に出力される。
それゆえに、制御情報に従い装置の外部に出力されたデータパケットの内容は、パケット出力指令の命令情報が読出される前に読出されている一連の命令情報に従う該データ駆動型情報処理装置における処理の実行結果を示しているから、パケット出力指令を示す命令情報をデータフロープログラムの所望の箇所に記載することにより、該箇所におけるプログラム実行途中の内容を外部出力されるデータパケットの内容により容易に取得できて、取得内容に基づくデバッグも容易となる。
また、所望箇所が複数個であったとしてもパケット出力指令を示す命令情報をデータフロープログラムの複数の所望箇所にそれぞれ記載するだけでよいから、プログラム全体にわたる書換えを必要とせず実機デバッグを省力化できる。このことから、複数箇所についてのデバッグであっても容易に可能となる。
また、データパケットをプログラム実行中の演算状態を保持したままで外部に出力するという、いわゆるパケットダンプ機能を、データフロープログラムで使用可能な通常の命令コードに従う処理を実行することにより実現できる。
好ましくは、発火制御部は入力データパケットの命令情報がパケット出力指令を示すときは該入力データパケットをそのまま出力する。
したがって、パケット出力指令を示す命令情報を格納したデータパケットについては発火制御部をそのまま通過するから、該データパケットがデータ駆動型情報処理装置をフローしたとしても、対データ検出に関する負荷が上昇するのを回避できる。
好ましくは、プログラム記憶部は、1回のアドレス指定により、パケット出力指令を示す命令情報を含む複数の次位の命令情報と複数の次位の行先情報を読出し、読出した複数の次位の命令情報それぞれと読出した複数の次位の行先情報それぞれを命令フィールドおよび行先フィールドにそれぞれ格納した複数の入力データパケットを出力する。この読出された複数の命令情報にはパケット出力指令を示す命令情報が含まれる。
したがって、1回のアドレス指定によりパケット出力指令を示す命令情報を含む複数の次位の命令情報を読出すことができる。それゆえに、パケット出力指令の命令情報がデータフロープログラムに含まれている場合であっても、そのためにデータフロープログラムからの読出回数が増加すること、およびパケット出力指令の命令情報を読出すためのデータパケットを特別に準備して装置内をフローさせることを回避できる。
好ましくは、パケット出力指令は複数種類に分類されて、制御情報は該データパケットのパケット出力指令の種類を識別するための識別データを含み、パケット出力指令処理部は、入力データパケットの命令情報の解読結果が示すパケット出力指令の種類に従い、該入力データパケットの識別データを設定する。
したがって、いずれの種類のパケット出力指令を格納したデータパケットであっても制御情報に基づいてデータ駆動型情報処理装置の外部に出力される。また、外部出力されたデータパケットについては制御情報の識別データに基づいて、そのパケット出力指令の種類を識別できる。
好ましくは、出力先となる外部は、与えられるデータパケットを入力して記憶する読取り可能な記憶装置である。したがって、記憶装置の記憶内容を読出して確認することにより、パケット出力指令を格納したデータパケットの内容、すなわちダンプ結果を容易に確認できる。
好ましくは、出力先となる外部は複数種類のパケット出力指令のそれぞれの種類に対応した複数の読取り可能な記憶装置である。
したがって、パケット出力指令の種類毎に外部出力されたデータパケットを記憶する装置を別個にすることができる。また、各記憶装置は読取り可能であるから、そこに記憶されたデータパケットの内容を読出して確認することができる。
それゆえに、データフロープログラム中で、一方種類のパケット出力指令の命令情報を記載した箇所を通過するデータパケットの内容と、他方種類のパケット出力指令の命令情報を記載した箇所を通過するデータパケットの内容とを、区分しながら記憶することができる。したがって、プログラムのダンプ目的が異なる箇所ごとに、そこに記載するパケット出力指令の種類を異ならせることにより、各記憶装置にはダンプ目的別にダンプ結果を記憶させることができる。
この発明の他の局面に従うデータフロープログラムの実行制御方法は、命令情報を格納する命令フィールド、行先情報を格納する行先フィールドおよびデータを格納するデータフィールドを有するデータパケットを入力して、データフロープログラムに従う演算を実行するデータ駆動型情報処理装置におけるデータフロープログラムの実行制御方法であって、
データ駆動型情報処理装置は、
データパケットを入力して、該入力データパケットの行先情報に基づくアドレス指定により、予め記憶したデータフロープログラムから次位の行先情報および次位の命令情報を読出して、該入力データパケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納して、該入力データパケットを出力するプログラム記憶部と、
データパケットを入力して、該入力データパケットの命令情報に基づき、対となるデー
タを検出して該入力データパケットのデータフィールドにデータ対を格納して該入力データパケットを出力するか該入力データパケットをそまま出力する発火制御部と、
発火制御部からデータパケットを入力して、入力データパケットの命令情報を解読して、解読結果に基づき入力データパケットの内容に対して演算処理を施し、該演算結果を該入力データパケットに格納して該入力データパケットをプログラム記憶部に出力する演算部と、
プログラム記憶部から入力したデータパケットの内容に基づいて該入力データパケットをデータ駆動型情報処理装置の外部または前記発火制御部に出力する入出力部とを備え、
データパケットは制御情報をさらに格納し、
データフロープログラムには、データパケットの内容を保持してデータ駆動型情報処理装置の外部に該データパケットを出力するためのパケット出力指令を示す命令情報が含まれて、
演算部は、入力データパケットのパケット出力指令を示す命令情報についての演算処理として、該入力データパケットの制御情報を転送指示を示すように設定するパケット出力指令処理部を有し、
データフロープログラムの実行制御方法は、
演算部において入力データパケットの命令情報の解読結果がパケット出力指令を示すときは、演算処理として該入力データパケットの転送フラグをセット状態に設定するパケット出力指令処理ステップと、
入出力部において入力データパケットの制御情報が転送指示を示す該入力データパケットを外部に出力するステップとを備える。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここではHSTフラグ113とCTLフラグ114とは実機デバッグを制御するための情報として用いられる。
図1には本実施の形態に係るデータ駆動型情報処理装置PEのブロック構成が示される。データ駆動型情報処理装置PEと図の従来のデータ駆動型情報処理装置Peとを比較して異なる点には、従来の演算部102が演算部12に改良された点が含まれる。合流部101、発火制御部106、プログラム記憶部104および分岐部105は従来と同様の機能と構成を有する。図1ではデータパケット110をデータ駆動型情報処理装置Pに入力するための入力制御部100が設けられている。入力制御部100はプログラムを予め記憶するための記憶部10Aを有し、発火制御部106はプログラムの実行に必要とされる定数データを予め記憶するための記憶部16Aを有する。
図1のデータ駆動型情報処理装置PEでは説明を簡単にするために従来技術で説明した各部間のデータ転送制御線の図示は省略されているが、従来と同様に各部間ではデータパケット110は自己同期型転送制御に従い転送される。
演算部12は図1に模式的に示されるように、従来と同様の種類(四則演算命令、論理演算命令など)の命令コードの処理機能に追加して、本発明に特徴の命令コードSHFとSSFを処理する機能を有する。演算部12の内部構成が図2に示される。
図2を参照して演算部12は、命令デコーダ1401、加算命令コード(‘add’)に従う演算を実行する演算器1402、乗算命令コード(‘mul’)に従う演算を実行する演算器1403、命令コードSHFに従う演算を実行する演算器1404、命令コードSSFに従う演算を実行する演算器1405およびセレクタ1409を備える。演算部12は複数の演算器を有するが、これら演算器で処理される命令コードの種類はここに挙げたものに限定されない。
演算部12にデータパケット110が入力すると、入力データパケット110の命令コード111は命令デコーダ1401に与えられて、行先情報112、HSTフラグ113、CTLフラグ114およびデータ115は演算器1402〜140のすべてに与えられる。演算器1402〜140のそれぞれは、与えられる行先情報112、HSTフラグ113、CTLフラグ114およびデータ115を用いて自己の演算を実行し、演算実行の結果を示す行先情報112、HSTフラグ113、CTLフラグ114およびデータ115を出力する。加算命令コード‘add’であるとき入力データパケット110のデータ115を用いた加算結果がデータ115として出力される。また乗算命令コード‘mul’であるとき入力データパケット110のデータ115を用いた乗算結果がデータ115として出力される。
これに対して、命令コードSHFの演算器1404は、与えられる行先情報112、HSTフラグ113、CTLフラグ114およびデータ115のうちHSTフラグ113を‘1’にセットして出力し、それ以外はそのまま出力する。また、命令コードSSFの演算器1405は、与えられる行先情報112、HSTフラグ113、CTLフラグ114およびデータ115のうちHSTフラグ113およびCTLフラグ114をそれぞれ‘1’にセットして出力し、それ以外はそのまま出力する。
命令デコーダ1401は与えられた命令コード111の種類を判別して、判別結果に基づいてセレクタ1409を制御する。セレクタ1409は命令デコーダ1401が‘add’命令と判定したときは演算器1402の出力を、‘mul’命令と判定したときは演算器1402の出力を、命令コードSHFと判定したときは演算器1402の出力を、そして命令コードSSFと判定したときは演算器1404の出力をそれぞれ選択する。選択された出力は、出力のためのデータパケット110のフィールドF2〜F5に格納されるとともに、入力データパケット110の命令コード111は、そまま出力データパケット110のフィールドF1に格納される。演算終了後、該出力データパケット110は演算部12からプログラム記憶部104に出力される。
このように、命令コードSHFまたはSSFが実行される場合には演算部1から出力されるデータパケット110として、入力データパケット110の少なくともフィールドF1、F2およびF5の内容を保持したままのデータパケット110、すなわちデータ駆動型情報処理装置PEにおける演算中の状態(情報)を保持したままのデータパケット110を得ることができる。
なお、CTLフラグ114は通常は‘0’であるから、演算部12から出力されたデータパケット110のうちCTLフラグ114が‘1’であれば、該データパケットは命令コードSSFの実行結果のデータパケットであることがわかる。
データ駆動型情報処理装置PEではプログラムをデバッグするとき、該プログラム上でダンプする箇所は、事前にプログラム記憶部104に記憶されたプログラムにおいて命令コードSHFまたはSSFを書込むことにより直接に指定できる。これを図3(A)〜(C)および図4(A)〜(C)を参照して説明する。
本実施の形態では図13(A)と(B)の示したのと同じプログラムをデバッグするために矢印212の箇所を通過するデータパケット110をダンプするには、図3(A)と(B)に示すように経路412を追加して命令コードSHFが割当てられるノード413が追加される。図3(A)と(B)の変更は図14(A)と(B)のそれに比べると、少ない変更で済んでいることがわかる。
図3(A)と(B)のデータフローグラフに対応のプログラムおよびデータは記憶部10A、プログラム記憶部10および記憶部16Aにおいて図4(A)〜(C)にように予め格納される。
図4(A)および(B)に示す入力制御部100の記憶部10Aおよびプログラム記憶部10のそれぞれには、アドレスADに基づき個別に指定される複数の領域それぞれに2組のプログラムデータPD1とPD2を格納する。プログラムデータPD1は該プログラムデータPD1が有効か否かを示す有効データD11、命令コードを示す命令データD12、行先情報を示すノードデータD13、および次位の命令ノードの左側(L)の入力経路および右側(R)の入力経路のいずれに出力するかを指示するLRデータD14を含む。プログラムデータPD2も同様に、有効データD12、命令データD22、ノードデータD23およびLRデータD24を含む。
発火制御部106の記憶部16Aには図4(C)の定数表1503が格納される。定数表1503は有効データD41および値データD42を含む複数個のレコードが予め登録されており、各レコードはアドレスADにより一意に指定される。有効データD41は該レコードの内容が有効か否かを示す。値データD42はプログラム実行のために参照される定数値を示す。
図1のデータ駆動型情報処理装置PEに格納された図4(A)〜(C)のプログラムおよびデータが実行される場合の動作を、図3(A)と(B)のフローグラフおよび図3(C)を適宜参照しながら説明する。
行先情報112が‘0’であるデータパケット110が入力制御部100に入力すると、該データパケット110の行先情報112に基づくアドレス指定により記憶部10AのアドレスAD=0の領域のプログラムデータのうち有効データD11が‘有効’であるプログラムデータPD1のみが読出される。読出されたプログラムデータPD1の命令データD12は入力データパケット110のフィールドF1に格納されて、ノードデータD13とLRデータはフィールドF2に格納される。その後、該入力データパケット110は合流部101を介して発火制御部106に入力して、そこで対となるべきデータの入力を待合わせる(図3(A)のノード201参照)。
また、行先情報112が‘1’であるデータパケット110が入力制御部100に入力すると、該データパケット110の行先情報112に基づくアドレス指定によりプログラムデータが読出される。この場合には、記憶部10AのアドレスAD=1の領域の有効データD11とD21が‘有効’であるからプログラムデータPD1とPD2が読出されるとともに、入力データパケットはコピーされて2個となる。読出されたプログラムデータPD1の命令データD12は2個の入力データパケット110の一方のデータパケット110のフィールドF1に格納されて、ノードデータD13とLRデータはフィールドF2に格納されて該データパケットは出力される。また、読出されたプログラムデータPD2の命令データD22は他方の入力データパケット110のフィールドF1に格納されて、ノードデータD13とLRデータはフィールドF2に格納されて、該データパケット110は出力される。出力された2つのデータパケットは合流部101を介して発火制御部106に入力して、そこで対となるべきデータの入力を待合わせる(図3(A)のノード202参照)。
この結果、発火制御部106では同じ行先情報112(‘n1’)を格納した異なる2つのデータパケット110の入力を検出したので、対データを格納したデータパケット110を演算部12に出力する。演算部12では該入力データパケット110の命令コード111(‘mul’)に基づく演算が演算器1403で行われて、その結果を格納したデータパケット110はプログラム記憶部104に出力する(図3(A)のノード203参照)。
プログラム記憶部104ではモジュール(‘modl’)に処理を移行させるために入力データパケット110の行先情報112(‘n1’)に基づくアドレス指定により、プログラムデータが読出される。この場合には、プログラム記憶部10のアドレスAD=0の領域の有効データD11のみが‘有効’であるからプログラムデータPD1のみが読出される。読出されたプログラムデータPD1の命令データD12(‘mul’)は入力データパケット110のフィールドF1に格納されて、ノードデータD13(‘n2’)とLRデータはフィールドF2に格納されて該データパケット110は合流部101を介して発火制御部106に入力する。これにより発火制御部106ではすでに待合わせていたデータパケット110と対が検出されて、対データを格納したデータパケット110が演算部102に出力される。
演算部12では入力したデータパケット110の命令コード111(‘mul’)に基づく演算が実行されて実行結果を格納したデータパケット110はプログラム記憶部104に出力される。
プログラム記憶部104では入力データパケット110の行先情報112(‘n2’)に基づくアドレス指定より、有効データD11とD22が有効を示すプログラムデータPD1とPD2が読出される。読出されたプログラムデータPD2の命令データD22は命令コードSHFを示す。このとき入力データパケットはコピーされて2個となる。読出されたプログラムデータPD1の命令データD12(‘add’)は2個の入力データパケット110の一方のデータパケット110のフィールドF1に格納されて、ノードデータD13(‘n3’)とLRデータD14はフィールドF2に格納されて該データパケット110は出力される。また、読出されたプログラムデータPD2の命令コードSHFは他方の入力データパケット110のフィールドF1に格納されて、行先情報であるノードデータD23(‘n4’ただし、これはダミーの値である)とLRデータはフィールドF2に格納されて、該データパケット110は出力される。出力された2つのデータパケットは分岐部105および合流部101を介して発火制御部106に入力する((図3(A)のノード408参照)。
発火制御部106において、命令コード‘add’を格納したデータパケット110が入力すると、該入力データパケット110の行先情報(‘n3’)に基づくアドレス指定により、定数表1503から値データD42(=3)が読出される。入力データパケット110のフィールドF5に読出された値データD42が追加格納されて、該データパケット110は演算部12に出力される。また、発火制御部106において命令コードSHFを格納したデータパケット110が入力すると待合わせの必要はない命令コードと判定されて、入力データパケットはそのまま演算部12に出力される(図3(C)のステップS1)。
演算部12では命令コードSHFを格納したデータパケット110が入力すると、演算器1404は該入力データパケット110のHSTフラグ113を‘1’にセットする(3(C)のステップS2)。その後、該データパケット110はプログラム記憶部104に入力する。プログラム記憶部104では該入力データパケット110の行先情報112(‘n4’)に基づくアドレス指定によりプログラムの読出しを行う。ただし、該行先情報112(‘n4’)は使用されない。言換えると、行先情報112(‘n4’)に基づくアドレス指定により読出されたプログラムの命令コードD12は‘NOP’(no operation)を示しているので、該命令コードのデータパケット110は演算部12に入来すると、ここでは処理されずに演算部12を通過する。
分岐部105は入力データパケット110のHSTフラグ113は‘1’であることに基づいて該データパケット110をデータ駆動型情報処理装置PEの外部に出力する(図3(C)のステップS3)。このステップS1〜S3の処理が実行されることにより図3(B)のノード413に当てられた命令コードSHFの処理の実行は終了する。このとき出力された(ダンプされた)データパケット110の内容はノード201からノード408までのプログラムに従う演算の実行結果を格納した状態を示しているから、出力された該データパケット110の内容を確認することでノード408までのプログラムのデバッグが可能となる。
また、図4(B)に示すようにノード201からノード408までのプログラム実行状態をデバッグしたい場合にはノード408の命令コード(‘mul’)の次位の命令コードとして読出されるようにプログラム記憶部102に記憶させておけばよいから、言換えるとデータフロープログラムをそのように記述しておけばよいからプログラム上でダンプする箇所を直接に、かつ任意に指定できる。
また、この場合には、上述のようなデータパケット110のコピー動作を利用して、ノード408の命令コード(‘mul’)の次位に読出される命令コード(‘add’)のプログラムデータPD1と同一アドレスの領域に命令コードSHFのプログラムデータPD2を追加するだけでよいから、プログラム変更を少なくすることができて実機デバッグを省力化できる。
上述は命令コード‘SHF’について例示したが、これに代替して命令コード‘SSF’であっても同様に適用することができて、また同様の効果を得ることができる。
図5には、データ駆動型情報処理装置PEに外部からパケット選択装置302とパケット記憶装置303が接続された状態が示される。パケット選択装置302は分岐部105から出力されたデータパケット110を入力して、入力したデータパケット110のHSTフラグ113が‘1’であれば該入力データパケット110をパケット記憶装置303に出力する。パケット記憶装置303は与えられるデータパケット110を入力して逐次記憶する。したがって、パケット記憶装置303には命令コードSHFまたは命令コードSSFによってダンプされたデータパケット110を蓄積することが可能である。
図6には、データ駆動型情報処理装置PEに外部からパケット選択装置312ならびに記憶内容を読出可能なパケット記憶装置313および314が接続された状態が示される。パケット選択装置312は分岐部105から出力されたデータパケット110を入力して、入力したデータパケット110のHSTフラグ113が‘1’かつCTLフラグ114が‘0’であれば該入力データパケット110をパケット記憶装置313に出力し、HSTフラグ113が‘1’かつCTLフラグ114が‘1’であれば該入力データパケット110をパケット記憶装置314に出力する。パケット記憶装置313と314は与えられるデータパケット110を入力して逐次記憶する。したがって、パケット記憶装置313には命令コードSHFによってダンプされたデータパケット110を蓄積することが可能であり、パケット記憶装置314には命令コードSSFによってダンプされたデータパケット110を蓄積することが可能である。パケット記憶装置313と314の記憶内容を読出して外部に提示する別の装置を用いることにより、デバッグ内容を簡単に知ることができる。
このようにダンプされたデータパケット110を記憶する装置を命令コードごとに異ならせることにより、例えば次のような効果が奏される。データ駆動型情報処理装置PEの出力データパケット110をパケット記憶装置313と314に蓄積する際、命令コードSHFのデータパケット110はパケット内のデータを蓄積するけれども、命令コードSSFのデータパケットは入来した回数を計数すると想定する。そうした場合、データパケット110の内容が必要なデバック箇所では命令コードSHFを使用し、データパケット110が通過する量を数えたいだけの箇所では命令コードSSFを使用すると、全てのデータパケットを蓄積する場合に比べてパケット記憶装置の必要容量が少なくて済む。
本実施の形態では、データパケットのダンプを行う機能をデータフロープログラムで使用できる通常の命令として実現する。これにより、簡単なプログラムの変更によりプログラム中の任意の場所におけるデータパケット110のダンプ結果を取得できる。また、このためには演算部12におけるわずかな変更が要求されるのみであるから、実現に必要なコストが非常に少なくて済む。
なお、命令コードSHFとSSFとを区別するために、従来のデータ駆動型情報処理装置で使用しているCTLフラグを使用しているが、これはこのフラグに限るものではなく、従来から使用している別のフラグでも良く、また、新たに別のフラグを付加しても良いことは言うまでもなく、更に多数のフラグを用いることで、より多くの箇所のデバッグを容易化できることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係るデータ駆動型情報処理装置PEのブロック構成図である。 本実施の形態に係る演算部の内部構成図である。 (A)〜(C)は本実施の形態に係るデータフローグラフである。 (A)〜(C)は図3(A)〜(C)に対応して記憶されるデータフロープログラムと定数を説明する図である。 本実施の形態に係るデータ駆動型情報処理装置にパケット選択装置とパケット記憶装置が接続された状態を示す図である。 本実施の形態に係るデータ駆動型情報処理装置にパケット選択装置と2つのパケット記憶装置が接続された状態を示す図である。 従来のデータ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。 従来および本発明に適用されるデータパケットの構成図である。 図7のデータ駆動型情報処理装置におけるデータ伝送路の構成図である。 (A)から(E)には図9に示したC素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図9に示したデータ伝送路を所定ロジック回路を介してシーケンス接続した例を示す図である。 図9に示したC素子の具体的な回路図である。 (A)と(B)は従来のデータフローグラフの一例を示す図である。 (A)と(B)は図13(A)と(B)のフローグラフをデバッグする場合のフローグラフを示す図である。
符号の説明
12,102 演算部、100 入力制御部、101 合流部、104 プログラム記憶部、105 分岐部、110 データパケット、1401 命令デコーダ、1402,1403,1404,1405 演算器、1409 セレクタ、312 パケット選択装置、313,314 パケット記憶装置。

Claims (6)

  1. 命令情報を格納する命令フィールド、行先情報を格納する行先フィールドおよびデータを格納するデータフィールドを有するデータパケットを入力して、データフロープログラムに従う演算を実行するデータ駆動型情報処理装置であって、
    前記データパケットを入力して、該入力データパケットの行先情報に基づくアドレス指定により、予め記憶した前記データフロープログラムから次位の行先情報および次位の命令情報を読出して、該入力データパケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納して、該入力データパケットを出力するプログラム記憶部と、
    前記データパケットを入力して、該入力データパケットの命令情報に基づき、対となるデータを検出して該入力データパケットのデータフィールドにデータ対を格納して該入力データパケットを出力するか該入力データパケットをそまま出力する発火制御部と、
    前記発火制御部からデータパケットを入力して、入力データパケットの命令情報を解読して、解読結果に基づき入力データパケットの内容に対して演算処理を施し、該演算結果を該入力データパケットに格納して該入力データパケットを前記プログラム記憶部に出力する演算部と、
    前記プログラム記憶部から入力したデータパケットの内容に基づいて該入力データパケットを前記データ駆動型情報処理装置の外部または前記発火制御部に出力する入出力部とを備え、
    前記データパケットは制御情報をさらに格納し、
    前記データフロープログラムには、データパケットの内容を保持して前記データ駆動型情報処理装置の外部に該データパケットを出力するためのパケット出力指令を示す命令情報が含まれて、
    前記演算部は、前記入力データパケットの前記パケット出力指令を示す前記命令情報についての前記演算処理として、該入力データパケットの前記制御情報を転送指示を示すように設定するパケット出力指令処理部を有し、
    前記入出力部は前記入力データパケットの前記制御情報が転送指示を示すとき、該入力データパケットを前記外部に出力することを特徴とする、データ駆動型情報処理装置。
  2. 前記プログラム記憶部は、1回の前記アドレス指定により、前記パケット出力指令を示す命令情報を含む複数の前記次位の命令情報と複数の前記次位の行先情報を読出し、読出した前記複数の次位の命令情報それぞれと読出した前記複数の次位の行先情報それぞれを、前記命令フィールドおよび前記行先フィールドにそれぞれ格納した複数の前記入力データパケットを出力し、
    前記読出された複数の命令情報には前記パケット出力指令を示す命令情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  3. 前記パケット出力指令は複数種類に分類されて、
    前記制御情報は該データパケットの前記パケット出力指令の種類を識別するための識別データを含み、
    前記パケット出力指令処理部は、
    前記入力データパケットの命令情報の前記解読結果が示す前記パケット出力指令の種類に従い、該入力データパケットの前記識別データを設定する、請求項1または2に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  4. 前記出力先となる外部は、与えられる前記データパケットを入力して記憶する読取り可能な記憶装置であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  5. 前記出力先となる外部は前記複数種類のパケット出力指令のそれぞれの種類に対応した
    複数の読取り可能な記憶装置であることを特徴とする、請求項3に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  6. 命令情報を格納する命令フィールド、行先情報を格納する行先フィールドおよびデータを格納するデータフィールドを有するデータパケットを入力して、データフロープログラムに従う演算を実行するデータ駆動型情報処理装置における前記データフロープログラムの実行制御方法であって、
    前記データ駆動型情報処理装置は、
    前記データパケットを入力して、該入力データパケットの行先情報に基づくアドレス指定により、予め記憶した前記データフロープログラムから次位の行先情報および次位の命令情報を読出して、該入力データパケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納して、該入力データパケットを出力するプログラム記憶部と、
    前記データパケットを入力して、該入力データパケットの命令情報に基づき、対となるデータを検出して該入力データパケットのデータフィールドにデータ対を格納して該入力データパケットを出力するか該入力データパケットをそまま出力する発火制御部と、
    前記発火制御部からデータパケットを入力して、入力データパケットの命令情報を解読して、解読結果に基づき入力データパケットの内容に対して演算処理を施し、該演算結果を該入力データパケットに格納して該入力データパケットを前記プログラム記憶部に出力する演算部と、
    前記プログラム記憶部から入力したデータパケットの内容に基づいて該入力データパケットを前記データ駆動型情報処理装置の外部または前記発火制御部に出力する入出力部とを備え
    前記データパケットは制御情報をさらに格納し、
    前記データフロープログラムには、データパケットの内容を保持して前記データ駆動型情報処理装置の外部に該データパケットを出力するためのパケット出力指令を示す命令情報が含まれて、
    前記データフロープログラムの実行制御方法は、
    前記演算部において前記入力データパケットの命令情報の前記解読結果が前記パケット出力指令を示すときは、前記演算処理として該入力データパケットの前記制御情報を転送指示を示すように設定するパケット出力指令処理ステップと、
    前記入出力部において前記入力データパケットの前記制御情報が転送指示を示すとき、該入力データパケットを前記外部に出力するステップとを備える、データフロープログラムの実行制御方法。
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