JP4149138B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に電子部品を実装する電子部品実装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装装置の種類として、電子部品を吸着する複数の吸着ノズルが装着された多数の移載ヘッドをインデックス回転させて連続的に実装を行うロータリ式の実装装置が知られている。このロータリ式の実装装置では、複数のノズルが装着された多数の移載ヘッドをインデックス回転体によって移動させ順次実装を行うため、高速実装が行えるという利点を有している。
【0003】
このインデックス回転は、連続回転を行う駆動源からの入力をインデックス機構により間歇回転に変換することにより行われる。そして間歇回転が停止する停留状態においてインデックス回転体の回転位置が正確に割り出され、これにより移載ヘッドが所定位置に正しく位置決めされるようになっている。したがって、ロータリ式の実装装置において実装精度を確保するためには、インデックス機構の割り出し精度を向上させることが求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような間歇回転を行うインデックス機構では、一般に割り出し精度は間歇駆動される負荷側の慣性質量と動作速度に依存する。すなわち、ロータリ式の実装装置では、実装作業効率を向上させるために多数の移載ヘッドを装備して負荷側の慣性質量が増加するほど、またサイクルタイム短縮のためにインデックス回転速度を高速化するほど、インデックス機構が停留・回転を反復する際に発生する振動が増大する。そしてこの振動は移載ヘッドに伝達されて電子部品搭載時の動作不安定を招くことから、従来のロータリ式の電子部品実装装置においては、高速動作の実現と高実装精度を両立させることが困難であった。
【0005】
そこで本発明は、高速動作と高実装精度とを両立させることができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子部品実装装置は、移載ヘッドによって電子部品を供給部から取り出して基板に移載する電子部品実装装置であって、入力軸からの連続回転入力を出力軸の間歇回転出力に変換するとともに間歇回転が停止した停留状態における前記出力軸の回転角度を所定の停留角度に位置決めするインデックス機構と、前記入力軸を回転駆動する回転駆動源と、垂直な回動軸の廻りに前記インデックス機構により間歇回転するインデックス回転体と、このインデックス回転体の回動軸を中心とした複数当配位置に配設され前記インデックス回転体に対して昇降可能な移載ヘッドと、前記移載ヘッドに結合され回転を伝達して移載ヘッドを自転させるスプライン軸と、この移載ヘッドに前記スプライン軸から偏心した位置に複数配置され電子部品を吸着して保持する吸着ノズルと、前記移載ヘッドに結合されたカムフォロアと当接して配設され前記インデックス回転体のインデックス回転によって移載ヘッドをインデックス回転体に対して所定軌跡で昇降させるカム部材と、前記インデックス機構の出力軸に結合され、前記インデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、前記インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速する方向のトルクを付与する出力軸トルク補償機構を備え、前記出力軸トルク補償機構は、インデックス機構の上方に突出した出力軸に水平姿勢で結合されたプレートカムと、スプリングによってこのプレートカムに押圧されたカムフォロアから成り、且つ前記プレートカムは略多角形状であってその頂点がインデックス機構の割り出し位置に対応した出力軸の停留角度位置であり、各頂点を連結する外縁のカム面は中心側に凹入した弧形状に形成されている。
【0007】
請求項2記載の電子部品実装装置は、請求項1記載の電子部品実装装置であって、前記インデックス機構の入力軸に結合され、前記インデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、前記インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速させる方向のトルクを付与する入力軸トルク補償機構を併せ備えた。
【0008】
本発明によれば、インデックス機構の出力軸にインデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速する方向のトルクを付与する出力軸トルク補償機構を備えることにより、インデックス機構の慣性負荷の変動を低減して振動発生を抑制することができ、高速動作と高実装精度とを両立させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の側断面図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の駆動機構を示す平面図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の入力軸トルク補償機構の動作説明図、図5は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の出力軸トルク補償機構の動作説明図である。
【0010】
まず図1を参照して電子部品実装装置の構造を説明する。図1において、電子部品の供給部3にはテープに保持された電子部品を供給するテープフィーダ4が多数個並設されている。テープフィーダ4は図外のフィーダベースに装着され、送りねじ5を回転駆動することにより横方向へ移動する。そして電子部品を保持したテープをピッチ送りすることにより、電子部品を移載ヘッドによるピックアップ位置に供給する。
【0011】
供給部3の手前側にはロータリヘッド6が配設されている。ロータリヘッド6は回動軸Oの廻りでインデックス回転し、その円周上には複数基の移載ヘッド7が装着されており、各移載ヘッド7は複数の吸着ノズル7a(図2参照)を備えている。ピックアップステーションのピックアップ位置Pに位置している状態で移載ヘッド7が昇降動作を行うことにより、テープフィーダ4から電子部品をピックアップする。このとき、送りねじ5によってテープフィーダ4を横移動させることにより、所望の電子部品をピックアップすることができる。
【0012】
移載ヘッド7はロータリヘッド6の回動軸Oを中心とする円周上の等配位置に配設されており、移載ヘッド7は後述する自転機構によってその自転軸廻りに自転する。この自転により移載ヘッド7に設けられた複数の吸着ノズルの選択や、吸着ノズルに保持された電子部品の水平回転方向の角度設定などを行う。
【0013】
ピックアップ位置Pでピックアップされた電子部品は、ロータリヘッド6のインデックス回転により矢印a方向に順次移動する。移動途中には高さ計測ステーション8が設けられている。高さ計測ステーション8では、移載ヘッド7に保持された状態の電子部品の高さを計測する。
【0014】
高さ計測ステーション8に隣接して部品認識ステーション9が設けられている。移載ヘッド7の吸着ノズルに保持された電子部品は、部品認識ステーション9において図示しないカメラによって下方から撮像される。そしてこの撮像結果を画像処理することにより、電子部品の平面視した寸法、すなわち長さや幅寸法が検出される。
【0015】
ロータリヘッド6の手前側にはXYテーブル11が配設されている。XYテーブル11は基板1を水平方向に位置決めする。したがって、XYテーブル11は、基板1を移載ヘッド7に対して相対的に位置決めする位置決め手段となっている。部品認識ステーション9から移動した移載ヘッド7が基板1上に位置する実装ステーションの実装位置Mに到達し、そこで昇降動作を行うことにより、電子部品2を基板1に実装する。
【0016】
XYテーブル11に隣接してカメラ13が配設されている。XYテーブル11を駆動して基板1をカメラ13の下方まで移動させ、任意の認識点をカメラ13の下方に位置させて認識点を撮像することにより、認識対象の位置や形状を検出することができる。すなわち、基板1に形成された認識マークの位置や電子部品が接合される電極の位置が検出される。
【0017】
次に図2を参照してロータリヘッド6の構造を説明する。図2は図1のI−I断面(供給部3のピックアップ位置PおよびXYテーブル11の搭載位置Mを含む断面)を示しており、ロータリヘッド6は水平なベース部14の上面に配置されたインデックス機構15によって駆動される。インデックス機構15には固定部20が結合されており、固定部20の下方にはインデックス機構15によって垂直な回動軸の廻りにインデックス回転するロータ部(インデックス回転体)21が固定部20の内部を貫通して配設されている。
【0018】
ロータ部21の外周には、図1に示す移載ヘッド7の配設位置に、垂直の取付基部23が設けられており、取付基部23には複数のスライドガイド24が固着されている。スライドガイド24には垂直な昇降レール25が昇降自在に嵌合しており、昇降レール25の上部に固定されたブラケット26には、上下2つのカムフォロア27が配設されている。
【0019】
固定部20の外周面には、外周方向に突出し固定部20の円周方向に沿って所定のカム曲面を有するリブカム22が突設されており、カムフォロア27はリブカム22の上下両面に当接している。したがってロータ部21がインデックス回転することにより、昇降レール25はリブカム22のカム曲面に追従して昇降動作を行う。
【0020】
昇降レール25の外側面には、昇降ブロック29に固着されたスライドガイド28が昇降自在に嵌合しており、昇降ブロック29の下部には複数の吸着ノズル7aを備えた移載ヘッド7が自転可能に装着されている。すなわち昇降レール25は移載ヘッド7を昇降自在に保持する移載ヘッド保持部となっており、移載ヘッド保持部はリブカム22によってロータ部21に対して所定軌跡で昇降する。
【0021】
昇降レール25の中間高さ位置に設けられたブロック33と昇降ブロック29の下部との間にはスプリング32が展張されており、昇降ブロック29は常に上方に付勢力を与えられている。昇降ブロック29には、プレート34を介して2つのカムフォロア35A,35Bが取り付けられている。
【0022】
移載ヘッド7がピックアップ位置Pに到達した状態では、カムフォロア35Aは、移載ヘッド昇降機構16によって押し下げられ、これにより移載ヘッド7は電子部品のピックアップのための下降動作を行う。また移載ヘッド7が搭載位置Mに到達した状態では、カムフォロア35Bが移載ヘッド昇降機構17によって押し下げられ、これにより移載ヘッド7は電子部品搭載のための下降動作を行う。ここで移載ヘッド昇降機構16,17は、インデックス機構15と同一の回転駆動源のカム機構によって駆動され、所定のタイミングにおいてカムフォロア35A,35Bを押し下げる動作を行う。
【0023】
昇降ブロック25の上部には軸受けブロック30が設けられており、軸受けブロック30は垂直に配設されたスプライン軸31の上部を上下方向にスライド自在に軸支している。スプライン軸31は昇降ブロック29を挿通して配設され、下端部は移載ヘッド7に結合されている。スプライン軸31の上部にはプーリ38が上下方向にスライド自在に嵌着されており、プーリ38は軸受けブロック30に固定されたモータ(図示せず)によって回転駆動される。
【0024】
この回転駆動により、スプライン軸31を介して回転が伝達され移載ヘッド7は自転する。吸着ノズル7aはこの自転軸から偏心した位置に配置されており、移載ヘッド7の自転によって複数の吸着ノズル7aのうちのいずれかを所定角度位置に移動させることができるとともに、吸着ノズル7aに吸着保持させた電子部品の水平面内の回転角度を調整できるようになっている。
【0025】
次に図3,図4,図5を参照して、インデックス機構15の駆動機構および入力軸トルク補償機構及び出力軸トルク補償機構について説明する。図3に示すように、ベース部14(図2参照)上には、モータ40が配設されておりモータ40の出力軸は減速機41に結合されている。減速機41にはインデックス機構15の入力軸42aが結合されており、回転駆動源であるモータ40を駆動することにより、インデックス機構15は所定回転数で駆動される。
【0026】
インデックス機構15は入力軸42aからの連続回転入力を、ローラカム42とカムフォロア43aを放射状に配設したインデックスリング(プレートカム48の下方に位置するため図3においては図示せず)との組み合わせによる運動変換機構によって、垂直下方に延出した出力軸43bの間歇回転出力に変換する。そしてこの出力軸43bの間歇回転において、間歇回転が停止した停留状態における出力軸43bの回転角度は、ローラカム42のカム形状に従って所定の停留角度に位置決めされる。これにより、出力軸に結合されたロータ部21に設けられた各移載ヘッド7は各割り出し位置に位置決めされる。
【0027】
次に入力軸トルク補償機構及び出力軸トルク補償機構について説明する。図2,図3に示すようにインデックス機構15の入力軸42aには入力軸トルク補償機構44が設けられている。入力軸42aにはプレートカム44aが垂直姿勢で結合されており、プレートカム44aにはスプリング46によってカム面に対して押圧されるカムフォロア45が側方から当接している。図2に示すように、プレートカム44aは略楕円形状であり入力軸42aの1回転動作中において2つの停留位置を有するカム形状となっている。
【0028】
また図2に示すようにインデックス機構15の上方には出力軸トルク補償機構47が設けられており、上方に突出した出力軸には、図3に示すようにプレートカム48が水平姿勢で結合されている。プレートカム48は、インデックス機構15による割り出し位置に対応した出力軸43bの停留角度位置に頂点48aを有する略多角形状となっており、各頂点48aを連結する外縁のカム面48bは中心側に凹入した弧形状に形成されている。
【0029】
出力軸43bが停留角度位置にある状態において、対向する位置にある2組の頂点48a(図3において、上側の2つの頂点48aおよび下側の2つの頂点48a)には、スプリング50によって押圧されるカムフォロア49が当接しており、プレートカム48には、これらの位置において常にスプリング50による付勢荷重がカムフォロア49を介して作用している。
【0030】
次に図4を参照して、入力軸トルク補償機構44の機能について説明する。図4(a)は、入力軸42aが矢印a方向に連続回転することによりインデックス機構15を介してロータ部21を間歇回転させる過程において、略楕円形状のプレートカム44aの長軸方向がカムフォロア45の位置に一致する直前の状態、すなわちロータ部21の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングを示している。この状態では、スプリング46はカムフォロア45を介してプレートカム44aに対して矢印aと反対方向のトルクを与える。この結果、インデックス機構15の出力軸43bに着目すれば、出力軸43bの回転運動を制動する方向のトルクが付与される。
【0031】
これに対し、図4(b)に示す状態、すなわちプレートカム44aの長軸方向がカムフォロア45の位置に一致した後にこの位置を通過した直後の状態、すなわちロータ部21の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングを示している。この状態では、スプリング46はカムフォロア45を介してプレートカム44aに対して矢印a方向のトルクを与える。この結果、インデックス機構15の出力軸43bに着目すれば、出力軸43bの回転運動を加速する方向のトルクが付与される。
【0032】
次に図5を参照して、出力軸トルク補償機構の機能について説明する。図5(a)は、インデックス機構15の出力軸43bが矢印b方向に間歇回転することによりロータ部21を間歇回転させる過程において、略多角形状のプレートカム48の頂点48aがカムフォロア49の位置に一致する直前の状態、すなわちロータ部21の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングを示している。この状態では、スプリング50はカムフォロア49を介してプレートカム48に対して矢印bと反対方向のトルクを与える。この結果、出力軸43bの回転運動を制動する方向のトルクが付与される。
【0033】
これに対し、図5(b)に示す状態、すなわちプレートカム48の頂点48aがカムフォロア49の位置に一致した後に出力軸43bが回転を開始した直後の状態、すなわちロータ部21の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングを示している。この状態では、スプリング50はカムフォロア46を介してプレートカム48に対して矢印b方向のトルクを与える。この結果、出力軸43bの回転運動を加速する方向のトルクが付与される。
【0034】
このように、インデックス機構15の入力軸42aと出力軸43bに、上述のようなトルク補償機構を設けることにより、慣性質量が大きいロータ部21が各割り出し位置において停止・起動を反復する際の慣性負荷をスプリングの付勢力によって有効に低減することができる。すなわち、停止のタイミングにはロータ部21の慣性力をこれらの付勢力によって減殺し、また起動時には慣性力に抗してロータ部21を加速させるトルクを付勢力によって発生させる。
【0035】
これにより、高速で停止・起動を反復する際の慣性負荷の変動をこれらのトルク補償機構によって吸収・低減させて、慣性負荷の変動がインデックス機構15の外部に及ぼす影響を極力小さくすることができる。したがってインデックス機構15の出力軸に結合されたロータ部21に発生する振動を低減させ、このような振動に起因する移載ヘッド7の位置精度不良・動作不安定を防止することが可能となっている。これにより、高速動作・高実装精度の両立が実現される。
【0036】
また、慣性負荷が低減されることから、回転駆動源としてのモータ40に対する負荷が低減され、省エネルギ化に資するともにカムフォロアなど各機構部品への負荷が低減されて部品寿命を延長することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、インデックス機構の出力軸にインデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速する方向のトルクを付与する出力軸トルク補償機構を備えたので、インデックス機構の慣性負荷の変動を低減して振動発生を抑制することができ、高速動作と高実装精度とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の側断面図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の駆動機構を示す平面図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の入力軸トルク補償機構の動作説明図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の出力軸トルク補償機構の動作説明図
【符号の説明】
1 基板
6 ロータリヘッド
7 移載ヘッド
7a 吸着ノズル
15 インデックス機構
21 ロータ部
40 モータ
42a 入力軸
43b 出力軸
44 入力軸トルク補償機構
44a プレートカム
47 出力軸トルク補償機構
48 プレートカム

Claims (2)

  1. 移載ヘッドによって電子部品を供給部から取り出して基板に移載する電子部品実装装置であって、入力軸からの連続回転入力を出力軸の間歇回転出力に変換するとともに間歇回転が停止した停留状態における前記出力軸の回転角度を所定の停留角度に位置決めするインデックス機構と、前記入力軸を回転駆動する回転駆動源と、垂直な回動軸の廻りに前記インデックス機構により間歇回転するインデックス回転体と、このインデックス回転体の回動軸を中心とした複数当配位置に配設され前記インデックス回転体に対して昇降可能な移載ヘッドと、前記移載ヘッドに結合され回転を伝達して移載ヘッドを自転させるスプライン軸と、この移載ヘッドに前記スプライン軸から偏心した位置に複数配置され電子部品を吸着して保持する吸着ノズルと、前記移載ヘッドに結合されたカムフォロアと当接して配設され前記インデックス回転体のインデックス回転によって移載ヘッドをインデックス回転体に対して所定軌跡で昇降させるカム部材と、前記インデックス機構の出力軸に結合され、前記インデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、前記インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速する方向のトルクを付与する出力軸トルク補償機構を備え、前記出力軸トルク補償機構は、インデックス機構の上方に突出した出力軸に水平姿勢で結合されたプレートカムと、スプリングによってこのプレートカムに押圧されたカムフォロアから成り、且つ前記プレートカムは略多角形状であってその頂点がインデックス機構の割り出し位置に対応した出力軸の停留角度位置であり、各頂点を連結する外縁のカム面は中心側に凹入した弧形状に形成されていることを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記インデックス機構の入力軸に結合され、前記インデックス回転体の動作状態が回転状態から停留状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を制動する方向のトルクを付与し、前記インデックス回転体の動作状態が停留状態から回転状態に移行するタイミングにおいて出力軸の回転運動を加速させる方向のトルクを付与する入力軸トルク補償機構を併せ備えたことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
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