JP4148659B2 - 回路遮断器のオーバートラベル測定方法及び回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器のオーバートラベル測定方法及び回路遮断器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路遮断器の開閉接触部のオーバートラベルの測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器の開閉接触部は、電路の電流を安全に通電するため所定の接触圧力をもって接触するような構造になっている。さらに、接触部の表面が多少消耗しても所定の接触圧力を維持して引き続いて安全に通電できるようにオーバートラベル構造となっている。
【0003】
図10は従来の回路遮断器の側面断面図である。この回路遮断器はベース100とカバー101からなるケース内に開閉接触子装置と開閉機構が収納されている。開閉接触子装置は、固定接触子102、可動接触子103、可動接触子103に接続された可撓リード104、軸105によって可動接触子103を回転自在に保持する接触子ホルダー106、接触子ホルダー106を回転自在に保持する軸107、可動接触子103と接触子ホルダー106との間に設けられ可動接触子103を反時計方向に付勢する接圧ばね108を有する。
【0004】
開閉機構は、軸109に回転自在に保持され上部にハンドル110を装着したハンドルレバー111、軸112に回転自在に保持されトリップ機構113によって反時計方向の回転が阻止されているトリップレバー114、軸115によってトリップレバー114に回転自在に保持されている一方のリンク板116、軸117によって接触子ホルダー106に回転自在に保持されている他方のリンク板118、両リンク板を連結する連結軸119及び連結軸119とハンドルレバー111の上部との間に設けられるばね120を有している。
【0005】
図10はこの回路遮断器の閉路状態を示している。すなわち、連結軸119がばね120の作用力で左方向に付勢されリンク板116とリンク板118が一直線状態にある。このため、接触子ホルダー106は反時計方向に回転した状態となっており、可動接触子103が固定接触子102に接触している。この回路遮断器の開路操作は、図10の状態においてハンドル110を時計回転させておこなう。すなわち、ばね120の作用線が軸115と連結軸119を結ぶ線を越えると連結軸119が右方向へ移動し、リンク板116とリンク板118が逆く字状に折れ曲がる。そして、接触子ホルダー106が時計方向に回転し、可動接触子103が固定接触子102から開離し開路状態となる。(このときの可動接触子103が図10において鎖線で示されている。)閉路操作は、開路状態においてハンドル110を反時計回転させて行う。すなわち、ばね120の作用線が軸115と連結軸119を結ぶ線を越えて連結軸119が左方向へ移動し、リンク板116とリンク板118が一直線になり図10の閉路状態となる。
【0006】
以上の構成を有する回路遮断器の閉路操作において、可動接触子103が固定接触子102に接触した瞬間の部分的な状態が図11に示されている。開路状態から図11の状態になるまでは接圧ばね108の作用により可動接触子103の端部103aが接触子ホルダー106に接触している。この状態において、可動接触子103と接触子ホルダー106との間には、間隔G1が存在する。この状態からさらに接触子ホルダー106が反時計回転すると、可動接触子103は回転しないためこの間隔が小さくなり、閉路状態になると図10に示されるG2となる。この間隔の差(G1−G2)が接触部のオーバートラベルである。すなわち、長期の使用等により接触部が消耗しても、消耗量が(G1−G2)以下であればばね108の作用により接触は維持される。オーバートラベルは多数の部品が介在して定まるため、部品寸法の製造時のばらつきや組立時のばらつきによって、遮断器毎にばらつきが生じる。したがって、所定の寿命を保証するために新品時のオーバートラベルを所定の値に管理することが回路遮断器には必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の回路遮断器のオーバートラベルは、カバー101を取り外して閉路操作前後の接触子ホルダーと可動接触子との間隔G1及びG2をノギスなどの寸法測定器で測定していた。しかし、カバーを取り外せないような構造の回路遮断器にあっては、このような従来の方法ではオ−バートラベルを測定ができないという問題があった。
【0008】
したがって、この発明は、上記の問題を解決し品質の安定した回路遮断器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、請求項1の発明は、固定接触子と、回転自在のクロスバー上に回転自在に設けられるとともに固定接触子と接触及び開離する可動接触子と、クロスバーを回転させる操作機構とを有する回路遮断器のオーバートラベル測定方法において、閉路操作中に可動接触子が固定接触子と接触している間にクロスバーが回転する接触中回転角度をエンコーダにより検出することによってオーバートラベルを測定することとしている。上記の方法によって、クロスバーの回転中心から接触部分までの既定の寸法と閉路操作中に可動接触子が固定接触子と接触している間にクロスバーが回転する接触中回転角度との関係からオーバートラベルを得ることができる。
また、この発明は、接触中回転角度の検出をエンコーダによって行うこととしており、クロスバーが高速回転する通常の閉路操作中にオーバートラベルを得ることができる。
さらにまた、この発明は、エンコーダは閉路操作においてクロスバーの操作前後の全回転角度を絶対的な位置情報として出力するアブソリュート型第1エンコーダと操作前から両接触子が接触する瞬間までのクロスバーの接触前回転変位量を出力するインクリメンタル型第2エンコーダからなり、全回転角度と接触前回転変位量から得られる接触前回転角度との差によって接触中回転角度を求めることとしている。このような方法により、接触瞬時における複雑な反回転現象を無視して絶対的な位置情報を出力するアブソリュート型第1エンコーダによってクロスバーの操作前後の全回転角度を得、高速回転追随性のよいインクリメンタル型第2エンコーダによってクロスバーの接触前回転角度を得て、両回転角度の差から接触中回転角度を求めることができる。
【0012】
請求項の発明は、回路遮断器を請求項1のオーバートラベル測定方法によって管理することとしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1ないし図9によって説明する。これらの図に示されている回路遮断器は3極型であって、開閉ユニット、トリップユニット及び結合された両ユニットを覆うカバーを有している。開閉ユニットは、合成樹脂成形絶縁物製の消弧ケース1、消弧ケース1の内部に収納された開閉接触子と消弧装置及び消弧ケース1の外側に構築された開閉機構を有している。この消弧ケース1には、接点2を備えた固定接触子3、一方の端部に接点4また他方の端部に可撓リード5を有する可動接触子6、及び絶縁板7に保持された複数の磁性板8を有する消弧装置9が収納されており、その右端の開口部は壁を有する端子ベース10によって覆われている。
【0014】
可動接触子6は、3極共通の合成樹脂成形絶縁物製のクロスバー11に軸12によって回転自在に保持されるとともに、クロスバー11の壁との間に設けられたばね13によって時計方向に付勢されている。可撓リード5の他端にはリード端子14が接続されている。合成樹脂成形絶縁物製のリード端子ベース15は、リード端子14の収納部分にナット16をはめ込む六角形の窪みを有し、各極のリード端子14を収納している。これらの部材によって可動接触子装置が構成される。
【0015】
クロスバー11は両端に円柱形状の支持部11aを有している。この支持部11aが、消弧ケース1の両側壁1aに形成されている水平方向のU字状の溝1bの半円状の軸受面1cとリード端子ベース15に形成された円弧状の軸受面15aとによって回転自在に保持される。これらの軸受面1c、15aの半円や円弧の円の直径やU字状の溝1bの巾は、クロスバー11の支持部11aの直径に対応した寸法となるように形成されている。なお、クロスバー11の回転軸上の左端面には図に示されているように六角形状の窪み11cが形成されている。この窪み11cは後述するようにオーバートラベルの測定に利用される。
【0016】
クロスバー11を回転させる開閉機構は、消弧ケース1の中央極部分の両側壁に沿って設けられた一対のフレーム17上に構築されている。この開閉機構にはトグルリンク機構が採用されており、軸18によって互いに回転自在に連結されたそれぞれ一対のリンク19とリンク20とを備えている。この開閉機構は、また、いずれもフレーム17上に回転自在なるように設けられたハンドルレバー21、トリップレバー22、トリップレバー22の時計方向の回転を阻止するフック23及びフック23の反時計方向の回転を阻止するラッチ24と、軸18とハンドルレバー21との間に取り付けられたばね25と、ハンドルレバー21の角に差し込まれた合成樹脂成形絶縁物製のハンドル26とを有している。
【0017】
ハンドルレバー21はその両腕がフレーム17と同じ平面内を移動するようにコ字状に折り曲げられて形成される。ハンドルレバーの両腕の円弧状端部21aは、フレーム17に形成された切欠の円弧状凹部17aにばね25の力によって押し付けられている。トリップレバー22はその両腕がフレーム17の内側に隣接する面を移動するようにコ字状に折り曲げられて形成される。トリップレバー22の両腕の円弧状にカールしたカール端部22aは、一対のフレーム17の対向面に形成された円柱状の突起17bにはめ込まれている。一対のリンク19はトリップレバー22の腕と同じ平面内を移動するように配置されている。この一対のリンクの円弧状に形成された円弧状端部19aは、トリップレバー22の両腕に形成された切欠の円弧状凹部22bにばね25の力によって押し付けられ、また、一対のリンク20は、軸27によって回転自在にクロスバー11と連結されている。図5はフレーム17の外面に沿った面から見たこの開閉機構の一部を示す図である。フック23は、その両脚23aがフレーム17に形成された三角形の孔17cに配置されている。またラッチ24は、その両脚24aがフレーム17に形成されたV字形の切欠17dに配置されている。フック23とラッチ24とは、ばね28の力によってそれぞれ時計方向に付勢されている。
【0018】
トリップユニットは本発明の主要部ではないためその詳細説明を省略するが、開閉ユニットとトリップユニットは、図3において、端子29に接続されているヒーター30の端部30aとリード端子14が重なるとともにトリップユニットケース31の底部右端の傾斜面と消弧ケース1の底部左端の傾斜面が重なるように両ユニットを組み合わせて、裏面からねじ32をまわしてナット16と共同してリード端子14とヒータ30を接続固定し、成形絶縁物製のカバー33で両ユニット覆うことによって結合される。
【0019】
次に、開閉ユニットの組立について説明する。図6及び図7において、一対のフレーム17上に上述のように可動接触子装置と開閉機構とを仮組み立てし、クロスバー11の支持部11aを消弧ケース1のU字状の溝1bにはめこむ。このはめ込みを行ないながら、フレーム17を消弧ケース1の中央極部分の両側に形成された溝1dにはめこんでスライドすることによって消弧ケース1に装着する。次に、消弧ケース1の隔離壁1eを介してねじ34でフレーム17を消弧ケース1に固定する。以上のような開閉機構の装着において、図5に示されているように、リード端子ベース15はその突起15bがフレーム17に形成された切欠17eと噛み合うように組み込まれることによって固定的に装着される。さらに、図7において、各極の固定接触子3と消弧装置9を消弧ケース1の右側から挿入し、端子ベース10、端子ナット及び端子ねじを取り付ける。
【0020】
次に、このように構成された開閉ユニットの開閉動作について説明する。すなわち、この回路遮断器は、トリップユニットと結合することなく開閉ユニットだけでも開閉操作が可能である。なお、トリップ動作やリセット動作は本発明の主要部ではないためその説明を省略する。
【0021】
図3に示されている閉路状態において、ばね25の力によりその円弧状端部21aを中心として時計方向に付勢されているハンドルレバー21の回転は、フレーム17の縁に接して阻止されている。ばね25の力により軸18及びリンク19を介してフレーム17の突起17bの周りを時計方向に付勢されているトリップレバー22は、そのラッチ部22cとフック23のラッチ受部23bとの係合によってばね28の力に抗してフック23を反時計方向に付勢している。そして、この付勢によってフック23のラッチ部23cとラッチ24のラッチ受部24bを介してラッチ24が時計方向に付勢される。このラッチ24の回転がフレーム17の切欠17dのV字の辺によって阻止されているため、フック23及びトリップレバー22の回転も阻止された状態となっている。一方、ばね25の力により軸18は右方向に付勢されているが、リンク20とリンク19が略一直線の状態でリンク19の下端部がトリップレバー22のカール端部22aに押し付けられて停止し、クロスバー11が時計方向に回転した状態で接点2と接点4が接触している。
【0022】
開路操作は閉路状態にある回路遮断器のハンドル26を反時計方向に回転することによって行われる。この回転によりばね25の力の作用線がリンク19の円弧状端部19aを右から左へ移動したとき、軸18が左方向に移動しリンク20とリンク19がく字状に折れ曲がる。その結果、クロスバー11が反時計方向に回転して接点を開離させた後図示していないストッパ部分に接してその回転が停止し、ハンドルレバー21の回転もその折曲部21bがトリップレバー22に接して停止し、開閉ユニットだけが図示されている図8の開路状態となる。
【0023】
閉路操作は開路状態にある回路遮断器のハンドル26を時計方向に回転させることによって行われる。この回転により、ばね25の作用線がリンク19の円弧状端部19aを左から右へ移動し、リンク19とリンク20とを伸直させながら軸18が右方向へ移動する。この移動によって、クロスバー11は可動接触子6と一体となって時計方向に回転し、図1のごとく可動接触子の接点4が固定接触子の接点2と接触する。さらに、リンク19の下端部がトリップレバー22のカール端部22aに接触するまでクロスバー11は時計方向に回転を続ける。このとき、接点4は接点2によって移動を阻止されているため、可動接触子6は相対的に反時計回転したような状態となる。この結果、図3の閉路完了状態となったとき可動接触子6とクロスバー11の腕の間には隙間Gが生じている。この隙間Gが存在するかぎり、接点2と接点4との接触部にオーバートラベルが存在することとなる。
【0024】
以上のように、この回路遮断器は、開閉ユニットの接点の接触部が消弧ケース1内に収納されており外部からオーバートラベルを測定することができない構造となっている。このような構造の回路遮断器のオーバートラベルは次のように測定される。測定装置として図9のようなエンコーダ50が用意され、その回転軸50aには六角柱形状の先端を有するアタッチメント51が装着されている。被測定の開閉ユニットは、そのクロスバー11の回転軸がエンコーダ50の回転軸50aの延長線上に位置するように設置し、アタッチメント51の先端をクロスバー11の六角形状の窪み11cにはめこんでおく。なお、この開閉ユニットのばね25は大きな作用力を有しているため、閉路操作において接点4が接点2と接触した瞬間、衝撃によりクロスバー11がわずかに反転するなどの複雑な現象が極短時間に発生する。このため、後述するようにエンコーダ50は、高速回転に対応でき回転変位量に比例する数のパルスを出力するインクリメンタル型、及び高速回転に対する追随に多少難があるが操作前後の回転角度を位置データの絶対値として出力するアブソリュート型と呼ばれる二つのタイプが組み合わされているものが用いられている。
【0025】
図1は、閉路操作において接点4が接点2に接触した瞬間の状態を部分的に示している。図1において、線C1、C2及びC3はともにクロスバー11の回転中心(図1、図8及び図3において黒丸で表示されている。)と可動接触子6の回転中心である軸12を結ぶ線である。すなわち、線C1は図8の開路操作前の状態の線であり、線C2は図1の接点が接触した瞬間の線であり、線C3は図3の閉路操作完了状態の線を示している。この開閉ユニットについて閉路操作を行うと、図1を参照して、インクリメンタル型のエンコーダから得られる出力によって静止状態(閉路操作前の状態)から最初に接点4が接点2と接触する瞬間(すなわち、逆転現象等の発生する前の時点。)までのパルスの数をカウンタでカウントして接触前回転角度(α1)を得る。なお、クロスバー11は接点4と接点2が接触した後も回転を続けるため、接触の瞬間にカウンタのカウントを停止させる必要がある。この接点の接触情報を得るため、図示はしていないが、カウンタと開閉ユニットの固定接触子の端部及びリード端子14との間が接続されている。
【0026】
同時に、閉路操作開始から完了までのクロスバー11の全回転角度(α2)を得る。この回転角度は、インクリメンタル型のエンコーダによって得ることもできるが測定にばらつきが生じる可能性がある。すなわち、インクリメンタル型のエンコーダは正転も逆転も含めて総回転角度に対応するパルス数から逆転した分のパルス数を減ずることによって正転角度を得なければならないが、前述した接点接触時の複雑な現象に追随できない場合がある。このような問題のため、閉路操作前から閉路操作完了までの回転角度は、高速回転に対する追随に多少難があるが途中に逆転があっても無視して操作前後の回転角度を絶対値として出力するアブソリュート型のエンコーダによって得る。
【0027】
そして、接点が接触してから閉路操作が完了するまでのクロスバー11の接触中回転角度(α3)を、(全回転角度(α2)−接触前回転角度(α1))を演算で求め、(クロスバー11の回転中心から接点の接触部までの寸法(L) X Sin(接触中回転角度(α3))) を演算することによってオーバートラベルの近似値が得られる。なお、この寸法(L)は、設計図又は統計手法により事前に得られる定数であるため、実質的には、接触回転角度(α3)を管理することによってオーバートラベルを管理できる。
【0028】
以上のようなオーバートラベルの測定方法は、クロスバーの回転軸とエンコーダをカップリングできる適当なアタッチメントを利用できる回路遮断器ならば、上述のように接点部付近が閉鎖ケースに覆われている回路遮断器に限定されることなく適用できる。
【0029】
上記に、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまでも例示であって、本発明の範囲は上記の発明の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した形態で実施され、クロスバーの回転角度で測定するようにしたため、接触子の接触部分においてオーバートラベルを測定できないような回路遮断器であってもオーバートラベルを容易に管理でき、品質のよい回路遮断器を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるオーバートラベルの測定方法の一実施例によって測定される回路遮断器の開閉接触部を示す部分側面図である。
【図2】図1の回路遮断器の全体外観正面図である。
【図3】 図2の略A−Aから見た断面図である。
【図4】 図2の回路遮断器の開閉ユニットの外観側面図である。
【図5】 図3とは異なる切り口から見た部分断面図である。
【図6】 図1の開閉ユニットの分解斜視図である。
【図7】 図1の開閉ユニットの分解斜視図である。
【図8】 図1の開閉ユニットの開路状態の側面断面図である。
【図9】 エンコーダを示す図である。
【図10】 従来技術を示す図である。
【図11】 従来技術を示す部分図である。
【符号の説明】
1 消弧ケース、2,4 接点、3 固定接触子、6 可動接触子、11 クロスバー、12 軸、13,25 ばね、15 リード端子ベース、17 フレーム、19,20 リンク、21 ハンドルレバー、22 トリップレバー、23フック、24 ラッチ、26 ハンドル、34 ねじ、50 エンコーダ、51 アタッチメント

Claims (2)

  1. 固定接触子と、回転自在のクロスバー上に回転自在に設けられるとともに前記固定接触子と接触及び開離する可動接触子と、前記クロスバーを回転させる操作機構とを有する回路遮断器のオーバートラベル測定方法であって
    路操作中に前記可動接触子が前記固定接触子と接触している間に前記クロスバーが回転する接触中回転角度をエンコーダにより検出することによってオーバートラベルを測定することを特徴とし、
    さらに、前記エンコーダは閉路操作において前記クロスバーの操作前後の全回転角度を絶対的な位置情報として出力するアブソリュート型第1エンコーダと操作前から両接触子が接触する瞬間までの前記クロスバーの接触前回転変位量を出力するインクリメンタル型第2エンコーダからなり、前記全回転角度と前記接触前回転変位量から得られる接触前回転角度との差によって前記接触中回転角度を求める、回路遮断器のオーバートラベル測定方法。
  2. 請求項1のオーバートラベル測定方法によってオーバートラベルが管理された回路遮断器。
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