JP4148352B2 - 色見本製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラインド、カーテン生地、壁紙などの内装材あるいはモルタルなどの外装材等の色見本を作成するために使用される色見本帯を製造するための色見本製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、ブラインドや壁紙などの着色材料の色見本100は、図15に示すように、厚紙からなる台紙101と、該台紙101に貼着されたそれぞれ異なった色の複数の色見本片102とからなる基本構成を有しており、着色材料を購入しようとする者が台紙101上に並設された各色見本片102の色を見比べながらどの色を採用するかを選択する用に供される。
【0003】
従来、かかる色見本100は、予め用意された複数種類の色見本片102が、色毎に設定された台紙101の所定の位置に人手でそれぞれ貼着されることにより形成されていたが、非常に面倒であり生産性が劣るばかりか、隣設される色見本片102の色同士が微妙に相違しているだけの場合など、所定の位置に誤った色見本片102が貼着されてしまうおそれがあり、不良品の発生率が大きいという不都合も存在する。
【0004】
かかる不都合を回避するために、図16に示すような色見本製造装置103が採用される場合がある。この色見本製造装置103は、複数種類の色見本片102が内装装着される色見本片装着板104と、この色見本片装着板104に装着された各色見本片102を押圧する押圧部材107とを備えて構成されている。
【0005】
前記色見本片装着板104は、色見本片102の各縁部が摺接状態で通過し得る複数個の窓孔110の穿設された装着板本体105と、窓孔110に対応して装着板本体105の下面側から下方に向けて延設された、色見本片102を収納するための収納筒106とからなっている。収納筒106は、平面視で内寸法が溶着縁部110のそれと同一に寸法設定されている。また、装着板本体105の上面には所定の剥離材が積層されており、後述する台紙111の粘着剤層113が粘着しないようになっている。
【0006】
前記押圧部材107は、装着板本体105に対応した押圧板108と、この押圧板108から前記各収納筒106に対応して立設された押圧ロッド109とを備えている。各押圧ロッド109の上端部は、収納筒106内に摺接状態で嵌挿されるように寸法設定されている。かかる押圧部材107は、図略の押圧手段の駆動によって上方に向けて間欠的に押圧され得るようになっている。
【0007】
一方、この色見本製造装置103に供給される台紙111は、厚紙からなる台紙本体112と、該台紙本体112の片面に積層された粘着剤層113とからなっている。そして、かかる台紙111が1枚ずつ装着板本体105の上面側に供給されて図略の部材で押えられる都度、これに同期して押圧部材107が上動されるようになっている。
【0008】
したがって、収納筒106に裏向けで複数枚の色見本片102が内装された状態で、押圧部材107を上動させることにより、色見本片102の最上位のものが押圧ロッド109による押圧で台紙111の粘着剤層113に粘着することになる。色見本片102の粘着した台紙111は装着板本体105から外されるとともに、つぎの台紙111が装着板本体105に供給され、かかる操作が繰り返されることによって色見本100が自動的に製造されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような色見本製造装置103を用いて色見本100を製造する場合であっても、まず、長尺の色見本テープを所定ピッチで切断して色見本片102を作成した後、同色のもののみを集めて色見本片102の束をつくり、この束を収納筒106に装填する作業が必須になるが、少なくとも色見本片102の束をつくる作業と、当該束を収納筒106に装填する作業は作業者の人手で行うことになり、かかる作業は煩雑であるため、色見本100の製造を効率的に行い得るとは必ずしもいえない。
【0010】
また、色見本片102の束をつくる作業や、この束を収納筒106に装填する作業を行うに際し、所定の色の色見本片102中に、他の色の色見本片102が混入してしまうことがあり、このような色見本片102の束が収納筒106に装填されてしまうと、仕上った色見本100は不良品となり、不良率の低減を確実に実現し得ないという問題点も存在した。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、不良率の確実な低減を確保した上で、効率的な製造を実現するととが可能な色見本製造装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の色見本片を短冊状台紙上に直列に配列してなる色見本帯を製造するための色見本製造装置であって、複数の色見本ロールを回転自在に支持する色見本ロール支持部と、各色見本ロールから引き出された色見本テープを通過させる複数の位置決めスリットを備えた位置決め板と、前記短冊状台紙用の原紙をロールした原紙ロールを回転自在に支持する原紙ロール支持部と、前記各スリットを介して各色見本ロールから引き出された各色見本テープを原紙ロールから引き出された原紙上にそれぞれ並列状態で積層して貼着する貼着手段とが備えられ、該貼着手段によって色見本テープが貼着された色見本付き原紙を幅方向に所定ピッチで順次切断することにより前記色見本帯を製造するように構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、色見本ロール支持部に支持された複数の色見本ロールから色見本テープをそれぞれ引き出して位置決め板の対応した位置決めスリットへ通しつつ、これと同期させながら原紙ロール支持部に支持された原紙ロールから原紙を引き出し、複数の色見本ロールのそれぞれを引き出された原紙に貼着手段によって順次貼着していくことにより、帯状の色見本付き原紙が形成される。そして、この色見本付き原紙を幅方向に所定ピッチで順次切断していくことにより、短冊状台紙(原紙が切断されて形成されたもの)に複数の色見本片が直列に貼着された色見本帯が順次得られる。
【0014】
色見本ロールから引き出された色見本テープは、いずれも位置決めスリットに通された後に位置決め状態で原紙に貼着されるため、最終的に得られた色見本帯における短冊状台紙上での各色見本片の位置狂いが確実に防止される。
【0015】
そして、予め複数種類の色見本ロールを確認しながら所定の順序で色見本ロール支持部に一度装着すれば、色見本ロールが引き出されてしまうまで全く同一の配列で色見本片が短冊状台紙に直列で配列された色見本帯が順次形成されるため、当初の色見本ロールの装着順序を誤らない限り各色見本片の誤配列が生じることはなく、不良率が確実に低減される。
【0016】
なお、複数の色見本ロールが所定の順序で色見本ロール支持部に装着されているか否かの確認は、見本ロールが引き出されてしまうまでの1単位の作業において、当該作業の開始前に一度だけしか行わなくてもよいため、念入りに確認することが可能であり、色見本片の誤配列の発生をほとんどなくすことができる。
【0017】
また、一旦色見本製造装置を稼働させると、原紙ロールまたは見本ロールが引き出されてしまうまで人手が介在されることがなく、色見本帯が自動的に順次仕上っていくため、作業の途中で何らかの人手を介在させざるを得ない従来の装置に比べて大幅に生産性が向上する。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記短冊状台紙用の原紙は、片面に粘着剤層の形成された粘着原紙と、該粘着原紙の粘着剤層に積層された剥離紙とからなり、前記位置決め板の下流端に粘着原紙から剥離紙を剥離する剥離手段が設けられ、前記スリットを通過した色見本テープは、剥離手段により剥離紙の剥離された粘着原紙の粘着剤層に供給されるとともに、一旦剥離された剥離紙は、色見本テープの粘着された粘着剤層側の色見本付き原紙に戻されて当該原紙に積層されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、原紙として粘着剤層を備えた粘着原紙が採用されているため、特に接着剤を用いることなく色見本テープを原紙に貼着することが可能になり、接着剤塗布装置を設けなくてもよい分設備コストの低減化に貢献する。
【0020】
また、粘着原紙から剥離された剥離紙は、色見本テープが貼着された状態の粘着原紙に戻されてその粘着剤層に積層されるため、得られた色見本付き原紙における粘着剤層の外部への露出がなくなり、以後の色見本付き原紙およびこれが切断されて形成された色見本帯の取り扱いが容易になる。なお、色見本帯の利用に際しては、当該色見本体に積層されている剥離紙を剥すことによって色見本片を外部に露出させることができる。かかる各色見本片が露出した色見本帯は、当該各色見本片に対応して表示窓の穿設された、いわゆる窓台紙の裏面側に貼着されて色見本として使用される。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記色見本テープは、片面に粘着剤層の形成された粘着色見本テープと、該粘着色見本テープの粘着剤層に積層された剥離紙とからなり、前記位置決め板の下流端に粘着原紙から剥離紙を剥離する剥離手段が設けられ、前記スリットを通過したのち剥離手段によって剥離紙の剥離された粘着色見本テープが上記原紙に粘着されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0022】
この発明によれば、色見本テープとして片面に粘着剤層の形成された粘着色見本テープが採用されているため、特に接着剤を用いることなく当該粘着色見本テープに積層された剥離紙を剥離しながら原紙に貼着していることにより、色見本テープが原紙に貼着されていき、接着剤塗布装置を設けなくてもよい分設備コストの低減化に寄与する。
【0023】
また、粘着剤層が色見本テープ側に形成されているため、貼着操作時に剥離された剥離紙は、そのまま廃棄処分に付すことが可能になる。
【0024】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記剥離手段は、前記粘着剤層に侵入する分離刃を備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0025】
この発明によれば、剥離手段に供給された原紙または色見本テープは、これらの引き出し操作に応じて分離刃がこれらの粘着剤層に相対的に侵入するため、剥離紙が原紙または色見本テープから順次剥離されていくことになる。このように、剥離手段に分離刃を設けることにより、簡単な構造でありながら確実に剥離紙を剥離することが可能になり、設備コストの低減化に貢献する。
【0026】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記貼着手段は、互いに積層された状態の前記原紙および色見本テープを押圧挟持する一対の押圧ローラを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0027】
この発明によれば、原紙ロールから引き出された原紙と、該原紙に積層された位置決めスリット通過後の色見本テープとは、押圧ローラに挟持されて押圧されることにより、互いの浮き上がりが有効に防止され、両者は確実に貼着される。
【0028】
【発明の実施の形態】
まず、第1実施形態の色見本製造装置10に原料として使用されるロールについて図1を基に説明する。図1は、色見本製造用のロールの第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、(イ)は色見本ロールXを、(ロ)は原紙ロールYをそれぞれ示している。
【0029】
色見本ロールXは、図1の(イ)に示すように、合成樹脂製のリールX1に所定の着色の施された色見本テープТが巻き取られて形成されている。リールX1は、直径が100mm〜300mmに径設定されているとともに、色見本テープТの幅寸法に合わせて厚み寸法が寸法設定されている。色見本テープТは、紙質材料あるいは合成樹脂材料からなる長尺のシート体によって形成され、本実施形態においては、幅寸法が10mm〜30mmで長さ寸法が数百m〜千数百mのものが採用されている。
【0030】
原紙ロールYは、図1の(ロ)に示すように、幅寸法が200mm〜300mmに設定された原紙Pを厚紙製の紙管Y1に巻き取ることによって形成されている。原紙Pは、紙質材料からなる原紙本体P1と、この原紙本体P1の片面に積層された粘着剤層P2と、この粘着剤層P2にさらに積層された剥離紙P3とからなっている。原紙本体P1と粘着剤層P2とで本発明に係る粘着原紙が形成されている。
【0031】
そして、本実施形態においては、原紙ロールYから引き出された原紙Pの剥離紙P3が剥離されつつ、複数の色見本ロールXから引き出された複数条の色見本テープТを外部に露出した粘着剤層P2に順次積層することによって、原紙本体P1に複数種類の色見本テープТを貼着させるようにしている。
【0032】
図2および図3は、かかる色見本ロールXおよび原紙ロールYを原料として用いる色見本製造装置10の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は、当該色見本製造装置10に色見本ロールXおよび原紙ロールYが装着される前の状態、図3は、当該色見本製造装置10に色見本ロールXおよび原紙ロールYが装着された状態をそれぞれ示している。また、図4は、図3に示す色見本製造装置の側面図である。
【0033】
これらの図に示すように、第1実施形態の色見本製造装置10は、通常の紙質材料で形成された原紙本体P1と、この原紙本体P1の片面に積層された粘着剤層P2と、この粘着剤層P2にさらに積層された剥離紙P3とからなる原紙Pと、この原紙Pの粘着剤層P2に積層される、粘着剤層を有しない色見本テープТとを用いて短冊状色見本Т2(図10)を製造するものである。
【0034】
かかる第1実施形態の色見本製造装置10は、複数の色見本ロールXを回転自在に支持する色見本ロール支持部20と、各色見本ロールXから引き出された色見本テープТ(図2)を通過させる複数の位置決め溝(スリット)32を備えた位置決め部材30(図5)と、色見本テープТを貼着するための原紙Pをロールした原紙ロールYを回転自在に支持する原紙ロール支持部40と、この原紙ロール支持部40の原紙ロールYから引き出された原紙Pから剥離紙P3を剥離する剥離手段50(図8)と、各色見本ロールXから各位置決め溝32を介して引き出された各色見本テープТを原紙ロールYから引き出された原紙Pの粘着剤層P2にそれぞれ貼着するとともに、合わせて一旦剥離された剥離紙P3を粘着剤層P2上に積層する貼着手段60とが枠体70に組み込まれることによって形成されている。
【0035】
前記枠体70は、平面視で前後方向(図2〜図4の左右方向)に長尺の矩形状に設定された基礎フレーム71と、この基礎フレーム71の前方隅部(図2〜図4の左方)に立設された幅方向一対の短尺支柱72と、後方に立設された幅方向一対の長尺支柱73と、短尺支柱72の略中央部から長尺支柱73に向けて架設された水平方向に延びる幅方向一対の長尺架設フレーム74と、一対の短尺支柱72間および一対の長尺支柱73間の適所に架設された短尺架設フレーム75と、各短尺支柱72の略中央部から前方に向かって突設された幅方向一対の中央部突設フレーム76と、各短尺支柱72の上端部から前方に向かって突設された幅方向一対の上部突設フレーム77とを備えて構成されている。
【0036】
前記各基礎フレーム71および各長尺架設フレーム74間における前後方向の中央部より若干前寄りの位置には、上下方向に延びる幅方向一対の補強フレーム78が架設されているとともに、右方の短尺支柱72の上部には、後方に向かうように装着板79が固定され、この装着板79に後述する駆動機構64が装着されている。
【0037】
前記色見本ロール支持部20は、複数種類の色見本ロールXを支持するためのものであり、一対の長尺架設フレーム74間であって前後方向中央部より若干後方寄りの位置に形成されている。かかる色見本ロール支持部20は、各長尺架設フレーム74の上面に幅方向で対向するように固定された一対の軸受け部材21と、これら軸受け部材21に軸支される色見本ロール支持軸24と、該色見本ロール支持軸24に同心で外嵌される仕切円盤25とを備えて構成されている。
【0038】
軸受け部材21は、長尺架設フレーム74にボルト止めされる直方体状の軸受け基材22と、該軸受け基材22の中央部から上方に向かって二股状で突設された二股片23とから構成されている。二股片23を構成する一対の小片間の隙間寸法は色見本ロール支持軸24の直径寸法より僅かに大きく寸法設定され、色見本ロール支持軸24の両側部を左右の二股片23に嵌め込むことによって当該色見本ロール支持軸24が一対の軸受け部材21に支持された状態になるようにしている。
【0039】
前記色見本ロール支持軸24は、色見本ロールXが巻き付けられるリールX1の内径寸法より僅かに小さな直径寸法を有し、リールX1を当該色見本ロール支持軸24に外嵌することによって色見本ロールXが軸心回りに回転自在に色見本ロール支持軸24に装着されるようになっている。
【0040】
前記仕切円盤25は、色見本ロール支持軸24に装着される複数の色見本ロールX間に同心で介設して隣接した色見本ロールX間を仕切るとともに、色見本ロール支持軸24の抜け止めを図るものであり、リールX1と略同一の外径寸法を有している。かかる仕切円盤25の内で左右の最外側に設けられるものは、ボルト止めで色見本ロール支持軸24に固定され、これによって軸受け部材21に装着された色見本ロール支持軸24が幅方向に抜け止めされるようになっている。
【0041】
そして、色見本ロール支持軸24に装着された複数の色見本ロールXから色見本テープТがそれぞれ引き出され、これらの引き出された各色見本テープТは、位置決め部材30を介して貼着手段60へ導入されることになる。
【0042】
前記位置決め部材30(図5)は、各色見本ロールXから引き出されたそれぞれの色見本テープТに対して幅方向の位置決めを行うためのものであり、各色見本テープТは、この位置決め部材30を通過することによって幅方向の位置決めが行われた状態で貼着手段60に供給されるようになされている。かかる位置決め部材30は、図6に示すように、枠体70の短尺支柱72の上端位置から後方(図6の右方)に向けて延出するように設けられている。
【0043】
図5は、位置決め部材30の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立て斜視図である。まず、図5の(イ)に示すように、位置決め部材30は、各色見本テープТを通過させる位置決め板31と、この位置決め板31の上面を覆うように当該位置決め板31に固定される覆い板33と、この覆い板33の上面に重ね合わされて固定される剥離紙挿通板34とからなっている。
【0044】
前記位置決め板31は、色見本テープТの本数に合わせて凹設された複数条の位置決め溝32を有している。各位置決め溝32は、幅寸法が対応した色見本テープТの幅寸法より僅かに大きく寸法設定されているとともに、溝深さ寸法が色見本テープТの厚み寸法より若干深くなるように深さ設定されている。また、位置決め溝32間の間隔寸法は、最終的に製品として得られる短冊状色見本Т2(図10)における各色見本片Т1間の間隔寸法になるように寸法設定されている。
【0045】
前記覆い板33は、位置決め溝32に通された色見本テープТが当該位置決め溝32から飛び出すのを防止するためのものであり、平面視の寸法が位置決め板31のそれと略同一に設定されている。かかる覆い板33は、位置決め溝32の上面に重ねられた状態でさらにこの上に重ねられた剥離紙挿通板34とともにねじ止めされることにより、図5の(ロ)に示すように、位置決め板31に固定されるようになっている。
【0046】
前記剥離紙挿通板34は、剥離手段50によって原紙本体P1から一旦剥離された剥離紙P3を、枠体70の後方に迂回させた後に通して貼着手段60に供給する前に位置決めするためのものであり、位置決め溝32と略同一寸法の平板35と、該平板35に積層される隙間形成用の隙間板36とからなっている。
【0047】
隙間板36は、幅方向の両側部が一旦下方に向けて折り曲げられた後に再度外方に向けて折り曲げられることによって形成された幅方向一対の接合縁部36aと、該一対の接合縁部36a間に形成された隙間形成部36bとからなっている。そして、隙間形成部36bと前記平板35との間に剥離紙P3を通過させて位置決めするための隙間空間37が形成されている。かかる隙間空間37を通過することで剥離紙P3は貼着手段60に適正に供給されることになる(図6参照)。
【0048】
かかる構成の位置決め部材30は、枠体70の前方上部に前後動可能に装着されている。図6および図7は、位置決め部材30を斜め後方から目視した状態を示す、当該位置決め部材30の前後動を説明するための斜視図であり、図6は、位置決め部材30が操業位置に位置設定された状態、図7は、位置決め部材30が退避位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【0049】
これらの図に示すように、枠体70の左方の短尺支柱72には、その外面側であって上下方向の略中央部より上方位置に後方に向けて突出するように四角フレーム720が固定されている。この四角フレーム720は、前後方向一対の縦フレーム721と、これら一対の縦フレーム721の上下位置でそれぞれ架設された上下方向一対の横フレーム722とからなっている。縦フレーム721間には、上下一対のガイドロッド723が架設されているとともに、これらのガイドロッド723に案内されて前後動し得るように構成された位置決め部材支持体724が設けられている。
【0050】
前記位置決め部材支持体724は、上下端部が摺接状態で上下のガイドロッド723にそれぞれ外嵌される被ガイドブロック725と、該被ガイドブロック725の適所から枠体70の内方に向かって突設された支持板726とからなっている。そして、前記位置決め部材30は、前記支持板726に支持された状態でボルト止め等によって固定され、被ガイドブロック725のガイドロッド723に対する摺動で前縁部が貼着手段60の駆動ローラ61に臨んだ状態の図6に示す操業位置と、駆動ローラ61から後方に退避した退避位置との間で位置変更し得るようになっている。位置決め部材30が退避位置に設定された状態で、色見本テープТが位置決め部材30の位置決め溝32に挿通されるとともに、原紙Pが剥離手段50にセットされる。
【0051】
前記原紙ロール支持部40は原紙ロールYを装着するためのものであり、図2〜図4に示すように、一対の中央部突設フレーム76間に架設状態で形成されている。かかる原紙ロール支持部40は、各中央部突設フレーム76の上面に幅方向で対向するように固定された一対の軸受け部材41と、これら軸受け部材41に軸支される原紙ロール支持軸44とを備えて構成されている。原紙ロール支持軸44は、小径支持軸45と大径支持軸46とからなっている。各小径支持軸45と各大径支持軸46との間には、同心で外方に向かった先細りに形成された円錐台部45aがそれぞれ設けられている。
【0052】
前記軸受け部材41は、中央部突設フレーム76にボルト止めで固定される角材状の軸受け部材本体42と、該軸受け部材本体42の中央部から上方に向かって二股状で突設された二股片43とから構成されている一方、前記原紙ロール支持軸44は、各二股片43に摺接状態で嵌め込まれる幅方向一対の小径支持軸45と、これら一対の小径支持軸45間に同心で介設された大径支持軸46とからなっている。
【0053】
前記二股片43は、対向した小片間の隙間寸法が小径支持軸45の直径寸法より僅かに大きく寸法設定され、幅方向一対の小径支持軸45が対応した二股片43に嵌め込まれることによって原紙ロール支持軸44が軸心回りに回転自在に軸受け部材41に装着されるようになっている。
【0054】
前記大径支持軸46は、直径寸法が原紙ロールYの芯を構成する紙管Y1の内径寸法より僅かに小さく寸法設定され、紙管Y1を当該大径支持軸46に外嵌させた状態で前記各円錐台部45aに抜止めボルト47がそれぞれ螺着されることにより、原紙ロール支持軸44に装着された原紙ロールYが抜止めされるようになっている。
【0055】
前記剥離手段50は、原紙ロールYから引き出された原紙Pの原紙本体P1に積層されている粘着剤層P2を剥離するためのものであり、前記位置決め部材30の下方位置において前縁部を駆動ローラ61に臨ませた状態で枠体70の前方上部に固定されている。
【0056】
図8は、剥離手段50の一実施形態を示す図であり、(イ)は、一部切欠き斜視図、(ロ)は、側面視の拡大断面図である。この図に示すように、剥離手段50は、側面断面視で前端側が下方に向けて円弧状に折り曲げられてなる剥離板51と、該剥離板51の両端部から下方に向けてそれぞれ突設された側面視で前方細りの一対の三角側板52と、各三角側板52から互いに反対方向に向けて突設された幅方向一対のブラケット53とを備えて構成されている。
【0057】
一方、枠体70の各短尺支柱72には、上端部後面から後方に向かって先下がりに傾斜した幅方向一対の傾斜フレーム727が突設され、これらの傾斜フレーム727に前記ブラケット53がそれぞれ後述の傾斜板48を介してボルト止めされることにより、剥離手段50が枠体70の前方位置に固定されるようになっている。また、各傾斜フレーム727の下端部には、幅方向で互いに対向した一対の軸受板728(図1)が上方に向かって突設され、これらの軸受板728間に剥離手段50で原紙本体P1から剥離された剥離紙P3を下方に向かわせるための誘導ローラ80が架設されている。
【0058】
前記剥離板51は、前縁部が円弧状に折り返されて形成した円弧部51aを有しているとともに、当該円弧部51aには後方に向けて先鋭に形成された分離刃51bが設けられ、原紙Pが前進することにより分離刃51bによって原紙Pから分離された剥離紙P3は、図8の(ロ)に示すように、円弧部51aの内面側に形成された円弧ガイド面51cにガイドされつつ後方に向かって排出されたのち折り返されて剥離紙挿通板34の隙間空間37(図6)に差し通されることになる。
【0059】
前記傾斜板48は、原紙ロール支持軸44に装着されている原紙ロールYから後方に向かって引き出された原紙Pを反転させて駆動ローラ61へ導くためのものであり、前記傾斜フレーム727(図8)に固定される平板状の傾斜板本体48aと、この傾斜板本体48aの上面側に前後方向へ向けて互いに平行に延びるようにねじ止めで装着される幅方向一対の案内凸条48bとを備えて構成されている。各案内凸条48bは、原紙Pの幅寸法に合わせて離間距離が変更可能になされている。原紙Pは、かかる一対の案内凸条48b間に通されることにより、位置決め状態で駆動ローラ61に向けて進行することになる。
【0060】
また、傾斜板48には、一対の案内凸条48b間に架設される長尺の外れ防止角材48cがボルト止め等によって着脱可能に設けられ、かかる外れ防止角材48cの存在で一対の案内凸条48b間に通された原紙Pが当該案内凸条48b間から外部に飛び出すのを防止するようにしている。
【0061】
前記貼着手段60は、図2〜図4に示すように、枠体70の一対の短尺支柱72の頂部間に架設された駆動ローラ61と、この駆動ローラ61の周面に上方から当接する従動ローラ62と、この従動ローラ62が駆動ローラ61に当接した状態で当該従動ローラ62を駆動ローラ61に押圧する押圧構造63と、前記駆動ローラ61を軸心回りに駆動回転させる駆動機構64とを備えた基本構成を有している。駆動ローラ61と従動ローラ62とで本発明にかかる一対の押圧ローラが構成されている。
【0062】
前記駆動ローラ61は、ゴムなどの柔軟材料からなる駆動ローラ本体61aと、この駆動ローラ本体61aを同心で貫通した駆動ローラ軸61bとからなっている。一方、短尺支柱72の頂部および上部突設フレーム77の基端部に亘って幅方向一対の軸受け72aが設けられ、前記駆動ローラ軸61bは、その両端部がこれらの軸受け72aに軸支されることによって駆動ローラ61が短尺支柱72の頂部に装着されるようになっている。
【0063】
前記従動ローラ62も、駆動ローラ61と同様にゴムなどの柔軟材料からなる従動ローラ本体62aと、この従動ローラ本体62aを同心で貫通した従動ローラ軸62bとからなっている。かかる従動ローラ62は、一対の上部突設フレーム77に付設された従動ローラ支持部材65に装着されている。
【0064】
前記従動ローラ支持部材65は、各上部突設フレーム77の前端部に支持軸77a回りに回動自在に軸支されたL字状を呈する幅方向一対のL字フレーム66と、該一対のL字フレーム66間に架設された架設板67とを備えて構成され、従動ローラ62が駆動ローラ61から前方に離間した離間姿勢(図2)と、従動ローラ62が駆動ローラ61に当接した当接姿勢(図3)との間で姿勢変更可能になっている。
【0065】
前記L字フレーム66は、基端側が支持軸77a回りに回動自在に軸支された基端フレーム66aと、この基端フレーム66aの先端から直角に時計方向ヘ向けて延設された先端フレーム66bとからなり、前記従動ローラ62は一対の先端フレーム66b間に装着されているとともに、前記架設板67は一対の先端フレーム66bにおける従動ローラ62より若干基端側に架設され、これによって架設板67が従動ローラ62に干渉しないようになされている。
【0066】
そして、架設板67の中央部には、支持軸77aを中心とした径方向の外方に向かって突出した被押圧突起67aが設けられ、従動ローラ支持部材65が当接姿勢に姿勢設定された状態で被押圧突起67aが押圧構造63によって押圧され、これによって原紙本体P1と色見本テープТとが駆動ローラ61および従動ローラ62によって押圧挟持されるようになっている。
【0067】
前記押圧構造63は、一対の上部突設フレーム77間に架設された架設フレーム77bの左端部からさらに上方に向けて延設された軸心回りに回動自在の垂直軸63aと、該垂直軸63aに固定された略水平方向に延びる押圧プレート63bと、この押圧プレート63bの先端部から延設された操作桿63cとを備えて構成されている。
【0068】
前記押圧プレート63bは、下面の高さレベルが当接姿勢に姿勢設定された従動ローラ支持部材65の被押圧突起67aの上端より若干低めになるように高さ位置が設定され、これによって操作桿63cを把持して押圧プレート63bを平面視で垂直軸63a回りに反時計方向に一体回転させることにより、押圧プレート63bが被押圧突起67aと干渉するようになっている。
【0069】
したがって、前記干渉を解消させるべく操作桿63cを操作して押圧プレート63bを上方に向けて弾性変形させ、その後に押圧プレート63bを反時計方向に向けて回動操作して被押圧突起67aに乗り上げさせることにより、従動ローラ62は、弾性変形した押圧プレート63bの弾性力によって下方に向けて押圧され、これによって駆動ローラ本体61aと従動ローラ本体62aとで挟持された原紙本体P1と色見本テープТとが粘着剤層P2を介して押圧挟持されるようになっている。
【0070】
前記駆動機構64は、駆動ローラ61を駆動する駆動モータ64aと、この駆動モータ64aの回転駆動を駆動ローラ61に伝達する図略の駆動力伝達手段と、駆動モータ64aへの電力の供給をオン・オフする電源スイッチの設けられたスイッチボックス64bとを備えて構成されている。駆動モータ64aおよび駆動力伝達手段は、枠体70の前方上部で右側の短尺支柱72に固定された装着板79に装着されてカバー体64cによって覆われ、これによって外部に露出しないようになされている。
【0071】
そして、色見本テープТおよび原紙本体P1が駆動ローラ本体61aおよび従動ローラ本体62aによって押圧挟持された状態で、スイッチボックス64bの電源スイッチをオン操作することにより駆動モータ64aが駆動し、これによる駆動力伝達手段を介した駆動ローラ61の回転によって色見本テープТが粘着剤層P2を介して原紙本体P1に貼着された色見本付き原紙P4が順次排出されることになる。
【0072】
そして、枠体70には、図1および図4に示すように、原紙ロールYから引き出された原紙Pを傾斜板48に導くための第1誘導ロッド81と、剥離手段50によって原紙本体P1から剥離され、前記誘導ローラ80を介して下方に向かった剥離紙P3を貼着手段60に戻すための第2誘導ロッド82、第3誘導ロッド83、第4誘導ロッド84、第5誘導ロッド85および第6誘導ロッド86とがそれぞれ設けられている。
【0073】
前記第1誘導ロッド81は、一対の短尺支柱72間の短尺架設フレーム75より若干下方位置に架設され、前記第2誘導ロッド82は、前記一対の補強フレーム78間に架設され、前記第3誘導ロッド83は、一対の長尺支柱73間における短尺架設フレーム75より若干上方位置に架設され、前記第4誘導ロッド84は、一対の長尺支柱73間の上方位置に架設されている。また、前記第5誘導ロッド85は、前記四角フレーム720に隣接して後方側に設けられたロッド支持フレーム729(図2)に片持ちされ、第4誘導ロッド84と略同一高さレベルで右方に向けて突設されている。さらに第6誘導ロッド86は、ロッド支持フレーム729において位置決め部材30と略同一高さレベルに設けられている。
【0074】
また、枠体70には、色見本ロールXから引き出された色見本テープТを位置決め部材30の位置決め溝32に導くための第7誘導ロッド87が設けられている。この第7誘導ロッド87は、ロッド支持フレーム729における第6誘導ロッド86より若干下方位置に設けられている。
【0075】
以下、図9を基に、第1実施形態に係る色見本製造装置10の作用について説明する。図9は、色見本製造装置10の作用を説明するための側面視の説明図であり、(イ)は、色見本ロールXおよび原紙ロールYから引き出された色見本テープТおよび原紙Pをセッティングしつつある状態、(ロ)は、色見本テープТおよび原紙Pがセッティングされた状態をそれぞれ示している。
【0076】
まず、図9の(イ)に示す状態では、位置決め部材30が後方に移動した退避位置に位置設定されるとともに、従動ローラ62が駆動ローラ61から離間した離間姿勢に姿勢設定される。この状態で、原紙ロール支持軸44に装着されている原紙ロールYから原紙Pが引き出され、当該原紙Pは、第1誘導ロッド81を介して傾斜板48の後端縁部に導かれ、当該後端縁部で前方へ折り返される。
【0077】
ついで、原紙Pの粘着剤層P2から剥離紙P3が剥離され、剥離紙P3の存在しなくなった原紙本体P1が剥離手段50の分離刃51bの下を潜って駆動ローラ61の周面に供給される一方、原紙Pの粘着剤層P2から剥離された剥離紙P3は、分離刃51bの円弧ガイド面51cに沿って後方へ向けて折り返され誘導ローラ80を介して下方に向けて引き出される。
【0078】
また、色見本ロール支持軸24に装着された複数の色見本ロールXから色見本テープТがそれぞれ引き出され、各色見本テープТは、位置決め部材30の対応した位置決め溝32(図6)にそれぞれ貫通された状態とされる。この状態でしばらく待機される。
【0079】
つぎに、原紙本体P1を駆動ローラ61の位置から前方に向けて引き出す。こうすることにより剥離紙P3は、剥離手段50の分離刃51bによって順次剥離されていき、誘導ローラ80から下方に向かうことになる。この順次剥離される剥離紙P3を、第2誘導ロッド82、第3誘導ロッド83、第4誘導ロッド84、第5誘導ロッド85および第6誘導ロッド86に張持させた状態で、剥離紙挿通板34の隙間空間37(図6)に挿通して下流端から引き出す。
【0080】
引き続き、待機させていた各色見本テープТを剥離紙P3の剥離された原紙本体P1の粘着剤層P2にそれぞれ貼着するとともに、これら貼着された色見本テープТを覆うように前記剥離紙P3を原紙本体P1に積層する。これによって駆動ローラ本体61a上に原紙本体P1、粘着剤層P2、色見本テープТおよび剥離紙P3からなる4層構造の色見本付き原紙P4が駆動ローラ61上に形成される。
【0081】
ついで、L字フレーム66を支持軸77a(図1)回りに時計方向に回動操作し、離間姿勢に姿勢設定されている従動ローラ62を当接姿勢に姿勢変更させる。こうすることによって色見本付き原紙P4が駆動ローラ61と従動ローラ62とによって挟持される。引き続き押圧構造63の操作桿63cを操作して押圧プレート63bで被押圧突起67aを介してL字フレーム66を押圧することにより、従動ローラ62が駆動ローラ61に向けて押圧され(図3)、これによって色見本付き原紙P4が、図9の(ロ)に示すように、駆動ローラ61および従動ローラ62間に押圧挟持された状態になる。
【0082】
この状態で駆動モータ64a(図3)を駆動することにより駆動ローラ61が回転し、これによって色見本付き原紙P4が下流側に向けて順次排出されることになる。そして、貼着手段60から排出された色見本付き原紙P4は、駆動ローラ61と従動ローラ62とで押圧挟持されることにより、色見本テープТおよび剥離紙P3の原紙本体P1への貼着状態が確実になっている。
【0083】
図10は、色見本付き原紙P4の裁断処理を説明するための斜視図であり、(イ)は、色見本付き原紙P4が裁断刃91によって裁断されつつある状態、(ロ)は、裁断処理によって得られた短冊状色見本(色見本帯)Т2を束ねた状態をそれぞれ示している。上記のようにして形成された色見本付き原紙P4は、次工程の裁断機90(図4)へ送り込まれ、図10の(イ)に示すように、当該裁断機90において所定の裁断刃91により所定ピッチで順次裁断され、これによって複数の色見本片Т1が貼着された短冊状色見本Т2が順次形成される。
【0084】
このようにして得られた短冊状色見本Т2は、粘着剤層P2が剥離紙P3によって覆われた状態になっているため、商品として出荷するに際し粘着剤層P2が他の短冊状色見本Т2や他の物品に粘着することがなく、各種の取り扱いが容易になる。本実施形態においては、図10の(ロ)に示すように、複数枚の短冊状色見本Т2が積層された状態で紙テープが巻かれて束状の製品とされる。
【0085】
図11は、短冊状色見本Т2を用いた色見本製作の一実施形態を示す斜視説明図であり、(イ)は、窓台紙Dに色見本付き原紙P4を貼着しつつある状態、(ロ)は、色見本Sが完成した状態をそれぞれ示している。
【0086】
上記のような短冊状色見本Т2を使用して色見本Sを製作するに際しては、図11の(イ)に示すような、透かし窓D1の明けられた窓台紙Dが使用される。透かし窓D1は、対象となる色見本付き原紙P4の色見本片Т1にの配列に対応して穿孔されている。図11には、縦方向に直列に2列の透かし窓D1が設けられた窓台紙Dを例示している。かかる窓台紙Dに対応するように、2種類の色見本付き原紙P4が窓台紙Dに貼着される。
【0087】
色見本付き原紙P4は、剥離紙P3が剥された後に、図11の(イ)に示すように、窓台紙Dの裏面側に貼着される。このようにして得られた色見本付き原紙P4の貼着された窓台紙Dは、図11の(ロ)に示すように、厚紙からなる台紙D2色見本Sは、表側から見れば、図11の(ロ)に示すように、透かし窓D1に色見本片Т1が嵌め込まれたような状態になっており、色見本片Т1を額縁越しに見るような高級感に富んだものになる。
【0088】
図12は、色見本製造用のロールの第2実施形態を示す斜視図であり、(イ)は色見本ロールX′を、(ロ)はシートロールY′をそれぞれ示している。この実施形態においては、第1実施形態とは逆に色見本ロールX′を構成する色見本テープТ′に粘着剤層P2および剥離紙P3が積層されている。
【0089】
すなわち、色見本テープТ′は、図12の(イ)に示すように、テープ本体P1′と、このテープ本体P1′に積層された粘着剤層P2と、この粘着剤層P2にさらに積層された剥離紙P3とからなっている。これに対し、シートロールY′は、粘着剤層や剥離層の積層されていない単層のシートP′によって形成されている。因みに、シートP′としては、紙質材料なるものや合成樹脂材料からなるもの等、各種の材料が適用可能であるが、本実施形態では、透明な合成樹脂シートが採用されている。かかる色見本ロールX′およびシートロールY′は、第2実施形態の色見本製造装置10′に適用される。
【0090】
図13は、色見本製造装置10′の第2実施形態を示す概念図である。第2実施形態の色見本製造装置10′は、そのほとんどの部分が第1実施形態の色見本製造装置10と同様に構成されているが、剥離手段50′が第1実施形態のものと略同様のものを表裏逆転させて使用される点と、色見本テープТ′から剥離された剥離紙P3が再利用されるような構成にはなっていない点で第1実施形態の色見本製造装置10と相違している。
【0091】
すなわち、剥離手段50′は、先の実施形態と同様の剥離板51と、該剥離板51の前端部に形成された円弧部51aと、該円弧部51aの先端に形成され分離刃51bとを備えて構成されている点については先の実施形態のものと同様であるが、第2実施形態においては、分離刃51bが上を向いた状態で位置決め部材30の下流端に対向するように傾斜板48上に配置されている。
【0092】
そして、色見本ロールX′から供給された色見本テープТ′は、位置決め部材30を介して剥離手段50の分離刃51bに供給され、ここで剥離紙P3が剥離されて後方に向けて排出されるとともに、テープ本体P1′は駆動ローラ61および従動ローラ62間に向けて供給されるようになっている。排出された剥離紙P3は、第1実施形態のように再利用されずに廃棄処分に付される。
【0093】
一方、シートロールY′から引き出されたシートP′は、傾斜板48と剥離板51との間の隙間を通って駆動ローラ61および従動ローラ62間に向けて供給されるようになっている。
【0094】
かかる第2実施形態の色見本製造装置10′によれば、シートロールY′から引き出されたシートP′を傾斜板48を介して駆動ローラ61上に供給するとともに、色見本ロールX′から引き出された色見本テープТ′を位置決め部材30を介して剥離手段50′に供給し、当該剥離手段50′によって剥離紙P3の剥離されたテープ本体P1′を駆動ローラ61上のシートP′上に積層した後これらのシートP′およびテープ本体P1′を従動ローラ62によって押圧した状態で駆動ローラ61を駆動回転させれば、シートP′の表面にテープ本体P1′の貼着された色見本付きシートP4′が順次形成されることになる。
【0095】
このようにして形成された色見本付きシートP4′は、裁断機90において先の実施形態と同様に(図10の(イ)参照)順次裁断され、短冊状色見本として商品化される。因みに、第2実施形態の色見本製造装置10′により製造された短冊状色見本は、通常、第1実施形態の短冊状色見本Т2(図11)の場合のような窓台紙Dを用いることなく、裏面側を通常の台紙に貼着することによって色見本とされる。
【0096】
本発明の色見本製造装置10,10′によれば、色見本ロール支持部20に支持された複数の色見本ロールX,X′から色見本テープТ,Т′をそれぞれ引き出して位置決め部材30の対応した位置決め溝32へ通しつつ、これと同期させながら原紙またはシートP,P′に支持された原紙またはシートロールY,Y′から原紙またはシートP,P′を引き出し、複数の色見本ロールX,X′のそれぞれを引き出された原紙またはシートP,P′に貼着手段60によって順次貼着していくことにより、帯状の色見本付き原紙を形成することができる。
【0097】
そして、この色見本付き原紙を幅方向に所定ピッチで順次切断していくことにより、短冊状台紙に複数の色見本片が直列に貼着された短冊状色見本が順次得られる。
【0098】
また、色見本ロールX,X′から引き出された色見本テープТ,Т′は、いずれも位置決め溝32に通された後に位置決め状態で原紙またはシートP,P′に貼着されるため、最終的に得られた短冊状色見本Т2における短冊状台紙上での各色見本片の位置狂いを確実に防止することができる。
【0099】
そして、予め複数種類の色見本ロールX,X′を確認しながら所定の順序で色見本ロール支持部20に一度装着すれば、当該色見本ロールX,X′が引き出されてしまうまで全く同一の配列で色見本片Т1が短冊状台紙に直列で配列された短冊状色見本Т2が順次形成されるため、当初の色見本ロールの装着順序を誤らない限り各色見本片Т1の配列で誤りの生じることがなく、色見本の不良率を確実に低減することができる。
【0100】
なお、複数の色見本ロールが所定の順序で色見本ロールX,X′支持部に装着されているか否かの確認は、見本ロールが引き出されてしまうまでの1シフトの作業において、当該作業の開始前に一度だけしか行わなくてもよいため、念入りに確認することが可能であり、こうすることによって色見本片Т1の誤配列の発生をほとんどなくすことができる。
【0101】
また、一旦色見本製造装置を稼働させると、原紙ロールYや色見本ロールXが引き出されてしまうまで人手が介在されることがなく、短冊状色見本が自動的に順次仕上っていくため、作業の途中で何らかの人手を介在させざるを得ない従来の装置に比べて大幅に生産性を向上させることができる。
【0102】
そして、上記第1実施形態のように、原紙Pとして、片面に粘着剤層P2の形成された原紙本体P1と、該原紙本体P1の粘着剤層P2に積層された剥離紙P3とからなるものを採用するとともに、位置決め部材30の下流端側に原紙本体P1から剥離紙P3を剥離する剥離手段50を設け、前記位置決め溝32を通過した色見本テープТを、剥離手段50により剥離紙P3の剥離された原紙本体P1の粘着剤層P2に供給するとともに、一旦剥離された剥離紙P3を、色見本テープТの粘着された粘着剤層P2側の色見本付き原紙P4に戻して当該色見本付き原紙P4に積層するように構成すれば、特に接着剤を用いることなく色見本テープТを原紙Pに貼着することが可能になり、接着剤塗布装置を設けなくてもよい分設備コストの低減化に貢献することができる。
【0103】
また、原紙本体P1から剥離された剥離紙P3は、色見本テープТが貼着された状態の原紙本体P1に戻されてその粘着剤層P2に積層されるため、得られた色見本付き原紙Pにおける粘着剤層P2の外部への露出がなくなり、以後の色見本付き原紙Pおよびこれが切断されて形成された短冊状色見本Т2の取り扱いが容易になる。
【0104】
また、上記第2実施形態のように、剥離紙P3が設けられていないシートP′を採用するとともに、色見本テープТ′として、片面に粘着剤層P2の形成された粘着色見本テープТ′と、該粘着色見本テープТ′の粘着剤層P2に積層された剥離紙P3とからなるものを採用し、位置決め部材30の下流端側にテープ本体P1′から剥離紙P3を剥離する剥離手段50′を設け、位置決め溝32を通過したのち剥離手段50′によって剥離紙P3の剥離された粘着色見本テープТ′をシートP′に粘着するように構成すれば、この場合も特に接着剤を用いることなく当該粘着色見本テープТ′に積層された剥離紙P3を剥離しながらシートP′に貼着していることにより、色見本テープТ′がシートP′に貼着されていき、接着剤塗布装置を設けなくてもよい分設備コストの低減化に寄与することができる。
【0105】
また、粘着剤層P2が色見本テープТ′側に形成されているため、貼着操作時に剥離された剥離紙P3は、そのまま廃棄処分に付すことができる。
【0106】
そして、剥離手段50,50′として、粘着剤層P2に侵入する分離刃51bを備えたものを採用することにより、剥離手段50,50′に供給された原紙Pや色見本テープТ′などは、これらの引き出し操作に応じて分離刃51bがこれらの粘着剤層P2に相対的に侵入するため、剥離紙P3が原紙Pや色見本テープТ′などから順次剥離されていくことになる。このように、剥離手段50,50′に分離刃51bを設けることにより、簡単な構造でありながら確実に剥離紙P3を剥離することが可能になり、設備コストの低減化に貢献することができる。
【0107】
さらに、貼着手段60を、互いに積層された状態の前記原紙またはシートP,P′と色見本テープТ,Т′とを押圧挟持する駆動ローラ61および従動ローラ62を備えて構成することにより、色見本ロールX,X′から引き出された原紙またはシートP,P′と、当該原紙またはシートP,P′に積層された位置決め溝32通過後の色見本テープТ,Т′とは、これら一対のローラ61,62によって押圧挟持されて互いの浮き上がりが防止され、これによって両者を確実に貼着することができる。
【0108】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0109】
(1)上記の実施形態においては、原紙Pに粘着剤層P2を設けたり、色見本テープТ′に粘着剤層P2を設けたりして原紙Pおよび色見本テープТ、あるいはシートP′および色見本テープТ′とを互いに貼着するようにしているが、本発明は、原紙P等に粘着剤層P2を設けることに限定されるものではなく、原紙やシートと色見本テープとを通常の接着剤を介して接着するようにしてもよい。この場合、貼着手段として接着剤の塗布装置を設ければよい。
【0110】
(2)上記の実施形態における押圧構造63に代えて、シリンダ装置を用いたものを採用してもよい。具体的には、従動ローラ62の上方位置にをシリンダ装置を設け、当該シリンダ装置のピストンロッドで従動ローラ62を駆動ローラ61に向けて押圧させるのである。こうすることで色見本製造装置10,10′の作業性が改善される。
【0111】
(3)上記の第2実施形態の色見本製造装置10′は、第1実施形態の色見本製造装置10をほとんどそのまま利用し、剥離手段50′のみを第1実施形態の剥離手段50と異なる構造のものに代えているが、かかる色見本製造装置10′に代えて、図14に示すような変形形態の色見本製造装置10″を挙げることができる。この変形形態の色見本製造装置10″にあっては、シートロールY′がフレームの上面に形成されたテーブル上の後方位置に装着される一方、色見本ロールX′は先の実施形態と同様の位置に装着される。
【0112】
また、剥離手段50は、第1実施形態と同様に、分離刃51bが下向きになるようにフレームに装備される。駆動ローラ61および従動ローラ62については先の実施形態と同様に構成され、かかる駆動ローラ61および従動ローラ62間に、剥離手段50で剥離紙P3の剥離されたテープ本体P1′とシートロールY′からのシートP′とが積層され、シリンダ装置による押圧挟持でシートP′の片面にテープ本体P1′が貼着される。剥離手段50で剥離された剥離紙P3は、廃棄処分に付される。
【0113】
第3実施形態の色見本製造装置10″によれば、装置全体を簡単な構造にした上で、色見本付きシートP4′を確実に製造することができる。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、色見本テープを通過させる複数の位置決めスリットを介して各色見本ロールから引き出された各色見本テープを原紙ロールから引き出された原紙上にそれぞれ並列状態で積層して貼着する貼着手段とを備え、貼着手段によって色見本テープが貼着された色見本付き原紙を幅方向に所定ピッチで順次切断することにより前記色見本帯を製造するようにしているため、最終的に得られた色見本帯における短冊状台紙上での各色見本片の位置狂いを確実に防止することができる。
【0115】
そして、予め複数種類の色見本ロールを確認しながら所定の順序で色見本ロール支持部に一度装着すれば、色見本ロールが引き出されてしまうまで全く同一の配列で色見本片が短冊状台紙に直列で配列された色見本帯が順次形成されるため、当初の色見本ロールの装着順序を誤らない限り各色見本片の誤配列が生じることはなく、製品の不良率を確実に低減させることができる。
【0116】
また、一旦色見本製造装置を稼働させると、原紙ロールまたは見本ロールが引き出されてしまうまで人手が介在されることがなく、色見本帯が自動的に順次仕上っていくため、作業の途中で何らかの人手を介在させざるを得ない従来の装置に比べて大幅に生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】色見本製造用のロールの第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、(イ)は色見本ロールを、(ロ)は原紙ロールをそれぞれ示している。
【図2】色見本ロールおよび原紙ロールを原料として用いる色見本製造装置の第1実施形態を示す斜視図であり、当該色見本製造装置に色見本ロールおよび原紙ロールが装着される前の状態を示している。
【図3】図1に示す色見本製造装置において色見本ロールおよび原紙ロールYが装着された状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す色見本製造装置の側面図である。
【図5】位置決め部材の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立て斜視図である。
【図6】位置決め部材を斜め後方から目視した状態を示す、当該位置決め部材の前後動を説明するための斜視図であり、位置決め部材が操業位置に位置設定された状態を示している。
【図7】図6示す位置決め部材が位置決め部材が退避位置に位置設定された状態を示す斜視図である。
【図8】剥離手段の一実施形態を示す図であり、(イ)は、一部切欠き斜視図、(ロ)は、側面視の拡大断面図である。
【図9】色見本製造装置の作用を説明するための側面視の説明図であり、(イ)は、色見本ロールおよび原紙ロールから引き出された色見本テープおよび原紙をセッティングしつつある状態、(ロ)は、色見本テープТおよび原紙Pがセッティングされた状態をそれぞれ示している。
【図10】色見本付き原紙の裁断処理を説明するための斜視図であり、(イ)は、色見本付き原紙が裁断刃によって裁断されつつある状態、(ロ)は、裁断処理によって得られた短冊状色見本を束ねた状態をそれぞれ示している。
【図11】短冊状色見本を用いた色見本製作の一実施形態を示す斜視説明図であり、(イ)は、窓台紙に色見本付き原紙を貼着しつつある状態、(ロ)は、色見本が完成した状態をそれぞれ示している。
【図12】色見本製造用のロールの第2実施形態を示す斜視図であり、(イ)は色見本ロールを、(ロ)はシートロールをそれぞれ示している。
【図13】色見本製造装置の第2実施形態を示す側面視の概念図である。
【図14】第2実施形態の色見本製造装置の変形形態を示す側面視の概念図である。
【図15】従来の色見本を例示する斜視図である。
【図16】従来の色見本製造装置を例示する断面図である。
【符号の説明】
10,10′,10″ 色見本製造装置
20 色見本ロール支持部 21 軸受け部材
22 軸受け基材 23 二股片
24 色見本ロール支持軸 25 仕切円盤
30 位置決め部材 31 位置決め板
32 位置決め溝 33 覆い板
34 剥離紙挿通板 35 平板
36 隙間板 36a 接合縁部
36b 隙間形成部 37 隙間空間
40 原紙ロール支持部 41 軸受け部材
42 軸受け部材本体 43 二股片
44 原紙ロール支持軸 45 小径支持軸
45a 円錐台部 46 大径支持軸
47 抜止めボルト 48 傾斜板
48a 傾斜板本体 48b 案内凸条
48c 防止角材 50,50′ 剥離手段
51 剥離板 51a 円弧部
51b 分離刃 51c 円弧ガイド面
52 三角側板 53 ブラケット
60 貼着手段 61 駆動ローラ
61a 駆動ローラ本体 61b 駆動ローラ軸
62 従動ローラ 62a 従動ローラ本体
62b 従動ローラ軸 63 押圧構造
63a 垂直軸 63b 押圧プレート
63c 操作桿 64 駆動機構
64a 駆動モータ 64b スイッチボックス
64c カバー体 65 従動ローラ支持部材
66 L字フレーム 66a 基端フレーム
66b 先端フレーム 67 架設板
67a 被押圧突起 70 枠体
71 基礎フレーム 72 短尺支柱
720 四角フレーム 721 縦フレーム
722 横フレーム 723 ガイドロッド
724 部材支持体 725 被ガイドブロック
726 支持板 727 傾斜フレーム
728 軸受板 729 ロッド支持フレーム
73 長尺支柱 74 長尺架設フレーム
75 短尺架設フレーム 76 中央部突設フレーム
77 上部突設フレーム 77a 支持軸
77b 架設フレーム 78 補強フレーム
79 装着板 80 誘導ローラ
81〜87 第1〜第7誘導ロッド
90 裁断機 91 裁断刃
D 窓台紙 D1 透かし窓
D2 台紙 P 原紙
P′ シート P1 原紙本体
P1′ テープ本体 P2 粘着剤層
P3 前記剥離紙 P3 剥離紙
P4,P4′ 色見本付き原紙 S 色見本
X1 リール Y 原紙ロール
Y1 紙管 Y′ シートロール
Т 色見本テープ Т′ 粘着色見本テープ
Т1 色見本片 Т2 短冊状色見本
Claims (5)
- 複数の色見本片を短冊状台紙上に直列に配列してなる色見本帯を製造するための色見本製造装置であって、複数の色見本ロールを回転自在に支持する色見本ロール支持部と、各色見本ロールから引き出された色見本テープを通過させる複数の位置決めスリットを備えた位置決め板と、前記短冊状台紙用の原紙をロールした原紙ロールを回転自在に支持する原紙ロール支持部と、前記各スリットを介して各色見本ロールから引き出された各色見本テープを原紙ロールから引き出された原紙上にそれぞれ並列状態で積層して貼着する貼着手段とが備えられ、該貼着手段によって色見本テープが貼着された色見本付き原紙を幅方向に所定ピッチで順次切断することにより前記色見本帯を製造するように構成されていることを特徴とする色見本製造装置。
- 前記短冊状台紙用の原紙は、片面に粘着剤層の形成された粘着原紙と、該粘着原紙の粘着剤層に積層された剥離紙とからなり、前記位置決め板の下流端に粘着原紙から剥離紙を剥離する剥離手段が設けられ、前記スリットを通過した色見本テープは、剥離手段により剥離紙の剥離された粘着原紙の粘着剤層に供給されるとともに、一旦剥離された剥離紙は、色見本テープの粘着された粘着剤層側の色見本付き原紙に戻されて当該原紙に積層されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の色見本製造装置。
- 前記色見本テープは、片面に粘着剤層の形成された粘着色見本テープと、該粘着色見本テープの粘着剤層に積層された剥離紙とからなり、前記位置決め板の下流端に粘着原紙から剥離紙を剥離する剥離手段が設けられ、前記スリットを通過したのち剥離手段によって剥離紙の剥離された粘着色見本テープが上記原紙に粘着されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の色見本製造装置。
- 前記剥離手段は、前記粘着剤層に侵入する分離刃を備えて構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の色見本製造装置。
- 前記貼着手段は、互いに積層された状態の前記原紙および色見本テープを押圧挟持する一対の押圧ローラを備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の色見本製造装置。
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